JP2001043640A - 記憶装置 - Google Patents

記憶装置

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JP2001043640A
JP2001043640A JP11215758A JP21575899A JP2001043640A JP 2001043640 A JP2001043640 A JP 2001043640A JP 11215758 A JP11215758 A JP 11215758A JP 21575899 A JP21575899 A JP 21575899A JP 2001043640 A JP2001043640 A JP 2001043640A
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signal
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actuator
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Koichi Aikawa
幸一 相川
Tatsuro Sasamoto
達郎 笹本
Susumu Yoshida
晋 吉田
Akihide Shinsenji
彰英 秦泉寺
Tomoo Sukagawa
智夫 須賀川
Takaharu Ariga
敬治 有賀
Yoshiaki Koizumi
義明 小泉
Yasumasa Asao
育賢 浅尾
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/4806Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed specially adapted for disk drive assemblies, e.g. assembly prior to operation, hard or flexible disk drives
    • G11B5/4813Mounting or aligning of arm assemblies, e.g. actuator arm supported by bearings, multiple arm assemblies, arm stacks or multiple heads on single arm

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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のアクチュエータを備えた磁気ディスク装
置において、小型化、低コスト化を図る。 【解決手段】同一の回動軸21のまわりに回動する2つ
のアクチュエータ20を備えるとともに、それら2つの
アクチュエータを、マグネット82とそのマグネット8
2を挟む2つのヨーク83とで構成される磁気回路と、
各アクチュエータ20に備えた各コイル84とからなる
ボイルコイルモータで駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同軸に搭載された
複数枚の円盤状の記憶媒体を共通の中心軸のまわりに回
転させる回転駆動部を備えるとともに、記憶媒体から情
報をピックアップするヘッドを記憶媒体に沿って記憶媒
体の半径方向に移動させる複数のアクチュエータを備え
た記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような記憶装置として磁気ディス
ク装置や光ディスク装置等が知られている。ここでは、
一例として磁気ディスク装置をとりあげて説明する。
【0003】従来の磁気ディスク装置の多くは、1つの
スピンドルモータ(磁気ディスク媒体を含む)に1つの
アクチュエータを対応させ、磁気ディスク装置を構成し
ている。また、膨大な量の情報を媒体に記憶しあるいは
媒体から読み出すために1つのスピンドルモータに対し
複数のアクチュエータを配置し、これにより1台の磁気
ディスク装置の処理速度を向上させることも知られてい
るが、スピンドルモータの回りに複数アクチュエータそ
れぞれ別個に配置したものであり、アクチュエータ及び
磁気回路が占有する部分が大きくなり、装置の大型化を
招くものであった。また、複数のアクチュエータを同軸
のまわりに回動するように配置することも考えられてい
るが(例えば特開昭58−23362号公報、特開昭6
2−78783号公報参照)、複数のアクチュエータを
単純に1つの回動軸上に重ねただけの構造、あるいはそ
れら複数のアクチュエータと磁気回路を一体化するため
のサブ・ベース等を備えた構造であり、小型化が困難で
あって、磁気ディスク装置を、例えば3.5インチディ
スクファクタ(縦146mm,横101.6mm,高さ
25.4mm)等に構成するは極めて難しいという問題
がある。また、それらの公報に提案された技術は、磁気
回路構成も大型となり、磁気ディスク装置の高騰を招
き、特殊装置向けになり一般的な汎用品としては適正の
ない技術である。特に、アクチュエータを積層したもの
は、アクチュエータの動的位置決め性能を高めるための
周波数特性が悪化する傾向にあること、さらには、情報
を読み書きするヘッドを正確な位置に移動、停止する性
能についても、熱歪みや高さ方向の寸法精度不良等によ
り悪化する場合が多い。
【0004】さらに、複数のアクチュエータを備えた磁
気ディスク装置には、従来、以下のような問題もある。
【0005】図1は、従来の磁気ディスク装置の概要図
である。
【0006】磁気ディスク10は、図示しないスピンド
ルモータにより、中心軸11のまわりに図示の矢印Aの
方向に回転する。
【0007】ここには、2つのアクチュエータ20が備
えられており、各アクチュエータ20は各回動軸21の
まわりに回動して、先端に備えた各磁気ヘッド30を、
磁気ディスク10に沿ってその磁気ディスク10の半径
