JP2000512205A - 酸接触増強吸着剤および/または触媒ならびにバインダー系 - Google Patents

酸接触増強吸着剤および/または触媒ならびにバインダー系

Info

Publication number
JP2000512205A
JP2000512205A JP10501735A JP50173598A JP2000512205A JP 2000512205 A JP2000512205 A JP 2000512205A JP 10501735 A JP10501735 A JP 10501735A JP 50173598 A JP50173598 A JP 50173598A JP 2000512205 A JP2000512205 A JP 2000512205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide
particles
acid
binder
catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10501735A
Other languages
English (en)
Inventor
エル. モスコビッツ,マーク
イー. ケプナー,ブライアン
エイ. ミンツ,エリック
Original Assignee
プロジェクト アース インダストリーズ,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/734,331 external-priority patent/US5985790A/en
Priority claimed from US08/734,330 external-priority patent/US5948726A/en
Application filed by プロジェクト アース インダストリーズ,インコーポレイテッド filed Critical プロジェクト アース インダストリーズ,インコーポレイテッド
Publication of JP2000512205A publication Critical patent/JP2000512205A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J37/00Processes, in general, for preparing catalysts; Processes, in general, for activation of catalysts
    • B01J37/02Impregnation, coating or precipitation
    • B01J37/0236Drying, e.g. preparing a suspension, adding a soluble salt and drying
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/38Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals
    • B01J23/40Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals of the platinum group metals
    • B01J23/42Platinum
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J20/00Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof
    • B01J20/02Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material
    • B01J20/06Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material comprising oxides or hydroxides of metals not provided for in group B01J20/04
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J20/00Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof
    • B01J20/02Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material
    • B01J20/06Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material comprising oxides or hydroxides of metals not provided for in group B01J20/04
    • B01J20/08Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material comprising oxides or hydroxides of metals not provided for in group B01J20/04 comprising aluminium oxide or hydroxide; comprising bauxite
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2219/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J2219/00049Controlling or regulating processes
    • B01J2219/00177Controlling or regulating processes controlling the pH

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、増強吸着剤粒子を製造する方法に関し、この方法は、300℃〜700℃の粒子温度でか焼することにより生成した非晶質でない非セラミック結晶性多孔性か焼酸化アルミニウム粒子を、この粒子の吸着性を高めるのに充分な時間にわたって、酸と接触させることを包含する。非セラミック多孔性酸化物吸着剤粒子を、この粒子の吸着性を高めるのに充分な時間にわたって、酸と接触させることを包含する、増強吸着剤粒子を製造する方法もまた、提供されている。本発明の方法により製造した粒子および粒子用途(例えば、廃棄流の浄化)もまた、提供されている。本発明はまた、吸着剤および/または触媒およびバインダー系を製造する方法に関する。本発明はまた、この方法により製造した粒子、バインダー、および流れ中の混入物を浄化する方法に関する。本発明はまた、固定化吸着剤および/または触媒およびバインダー系に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 酸接触増強吸着剤および/または触媒ならびにバインダー系 発明の背景 関連出願のクロスリファレンス (I)本出願は(1)1996年6月12日出願の米国特許出願番号第08/662,331号(係属中 )の一部継続出願であり、これは1994年12月7日出願の米国特許出願番号第08/351 ,600号(放棄)の一部継続出願である;(2)1996年6月12日出願の米国特許出願番号 第08/662,331号(係属中)の一部継続出願であり、これは1995年12月6日出願のPCT /US95/15829の一部継続出願であり、これは1994年12月7日出願の米国特許出願番 号第08/351,600号(放棄)の一部継続出願である;(3)1996年6月12日出願の米国 特許出願番号第08/662,331号(係属中)の一部継続出願であり、これは1995年4月2 1日出願の米国特許出願番号第08/426,981号(放棄)の一部継続出願である;かつ( 4)1996年6月12日出願の米国特許出願番号第08/662,331号(係属中)の一部継続出 願であり、これは1996年4月17日出願のPCT/US96/05303の一部継続出願であり、 これは1995年4月21日出願の米国特許出願番号第08/426,981号(放棄)の一部継続 出願である。 (II)本出願はまた、(1)1996年10月21日出願の米国特許出願番号第08/734,331 号(係属中)の一部継続出願であり、これは1996年6月12日出願の米国特許出願番 号第08/662,331号(係属中)の一部継続出願であり、これは(a)1994年12月7日出願 の米国特許出願番号第08/351,600号(放棄)の一部継続出願であり、(b)1995年12 月6日出願のPCT/US95/15829の一部継続出願であり、これは1994年12月7日出願の 米国特許出願番号第08/351,600号(放棄)の一部継続出願であり、(c)1995年4月21 日出願の米国特許出願番号第08/426,981号(放棄)の一部継続出願であり、そして (d)1996年4月17日出願のPCT/US96/05303の一部継続出願であり、これは1995年4 月21日出願の米国特許出願番号第08/426,981号(放棄)の一部継続出願である;か つ(2)1996年10月21日出願の米国特許出願番号第08/734,331号(係属中)の一部継 続出願であり、これは1995年6月12日出願のPCT/US95/15829の一部継続出願であ り、これは1994年12月7日出願の米国特許出願番号第08/351,600号(放棄)の一部 継続出願である。 (III)本出願はまた、(1)1996年10月21日出願の米国特許出願番号第08/734,330 号(係属中)の一部継続出願であり、これは1996年4月17日出願のPCT/US96/05303 の一部継続出願であり、これは1995年4月21日出願の米国特許出願番号第08/426, 981号(係属中)の一部継続出願である;(2)1996年10月21日出願の米国特許出願番 号第08/734,330号(係属中)の一部継続出願であり、これは1995年4月21日出願の 米国特許出願番号第08/426,981号(係属中)の一部継続出願である;(3)1996年10 月21日出願の米国特許出願番号第08/734,330号(係属中)の一部継続出願であり、 これは1996年6月12日出願の米国特許出願番号第08/662,331号(係属中)の一部継 続出願であり、これは(a)1994年12月7日出願の米国特許出願番号第08/351,600号 (放棄)の一部継続出願であり、(b)1995年12月6日出願のPCT/US95/15829の一部継 続出願であり、これは1994年12月7日出願の米国特許出願番号第08/351,600号(放 棄)の一部継続出願であり、(c)1995年4月21日出願の米国特許出願番号第08/426, 981号(放棄)の一部継続出願であり、そして(d)1996年4月17日出願のPCT/US96/05 303の一部継続出願であり、これは1995年4月21日出願の米国特許出願番号第08/4 26,981号(放棄)の一部継続出願である;かつ(4)1996年10月21日出願の米国特許 出願番号第08/734,330号(係属中)の一部継続出願であり、これは1995年6月12日 出願のPCT/US95/15829の一部継続出願であり、これは1994年12月7日出願の米国 特許出願番号第08/351,600号(放棄)の一部継続出願である。 上記の出願のすべては、その教示についての全体が本出願に参考として援用さ れる。 発明の分野 本発明は一般に、増強された吸着剤粒子に関し、特に酸との接触によって増強 された吸着剤である粒子に関する。本発明はまた一般に、その粒子を特定のバイ ンダーと組み合わせて使用して粒子/バインダー系を生成することによって、改 良された吸着特性および/または改良された触媒特性あるいは新たに生じた触媒 特性を有する、吸着剤および/または触媒粒子に関する。このバインダーは粒子 と架橋することができるか、それ自体が架橋して粒子を被覆することができるか のいずれか、あるいはその両方であり得る。本発明はまた、固定化触媒系として 使用し得るバインダー/吸着剤および/または触媒系に関する。 背景技術 金属酸化物およびある種の非金属は、気体流または液体流から吸着機構によっ て構成要素を除去するために有用であることが公知である。例えば、活性アルミ ナの使用は、水を処理して、種々の汚染物質、気体、およびいくつかの液体を除 去するための経済的な方法と見なされている。その高度に多孔質の構造が、気体 およびいくつかの液体中に含まれる水分および混入物に対する優先的な吸着能力 を与える。これは石油工業における気体および蒸気のための乾燥剤として有用で あり、そしてまたクロマトグラフィーにおいて、および水の精製において、触媒 または触媒支持体として使用されてきた。ホスフェートのような混入物の活性ア ルミナによる除去が当該分野で公知である。例えば、Yee,W.「活性アルミナに よる混合ホスフェートの選択的除去」J.Amer.Waterworks Assoc.第58巻、239 -247頁(1966)を参照のこと。 Liuらの米国特許第4,795,735号は、活性炭/アルミナ複合体およびその複合体 の製造プロセスを開示する。この複合体は、活性炭および活性アルミナ構成要素 の各々の粉末をブレンドすることによって調製される。ブレンドをよく混合した 後、水溶液を添加して、活性アルミナを再水和的に炭素粒子に結合させる。添加 する水の量は、混合物の押出しまたは凝集を妨げる量を越えない。水を添加した 後、混合物を押出し、凝集、または造粒を用いた成型または形成プロセスに供し て、シラ地(green body)を形成する。次にこのシラ地を25-100℃以上の温度に加 熱する。複合体は、硝酸を混合物に添加することによる解膠によって強化され得 る。アルミナがバインダーならびに吸着剤として作用し得ることが開示される。 この特許はか焼アルミナを使用しない。LiuらはAlcoaから入手されるCP2のよう な無定形アルミナ三水和物粉末、およびCP-1またはCP-7のような無定形アルミナ 三水和物粉末を開示し、これは米国特許第4,579,839号に引用されており、これ はLiuらにおいて参考として援用される。Liuらの使用する用語「活性」は表面水 が乾燥したことを意味し、か焼粒子を意味しない。Liuらは、粒子を強化するた めに酸を使用しており、吸着特性を増強させるためではない。Liuらはアルミナ 前駆体を使用し、これは吸収剤であり、吸着剤ではない。 Pullenの米国特許第3,360,134号は、吸着特性および触媒特性を有する組成物 を開示する。実施例2は、回転乾燥機中で加熱ガスの対向流を用い、そして入り 口温度約1200°Fおよび出口温度約300°Fで、α-アルミナ三水和物を部分的に脱 水することによって形成されるアルミナ水和物を開示する。得られる生成物を5 %の硫酸で洗浄し、水ですすぎ、そして遊離水含量が約2%になるまで乾燥した 。この水和物に固体ショ糖を混合し、そしてこの混合物を加熱した。実施例4は 、か焼アルミナを使用したこと以外は実施例2の手順を繰り返したことを開示す る。か焼アルミナを使用した場合、生成物は不適切であった。従って、実施例2 の酸洗浄生成物はか焼アルミナではない。 Bedfordらの米国特許第4,051,072号は、触媒物質を少なくとも90ミクロンから 約250ミクロンの制御された深さまで含浸させることを可能とするため、遊離ア ルカリ金属(主としてNa2O)を中和するために非常に希薄な酸で処理され得るセラ ミックアルミナを開示する。この特許は、本発明に従ってか焼された結晶化酸化 アルミニウムを使用しない。この特許は、約1700°Fから約1860°F(927℃から10 16℃)までの温度で粒子をか焼して、セラミック材料(特に、その明細書中でαア ルミナとよばれる材料)を形成する。 Abeらの米国特許第5,242,879号は、活性炭材料を開示し、これは炭化および活 性化処理に供されており、そして次にさらに酸処理および熱処理に供され、高度 の触媒活性を有し、そして過酸化水素、ヒドラジン、または有機酸、四級アンモ ニウム塩、および硫黄含有化合物のような他の水汚染物質の分解のための触媒と して適している。酸は不純物を除去するために使用され、吸着特性を増強するた めではない。この特許もまた本発明の粒子を使用しない。 先行技術の吸着粒子は、液体または気体流(例えば廃棄流(waste stream)また は飲料水)からの特定の混入物を容認できる低レベルまで除去する能力に到達し ていない。さらに、先行技術の吸着粒子は、吸着粒子/混入物組成物をゴミ埋め 立て地に安全に廃棄できるほどには特定の混入物と強固に結合し得ない。従って 、 特定の物質(特にガスまたは液体流からの混入物)を吸着することによって、それ らの流れを純化する、吸着された汚染物に対して強固に結合する吸着粒子への必 要性が当該分野において存在する。出願人は酸で増強された粒子が上記の当該分 野における問題点を解決することを発見した。 Banerjeeらの米国特許第5,422,323号は、ポンピング可能(pumpable)な抵抗性 絶縁組成物の調製を開示する。この組成物は、水中のコロイド状シリカ(40%)で ある湿潤成分と標準的な抵抗性材料からなる乾燥成分との組み合わせからなる。 抵抗性材料の例には、粘土、カオリナイト、ムライト、アルミナ、およびケイ酸 アルミナが包含される。得られる絶縁組成物は、キャスト成型され、乾燥され、 そして焼結されて、絶縁層を形成する。 Fumikazuらの日本国特許第63264125号は、乾燥除湿材料の調製を開示する。室 内空気または気体が、除湿ローターまたはゼオライト(70重量%)および無機バイ ンダー(2-30重量%)に通るにつれて、湿気が除去される。無機バインダーとして は、コロイド状シリカ、コロイド状アルミナ、ケイ酸塩、アルミン酸塩、および ベントナイトが包含される。湿潤空気は除湿ローターを通り、そして乾燥空気の 量が評価される。 Kanbeらの日本国特許第60141680号は、抵抗性ライニング修復材料の調製を開 示する。この材料は、超微細シリカ粉末を含むリン酸溶液を、耐火性粘土、なら びにグロッグ、アルミナ、シリカ、ジルコンおよびパイロフィライトから構成さ れる耐火性凝集体の混合物に添加することによって調製された。この耐火性材料 は、改良された結合強度および微細構造を有し、そしてトリベ(ladle)、タンデ ィッシュ、および電気炉のような溶融金属容器に有用である。 先行技術の吸着粒子は、液体流または気体流(例えば廃棄流または飲料水)から 特定の混入物を容認できる低レベルまで除去する能力に到達していない。さらに 、先行技術の吸着粒子は、吸着粒子/混入物組成物がゴミ埋め立て地に安全に廃 棄できるほどには特定の混入物と強固に結合し得ない。