JP2001047980A - 車両用修理装置 - Google Patents

車両用修理装置

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JP2001047980A
JP2001047980A JP2000028410A JP2000028410A JP2001047980A JP 2001047980 A JP2001047980 A JP 2001047980A JP 2000028410 A JP2000028410 A JP 2000028410A JP 2000028410 A JP2000028410 A JP 2000028410A JP 2001047980 A JP2001047980 A JP 2001047980A
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JP
Japan
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irradiation
blower
ultraviolet
infrared
housing
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JP2000028410A
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English (en)
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Makoto Ueno
信 上野
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DYUUKU PLANNING KK
Original Assignee
DYUUKU PLANNING KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一連の塗装補修作業において塗装面硬化重合促
進を単一の装置で行うことができ、作業能率を大幅に改
善できるようにした車両用修理装置を提供する。 【解決手段】開口部3aを有する筐体3と、その筐体3
内に設けられ紫外線を照射する照射部4aを有する紫外
線照射装置4並びに赤外線を照射する照射部5aを有す
る赤外線照射装置5と、前記紫外線の照射部4aを冷却
する第1の送風機と、前記赤外線の照射部5aで暖めら
れた空気を前記開口部3a側に送風する第2の送風機
と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用修理装置に関
し、更に詳細には、車体パネル等の修理支援装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、塗装面、とりわけ自動車の塗装
面を修理する場合には、損傷部分を正常な形状に成型し
た後、塗装を行うようにしている。この成型工程では主
にパテが用いられ、塗装工程ではプライマサフェーサや
塗料が用いられる。
【0003】これら、パテや塗料類は従来、揮発性(い
わゆるラッカー系)溶剤で溶いたものが使用されてきた
が、硬化までに時間がかかることから作業性に欠けると
いう問題があった。
【0004】そこで、紫外線硬化樹脂製のパテを用い、
塗布後に紫外線を照射することで硬化時間を大幅に短縮
することが考えられる。紫外線を照射する紫外線照射装
置は紫外線ランプを主体とする装置であり、車両のボデ
ィに接近させて点灯することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した紫外
線照射装置では紫外線硬化樹脂を硬化させることができ
るに過ぎないため、パテ硬化後に実施するプライマサフ
ェーサや塗料の硬化重合促進には別に温風装置を用意し
なければならない。なぜなら、これらプライマサフェー
サや塗料はラッカー系、アクリル系、ウレタン系が普通
に用いられているため揮発成分を蒸発させる加熱作用は
必要だからである。
【0006】したがって、一連の塗装補修作業では比較
的大型の装置である紫外線照射装置と温風装置を使い分
けることとなり、作業効率性に欠けるものであった。本
発明は前記事項に鑑みなされたものであり、一連の塗装
補修作業において塗装面(補修面)硬化重合促進を単一
の装置で行うことができ、作業能率を大幅に改善できる
ようにした車両用修理装置を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用した。
【0008】本発明の第1の手段は、開口部3aを有す
る筐体3と、その筐体3内に設けられ紫外線を照射する
照射部4aを有する紫外線照射装置4並びに赤外線を照
射する照射部5aを有する赤外線照射装置5と、前記紫
外線の照射部4aを冷却する第1の送風機と、前記赤外
線の照射部5aで暖められた空気を前記開口部3a側に
送風する第2の送風機と、を備えていると構成とした。
【0009】なお、紫外線照射装置4は紫外線を照射す
ることができる装置であればよい。例えば瞬間点灯式の
紫外線(UV)ランプとすることができる。赤外線照射
装置5は、赤外線を照射することができる装置であれば
よい。例えば赤外線(IR)ヒータや赤外線ランプとす
