JP2001028325A - チップ部品の搬送装置及び搬送方法並びに電極形成装置 - Google Patents

チップ部品の搬送装置及び搬送方法並びに電極形成装置

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JP2001028325A
JP2001028325A JP19954799A JP19954799A JP2001028325A JP 2001028325 A JP2001028325 A JP 2001028325A JP 19954799 A JP19954799 A JP 19954799A JP 19954799 A JP19954799 A JP 19954799A JP 2001028325 A JP2001028325 A JP 2001028325A
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chip
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Akira Onodera
晃 小野寺
Satoru Kurimoto
哲 栗本
Jun Kudo
純 工藤
Seiichi Nakagawa
誠一 中川
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計自由度の向上、低コスト化、位置決め精
度の向上等を図る。 【解決手段】 一対の搬送ベルト(タイミングベルト)
21が複数のプーリに互いに離間して併走するように巻
回されている。チップ部品Wを解除可能に把持するする
チャック9は、搬送ベルト21の歯面211に係合可能
な第1突起部94、及び該歯面と反対側のフラット面に
当接可能な第2突起部93を有している。複数のチャッ
ク9は、搬送ベルト21が第1突起部94及び第2突起
部93の間に緩挿されることにより搬送ベルト21に配
列的に取り付けられる。チャック9は、チップ部品Wを
整列供給する供給機構32に対応する位置にあるとき
に、位置決め機構4により所定の基準に整合され、供給
されたチップ部品Wを把持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ状に形成さ
れたセラミックコンデンサ、ノイズフィルタ、その他の
チップ部品に各種処理を施すために用いられるチップ部
品の搬送装置及び搬送方法、並びにチップ部品に外部電
極を形成するためのチップ部品の電極形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】チップ部品として、例えば、積層型セラ
ミックコンデンサチップが知られている。この積層型セ
ラミックコンデンサチップでは、誘電体粉末を含む誘電
体層用ペーストをフィルム上に塗布して厚さ数十μmの
セラミック誘電体(グリーンシート)を成形し、このグ
リーンシート上に内部電極を印刷したものを複数枚積み
重ねた後、圧着により積層形成体を作製し、これをチッ
プ状に切断する。そして、このセラミック素体チップを
焼成した後、外部電極用ペーストを塗布することで積層
型セラミックコンデンサチップを得ることができる。
【0003】このようなチップ部品(素体チップ)の両
端に外部電極を形成する工程においては、電極を形成す
べきチップ部品を供給機構から順次、搬送機構に供給・
保持せしめ、当該搬送経路中に転写機構、乾燥機構、反
転機構、及び位置決め機構等を適宜に配置して構成され
る電極形成装置が用いられる。
【0004】チップ部品を整列して一個ずつ順次供給す
る供給機構としては、チッブ部品に振動を与えつつ各種
アタッチメントにより分離・整列させるもの、回転ふる
い方式で分離・整列させるもの、あるいは重力によりシ
ュートに落とし込むことにより分離・整列させるものな
どがある。
【0005】供給機構から供給されたチップ部品の搬送
機構としては、円盤状のインデックステーブルの外周部
に配列的にチップ把持部を均等配置して、該インデック
ステーブルを所定の角度ピッチで回転させるようにした
ものがある。チップ把持部は、チップ部品の一方の端部
(電極を塗布形成すべき端部)が露出するように他方の
端部を把持する。また、チップ部品をその一方の端部が
露出するようにチップ保持用ゴムキャリアに挿入・装着
して、これを所定ピッチで間欠的に送られる金属ベルト
に装着するようにしたものもある。
【0006】ここで、チップ部品の電極を塗布形成すべ
き一方の端部のみを露出させた状態でチップ部品の他端
を把持固定しているのは、以下の理由による。即ち、チ
ップ部品の中間部分を把持してその両端を露出させる構
成とすれば効率が向上する可能性があるが、かかるチッ
プ部品は極小であるため、その中間部分を各種処理に耐
えるのに十分な把持力で安定的に把持することは困難を
伴うからである。
【0007】搬送中のチップ部品と各種処理機構との間
の位置関係を規制するための位置決めは、搬送機構自体
の寸法精度や送り精度、搬送機構と各種処理機構の位置
的精度を厳密に設定しておくことを前提として、専らチ
ップ部品を正確な姿勢でインデックステーブルや金属ベ
ルトの把持部に把持させることにより行われている。
【0008】搬送機構により搬送されるチップ部品に対
する導体ペーストの転写機構としては、複数の溝を有す
るゴムローラや金属ローラの外周に導体ペーストを供給
して、位置決めされたチップ部品の端部に押し付けるこ
とにより転写するものがある。
【0009】チップ部品に転写された金属ペーストを乾
燥硬化させる乾燥機構としては、電熱抵抗方式のヒータ
による熱で対流により炉内の雰囲気温度を上昇させるよ
うにした乾燥炉が用いられている。チップ部品は該乾燥
炉の内部を通過するように搬送されることで、導体ペー
ストが乾燥される。この場合、導体ペーストの溶剤を蒸
発させて乾燥を完了するためには、高温下において長時
間を要するのが現状である。例えば、180°Cの温度
下で60秒程度の加熱時間が必要とされる。この温度環
境に耐える必要があることから搬送機構としては耐熱性
について特別な配慮が必要とされる。
【0010】上述したような搬送機構では必然的にチッ
プ部品の一方の端部に電極を塗布形成した後、他方の端
部に電極を塗布形成するためにチップ部品を反転させる
反転機構が必要となる。
【0011】かかる反転機構としては、搬送機構に一方
の端部が把持されたチップ部品を、該搬送機構による把
持を解除した上で、別途独立に設けられた反転用のロボ
ットハンド等により把持して取り出した後、180度回
転して、該搬送機構により再度把持させるようにしたも
のが用いられている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
技術においては、チップ部品の搬送は、円盤状のインデ
ックステーブルにチップ把持部を配設したものや金属ベ
ルトにチップ保持用のゴムキャリアを配設したものを用
いているため、以下のような問題があった。
【0013】即ち、インデックステーブルを用いたもの
では、チップ部品の搬送経路は円軌道であり、変更する
ことが困難なので、搬送経路を固定して考えて各種処理
機構の配置等の全体構成を設計する必要があり、設計上
の制約が多いという問題がった。
【0014】また、インデックステーブルにチップ把持
部を均等に配設しており、その構造上、インデックステ
ーブルの同心度等の寸法精度、チップ把持部の配設ピッ
チ精度(分割精度)、あるいはインデックステーブルの
割り出し精度(角度送り精度)等が、各種処理機構に対
するチッブ部品の位置決め精度に直接影響するため、こ
れらを厳密に設定する必要があり、コストが高くなると
いう問題があるとともに、できるだけ厳密に設定したと
しても、例えばテーブル偏芯等は解消が難しく、チップ
部品の位置決めバラツキを低くすることが困難な場合が
あるという問題があった。
【0015】また、上述の配設ピッチ精度等との関係か
らも、チップ把持部のみを容易に交換することはできな
いため、大きさなどの異なる種々のチップ部品に対して
柔軟に対応することができず、あるいは、チップ把持部
が故障した場合等において、その交換等に伴うメンテナ
ンス作業の工数が多いという問題もあった。
【0016】一方、金属ベルトにゴムキャリアを配設し
たものでは、ゴムキャリアは寿命が短いため、頻繁に交
換しなければならないとともに、その交換に要する作業
工数が多く、運転コストが高くなるという問題があっ
た。
【0017】また、インデックステーブルによる場合と
同様に、その構造上、金属ベルトの寸法精度、ゴムキャ
リアの配設ピッチ精度、あるいは金属ベルトの送り精度
等が、各種処理機構に対するチッブ部品の位置決め精度
に直接影響するため、位置決め精度を高くすることがで
きないとともに、これらを厳密に設定する必要があり、
コストが高くなるという問題があった。
【0018】さらに、搬送に伴う振動等の外乱による影