方向に移動させる。各磁気ヘッド30は、各信号記録再
生手段40から送られてまた信号に基づく情報を磁気デ
ィスク10に記録し、あるいは磁気ディスク10に記録
されている情報をピックアップして信号記録再生手段4
0に送る。
【0008】磁気ディスク10には、読み書きされる通
常のデータの情報ほか、磁気ディスク10に対する磁気
ヘッド30の位置制御のためのサーボの情報が記録され
ている。磁気ヘッド30では磁気ディスク10からその
磁気ディスクに記録されている情報を表わす信号がピッ
クアップされる。各信号記録再生手段40では、対応す
る各アクチュエータ20の先端の各ヘッド30でピック
アップされた、データとサーボとの双方の信号を再生し
て、各信号処理手段50に送る。各信号処理手段50で
は、対応する信号再生手段40で再生された信号を処理
するとともに、サーボ信号の処理結果に基づいて、対応
する各位置制御手段60に、対応する各アクチュエータ
の位置制御を指示する。各位置制御手段60では、対応
する各信号処理手段50からの指示に基づいて、対応す
る各アクチュエータ20の先端に備えられたヘッド30
が磁気ディスク10に対し所望の位置に移動するよう
に、そのアクチュエータ20の動作を制御する。
【0009】この図1に示す磁気ディスク装置は、各ア
クチュエータ20それぞれに、磁気ディスク10の記録
面の数(磁気ディスク10が一枚のみのときはその磁気
ディスク10の表裏2面、磁気ディスク10が2枚のと
きは4面など)と同じ数の磁気ヘッド30が記録面に対
向して配置されており、磁気ディスク30の同一の記録
面に対して同時に、2つのアクチュエータ20の合計2
つのヘッド30でアクセスを行なうことができる。
【0010】図2は、従来のもう1つの磁気ディスク装
置の概念図である。
【0011】ここには、2つのアクチュエータ20が磁
気ディスク10の面に対して垂直方向に積層した状態に
配置されている。これら2つのアクチュエータ20は、
同一の回動軸21のまわりにそれぞれ独立に回動する。
この図2に示す磁気ディスク装置の場合、磁気ヘッド3
0の総数が磁気ディスク10の記録面の数(磁気ディス
ク10が2枚積層配置されているときは4つ、磁気ディ
スク10が3枚配置されているときは6つとなる)と同
一であり、それら複数の磁気ヘッド30が複数(ここで
は2つ)のアクチュエータ20に分担して搭載されてい
る。したがって磁気ディスク10のそれぞれの記録面に
対してはそれぞれ1つの磁気ヘッドのみアクセス可能で
あるが、アクチュエータを複数備えているため、一方の
アクチュエータで磁気ディスク10をアクセスしている
途中でもう一方のアクチュエータを次のアクセスのため
に移動させるなど自由度が高まり、アクセス速度が向上
する。
【0012】このように、アクチュエータを複数備える
方式はアクセス速度の向上に有効であるが、図1,図2
に示すように信号処理やサーボ制御のための回路部が複
数系統必要となり、その分回路部の規模が大きく複雑と
なり、寸法的にも不利であり、コストも高騰するという
問題がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上の問題は磁気ディ
スク装置に限らず、光ディスク装置や光磁気ディスク装
置等の記憶装置に共通した問題である。また読み書き自
在な媒体を搭載する装置にも、読み出し専用の媒体を搭
載する装置にも共通した問題である。
【0014】本発明は、上記事情に鑑み、複数のアクチ
ュエータを備え、かつ小型化に適した構成を備えた記憶
装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の記憶装置のうちの第1の記憶装置は、搭載された円
盤状の記憶媒体を中心軸のまわりに回転させる回転駆動
部と、上記記憶媒体から情報をピックアップするヘッド
を備え、共通の回動軸のまわりに回動してそのヘッドを
上記記憶媒体に沿ってその記憶媒体の半径方向に移動さ
せる2つのアクチュエータと、上記2つのアクチュエー
タを上記回動軸のまわりに回動させるボイスコイルモー
タとを備え、ボイスコイルモータが、上記2つのアクチ
ュエータに共通に備えられた第1のマグネットと、その
第1のマグネットを間に置いた両側にそれぞれ配備され
た、上記2つのアクチュエータそれぞれに対応する、合
計2つのヨークと、上記2つのアクチュエータそれぞれ
に備えられた、合計2つのコイルとを有し、上記2つの
アクチュエータを、それぞれ独立に、上記共通の回動軸
のまわりに回動させるものであることを特徴とする。
【0016】本発明の第1の記憶装置は、上記第1のマ
グネットを2つのアクチュエータに共通に備え、その第
1のマグネットを挟むように2つのヨークを配置したも
のであり、2つのアクチュエータを駆動するための磁気
回路は1つで済み、その1つの磁気回路での2つのアク
チュエータをそれぞれ独立に駆動することができる。こ
のように、本発明の第1の記憶装置によれば、従来各ア
クチュエータについて1つずつ必要であった磁気回路が
1つで済み、それに伴ってマグネットやヨークの数も削
減され、アクチュエータを複数備えたにもかかわらず小
型化された記憶装置が構成される。
【0017】ここで、上記本発明の第1の記憶装置にお
いて、上記回転駆動部が、同軸に搭載された複数枚の円
盤状の記憶媒体を共通の中心軸のまわりに回転させるも
のであって、それら複数枚の円盤状の記憶媒体として、
表面および裏面双方にそれぞれ情報が記憶される記憶媒
体が奇数枚搭載されるとともに、上記2つのアクチュエ
ータとして、記憶媒体の両面に記憶された情報を各記憶
媒体の各面ごとに分担してピックアップする偶数個のヘ
ッドが二等分されてなる各ヘッド群を備えた2つのアク
チュエータを備えたものであることが好ましい。
【0018】こうすることにより、2つのアクチュエー
タの重量や慣性を同一にすることができ、それら2つの
アクチュエータについて同一のトルクで同一の動きをさ
せることができ、バランスのよい装置構成が可能とな
る。