ることができる。また、第1の送風機並びに第2の送風
機は筐体内に設けるほか、筐体外部に設けることもでき
る。また、各照射装置、各送風機は一つのみならず複数
設けられていてもよい。
【0010】本発明の第2の手段は、前記第1の送風機
と前記第2の送風機を同一の送風機7とすることを特徴
としている。すなわち、単一の送風機7で紫外線の照射
部4aを冷却するするとともに、赤外線の照射部5aで
暖められた空気を開口部3a側へと送風している。
【0011】本発明の第3の手段は、前記紫外線照射装
置4と、前記赤外線照射装置5と、前記第1の送風機
と、前記第2の送風機と、を個別に制御する制御手段を
備えることを特徴としている。ここで制御手段は、照射
時間、送風時間、照射出力、送風量、等を調節すること
ができる構成であればよい。例えば、制御手段として時
間の経過に伴い各装置を自動制御するタイマーや、各装
置の出力調節を行える出力調節回路等で構成するのが望
ましい。また、各照射装置及び各送風機を複数の装置で
構成し、その稼働数を任意に増減させる複数のリレー回
路等を用いて出力調節を行ってもよい。なお、ここで出
力調節とは照度の調節をも含む概念である。
【0012】本発明の第4の手段は、前記筐体3を前記
各照射装置4,5の照射方向と同一方向に伸縮自在とす
ることを特徴としている。すなわち、伸縮性を利用して
筐体3の開口部3aを補修作業面に接近させることがで
きればよい。なお、ここでいう筐体3とは、筐体3本体
のみならず筐体3に設けた任意の部材をも含む概念であ
る。例えば、筐体3の開口部に伸縮自在な部材を設け
て、その部材の伸縮性を利用することもできる。
【0013】本発明の第5の手段は、前記筐体3内に前
記各照射装置4,5を保持する保持板10を設け、前記
保持板10の下面10aに、複数条の前記赤外線の照射
部5aを前記下面10aに対して平行且つ下面中央から
放射状に設けるとともに、隣合う前記赤外線の照射部5
a間に、前記紫外線の照射部4aを前記下面と平行に設
けることを特徴としている。ここで保持板10の下面1
0aとは、筐体3の開口部側に位置した面をいう。
【0014】本発明の第6の手段は、前記筐体3を支持
する支持ラック13を備え、前記支持ラック13は縦フ
レーム14と、縦フレーム14にスライド可能に保持さ
れた横フレーム15とを有し、前記筐体3は前記横フレ
ーム15に揺動自在に保持されていることを特徴として
いる。すなわち、支持ラック13は筐体3を任意の高さ
や方向にて支持することができればよい。
【0015】このように本発明の車両用修理装置は、単
一の装置であらゆるパテや塗料の硬化重合促進に対応で
きるため、従来のように2つの装置を取り替えながらの
作業を行わずに済む。また、各照射装置並びに送風機を
個別に制御している第3の手段に記載の発明では、各装
置を効率良く動作させることができるため、パテや塗料
類をより短時間で硬化(乾燥)させることができる。
【0016】紫外線の照射部4aを冷却する送風機と、
赤外線の照射部5aで暖められた空気を開口部3a側に
送風する送風機を一つの送風機で賄う第2の手段に記載
の発明、及び保持板の面板部分に対して各照射装置を密
に配置した第5の手段に記載の発明では、車両用修理装
置の小型軽量化を図ることができ、操作性を向上させる
ことができる。
【0017】また、筐体を伸縮自在とした第4の手段に
記載に発明、及び筐体を支持する支持ラックを備えた第
6の手段に記載の発明では、車両用修理装置の補修作業
面への適応が極めて容易となり、作業時間の短縮に貢献
することができる。
【0018】なお、筐体を伸縮自在とした第4の手段に
記載の発明においては、補修作業面以外への不必要な紫
外線の照射及び赤外線の照射を防止することができるた
め、各照射装置から照射された照射光は無駄なく確実に
補修作業面へと照射される。また、赤外線で暖められた
空気を効率良く補修作業面に導くことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両修理装置を図
1〜図10に示される実施形態について更に詳細に説明
する。
【0020】まず、図1〜図4を参照して照射装置本体
100の構成を説明する。照射装置本体100は開口部
3aを有する筐体3と、その筐体3内に設けられ紫外線
を照射する照射部4aを有する紫外線照射装置4並びに
赤外線を照射する照射部5aを有する赤外線照射装置5
と、前記紫外線の照射部4aを冷却するとともに、赤外
線の照射部5aで暖められた空気を筐体3の開口部3a
側に送風する送風機7と、を備えている。
【0021】筐体3はアルミ製の天板1と側壁部2とか
らなり、一方に開口部が設けられている。また、筐体の
内面側にはエンボス加工による凹凸(図示せず)が設け
られている。また、開口部3aに位置した筐体3の縁部
3bには伸縮自在の保護ブーツ6が設けられている。さ
らに筐体3の内部には、紫外線照射装置4、赤外線照射
装置5、送風機7を保持する正方形に形成された保持板
10が設けられている。
【0022】この保持板10の下面10aには、赤外線
の照射部5aが下面10aと平行且つ下面中央より四方
に延びて配置されているとともに、その隣合う赤外線の
照射部5a間には、紫外線の照射部4aが下面10aと
平行に設けられている。すなわち、保持板10の中央に
