JP2001042576A - キャリアの再生方法 - Google Patents

キャリアの再生方法

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JP2001042576A
JP2001042576A JP11221725A JP22172599A JP2001042576A JP 2001042576 A JP2001042576 A JP 2001042576A JP 11221725 A JP11221725 A JP 11221725A JP 22172599 A JP22172599 A JP 22172599A JP 2001042576 A JP2001042576 A JP 2001042576A
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carrier
resin
regenerating
toner
coating
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JP11221725A
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Shinichiro Yagi
慎一郎 八木
Masaru Mochizuki
賢 望月
Hiroyuki Yoshikawa
博幸 吉川
Yasuo Suzuki
康夫 鈴木
Yoichi Maekawa
陽一 前川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリア再生後も新キャリアと同等のキャリ
アすなわち、帯電特性そして地汚れの発生しないキャリ
アを得る方法を提供し、また高価な材料を消費せず、し
かも工程、装置が複雑にならず、かつ、初期と同等の品
質が得られるキャリア再生方法を提供し、さらに研磨材
料を消費せず、しかも工程、装置が複雑にならず、か
つ、短時間でキャリアの性能が回復できる再生方法を提
供しようとすること。すなわち、再生後においても帯電
量が安定し、地肌かぶりの生じない再生キャリアを提供
すること。 【解決手段】 被覆樹脂をコートしたキャリアとトナー
からなる二成分現像剤からキャリアを再生する方法であ
って、スペント化したキャリアを、粉砕機により、キャ
リアコート層への付着トナーおよびキャリアのコート樹
脂を剥離し、樹脂をコートすることを特徴とするキャリ
アの再生方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法等に用
いられる現像剤用キャリアに関するものであり、特にス
ペント化したキャリア、回収したキャリアの再生方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式のプリンタ装置などの現像
剤として用いられるキャリアは、ある程度使用するとト
ナーの付着やコート樹脂の剥離が生じ、印刷品質が劣化
してしまうため、交換、回収している。また、表面に付
着物がついてキャリアとしての特性が劣化した回収キャ
リア、スペント化したキャリアを再生する方法が従来か
ら提案されている。何れも表面の付着物を除くものであ
ることは共通しており、その除く手段がそれぞれ異な
る。
【0003】例えば、キャリアを特定の温度で焼いて付
着物を除きキャリアを再生する方法(特開昭47−12
286号公報に記載)、キャリア表面の付着物をエアー
ブローによって、まずできるだけ除去した後、キャリア
を加熱して表面に付着しているトナーを燃焼させて除い
た後、キャリアを加熱処理して電気抵抗値を調節する方
法(特許第2649344号公報に記載)、キャリアを
窒素雰囲気中で加熱・冷却処理して電気抵抗値を調節す
る方法すなわち付着物と劣化したこの樹脂の両方を除く
手段として、一次加熱でコート膜を除去し、二次加熱で
電磁気的特性を調整する方法(特開平7−72665号
公報に記載)、キャリアを溶剤で洗浄することによって
表面に付着しているトナーを溶解または溶剤中に分散さ
せてキャリアを清浄にする方法(特開平3−89254
号公報に記載)等がある。
【0004】しかし、キャリア表面の付着物を燃焼させ
る方法は灰などの燃焼カスが残存してキャリアの表面の
特性が変化すること、ならびに再生のための装置が大規
模になったり、再生工程に長時間を要するのが問題であ
り、シリコーン樹脂コート被覆については除去しきれな
い問題を生じることがある。また、キャリア表面のトナ
ーを溶剤中に溶解または分散させてトナー表面を清浄に
しようとする方法は、溶剤の特性を選ばないとキャリア
の表面被覆を傷めることがあること、ならびに高価な溶
剤の消費量が大きいという問題がある。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】本発明の課題は、キャ
リア再生後も新キャリアと同等のキャリアすなわち、帯
電特性そして地汚れの発生しないキャリアを得る方法を
提供することにある。また、本発明の目的は、高価な材
料を消費せず、しかも工程、装置が複雑にならず、か
つ、初期と同等の品質が得られるキャリア再生方法を提
供しようとするものである。さらに他の本発明の目的
は、研磨材料を消費せず、しかも工程、装置が複雑にな
らず、かつ、短時間でキャリアの性能が回復できる再生
方法を提供しようとするものである。すなわち、再生後
においても帯電量が安定し、地肌かぶりの生じない再生
キャリアを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の
(1)「被覆樹脂をコートしたキャリアとトナーからな
る二成分現像剤からキャリアを再生する方法であって、
スペント化したキャリアを、粉砕機により、キャリアコ
ート層への付着トナーおよびキャリアのコート樹脂を剥
離し、樹脂をコートすることを特徴とするキャリアの再
生方法」、(2)「被覆樹脂をコートしたキャリアとト
ナーからなる二成分現像剤からキャリアを再生する方法
であって、スペント化したキャリアを、研磨材を加えて
粉砕機により、キャリアコート層への付着トナーおよび
キャリアのコート樹脂を剥離し、樹脂をコートすること
を特徴とするキャリアの再生方法」、(3)「被覆樹脂
