JP2001003182A - 加工部の耐食性に優れ環境負荷の小さい塗装鋼板 - Google Patents

加工部の耐食性に優れ環境負荷の小さい塗装鋼板

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JP2001003182A JP11175918A JP17591899A JP2001003182A JP 2001003182 A JP2001003182 A JP 2001003182A JP 11175918 A JP11175918 A JP 11175918A JP 17591899 A JP17591899 A JP 17591899A JP 2001003182 A JP2001003182 A JP 2001003182A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工部の耐食性に優れるクロムフリーで環境
負荷の少ないプレコート鋼板の提供。 【解決手段】 鋼板の表面に下層として、Mg:1〜1
0重量%、Al:2〜19重量%を含有し、かつ、Mg
とAlが、Mg(%)+Al(%)≦20%を満たし、
残部がZnよりなるZn合金めっき層を有し、その上に
固形分として樹脂100重量部、シランカップリング剤
0.1〜3000重量部を含有する下地処理皮膜層を有
し、その上に有機皮膜層を上層として有する、塗装鋼
板。Zn合金めっき層が、Si:0.01〜2重量%を
さらに含有し、下地処理皮膜層が固形分として、微粒シ
リカ1〜2000重量部、エッチング性フッ化物0.1
〜1000重量部のうちいずれか1種以上をさらに含有
してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗装鋼板に関する。
さらに詳しくは、加工部の耐食性に優れ、環境負荷の大
きいとされるクロムを含まないため地球に優しく、建材
用や家電用として好適な塗装鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】家電や建材などの分野で加工後に塗装を
したポスト塗装製品に代わって、プレコート鋼板と呼ば
れる加工前に塗装を施した製品の使用量が増えてきてい
る。一般に厳しい加工を施すと塗装がダメージを受けて
耐食性が低下することが知られている。プレコート鋼板
は美観を有しながら、加工性と耐食性を併せ持つ必要が
ある。
【0003】このようなプレコート鋼板の例として、例
えば、特開平08−168723号公報には、皮膜の構
造を規定することによって加工性と、耐汚染性、硬度に
優れたプレコート鋼板を得る技術が開示されている。ま
た、特開平03−100180号公報には、特定のクロ
メート処理液を用いることで端面耐食性を改善したプレ
コート鋼板が開示されている。
【0004】いずれにおいても、耐食性に優れるめっき
鋼板の上にクロメート処理と呼ばれる耐食性と密着性に
優れる下地処理皮膜を施し、その上に耐食性に優れるク
ロム系防錆顔料を含む下塗り層を有し、さらにその上に
着色された上塗り層を有する構造をとっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらクロメート処理
およびクロム系防錆顔料に含まれる6価のクロムは水溶
性であり、これが溶出することによって亜鉛系のめっき
鋼板の腐食を抑制する性質がある。例えば、厳しい加工
で塗膜が割れた場合でも、その部分の腐食を抑制するな
ど、非常に優れており、今日までクロメート処理とクロ
ム系防錆顔料は幅広くプレコート鋼板に使用されてきて
いる。
【0006】しかしながら、クロメート処理およびクロ
ム系防錆顔料から溶出する可能性のある6価のクロムは
環境負荷が大きな物質であるため、最近ではクロムフリ
ーの下地処理、クロムフリーの防錆顔料に対する要望が
高まっている。そこで、本発明では、このような要望に
答え、加工部の耐食性に優れるクロムフリーで環境負荷
の小さいプレコート鋼板を提供する事を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、各種めっ
き鋼板の塗装後の加工部耐食性を各種クロムフリー下地
処理と各種クロムフリープライマーの条件で様々な検討
を重ねた。その結果、鋼板の表面にZn−Mg−Al合