響により、搬送中にチップ部品の姿勢を維持できない場
合があるという問題もあった。
【0019】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、設計上の自由度が高く、装
置コストや運転コストを低減でき、品種の変更に柔軟に
対応でき、メンテナンスが容易で、さらに各処理機構に
対するチップ部品の位置決め精度を高くすることができ
る、チップ部品の搬送装置及び搬送方法並びに電極形成
装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】1.上記目的を達成する
ために、本発明の第1の観点によるチップ部品の搬送装
置は、複数のプーリに互いに離間して併走するように巻
回され、その一方の面に係合部(凹部及び/又は凸等)
が形成された一対の搬送ベルトを有するコンベアと、チ
ップ部品を解除可能に把持するチップ把持部、前記搬送
ベルトの前記係合部に係合可能な第1突起部、及び該搬
送ベルトの該係合部が形成された面と反対側の面に当接
可能な第2突起部を有し、該搬送ベルトが該第1突起部
及び該第2突起部の間に緩挿されることにより該搬送ベ
ルトに取り付けられる複数のチャックと、前記搬送ベル
トが停止された状態で前記チャックを所定の基準に整合
させる位置決め機構(チャック位置決め機構)と、を備
えて構成される。この場合において、特に限定されない
が、前記チャックに把持された状態の前記チップ部品の
位置を調整する他の位置決め機構(チップ位置決め機
構)をさらに備えることができる。
【0021】本発明のチップ部品の搬送装置では、複数
のプーリに巻回された搬送ベルトによりチップ部品を把
持するチャックを搬送するようにしたので、その軌道形
状の自由度が大きく、各種処理機構の配置に合わせて軌
道形状を設定することができ、設計上の制約を少なくす
ることができる。
【0022】加えて、搬送ベルトが停止されてチャック
が所定の位置(各種処理機構に対応する位置)にあると
きに、チャック位置決め機構により所定の基準に整合さ
せるようにしたので、搬送ベルトやプーリ等の寸法精度
やコンベアの送り精度、あるいは搬送ベルトに対するチ
ャックの取り付け精度が、チップ部品の位置決めに影響
することがなく、このため高精度な位置決めが可能にな
るとともに、かかる寸法精度等を緩和することができ、
コストの低減を図ることができる。前記チップ位置決め
機構をさらに設ければ、チップ部品の外形寸法にバラツ
キが存在する場合をも含めてさらに高精度な位置決めが
可能となる。具体的には、チップ部品の位置決めバラツ
キを±0.01mm以内とすることが可能である。
【0023】また、チャックの搬送ベルトに対する取り
付けは、チャックの第1突起部が搬送ベルトの係合部に
係合するように、該第1突起部と第2突起部で搬送ベル
トを挟み込むようにするだけでよいので、取り付けや取
り外しが容易であり、大きさなどの異なる種々のチップ
部品に対して柔軟に対応することができるとともに、チ
ャックの故障に伴うメンテナンス作業の工数を少なくす
ることができる。
【0024】さらに、搬送ベルトが弾性を有すること
と、チャックは搬送ベルトが第1及び第2突起部間に緩
挿されることによりある程度の遊びを持って取り付けら
れているため、振動等の外乱による影響がチャックやこ
れに保持されたチップ部品に及ぶことが少なくなり、搬
送中にチップ部品のチャックに対する姿勢が変化するこ
とが少ない。
【0025】2.上記目的を達成するために、本発明の
第2の観点によるチップ部品の搬送装置は、複数のタイ
ミングベルト用プーリに互いに離間して併走するように
歯合された一対のタイミングベルトを有するコンベア
と、前記一対のタイミングベルトの間に配置される本体
ブロック、前記チップ部品を前記本体ブロックとの間で
把持する該本体ブロックに支持されたチップ把持片、該
タイミングベルトの歯面に係合する第1突起部、及び該
タイミングベルトの該歯面と反対側の面に当接する第2
突起部を有するチャックと、を備えて構成される。
【0026】この場合において、所定の基準面を提供す
る位置決めブロック、及び前記タイミングベルトが停止
された状態で、前記チャックが該位置決めブロックの該
基準面に沿うように該チャックを押圧する位置決めプッ
シャを有する位置決め機構を、さらに備えることができ
る。また、前記本体ブロックを、進行方向前側及び後側
の二箇所の隅部にそれぞれ前記チップ部品が当接される
段差部を有する略矩形状の板状体とし、前記チップ把持
片を前記本体ブロックの前記前側の側面及び前記後側の
側面に沿うようにそれぞれ回動可能に取り付けるととも
に、該チップ把持片の先端部と前記段差部の側面とで前
記チップ部品を挟持するように付勢することができる。
【0027】本発明によると上述の第1の観点によるチ
ップ部品の搬送装置と同様の作用効果が達成される。そ
して、これに加えて、搬送ベルトとしてタイミングベル
トを用いており、タイミングベルトとしては一般に市販
されている駆動力伝達用のタイミングベルトを採用でき
るので、低コスト化を図ることもできる。また、チップ
部品は本体ブロックとチップ把持片とで把持するように
しているので、従来のゴムキャリア等と比較して把持が
確実であり、チャックに対するチップ部品の姿勢を確実
に維持することができる。
【0028】3.上記目的を達成するために、本発明の
第3の観点によるチップ部品の電極形成装置は、上記第
1及び第2の観点の何れかよるチップ部品の搬送装置
と、前記チャックに電極を形成すべきチップ部品を供給
・把持させる供給機構と、前記チャックに保持された前
記チップ部品の端部に導体ペーストを転写する転写機構
と、前記チップ部品に転写された導体ペーストを乾燥硬
化させる乾燥機構と、を備えて構成される。
【0029】供給機構により電極を形成すべきチップ部
品を搬送装置のチャックに順次供給・把持せしめ、チャ
ックに把持されたチップ部品は該搬送装置により順次送
られる。転写機構において、該チップ部品の端部に対し
て導体ペーストが転写された後、乾燥機構により乾燥定
着されることにより、該チップ部品に外部電極が形成さ
れる。
【0030】4.上記目的を達成するために、本発明の
第4の観点によるチップ部品の搬送方法は、複数のプー
リに歯合された搬送ベルトに取り付けられた複数のチャ
ックのチップ保持部にチップ部品を順次保持させる供給
ステップと、前記プーリの少なくとも一つを回転駆動し
て該チャックを移動させた後に停止させる搬送ステップ
と、前記チャックの姿勢を所定の基準に整合するように
位置決めする位置決めステップと、を備えて構成され
る。
【0031】本発明のチップ部品の搬送方法によると、
チャックに保持したチップ部品を搬送した後に、該チャ
ックを位置決めするようにしたので、搬送ステップによ
る送り精度等に捕らわれることなく、搬送先の位置でチ
ップ部品の姿勢を所定の基準(当該位置で行われる各種
処理ステップにおける基準)に合わせることができる。
従って、搬送ステップによる送り精度等の如何にかかわ
らず、チップ部品に対して高精度な処理を行うことが可
能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。1.全体構成 図1は本実施形態の電極形成装置の全体構成の概略を示
す正面図である。
【0033】この電極形成装置1は、チップ部品(素体
チップ)の両端に外部電極を形成するための装置であ
り、基台11及び基台11上に鉛直に立設されたメイン
フレーム12に、各種処理機構間でチップ部品を搬送す
る搬送機構(コンベア)2、電極を塗布形成すべきチッ
プ部品を整列供給する供給機構3、各種処理機構で処理
する際のチップ部品の位置及び姿勢を所定の基準に整合
させる複数の位置決め機構(チャックブロックの位置決
め機構であり、チップ部品の位置決め機構及びチャック
ブロックの開閉機構の何れか一方又は双方を含む場合が
ある)4、電極用の導体ペーストをチップ部品に塗布転
写するための転写機構5、チップ部品に転写された導体
ペーストを乾燥硬化させる乾燥機構6、チップ部品を反
転させる反転機構7、電極の形成が終了したチップ部品
を排出する排出機構8を適宜に配置して構成されてい
る。
【0034】ここで、図2に示されているように、チッ
プ部品Wは、例えば積層型セラミックコンデンサチップ
素体に対して、電極形成装置1により複数の電極Eが塗
布形成されることにより製造される。積層型セラミック
コンデンサチップ素体は、誘電体粉末を含む誘電体層用
ペーストをフィルム上に塗布して厚さ数十μmのセラミ
ック誘電体(グリーンシート)を成形し、このグリーン
シート上に内部電極を印刷したものを複数枚積み重ねた
後、圧着により積層形成体を作製し、これをチップ状に
切断・焼成して製造される。
【0035】なお、本願明細書中においては、完成品と
してのチップ部品のみならず、電極を形成する前及び形
成中のチップ素体をもチップ部品という。
