JP2001047212A - 射出成形装置 - Google Patents

射出成形装置

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JP2001047212A
JP2001047212A JP11219622A JP21962299A JP2001047212A JP 2001047212 A JP2001047212 A JP 2001047212A JP 11219622 A JP11219622 A JP 11219622A JP 21962299 A JP21962299 A JP 21962299A JP 2001047212 A JP2001047212 A JP 2001047212A
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manifold
divided
hot runner
nozzle
molten
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JP11219622A
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Itsuo Shibata
逸雄 柴田
Ryoichi Sekiguchi
良一 関口
Hitoshi Toki
仁 土岐
Masashi Kobayashi
正志 小林
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JUO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融金属を対象にホットランナーを用いて射
出成形することが可能な射出成形装置を提供する。 【解決手段】溶融成形材料を分岐させるためのマニホー
ルド部と、このマニホード部に接続し、それぞれ分岐し
た溶融成形材料をゲートに導くための複数のノズル部と
を備え、前記マニホールド部を経て前記ノズル部まで貫
通するホットランナーを内部に備えた、溶融成形材料を
射出成形する射出成形装置において、前記マニホールド
部は、分割したマニホールド部の各々に2以上のノズル
部が接続しないように、前記マニホールド内を延びる前
記ホットランナーの延び方向に交差する向きに、分割さ
れ、分割されたマニホールドの分割端面には、この分割
端面に沿って漏れ出す溶融金属が凝固するのに十分な半
径方向外方への張出量を有する張出フランジが設けられ
ることを特徴とする射出成形装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属、特に熱
伝導率の高い溶融金属を用いて射出成形するための射出
成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、溶融樹脂をホットランナーに
流し込み、常時加熱しつつ所望の成形品を製造するホッ
トランナー付の射出成形装置が、広く使用されている。
この射出成形装置は、溶融樹脂をマニホールド部に導入
するためのスプルー部と、このスプルー部に接続し、こ
のスプルー部を通じて流入した溶融樹脂を所望に分岐さ
せるためのマニホールド部と、このマニホールド部に接
続し、それぞれ分岐した溶融樹脂をゲートに導くための
複数のノズル部とを備え、前記スプルー部から前記マニ
ホールド部を経て前記ノズル部まで貫通するホットラン
ナーを内部に備える。このようなホットランナー付の射
出成形装置を溶融金属、特にマグネシウム、亜鉛等に適
用するとすれば、以下のような問題が生じる。
【0003】これらの金属は、溶融温度が樹脂と較べて
格段に高く、約600°Cの高温に及ぶため、常温と成
形温度との温度差に起因する射出成形装置の熱膨張量及
び熱収縮量は、それに応じて大きくなる。特にマニホー
ルド部は、その構造上、スプルー部及びノズル部に較べ
て長尺管状構造物にならざるを得ないので、かかる熱膨
張量及び熱収縮量は余計に大きくなる。このとき、これ
らの金属は熱伝導率が極めて高いため、ホットランナー
の加熱終了後、溶融金属(湯)はホットランナー内で急
速に凝固する。このため、特に複数のノズル部の各々と
マニホールド部との境界部で、ノズル部及びマニホール
ド部両方にまたがって存在するホットランナー内の湯が
凝固すると、凝固した湯がホットランナー内でつっかえ
棒となる。すなわち、ホットランナーの加熱停止により
ホットランナー内の湯のみならず、ノズル部及びマニホ
ールド部も熱収縮し始めるが、長尺なマニホールド部
は、ノズル部に較べて熱収縮量が大きくなるので、マニ
ホールド部とノズル部との間に熱収縮に伴う相対移動が
必然的に生じる。このとき、このような相対移動は、境
界部のまわりで凝固した湯がつっかえ棒となることによ
り妨害される。その結果、成形作業のたびに、熱移動に
伴う多大な力が装置に繰り返し及ぼされ、装置の長期健
全性が損なわれる。
