JP2001045086A - 通信装置およびディジタル情報を符号化する方法 - Google Patents

通信装置およびディジタル情報を符号化する方法

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JP2001045086A JP2000196216A JP2000196216A JP2001045086A JP 2001045086 A JP2001045086 A JP 2001045086A JP 2000196216 A JP2000196216 A JP 2000196216A JP 2000196216 A JP2000196216 A JP 2000196216A JP 2001045086 A JP2001045086 A JP 2001045086A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信データの符号化において改善された符号
化利得を得る。 【解決手段】 中央局モデムは最下位ビット畳込み符号
化方式を含む。モデムの送信側にはエンコーダ28が含
まれ、そこでは、畳込みコーダ35I,35Qはそれぞ
れ、位相および振幅変調コンステレーションに供給され
る各シンボルの1ビット(好ましくは、最下位ビット)
を符号化する。これにより、符号化されたビットは、変
調信号の複数のサブ・コンステレーションの1つを選択
する。コーダ35I,35Qはそれぞれ、32または64
状態の有限状態マシンとして構成される。コードによっ
て与えられる最小ハミング距離は“4”である。このた
め、モデムの符号化利得は、従来の畳込み符号化方式に
対して改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ通信の分野
に関し、より詳しくは、ケーブルモデムを経由する高デ
ータレート伝送用の符号化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】データ通信の分野では、特に、家庭への
インターネットアクセスの準備において、通信の媒体と
してのケーブルテレビジョン(CATV)網の使用が魅
力的になってきた。CATV網の魅力的な特徴には、ケ
ーブルテレビジョンサービスを受ける家庭の比較的広い
設置ベースが含まれ、特に電話サービスで通常使用され
るツイスト・ペア銅配線と比較すると、ケーブルテレビ
ジョンプログラムが配達される同軸ケーブルによって実
行され得る本質的に高いデータレートも含まれる。この
ため、CATV網を通しての双方向広帯域通信用の適切
な技術を開発するためにかなりの努力がなされてきた。
この点について、この分野における技術の現在の状態を
調査するためには、パーキンスおよびガセラーの「双方
向広帯域CATV−HFC網、最新の傾向および将来の
傾向」,計算機網,Vol.31(エルスビア・サイエ
ンスB.V,1999),pp.313〜326に注意
すべきである。
【0003】高データレート通信方法の一つの重要な基
準は、「スペクトル密度」または同義語的に「スペクト
ル効率」と呼ばれる。スペクトル密度は、与えられた周
波数に対して毎秒当たり通信できるビットの数に関連す
る。もちろん、スペクトル密度が高いほど、その伝送周
波数で通信できる情報は多くなる。近年、データ通信の
スペクトル密度を改善するために、比較的複雑な変調技
術が開発された。ディジタルデータを送信信号に変調す
るため、通信が位相変調と振幅変調とを組み合わせて実
行されることが今や普通のことである。そのような変調
における基本的なものとして、「コンステレーション」
が、複素ユークリッド空間における多くの離散的な点に
よって定義され、各点は一つのデータシンボルの値を表
している。この技術において256QAMと呼ばれる複
素近代コンステレーションの一例は、複素空間において
16×16配列にマップされた256個の点を持ち、し
たがって、このコンステレーションは、8ビットシンボ
ルの伝送を可能にし、優れたスペクトル密度を提供す
る。
【0004】この技術では周知のように、伝送方式のス
ペクトル密度は伝送チャネルにおける雑音によって制限
される。雑音が過度であると、コンステレーション点は
相互に間違えられ、伝送に誤りを生じさせる。スペクト
ル密度が増加する(すなわち、複素空間コンステレーシ
ョンにもっと多くの点を持つ)と、隣接するコンステレ
ーション点の間の距離が減少し、ある与えられた雑音レ
ベルに対して、隣接する点の間のより小さな距離が伝送
誤りの可能性に直接関係する。
【0005】冗長符号化技術は、スペクトル密度とエラ
ーレートとの間のトレードオフを容易にするために、位
相変調と振幅変調とを組み合わせて使用されてきた。1
つの符号化技術は「トレリス」符号化と呼ばれ、これは
一種の畳込み符号化である。トレリス符号化の調査は、
アンダーボークの「冗長信号セットをもつトレリス符号
化変調、パートI:序論」,IEEE通信マガジン,V
ol.25,No.2(1987),pp.5〜11に
記載されている。トレリス符号化技術によれば、コンス
テレーションはサブセットに分割されるが、信号遷移は
有限状態マシンによって制限される。この方法では、特
定の実行に依存して、遷移はあらゆる状態でコンステレ
ーションの隣接点へは許されないが、利用できるコンス
テレーション内の全部の点が等しい頻度で使用されるよ
うに状態から状態への遷移が許される。したがって、有
限状態マシンの使用は、前のシンボルの値を出力信号の
決定に含め、制御された冗長を符号化方式に与える。ト
レリス符号化では、シンボルのビットの一部分のみが符
号化されるが、残りのシンボルビットは符号化されずに
伝送される。符号化ビットは、シンボルが関係するコン
ステレーション・サブセットを選択し、一方、未符号化
ビットは、シンボルに対応する選択されたコンステレー
ション・サブセット内の特定の点を示す。しかしなが
ら、コンステレーションの細分により、未符号化ビット
間のユークリッド距離は増加する。換言すれば、与えら
れたエラーレートに対して、トレリス符号化の使用に要
求される信号対雑音比は、未符号化の場合に対するより
も数dBほど小さいかもしれない。
【0006】さらなる背景として、米国特許第5,51
1,082号は、伝送されたシンボルの一部を符号化す
るために畳込みコードを使用してディジタルデータを符
号化する方法および装置を記載する。この例における畳
込みコードは、4/5の符号化レートを持ち、これは、
符号化されるべきあらゆる4つのシンボルビットに1つ
の冗長ビットが挿入されることを示す。この方法の拡張
は、ITU−T勧告J.83付録Bによるケーブルモデ
ムに対して規定されたトレリス符号化と他のケーブルモ
デム仕様書とにおいて使用される。この方法では、4つ
のコンステレーション・サブセットが使用され、2つの
最下位ビットは畳込みコードに従って符号化され、符号
化結果はコンステレーション・サブセット間の選択に使
用される。図1は、単純な16−QAMコンテクストで
利用されるようなこの方法論の一例を示す。図1から明
白なように、コード語の最下位ビットは虚軸に沿って交
替し、2番目の最下位ビットは実軸に沿って交替する。
サブ・コンステレーション(たとえば、全部の点xx0
1は1つのサブ・コンステレーションまたはサブセット
に対応する)の選択を示すために2つのLSBを考える
と、図1から明白なように、サブ・コンステレーション
内の隣接点は、全体の16−QAMコンステレーション
内の隣接点がそうであるのに較べて、相互にかなり分離
している。この例では、この方法は、隣接未符号化コン
ステレーションビット間のユークリッド距離を2倍にす
る(誤差性能において6dBの改善を与える)。
【0007】図2は、ブロック図形式で、米国特許第
5,511,082号に記載されたこのLSB符号化方
