JP2001004935A - 光スイッチ - Google Patents

光スイッチ

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JP2001004935A
JP2001004935A JP17721299A JP17721299A JP2001004935A JP 2001004935 A JP2001004935 A JP 2001004935A JP 17721299 A JP17721299 A JP 17721299A JP 17721299 A JP17721299 A JP 17721299A JP 2001004935 A JP2001004935 A JP 2001004935A
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JP
Japan
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optical
yoke
movable
movable block
switch
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JP17721299A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kajiyama
真一 梶山
Satoru Takasugi
哲 高杉
Naoto Uetsuka
尚登 上塚
Tatsuo Teraoka
達夫 寺岡
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低損失、低消費電力、低コスト、小型の光ス
イッチを提供する。 【解決手段】 固定側光ファイバ13をスイッチ基盤1
に固定し、スイッチ基盤1より伸びた複数の梁2を設
け、可動ブロック4に梁2が所定方向にのみ余裕をもっ
て挿入される複数の孔3を形成し、孔3に梁2を挿入す
ることにより、可動ブロック4をスイッチ基盤1には接
触させず移動可能に支持し、可動ブロック4に移動側光
ファイバ5を保持させ可動ヨーク6を取り付け、可動ブ
ロック4の両端に電磁石7を設け、各電磁石の一極を可
動ヨーク6に臨ませ他極同士を固定ヨーク8で連絡し、
固定ヨーク8の中間に永久磁石9を設ける。電磁石7を
含む閉ループ磁気回路を形成すると、可動ブロック4が
移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送路を切り換
え制御するための光スイッチに係り、特に、低損失、低
消費電力、低コスト、小型の光スイッチに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットやISDNの普及
による急激な情報伝送量の増加に伴い、遠距離はもとよ
り近距離におけるWDM伝送技術の早急な開発が求めら
れている。近距離WDM伝送システムにおいては、市内
を巡る基幹回線と個人或いは企業の専用回線との間で、
市内至る所で情報のやりとりをするため、膨大な量の伝
送路制御用光スイッチが必要になる。光スイッチには、
低損失、低消費電力、低コスト、小型であることが求め
られている。
【0003】従来、光スイッチには、用途により様々な
ものが研究され提案されている。例えば、グレーティン
グを用い、特定の波長のみを切り換える熱光学的方式、
プリズム、ミラー或いは光ファイバ自体を機械的に移動
して光路を切り換える機械制御方式、静電気力や電磁力
を用いて光路を切り換える電気制御方式がある。また、
光ファイバの位置決め方式として、一般にはV溝を形成
した基盤に光ファイバを乗せ、各々の光ファイバの突き
合わせを切り換えるものが知られている。また、光ファ
イバに特殊なコーティングを施し、この光ファイバに外
力を直接与えて所定の位置に移動させる方式もある。
【0004】この中で電磁力を用いたものは、比較的簡
単で確実に光ファイバに駆動力を与えることができる。
図5に一例を示す。図5(a)に示された光スイッチ
は、光ファイバ51に磁性体のコーティングが施してあ
り、電磁回路52により磁場を発生させると光ファイバ
51が湾曲して光ファイバ53に突き合わせ接続され
る。一方、電磁回路52による磁場をなくし、電磁回路
54により磁場を発生させると光ファイバ51は前記光
ファイバ53と反対側の光ファイバ55に突き合わせ接
続される。この場合、正確に光ファイバ同士が突き合わ
されるように、光ファイバ53,55をV溝基盤に固定
する方法や、光ファイバ51の移動距離をガイド溝によ
り制御する方法が知られている。
【0005】図5(b)に示された光スイッチは、各々
の光ファイバ53,55,56をブロックに固定し、移
