JP2001050165A - 電磁式ダイヤフラムポンプ - Google Patents

電磁式ダイヤフラムポンプ

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JP2001050165A
JP2001050165A JP11226135A JP22613599A JP2001050165A JP 2001050165 A JP2001050165 A JP 2001050165A JP 11226135 A JP11226135 A JP 11226135A JP 22613599 A JP22613599 A JP 22613599A JP 2001050165 A JP2001050165 A JP 2001050165A
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JP
Japan
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diaphragm
chambers
pump
pair
electromagnetic
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JP11226135A
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English (en)
Inventor
Koichi Kamiyama
幸一 神山
Noboru Kogure
昇 小暮
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Fujikura Composites Inc
Original Assignee
Fujikura Rubber Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力の低減と、耐久性の向上が図れる電
磁式ダイヤフラムポンプを提供する。 【解決手段】 弾性を有するディスク状のダイヤフラム
と、該ダイヤフラムを挟持するようにダイヤフラムの両
側にそれぞれ形成されるとともに、当該ダイヤフラムで
仕切られた一対のダイヤフラム室と、前記各ダイヤフラ
ム室に、それぞれ、実質的に取り付けられた吸気弁およ
び排気弁と、前記ダイヤフラムの略中央部、および少な
くとも一方のダイヤフラム室の隔壁の外方に形成され、
ダイヤフラムを振動させるための振動構成手段と、を有
する電磁式ダイヤフラムポンプであって、前記ダイヤフ
ラムで仕切られた一対のダイヤフラム室内の吸気弁同士
および排気弁同士は、それぞれ、配管により連通され、
前記振動構成手段を作用させることによりダイヤフラム
が往復運動をして、その両側に配置されたダイヤフラム
室がそれぞれポンプ室として作用してなるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁式ダイヤフラ
ムポンプに関し、特に、ダイヤフラムの変形を利用し、
ダイヤフラムで左右2室に仕切られた2つのダイヤフラ
ム室内の容積変化と、各ダイヤフラム室に実質的に取り
付けられた弁の作用により、圧縮空気を連続的に排出
(吐出)させる電磁式ダイヤフラムポンプに関する。こ
のような電磁ダイヤフラムポンプは、例えば、例えば、
曝気式浄化槽の曝気用、養魚の酸素補給用、泡風呂等の
エアー噴気用、小型コンプレッサー等に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、浄化槽の曝気用や養
魚の酸素補給用のポンプの一つとして、電磁式ダイヤフ
ラムポンプが使用されている。
【0003】このような従来の電磁式ダイヤフラムポン
プの一例を示す概略構成図が図4に示される。なお、基
本的な構成の理解が容易となり、具体的作用がより分か
りやすくなるようにとの配慮から、図4には、構成の要
部のみしか記載されていない(例えば、箱状の電磁石ケ
ース等は記載が省略されている)。
【0004】図4に示されるように、従来の電磁式ダイ
ヤフラムポンプ100は、ダイヤフラム110に、連結
軸122を固定し、この連結軸122に永久磁石13
1,135を固定した振動子120を電磁石150の磁
界中に置き、交流電源160による交流を印加させ磁極
を変化せしめることで磁石との吸引力、反発力を交互に
発生させ、これにより、連結軸122を往復運動(矢印
(イ)‐(イ)方向)させ、ダイヤフラムを振動(図中点線