【0019】また、上記本発明の第1の記憶装置におい
て、上記ボイスコイルモータが、上記2つのヨークそれ
ぞれと上記第1のマグネットとの間の、2つのヨークそ
れぞれに隣接した位置に、合計2つの第2のマグネット
を備えることが好ましい。
【0020】上記第2のマグネットを備えるとその分部
品点数が増えることにはなるが、ヨークに発生する渦電
流を抑えることができ、各アクチュエータに駆動力を与
えるコイルの時定数を低減することができ、高速動作が
可能となる。
【0021】さらに、上記本発明の第1の記憶装置にお
いて、上記2つのアクチュエータの回動範囲を制限する
ストッパを備えることが好ましい。ストッパを備えるこ
とにより、アクチュエータが大きく動き過ぎて装置が破
損、あるいは動作不良となってしまうことが防止され
る。
【0022】ここで、上記ストッパは、上記第1のマグ
ネットや上記2つのヨーク等とは別に設置されたもので
あってもよいが、上記第1のマグネットと上記2つのヨ
ークとともに一体的なモジュールとして構成されてなる
ものであることがコストを抑える上で好ましい。
【0023】また、上記本発明の第1の記憶装置におい
て、上記2つのアクチュエータに備えられたヘッドでピ
ックアップされた信号を伝達する、これらのヘッド全て
に共通な一枚のフレキシブル基板を備えることが好まし
い。
【0024】本発明の第1の記憶装置は、2つのアクチ
ュエータは、同一の回動軸を持つものであるため、それ
らのアクチュエータを備えられたヘッドでピックアップ
された信号を伝達するにあたり1枚のフレキシブル基板
で済み、各アクチュエータごとに別々に配線する場合と
比べコスト上有利である。
【0025】また、上記目的を達成する本発明の記憶装
置のうちの第2の記憶装置は、搭載された円盤状の、デ
ータとサーボの双方の情報を記憶する記憶媒体を中心軸
のまわりに回転させる回転駆動部と、上記記憶媒体に記
憶された情報を表わす信号をピックアップするヘッドを
備え所定の動作方向に動作することにより、ヘッドを記
憶媒体に沿ってその記憶媒体の半径方向に移動させる、
互いに独立に動作する積層された複数のアクチュエータ
と、複数のアクチュエータそれぞれに対応して1つずつ
備えられた、対応するアクチュエータに備えられたヘッ
ドでピックアップされた、データとサーボの双方の信号
を再生する複数の信号再生部と、複数のアクチュエータ
に対し共通に備えられた、これらの複数のアクチュエー
タの位置をそれぞれ独立に制御する位置制御部と、複数
のアクチュエータに対し共通に備えられた、上記複数の
信号再生部で再生された信号を処理するとともに、サー
ボ信号の処理結果に基づいて位置制御部に複数のアクチ
ュエータそれぞれの位置制御を指示する信号処理部とを
備えたことを特徴とする。
【0026】各アクチュエータでは、信号ピックアップ
以外に、ヘッドを記憶媒体上の所望の位置に移動させる
処理や、1つのアクチュエータに複数のヘッドが備えら
れたときにおける信号をピックアップするヘッドを切り
換えるための処理など、複数の処理が行なわれる。した
がって、ある1つのアクチュエータで信号をピックアッ
プを行なっているときに別のアクチュエータには次の信
号のピックアップのための移動を行なわせるなど、動作
を分担させることができる。
【0027】本発明の第2の記憶装置はこの点を考慮す
ることにより完成されたものであり、信号処理部(図
1,図2の信号処理手段50に対応する)を複数のアク
チュエータに対し1つとし、位置制御部(図1,図2の
位置制御手段60に対応する)も1つで複数のアクチュ
エータの位置制御を行なうように構成したものである。
【0028】この構成により、この記憶装置のアクセス
速度を、図2に示す従来の記憶装置のアクセス速度から
ほとんど低下させることなく、回路構成が簡単化され、
スペース上、およびコスト上有利となる。
【0029】また、上記目的を達成する本発明の記憶装
置のうちの第3の記憶装置は、搭載された円盤状の、デ
ータとサーボの双方の情報を記憶する記憶媒体を中心軸
のまわりに回転させる回転駆動部と、上記記憶媒体に記
憶された情報を表わす信号をピックアップするヘッドを
備え所定の動作方向に動作することにより、ヘッドを記
憶媒体に沿ってその記憶媒体の半径方向に移動させる、
互いに独立に動作する積層された2つのアクチュエータ
と、2つのアクチュエータに対し共通に備えられた、こ
れら2つのアクチュエータに備えられたヘッドでピック
アップされたデータの信号を再生するデータ信号再生部
と、2つのアクチュエータに対し共通に備えられた、こ
れら2つのアクチュエータに備えられたヘッドでピック
アップされたサーボの信号を再生するサーボ信号再生部
と、2つのアクチュエータに対し共通に備えられた、こ
れら2つのアクチュエータに備えられたヘッドでピック
アップされたデータとサーボの信号をそれぞれデータ再
生部およびサーボ再生部に振り分ける信号選択部と、2
つのアクチュエータに対し共通に備えられた、これらの
2つのアクチュエータの位置をそれぞれ独立に制御する
位置制御部と、上記2つのアクチュエータに対し共通に
備えられた、データ再生部で再生された信号およびサー
ボ再生部で再生された信号を処理するとともに、サーボ
信号の処理結果に基づいて位置制御部に2つのアクチュ
エータそれぞれの位置制御を指示する信号処理部とを備
えたことを特徴とする。
【0030】本発明の第3の記憶装置も、上述の第2の
記憶装置と同様の考えに基づいて完成されたものであ
る。この第3の記憶装置は、2つのアクチュエータを備
え、第2の記憶装置における信号処理部に相当する構成
をデータ信号を再生するデータ再生部とサーボ信号を再
生するサーボ再生部とに分けておき、さらに信号選択部
を備えたものであり、2つのアクチュエータのヘッドで
データ信号を同時にピックアップするタイミングの発生
を避けることにより、一方のアクチュエータによるデー
タ信号の再生と他方のアクチュエータのサーボとを同時
に行なうことを可能ができ、しかも回路規模が小さくて
済む。
