JP2001003917A - 鋼材接続レンチ用引抜き・合わせナット - Google Patents
鋼材接続レンチ用引抜き・合わせナットInfo
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- JP2001003917A JP2001003917A JP11176665A JP17666599A JP2001003917A JP 2001003917 A JP2001003917 A JP 2001003917A JP 11176665 A JP11176665 A JP 11176665A JP 17666599 A JP17666599 A JP 17666599A JP 2001003917 A JP2001003917 A JP 2001003917A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】テーパーピンへの着脱作業が容易ではなく、同
ピンのネジ部終端まで回動させて取り外さなければなら
ないといった手間を有する。 【解決手段】所望大きさの反力受けナット部１と、該反
力受けナット部１に突設された回転スリーブ部２と、該
回転スリーブ部２と、該回転スリーブ部２側に突き合わ
される駆動分割ナット部３とを備える。駆動分割ナット
部３は、回転スリーブ部２と同径の分割スリーブ部３
ａ，３ａを有する一対の半身体からなり、テーパーピン
４のネジ部４ａを挟むべく互いを合わせるだけで簡単に
取り付けできる。また、前記回転スリーブ部２並びに分
割スリーブ部３ａの外周に、カップラー５を往復動作自
在に嵌合せしめる。このカップラー５は、一端側に環状
のフランジ５ａが周設されており、分割スリーブ部３ａ
側に摺動させることにより、同分割ナット部３を分割不
可能状態に包持する。
ピンのネジ部終端まで回動させて取り外さなければなら
ないといった手間を有する。 【解決手段】所望大きさの反力受けナット部１と、該反
力受けナット部１に突設された回転スリーブ部２と、該
回転スリーブ部２と、該回転スリーブ部２側に突き合わ
される駆動分割ナット部３とを備える。駆動分割ナット
部３は、回転スリーブ部２と同径の分割スリーブ部３
ａ，３ａを有する一対の半身体からなり、テーパーピン
４のネジ部４ａを挟むべく互いを合わせるだけで簡単に
取り付けできる。また、前記回転スリーブ部２並びに分
割スリーブ部３ａの外周に、カップラー５を往復動作自
在に嵌合せしめる。このカップラー５は、一端側に環状
のフランジ５ａが周設されており、分割スリーブ部３ａ
側に摺動させることにより、同分割ナット部３を分割不
可能状態に包持する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼材接続レンチ用
引抜き・合わせナットの改良に関し、更に詳しくは、接
続すべき双方の鋼材の孔を合わせてそこにボルトを通
し、締付ナットで締結して双方の鋼材を接続するレンチ
（以下、単に鋼材接続用レンチという）に使用される引
抜きナット及び／又は合わせナットに関する。
引抜き・合わせナットの改良に関し、更に詳しくは、接
続すべき双方の鋼材の孔を合わせてそこにボルトを通
し、締付ナットで締結して双方の鋼材を接続するレンチ
（以下、単に鋼材接続用レンチという）に使用される引
抜きナット及び／又は合わせナットに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、斯かる鋼材接続レンチ用引抜き・
合わせナットとしては、例えば、本出願人の権利である
実公平３−３３４２７号報に開示されたものが従来例と
して周知である。この鋼材接続レンチ用引抜き・合わせ
ナットは、孔合わせ用テーパーピンのネジ部に螺合して
レンチの駆動ソケットで回転駆動される駆動ナット部
と、該駆動ナット部に対し相対回転自在で、かつ、前記
レンチの反力ソケットで回転を阻止される反力受けナッ
ト部と、該反力受けナット部に回転自在に組み付けられ
た連結スリーブ部とを備えている。
合わせナットとしては、例えば、本出願人の権利である
実公平３−３３４２７号報に開示されたものが従来例と