で表示)させている。このような手法により、ダイヤフ
ラム室170内への空気の吸気および排気が吸気弁18
1および排気弁185を介して連続的に行なわれるよう
になっている。
【0005】このような基本構造に類似する構造とし
て、(1)ばねを用いて振動子の吸引は磁力で行い、反
発(リターン)は、リターンばねで行い往復運動させるも
のや、(2)ダイヤフラムは、片側のみに設置するもの
や、(3)ダイヤフラムの代わりにピストンを軸に固定
し往復運動させるものなどが従来より知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
いずれの構造も、ダイヤフラムに振動軸を固定している
ために、軸側の面はポンプ室として使用されていないの
が現状である。このような従来の構造を見直し、従来に
も増して消費電力の低減が図れ、さらには従来にも増し
てポンプの耐久性に優れる新規な電磁式ダイヤフラムポ
ンプの提案が望まれている。さらには、従来にも増して
騒音の低下が図れる電磁式ダイヤフラムポンプの提案が
望まれている。
【0007】このような実状のもとに本発明は創案され
たものであって、その目的は、消費電力の低減が図れ、
さらには耐久性に優れ、騒音の低下が図れる新規な電磁
式ダイヤフラムポンプを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、弾性を有するディスク状のダイヤフラ
ムと、該ダイヤフラムを挟持するようにダイヤフラムの
両側にそれぞれ形成されるとともに、当該ダイヤフラム
で仕切られた一対のダイヤフラム室と、前記各ダイヤフ
ラム室に、それぞれ、実質的に取り付けられた吸気弁お
よび排気弁と、前記ダイヤフラムの略中央部、および少
なくとも一方のダイヤフラム室の隔壁の外方に形成さ
れ、ダイヤフラムを振動させるための振動構成手段と、
を有する電磁式ダイヤフラムポンプであって、前記ダイ
ヤフラムで仕切られた一対のダイヤフラム室内の吸気弁
同士および排気弁同士は、それぞれ、配管により連通さ
れ、前記振動構成手段を作用させることによりダイヤフ
ラムが往復運動をして、その両側に配置されたダイヤフ
ラム室がそれぞれポンプ室として作用してなるように構
成される。
【0009】また、本発明は、弾性を有するディスク状
のダイヤフラムと、該ダイヤフラムを挟持するようにダ
イヤフラムの両側にそれぞれ形成されるとともに、当該
ダイヤフラムで仕切られた一対のダイヤフラム室と、前
記各ダイヤフラム室に、それぞれ、実質的に取り付けら
れた吸気弁および排気弁と、前記ダイヤフラムの略中央
部、および少なくとも一方のダイヤフラム室の隔壁の外
方に形成され、ダイヤフラムを振動させるための振動構
成手段と、を有する電磁式ダイヤフラムポンプであっ
て、前記ダイヤフラムで仕切られた一対のダイヤフラム
室内の吸気弁同士および排気弁同士は、それぞれ、ダイ
ヤフラムを中心に実質的に鏡像関係となるように接近し
て配置され、前記振動構成手段を作用させることにより
ダイヤフラムが往復運動をして、その両側に配置された
ダイヤフラム室がそれぞれポンプ室として作用してなる
ように構成される。
【0010】また、本発明の好ましい態様として、前記
振動構成手段は、ダイヤフラムの略中央部に取り付けら
れた永久磁石と、少なくとも一方のダイヤフラム室の隔
壁を介して、前記永久磁石と対向配置された電磁石を有
して構成される。
【0011】また、本発明の好ましい態様として、前記
振動構成手段は、ダイヤフラムの略中央部に取り付けら
れ、片側に突出した棒状の永久磁石と、少なくとも一方
のダイヤフラム室の隔壁を介して、前記永久磁石の周り
を包囲するように配置された電磁石を有して構成され
る。
【0012】また、本発明の好ましい態様として、前記
振動構成手段は、ダイヤフラムの略中央部に取り付けら
れた被磁石吸引コア体と、少なくとも一方のダイヤフラ
ム室の隔壁を介して、前記被磁石吸引コア体と対向配置
された電磁石およびリターンばねを有して構成される。
【0013】また、本発明は、弾性を有するディスク状
のダイヤフラムと、該ダイヤフラムを挟持するようにダ
イヤフラムの両側にそれぞれ形成されるとともに、当該
ダイヤフラムで仕切られた一対のダイヤフラム室と、前
記各ダイヤフラム室に、それぞれ、実質的に取り付けら
れた吸気弁および排気弁と、を有するポンプ室体を2つ
対向配置させ、前記各ポンプ室体のダイヤフラムの略中