【0031】また、この第3の記憶装置では、上述の第
2の記憶装置と同様、信号処理部と位置制御部は2つの
アクチュエータに共通にのみ備えられている。
【0032】したがってこの第3の記憶装置は、上述の
第2の記憶装置と比べてもさらに回路規模の低減が図ら
れ、スペース上およびコスト上有利となる。
【0033】ここで、上記第2の記憶装置および第3の
記憶装置において、上記回転駆動部が、同軸に搭載され
た複数枚の円盤状の記憶媒体を共通の中心軸のまわりに
回転させるものであって、それら複数枚の記憶媒体が、
その記憶媒体の円周方向に関し上記アクチュエータに応
じて異なる位置に、サーボの情報を記憶したサーボセク
タを配置してなるものであることが好ましい。
【0034】こうすることより、各アクチュエータでサ
ーボ信号がピックアップされるタイミングをずらすこと
ができ、各アクチュエータをそれぞれ別々のタイミング
で位置制御することができる。
【0035】また、上記第2の記憶装置および第3の記
憶装置において、上記複数枚の記憶媒体が、1つのアク
チュエータの1つのヘッドによるデータのピックアップ
と他のアクチュエータによる次のデータのピックアップ
のための準備とが同時に行なわれるように、データセク
タを各アクチュエータが分担する記憶領域に交互にある
いは循環的に配列してなるものであることが好ましい。
【0036】こうすることにより、ある1つのアクチュ
エータ(第1のアクチュエータと呼ぶ)に備えられたあ
る1つのヘッドでデータ信号をピックアップしていると
きに、その第1のアクチュエータとは異なるアクチュエ
ータ(第2のアクチュエータと呼ぶ)を次のデータ信号
のピックアップのために移動させたり、その第2のアク
チュエータに複数のヘッドが備えられるときに、それら
のヘッド間での、データ信号ピックアップのための切り
換えを行なうことができ、それらをアクチュエータ間で
交互あるいは循環的に行なうことにより、一層高速なア
クセスが可能となる。
【0037】さらに、上記第2の記憶装置および第3の
記憶装置において、上記信号処理部が、各アクチュエー
タの位置を指示するコマンドを複数格納しておいて必要
に応じてコマンドの並びを変更するコマンドキューを、
各アクチュエータごとに備えたものであることが好まし
い。
【0038】各アクチュエータに対応して各コマンドキ
ューを備えることにより、各アクチュエータごとにコマ
ンドの最適配列を行なうことができ、アクセス速度の一
層の向上に寄与する。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0040】図3は、本発明の記憶装置の第1実施形態
である磁気ディスク装置の、カバーを取り外した状態
を、一部断面して示す平面図、図4は、その第1実施形
態の磁気ディスク装置を横方向から見た断面図である。
【0041】この磁気ディスク装置には、図4に示すよ
うに、複数枚(ここでは5枚)の磁気ディスク10が同
軸に搭載されており、それら5枚の磁気ディスクは、ス
ピンドルモータ70により、中心軸11のまわりに、そ
れら5枚の磁気ディスクが同時に回転される。
【0042】また、この磁気ディスク装置には、共通の
回動軸21のまわりに回動する2つのアクチュエータ2
0が備えられている。それら2つのアクチュエータ20
は、それぞれ3本ずつのアーム22を持ち、各アーム2
2の先端には磁気ディスク10の情報記録面(表面ある
いは裏面)それぞれからの信号のピックアップを分担す
る、各情報記録に対応した各磁気ヘッド30が備えられ
ている。
【0043】2つのアクチュエータ20の、合計6本の
アーム22は、図4に示すように、5枚の磁気ディスク
10と交互に配置され、各アーム22に備えられた磁気
ヘッド30により、各磁気ヘッド30が対向している情
報記録面がアクセスされる。
【0044】これら2つのアクチュエータ20は、ボイ
スコイルモータ80により、回動軸21のまわりにそれ
ぞれ独立に回動する。このボイスコイルモータ80は、
その中央に、センタブロック81に固定されたマグネッ
ト82(本発明にいう第1のマグネット)を備え、その
マグネット82を間に置いた両側には、2つのアクチュ
エータ20のそれぞれに対応する、合計2つのヨーク8
3が配備されている。又、このボイスコイルモータ80
は、2つのアクチュエータ20のそれぞれに備えられ
た、合計2つのコイル84を備えており、それらのコイ
ル84に流す電流の向きおよび電流の大きさをそれぞれ
独立に制御することにより、2つのアクチュエータ20
がそれぞれ独立して、それら2つのアクチュエータ20
に共通の回動軸21のまわりに回動する。ここで、この
磁気ディスク装置には奇数枚(ここでは5枚)の磁気デ
ィスク10が搭載されており、それら奇数枚の磁気ディ
スク10をアクセスする偶数個(ここでは10個)の磁
気ヘッド30が2つのアクチュエータ20に二等分され
て(すなわち5個ずつ)備えられている。具体的には、
6本のアーム22のうち両端に配備された各アームは情
報記録面一面にのみ対向しているため磁気ヘッドはそれ
ぞれ1つのみ備えられており、それ以外の4本のアーム
は、情報記録面二面に対向しているため、1本のアーム
につき、各情報記録面に対向する位置に1つずつ、すな
わち各アームにつき2つの磁気ヘッドが備えられてい
る。この場合、2つのアクチュエータの構造が互いに同
一となり、同じ重量、同じ慣性を持ち、同じ制御定数を
用い、同じ駆動力によって駆動することができる。
【0045】上記のモニタブロック81、マグネット8
2、2つのヨーク83は、図3に示すように、2つの第
1のスタッド85および1つの第2のスタッド86によ
り一体的にモジュール化されている。2つの第1のスタ
ッド85は、2つのアクチュエータ20が所定の回動範
囲を越えて回動しようとしたときにアクチュエータ20
が当接してそれ以上大きく回動しないようにするための
ストッパの役割りも担っている。
【0046】さらに、この磁気ディスク装置には、図3
に示すように、2つのアクチュエータ20に備えられた