赤外線の照射部5aが十字状に設けらているとともに、
紫外線の照射部4aは保持板10の4隅近傍に夫々配置
されている。なお、保持板10の下面10aには隔壁9
が設けられており、その隔壁9で各照射部4a、5aは
区分けされている(図3参照)。
【0023】赤外線の照射部5aには、赤外線照射装置
5として波長域2〜8ミクロンの放射スペクトルを有す
る4本の中赤外線シーズヒータが十字状に設けられてい
る。なお、本実施の形態に用いられるIRヒータ5の放
射スペクトルは一般的に用いられる塗料の吸収スペクト
ルに一致している。具体的には、メタクリル酸メチル樹
脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミ
ン樹脂等の樹脂を含む塗料に好適に吸収される放射スペ
クトルとされる。なお、この放射スペクトルは上記範囲
に限定されるものではなく、塗料の変更等により適宣変
更することができる。以下、赤外線照射装置5をIRヒ
ータ5と称す。
【0024】紫外線の照射部4aには紫外線照射装置4
として波長410nm付近に分光エネルギーのピークを
有する瞬間点灯式のメタルハライドランプ(4kw)が
設けられている。なお、本実施の形態に用いられる紫外
線照射装置5の分光エネルギーのピークは補修対象面に
充填される紫外線重合組成物の変更により適宣変更する
ことができる。以下、紫外線照射装置4をUVランプ4
と称す。
【0025】これら各照射装置4,5には、各照射光を
筐体3の開口部3a側に導くための反射板4b,5bが
各々設けられている。なお、前記筐体3の内面側に設け
られた凹凸は、各反射板4b,5bで反射された反射光
を乱反射させて補修作業面への均一な照射を可能にして
いる。また、開口部3aに設けられた前記保護ブーツ6
は、その保護ブーツ6を延ばして補修作業面の周囲に接
触または近接させ、各照射装置4,5からの照射光を外
部に漏らすことなく照射するためのものである。よっ
て、作業者を紫外線から保護するとともに、筐体3と車
両との不意の接触時に車両への傷付を防止することがで
きる。なお、保護ブーツ6の内面に反射素材を設けると
より効率の良い照射が可能となる。
【0026】これら各照射装置4,5の数量及び配列に
ついては任意に設定することができる。例えば、保持板
10の下面中央に1本のUVランプ4を設けるととも
に、このUVランプ4と平行に4本のIRヒータ5を配
列してもよい。また、保護ブーツ6のみならず筐体3本
体を伸縮自在としてもよい。例えば、側壁部2を独立し
た2重壁構造とし、一方の側壁部から他方の側壁部を引
き出し可能に構成することもできる。
【0027】保持板の下面10aに設けられた隔壁9
は、UVランプ4を囲むように設けられている。この隔
壁9は、IRヒータ5の発する熱からUVランプ4を保
護している。また、この隔壁9の周縁に添い且つ紫外線
の照射部4aを覆うように保護ガラス9bが装着され、
紫外線の照射部4aは赤外線の照射部5bから隔離され
る。
【0028】この保護ガラス9bはUVランプ4の破損
時などUVランプ4の破片が四方に飛散することを防止
している。なお、保護ガラス9aには紫外線透過率の高
い石英ガラスを採用している。また、耐熱(パイレック
ス)ガラスや、耐熱(パイレックス)ガラスに強化(ソ
ーダ)ガラスを重ね合わせたガラス板を採用してもよ
い。
【0029】一方、保持板10の上面10bには各照射
装置4,5に送風する4機の送風機7と、各照射装置
4,5及び送風機7に電力を分配するための端子ボック
ス8が設けられている。各送風機7は対応するIRヒー
タ5の直上を中心に且つ隣接した紫外線の照射部4aに
亘り配置されている。すなわち、保持板10に対して十
字状に配置されている。送風機7には大口径の軸流ファ
ンが用いられており、照射装置本体100の軽量化に貢
献している。
【0030】保持板本体10には、送風機7からの風を
各照射部4a,5aに導くための通風口10cが複数設
けられている。この通風口10cは隔壁9を跨いで開口
しているため紫外線の照射部4aと赤外線の照射部5a
の双方に送風することができる。
【0031】このように設けられる送風機7及び通風口
10cは、UVランプ4を冷却して連続的な点灯を可能
にするほか、赤外線の照射部5aで暖められた空気を補
修作業面に温風として吹き付けるためのものである。な
お、前記の隔壁9は通風口10aに対して、赤外線の照
射部5a側に大きな開口面積を有するように配置されて
いる。そのため送風機7から送られる風の大半は赤外線
の照射部5a側に送風される。
【0032】一方、紫外線の照射部4aに近接した側壁
部2、並びにその側壁部2に添う隔壁9にはそれぞれ排
気口2a,9aが設けられている。この排気口2a,9
aは連通しており、隔壁9及び保護ガラス9bで隔離さ
れた紫外線の照射部4a内の空気を排出するために設け
られている。
【0033】また、前記筐体3に設けられた保護ブーツ
6にも複数の通気孔6aが設けられている。この通気孔
6aは補修作業面の周囲に筐体3を近接させた使用状
態、すなわち保護ブーツ6を車両に接触または近接させ
た状態において、筐体3内の排気をスムースに行うため
ものである。このため送風機7からの送り出される空気
は、通風口10c→赤外線の照射部5a→補修作業面→
