JP2001004770A - 核燃料要素 - Google Patents

核燃料要素

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JP2001004770A
JP2001004770A JP11178067A JP17806799A JP2001004770A JP 2001004770 A JP2001004770 A JP 2001004770A JP 11178067 A JP11178067 A JP 11178067A JP 17806799 A JP17806799 A JP 17806799A JP 2001004770 A JP2001004770 A JP 2001004770A
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JP
Japan
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getter
hydrogen
nuclear fuel
fuel element
cladding tube
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JP11178067A
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English (en)
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Mitsutaka Imamura
光孝 今村
Masafumi Nakatsuka
雅文 中司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Nippon Nuclear Fuel Development Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Nippon Nuclear Fuel Development Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料棒の被覆管が健全時には燃料棒内の微量水
分および水素を吸収するとともに、破損時には過重な水
素を発生しない安全性を向上させた水素ゲッターを備え
た核燃料要素を提供する。 【解決手段】燃料被覆管2の内部に核燃料ペレット3と
ゲッター9とを装填し密封してなる核燃料要素におい
て、前記ゲッター9を、水素ガスを吸収するゲッター材
の表面層部の一部もしくは全部表面に、該ゲッター材組
成とは異種類の物質を表面から一定の深さまで添加した
水素ゲッター用物質で構成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば燃料棒の被
覆管が健全時には燃料棒内の微量水分および水素を吸収
するとともに、破損時には過重な水素を発生しない安全
性を向上させた水素ゲッターを備えた核燃料要素に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】核燃料要素は、燃料被覆管内に複数個の
核燃料ペレットを積層収納し、上端部にガス溜用プレナ
ム部と核燃料ペレットを安定に支持するためのプレナム
スプリングおよびゲッタを有し、ヘリウム等の封入ガス
を充填した後、両端閉口部を上部および下部端栓で密封
溶接した構造になっている。
【0003】このペレット内には製造工程において水素
ガスや有機化合物のバインダが微量ながら混入する懸念
があり、またペレットの表面および被覆管の内面に水分
が付着しやすい。その結果、原子炉運転中に被覆管内で
は水素ガス、ハイドロカーボンなどの有機化合物ガスお
よび水蒸気などが発生する可能性がある。これらの混合
ガスが酸化雰囲気である限りでは、ジルコニウム被覆管
の水素化は起こらない。しかし、水蒸気が被覆管や燃料
ペレットと反応して水素を遊離したり、また有機化合物
が分解し水素を遊離して混合ガスが還元性雰囲気になる
と、被覆管は水素化されて脆化され亀裂を生じる恐れが
ある。
【0004】このため、たとえば特開昭47−6953
号公報に提案されているものでは、ニッケル−チタン−
ジルコニウム合金からなるゲッター材料で被覆管内の水
分ならびに水素ガス、酸素ガスなどを吸収させるように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術のゲ
ッターでは次のような問題があった。すなわち、水分お
よび水素を同時に吸収させると、ゲッターの表面は水分
と反応し酸化物相が形成され、水素ガスを吸収する能力
が低下する。また、燃料ペレット中の水素ガスよりも表
面に吸着された水分の方が先に被覆管内を満たすので、
従来のゲッターは先に水分を吸収してしまい残った雰囲
気を還元性にして、被覆管が水素化する危険性を増大さ
せ、なおかつ水素除去能力が減少する欠点がある。
【0006】なお、被覆管に端栓溶接し排気した後へリ
ウムガスを充填し封じ切る工程において、真空排気中に