従って、特定の物質(特 に気体流または液体流からの混入物)を吸着して、それによりそれらの流体を純 化する、改良された能力を有する吸着剤に対する必要性が当該分野において存在 する。また、混入物を非混入物の副生成物にする反応を触媒する能力(または改 良 された能力)を有する触媒に対する必要性が当該分野において存在する。 当該分野において、典型的には、バインダーは吸着剤および触媒粒子の活性部 位をブロックするため、そのような粒子の効率を低下させる。従って、吸着剤お よび/または粒子の性能を低下させることなく、それら粒子を互いに結合させる バインダー系に対する必要性が当該分野において存在する。 出願人は、吸着剤および/または触媒粒子に対して特別なバインダーを使用す ることによって、そのバインダーと吸着剤および/または触媒粒子との間の相乗 作用によって、改良されたあるいは新規な吸着剤および/または触媒特性が達成 され得ることを見いだした。 上記引用文献はいずれも、本明細書中に記載され、そして特許請求されている ような組成物またはプロセスを開示しない。 発明の要旨 本明細書中に具体化されそして広く記載されているような、本発明の目的に従 って、本発明は、1つの局面において、300℃〜700℃の粒子温度でか焼すること により製造された非晶質でなく、非セラミックで、結晶性で、多孔性で、か焼し た、酸化アルミニウム粒子を、粒子の吸着剤特性を増強するに十分な時間、酸と 接触させる工程を包含する、増強吸着剤粒子の製造プロセスに関する。 本発明はさらに、非晶質でなく、非セラミックで、結晶性で、多孔性の、酸化 物粒子を、粒子の吸着剤特性を増強するに十分な時間、酸と接触させる工程を包 含する、増強吸着剤粒子の製造プロセスを提供する。 さらに別の局面において、本発明は、本発明のプロセスにより製造される粒子 を提供する。 さらに別の局面において、本発明は、本発明の粒子を、流れから汚染物を減少 させるかまたは除去するに十分な時間、流れと接触させる工程を包含する、流れ 中の汚染物の量を減少させるかまたは除去するプロセスを提供する。 さらに別の局面において、本発明は、本発明の粒子を含む組成物を提供する。 別の局面において、本発明は吸着剤および/または触媒およびバインダー系を 製造する方法に関し、該方法は、以下を包含する: (i)以下を含有する成分を混合すること: (a)コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物を含むバイン ダー、 (b)酸化物吸着剤および/または触媒粒子、および (c)酸、 (ii)該混合物から、充分な量の水を除去して、成分(a)および(b)を架橋し、吸 着剤および/または触媒およびバインダー系を形成すること。 別の局面において、本発明は、本発明の方法によって作成される吸着剤および /または触媒およびバインダー系を提供する。 1つの局面において、本発明は、少なくとも1つのタイプの酸化物吸着剤およ び/または触媒粒子と架橋したバインダーを含む吸着剤および/または触媒および バインダー系を提供する。 さらに別の局面において、本発明は液体流または気体流中の混入物の量を低減 するかまたはそれを除去する方法に関し、該方法は、該液体流または気体流から 該混入物の量を低減するかまたはそれを除去するのに充分な時間にわたって、該 液体流または気体流中の混入物を該液体流または気体流と接触させることを包含 する。 さらに別の局面において、本発明は有機化合物の分解を触媒する方法に関し、 該方法は、該有機化合物の分解を触媒するのに充分な時間にわたって、該有機化 合物を吸着剤および/または触媒の系と接触させることを包含する。 さらに別の局面において、本発明は触媒作用により気体流からの混入物の量を 低減するかまたはそれを除去する方法であって、該方法は、吸着剤および/また は触媒およびバインダー系を、該混入物の量を低減するかまたはそれを除去する のに充分な時間にわたって、窒素酸化物、イオウ酸化物、一酸化炭素、硫化水素 またはそれらの混合物を含む混入物を含有する気体流と接触させることを包含す る。 さらに別の局面において、本発明は吸着剤および/または触媒およびバインダ ー系を製造する方法を提供し、該方法は、以下を包含する: (i)以下を含有する成分を混合すること: (a)コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物を含むバイン ダー、 (b)該バインダーと架橋しない第一吸着剤および/または触媒粒子、および (c)酸、 (ii)該混合物から、充分な量の水を除去して、成分(a)をそれ自体架橋し、そ れにより、成分(b)を、該架橋バインダー内に捕捉し保持して、吸着剤および/ま たは触媒およびバインダー系を形成すること。 別の局面において、本発明は吸着剤および/または触媒粒子を結合して(a)コロ イド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物および(b)酸を含有する凝 集粒子を生成するための組成物に関する。 別の局面において、本発明は吸着剤および/または触媒粒子を結合して(a)コロ イド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物および(b)酸を含有する凝 集粒子を生成するためのキットに関する。 さらに別の局面において、本発明は吸着剤および/または触媒粒子を結合する 方法を提供し、該方法は、以下の工程を包含する: (a)コロイド状アルミナまたはコロイド状シリカを、粒子および酸と混合する こと; (b)該混合物を、均一になるまで撹拌すること;および (c)該混合物を、該混合物中の酸化アルミニウムの架橋を起こすのに充分な時 間にわたって、加熱すること。 さらに別の局面において、本発明は以下を含有する、吸着剤および/または触 媒およびバインダー系に関する: (a)ペンダントリガンド置換または非置換バインダー、および (b)ペンダントリガンド置換または非置換酸化物吸着剤および/または酸化物触 媒粒子、 ここで、成分(a)および(b)の少なくとも1個は、ペンダントリガンド置換され ており、ここで、成分(a)は、成分(b)で架橋されている。 さらに別の局面において、本発明は触媒支持体系として上記の系を使用する方 法に関し、該方法は、上記の系を、第二触媒粒子で結合することを包含する。 さらに別の局面において、本発明は固定化吸着剤および/または触媒およびバ インダー系に関し、該系は、以下を含有する: (a)ペンダントリガンド置換または非置換バインダー、および (b)ペンダントリガンド置換または非置換酸化物吸着剤および/または酸化物触 媒粒子、および (c)金属複合体、 ここで、成分(a)および(b)の少なくとも1個は、ペンダントリガンド置換され ており、ここで、成分(a)は、成分(b)で架橋されており、ここで、該金属複合体 (c)は、成分(a)および/または(b)と結合されている。 さらに別の局面において、本発明はペンダントリガンド置換吸着剤および/ま たは触媒系を製造する方法に関し、該方法は、以下を包含する: (i)以下を含有する成分を混合すること: (a)コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物を含有するペ ンダントリガンド置換または非置換バインダー、 (b)ペンダントリガンド置換または非置換酸化物吸着剤および/または酸化物 触媒粒子、および (c)酸、 ここで、成分(a)および(b)の少なくとも1個は、ペンダントリガンド置換され ている;および (ii)該混合物から、充分な量の水を除去して、成分(a)および(b)を架橋し、ペ ンダントリガンド置換吸着剤および/または触媒およびバインダー系を形成する こと。 この方法は、(iii)金属複合体を工程(ii)の得られた系に結合し、固定化触媒 系を形成することをさらに含む。 さらに別の局面において、本発明は吸着剤および/または触媒およびバインダ ー系を製造する方法に関し、該方法は、以下を包含する: (i)以下を含有する成分を混合すること: (a)コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物を含むバイン ダー、 (b)酸化物吸着剤および/または触媒粒子、および (c)酸、 (ii)該混合物から、充分な量の水を除去して、成分(a)および(b)を架橋し、吸 着剤および/または触媒およびバインダー系を形成すること。 (iii)工程(ii)の得られた酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子およびバ インダー系を、ヒドロキシル反応性化合物と反応させて、ペンダントリガンド置 換された酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子およびバインダー系を生成 すること。 別の局面において、本発明は工程(iii)の後、工程(iii)で得られた系に、金属 複合体を結合して、固定化触媒系を形成することをさらに包含する上記の方法に 関する。 別の局面において、本発明は固定化吸着剤および/または触媒およびバインダ ー系に関し、該系は以下を含有する: (a)バインダー、および (b)酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子、および (c)金属複合体、 ここで、成分(a)は、成分(b)と架橋されており、ここで、該金属複合体(c)は、 成分(a)および/または(b)と直接結合されている。 