【0036】2.搬送機構 図3は本実施形態の搬送機構2の要部構成を示す正面
図、図4は同じく平面図、図5は同じく断面図である。
適宜に、図1も参照する。
【0037】コンベアシステムとしての搬送機構2は、
無端状の一対の搬送ベルト21と、該搬送ベルト21を
張架するためのメインフレーム12に配設された複数の
プーリ22,23と、チップ部品Wを着脱自在に保持す
る複数のチャックブロック9とを備えて構成されてい
る。
【0038】搬送ベルト21は、その一方の面は配列的
な複数の歯を有する歯面211とされ、他方の面はフラ
ット面212とされた柔軟性を有する無端状のタイミン
グベルト(歯付きベルト)である(図3参照)。搬送ベ
ルト21は、例えば、補強のためその内部に金属からな
る網線が埋設された耐熱性を有するゴムから構成され
る。搬送ベルト21としては、動力伝達用として一般に
市販されているものを用いることができる。
【0039】プーリ22,23は、その外周に搬送ベル
ト21の歯面211が歯合する複数の歯が形成されたタ
イミングベルト用プーリであり、図1に示されているよ
うに、メインフレーム12に適宜に配設されている。プ
ーリ22は駆動モータ24により回転駆動される駆動プ
ーリであり、プーリ23は回転自在に軸支された従動プ
ーリ(アイドルプーリ)である。
【0040】一対の搬送ベルト21は互いに所定距離だ
け離間して併走するように、これらのプーリ22,23
に張架(巻回)されている。駆動プーリ22の一方はテ
ンション調整機構25を介してメインフレーム12に取
り付けられており、テンション調整機構25を手動操作
して当該駆動プーリ22の位置を調整することにより、
搬送ベルト21の張力を適宜に調整することができるよ
うになっている(図1参照)。
【0041】一対の搬送ベルト21は、図4及び図5に
示されているように、所定の軌道からの逸脱を防止する
ため、その断面が略L字状の下ガイド261に板状の上
ガイド262をボルト締結して構成されるガイドレール
26にそれぞれ案内されている。なお、ガイドレール2
6はメインフレーム12に不図示の支柱等を介して架設
されている。
【0042】図3〜図5に示されているように、一対の
搬送ベルト21には、チップ部品Wを保持するホルダと
しての複数のチャックブロック9が所定のピッチで配列
的に架け渡されている。
【0043】チャックブロック9は、略矩形板状に形成
された本体ブロック91と、一対のチップ把持片92
と、両側(図5において左右)にそれぞれ突出する板状
の水平板(第2突起部)93と、両側でそれぞれ一対の
水平ピン(第1突起部)94と、垂直ピン95から構成
されている。
【0044】本体ブロック91の先端の両隅部(図3及
び図4に矢印で示す進行方向に対して前側(下流側)及
び後側(上流側)の隅部)には、チップ部品Wの保持部
を構成する段差部(切欠部)911がそれぞれ形成され
ている。一対のチップ把持片92は、本体ブロック91
の両側面(前側及び後側の側面)に沿ってそれぞれ配置
されている。チップ把持片92の中間部分には、一体的
に略U字状の支持部921が形成されている。チップ把
持片92は、支持部921が本体ブロック91を挟み込
んだ状態で、水平ピン94と同軸上で回動自在となるよ
うに軸支されることにより本体ブロック91に取り付け
られている。
【0045】チップ把持片92の先端のチップ部品Wを
把持するための把持端(図3及び図5で上側の端部)9
22は、本体ブロック91の段差部911の側面側に突
出する小型突起となっている。チップ把持片92の基端
部側(図3及び図5で下側)はチップ把持片92の開閉
用の操作部923となっており、バネ96によりそれぞ
れ外側に付勢されている。
【0046】これにより、本体ブロック91の段差部9
11の側面と底面に沿って配置されたチップ部品Wは、
バネ96の付勢力によって、該段差部911の側面とこ
れに対向するチップ把持片91の把持端922とで把持
(挟持)され、一方、チップ把持片92の操作部923
をバネ96の付勢力に抗してそれぞれ本体ブロック91
側に押圧して、チップ把持片92を回動することによ
り、チップ部品Wの把持を解除することができる。この
実施形態では、本体ブロック91の段差部911の側面
の面積に対して、チップ把持片92の把持端922を十
分に小さく設定することにより、チップ部品Wを該段差
部911の側面に沿って安定に保持できるようにしてい
る。
【0047】水平板93とこれに対向する一対の水平ピ
ン94との間の寸法は、搬送ベルト21のフラット面2
12と歯面211の歯底との間の寸法よりも僅かに大き
くなるように設定されている。水平板93の水平ピン9
4側の面であって搬送ベルト21のフラット面212が
当接される部分の両側近傍は斜面931となっている。
【0048】また、一対の水平板93のそれぞれには貫
通穴932が形成されており、これらの貫通穴932に
水平ピン94側へ向かって突出するように垂直ピン95
が圧入固定されている。この垂直ピン95はチャックブ
ロック9が一対の搬送ベルト21の略中央に位置するよ
うに、その位置ずれを防止するためのものである。
【0049】チャックブロック9は、その両側(図5に
おいて左右)のそれぞれにおいて、搬送ベルト21の内
側面が垂直ピン95にほぼ当接するように、搬送ベルト
21が水平板93と一対の水平ピン94との間に緩挿さ
れることにより、ある程度の遊び(±0.5mm程度)
を持った状態で搬送ベルト21に架設される。
【0050】駆動プーリ22が回転駆動されることによ
り、搬送ベルト21が図1で矢印方向に間欠的にステッ
プ移動されることにより、これに伴いチャックブロック
9はその水平ピン94が搬送ベルト21の歯面211の
歯山に係合して同様にステップ移動され、各処理機構
3,5〜8に順次送られる。
【0051】この搬送機構では、複数のタイミングベル
ト用プーリ22,23に巻回された搬送ベルト21によ
りチップ部品Wを把持するチャックブロック9を搬送す
るようにしたので、その軌道形状の自由度が大きく、各
種処理機構3,5〜8の配置に合わせて軌道形状を設定
することができ、設計上の制約が少ない。
【0052】また、チャックブロック9は、所定の位置
(各種処理機構3,5〜8に対応する位置)にあるとき
に、後述する位置決め機構4により所定の基準に整合さ
れるので、搬送機構2と各種処理機構3,5,6,8に
対して位置的に整合させる必要がなく、搬送ベルト21
やプーリ22,23等の寸法精度や搬送ベルト21の送
り精度、搬送ベルト21に対するチャックブロック9の
取り付け精度等はラフでよい。
【0053】さらに、チャックブロック9の搬送ベルト
21に対する取り付けは、チャックブロック9の水平突
起94を搬送ベルト21の歯面211の歯谷(係合部)
に位置するように、水平突起94と水平板93で搬送ベ
ルト21を挟み込むようにするだけでよいので、取り付
けや取り外しが容易であり、電極を形成すべき部品品種
の変更に容易に対応でき、多品種少量生産の要請に柔軟
に対応することができる。チャックブロック9の故障に
伴うメンテナンス作業の工数も少なくすることができ
る。
【0054】加えて、搬送ベルト21が弾性を有するこ
とと、チャックブロック9は搬送ベルト21が水平突起
94及び水平板93に緩挿されることによりある程度の
遊びを持って取り付けられているため、振動等の外乱に
よる影響がチャックブロック9やこれに保持されたチッ
プ部品Wに及ぶことが少なくなり、搬送中にチップ部品
Wのチャックブロック9に対する姿勢が変化することが
少なくなる。
【0055】3.供給機構 図6は本実施形態のチップ部品Wの供給機構3(位置決
め機構4及び搬送機構2の一部を含む)を示す側面図で
ある。この供給機構3は、バルク状の複数のチップ部品
Wを分離整列させるバルクフィーダ31、及び該バルク
フィーダ31により分離整列されたチップ部品Wを搬送
機構2のチャックブロック9に保持させるべく移動する
移載ユニット(ピック・アンド・プレイス・ユニット)
32を備えている。
【0056】供給対象としての複数のチップ部品Wは、
バルク(ばら積み)状態で収納カセット311内に収納
されている。この収納カセット311は、任意にその交
換ができるように、ホッパーベース312に対して着脱
自在とされ、その着脱はワンタッチ操作で容易に行える
ようになっている。これにより、チップ部品Wの品種毎
に収納カセット311を準備して、適宜に交換すること
により、製造すべきチップ部品Wの品種の変更に容易に
対応することができる。
【0057】収納カセット311の内部の底面は傾斜面
313となっており、該傾斜面313の最下部側の側面
(図6では左側面)の下部には、不図示のシャッターを
有する開口が形成されている。このシャッターを開くこ
とにより、収納カセット311の内部に収納されたチッ
プ部品Wがホッパーベース312内に配置された漏斗状
のホッパー(不図示)に導かれる。