動側光ファイバ56のブロック上に永久磁石57を取り
付けたものである。この光スイッチは、電磁回路52に
より磁場を発生させると、発生磁場により永久磁石57
に吸引力又は反発力が生じるので、電磁回路52だけで
図5(a)の光スイッチと同じ効果が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5(a)、図5
(b)のいずれの光スイッチであっても、突き合わせを
している間は、必ず磁場を発生させなくてはならないと
いう問題がある。伝送システムにおいては消費電力を抑
えるのがよく、このためには、例えば、光ファイバの切
り換えのときだけ電磁回路52,54に通電するものが
望まれる。
【0007】また、2本並んだ光ファイバのコア間隔は
通常250μm程度であり、光ファイバ51,56の端
末は、常に直線から125μmオフセットした状態にな
る。その結果、曲げ半径を大きくするために光ファイバ
51,56の余長を長くとらなければならなくなり、光
スイッチとしてのサイズが大きくなってしまう問題があ
る。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、低損失、低消費電力、低コスト、小型の光スイッチ
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、1本の光ファイバの端末を移動させて複数
本の光ファイバの端末のいずれかに突き合わせ接続する
ことにより光伝送路を切り換える光スイッチにおいて、
前記複数本の光ファイバの端末を所定間隔で並べてスイ
ッチ基盤に固定し、このスイッチ基盤より前記複数本の
光ファイバの端末の延長方向と平行に伸びた複数の梁を
設け、前記スイッチ基盤とは別体のブロックに前記梁が
前記複数本の光ファイバの端末の並び方向にのみ余裕を
もって挿入される複数の孔を形成し、これらの孔に前記
梁を挿入することにより、前記ブロックを前記スイッチ
基盤には接触させず、かつ前記複数本の光ファイバの端
末の並び方向にのみ所定範囲だけ移動可能に支持し、こ
の可動ブロックに前記複数本の光ファイバの端末に対向
する前記1本の光ファイバの端末を保持させ、この可動
ブロックに前記複数本の光ファイバの端末の並び方向に
幅を有する可動ヨークを取り付け、前記可動ブロックの
移動範囲の両端にそれぞれ電磁石を設け、各電磁石の一
極をそれぞれ前記可動ヨークに臨ませ、各電磁石の他極
同士を固定ヨークで連絡し、この固定ヨークの中間に一
極を前記可動ヨークに向けた永久磁石を設け、前記いず
れかの電磁石、前記固定ヨーク及び前記可動ヨークを含
む閉ループ磁気回路を形成することにより、前記可動ブ
ロックを移動させるものである。
【0010】前記可動ブロックを、前記1本の光ファイ
バの端末を固定するためのガイド溝及び前記孔を形成す
るための溝を異方性エッチングにより形成した2つのシ
リコン基盤を閉じ合わせることにより形成してもよい。
【0011】前記可動ブロックに端末が保持された光フ
ァイバを前記可動ブロックより所定距離隔てて前記スイ
ッチ基盤に固定してもよい。
【0012】前記スイッチ基盤を石英の切削加工により
形成してもよい。
【0013】前記スイッチ基盤を石英のプレス加工によ
り形成してもよい。
【0014】前記スイッチ基盤の光ファイバ端末と前記
可動ブロックの光ファイバ端末との間に、複数の光導波
路が一端では前記複数本の光ファイバの端末の間隔で並
び他端では前記可動ブロックの移動範囲に等しい間隔で
並ぶように光導波路間隔を変化させた光導波路モジュー
ルを設けてもよい。
【0015】前記梁を金属製の円柱状のストレートピン
で構成してもよい。
【0016】前記梁を前記スイッチ基盤と一体的に石英
で構成してもよい。
【0017】一方の電磁石に前記永久磁石による磁界と
同一方向の磁界を発生させると共に他方の電磁石に前記
永久磁石による磁界と反対方向の磁界を発生させること
により、一方の電磁石を含む閉ループ磁気回路を形成さ
せ、前記両電磁石に発生させる磁界の方向を反転させる
ことにより、他方の電磁石を含む閉ループ磁気回路を形
成させ、前記両電磁石の磁界を解消することにより、前
記永久磁石を含む閉ループ磁気回路を形成させてもよ
い。
【0018】前記閉ループ磁気回路が前記可動ヨークに
対して間隙を有し、この間隙が前記可動ブロックの移動
位置によらず維持されてもよい。
【0019】前記可動ヨーク及び前記固定ヨークを強磁
性体の箔で構成してもよい。
【0020】前記光スイッチを複数集積してもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0022】図1に示されるように、本発明に係る光ス
イッチは、この光スイッチの基体となるスイッチ基盤1