をコートしたキャリアとトナーからなる二成分現像剤か
らキャリアを再生する方法であって、スペント化したキ
ャリアを、研磨材として、炭化ケイ素もしくはアルミナ
微粒子を加えて粉砕機により、キャリアコート層への付
着トナーおよびキャリアのコート樹脂を剥離し、樹脂を
コートすることを特徴とするキャリアの再生方法」、
(4)「被覆樹脂をコートしたキャリアとトナーからな
る二成分現像剤からキャリアを再生する方法であって、
スペント化したキャリアを、乾式複写用現像剤100部
当たり3部〜20部の研磨材を加えて粉砕機により、キ
ャリアコート層への付着トナーおよびキャリアのコート
樹脂を剥離し、樹脂をコートすることを特徴とするキャ
リアの再生方法。」により達成される。
【0007】また上記課題は、本発明の(5)「キャリ
アとトナーからなる二成分現像剤からキャリアを再生す
る方法であって、回収されたキャリアを粉砕後、分級し
て元のキャリア芯材と同レベルの粒径まで造粒した後に
キャリアの芯材の表面に樹脂をコートすることを特徴と
するキャリアの再生方法」、(6)「キャリアとトナー
からなる二成分現像剤からキャリアを再生する方法であ
って、回収されたキャリアを、研磨材を加えて粉砕後、
分級して元のキャリア芯材と同レベルの粒径まで造粒し
た後にキャリアの芯材の表面に樹脂をコートすることを
特徴とするキャリアの再生方法」、(7)「キャリアと
トナーからなる二成分現像剤からキャリアを再生する方
法であって、回収されたキャリアを、研磨材として、炭
化ケイ素もしくはアルミナ微粒子を加えて粉砕後、分級
して元のキャリア芯材と同レベルの粒径まで造粒した後
にキャリアの芯材の表面に樹脂をコートすることを特徴
とするキャリアの再生方法」、(8)「キャリアとトナ
ーからなる二成分現像剤からキャリアを再生する方法で
あって、回収されたキャリアを、乾式複写用現像剤10
0部当たり3部〜20部の研磨材を加えて粉砕後、分級
して元のキャリア芯材と同レベルの粒径まで造粒した後
にキャリアの芯材の表面に樹脂をコートすることを特徴
とするキャリアの再生方法」、(9)「粉砕された芯材
の粒径が、20μm以下であることを特徴とする前記第
(5)項乃至第(8)項のいずれか1に記載のキャリア
の再生方法」により達成される。
【0008】更にまた上記課題は、本発明の(10)
「トナーとキャリアからなる二成分現像剤からキャリア
を再生する方法であって、スペント化したキャリアを、
減圧状態で撹拌して、キャリア表面の付着物を除去した
後に、樹脂を再コートすることを特徴とするキャリアの
再生方法」、(11)「トナーとキャリアからなる二成
分現像剤からキャリアを再生する方法であって、回収さ
れたキャリアを減圧状態で撹拌して粉砕し、分級して元
のキャリア芯材と同レベルの粒径まで造粒した後に、樹
脂を再コートすることを特徴とするキャリアの再生方
法」、(12)「−50〜−500mmHgの雰囲気で
減圧状態で撹拌して、樹脂を再コートすることを特徴と
する前記第(10)項又は第(11)項に記載のキャリ
アの再生方法」、(13)「被覆形成液が蒸発するまで
は撹拌羽根の周速が1.4〜2.0m/secで処理
し、蒸発後の撹拌羽根の周速が2.5〜5.0m/se
cで処理することを特徴とする前記第(10)項乃至第
(12)項のいずれか1に記載のキャリアの再生方
法」、(14)「被覆形成液の溶媒沸点もしくは、それ
よりも30℃低い加熱温度の範囲で、処理することを特
徴とする前記第(10)項乃至第(13)項のいずれか
1に記載のキャリアの再生方法」により達成される。
【0009】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明の第1の再生方法は、キャリア表面に付着したトナー
物質(特に結着樹脂)を粉砕・分級処理を用いることに
よって強制的に剥離し除去するもので、従来の燃焼によ
るトナー物質の除去とは異なりトナー物質が燃えカスと
して粒子表面に残存することなく、さらに熱による芯材
(フェライト、マグネタイト、鉄等)の変性の心配もな
い。また、本発明の第2の再生方法においては、図1に
示されるように、現像作業によって劣化した現像剤を回
収し、回収した現像剤を機械式粉砕機、またはジェット
粉砕機で元のキャリア芯材の粒径以下に粉砕する。粉砕
するキャリア芯材の粒径は、20μm以下が好ましく、
得られたキャリア芯材の球形度は新しい原材料のみから
製造したキャリア芯材と比較してほぼ同じであり、ま
た、キャリア材自体が表面平滑性が得られる。さらに本
発明の第3の再生方法においては、回収キャリアを減圧
状態で撹拌することによってキャリア表面の付着物を剥
離除去、又は回収キャリアを粉砕、分級して元のキャリ
ア芯材と同レベルの粒径まで造粒した後に、減圧状態で
撹拌して、樹脂を再コートする。
【0010】本発明の第1の再生方法に使用される被覆
除去のための装置としての粉砕機としては、旋回の気流
によって被粉砕物を粉砕するタイプの粉砕機であればい
かなるものでもよく、中でも遠心式ジェット粉砕機が好
ましい。粉砕経路の中に除去付着トナーおよびコート樹
脂を篩分ける分級機構を備えたものであれば、なお良
い。
【0011】粉砕機の出力としては回収した使用済の現
像剤を、付着トナーおよびコート樹脂を一定供給量、具
体的には、被覆除去圧力0.1〜7.0kg/cm2
好ましい。さらには、キャリア表面に付着したトナー物
質(特に結着樹脂)を表面被覆除去の際、現像剤と研磨
材を混ぜて用いることによって更に強力に削り取ること
も可能となる。
【0012】そのことで、トナー物質がカスとして粒子
表面に残存することもなく、さらに熱による芯材(フェ
ライト、マグネタイト、鉄等)の変性の心配もない。研
磨材の添加量は、使用済の乾式複写用現像剤100部に
対して3部〜20部、好ましくは5部〜15部である。
研磨材としては、キャリアの材質および被覆樹脂の種類
によっても異なるが、炭化ケイ素やアルミナ微粒子が最
適である。
【0013】また、回収した現像剤からのトナーの分離
(ただしキャリアに融着していないトナー)および撹拌
混合工程後の研磨材等の分離は、一般的な風力分級機お
よび粒径差を利用する方法等を用いる。また、トナー物
質を溶剤に溶解または分散させる方法のように再生処理
可能な材料の制限や廃液処理の心配もなく、完全にトナ