通気孔6a→外気、並びに通風口10c→紫外線の照射
部4a→排気口9a→排気口2a→外気の順に移動す
る。なお、通気孔6aの直径は紫外線の漏れることのな
い程度とする。
【0034】これら送風機7及び保持板10の通風口1
0cの数量については任意に設定することができる。例
えば、UVランプ4の直上に冷却専用の小型送風機を設
けるとともに、IRヒータ5の直上に送風専用の大型送
風機を設けることもできる。なお、通風口10cには各
照射部4,5への送風をより確実にする送風ノズルを設
けても良い。また、紫外線の照射部4aに面した通風口
10cには紫外線から送風機7を保護するための遮光ル
ーバーを設けても良い。
【0035】図8に本装置の制御手段に係る回路図を示
す。制御手段は電源24とUVランプ4用の点灯回路2
3と複数個の現時リレー(予め設定された時間をもとに
電気接点の開閉を行うリレー)20,21,22と、各
装置4,5,7の出力調節を行う複数の出力調整回路2
5と、を有する。UVランプ4は高周波ドライバからな
る点灯回路23に接続されているとともに、その点灯回
路23は出力調節回路25及び現時リレー21を介して
電源24に接続されている。IRヒータ5は出力調節回
路25及び現時リレー20を介して電源24に接続され
ている。送風機7も出力調節回路25及び現時リレー2
2を介して電源24に接続している。このため、UVラ
ンプ4,IRヒータ5,送風機7は各々個別に制御する
ことができる。
【0036】例えば、紫外線硬化性樹脂を含むパテを硬
化させるにあたって、以下のように制御することもでき
る(図8,9参照)。
【0037】まず、UVランプ4を点灯させるとともに
送風機7を作動させる。また、これと同時に各現時リレ
ー20,21,22がカウントを数え始める。そして、
送風機7に接続した現時リレー22が所定時間に達する
と接点を開いて送風機7を停止させる。またこの時、I
Rヒータ5に接続した現時リレー20も所定時間に達し
ており接点を閉じてIRヒータ5を作動させる。
【0038】次に、UVランプ4に接続した現時リレー
21が所定時間に達すると接点を開いてUVランプ4を
消灯させる。また、この時送風機7に接続する現時リレ
ー22も所定時間に達しているため接点を閉じて送風機
7を再び作動させる。
【0039】続いて、IRヒータ5に接続する現時リレ
ー20が所定時間に達すると接点を開いてIRヒータ5
を停止させる。続いて、送風機7に接続する現時リレー
22が所定時間に達すると接点を開いて送風機7を停止
させる。
【0040】この制御では、始めにUVランプ4を点灯
させて紫外線硬化性樹脂の科学反応を誘発させるととも
に、送風機7を作動させてUVランプ4の急激な温度上
昇を抑制している。続いて、IRヒータ5の赤外線と送
風機7からの温風でパテに含まれる溶剤を揮発させる。
この時、IRヒータ5は所定強度の赤外線(熱線)を発
するまでに一定時間を必要とするため、UVランプ4の
消灯に先行して予めIRヒータ5を作動させておく。ま
た、送風機7はIRヒータ5の暖機を妨げることのない
ようにIRヒータ5に遅延して作動を開始している。さ
らに、送風機7はIRヒータ5の停止後、数秒経過した
後に停止してIRヒータ5の冷却を行っている。
【0041】続いて、パテの硬化後に塗布されるプライ
マサフェーサ及び塗料(顔料)の乾燥に関して、IRヒ
ータ5及び送風機7に各々設けられた出力調整回路25
によるIRヒータ5の出力調節例及び送風機7の出力調
節例を説明する。任意の塗膜を乾燥させるにあたって
は、まず、その塗膜表面の軟質性が損なわれない程度に
IRヒータ5及び送風機7の出力を低く保ち、塗膜の内
部の乾燥を行う。続いて、その状態を数秒から数分間保
った後にIRヒータ5及び送風機7の出力を上昇させ塗
膜表面の乾燥を行う。
【0042】ここで、この出力調節に絡み、塗装面の理
想的な乾燥メカニズムについて簡単に説明する。塗装面
を効率よく乾燥させるには、まず、塗装直後の塗膜表面
の軟質性を維持する必要がある。これは、塗膜表面の硬
化に伴い塗膜表面の通気性が損なわれ、塗料内(塗膜
内)の溶剤が揮発しずらい状態となることを抑制するた
めである。このため上述した塗装直後の出力制御では、
IRヒータ5及び送風機7の出力を下げ、IRヒータ5
の輻射エネルギーを主に塗膜内部の蒸気圧を高め、塗料
内からの溶剤の揮発を促進させている。
【0043】続いて、塗料内の溶剤がほぼ揮発した後
に、塗料全体の温度をあげるとともに塗膜表面を温風に
て乾燥させる。これは塗料に含まれる樹脂材料の化学反
応を急速に促進させて樹脂材料の重合速度を速めつつ、
軟質状態の塗膜表面を硬化させて塗料全体を完全に乾燥
させるために行う。このため、上述した出力制御では、
IRヒータ5及び送風機7の出力を上昇させ、IRヒー
タ5の輻射エネルギーにより塗膜内部の化学反応を急速
に促進させるとともに、送風機7から塗膜表面に送風さ
れる温風にて塗膜表面の硬化を行っている。
【0044】本実施の形態で示す出力制御例では、これ
らの要点を考慮して赤外線の照射出力及び送風機の風量
(出力)を適切に制御している。なお、出力を調節する
にあたっては、装置そのものの出力を増減させるほか、
装置の稼働数を増減させて出力(照度)の調節を行って
も良い。