【0004】このように、成形材料を溶融樹脂から溶融
金属に変更することにより、溶融樹脂の射出成形では起
こるべくもなかった問題が生じたのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、上記課題に鑑み、溶融金属を対象にホットランナー
を用いて射出成形することが可能な射出成形装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、溶融点が高温である一方で、熱伝導率が極め
て高い溶融金属を対象に選び、その熱的な性質を逆に利
用することにより、このような金属を対象にホットラン
ナーを用いて射出成形を可能とするものである。具体的
には、本発明の射出成形装置は、溶融成形材料を分岐さ
せるためのマニホールド部と、このマニホード部に接続
し、それぞれ分岐した溶融成形材料をゲートに導くため
の複数のノズル部とを備え、前記マニホールド部を経て
前記ノズル部まで貫通するホットランナーを内部に備え
た、溶融成形材料を射出成形する射出成形装置におい
て、前記溶融成形材料を溶融金属とし、前記マニホール
ド部は、分割したマニホールド部の各々に2以上のノズ
ル部が接続しないように、前記マニホールド内を延びる
前記ホットランナーの延び方向に交差する向きに、分割
され、分割されたマニホールドの分割端面には、この分
割端面に沿って漏れ出す溶融金属が凝固するのに十分な
半径方向外方への張出量を有する張出フランジが設けら
れる構成としてある。
【0007】また、前記分割されたマニホールドのうち
前記ノズル部に接続する分割部が、前記ノズルと一体に
形成されるのが、好ましい。さらに、分割された隣合う
一方のマニホールド部の分割端面には、前記ホットラン
ナーの開口部のまわりで前記ホットランナーの延びる方
向に突出する凸部が形成され、他方のマニホールド部分
の分割端面には、前記ホットランナーの開口部のまわり
で前記ホットランナーの延びる方向に引っ込む凹部が形
成され、前記ホットランナーの加熱時にこの凸部がこの
凹部に嵌合することにより、分割部をシールするのが好
ましい。さらにまた、前記分割端面の張出部には、前記
ホットランナーの前記開口部のまわりに延びる環状溝を
設けてもよい。
【0008】
【作用】本発明による射出成形装置によれば、成形の
際、ホットランナー内を通る溶融金属は、マニホールド
部で、それぞれのノズル部に分岐され、ゲートに到りそ
こで成形される。成形終了時、ホットランナーの加熱が
停止されるとともに、ホットランナー内に残存した湯
は、急速に凝固する。特に、各ノズル部とマニホールド
部の境界部の湯が、ノズル側とマニホールド側にまたが
って凝固すると、マニホールド部のノズル部に対する相
対移動が拘束される。このとき、マニホールド部を分割
したマニホールド部の各々に2以上のノズル部が接続し
ないように、ランナーが延びる方向と交差する方向に分
割することにより、このように凝固した湯が存在するホ
ットランナーが、マニホールド部のノズル部に対する相
対移動の基準となる。つまり、マニホールド部が熱収縮
する際、かかるホットランナーが略不動点となる。これ
により、従来のようにかかる相対移動が妨害され、それ
に伴いノズル部或いはマニホール部に対して力が及ぼさ
れていたのを防止し、以て装置の構造健全性に対する悪
影響を回避することができる。
【0009】さらに、射出成形時、溶融金属がホットラ
ンナーからマニホールドの分割端面に沿って万一外部に
漏れる際、分割端面には、所定長さに亘り張り出した張
出フランジを配設し、以て熱放散面積を充分に確保して
あるので、分割端面、特に張出部の外表面の温度は、そ
のマニホールドの中心部から半径方向外方に向かって急
激に温度低下する。従って、張出部に接触する湯は、熱
伝導を通じて冷却される。このとき、マグネシウムは熱
伝導率が極めて高いので、湯は張出フランジの張出部を
半径方向外方に移動する間に冷却されて、外表面上で凝
固し、分割端面のホットランナー開口のまわりに環状の
せき止め部を形成する。この自身が形成したせき止め部
により、漏れ出した湯自身が凝固してさらなる漏れが防
止されるのみならず、その後に分割端面に沿って漏れ出
ようとする湯を、確実にせき止めて、その間に凝固させ
ることにより、総じて溶融金属の外部への漏れを確実に
防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図1乃至
図2を参照しながら、電磁誘導加熱型の射出成形に適用
した場合を例にして、以下に詳細に説明する。射出成形
装置10は、図示しない射出シリンダから圧送されて来
た溶融金属をマニホールド部12に導くスプルー部14
と、略水平方向に延びるマニホールド部12と、略鉛直
方向に延びる2つのノズル部16とから概略構成され、
スプルー部14、マニホールド部12及びノズル部16
の内部には、ホットランナー18が貫通している。スプ
ルー部14は、略鉛直方向に延びる管状の構造物で、マ
