JP2001051435A - 有機光導電性化合物及びそれを用いた電子写真感光体 - Google Patents

有機光導電性化合物及びそれを用いた電子写真感光体

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JP2001051435A
JP2001051435A JP11227313A JP22731399A JP2001051435A JP 2001051435 A JP2001051435 A JP 2001051435A JP 11227313 A JP11227313 A JP 11227313A JP 22731399 A JP22731399 A JP 22731399A JP 2001051435 A JP2001051435 A JP 2001051435A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高感度で高耐久性を有する電子写真感光体及び
センサー材料、EL素子、静電記録素子用素材の提供。 【解決手段】導電性支持体上に有機光導電性化合物とし
て、下記一般式(1)で示される化合物を1種または2
種以上含有させる。 【化1】 (1)において、R1及びR2は水素原子、置換基を有し
ていてもよいアルキル基、アラルキル基、アリール基、
または複素環基を示し、Arは置換基を有していてもよ
いアリール基または複素環基を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な有機光導電性
化合物及びそれを用いた電子写真感光体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式の利用は複写機の分
野に限らず、印刷版材、スライドフィルム、マイクロフ
ィルムなどの、従来では写真技術が使われていた分野へ
広がり、またレーザーやLED、CRTを光源とする高
速プリンターへの応用も検討されている。また最近では
光導電性材料の電子写真感光体以外の用途、例えば静電
記録素子、センサー材料、EL素子などへの応用も検討
され始めた。従って光導電性材料及びそれを用いた電子
写真感光体に対する要求も高度で幅広いものになりつつ
ある。これまで電子写真方式の感光体としては無機系の
光導電性物質、例えばセレン、硫化カドミウム、酸化亜
鉛、シリコンなどが知られており、広く研究され、かつ
実用化されている。これらの無機物質は多くの長所を持
っているのと同時に、種々の欠点をも有している。例え
ばセレンには製造条件が難しく、熱や機械的衝撃で結晶
化しやすいという欠点があり、硫化カドミウムや酸化亜
鉛は耐湿性、耐久性に難がある。シリコンについては帯
電性の不足や製造上の困難さが指摘されている。更に、
セレンや硫化カドミウムには毒性の問題もある。
【0003】これに対し、有機系の光導電性物質は成膜
性がよく、可撓性も優れていて、軽量であり、透明性も
よく、適当な増感方法により広範囲の波長域に対する感
光体の設計が容易であるなどの利点を有していることか
ら、次第にその実用化が注目を浴びている。
【0004】ところで、電子写真技術に於て使用される
感光体は、一般的に基本的な性質として次のような事が
要求される。即ち、(1) 暗所におけるコロナ放電に対し
て帯電性が高いこと、(2) 得られた帯電電荷の暗所での
漏洩(暗減衰)が少ないこと、(3) 光の照射によって帯
電電荷の散逸(光減衰)が速やかであること、(4) 光照
射後の残留電荷が少ないことなどである。
【0005】今日まで有機系光導電性物質としてポリビ
ニルカルバゾールを始めとする光導電性ポリマーに関し
て多くの研究がなされてきたが、これらは必ずしも皮膜
性、可撓性、接着性が十分でなく、また上述の感光体と
しての基本的な性質を十分に具備しているとはいい難
い。
【0006】一方、有機系の低分子光導電性化合物につ
いては、感光体形成に用いる結着剤などを選択すること
により、皮膜性や接着性、可撓性など機械的強度に優れ
た感光体を得ることができるものの、高感度の特性を保
持するのに適した化合物を見出すことが難しいという欠
点があった。
【0007】このような点を改良するために電荷発生機
能と電荷輸送機能とを異なる物質に分担させた、より高
感度の特性を有する有機感光体が開発されている。機能
分離型と称されているこのような感光体の特長はそれぞ
れの機能に適した材料を広い範囲から選択できることで
あり、任意の性能を有する感光体を容易に作製し得るこ
とから多くの研究が進められてきた。
【0008】このうち、電荷発生機能を担当する物質と
しては、フタロシアニン顔料、スクエアリウム色素、ア
ゾ顔料、ペリレン顔料などの多種の物質が検討され、中
でもアゾ顔料は多様な分子構造が可能であり、また、高
い電荷発生効率が期待できることから広く研究され、実
用化も進んでいる。しかしながら、このアゾ顔料におい
ては、分子構造と電荷発生効率の関係はいまだに明らか
になっていない。膨大な合成研究を積み重ねて、最適の
構造を探索しているのが実情であり、現在までの所、先
に掲げた感光体として求められている基本的な性質や高
い耐久性などの要求を十分に満足するものは、未だ得ら