央部、および対向するダイヤフラム室の隔壁の外方に形
成された振動構成手段と、を有する電磁式ダイヤフラム
ポンプであって、前記ダイヤフラムで仕切られた一対の
ダイヤフラム室内の吸気弁同士および排気弁同士は、そ
れぞれ、配管により連通され、前記振動構成手段を作用
させることによりダイヤフラムが往復運動をして、各ダ
イヤフラムの両側に配置されたダイヤフラム室がそれぞ
れポンプ室として作用してなるように構成される。
【0014】また、本発明は、弾性を有するディスク状
のダイヤフラムと、該ダイヤフラムを挟持するようにダ
イヤフラムの両側にそれぞれ形成されるとともに、当該
ダイヤフラムで仕切られた一対のダイヤフラム室と、前
記各ダイヤフラム室に、それぞれ、実質的に取り付けら
れた吸気弁および排気弁と、を有するポンプ室体を2つ
対向配置させ、前記各ポンプ室体のダイヤフラムの略中
央部、および対向するダイヤフラム室の隔壁の外方に形
成された振動構成手段と、を有する電磁式ダイヤフラム
ポンプであって、前記ダイヤフラムで仕切られた一対の
ダイヤフラム室内の吸気弁同士および排気弁同士は、そ
れぞれ、ダイヤフラムを中心に実質的に鏡像関係となる
ように接近して配置され、前記振動構成手段を作用させ
ることによりダイヤフラムが往復運動をして、各ダイヤ
フラムの両側に配置されたダイヤフラム室がそれぞれポ
ンプ室として作用してなるように構成される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0016】図1には、本発明の電磁式ダイヤフラムポ
ンプ1の好適な実施の第1の形態が示される。なお、電
磁式ダイヤフラムポンプ1の基本的な構成の理解が容易
となり、具体的作用がより分かりやすくなるようにとの
配慮から、図1には、発明の構成の要部のみしか記載さ
れていない(例えば、箱状の電磁石ケース等は記載が省
略されている)。
【0017】図1に示されるように、本発明の電磁式ダ
イヤフラムポンプ1は、電磁石91を介して、2つのポ
ンプ室体11,15が対向配置されている。このポンプ
室体11、15は、両側に2つ設置しなければならない
という必然性はなく、少なくともどちらか一方、設置し
てあれば本発明の構成には十分である。
【0018】片側のポンプ室体11は、図1に示される
ように、弾性を有するディスク状のダイヤフラム41
と、このダイヤフラム41を挟持するようにダイヤフラ
ム41の両側にそれぞれ形成された容器状のダイヤフラ
ム隔壁21,22によって、ダイヤフラム41で仕切ら
れた一対のダイヤフラム室31,32が形成されてい
る。
【0019】そして、各ダイヤフラム室31,32(厳
密には、ダイヤフラム隔壁21,22)には、それぞ
れ、一対の吸気弁71および排気弁73と、一対の吸気
弁72および排気弁74が形成されている。吸気弁7
1,72は外部からの空気を各ダイヤフラム室31,3
2内に吸気できる一方弁であり、排気弁73,74は各
ダイヤフラム室31,32内の空気を外部に排気(吐
出)することができる一方弁である。本発明において
は、前記ダイヤフラム41で仕切られた一対のダイヤフ
ラム室31,32内の吸気弁71,72同士および排気
弁73,74同士は、それぞれ、配管により連通され1
本にまとめられている。すなわち、吸気弁71,72に
ついては、1本の連通管81から分岐して吸気弁71,
72を介して、各ダイヤフラム室31,32内に外部空
気が導入される。この一方で、各ダイヤフラム室31,
32内の空気は、それぞれ排気弁73,74を介して外
部に排気されるとともに1本の連通管82に合流して1
本にまとめられている。このような構造を採択すること
によって、空気の振動位相がダイヤフラム41の両側で
180度ずれるために互いに振動を打ち消し合い、騒音
を極めて効率良く低減させることが可能となる。このよ
うな騒音低減効果は、1本の連通管81および1本の連
通管82にまとめること以外に、前記ダイヤフラム41
で仕切られた一対のダイヤフラム室31,32内の吸気
弁71,72同士および排気弁73,74同士を図示の
ごとく接近させることでも可能になる。すなわち、図1
に示されるようにダイヤフラム41で仕切られた一対の
ダイヤフラム室31,32内の吸気弁71,72同士お
よび排気弁73,74同士を、それぞれ、ダイヤフラム
41を中心に実質的に鏡像関係となるように接近して配
置させればよい。図1の状態は、騒音低減のための上記
の双方の要件が満たされている。