さらに別の局面において、本発明は固定化吸着剤および/または触媒およびバ インダー系を製造する方法に関し、該方法は、以下を包含する: (i)以下を含有する成分を混合すること: (a)コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物を含むバイン ダー、 (b)酸化物吸着剤および/または触媒粒子、および (c)酸、 (ii)該混合物から、充分な量の水を除去して、成分(a)および(b)を架橋し、吸 着剤および/または触媒およびバインダー系を形成すること。 (iii)工程(ii)で得られた系に金属複合体を直接結合し、固定化触媒系を形成 すること。 別の局面において、本発明は混入物を吸着剤粒予内にカプセル化する方法に関 し、該方法は、混入物を吸着した本発明の粒子を、該粒子の細孔を閉じるのに充 分な温度まで加熱して、それにより、該混入物を該粒子内にカプセル化すること を包含する。 別の局面において、本発明は混入物を吸着した吸着剤粒予を再生する方法に関 する。 本発明のさらなる利点は、部分的に以下の説明において記述され、そしてまた 部分的にこの説明から自明であり、あるいは本発明の実施によって学習され得る 。本発明の利点は、添付の請求の範囲において特別に指摘される要素および組み 合わせによって理解され、そして達成される。上述の一般的な説明および以下の 詳細な説明は両方とも例示かつ説明のみであり、そして特許請求される本発明を 制限するものではないことが理解されるべきである。 図面の詳細な説明 図1は本発明の粒子を用いた鉛イオン濃度の減少を示すグラフである。 図2はアルミナ−アルミナ複合体の硬化温度に対する表面積を示すグラフである 。 図3はCuO/MnO2/Al2O3−コロイド状アルミナバインダーを用いた経時でのCOの 酸化を示すグラフである。 図4はCuO/Ga2O3/Al2O3−コロイド状アルミナバインダーを用いた経時でのNOx の還元を示すグラフである。 詳細な説明 本発明は、以下の本発明の好ましい実施態様の詳細な説明ならびにそこに含ま れる実施例を参照することでさらによく理解され得る。 本発明の組成物および方法を開示および記載する前に、本発明が特定の合成方 法または個別の組成に限定されず、もちろん変化し得ることを理解すべきである 。 また本明細書において使用される語法は特定の実施態様を説明する目的のみで使 用され、限定を意図しないこともまた理解されるべきである。 本明細書およびその後の請求の範囲において、いくつかの用語が参照され、そ れらは以下の意味を有するものとしてして定義される: 単数形「a」、「an」および「the」は文脈上明らかにそうでないことが示さ れない限り、複数の目的物を包含する。 「任意の」または「任意に」は、その後に記載される事象または状況が起こっ ても良く、起こらなくてもよいことを意味し、そしてこの記載は、この事象また は状況が起こった事例および起こらない事例を包含する。 用語「粒子」は本明細書の全体を通じて、単独の意味の粒子、あるいはが互い にグループ化して大きな粒子(たとえば粒子の凝集)となる、より小さい粒子の組 み合わせを互換的に意味する。 用語「ppm」は百万分の一を意味し、そして用語「ppb」は10億分の一を意味す る。 「吸着剤および/または触媒」における用語「および/または」は、異なる状 況下で、例えば組成および混入物のタイプに応じて、触媒、吸着剤のいずれかと して作用するか、あるいは吸着剤および触媒の両方として作用し得る粒子をいう 。I.酸で増強された酸化物吸着剤および/または触媒粒子 本発明の目的によれば、本明細書中で具体化され、そして広範囲に説明されて いるように、本発明は1つの局面において、増強された吸着剤粒子の製造プロセ スに関し、このプロセスは、粒子温度300℃から700℃でか焼することによって製 造された、非晶質でない、非セラミック、結晶性、多孔質の、か焼された酸化ア ルミニウム粒子を、粒子の吸着特性を増大するに十分な時間、酸と接触させる工 程を包含する。このプロセスはまた、上記の特定のプロセス工程から本質的にな り得るか、あるいは上記の特定のプロセス工程からなり得るか、あるいは後述の さらなる特徴をさらに包含し得る。 本発明はさらに、増強された吸着剤粒子の製造プロセスを提供し、このプロセ スは、非セラミック、多孔質の酸化物吸着剤粒子を、粒子の吸着特性を増大する に十分な時間、酸と接触させる工程を包含する。このプロセスはまた、上記の特 定のプロセス工程から本質的になり得るか、あるいは上記の特定のプロセス工程 からなり得るか、あるいは後述のさらなる特徴をさらに包含し得る。1つの実施 態様においてこの粒子はか焼されている。 さらに他の局面において、本発明は、本発明のプロセスによって作成される粒 子を提供する。 さらに他の局面において、本発明は流れ中の混入物の量を低減させるかあるい は除去するプロセスを提供する。このプロセスは、本発明の粒子を、流れから混 入物を低減させるかあるいは除去するに十分な時間、流れと接触させる工程を包 含する。 さらに他の局面において、本発明は、本発明の粒子を含む組成物を提供する。 本発明の粒子は、改良された、または増強された吸着特性を有する。本発明の 粒子は、吸着粒子の単位容積または単位重量当たり、増強されていない粒子より 多量の吸着質を吸着し得る。また、本発明の粒子は、流れ中の混入物または吸着 質物質の濃度を、増強されていない粒子によって可能な濃度よりも低い絶対値ま で低減させ得る。特定の実施態様において、本発明の粒子は流れ中の混入物濃度 を検出レベルを下回るまで低減し得る。これは先行技術の粒子によって今までに 達成され得なかったと思われる。増強された吸着特性は特にイオン捕捉ならびに イオン交換機構を包含することが意図される。イオン捕捉とは、粒子が非可逆的 に共有結合またはイオン性相互作用によって他の原子と結合する能力をいう。本 発明において、イオン捕捉は典型的にはイオン交換特性より優勢であり、そして 粒子の吸着性能を改良するのは典型的にはこの改良されたイオン捕捉特性である 。吸着は当該分野で周知の用語であり、そして吸収とは区別されるべきである。 本発明の吸着粒子は吸着質物質に化学的に結合し、そして吸着質物質を非常に強 固に保持する。これらの化学結合はイオン性結合および/または共有結合である 。 理論に拘束されることは意図しないが、粒子の酸接触は、粒子上のヒドロキシ ル基の数を増加させることによって粒子の吸着能力を増強すると考えられる。ヒ ドロキシル基はカチオンおよびアニオン混入物に化学結合または置換のための部 位を提供し、その結果、混入物は粒子と非可逆的に結合する。一般に、ヒドロキ シル基の量が増加すると、混入物が結合する活性部位がより多く生じる。 本発明は、先行技術の任意の吸着剤および/または触媒粒子、または2タイプ 以上の粒子の複合粒子の使用を意図する。好ましい実施態様において、粒子は酸 化物粒子を含み、より好ましくは非セラミックの多孔質酸化物粒子を含む。1つ の実施態様における粒子は、金属粒子またはメタロイド粒子を含む。このような 粒子の例としては、遷移金属酸化物、ランタノイド酸化物、トリウム酸化物なら びにIIA族(Mg、Ca、Sr、Ba)、IIIA族(B、Al、Ga、In、TI)、IVA族(Si、Ge、Sn、 Pb)およびVA族(As、Sb、Bi)のような酸化物複合体が挙げられるがこれらに限定 されない。他の実施態様において、粒子は、アルミニウム、チタン、銅、バナジ ウム、ケイ素、マンガン、鉄、亜鉛、ジルコニウム、タングステン、レニウム、 ヒ素、マグネシウム、トリウム、銀、カドミウム、錫、鉛、アンチモン、ルテニ ウム、オスミウム、コバルトまたはニッケルの酸化物あるいはゼオライトを含む 。典型的には、任意の酸化状態の酸化物複合体が本発明に有用であり得る。酸化 物は、同じ金属を有し化学量論および酸化状態が異なる少なくとも2種の金属酸 化物粒子の混合物であり得る。1つの実施態様において、粒子は、Al2O3、TiO2、 CuO、Cu2O、V2O5、SiO2、MnO2、Mn2O3、Mn3O4、ZnO、WO2、WO3、Re2O7、AS2O3、 AS2O5、MgO、ThO2、Ag2O、AgO、CdO、SnO2、PbO、FeO、Fe2O3、Fe3O4、Ru2O3、R uO、OSO4、Sb2O3、CoO、CO2O3、NiOまたはゼオライトを含む。さらなる実施態様 において、粒子はさらに第2のタイプの吸着剤および/または触媒粒子を含み、 これはアルミニウム、チタン、銅、バナジウム、ケイ素、マンガン、鉄、亜鉛、 ジルコニウム、タングステン、レニウム、ヒ素、マグネシウム、トリウム、銀、 カドミウム、錫、鉛、アンチモン、ルテニウム、オスミウム、コバルトまたはニ ッケルの酸化物、あるいはゼオライト、活性炭(石炭、ココナツ炭(coconut car bon)を包含する)、ピート、亜鉛または錫である。他の実施態様において、粒子 はさらに第2のタイプの吸着剤および/または触媒粒子を含み、これは酸化アル ミニウム、二酸化チタン、酸化銅、五酸化バナジウム、二酸化ケイ素、二酸化マ ンガン、酸化鉄、酸化亜鉛、ゼオライト、活性炭、ピート、亜鉛または錫粒子で ある。本発明で使用される典型的なゼオライトは、「Y」タイプ、「β」タイプ 、モルデナイト、およびZsM5を包含する。好ましい実施態様において、粒子は、 非晶質でない、非セ ラミック、結晶性、多孔質、か焼酸化アルミニウムであり、これは粒子温度300 ℃または400℃から700℃で前駆体をか焼して、好ましくはγ、χ-ρ、またはη 体の、酸化アルミニウムとすることによって製造された。