【0045】このように照射装置4,5及び送風機7を
適切に制御することでができるため、従来の塗装面補修
作業に比べて、その作業時間を大幅に短縮することがで
きる。なお、このような制御パターンは任意に設定でき
るのは勿論である。
【0046】パテ原料として用いられる紫外線重合性組
成物としては、自動車等のパテ用原料として用いられる
紫外線重合性組成物と同様の組成物が特に制限なく用い
られる。この様なパテ原料として用いられる紫外線重合
性組成物は、必須成分として紫外線重合性プレポリマ
ー、紫外線重合性モノマー、紫外線重合開始剤を含有
し、任意成分として、増感剤、顔料、充填剤、消泡剤、
表面改質剤、溶剤等を含有する。
【0047】上記紫外線重合性組成物が含有する紫外線
重合性プレポリマーとして、具体的には、ラジカル重合
型プレポリマー、例えば、エステルアクリレート、ウレ
タンアクリレート、エポキシアクリレート、アミノ樹脂
アクリレート、アクリル樹脂アクリレート、不飽和ポリ
エステル等:カチオン重合型プレポリマー、例えばエポ
キシ樹脂、ビニルエーテルを有する樹脂等:および、分
子末端にアリール基やアクリロイル基を有するオリゴマ
ーとポリチオールを組み合わせたチオール・エン付加型
プレポリマーが挙げられる。
【0048】また、紫外線重合性モノマーとして、具体
的には、2−エチルヘキシルアクリレート、エトキシジ
エチレングリコールアクリレート、フェノキシエチルア
クリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、テ
トラヒドロフルフリルアクリレート、ジシクロペンテニ
ルアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジアクリレート、ビス(ア
クリロキシエチル)ビスフェノールA、メリメチロール
プロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリ
アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレ
ート等のラジカル系モノマー、ビニルシクロヘキセンモ
ノオキサイド、ヒドロキシブチルビニールエーテル、シ
クロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、シクロヘ
キセンジエポキシド、カプロラクトンポリオール等のカ
チオン系モノマー等が挙げられる。
【0049】紫外線重合開始剤として、具体的には、ラ
ジカル重合系の開始剤として各種カルボニル化合物等
が、カチオン重合系の開始剤としてオニューム塩等が挙
げられる。また、チオール・エン付加型プレポリマー用
の開始剤としては、水素引き抜き型の開始剤が挙げられ
る。
【0050】パテ原料用の紫外線重合性組成物は、例え
ば、これら必須成分を適当な量比で、さらに、必要に応
じて上記任意性分を適当な量ずつ、配合することで調製
される。各種成分の配合量に関しては、用いる必須成分
の種類等により適宜選択されるものである。
【0051】また、パテ原料用の紫外線重合性組成物と
しては、組成物全量に対して紫外線重合性プレポリマー
を約20〜30重量%、紫外線重合性モノマーを約15
〜30重量%、紫外線重合開始剤を約1〜10重量%、
顔料を約40〜60重量%含有する紫外線重合性組成物
が好ましい。また、上記紫外線重合性組成物に用いる顔
料は、顔料であれば特に制限されないが一般的には、炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、タルク、との
粉、ホワイトカーボン、バルーン等の体質顔料が用いら
れる。このようなパテ原料の埋め込み終了後、埋め込み
部分に照射装置本体によって紫外線を照射して紫外線重
合性組成物であるパテ原料を硬化させる。
【0052】このように照射装置本体100から紫外線
及び赤外線を補修作業面に照射するとともに、赤外線で
暖められた空気を補修作業面に送風してパテを硬化させ
る。そして、パテを硬化させた後、揮発性または紫外線
硬化性のプライマサフェーサを塗布するが、揮発性のも
のを用いた場合にはIRヒータ5からの直接的な赤外線
照射及び赤外線の照射部5aで暖められた空気を塗装面
に送風して乾燥させる。紫外線硬化性のものを用いた場
合にはパテと同様にUVランプ4で硬化させる。そし
て、プライマサフェーサの乾燥後、揮発性の塗料を塗装
してIRヒータ5及びIRヒータ5で暖められた空気を
塗装面に送風して塗料を乾燥させる。
【0053】以上が本発明の車両用修理装置に係る照射
装置本体100である。このように単一の装置100で
紫外線及び赤外線を照射すると同時に、赤外線で暖めら
れた空気を補修作業面へと送風して塗装面修復作業を支
援することができる。なお、本発明の車両用修理装置で
は照射装置本体100を支持する支持ラック13が設け
られている。以下、照射装置本体100を支持する支持
ラック13を詳細に説明する。
【0054】図5〜図7は、前記照射装置本体100を
支持する支持ラック13を備えた形態を示している。こ
の支持ラック13は照射装置本体100の補修作業面へ
の適応を容易にする。すなわち、照射装置本体100を
任意の高さや方向にて支持することができる。
【0055】支持ラック13は、2本の鋼材からなる縦