【0020】また、ダイヤフラム41の中央には、ダイ
ヤフラム41に固着された一対のセンタープレート6
1,62を介して、永久磁石51が固着されている。こ
の永久磁石51は、図示のごとく図面の右側がN極、図
面の左側がS極となっている。
【0021】もう一方のポンプ室体15も実質的に、前
記のポンプ室体11と同じ構造である。すなわち、図1
に示されるようにポンプ室体15は、弾性を有するディ
スク状のダイヤフラム45と、このダイヤフラム45を
挟持するようにダイヤフラム45の両側にそれぞれ形成
された容器状のダイヤフラム隔壁25,26によって、
ダイヤフラム45で仕切られた一対のダイヤフラム室3
5,36が形成されている。
【0022】そして、各ダイヤフラム室35,36(厳
密には、ダイヤフラム隔壁25,26)には、それぞ
れ、一対の吸気弁75および排気弁77と、一対の吸気
弁76および排気弁78が形成されている。吸気弁7
5,76は外部からの空気を各ダイヤフラム室35,3
6内に吸気できる一方弁であり、排気弁77,78は各
ダイヤフラム室35,36内の空気を外部に排気(吐
出)することができる一方弁である。本発明において
は、前記ダイヤフラム45で仕切られた一対のダイヤフ
ラム室35,36内の吸気弁75,76同士および排気
弁77,78同士は、それぞれ、配管により連通され1
本にまとめられている。すなわち、吸気弁75,76に
ついては、1本の連通管85から分岐して吸気弁75,
76を介して、各ダイヤフラム室35,36内に外部空
気が導入される。この一方で、各ダイヤフラム室35,
36内の空気は、それぞれ排気弁77,78を介して外
部に排気されるとともに1本の連通管86に合流して1
本にまとめられている。このような構造を採択すること
によって、空気の振動位相がダイヤフラム45の両側で
180度ずれるために互いに振動を打ち消し合い、騒音
を極めて効率良く低減させることが可能となる。このよ
うな騒音低減効果は、1本の連通管85および1本の連
通管86にまとめること以外に、前記ダイヤフラム45
で仕切られた一対のダイヤフラム室35,36内の吸気
弁75,76同士および排気弁77,78同士を図示の
ごとく接近させることでも可能になる。すなわち、図1
に示されるようにダイヤフラム45で仕切られた一対の
ダイヤフラム室35,36内の吸気弁75,76同士お
よび排気弁77,78同士を、それぞれ、ダイヤフラム
45を中心に実質的に鏡像関係となるように接近して配
置させればよい。図1の状態は、騒音低減のための上記
の双方の要件が満たされている。
【0023】また、ダイヤフラム45の中央には、ダイ
ヤフラム45に固着された一対のセンタープレート6
5,66を介して、永久磁石55が固着されている。こ
の永久磁石55は、図示のごとく図面の右側がN極、図
面の左側がS極となっている。
【0024】このように対向配置された2つのポンプ室
体11,15の間には、電磁石91が介在される。電磁
石91は、磁石となりうる棒状の磁心コア91aと、こ
の磁心コア91aに巻かれたコイル91bと、コイル9
1bに通電される交流電源91cとを備えている。そし
て、交流電源により交流が印加されると、棒状の磁心コ
ア91aの両端は、N極−S極へと交互に変動する。
【0025】また、棒状の磁心コア91aの一方端は、
ダイヤフラム隔壁22を介して、永久磁石51と対向配
置されており、また、棒状の磁心コア91aの他方端
は、ダイヤフラム隔壁26を介して、永久磁石55と対
向配置されている。
【0026】なお、電磁石91は、場合によっては、磁
心コア91aを設けずに、巻き線コイル91bのみから
の構成としてもよい。
【0027】図1に示される実施の形態において、ダイ
ヤフラム41,45を振動させる振動構成手段は、ダイ
ヤフラム41の略中央部に取り付けられた永久磁石51
と、ダイヤフラム室32の隔壁22を介して、永久磁石
51と対向配置された電磁石91との組み合わせ、並び
に、ダイヤフラム45の略中央部に取り付けられた永久
磁石55と、ダイヤフラム室36の隔壁26を介して、
永久磁石55と対向配置された電磁石91との組み合わ
せということになる。仮に、ポンプ室体を1つしか設け
ない場合には(例えば、ポンプ室体11のみ)、振動構
成手段は、ダイヤフラム41の略中央部に取り付けられ
た永久磁石51と、ダイヤフラム室32の隔壁22を介
して、永久磁石51と対向配置された電磁石91との組
み合わせのみということになる。