と、端末がスイッチ基盤1に固定される複数本の光ファ
イバ(図示せず;以下、固定側光ファイバという)と、
スイッチ基盤1より光ファイバの端末の延長方向と平行
に伸びた複数の梁2と、スイッチ基盤1とは別体で、梁
2が挿入される孔3を有する可動ブロック4と、この可
動ブロック4に端末が保持されかつ可動ブロック4より
所定距離隔ててスイッチ基盤1に固定される1本の光フ
ァイバ(以下、移動側光ファイバという)5と、可動ブ
ロック4に取り付けられた可動ヨーク6と、可動ブロッ
ク4の移動範囲の両端外方に設けた電磁石7a,7b
と、これら電磁石7a,7bを貫通して一端を可動ヨー
ク6に臨ませた左部ヨーク8a及び右部ヨーク8bと、
左部ヨーク8a及び右部ヨーク8bの他端同士を連絡し
てなる固定ヨーク8と、固定ヨーク8の中間部分に設け
た永久磁石9と、この永久磁石9に接して可動ヨーク6
の上部を覆う中間ヨーク10とを備える。
【0023】図示しない固定側光ファイバの端末の並び
方向は、図1上では左右方向である。スイッチ基盤1に
は、可動ブロック4より幅の広い溝11が設けられてお
り、この溝11に可動ブロック4が収容されている。梁
2は、金属製の円柱状のストレートピンで構成されてお
り、図示しない基端部でスイッチ基盤1に固定されてい
る。或いは、プロセス技術により、梁2をスイッチ基盤
1と一体的に石英で構成してもよい。図1の光スイッチ
では、2本の梁2が設けられている。2本の梁2は、固
定側光ファイバの端末の並び方向と平行に並べられてい
る。
【0024】梁2と同間隔に並ぶ2個の孔3は、梁2の
径にほぼ等しい上下幅を有し、梁2の径より大きい左右
幅を有する。従って、可動ブロック4は、左右方向のみ
に移動可能である。また、可動ブロック4の移動範囲
は、梁2と孔3との隙間の幅により決まる。さらに、ス
イッチ基盤1の溝11の底から梁2までの距離が可動ブ
ロック4の底面から孔3までの距離よりも大きいため、
可動ブロック4をスイッチ基盤1には接触させずに梁2
で支持することができる。図1(a)では、可動ブロッ
ク4が移動範囲の右端に位置しており、図1(b)で
は、可動ブロック4が移動範囲の左端に位置している。
【0025】可動ブロック4は、移動側光ファイバ5の
端末を固定するためのガイド溝及び孔を形成するための
溝を異方性エッチングにより形成した2つのシリコン基
盤を閉じ合わせることにより形成することができる。
【0026】可動ヨーク6は、高透磁率材料又は強磁性
体材料からなる。可動ヨーク6は、可動ブロック4の上
に所定の厚さで設けられ、可動ブロック4と同じ左右幅
を有する。電磁石7a,7bは、左部ヨーク8a又は右
部ヨーク8bの周囲にソレノイドを形成してなる。これ
らの電磁石7a,7bのソレノイドには、個別に電力を
印加することができる。左部ヨーク8a及び右部ヨーク
8bの一端は、スイッチ基盤1の溝11の端に揃えてあ
り、可動ブロック4が移動範囲の右端に位置していると
きは、右部ヨーク8bと可動ヨーク6とが近接し、可動
ブロック4が移動範囲の左端に位置しているときは、右
部ヨーク8bは可動ヨーク6から離れて左部ヨーク8a
と可動ヨーク6とが近接するようになっている。左部ヨ
ーク8a及び右部ヨーク8bの他端は、それぞれ上方向
に立ち上げられ、さらに左右方向に折り曲げられて互い
に連絡されている。即ち、ここでは、左部ヨーク8a、
右部ヨーク8b及び固定ヨーク8は一体的に構成されて
いる。電磁石7a,7bは、立ち上げ部分に設けられて
いる。永久磁石9は、例えば、S極を固定ヨーク8に接
し、N極を中間ヨーク10に接している。永久磁石9の
N極は、可動ヨーク6に向いている。
【0027】この光スイッチにおいて、図1(a)に示
されるように、右側の電磁石7bに上向きの磁界を発生
させると共に左側の電磁石7aに下向きの磁界を発生さ
せる。これらの磁界は、固定ヨーク8及び可動ヨーク6
を伝わってループを形成しようとする。しかし、右側の
電磁石7bによる磁界は永久磁石9による磁界と同一方
向であり、左側の電磁石7aによる磁界は永久磁石9に
よる磁界と反対方向である。左側の電磁石7aによる磁
界と永久磁石9による磁界とは打ち消し合い、右側の電
磁石7bを含む閉ループ磁気回路のみが形成される。こ
れにより、可動ブロック4が右側に引き寄せられ、移動
範囲の右端まで移動する。
【0028】逆に、図1(b)に示されるように、右側
の電磁石7bに下向きの磁界を発生させると共に左側の
電磁石7aに上向きの磁界を発生させると、右側の電磁
石7bによる磁界と永久磁石9による磁界とが打ち消し
合い、左側の電磁石7aを含む閉ループ磁気回路のみが
形成されるため、可動ブロック4が移動範囲の左端まで
移動する。
【0029】以上のようにして可動ブロック4が移動す
