JP2001040585A - 衣類等用シワ発生防止材及び衣類等用シワ発生防止機能付き防虫材 - Google Patents

衣類等用シワ発生防止材及び衣類等用シワ発生防止機能付き防虫材

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JP2001040585A
JP2001040585A JP11205954A JP20595499A JP2001040585A JP 2001040585 A JP2001040585 A JP 2001040585A JP 11205954 A JP11205954 A JP 11205954A JP 20595499 A JP20595499 A JP 20595499A JP 2001040585 A JP2001040585 A JP 2001040585A
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clothes
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真 鎌田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第一に、塗布や散布の操作を特別に必要とせず
に、シワ発生防止剤の有効量を、衣類等の布帛に均一な
皮膜として形成できる衣類等用シワ発生防止材を提供す
ること、第二に、この衣類等用シワ発生防止材に防虫性
能を併有させた衣類等用シワ発生防止機能付き防虫材を
提供することである。 【解決手段】衣類等用シワ発生防止材1は、シート状の
基材2に所定量の揮発性シワ発生防止剤3が含有される
ことによって構成されている。また、衣類等用シワ発生
防止材1は、収納器4内に収納されている。収納器4
は、衣類等用シワ発生防止材1の外形状に合わせた偏平
状を呈している。収納器4の表裏面には、複数の桟7が
離間して設けられ、隣接する桟7間は通気孔8として形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類等のヨレシワ
や折り畳みシワなどの発生を防止する衣類等用シワ発生
防止材及びこのシワ発生防止性能と共に防虫性能とを併
有させた衣類等用シワ発生防止機能付き防虫材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、衣類等の布帛におけるシワの発生
を減少させたり、シワの発生を防止する作用があるシワ
減少活性剤として、ポリアルキルシリコーンやポリアリ
ールシリコーン等のシリコーン類が有用であることが知
られている(特表平10−508912号公報)。これ
は、布帛に形成されたシリコーン類の皮膜が、布帛の繊
維に高い滑性を付与する作用に基づくものである。
【0003】上記した従来のシワ減少活性剤によれば、
その形成皮膜の性能を長時間に亘り維持するために、ポ
リアルキルシリコーン等の非揮散性のシリコーン類が好
ましいとされている。このため、この従来例におけるシ
リコーン類の皮膜を布帛に形成するための用法は、布帛
に対して、シリコーン類を塗布やスプレー散布する方法
が採用されてきた。
【0004】また、衣類等用の防虫剤として、パラジク
ロルベンゼン、ナフタリン等の固形剤や、エンペントリ
ン((RS)-(1)- エチニル- 2- ペンテニル(RS)- シス,
トランス- クリサンテマート)、フェノトリン、フェニ
トロチオン、ダイアジノン等の液剤が知られ、また特定
の天然精油についても、防虫作用が発揮されることが知
られているものもある。特に、液体防虫剤については、
紙材や不織布等の基材に含有されて利用されることが多
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来のシワ発
生防止剤としてのシリコーン類を塗布やスプレー散布す
る用法では、その塗布や散布作業が面倒であり、また対
象としての衣類等の形状や大きさが一定しないことを考
慮すると、その作業は甚だ困難である。また、この用法
では、その塗布乃至散布量が過多となり易く、しかも、