【0058】このホッパーの最下部の開口には、該ホッ
パーに対して相対的に上下動する分離整列用シュート
(不図示)が挿入配置されており、この上下動によって
分離整列用シュートの貫通穴にチップ部品Wが一個ずつ
落下することにより分離整列される。この相対的な上下
動は、分離整列用シュートを固定し、駆動モータ33の
動力を動力伝達機構34等を介して適宜に分岐して、ホ
ッパーベース312を収納カセット311とともに上下
に移動することによりなされる。
【0059】分離整列用シュートに導かれたチップ部品
Wは、円弧状シュート314及び水平シュート315内
を搬送されて、搬送機構2側の先端部近傍のピックアッ
プ位置316に至る。これらの分離整列用シュート、円
弧状シュート314、水平シュート315はホッパー側
の開口及びピックアップ位置316に形成された開口を
除いて密閉されており、シュート314,315内のチ
ップ部品Wの搬送は、当該先端部側から負圧吸引するこ
とにより行われる。負圧吸引する際には、ピックアップ
位置316の開口は、駆動モータ33の動力を適宜に分
岐伝達して駆動されるリンク機構317を介して作動さ
れる不図示のシャッターにより閉塞される。
【0060】なお、この実施形態では、バルクフィーダ
31は、図6で紙面に直交する方向に2系列が設置され
ており、並んで配置された一対のピックアップ位置31
6にはチップ部品Wがそれぞれ供給されるようになって
いる。
【0061】これらのピックアップ位置316に位置さ
れたチップ部品Wは、搬送機構2により所定の受け渡し
位置に設定されるとともに、後述する位置決め機構4に
よりその位置及び姿勢が調整された相前後する一対のチ
ャックブロック9に対して、移載ユニット32により二
個単位で移載され把持される。
【0062】移載ユニット32は負圧吸引によりチップ
部品Wを吸着保持するための一対のチップ吸着ノズル3
21を有している。このチップ吸着ノズル321は、上
下方向(Z軸方向)及び該Z軸方向に直交する平面内で
搬送機構2の搬送方向に沿う方向(X軸方向)に対して
直交する方向(Y軸方向)に移動するように支持された
ヘッド322に取り付けられている。ヘッド322のZ
軸方向及びY軸方向への移動は、駆動モータ33の動力
を適宜に分岐伝達することによりなされる。
【0063】バルクフィーダ31によってピックアップ
位置316に位置された一対のチップ部品Wは、降下さ
れたチップ吸着ノズル321に負圧吸着され、一旦上昇
した後にY軸方向に移動されて搬送機構2の上方に位置
され、次いで、降下されることにより、チャックブロッ
ク9のチップ保持部(段差部911及びチップ把持片9
2の把持端922により構成される)に位置され、チャ
ックブロック9により把持された後にチップ吸着ノズル
321の負圧吸着が解除されることにより移載される。
【0064】4.位置決め機構及びチャック開閉機構 図7は本実施形態の位置決め機構の平面図、図8は同じ
く位置決め機構(チャック開閉機構の一部を含む)の側
面図、図9は同じく位置決め機構(チャック開閉機構の
一部を含む)の背面図である。適宜に、図6も参照す
る。
【0065】搬送ベルト21によって搬送されるチャッ
クブロック9に対して、供給機構3の移載ユニット32
により移載されるチップ部品Wを、正確な姿勢でチャッ
クブロック9に把持させるため、チャックブロック9の
位置及び姿勢を所定の基準に整合させるためのチャック
位置決め機構4が供給機構3に対応して設けられてい
る。
【0066】メインフレーム12上にはスライド機構4
1の固定部411がボルト締結されており、スライド機
構41の可動部412には、支持部材413が取り付け
られている。この支持部材413には、不図示の位置決
め用駆動機構(ボールネジ機構、流体シリンダ機構等)
によりスライド運動されるロッド414の先端が連結さ
れている。
【0067】支持部材413の先端部には、Z軸位置決
めプッシャ42が一体的に取り付けられており、このZ
軸位置決めプッシャ42の上端面は、所定の供給位置に
搬入されたチャックブロック9の本体ブロック91の下
端面に対面するようになっている。スライド機構41の
駆動機構により可動部412が上方向(Z軸方向)に所
定の位置までスライドされることにより、Z軸位置決め
プッシャ42の上端面が一対のチャックブロック9の本
体ブロック91の下端面のそれぞれに圧接する。支持部
材413の先端部近傍にはカム部材419がボルト締結
により固定されている。
【0068】搬送ベルト21のガイドレール26の下ガ
イド261の一方の下面には、支持部材415が取り付
けられており、この支持部材415にはその先端にY軸
位置決めプッシャ43が一体的に固定された軸部材41
6がスライド自在に横設されている。軸部材416には
連結部材417がさらに固定されており、連結部材41
7の下端部近傍には横向きに突出するカム用ピン418
が一体的に固定されている。連結部材417は不図示の
バネによりY軸位置決めプッシャ43の先端面がチャッ
クブロック9の本体ブロック91の下部側面に圧接する
方向に付勢されている。
【0069】スライド機構41の可動部412が駆動機
構により下側に移動された状態では、カム部材419の
カム面に当接するカム用ピン418は該カム部材419
によってバネの付勢力に抗してY軸位置決めプッシャ4
3がチャックブロック9から離間する方向にスライドさ
れる。これと反対に、該可動部412が上側に移動され
ると、カム部材419によるカム用ピン418の押圧は
除々に解除されるので、Y軸位置決めプッシャ43の先
端面が所定の供給位置に搬入された一対のチャックブロ
ック9の本体ブロック91の下部側面のそれぞれに圧接
する。
【0070】搬送ベルト21のガイドレール26の下ガ
イド261の他方の下面には、Y軸位置決めブロック4
4が固定されており、このY軸位置決めブロック44
は、図7に点線で示されているように、導入用の傾斜面
441とY軸方向の基準面442を有する部材である。
【0071】また、スライド機構41の可動部412が
上側にスライドされると、回転自在に軸支された支持部
材451に固定されたX軸位置決めプッシャ45がバネ
452の付勢力によって回動され、X軸位置決めプッシ
ャ45の先端部がチャックブロック9の水平板93の側
面に圧接する(図7、図9参照)。一方、スライド機構
41の可動部412が下側にスライドされると、X軸位
置決めプッシャ45がバネ452の付勢力に抗して回動
されて、チャックブロック9の水平板93に対する圧接
が解除される。このX軸位置決めプッシャ45を含むX
軸位置決め機構は、隣り合う一対のチャックブロック9
のそれぞれ一対の水平板93の一方の側面についてそれ
ぞれ、即ち、四系統設けられている(図7参照)。
【0072】さらに、スライド機構41の可動部412
が上側にスライドされると、これに連動して、X軸及び
Z軸方向の基準面を提供する一対のX軸及びZ軸位置決
めブロック46が隣り合う一対のチャックブロック9の
間に降下挿入される。このX軸及びZ軸位置決めブロッ
ク46は、一方のチャックブロック9の水平板93の上
面及び側面並びに他方のチャックブロック9の水平板9
3の上面及び側面にそれぞれ当接する凸部461を有し
ており、所定の位置まで降下された状態で、該凸部46
1によりX軸方向の基準面462とZ軸方向の基準面4
63が提供される。一方、スライド機構41の可動部4
12が下側にスライドされると、このX軸及びZ軸位置
決めブロック46は、チャックブロック9の搬送の支障
とならないように上昇される。
【0073】スライド機構41により可動部412が下
側にスライドされた状態で、搬送機構2によるチャック
ブロック9の間欠搬送が実施され、処理対象としての一
対のチャックブロック9が所定のチップ供給位置に搬入
される。この状態では、図10(A)に示されているよ
うに、チャックブロック9は搬送ベルト21にある程度
の遊びを持って支持されており、比較的に自由な状態に
ある。
【0074】次いで、スライド機構41の可動部412
が上側にスライドされることにより、各X軸位置決めプ
ッシャ45が回動してその先端がチャックブロック9の
それぞれの水平板93の側面に圧接して、図10(B)
中、矢印xで示しているように押圧される。これによ
り、チャックブロック9はX軸及びZ軸位置決めブロッ
ク46のX軸方向の基準面462に沿った状態となり、
X軸方向の位置及び姿勢が規定される。
【0075】同様に、スライド機構41の可動部412
が上側にスライドされることにより、Y軸位置決めプッ
シャ43が進出してその先端がチャックブロック9の下
部側面に圧接して、図10(B)中、矢印yで示されて
いるように押圧される。なお、図10(B)ではチャッ
クブロック9の水平板93を押圧しているが、これは作
図の関係によるものであり、実際にはチャックブロック
9の本体ブロック91の側面を同方向に押圧している。