れていない。
【0009】一方、電荷輸送機能を担当する物質には正
孔輸送物質と電子輸送物質がある。正孔輸送物質として
はヒドラゾン化合物やスチルベン化合物など、電子輸送
物質としては2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノ
ン、ジフェノキノン誘導体など多種の物質が検討され、
実用化も進んでいるが、こちらも膨大な合成研究を積み
重ねて最適の構造を探索しているのが実情である。事
実、これまでに多くの改良がなされてきたが、先に掲げ
た感光体として求められている基本的な性質や高い耐久
性などの要求を十分に満足するものは、未だ得られてい
ない。
【0010】以上述べたように電子写真感光体の作製に
は種々の改良が成されてきたが、先に掲げた感光体とし
て要求される基本的な性質や高い耐久性などの要求を十
分に満足するものは未だ得られていないのが現状であ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電子
写真感光体の材料として用いた場合、帯電電位が高く高
感度で、繰返し使用しても諸特性が変化せず、安定した
性能を発揮できる他、センサー材料、EL素子、静電記
録素子などにも使用可能な、新規の有機光導電性化合物
を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく有機光導電性化合物の研究を行なった結果、
特定の構造を有する有機光導電性化合物が有効であるこ
とを見出し、本発明に至った。上記で特定の構造を有す
る有機光導電性化合物とは、下記一般式(1)で示され
るビスエナミン系化合物が挙げられ、この中でも、本発
明において好ましくは下記一般式(2)で示されるビス
エナミン系化合物が挙げられる。
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】
【0015】本発明の一般式(1)或いは(2)におい
て、R1及びR2は水素原子、置換基を有していてもよい
アルキル基、アラルキル基、アリール基、または複素環
を示し、Arは置換基を有していてもよいアリール基ま
たは複素環基を示す。
【0016】ここで、R1及びR2の具体例としては、水
素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ
ロピル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、2−メトキ
シエチル基などのアルキル基、ベンジル基、4−メチル
ベンジル基、3−メトキシベンジル基、2−(4−クロ
ロフェニル)エチル基、などのアラルキル基、フェニル
基、4−メチルフェニル基、2メトキシフェニル基、4
−クロロフェニル基、3−ジエチルアミノフェニル基、
1−ナフチル基、1−ピレニル基、などのアリール基、
または、2−フリル基、3−チエニル基、2−ピリジル
基、2−インドリル基、4−カルバゾリル基、2−ピペ
リジル基などの複素環基を挙げることができる。
【0017】また、Arの具体例としては、フェニル
基、4−メチルフェニル基、2メトキシフェニル基、4
−クロロフェニル基、3−ジエチルアミノフェニル基、
1−ナフチル基、1−ピレニル基、などのアリール基、
2−フリル基、3−チエニル基、2−ピリジル基、2−
インドリル基、4−カルバゾリル基、2−ピペリジル基
などの複素環基を挙げることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一般式(1)または
(2)で示される有機光導電性化合物の具体例として
は、以下に示すE−01〜20のビスエナミン系化合物
を挙げることができるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】
【化7】
【0022】
【化8】
【0023】本発明におけるビスエナミン系化合物は、
下記の合成経路により容易に合成される。
【0024】すなわち、下記一般式(3)で示されるエ
ナミン〜アルデヒド化合物と、(3)に対し0.5モル
当量の、下記一般式(4)で表されるビスホスフォネー
ト化合物を、N,N−ジメチルホルムアミドやN,N−
ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒、ジオキサンや
ジオキソラン等の環状エーテル系溶媒、あるいはエタノ
ールやプロパノール等のアルコール系溶媒等を用い、
(3)に対し1.0モル当量〜1.5モル当量のカリウ
ムt−ブトキシドやナトリウムメトキシド等の塩基を加
え、室温下あるいは50〜100℃加温下、0.5〜8
時間程度反応させる事により、容易に合成出来る。
【0025】
【化9】
【0026】
【化10】
【0027】上記一般式(3)におけるR1,R2,及び
Arは、一般式(1)で示されるビスエナミン系化合物
と同じであり、また、上記一般式(4)のR3は、メチ
ル基、エチル基等の低級アルキル基を表している。
【0028】上記反応の合成原料となる一般式(3)の
エナミン〜アルデヒド化合物は、R 1,R2が共にアリー
ル基の場合には、特開平11−43458号公報に記載