その塗布乃至散布量を均一にすることが困難である。こ
のため、対象が、特に衣類である場合、その衣類の感触
や外観等が不均一な状態で変質化をきたすことにもな
る。この変質化は、例えば、衣類に当初とは異なる違和
感を生じさせたり、衣類表面のテカリや変色となって現
れる。また、この塗布乃至散布が、衣類等についてシワ
の発生し易い部分に集中して行なわれる場合には、塗布
乃至散布した部分に、上記したような変質化が衣類につ
いて部分的に生じるから、却って、その感触や外観等の
変質化による違和感が著しくなる。
【0006】また、前記した既知の固形防虫剤では、常
温下で昇華性は比較的に大きいが、周囲環境による影響
を受け易くその昇華性能は不安定となり易い。また、前
記した既知の揮散性の液体防虫剤では、常温下での蒸気
圧が低く、そのため揮発性能は不安定であり、特に、初
期の防虫性能が不十分となり易い。また、天然精油につ
いては、概して、常温下での蒸気圧は高いが、その蒸気
圧は外部環境、特に温度条件の影響を受け易く、このた
めに使用期間を通じての防虫性能を安定化させるのが困
難である。
【0007】そこで、本発明では、第一に、塗布や散布
の操作を特別に必要とせずに、シワ発生防止剤の有効量
を、衣類等に均一な皮膜として形成できる衣類等用シワ
発生防止材を提供すること、第二に、この衣類等用シワ
発生防止材に防虫性能を併有させた衣類等用シワ発生防
止機能付き防虫材を提供することを目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】先ず、上記した第一の目
的を達成するために、本発明の衣類等用シワ発生防止材
は、シワ発生防止剤が、基材表面に露出する状態で、こ
の基材に保持されてなることを特徴とする。
【0009】上記した本発明の衣類等用シワ発生防止材
において、シワ発生防止剤としては、シリコーン類、ジ
オレイルジメチルアンモニウムクロライド等の4級アン
モニウム塩、パーフルオロアルキルアクリレート等のフ
ッ素系界面活性剤などあらゆるシワ発生防止成分を適用
することができる。
【0010】また、シリコーン類としては、あらゆるタ
イプのシリコーン又はシリコーンの混合物が含まれ、ポ
リジメチルシロキサン、アミノシリコーン、反応性シリ
コーン、フェニルシリコーン等の不揮発性シリコーンも
用いることができるが、衣類等に対して間接的にそのシ
ワ発生防止作用を及ばせることが可能であることから、
ジメチルシリコーン、環状シリコーン、揮発性変性シリ
コーン等の揮散性シリコーンをより好ましく用いること
ができる。このうち、ジメチルシリコーンと環状シリコ
ーンは、常温下でも好ましい揮発性を示すことから、本
発明において、特に好ましく用いることができる。
【0011】ここで、ジメチルシリコーンは、次の一般
式で表わされる。
【0012】
【化1】
【0013】この一般式で、nの値に比例して、その粘
度が高くなり、その揮散性が低くなる傾向がある。この
うち、ジメチルシリコーンの粘度が、特に、1〜10
(cSt、25℃)の範囲内のものは、常温下でも高い
揮散性を示す。
【0014】また、環状シリコーンは、次の一般式で表
わされる。
【0015】
【化2】
【0016】この一般式で、nの値は、3〜10のもの
であれば、常温下でも高い揮散性を示す。
【0017】また、揮発性変性シリコーンとしては、例
えば、メチルフェニルシリコーン、ポリエーテル変性シ
リコーン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコ
ーン、エポキシポリエーテル変性シリコーン、カルボキ
シル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、フッ
素変性シリコーン等、又はこれらの混合物を挙げること
ができる。これらは、常温下では、一般的に揮散性が小
さいが、比較的に低い温度下で揮散性を示すものである
ことから、本発明において、好ましく使用するこができ
る。
【0018】また、上記したシリコーン類については、
高級アルコール又はアルキルフェノールのEO付加物等