これにより、チャックブロック9はY軸位置決めブロッ
ク44のY軸方向の基準面442に沿った状態となり、
Y軸方向の位置及び姿勢が規定される。
【0076】同様に、スライド機構41の可動部412
が上側にスライドされることにより、Z軸位置決めプッ
シャ42が上昇してその先端がチャックブロック9の下
面に圧接して、図10(B)中、矢印zで示されている
ように押圧される。これにより、X軸及びZ軸位置決め
ブロック46のZ軸方向の基準面463に沿った状態と
なり、Z軸方向の位置及び姿勢が規定される。
【0077】また、図示は省略するが、この位置決め機
構は、チャックブロック9に対するチップ部品Wの位置
決め機構(チップ位置決め機構)をも備えている。この
チップ位置決め機構は、上述したチャックブロック9の
Y軸についての位置決め機構と同様にY軸位置決めプッ
シャとY軸方向の基準面を提供するY軸位置決めブロッ
クとから構成されている。
【0078】上述したチャック位置決め機構4によりチ
ャックブロック9の位置決めを実施した後、該チャック
ブロック9の位置決めと同様にチップ部品Wの両側面
(Y軸方向に直交する側面)の一方が、図10(C)
中、矢印y1で示されているように押圧され、Y軸位置
決めブロックy2のY軸方向の基準面に沿った状態とさ
れることにより、チップ部品WのY軸方向の位置が規定
される。ここで、Y軸位置決めブロックy2はスライド
機構に支持されていて、サーボモータ等によりY軸方向
に位置制御できるように構成されている。また、チップ
部品Wの寸法を自動計測する測定器(例えば、レーザ測
長器、デジタルマイクロメータ)が設けられており、チ
ップ部品WのY軸方向の寸法を測定し、その測定結果に
応じてY軸位置決めブロックy2の位置を補正するよう
にしている。補正値は測定された寸法の所定の基準寸法
に対する差の2分の1とする。これにより、チップ部品
Wの寸法(Y軸方向の寸法)にバラツキがある場合であ
っても、常にY軸方向の中心位置を基準として電極の転
写等を行うことができる。チップ部品WのX軸及びZ軸
方向の位置は、その構造上、チャックブロック9の段差
部911の側面及び底面によって提供される基準面に沿
った状態とされることにより規定される。
【0079】次に、チャックブロック9のチップ把持片
92によるチップ部品Wの把持及び解除を行うチャック
開閉機構47について、図8及び図9を参照して説明す
る。
【0080】メインフレーム12上にはスライド機構4
8の固定部481がボルト締結されており、スライド機
構48の可動部482には、支持部材483が取り付け
られている。この支持部材483には、不図示のレバー
開閉用駆動機構(例えば、流体シリンダ機構等)により
スライド運動されるロッド484の先端が連結されてい
る。支持部材483には、スライド運動を回動運動に変
換するためのカム部材485が取り付けられている。
【0081】一方、図9及び図10に示されているよう
に、スライド機構41の可動部412に取り付けられた
支持部材413には、レバー取付部材474が一体的に
取り付けられている。
【0082】このレバー取付部材474には、一対のチ
ャック開閉レバー471がその中間部分で回動自在に軸
支されている。チャック開閉レバー471は、所定のチ
ップ供給位置に搬入された一対のチャックブロック9の
それぞれの外側のチップ把持片92を回動させるレバー
である。チャック開閉レバー471の先端部(上端部)
にはチャックブロック9のチップ把持片92の操作部9
23に圧接可能な開閉用ピン472が一体的に取り付け
られており、その基端部(下端部)にはカム部材485
のカム面が当接するカム用ピン473が取り付けられて
いる。
【0083】搬送機構2によるチャックブロック9の間
欠搬送実施中は、チャック開閉レバー471が搬送の障
害とならないようにスライド機構41により下側にスラ
イドされた状態とされる。処理対象としての一対のチャ
ックブロック9が所定のチップ供給位置に搬入される
と。支持部材413が上側にスライドされ、一対のチッ
プ開閉レバー471の先端の開閉用ピン472がチャッ
クブロック9の近傍の所定の位置に設定される。
【0084】次いで、スライド機構48の可動部482
が上側にスライドされると、カム部材485によりカム
用ピン473が押圧され、チャック開閉レバー471が
回動されることにより、開閉用ピン472がチャックブ
ロック9のチップ把持片92の操作部923に圧接す
る。これにより、チップ把持片92がバネ96の付勢力
に抗して回動されて、その把持端922が本体ブロック
91の段差部911の側面から十分に離間する。
【0085】この状態で、上述のチップ供給機構3によ
りチップ部品Wが該段差部911に供給され、上述のチ
ップ位置決め機構により位置決めがなされる。その後、
スライド機構48の可動部482が下側にスライドされ
て、チャック開閉レバー471によるチップ把持片92
に対する圧接が解除され、これにより、チップ把持片9
2がバネ96の付勢力によって回動されて、その把持端
922と本体ブロック91の段差部911によってチッ
プ部品Wが所定の基準に整合した状態で把持される。
【0086】5.転写機構 図11は本実施形態の転写機構を示す正面図、図12は
同じく平面図、図13(A)〜(E)は同じく転写工程
を示す図である。
【0087】これらの図において、弾性体の凹版を構成
する無端状の平ベルトからなる転写ベルト(リング)5
1が駆動ローラ511及び従動ローラ512間に張架さ
れている。導体ペースト供給用のディスペンサ52、導
体ペースト転写ローラ53、押し当て部材としての転写
プッシャ54、余分な導体ペーストを掻き落とすための
ドクターナイフ55及び不図示のペースト皿を備えてい
る。
【0088】ここで、ディスペンサ52は転写ベルト5
1の搬送ベルト21に対して反対側の側部に配置されて
いる。転写ローラ53は金属、プラスチック、あるいは
多少の弾性を持つゴム等のローラであり、ディスペンサ
52の下方位置で転写ベルト51の外側面に形成された
凹版の表面に接触するように回転自在に支持されてい
る。転写ローラ53は、従動ローラ512とともに転写
ベルト51の走行に伴って回転する。従って、転写ロー
ラ53の外周面上にディスペンサ52から導体ペースト
56が供給されると、該導体ペースト56は転写ベルト
51の表面にて均一につぶされ転写される。
【0089】転写ベルト51の下部にはドクターナイフ
55が転写ベルト51の凹版表面に接触するように配置
されており、このドクターナイフ55で掻き落とされた
導体ペースト56は不図示のペースト皿に回収されるよ
うになっている。
【0090】転写ベルト51は適当な硬度を有するシリ
コーンゴム等の弾性体であり、外側面が凹版となってい
て、1周にわたって所要の複数の溝513が形成され
(図13参照)、これらの溝513の溝幅、溝ピッチ
(配列間隔)は、チップ部品Wに形成すべき外部端子電極
の幅、配列間隔に対応している。この転写ベルト51は
ローラ511,512の外周面に張架されるが、転写ベ
ルト51の横方向の位置ずれ防止のためにローラ51
1,512の外周面の両縁にガイド凸部が形成されてい
る。転写ベルト51は、駆動ローラ511が間欠回転す
ることで間欠走行するものであり、図11で矢印方向に
間欠的に回転される。
【0091】転写ベルト51の一方の直線状部分(チッ
プ部品Wが搬入される側)の内側面には、スライド可能
に支持された転写プッシャ54が設けられており、この
転写プッシャ54は先端面が平坦面となった金属等から
構成されている。転写プッシャ54は、転写ベルト51
が停止状態のときに、所定の転写位置に搬入されたチャ
ックブロック9に把持されたチップ部品Wに対して、近
接及び離間するよう不図示の駆動機構により駆動され
る。なお、転写プッシャ54の先端面の全面を平坦面と
する代わりに、チップ部品Wの配置部分に対応する先端
部分のみを平坦面としてもよい。
【0092】しかして、ディスペンサ52から導体ペー
スト56が転写ローラ53上に供給され、駆動ローラ5
1の間欠回転に伴う転写ベルト51の間欠走行に従って
従動ローラ52及び転写ローラ53が従属回転して、図
13(A)に示されるように、転写ベルト51の表面
(凹版)に導体ペースト56が供給される。
【0093】次いで、図13(B)に示されているよう
に、ドクターナイフ55で溝513以外にある余分な導
体ペースト56が掻き落とされる。そして、図13
(C)に示されているように、溝513のみに導体ペー
スト56を残した転写ベルト51の外側面の凹版部分
が、転写プッシャ54に対して転写ベルト51を挟んで
対向配置されたチャックブロック9に把持された一対の
チップ部品Wに対向する位置に到達する。
【0094】その後、図13(D)に示されているよう
に、転写ベルト51が停止した状態において、離間して
待機していた転写プッシャ54が進出するように駆動さ