か焼して酸化アルミニ ウムとされる前駆体はベーマイト、ボーキサイト、擬ベーマイト、塩がり(scale )、Al(OH)3およびアルミナ水和物を包含し得るがこれらに限定されない。他の金 属酸化物複合体の場合、それらの複合体もまた、か焼されてもよく、あるいは未 か焼でもよい。 本発明の他の実施態様において、本発明の粒子において、典型的には、非セラ ミック、多孔質の酸化物である任意の吸着剤粒子が使用され得る。本発明の粒子 のうちのいくつかは結晶体であり、従って非晶質ではない。非常に剛性または硬 質の吸着剤粒子は酸によって損失を受ける程は溶解しないので、増強前の吸着特 性が最初から高いものが好ましい。そのような粒子の例としては、遷移金属酸化 物ならびにIIA族、IIIA族、およびIVA族金属酸化物(CASの族表示)のような金属 酸化物ならびにケイ素およびゲルマニウムのような非金属の酸化物が挙げられる がそれらに限定されない。好ましい吸着剤としては、アルミニウム、ケイ素(天 然および合成の両方のゼオライトを包含する)、マンガン、銅、バナジウム、ジ ルコニウム、鉄、およびチタンの酸化物が挙げられる。より好ましい吸着剤とし ては、酸化アルミニウム(Al2O3)、二酸化ケイ素(SiO2)、酸化マンガン(MnO、MnO2 、Mn2O3、およびMn3O4)、酸化銅(CuOおよびCu2O)、五酸化バナジウム(V2O5)、 酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化鉄(FeO、Fe2O3、およびFe3O4)、および二酸化チ タン(TiO2)が挙げられる。好ましい実施態様において、粒子はミクロ孔質であり 、より好ましくは実質的にミクロ孔質であり、ミクロ孔サイズのメジアンは好ま しくは直径3.5nmから35nm(35Åから350Å)である。 さらにより好ましい実施態様において、粒子温度300℃から700℃でか焼される ことによって製造された酸化物は酸化アルミニウム(Al2O3)である。他の実施態 様において、か焼温度の下限は400℃、450℃、500℃、550℃、600℃、または650 ℃であり、そして上限は650℃、600℃、550℃、500℃、または450℃である。こ れらの好ましい酸化アルミニウム粒子は好ましくは、γ、χ-ρ、またはη体で ある。α体のようなAl2O3のセラミック形態は本発明の一部として包含されない 。 好ましい実施態様において本発明のAl2O3粒子は実質的にはミクロ孔質であり、 ミクロ孔サイズのメジアンは直径3.5nmから35または50nmであり、さらにより好 ましくは60nmであり、そしてBET表面積は120から350m2/gである。 1つの実施態様において、粒子はか焼プロセスによって前処理された酸化アル ミニウムである。か焼酸化アルミニウム粒子は当該分野で周知である。これらは 特定の温度まで加熱されて特定の結晶構造が形成された粒子である。か焼酸化ア ルミニウム粒子を作製するプロセスは当該分野で周知であり、例えPhysical and Chemical Aspects of Adsorbents and Catalysts、Linsenら編、Academic Pres s(1970)に開示されているようなプロセスであり、これは本明細書中に参考とし て援用される。1つの実施態様において、酸化アルミニウム前駆体を作製するた めにBayerプロセスが使用され得る。また、プレか焼酸化アルミニウム、すなわ ち酸化アルミニウム前駆体(例えば、Al(OH)3または三水和アルミニウム、ベーマ イト、擬ベーマイト、ボーキサイト)、およびか焼酸化アルミニウムは、市販の ものが容易に入手可能である。か焼酸化アルミニウムはその乾燥した活性化形態 で使用され得、あるいは粒子表面上に水を吸着させた部分不活性化形態またはほ ぼ完全な不活性化形態で使用され得る。しかし、吸着能を最大にするためには不 活性化は最小とすることが好ましい。先行技術のいくつかの例において「活性化 」は単に粒子の吸着能力を増大させるために粒子から表面水を除去することを意 味する。しかし、本発明について言及する際には「活性化」酸化物粒子は、まず か焼され、次に好ましくは(しかし必ずしも必要ではないが)その乾燥状態で維持 された酸化物粒子を意味する。従って、本明細書で用いられるように、本発明の 活性化粒子はまた、か焼されてもいる。粒子はいかなる物理形態にも限定される ものではなく、そして粒子状、粉末、顆粒状、ペレットなどの形態であり得る。 他の実施態様において、酸増強されることに加えて、本発明で使用される吸着 剤、触媒、ならびに吸着剤および触媒粒子は当該分野で公知の、または後述の他 のプロセスによって増強され得る。例えば粒子は乾燥されて活性化され得、ある いは先に出願された親出願、および出願人の同時係属中の出願(1996年10月21日 出願)である米国特許出願番号第08/734,329号、表題「増強された吸着剤および 室温触媒粒子ならびにその製造および使用方法」(これは1996年4月17日出願のPC T/US96/05303(係属中)の一部継続出願であり、これは1995年4月21日出願の米国 特許出願番号第08/426,981号(係属中)の一部継続出願である)に開示のプロセス によって処理され得る。これらの出願はその教示についてのすべてが本出願に参 考として援用される。 本発明で使用され得る酸は、酸化物粒子の孔の表面上でヒドロキシル基の形成 を触媒し得る任意の酸または酸混合物であり得る。このような酸の例としては、 硝酸、硫酸、塩酸、ホウ酸、酢酸、ギ酸、リン酸、およびそれらの混合物が挙げ られるがこれらに限定されない。1つの実施態様において、酸は脂肪族または芳 香族カルボン酸である。他の実施態様において、酸は酢酸である。脂肪族および 芳香族カルボン酸の例としては、酢酸、安息香酸、酪酸、クエン酸、脂肪酸類、 乳酸、マレイン酸、マロン酸、シュウ酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸 、酒石酸、プロピオン酸、吉草酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、カプリル酸、ペラ ルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン 酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ノナデカン酸、アラキド ン酸、ヘンエイコサン酸(heneicosanoic acid)、ベヘン酸、トリオサン酸(trios anoic acid)、リグノセリン酸、ペンタコサン酸、セロチン酸、ヘプタサン酸(he ptasanoic acid)、モンタン酸、ノナコサン酸(nonacosanoic acid)、メリシン酸 、フタル酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ケイ皮酸、 アクリル酸、クロトン酸、リノール酸、またはこれらの混合物が挙げられるがこ れらに限定されない。好ましい実施態様において酸は酢酸である。なぜなら酢酸 は他の多くの酸に比べて比較的扱いが安全だからであり、そして費用効果が高い からである。 典型的には、粒子の溶解の防止および費用効果のために酸は水で希釈される。 一般に、粒子上へのイオン部分の負荷の最大または飽和を達成するのに酸の希釈 溶液のみが必要とされる。例えば、0.5wt%(0.09N;pH約2.9)、さらには0.1wt% (0.02N;pH約3.25)の酢酸溶液が有効であることが見いだされた。しかし、本発 明においては、伴う危険および製造の経済性に応じて、非常に希薄な濃度から非 常に濃い濃度まで広範囲の濃度の酸が使用され得る。しかし酸が濃すぎる場合、 酸は粒子をエッチングして、その結果マクロ孔の増加と、一方でミクロ孔の除去 を引き起こし、これは本発明の粒子に対して有害である。それゆえ、酸処理は好 ましくは単なる表面洗浄を越えるがエッチングさせる程ではない濃度(すなわち 、例えば規定度またはpHとして測定される酸強度)、酸の種類、温度、および時 間の長さで行われる。特定の実施態様において、粒子のエッチングは、酸強度、 酸の種類、ならびに処理温度および処理時間のような酸処理条件の選択によって 最小化され、あるいはほんのわずかとなり、その結果、総表面積の減少は好まし くはBET法で測定されて、20%未満、15%未満、10%未満、5%未満、2%未満、1 %未満、または0.5%未満である。塩酸、硝酸または硫酸のような強酸は好まし くは例えば酢酸のような弱酸よりも低い濃度または強度で使用される。なぜなら 強酸は、対応する濃度の弱酸よりも激しく粒子と化学反応し、そして粒子をエッ チングする傾向にあるからである。 特定の実施態様において、酸は強度の上限が0.5N(規定度)酢酸水溶液と等価の 酸である。他の実施態様において、酸の強度の上限は0.25N、0.1N、0.09N、0.07 5N、0.05N、0.02N、0.01N、0.005Nまたは0.001Nの酢酸水溶液と等価である。酸 の強度の下限は、表面洗浄を越えるが、粒子の吸着効果の増強を与える濃度であ るべきである。特定の実施態様において、酸の強度の下限は0.25N、0.1N、0.09N 、0.075N、0.05N、0.02N、0.01N、0.005N、0.001N、0.0005N、または0.0001Nの 酢酸水溶液と等価である。 酸処理の後、得られた本発明の粒子は元々から存在するミクロ孔を実質的に保 持し、そして酸は感知できる程度に粒子をエッチングせず、そして感知できる量 の新しいマクロ孔(孔直径のメジアンが約35nmを越える)を作り出さない。