JP2001017599A - 打球的中度判定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、的にボールを当てた結果を確実且つ
正確に判定することができ、且つ、楽しく練習を行うこ
とができる打球的中度判定装置を提供する。 【解決手段】本発明の打球的中度判定装置は、ターゲッ
ト部２の目標領域を目指して例えばゴルフボールを打っ
て、ボールが目標領域内に当たれば、振動センサ３ａか
らの検知信号が最も大きくなる。送信データ生成部は各
検知信号を受け取り、振動情報を含むデータを作成し、
送信データ処理部が電波に乗せて送信する。判定制御部
は、受信データ処理部が受信した電波に応じたデータを
取り込み、コントローラが振動センサ３ａの振動の大き
さを演算し、ターゲット部２のどの部位にどの程度の強
さでボールが当たったかを判定し、ボールがターゲット
部２の目標領域に当たったと判定したときは、表示器６
により例えば「当」の文字を表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、的にゴル
フボールを当ててゴルフの打球練習を行うために用いる
打球的中度判定装置に関するものである。

【従来の技術】従来より、限られた敷地内で例えばゴル
フの打球練習を行う際には、前方に的及びネットを配置
し、的から所定の距離離れた打席からこの的を目がけて
ボールを打ち込んで、例えば的或いは的の中心にボール
が当たるように打球姿勢等を矯正することによって技術
の上達を図るように構成した練習具が実用化されてい
る。

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
練習具の場合には、単に的の中心にゴルフボールを当て
ようとするものであるので、的のどこに当たったか見落
としてしまう場合もあって、特に一人で練習する時に
は、折角ボールを打っても判定ができないことがあると
いう問題点があった。また、単にボールを打って的に当
てるだけのものであるので、単調で練習が無味乾燥なも
のとなり易いという欠点もあった。本発明は、上記従来
の事情に鑑み開発されたものであり、例えば的にボール
を当てた結果を、確実、且つ、正確に判定することがで
きるとともに、楽しく練習を行うことができ興趣に富ん
だ打球的中度判定装置を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明に係
る打球的中度判定装置は、ボールが当てられるターゲッ
ト部と、前記ターゲット部の所定の部位に取り付けら
れ、前記ボールが当てられた際の前記ターゲット部の振
動を検知して振動の強さに対応した検出信号を生成する
振動検出手段と、前記振動検出手段が生成した前記検出
信号に基づいて、少なくとも前記ターゲット部の前記ボ
ールが当てられた部位を判定し、的中度に応じて出力手
段により当り程度情報を出力させる判定手段とを備えた
ことを特徴とする。この発明によれば、振動検出手段に
よりターゲット部におけるボールが当てられた部位を検
出し、判定手段により当てられた部位を判定し、更に、
的中度に応じて出力手段により当り程度情報を出力させ
るものであるから、的にボールを当てた結果を確実且つ
正確に認識することができるとともに、楽しく練習を行
うことができる。請求項２記載の発明は、請求項１記載
の打球的中度判定装置であって、前記振動検出手段が、
前記ターゲット部の複数箇所に取り付けられていること
を特徴とする。この発明によれば、ターゲット部におけ
るボールが当てられた部位の検出を的確に行うことがで
きる。請求項３記載の発明は、前記請求項１又は２記載
の打球的中度判定装置であって、前記判定手段が、前記
検出信号に基づく振動情報を含むデータを電波又は赤外
線を用いて送信する送信手段と、前記送信手段から送信
された前記データを受信する受信手段とを備え、前記受
信手段が受信した前記データに基づいて、少なくとも前
記ボールが当てられた前記ターゲット部上の位置を判定
することを特徴とする。この発明によれば、振動検出手
段から判定手段への間のデータの送信を電波又は赤外線
により行うものであるから、前記振動検出手段が取り付
けられるターゲット部と、判定手段とをケーブル等を用
いずに接続でき、これにより、ターゲット部の配置の自
由度を高めることができる。請求項４記載の発明は、前
記請求項３記載の打球的中度判定装置の判定手段におけ
る送信手段と受信手段が、有線で送受信するものである
ことを特徴とするものである。この発明によっても、前
記請求項３記載の発明と同様の作用を発揮できる。請求
項５記載の発明は、前記請求項１乃至４のいずれかに記
載の打球的中度判定装置であって、装置が、動作用の電
力供給を行う太陽電池を備えたことを特徴とする。この
発明によれば、太陽電池から電力が供給される構成であ
るため、商用電源を確保できない場所でも本装置を使用
でき、使用場所が限定されることはない。請求項６記載
の発明は、前記請求項１乃至５のいずれかに記載の打球
的中度判定装置におけるボールが、ゴルフボール、野球
用ボール、テニス用ボールのいずれかであることを特徴
とする。この発明によれば、ゴルフボール又は野球用ボ
ール或いはテニス用ボールを用いて前記請求項１乃至５
のいずれかに記載の発明の作用を発揮できる。