の乳化剤を混合することにより、予め、揮散性シリコー
ン油の乳化液として調製されたものであってもよい。
【0019】また、本発明における衣類用シワ発生防止
材の基材としては、紙材、不織布、布地等の布帛、合成
樹脂材など、その基材表面にシワ発生防止剤を露出状態
で保持できる種々のものを用いることができる。ここ
で、基材表面に露出状態で保持する形態には、基材表面
にシワ発生防止剤の皮膜を層状に形成すること、及びシ
ワ発生防止剤が流体である場合に、基材中に含有された
その流体がその基材表面にまで滲み出した状態のものを
含むものである。
【0020】また、流体のシワ発生防止剤としては、前
記したジオレイルジメチルアンモニウムクロライド等の
4級アンモニウム塩、パーフルオロアルキルアクリレー
ト等のフッ素系界面活性剤のほか、液体状のシリコーン
類やその乳化液等であり、これを浸透状態で含浸させる
ことができる不織布、紙材、布帛材等を基材とする場合
のほか、揮発性シリコーン等を原料中に練り込んで形成
されるポリ塩化ビニル樹脂等の合成樹脂材を基材とする
場合も含まれる。従って、本発明の衣類用シワ発生防止
材は、基材が上記した浸透性材である場合には、揮発性
シリコーン油を滴下含浸させる方法、あるいは浸漬含有
させることにより製造できる。また、合成樹脂材が基材
である場合には、前記したように、合成樹脂材の原料中
に揮発性シリコーン油を練り込んで、これを所定の形状
に成形することにより製造することができる。
【0021】また、この場合、基材に対する流体のシワ
発生防止剤の含有量については、特に制限はなく、用い
る揮散性シリコーン油の種類、使用期間や適用する衣装
ケース等の容積により、可能な範囲で設定できる。例え
ば、揮散性シリコーン油をジメチルシリコーンとし、利
用する衣装ケースが50l容量、有効期間が30日に設
定される場合には、揮散性シリコーン油としてのジメチ
ルシリコーンは、100mg〜200mgの含有量とす
ることができる。
【0022】上記した本発明の衣類等用シワ発生防止材
よれば、基材表面に露出するシワ発生防止剤が対象とす
る衣類等に直接的あるいは間接的に作用して、そのシワ
発生防止作用を発揮させることができる。
【0023】即ち、先ず、シワ発生防止剤が不揮発性の
ものである場合には、衣類等をシワ発生防止剤の基材上
の露出面に接触させることにより、そのシワ発生防止剤
の適当量を衣類等の繊維に移行付着させることによっ
て、そのシワ発生防止性能に基づく作用を発揮させるこ
とができる。即ち、付着したシワ発生防止剤の皮膜が衣
類等の繊維に高い滑性を付与することにより、その衣類
等のシワの発生を減少乃至防止する作用が発揮される。
従って、この場合、本発明の衣類等用シワ発生防止材を
比較的に広い面積を有するシート材やカバー材の材形と
して構成することが望ましい。
【0024】この場合、衣類等用シワ発生防止材面に衣
類等を意図的に接触させる操作によるほか、単に衣類等
をカバーしておいて、衣類等の収納作業時に自然的にシ
ワ発生防止剤が衣服等に浸透して移行するようにしても
よい。また、シワ発生防止剤の移行付着量は、その種類
にもよるが、例えば、ジオレイルジメチルアンモニウム
クロライドである場合には、1〜100mg/m2 の範
囲の量であることが好ましい。1mg/m2 未満の付着
量であると、シワ発生防止効果が不十分となることがあ
り、また100mg/m2 を超える付着量であると、よ
り以上のシワ発生防止効果が望めないのに加えて、衣類
等にシミのように現れることがある。
【0025】次に、シワ発生防止剤が揮発性の流体から
なる場合は、シワ発生防止剤の揮発ガスが基材表面か
ら、衣類等を収納する衣装ケースやタンス内等限られた
空間中に揮散され、その揮発ガスが衣類等の繊維に付着
して皮膜となって形成される。このシワ発生防止剤の皮
膜により、前記同様に衣類等のシワの減少乃至防止する
作用が発揮される。また、この場合、単に接触すること
による付着のときとは異なり、衣類等の外表面の繊維だ
けではなく、その内方位置の繊維表面にまで及ぶと共
に、その繊維表面の全体に均一な状態でシワ発生防止剤