法を実施するために使用されるコーダ機能を示す。パー
サ3は、ビットストリームBを受信し、符号化を考慮し
て到来ビットストリームBをmビットシンボルに解剖
(parse)する。この例では、4/5畳込みコーダ
I,5Qが使用されると、5つのmビットシンボルが一
度に発生されることになり、したがって、パーサ3は5
(m−2)ビットを未符号化様式でQAMマップ機能7
へ送る。パーサ3はまた、4ビットを4/5畳込みコー
ダ5Iへ送り、4ビットを4/5畳込みコーダ5Qへ送
る。
【0008】図3は、4/5畳込みコーダ5I,5Qの1
つの機能構造を示し、もちろん、これらは同様な構造に
なっている。図3に示すように、4つの入力ビットx0
〜x3は畳込みコーダ5へ直列に与えられる(ビットx3
が時間的に最も早く、ビットx0が最も遅い)。畳込み
コーダ5は4つの遅延ステージS0〜S3を含み、これら
の出力は所望の符号化に従って排他的OR機能90,91
に印加される。この例では、排他的OR機能90は、全
部の4つの遅延ステージS0〜S3の出力と現在印加され
ている入力ビットとを受け、また、排他的OR機能91
は、現在印加されている入力ビットと遅延ステージ
1,S3の出力とを受ける。前に引用した米国特許第
5,511,082号に記載されているように、この構
成は、排他的OR機能90,91用の258(1010
2)および378(111112)の8進発生器に対応
する。
【0009】排他的OR機能9の出力はパンクチャ論理
11に印加され、これは所望のパンクチャ方式に従って
コーダ5によって出力されるべきビットを選択する。こ
の例では、パンクチャ論理11は、排他的OR機能90
によって出力される4ビットの各々を4入力ビットx0
〜x3のシーケンスから選択するとともに、排他的OR
機能91によって出力される第4の(最後の)ビットの
みを選択する。前に引用した米国特許第5,511,0
82号に記載されているように、この構成に対するパン
クチャマップは次のように記載される。
【0010】
【数1】
【0011】パンクチャ論理11からの5つの出力ビッ
トは、図3では、ビットO0〜O4として示されている。
この構成では、出力ビットO0〜O3はシーケンス順(ビ
ットO0は時間において最も早い)に排他的OR機能90
によって引き出され、出力ビットO4は排他的OR機能
1によって(排他的OR機能90からのビットO3と一
致した時間に)引き出される。
【0012】出力ビットOはコーダ5の構造から容易に
引き出すことが可能である。この例では、コーダ5の初
期の状態が遅延ステージS0〜S3の出力によって表され
る場合は、出力ビットO0〜O4は次の論理排他的OR演
算に対応する。
【0013】
【数2】
【0014】この従来の構造に従ってコーダ5用の状態
テーブルを容易に引き出すことが可能である。
【0015】この従来の符号化方法によって提供される
誤差減少における改善は、ユークリッド距離が同じサブ
・コンステレーションにおける隣接点間で増加する限度
(未符号化ビット誤差)とサブ・コンステレーションそ
れ自身間でのユークリッド距離(符号化ビット誤差、ま
たは、逆に、符号化利得)とを決定することによって分
析可能である。事実上、これら2つの誤差形式の各々の
最小ユークリッド距離を識別することによって誤差減少
(または、利得)を検討できる。
【0016】未符号化ビットに対して、全体のコンステ
レーション(すなわち、全部の4つのサブ・コンステレ
ーションの結合)における隣接点間のユークリッド距離
として“d”を考えると、図2および図3のこの従来の
4/5畳込み符号化方法の分析は、本発明によれば、最
も近い2つの未符号化点(すなわち、図2におけるQA
Mマップ機能7へ直接通信されるこれらの点)がユーク
リッド距離2dだけ分離されていることを示していた。
【0017】符号化ビットに対して、この分析は、検出
されない仕方で(ビタビ復号の意味における)「経路」
に沿って発生する誤差のユークリッド距離を考慮してい
る。4/5畳込みコードは線形であるので、誤差はいか
なる状態に関しても分析でき、便宜のため、ここに記載
される分析は誤って状態0000(S3〜S0)から出発
してそこへ戻るものに対応する。上で言及したように、
図2および図3の従来の方法では、最下位ビットは符号
化され、そのようなビットはコンステレーションにおい
てユークリッド距離dだけ分離されている。したがっ
て、最小ハミング距離dfree(または、「自由ハミング
距離」)と通常呼ばれる、ある与えられた状態から出発
してそこへ戻るのに必要な最小数の誤差に対して、符号
化ユークリッド距離の2乗はdfree2以上である。
【0018】上で言及したように、全体の誤差改善は、
通信されたビットの符号化部分および未符号化部分のユ
ークリッド距離がより小さいことに対応するので、符号
化性能は、より小さな222(未符号化ビットに対する
ユークリッド距離の2乗)およびdfree2(符号化ユ
ークリッド距離の2乗)に対応するであろう。したがっ
て、検出されない誤差(すなわち、最小ハミング距離d
free)を生じ得るLSB(複数)における最小数の誤差
が4より小さければ、畳込み符号化は全体のトレリス符
号化性能を制限するであろう。
【0019】本発明によれば、図2および図3のこの従
来のトレリス符号化方法は、4/5畳込み符号化によっ
て実際には制限されることが分かった。状態0000を
分析すると、出力ビットOは、「1」レベルで少なくと
も2つのビットを含むことが観察される。このため、ハ
ミング距離Hは、状態0000を出発すると、1より大
きい。逆に、状態0000に入ると全部が零の出力は存
在せず、そのため、ハミング距離Hは、状態0000に
入ると、1以下である。したがって、状態0000を出
発しそこへ戻るのに含まれる合計の距離は2より大き
く、当業者はこの記載を参照して、この従来の4/5畳
込み符号化による最小ハミング距離dfreeは3(すなわ
ち、dfree=3)であることを容易に引き出すことがで
きる。
【0020】伝送されたコンステレーションにおける伝
送されたビットの数の分析によって符号化「利得」を考
えることができる。mビット・パルス振幅変調(PA
M)コンステレーションにおける電力は、ユークリッド
距離d=2(すなわち、利用可能なPAM点が±1,±
3,±5,...の場合)に対して、次の通りである。
【0021】
【数3】
【0022】図2および図3の従来の構成では、5つの
mビットシンボルが、符号化なしで送られたであろう4
つのmビットシンボルに加えた1つの(m−1)ビット
シンボルの代わりにQAMマップ機能7によって伝送さ
れることは容易に分かるであろう(すなわち、パーサ機
能3によって解剖されるビットの数は4m+(m−1)
である)。換言すれば、この符号化構成は1つの追加ビ
ットをそのコンステレーションに挿入する。この追加コ
ンステレーションビットの結果として要求される電力増
加は、符号化PAM電力の未符号化PAM電力に対する
比として、次の通り引き出すことができる。
【0023】
【数4】
【0024】特定された電力制約内に伝送電力を維持す
るためには、この電力増加は有効符号化利得の削減を必
要とする。符号化利得が3(すなわち、10log10
dB)の場合の例に対して、この従来の4/5畳込みL
SB符号化方式によって与えられる有効符号化利得は、
4.07dB(すなわち、10log103−10log
10(20/17))に削減され、これは、この方法が未
符号化ビットに与える6dBの改善より小さい。このた
め、本発明によれば、米国特許第5,511,082号
に記載された技術の性能はその畳込み符号化利得によっ
て制限されることが観察された。
【0025】さらなる背景として、コンステレーション
のサブセットの有効なシーケンス間の最小2乗ユークリ
