JP2001015393A - 電解コンデンサの劣化検出装置および劣化検出方法 - Google Patents

電解コンデンサの劣化検出装置および劣化検出方法

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JP2001015393A
JP2001015393A JP18676799A JP18676799A JP2001015393A JP 2001015393 A JP2001015393 A JP 2001015393A JP 18676799 A JP18676799 A JP 18676799A JP 18676799 A JP18676799 A JP 18676799A JP 2001015393 A JP2001015393 A JP 2001015393A
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Japan
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deterioration
electrolytic capacitor
capacitor
electrolytic
detecting
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JP18676799A
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Kenji Adachi
健二 安達
Takehiko Ikegaya
剛彦 池ヶ谷
Yoshiaki Hasegawa
良明 長谷川
Akira Sawada
彰 澤田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線板から取外すことなく、電解コ
ンデンサの電気的特性の劣化を検出する。 【解決手段】 ケース11には開口部が設けられ、その
開口部に透明あるいは半透明の樹脂材などで形成された
板材が取付けられ、観測窓13が形成される。コンデン
サ素子103は、ケース11における底部開口から挿入
され、ケース11内部に収納される。劣化検出に当って
は、観測窓13を通してコンデンサ素子103を構成す
るコンデンサ紙の色の濃淡を観測する。電解液が蒸発し
て電解コンデンサの電気的特性が劣化すると、コンデン
サ紙が乾燥して淡色化するため、コンデンサ紙が淡色で
あるほど、電解コンデンサの劣化が大きいと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板から
取外すことなく、電気的特性の劣化検出を可能とした電
解コンデンサの劣化検出装置および劣化検出方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年では、産業プラントをコントロール
する各種制御装置をはじめとして、電解コンデンサをプ
リント配線板に高密度実装した電子回路が使用されてい
る。図19(a)は、電解コンデンサ100の構造を示
す図であり、同図(b)は、電解コンデンサ100の実
装状態を示す図である。
【0003】電解コンデンサ100は、外装ケース10
1(以下ケース101という)、コンデンサ素子103
および封止ゴム105から構成される。ケース101
は、頂部を閉じた筒形状のアルミニウムなどから形成さ
れ、その内部にはコンデンサ素子103が収納されてい
る。このコンデンサ素子103は、はんだづけ可能なリ
ード線107,109を有し、これらは、ケースdの底
部開口から外部へと引出され、電解コンデンサ100の
正極および負極を構成している。そして、ケースd内部
には電解液(図示せず)が注入され、コンデンサ素子1
03がこの電解液に浸漬されている。また、電解液の流
出を防止するため、底部開口には封止ゴム105が装着
されている。
【0004】電解コンデンサ100は、図19(b)に
示すように他の回路素子とともに、プリント配線板11
1に実装され、はんだづけ等の方法により固定される。
そして、電解コンデンサ100は、印加される電圧によ
り、電子回路の一部として機能する。
【0005】ところで、電解コンデンサ100は、内部
の電解液が時間経過とともに蒸発して枯渇化していくこ
とで、電気的特性が劣化する。劣化の進行状況は、主
に、設置環境における温度・湿度と、電気的な使用条件
で決まるコンデンサの発熱量とによって変動するため、
定期点検において劣化を検出する必要がある。
【0006】劣化検出に当っては、電解コンデンサ10
0はプリント配線板111から取外され、リード線10
7,109に適宜計測器が接続され、静電容量、Tan
δ(誘電体損失)、漏れ電流などの電気的特性が直接計
測される。そして、計測された電気的特性と、予め設定
された許容限度との比較結果により、電解コンデンサ1
00を継続して使用するかあるいは交換するかなどの判
定がなされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電解コ
ンデンサの劣化検出のためには、プリント配線板から電
解コンデンサを逐一取外し、電気的特性を計測し、再び
取付けるという一連の作業を行わなければならず、手間
を要する。さらに、電解コンデンサは、他の回路素子と
ともに高い実装密度でプリント配線板に実装されること
も多いため、点検作業に時間がかかる傾向にある。