の方法で、またそれ以外の場合には、Organic
Syntheses Coll.Vol.III,727
−728ページ、及び同733−734ページに記載の
方法を用いて得られるアセトアルデヒド誘導体を、p−
トルエンスルホン酸等の酸触媒の存在下、ジアミン化合
物と縮合させてエナミン化合物とし、これを更にヴィル
スマイヤー反応等によりホルミル化する事により得られ
る。
【0029】また、一方の合成原料である一般式(4)
のビスホスフォネート化合物については、1,4−ジク
ロロ−2−ブテンを、下記一般式(5)の亜リン酸トリ
アルキルとともに加熱して反応させ、蒸留精製する事に
より容易に得られる。
【0030】
【化11】
【0031】上記一般式(5)におけるR3は、一般式
(4)のR3と同じである。
【0032】本発明の、一般式(1)または(2)で示
される有機光導電性化合物を含有する感光層を含む電子
写真感光体の形態は、そのいずれを用いることもでき
る。例えば、導電性支持体上に電荷発生物質、電荷輸送
物質、及びフィルム形成性結着剤樹脂からなる感光層を
設けたものがある。また、導電性支持体上に、電荷発生
物質と結着剤樹脂からなる電荷発生層と、電荷輸送物質
と結着剤樹脂からなる電荷輸送層を設けた積層型の感光
体も知られている。電荷発生層と電荷輸送層はどちらが
上層となっても構わない。また、必要に応じて導電性支
持体と感光層の間に下引き層を、感光体表面にオーバー
コート層を、積層型感光体の場合は電荷発生層と電荷輸
送層との間に中間層を設けることもできる。本発明の化
合物を用いて感光体を作製する支持体としては、金属製
ドラム、金属板、導電性加工を施した紙やプラスチック
フィルムのシート状、ドラム状あるいはベルト状の支持
体などが使用される。
【0033】本発明の電子写真感光体は、一般式(1)
または(2)で示される有機光導電性化合物、及び電荷
発生物質をそれぞれ1種類あるいは2種類以上含有する
ことにより得られる。電荷発生物質には無機系電荷発生
物質と有機系電荷発生物質があり、前者の例としては例
えばセレン、セレン−テルル合金、セレン−ヒ素合金、
硫化カドミウム、酸化亜鉛、アモルファスシリコンなど
が挙げられる。有機系電荷発生物質の例としては、例え
ばメチルバイオレット、ブリリアントグリーン、クリス
タルバイオレットなどのトリフェニルメタン系染料、メ
チレンブルーなどのチアジン染料、キニザリンなどのキ
ノン染料、シアニン染料、アクリジン染料、ピリリウム
色素、チアピリリウム色素、スクエアリウム色素、ペリ
ノン系顔料、アントラキノン系顔料、ペリレン系顔料、
金属含有あるいは無金属のフタロシアニン系顔料などが
挙げられ、また、アゾ顔料も用いられる。
【0034】アゾ顔料としては、例えば特開昭47−3
7543号公報、特開昭53−95033号公報、特開
昭53−132347号公報、特開昭53−13344
5号公報、特開昭54−12742号公報、特開昭54
−20736号公報、特開昭54−20737号公報、
特開昭54−21728号公報、特開昭54−2283
4号公報、特開昭55−69148号公報、特開昭55
−69654号公報、特開昭55−79449号公報、
特開昭55−117151号公報、特開昭56−462
37号公報、特開昭56−116039号公報、特開昭
56−116040号公報、特開昭56−119134
号公報、特開昭56−143437号公報、特開昭57
−63537号公報、特開昭57−63538号公報、
特開昭57−63541号公報、特開昭57−6354
2号公報、特開昭57−63549号公報、特開昭57
−66438号公報、特開昭57−74746号公報、
特開昭57−78542号公報、特開昭57−7854
3号公報、特開昭57−90056号公報、特開昭57
−90057号公報、特開昭57−90632号公報、
特開昭57−116345号公報、特開昭57−202
349号公報、特開昭58−4151号公報、特開昭5
8−90644号公報、特開昭58−144358号公
報、特開昭58−177955号公報、特開昭59−3
1962号公報、特開昭59−33253号公報、特開
昭59−71059号公報、特開昭59−72448号
公報、特開昭59−78356号公報、特開昭59−1
36351号公報、特開昭59−201060号公報、
特開昭60−15642号公報、特開昭60−1403
51号公報、特開昭60−179746号公報、特開昭
61−11754号公報、特開昭61−90164号公
報、特開昭61−90165号公報、特開昭61−90
166号公報、特開昭61−112154号公報、特開
昭61−269165号公報、特開昭61−28124
5号公報、特開昭61−51063号公報、特開昭62
−267363号公報、特開昭63−68844号公
報、特開昭63−89866号公報、特開昭63−13
9355号公報、特開昭63−142063号公報、特
開昭63−183450号公報、特開昭63−2827
43号公報、特開昭64−21455号公報、特開昭6
4−78259号公報、特開平1−200267号公
報、特開平1−202757号公報、特開平1−319
754号公報、特開平2−72372号公報、特開平2