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。図１は、本発明の実施の形態の打球的中
度判定装置の構成を示す斜視図、図２は同打球的中度判
定装置の構成を示す平面図、図３は同打球的中度判定装
置の構成を示すブロック図である。図１乃至図３に示す
ように、本実施の形態の打球的中度判定装置１は、例え
ばゴルフの打撃練習のために用いられ、中心部がゴルフ
ボールを当てる目標領域とされ丸パイプ等からなるフレ
ーム２ａに網状部材が張られて形成された略円形のター
ゲット部２と、ターゲット部２の所定の部位に配置され
少なくとも表面側は緩衝材で被覆されターゲット部２の
振動を検知して振動の大きさに対応した検知信号を生成
する複数の振動検出手段である振動センサ３ａ乃至３ｅ
と、ターゲット部２の裏側に取り付けられ、前記各振動
センサ３ａ乃至３ｅによって生成された検知信号に基づ
いて振動情報を含むデータを作成して電波に乗せて送信
する送信部４と、電波を受信して上記データを取り出し
てターゲット部２のどの部位にボールが当たったかを判
定し、判定結果に基づいて後述する表示器を制御する判
定制御部５と、多数の表示灯から構成され、ターゲット
部２の裏側に後述するネット９によって隔てられて配置
され、判定制御部５の制御によって例えばボールがター
ゲット部２の目標領域に当たったと判定されたときは例
えば「当」の文字を表示する大型の表示器６と、送信部
４に電力を供給する太陽電池７と、判定制御部５及び表
示器６に電力を供給する太陽電池８とを有している。ま
た、打席Ａ（図２を参照）やターゲット部２を含み、表
示器６の表側近傍までの所定の領域を少なくとも側面か
ら包囲するようにネット９が設けられている。また、図
２に示すように、前記ターゲット部２及び表示器６は、
それぞれ鉄骨製の支柱１１、１２によりワイヤ１３、１
４を介して吊り下げられるように取り付けられている。
前記ネット９も、ターゲット部２等と同様に図示してい
ないが鉄骨製の支柱により支持することができる。ま
た、前記振動センサ３ａは、ターゲット部２の中心部の
目標領域に配置され、振動センサ３ｂ乃至３ｅは、ター
ゲット部２の周縁部の所定の部位にそれぞれ配置されて
いる。また、前記送信部４は、前記振動センサ３ａ乃至
３ｅによって生成された検知信号を受け取って、Ａ／Ｄ
変換した後、各振動センサに対応した信号を所定の順序
で並べてボールが当たった際の振動情報を含むデータを
作成する送信データ生成部１５と、送信データ生成部１
５によって作成されたデータをエンコードして電波に乗
せて送信するための送信データ処理部１６と、アンテナ
１７とを有している。また、判定制御部５は、アンテナ
１８と、アンテナ１８によって受信された電波からエン
コードされたデータを取り出す受信データ処理部１９
と、所定の制御プログラムに基づき、受信データ処理部
１９から送られて来たデータを取り込んで、振動センサ
３ａ又は各振動センサ３ｂ乃至３ｅの振動の大きさを演
算し、この演算結果からターゲット部２のどの部位にど
の程度の強さでボールが当たったかを判定し、この判定
結果に基づいて表示器６に例えば所定の表示パターン、
メッセージ等を表示させるコントローラ２１と、例えば
制御プログラムや複数のメッセージ文等の表示パターン
を記憶した記憶部２２とを有している。前記記憶部２２
は例えばＥＥＰＲＯＭを有し、図外の入力装置を用い
て、記憶内容の一部が書換可能なように構成されてい
る。次に、本実施の形態の打球的中度判定装置１による
打球練習について説明する。練習者は打席Ａに立ち、タ
ーゲット部２の中心部の目標領域を目指してゴルフボー
ルを打つ。ここでボールが目標領域内に当たれば、振動
センサ３ａからの検知信号が最も大きくなり、もし、周