【0008】また、上記の点検作業には、電解コンデン
サの取付けおよび取外しの工程において、はんだを用い
た作業が必要であるため、はんだを溶融させるための熱
によって、電解コンデンサの電解液の蒸発が加速され、
劣化が一層進行してしまうおそれがある。
【0009】本発明は、上記従来の事情に鑑みなされた
もので、プリント基板から取外すことなく、電気的特性
の劣化検出を可能とした電解コンデンサの劣化検出装置
および劣化検出方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る電解コンデンサの劣化検出装置は、
電解液に浸漬されたコンデンサ素子を収納した電解コン
デンサの劣化を判定するための手段を当該電解コンデン
サに設けたことを特徴とする。
【0011】この発明にあっては、劣化を判定するため
の手段を電解コンデンサ自体に設けることで、プリント
基板に実装したままで劣化を検出する。
【0012】請求項2に係る電解コンデンサの劣化検出
装置は、請求項1記載の装置において、前記劣化を判定
するための手段は、前記電解コンデンサの内部を観測す
るための観測窓であることを特徴とする。
【0013】この発明にあっては、劣化を判定するため
の手段としての観測窓を通して電解コンデンサ内部を直
接観測できるようにしている。
【0014】請求項3に係る電解コンデンサの劣化検出
装置は、請求項2記載の装置において、前記観測窓に電
解液の量を計測するための目盛を設けたことを特徴とす
る。この発明にあっては、観測窓に目盛を設け、コンデ
ンサ素子に浸漬され劣化に伴って蒸発する電解液の量を
計測できるようにしている。
【0015】請求項4に係る電解コンデンサの劣化検出
装置は、請求項2記載の装置において、前記観測窓の内
側に設けられ、電解液の蒸発に伴い発生するガスにより
着色されるガス吸収材を有することを特徴とする。
【0016】この発明にあっては、電解液の蒸発に伴い
発生するガスにより着色されるガス吸収材を設け、観測
窓を通してこのガス吸収材の着色状況を観測できるよう
にしている。
【0017】請求項5に係る電解コンデンサの劣化検出
装置は、請求項2記載の装置において、電解液の蒸発に
よるガスの発生により淡色化される有色の気体を内部に
充填したことを特徴とする。
【0018】この発明にあっては、劣化に伴う電解液の
蒸発によるガスの発生により淡色化される有色の気体を
内部に充填し、観測窓を通してこの有色の気体の色を観
測できるようにしている。
【0019】請求項6に係る電解コンデンサの劣化検出
装置は、請求項2記載の装置において、前記観測窓を通
して視認可能な位置に、電解液の蒸発により増加する前
記コンデンサ素子の抵抗値に応じて発光状態が変化する
発光体を設けたことを特徴とする。
【0020】この発明にあっては、観測窓を通して視認
可能な位置に上記発光体を設け、その発光状態により劣
化検出ができるようにしている。
【0021】請求項7に係る電解コンデンサの劣化検出
装置は、請求項6記載の装置において、前記発光体は、
前記コンデンサ素子の抵抗値に応じて異なる部分が発光
することを特徴とする。
【0022】この発明にあっては、コンデンサ素子の抵
抗値に応じて発光体の異なる部分が発光するようにし
て、定量的な劣化検出ができるようにしている。
【0023】請求項8に係る電解コンデンサの劣化検出
装置は、電解液に浸漬されたコンデンサ素子を収納する
電解コンデンサの内部を観測するための観測窓と、前記
電解液の蒸発により淡色化する前記コンデンサ素子を前
記観測窓を通して撮像する撮像手段と、この撮像手段に
より撮像された画像を処理して前記電解コンデンサの劣
化を判定する劣化判定手段とを有することを特徴とす
る。
【0024】この発明にあっては、劣化に伴う電解液の
蒸発により淡色化するコンデンサ素子を撮像手段により
撮像し、この撮像された画像を劣化判定手段により処理
することで、目視によらない電解コンデンサの劣化検出
を可能にしている。
【0025】請求項9に係る電解コンデンサの劣化検出
装置は、請求項1記載の装置において、前記劣化を判定
するための手段は、前記電解コンデンサ内に設けられ、
前記電解液の蒸発により増加する電解コンデンサ内部の
圧力を検出する圧力検出手段であることを特徴とする。
【0026】この発明にあっては、劣化を判定するため
の手段としての圧力検出手段を設け、劣化に伴う電解液
の蒸発により増加する電解コンデンサ内部の圧力を検出
できるようにしている。
【0027】請求項10に係る電解コンデンサの劣化検
出方法は、電解液およびコンデンサ素子が封止された電
解コンデンサ内部の前記電解液の蒸発による圧力の増加
に基づいて前記電解コンデンサの劣化を検出することを
特徴とする。
【0028】この発明にあっては、電解液の蒸発による
電解コンデンサ内部の圧力増加に基づいて電解コンデン
サの劣化を検出するようにしている。
【0029】請求項11に係る電解コンデンサの劣化検
出装置は、請求項1記載の装置において、前記劣化を判
定するための手段は、前記電解液およびコンデンサ素子
を封止する弾性封止部材に埋込まれ、前記電解液の蒸発
による電解コンデンサ内部の圧力増加に伴う前記弾性封
止部材の変形を検出する変形検出手段であることを特徴
とする。
【0030】この発明にあっては、劣化を判定するため
の手段としての変形検出手段を設け、劣化による電解コ
ンデンサ内部の圧力増加に伴う弾性封止部材の変形を検