ッド距離(MSED)がコンステレーション・サブセッ
ト内のMSEDを超えるまで符号化におけるトレリス状
態の数を増加することによってトレリス符号化変調実施
の性能を改善できることは知られている。これに関し
て、ウエイの「トレリス符号化変調およびリードソロモ
ンコードに基づく2レベル符号化」,通信についてのI
EEE会報,Vol.42,No.12(1994年1
2月),pp.3098〜3108に注目のこと。しか
し、米国特許第5,511,082号に記載された16
状態トレリス符号化方法は、提案された指定j.83の
付録Bのように国際電気通信連合(ITU)によって採
用された。従来、追加符号化利得はこの方法に従った畳
込み符号化実施における状態の数の増加からは得られな
いことがこの技術において信じられている。
【0026】さらなる背景として、ヨスダらの「ソフト
・ディシジョン・ビタビ復号化用の高速パンクチャ畳込
みコード」,通信についての会報,Vol.COM−3
2,No.3(IEEE,1984年3月),pp.3
15〜318はパンクチャコードの表を与え、これに
は、これらコード用のレートおよび最小ハミング距離d
freeを含む。そこで明白なように、4/5コードレート
の畳込みコードが存在し、それは4のdfreeを持ち、し
たがって、5.31dBの符号化利得を与える(上の分
析により)。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、通信データの畳込み符号化において改善された
符号化利得を提供することにある。本発明の他の目的
は、そのような改善された符号化利得を与える電気通信
システム,そのモデムおよびこれを動作させる方法を提
供することにある。本発明のその他の目的は、改善され
た畳込み符号化が少ない費用で実施できるそのようなシ
ステム,モデムおよび方法を提供することにある。本発
明のさらに他の目的は、ケーブル・モデム通信に特によ
く合うような利益を提供することにある。
【0028】本発明の他の目的および利点は、当業者に
とって以下の記載を図面とともに参照することにより明
らかであろう。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、同軸ケーブル
または他の高速媒体を通してデータを通信するモデム間
のような通信網を通して送信および受信すべきデータの
畳込み符号化に実施することができる。本発明によれ
ば、通信網におけるモデムは、32または64の状態を
持ち、各場合において4のハミング距離を持つ畳込み符
号化方式に従って動作する。これらの符号化方式は、コ
ンステレーション・サブセット内でユークリッド距離を
超える十分な符号化利得を提供し、また、従来の符号化
方式と後方互換性がある。
【0030】
【発明の実施の形態】以下の記載から明らかになるよう
に、本発明は、ケーブルテレビジョン(CATV)網を
通じてコンピュータ読取り可能データを伝送するために
ケーブルモデムの動作に関係して特別な利点を提供する
ことを意図している。そこで、本発明の好ましい実施の
形態はそのようなネットワークに関して詳細に記載され
る。しかし、当業者はこの明細書を参照して本発明を他
の通信システムにおいて有利に容易に実施できることを
予期している。したがって、以下の記載は例示のためだ
けであることを理解すべきである。
【0031】図4は、本発明の好ましい実施の形態を組
み込んだケーブルテレビジョン(CATV)網のシステ
ム・トポロジの一例を示す。図4に示されるように、ヘ
ッドエンド2はケーブル会社事務所で、そこからCAT
VプログラムがユーザUとして図4に示したケーブル加
入者に送られる。そのため、ヘッドエンド2は、衛星送
信や陸線などを経由してビデオプログラム信号を受信す
る。ヘッドエンド2は、中継線T,分配器6およびタッ
プ8を含む「ツリー」網を経由してこれらの信号をユー
ザUに送る。図4に示すように、分配器6は、建物また
は都市ブロックでもよい一つの場所L内のようにタップ
8のどちらの側に位置してもよい。図4に示すような網
における伝送媒体は典型的には同軸ケーブルである。し
かし、近年では、幾つかのケーブルシステムは、ファイ
バ光リンクを中継線Tとして少なくとも一部に利用し、
いわゆるハイブリッド・ファイバ・コアックス(HF
C)インフラストラクチャを生じさせている。
【0032】もちろん、図4のシステムは、ヘッドエン
ド2からユーザUへの情報の単一方向伝送によく適して
いる。しかし、前述したように、CATV網は今やユー
ザUにインターネットへのアクセスを提供するために益
々使用されており、その場合、双方向通信が実行され
る。そのような双方向通信は、ユーザUの所在地にケー
ブルモデムを使用することによって図4のCATV網ト
ポロジを通して容易に実行できる。同軸ケーブルまたは
HFCインフラストラクチャは、特にツイスト・ペア導
体を伝送設備として利用する従来の電話網に比べてイン
ターネット・アクセスおよび使用において有益なような
高データレート伝送を容易に実行できる。
【0033】図5は、図4に例示したシステム・トポロ
ジで実施できるようなケーブルモデム網の論理的トポロ
ジの一例を示す。図5に示すように、図4のシステム・
トポロジのヘッドエンド2に位置する中央局モデム12
は、一方の側でインターネットに接続され、他方の側で
ユーザ所在地(図4のシステム・トポロジにおけるユー
ザUのような)でのケーブルモデム100〜10kに接続
されている。もちろん、各ケーブルモデム10は、ユー
ザまたは顧客のコンピュータシステム(不図示)に接続
され、そこでは、データが表示され入力される。ダウン
ストリーム経路DSは、図5に示すように、インタネッ
トの送信および他のコンピュータ読取り可能データを中
央局モデム12からケーブルモデム10へ運搬する。ケ
ーブルモデム10の各々は個別のアドレスが割り当てら
れ、そのため、それは、受信のためにダウンストリーム
経路DS上のそれ自身のダウンストリームデータを検出
し、ケーブルモデム10の他のもの用に意図されたデー
タをフィルタで取り除くことができる。そのため、ダウ
ンストリームデータは、ダウンストリーム経路DSを通
して効果的に放送される。中央局モデム12は、ケーブ
ルモデム10へのデータの専用送信機である(すなわ
ち、ケーブルモデム10は、相互に直接通信しない代わ
りに、中央局モデム12またはインターネットそれ自身
を経由して相互に通信する)。そのため、この論理的構
成ではダウンストリームメディアアクセス制御(MA
C)機構は必要ない。
【0034】ケーブルモデム10の各々は、図5にアッ
プストリーム経路UPとしてまとめて示した多くのチャ
ネルを経由して中央局モデム12と通信する。経路UP
内の各チャネルは多数のケーブルモデム10によって共
有されてもよい。中央局モデム12は、アップストリー
ムチャネルとこれらとともにスロットとを割り当てるた
めの機能を含む。さらに、多数のアップストリームチャ
ネルはアップストリーム経路UPを経由して中央局モデ
ム12によって受信されるので、メディアアクセス制御
(MAC)機構がそれらとともに備えられる。MAC動
作、特に図5の網において利用されるアップストリーム
通信スロットの割当ておよびアップストリームタイミン
グの管理におけるものは、パーキンスおよびガセーラの
「双方向広帯域CATV−HFC網、最新のおよび将来
の傾向」,計算機網,Vol.31(エルスビア・サイ
エンスB.V,1999),pp.313〜326に記
載され、ここに引用して組み入れられる。
【0035】図6は、図5のケーブルモデムシステムで
の双方向通信におけるプロトコル層の関係を示す。物理
層PHYは中央局モデム12とユーザのケーブルモデム
10とからなり、これらの各々は典型的には時分割多重