コイル84に制御された電流を供給したり、それら2つ
のアクチュエータに備えられた磁気ヘッド30に書込信
号を送ったり、磁気ヘッド30によりピックアップされ
た信号を図示しない回路系に伝達したりするための、コ
ネクタ91に接続されたフレキシブル基板90や、磁気
ディスク10が回転することにより発生する空気の流れ
を利用して磁気ディスク装置内の空気中に漂う塵埃を取
り除くフィルタ92や、磁気ディスク装置内を乾燥状態
に保つための除湿剤93等も配置されている。
【0047】図5〜図8は、図1に示す磁気ディスク装
置における、一体的にモジュール化されたマグネットや
ヨーク等による磁気回路を示す図であり、図5は平面
図、図6は図4のS−Sに沿う断面図、図7は側面図、
図8は図7のA−Aに沿う断面図である。
【0048】図8に示すように、センタブロック(ここ
では非磁性の金属)81の中央にはそのセンタブロック
81の表裏に貫通した穴81aが設けられており、その
穴81aにはマグネット82が嵌め込まれ接着剤で固定
されている。また、図6,図7に示すように、そのマグ
ネット82を間に置いて2つのヨーク83が配置されて
いる。それらマグネット82を備えたセンタブロック8
1と2つのヨーク83は、第1のスタッド85(2つあ
る)と第2のスタッド86とにより、一体化されたモジ
ュールとして構成されている。それらのスタッド85,
86は、圧入あるいは接着剤により固定される。この磁
気回路モジュールは、図3に示す位置にネジ止めにより
固定される。ここで、2つの第1のスタッド85は、上
述したように、2つのアクチュエータ20の回動範囲を
制限するためのストッパとして作用する。
【0049】図9,図10は、図5〜図8に示す磁気回
路に代えて、図1に示す磁気ディスク装置に採用するこ
とのできる、もう1つの磁気回路を示す図である。ここ
には、図5〜図8に示す磁気回路における、図6と図7
に相当する2つの図が示されている。
【0050】図9,図10に示す磁気回路の、図5〜図
8に示す磁気回路との相違点は、2つのヨーク83それ
ぞれと中央のマグネット82との間の、2つのヨーク8
3それぞれに隣接した位置に、合計2つのマグネット8
7(本発明にいう第2のマグネット)が備えられている
点である。
【0051】磁気回路の、マグネットとヨークとの間の
ギャップ内においてアクチュエータに駆動力を伝達する
コイルが動く場合、ヨーク表面に渦電流損失が発生し、
この渦電流損失が大きくなると電気的時定数が大きくな
りアクチュエータの制御に悪影響を与えるおそれがあ
る。そこで図9,図10に示すようにヨーク側にもマグ
ネット87を配置することにより渦電流損失を防ぐこと
ができ、アクチュエータの、応答性の良い位置制御が可
能となる。
【0052】図3,図4に示す磁気ディスク装置に図5
〜図8に示す磁気回路モジュールあるいは図9〜図10
に示す磁気回路モジュールを組み込んだ場合、モジュー
ルを構成する2つの第1のスタッド85に、アクチュエ
ータ20の回動範囲を制限するストッパの役割りを担わ
せており、コスト上のメリットを出しているが、モジュ
ールとは別に独立したストッパを備えてもよい。
【0053】図11は、上記のように、独立したストッ
パを備える場合のストッパの構造を示す断面図である。
【0054】このストッパ100は、ストッパシャフト
101に、その円周方向に2つの溝101aを形成し、
それら2つの溝101aそれぞれにストッパゴム102
をそれぞれ独立させて備えることにより、一方のストッ
パゴムの変形が他方のストッパゴムに影響を及ぼすこと
が回避され、2つのアクチュエータそれぞれの停止位置
精度が向上する。
【0055】図12は、図4に示す、2つのアクチュエ
ータ20に共通の回動軸21の構造を示す断面図であ
る。
【0056】ここには、一本の固定シャフト211と、
4個のベアリング212a,212b,212c,21
2dと、2つのスリーブ213a,213bと、1つの
スペーサリング215から構成されている。2つのスリ
ーブ213a,213bの内側の凸部214a,214
bもスペーサの役割りをなしている。
【0057】ここで、スリーブ213aの凸部214a
は、ベアリング212aとベアリング212bの外側の
部分に挟まれており、スペーサリング215は、ベアリ
ング212bとベアリング212cの、固定シャフト2
11に近い内側の部分に挟まれており、スリーブ213
bの凸部214bは、ベアリング212cとベアリング
212dの外側の部分に挟まれている。このため、図1
0の一番上のベアリング212dのシャフト211に近
い内側の部分を矢印Bに沿って上から押すと、その押圧
力は、スリーブ213bの凸部214bを経由して次の
ベアリング212cに伝わり、スペーサリング215を
経由してさらに次のベアリング212bに伝わり、さら
に、スリーブ213aの凸部214aを経由して次のベ
アリング212aに伝わり、全てのベアリング212a
〜212dに圧力が加わり、それら各ベアリング212
a〜212dの位置がガタツキや無用な隙間がない状態
に規制される。このような定位置与圧を付与し、その状
態で例えば接着剤で固定することにより、各ベアリング
がガタツキ等のない状態に組み立てられ、ガタツキ防止
を図るために例えばサラバネやコイルスプリング等を配
置する必要をなくしている。
【0058】図13は、図3にも示すフレキシブル基板
90の展開図である。
【0059】従来の複数のアクチュエータを有する磁気
ディスク装置の場合、通常、各アクチュエータに対応し
た複数のフレキシブル基板を必要としていたが、本実施
形態ではこれを1枚とし、先端部分90aのみ2つのア
クチュエータそれぞれに対応させるべく2つに分けてい
る。各アクチュエータに備えられたヘッドとの信号のや
り取りのためのヘッドIC等は、それぞれのアクチュエ
ータに対応した先端部分90aに配置し、個別には必要
のない回路部分はコネクタ91の近くの根元部分90b
に配置することによって省スペース化を図っている。ま