【0028】図1に示される構造のもとに、電磁石91
に交流が印加されると、磁力の吸引、反発を交互に繰り
返し、ダイヤフラム41,45は、互いに外方に広がっ
たり(ストローク位置S1およびS4)、互いに中央に
向けて接近したり(ストローク位置S2およびS3)す
る運動を繰り返す。なお、図中、点線で示される部分
は、ダイヤフラム41,45の振動状態を模式的に描い
たものであり、ストローク幅Dで示している。なお本発
明の場合、ダイヤフラム41,45のストロークは、ス
トローク位置S1およびS3と、ストローク位置S2お
よびS4との組み合わせの動きであってもよい。また、
各ダイヤフラム室に配置される吸気弁および排気弁は、
永久磁石と電磁石の磁界を遮らないように配慮して配置
する必要がある。
【0029】このように本発明においては、電磁石を含
む振動構成手段を作用させることによりダイヤフラムに
ストローク(往復)運動をさせ、その両側にそれぞれ配
置されたダイヤフラム室31,32,35,36がそれ
ぞれポンプ室として作用するように構成される。このよ
うな本発明においては、ダイヤフラムの両側をそれぞれ
ポンプ室として使用するために、従来の片側ポンプ室構
造(例えば図4)に比べて、同一のストロークで2倍近
い吐出量(排気量)を得ることができる。換言すれば、
従来の1/2のストロークで従来の片側ポンプ室と同等
の吐出量(排気量)を得ることができ、そのため、消費
電力の低減と、ポンプの耐久性が格段と向上する。
【0030】さらに本発明においては、ダイヤフラムで
仕切られた一対のダイヤフラム室内の吸気弁同士および
排気弁同士は、それぞれ、配管により連通されたり、あ
るいはダイヤフラムで仕切られた一対のダイヤフラム室
内の吸気弁同士および排気弁同士は、それぞれ、ダイヤ
フラムを中心に実質的に鏡像関係となるように接近して
配置されているので、空気の振動位相がダイヤフラムの
両側で180度ずれるために互いに振動を打ち消し合
い、騒音を極めて効率良く低減させることが可能とな
る。
【0031】図2には、本発明の電磁式ダイヤフラムポ
ンプ2の第2の実施形態が示される。図2に示される実
施の形態が図1に示される実施の形態と異なる点は、振
動構成手段の構成にある。すなわち、図2の実施形態で
は、さらに、電磁石92および電磁石93がそれぞれ図
面の左右に増設されており、ダイヤフラム41,45を
振動させる振動構成手段は、ダイヤフラム41の略中央
部に取り付けられた永久磁石51と、ダイヤフラム室3
1,32の隔壁21,22を介して、永久磁石51と対
向配置された電磁石91,92との組み合わせ、並び
に、ダイヤフラム45の略中央部に取り付けられた永久
磁石55と、ダイヤフラム室35,36の隔壁25,2
6を介して、永久磁石55と対向配置された電磁石9
1,93との組み合わせということになる。電磁石92
および電磁石93の設置に際しては、ダイヤフラム4
1,45の動きを阻害しないように磁極の設定(コイル
の巻き方向)に注意する必要がある。図2に示される実
施の形態では、電磁石の増設に伴い、ダイヤフラム4
1,45の駆動力をさらに増強することができる。な
お、図2に示される部材の番号が図1のそれと同一のも
のは、互いに同一部材を示している。
【0032】図3には、本発明の電磁式ダイヤフラムポ
ンプ3の第3の実施形態が示される。図3に示される実
施の形態が図1に示される実施の形態と異なる主な点
は、振動構成手段の構成にある。すなわち、図3に示さ
れる実施形態では、ダイヤフラム41の略中央部に取り
付けられ、片側に突出した棒状の永久磁石57と、一方
のダイヤフラム室31´のダイヤフラム隔壁21´を介
して、前記永久磁石57の周りを包囲するように配置さ
れた電磁石94を有して構成される。この場合、電磁石
94は巻き線コイルのみの形態とされているが、透磁率
の高い鋼鈑などをコアにして巻き線してもよい。また、
ダイヤフラム隔壁21´は、棒状の永久磁石57が振動
可能なように、外方に筒状に出っ張ったいわゆる逃がし
部分21a´を備えており、この筒状の逃がし部分21
a´の上に巻き線コイルが巻かれ電磁石94が形成され
る。
【0033】図3に示される実施の形態では、永久磁石
57と電磁石94との距離をかなりの距離まで接近させ
ることができ、かつ、往復動しても永久磁石57と電磁
石94の距離を一定に保つことができるので、ダイヤフ
ラム41の駆動力をさらに増強することができる。な
お、図3示される部材の番号が図1のそれと同一のもの