ー物質を粒子表面から除去することができる。このよう
に処理したキャリアを、後述する新品キャリアと同様
に、シリコーン樹脂を塗布する。
【0014】また上記のように、本発明の第2の再生方
法においては回収されたキャリアを粉砕し、粒子表面に
融着したトナーおよびコート樹脂と芯材に分類し、気流
式分級機にて芯材とトナーおよびコート層に強制的に分
級し、混合物中から芯材のみを分離するもので、従来の
燃焼によるトナー物質の除去とは異なりトナー物質が燃
えカスとして粒子表面に残存することもなく、さらに熱
による芯材(フェライト、マグネタイト、鉄等)の変性
の心配もない。粉砕および分級には、前記第1の再生方
法に使用される分級機能付きの粉砕機を好適に用いるこ
とができ、また研磨材を使用する場合は特に撹拌型の粉
砕機を好適に用いることができる。研磨材を使用する場
合は粉砕および分級の条件は芯材のみが分離できれば、
任意の条件で特に問題はない。
【0015】粒子表面に融着したトナーおよびコート樹
脂と芯材に分類し、気流式分級機にて芯材とトナーおよ
びコート層に分級し、混合物中から芯材のみを分離する
ものであって、現像作業によって劣化した現像剤を回収
し、回収した現像剤を機械式粉砕機、またはジェット粉
砕機で元のキャリア芯材の粒径以下に粉砕する。粉砕す
るキャリア芯材の粒径は、20μm以下が好ましく、得
られたキャリア芯材の球形度は新しい原材料のみから製
造したキャリア芯材と比較してほぼ同じであり、また、
キャリア材自体が表面平滑性が得られた。
【0016】このように細かく粉砕したキャリアを造粒
して、粉砕前のキャリア芯材と同レベルの大きさにす
る。その際、大きな粒径から粉砕したキャリアのみでも
よいが、新規芯材を全体の30%に満たない程度加える
ことで、好ましい特性を得ることができる。新規芯材を
加える場合、その粒径は粉砕後のキャリアと同程度であ
ることが好ましい。回収現像剤から得られたキャリア芯
材をキャリア芯材製造工程(造粒または焼成)に添加す
るが、キャリア芯材の製造工程は従来と同じであり、原
材料を配合・混合し、噴霧乾燥法(スプレードライヤー
法)あるいは流動造粒法等のような周知の球状粒子を作
成する造粒工程によって製造することができる。
【0017】例えば、バインダー、分散剤、水あるいは
有機溶媒等とともに前記回収現像剤の芯材微粒子と新し
い芯材の原材料をよく混合し、スラリー状にした溶液を
適当な条件で噴霧乾燥し、球状ペレットを作成する。こ
の工程で粉体比重を適当に制御することができるし、ま
た空孔の分散状態を所望の形に制御することができる。
このようにして作成した球状粒子をキルンあるいは炉で
焼成した後、篩別分級し、所望の粒度分布を有するキャ
リア材とするのである。
【0018】また、造粒工程まで処理した新しいキャリ
ア芯材に回収現像剤の芯材微粒子を添加し、キルンある
いは炉で焼成した後、篩別分級し、所望の粒度分布を有
するキャリア材とするものである。これらはコーティン
グなしで使用することができるし、キャリア材表面をコ
ーティングする場合であってもコート厚を均一化するこ
とができ、コーティング材が少量で済むし、また現像剤
としての耐湿特性をも安定化させることが可能であるな
ど数々のすぐれた効果を奏しうるものである。
【0019】このようにして再生されたキャリアは新し
いキャリアと同等の特性である。なお、再生キャリア単
独のみならず、新品キャリアと混合して使用することが
可能であり、また、このように再生したキャリアと新品
のキャリアとを1/5〜5/1の比率で混合して使用す
ることも可能である。当然ながら、新品のキャリアの比
率が高まれば、キャリア全体の特性は新品のものに近づ
く。
【0020】さらに、本発明の第3の再生方法により、
減圧状態下で撹拌することで、スペント化したキャリア
を再生することができる。そのための本発明で使用でき
る減圧槽は、撹拌羽根と解砕羽根および冷却加温可能な
ジャケットを有し、粉粒体撹拌槽内を減圧可能なものな
らば、どのようなものでもあってもよく、例えば、深江
工業社製のハイスピードミキサー、神銅パウテック社製
のPSミキサー等を良好に使用することができる。
【0021】装置内雰囲気は、大気圧(760mmH
g)より低い減圧雰囲気が必要であり、720〜260
mmHgの範囲が好ましい。減圧雰囲気が大気圧に近い
0〜720mmHgの範囲では、コート/乾燥時の溶媒
沸点と同じあるいは低い為、溶媒蒸発が遅くなりコート
/乾燥処理時間が長くなりやすい。また、弱減圧状態で
処理すると、コート前のキャリア表面に存在する気泡
(ボイド)が完全に除去されないままにコートされるた
め、膜とキャリアの密閉性が悪くなりやすい。この状態
で膜硬化処理(焼結処理)を行なうと、外的応力により
膜剥離が起きやすい。
【0022】また、減圧雰囲気が260mmHgより更
に低い状態(真空に近い状態)で処理すると、急激に溶
媒が除去されると同時に樹脂分/キャリアも同時に排出
され、設定膜厚よりも低い膜厚となり、薄膜部の占有比
率が大きくなり、急激な低抵抗化や低帯電化を招きやす
くなる。
【0023】コート/乾燥時における混合撹拌羽根の回
転数は、溶媒蒸発時に周速で1.4〜2.0m/sec
の範囲そして、溶媒蒸発後の混合は撹拌羽根の回転数
は、周速で2.5〜5.0m/secが好ましい。溶媒
蒸発時の混合撹拌羽根回転数が1.4m/sec以下で
処理すると、良好な転動流動状態ができないため、全キ
ャリア粒子へ一様に被覆にコートできなくなり、塗布状
態にムラが発生しやすくなる。また、周速が2.0m/
sec以上で処理すると、回転数が速いためキャリアが
舞い上がりすぎ、上蓋内側へ多量に付着したり、溶媒排
出口から樹脂分/キャリアが排出されやすくなり、生産
性が下がりやすくなる。
【0024】一方、溶媒蒸発後の混合撹拌羽根回転数が
2.5m/sec以下で処理されると、各キャリア粒子
にかかる力が弱いため、粒子同士の凝集発生や膜の延展
作用が起きにくくなる。また、5.0m/sec以上で
処理すると、混合撹拌エネルギーが強くなりすぎ膜の表
面粉砕や削れが多発し、膜の粉砕カスや膜削れカスとな
る。また、キャリアが排出されるため、製品収率も低く
なり、生産性低下を招き好ましくない。
【0025】キャリアは表面に凹凸部を有するコア材を