金めっきまたはZn−Mg−Al−Si合金めっきを施
し、下地処理としてクロメート処理の代わりにシランカ
ップリング系処理を施し、その上にクロム系防錆顔料の
代わりにクロムフリー防錆顔料を有する塗膜を施すこと
で、優れた塗膜密着性と加工部の耐食性を有する環境負
荷の小さいクロムフリープレコート鋼板を製造し得るこ
とを見いだして、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明の趣旨とするところは、
以下のとおりである。 (1)鋼板の表面に下層として、Mg:1〜10重量
%、Al:2〜19重量%を含有し、かつ、MgとAl
が式:Mg(%)+Al(%)≦20%を満たし、残部
がZnよりなるZn合金めっき層を有し、その上に固形
分として水性樹脂100重量部、シランカップリング剤
0.1〜3000重量部を含有する下地処理皮膜層を有
し、さらにその上に有機皮膜層を上層として有すること
を特徴とする加工部の耐食性に優れ環境負荷の小さい塗
装鋼板。
【0009】(2)鋼板の表面に下層として、Mg:1
〜10重量%、Al:2〜19重量%、Si:0.01
〜2重量%を含有し、かつ、MgとAlが式:Mg
(%)+Al(%)≦20%を満たし、残部がZnより
なるZn合金めっき層を有し、その上に固形分として水
性樹脂100重量部、シランカップリング剤0.1〜3
000重量部を含有する下地処理皮膜層を有し、さらに
その上に有機皮膜層を上層として有することを特徴とす
る加工部の耐食性に優れ環境負荷の小さい塗装鋼板。
【0010】(3)下地処理皮膜層に固形分として、微
粒シリカ1〜2000重量部、エッチング性フッ化物
0.1〜1000重量部のうちいずれか1種以上をさら
に含有することを特徴とする、(1)および(2)記載
の加工部の耐食性に優れ環境負荷の小さい塗装鋼板。 (4)有機皮膜層が防錆顔料を含む下塗り層と着色され
た上塗り層からなる(1)〜(3)記載の加工部の耐食
性に優れ環境負荷の小さい塗装鋼板。
【0011】(5)塗装鋼板のZn合金めっき層の下に
Niめっき層を有することを特徴とする(1)〜(4)
に記載の加工部の耐食性に優れ環境負荷の小さい塗装鋼
板。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の塗装鋼板は鋼板上にZn−Mg−Al合金めっ
き、Zn−Mg−Al−Si合金めっきとシランカップ
リング処理、および1層または2層からなる有機被覆層
を順次付与したものである。
【0013】本発明の下地鋼板としては、Alキルド鋼
板、Ti、Nbなどを添加した極低炭素鋼板、およびこ
れらにP、Si、Mnなどの強化元素を添加した高強度
鋼等種々のものが適用できる。Zn−Mg−Alめっき
層は、Mg1〜10重量%、Al2〜19重量%、かつ
MgとAlが式、Mg(%)+Al(%)≦20、残部
がZnよりなるZn合金めっき層である。
【0014】Mgの含有量を1〜10重量%に限定した
理由は、1重量%未満では耐食性を向上させる効果が不
十分であるためであり、10重量%を超えるとめっき層
が脆くなって密着性が低下するためである。Alの含有
量を2〜19重量%に限定した理由は、2重量%未満で
はめっき層が脆くなって密着性が低下するためであり、
19重量%を超えると耐食性を向上させる効果が認めら
れなくなるためである。MgとAlの含有量を式、Mg
(%)+Al(%)≦20に限定した理由は、めっき中
のZn含有量が小さいと犠牲防食効果が小さくなり耐食
性が低下するためである。
【0015】Zn−Mg−Al−Siめっき層は、Mg
1〜10重量%、Al2〜19重量%、Si0.01〜
2重量%、かつMgとAlが式、Mg(%)+Al
(%)≦20、残部がZnよりなるZn合金めっき層で
ある。Zn−Mg−Al−Siめっき層は、Zn−Mg
−Alめっき層と同様の効果を示し、更にSiを特定量
含むことによりその効果がより向上するものである。
【0016】Mgの含有量を1〜10重量%に限定した
理由は、1重量%未満では耐食性を向上させる効果が不
十分であるためであり、10重量%を超えるとめっき層
が脆くなって密着性が低下するためである。Alの含有
量を2〜19重量%に限定した理由は、2重量%未満で
はめっき層が脆くなって密着性が低下するためであり、