して周知である。この鋼材接続レンチ用引抜き・合わせ
ナットは、孔合わせ用テーパーピンのネジ部に螺合して
レンチの駆動ソケットで回転駆動される駆動ナット部
と、該駆動ナット部に対し相対回転自在で、かつ、前記
レンチの反力ソケットで回転を阻止される反力受けナッ
ト部と、該反力受けナット部に回転自在に組み付けられ
た連結スリーブ部とを備えている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た実公平３−３３４２７号公報に開示されている鋼材接
続レンチ用引抜き・合わせナットにあっては、テーパー
ピンへの着脱作業が容易ではなく、同ピンのネジ部終端
まで回動させて取り外さなければならないといった手間
を有する。
た実公平３−３３４２７号公報に開示されている鋼材接
続レンチ用引抜き・合わせナットにあっては、テーパー
ピンへの着脱作業が容易ではなく、同ピンのネジ部終端
まで回動させて取り外さなければならないといった手間
を有する。
【０００４】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、テーパーピンへの着脱操作が頗る簡単
にできて、一連の締結作業の効率をより高めることがで
きる有用な鋼材接続レンチ用引抜き・合わせナットの提
供を目的としたものである。
なされたもので、テーパーピンへの着脱操作が頗る簡単
にできて、一連の締結作業の効率をより高めることがで
きる有用な鋼材接続レンチ用引抜き・合わせナットの提
供を目的としたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題点
を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とす
る構成は、反力受け等のナット部と、該反力受け等のナ
ット部に回転自在に抜け止め連結された回転スリーブ部
と、該回転スリーブ部と同径の分割スリーブ部を有して
テーパーピンのネジ部に分割自在に嵌め合わされる駆動
用等の分割ナット部と、回転スリーブ部並びに分割スリ
ーブ部の外周に往復動作自在に嵌合されるカップラーと
を備えてなる鋼材接続レンチ用引抜き・合わせナットに
存する。
を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とす
る構成は、反力受け等のナット部と、該反力受け等のナ
ット部に回転自在に抜け止め連結された回転スリーブ部
と、該回転スリーブ部と同径の分割スリーブ部を有して
テーパーピンのネジ部に分割自在に嵌め合わされる駆動
用等の分割ナット部と、回転スリーブ部並びに分割スリ
ーブ部の外周に往復動作自在に嵌合されるカップラーと
を備えてなる鋼材接続レンチ用引抜き・合わせナットに
存する。
【０００６】また、前記分割ナット部は、磁石にて着脱
自在に合体されるのが良く、延いては、孔合わせ用テー
パーピンのネジ部に螺合してレンチの駆動ソケットで回
転駆動される駆動ナット部と、該駆動ナット部に対し相
対回転自在で、かつ、前記レンチの反力ソケットで回転
を阻止される反力受け等のナット部と、該反力受け等の
ナット部に回転自在に組み付けられた連結スリーブ部と
を備えてなる引抜き及び／又は合せナットにおいて、前
記駆動ナット部は、長手方向に二分割されると共に、リ
ングバネ、蝶番等の止着部材、カップラー若しくは磁石
を介して半身一体に組み付けられるのが良い。
自在に合体されるのが良く、延いては、孔合わせ用テー
パーピンのネジ部に螺合してレンチの駆動ソケットで回
転駆動される駆動ナット部と、該駆動ナット部に対し相
対回転自在で、かつ、前記レンチの反力ソケットで回転
を阻止される反力受け等のナット部と、該反力受け等の
ナット部に回転自在に組み付けられた連結スリーブ部と
を備えてなる引抜き及び／又は合せナットにおいて、前
記駆動ナット部は、長手方向に二分割されると共に、リ
ングバネ、蝶番等の止着部材、カップラー若しくは磁石
を介して半身一体に組み付けられるのが良い。
【０００７】前記カップラーは、レンチ本体内に挿着さ
れた際、駆動ソケットの解放端に当接される大径のフラ
ンジを備えるのが良い。
れた際、駆動ソケットの解放端に当接される大径のフラ