撹拌槽内に密閉し、加温減圧された槽内に熱硬化性樹脂
を主成分とするコーティング樹脂溶液を投入し撹拌羽
根、解砕羽根により混合撹拌しながら被覆・乾燥し、被
覆層を形成する。こうすれば、キャリアのコート樹脂層
は凹部に厚く、凸部に薄い膜が形成される。
【0026】他方、本発明の第3の再生方法において
は、現像作業によって劣化した上記キャリア粒子を回収
し、回収したキャリア粒子を撹拌槽に投入、密閉し内部
圧力を減圧させ、キャリア粒子を撹拌させる撹拌羽根と
解砕させる解砕羽根により装置内に転動流動状態を形成
させる。
【0027】この状態で適当時間撹拌混合して、粒子表
面に融着したトナーをコート樹脂膜ごと除去する。削り
取ったコート樹脂は、装置内で形成されるキャリアの転
動流動により微粒化され、槽内圧力を減圧することによ
り自動的にキャリアと分離除去される。その後、分離さ
れたキャリアにコーティング樹脂溶液を投入し被覆・撹
拌・乾燥し、再生キャリアを得ることができ、このよう
にして得られる再生キャリアのコート樹脂層も、凹部に
厚く、凸部は薄い層が形成される。
【0028】また、この減圧槽中での回収キャリアの撹
拌は、回収キャリアの粉砕に適用し、粉砕、分級して元
のキャリア芯材と同レベルの粒径まで造粒した後に、樹
脂を再コートすること再生方法に用いることができ、こ
の際、上述の研磨材の使用は減圧撹拌と相俟って粉砕に
大きく寄与し、使用済みの研磨材は分級工程で良好に分
離することができる。
【0029】再コート工程においては、適切な撹拌羽根
と解砕羽根の回転数を選択することにより一定量以上の
コート樹脂層は、微粒化し槽内を減圧することによりキ
ャリアから分離される。このためコート樹脂の削り量か
らコーティング樹脂溶液を計算する必要はない。この工
程により一つの装置で効率よくキャリアを再生すること
ができる。
【0030】そして、加熱処理は、溶媒沸点もしくはそ
れよりも30℃低い温度範囲が好ましい。加熱温度が溶
媒沸点より30℃以上低いと強減圧処理が必要となり好
ましくない。また、溶媒沸点以上高温にすると、強減圧
処理同様に急激な蒸発により樹脂分も排出され、設定膜
厚よりも低くなり同様な問題が起こり好ましくない。そ
の結果、多量の樹脂カスがコート後のキャリア表面(凹
凸部全体)に付着するため、薄膜部の電気伝導性が低下
し、高抵抗化を招く。また、トナーと混合処理をした場
合は、前記カスがトナーとキャリア粒子との摩擦帯電を
阻害し、所望の帯電特性が得られなくなる。
【0031】また、このように再生したキャリアと新品
のキャリアとを1/5〜5/1の比率で混合して使用す
ることも可能である。当然ながら、新品キャリアの比率
が高まれば、キャリア全体の特性は新品のものに近づ
く。
【0032】以下、本発明で処理することが可能なキャ
リア、そしてトナーについて具体的に説明する。本発明
の再生方法に適用できるキャリアとしては、この分野で
使用されるそれ自体公知の電子写真用現像剤用キャリア
が使用でき、例えば酸化鉄(マグネタイト)、還元鉄、
銅、フェライト、ニッケル、コバルト等やこれら亜鉛、
アルミニウム等の合金などの粒子を芯材としたものが挙
げられる。これら核体粒子の平均粒径は通常10〜10
00μm、好ましくは30〜500μmである。
【0033】また、被覆樹脂としてはアクリル樹脂、エ
ポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ポリアセ
タール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、
フェノール樹脂、酢酸ビニル樹脂、セルロース樹脂、ポ
リオレフィン樹脂、フッ素樹脂、アミノ樹脂等の公知の
材料により被覆されているものである。
【0034】再生されたキャリアは新しいキャリアと同
等の特性まで回復させることができる。シリコーン樹脂
層の形成法としては、従来と同様にキャリア核体粒子の
表面に噴霧法、浸漬法などの手段でシリコーン樹脂を塗
布すればよい。また、被覆層中に導電性微粉末などの添
加剤を分散してもよい。
【0035】キャリア粒子と共に用いられるトナー粒子
としては、従来より公知の方法で得られたものが用いら
れる。具体的には結着用樹脂、着色剤および極性制御剤
より成る混合物を熱ロールミルで溶融混練した後、冷却
固化せしめ、これを粉砕分級して得られる。結着用樹脂
成分としては熱分解性、溶剤溶解性のある樹脂、例えば
スチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、塩化
ビニル樹脂、エポキシ樹脂など、およびそれらの共重合
樹脂並びにブレンド樹脂が使用できる。
【0036】着色剤としては、トナー用として公知のも
のがすべて使用できる。黒色の着色剤としては、例え
ば、カーボンブラック、アニリンブラック、ファーネス
ブラック、ランプブラックなどが使用できる。シアンの
着色剤としては、例えば、フタロシアニンブルー、メチ
レンブルー、ビクトリアブルー、メチルバイオレット、
アニリンブルー、ウルトラマリンブルーなどが使用でき
る。マゼンタの着色剤としては、例えば、ローダミン6
Gレーキ、ジメチルキナクリドン、ウォッチングレッ
ド、ローズベンガル、ローダミンB、アリザリンレーキ
などが使用できる。イエローの着色剤としては、例え
ば、クロムイエロー、ベンジジンイエロー、ハンザイエ
ロー、ナフトールイエロー、モリブデンオレンジ、キノ
リンイエロー、タートラジンなどが使用できる。
【0037】さらにこれらのトナーは、より効率的な帯
電付与を与えるために、少量の帯電付与剤、例えば染顔
料、極性制御剤などを含有してもよいが、従来よりかな
り少ない量でよい。極性制御剤としては、例えばモノア
ゾ染料の金属錯塩、ニトロフミン酸およびその塩、サリ
チル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のCo、Cr、Fe
などの金属錯体アミノ化合物、第4級アンモニウム化合
物、有機染料などがある。
【0038】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。これらは、本発明の一態様にすぎず、これらに拘
束されない。なお、実施例および比較例に記載の各成分