れて、転写ベルト51の直線状部分の外側面の凹版を一
対のチップ部品Wの露出された端部に圧接させる。これ
により、図13(E)に示されているように、左右の転
写ベルト51の溝513内に残っていた導体ペースト5
6がチップ部品Wの露出した端部の所定箇所に塗布転写
される。
【0095】このとき、転写ベルト51が弾性を有して
いて、転写ベルト51の凹版にチップ部品Wの端部が圧
接した際に凹版側がチップ部品Wの表面に沿ってくぼむ
ため、チップ部品Wの端面から隣接する側面に回り込む
如く導体ペースト56が塗布される。
【0096】なお、搬送ベルト21により搬送されたチ
ャックブロック9は、転写機構5による導体ペースト5
6の転写に先立ち、所定の転写位置において、転写チャ
ック位置決め機構により位置決めされる。この転写チャ
ック位置決め機構は上述した供給機構3についてのチャ
ック位置決め機構4(但し、チャック開閉機構は有して
いない)とほぼ同様の構成であるので、その説明は省略
することにする。上述した供給機構3についてのチップ
位置決め機構(図10(C)参照)を省略して、あるい
は追加する形で、これと同様のチップ位置決め機構(チ
ップ部品Wの寸法測定器及び位置決めブロックy2の補
正機構等を含む)をこの転写機構5に設けることができ
る。これにより、チップ部品Wの転写機構5に対する位
置決めをより高精度化することができ、導体ペースト5
6の転写位置の精度をより向上することができる。
【0097】この転写機構5は、転写ベルト51の直線
部分を転写プッシャ52により押し出すように構成した
ので、一度に複数個のチップ部品Wに対して、導体ペー
スト56を塗布転写することができ量産性に優れてい
る。
【0098】7.乾燥機構 図14は本実施形態の乾燥機構の正面図、図15は同じ
く一部を断面とした側面図、図16は同じく要部を拡大
した断面図である。
【0099】メインフレーム12にはスライド機構61
の固定部611が固定されており、スライド機構61の
可動部612には支持部材613が取り付けられてい
る。この支持部材613には乾燥ユニット62が取り付
けられている。スライド機構61の可動部612には連
結部材614が取り付けられており、連結部材614の
先端部はメインフレーム12に形成された貫通孔を貫通
して裏面側に至っている。
【0100】メインフレーム12の裏面側には、駆動機
構(流体シリンダ)63が取り付けられており、駆動機
構63の作動軸631は連結部材614に連結されてい
る。スライド機構61の可動部612のストロークは、
ストッパ615及び616によって規制される。メイン
フレーム12には蝶番641を介して開閉自在に支持さ
れた保護板(遮光板)64が取り付けられている。
【0101】乾燥ユニット62は、ハロゲンランプ(射
出光を遠赤外線に波長変換するフィルタを含む)621
と、該ハロゲンランプ621から射出された遠赤外線を
所定の集光軸625上に集光させる集光板(リフレク
タ)622と、これらを覆う金属からなる遮光板623
とを備えて構成されている。乾燥ユニット62は搬送機
構2によるチャックブロック9の搬送方向に沿うよう
に、支持部材613上に設置されている。
【0102】チャックブロック9を間欠的に搬送する搬
送ベルト21は、基台11上に支柱263を介して架設
されたガイドレール26に案内されており、チャックブ
ロック9はこの部分においては、把持するチップ部品W
が下側に位置するように倒立した状態となっている(図
15参照)。
【0103】遮光板623は倒立したチャックブロック
9に保持されたチップ部品W及びその近傍部分が進入可
能なように直線溝状の開口624を有しており、チップ
部品Wはこの開口624に沿って移動される。乾燥ユニ
ット62はスライド機構61により上側にスライドされ
た状態で、その集光軸625がチャックブロック9に把
持されたチップ部品Wの露出端部の軌道にほぼ一致する
ように設定されている。
【0104】ハロゲンランプ621から射出された遠赤
外線は集光板622により集光軸625上に集光され、
この集光軸625に沿ってチップ部品Wの導体ペースト
56が塗布された露出端部が移動することにより、該導
体ペースト56が加熱され乾燥定着される。
【0105】この実施形態で使用する導体ペースト56
に含まれる溶剤は、3〜6μmの波長を良く吸収する性
質を有しているので、ハロゲンランプ621による遠赤
外線の波長はこの実施形態では3〜100μmとした。
【0106】従来技術では、電気抵抗熱によって炉体の
内部雰囲気温度を上昇させ、この高温雰囲気中にチップ
部品Wを位置させて、対流による熱伝導により加熱する
ようにしているから、十分な乾燥のためには長時間を必
要とし、乾燥炉の長さも必然的に長くなり装置の大型化
を招来していた。また、乾燥炉はその雰囲気温度を維持
するために、厳重な断熱構造が必要とされていた。
【0107】これに対して、本実施形態の乾燥ユニット
62による加熱は、電気抵抗熱による加熱ではなく、ハ
ロゲンランプ621より発せられた光の波長を特殊なフ
ィルタを通過させて遠赤外線へと変換し、これを集光板
622により集光軸625上に集光する構成であるか
ら、光エネルギを該集光軸625上に集中することがで
きるので、チップ部品Wに塗布転写された導体ペースト
56を短時間で乾燥硬化させることが可能である。ま
た、集光させることにより、搬送ベルト等の他の部分に
対する熱の影響が少なくなり、その他の部分の耐熱性の
設計仕様を緩和することができる。さらに、熱効率が良
いので乾燥ユニット62の搬送ベルト21に沿う方向の
長さを短くすることができる。
【0108】なお、この実施形態では、スライド機構6
1の可動部612を下側に駆動することにより、乾燥ユ
ニット62を降下させることができるようになってい
る。これは何らかの理由で搬送ベルト21の駆動が停止
した場合に、乾燥ユニット62によるチップ部品Wの過
剰な加熱が生じることを防止するためである。保護板6
4は乾燥ユニット62からの遠赤外線が上部に漏れ出す
のを防止するためのものであり、メンテナンス性を考慮
して開閉自在となっている。
【0109】8.反転機構 図17は本実施形態の反転機構の要部を示す正面図であ
り、図18は同じくチップ部品Wの受け渡しの様子を示
す図、図19は同じく制御系の構成を示すブロック図、
図20は転写コントローラによる反転処理の制御を示す
フローチャートである。適宜に、図1も参照する。
【0110】図1に示されているように、反転機構7を
構成するために、この実施形態では、従動プーリ23と
同様の構成を有する5個のプーリ(従動プーリ)71
1,712,713,714,715をメインフレーム
12に配置して、搬送ベルト21の軌道を略U字形状な
いしヘアピン状となるように設定している。
【0111】搬送ベルト21のプーリ711及び712
により構成される第1の直線部(第1の部位)721
と、プーリ714及び715により構成される第2の直
線部(第2の部位)722は互いに略平行となるように
され、且つ搬送時にチャックブロック9(チップ部品W
を含む)が互いに干渉しない程度に近接されている。
【0112】搬送ベルト21に架設された複数のチャッ
クブロック9のうち、第1の直線部721の所定の反転
位置にある第1のチャックブロック9Aの進行方向後側
(上流側)のチップ把持部と第2の直線部722の所定
の反転位置にある第2のチャックブロック9Bの進行方
向後側のチップ把持部が対向した状態で、第1のチャッ
クブロック9Aに後続する第3のチャックブロック9C
の搬送方向前側(下流側)のチップ保持部と第2のチャ
ックブロック9Bの進行方向前側のチップ把持部が対向
するようになっている。
【0113】図19に示されているように、この反転機
構7は、この電極形成装置1の全体を統括的に制御する
メインコントローラ10の制御下で動作するサブコント
ローラとしての反転コントローラ101を備えている。
さらに、該反転コントローラ101の制御に基づいて作
動される第1の反転チャック位置決め機構731、第1
の反転チャック開閉機構732、第2の反転チャック位
置決め機構733、第2の反転チャック開閉機構73
4、及び押出機構735を備えている。
【0114】なお、同図において、102は搬送機構2
を制御する搬送コントローラ、103は供給機構3及び
これに対応する位置決め機構4を制御する供給コントロ
ーラ、104は転写機構及びこれに対応する位置決め機
構4を制御する転写コントローラ、105は乾燥機構を
制御する乾燥コントローラ、106は排出機構及びこれ
に対応する位置決め機構4を制御する排出コントローラ
である。
【0115】第1の反転チャック位置決め機構731は
第1及び第3のチャックブロック9A,9Cの位置決め
行い、第1の反転チャック開閉機構732は第1及び第
3のチャックブロック9A,9Cのチップ把持片92の
開閉を行う。第2の反転チャック位置決め機構733は