ンジを備えるのが良い。
【０００８】このように構成される本発明の鋼材接続レ
ンチ用引抜き・合わせナットは、反力受け等のナット部
と、該反力受け等のナット部に回転自在に抜け止め連結
された回転スリーブ部と、該回転スリーブ部と同径の分
割スリーブ部を有してテーパーピンのネジ部に分割自在
に嵌め合わされる駆動用等の分割ナット部と、前記回転
スリーブ部並びに分割スリーブ部の外周に往復動作自在
に嵌合されるカップラーとを備えてなることによって、
テーパーピンのネジ部を挟むべく分割ナット部同士を合
わせるだけで簡単に取り付けられると共に、回転スリー
ブ部上に保持してある前記カップラーを分割スリーブ部
に摺動させることにより、同分割ナット部がバラけない
ように包持し得ることとなる。
ンチ用引抜き・合わせナットは、反力受け等のナット部
と、該反力受け等のナット部に回転自在に抜け止め連結
された回転スリーブ部と、該回転スリーブ部と同径の分
割スリーブ部を有してテーパーピンのネジ部に分割自在
に嵌め合わされる駆動用等の分割ナット部と、前記回転
スリーブ部並びに分割スリーブ部の外周に往復動作自在
に嵌合されるカップラーとを備えてなることによって、
テーパーピンのネジ部を挟むべく分割ナット部同士を合
わせるだけで簡単に取り付けられると共に、回転スリー
ブ部上に保持してある前記カップラーを分割スリーブ部
に摺動させることにより、同分割ナット部がバラけない
ように包持し得ることとなる。
【０００９】また、前記分割ナット部が、長手方向に二
分割されると共に、リングバネ、蝶番等の止着部材、カ
ップラー若しくは磁石を介して半身一体に組み付けられ
ることによって、作業中、同分割ナット部が意に反して
テーパーピンより落下してしまうことを阻止し得ること
となる。
分割されると共に、リングバネ、蝶番等の止着部材、カ
ップラー若しくは磁石を介して半身一体に組み付けられ
ることによって、作業中、同分割ナット部が意に反して
テーパーピンより落下してしまうことを阻止し得ること
となる。
【００１０】更に、前記カップラーは、レンチ本体内に
挿着された際、駆動ソケットの解放端に当接される大径
のフランジを備えることにより、レンチ本体の挿着（外
挿）と同時に、同カップラーが駆動ソケット部に押され
て前方へと変位せしめ、分割ナット部と駆動ソケット部
とが駆動可能状態に整合される。
挿着された際、駆動ソケットの解放端に当接される大径
のフランジを備えることにより、レンチ本体の挿着（外
挿）と同時に、同カップラーが駆動ソケット部に押され
て前方へと変位せしめ、分割ナット部と駆動ソケット部
とが駆動可能状態に整合される。
【００１１】しかも、使用後、レンチ本体が抜き取られ
た状態では、前記変位動作により、カップラーが回転ス
リーブ２側に位置していることから（換言すれば、分割
スリーブ部上からカップラーが解除されていることか
ら）、同分割ナット部は離脱可能（分割可能）状態にあ
り、簡単にテーパーピンより外せることとなる。
た状態では、前記変位動作により、カップラーが回転ス
リーブ２側に位置していることから（換言すれば、分割
スリーブ部上からカップラーが解除されていることか
ら）、同分割ナット部は離脱可能（分割可能）状態にあ
り、簡単にテーパーピンより外せることとなる。
【００１２】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の一例を図面
を参照しながら説明する。図中Ａは、本発明に係る鋼材
接続レンチ用引抜き・合わせナットであり、この鋼材接
続レンチ用引抜き・合わせナットＡは、図１乃至図２に
示すように、所望大きさの反力受けナット部１と、該反
力受けナット部１に突設された回転スリーブ部２と、該
回転スリーブ部２と、該回転スリーブ部２側に突き合わ
される駆動分割ナット部３とを備えている。
を参照しながら説明する。図中Ａは、本発明に係る鋼材
接続レンチ用引抜き・合わせナットであり、この鋼材接
続レンチ用引抜き・合わせナットＡは、図１乃至図２に
示すように、所望大きさの反力受けナット部１と、該反
力受けナット部１に突設された回転スリーブ部２と、該
回転スリーブ部２と、該回転スリーブ部２側に突き合わ