が付着する。従って、シワ発生防止剤の付着状態が不均
一となったり、その付着量が部分的に過量となったりす
ることが少ない。
【0026】この場合、含有する流体のシワ発生防止剤
が、対象とする衣類等に直接付着するのを防止するため
に、通気孔を備える収納器内に収納した形態で利用する
ことができる。また、このような利用形態の採用によ
り、本発明に係る衣類用シワ発生防止材の利用態様を拡
げることができる。即ち、対象とする衣類等に載せた状
態の利用や、洋服タンス内で吊り下げた状態で利用する
こともできる。従って、この場合の衣類等用シワ発生防
止材の材形としては、前記したシート材、カバー材とし
てのほか、切片状の材形とすることもできる。
【0027】また、シワ発生防止剤が、前記した変性シ
リコーン等のように、常温下で揮散性が低いものである
場合には、適当な加熱装置により、本発明の衣類用シワ
発生防止材を加熱する状態で使用することができる。こ
の場合、含有する揮発性シリコーン油が40℃以上とな
るように設定されることが好ましい。前記したような変
性シリコーン油については、40℃以上の温度状態で、
本発明についての前記した作用が効果的に発揮されるか
らである。この加熱器具としては、電気的加熱装置や、
化学反応に基づく加熱装置等の既知の装置を利用するこ
とができる。この使用方法は、本発明の衣類用シワ発生
防止材を加熱装置に直接的にあるいは間接的に上載する
等の方法により実行することができる。
【0028】次に、前記した第二の目的を達成するた
め、本発明の衣類用シワ発生防止機能付き防虫材は、前
記した衣類等用シワ発生防止材におけるシワ発生防止剤
に、防虫剤が混合されてなることを特徴とする。
【0029】上記した本発明の衣類等用シワ発生防止機
能付き防虫材において、防虫剤としては、多様な固形状
や液状の多様な薬剤を用いることができるが、その基材
に、シワ発生防止剤に均一状態でかつ多量を含有させ得
る点から、液状剤であることが好ましい。
【0030】また、この液状防虫剤としては、既知のエ
ンペントリン、フェノトリン、ダイアジノン等を挙げる
ことができる。効果的に防虫効果を発揮させることがで
きる点から、パラジクロルベンゼン、ナフタリン、樟脳
等の昇華性剤や、常温揮発性のエンペントリン等や、一
定範囲の天然植物精油等の揮発性剤であることが好まし
い。特に、高い防虫性能を発揮する揮発性天然精油とし
ては、レモングラス油、カッシャ油、タイムホワイト
油、ピメント油、ヒバ油、ヒノキ油等、及びこれらの注
出成分等が挙げられる。
【0031】また、防虫剤が前記したような固形状のも
のである場合には、粉砕して微粉末状にしたものをシワ
発生防止剤と混合するか、あるいはその乳化液として調
製して用いることができる。この混合剤あるいは調製乳
化液剤は、基材に対して前記した衣類等用シワ発生防止
材と同様に保持させることができる。
【0032】この衣類等用シワ発生防止機能付き防虫材
によれば、衣類等に対するシワ発生防止性能と防虫性能
を一体的に併有させることができる。また、特に、揮発
性シワ発生防止剤と昇華性あるいは揮発性防虫剤との混
合剤として調製される場合には、防虫剤の昇華性能ある
いは揮発性能が相乗的に高められる作用が発揮される。
【0033】この場合、混合剤について、例えば、揮散
性シリコーン油がシワ発生防止剤である場合、揮散性シ
リコーン油1重量部に対し、揮散性防虫剤が0.1重量
部以上50重量部以下の割合で混合されていることが好
ましい。揮散性防虫剤の混合量が、0.1重量部未満で
あると、有効な防虫効果が発揮され難くなり、また、5
0重量部を超える量であると、上記した相乗効果が効果
的に発揮され難くなるからである。
【0034】この衣類等用シワ発生防止機能付き防虫材
について、基材の種類、製造方法、使用方法、特に、シ
ワ発生防止剤が変性シリコーン油である場合の、加熱下
での使用方法についても、前記した衣類等用シワ発生防
止材の場合と同様である。
【0035】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。衣類等用シワ発生防止材1は、切片
