JP2001020424A - ベランダ壁用alcパネル及びその取付け方法 - Google Patents

ベランダ壁用alcパネル及びその取付け方法

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JP2001020424A
JP2001020424A JP11198320A JP19832099A JP2001020424A JP 2001020424 A JP2001020424 A JP 2001020424A JP 11198320 A JP11198320 A JP 11198320A JP 19832099 A JP19832099 A JP 19832099A JP 2001020424 A JP2001020424 A JP 2001020424A
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Japan
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panel
alc panel
anchor
alc
veranda wall
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JP11198320A
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English (en)
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Masuhiro Shibata
益弘 柴田
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下に並んだ2点のアンカー部材をそれぞれ
ALCパネルの幅方向の中心位置に正確に配置する。 【解決手段】 矩形パネルの幅方向のほぼ中央部で高さ
方向の中間部と下部の2ヵ所に、ネジ孔穿孔前のアンカ
ー部材10a,10cが埋設されたベランダ壁用ALC
パネルを用いて、前記アンカー部材10a,10cに、
該パネルの建物内面側からネジ孔を形成した後またはネ
ジ孔を形成しながら、ボルト5a,5cにより該パネル
1を構造材3aに固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、建物のベランダ壁用ALCパネ
ルの構造およびその取付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の外壁材の一種として、軽量気泡
コンクリートパネル(以下ALCパネルという)が用い
られている。このALCパネルは、発泡材を含むコンク
リートに補強用の鉄筋を埋設したものであり軽量で断熱
性および強度的に優れている。このようなALCパネル
は、ベランダの壁面や屋上の壁面等の上部が開放された
区画部分の壁(ベランダ壁)の壁材としても用いられ
る。
【0003】図4は、ALCパネルをベランダ壁として
取付ける従来の構造を示す。図示したように、建物躯体
であるつなぎ梁3aの上側および下側に、上側アングル
材(定規アングル)4aおよび下側アングル材(受けア
ングル)4bを配設する。これら2つのアングル材4
a,4bにそれぞれALCパネル1の高さ方向の中間部
および下部を取付ける。これにより、ALCパネル1の
高さ方向のほぼ上半分が床スラブ2からベランダ壁とし
て上方に突出した構成になる。このALCパネル1に
は、その長手方向(上下方向)の下方である短辺木口付
近と中ほど付近にそれぞれALCパネルの製造段階でア
ンカーナット11b,11dが埋設されている。これら
のアンカーナット11b,11dに対し、アンカーボル
ト12a,12cが螺合してそれぞれ取付け金物12
b,12dを介してアングル材4a,4bの垂直フラン
ジ4f,4gを挟持する。
【0004】これらのアンカーナット11b,11d
は、埋設プレート11a,11cに溶接等の方法でAL
Cパネル1に強固に結合させ、面外方向に変形させる外
力(主として風圧力)がこのALCパネルに作用したと
きに、アンカーナット11b,11dに生じる反力に充
分耐え得る強度となる必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のベランダ壁構造において、上下に並んだ2点のアン
カーナット11b,11dが、ベランダ壁を構成する各
々のALCパネルの幅の中心14に正確に配置されてい
ないと、図5(b)に示すように、面外方向に変形させ
る外力(主として風圧力)がALCパネルに作用したと
きに、アンカー部分に発生する反力により、中心14か
らのずれ量eに対応して、ALCパネルを水平面内で回
転させるモーメントが生じる。この結果、ALCパネル
の取付け部分にモーメントによる力が作用して取付け強
度を低下させる。
【0006】このような問題は、アンカーナットが正確
にパネルの幅方向の中心位置に埋設されていれば生じな