される駆動分割ナット部３とを備えている。
【００１３】反力受けナット部１は、例えば、最大外径
５５ｍｍ、長寸３５ｍｍの六角ナットからなり、鋼材に
使用されるボルトの大きさに応じたものが使用されるこ
とは云うまでもない。
５５ｍｍ、長寸３５ｍｍの六角ナットからなり、鋼材に
使用されるボルトの大きさに応じたものが使用されるこ
とは云うまでもない。
【００１４】回転スリーブ部２は、反力受けナット部１
の後端側（同心方向）に突設されていると共に、周方向
に回転できるように抜け止め連結されている。
の後端側（同心方向）に突設されていると共に、周方向
に回転できるように抜け止め連結されている。
【００１５】駆動分割ナット部３は、回転スリーブ部２
と同径の分割スリーブ部３ａ，３ａを有する一対の半身
体からなり、図３に示すように、テーパーピン４のネジ
部４ａを挟むべく互いを合わせるだけで簡単に取り付け
できる。
と同径の分割スリーブ部３ａ，３ａを有する一対の半身
体からなり、図３に示すように、テーパーピン４のネジ
部４ａを挟むべく互いを合わせるだけで簡単に取り付け
できる。
【００１６】また、前記回転スリーブ部２並びに分割ス
リーブ部３ａの外周には、カップラー５が往復動作自在
に嵌合されている。このカップラー５は、一端側に環状
のフランジ５ａが周設されており、分割スリーブ部３ａ
側に摺動させることにより、同分割ナット部３を分割不
可能状態に包持するものである（図１参照）。
リーブ部３ａの外周には、カップラー５が往復動作自在
に嵌合されている。このカップラー５は、一端側に環状
のフランジ５ａが周設されており、分割スリーブ部３ａ
側に摺動させることにより、同分割ナット部３を分割不
可能状態に包持するものである（図１参照）。
【００１７】一方、鋼材接続用レンチ６は、図１０に示
すように、筒状のレンチ本体６ａと、駆動ユニット６ｂ
とから構成されている（詳しくは実公平３−３３４２７
号公報参照）。
すように、筒状のレンチ本体６ａと、駆動ユニット６ｂ
とから構成されている（詳しくは実公平３−３３４２７
号公報参照）。
【００１８】レンチ本体６ａは、後述する駆動部６ｂ2
で駆動されて内部に挿入されるナット類を回転駆動する
駆動ソケット６ａ1 と、該駆動ソケット６ａ1 を収容す
る反力ソケット６ａ2 と、該反力ソケット６ａ2 の先端
部より外方へ突設された反力レバー６ａ3 とを備えてい
る。
で駆動されて内部に挿入されるナット類を回転駆動する
駆動ソケット６ａ1 と、該駆動ソケット６ａ1 を収容す
る反力ソケット６ａ2 と、該反力ソケット６ａ2 の先端
部より外方へ突設された反力レバー６ａ3 とを備えてい
る。
【００１９】駆動ソケット６ａ1 は、内周面が前記分割
駆動ナット部３の外周に嵌合する六角穴になっており、
同心方向に延びる中間部６ａ4 を介して後述する駆動部
６ｂ 2 の外枠先端部６ｂ5 内の外歯車６ａ5 と一体に連
通している。
駆動ナット部３の外周に嵌合する六角穴になっており、
同心方向に延びる中間部６ａ4 を介して後述する駆動部
６ｂ 2 の外枠先端部６ｂ5 内の外歯車６ａ5 と一体に連
通している。
【００２０】反力ソケット６ａ2 は、何れも筒形をなす
先端ソケット６ａ6 と中間部６ａ7と後端部６ａ8 とを
一体に有し、後端部６ａ8 を駆動部６ｂ2 の外枠先端部
６ｂ 5 に連結支持させている。
先端ソケット６ａ6 と中間部６ａ7と後端部６ａ8 とを
一体に有し、後端部６ａ8 を駆動部６ｂ2 の外枠先端部
６ｂ 5 に連結支持させている。
【００２１】駆動ユニット６ｂは、正逆方向に回転する
モーター６ｂ1 と、該モーター６ｂ 1 の回転力で駆動を
行う駆動部６ｂ2 と、同モーター６ｂ1 の電源のオン、
オフ及び回転方向の切り替えを制御するスイッチ６ｂ3
とを備えている。
モーター６ｂ1 と、該モーター６ｂ 1 の回転力で駆動を
行う駆動部６ｂ2 と、同モーター６ｂ1 の電源のオン、
オフ及び回転方向の切り替えを制御するスイッチ６ｂ3
とを備えている。
【００２２】また、駆動部６ｂ2 内には、確認ピン６ｂ
4 が貫通収納されていて、孔合わせ用テーパーピン４の
引き抜き寸法が一定寸法に達すると、同テーパーピン４