状の基材2に所定量の揮発性シリコーン油がシワ発生防
止剤3として含有されることによって構成されている。
【0036】衣類等用シワ発生防止材1は、収納器4内
に収納されている。収納器4は、衣類等用シワ発生防止
材1の外形状に合わせた偏平状を呈している。収納器4
の表裏面には、複数の桟7が離間して設けられ、隣接す
る桟7間は通気孔8として機能する。
【0037】また、図2に示すように、収納器4は、そ
の表裏面部分を形成する上部5と下部6との嵌合構成に
よってなる。この嵌合構成は、上部5の周縁部に有する
凸部5aを下部6の周縁部に有する凹部6aに嵌め合わ
せることにより一体化されている。また、この嵌め合わ
せに係る凸部5aと凹部6aとの間で、衣類等用シワ発
生防止材1は、その周縁部が挟持される状態で、収納器
4内に固定された状態で保持されている。
【0038】このように収納器4内に収納保持された衣
類等用シワ発生防止材1は、図3に示すように、含有さ
れる揮発性シリコーン油3が基材2面から揮散するが、
このシワ発生防止剤3の揮散ガス3aが、収納器4の通
気孔8を介して順次外部に発散される。従って、この揮
散ガス3aの発散は、収納器4の表裏両面から生じる。
【0039】この収納器4内に収納された状態の衣類等
用シワ発生防止材1は、図4に示すような態様で、利用
することができる。即ち、衣装ケース10の本体11内
に折り畳んだ状態の衣類13を収納し、この衣類13の
面上に収納器4内に、収納された状態の衣類等用シワ発
生防止材1を載置した状態で配置し、さらに、衣装ケー
ス本体11の開放部を蓋12により閉止することによ
る。
【0040】この閉止状態の衣装ケース10内では、そ
の収納空間に、前記したように発散される揮散ガス3a
が充満する状態を経て、衣類13の繊維に付着してシワ
発生防止剤3の皮膜が形成される。この際、揮散ガス3
aは、衣類13の表面の繊維のみならず、その内部の繊
維にまで浸透して及ぶ。このため、シワ発生防止剤3の
皮膜は、衣類13の全体に均一かつその適量が付着した
状態で形成されることになる。従って、このシワ発生防
止剤3の皮膜によるシワ防止作用は、衣類13につい
て、特にシワの発生が顕著な部分である折り部13aや
ヨレ部13bの部分を含めて、衣類13の全体に及ぶ。
【0041】
【実施例】(実施例1〜2)不織布(4cm×10cm
×0.5cm)にジメチルシリコーン油(粘度:5(c
St、25℃)、商品名:SH200C、(株)東レダ
ウコーニング社製)を200mg滴下することにより含
有させて衣類等用シワ発生防止材を得た。この衣類等用
シワ発生防止材を、図1に示す態様で、プラスチック製
の収納器内に収納して、これを試料とした。
【0042】先ず、綿布(50cm×50cm)を四つ
折りに畳んだ状態で、ダンボール紙製衣装ケース(50
l容量)の本体内の底部面上に配置した。次いで、この
折り畳んだ状態の綿布に前記した試料を上載することに
よりセットし、衣装ケース本体を蓋により閉止した。こ
れを常温(20℃〜25℃)下で、10日間放置した。
その後、綿布表面のシワの発生状態を目視観察により確
認すると共に、10日後における試料からのジメチルシ
リコーン油の揮散量及びその綿布への付着量を測定し
た。また、この試験を同様に5回繰り返した。
【0043】また、上記同様の不織布に環状シリコーン
油(n=6、商品名:DC246、(株)東レダウコー
ニング社製)を200mg滴下することにより含有させ
て衣類等用シワ発生防止材を得た。この衣類等用シワ発
生防止材を図1に示す態様で、プラスチック製の収納器
内に収納して、これを試料とした。
【0044】この試料についても、上記同様に、蓋で閉
止された衣装ケース内の綿布面上にセットし、常温下で
10日間放置した。その後の綿布表面のシワの発生状態
を目視観察により確認すると共に、10日後における試
料からの環状シリコーン油の揮散量及びその綿布への付
着量を測定した。また、この試験を同様に5回繰り返し
た。 上記した各試料を使用した場合を処理区として、