い。しかしながら、従来のALCパネルにおいては、イ
ンサートナットがパネル製造時にコンクリート内に埋め
込まれるため、前述の上下2点のアンカーナットの位置
はこのALCパネルを現場で取付ける前に定まってしま
う。この場合、ALCパネル製造時のインサートナット
の埋込精度では、上下2点のアンカーナットがそれぞれ
正確にパネルの幅方向の中心位置に配置することが困難
であり、前述のように、水平面内で回転モーメントが発
生するという問題が頻繁に起こってくる。
【0007】このような問題に対処して、ALCパネル
を水平面内で回転させることを防止するために、図5
(a)に示すように、隣接するALCパネルの長辺木口
同士をモルタル13等で接着する方法が考えられる。し
かしながら、このようなモルタル等によるパネル同士の
接着方法を用いると、モルタル等の材料費や作業工程の
増加となり、取付け作業が面倒になるとともにコストの
増大を来す。
【0008】本発明は上記従来技術を考慮したものであ
って、上下に並んだ2点のアンカー部材がそれぞれAL
Cパネルの幅方向の中心位置に正確に配置されるベラン
ダ壁用のALCパネルおよびこれを用いたベランダ壁の
取付け方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、矩形パネルの幅方向のほぼ中央部で高
さ方向の中間部と下部の2ヵ所に、ネジ孔穿孔前のアン
カー部材が埋設されたベランダ壁用ALCパネルを提供
する。
【0010】また、本発明ではこのようなALCパネル
を用いた壁パネルの取付け方法として、矩形パネルの幅
方向のほぼ中央部で高さ方向の中間部と下部の2ヵ所
で、躯体側の構造材に対しボルトにより該パネルを固定
するベランダ壁用ALCパネルの取付け方法において、
前記パネル内に予め埋設されたネジ孔穿孔前のアンカー
部材に、該パネルの建物内面側からネジ孔を形成した後
またはネジ孔を形成しながら、前記ボルトにより該パネ
ルを構造材に固定することを特徴とするベランダ壁用A
LCパネルの取付け方法を提供する。
【0011】このようなALCパネルを用いることによ
り、ALCパネルの板面にネジ込まれる上下2ヵ所のア
ンカーボルトは、実際の建物の梁や柱の骨組精度に合わ
せて、アンカー部材の面内の範囲内で取付け工程時に任
意にその位置を定めることができるため、上下に並んだ
2点のアンカーボルトの位置をそれぞれ現場で正確にA
LCパネルの中心位置に配置することができる。
【0012】これにより、風圧力を主とするALCパネ
ルを面外方向に変形させる外力が作用しても、この外力
に対する前記上下2ヵ所のアンカーボルト部分の反力に
よるALCパネルを水平面内で回転させるモーメントが
発生しない。したがって、取付け部分に作用する捩り力
等による取付け部の劣化や強度の低下が防止され、また
回転作用防止のためのモルタル等による接着を施さなく
ても充分に強度の高いパネル取付け構造が達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態の構
成説明図であり、図2はそのイ−イ部の断面図である。
2は床スラブであり、ベランダの床として通常は、雨水
がかかった場合を想定して防水仕上げや排水溝等を施す
が、図1、図2ではこれらを省略してある。
【0014】3bは片持ち梁である。この片持ち梁3b
は、通常は建物の柱または梁に接合されて、ベランダ部
分の壁や床および仕上げ等の重量を支持し、建物の柱や
梁にその荷重を伝達する。片持ち梁3bの先端は、H型
鋼からなるつなぎ梁3aに連結されている。
【0015】つなぎ梁3aの上側フランジ上に、つなぎ
梁3aと平行に定規アングル4aが固定される。つなぎ
梁3aの上側フランジと下側フランジを支点として、つ
なぎ材4cを設け、これに受けアングル4bが定規アン
グル4aの下方にこれと平行に固定される。
【0016】このとき、定規アングル4aの垂直フラン
ジ4fの外面と、受けアングル4bの垂直フランジ4g
の内面はともに、取付けるALCパネルのベランダ側の
板面に当接させるので、同一平面となるように配置す
る。
【0017】このような配置とするためには、つなぎ材
4cを、図示したように、アングルピース4d,4eを
介してつなぎ梁3aの上側フランジと下側フランジに取
付けると、前記垂直フランジ4fの外面に対し、前記垂
直フランジ4gの内面を同一平面の位置に調整しやすく
なる。また、つなぎ材4cは、取付けるALCパネル1
同士の垂直目地の位置に配置すると、ALCパネル1と
の交錯が回避できる。
【0018】一方、ALCパネル1には、その長さ方向
の中程と、下側の短辺木口付近にそれぞれアンカー板1
0a,10cが内蔵される。これらのアンカー板10
a,10cは、その材質として、炭素鋼、ステンレス
鋼、合板等が使用でき、当該取付け工程の前に孔開け等
のアンカーボルト螺入のための加工が施されていない状
態で、ALCパネル1の屋外側板面1cに略平行に、か
つ、ALCパネル1の幅方向の略中心に配置される。