19重量%を超えると耐食性を向上させる効果が認めら
れなくなるためである。以上はZn−Mg−Alめっき
層の場合と同じである。Siの含有量を0.01〜2重
量%に限定した理由は、0.01重量%未満ではめっき
中のAlと鋼板中のFeが反応しめっき層が脆くなって
密着性が低下することを防止する効果が得られないため
であり、2重量%を超えると密着性を向上させる効果が
認められなくなるためである。好ましくはAl含有量の
3%以上である。MgとAlの含有量を式、Mg(%)
+Al(%)≦20に限定した理由は、めっき中のZn
含有量が小さいと犠牲防食効果が小さくなり耐食性が低
下するためである。
【0017】めっき層中には、これ以外にFe、Sb、
Pbなどを単独あるいは複合で1重量%以内含有しても
よい。Zn−Mg−AlめっきあるいはZn−Mg−A
l−Siめっきの付着量については特に制約は設けない
が、耐食性の観点から10g/m2 以上、加工性の観点
から350g/m2 以下で有ることが望ましい。本発明
において、めっき鋼板の製造方法については特に限定す
るところはなく、通常の無酸化炉方式の溶融めっき法が
適用できる。下層としてNiプレめっきを施す場合も通
常行われているプレめっき方法を適用すればよく、プレ
Niめっきを施した後、無酸化あるいは還元雰囲気中で
急速低温加熱を行い、その後に溶融めっきを行う方法等
が好ましい。
【0018】さらに、加工部の耐食性をさらに向上させ
る場合には、下層にNiめっき層を設けることができ
る。このプレNiめっき量は2g/m2 以下が好まし
い。2g/m2 を超えるとめっき密着性が劣化する。プ
レめっき量の下限は、0.2g/m2 が好ましい。めっ
き下層にNiめっき層を有する場合に加工部の耐食性が
良好となる理由は、めっき層−地鉄界面に生成したNi
−Al−Fe−Zn化合物が一種のバインダーの役割を
果たすことによるものと考えられる。
【0019】本発明のプレコート鋼板に用いる下地処理
皮膜層は、樹脂、特に水性樹脂をベースとしてシランカ
ップリング剤を含むことを特徴としている。この下地処
理皮膜層とZn−Mg−Al合金めっき層、Zn−Mg
−Al−Si合金めっき層を組み合わせることにより相
乗的に加工部の耐食性が向上する。下地処理皮膜層の水
性樹脂としては、水溶性樹脂のほか、本来水不溶性であ
りながらエマルジョンやサスペンジョンのように水中に
微分散された状態になりうる樹脂を含めて言う。このよ
うな水性樹脂として使用できるものは、例えば、ポリオ
レフィン系樹脂、アクリルオレフィン系樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ系樹
脂、ポリエステル系樹脂、アルキド系樹脂、フェノール
系樹脂、その他の熱硬化型樹脂が挙げられ、架橋可能な
樹脂が望ましい。特に好ましい樹脂は、アクリルオレフ
ィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、および両者の混合樹
脂である。これらの水性樹脂の2種類以上を混合あるい
は重合して使用しても良い。
【0020】シランカップリング剤は、樹脂、特に水性
樹脂の存在下で、Zn−Mg−Al合金めっき、Zn−
Mg−Al−Si合金めっきと塗膜の両者と強固に結合
し、塗膜の密着性を飛躍的に向上させ、ひいては加工部
の耐食性を向上させる。シランカップリング剤として
は、例えば、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピル
トリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノ
プロピルメチルジメトキシシラン、アミノシラン、γ−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−β−
(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、メチルトリメトキシシラン、ビニルトリメト
キシシラン、オクタデシルジメチル〔3−(トリメトキ
シシリル)プロピル〕アンモニウムクロライド、γ−ク
ロロプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプト
プロピルメチルジメトキシシラン、メチルトリクロロシ
ラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラ
ンなどを挙げることができる。
【0021】シランカップリング剤の含有量は固形分換
算で、樹脂100重量部に対して、0.1〜3000重
量部であることが望ましい。0.1重量部未満ではシラ
ンカップリング剤の量が不十分であるため、加工時に十
分な密着性が得られず耐食性が劣る。3000重量部を
越えると密着性向上効果が飽和するため不経済である。
【0022】さらに微粒シリカを添加すると耐擦り傷
性、塗膜密着性、耐食性が向上する。本発明において微
粒シリカとは、微細な粒径をもつために水中に分散させ
た場合に安定に水分散状態を維持でき、半永久的に沈降
が認められないような特色を有するシリカを総称してい
うものである。このような微粒シリカとしては、ナトリ
ウムなどの不純物が少なく、弱アルカリ系のものであれ
ば、特に限定されない。例えば、「スノーテックスN」
(日産化学工業社製)、「アデライトAT−20N」
(旭電化工業社製)などの市販のシリカなどを用いるこ
とができる。
【0023】微粒シリカの含有量は固形分換算で、樹脂
100重量部に対して1〜2000重量部、さらに好ま
しくは10〜400重量部である。1重量部未満では添
加した効果が少なく、2000重量部を越えると耐食性
向上の効果が飽和して不経済である。また、エッチング
性フッ化物を添加すると塗膜密着性が向上される。ここ
でエッチング性フッ化物としては、フッ化亜鉛四水和
物、ヘキサフルオロケイ酸亜鉛六水和物などを使用する
ことができる。エッチング性フッ化物の含有量は固形分
換算で、樹脂100重量部に対して1〜1000重量部
であることが好ましい。1重量部未満では添加の効果が
少なく、1000重量部を越えるとエッチングの効果が
飽和して塗膜密着性が改善されないので不経済である。
【0024】また、必要に応じて界面活性剤、防錆抑制
剤、発泡剤などを添加しても良い。下地処理皮膜層の乾
燥後の付着量は10〜3000mg/m2 が好適であ
る。10mg/m2 未満では密着性が劣り加工部の耐食
性が不十分である。一方、3000mg/m2 を越える
と不経済であるばかりか加工性も低下して耐食性も劣る
ようになる。
【0025】下地処理皮膜層の塗布方法は特別限定する
ものではなく、一般に公知の塗装方法、例えば、ロール
コート、エアースプレー、エアーレススプレー、浸漬な
どが適用できる。塗布後の乾燥・焼き付けは熱風炉、誘
導加熱炉、近赤外線炉、等公知の方法あるいはこれらを
組み合わせた方法で行えばよい。また、使用する樹脂、
特に水性樹脂の種類によっては紫外線や電子線などによ
って硬化させることもできる。あるいは強制乾燥を用い
ずに自然乾燥してもよいし、Zn−Mg−Al合金めっ
き鋼板、Zn−Mg−Al−Si合金めっき鋼板を予め
加熱しておいて、その上に塗布して自然乾燥してもよ
い。
【0026】本発明のプレコート鋼板は下地処理したZ
n−Mg−Al合金めっき鋼板、Zn−Mg−Al−S
i合金めっき鋼板の上に有機被覆層を有することを特徴
としている。有機被覆としてはポリオレフィン樹脂、ア
クリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステ
ル樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂、ブチラール樹
脂、ポリカーボネート樹脂、フェノール樹脂などであ
る。これらの混合物や共重合物も使用できる。また、こ
れらにイソシアネート樹脂、アミノ樹脂、シランカップ
リング剤あるいはチタンカップリング剤等を補助成分と
して併用することができる。本発明によるプレコート鋼
板は加工後に補修をされずにそのまま使用されるケース
が多いので、厳しい加工が施される用途では、ポリエス
テル樹脂をメラミンで架橋する樹脂系、ポリエステル樹
脂をウレタン樹脂(イソシアネート、イソシアネート樹
脂)で架橋する樹脂系、塩化ビニル樹脂系、フッ素樹脂
系(溶剤可溶型、アクリル樹脂との分散混合型)が望ま
しい。
【0027】本発明の上記有機被覆層は着色を施し、こ
の上にさらなる塗装をしなくても、そのまま使用できる
特徴を有する。有機被覆層の着色は顔料や染料などによ