ニホールド部12の長手方向の中心位置でマニホールド
部12にボルト15により締結され、成形時スプルー部
14から湯をマニホールド部12に流し込めるようにな
っている。
【0011】マニホールド部12は、矩形断面形状の細
長管状構造物からなり、スプルー部14を支持する上部
プレート20と、ノズル部16を支持する下部プレート
22との間にスペーサ23を通じて形成されたスペース
21に配置されている。射出成形時には、ノズル部1
6、上部プレート20及び下部プレート22に大きな型
締め圧力が作用するが、この型締め圧力によりマニホー
ルド部12が歪んだり、或いは位置ずれしたりしないよ
うに、マニホールド部12は、上部プレート20に対し
てはマニホールド断熱リング24及びマニホールド固定
金具26を介して、一方下部プレート22に対してセン
ター断熱リング28を介して支持されている。マニホー
ルド断熱リング24及びマニホールド固定金具26はそ
れぞれ、ボルト24a、26bを介して上部プレート2
0に固定され、常温ではその先端がマニホールド部12
の外表面に対して若干のクリアランスを設け、成形時に
かかるクリアランスが吸収されて、マニホールド部12
を支持するようにしてある。一方センター断熱リング2
8は、ボルト28aを介してマニホールド部12の長手
方向中心位置、すなわちスプルー部14の真下で下部プ
レート22に固定されている。マニホールド部12のこ
のような支持部材24、26、28で支持されていない
部位には、その外周に誘導加熱用のコイル(図示せず)
が巻回されている。この誘導加熱コイルに電圧を印加す
ることにより、誘導加熱コイルが巻回された誘導加熱部
分でホットランナー18内の湯が加熱されるようになっ
ている。
【0012】マニホールド部12は、略水平方向に延び
るホットランナー18の延びる方向に略直交する向き
に、スプルー部14に関して対称に3分割されている。
すなわち、マニホールド部12は、1つのスプール部接
続部12aと、同じ構造の2つのノズル部接続部12b
に分割されている。ノズル接続部12bには、凹部31
が設けられ、この凹部31内にマニホールド固定金具2
6に設けた突起部26bが常温では所定のクリアランス
をもって挿入され、ホットランナー加熱時にはかかるク
リアンスが吸収され、マニホールド部分12が長手方向
に支持されるようにしてある。図2に明瞭に示すよう
に、分割されたマニホールド部12の分割端面40に
は、この分割端面40に沿って漏れ出す溶融金属が凝固
するのに十分な半径方向外方への張出量dを有する張出
フランジ41が、マニホールド部12と一体に形成され
ている。なお、張出量dは、成形条件の変動、例えば成
形温度の上昇等に追従させるべく、マージン量を見越し
て設定すると便利である。分割された隣合う一方のマニ
ホールド部12であるノズル部接続部12bの分割端面
40には、ホットランナー18の開口部42のまわりで
ホットランナー18の延びる方向に突出する凸部44が
形成され、他方のマニホールド部12であるスプール部
接続部12aの分割端面40には、開口部42のまわり
でホットランナー18の延びる方向に引っ込む凹部46
が形成され、ホットランナー加熱時マニホールド部12
が熱膨張して凸部44が凹部46に嵌合することによ
り、分割部をシールする。さらに、分割端面40の張出
端部43には、ホットランナー18の開口部42のまわ
りに延びる環状溝48が設けられている。環状溝48の
半径方向外方設置位置及び溝深さは、成形条件、例えば
成形温度、湯量等に応じて適宜設定し、分割端面40に
沿って漏れ出る湯をこの環状溝48で滞留できるように
すればよい。特に、環状溝48のホットランナー18中
心からの半径方向距離は、環状溝48でマグネシウムが
凝固温度まで低下するように設定するのが好ましい。
【0013】再び図1を参照すれば、ノズル部16は、
下部プレート22でスリーブ27を介して支持され、そ
の上端面29がマニホールド部12の下面に当接するよ
うにしてある。ノズル部16とマニホールド部12との
境界であるこの上端面29には、上述した環状溝48付
きの張出フランジ41を設け、万一上端面29に沿って
湯が,漏れ出ようとする際に、漏れ止めの効果を発揮す
るようにしてある。ノズル部16の内部には、その鉛直
中心に沿ってホットランナー18が延びて、先端開口部
42がゲート30に臨み、コア32とキャビティ34と
により所望形状の成形品Aを成形するようにしてある。
なお、分割されたマニホールド部分12a、12bのう
ちノズル部16に接続する分割部12bをノズル部16
と一体に成形してもよい。
【0014】以上の構成を有する射出成形装置10につ
いて、その作用を以下に説明する。先ず、スプルー部1
4に湯を流し込むと、湯はホットランナー18により加
熱維持されつつ、マニホールド部12を経て各ノズル部
分16に分岐し、各ノズル部16において先端開口42
を通り、ゲート30を介してコア32とキャビティ34