第2のチャックブロック9Bの位置決め行い、第2の反
転チャック開閉機構734は第2のチャックブロック9
Bのチップ把持片92の開閉を行う。押出機構735は
第2の反転チャック位置決め機構733により位置決め
されたチャックブロック9Bをその姿勢を保持した状態
で第1及び第3のチャックブロック9A,9C側の所定
のチップ受け渡し位置まで選択的に進出させる機構であ
る。
【0116】第1の反転チャック位置決め機構731、
第1の反転チャック開閉機構732、第2の反転チャッ
ク位置決め機構733、及び第2の反転チャック開閉機
構734は、図7〜図9を参照して説明した供給機構3
についてのチャック位置決め機構(以下、供給チャック
位置決め機構という。)4及びチャック開閉機構(以
下、供給チャック開閉機構という)47と、以下に示す
点を除いてほぼ同様の構成を有している。
【0117】第1の反転チャック位置決め機構731は
供給チャック位置決め機構4とほぼ同様であるが、第1
の反転チャック開閉機構732は供給チャック開閉機構
47とはその構成が若干異なる。即ち、供給チャック開
閉機構47では、一対のチャックブロック9のそれぞれ
の外側のチャック把持片92を開閉する構成であるのに
対して、第1の反転チャック開閉機構732は、一対の
チャックブロック(第1及び第3のチャックブロック9
A,9C)のそれぞれの内側のチャック把持片92を開
閉する構成となっている。
【0118】また、第2の反転チャック位置決め機構7
33については、供給チャック位置決め機構4が一対の
チャックブロック9について位置決めを行うのに対し
て、単一のチャックブロック(第2のチャックブロック
9B)のみについて位置決めを行う点が相違するととも
に、第2のチャックブロック9Bを位置決めした後に、
その姿勢を保持したまま押出機構735により第1及び
第3のチャックブロック9A,9C側に所定の受け渡し
位置まで進出させることができるようになっている点に
おいて相違する。
【0119】第2の反転チャック開閉機構734につい
ては、供給チャック開閉機構47が一対のチャックブロ
ック9のそれぞれの外側のチャック把持片92を開閉す
る構成であるのに対して、単一のチャックブロック(第
2のチャックブロック9B)の両側のチャック把持片9
2を開閉する構成となっている点において相違する。
【0120】第1及び第2の反転チャック位置決め機構
731,733並びに第1及び第2の反転チャック開閉
機構732,734のその他の構成については、上述し
た供給チャック位置決め機構4及び供給チャック開閉機
構47とほぼ同様の構成であるので、その詳細な説明は
省略することにする。なお、供給チャック位置決め機構
4にはチップ部品Wをチャックブロック9に対して位置
決めするチップ位置決め機構が設けられているが、この
反転機構7にはかかるチップ位置決め機構は設けられて
いない。
【0121】押出機構735は第2の反転チャック位置
決め機構733により位置決めされたチャックブロック
(第2のチャックブロック9B)をその姿勢を保持した
状態で第1及び第3のチャックブロック9A,9C側の
所定のチップ受け渡し位置まで進出させる機構であり、
不図示の流体シリンダ機構からなる駆動機構により作動
されるスライド機構を備えている。
【0122】次に、図20に示すフローチャートを参照
して、反転コントローラ101による反転処理について
説明する。適宜に図17〜図19も参照する。
【0123】まず、搬送機構2によりチャックブロック
9が所定の位置まで搬送され、この電極形成装置1の全
体を制御するメインコントローラ10から反転処理を開
始すべき信号が送られたならば(ST1)、第1の反転
チャック位置決め機構731を作動して、第1及び第3
のチャックブロック9A,9Cの位置決めを行うととも
に、第2の反転チャック位置決め機構733を作動し
て、第2のチャックブロック9Bの位置決めを行う(S
T2)。
【0124】次いで、第2の反転チャック開閉機構73
4を作動して、第2のチャックブロック9Bのチップ把
持片92を開いた状態とし(ST3)、押出機構735
を作動して第2のチャックブロック9Bを所定の受け渡
し位置まで進出させる(ST4)。
【0125】この状態で、第2の反転チャック開閉機構
734の作動を解除して、第1のチャックブロック9A
の後側の把持部に把持されたチップ部品WA及び第3の
チャックブロック9Cの前側の把持部に把持されたチッ
プ部品WBを、第2のチャックブロック9Bの両側の把
持部によってそれぞれ把持させる(ST5)。
【0126】次いで、第1の反転チャック開閉機構73
2を作動して、第1及び第3のチャックブロック9A,
9Cによる該チップ部品WA,WBの把持を解除し(S
T6)、押出機構735を作動して第2のチャックブロ
ック9Bを後退させる(ST7)。
【0127】その後、第1の反転チャック位置決め機構
731による第1及び第3のチャックブロック9A,9
Cの位置決めを解除するとともに、第2の反転チャック
位置決め機構733による第2のチャックブロック9B
の位置決めを解除し、さらに第1の反転チャック開閉機
構732の作動を解除して第1及び第3のチャックブロ
ック9A,9Cのチップ把持片92を閉じた上で(ST
8)、メインコントローラ101に反転処理が終了した
ことを示す信号を送って(ST9)、この処理を終了す
る。
【0128】この実施形態の反転機構7によると、チッ
プ部品W(WA,WBを)チャックブロック9(9A,
9C)から他のチャックブロック9(9B)へ直接受け
渡すようにしているから、従来技術のようにこれらの間
でチップ部品Wを取り扱うロボットハンド等の装置を必
要とせず、反転処理に要する処理時間を短縮することが
可能であるとともに、その分だけ構成を簡略化すること
が可能である。特に、この実施形態では、二個のチップ
部品Wを同時に反転することができ、処理の効率が高
く、さらに構成が簡略化されている。
【0129】また、第1の直線部721に位置する一対
のチャックブロック9A,9Cから、第2の直線部72
2に位置する単一のチャックブロック9Bに対して、一
対のチップ部品WA,WBを受け渡すようにしているの
で、チップ部品Wの受け渡しに伴うチャックブロック同
士の相互の干渉が少ない。即ち、単一のチャックブロッ
クから他の単一のチャックブロックに対して一対のチッ
プ部品Wを受け渡す場合、チャックブロックの先端部の
段差部の間の部分が互いに干渉する場合がある、あるい
はチャックブロックの設計上制約が生じる場合がある
が、本実施形態ではかかる不都合が防止される。但し、
単一のチャックブロックから他の単一のチャックブロッ
クに一対のチップ部品Wを受け渡すようにしても勿論よ
い。
【0130】8.排出機構 図1に示される排出機構8は、チャックブロック9に把
持されてその両端に電極が塗布形成されたチップ部品W
をこの電極形成装置1から排出するための装置であり、
図示は省略するが、排出チャック位置決め機構、排出チ
ャック開閉機構、及び図19に示されているこれらの機
構を制御する排出コントローラ106を備えて構成され
る。排出チャック位置決め機構及び排出チャック開閉機
構は、上述した供給チャック位置決め機構4及び供給チ
ャック開閉機構47とほぼ同様の構成であるので、その
説明は省略することにする。
【0131】チャックブロック9が所定の排出位置に搬
入されたならば、排出チャック位置決め機構を作動して
チャックブロック9を位置決めするとともに、排出チャ
ック開閉機構を作動して、チップ把持片92によるチッ
プ部品Wの把持を解除し、両端に電極が形成されたチッ
プ部品Wを排出する。
【0132】9.その他 なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易に
するために記載されたものであって、本発明を限定する
ために記載されたものではない。したがって、上記の実
施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属
する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0133】例えば、搬送機構2の搬送ベルト21はタ
イミングベルトでなく通常の平ベルトやその他の形状の
ベルトであってもよい。
【0134】また、上述した供給機構3、位置決め機構
4、転写機構5、乾燥機構6、反転機構7、及び排出機
構8は、上記の構成に限定されることはなく、他の構成
のものを採用することができる。
【0135】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、設計
上の自由度が高く、装置コストや運転コストを低減で
き、品種の変更に柔軟に対応でき、メンテナンスが容易
で、さらに各処理機構に対するチップ部品の位置決め精
度を高くすることができる、チップ部品の搬送装置及び