ることにより、移動側光ファイバ5の端末が移動するの
で、電磁石7a,7bの電流を制御することで光伝送路
を切り換えることができる。
【0030】また、両方の電磁石7a,7bの電流を遮
断すると、永久磁石9による磁界だけが存在することに
なる。図1(a)の状態で電流を遮断したときには、永
久磁石9により右側の閉ループ磁気回路が形成され、図
1(b)の状態で電流を遮断したときには、永久磁石9
により左側の閉ループ磁気回路が形成される。いずれの
場合も、可動ブロック4は電流を遮断したときの位置に
保持されることになる。従って、光伝送路を切り換える
ときだけ電力が必要となり、光伝送路を維持するときは
電力は不要となる。
【0031】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
【0032】図2に磁気回路部分を省略した光スイッチ
を示す。この光スイッチでは、梁2は、ストレートピン
で構成されている。スイッチ基盤1は、固定側光ファイ
バを固定した前端部1aと、光導波路モジュール12を
収容した間隔整合部1bと、可動ブロック4を収容した
切り換え部1cと、移動側光ファイバ5を固定した後端
部1dとを一体的に構成したものである。
【0033】スイッチ基盤1は、石英の切削加工、或い
は石英のプレス加工により形成される。後端部1dに
は、梁2を嵌め込むためのV溝が形成されている。この
光スイッチは、予め梁2をV溝に接着固定すると共に、
移動側光ファイバ5の端末を可動ブロック4に取り付け
ておき、この可動ブロック4を梁2に装着し、それから
移動側光ファイバ5を後端部1dに固定したものであ
る。その固定位置は、可動ブロック4から数mmの位置
である。なお、後端部1dには固定位置の前方に移動側
光ファイバの移動用空間を確保する溝が形成されてい
る。
【0034】光導波路モジュール12は、2本の光導波
路を有し、これらの光導波路が一端では固定側光ファイ
バ13の端末の間隔で並び他端では可動ブロック4の移
動範囲に等しい間隔で並ぶように光導波路間隔を変化さ
せたものである。即ち、この光導波路モジュール12は
コアピッチ変換の機能を有し、例えば、固定側光ファイ
バ13の端末の間隔が250μmであったときに、可動
ブロック4側の光導波路間隔を狭めて数十μmとするこ
とができる。これにより、可動ブロック4の移動範囲は
数十μmあればよいことになる。
【0035】図3に示される光スイッチでは、梁13が
スイッチ基盤1と一体的に構成されている。このように
梁13は形状により機能を異ならせることができる。こ
こでは、梁13は可動ブロック4の移動範囲を両側から
規制するものである。
【0036】図4に示される光スイッチは、予め固定側
光ファイバ13を光導波路に調心して固定した光導波路
モジュール12と、移動側光ファイバ5の端末及び可動
ヨーク6を取り付けた可動ブロック4と、可動ブロック
4の移動範囲の両端外方に設けた電磁石7a,7bと、
電磁石7a,7bを貫通して一端を可動ヨーク6に臨ま
せた左部ヨーク8a及び右部ヨーク8bと、左部ヨーク
8a及び右部ヨーク8bの他端同士を連絡してなる固定
ヨーク8と、固定ヨーク8の中間部分に設けた永久磁石
9と、この永久磁石9に接して可動ヨーク4の上部を覆
う上部ヨーク14とを備える。この光スイッチでは、左
部ヨーク8a及び右部ヨーク8bの一端がスイッチ基盤
1の溝端に揃えてあり、左部ヨーク8a及び右部ヨーク
8bの他端は、移動側光ファイバ5の軸方向に折り曲げ
られさらに左右方向に折り曲げられて互いに連絡されて
いる。左右ヨークを連絡してなる固定ヨーク8の上面に
可動ヨーク6の上部まで伸びた上部ヨーク14が設けら
れ、この上部ヨーク14の上面に永久磁石9が取り付け
られている。即ち、固定ヨーク8が立ち上げられていな
いので、光スイッチの高さが図1のものより低くなって
いる。また、各ヨーク6,8,14は、厚みが0.5m
m未満の強磁性体の箔で構成されている。
【0037】可動ブロック4は、梁2により支持されて
おり、スイッチ基盤1には接触していない。また、可動
ヨーク6は、左部ヨーク8a、右部ヨーク8b及び上部
ヨーク14のいずれとも僅かな間隙を保ち接触しない。
【0038】光伝送路を切り換えるには左右いずれかの
電磁石7a,7bのソレノイドに電流を流し、可動ブロ
ック4を移動させる。光導波路モジュール12をスイッ
チ基盤1に取り付ける際には、このようにして移動側光
ファイバ5を片方に寄せておいた状態で、光導波路のコ
アを移動側光ファイバ5に調心する。即ち、光導波路の
コアと移動側光ファイバ5とに各々斜め研磨及び低反射
処理を施した後、コアと光ファイバとの接続損失が最も
小さくなる位置で調心する。それから、光導波路モジュ
ール12をスイッチ基盤1に固定する。なお、光導波路