好まし い実施態様において、粒子が酸化アルミニウムの場合、酸処理された酸化アルミ ニウムはそのミクロ孔質の性質を保持し、孔サイズのメジアン直径3.5nmから35n m、そしてBET表面積は120から350m2/gを有する。 さらに、酸は、好ましくは、粒子と結合するOH-および/またはH+イオンを提 供するために存在するいくぶんかの水を含んでいる。酸が水で希釈される場合、 水は好ましくは粒子に接触する不純物の量を最小化するために蒸留水である。 本発明の粒子は以下のプロセスで製造される。粒子を酸と接触させる。粒子は 、粒子を酸に浸すこと、粒子を酸で良く洗浄すること、あるいは粒子を酸中に浸 漬 することを包含する種々の手段で酸と接触させられ得る。粒子が酸と接触するべ き時間の長さは、特定の粒子が、その粒子の表面および孔上にヒドロキシル基を 生じる能力に応じて異なる。時間は、適切な吸着結果を達成するために、および /または好ましくは飽和を確実とするために、30秒という短時間、数(3)分、少 なくとも15分、少なくとも1時間、少なくとも6時間、少なくとも12時間、または 少なくとも1日であり得る。この時間は粒子上のヒドロキシル基の数を増加させ ることによって粒子の吸着特性を少なくとも増大させるに十分でなければならな い。1つの実施態様において、粒子は酸中に浸漬され、そして飽和は典型的には アルミナの孔に酸溶液が完全に吸着したときに完了する。接触は、酸を粒子の孔 全体に浸透させ、その結果粒子の孔表面上のヒドロキシル基の数が増加するに実 質的に十分であるべきである。粒子表面の外側を単に洗浄して不純物を除去する だけでは、酸を粒子の孔中および孔全体にわたって適切に浸透させるには不十分 である。 典型的には、酸接触は室温で行われる、酸温度および濃度が高いほど、酸は粒 子を有害にエッチングする可能性が高い。 酸が接触した粒子は次に必要であれば、水ですすがれる。酸接触粒子のすすぎ は粒子の増強された吸着特性を低減させない。すすがれる場合、不純物の接触を 最小化するために粒子は好ましくは蒸留水ですすがれる。粒子のすすぎは2つの 目的に役立つ。1つは、粒子の表面または孔に残った残留酸を除去することによ り、粒子が乾燥体となったときに粒子を扱いやすくする。2つには、粒子をすす ぐことで粒子の表面または孔に存在し得る酸の対イオンを除去する。 必要であれば、粒子を低温から中温の熱処理によって乾燥して、すすぎ工程由 来の過剰の液体、例えば酸または水を除去し、それによって吸着活性を増大させ る。典型的には、乾燥は約50℃から約200℃である。粒子の乾燥はまた粒子の移 動コストを低減させる。しかし、粒子は好ましくは、酸処理の後、および汚染物 と接触する前には、か焼または再か焼されない。このような再か焼はミクロ孔を 塞ぐことによって表面特性を有害に変化させる。しかし、粒子は汚染物と接触し た後は後述のように汚染物をカプセル化するために、か焼温度またはそれ以上の 温度まで加熱され得る。さらに、本発明の粒子は好ましくは酸処理工程の前また は後のいずれかに焼結されない。なぜなら焼結はミクロ孔を塞ぐことによってミ クロ孔に悪影響を与え、そして孔容積および表面積を有害に減少させるからであ る。ミクロ孔のサイズを増大させるかあるいはミクロ孔を排除するか、マクロ孔 のサイズを大きくするか、マクロ孔を創出または破壊するか、あるいは吸着また は触媒として利用可能な表面積を減少させる、熱処理のような任意の他のプロセ スは、特に粒子が酸処理された後は、好ましくは避けるべきである。 本発明で使用される粒子のサイズは最終用途に応じて大幅に変わり得る。典型 的には、吸着または触媒用途のためには20μmのような小さい粒子サイズが好ま しい。なぜなら小さい粒子サイズは大きい粒子に比べて単位容積当たりより大き な表面積を提供するからである。吸着または触媒用途のためには典型的には粒子 サイズ範囲は50μmから5000μmである。 本発明の粒子は当業者に公知の任意の吸着またはイオン捕捉用途で使用され得 る。1つの実施態様において、粒子は環境浄化(enviromental remediation)用途 のために使用される。この実施態様において、粒子は、重金属、有機物(炭化水 素を包含する)、塩素化有機物(塩素化炭化水素を包含する)、無機物、またはこ れらの混合物のような(しかしこれらに限定されない)汚染物を除去するために使 用され得る。汚染物の特定の例としては、アセトン、クリプトスポリジウムのよ うな微生物、アンモニア、ベンゼン、塩素、ジオキサン、エタノール、エチレン 、ホルムアルデヒド、シアン化水素、硫化水素、メタノール、メチルエチルケト ン、塩化メチレン、プロピレン、スチレン、二酸化硫黄、トルエン、塩化ビニル 、ヒ素、鉛、鉄、ホスフェート、セレン、カドミウム、U3O8のようなウラン、ラ ドン、1,2-ジブロモ-クロロプロパン(DBCP)、クロム、タバコの煙、料理の煙、 亜鉛、トリクロロエチレン、およびPCBが挙げられるがこれらに限定されない。 この粒子は、アニオン、オキソアニオン、カチオン、またはポリオキソアニオン を浄化(remediate)させ得る。本発明の粒子は、単独の源から個々の汚染物また は複数の汚染物を浄化し得る。本質的に、吸着剤が環境汚染物質を捕捉するため に使用される場合であればいずれも、非増強粒子と比べてより多量の汚染物を吸 着することによって、そして汚染のレベルをより低い値まで低減させることによ って、本発明は改良された効率を達成する。 環境浄化用途のためには、本発明の粒子は典型的には濾過ユニットのような容 器中に配置される。汚染物を含む流れは、一方の端からその容器に入り、容器中 の粒子と接触し、そして容器の他方の端から精製された流れが排出される。粒子 は流れ中で汚染物と接触し、そして汚染物と結合して流れから除去する。典型的 には、粒子は時間が経つと汚染物で飽和するので、粒子を容器から取り出して、 新しい粒子で置き換えなければならない。汚染物流は気体流または水性流のよう な液体流であり得る。この粒子は、例えば廃水、製造施設廃液、煙突ガス、自動 車排気、飲料水などを浄化するために使用され得る。 本発明の粒子は、単独で使用され得、本発明のプロセスによって調製される他 の粒子と組み合わされて使用され得、および/または当該分野で公知の他の吸着 剤、触媒、または汚染物浄化粒子と組み合わされて使用され得る。粒子は、物理 混合物として組み合わされ得、あるいはバインダーのような当該分野で公知の技 術を用いて凝集され得、多機能複合粒子を形成する。 本発明の粒子/バインダー系は好ましくはそれ自身が吸着剤または触媒媒体と して使用され得る。別の実施態様において、この系は吸着剤または触媒の支持体 として使用される。 1つの実施態様において、酸増強粒子は、出願人の同時係属中の出願(1996年10 月21日出願)である米国特許出願番号第08/734,329号、表題「増強された吸着剤 および室温触媒粒子ならびにその製造および使用方法」(これは1996年4月17日出 願のPCT/US96/05303(係属中)の一部継続出願であり、これは1995年4月21日出願 の米国特許出願番号第08/426,981号(係属中)の一部継続出願である)(これらの出 願はその教示についてのすべてが本出願に参考として援用される)に従って、そ の吸着特性を向上するために、および/または触媒特性を向上または触媒特性を 与えるために、イオンまたは電子増強のような前処理をされた粒子と組み合わさ れて使用される。 他の実施態様において、本発明の酸増強粒子は吸着剤または特に触媒特性につ いて当該分野で公知の貴金属と組み合わされて使用される。このような貴金属は 、金、銀、白金、パラジウム、イリジウム、レニウム、ロジウム、コバルト、銅 、4ルテニウム、およびオスミウムを包含し、好ましくは金、銀、白金、および パラ ジウムである。このような組み合わせは、酸増強粒子の吸着特性および貴金属の 触媒特性を利用するために使用され得る。 1つの実施態様において、本発明は、本発明の酸増強プロセスによって作製さ れる酸化アルミニウム粒子を含む組成物に関する。さらなる実施態様において、 この組成物はさらに共粒子(co-particle)を含む。この共粒子は、好ましくは当 該分野で公知の任意の吸着剤または触媒粒子である。このような共粒子は好まし くは非セラミック、多孔質の酸化物吸着剤粒子または活性炭であり得、より好ま しくは二酸化ケイ素、または金属酸化物、例えば酸化マンガン(MnO、MnO2、Mn2O3 、およびMn3O4)、酸化銅(CuOおよびCu2O)、五酸化バナジウム(V2O5)、酸化ジル コニウム(ZrO2)、酸化鉄(FeO、Fe2O3、およびFe3O4)、二酸化チタン(TiO2)およ びゼオライト(天然および合成の両方)、ならびに活性炭であり得る。共粒子は酸 増強されていても良く、酸増強されていなくても良い。好ましい実施態様におい て、共粒子は初期の酸増強は受けていないが、結合工程の間に酸と接触し得る。 好ましい実施態様において、組成物は本発明の酸増強プロセスによって製造さ れた酸化アルミニウム、酸化銅、および酸化マンガンを含む。好ましくは、これ らの成分は酸増強酸化アルミニウムが50-98重量部、より好ましくは80-95重量部 、さらにより好ましくは88重量部;および酸化銅および酸化マンガンが各々1-49 重量部、より好ましくは4-19重量部、さらに好ましくは6重量部の割合である。 好ましくは、酸化銅はCuOであり、酸化マンガンはMnO2である。