との間に送り込まれ、在来の成形プロセスにより所望の
成形品Aが射出成形される。このとき、マニホールド部
12は、ホットランナー18を通る湯によって急速に加
熱され、各分割部12a、12bは、熱膨張、特に長手
方向、すなわちホットランナー18の延び方向に膨張し
て、分割端面40同士が当接するとともに、マニホール
ド固定金具26とのクリアランスが吸収され、各分割部
において凸部44が凹部46に嵌合して分割部をシール
する。
【0015】ここで分割部分の1 つに着目すれば、溶融
金属がホットランナー18からマニホールドの分割端面
40に沿って万一外部に漏れ出る際、分割端面40に
は、所定長さに亘り張り出した張出フランジ41を配設
し、以て熱放散面積を充分に確保してあるので、分割端
面40、特に張出端部43の外表面の温度は、そのマニ
ホールド部12の中心部から半径方向外方に向かって急
激に温度低下する。従って、張出端部43に接触する湯
は、環状溝48に滞留する間に熱伝導を通じて冷却され
る。このとき、マグネシウムは熱伝導率が極めて高いの
で、湯は張出フランジ41の張出端部分43を半径方向
外方に移動する間に冷却されて、外表面上で凝固し、分
割端面40の開口部42のまわりに環状のせき止め部
(図示せず)を形成する。この自身が形成したせき止め
部により、漏れ出した湯自身が凝固してさらなる漏れが
防止されるのみならず、その後に分割端面40に沿って
漏れ出ようとする湯を、確実にせき止めて、その間に凝
固させることにより、総じて溶融金属の外部への漏れを
確実に防止することができる。因みに他の分割部も同様
である。なお、かかるせき止め部は、一旦成形作業が終
了して放置しておいても、次の成形作業時に同様な効果
を発揮することが可能である。
【0016】一方ホットランナー18の加熱を終了する
と、それに伴いマニホールド部12はその長手方向に熱
収縮するとともに、ホットランナー18内の湯が凝固す
る。このとき、マニホールド部12は、内部のホットラ
ンナー18を中心に固定されているので、熱収縮は、ホ
ットランナー18の中心位置を基準に生じる。そのた
め、マニホールド部12とノズル部16との境界に存在
する湯が凝固しても、かかる凝固した湯をマニホールド
部12の長手方向に移動させる力は発生しないか、分割
によりノズル部16に接続する分割部12bの長手方向
長さは短いので、発生してもその力の大きさは僅かであ
る。かくして、従来のように、このような凝固した湯
が、マニホールド部12の熱移動に伴いつっかえとなっ
て、装置の健全性を損なう危険性を排除することが可能
になった。
【0017】本発明の第2の実施の形態を図3を参照し
ながら、以下に説明する。本実施の形態においては、第
1の実施の形態と同様な要素には同様な参照番号を付す
ることによりその説明は省略することとし、以下に特徴
部分について説明する。本実施の形態の特徴は、マニホ
ールド部12にノズル部16を4つ取り付け、それに伴
いマニホールド部12を5分割した点にある。この際、
各ノズル部16の取り付け位置は、スプルー部14に関
して対称である(図3は、スプルー部14に関して一方
の側のみ示す)。一方、マニホールド部12は、スプル
ー部14に接続するマニホールド部12aを除き、分割
したマニホールド部12b及び12cそれぞれに対して
1つのノズル部16が接続し、計4基のノズル部16が
設けられるように分割してある。これにより、分割した
マニホールド部12b、12cそれぞれにおいて、熱収
縮の際、不動点を1つ定めることが可能となり、その結
果熱移動に伴う力の発生を防止することができる。
【0018】本出願人は、マニホールド部12に設けた
張出フランジ41の漏れ防止効果を確認するために、以
下に示す試験を行った。図4に試験体の概略図を示す。
射出成形装置10と同様な部品には、対応する参照番号
に100を加えて指示し、その詳しい説明は省略する。
試験体は、マニホールド部12の1つの分割部を模擬し
た実寸大のものである。すなわち、一端に張出フランジ
410を設け、他端を直立バー520に固定したマニホ
ールド部120a及び120bを用意し、それぞれの張
出フランジ41を対向させている。直立バー520はそ
れぞれ、スタンド510に連結され、マニホールド部の
加熱時、マニホールド部12a、12bはそれぞれ、ス
タンド510への固定点を基準に、張出フランジ410
に向かう方向に熱膨張するようにしてある。マニホール
ド部120の材質は、いずれも実機と同じSS41であ
る。
【0019】試験方法は、マニホールド部120を電磁
誘導加熱(コイル部530)により600°Cに加熱し
た後、定常状態において図示した張出端部430の温度
をホットランナー180の中心位置の距離に応じて通常
の熱電対を用いて測定した。図5に試験結果を示す。図
5によれば、ランナーの中心位置から測定した張出量が
14mm前後で、マグネシウムの凝固温度約500°Cま