フレーム14とその縦フレーム14にスライド可能に保
持された横フレーム15とを備え、横フレーム15には
筐体3が揺動自在に支持せしめてある。すなわち、縦フ
レーム14となる2本のC鋼材には上下にスライド可能
なブラケット30が設けられており、そのブラケット3
0には水平方向にスライド可能な横フレーム15が保持
されている。
【0056】そして、横フレーム15となるC鋼材には
先端に大径部を形成したシャフト31がスライド可能に
係合されている。また、このシャフト31にはこれを回
転させるロケーター32が取り付けられている。このロ
ケーター32にはハンドル33が設けられており、ハン
ドル33を回すことにより内部のウォームギア(図示せ
ず)を回転させ、シャフト31を回転させることができ
るようになっている。そして、シャフト31には前記し
た照射装置本体100が支持されているため、ハンドル
33を回転させることにより照射装置本体100を矢示
F方向に自在にスイングさせることができるように構成
されている。
【0057】前記縦フレーム14の上端はトップフレー
ム34によって連結されている。このトップフレーム3
4にはプーリ35が設けられている。一方、縦フレーム
14にはバラスト36がスライド自在に設けられてい
る。このバラスト36にはプーリ37が設けられてお
り、ワイヤ38が張架されている。前記ワイヤ38はト
ップフレーム34,プーリ37,プーリ35,横フレー
ム15の順に張架されており、横フレーム15とバラス
ト36との重量を均衡させている。よって横フレーム1
5、すなわち照射装置本体100を上下に容易に移動さ
せることができるようになっている。
【0058】なお、プーリ37(可動)とプーリ35
(固定)との配列から倍力作用が発生し、横フレーム1
5一式の重量はバラスト36の重量の1/2となってい
る。これにより横フレーム15一式のスライドストロー
クが大きくとれる。
【0059】前記縦フレーム14の下端にはボトムフレ
ーム39が連結されており、このボトムフレーム39に
固定タイヤ40と自在キャスタ41が設けられている。
この固定タイヤ40と自在キャスタ41によって、本装
置を修理工場内で自由に移動させることができる。そし
て、例えば図10に示すように、車両50の補修作業面
に対して効果的に本装置を適用することができる。
【0060】以上のように本発明の車両用修理装置を使
用すれば、車両50の補修作業面への紫外線及び赤外線
の照射が極めて容易となり、作業効率が向上する。
【0061】以下に本発明の車両用修理装置を用いての
パテの硬化試験、及びプライマサフェーサの硬化(乾
燥)試験を示す。
【0062】〔試験例1〕上述した照射装置本体100
を用いて保護ガラスがパテの硬化に与える影響、紫外線
の照射距離がパテの硬化に与える影響、紫外線照射装置
の照射方式及び照射強度がパテの硬化に与える影響を把
握するため、以下の予備試験(パテの硬化実験)を実施
した。 (試験条件)保護ガラスとして耐熱ガラス(3mm)
と、耐熱ガラス(3mm)に強化ガラス(5mm)を重
ね合わせたガラスを試験体として用い、その夫々のガラ
スについてパテの硬化深さを測定した。また、照射対象
面と照射装置本体との距離を300mm乃至500mm
として、その夫々の距離についてパテの硬化深さを測定
した。さらに、紫外線の照射方式は反転方式と瞬間点灯
式(瞬点式)として、その夫々についてパテの硬化深さ
を測定した。また、照射強度は最大出力若しくは出力7
0%として、その夫々についてパテの硬化深さを測定し
た。なお、照射対象面は600mm×600mmの範囲
とし、その49箇所(等間隔)に亘って測定した。
【0063】(試験方法)パテの硬化深さを測定するに
あたって以下の9つの試行を行った。試行1は照射方
式:反転式、照射距離:500mm、照射時間:90
秒、ガラス:耐熱ガラスとした。試行2は照射方式:反
転式、照射距離:300mm、照射時間:90秒、ガラ
ス:耐熱ガラスとした。試行3は照射方式:反転式、照
射距離:300mm、照射時間:45秒、ガラス:耐熱
ガラスとした。試行4は照射方式:瞬点式、照射距離:
500mm、照射時間:90秒、ガラス:耐熱ガラス+
強化ガラスとした。試行5は照射方式:瞬点式、照射距
離:300mm、照射時間:90秒、ガラス:耐熱ガラ
ス+強化ガラスとした。試行6は照射方式:瞬点式、照
射距離:300mm、照射時間:45秒、ガラス:耐熱
ガラス+強化ガラスとした。試行7は照射方式:瞬点
式、照射距離:300mm、照射時間:90秒、ガラ
ス:耐熱ガラスとした。試行8は照射方式:瞬点式(但
し出力70%)、照射距離:300mm、照射時間:9
0秒、ガラス:耐熱ガラスとした。 (試験結果)試行1〜8についての測定結果を表1に示
す。なお、各測定点(計49箇所)での測定値は表1の
平均値をもって省略する。
【0064】
【表1】
【0065】試行5,7よりガラス材がパテの硬化に与
える影響を把握することができる。両者を比較すると、
強化ガラスを採用した保護ガラスではパテの表面に若干
の微粘着性が残るが、硬化深さは耐熱ガラスと略同等の
値が得られている。よって保護ガラスは耐熱ガラスとす
ることが望ましいが、強化ガラスを用いることもできる
といえる。試行2,7より照射方式がパテの硬化に与え