好ましくは、組 成物は後述のように架橋しているコロイド状アルミナバインダーを用いてまとめ られる。好ましい実施態様において、この組成物は、炭化水素および塩素化有機 物を包含するがこれらに限定されない有機物、より好ましくはトリクロロエチレ ン(TCE)を浄化するために使用され得る。 理論に拘束されることは意図しないが、上記の本発明の酸増強酸化アルミニウ ム/共粒子の実施態様が有機汚染物を浄化する能力のうちの少なくともいくぶん か、および可能であれば全部は、有機汚染物の触媒分解(室温においてさえも)に 起因することが考えられる。この触媒活性は、実施例5の本発明の共粒子を高濃 度の有機汚染物で試したところ、TCLP分析(実施例6参照)の後、残留溶液に有機 汚染物が見いだされなかったので明白である。好ましい実施態様において、マン ガン、銅、および/または鉄のうちの1つまたはそれ以上と組み合わされた酸増 強Al2O3が特に炭化水素、塩素化炭化水素および塩素化有機物(例えばトリクロロ エチレン)のような有機物の触媒分解に適している。さらにより好ましくは、触 媒組成物は、50-98重量部、より好ましくは80-95重量部、さらにより好ましくは 88重量部の酸増強酸化アルミニウム;および1-49重量部、より好ましくは4-19重 量部、さらに好ましくは6重量部の酸化銅および酸化マンガンの各々を含む。 個々の粒子を結合して凝集粒子を形成するためのバインダーは当該分野で公知 であり、そして本明細書中に記載される。好ましい実施態様において、バインダ ーもまた吸着剤および/または触媒として作用する。 本発明の粒子と共に使用され得る好ましいバインダーは、出願人の同時係属中 の米国出願(1996年10月21日出願)である米国特許出願番号第08/734,330号、表題「 吸着剤および/または触媒およびバインダー系ならびにそれらの製造および使 用方法」(これは(1)1996年4月17日出願のPCT/US96/05303(係属中)の一部継続 出願(これは、1995年4月21日出願の米国特許出願番号第08/426,981号(係属中) の一部継続出願である);(2)1995年4月21日出願の米国特許出願番号第08/426,9 81号(係属中)の一部継続出願;(3)1996年6月12日出願の米国特許出願番号第08/6 62,331号(係属中)の一部継続出願(これは、1995年6月12日出願のPCT/US95/1582 9(係属中)の一部継続出願である(これは1994年12月7日出願の米国特許出願番 号第08/351,600号(放棄)の一部継続出願である));および(4)1995年6月12日出 願のPCT/US95/15829(係属中)の一部継続出願である(これは1994年12月7日出願 の米国特許出願番号第08/351,600号(放棄)の一部継続出願である))に開示のよ うな、コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物のバインダーで ある。上記の出願のすべては、その教示についてのすべてが本出願に参考として 援用される。このコロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物バイ ンダーおよびバインダー系はまた、以下の第II節に詳述される。 さらに、このコロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物バイン ダーは、第I節で上記の本発明の未処理(非酸増強)粒子および/または本発明の 酸処理(酸増強)粒子と共に使用され得る。このバインダーは、酸増強されている いないに関わらず、上述または後述の本発明の任意の粒子組成物で使用され得る 。 さらに、以下の第II節および第III節に記載の粒子および系は、第I節で上記の ように未処理または酸処理(酸増強)され得る。 粒子を凝集させる好ましいバインダーはコロイド状アルミナまたはコロイド状 シリカである。コロイド状アルミナは、変換段階を通り、25℃から400℃、好ま しくは250℃でそれ自身で架橋し、そして/あるいは粒子と架橋する。コロイド 状シリカは、典型的には25℃から400℃の温度で十分に乾燥されて水が除去され たならばそれ自身で架橋する。好ましくは、加熱の間に凝集粒子を結合させて耐 水性粒子とするに必要な架橋を提供するためには、総混合物の約1から99.9重量 %、20重量%から99重量%または10から35重量%がコロイド状アルミナまたはコ ロイド状シリカである。この後、粒子は任意のタイプの水に対する長時間の暴露 に耐え得、そして崩壊しない。 バインダーは本発明の酸処理の前または後に粒子と混合され得る。1つの実施 態様において、凝集粒子はコロイド状アルミナを吸着剤粒子とを混合することに よって作製される。典型的には混台物の約1から99.9重量%、10から35重量%ま たは20から99重量%がコロイド状アルミナである。1つの実施態様において、次 に粒子混合物は例えば、硝酸、硫酸、塩酸、ホウ酸、酢酸、ギ酸、リン酸、およ びそれらの混合物のような酸溶液と混合される。1つの実施態様において、酸は5 %硝酸溶液である。他の実施態様において、酸は脂肪族または芳香族カルボン酸 である。好ましい実施態様において、酸は酢酸である。コロイド状アルミナおよ び吸着剤および/または触媒粒子は、すべての要素の均一なブレンドができるよ うに、よく混合される。追加の酸溶液が添加され、そして混合物が凝集に適した 粘度(consistency)に達するまで、さらに混合が行われる。凝集が 完了した後、凝集粒子を加熱または脱水して、コロイド状アルミナの架橋を起こ させる。 本発明の粒子は、粒子と汚染物が緊密に結びつくように汚染物と結合する。こ の結合は汚染物が粒子から離れるのを困難にし、廃棄物が任意の公共のゴミ埋め 立て地に廃棄されることを可能にする。本発明の粒子上に吸着した汚染物を当業 者に公知のEPA毒性特性浸出性手順(Toxicity Characteristic Leachability Pro cedure:TCLP)試験を用いて測定したところ、本発明の粒子と汚染物との間には非 常に強い相互作用が存在し、汚染物が強固に保持されることが示された。II .バインダーおよび酸化物吸着剤および/または酸化物触媒系 本発明の目的によれば、本明細書中で具体化され、そして広範囲に説明されて いるように、本発明は1つの局面において吸着剤および/または触媒およびバイ ンダー系の製造方法に関する。この方法は、 i)以下を含む成分を混合する工程 a)コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物を含むバイン ダー、 b)酸化物吸着剤および/または触媒粒子、および c)酸 ii)成分aおよびbを架橋させるに十分な量の水を混合物から除去して、吸 着剤および/または触媒およびバインダー系を形成する工程 を包含する。 他の局面において、本発明は、本発明のプロセスによって製造される吸着剤お よび/または触媒系を提供する。 1つの局面において、本発明は、少なくとも1種のタイプの酸化物吸着剤および /または触媒粒子と架橋したバインダーを含む吸着剤および/または触媒および バインダー系を提供する。 さらに他の局面において、本発明は、液体流または気体流から汚染物の量を低 減させるかあるいは除去する方法を提供し、この方法は、吸着剤および/または 触媒およびバインダー系を、流れから汚染物の量を低減させるかあるいは除去す るに十分な時間、流れ中の汚染物と接触させる工程を包含する。 さらに他の局面において、本発明は、有機化合物の分解を触媒する方法を提供 し、この方法は吸着剤および/または触媒およびバインダー系を、有機化合物の 分解を触媒するのに十分な時間、有機化合物と接触させる工程を包含する。 さらに他の局面において、本発明は、触媒作用によって気体流から汚染物の量 を低減させるかあるいは除去する方法を提供し、この方法は、吸着剤および/ま たは触媒およびバインダー系を、汚染物の量を低減させるかあるいは除去するに 十分な時間、窒素酸化物、硫黄酸化物、一酸化炭素、硫化水素、またはそれらの 混合物を含む汚染物を含む気体流と接触させる工程を包含する。 さらに他の局面において、本発明は、吸着剤および/または触媒およびバイン ダー系の製造方法を提供し、この方法は、 i)以下を含む成分を混合する工程 a)コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物を含むバイン ダー、 b)バインダーで架橋しない第1の吸着剤および/または触媒粒子、および c)酸 ii)成分a自身を架橋させるに十分な量の水を混合物から除去して、その結 果成分bを架橋バインダー中に捕捉しそして保持し、吸着剤および/または触媒 およびバインダー系を形成する工程 を包含する。 他の局面において、本発明は吸着剤および/または触媒粒子を結合して、(a )コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物および(b)酸を含む 凝集粒子を製造するための組成物に関する。 他の局面において、本発明は吸着剤および/または触媒粒子を結合して(a)コ ロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物および(b)酸を含む凝集 粒子を製造するためのキットに関する。 さらに他の局面において、本発明は吸着剤および/または触媒粒子の結合方法 を提供し、この方法は: (a)コロイド状アルミナまたはコロイド状シリカを粒子および酸と混合する工 程; (b)この混合物を均一に攪拌する工程;および (c)この混合物を、混合物中の酸化アルミニウムの架橋が生じるに十分な時間 加熱する工程 を包含する。 