の量(部)は重量部である。 [実施例1](第1の再生方法) シリコーン樹脂(固形分20%) 100部 トルエン 100部 カーボンブラック 2部 この被覆層形成液(H)を平均粒径80μmの球状フェ
ライト1000部の表面に流動床型塗布装置を用いて被
覆層を形成してキャリア粒子(A)を得た。このときの
蛍光X線装置でのSiカウント度数を100%とした。
【0039】 (トナーの製造) スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体 87部 カーボンブラック 10部 含金属アゾ染料 3部 よりなる混合物を120℃の熱ロールで溶融混練した
後、冷却固化せしめ、これをジェットミルで粉砕し、分
級して平均7.5μmのトナー粒子(A)とした。上記
キャリア粒子(A)97.5部と上記トナー粒子(A)
2.5部とを混合して現像剤(A)とし、次の試験をし
た。
【0040】<試験>上記現像剤を用いて、セレン感光
体上の潜像を一分間に60回の速さで現像、転写する工
程をトナーを補給しながら20万回繰り返した。この試
験の結果、試験開始時の帯電量は−27.5μc/gで
画像は鮮明であったが、複写枚数が多くなるにつれて帯
電量が低下して、20万枚使用後は帯電量は−15.5
μc/gと低く画像も地肌汚れが多いものであった。こ
の現像剤を取り出してまずブローオフにより静電的にキ
ャリアに付着しているトナーを除去した。
【0041】次にこのキャリアを下記条件にて表面除去
処理をした。遠心式ジェット粉砕機(100PJM(日
本ニューマチック社製))を使用し、圧縮空気2.0M
Paで処理を行ない表面コート剤を除去したサンプルを
得た。
【0042】この再生キャリアの表面をSEMにて観察
したところ研磨材および削れカスは全て除去されてお
り、キャリア表面のシリコーン樹脂の割れが一部見うけ
られたが許容範囲内であった。次に、この表面処理キャ
リアを蛍光X線装置にてSiカウント度数計測したとこ
ろ初期製造したキャリアに対し、45%であった。
【0043】更に、実施例1の初期キャリアコーティン
グ方法で、処理により減少したカウント割合分55%の
処方にて再度コートを行ない、同様な処理により再生キ
ャリア(R10)を得た。
【0044】次に、この再生キャリア(R10)97.
5部と前記トナー2.5部を混合し現像剤として、前記
と同様の複写試験を行なった結果、試験開始時の帯電量
は−25.2μc/gと帯電量も回復しており、画像も
地肌汚れのない鮮明なものであった。
【0045】[実施例2](第1の再生方法) 実施例1と同様に試験を行なった結果、試験開始時の帯
電量は−27.1μc/gであり、20万枚使用後は−
14.9μc/gと低く画像も地肌汚れが多いものであ
った。この劣化した現像剤を取り出してまずブローオフ
により静電的にキャリアに付着しているトナーを除去し
た。
【0046】次にこのキャリア100部とAl23粒子
(平均粒径35μm)10部をボールミルにて2時間撹
拌した。次に遠心式ジェット粉砕機(100PJM(日
本ニューマチック社製))を使用し、圧縮空気2.0M
Paで処理を行ない表面コート剤を除去したサンプルを
得た。
【0047】この再生キャリアの表面をSEMにて観察
したところAl23粒子および削れカスは全て除去され
ており、キャリア表面の被覆の損傷も全くなかった。次
に、この表面処理キャリアを蛍光X線装置にてSiカウ
ント度数計測したところ初期製造したキャリアに対し、
40%であった。
【0048】更に、実施例1の初期キャリアコーティン
グ方法で、処理により減少したカウントの割合分60%
の処方にて再度コートを行ない、同様な処理により再生
キャリア(R11)を得た。
【0049】次に、この再生キャリア(R11)97.
5部と前記トナー2.5部を混合し現像剤として、前記
と同様の複写試験を行なった結果、試験開始時の帯電量
は−24.9μc/gと帯電量も回復しており、画像も
地肌汚れのない鮮明なものであった。
【0050】[比較例1]実施例1で20万枚複写した
現像剤をブローオフにより静電的にキャリアに付着して
いるトナーを除去したのみで再度剤混合を行なったとこ
ろ帯電量は−14.5μc/gと低く画像も改善がみら
れなかった。
【0051】実施例1〜2、比較例1より、本方法を用
いることにより、キャリアの本質を損なわずに、現像剤
を再生できることがわかる。また、再生キャリアにて現
像剤を作製して評価したところ10万枚コピーしても地
肌汚れは発色せず良好な画像が得られた。また、研磨材
とキャリアの分離は公知の方法を用いることができる
が、生産性を考慮すると篩分けが好ましい。
【0052】
【表1】
【0053】 [実施例3](第2の再生方法) シリコーン樹脂(固形分20%) 100部 トルエン 100部 カーボンブラック 2部 からなる被覆層形成液(H)を平均粒径100μmの球
状フェライト1000部の表面に流動床型塗布装置を用
いて被覆層を形成してキャリア粒子(B)を得た。この
ときの膜厚は1.0μmであった。
【0054】 (トナーの製造) スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体 87部 カーボンブラック 10部 含金属アゾ染料 3部 よりなる混合物を120℃の熱ロールで溶融混練した
後、冷却固化せしめ、これをジェットミルで粉砕し、分
級して平均10μmとし、流動性向上剤を1部添加し、
トナー粒子(B)とした。上記キャリア粒子(B)9
7.5部と上記トナー粒子(B)2.5部とを混合して
現像剤(B)とし、次の試験をした。
【0055】<試験>上記現像剤を用いて、複写機im
agio DA505(リコー社製)により現像剤
(B)を用いて、80万枚複写を繰り返した。この試験
の結果、試験開始時の帯電量は−21.3μc/gで画
像は鮮明であったが、複写枚数が多くなるにつれて帯電
量が低下して、80万枚使用後は、帯電量は−12.1
μc/gと低く画像も地肌汚れが多いものであった。こ
の現像剤を取り出してまずブローオフにより静電的にキ
ャリアに付着しているトナーをある程度除去した。
【0056】次にこの回収キャリアを機械式粉砕装置に
て粉砕した。粉砕終了後サイクロン分級機を用いてキャ
リア芯材のみを回収する。このときの平均粒径は15.