モジュール12には梁を挿入する孔を設けないので、光
導波路モジュールの構造を単純化することができる。
【0039】本発明の光スイッチでは、これまでに述べ
た光スイッチを多段に積み重ねることができる。
【0040】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0041】(1)可動ブロックに取り付けた可動ヨー
クを含む閉ループ磁気回路を形成することにより、可動
ブロックを移動させるので、消費電力を少なくすること
ができる。
【0042】(2)シリコン基盤の溝を異方性エッチン
グにより形成したので、高精度に光ファイバと孔とが配
置できる。これにより光ファイバの突き合わせが正確に
なり、製造される不良品が減る。即ち、歩留まりが向上
する。また、光ファイバの突き合わせが正確であるた
め、光スイッチにおける光損失が少なくなる。即ち、低
損失な光スイッチを提供することができる。
【0043】(3)可動ブロックに端末が保持された光
ファイバを可動ブロックより所定距離隔ててスイッチ基
盤に固定したので、光ファイバの曲げを小さくすること
ができる。これにより低損失な光スイッチを提供するこ
とができる。
【0044】(4)スイッチ基盤を石英の切削加工によ
り形成した場合、高精度に光ファイバと梁とが配置でき
る。これにより低損失な光スイッチを提供することがで
きる。
【0045】(5)スイッチ基盤を石英のプレス加工に
より形成した場合、光スイッチの部品点数が少なくな
る。これにより低価格な光スイッチを提供することがで
きる。
【0046】(6)光導波路モジュールによりコアピッ
チ変換するので、可動ブロックの移動範囲を固定側光フ
ァイバの端末の間隔より狭めることができる。従って、
光ファイバの曲げを小さくすることができると共に消費
電力を少なくすることができる。
【0047】(7)梁を金属製の円柱状のストレートピ
ンで構成する場合、この梁には汎用品を用いることがで
きる。これにより低価格な光スイッチを提供することが
できる。
【0048】(8)梁をスイッチ基盤と一体的に石英で
構成した場合、光スイッチの部品点数が少なくなる。こ
れにより低価格な光スイッチを提供することができる。
【0049】(9)電磁石を制御することで光伝送路を
切り換え、永久磁石だけで光伝送路を維持するようにし
たので、消費電力を少なくすることができる。
【0050】(10)可動ヨークが閉ループ磁気回路を
構成する他の部材と接触しないので、摩擦抵抗がなくな
る。従って、消費電力を少なくすることができる。
【0051】(11)可動ヨーク及び固定ヨークを強磁
性体の箔で構成する場合、小型になり、また、固定ヨー
クの曲げ加工も容易になる。従って、低価格な光スイッ
チを提供することができる。
【0052】(12)光スイッチを複数集積する場合、
個々の光スイッチが小型、低価格であるため、集積型の
光スイッチも小型、低価格となる。また、このように光
スイッチを集積すると、光ファイバを多芯化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す光スイッチの部分断
面図である。
【図2】本発明の他の実施形態を示す光スイッチの部分
斜視図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す光スイッチの部分
斜視図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す光スイッチの斜視
図である。
【図5】従来の光スイッチの平面図である。
【符号の説明】
1 スイッチ基盤 2 梁 3 孔 4 可動ブロック 5 移動側光ファイバ 6 可動ヨーク 7a,7b 電磁石 8 固定ヨーク 9 永久磁石 12 光導波路モジュール 13 固定側光ファイバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上塚 尚登 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内 (72)発明者 寺岡 達夫 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内 Fターム(参考) 2H036 KA03 LA03 LA07 2H037 AA01 BA31 DA04 DA12 DA16 2H041 AA14 AB19 AC05 AZ03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本の光ファイバの端末を移動させて複
    数本の光ファイバの端末のいずれかに突き合わせ接続す
    ることにより光伝送路を切り換える光スイッチにおい