る影響を把握することができる。両者を比較すると、反
転式及び瞬点式のどちらの照射方式を採用しても略同等
の硬値が得られている。すなわち紫外線の照射方式とし
ては、反転式及び瞬点式のどちらを採用しても良いとい
える。試行1,2又は試行4,5より紫外線の照射距離
がパテの硬化に与える影響を把握することができる。両
者の数値を比較すると特に大きな差がみられない。すな
わち、少なくとも300mm〜500mmの照射距離内
においては、パテの硬化に与える影響は無いといえる。
試行7,8より照射強度がパテの硬化に与える影響を把
握することができる。両者を比較すると、出力70%の
照射強度では出力100%の照射強度に比べて若干小さ
な値となっいるが、その低下率は約5%に過ぎず、照射
出力が70%に低下しても十分にパテを硬化させること
ができるといえる。試行2,3より照射時間がパテの硬
化に与える影響を把握することができる。両者を比較す
ると、45秒の照射では90秒の照射に比べて小さな値
となっている。しかしながら45秒照射時においても9
0秒照射時の約85%に達する硬化深さを得ることがで
きる。すなわちパテの硬化は照射時間に比例して進行す
るが、所定時間のほぼ半分を過ぎた時点で概ね硬化して
いるといえる。
【0066】なお、実際の補修作業では塗装補修作業面
に対して約250mmの距離から紫外線を照射するとと
もに、その照射時間を約60秒〜90秒とするとパテの
硬化状態が良好となり、一般的な補修作業の大半を確実
にこなすことができる。
【0067】このようにパテ原料は硬化して、必要に応
じて前処理が施された損傷部はパテで充填される。ここ
で、硬化によりパテ原料の体積が多少減少すると、旧塗
装面からのパテの盛り上がりも、硬化前に比べて多少減
少したものとなる場合がある。
【0068】〔試験例2〕赤外線照射時における送風機
併用の有無がプライマサフェーサの脱溶剤率に与える影
響、赤外線の照射時間がプライマサフェーサの脱溶剤率
に与える影響、プライマサフェーサに含まれる溶剤の違
いがプライマサフェーサの脱溶剤率に与える影響を把握
するため以下の予備試験(プライマサフェーサの脱溶剤
試験)を同時に実施した。 (試験方法)試験例1と同様の照射対象面(600mm
×600mm)に各種溶剤を含んだプライマサフェーサ
を塗布した後、照射装置本体100を用いて中赤外線を
照射する。そしてその4カ所(等間隔)で脱溶剤率を測
定する(測定箇所は図11の測定点対応図を参照)。溶
剤はキシレン及びトルエンとした。プライマサフェーサ
に含まれる溶剤の含有量は1g/cm2としている。送
風機7はIRヒータ作動開始時より1分経過した後に作
動させるとともに、IRヒータ停止と同時に停止させて
いる。 (試行条件)脱溶剤率を測定するにあたって以下の4つ
の試行を試みた。試行1は溶剤種:キシレン、赤外線照
射時間:2分、ファン作動時間:1分とした。試行2は
溶剤種:キシレン、赤外線照射時間:3分、ファン作動
時間:2分とした。試行3は溶剤種:キシレン、赤外線
照射時間:2分、ファン作動時間:0分(ファン併用せ
ず)とした。試行4は溶剤種:トルエン、赤外線照射時
間:2分、ファン作動時間:1分とした。なお、試験例
2で使用したプライマサフェーサの溶剤量は200〜3
00マイクロメートルの塗膜に匹敵するものであり、プ
ライマサフェーサの塗装としてはかなりの厚塗りとな
る。
【0069】(試験結果)試行1〜4の結果を表2に示
す。
【0070】
【表2】
【0071】試行1,3より送風機併用の有無が脱溶剤
率に与える影響を把握することができる。両者を比較す
ると、送風機併用時の脱溶剤率は送風機未使用時に比べ
て遥かに大きな値となっている。すなわちIRヒータ作
動時に送風機を併用するとプライマサフェーサを短時間
で硬化(乾燥)させることができる。試行1,2より照
射時間が脱溶剤率に与える影響を把握することができ
る。両者を比較すると、照射時間2分では若干脱溶剤率
が低下するものの75%以上の脱溶剤率を得ることがで
きる。すなわちプライマサフェーサの脱溶剤率は照射時
間に比例して高まるが、所定時間のほぼ半分を過ぎた時
点においてほぼ乾燥しているといえる。試行1,4より
溶剤の違いが脱溶剤率に与える影響を把握することがで
きる。両者を比較すると、キシレンではの脱溶剤率はト
ルエンに比べて若干低い値となっているが、その低下率
は約10%に留まっている。すなわち溶剤としてはトル
エンとすることが望ましいが、キシレンを用いることも
できるといえる。
【0072】上記の各試験結果から、本発明の車両用修
理装置は紫外線重合組成化合物を含むパテの硬化、並び
にプライマサフェーサの硬化(乾燥)に対して十分な硬
化重合促進効果を発揮することが認められる。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、紫外線照射装置及び赤
外線照射装置を同一筐体内に設けているとともに、各照
射装置に送風する送風機を有するため、補修作業面の処
理を単一の装置で効率良く進めることができる。よっ
て、従来のように個別の硬化(乾燥)促進装置を用意し
たり交換したりする必要がなくなり、作業能率を大幅に
向上させることができる。
【0074】また、各照射装置並びに送風機を個別に制
御している車両用修理装置では、各装置を効率良く作動