た、ここではフレキシブル基板を一枚で済ませたため、
部品点数が出なくて済み、その点も低コスト化、省スペ
ース化に寄与している。
【0060】図14は、本発明の記憶装置の第2実施形
態である磁気ディスク装置の概念図である。前述の従来
の磁気ディスク装置(図1,図2参照)の各構成要素と
同一の構成要素にはそれらの図に付した符号と同一の符
号を付して示し、相違点についてのみ説明する。
【0061】図14には、図2に示す従来例と同様、同
一の回動軸21を持つ積層された2つのアクチュエータ
20を備えた磁気ディスク装置が示されており、信号記
録再生手段40は、図2に示す従来例と同様、2つのア
クチュエータ20のそれぞれに対応して、合計2つ備え
られているが、信号処理手段50および位置制御手段6
0は、図2に示す従来例とは異なり、2つのアクチュエ
ータに対し共通に各々1つのみ備えられている。
【0062】磁気ディスク装置において、アクチュエー
タにより磁気ヘッドを目標トラックへ移動(シークとい
う)している最中はそのアクチュエータによるデータの
記録や再生を行なわないので、アクチュエータを複数備
えた磁気ディスク装置では、あるアクチュエータのシー
ク動作中に他のアクチュエータに搭載された磁気ヘッド
によりデータの記録や再生を行なうことができる。よっ
て、各アクチュエータに割り振られるデータ処理を他の
アクチュエータのシーク時間を効率よく利用できるよう
にスケジューリングすることにより、一組の信号処理手
段のみにてデータの記録や再生が可能となる。また、サ
ーボトラックを、サーボ信号を各アクチュエータにより
サーボ信号が同時に再生されないように磁気ディスク上
に配置することにより、複数のアクチュエータについて
位置信号処理を同時に行なう必要がなくなる。よって、
一組の信号処理手段と、一組の位置制御手段のみにて装
置を構成することが可能である。 このように、本実施
形態によれば、積層型の複数のアクチュエータを有する
磁気ディスク装置に対して、信号処理手段と位置制御手
段を共有化することにより、従来の、アクチュエータを
複数備えた磁気ディスク装置と比較して、簡略化された
回路構成により転送速度を向上させることができる。
【0063】図15は、本発明の記憶装置の第3実施形
態である磁気ディスク装置の概念図である。図14に示
す実施形態との相違点について説明する。
【0064】図14に示す第2実施形態は、アクチュエ
ータが3つ以上備えられていてもそのまま成り立つ構成
であるが、アクチュエータが2つのみの場合には、図1
5の第3実施形態に示すように、図14の第2実施形態
における信号記録再生手段1つ分に対応して、データ信
号の記録と再生を行なうデータ信号記録再生手段401
(本発明にいうデータ信号再生部の一例)とサーボ信号
の再生を行なうサーボ信号再生手段402(本発明にい
うサーボ信号再生部の一例)を各々1つずつ設け、さら
に信号選択手段403(本発明にいう信号選択部の一
例)を備えて、その信号選択手段により、データ信号と
サーボ信号を排他的にそれぞれ出た信号記録再生手段4
01とサーボ信号再生手段402とに振り分ければよ
く、図14の第2実施形態と比べ、同一の機能を果たし
つつ、装置構成をさらに簡略化することができる。
【0065】図16は、図15に示す実施形態における
信号選択手段403の一例を示す図である。ここでは信
号選択手段403の一例としてマルチプレクサ403A
が用いられている。このマルチプレクサ403Aには、
2つのアクチュエータからの信号(アクチュエータA信
号とアクチュエータB信号)が入力され、さらにアクチ
ュエータA信号とアクチュエータB信号とのうちの入力
された信号、およびその入力信号の種類(データ信号で
あるかあるいはサーボ信号であるか)に応じた選択信号
が入力され、入力信号がデータ信号のときはその入力信
号がデータ信号記録再生手段401に振り分けられ、入
力信号がサーボ信号のときはその入力信号がサーボ信号
再生手段402に振り分けられる。
【0066】図17は、図15に示す第3実施形態にお
ける信号選択手段403の、もう1つの例を示す図であ
る。ここでは、信号選択手段403の一例としてゲート
信号処理回路403Bが示されている。このゲート信号
処理回路403Bにはゲート信号が入力され、入力され
たアクチュエータA信号およびアクチュエータB信号
が、その入力されたゲート信号に応じて、データ信号記
録再生手段401とサーボ信号再生手段402に振り分
けられる。
【0067】図18は、アクチュエータの構成(A)
と、磁気ディスク上のサーボセクタの配置位置(B)を
示す模式図である。
【0068】ここでは、磁気ディスクは2枚重ねの構成
とし、この図18(B)には、模式的に、その2枚の磁
気ディスク表面および裏面の各磁気記録面a1,a2,
b1,b2が示されている。2つの磁気記録面a1,a
2は、アクチュエータAの2つのヘッドそれぞれでアク
セスされ、別の2つの磁気記録面b1,b2は、アクチ
ュエータBの2つのヘッドそれぞれでアクセスされる。
ここで、アクチュエータAでアクセスされる磁気記録面
a1,a2ともう1つのアクチュエータBでアクセスさ
れる磁気記録面b1,b2とでは、サーボ用の情報が記
録されたサーボセクタの配置位置がトラック円周方向
(すなわちアクセスのタイミングが異なる方向)に異な
っている。こうすることにより、2つのアクチュエータ
A,Bそれぞれによるサーボ情報を読み込むタイミング
が相互にずれ、2つのアクチュエータA,Bの位置制御
を時分割的に行なうことができる。
【0069】図19,図20は、磁気ディスク上のデー
タが格納された領域(データセクタ)の配列方法を示す
模式図であり、図19は、アクチュエータが1つのみの
従来の磁気ディスク装置におけるもの(比較例)、図2
0は、アクチュエータを2つ備えた、本発明の実施形態
におけるもの(実施例)である。
【0070】図19の比較例では、データセクタは、磁
気記録面の同一シリンダ内で垂直方向に順番に配置され
ている。これに対し、図20の実施例では、2つのアク