で押されて駆動部６ｂ2 の後端から突出してそれを知ら
せるようになっている。
4 が貫通収納されていて、孔合わせ用テーパーピン４の
引き抜き寸法が一定寸法に達すると、同テーパーピン４
で押されて駆動部６ｂ2 の後端から突出してそれを知ら
せるようになっている。
【００２３】このように構成される本発明の鋼材接続レ
ンチ用引抜き・合わせナットＡは、まず、テーパーピン
４のネジ部４ａを挟むべく駆動分割ナット部３の半身体
同士を合わせ（図４参照）、回転スリーブ部２上に保持
してあるカップラー５を分割スリーブ部３ａ上に摺動さ
せることにより（図１参照）、同分割ナット部３を分割
不可能状態に包持せしめる。
ンチ用引抜き・合わせナットＡは、まず、テーパーピン
４のネジ部４ａを挟むべく駆動分割ナット部３の半身体
同士を合わせ（図４参照）、回転スリーブ部２上に保持
してあるカップラー５を分割スリーブ部３ａ上に摺動さ
せることにより（図１参照）、同分割ナット部３を分割
不可能状態に包持せしめる。
【００２４】次いで、レンチ本体６ａ（図１０参照）の
挿着と同時に、前記カップラー５（詳しくは、フランジ
５ａ）がレンチの駆動ソケット６ａ1 に押されて前方へ
と変位し、同駆動ソケット部６ａ1 内に駆動分割ナット
部３が整合される（駆動可能状態）。
挿着と同時に、前記カップラー５（詳しくは、フランジ
５ａ）がレンチの駆動ソケット６ａ1 に押されて前方へ
と変位し、同駆動ソケット部６ａ1 内に駆動分割ナット
部３が整合される（駆動可能状態）。
【００２５】次いで、使用後、レンチ本体６ａが抜き取
られた状態では、前記変位動作により、カップラー５が
分割スリーブ部３ａ上から解除されていることから（図
４参照）、同分割ナット部３は離脱可能（分割可能）状
態にあり、従来の如く螺旋部終端まで回す必要がなく
（手間が省け）、簡単にテーパーピン４より外せるので
ある（図３参照）。
られた状態では、前記変位動作により、カップラー５が
分割スリーブ部３ａ上から解除されていることから（図
４参照）、同分割ナット部３は離脱可能（分割可能）状
態にあり、従来の如く螺旋部終端まで回す必要がなく
（手間が省け）、簡単にテーパーピン４より外せるので
ある（図３参照）。
【００２６】尚、本発明の鋼材接続レンチ用引抜き・合
わせナットＡは、本実施例に限定されることなく、本発
明の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、
本発明はそれらの全てを包摂するものである。
わせナットＡは、本実施例に限定されることなく、本発
明の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、
本発明はそれらの全てを包摂するものである。
【００２７】例えば、本実施例で示した駆動分割ナット
部３は、カップラー５にて包持できるように組み付けて
いるが、これに限定されることなく（カップラー５を使
用することなく）、磁石７（図５参照）やリングバネ等
の止着部材８（図６参照）を介して分割自在に組み付け
できるものであり、これにより、作業中、同分割ナット
部３が意に反して二つに分離し、テーパーピン４より安
易に落下してしまう危険性を解消できるのである。
部３は、カップラー５にて包持できるように組み付けて
いるが、これに限定されることなく（カップラー５を使
用することなく）、磁石７（図５参照）やリングバネ等
の止着部材８（図６参照）を介して分割自在に組み付け
できるものであり、これにより、作業中、同分割ナット
部３が意に反して二つに分離し、テーパーピン４より安
易に落下してしまう危険性を解消できるのである。
【００２８】また、図７に示すように、テーパーピン４
のテーパー部４ｂ側に、角型の螺旋山４ａ1 ，４ａ1 …
とは異形の螺旋山（丸型）４ａ2 〜４ａ6 を形成してお
けば、必要以上の回転駆動により、換言すれば、分割ナ
ット部３を斯かる異形の螺旋山４ａ2 〜４ａ6 に強制的
に螺合させることにより、同分割ナット部３を強制的に
分割・離脱することができ、取り外しがより簡単にでき
る。
のテーパー部４ｂ側に、角型の螺旋山４ａ1 ，４ａ1 …
とは異形の螺旋山（丸型）４ａ2 〜４ａ6 を形成してお