出できるようにしている。
【0031】請求項12に係る電解コンデンサの劣化検
出装置は、請求項1記載の装置において、前記劣化を判
定するための手段は、前記電解コンデンサ内に収納さ
れ、前記電解コンデンサの劣化状況を反映する劣化検出
用電解コンデンサであることを特徴とする。
【0032】この発明にあっては、劣化を判定するため
の手段として、電解コンデンサに劣化検出用電解コンデ
ンサを収納して、その電気的特性を、劣化検出対象の電
解コンデンサに代えて測定し、その測定された電気的特
性から劣化検出対象の電解コンデンサの劣化を検出でき
るようにしている。
【0033】請求項13に係る電解コンデンサの劣化検
出装置は、請求項1記載の装置において、前記劣化を判
定するための手段は、前記電解コンデンサ内に設けら
れ、前記電解液の蒸発により増加する前記コンデンサ素
子の抵抗値を検出する抵抗値検出手段であることを特徴
とする。
【0034】この発明にあっては、劣化を判定するため
の手段としての抵抗値検出手段を設けて、劣化に伴う電
解液の蒸発により増加するコンデンサ素子の抵抗値を検
出可能としている。
【0035】請求項14に係る電解コンデンサの劣化検
出方法は、電解液に浸漬され、電解コンデンサに収納さ
れたコンデンサ素子の前記電解液の蒸発による抵抗増加
に基づいて前記電解コンデンサの劣化を検出することを
特徴とする。
【0036】この発明にあっては、電解液の蒸発による
コンデンサ素子の抵抗増加に基づいて電解コンデンサの
劣化検出を行うようにしている。
【0037】請求項15に係る電解コンデンサの劣化検
出装置は、底部を弾性封止部材によって封止された電解
コンデンサの実装位置に開口部を有するプリント配線板
と、前記電解コンデンサの劣化に伴い増加する前記弾性
封止部材の硬度を前記開口部を通して検出する硬度検出
手段とを有することを特徴とする。
【0038】この発明にあっては、硬度検出手段を設け
て、電解コンデンサの劣化に伴い増加する弾性封止部材
の硬度をプリント配線板の開口部を通して検出できるよ
うにしている。
【0039】請求項16に係る電解コンデンサの劣化検
出方法は、電解液およびコンデンサ素子を封止する弾性
封止部材を具備する電解コンデンサの劣化に伴う前記弾
性封止部材の硬度増加に基づいて前記電解コンデンサの
劣化を検出することを特徴とする。
【0040】この発明にあっては、電解コンデンサの劣
化に伴う弾性封止部材の硬度増加に基づいて電解コンデ
ンサの劣化を検出するようにしている。
【0041】請求項17に係る電解コンデンサの劣化検
出装置は、電解液が封止された電解コンデンサのプリン
ト配線板における実装位置あるいはその近傍に形成され
た一対の電極と、前記電解液の流出による前記一対の電
極間の導通の有無を検出する導通検出手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0042】この発明にあっては、電解液の流出によっ
て導通するように一対の電極をプリント配線板に設け、
電解コンデンサの劣化による電解液の流出の有無を導通
検出手段により検出可能としている。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電解コンデン
サの劣化検出装置および劣化検出方法の実施の形態を図
面を参照して詳細に説明する。
【0044】まず、本発明の第1の実施の形態について
説明する。この実施の形態は、電解液の蒸発に伴い、コ
ンデンサ素子が乾燥して淡色化することに着目し、その
色を観測できるようにしたことを特徴とする。
【0045】図1(a)は、電解コンデンサ10の外観
図であり、同図(b)は、この電解コンデンサ10の構
造を示す図である。電解コンデンサ10は、ケース1
1、コンデンサ素子103および封止ゴム105から構
成され、ケース11の胴部には観測窓13が設けられ
て、その内部が直接観測可能となっている。即ち、ケー
ス11には開口部が設けられ、その開口部に、透明ある
いは半透明の樹脂材やガラス材で形成された板材が取付
けられ、その周縁部が隙間なく開口部に固着されて、観
測窓13が形成されている。
【0046】コンデンサ素子103は、図2に示すよう
に、巻回状態において、外側から内側に向って、コンデ
ンサ紙103c、陰極箔103a、コンデンサ紙103
c、陽極箔103bが順に重ねられた構成となってい
る。なお、陰極箔103aと陽極箔103bには、それ
ぞれ、リード線107,109が接続されている。コン
デンサ素子103は、ケース11における底部開口から
挿入され、ケース11内部に収納される。ケース11内
部には電解液(図示せず)が注入され、コンデンサ素子
103がその電解液に浸漬されている。そして、電解液
の流出を防止するため、底部開口には封止ゴム105が
装着され、ケース11の底部近傍が絞り加工され、電解
液およびコンデンサ素子103がケース11内に密封さ
れている。
【0047】このような構成において、定期点検時(例
えば年毎の点検時)における電解コンデンサ10の劣化
検出に当っては、作業員が、観測窓13を通して内部の
コンデンサ紙103cを目視して、その色の濃淡から乾
燥の程度、即ち劣化の程度を判断する。電解コンデンサ
10は、観測窓13によって内部が視認可能となってい
るため、劣化の程度を目視で直接に判断することができ
る。また、コンデンサ紙103cの色と劣化の許容限度
に対応する濃淡の見本とを比較して、電解コンデンサ1