6μmであった。この回収キャリア芯材をSEMにて観
察したところコート樹脂は全て除去されていた。
【0057】次にこの再生キャリア芯材をスラリー状に
した溶液を噴霧乾燥し、球状ペレットを作成した。この
ようにして作成した球状粒子を炉で焼成した後、篩別分
級し、平均粒径100μmの粒度分布を有するキャリア
芯材とした。この再生キャリア芯材1000部の表面に
前記の被覆層形成液(H)を流動床型塗布装置を用いて
被覆層を形成してキャリア粒子(R21)を得た。この
ときの膜厚は1.0μmであった。
【0058】このキャリア粒子(R21)を97.5部
と前記トナー(B)2.5部を混合し現像剤として、前
記と同様の複写試験を行なった結果、試験開始時の帯電
量は−21.5μc/gと帯電量も新しいキャリアと同
等であり、画像も地肌汚れのない鮮明なものであった。
また、20万枚後の帯電量も−21.1μc/gと安定
していた。
【0059】[実施例4](第2の再生方法) 実施例3と同様に試験を行なった結果、試験開始時の帯
電量は−20.9μc/gであり、80万枚使用後は−
11.3μc/gと低く画像も地肌汚れが多いものであ
った。この劣化した現像剤からブローオフにより静電的
にキャリアに付着しているトナーを除去した。
【0060】次にこの回収キャリアを実施例3と同様に
粉砕・分級処理を行ない、得られたキャリア芯材の平均
粒径は33.5μmであった。この回収キャリア芯材を
SEMにて観察したところコート樹脂は全て除去されて
いた。次にこの再生キャリア芯材を実施例3と同様にキ
ャリア芯材製造工程に添加し、平均粒径100μmの粒
度分布を有するキャリア芯材とした。
【0061】次にこの再生キャリア芯材を実施例3と同
様に被覆層形成液(H)を流動床型塗布装置を用いて被
覆層を形成してキャリア粒子(R22)を得た。同様に
評価したところ、試験開始時の帯電量は−20.2μc
/gと新しい剤と変わらないものであり画像も良好であ
ったが、膜厚が0.9μmと新しいキャリア芯材と比較
して0.1μmほど薄くなっていた。これは再生キャリ
ア芯材表面が新しいキャリア表面より凹凸があり、被覆
層形成液(H)が凹凸部分にしみ込んだために、全体的
に膜厚が薄くなったためと考えられる。この場合、現像
剤寿命が5%ほど低下する。20万枚後の帯電量は−2
0.5μc/gと安定していた。
【0062】[実施例5](第2の再生方法) アクリル樹脂 30部 トルエン 100部 フェライト(80μm) 1000部 上記被覆層形成液(H)にて流動床型塗布装置を用いて
被覆層を形成してキャリア粒子(B2)を得た。上記キ
ャリア(B2)を96部と実施例3記載のトナー粒子
(B)4部とを混合して現像剤(B2)を作製した。こ
の現像剤を用いて複写機imagio DA505(リ
コー社製)により現像剤(B2)を用いて、80万枚複
写を繰り返した。この結果、試験開始時の帯電量は−1
4.8μc/gで画像は良好であったが、複写枚数が多
くなるにつれて帯電量が低下して、80万枚使用後の帯
電量は−7.5μc/gと低く画像も地肌汚れが多いも
のであった。この現像剤を取り出してまずブローオフに
より静電的にキャリアに付着しているトナーを除去し
た。
【0063】次にこの回収キャリアを機械式粉砕装置に
て粉砕した。粉砕終了後サイクロン分級機を用いてキャ
リア芯材のみを回収する。このときの平均粒径は18.
0μmであった。この回収キャリア芯材をSEMにて観
察したところコート樹脂は全て除去されていた。
【0064】次にこの再生キャリア芯材70部とスラリ
ー溶液を噴霧乾燥して、球状ペレットになっている平均
粒径20μmの新しいキャリア芯材30部とをよく混合
し、炉で焼成した後、篩別分級し、平均粒径80μmの
粒度分布を有するキャリア芯材とした。この再生キャリ
ア芯材1000部の表面に前記の被覆層形成液(H)を
流動床型塗布装置を用いて被覆層を形成してキャリア粒
子(R23)を得た。このキャリア(R23)を新しい
キャリアの場合と同様に現像剤を作製した。その結果、
帯電量は−13.9μc/gと新しい剤と変わらないも
のであり画像も良好であった。また、20万枚後の帯電
量も−14.1μc/gと安定していた。
【0065】[比較例2]実施例3で80万枚複写した
現像剤をブローオフにより静電的にキャリアに付着して
いるトナーを除去したのみで再度剤混合を行なったとこ
ろ帯電量は−13.2μc/gと低く画像も改善がみら
れなかった。
【0066】[比較例3]実施例3の回収キャリアを加
熱して表面に付着しているトナーおよびコート樹脂を燃
焼させて、キャリアを窒素雰囲気中で加熱・冷却処理し
て電気抵抗値を調節処理(特開平7−72665号公報
に記載の方法と同様な方法)を実施してみたが、キャリ
ア芯材粒子表面にシリコーン樹脂被覆が残っていた。こ
れを新しいキャリアと同じ膜厚になるよう再コートを実
施して、得られたキャリアを用いて現像剤を作製した。
現像剤の帯電量は−17.4μc/gと完全には回復し
ていなかった。また、20万枚複写した後の帯電量は−
11.2μc/gと低くなっていた。
【0067】[比較例4]実施例5にて80万枚複写し
た現像剤をブローオフにより静電的にキャリアに付着し
ているトナーを除去したのみで、再度剤混合を行なった
ところ帯電量は−7.2μmと低く画像も改善がみられ
なかった。
【0068】実施例3〜5および比較例2〜4の測定値
を表2に示す。
【0069】
【表2】
【0070】 [実施例6](第3の再生方法) シリコーン樹脂 (固形分20%:溶剤はトルエン:沸点110℃) 100部 この被覆形成液(I)を平均粒径が50μmのフェライ
トキャリア(バウダーテック社製:F−300)を、多
機能型混合ミキサー(深江工業社製)に、2000部投
入しジャケット加熱温度を80℃に設定した。その状態
で、混合撹拌羽根と解砕羽根を10分間回転させ、フェ
ライトキャリア温度を80℃にした。ついで、前記被覆
形成液を100部投入し、該ミキサー内の雰囲気を−1
00mmHgに設定し、被覆形成液が蒸発するまでの混
合撹拌羽根の周速を1.5m/sec、蒸発後の周速を
4.0m/secに設定し、コート・撹拌/乾燥処理を
行ない、ついで弱焼結処理を行ない、コートキャリア
(C1)を得た。