綿布面のシワの発生状態についての観察結果及び測定し
た揮散量及び付着量を、それぞれ表1に示した。
【0045】
【表1】
【0046】なお、表1中、無処理区は、単に綿布を前
記同様に折り畳んだ状態で配置し、これに前記した収納
器のみを上載せた状態で衣装ケース内に収納して、同一
条件下で放置した場合の結果である。また、シワの発生
状態についての基準は、綿布の折り畳み部分についての
ものであり、折り畳み部分にシワが発生していないとき
±、折り畳み部分にシワが発生したとき+、とした。
【0047】表1に示した結果から、いずれの試料中か
らも、その含有するジメチルシリコーン油あるいは環状
シリコーン油の揮散ガスの発散と、その揮散ガスの付着
が認められると共に、無処理区による場合との対比にお
いて、この揮散ガスの付着によるシワ発生の防止効果が
確認される。また、試験に供した布帛には、その感触や
外観等の変質化は全く生じなかった。
【0048】(実施例3及び4)不織布(4cm×10
cm×0.5cm)の表面に流体状のジオレイルジメチ
ルアンモニウムクロライド200mgを均一に塗布して
含有させて衣類等用シワ発生防止材を得た。この衣類等
用シワ発生防止材を試料とした。
【0049】先ず、綿布(50cm×50cm)を四つ
折りに畳んだ状態で、ダンボール紙製衣装ケース(50
l容量)の本体内の底部面上に配置した。次いで、この
折り畳んだ状態の綿布に前記した試料を上載することに
よりセットし、衣装ケース本体を蓋により閉止した。こ
れを常温(20℃〜25℃)下で、10日間放置した。
その後、綿布表面のシワの発生状態を目視観察により確
認すると共に、10日後における試料からのジオレイル
ジメチルアンモニウムクロライドの前記綿布への移行量
及びその付着量を測定した。また、この試験を同様に5
回繰り返した。
【0050】また、上記同様の不織布にパーフルオロア
ルキルアクリレート200mgを均一に塗布することに
より含有させて衣類等用シワ発生防止材を得た。この衣
類等用シワ発生防止材を試料とした。
【0051】この試料についても、上記同様に、蓋で閉
止された衣装ケース内の綿布面上にセットし、常温下で
10日間放置した。その後の綿布表面のシワの発生状態
を目視観察により確認すると共に、10日後における試
料からのパーフルオロアルキルアクリレートの前記綿布
への移行量及び付着量を測定した。また、この試験を同
様に5回繰り返した。
【0052】上記した各試料を使用した場合を処理区と
して、綿布面のシワの発生状態についての観察結果及び
測定した移行量及び付着量をそれぞれ表2に示した。
【0053】
【表2】
【0054】なお、表2中、無処理区、及びシワの発生
状態の評価基準は、実施例1の場合と同じである。
【0055】表2に示した結果から、いずれの試料中か
らも、その含有するジオレイルジメチルアンモニウムク
ロライドあるいはパーフルオロアルキルアクリレートの
浸透による付着が認められると共に、無処理区による場
合との対比において、この付着によるシワ発生の防止効
果が確認される。また、試験に供した布帛には、その感
触や外観等の変質化は全く生じなかった。
【0056】(実施例5)不織布(4cm×10cm×
0.5mm)にアミノ変性シリコーン油(粘度:120
0(cSt、25℃)、商品名:SF−8417 、東
レダウコーニング社製)を200mg滴下することによ
り含有させて衣類等用シワ発生防止材を得た。この衣類
等用シワ発生防止材を試料とした。また、電気ヒーター
(消費電力180W)を熱源とし、この熱源に面して鉄
製のプレートを加熱面として備える加熱装置を用意し
た。
【0057】先ず、実施例1の場合と同様に、折り畳み
状態の綿布を蓋で閉止された衣装ケース内に配置し、こ
の折り畳み状態の綿布とは離間した位置に加熱装置を配
設して、この加熱装置上に載せた状態で上記した試料を
セットした。次いで、これを常温下で10日間放置し、
綿布表面のシワの発生状態を目視観察により確認すると
共に、10日後における試料からのアミノ変性シリコー
ン油の揮散量及びその綿布への付着量を測定した。ま
た、この試験を同様に5回繰り返した。