アクセス(TDMA)技術に従って動作する。伝送コン
バージェンス層TCは、サブレイヤであり、物理層PH
Yとメディアアクセス制御層MACとの間に位置し、ア
ップストリーム通信のタイミングを取得してロックする
役目をし、伝送コンバージェンス層TCは、ケーブルモ
デム10が中央局モデム12から広い範囲の距離に亘つ
て設置されることを考慮すると特に重要である。メディ
アアクセス制御層MACは、上述したように、共有され
るアップストリームチャネルの帯域のスケジューリング
および割当てを従来の方法で制御する。また、各ケーブ
ルモデム10は独特の48ビットMACアドレスを有
し、メディアアクセス制御層MACは、アドレスされた
ケーブルモデム10で所望のダウンストリーム通信が受
信されることを保証するようにケーブルモデム10にお
いて動作する。リンク層LINKは、中央局モデム12
内で実現され、この例ではアップストリーム方向および
ダウンストリーム方向の両方において通信をインターネ
ット層NETへリンクする。
【0036】図7は、本発明の好ましい実施の形態によ
る例示のケーブルモデム10の構造を図4のシステムト
ポロジにおけるヘッドエンド2に位置するような例示の
中央局モデム12と組み合わせて示す。本発明は多くの
アーキテクチャの任意の1つのケーブルモデムでも容易
に実現することができ、したがって、図7に示すケーブ
ルモデム10および中央局モデム12は例としてのみ提
示されていることを理解すべきである。本発明が容易に
実現できるケーブルモデムアーキテクチャの他の例は、
マックゴルドリックの「スーパーチップはケーブルモデ
ムの大きさを下げる第1のもの」,電子設計(1997
年6月)と、ゴルドバーグの「ICはケーブルシステム
に500チャンネルフィロンティアを開く」,電子設計
(1994年11月)と、VES4613 64/25
6QAMサブシステム製品パンフレット(VLSI技
術,1995年5月)と、サミュエリの「ダウンストリ
ーム64−QAM伝送用のシリコンIC技術の更新」,
IEEEプロジェクト802.14ケーブルTVプロト
コル作業グループ,文書#IEEE802.14−96
/095(1995年3月)とに記載されている。
【0037】また、図7の例はケーブルモデム10およ
び中央局モデム12内の機能ブロックを示すが、これら
の機能は、好ましくは、大部分は、ケーブルモデム10
および中央局モデム12の両方におけるディジタル信号
プロセッサ(DSP)集積回路により実現されることが
考えられている。ケーブルモデム10および中央局モデ
ム12における使用に特に適している高性能DSP集積
回路の例は、テキサスインスツルメンツ社から入手でき
るTMS320C6xディジタル信号プロセッサファミ
リを含む。このような実現では、図7に示すケーブルモ
デム10および中央局モデム12の各々の数個の機能ブ
ロックは別個のハードウエア回路に対応しないであろう
が、その代わりに、プログラム命令の制御下でDSP集
積回路によって遂行される機能またはルーチンに対応す
る。このような構成では、ここに記載されたディジタル
機能は典型的にはDSPによって遂行され、特別機能集
積回路は、信号の変調および復調やアナログ領域とディ
ジタル領域との間の信号変換などに含まれるようなアナ
ログおよび混合信号機能を遂行するために使用される。
明瞭にする目的のために、ケーブルモデム10および中
央局モデム12の以下の記載は図7の機能ブロックの見
地からなされる。
【0038】本発明の好ましい実施の形態は、特に、ケ
ーブルモデム関係において、中央局モデム12の送信側
およびケーブルモデム10の受信側に関し、これらはと
もに図7に関して詳細に記載される。図7に示すよう
に、中央局モデム12のインタリーブおよび同期機能3
0は、ヘッドエンド2の残りから、CATV網を通して
伝送されるべきディジタルデータを受信する。インタリ
ーブおよび同期機能30は、通信されるデータストリー
ム上のいかなるバースト誤り事象の影響をも分散するた
めに、従来の技術に従って畳込みインターリービングを
遂行し、また、伝送周波数を中央局モデム12内の主ク
ロック(不図示)と同期させる。これらのインタリーブ
されかつ同期されたデータはエンコーダ28へ送られ、
これは、本発明の好ましい実施の形態によれば、図8を
参照して述べるように誤差および符号化利得の見地から
特に有利な方法でデータ語を符号化する。
【0039】エンコーダ28は、図8に示すように、ビ
ットストリームBをMACおよびインタフェース機能2
6からパーサ機能33で受信する。本発明のこの実施の
形態によれば、パーサ機能33は、到来ビットストリー
ムを処理して5(m−2)+8ビットの複数の群とし、
ここで、mは各符号化されたシンボルにおけるビットの
数に対応する。もちろん、この分野において周知である
ように、パーサ機能33により実施されるビットのグル
ープ化は、ホストコンピュータから通信されるべきデー
タ語の語幅とはいかなる関係も持つ必要がなく、シンボ
ルは受信と同時に再配列される。ビットの各群の一部分
はパーサ機能33によってQAMマップ機能37へ直接
送られ、この例では、これらの未符号化ビットの数は5
(m−2)である。代わりに、これらの未符号化ビット
(畳込み符号化の意味において)は、QAMマップ機能
37へ印加する前に、リードソロモン符号化のような別
の技術に従って符号化してもよく、これは、ウエイの
「トレリス−符号化変調およびリードソロモンコードに
基づく2レベル符号化」,通信についてのIEEE会
報,Vol.42,No.12(1994年12月),
pp.3098〜3108に記載されている。
【0040】パーサ機能33は、本発明のこの実施の形
態では、4ビットを各畳込みコーダ35I,35Qへ送
る。コーダ35I,35Qはそれぞれ、その受信した4ビ
ットを5ビットに符号化し、各コーダ35からの5つの
出力ビットは、QAMマップ機能37によってマッピン
グされた5つのシンボルの1つにおける2つの最下位ビ
ットの1つに対応する。コーダ35I,35Qからのこれ
らの最下位ビット(LSB)は、図1に関して上述した
のと同様な仕方で、4つのサブ・コンステレーションの
1つの同相および直交選択におけるLSBにそれぞれ対
応する。
【0041】本発明の第1の好ましい実施の形態による
コーダ35I,35Qの構造について図9(a)を参照し
て説明するが、コーダ35I,35Qの1つだけが図9
(a)に示されており、もちろん、この構造はコーダ3
I,35Qの両方に適用されることを理解すべきであ
る。図9(a)に示すように、4つの入力ビットx0
3のシーケンスは、図8に示すようなパーサ機能33
から畳込みコーダ35へ直列(ビットx3が時間的に最
も早く、ビットx0が最後)に与えられる。
【0042】本発明のこの実施の形態では、畳込みコー
ダ35は、32個の状態を有する有限状態マシンとして
実施される。そのため、コーダ35は5つの遅延ステー
ジS 0〜S4を含み、これらの出力は本発明の第1の実施
の形態の符号化に従って排他的OR機能370,371
印加される。この例では、排他的OR機能370は、4
つの選択された遅延ステージS0,S1,S2,S4の出力
を現在印加されている入力ビットと組み合わせて受け取
る。この選択は、上に引用した米国特許第5,511,
082号の命名法を使用すると、1111012(また
は、758)の発生器マップに対応する。排他的OR機
能371は、現在印加されている入力ビットと、3つの
選択された遅延ステージS1,S3,S4の出力とを受け
取り、これは1010112(または、538)の発生器
マップに対応する。
【0043】排他的OR機能37の出力はパンクチャ論
理41に印加され、これは、パンクチャ方式に従ってコ
ーダ35によって出力されるべきビットを選択する。こ
の例では、パンクチャ論理41は、4つの入力ビットx