けば、必要以上の回転駆動により、換言すれば、分割ナ
ット部３を斯かる異形の螺旋山４ａ2 〜４ａ6 に強制的
に螺合させることにより、同分割ナット部３を強制的に
分割・離脱することができ、取り外しがより簡単にでき
る。
【００２９】更に、図８に示すように、テーパーピン４
の接触面を小さくすべく周面にスリット溝４ｃ，４ｃ…
を形成すれば、同ピン４を鋼材の孔より引き抜く際の摩
擦音を減衰させることができ、また、スリット溝４ｃ，
４ｃ…に錆が発生することも相俟って、よりピン表面の
摩擦抵抗を小さくすることもできる。
の接触面を小さくすべく周面にスリット溝４ｃ，４ｃ…
を形成すれば、同ピン４を鋼材の孔より引き抜く際の摩
擦音を減衰させることができ、また、スリット溝４ｃ，
４ｃ…に錆が発生することも相俟って、よりピン表面の
摩擦抵抗を小さくすることもできる。
【００３０】また、図９に示すように、駆動分割ナット
部３の遊端面に連結板とボルト（図示せず）等からなる
連結部材９を介して互いを分割自在に連結しても良い。
部３の遊端面に連結板とボルト（図示せず）等からなる
連結部材９を介して互いを分割自在に連結しても良い。
【００３１】
【発明の効果】本発明は上述のように構成され、反力受
け等のナット部と、該反力受け等のナット部に回転自在
に抜け止め連結された回転スリーブ部と、該回転スリー
ブ部と同径の分割スリーブ部を有してテーパーピンのネ
ジ部に分割自在に嵌め合わされる駆動用等の分割ナット
部と、前記回転スリーブ部並びに分割スリーブ部の外周
に往復動作自在に嵌合されるカップラーとを備えてなる
ことによって、テーパーピンのネジ部を挟むべく分割ナ
ット部同士を合わせるだけで簡単に取り付けできると共
に、回転スリーブ部上に保持してある前記カップラーを
分割スリーブ部に摺動させることにより、同分割ナット
部がバラけないように包持でき、次いで、レンチ本体内
に挿着された際、駆動ソケットの解放端に前記カップラ
ーのフランジが当接するため、レンチ本体の挿着（外
挿）と同時に、同カップラーが駆動ソケット部に押され
て前方へと変位せしめ、分割ナット部と駆動ソケット部
とが駆動可能状態に整合でき、しかも、使用後、レンチ
本体が抜き取られた状態では、前記変位動作により、カ
ップラーが分割スリーブ部上から解除されていることか
ら、同分割ナット部は離脱可能（分割可能）状態にあ
り、簡単にテーパーピンより外すことができるといった
効果を奏するものである。
け等のナット部と、該反力受け等のナット部に回転自在
に抜け止め連結された回転スリーブ部と、該回転スリー
ブ部と同径の分割スリーブ部を有してテーパーピンのネ
ジ部に分割自在に嵌め合わされる駆動用等の分割ナット
部と、前記回転スリーブ部並びに分割スリーブ部の外周
に往復動作自在に嵌合されるカップラーとを備えてなる
ことによって、テーパーピンのネジ部を挟むべく分割ナ
ット部同士を合わせるだけで簡単に取り付けできると共
に、回転スリーブ部上に保持してある前記カップラーを
分割スリーブ部に摺動させることにより、同分割ナット
部がバラけないように包持でき、次いで、レンチ本体内
に挿着された際、駆動ソケットの解放端に前記カップラ
ーのフランジが当接するため、レンチ本体の挿着（外
挿）と同時に、同カップラーが駆動ソケット部に押され
て前方へと変位せしめ、分割ナット部と駆動ソケット部
とが駆動可能状態に整合でき、しかも、使用後、レンチ
本体が抜き取られた状態では、前記変位動作により、カ
ップラーが分割スリーブ部上から解除されていることか
ら、同分割ナット部は離脱可能（分割可能）状態にあ
り、簡単にテーパーピンより外すことができるといった
効果を奏するものである。
【００３２】また、前記分割ナット部が、長手方向に二
分割されると共に、リングバネ、蝶番等の止着部材、カ
ップラー若しくは磁石を介して半身一体に組み付けられ
ることによって、作業中、同分割ナット部が意に反して
テーパーピンより落下してしまうことを阻止できるとい
った優れた効果を奏するものである。
分割されると共に、リングバネ、蝶番等の止着部材、カ
ップラー若しくは磁石を介して半身一体に組み付けられ