チュエータA,Bの交互にアクセスできるように、アク
チュエータAによりアクセスされる磁気記録面a1,a
2とアクチュエータBによりアクセスされる磁気記録面
b1,b2とで交互にデータセクタが配列されている。
アクチュエータで磁気記録面をアクセスするにあたって
は、次のアクセスの準備のためのヘッドの切り換えやシ
リンダの切り換えに伴う無駄時間が発生する。そこで、
1つのアクチュエータの1つのヘッドによるデータアク
セスと他のアクチュエータによる次のデータアクセスの
ための準備とが同時に行なわれるように、データセクタ
を、例えば図20に示すように、各アクチュエータが分
担する磁気記録面に交互に、あるいはアクチュエータが
3つ以上備えられているときは循環的に、配列しておく
ことが好ましい。
【0071】図21は、コマンドキューが組み込まれた
信号処理手段の内部構成を示す模式図である。 2つの
アクチュエータには、それぞれ位置制御用のコマンド等
を含むデータ処理命令が時系列に順次発せられるが、そ
れらのデータ処理命令は、一度発せられた後未だ実行さ
れていないときは、必要に応じて、一層効率の良いアク
セスを行なうことができる順序に並べ換え(リーオーダ
リング)が行なわれた上で、アクチュエータに向けて指
示される。
【0072】ここでは、そのような、一度発せられたデ
ータ処理命令を順番待ちに待たせておくコマンドキュー
がアクチュエータA用のコマンドキューaとアクチュエ
ータB用のコマンドキューbとの2系列で構成されてお
り、各コマンドキューa,b内で各アクチュエータA,
B向けのデータ処理命令のリオーダーリングが行なわれ
る。こうすることにより、コマンドキューを1つのみ備
え複数のアクチュエータ用のデータ処理命令をその1つ
のコマンドキューに並べるよりも、データ処理命令の並
べ換えや各アクチュエータA,Bに向けた実際の命令送
信を効率的に行なうことができる。
【0073】尚、以上の実施形態では磁気ディスク装置
をとりあげて説明したが、本発明は、磁気ディスク装置
のみに適用されるものではなく、光ディスク装置や光磁
気ディスク装置等、様々な記憶装置に適用することがで
きる。また、本発明は読み書き可能な記録媒体を備えた
もののみに適用されるものではなく、読出専用の記録媒
体を備えた記憶装置にも適用することができる。さら
に、本発明は、記憶媒体を固定的に内蔵しておくタイプ
の記憶装置のみではなく、装填、取出しが自在な記憶媒
体をアクセスの対象とする記憶装置も含むものである。
【0074】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、複数のアクチュエータを備えることによりアクセス
速度を向上させた記憶装置において、小型化、低コスト
化された記憶装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の磁気ディスク装置の概要図である。
【図2】従来のもう1つの磁気ディスク装置の概念図で
ある。
【図3】本発明の記憶装置の第1実施形態である磁気デ
ィスク装置の、カバーを取り外した状態を、一部断面し
て示す平面図である。
【図4】第1実施形態の磁気ディスク装置を横方向から
見た断面図である。
【図5】図1に示す磁気ディスク装置における磁気回路
を示す図である。
【図6】図1に示す磁気ディスク装置における磁気回路
を示す図である。
【図7】図1に示す磁気ディスク装置における磁気回路
を示す図である。
【図8】図1に示す磁気ディスク装置における磁気回路
を示す図である。
【図9】図5〜図8に示す磁気回路に代えて、図1に示
す磁気ディスク装置に採用することのできる、もう1つ
の磁気回路を示す図である。
【図10】図9にも示すもう1つの磁気回路を示す図で
ある。
【図11】独立したストッパを備える場合のストッパの
構造を示す断面図である。
【図12】図4に示す、2つのアクチュエータに共通の
回動軸の構造を示す断面図である。
【図13】図3にも示すフレキシブル基板の展開図であ
る。
【図14】本発明の記憶装置の第2実施形態である磁気
ディスク装置の概念図である。
【図15】本発明の記憶装置の第3実施形態である磁気
ディスク装置の概念図である。
【図16】図15に示す実施形態における信号選択手段
の一例を示す図である。
【図17】図15に示す第3実施形態における信号選択
手段の、もう1つの例を示す図である。
【図18】アクチュエータの構成(A)と、磁気ディス
ク上のサーボセクタの配置位置(B)を示す模式図であ
る。
【図19】磁気ディスク上のデータが格納された領域
(データセクタ)の配列方法(従来例)を示す模式図で
ある。
【図20】磁気ディスク上のデータが格納された領域
(データセクタ)の配列方法(実施例)を示す模式図で
ある。
【図21】コマンドキューが組み込まれた信号処理手段
の内部構成を示す模式図である。
【符号の説明】
10 磁気ディスク 11 中心軸 20 アクチュエータ 21 回動軸 22 アーム 30 磁気ヘッド 40 信号記録再生手段 50 信号処理手段 60 位置制御手段 70 スピンドルモータ 80 ボイスコイルモータ 81 センタブロック 82 マグネット 83 ヨーク 84 コイル 85 第1のスタッド 86 第2のスタッド 87 マグネット 90 フレキシブル基板 90a 先端部分 90b 根元部分 91 コネクタ 92 フィルタ 93 除湿剤 100 ストッパ 101 ストッパシャフト 102 ストッパゴム 211 固定シャフト 212a,212b,212c,212d ベアリン