で低下し、開口部420のまわりに凝固したマグネシウ
ムが環状にせき止め部を形成することを確認した。本試
験によれば、張出量を適正に設定して、分割端面400
から漏れ出す湯を凝固させることにより、万一分割端面
400から湯が漏れ出ようとする場合であっても、初期
の湯漏れを利用して、さらなる漏れを確実に防止するこ
とが可能であることを確認することができた。
【0020】以上、本発明の実施の形態を詳細に説明し
たが、請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の
変更、修正が可能である。例えば、湯は、マグネシウム
に限定されることなく、融点が高い一方で熱伝導率が極
めて高い他の金属、例えば、亜鉛にも適用可能である。
またマニホールドの分割数は、3分割或いは5分割に限
定されることなく、その長手方向長さ或いは射出条件等
に応じて適宜設定すればよい。またマニホールド部12
は、リング形状であってもよい。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の射
出装置によれば、樹脂に較べて溶融温度が格段に高い溶
融金属であっても、装置の健全性を損なうことなしにホ
ットランナーを用いて射出成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る射出装置の概
略断面図である。
【図2】図1のA部詳細断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る図1と同様な
図である。
【図4】試験体の概略図である。
【図5】図4の試験体を用いて測定した、ホットランナ
ーからの距離による張出端部の温度変化を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
A 成形品 10 射出装置 12 マニホールド部 14 スプルー部 16 ノズル部 18 ホットランナー 20 上部プレート 22 下部プレート 23 スペーサ 24 マニホールド断熱リング 26 マニホールド固定金具 27 スリーブ 28 センター断熱リング 29 上端面 30 ゲート 31 凹部 32 ダイ 34 キャビティ 40 分割端面 41 張出フランジ 42 開口部 43 張出部 44 凸部 46 凹部 48 環状溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融成形材料を分岐させるためのマニホー
    ルド部と、このマニホード部に接続し、それぞれ分岐し
    た溶融成形材料をゲートに導くための複数のノズル部と
    を備え、前記マニホールド部を経て前記ノズル部まで貫
    通するホットランナーを内部に備えた、溶融成形材料を
    射出成形する射出成形装置において、 前記溶融成形材料を溶融金属とし、前記マニホールド部
    は、分割したマニホールド部の各々に2以上のノズル部
    が接続しないように、前記マニホールド内を延びる前記
    ホットランナーの延び方向に交差する向きに、分割さ
    れ、 分割されたマニホールドの分割端面には、この分割端面
    に沿って漏れ出す溶融金属が凝固するのに十分な半径方
    向外方への張出量を有する張出フランジが設けられる、 ことを特徴とする射出成形装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記分割されたマニホールドの
    うち前記ノズル部に接続する分割部が、前記ノズルと一
    体に形成される請求項1に記載の射出成形装置。
  3. 【請求項3】 分割された隣合う一方のマニホールド部
    の分割端面には、前記ホットランナーの開口部のまわり
    で前記ホットランナーの延びる方向に突出する凸部が形
    成され、他方のマニホールド部分の分割端面には、前記
    ホットランナーの開口部のまわりで前記ホットランナー
    の延びる方向に引っ込む凹部が形成され、前記ホットラ
    ンナーの加熱時にこの凸部がこの凹部に嵌合することに
    より、分割部をシールする請求項1に記載の射出形成装
    置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記分割端面の張出部には、前
    記ホットランナーの前記開口部のまわりに延びる環状溝
    を設ける請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の
    射出成形装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN107848025A (zh) * 2015-06-05 2018-03-27 奥斯卡弗里茨两合公司 用于压铸模具的热流道进料系统

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