ることによって、作業中、同分割ナット部が意に反して
テーパーピンより落下してしまうことを阻止できるとい
った優れた効果を奏するものである。
【００３３】このように本発明の鋼材接続レンチ用引抜
き・合わせナットは、テーパーピンへの着脱操作が頗る
簡単にできるため、一連の締結作業の効率を高めること
ができ、また、構成が単純であるため大量生産に適し、
価格も低廉なものとして需要者に提供できるなど、本発
明を実施することはその実益的価値が甚だ大である。
き・合わせナットは、テーパーピンへの着脱操作が頗る
簡単にできるため、一連の締結作業の効率を高めること
ができ、また、構成が単純であるため大量生産に適し、
価格も低廉なものとして需要者に提供できるなど、本発
明を実施することはその実益的価値が甚だ大である。
【図１】本発明に係る鋼材接続レンチ用引抜き・合わせ
ナットを示す斜視図である。
ナットを示す斜視図である。
【図２】同鋼材接続レンチ用引抜き・合わせナットの組
立分解斜視図である。
立分解斜視図である。
【図３】駆動分割ナット部の分割可能状態を示す説明図
である。
である。
【図４】テーパーピンに駆動分割ナット部をセットした
状態を示す説明図である。
状態を示す説明図である。
【図５】磁石にて分割自在に組み付けられる駆動分割ナ
ット部の縦断面図である。
ット部の縦断面図である。
【図６】リングバネで分割自在に合体させた状態を示す
駆動分割ナット部の斜視図である。
駆動分割ナット部の斜視図である。
【図７】図７(ａ)は異形螺旋山を螺設させたテーパーピ
ンの斜視図、図７(ｂ)は同螺旋山部分の拡大説明図であ
る。
ンの斜視図、図７(ｂ)は同螺旋山部分の拡大説明図であ
る。
【図８】スリット溝を周設したテーパーピンの斜視図で
ある。
ある。
【図９】連結部材で分割自在に連結した駆動分割ナット
部の斜視図である。
部の斜視図である。
【図１０】鋼材接続用レンチを示す説明図である。
１ 反力受けナット部 ２ 回転スリーブ部 ３ 駆動分割ナット部 ３ａ 分割スリーブ部 ４ テーパーピン ４ａ ネジ部 ４ｂ テーパー部 ４ｃ スリット溝 ５ カップラー ５ａ フランジ ６ 鋼材接続用レンチ ６ａ レンチ本体 ６ａ1 駆動ソケット ６ａ2 反力ソケット ６ａ3 反力レバー ６ａ4 中間部 ６ａ5 外歯車 ６ａ6 先端ソケット ６ａ7 中間部 ６ａ8 後端部 ６ｂ 駆動ユニット ６ｂ1 モーター ６ｂ2 駆動部 ６ｂ3 スイッチ ６ｂ4 確認ピン ６ｂ5 外枠先端部 ７ 磁石 ８ 止着部材 ９ 連結部材
Claims (4)
- 【請求項１】反力受け等のナット部と、該反力受け等の
ナット部に回転自在に抜け止め連結された回転スリーブ
部と、該回転スリーブ部と同径の分割スリーブ部を有し
てテーパーピンのネジ部に分割自在に嵌め合わされる駆
動用等の分割ナット部と、前記回転スリーブ部並びに分
割スリーブ部の外周に往復動作自在に嵌合されるカップ
ラーとを備えてなることを特徴とする鋼材接続レンチ用
引抜き・合わせナット。 - 【請求項２】前記分割ナット部は、磁石にて着脱自在に
合体されていることを特徴とする請求項１に記載の鋼材
接続レンチ用引抜き・合わせナット。 - 【請求項３】孔合わせ用テーパーピンのネジ部に螺合し
てレンチの駆動ソケットで回転駆動される駆動ナット部
と、該駆動ナット部に対し相対回転自在で、かつ、前記
レンチの反力ソケットで回転を阻止される反力受け等の
ナット部と、該反力受け等のナット部に回転自在に組み
付けられた連結スリーブ部とを備えてなる引抜き及び／
又は合せナットにおいて、前記駆動ナット部は、長手方
向に二分割されると共に、リングバネ、蝶番等の止着部
材、カップラー若しくは磁石を介して半身一体に組み付
けられることを特徴とする鋼材接続レンチ用引抜き・合
わせナット。 - 【請求項４】前記カップラーは、レンチ本体内に挿着さ
れた際、駆動ソケットの解放端に当接される大径のフラ
ンジを備えていることを特徴とする請求項１又は３に記