る。顔料としては、無機系、有機系、両者の複合系に関
わらず公知のものを使用することができ、チタン白、亜
鉛黄、アルミナ白、シアニンブルー、等のシアニン系顔
料、カーボンブラック、鉄黒、べんがら、黄色酸化鉄、
モリブデートオレンジ、ハンサイエロー、ピラゾロンオ
レンジ、アゾ系顔料、紺青、縮合多環系顔料、などが例
示できる。この他に、金属片・粉末、パール顔料、マイ
カ顔料、インジゴイド染料、硫化染料、フタロシアニン
染料、ジフェニルメタン染料、ニトロ染料、アクリジン
染料、等が挙げられる。有機被覆層中の顔料濃度は特に
限定されず、必要な色や隠蔽力によって決定すればよ
い。
【0028】また、着色に直接関わらない顔料や添加物
成分、例えば、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、カオリ
ンクレー、等の顔料、消泡剤、レベリング剤、分散補助
剤、等の添加剤、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、
エステル系、パラフィン系、フッ素系などの有機ワック
ス成分、二流化モリブデンなどの無機ワックス成分、塗
料粘度を下げるための希釈剤、溶剤、水、等を加えるこ
とができる。
【0029】着色された有機被覆層は公知の方法で下地
処理皮膜層の上に塗装される。例えば、ロールコータ
ー、カーテンコーター、静電塗装、スプレー塗装、浸漬
塗装などである。その後、熱風、誘導加熱、近赤外、遠
赤外、などの加熱によって乾燥・硬化される。有機被覆
層の樹脂が電子線や紫外線で硬化するものであればこれ
らの照射によって硬化される。これらの併用であっても
よい。
【0030】着色された有機被覆層の膜厚は特に限定す
るものではないが、均一な外観を得るためには5μm以
上の乾燥膜厚があることが望ましい。膜厚の上限はない
が、コイルで連続的に塗装する場合は1回の塗装で乾燥
膜厚が50μm程度であることが多い、切り板に断続的
に塗装する場合は焼き付けを緩やかな条件で行うことが
可能であり、この上限膜厚は200μm程度まで上が
る。また、スプレー塗装などで1枚毎に処理する場合は
さらに上限の膜厚は上がる。
【0031】本発明のプレコート鋼板で下地処理皮膜層
と着色された有機層の間に、必要に応じて防錆顔料を添
加した皮膜層を下塗り層として有することができる。こ
の下塗り層は主に耐食性の向上を目的とするが、その他
に成形加工性、耐薬品性などのも考慮して設計される。
下塗り層を構成する樹脂としては、一般に公知の樹脂、
例えば、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂などをそのままあるい
は組み合わせて使用できる。防錆顔料としては一般に公
知のもの、例えば、リン酸亜鉛、リン酸鉄、リン酸ア
ルミニウム、亜リン酸亜鉛、等のリン酸系防錆顔料、
モリブデン酸カルシウム、モリブデン酸アルミニウム、
モリブデン酸バリウム、等のモリブデン酸系防錆顔料、
酸化バナジウムなどのバナジウム系防錆顔料、カル
シウムシリケートなどのシリケート系顔料、ストロン
チウムクロメート、ジンククロメート、カルシウムクロ
メート、カリウムクロメート、バリウムクロメートなど
のクロメート系防錆顔料、水分散シリカ、ヒュームド
シリカ、等の微粒シリカなどを用いることができる。し
かしのクロメート系防錆顔料は環境上負荷が大きいた
め、これら以外を使用することが望ましい。
【0032】防錆顔料の添加量は皮膜の固形分基準に1
〜40重量%がよい。1重量%より少ないと耐食性の改
良が十分でなく、40重量%を越えると加工性が低下し
て、加工時に有機被膜層の脱落が起こり、耐食性も劣る
ようになる。防錆顔料を含む下塗り層の膜厚は30μm
以下が好適であり、30μmを越えると加工性が低下し
て、加工時に有機被膜層の脱落が起こり耐食性も劣るよ
うになる。
【0033】防錆顔料を含む下塗り層の塗布は一般に公
知の方法でできる。例えば、ロールコート、カーテンコ
ート、エアースプレー、エアーレススプレー、浸漬、刷
毛塗り、バーコートなどである。その後、熱風、誘導加
熱、近赤外、遠赤外、などの加熱によって乾燥・硬化さ
れる。有機被覆層の樹脂が電子線や紫外線で硬化するも
のであればこれらの照射によって硬化される。これらの