は、互いに同一部材を示している。また、図面では示さ
れていないが、振動構成手段を備えたポンプ室体11´
をラインLに対して鏡像関係となるようにもう一つ形成
して、図1および図2と同様に、2つのポンプ室体を備
えた電磁式ダイヤフラムポンプとしてもよいことはもち
ろんである。
【0034】上記の各実施の形態の説明では、振動構成
手段は、ダイヤフラムの略中央部に取り付けられた永久
磁石を必ず備えていたが、永久磁石の代替として鉄など
の磁力の影響受ける被磁石吸引コア体を用いても良い。
この場合には、永久磁石と対向配置された電磁石に加え
て、さらに吸引を解除してダイヤフラムを押し戻すいわ
ゆる「リターンばね」が必要となる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、弾性を有するディスク状のダ
イヤフラムと、該ダイヤフラムを挟持するようにダイヤ
フラムの両側にそれぞれ形成されるとともに、当該ダイ
ヤフラムで仕切られた一対のダイヤフラム室と、前記各
ダイヤフラム室に、それぞれ、実質的に取り付けられた
吸気弁および排気弁と、前記ダイヤフラムの略中央部、
および少なくとも一方のダイヤフラム室の隔壁の外方に
形成され、ダイヤフラムを振動させるための振動構成手
段と、を有する電磁式ダイヤフラムポンプであって、前
記ダイヤフラムで仕切られた一対のダイヤフラム室内の
吸気弁同士および排気弁同士は、それぞれ、配管により
連通され、前記振動構成手段を作用させることによりダ
イヤフラムが往復運動をして、その両側に配置されたダ
イヤフラム室がそれぞれポンプ室として作用してなるよ
うに構成されるので、従来の片側ポンプ室構造(例えば
図4)に比べて、同一のストロークで2倍近い吐出量
(排気量)を得ることができる。換言すれば、従来の1
/2のストロークで従来の片側ポンプ室と同等の吐出量
(排気量)を得ることができ、そのため、消費電力の低
減と、ポンプの耐久性が格段と向上する。さらに、前記
ダイヤフラムで仕切られた一対のダイヤフラム室内の吸
気弁同士および排気弁同士は、それぞれ、配管により連
通されているためにポンプから発生する騒音を極めて効
率良く低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁式ダイヤフラムポンプの好適な第
1の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明の電磁式ダイヤフラムポンプの好適な第
2の実施形態を示す概略構成図である。
【図3】本発明の電磁式ダイヤフラムポンプの好適な第
3の実施形態を示す概略構成図である。
【図4】従来の電磁式ダイヤフラムポンプの概略構成図
である。
【符号の説明】
1、2、3…電磁式ダイヤフラムポンプ 41,45…ダイヤフラム 31,31´,35…ダイヤフラム室 21,21´,22,25,26…ダイヤフラム隔壁 51,55,57…永久磁石 81,82、85,86…連通管 91,92,93,94…電磁石
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月18日(2000.5.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有するディスク状のダイヤフラム
    と、 該ダイヤフラムを挟持するようにダイヤフラムの両側に
    それぞれ形成されるとともに、当該ダイヤフラムで仕切
    られた一対のダイヤフラム室と、 前記各ダイヤフラム室に、それぞれ、実質的に取り付け
    られた吸気弁および排気弁と、 前記ダイヤフラムの略中央部、および少なくとも一方の
    ダイヤフラム室の隔壁の外方に形成され、ダイヤフラム
    を振動させるための振動構成手段と、を有する電磁式ダ
    イヤフラムポンプであって、 前記ダイヤフラムで仕切られた一対のダイヤフラム室内
    の吸気弁同士および排気弁同士は、それぞれ、配管によ
    り連通され、 前記振動構成手段を作用させることによりダイヤフラム
    が往復運動をして、その両側に配置されたダイヤフラム
    室がそれぞれポンプ室として作用してなることを特徴と
    する電磁式ダイヤフラムポンプ。
  2. 【請求項2】 弾性を有するディスク状のダイヤフラム
    と、 該ダイヤフラムを挟持するようにダイヤフラムの両側に
    それぞれ形成されるとともに、当該ダイヤフラムで仕切