【0071】 (トナーの製造) スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体 87部 カーボンブラック 10部 含金属アゾ染料 3部 よりなる混合物を120℃の熱ロールで溶融混練した
後、冷却固化せしめ、これをジェットミルで粉砕し、分
級して平均10μmのトナー粒子(C)とした。上記キ
ャリア粒子(C1)97.5部と上記トナー粒子(C)
2.5部とを混合して現像剤(C1)とし、次の試験を
した。
【0072】<試験>上記現像剤を用いて、セレン感光
体上の潜像を一分間に40回の速さで現像、転写する工
程をトナーを補給しながら20万回繰り返した。この試
験の結果、試験開始時の帯電量は−21.3μc/g
で、画像は鮮明であったが、複写枚数が多くなるにつれ
て帯電量が低下して、20万枚使用後は、帯電量は、−
12.1μc/gと低く画像も地肌汚れが多いものであ
った。この現像剤を取り出してまずブローオフにより静
電的にキャリアに付着しているトナーを除去した。
【0073】次にこのキャリアを下記処方、条件にて撹
拌した。キャリア2000部を、多機能型混合ミキサー
(深江工業社製)に投入後、ミキサー内の雰囲気を−1
00mmHg(660mmHg)に設定し、混合撹拌羽
根と解砕羽根を20分間回転させ、フェライトキャリア
温度を80℃にした。ついで、前記被覆形成液を100
部投入し、該ミキサー内の雰囲気を−100mmHg
(660mmHg)に設定し、被覆形成液が蒸発するま
での混合撹拌羽根の周速を1.5m/sec、蒸発後の
周速を5.0m/secに設定し、コート・撹拌/乾燥
処理を行ない、ついで焼結処理を行ない、実施例6の再
生キャリア(R31)を得た。
【0074】この再生キャリア(R31)の表面をSE
Mにて観察したところ削れカスは全て除去されていた。
次にこの再生キャリア(R31)97.5部と前記トナ
ー2.5部を混合し現像剤として、前記と同様の複写試
験を行なった結果、試験開始時の帯電量は−19.5μ
c/gと帯電量も回復しており、画像も地肌汚れのない
鮮明なものであった。
【0075】[実施例7](第3の再生方法) 実施例6と同様に試験を行なった結果、試験開始時の帯
電量は−20.9μc/gであり、20万枚使用後は−
11.3μc/gと低く画像も地肌汚れが多いものであ
った。この劣化した現像剤からブローオフにより静電的
にキャリアに付着しているトナーを除去した。
【0076】次にこのキャリアを下記処方、条件にて撹
拌した。実施例6のコートキャリア製造法の溶媒蒸発迄
の羽根周速を1.4m/sec、蒸発後の周速を2.5
m/secに変え、ジャケット加熱温度を90℃に変え
た以外は、実施例6と同様にして、再生キャリア(C
2)を得た。ついで再生キャリア(C2)を用いて、実
施例6と同条件で現像剤を作成し、現像剤(C2)を得
た。この再生キャリア(C2)の表面をSEMにて観察
したところ削れカスは全て除去されていた。次にこの再
生キャリアを実施例6と同様に評価したところ、試験開
始時の帯電量は−20.2μc/gと新しい剤と変わら
ないものであり画像も良好であった。
【0077】[実施例8](第3の再生方法) 実施例6と同様に試験を行なった結果、試験開始時の帯
電量は−21.1μc/gであり、20万枚使用後は−
12.4μc/gと低く画像も地肌汚れが多いものであ
った。この劣化した現像剤からブローオフにより静電的
にキャリアに付着しているトナーを除去した。
【0078】次にこのキャリアを下記処方、条件にて撹
拌した。実施例6のキャリア製造方法のジャケット加熱
温度を100℃に設定し、コート/乾燥条件を装置内雰
囲気を−500mmHg(260mmHg)で実施例6
と同条件で、再生キャリア(C3)を得た。ついで再生
キャリアを用いて実施例6と同条件で現像剤を作成し、
現像剤(C3)を得た。この再生キャリア(C3)の表
面をSEMにて観察したところ削れカスは全て除去され
ていた。次にこの再生キャリア(C3)を実施例6と同
様に評価したところ、試験開始時の帯電量は−19.8
μc/gと新しい剤と変わらないものであり画像も良好
であった。
【0079】[実施例9](第3の再生方法) 実施例6と同様に試験を行なった結果、試験開始時の帯
電量は−20.7μc/gであり、20万枚使用後は−
11.8μc/gと低く画像も地肌汚れが多いものであ
った。この劣化した現像剤からブローオフにより静電的
にキャリアに付着しているトナーを除去した。
【0080】次にこのキャリアを下記処方、条件にて撹
拌挽梓した。実施例6のコートキャリア製造方法で、減
圧雰囲気を−100mmHg(660mmHg)、ジャ
ケット加熱温度を110℃、被覆形成液蒸発迄の混合撹
拌羽根回転数を、周速で2.0m/sec、蒸発後の周
速を5.0m/secに変えた他は全て実施例6と同条
件でキャリア(C4)を得た。ついでキャリア(C4)
を用いて、実施例6と同条件で現像剤を作成し、現像剤
(C4)を得た。この再生キャリア(C4)の表面をS
EMにて観察したところ、削れカスは全て除去されてい
た。次にこの再生キャリアを実施例6と同様に評価した
ところ、試験開始時の帯電量は−20.0μc/gと新
しい剤と変わらないものであり画像も良好であった。
【0081】[比較例5]実施例6と同様に試験を行な
った結果、試験開始時の帯電量は−20.8μc/gで
あり、20万枚使用後は−11.3μc/gと低く画像
も地肌汚れが多いものであった。
【0082】実施例6の製造条件の乾燥雰囲気を大気圧
(760mmHg)に変え、ジャケット加熱温度を12
0℃に変えた他は、全て実施例6と同条件で比較例5の
再生キャリア(Q)を得た。ついで再生キャリア(Q)
を用いて、実施例6と同条件で現像剤を作成し、比較用
現像剤(Q)を得た。この再生キャリアの表面を、SE
Mにて観察したところ削れカスが多く発生していた。こ
の再生キャリアを実施例6と同様に評価したところ、試
験開始時の帯電量は−15.2μc/gと低く画像も改
善がみられなかった。
【0083】実施例6〜9より本方法を用いることによ
り、元のキャリアと同等のキャリア特性を再生できるこ
とがわかる。また、再生キャリアにて現像剤を作製して
評価したところ10万枚コピーしても地肌汚れは発色せ
ず良好な画像が得られた。表3に再生条件を、表4に再
生後のキャリアの特性を示す。
【0084】
【表3】
【0085】
【表4】
【0086】
【発明の効果】以上、詳細且つ具体的な説明から明らか
なように、本発明の第1の再生方法によればトナーが付