【0058】上記した試料を使用した場合を処理区とし
て、綿布のシワの発生状態についての観察結果及び測定
した揮散量を、表3に示した。また、試験期間中におけ
る加熱装置の加熱面の平均温度は、約72℃であった。
また、試料中の基材の表面平均温度は、約45℃であっ
た。
【0059】
【表3】
【0060】なお、表3中、無処理区、及びシワの発生
状態の評価基準は、実施例1の場合と同じである。
【0061】表3に示した結果から、この試料について
も、その含有するアミノ変性シリコーン油の揮散ガスの
発散と、その揮散ガスの綿布への付着が認められると共
に、無処理区による場合との対比において、この揮散ガ
スの付着に基づくシワ発生防止効果が確認される。ま
た、試験に供した布帛には、その感触や外観等の変質化
は全く生じなかった。
【0062】(実施例6)環状シリコーン油(n=6、
商品名:DC246、(株)東レダウコーニング社製)
100mgに、液体防虫剤であるエンペントリン100
mgを注加混合することにより、混合液を調製した。こ
の混合液を不織布(4cm×10cm×0.5mm)に
滴下含有させて、衣類等用シワ発生防止機能付き防虫材
を得て、これを実施例1と同様に収納器内に収納し、こ
れを試料とした。
【0063】また、ウールモスリン(3cm×3cm)
について初期重量を測定し、このウールモスリンの表面
に、コイガ(20日令、1検体10匹)の5検体を供試
虫として放ち、さらにこれを金網で包んで供試虫が逃げ
ないようにし、これを供試材とした。
【0064】前記した試料を、実施例1と同様に、蓋で
閉止された衣装ケース内の綿布面上にセットすると共
に、上記した供試材を綿布とは離間する衣装ケース内の
位置に配置した。これを、常温下で3ヶ月間放置した。
その後の綿布のシワの発生状態を目視観察により確認す
ると共に、1ヶ月後及び3ヶ月後における試料からのジ
メチルシリコーン油の綿布への付着量を測定した。ま
た、この試料による7日後、1ヶ月後及び3ヶ月後の防
虫効力の効力指数を、供試材のウールモスリンに対する
食害量から、次式により求めた。
【0065】
【数1】
【0066】なお、上記した試料に代えて、防虫剤とし
てのエンペントリンを含有させない不織布のみを収納器
に収納したものについて、上記同様の試験を行なった場
合の結果を、コントロールの食害量とした。
【0067】このようにして得られた結果を表4に示し
た。
【0068】
【表4】
【0069】なお、表4中、実施No. 1の試料は、実施
例1の試料につき、実施例1に示す条件下で、その実施
期間を3ヶ月にまで延長して行なった場合の結果であ
る。また、対照は、エンペントリン100mgのみを上
記した不織布に滴下含有させた防虫材である。また、シ
ワの発生状態の評価基準は、実施例1の場合と同じであ
る。
【0070】表4に示した結果から、この実施例6の衣
類等用シワ発生防止機能付き防虫材によれば、防虫効力
を示す効力指数について、対照による結果との比較か
ら、防虫効力の相乗的な向上が認られる。また、この防
虫効力の向上は、使用初期に特に顕著に認められること
から、この衣類等用シワ発生防止機能付き防虫材によれ
ば、使用全期間中において、安定した防虫効果を期待す
ることができる。また、実施例1による場合との比較か
ら、試料中に含有するジメチルシリコーン油の揮散作用
についても、相乗的に高められることが確認される。ま
た、試験に供した布帛には、その感触や外観等の変質化
は全く生じなかった。
【0071】
【発明の効果】上述したように本発明は構成されるか
ら、次のような効果が発揮される。先ず、本発明の衣類
等用シワ発生防止材は、シワ発生防止剤が、基材表面に
露出する状態で、この基材に保持されてなることを特徴
とするから、スプレー装置等の特別な装置を利用した操
作を必要とすることなく、衣類等に対してシワ発生防止
作用を発揮させることができる。
【0072】また、特に、シワ発生防止剤が揮散性剤で
ある場合には、そのシワ発生防止剤が基材表面に露出す
る構成によりその揮散ガスが周囲に発散することから、