0〜x3のシーケンスから発生される排他的OR機能37
1の第1の出力ビットを選択し、その次の3つの出力ビ
ットを無視する。パンクチャ論理41はまた、4つの入
力ビットx0〜x3のシーケンスから発生される排他的O
R機能370によって4つのビット出力の各々を選択す
る。発生されたビットのこの選択を続くパンクチャマッ
プによって表すことができる。
【0044】
【数5】
【0045】そのため、パンクチャ論理41は、4つの
ビットの入力シーケンスから合計5つの出力ビットを生
成する。これらの5つの出力ビットは、図9(a)にお
いてビットO0〜O4として示され、出力ビットO0は排
他的OR機能371によって引き出され、出力ビットO1
〜O4は順番に(ビットO1が時間的に最も早く)排他的
OR機能370によって引き出される。出力ビットO
0は、排他的OR機能37 0からのビットO1と一致する
時間に排他的OR機能371によって引き出される。
【0046】図3に関して上述したのと同様な命名法を
使用すると、遅延ステージS0〜S4の初期状態がそれら
の遅延ステージ参照Sxによって引用される場合には、
出力ビットOの論理的依存状態は初期状態ビットSと入
力xとの関数として次のように容易に引き出すことがで
きる。
【0047】
【数6】
【0048】これらの関係が与えられると、本発明のこ
の第1の実施の形態によるコーダ35用の状態表を容易
に引き出すことができる。もちろん、そのような状態表
が与えられると、コーダ35は、ルックアップテーブル
または他のそのような構造を用いてDSPまたは他の高
性能論理回路で容易に実施できる。メモリ内のルックア
ップテーブルの場合には、それへのアドレスは、入力ビ
ットxの前の値によってセットされる初期状態と組み合
わせて入力ビットx0〜x3の現在の状態から引き出すこ
とができる。
【0049】図9(a)のコーダ35によって実行され
るコードが4の最小ハミング距離d freeを有すること
は、この明細書を参照することにより当業者によって容
易に引き出すことができる。図2および図3に関して上
述したように、従来の4/5畳込みコーダは3の最小ハ
ミング距離dfreeを有する。そこで、本発明の第1の好
ましい実施の形態による4/5畳込みコーダ35は、図
2および図3の従来のトレリス符号化のそれに対して4
/3すなわち1.25dBの符号化利得の改善を提供す
る。さらに、前述した説明から明白なように、コーダ3
5は、上述した従来の場合と同じく、4/5の符号レー
トを有する。上述したようにその従来の方法の符号化利
得が4.07dBであることを考えると、本発明の第1
の好ましい実施の形態によるトレリス符号化構成の性能
は5.32dBに増加している。それで、本発明のこの
好ましい実施の形態は、解剖されたデータ語の符号化さ
れたLSB(複数)における誤差削減を、未コード化コ
ンステレーション点間の増加されたユークリッド距離2
dに実質的に釣り合う限度まで提供する。
【0050】上述したように、本発明の第1の好ましい
実施の形態による畳込みコーダ35は、先行技術の畳込
みコーダの16状態よりむしろ32状態を有する有限状
態マシンを必要とする。しかし、特に現代ケーブルモデ
ム技術によって与えられる処理能力を考慮すると、この
畳込みコーダの複雑性の増加は、これを具体化するケー
ブルモデム10の費用または動作の複雑性における影響
はほとんどないであろうことが予期される。
【0051】本発明によれば、図9(a)に関して上述
したコーダ35によって提供される畳込み符号化は、最
小ハミング距離dfreeの完全な追加ビットを与える一
方、そのトレリス内に多数の「最近隣」を有することが
観察された。換言すれば、この符号化方法は、ある与え
られた状態から出発してそこへ戻るのに7つの等しそう
な誤差経路を有する(もちろん、各々は4つの誤差を必
要とする)。より厳密には、この方法の伝達関数は次の
ように表される。
【0052】
【数7】
【0053】これは、ある与えられた状態から出発しそ
こへ戻る7つの4誤差経路の存在を示す。これに対し、
上述したように、前に述べた従来の16状態4/5畳込
みコーダは次の伝達関数を持つ。
【0054】
【数8】
【0055】これは、2つの3誤差経路は、ある与えら
れた状態から続いてそこへ戻ることを示す。図9(a)
のコーダによって提供される最小ハミング距離d
freeは、従来の(dfree=3)符号化に対し著しい改善
を与えるが、幾つかの応用では、より少ない「最近隣」
トレリス経路を有するそのような符号化を与えることが
好ましい。
【0056】図9(b)を参照すると、本発明の第2の
好ましい実施の形態による4/5畳込みコーダ35’が
記載されている。このコーダ35’は、64状態畳込み
コーダであり、コーダ35’の入力へ順番に接続された
6つの遅延ステージS0〜S5を含む。排他的OR機能3
0は、4つの選択された遅延ステージS0,S1,S2
5の出力を現在印加されている入力ビットと組み合わ
せて受け取る。そこで、排他的OR機能390によって
印加される組合せは、発生器11110012(また
は、1718)として表すことができる。排他的OR機
能391は、現在印加されている入力ビットを4つの選
択された遅延ステージS1,S2,S4,S5の出力と組み
合わせて受け取り、10110112(または、13
8)の発生器に対応する。
【0057】本発明のこの第2の好ましい実施の形態で
は、パンクチャ論理41’は、他のパンクチャ方式に従
ってコーダ35’によって出力されるべきビットを選択
するが、4つの入力ビットx0〜x3のシーケンスから発
生された排他的OR機能39 0の第1の出力ビットが選
択され、それに続く3つの出力ビットは無視され、ま
た、4つの入力ビットx0〜x3のシーケンスからそのよ
うに発生された排他的OR機能391によって出力され
る4ビットが選択される。この方式に対する対応パンク
チャマップは次のように表される。
【0058】
【数9】
【0059】したがって、パンクチャ論理41’は、4
ビットの入力シーケンスから発生された8つの可能なビ
ットから合計5つの出力ビットを選択する。これらの5
つの出力ビットは、図9(b)にビットO0〜O4として
示され、出力ビットO4は排他的OR機能390によって
引き出され、出力ビットO0〜O3は排他的OR機能39
1によって順番に(ビットO0が時間的に最も早く)引き
出される。出力ビットO0は、排他的OR機能390から
のビットO5と一致する時間に排他的OR機能391によ
って引き出される。
【0060】遅延ステージS0〜S5の初期状態をそれら
の対応する遅延ステージ参照Sxによって参照すると、
初期ステージビットSおよび入力xの関数としての出力
ビットOの論理的依存性は容易に次のように引き出され
る。
【0061】
【数10】
【0062】これらの関係を仮定すると、本発明のこの
第2の好ましい実施の形態によるコーダ35’用の状態
表を容易に引き出すことができ、上述したように、その
ような状態表は、ルックアップテーブルまたは他のその
ような構造を用いてDSPまたは他の高性能論理回路に
容易に実施できる。上述したように、メモリ内のルック
アップテーブルを用いた畳込みコーダの実施は、状態マ
シンの状態をセットする入力ビットxの前の値と入力ビ
ットx0〜x3の現在の状態との組合せに従ってそのよう
な表を処理するであろう。
【0063】この明細書を参照すると、当業者は、図9
(b)のコーダ35’によって実行されるコードの最小
ハミング距離dfreeも値“4”をもつことを容易に引き
出すことができるが、これは、図2および図3の従来の
畳込みコーダによって提供される“3”のdfreeに対す
る改善であり、このため、本発明のこの第2の好ましい
実施の形態も、従来の方法に対して4/3すなわち1.