縁部の振動センサ３ｅの配置位置近傍にボールが当たれ
ば、この振動センサ３ｅからの検知信号が最も大きくな
る。このように、ボールが当たった位置や衝撃の強さに
よって各振動センサ３ａ乃至３ｅからの検知信号の大き
さの組み合わせが異なるものである。送信データ生成部
１５は各検知信号を受け取り、Ａ／Ｄ変換して例えば振
動センサ３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ、３ｅに対応する信号
の順に並べて振動情報を含む送信のためのデータを作成
し、送信データ処理部１６が一連のデータをエンコード
して電波に乗せて送信する。判定制御部５においては、
受信データ処理部１９により受信した電波からエンコー
ドされたデータを取り出し、コントローラ２１が受信デ
ータ処理部１９から送られて来たデータに基づいて、各
振動センサの振動の大きさを演算し、ターゲット部２の
どの部位にどの程度の強さでボールが当たったかを判定
し、例えばボールがターゲット部２の中心部の目標領域
に当たったと判定したときは、表示器６に例えば「当」
の文字を表示させる。この表示を確認した練習者は、満
足感を得るとともに自分の打ち方に誤りがなかったこと
を知る。以上説明したように、本実施の形態によれば、
例えば的にボールを当てた結果を確実且つ正確に判定す
ることができるとともに、楽しく練習を行うことができ
ことになり、一段と練習に励み技術の向上を図ることが
できる。また、電波を用いて、前記送信部４と判定制御
部５との間で、検出信号に基づく振動情報を含むデータ
の授受を行うので、例えば、容易に表示器６を増設した
り、ターゲット部２を所望の位置に配置したりすること
ができる。更に、前記送信部４、判定制御部５、表示器
６には、太陽電池７、８から電力が供給されるので、商
用電源の有無を問わず、どこにでも設置でき、ターゲッ
ト部２の取付けも容易となる。また、前記ターゲット部
２は大部分が網状部材からなっているので、強風にも耐
えることができ、フレーム２ａはステンレス等からなっ
ているので堅牢である。また、前記送信部４や太陽電池
７はターゲット部２の裏側に配置されているので、ボー
ルが当たって破損することがない。また、表示器６はネ
ットの裏側に配置されているのでボールが当たって破損
することがない。更に、ターゲット部２はワイヤによっ
て吊り下げられるので、取付け取外しが容易である。ま
た、表示器６の表示等は取り替えが容易であり、保守が
容易である。以上、本発明の実施の形態を詳述したが、
本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限るものでは
ない。例えば、本実施の形態では前記送信部４と判定制
御部５との間のデータの授受を電波を用いて行う場合に
ついて述べたが、本発明においては、赤外線通信方式を
用いるようにしても良い。また有線であっても良い。ま
た、本実施の形態に係る装置の電源としては、上述した
太陽電池７、８に限らず、ＡＣ１００Ｖを供給できる商
用電源を用いることも勿論可能である。また、判定制御
部５や表示器６の設置位置は、ネット９の裏側だけでな
く、例えば打席の後方に追加しても良い。更に、表示器
６による表示のほかに、ブザー回転灯を光らせたり、ス
ピーカから音声を出力させるようにしても良い。更にま
た、表示器６による表示とともに、ブザー回転灯を光ら
せたり、スピーカから音声を出力させるようにしても良
い。また、表示器６による表示パターンは、温度や時間
によって自動的に変えるようにしても良い。更に、上述
した実施の形態では、主にゴルフボールの打球練習用に
適用した場合について説明したが、この他、野球の打撃
練習用、テニスの打球練習用としても応用可能であり、
練習者がボールを扱って練習するような形式のものであ
れば、幅広く応用可能である。