搬送方法並びに電極形成装置を提供することができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の電極形成装置の全体構成
の概略を示す正面図である。
【図2】 本発明の実施形態のチップ部品の構成を示す
斜視図である。
【図3】 本発明の実施形態の搬送機構を示す正面図で
ある。
【図4】 本発明の実施形態の搬送機構を示す平面図で
ある。
【図5】 本発明の実施形態の搬送機構を示す断面図で
ある。
【図6】 本発明の実施形態の供給機構(位置決め機構
及び搬送機構の一部を含む)を示す側面図である。
【図7】 本発明の実施形態の位置決め機構を示す平面
図である。
【図8】 本発明の実施形態の位置決め機構及びチャッ
ク開閉機構を示す側面図である。
【図9】 本発明の実施形態の位置決め機構及びチャッ
ク開閉機構を示す背面図である。
【図10】 本発明の実施形態の位置決め機構による位
置決めの様子を説明するための図であり、(A)は搬送
時を、(B)はチャックブロックの位置決め時を、
(C)はチップ部品の位置決め時を示している。
【図11】 本発明の実施形態の転写機構を示す正面図
である。
【図12】 本発明の実施形態の転写機構を示す平面図
である。
【図13】 本発明の実施形態の転写機構による導体ペ
ーストの塗布転写工程を示す図である。
【図14】 本発明の実施形態の乾燥機構を示す正面図
である。
【図15】 本発明の実施形態の乾燥機構を示す側面図
である。
【図16】 本発明の実施形態の乾燥機構の要部を示す
断面図である。
【図17】 本発明の実施形態の反転機構を示す正面図
である。
【図18】 本発明の実施形態の反転機構によるチップ
部品の受け渡しを説明するための図である。
【図19】 本発明の実施形態の制御系の構成を示すブ
ロック図である。
【図20】 本発明の実施形態の反転機構の反転コント
ローラによる処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…電極形成装置 11…基台 12…メインフレーム 2…搬送機構 21…搬送ベルト(タイミングベルト) 211…歯面 212…フラット面 22…駆動プーリ 23…従動プーリ 24…駆動モータ 25…テンション調整機構 26…ガイドレール 261…下ガイド 262…上ガイド 263…支柱 3…供給機構 31…バルクフィーダ 311…収納カセット 312…ホッパーベース 313…傾斜面 314…円弧状シュート 315…水平シュート 316…ピックアップ位置 317…リンク機構 32…移載ユニット 321…チップ吸着ノズル 322…ヘッド 33…駆動モータ 34…動力伝達機構 4…位置決め機構 41…スライド機構 411…固定部 412…可動部 413…支持部材 414…ロッド 415…支持部材 416…軸部材 417…連結部材 418…カム用ピン 419…カム部材 42…Z軸位置決めプッシャ 43…Y軸位置決めプッシャ 44…Y軸位置決めブロック 441…傾斜面 442…Y軸方向基準面 45…X軸位置決めプッシャ 451…支持部材 452…バネ 46…X軸及びZ軸位置決めブロック 461…凸部 462…X軸方向基準面 463…Z軸方向基準面 47…チャック開閉機構 471…チャック開閉レバー 472…開閉用ピン 473…カム用ピン 474…レバー取付部材 48…スライド機構 481…固定部 482…可動部 483…支持部材 484…ロッド 485…カム部材 5…転写機構 51…転写ベルト 511…駆動ローラ 512…従動ローラ 513…溝 52…ディスペンサ 53…転写ローラ 54…転写プッシャ 55…ドクターナイフ 56…導体ペースト 6…乾燥機構 61…スライド機構 611…固定部 612…可動部 613…支持部材 614…連結部材 615,616…ストッパ 62…乾燥ユニット 621…ハロゲンランプ 622…集光板 623…遮光板 624…開口 625…集光軸 63…駆動機構 631…作動軸 64…保護板 641…蝶番 7…反転機構 711〜715…プーリ 721,722…直線部 731…第1の反転チャック位置決め機構 732…第1の反転チャック開閉機構 733…第2の反転チャック位置決め機構 734…第2の反転チャック開閉機構 735…押出機構 8…排出機構 9…チャックブロック 91…本体ブロック 911…段差部 92…チップ把持片 921…支持部 922…把持端 923…開閉用操作部 93…水平板 931…斜面 932…貫通穴 94…水平ピン 95…垂直ピン 96…バネ 10…メインコントローラ 101…転写コントローラ 102…搬送コントローラ 103…供給コントローラ 104…転写コントローラ 105…乾燥コントローラ 106…排出コントローラ W…チップ部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 純 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 中川 誠一 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 3F072 AA14 GA10 GC04 GE03 GG02 GG12 JA03 KA06 KA10 KD01 KD27 KE01 KE11 KE13 5E082 AA01 AB03 BC38 BC40 FG26 GG10 GG28 JJ03 JJ23 MM11 MM13 MM21 MM24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプーリに互いに離間して併走する
    ように巻回され、その一方の面に係合部が形成された一
    対の搬送ベルトを有するコンベアと、 チップ部品を解除可能に把持するチップ把持部、前記搬
    送ベルトの前記係合部に係合可能な第1突起部、及び該
    搬送ベルトの該係合部が形成された面と反対側の面に当
    接可能な第2突起部を有し、該搬送ベルトが該第1突起
    部及び該第2突起部の間に緩挿されることにより該搬送
    ベルトに取り付けられる複数のチャックと、 前記搬送ベルトが停止された状態で前記チャックを所定
    の基準に整合させる位置決め機構と、 を備えたチップ部品の搬送装置。
  2. 【請求項2】 複数のタイミングベルト用プーリに互い
    に離間して併走するように歯合された一対のタイミング
    ベルトを有するコンベアと、 前記一対のタイミングベルトの間に配置される本体ブロ
    ック、前記チップ部品を前記本体ブロックとの間で把持
    する該本体ブロックに支持されたチップ把持片、該タイ
    ミングベルトの歯面に係合する第1突起部、及び該タイ
    ミングベルトの該歯面と反対側の面に当接する第2突起
    部を有するチャックと、 を備えたチップ部品の搬送装置。
  3. 【請求項3】 所定の基準面を提供する位置決めブロッ
    ク、及び前記タイミングベルトが停止された状態で、前
    記チャックが該位置決めブロックの該基準面に沿うよう
    に該チャックを押圧する位置決めプッシャを有する位置
    決め機構を、さらに備えた請求項2に記載のチップ部品
    の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記本体ブロックは進行方向前側及び後
    側の二箇所の隅部にそれぞれ前記チップ部品が当接され
    る段差部を有する略矩形状の板状体であり、 前記チップ把持片を前記本体ブロックの前記前側の側面
    及び前記後側の側面に沿うようにそれぞれ回動可能に取
    り付けるとともに、該チップ把持片の先端部と前記段差
    部の側面とで前記チップ部品を挟持するように付勢した
    請求項2又は3に記載のチップ部品の搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載のチップ部
    品の搬送装置と、 前記チャックに電極を形成すべきチップ部品を供給・把
    持させる供給機構と、 前記チャックに保持された前記チップ部品の端部に導体
    ペーストを転写する転写機構と、 前記チップ部品に転写された導体ペーストを乾燥硬化さ
    せる乾燥機構と、 を備えたチップ部品の電極形成装置。
  6. 【請求項6】 複数のタイミングベルト用プーリに歯合
    されたタイミングベルトに取り付けられた複数のチャッ
    クのチップ保持部にチップ部品を順次保持させる搬入ス
    テップと、 前記タイミングベルト用プーリの少なくとも一つを回転
    駆動して該チャックを移動させた後に停止させる搬送ス
    テップと、 前記チャックの姿勢を所定の基準に整合するように位置
    決めする位置決めステップと、 を備えたチップ部品の搬送方法。
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