25dBの符号化利得を与える。また、本発明のこの第
2の好ましい実施の形態による4/5畳込みコーダ3
5’の伝達関数を次のように容易に引き出すことができ
る。
【0064】
【数11】
【0065】この式は、ある与えられた状態から出発し
てそこへ戻る3つの4誤差経路だけが存在することを示
す。本発明のこの第2の好ましい実施の形態によるコー
ダ35’のより少ない「最近隣」によって与えられるこ
のロバスト性は、幾つかの応用において、コーダ35’
の有限状態マシン実現において64状態を備えるための
増加する費用を正当化する十分な改善である。32状態
コーダ35と64状態コーダ35’との間の選択は、所
望の誤差性能が与えられれば、この明細書を参照した当
業者によって容易に行えることが期待される。
【0066】図8を参照すると、コーダ351,35Q
出力は、32状態コーダ35を用いて実施されようとこ
こに記載された64状態コーダ35’で実施されよう
と、パーサ機能33からの5(m−2)個の未符号化ビ
ットと組み合わされてQAMマップ機能37に送られ
る。次に、QAMマップ機能37は、これらのビットを
5つのmビット・コンステレーション点またはシンボル
に配列し、これらのシンボルを相互に関して暫時シーケ
ンスに配列する。この点に関して、これらの5つの点の
各々の特別なサブ・コンステレーションは、QAMマッ
プ機能37によって、畳込みコーダ35Iからの5つの
出力ビットLSBIの対応する1つを用いてサブ・コン
ステレーション選択用の最下位同相ビットとして選択さ
れるとともに、畳込みコーダ35Qからの5つの出力ビ
ットLSBQの対応する1つを用いてサブ・コンステレ
ーション選択用の最下位直交ビットとして選択される。
この点に関して、コーダ35I,35Qからの出力ビット
はQAM符号化用の4つのサブ・コンステレーションの
1つを選択し、この選択は図1の16−QAMの場合に
関して上述したものと同様な方法でなされる。
【0067】図7を参照して、本発明の好ましい実施の
形態による、エンコーダ28から下流の中央局モデム1
2の送信側の構造について説明する。エンコーダ28の
符号化データ出力は、QAM変調器機能34によって変
調されるべき適当なデータ語のシーケンスであり、ま
た、QAM変調器機能34は、エンコーダ28によって
発生された符号化コンステレーション点を同相および直
交(すなわち、複素数)値に変換する。したがって、変
調器34によって発生された変調信号は、位相および振
幅の両方において変調される。位相および振幅の両方に
おける信号の変調は、一般に、この分野において「直交
振幅変調」すなわちQAMと呼ばれる。変調信号の複素
数値は、RFインタフェース14によって適切な振幅お
よび位相信号のアナログ信号に変換される。RFインタ
フェース14は、適当なディジタル/アナログ変換(D
AC)機能を含む。その後、アップストリーム信号は、
中央局モデム12によってCATV網に印加され、図7
の例示のシステム構成に示すようにダウンストリーム設
備DSを介してケーブルモデム10に送られる。
【0068】このダウンストリーム信号は、アドレスさ
れたケーブルモデム10によって受信される。図7の例
では、ケーブルモデム10は、無線周波数(RF)イン
タフェース14’を用いてCATV網のダウンストリー
ム設備DSとインタフェースする。RFインタフェース
14’は、分配器として効果的に動作し、したがって、
ケーブルモデム10の送信側および受信側の両方と通信
する。この点について、RFインタフェース14’は、
アナログ/ディジタル変換(ADC)機能を含み、これ
を用いて、到来アナログ信号は、ケーブルモデム10の
受信側によって処理のためサンプルされディジタル化さ
れる。この受信側上では、タイミング回復機能16は、
従来の方法における高精度外部水晶発振器クロックに対
して、到来信号からクロック信号を回復する。復調機能
18は、受信信号を復調するため動作する。受信信号
は、上述したように、位相および振幅の両方において
(すなわち、QAM信号として)変調される。したがっ
て、復調機能18は、ディジタル語のシーケンスを等化
機能20に与える。等化機能20は、通信チャネルによ
って導入された信号歪みを補償するためにこのシンボル
シーケンスをフィルタする。典型的には、等化機能20
によって適用されるディジタルフィルタは、ケーブルモ
デム10によって、それが通信する中央局モデム12と
の組合せで、通信セッションの初期化の間に、既知の訓
練信号の送信および受信を用いてまたは適合等化方法を
用いてセットされる。等化に加えて、等化機能20は、
送信モデムのRF部分とケーブルモデム10自身の受信
側との間の周波数および位相オフセットの補正に有益な
動作を行うことができる。
【0069】本発明のこの実施の形態によるデコードお
よびデ・インターリービング機能24は、信号の送信に
使用された符号化およびインターリービングを反転させ
る。機能24によって遂行されるデコードは、本発明の
この実施の形態によれば、上述したように、未符号化ビ
ットおよび畳込み符号化ビットの両方を含むコード語か
らデータ語を回復するためのビタビ復調を含む。加え
て、上に引用したウエイの論文に記載されているよう
に、「未符号化」ビットは、追加の誤差削減のためにリ
ード・ソロモン符号化を受けたかもしれず、その場合に
は、デコード機能24は、適当なリード・ソロモン・デ
コード動作を実行するであろう。さらに、デコード機能
24は、中央局モデム12で送信信号に適用された畳込
みインターリービングを反転する。機能24からのデコ
ード出力はメディアアクセス制御MACおよびインタフ
ェース機能26’に送られる。インタフェース機能2
6’は、受信信号に適当なMAC機能を遂行し、また、
ケーブルモデム10のホストコンピュータとのインタフ
ェースとなる。
【0070】上述したように、本発明の好ましい実施の
形態による符号化方法は、ケーブルモデム通信におい
て、中央局モデム12からケーブルモデム10への「ダ
ウンストリーム」トラフィックへ最も有利に適用され
る。しかし、この分野で知られているようにかつ上述し
たように、ケーブルモデム10から中央局モデム12へ
のアップストリーム通信もまた行われる。そこで、モデ
ム10,12はそれぞれ、畳込み技術に従って構成され
動作される適当なアップストリーム機能性を含む。もち
ろん、本発明によるダウンストリームトラフィックに対
する上述した符号化方法も、このアップストリームトラ
フィックのために利用される。モデム10,12のこれ
らの機能は、完全のために、図7に示されている。より
詳しくは、ケーブルモデム10はアップストリーム送信
符号化および変調機能27を含み、この機能は、ホスト
コンピュータによって発生されメディアアクセス制御M
ACおよびインタフェース機能26’によって処理され
るアップストリームディジタルデータを符号化し変調す
る。符号化および変調機能27の出力はRFインタフェ
ース14’に供給され、これは、アップストリーム信号
をアップストリーム設備UPに供給する前に適切なディ
ジタル/アナログ変換および他の信号フォーマッティン
グおよび処理を遂行する。逆に、中央局モデム12はア
ップストリーム受信デコードおよび復調機能25を含
み、これは、アップストリームトラッフィックをアップ
ストリーム設備UPからRFインタフェース14(それ
によって遂行されるA/D変換を含む)を経由して受信
する。デコードおよび復調機能25は、アップストリー
ム送信符号化および変調機能27によって遂行された処
理を効果的に反転し、ヘッドエンド2へ送るためディジ
タル出力をメディアアクセス制御およびインタフェース
26に供給し、したがって、双方向ループを完成する。
【0071】図10を参照して、本発明の好ましい実施
の形態によって与えられる有効符号化利得における重要
な改善を示すシミュレーション結果について説明する。
ここに示されるように、プロット50は、符号化されな
い場合、すなわち、畳込み符号化は準備されないときの