載の鋼材接続レンチ用引抜き・合わせナット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17666599A JP4326628B2 (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | 鋼材接続レンチ用引抜き・合わせナット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17666599A JP4326628B2 (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | 鋼材接続レンチ用引抜き・合わせナット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001003917A true JP2001003917A (ja) | 2001-01-09 |
| JP4326628B2 JP4326628B2 (ja) | 2009-09-09 |
Family
ID=16017576
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17666599A Expired - Lifetime JP4326628B2 (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | 鋼材接続レンチ用引抜き・合わせナット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4326628B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013514650A (ja) * | 2009-12-17 | 2013-04-25 | フェニックス コンタクト ゲーエムベーハー ウント コムパニー カーゲー | 導体を変圧器ハウジングに取り外し可能に取り付けるための装置 |
| US20150151349A1 (en) * | 2013-12-02 | 2015-06-04 | Greenlee Textron Inc. | Clamping assembly |
| CN112178033A (zh) * | 2020-10-09 | 2021-01-05 | 浙江中控技术股份有限公司 | 快速螺母 |
| CN117444887A (zh) * | 2023-12-05 | 2024-01-26 | 山东华源索具有限公司 | 一种拉杆可快速调整的拉紧器 |
-
1999
- 1999-06-23 JP JP17666599A patent/JP4326628B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013514650A (ja) * | 2009-12-17 | 2013-04-25 | フェニックス コンタクト ゲーエムベーハー ウント コムパニー カーゲー | 導体を変圧器ハウジングに取り外し可能に取り付けるための装置 |
| US20150151349A1 (en) * | 2013-12-02 | 2015-06-04 | Greenlee Textron Inc. | Clamping assembly |
| US10835944B2 (en) * | 2013-12-02 | 2020-11-17 | Greenlee Tools, Inc | Cutting assembly including clamping assembly |
| CN112178033A (zh) * | 2020-10-09 | 2021-01-05 | 浙江中控技术股份有限公司 | 快速螺母 |
| CN117444887A (zh) * | 2023-12-05 | 2024-01-26 | 山东华源索具有限公司 | 一种拉杆可快速调整的拉紧器 |
| CN117444887B (zh) * | 2023-12-05 | 2024-05-17 | 山东华源索具有限公司 | 一种拉杆可快速调整的拉紧器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4326628B2 (ja) | 2009-09-09 |
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