−254467号公報、特開平3−95561号公報、
特開平3−278063号公報、特開平4−96068
号公報、特開平4−96069号公報、特開平4−14
7265号公報、特開平5−142841号公報、特開
平5−303226号公報、特開平6−324504号
公報、特開平7−168379号公報などに記載の化合
物が挙げられる。
【0035】また、これらのアゾ顔料に用いられるカプ
ラー成分の構造は多岐に渡る。例えば特開昭54−17
735号公報、特開昭54−79632号公報、特開昭
57−176055号公報、特開昭59−197043
号公報、特開昭60−130746号公報、特開昭60
−153050号公報、特開昭60−103048号公
報、特開昭60−189759号公報、特開昭63−1
31146号公報、特開昭63−155052号公報、
特開平2−110569号公報、特開平4−14944
8号公報、特開平6−27705号公報、特開平6−3
48047号公報などに記載の化合物が挙げられる。
【0036】上記アゾ顔料の具体例としては、以下の表
1〜45に示す化合物を挙げることができるが、これら
に限定されるものではない。また、これらの化合物と他
の電荷発生物質を併用することも可能である。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】
【表5】
【0042】
【表6】
【0043】
【表7】
【0044】
【表8】
【0045】
【表9】
【0046】
【表10】
【0047】
【表11】
【0048】
【表12】
【0049】
【表13】
【0050】
【表14】
【0051】
【表15】
【0052】
【表16】
【0053】
【表17】
【0054】
【表18】
【0055】
【表19】
【0056】
【表20】
【0057】
【表21】
【0058】
【表22】
【0059】
【表23】
【0060】
【表24】
【0061】
【表25】
【0062】
【表26】
【0063】
【表27】
【0064】
【表28】
【0065】
【表29】
【0066】
【表30】
【0067】
【表31】
【0068】
【表32】
【0069】
【表33】
【0070】
【表34】
【0071】
【表35】
【0072】
【表36】
【0073】
【表37】
【0074】
【表38】
【0075】
【表39】
【0076】
【表40】
【0077】
【表41】
【0078】
【表42】
【0079】
【表43】
【0080】
【表44】
【0081】
【表45】
【0082】本発明において使用するフタロシアニン系
顔料としては、それ自体公知のフタロシアニン及びその
誘導体のいずれでも使用でき、具体的には、無金属フタ
ロシアニン類、チタニルオキシフタロシアニン類、銅フ
タロシアニン類、アルミニウムフタロシアニン類、ジフ
ェノキシゲルマニウムフタロシアニン類、ゲルマニウム
フタロシアニン類、ガリウムフタロシアニン類、クロロ
ガリウムフタロシアニン類、ブロモガリウムフタロシア
ニン類、クロロインジウムフタロシアニン類、ブロモイ
ンジウムフタロシアニン類、ヨードインジウムフタロシ
アニン類、マグネシウムフタロシアニン類、クロロアル
ミニウムフタロシアニン類、ブロモアルミニウムフタロ
シアニン類、スズフタロシアニン類、ジクロロスズフタ
ロシアニン類、バナジルオキシフタロシアニン類、亜鉛
フタロシアニン類、コバルトフタロシアニン類、ニッケ
ルフタロシアニン類、ヒドロキシガリウムフタロシアニ
ン類、ジヒドロキシガリウムフタロシアニン類、バリウ
ムフタロシアニン類、ベリリウムフタロシアニン類、カ
ドミウムフタロシアニン類、クロロコバルトフタロシア
ニン類、ジクロロチタニルフタロシアニン類、鉄フタロ
シアニン類、シリコンフタロシアニン類、鉛フタロシア
ニン類、白金フタロシアニン類、無金属ナフタロシアニ
ン類、アルミニウムナフタロシアニン類、チタニルオキ
シナフタロシアニン類、ルテニウムフタロシアニン、パ
ラジウムフタロシアニンなどが挙げられる。特にその中
でも無金属フタロシアニン、チタニルオキシフタロシア
ニン、銅フタロシアニン、クロロアルミニウムフタロシ
アニン、クロロインジウムフタロシアニン、バナジルオ
キシフタロシアニン、ジフェノキシゲルマニウムフタロ
シアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシ
ガリウムフタロシアニンが本発明では好ましく用いられ
る。
【0083】また、フタロシアニン系顔料は結晶多型の
化合物として知られ、各種結晶型のフタロシアニン系顔
料が見出されている。これらの結晶型や製造方法に関す
る記述として、無金属フタロシアニンは、特公昭49−
4338号公報、特開昭58−182639号公報、特
開昭60−19151号公報、特開昭62−47054
号公報、特開昭62−143058号公報、特開昭63
−286857号公報、特開平1−138563号公
報、特開平1−230581号公報、特開平2−233
769号公報、更にはJ.Phys.Chem.72
3230(1968)に記載されているものを挙げるこ
とができる。
【0084】チタニルオキシフタロシアニンは、特開昭