併用であってもよい。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (実施例1)まず、厚さ0.8mmの冷延鋼板を準備
し、これに浴温450〜550℃で、それぞれMg量、
Al量を変化させたZn−Mg−Alめっき浴、Mg
量、Al量、Si量を変化させたZn−Mg−Al−S
iめっき浴を使用し3秒溶融めっきを行い、N2 ワイピ
ングでめっき付着量を135g/m2 に調整した。得ら
れためっき鋼板のめっき層中組成を表1〜4に示す。な
お、一部の試料については、下層にNiプレめっき層を
施した。
【0035】めっき鋼板は、脱脂剤として日本パーカラ
イジング(株)製FC−364Sを使用し、2重量%の
水溶液とし、60℃、10秒間浸漬し、その後、水洗、
乾燥の工程で脱脂処理を行った。次いで、アクリルオレ
フィン樹脂100重量部に対しシランカップリング剤1
0重量部、シリカ30重量部、エッチング性フッ化物1
0重量部含有させた下地処理材を塗布し、熱風乾燥炉で
乾燥して付着量200mg/m2 とした。乾燥時の到達
板温は150℃とした。シランカップリング剤としては
γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシ
シランを、シリカとしては「スノーテックスN」(日産
化学工業製)を、エッチング性フッ化物としてはヘキサ
フルオロケイ酸亜鉛六水和物を使用した。
【0036】次に、下塗り塗装として日本ペイント製P
641プライマー塗料(ポリエステル樹脂系)の防錆顔
料を表1〜4に記載した防錆顔料(亜リン酸亜鉛、カル
シウムシリケート、バナジン酸/リン酸混合系、モリブ
デン酸系)に変更したものをバーコーターで塗布し、熱
風乾燥炉で最高到達板温が220℃となる条件で焼き付
けて膜厚を5μmになるように調整した。下塗り塗装の
上に、上塗り塗装として、日本ペイント製FL100H
Q(ポリエステル樹脂系)をバーコーターで塗布し、熱
風乾燥炉で到達板温が220℃となる条件で焼き付けて
膜厚を15μmに調整した。
【0037】以上のようにして作製した塗装鋼板に対し
て3T折り曲げ加工(原板を3枚はさんだ状態で180
°の折り曲げ加工)を施し、塩水噴霧(5%NaCl、
35℃、2hr)→乾燥(60℃、30%RH、4h
r)→湿潤(50℃、95%RH、2hr)からなるサ
イクル腐食試験を120サイクル行った。サイクル腐食
試験後に加工部の赤錆発生面積率を目視で観察した。評
点は、赤錆5%未満を5、赤錆5%以上10%未満を
4、赤錆10%以上20%未満を3、20%以上30%
未満を2、30%以上を1、として評点3以上を合格と
した。
【0038】評価結果は表1〜4に示す通りであり、本
発明材はいずれも良い耐食性を示した。表1〜4におい
て、Mg、Alを所定量含有する本発明のZn−Mg−
Alめっき層を形成した塗装鋼板は、加工部の耐食性に
優れていた。また、これらと同一量のMg、Alと共に
所定量のSiを含有するZn−Mg−Al−Siめっき
層を形成した塗装鋼板の場合には、加工部の耐食性がZ
n−Mg−Alめっき層の場合と比べても向上している
ことが認められる。一方、比較例において、Mg、Al
の含有量が少なく、またSiも含まないZn合金めっき
層の場合(No.31)、耐食性は低く、Mg、Al、
Siを添加する場合でも、Mgの含有量が少なすぎる場
合(No.32)、Mgの含有量が多すぎる場合(N
o.33)、Alの含有量が少なすぎる場合(No.3
4)、MgとAlの合計量が多すぎる場合(No.3
5)、およびSiの含有量が多すぎる場合(No.3
6)には、いずれも、耐食性が十分ではない。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】(実施例2)まず、厚さ0.8mmの冷延
鋼板を準備し、これに450℃のZn−Mg−Alめっ
き浴で3秒溶融めっきを行い、N2 ワイピングでめっき
付着量を135g/m2 に調整した。なお、下層にはN
iプレめっき層を施した。得られためっき鋼板のめっき
層中組成は、Mg3%、Al5%であった。
【0044】めっき鋼板は、脱脂剤として日本パーカラ
イジング(株)製FC−364Sを使用し、2重量%の
水溶液とし、60℃、10秒間浸漬し、その後、水洗、
乾燥の工程で脱脂処理を行った。次いで、表5に示す組