信号対雑音比の関数としての誤差の確率のシミュレーシ
ョン・プロットである。プロット52は、図3に関して
上述した従来の畳込み符号化に対する信号対雑音比に関
しての誤差確率のシミュレーションであり、これは、期
待されるように、符号化されない場合を超えてかなりの
量の改善を与え、そこでは、同じ誤差確率に対して遥か
に低い信号対雑音比が許容される。
【0072】プロット54は、本発明の第1の実施の形
態に関して上述した32状態の畳込み符号化のシミュレ
ートされた性能を示す。図10に示すように、この符号
化方法により著しい性能改善が与えられる。例えば、1
-5(これは、典型的な特定された誤差レベル)の誤差
確率で、本発明の第1の好ましい実施の形態に関して上
述した32状態の畳込み符号化は、図3の(および、プ
ロット52によって示された)畳込み符号化によって与
えられるものよりもほぼ0.5dB良好な21.5dB
の信号対雑音比で動作できる。プロット56は、本発明
の第2の実施の形態に関して上述した64状態の畳込み
符号化のシミュレートされた性能を示し、図10に示す
ように、10-5の誤差確率で、その許された信号対雑音
比においてほぼ0.75dBの改善が、本発明のこの実
施の形態においてプロット52の畳込み符号化方法の性
能に対して与えられる。より低い誤差確率で、従来の方
法に対する本発明の好ましい実施の形態によって与えら
れる利得の改善は、より目覚ましくなる。
【0073】したがって、本発明によれば、CATV網
によって提供されかつケーブルモデム通信を用いるもの
のような高データレート通信設備を介した通信用のディ
ジタルデータの符号化の能力において顕著な改善を与え
得ることが期待される。この改善は、ある与えられた信
号対雑音比に対する誤差確率の著しい減少から明白であ
り、また、畳込み符号化機能性の複雑さにおける控え目
の増加によって得られる。本発明は、ディジタル信号処
理装置ルーチンを用い、または代替として、希望すれば
カスタムハードウエアを用いて容易に実施できる。さら
に、本発明は、複雑性の減少した畳込み符号化技術と容
易に後方互換性があり、本発明を現在のケーブルモデム
システム内に実施することを便利にしている。
【0074】本発明がその好ましい実施の形態に従って
記載されたが、本発明の利点および利益を得る修正およ
び代替のようなこれらの実施の形態の修正や代替は、当
業者には、本明細書および図面を参照して明らかである
ことが予期される。このような修正および代替は特許請
求の範囲に記載した発明の範囲内にあることを意図して
いる。
【0075】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1)通信施設を介してデータ信号を伝送する通信装置
であって、伝送すべきデータ信号に対応するデータ語を
受信するコンピュータ・インタフェースと、エンコーダ
であって、前記コンピュータ・インタフェースに結合さ
れた、一群のディジタル・ビットの第1の選択されたサ
ブセットを受信する第1の畳込みコーダと、前記コンピ
ュータ・インタフェースに結合された、前記一群のディ
ジタル・ビットの第2の選択されたサブセットを受信す
る第2の畳込みコーダと、ディジタル・シンボルを位相
および振幅変調コンステレーションの点に配列する位相
および振幅変調マップ機能であって、各コンステレーシ
ョン点が一つのディジタル値に対応し、前記位相および
振幅変調マップ機能が、前記コンピュータ・インタフェ
ースに結合され、前記第1および第2の畳込みコーダに
よって符号化されていない一群のディジタル・ビット受
信し、前記第1および第2の畳込みコーダに結合され、
符号化ディジタル・ビットを受信する、位相および振幅
変調マップ機能と、を含み、前記第1および第2の畳込
みコーダがそれぞれ、少なくとも32個の状態を持つ有
限状態マシンを含み、畳込み符号化方式を用いて符号化
ビットの第1および第2の群を発生し、該符号化ビット
の第1および第2の群が前記第1および第2の選択され
たサブセットよりも多くのビットをそれぞれ有し、前記
畳込み符号化方式が“4”の最小ハミング距離を有す
る、エンコーダと、該エンコーダに結合された、前記位
相および振幅変調コンステレーションの点に応じて位相
および振幅変調信号を発生する変調器と、該変調器に結
合された、前記変調信号で通信設備を駆動する網インタ
フェースと、を具備する、通信装置。 (2)前記位相および振幅変調マップ機能が、前記符号
化ビットの第1および第2の群の各々の1ビットを各コ
ンステレーション点に割り当てる、第1項記載の装置。 (3)前記位相および振幅変調コンステレーションが、
4つのサブ・コンステレーションを含み、前記位相およ
び振幅変調マップ機能が、前記符号化ビットの第1およ
び第2の群の各々の前記割り当られた1ビットの値に応
じて、各コンステレーション点に対して前記4つのサブ
・コンステレーションの1つを選択する、第2項記載の
装置。 (4)前記第1および第2の畳込みコーダの各々の前記
有限状態マシンが、32個の状態を有する、第1項記載
の装置。 (5)前記第1および第2の畳込みコーダの各々の前記
有限状態マシンが、入力に接続された一連の遅延ステー
ジと、前記入力と前記遅延ステージの選択されたものと
に結合された第1および第2の排他的OR発生器と、該
第1および第2の排他的OR発生器からの出力信号の選
択されたものをマスクするパンクチャ論理と、を含む、
第4項記載の装置。 (6)前記第1の排他的OR発生器が、1111012
の発生器マップを有し、前記第2の排他的OR発生器
が、1010112の発生器マップを有し、前記パンク
チャ論理が、次のパンクチャマップを有する、第5項記
載の装置。
【0076】
【数12】
【0077】(7)前記第1および第2の畳込みコーダ
の各々が、64個の状態を有する、第1項記載の装置。 (8)前記第1および第2の畳込みコーダの各々の前記
有限状態マシンが、入力に接続された一連の遅延ステー
ジと、前記入力と前記遅延ステージの選択されたものと
に結合された第1および第2の排他的OR発生器と、該
第1および第2の排他的OR発生器からの出力信号の選
択されたものをマスクするパンクチャ論理と、を含む、
第7項記載の装置。 (9)前記第1の排他的OR発生器が、1111001
2の発生器マップを有し、前記第2の排他的OR発生器
が、10110112の発生器マップを有し、前記パン
クチャ論理が、次のパンクチャマップを有する、第8項
記載の装置。
【0078】
【数13】
【0079】(10)前記通信設備が、ケーブルテレビ
ジョン網通信設備を含む、第1項記載の装置。 (11)通信設備を介して伝送するディジタル情報を符
号化する方法であって、前記ディジタル情報をビットス
トリームで受信するステップと、前記受信されたビット
ストリーム内のビットの複数の群の各々に対して、前記
ビットの群の第1のサブセットに少なくとも32状態の
畳込みコードを適用して符号化ビットの第1のセットを
発生するステップであって、前記畳込みコードが“4”
の最小ハミング距離を有する、ステップと、前記ビット
の群の第2のサブセットに少なくとも32状態の畳込み
コードを適用して符号化ビットの第2のセットを発生す
るステップであって、前記畳込みコードが“4”の最小
ハミング距離を持ち、前記符号化ビットの第1および第
2のセットが等しい数のビットを有する、ステップと、
前記符号化ビットの第1および第2のセットの各々から
1つのビットを前記第1および第2のサブセットにない
前記ビットの群の少なくとも1つと組み合わせて位相お
よび振幅変調コンステレーションに複数のコンステレー
ション点を形成するステップと、前記複数のコンステレ
ーション点のシーケンスに応じて位相および振幅変調信
号を発生するステップと、を具備する、方法。 (12)前記位相および振幅変調コンステレーション
が、複数のサブ・コンステレーションを含み、前記組み
合わせるステップが、各コンステレーション点に対し
て、前記符号化ビットの第1および第2のセットの各々
からの組み合わされた1ビットの値に応じて前記サブ・