0の交換の必要性を判断することも可能である。
【0048】従って、この第1の実施の形態によれば、
観測窓13を設けたことにより、電解液の蒸発に伴い変
化するコンデンサ素子103の色の濃淡を観測できるた
め、電解コンデンサ10を逐一取外すことなく劣化検出
ができ、取外し作業、電気的特性の計測および取付け作
業が不要となって、高密度実装される傾向にある電子回
路において、点検作業の時間短縮および簡素化を可能に
することができる。加えて、劣化検出において、はんだ
接続(はんだづけ)を不要として、電解コンデンサ10
への徒な加熱を防止し、劣化を加速するといったことを
回避することができる。
【0049】なお、上記実施の形態では、単に観測窓1
3を設けるようにしたが、その観測窓13に、図3
(a),(b)に示すような目盛13aを設けることに
より、目視によって電解液の量を計測することが可能と
なり、電気的特性の劣化を定量的に検出することができ
る。
【0050】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。この実施の形態の特徴は、電解コンデンサの
劣化をもたらす電解液の蒸発に伴ってガスが発生するこ
とに着目し、観測窓の内側にそのガスにより着色される
ガス吸収材を設け、このガス吸収材の着色状況から劣化
検出を可能としたことにある。
【0051】この実施の形態では、図4(a)に示すよ
うに、電解コンデンサ20の観測窓13の内側には、ガ
ス吸収シート15が設けられている。このガス吸収シー
ト15は、電解液の蒸発により発生するガスと反応して
変色する薬品をろ紙などに浸漬することにより形成され
るこのガス吸収シート15が設けられた電解コンデンサ
20の劣化検出に当り、作業員は、観測窓13を通して
ガス吸収シート15の着色状況を観測する。電解液の蒸
発により、ケース11内部における電解液の液位が下が
るため、図4(b)に示すように、ガス吸収シート15
は上方からガスを吸収して、下方に向って着色されてい
く。そして、経過時間に対する着色面積は、図5に示す
ように増加していくため、劣化判定にあたっては、この
着色面積が広いほど劣化程度が大きいと判断される。
【0052】従って、この第2の実施の形態によれば、
電解液の蒸発に伴うガスの発生状況をガス吸収シート1
5の着色状況から検出可能としたため、電解コンデンサ
20の劣化程度を判定することができる。尚、ガス吸収
シート15に、図4(b)の15aに示すような線を予
め付けておくことにより、これを電解コンデンサ20の
交換時期などの判断基準として使用することができる。
【0053】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。この実施の形態の特徴は、電解コンデンサの
劣化とともに電解液が蒸発し、これに伴って発生したガ
スが電解コンデンサの外部に放出されることに着目し
て、予め有色ガスを電解コンデンサ内部に充填しておく
ことで、この有色ガスが、発生したガスとともに放出さ
れるようにして、その電解コンデンサ内部に充填された
有色ガスの色から劣化検出を可能としたことにある。
【0054】即ち、この実施の形態では、図6(a)に
示すように、電解コンデンサ30のケース11内部に、
有色ガス17が充填されている。そして、このような構
成とした電解コンデンサ30にあって、その設置時に
は、作業員は、観測窓13から有色ガス17の色の初期
の濃淡を観測しておく。この際に、色見本などによっ
て、有色ガス17の色の濃淡を定量化しておくのが好適
である。そして、後の劣化検出に当り、作業員は、観測
窓13から有色ガス17の色の濃淡を観測する。電解液
の蒸発によりガスが発生してケース11内部の圧力が増
加し、図6(b)に示すように、有色ガス17と発生し
たガスとが、例えば、封止ゴム105におけるリード線
107、109の挿通孔から外部へ放出され、有色ガス
17が淡色化されるため、観測窓13を通して観測され
た色が淡色であるほど、劣化の程度が大きいと判定され
る。
【0055】従って、この第3の実施の形態によれば、
有色ガス17を電解コンデンサ30内部に充填し、その
有色ガス17が、電解液の蒸発により発生したガスとと
もに外部に放出され、その色が淡色化されるようにした
ため、有色ガス17の色の濃淡を観測することにより劣
化検出を行うことができる。
【0056】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。この実施の形態の特徴は、観測窓を通して視
認可能な位置に、劣化に伴って増加するコンデンサ素子
の抵抗値に応じて発光状態が変化するように、発光体を
設けたことにある。
【0057】即ち、図7(a),(b)に示すように、
本実施の形態の電解コンデンサ40のコンデンサ素子1
03の側面には、それぞれ電極端子19a,21aを有
し、これら電極端子に近づくほどその枝部の間隔が広が
るように構成された一対の櫛形電極19,21が、その
各枝部の間隔を、電極端子19a,21aから離れるに
したがって順次狭くなるようにして配置される。そし
て、電極端子19a、21aは、電解コンデンサ40の
外部へと引出されている。さらに電極19,21を覆う
ようにして、発光体23が設けられ、この発光体23
は、観測窓13を通して視認可能となるように配置され
ている。
【0058】ここで、この実施の形態において、発光体