グ 213a,213b スリーブ 214a,214b 凸部 215 スペーサリング 401 データ信号記録再生手段 402 サーボ信号再生手段 403 信号選択手段 403A マルチプレクサ 403B ゲート信号処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 晋 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 秦泉寺 彰英 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 須賀川 智夫 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 有賀 敬治 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 小泉 義明 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 浅尾 育賢 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5D068 AA01 BB01 CC12 EE15 GG07 GG24 GG30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭載された円盤状の記憶媒体を中心軸の
    まわりに回転させる回転駆動部と、 前記記憶媒体から情報をピックアップするヘッドを備
    え、共通の回動軸のまわりに回動して該ヘッドを前記記
    憶媒体に沿って該記憶媒体の半径方向に移動させる2つ
    のアクチュエータと、 前記2つのアクチュエータを前記回動軸のまわりに回動
    させるボイスコイルモータとを備え、 前記ボイスコイルモータが、 前記2つのアクチュエータに共通に備えられた第1のマ
    グネットと、 前記第1のマグネットを間に置いた両側にそれぞれ配備
    された、前記2つのアクチュエータそれぞれに対応す
    る、合計2つのヨークと、 前記2つのアクチュエータそれぞれに備えられた、合計
    2つのコイルとを有し、 前記2つのアクチュエータを、それぞれ独立に、前記共
    通の回動軸のまわりに回動させるものであることを特徴
    とする記憶装置。
  2. 【請求項2】 搭載された円盤状の、データとサーボの
    双方の情報を記憶する記憶媒体を共通の中心軸のまわり
    に回転させる回転駆動部と、 前記記憶媒体に記憶された情報を表わす信号をピックア
    ップするヘッドを備え所定の動作方向に動作することに
    より、前記ヘッドを前記記憶媒体に沿って該記憶媒体の
    半径方向に移動させる、互いに独立に動作する積層され
    た複数のアクチュエータと、 前記複数のアクチュエータそれぞれに対応して1つずつ
    備えられた、対応するアクチュエータに備えられたヘッ
    ドでピックアップされた、データとサーボの双方の信号
    を再生する複数の信号再生部と、 前記複数のアクチュエータに対し共通に備えられた、こ
    れらの複数のアクチュエータの位置をそれぞれ独立に制
    御する位置制御部と、 前記複数のアクチュエータに対し共通に備えられた、前
    記複数の信号再生部で再生された信号を処理するととも
    に、サーボ信号の処理結果に基づいて前記位置制御部に
    前記複数のアクチュエータそれぞれの位置制御を指示す
    る信号処理部とを備えたことを特徴とする記憶装置。
  3. 【請求項3】 搭載された円盤状の、データとサーボの
    双方の情報を記憶する記憶媒体を共通の中心軸のまわり
    に回転させる回転駆動部と、 前記記憶媒体に記憶された情報を表わす信号をピックア
    ップするヘッドを備え所定の動作方向に動作することに
    より、前記ヘッドを前記記憶媒体に沿って該記憶媒体の
    半径方向に移動させる、互いに独立に動作する積層され
    た2つのアクチュエータと、 前記2つのアクチュエータに対し共通に備えられた、こ
    れら2つのアクチュエータに備えられたヘッドでピック
    アップされたデータの信号を再生するデータ信号再生部
    と、 前記2つのアクチュエータに対し共通に備えられた、こ
    れら2つのアクチュエータに備えられたヘッドでピック
    アップされたサーボの信号を再生するサーボ信号再生部
    と、 前記2つのアクチュエータに対し共通に備えられた、こ
    れら2つのアクチュエータに備えられたヘッドでピック
    アップされたデータとサーボの信号をそれぞれデータ再
    生部および前記サーボ再生部に振り分ける信号選択部
    と、 前記2つのアクチュエータに対し共通に備えられた、こ
    れらの2つのアクチュエータの位置をそれぞれ独立に制
    御する位置制御部と、 前記2つのアクチュエータに対し共通に備えられた、前
    記データ再生部で再生された信号および前記サーボ再生
    部で再生された信号を処理するとともに、サーボ信号の
    処理結果に基づいて前記位置制御部に前記2つのアクチ
    ュエータそれぞれの位置制御を指示する信号処理部とを
    備えたことを特徴とする記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記回転駆動部が、同軸に搭載された複
    数枚の円盤状の記憶媒体を共通の中心軸のまわりに回転
    させるものであって、これら複数枚の記憶媒体が、該記
    憶媒体の円周方向に関し前記アクチュエータに応じて異
    なる位置に、サーボの情報を記憶したサーボセクタを配
    置してなるものであることを特徴とする請求項2又は3
    記載の記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶媒体が、1つのアクチュエータ
    の1つのヘッドによるデータのピックアップと他のアク
    チュエータによる次のデータのピックアップのための準
    備とが同時に行なわれるように、データセクタを各アク
    チュエータが分担する記憶領域に交互にあるいは循環的
    に配列してなるものであることを特徴とする請求項2又
    は3記載の記憶装置。
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