高温加熱して水分などを乾燥除去する方法も行われてい
る。しかし、この方法では乾燥後すばやく封じる必要が
あり、また封じた後の雰囲気を還元性にしてしまうの
で、やはり被覆管を水素化する可能性は去らない。さら
に、核燃料被覆管が何らかの原因で破損した場合には、
冷却水が燃料被覆管の中に侵入し、上記ゲッター材が多
量の高温水と反応し、酸化物を形成するとともに燃料棒
内に多量の水素を放出し被覆管を水素脆化させる懸念が
ある。
【0007】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、燃料棒の被覆管が健全時には燃料
棒内の微量水分および水素を吸収するとともに、破損時
には過重な水素を発生しない安全性を向上させた水素ゲ
ッターを備えた核燃料要素を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、燃料
被覆管の内部に核燃料ペレットとゲッターを装填し密封
してなる核燃料要素において、前記ゲッターを、水素ガ
スを吸収するゲッター材の表面層部の一部もしくは全部
表面に、該ゲッター材組成とは異種類の物質を表面から
一定の深さまで添加した水素ゲッター用物質で構成する
ようにし所期の目的を達成するようにしたものである。
【0009】またこの場合、前記水素ゲッター用物質
を、高温水中での耐腐食性が良好な合金を母材としたも
のである。また、前記耐水腐食性の良好な合金を、ジル
コニウムを主成分とする合金で、かつ前記表面層に添加
する元素が母材の耐高温水腐食性を劣化させる元素で、
かつ前記添加深さを100μm以内としたものである。
【0010】すなわち、ジルコニウム金属やその合金は
水素と反応しやすい物質であるが、酸化雰囲気中にいっ
たん曝されると表面に酸化皮膜を生じる。この酸化皮膜
は保護膜となって水素と反応し難くなるため、ジルコニ
ウム金属やその合金をそのままの形で水素ゲッターとし
て使用することができない。そこで、この発明ではこの
酸化皮膜の保護膜が生じやすいジルコニウム金属やその
合金などのゲッター用物質の表面層を、ジルコニウムや
その合金などの母材の耐水腐食性を劣化させる元素で覆
い、その後の新たなる酸化皮膜の形成を耐水腐食性を劣
化させる元素の層によって防ぎ、ゲッター用物質の水素
反応性を常に維持するとともに、燃料棒の破損時に侵入
した高温高圧水と反応し新たな水素を被覆管内に放出す
ることがないようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図示した実施例に基づいて本
発明を詳細に説明する。図1にはその核燃料要素が断面
で示されている。図中、2が燃料被覆管であり、3が核
燃料ペレット、4が上部端栓、5が下部端栓、6が上部
プレナム、7がプレナムスプリング、8がゲッター用物
質、9がゲッターである。
【0012】核燃料要素1にはジル力口イ−2製の被覆
管2内に燃料ペレット3が積層されて充填され、上、下
両端部は、それぞれ上部端栓4および下部端栓5が溶接
されて塞がれている。被覆管2内には、ヘリウムガスが
封入されており、上部プレナム部には、プレナムスプリ
ング7および本発明のゲッター用物質8を詰めたゲッタ
ー9が設けられている。
【0013】すなわち、被覆管2内に水素ガスと反応す
るか,あるいは水素ガスを吸収する能力をもった物質,
たとえばジルコニウムの表面層に添加する元素が母材の
耐水腐食性を劣化させる元素で覆った水素ゲッター9が
装填されるのである。
【0014】また、この水素ゲッターは、水素ガスを吸
収するゲッター材の表面層部の一部もしくは全表面部
に、ゲッター材組成とは異種類の物質を表面から一定の
深さまで添加した水素ゲッター用物質で構成される。こ
の場合、前記添加深さは100μm以内であればよく、
最も好ましくは10μm以内が良い。
【0015】この水素ゲッターは、たとえば次のように
して製造することができる。水素と反応しやすいたとえ
ばジルコニウムに約1.5重量%のスズおよび微量の
鉄、クロム他を添加したジル力口イを1〜2mmの粒状
に成形し、窒素雰囲気下で約400℃で約24時間加熱
する。このような熱処理を行うと粒状ジル力口イの表面
層にジルコニウムの窒化物が形成される。この場合の窒
素の添加量は約1000〜1400ppmである。
【0016】窒化処理を行った粒状ジル力口イを約1×
10~4Paの真空中で約30分間850℃で焼鈍する。
このような拡散処理を行うと粒状ジル力口イの表面層に
形成したジル力口イの窒化物は粒状ジル力口イ中に固溶
し、表面は金属光沢が示されている。なお、拡散深さと
して100μm、好ましくは10μmであった。
【0017】次に、本実施例のジル力口イを母材とする
ゲッター用物質8を水蒸気を含有する水素中で反応性を
調べた結果について述べる。
【0018】図2は、露点−64℃におけるゲッター用
物質と水素との反応性を示し、また図3は、露点−34
℃におけるゲッター用物質と水素との反応関係を示して
いる。図中、縦軸は水素反応量を(ppm)で示し、横
軸は反応時間を(hr)で示している。黒丸はジル力口