23を発光させるための原理を説明する。なお、説明の
便宜上、発光体23においては、図8(a)に示すよう
に、電極19,21の各枝部に挟まれた部分のうち、最
も間隔が広い部分から、順に発光部位をP1,P2,P
3,P4というものとする。
【0059】発光体23の各発光部位における電極間の
等価回路は、図8(b)に示すように、発光体23の抵
抗値Rdとコンデンサ素子103表面のコンデンサ紙1
03cの抵抗値Roとが並列接続されたものとして表す
ことができる。コンデンサ紙103cの抵抗値は、発光
体23の抵抗値Rdより小さい状態(Ro<Rd)か
ら、電解液の蒸発に伴ってコンデンサ紙103cが乾燥
するために増加していく(Ro→Rf)。この回路に電
源を接続すると、コンデンサ紙103cの抵抗値の増加
過程において、その抵抗値が発光体23の抵抗値Rdを
越えたときに、発光体23に電流が供給されて、その発
光体23は発光状態に転じるのである。
【0060】上記原理を利用したこの実施の形態におけ
る電解コンデンサ40の劣化検出時には、図8(a)に
示すように、電極19,21間に電源が接続される。作
業員は、観測窓13を通して発光体23を観測し、この
発光体23の発光状態から、電解コンデンサ40の劣化
程度を判断する。
【0061】コンデンサ紙103cが一様に乾燥する場
合にあっては、単位長さ当りのコンデンサ紙103cの
抵抗値が、図9に示すように、時間経過とともに、R
1,R2,R3,R4と次第に増加していくため、発光
部位P1に覆われた部分のコンデンサ紙103cの抵抗
値、即ち、電極19,21の枝部の間隔が最も広い部分
の抵抗値が、発光体23の抵抗値Rdを最初に越えるこ
ととなって、発光部位P1が発光し、その後は、発光部
位P2、P3、P4が順次に発光し、この発光状況によ
り劣化程度が判断される。
【0062】従って、この第4の実施の形態によれば、
特性劣化に伴って増加するコンデンサ素子103の抵抗
値に応じて発光状態が変化するように発光体23を設け
たので、電解コンデンサの劣化状況を直接視認すること
ができ、プリント配線板から取外すことなく、電解コン
デンサ40の劣化状況を判断することができる。しか
も、コンデンサ素子103の抵抗値に応じて、発光体2
3における異なる部位が発光するように構成したため、
定量的な劣化検出が可能である。
【0063】尚、各電極の形状、枝部の数あるいはその
配置は、必ずしも本実施の形態に限られるものでなく、
使用される電解コンデンサに適したものとすれば良い。
【0064】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。本実施の形態は、先に説明した第1の実施の
形態のように、コンデンサ素子の濃淡観測を目視で行う
のではなく、カメラ(撮像手段)を用いて行い、得られ
た画像を適宜処理できるようにしたことを特徴とする。
【0065】即ち、この実施の形態では、図10に示す
ように、劣化検出に当っては、観測窓13を通して光源
1000からコンデンサ素子103に対し光が照射さ
れ、コンデンサ素子103がカメラ2000により撮像
され、撮像された画像が画像処理装置3000で処理さ
れる。そして、その処理結果に基づく劣化判定が行われ
る。なお、コンデンサ素子103は、図11(a)に示
すように電解液の蒸発とともに淡色化し、同図(b)に
示すような、時間経過に対する淡色化傾向を示すため、
このような特性が判定の際の参考などとなる。
【0066】従って、第5の実施の形態によれば、電解
コンデンサの電気的特性が劣化し、これに伴い乾燥して
淡色化するコンデンサ素子103の撮像および画像処理
を可能としたため、目視によらなくとも電解コンデンサ
の劣化検出が可能となる。
【0067】次に、本発明の第6の実施の形態について
説明する。この実施の形態の特徴は、電解液の蒸発によ
り増加する電解コンデンサ内部の圧力を検出可能とした
ことにある。
【0068】この実施の形態では、図12(a)に示す
ように、電解コンデンサ50内部に圧力センサ25が収
納され、この圧力センサ25に接続された検出用の端子
25aおよび25bが、電解コンデンサ50の外部へと
引出されている。
【0069】上記構成とした電解コンデンサ50の劣化
検出に当っては、端子25a,25bに圧力計測器が接
続されて圧力が計測される。電解コンデンサ50の内部
圧力は、図12(b)に示すように、時間経過とともに
増加するため、劣化判定の際には、測定値(圧力)が高
いほど、電解コンデンサ50の劣化の程度が大きいと判
断される。
【0070】従って、この第6の実施の形態によれば、
電解コンデンサの劣化とともに上昇する電解コンデンサ
内部の圧力を検出可能としたので、プリント配線板から
取外すことなく、電解コンデンサの劣化検出を行うこと
ができる。
【0071】尚、上記実施の形態では、電解コンデンサ
50の劣化を、その劣化に伴って増加する内部圧力から
検出可能としたが、この圧力増加によって封止ゴム10
5に変形が生ずるため、図13(a)に示すように、封
止ゴム105の変形量が検出可能な変形センサ27を、
形成過程で封止ゴム105に埋込むことによっても劣化
の検出が可能である。
【0072】このような構成とした電解コンデンサ60
の劣化検出に当っては、変形センサ27から電解コンデ
ンサ60の外部へと引出された端子27a,27bに変
形量の計測器が接続され、変形センサ27で検出された