61−217050号公報、特開昭62−67094号
公報、特開昭62−229253号公報、特開昭63−
364号公報、特開昭63−365号公報、特開昭63
−366号公報、特開昭63−37163号公報、特開
昭63−80263号公報、特開昭63−116158
号公報、特開昭63−198067号公報、特開昭63
−218768号公報、特開昭64−17066号公
報、特開平1−123868号公報、特開平1−138
562号公報、特開平1−153757号公報、特開平
1−172459号公報、特開平1−172462号公
報、特開平1−189200号公報、特開平1−204
969号公報、特開平1−207755号公報、特開平
1−299874号公報、特開平2−8256号公報、
特開平2−99969号公報、特開平2−131243
号公報、特開平2−165156号公報、特開平2−1
65157号公報、特開平2−215866号公報、特
開平2−267563号公報、特開平2−297560
号公報、特開平3−35064号公報、特開平3−54
264号公報、特開平3−84068号公報、特開平3
−94264号公報、特開平3−100658号公報、
特開平3−100659号公報、特開平3−12335
9号公報、特開平3−199268号公報、特開平3−
200790号公報、特開平3−269064号公報、
特開平4−145166号公報、特開平4−14516
7号公報、特開平4−153273号公報、特開平4−
159373号公報、特開平4−179964号公報、
特開平5−202309号公報、特開平5−27959
2号公報、特開平5−289380号公報、特開平6−
336554号公報、特開平7−82503号公報、特
開平7−82505号公報、更には特開平8−1106
49号公報に記載されているものを挙げることができ
る。
【0085】また、銅フタロシアニンは、特公昭52−
1667号公報、特開昭51−108847号公報、特
開昭55−60958号公報に記載されているものや、
更にはγ型、π型、χ型、ρ型などが知られておりこれ
らを挙げることができる。クロロアルミニウムフタロシ
アニンは、特開昭58−158649号公報、特開昭6
2−133462号公報、特開昭62−163060号
公報、特開昭63−43155号公報、更には特開昭6
4−70762号公報に、クロロインジウムフタロシア
ニンは特開昭59−44054号公報、特開昭60−5
9355号公報、特開昭61−45249号公報、更に
は特開平7−13375号公報に、バナジルオキシフタ
ロシアニンは、特開昭63−18361号公報、特開平
1−204968号公報、特開平1−268763号公
報、特開平3−269063号公報、更には特開平7−
247442号公報に、ジフェノキシゲルマニウムフタ
ロシアニンは、特開平4−360150号公報に、クロ
ロガリウムフタロシアニンは、特開平5−194523
号公報、更には特開平7−102183号公報に、ヒド
ロキシガリウムフタロシアニンは、特開平5−2630
07号公報、更には特開平7−53892号公報に記載
されているものを挙げることができる。
【0086】本発明の一般式(1)または(2)で示さ
れる有機光導性化合物を含む感光層を形成するために用
いるフィルム形成性結着剤樹脂としては利用分野に応じ
て種々のものがあげられる。例えば複写用感光体の用途
ではポリスチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポ
リスルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、酢ビ・クロト
ン酸共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフェニレン
オキサイド樹脂、ポリアリレート樹脂、アルキッド樹
脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、フェノキシ樹脂あ
るいはポリ塩化ビニル樹脂などが挙げられる。これらの
中でも、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリア
リレート樹脂などは感光体としての電位特性に優れてい
る。また、これらの樹脂は、単独あるいは共重合体のい
ずれでもよく、またこれらの1種または2種以上を混合
して用いることができる。これら結着剤樹脂の光導電性
化合物に対して加える量は、20〜1000重量%が好
ましく、50〜500重量%がより好ましい。
【0087】積層型感光体の場合、電荷発生層に含有さ
れるこれらの樹脂は、電荷発生物質に対して10〜50
0重量%が好ましく、50〜150重量%がより好まし
い。樹脂の比率が高くなりすぎると電荷発生効率が低下
し、また樹脂の比率が低くなりすぎると成膜性に問題が
生じる。また、電荷輸送層に含有されるこれらの樹脂
は、電荷輸送物質に対して20〜1000重量%が好ま
しく、50〜500重量%がより好ましい。樹脂の比率
が高すぎると感度が低下し、また、樹脂の比率が低くな
りすぎると繰り返し特性の悪化や塗膜の欠損を招くおそ
れがある。
【0088】これらの樹脂の中には、引っ張り、曲げ、
圧縮などの機械的強度に弱いものがある。この性質を改