    て、前記複数本の光ファイバの端末を所定間隔で並べて
    スイッチ基盤に固定し、このスイッチ基盤より前記複数
    本の光ファイバの端末の延長方向と平行に伸びた複数の
    梁を設け、前記スイッチ基盤とは別体のブロックに前記
    梁が前記複数本の光ファイバの端末の並び方向にのみ余
    裕をもって挿入される複数の孔を形成し、これらの孔に
    前記梁を挿入することにより、前記ブロックを前記スイ
    ッチ基盤には接触させず、かつ前記複数本の光ファイバ
    の端末の並び方向にのみ所定範囲だけ移動可能に支持
    し、この可動ブロックに前記複数本の光ファイバの端末
    に対向する前記1本の光ファイバの端末を保持させ、こ
    の可動ブロックに前記複数本の光ファイバの端末の並び
    方向に幅を有する可動ヨークを取り付け、前記可動ブロ
    ックの移動範囲の両端にそれぞれ電磁石を設け、各電磁
    石の一極をそれぞれ前記可動ヨークに臨ませ、各電磁石
    の他極同士を固定ヨークで連絡し、この固定ヨークの中
    間に一極を前記可動ヨークに向けた永久磁石を設け、前
    記いずれかの電磁石、前記固定ヨーク及び前記可動ヨー
    クを含む閉ループ磁気回路を形成することにより、前記
    可動ブロックを移動させることを特徴とする光スイッ
    チ。
  2. 【請求項2】 前記可動ブロックを、前記1本の光ファ
    イバの端末を固定するためのガイド溝及び前記孔を形成
    するための溝を異方性エッチングにより形成した2つの
    シリコン基盤を閉じ合わせることにより形成したことを
    特徴とする請求項1記載の光スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記可動ブロックに端末が保持された光
    ファイバを前記可動ブロックより所定距離隔てて前記ス
    イッチ基盤に固定したことを特徴とする請求項1又は2
    記載の光スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記スイッチ基盤を石英の切削加工によ
    り形成したことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載
    の光スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記スイッチ基盤を石英のプレス加工に
    より形成したことを特徴とする請求項1〜3いずれか記
    載の光スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記スイッチ基盤の光ファイバ端末と前
    記可動ブロックの光ファイバ端末との間に、複数の光導
    波路が一端では前記複数本の光ファイバの端末の間隔で
    並び他端では前記可動ブロックの移動範囲に等しい間隔
    で並ぶように光導波路間隔を変化させた光導波路モジュ
    ールを設けたことを特徴とする請求項1〜5いずれか記
    載の光スイッチ。
  7. 【請求項7】 前記梁を金属製の円柱状のストレートピ
    ンで構成したことを特徴とする請求項1〜6いずれか記
    載の光スイッチ。
  8. 【請求項8】 前記梁を前記スイッチ基盤と一体的に石
    英で構成したことを特徴とする請求項1〜6いずれか記
    載の光スイッチ。
  9. 【請求項9】 一方の電磁石に前記永久磁石による磁界
    と同一方向の磁界を発生させると共に他方の電磁石に前
    記永久磁石による磁界と反対方向の磁界を発生させるこ
    とにより、一方の電磁石を含む閉ループ磁気回路を形成
    させ、前記両電磁石に発生させる磁界の方向を反転させ
    ることにより、他方の電磁石を含む閉ループ磁気回路を
    形成させ、前記両電磁石の磁界を解消することにより、
    前記永久磁石を含む閉ループ磁気回路を形成させること
    を特徴とする請求項1〜8いずれか記載の光スイッチ。
  10. 【請求項10】 前記閉ループ磁気回路が前記可動ヨー
    クに対して間隙を有し、この間隙が前記可動ブロックの
    移動位置によらず維持されることを特徴とする請求項1
    〜9いずれか記載の光スイッチ。
  11. 【請求項11】 前記可動ヨーク及び前記固定ヨークを
    強磁性体の箔で構成したことを特徴とする請求項1〜1
    0いずれか記載の光スイッチ。
  12. 【請求項12】 前記光スイッチを複数集積したことを
    特徴とする請求項1〜11いずれか記載の光スイッチ。
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