させることができるため、さらなる作業時間の短縮を図
ることができる。
【0075】紫外線照射装置を冷却する送風機と赤外線
の照射部で暖められた空気を補修作業面に送風する送風
機とを一つの送風機でまかなう車両用修理装置、及び保
持板の面板部分に対して各照射装置を密に配置した車両
用修理装置では、照射装置本体の小型軽量化を図ること
ができ、操作性を向上させることができる。
【0076】筐体を支持する支持ラックを備えた車両用
修理装置では、照射装置本体の補修作業面への適応が容
易となる。また、筐体が伸縮自在な車両用修理装置にお
いても、照射装置本体の補修作業面への適応が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である車両用修理装置を示
す正面図。
【図2】実施形態の車両用修理装置を示す側面図。
【図3】実施形態の車両用修理装置に係る保持板の下面
側を示す図。
【図4】実施形態の車両用修理装置に係る保持板の上面
側を示す図。
【図5】実施形態の車両用修理装置を支持ラックに支持
させた状態を示す正面図。
【図6】実施形態の車両用修理装置を支持ラックに支持
させた状態を示す側面図。
【図7】実施形態の車両用修理装置を支持ラックに支持
させた状態を示す平面図。
【図8】実施形態の車両用修理装置の回路図。
【図9】実施形態の車両用修理装置の制御を示すグラフ
図。
【図10】実施形態の車両用修理装置を車両の塗装修理
に使用した状態を示す正面図。
【図11】表1,2の測定点を示す分布図。
【符号の説明】
1 天板 1a 通風口 2 側壁部 2a 排気口 2b 通気口 3 筐体 3a 開口部 4 UVランプ 5 IRヒータ 4a 紫外線の照射部 5a 赤外線の照射部 4b 反射板 5b 反射板 6 保護ブーツ 6a 通風孔 7 送風機 8 端子ボックス 9 隔壁 9a 排気口 9b 保護ガラス 10 保持板 13 支持ラック 14 縦フレーム 15 横フレーム 100 照射装置本体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有する筐体と、その筐体内に設
    けられ紫外線を照射する照射部を有する紫外線照射装置
    並びに赤外線を照射する照射部を有する赤外線照射装置
    と、前記紫外線の照射部を冷却する第1の送風機と、前
    記赤外線の照射部で暖められた空気を前記開口部側に送
    風する第2の送風機と、を備えていることを特徴とする
    車両用修理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の送風機と前記第2の送風機
    は、同一の送風機であることを特徴とする請求項1に記
    載の車両用修理装置。
  3. 【請求項3】 前記紫外線照射装置と、前記赤外線照射
    装置と、前記第1の送風機と、前記第2の送風機と、を
    個別に制御する制御手段を備えていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の車両用修理装置。
  4. 【請求項4】 前記筐体は、前記各照射装置の照射方向
    と同一方向に伸縮自在であることを特徴とする請求項1
    から3の何れかに記載の車両用修理装置。
  5. 【請求項5】 前記筐体内には、前記各照射装置を保持
    する保持板が設けられ、前記保持板の下面には、複数条
    の前記赤外線の照射部が前記下面に対して平行且つ下面
    中央から放射状に設けられているとともに、隣合う前記
    赤外線の照射部間には、前記紫外線の照射部が前記下面
    と平行に設けられていることを特徴とする請求項1から
    4の何れかに記載の車両用修理装置。
  6. 【請求項6】 前記筐体を支持する支持ラックを備え、
    前記支持ラックは縦フレームと、縦フレームにスライド
    可能に保持された横フレームとを有し、 前記筐体は前記横フレームに揺動自在に保持されること
    を特徴とする請求項1から5の何れかに記載の車両用修
    理装置。
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CA002369107A CA2369107A1 (en) 2000-02-04 2001-02-05 Repairing device for vehicles
EP01948967A EP1167138A4 (en) 2000-02-04 2001-02-05 REPAIR APPARATUS FOR VEHICLES
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1018214C2 (nl) * 2001-06-06 2002-12-10 Jacobus Lambertus V Merksteijn Lokaal uitharden van poeder.
JP2009066561A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Car Conveni Club Co Ltd 車体パネルの補修方法
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