封止ゴム105の変形量が計測される。この封止ゴム1
05の変形量は、図13(b)に示すような増加傾向を
示すことから、劣化判定においては、計測された変形量
が大きいほど、電気的特性の劣化が大きいと判断すれば
よい。
【0073】次に、本発明の第7の実施の形態について
説明する。この実施の形態の特徴は、劣化検出用の電解
コンデンサを検出対象の電解コンデンサに収納して、前
者に後者の電気的特性を反映させ、検出対象の電解コン
デンサの特性の代わりに劣化検出用の電解コンデンサの
特性を検出できるようにしたことにある。
【0074】即ち、この実施の形態では、図14に示す
ように、電解コンデンサ70の内部には、劣化検出用コ
ンデンサ29が収納され、この劣化検出用コンデンサ2
9に接続された端子29a,29bが、ケース101の
外部へと引出される。
【0075】このような構成とした電解コンデンサ70
にあって、その劣化検出に当っては、静電容量計などの
測定器が端子29a,29bに接続され、劣化検出用コ
ンデンサ29の電気的特性(静電容量、Tanδ、漏れ
電流など)が測定される。そして、測定された電気的特
性を用いて劣化検出対象の電解コンデンサ70の劣化判
定が行われる。
【0076】従って、この第7の実施の形態によれば、
電解コンデンサ70の内部に劣化検出用コンデンサ29
を設け,その電気的特性を外部から測定可能としたの
で、電解コンデンサ特有の電気的特性を用いた劣化判定
が可能となる。
【0077】次に、本発明の第8の実施の形態について
説明する。この実施の形態の特徴は、電気的特性の劣化
に伴い電解液が蒸発してコンデンサ素子が乾燥し、その
抵抗値が増加することに着目し、コンデンサ素子の抵抗
値を検出することによって電解コンデンサの劣化検出を
可能としたことにある。
【0078】即ち、図15(a),(b)に示すよう
に、本実施の形態の電解コンデンサ80のコンデンサ素
子103表面には、櫛形に形成された一対の電極31、
33が設けられ、各電極に接続された電極端子31a,
33aが電解コンデンサ80の外部へと引出されてい
る。
【0079】このように構成された電解コンデンサ80
の劣化検出時においては、電極端子31a,33aに絶
縁抵抗計が接続され、コンデンサ素子103の絶縁抵抗
が測定される。電解コンデンサ80においては、その電
解液の蒸発に伴いコンデンサ素子103が乾燥して、図
16に示すように、コンデンサ素子103の絶縁抵抗が
増加していくため、絶縁抵抗の測定値が高いほど、劣化
の程度が大きいと判定される。
【0080】従って、この第8の実施の形態によれば、
電解液の蒸発により乾燥し、抵抗値が増加するコンデン
サ素子103にあって、その絶縁抵抗(抵抗値)を検出
可能としたため、電解コンデンサ80の特性劣化の検出
が可能となり、その結果、プリント配線板から取外すこ
となく、電解コンデンサ80の劣化検出を行うことがで
きる。
【0081】次に、本発明の第9の実施の形態を説明す
る。この実施の形態は、電解コンデンサの劣化に伴い封
止ゴムの硬度が増加することに着目して、その封止ゴム
の硬度を検出可能としたことを特徴とする。
【0082】図17(a)は、この第9の実施の形態を
示す図であり、プリント配線板111において、封止ゴ
ム105が装着された電解コンデンサ100の底部と対
向する位置には開口部111aが設けられている。
【0083】この実施の形態における劣化検出の際に
は、硬度計4000の測定端子4001が、開口部11
1aを通して封止ゴム105に当接され、封止ゴム10
5の硬度が計測される。電解液およびコンデンサ素子1
03を封止する封止ゴム105の硬度は、図17(b)
に示すように、時間経過とともに増加する傾向にあるた
め、硬度の測定値が大きいほど、電気的特性の劣化の程
度が大きいと判断される。
【0084】従って、この第9の実施の形態によれば、
電解コンデンサ100の劣化に伴い増加する封止ゴム1
05の硬度を開口部111aを通して検出できるように
したため、底部を封止ゴム105によって封止された、
一般的な電解コンデンサの劣化検出を、プリント配線板
から取外すことなしに行うことができる。
【0085】次に、本発明の第10の実施の形態を説明
する。この実施の形態の特徴は、電解コンデンサの電解
液の流出を検知して、劣化を検出するようにしたことに
ある。
【0086】図18は、この実施の形態において、各構
成要素を上方および側方から見た場合の配置図である。
プリント配線板111における電解コンデンサ100の
実装位置(封止ゴム105と対向する位置あるいはその
近傍)には、一対の導通検出パターン111b,111
cが形成されている。
【0087】この実施の形態での劣化検出に当っては、
上記の導通検出パターン111b,111c間の導通性
が導通テスタ5000により検出され、ここで、導通し
ていることが検出されれば、電解液の流出により、電解
コンデンサ100の電気的特性が劣化していると判断さ
れる。
【0088】従って、この第10の実施の形態によれ
ば、電解液が流出したときに導通するように上記導通検
出パターン111a,111bを設けたことにより、電
解コンデンサ100の電解液の流出を検知して、その劣
化検出を行うことが可能となる。
【0089】なお、これまで説明してきた実施の形態に
あって、図5,図11(b),図12(b),図13
(b),図16および図17(b)に示された劣化の限
界判定ラインを、電解コンデンサの特性の限界に対応す