成の下地処理材を塗布し熱風乾燥炉で乾燥した。乾燥時
の到達板温は150℃とした。シランカップリング剤と
してはγ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン、メチルトリクロロシランを使用した。シリカとし
ては「スノーテックスN、表中ではST−Nと記載」
(日産化学工業製)を、エッチング性フッ化物としては
ヘキサフルオロケイ酸亜鉛六水和物を使用した。
【0045】次に、下塗り塗装として日本ペイント製P
641プライマー塗料(ポリエステル樹脂系、表中の樹
脂種はポリエステルとした)、日本ペイント製P108
プライマー(エポキシ樹脂系、表中の樹脂種はエポキシ
とした)、日本ペイント製P304プライマー(ウレタ
ン樹脂系、表中の樹脂種はウレタンとした)の防錆顔料
を表2に記載した防錆顔料(亜リン酸亜鉛、カルシウム
シリケート、バナジン酸/リン酸混合系、モリブデン酸
系)に変更したものをバーコーターで塗布し、熱風乾燥
炉で最高到達板温が220℃となる条件で焼き付けて膜
厚を5μmになるように調整した。下塗り塗装の上に、
上塗り塗装として、日本ペイント製FL100HQ(ポ
リエステル樹脂系)をバーコーターで塗布し、熱風乾燥
炉で到達板温が220℃となる条件で焼き付けて膜厚を
15μmに調整した。
【0046】以上のようにして作製した塗装鋼板に対し
て3T折り曲げ加工(原板を3枚はさんだ状態で180
°の折り曲げ加工)を施し、塩水噴霧(5%NaCl、
35℃、2hr)→乾燥(60℃、30%RH、4h
r)→湿潤(50℃、95%RH、2hr)からなるサ
イクル腐食試験を120サイクル行った。サイクル腐食
試験後に加工部の赤錆発生面積率を目視で観察した。評
点は、赤錆5%未満を5、赤錆5%以上10%未満を
4、赤錆10%以上20%未満を3、20%以上30%
未満を2、30%以上を1、として評点3以上を合格と
した。
【0047】評価結果を表5示す。本発明の条件で作製
した塗装鋼板は、いずれも従来のクロメート処理鋼板
(No.26とNo.27)に近いレベルの加工部耐食
性を有している。下地処理皮膜層の上に防錆顔料を含む
下塗り塗膜をもうけない場合(No.25)はやや耐食
性が劣るが問題の無いレベルである。下地処理皮膜層の
シランカップリング剤含有量が少なすぎる場合(No.
15)は加工部の耐食性が劣り、不適である。No.2
6とNo.27は加工部耐食性に優れるが環境負荷の大
きなクロムを使用しているため不適である。
【0048】
【表5】
【0049】(実施例3)まず、厚さ0.8mmの冷延
鋼板を準備し、これに450℃のZn−Mg−Al−S
iめっき浴で3秒溶融めっきを行い、N2 ワイピングで
めっき付着量を135g/m2 に調整した。なお、下層
にはNiプレめっき層を施した。得られためっき鋼板の
めっき層中組成は、Mg3%、Al5%、Si0.15
%であった。
【0050】めっき鋼板は、脱脂剤として日本パーカラ
イジング(株)製FC−364Sを使用し、2重量%の
水溶液とし、60℃、10秒間浸漬し、その後、水洗、
乾燥の工程で脱脂処理を行った。次いで、表5に示す組
成の下地処理材を塗布し熱風乾燥炉で乾燥した。乾燥時
の到達板温は150℃とした。シランカップリング剤と
してはγ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン、メチルトリクロロシランを使用した。シリカとし
ては「スノーテックスN、表中ではST−Nと記載」
(日産化学工業製)を、エッチング性フッ化物としては
ヘキサフルオロケイ酸亜鉛六水和物を使用した。
【0051】次に、下塗り塗装として日本ペイント製P
641プライマー塗料(ポリエステル樹脂系、表中の樹
脂種はポリエステルとした)、日本ペイント製P108
プライマー(エポキシ樹脂系、表中の樹脂種はエポキシ
とした)、日本ペイント製P304プライマー(ウレタ
ン樹脂系、表中の樹脂種はウレタンとした)の防錆顔料
を表2に記載した防錆顔料(亜リン酸亜鉛、カルシウム
シリケート、バナジン酸/リン酸混合系、モリブデン酸
系)に変更したものをバーコーターで塗布し、熱風乾燥
炉で最高到達板温が220℃となる条件で焼き付けて膜
厚を5μmになるように調整した。下塗り塗装の上に、