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、例えばタ
ーゲット部にボールを当てた結果の的中度を確実且つ正
確に判定することができるとともに、表示を見ることに
よって楽しく練習を行うことができる打球的中度判定装
置を提供できる。請求項２記載の発明によれば、振動検
出手段は、ターゲット部の複数箇所に取り付けられてい
るので、確実に的中度を判定することができる打球的中
度判定装置を提供できる。請求項３記載の発明によれ
ば、電波又は赤外線を用いてデータの授受を行うので、
ターゲット部の配置の自由度を高めることができる打球
的中度判定装置を提供できる。請求項４記載の発明によ
れば、本装置の判定手段における送信手段と受信手段を
有線で送受信して、請求項３記載の発明と同様の効果を
有する打球的中度判定装置を提供できる。請求項５記載
の発明によれば、太陽電池から電力が供給されるので、
商用電源を確保できない場所でも本装置を使用でき、使
用場所が限定されない打球的中度判定装置を提供でき
る。請求項６記載の発明によれば、ゴルフボール又は野
球用ボール或いはテニス用ボールを用いて前記請求項１
乃至５のいずれかに記載の発明と同様の効果を有する打
球的中度判定装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態による打球的中度判定装置
の構成を示す斜視図である。

【図２】本実施の形態の打球的中度判定装置の配置構成
を示す平面図である。

【図３】本実施の形態の打球的中度判定装置の構成を示
すブロック図である。

【符号の説明】

１ 打球的中度判定装置 ２ ターゲット部 ３ａ乃至３ｅ 振動センサ ４ 送信部 ５ 判定制御部 ６ 表示器 ７ 太陽電池 ８ 太陽電池 ９ ネット １１ 支柱 １３ ワイヤ １５ 送信データ生成部 １６ 送信データ処理部 １８ アンテナ １９ 受信データ処理部 ２１ コントローラ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ボールが当てられるターゲット部と、 前記ターゲット部の所定の部位に取り付けられ、前記ボ
   ールが当てられた際の前記ターゲット部の振動を検知し
   て振動の強さに対応した検出信号を生成する振動検出手
   段と、 前記振動検出手段が生成した前記検出信号に基づいて、
   少なくとも前記ターゲット部の前記ボールが当てられた
   部位を判定し、的中度に応じて出力手段により当り程度
   情報を出力させる判定手段とを備えたことを特徴とする
   打球的中度判定装置。
2. 【請求項２】前記振動検出手段は、前記ターゲット部の
   複数箇所に取り付けられていることを特徴とする請求項
   １記載の打球的中度判定装置。
3. 【請求項３】前記判定手段は、前記検出信号に基づく振
   動情報を含むデータを電波又は赤外線を用いて送信する
   送信手段と、 前記送信手段から送信された前記データを受信する受信
   手段とを備え、 前記受信手段が受信した前記データに基づいて、少なく
   とも前記ボールが当てられた前記ターゲット部上の位置
   を判定することを特徴とする請求項１又は２記載の打球
   的中度判定装置。
4. 【請求項４】前記判定手段における送信手段と受信手段
   は、有線で送受信するものであることを特徴とする請求
   項３記載の打球的中度判定装置。
5. 【請求項５】前記装置は、動作用の電力供給を行う太陽
   電池を備えたことを特徴とする請求項１乃至４のいずれ
   かに記載の打球的中度判定装置。
6. 【請求項６】前記ボールは、ゴルフボール、野球用ボー
   ル、テニス用ボールのいずれかであることを特徴とする
   請求項１乃至５のいずれかに記載の打球的中度判定装
   置。