コンステレーションの1つを選択するステップを含む、
第11項記載の方法。 (13)前記畳込みコードを適用するステップがそれぞ
れ、前記ビットのサブセットを一連の遅延ステージに順
番にシフトするステップであって、前記遅延ステージが
前記シフトの開始前に前の状態を記憶する、ステップ
と、前記シフトされたビットのサブセットと前記遅延ス
テージの内容との組合せから第1および第2の排他的O
Rシーケンスを発生するステップと、前記第1および第
2の排他的ORシーケンスのビットを選択して前記符号
化ビットのセットを形成するステップとを含む、第11
項記載の方法。 (14)前記一連の遅延ステージが、少なくとも5つの
遅延ステージを含み、前記第1および第2の排他的OR
シーケンスが、1111012および1010112の発
生器マップに従ってそれぞれ発生され、前記選択するス
テップが、前記第1および第2の排他的ORシーケンス
のビットを次のパンクチャマップに従って選択する、第
13項記載の方法。
【0080】
【数14】
【0081】(15)前記シフトするステップ,前記発
生するステップおよび前記選択するステップが、前記受
信されたビットのサブセットの現在の値と前記受信され
たビットのサブセットの前の値とに対応するアドレスを
用いてルックアップテーブルをアクセスすることによっ
て遂行される、第14項記載の方法。 (16)前記一連の遅延ステージが、少なくとも6つの
遅延ステージを含み、前記第1および第2の排他的OR
シーケンスが、111100112および1011011
2の発生器マップに従ってそれぞれ発生され、前記選択
するステップが、前記第1および第2の排他的ORシー
ケンスのビットを次のパンクチャマップに従って選択す
る、第13項記載の方法。
【0082】
【数15】
【0083】(17)前記シフトするステップ,前記発
生するステップおよび前記選択するステップが、前記受
信されたビットのサブセットの現在の値と前記受信され
たビットのサブセットの前の値とに対応するアドレスを
用いてルックアップテーブルをアクセスすることによっ
て遂行される、第16項記載の方法。
【0084】(18)最下位ビット畳込み符号化方式を
含むモデム12が開示される。モデム12の送信側には
エンコーダ28が含まれ、そこでは、畳込みコーダ35
I,35Qはそれぞれ、位相および振幅変調コンステレー
ションに入力される各シンボルの1ビット(好ましく
は、最下位ビット)を符号化するために使用される。こ
れにより、符号化されたビットは、変調信号の複数のサ
ブ・コンステレーションの1つを選択する。コーダ35
I,35Qはそれぞれ、32または64状態の有限状態マ
シンとして構成される。コードによって与えられる最小
ハミング距離dfr eeは“4”である。これにより、結果
としてのモデムの符号化利得は、従来の符号化方式に対
して改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の16QAM位相振幅変調コンステレーシ
ョンを示すコンステレーションマップである。
【図2】ケーブルモデム伝送用の従来のコーダのブロッ
ク形式の図である。
【図3】図2のコーダにおける従来の4/5畳込みコー
ダの構造を示すブロックおよび概要形式の図である。
【図4】本発明の好ましい実施の形態を実施できるケー
ブルテレビジョン(CATV)網のシステム・トポロジ
図である。
【図5】本発明の好ましい実施の形態が実施できる図4
のシステムにおけるケーブルモデム網の論理的トポロジ
図である。
【図6】図5のケーブルモデムシステムにおけるプロト
コル層の関係を示す図である。
【図7】本発明の好ましい実施の形態に従って構成され
た図5の網におけるケーブルモデムのブロック形式の図
である。
【図8】本発明の好ましい実施の形態による図7のケー
ブルモデムにおけるエンコーダのブロック形式の図であ
る。
【図9】本発明の第1および第2の好ましい実施の形態
による図8のエンコーダの畳込みコーダの概要形式の図
である。
【図10】未符号化伝送,従来の符号化および本発明の
第1および第2の好ましい実施の形態による符号化につ
いての信号対雑音比に対する誤差確率のシミュレーショ
ン・プロットの図である。
【符号の説明】
2 ヘッドエンド 10 ケーブルモデム 12 中央局モデム 14’ 網インタフェース 26 コンピュータ・インタフェース 28 エンコーダ 34 変調器 35I 第1の畳込みコーダ 35Q 第2の畳込みコーダ 37 位相および振幅変調マップ機能

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信施設を介してデータ信号を伝送する
    通信装置であって、 伝送すべきデータ信号に対応するデータ語を受信するコ
    ンピュータ・インタフェースと、 エンコーダであって、 前記コンピュータ・インタフェースに結合された、一群
    のディジタル・ビットの第1の選択されたサブセットを
    受信する第1の畳込みコーダと、 前記コンピュータ・インタフェースに結合された、前記
    一群のディジタル・ビットの第2の選択されたサブセッ
    トを受信する第2の畳込みコーダと、 ディジタル・シンボルを位相および振幅変調コンステレ
    ーションの点に配列する位相および振幅変調マップ機能
    であって、各コンステレーション点が一つのディジタル
    値に対応し、前記位相および振幅変調マップ機能が、前
    記コンピュータ・インタフェースに結合され、前記第1
    および第2の畳込みコーダによって符号化されていない
    一群のディジタル・ビット受信し、前記第1および第2
    の畳込みコーダに結合され、符号化ディジタル・ビット
    を受信する、位相および振幅変調マップ機能と、を含
    み、 前記第1および第2の畳込みコーダがそれぞれ、少なく
    とも32個の状態を持つ有限状態マシンを含み、畳込み
    符号化方式を用いて符号化ビットの第1および第2の群
    を発生し、該符号化ビットの第1および第2の群が前記
    第1および第2の選択されたサブセットよりも多くのビ
    ットをそれぞれ有し、前記畳込み符号化方式が“4”の
    最小ハミング距離を有する、 エンコーダと、 該エンコーダに結合された、前記位相および振幅変調コ
    ンステレーションの点に応じて位相および振幅変調信号
    を発生する変調器と、 該変調器に結合された、前記変調信号で通信設備を駆動
    する網インタフェースと、 を具備する、通信装置。
  2. 【請求項2】 通信設備を介して伝送するディジタル情
    報を符号化する方法であって、 前記ディジタル情報をビットストリームで受信するステ
    ップと、 前記受信されたビットストリーム内のビットの複数の群
    の各々に対して、 前記ビットの群の第1のサブセットに少なくとも32状
    態の畳込みコードを適用して符号化ビットの第1のセッ
    トを発生するステップであって、前記畳込みコードが
    “4”の最小ハミング距離を有する、ステップと、 前記ビットの群の第2のサブセットに少なくとも32状
    態の畳込みコードを適用して符号化ビットの第2のセッ
    トを発生するステップであって、前記畳込みコードが
    “4”の最小ハミング距離を持ち、前記符号化ビットの
    第1および第2のセットが等しい数のビットを有する、
    ステップと、 前記符号化ビットの第1および第2のセットの各々から
    1つのビットを前記第1および第2のサブセットにない
    前記ビットの群の少なくとも1つと組み合わせて位相お
    よび振幅変調コンステレーションに複数のコンステレー
    ション点を形成するステップと、 前記複数のコンステレーション点のシーケンスに応じて
    位相および振幅変調信号を発生するステップと、 を具備する、方法。
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