【0019】この孔開けがされていないアンカー板10
a,10cに対し、ALCパネル取付けの際に、図2に
示すように、上側アンカーボルト5aと下側アンカーボ
ルト5cの位置を設定し、アンカー板10a,10cの
所定の位置にそれぞれアンカーボルト5a,5cを螺合
する孔10b,10dを開け、螺刻する。
【0020】次に、アンカーボルト5a,5cをそれぞ
れ取付け金物5b,5dの孔に挿通し、螺刻したアンカ
ー板10a,10cの孔10b,10dに螺合し、AL
Cパネル1と上側の取付け金物5bにより定規アングル
4aを挟持し、ALCパネル1と下側の取付け金物5d
により受けアングル4bを挟持する。これにより、AL
Cパネル1を建物躯体側に取付ける。ALCパネル1の
重量は受けアングル4bに支持される。なお、図におい
て、7は平鋼、7aはビスであり、8は笠木、9は見切
り縁を示す。
【0021】図3(a)〜(f)は取付け金物5b,5
dの形状例を示す。図示したように、それぞれアンカー
ボルトが挿通する取付け用の孔5fを有し各種の形状が
可能である。
【0022】前述のアンカー板10a,10cに孔10
b,10dを開けて螺刻する方法として、一般的にはド
リルによる孔開けを行った後、タップによる螺刻を行っ
て雌ネジを形成するが、例えば、タッピングボルトを用
いて孔開けと螺刻およびボルトの螺合を同時に行う方法
を用いると、取付け工程数を減らすことができて好まし
い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、上下
に並んだ2点のアンカーが、それぞれALCパネルの幅
方向の中心に正確に配置されるため、ALCパネルを面
外方向に変形させる外力が作用しても、ALCパネルを
水平面内で回転させるモーメントが発生せず、ねじり力
等が作用しないため充分な取付け強度が維持され、それ
ぞれのアンカーの強度に応じたパネルの取付け強度が実
現できるという優れた効果を有する。また、埋設された
穿孔前のアンカー部材の幅と長さ寸法を大きくすること
により、アンカー位置が異なる複数の品種となるALC
パネルを1つの品種で使用できるという効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の構成説明図。
【図2】 図1のイ−イに沿った断面図。
【図3】 本発明の取付け金物の形状例の図。
【図4】 従来のベランダ壁取付け構造の断面図。
【図5】 従来のベランダ壁取付け構造の問題点の説明
図。
【符号の説明】
1:ALCパネル、1c:ALCパネルの屋外側板面、
2:床スラブ、3a:つなぎ梁、3b:片持ち梁、4
a:定規アングル、4b:受けアングル、4c:つなぎ
材、4d,4e:アングルピース、4f:定規アングル
4aの垂直フランジ、4g:受けアングル4bの垂直フ
ランジ、5a,5c:アンカーボルト、5b,5d:取
付け金物、10a,10c:アンカー板、10b,10
d:孔、11a,11c:埋設プレート、11b,11
d:アンカーナット、12a,12c:アンカーボル
ト、12b,12d:取付け金物、13:モルタル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形パネルの幅方向のほぼ中央部で高さ方
    向の中間部と下部の2ヵ所に、ネジ孔穿孔前のアンカー
    部材が埋設されたベランダ壁用ALCパネル。
  2. 【請求項2】矩形パネルの幅方向のほぼ中央部で高さ方
    向の中間部と下部の2ヵ所で、躯体側の構造材に対しボ
    ルトにより該パネルを固定するベランダ壁用ALCパネ
    ルの取付け方法において、 前記パネル内に予め埋設されたネジ孔穿孔前のアンカー
    部材に、該パネルの建物内面側からネジ孔を形成した後
    またはネジ孔を形成しながら、前記ボルトにより該パネ
    ルを構造材に固定することを特徴とするベランダ壁用A
    LCパネルの取付け方法。
JP11198320A 1999-07-13 1999-07-13 ベランダ壁用alcパネル及びその取付け方法 Pending JP2001020424A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107083815A (zh) * 2017-06-26 2017-08-22 江苏沪宁钢机股份有限公司 一种全装配隐梁式通腔组合钢板剪力墙结构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107083815A (zh) * 2017-06-26 2017-08-22 江苏沪宁钢机股份有限公司 一种全装配隐梁式通腔组合钢板剪力墙结构
CN107083815B (zh) * 2017-06-26 2022-09-20 江苏沪宁钢机股份有限公司 一种全装配隐梁式通腔组合钢板剪力墙结构

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