上塗り塗装として、日本ペイント製FL100HQ(ポ
リエステル樹脂系)をバーコーターで塗布し、熱風乾燥
炉で到達板温が220℃となる条件で焼き付けて膜厚を
15μmに調整した。
【0052】以上のようにして作製した塗装鋼板に対し
て3T折り曲げ加工(原板を3枚はさんだ状態で180
°の折り曲げ加工)を施し、塩水噴霧(5%NaCl、
35℃、2hr)→乾燥(60℃、30%RH、4h
r)→湿潤(50℃、95%RH、2hr)からなるサ
イクル腐食試験を120サイクル行った。サイクル腐食
試験後に加工部の赤錆発生面積率を目視で観察した。評
点は、赤錆5%未満を5、赤錆5%以上10%未満を
4、赤錆10%以上20%未満を3、20%以上30%
未満を2、30%以上を1、として評点3以上を合格と
した。
【0053】評価結果は表6に示す通りであり、本発明
材はいずれも良い耐食性を示した。結果は、表5に示す
実施例2の場合と同様である。
【0054】
【表6】
【0055】
【発明の効果】本発明により、環境負荷の大きなクロム
を含有せずに、加工部の耐食性に優れる塗装鋼板を提供
することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金井 洋 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 植田 浩平 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 古川 博康 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 Fターム(参考) 4D075 AE03 CA33 DB02 DB05 DB07 DC10 EC03 EC11 EC15 EC45 4K044 AA02 BA01 BA06 BA10 BA17 BA19 BA21 BB04 BC02 CA11 CA18 CA53 4K062 AA01 BA08 BC13 BC15 FA12 GA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板の表面に下層として、Mg:1〜1
    0重量%、Al:2〜19重量%を含有し、かつ、Mg
    とAlが式:Mg(%)+Al(%)≦20%を満た
    し、残部がZnよりなるZn合金めっき層を有し、その
    上に固形分として樹脂100重量部、シランカップリン
    グ剤0.1〜3000重量部を含有する下地処理皮膜層
    を有し、さらにその上に有機皮膜層を上層として有する
    ことを特徴とする加工部の耐食性に優れ環境負荷の小さ
    い塗装鋼板。
  2. 【請求項2】 鋼板の表面に下層として、Mg:1〜1
    0重量%、Al:2〜19重量%、Si:0.01〜2
    重量%を含有し、かつ、MgとAlが式:Mg(%)+
    Al(%)≦20%を満たし、残部がZnよりなるZn
    合金めっき層を有し、その上に固形分として樹脂100
    重量部、シランカップリング剤0.1〜3000重量部
    を含有する下地処理皮膜層を有し、さらにその上に有機
    皮膜層を上層として有することを特徴とする加工部の耐
    食性に優れ環境負荷の小さい塗装鋼板。
  3. 【請求項3】 下地処理皮膜層が固形分として、微粒シ
    リカ1〜2000重量部、エッチング性フッ化物0.1
    〜1000重量部のうちいずれか1種以上をさらに含有
    することを特徴とする請求項1または2記載の加工部の
    耐食性に優れ環境負荷の小さい塗装鋼板。
  4. 【請求項4】 有機皮膜層が防錆顔料を含む下塗り層と
    着色された上塗り層からなる請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の加工部の耐食性に優れ環境負荷の小さい塗装
    鋼板。
  5. 【請求項5】 塗装鋼板のZn合金めっき層の下にNi
    めっき層を有することを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の加工部の耐食性に優れ環境負荷の小さ
    い塗装鋼板。
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