衣類等と共に限られた空間内に配置するだけで、塗布や
散布等の特別な作業を必要とせずに、使用することがで
きる。
【0073】また、揮散性シワ発生防止剤は、揮散ガス
の状態で対象とする衣類等の繊維に付着するから、その
衣類等の表面側の繊維だけでなく、衣類等の内部の繊維
部分にまで浸透して、そのシワ発生防止剤の皮膜が形成
される。従って、その皮膜に基づくシワ防止作用は、衣
類等の全体に及ばせることができる。また、この場合、
シワ発生防止剤の揮散ガスは、上記したように衣類等の
全体に及ぶことと相まって、衣類等の繊維に過剰に付着
することはなく、またその付着量も衣類等について平均
化される。従って、衣類等の性状や外観を変質化させる
ようなことはない。
【0074】また、上記した効果は、ある種の変性シリ
コーン油等のように、常温下では、揮散性能が小さいも
のであっても、得られた衣類等用シワ発生防止材を、一
定温度以上に加熱することにより、上記同様の効果を発
揮させることができる。
【0075】また、本発明に係る衣類等用シワ発生防止
機能付き防虫材は、シワ発生防止剤と共に防虫剤を基材
中に一体的に保持させてなる構成としたことから、単一
物に対する操作だけで、シワ発生防止効果と防虫効果の
効果を同時に得ることができる。 また、本発明に係る
衣類等用シワ発生防止機能付き防虫材が、揮発性シワ発
生防止剤と昇華性乃至揮発性防虫剤とにより構成されて
なる場合には、これらが基材表面に露出する状態で基材
に保持された構成と相まって、これらの揮散ガスに基づ
くシワ発生防止効果と防虫効果とが相乗的に向上されて
発揮されることから、使用環境の変動が大きい場所で使
用する場合であっても、より安定した状態でしかも有利
に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る衣類等用シワ発生防止材の斜視図
である。
【図2】同上の衣類等用シワ発生防止材の収納状態を説
明する部分破断面斜視図である。
【図3】同上の作用を説明する部分縦断面図である。
【図4】同上の使用態様を説明する破断面斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 衣類等用シワ発生防止材 2 基材 3 シワ発生防止剤 3a 揮散ガス 4 収納器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B121 CA02 CC02 CC31 EA02 4L031 BA31 CA01 4L033 AC01 AC10 CA59

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シワ発生防止剤が、基材表面に露出する状
    態で、この基材に保持されてなることを特徴とする衣類
    等用シワ発生防止材。
  2. 【請求項2】シワ発生防止剤が、シリコーン類である請
    求項1に記載の衣類等用シワ発生防止材。
  3. 【請求項3】シリコーン類が、常温揮発性シリコーン油
    である請求項2に記載の衣類等用シワ発生防止材。
  4. 【請求項4】揮発性シリコーン油が、ジメチルシリコー
    ン、環状シリコーン及び揮発性変性シリコーンから選択
    される1又は2以上である請求項3に記載の衣類等用シ
    ワ発生防止材。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4の衣類等用シワ発
    生防止材におけるシワ発生防止剤に、防虫剤が混合され
    てなることを特徴とする衣類等用シワ発生防止機能付き
    防虫材。
  6. 【請求項6】防虫剤が、常温揮散性の液剤である請求項
    5に記載の衣類等用シワ発生防止機能付き防虫材。
  7. 【請求項7】揮発性シリコーン油が1重量部に対し、揮
    発性液体防虫剤が0.1重量部以上50重量部以下の割
    合で混合されてなる請求項6に記載の衣類等用シワ発生
    防止機能付き防虫材。
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