着して特性が劣化したキャリアを比較的簡単な方法で効
率よく再生することができ、本発明の第2の再生方法に
よればトナーの付着およびコート樹脂の削れにより特性
が劣化したキャリアを比較的簡単な方法で効率よく再生
することができ、本発明の第3の再生方法によればトナ
ーが付着して特性が劣化したキャリアを比較的簡単な方
法で効率よく再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第2の再生方法におけるキャリア芯材
製造工程フローチャートを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 博幸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鈴木 康夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 前川 陽一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H005 BA06 BA11 CB07 EA05

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆樹脂をコートしたキャリアとトナー
    からなる二成分現像剤からキャリアを再生する方法であ
    って、スペント化したキャリアを、粉砕機により、キャ
    リアコート層への付着トナーおよびキャリアのコート樹
    脂を剥離し、樹脂をコートすることを特徴とするキャリ
    アの再生方法。
  2. 【請求項2】 被覆樹脂をコートしたキャリアとトナー
    からなる二成分現像剤からキャリアを再生する方法であ
    って、スペント化したキャリアを、研磨材を加えて粉砕
    機により、キャリアコート層への付着トナーおよびキャ
    リアのコート樹脂を剥離し、樹脂をコートすることを特
    徴とするキャリアの再生方法。
  3. 【請求項3】 被覆樹脂をコートしたキャリアとトナー
    からなる二成分現像剤からキャリアを再生する方法であ
    って、スペント化したキャリアを、研磨材として、炭化
    ケイ素もしくはアルミナ微粒子を加えて粉砕機により、
    キャリアコート層への付着トナーおよびキャリアのコー
    ト樹脂を剥離し、樹脂をコートすることを特徴とするキ
    ャリアの再生方法。
  4. 【請求項4】 被覆樹脂をコートしたキャリアとトナー
    からなる二成分現像剤からキャリアを再生する方法であ
    って、スペント化したキャリアを、乾式複写用現像剤1
    00部当たり3部〜20部の研磨材を加えて粉砕機によ
    り、キャリアコート層への付着トナーおよびキャリアの
    コート樹脂を剥離し、樹脂をコートすることを特徴とす
    るキャリアの再生方法。
  5. 【請求項5】 キャリアとトナーからなる二成分現像剤
    からキャリアを再生する方法であって、回収されたキャ
    リアを粉砕後、分級して元のキャリア芯材と同レベルの
    粒径まで造粒した後にキャリアの芯材の表面に樹脂をコ
    ートすることを特徴とするキャリアの再生方法。
  6. 【請求項6】 キャリアとトナーからなる二成分現像剤
    からキャリアを再生する方法であって、回収されたキャ
    リアを、研磨材を加えて粉砕後、分級して元のキャリア
    芯材と同レベルの粒径まで造粒した後にキャリアの芯材
    の表面に樹脂をコートすることを特徴とするキャリアの
    再生方法。
  7. 【請求項7】 キャリアとトナーからなる二成分現像剤
    からキャリアを再生する方法であって、回収されたキャ
    リアを、研磨材として、炭化ケイ素もしくはアルミナ微
    粒子を加えて粉砕後、分級して元のキャリア芯材と同レ
    ベルの粒径まで造粒した後にキャリアの芯材の表面に樹
    脂をコートすることを特徴とするキャリアの再生方法。
  8. 【請求項8】 キャリアとトナーからなる二成分現像剤
    からキャリアを再生する方法であって、回収されたキャ
    リアを、乾式複写用現像剤100部当たり3部〜20部
    の研磨材を加えて粉砕後、分級して元のキャリア芯材と
    同レベルの粒径まで造粒した後にキャリアの芯材の表面
    に樹脂をコートすることを特徴とするキャリアの再生方
    法。
  9. 【請求項9】 粉砕された芯材の粒径が、20μm以下
    であることを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれ
    か1に記載のキャリアの再生方法。
  10. 【請求項10】 トナーとキャリアからなる二成分現像
    剤からキャリアを再生する方法であって、スペント化し
    たキャリアを、減圧状態で撹拌して、キャリア表面の付
    着物を除去した後に、減圧状態で撹拌して、樹脂を再コ
    ートすることを特徴とするキャリアの再生方法。
  11. 【請求項11】 トナーとキャリアからなる二成分現像
    剤からキャリアを再生する方法であって、回収されたキ
    ャリアを減圧状態で撹拌して粉砕し、分級して元のキャ
    リア芯材と同レベルの粒径まで造粒した後に、樹脂を再
    コートすることを特徴とするキャリアの再生方法。
  12. 【請求項12】 −50〜−500mmHgの雰囲気で
    減圧状態で撹拌して、樹脂を再コートすることを特徴と
    する請求項10又は請求項11に記載のキャリアの再生
    方法。
  13. 【請求項13】 被覆形成液が蒸発するまでは撹拌羽根
    の周速が1.4〜2.0m/secで処理し、蒸発後の
    撹拌羽根の周速が2.5〜5.0m/secで処理する
    ことを特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれか
    1に記載のキャリアの再生方法。
  14. 【請求項14】 被覆形成液の溶媒沸点もしくは、それ
    よりも30℃低い加熱温度の範囲で、処理することを特
    徴とする請求項10乃至13のいずれか1に記載のキャ
    リアの再生方法。
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