    られた一対のダイヤフラム室と、 前記各ダイヤフラム室に、それぞれ、実質的に取り付け
    られた吸気弁および排気弁と、 前記ダイヤフラムの略中央部、および少なくとも一方の
    ダイヤフラム室の隔壁の外方に形成され、ダイヤフラム
    を振動させるための振動構成手段と、を有する電磁式ダ
    イヤフラムポンプであって、 前記ダイヤフラムで仕切られた一対のダイヤフラム室内
    の吸気弁同士および排気弁同士は、それぞれ、ダイヤフ
    ラムを中心に実質的に鏡像関係となるように接近して配
    置され、 前記振動構成手段を作用させることによりダイヤフラム
    が往復運動をして、その両側に配置されたダイヤフラム
    室がそれぞれポンプ室として作用してなることを特徴と
    する電磁式ダイヤフラムポンプ。
  3. 【請求項3】 前記振動構成手段は、ダイヤフラムの略
    中央部に取り付けられた永久磁石と、少なくとも一方の
    ダイヤフラム室の隔壁を介して、前記永久磁石と対向配
    置された電磁石を有して構成される請求項1または請求
    項2に記載の電磁式ダイヤフラムポンプ。
  4. 【請求項4】 前記振動構成手段は、ダイヤフラムの略
    中央部に取り付けられ、片側に突出した棒状の永久磁石
    と、少なくとも一方のダイヤフラム室の隔壁を介して、
    前記永久磁石の周りを包囲するように配置された電磁石
    を有して構成される請求項1または請求項2に記載の電
    磁式ダイヤフラムポンプ。
  5. 【請求項5】 前記振動構成手段は、ダイヤフラムの略
    中央部に取り付けられた被磁石吸引コア体と、少なくと
    も一方のダイヤフラム室の隔壁を介して、前記被磁石吸
    引コア体と対向配置された電磁石およびリターンばねを
    有して構成される請求項1または請求項2に記載の電磁
    式ダイヤフラムポンプ。
  6. 【請求項6】 弾性を有するディスク状のダイヤフラム
    と、該ダイヤフラムを挟持するようにダイヤフラムの両
    側にそれぞれ形成されるとともに、当該ダイヤフラムで
    仕切られた一対のダイヤフラム室と、前記各ダイヤフラ
    ム室に、それぞれ、実質的に取り付けられた吸気弁およ
    び排気弁と、を有するポンプ室体を2つ対向配置させ、 前記各ポンプ室体のダイヤフラムの略中央部、および対
    向するダイヤフラム室の隔壁の外方に形成された振動構
    成手段と、を有する電磁式ダイヤフラムポンプであっ
    て、 前記ダイヤフラムで仕切られた一対のダイヤフラム室内
    の吸気弁同士および排気弁同士は、それぞれ、配管によ
    り連通され、 前記振動構成手段を作用させることによりダイヤフラム
    が往復運動をして、各ダイヤフラムの両側に配置された
    ダイヤフラム室がそれぞれポンプ室として作用してなる
    ことを特徴とする電磁式ダイヤフラムポンプ。
  7. 【請求項7】 弾性を有するディスク状のダイヤフラム
    と、該ダイヤフラムを挟持するようにダイヤフラムの両
    側にそれぞれ形成されるとともに、当該ダイヤフラムで
    仕切られた一対のダイヤフラム室と、前記各ダイヤフラ
    ム室に、それぞれ、実質的に取り付けられた吸気弁およ
    び排気弁と、を有するポンプ室体を2つ対向配置させ、 前記各ポンプ室体のダイヤフラムの略中央部、および対
    向するダイヤフラム室の隔壁の外方に形成された振動構
    成手段と、を有する電磁式ダイヤフラムポンプであっ
    て、 前記ダイヤフラムで仕切られた一対のダイヤフラム室内
    の吸気弁同士および排気弁同士は、それぞれ、ダイヤフ
    ラムを中心に実質的に鏡像関係となるように接近して配
    置され、 前記振動構成手段を作用させることによりダイヤフラム
    が往復運動をして、各ダイヤフラムの両側に配置された
    ダイヤフラム室がそれぞれポンプ室として作用してなる
    ことを特徴とする電磁式ダイヤフラムポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100950926B1 (ko) 2008-09-10 2010-04-05 고려대학교 산학협력단 전자석에 의해 구동되는 박막을 구비한 마이크로펌프

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