良するために、可塑性を与える物質を加えることができ
る。具体的には、フタル酸エステル(例えばDOP、D
BPなど)、リン酸エステル(例えばTCP、TOPな
ど)、セバシン酸エステル、アジピン酸エステル、ニト
リルゴム、塩素化炭化水素などが挙げられる。これらの
物質は、必要以上に添加すると電子写真特性に悪影響を
及ぼすので、その割合は結着剤樹脂に対し20重量%以
下が好ましい。
【0089】その他、感光体中への添加物として酸化防
止剤やカール防止剤など、塗工性の改良のためレベリン
グ剤などを必要に応じて添加することができる。
【0090】一般式(1)または(2)で示される化合
物は、更に他の電荷輸送物質と組み合わせて用いること
ができる。電荷輸送物質には正孔輸送物質と電子輸送物
質がある。前者の例としては、例えば特公昭34−54
66号公報などに示されているオキサジアゾール類、特
公昭45−555号公報などに示されているトリフェニ
ルメタン類、特公昭52−4188号公報などに示され
ているピラゾリン類、特公昭55−42380号公報な
どに示されているヒドラゾン類、特開昭56−1235
44号公報などに示されているオキサジアゾール類など
を挙げることができる。一方、電子輸送物質としては、
例えばクロラニル、テトラシアノエチレン、テトラシア
ノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオ
レノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレ
ノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,
4,8−トリニトロチオキサントン、1,3,7−トリ
ニトロジベンゾチオフェン、1,3,7−トリニトロジ
ベンゾチオフェン−5,5−ジオキシドなどがある。こ
れらの電荷輸送物質は単独または2種以上組み合わせて
用いることができる。
【0091】また、一般式(1)または(2)で示され
る化合物と電荷移動錯体を形成し、更に増感効果を増大
させる増感剤として、ある種の電子吸引性化合物を添加
することもできる。この電子吸引性化合物としては例え
ば、2,3−ジクロロ−1,4−ナフトキノン、1−ニ
トロアントラキノン、1−クロロ−5−ニトロアントラ
キノン、2−クロロアントラキノン、フェナントレンキ
ノンなどのキノン類、4−ニトロベンズアルデヒドなど
のアルデヒド類、9−ベンゾイルアントラセン、インダ
ンジオン、3,5−ジニトロベンゾフェノン、3,
3′,5,5′−テトラニトロベンゾフェノンなどのケ
トン類、無水フタル酸、4−クロロナフタル酸無水物な
どの酸無水物、テレフタラルマロノニトリル、9−アン
トリルメチリデンマロノニトリル、4−ニトロベンザル
マロノニトリル、4−(p−ニトロベンゾイルオキシ)
ベンザルマロノニトリルなどのシアノ化合物、3−ベン
ザルフタリド、3−(α−シアノ−p−ニトロベンザ
ル)フタリド、3−(α−シアノ−p−ニトロベンザ
ル)−4,5,6,7−テトラクロロフタリドなどのフ
タリド類などを挙げることができる。
【0092】本発明の有機光導電性化合物は、感光体の
形態に応じて上記の種々の添加物質と共に適当な溶剤中
に溶解または分散し、その塗布液を先に述べた導電性支
持体上に塗布し、乾燥して感光体を製造することができ
る。
【0093】塗布溶剤としてはクロロホルム、ジクロロ
エタン、ジクロロメタン、トリクロロエタン、トリクロ
ロエチレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどの
ハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、エチレング
リコールジメチルエーテルなどのエーテル系溶剤、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルイソ
プロピルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶
剤、酢酸エチル、ギ酸メチル、メチルセロソルブアセテ
ートなどのエステル系溶剤、N,N−ジメチルホルムア
ミド、アセトニトリル、N−メチルピロリドン、ジメチ
ルスルホキシドなどの非プロトン性極性溶剤及びn−ブ
タノール、2−プロパノールなどのアルコール系溶剤な
どを挙げることができる。これらの溶剤は単独または2
種以上の混合溶剤として使用することができる。
【0094】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
【0095】
【化12】
【0096】
【化13】
【0097】合成例1 例示化合物(E−14)の合成 1a)エナミン〜アルデヒド化合物(上記(6))の合
成 N,N−ジメチルホルムアミド27mlを氷冷下撹拌し
ている中にオキシ塩化リン17.2mlをゆっくり滴下
し、ヴィルスマイヤー試薬を調製する。上記のヴィルス
マイヤー試薬を氷冷下撹拌している中に、上記(7)の
エナミン化合物〔合成法は特開平11−43458号に
記載有り〕12.0gをN,N−ジメチルホルムアミド