るように、予め実験的に求めておけば、この劣化の限界
判定ラインを劣化判定時からの残存寿命の予測に役立て
ることができる。
【0090】また、上記実施の形態の他にも、プリント
配線板における電解コンデンサの近傍に、電解液との反
応により変色する薬品を塗布しておくことにより、その
変色の様子から電解液の漏れの検出が可能となる。ま
た、電解コンデンサの近傍に、電解液の蒸発により放出
されるガスの検知が可能なガス検知器を配備することに
よっても電解コンデンサの劣化検出が可能となる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電解
コンデンサの劣化検出装置および劣化検出方法によれ
ば、プリント基板がら取外すことなく、電解コンデンサ
の電気的特性の劣化検出が可能となり、その結果、電解
コンデンサの点検作業の時間短縮および簡素化が図れ、
はんだ接続時の熱による劣化の加速を回避することも可
能となる。
【0092】特に、請求項3に係る本発明によれば、観
測窓に設けられた目盛により、請求項7に係る本発明に
よれば、コンデンサ素子の抵抗値に応じて異なる部分が
発光する発光体により、定量的な劣化検出が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の第1の実施の形態の電
解コンデンサ10の外観図であり、同図(b)は、その
構造を示す図である。
【図2】電解コンデンサ10のコンデンサ素子の構造を
示す図である。
【図3】図1に示す形態における観測窓に設けられた目
盛を説明するための図である。
【図4】図4(a)は、本発明の第2の実施の形態の電
解コンデンサ20の構造図であり、同図(b)は、ガス
吸収シートにおける着色の様子を示す図である。
【図5】図4に示した形態において、経過時間に対する
ガス吸収シートの着色面積を示す図である。
【図6】図6(a)は、本発明の第3の実施の形態の電
解コンデンサ30の内部を示す図であり、同図(b)
は、淡色化した有色ガスの様子を示す図である
【図7】図7(a)は、本発明の第4の実施の形態の電
解コンデンサ40の構造を示す図であり、同図(b)
は、電解コンデンサ40のコンデンサ素子の外観図であ
る。
【図8】図8(a)は、図7に示した形態における発光
体の発光原理を示す図であり、同図(b)は、電極間の
等価回路である。
【図9】図7に示した形態における発光体の発光順序を
示す図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態を示す図である。
【図11】図11(a)は、コンデンサ紙の淡色化の様
子を示す図であり、同図(b)は、コンデンサ紙の濃淡
の変化を示す図である。
【図12】図12(a)は、本発明の第6の実施の形態
の電解コンデンサ50の構造を示す図であり、同図
(b)は、電解コンデンサ50内部の圧力の変化を示す
図である。
【図13】図13(a)は、本発明の第6の実施の形態
の電解コンデンサ60の構造を示す図であり、同図
(b)は、経過時間に対する封止ゴムの変形量を示す図
である。
【図14】本発明の第7の実施の形態の電解コンデンサ
70の構造を示す図である。
【図15】図15(a)は、本発明の第8の実施の形態
の電解コンデンサ80の構造を示す図であり、同図
(b)は、電解コンデンサ80のコンデンサ素子の外観
図である。
【図16】図15に示した形態における、コンデンサ紙
表面の絶縁抵抗の変化を示す図である。
【図17】図17(a)は、本発明の第9の実施の形態
を示す図であり、同図(b)は、封止ゴムの硬度の変化
を示す図である。
【図18】本発明の第10の実施の形態を示す配置図で
あり、図18(a)は、上方から見た配置を、同図
(b)は、側方から見た配置をそれぞれ示す。
【図19】従来の電解コンデンサの劣化検出方法を説明
するための図であり、図19(a)は、電解コンデンサ
100の構造を示す図、同図(b)は、プリント配線板
への実装状態を示す図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60,70,80,1
00…電解コンデンサ、11,101…外装ケース(ケ
ース)、13…観測窓、13a…目盛、15…ガス吸収
シート、17…有色ガス、19,21,31,33…電
極、23…発光体、25…圧力センサ、27…変形セン
サ、29…劣化検出用コンデンサ、103…コンデンサ
素子、105…封止ゴム、111…プリント配線板、1
11a…開口部、111b,111c…導通検出パター
ン、1000…光源、2000…カメラ、3000…画
像処理装置、4000…硬度計、5000…導通テスタ
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 良明 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 澤田 彰 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 2G036 AA24 AA28 BB02 CA07 5E082 AA07 AB04 AB09 BC40 EE03 EE23 FG27 GG04 HH03 HH11 HH47 KK04 MM31 MM35 MM36

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解液に浸漬されたコンデンサ素子を収