イに窒化処理を施した後に焼鈍処理を施した本発明のゲ
ッター材の場合を、白丸は従来のゲッター材の場台をそ
れぞれ示している。
【0019】これらの図から明らかなように、窒化処理
を施した本発明のゲッター用物質は、従来のゲッター用
物質に比較して格段に水素と反応しやすいことが認めら
れる。また、本発明のゲッター用物質は、露点が高い雰
囲気つまり酸化性雰囲気においても水素と選択的に反応
することが明らかである。
【0020】さらに、データは省略したが、ゲッター母
材として高温耐食性に優れるジル力口イを用いているの
で、核燃料破損時にゲッターは酸化皮膜を形成し、水素
を発生することがなかった。
【0021】以上の実施例からこの発明によれば優れた
水素除去能力を有し、さらに燃料要素中で実現されるよ
うな酸化性雰囲気でも水素と選択的に反応し、燃料要素
中の雰囲気を還元性にすることを防止するのに有効であ
ると同時に被覆管破損時に高温の冷却水と反応し水素を
発生することがない。
【0022】なお、上記実施例では窒素をガス中熱拡散
方式で表面層に添加するようにしたが、ガス中熱拡散方
式の代わりに、添加の方法が、加速器、電気または化学
メッキ方式などを用いてもよい。また、窒素を表面に添
加したか同元素に限定するものでなく基本的にはゲッタ
ー母材の高温水中耐水腐食性を劣化させる酸素、炭素等
の他の元素でも同様な効果が期待できる。
【0023】以上説明してきたようにこのように形成さ
れた核燃料要素であると、優れた水素除去能力を有し、
燃料要素中で実現されるような酸化性雰囲気でも水素と
選択的に反応し、燃料要素中の雰囲気を還元性にするこ
とを防止するのに有効であるとともに、核燃料破損時に
も安全な核燃料要素とすることができるのである。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、燃料棒の被覆管が健全時には燃料棒内の微量水分お
よび水素を吸収するとともに、破損時には過重な水素を
発生しない安全性を向上させた水素ゲッターを備えた核
燃料要素を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる核燃料要素の縦断面
略示図である。
【図2】露点−64℃におけるゲッターと水素との反応
性を示す図である。
【図3】露点−34℃におけるゲッターと水素との反応
性を示す図である。
【符号の説明】 1…核燃料要素、2…燃料被覆管、3…核燃料ペレッ
ト、4…上部端栓、5…下部端栓、6…上部プレナム、
7…プレナムスプリング、8…ゲッター用物質、9…ゲ
ッター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今村 光孝 茨城県東茨城郡大洗町成田町2163番地 日 本核燃料開発株式会社内 (72)発明者 中司 雅文 茨城県東茨城郡大洗町成田町2163番地 日 本核燃料開発株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料被覆管の内部に核燃料ペレットとゲ
    ッターを装填し密封してなる核燃料要素において、 前記ゲッターを、水素ガスを吸収するゲッター材の表面
    層部の一部もしくは全部表面に、該ゲッター材組成とは
    異種類の物質を表面から一定の深さまで添加した水素ゲ
    ッター用物質で構成するようにしたことを特徴とする核
    燃料要素。
  2. 【請求項2】 前記水素ゲッター用物質が、高温水中で
    の耐腐食性が良好な合金を母材としたものである請求項
    1記載の核燃料要素。
  3. 【請求項3】 前記耐水腐食性の良好な合金が、ジルコ
    ニウムを主成分とする合金で、かつ前記表面層に添加す
    る元素が母材の耐高温水腐食性を劣化させる元素であ
    り、かつ前記添加深さが100μm以内である請求項2
    記載の核燃料要素。
  4. 【請求項4】 前記ゲッター母材をジル力口イから形成
    するとともに、このゲッター母材の表面層に酸素もしく
    は窒素もしくは炭素を深さ100μm以内添加してなる
    請求項2記載の核燃料要素。
  5. 【請求項5】 ジルコニウム合金の被覆管内に燃料パレ
    ットを充填し密封してなる核燃料要素において、 前記被覆管内に、水素ガスと反応するか若しくは水素ガ
    スを吸収する能力を有する物質で、かつその表面層にそ
    の物質の耐水腐食性を劣化させる元素で覆った水素ゲッ
    ターを装填するようにしたことを特徴とする核燃料要
    素。
JP11178067A 1999-06-24 1999-06-24 核燃料要素 Pending JP2001004770A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104575627A (zh) * 2013-10-15 2015-04-29 上海核工程研究设计院 一种用于燃料元件的气体吸收装置

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