240mlに溶かした溶液を滴下し、室温下で15分撹
拌した後、90℃で4時間攪拌する。反応液を氷水20
0mlにあけて、2規定水酸化ナトリウム水溶液で中和
したのち、析出結晶を濾取し、水洗、メタノール洗浄の
後、アセトニトリルで再結晶して(6)9.09gを得
た。収率は70.2%、融点は149〜150℃であっ
た。
【0098】1b)ビスフォスフォネート化合物(下記
(8))の合成 1,4−ジクロロ−2−ブテン14g、及び亜リン酸ト
リエチル40gを撹拌しながら140℃に加熱し、6時
間反応させたのち、減圧下亜リン酸トリエチルを除去し
て、オイル状の(8)27.34gを得た。収率は7
4.4%であった。
【0099】
【化14】
【0100】1c)例示化合物(E−14)の合成 (6)8.3g及び(8)3.29gを溶かしたN,N
−ジメチルホルムアミド50ml溶液に、室温で撹拌
下、カリウムt−ブトキシド3.72gをゆっくりと加
えた。室温下一昼夜撹拌を続けた後、反応液を氷水25
0mlに注ぎ込んで反応を停止し、室温下しばらく撹拌
した後、生成している褐色結晶をクロロホルムで抽出し
た。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧下溶媒を留去した。得られたオイル状物質をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:トルエン)
で精製して目的とする化合物(E−14)2.61gを
得た。収率は33.9%、融点は79〜84℃であっ
た。
【0101】このものは、1H−NMR(δ,ppm,
CDCl3)において、7.4〜6.8(m,28
H)、6.71(t,8H)、6.47(d,4H)、
6.41(d,4H)、6.14(d,2H)のピーク
を示している事から、その構造が確認された。
【0102】実施例1 アゾ顔料(K−2)1重量部及びポリエステル樹脂(東
洋紡製バイロン200)1重量部をテトラヒドロフラン
100重量部と混合し、ペイントコンディショナー装置
でガラスビーズと共に2時間分散した。こうして得た分
散液を、アプリケーターにてアルミ蒸着ポリエステル上
に塗布して乾燥し、膜厚約0.2μmの電荷発生層を形
成した。次に本発明の例示化合物(E−14)を、ポリ
アリレート樹脂(ユニチカ製U−ポリマー)と1:1の
重量比で混合し、ジクロロエタンを溶媒として10重量
%の溶液を作り、上記の電荷発生層の上にアプリケータ
ーで塗布して膜厚約20μmの電荷輸送層を形成した。
【0103】この様にして作製した積層型感光体につい
て、静電記録試験装置(川口電機製EPA−8200)
を用いて電子写真特性の評価を行なった。 測定条件:印加電圧−6kV、スタティックNo. 3(タ
ーンテーブルの回転スピードモード:10m/mi
n)。その結果、帯電電位(V0)が−720V、半減
露光量(E1/2)が1.1ルックス・秒と高感度の値を
示した。
【0104】更に同装置を用いて、帯電−除電(除電
光:白色光で400ルックス×1秒照射)を1サイクル
とする繰返し使用に対する特性評価を行った。5000
回での繰返しによる帯電電位の変化を求めたところ、1
回目の帯電電位(V0)−720Vに対し、5000回
目の帯電電位(V0)は−710Vであり、繰返しによ
る電位の低下がほとんどなく安定した特性を示した。ま
た、1回目の半減露光量(E1/2)1.1ルックス・秒
に対して5000回目の半減露光量(E1/2)は1.1
ルックス・秒と変化がなく優れた特性を示した。
【0105】実施例2〜11 実施例1のアゾ顔料(K−2)及び本発明の例示化合物
(E−14)の代わりに、それぞれ表46に示すアゾ顔
料、及び本発明の例示化合物を用いた他は、実施例1と
同様にして感光体を作製してその特性を評価した。結果
を表46に示す。
【0106】
【表46】
【0107】実施例12 アゾ顔料(H−1)1重量部とテトラヒドロフラン40
重量部を、ペイントコンディショナー装置でガラスビー
ズと共に8時間分散処理した。こうして得た分散液に、
本発明の例示化合物(E−14)を2.5重量部、ポリ
カーボネート樹脂(三菱瓦斯化学製PCZ−200)1
0重量部、テトラヒドロフラン60重量部を加え、更に
ペイントコンディショナー装置で30分間分散処理を行
った後、アプリケーターにてアルミ蒸着ポリエステル上
に塗布し、膜厚約15μmの感光層を形成した。この感
光体の電子写真特性を、実施例1と同様にして評価し
た。ただし、印加電圧のみ+5kVに変更した。その結
果、1回目の帯電電位(V0)+450V、半減露光量
(E1/2)1.3ルックス・秒に対し、5000回繰り
返し後の帯電電位(V0)+440V、半減露光量(E1
/2)1.3ルックス・秒と、高感度でしかも変化の少な
い、優れた特性を示した。
【0108】実施例13〜22 実施例12のアゾ顔料(H−1)及び本発明の例示化合
物(E−14)の代わりに、それぞれ表47に示すアゾ
顔料及び本発明の例示化合物を用いた他は、実施例12
と同様にして感光体を作製してその特性を評価した。結
果を表47に示す。
【0109】
【表47】
【0110】実施例23〜27 実施例1のアゾ顔料(K−2)の代わりにCuKα1.
541オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ±
0.2°)が、9.5°、9.7°、11.7°、1
5.0°、23.5°、24.1°、27.3°に主要
なピークを示すX線回折スペクトルを有するチタニルオ
キシフタロシアニン(Y型チタニルオキシフタロシアニ
ン)を、また電荷輸送物質として表48に示す本発明の
例示化合物を用いた他は、実施例1と同様にして感光体
を作製してその特性を評価した。結果を表48に示す。
【0111】
【表48】
【0112】実施例28〜32 実施例12のアゾ顔料(H−1)の代わりにY型チタニ
ルオキシフタロシアニンを、また電荷輸送物質として表
49に示す本発明の例示化合物を用いた他は、実施例1
2と同様にして感光体を作製してその特性を評価した。
結果を表49に示す。
【0113】
【表49】
【0114】比較例1 電荷輸送物質として本発明の例示化合物(E−14)の
代わりに下記に示す比較化合物(R−1)を用いた他
は、実施例1と同様の操作で感光体を作製し特性を評価
した結果、1回目の帯電電位(V0)−660Vに対
し、5000回目の帯電電位(V0)は−410Vであ
り、初期の帯電電位が悪い上に、繰返しによる大幅な電
位の低下がみられた。また、1回目の半減露光量(E1/
2)2.7ルックス・秒に対して5000回目の半減露
光量(E1/2)は4.7ルックス・秒と感度の低下もみ
られた。
【0115】
【化15】
【0116】比較例2 同様にして、電荷輸送物質として本発明の例示化合物
(E−14)の代わりに下記に示す比較化合物(R−2
〜4)を用いた他は、実施例1と同様の操作で感光体を
作製し特性を評価した。結果は表50に示したように、
全てのもので感度の低下や、繰り返しによる帯電電位の
低下がみられた。
【0117】
【化16】
【0118】
【化17】
【0119】
【化18】
【0120】
【表50】
【0121】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の有機
光導電性化合物を用いれば高感度で高耐久性を有する、
優れた電子写真感光体を提供することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示される有機光導電
    性化合物。 【化1】 (一般式(1)において、R1及びR2は水素原子、置換
    基を有していてもよいアルキル基、アラルキル基、アリ
    ール基、または複素環基を示し、Arは置換基を有して
    いてもよいアリール基または複素環基を示す。)
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に上記一般式(1)で示
    される有機光導電性化合物の少なくとも1種を含む感光
    層を有することを特徴とする電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 感光層が電荷発生物質と電荷輸送物質と
    を含有し、この電荷輸送物質が上記一般式(1)で示さ
    れる有機光導電性化合物の少なくとも1種であることを
    特徴とする請求項2記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 下記一般式(2)で示される請求項1記
    載の有機光導電性化合物。 【化2】 (一般式(2)において、R1及びR2は一般式(1)と
    同じである。)
  5. 【請求項5】 導電性支持体上に上記一般式(2)で示
    される有機光導電性化合物の少なくとも1種を含む感光
    層を有することを特徴とする請求項2記載の電子写真感
    光体。
  6. 【請求項6】 感光層が電荷発生物質と電荷輸送物質と
    を含有し、この電荷輸送物質が上記一般式(2)で示さ
    れる有機光導電性化合物の少なくとも1種であることを
    特徴とする請求項5記載の電子写真感光体。
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