    納した電解コンデンサの劣化を判定するための手段を当
    該電解コンデンサに設けたことを特徴とする電解コンデ
    ンサの劣化検出装置。
  2. 【請求項2】 前記劣化を判定するための手段は、前記
    電解コンデンサの内部を観測するための観測窓であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電解コンデンサの劣化検
    出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置において、前記観測
    窓に電解液の量を計測するための目盛を設けたことを特
    徴とする電解コンデンサの劣化検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の装置において、前記観測
    窓の内側に設けられ、電解液の蒸発に伴い発生するガス
    により着色されるガス吸収材を有することを特徴とする
    電解コンデンサの劣化検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の装置において、電解液の
    蒸発によるガスの発生により淡色化される有色の気体を
    内部に充填したことを特徴とする電解コンデンサの劣化
    検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の装置において、前記観測
    窓を通して視認可能な位置に、電解液の蒸発により増加
    する前記コンデンサ素子の抵抗値に応じて発光状態が変
    化する発光体を設けたことを特徴とする電解コンデンサ
    の劣化検出装置。
  7. 【請求項7】 前記発光体は、前記コンデンサ素子の抵
    抗値に応じて異なる部分が発光することを特徴とする請
    求項6記載の電解コンデンサの劣化検出装置。
  8. 【請求項8】 電解液に浸漬されたコンデンサ素子を収
    納する電解コンデンサの内部を観測するための観測窓
    と、 前記電解液の蒸発により淡色化する前記コンデンサ素子
    を前記観測窓を通して撮像する撮像手段と、 この撮像手段により撮像された画像を処理して前記電解
    コンデンサの劣化を判定する劣化判定手段とを有する電
    解コンデンサの劣化検出装置。
  9. 【請求項9】 前記劣化を判定するための手段は、前記
    電解コンデンサ内に設けられ、前記電解液の蒸発により
    増加する電解コンデンサ内部の圧力を検出する圧力検出
    手段であることを特徴とする請求項1記載の電解コンデ
    ンサの劣化検出装置。
  10. 【請求項10】 電解液およびコンデンサ素子が封止さ
    れた電解コンデンサ内部の前記電解液の蒸発による圧力
    の増加に基づいて前記電解コンデンサの劣化を検出する
    ことを特徴とする電解コンデンサの劣化検出方法。
  11. 【請求項11】 前記劣化を判定するための手段は、前
    記電解液およびコンデンサ素子を封止する弾性封止部材
    に埋込まれ、前記電解液の蒸発による電解コンデンサ内
    部の圧力増加に伴う前記弾性封止部材の変形を検出する
    変形検出手段であることを特徴とする請求項1記載の電
    解コンデンサの劣化検出装置。
  12. 【請求項12】 前記劣化を判定するための手段は、前
    記電解コンデンサ内に収納され、前記電解コンデンサの
    劣化状況を反映する劣化検出用電解コンデンサであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電解コンデンサの劣化検
    出装置。
  13. 【請求項13】 前記劣化を判定するための手段は、前
    記電解コンデンサ内に設けられ、前記電解液の蒸発によ
    り増加する前記コンデンサ素子の抵抗値を検出する抵抗
    値検出手段であることを特徴とする請求項1記載の電解
    コンデンサの劣化検出装置。
  14. 【請求項14】 電解液に浸漬され、電解コンデンサに
    収納されたコンデンサ素子の前記電解液の蒸発による抵
    抗増加に基づいて前記電解コンデンサの劣化を検出する
    ことを特徴とする電解コンデンサの劣化検出方法。
  15. 【請求項15】 底部を弾性封止部材によって封止され
    た電解コンデンサの実装位置に開口部を有するプリント
    配線板と、 前記電解コンデンサの劣化に伴い増加する前記弾性封止
    部材の硬度を前記開口部を通して検出する硬度検出手段
    とを有する電解コンデンサの劣化検出装置。
  16. 【請求項16】 電解液およびコンデンサ素子を封止す
    る弾性封止部材を具備する電解コンデンサの劣化に伴う
    前記弾性封止部材の硬度増加に基づいて前記電解コンデ
    ンサの劣化を検出することを特徴とする電解コンデンサ
    の劣化検出方法。
  17. 【請求項17】 電解液が封止された電解コンデンサの
    プリント配線板における実装位置あるいはその近傍に形
    成された一対の電極と、 前記電解液の流出による前記一対の電極間の導通の有無
    を検出する導通検出手段とを有する電解コンデンサの劣
    化検出装置。
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