系が吸着剤として作用する場合、本発明の吸着剤およびバインダー系は改良さ れたあるいは増強された吸着特性を有する。1つの実施態様において、本発明の 系は、先行技術の系よりも吸着剤粒子の単位容積または重量当たりより多量の吸 着質を吸着し得る。他の実施態様において、本発明の吸着剤およびバインダー系 は、流れ中の汚染物または吸着質物質の濃度を、非結合の粒子または先行技術の 結合された粒子によって可能なよりも低い絶対値まで低減させ得る。特定の実施 態様において、本発明の吸着剤およびバインダー系は流れ中の汚染物濃度を検出 レベルを下回るまで低減し得る。吸着は当該分野で周知の用語であり、そして吸 収とは区別されるべきである。本発明の吸着粒子は吸着質物質に化学的に結合し 、そして吸着質物質を非常に強固に保持する。これらの化学結合は事実上イオン 性結合および/または共有結合である。 本発明の触媒およびバインダー系はまた、汚染物の触媒的分解または浄化のた めに使用され得る。この触媒系は、特定の汚染物については今まで見られなかっ た改良された触媒性能または触媒特性を達成する。吸着剤および/または触媒お よびバインダー系は後述の技術によって調製され得、多機能複合粒子を形成する 。触媒作用はある種の用途については室温であり得る。 バインダーは、他の酸化物複合体と反応(好ましくは架橋)し得る酸化物粒子を 含む。このバインダーはまたそれ自身と反応(好ましくは架橋)し得る。バインダ ーは乾燥するとそれ自身および他の酸化物と化学結合を形成することによって、 他の酸化物複合体との架橋を形成する。酸性条件下で、バインダーは多数の表面 ヒドロキシル基を有する。1つの実施態様において、B-OHで示されるバインダー はそれ自身と架橋して水を失いB-O-Bを生じる。それ自身の架橋に加えて、バイ ンダーB-OHはまた、吸着剤および/または触媒酸化物複合体(M-O)またはヒドロ キシル基複合体(M-OH)と架橋して、B-O-Mを生じる。吸着剤および/または触媒 複合体は本明細書において、酸化物吸着剤および/または触媒粒子あるいは酸化 物吸着剤および/または酸化物触媒粒子を意味し、両者共、吸着、触媒、または 吸着と触媒特性を有し得る粒子が酸化物および/または水酸化物複合体を有する ことを意図する。得られるバインダー系は三次元網目またはマトリクスから構成 され、ここで成分粒子はB-O-BおよびB-O-M結合で結びついている。得られる系は 吸着剤および/または触媒系として使用され得る。得られる系はときに凝集粒子 と呼ばれる。 「コロイド状金属またはメタロイド酸化物(すなわち、コロイド状金属酸化物 またはコロイド状メタロイド酸化物)バインダー」は本明細書において、金属ま たはメタロイド混合水酸化物、水酸化物酸化物または酸化物粒子を含む粒子であ って、このコロイド状金属またはメタロイド酸化物バインダーの強熱(igni tion)による水の損失に起因する重量損失が、純粋な金属またはメタロイド 水酸化物から対応する純粋な金属またはメタロイド酸化物になるときの理論水重 量損失の1から100%、5から99%、10から98%、または50から95%であるような ものを意味する。純粋な金属またはメタロイド水酸化物から対応する純粋な金属 またはメタロイド酸化物になるとき(例えば、nM(OH)xからMnOmおよびyH2O、また はより具体的には2Al(OH)3からAl2O3および3H2Oへの転化)の水の損失を100%の 水重量損失と定義する。従って、重量損失は、初期の水重量(初期のバインダー 重量全体ではない)に基づく水の損失をいう。典型的な市販製品には金属または メタロイド水酸化物、水酸化物酸化物、および酸化物の連続体が存在し、従って 金属またはメタロイド水酸化物製品からの水の損失または除去は、対応の水酸化 物酸化物を生じ、この上、さらなる水の損失または除去は、対応の金属またはメ タロイド酸化物を与える。この連続体全てにおいて、水の損失または除去は、M −O−M結合を生じ、ここでMは金属またはメタロイドである。この連続体の粒 子は(純粋な金属またはメタロイド酸化物を除く)、本発明においてコロイド状金 属またはコロイド状酸化物バインダーとして役立つのに適する。 他の実施態様において、バインダー系はバインダーを表面ヒドロキシル基がほ とんどないか、ない粒子(そのためこの粒子は架橋しないか、あるいはバインダ ーとのみわずかに架橋する)と組み合わせて使用することを含む。ほんのわずか の量の表面ヒドロキシル基を有するか、あるいは表面ヒドロキシル基を有しない 粒子の例は、錫または亜鉛のような(しかしこれらに限定されない)金属または炭 素の粒子を包含する。他の実施態様において、成分bは酸化物粒子を含まない。 青銅のような金属合金もまた使用され得る。好ましい実施態様において粒子は活 性炭である。この実施態様において、バインダーは上記の様式でそれ自身と架橋 し、三次元網目またはマトリクスを形成し、これが成分bを架橋することなく、 あるいは成分bを非常に少ない程度のみで架橋して、物理的に捕捉または保持す る。得られるバインダー系は吸着剤および/または触媒系として使用され得る。 他の実施態様において、本発明は吸着剤および/または触媒およびバインダー 系の製造方法に関する。この方法は i)以下を含む成分を混合する工程 a)コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物を含むバインダ ー、 b)バインダーで架橋しない第1の吸着剤および/または触媒粒子、および c)酸 ii)成分a自身を架橋させるに十分な量の水を混合物から除去して、その結果 成分bを架橋バインダー中に捕捉および保持させ、吸着剤および/または触媒お よびバインダー系を形成する工程 を包含し、さらに、バインダーで架橋する第2の吸着剤および/または触媒粒子 を含み、それゆえバインダーと第2の粒子が架橋して、その結果第1の粒子が架橋 したバインダー内および/または架橋したバインダーと第2の粒子内に捕捉およ び保持される。この実施態様において、系はバインダー、およびバインダーと架 橋する酸化物吸着剤および/または触媒粒子、ならびに限定された量の表面ヒド ロキシル基を有しバインダーで架橋しない粒子を含む。この場合、バインダーは それ自身と、ならびに酸化物複合体粒子と架橋し、そしてバインダーはまた限定 された数の表面ヒドロキシル基を有する粒子の周囲に網目またはマトリクスを形 成する。 本発明で使用され得るバインダーはコロイド状金属またはメタロイド酸化物複 合体である。本明細書中で使用されるコロイド状とは、水性媒体中で分散体を形 成し得る実質的な数のヒドロキシル基を有する酸化物群として定義される。これ は、サイズが1μm未満であることについて使用される用語コロイドの別の用法 とは区別されるべきである。本明細書においてバインダーは典型的にはサイズが 小さく、例えば150μm未満であるが、すべてが1μmである必要はない。典型的 には、バインダーはヒドロキシル基の利用能を最大とするために未か焼である。 さらに、バインダーは水性媒体中で分散体を形成し得る実質的な数のヒドロキシ ル基を有さねばならない。これは単に1μm未満として定義されたコロイド粒子 に必ずしも 成り立つとは限らない。バインダーの例は、水性媒体中で分散体を形成し得る実 質的な数のヒドロキシル基を有する任意の金属またはメタロイド酸化物複合体を 包含するが、これらに限定されない。1つの実施態様において、バインダーはコ ロイド状アルミナ、コロイド状シリカ、コロイド状金属酸化物(ここで金属は鉄 である)、あるいはその混合物であり、好ましくはコロイド状アルミナ、コロイ ド状シリカである。他の実施態様では、バインダーは、コロイド状アルミナまた はコロイド状シリカではない。コロイド状アルミナは粉末、ゾル、ゲルまたは水 性分散体であり得る。コロイド状アルミナは酸(好ましくは硝酸、さらに好まし くは3から4%硝酸)によってさらに安定化される。好ましい実施態様において、 コロイド状アルミナは未か焼であり、強熱時の総粒子重量損失(上述の単なる水 の重量損失とは区別される)が5%から34%の間、より好ましくは20%から31%と なるような十分な数のヒドロキシル基を有する。コロイド状アルミナのサイズは 好ましくは5nmから400μmであり、好ましくは少なくとも30重量%が25μm未満 であり、そして95重量%未満が100μm未満である。コロイド状シリカは好まし くは未か焼であり、強熱時の総粒子重量損失が5%から37%の間、より好ましく は20%から31%となるような十分な数のヒドロキシル基を有する。コロイド状シ リカのサイズは好ましくは5nmから250μmであり、好ましくは少なくとも30重量 %が25μm未満であり、そして95重量%未満が100μm未満である。1つの実施態 様において、バインダーは混合物の1重量%から99.9重量%であり、好ましくは1 0重量%から35重量%である。本明細書中で使用される場合、組成物タイプは同 じ(例えば、両方とも酸化アルミニウムを含み得る)であり得るので、バインダー を「コロイド状」と呼んで粒子bから区別する。 先行技術のバインダーを本発明のバインダー系と組み合わせて使用し得るが、 先行技術のバインダーは特定の利点に欠ける。本発明において、水溶液に暴露し たときに活性は低下しない。この系はまた非常に耐久性が高く、そして廃棄流に 暴露された場合、ポリビニルピロリドン、デンプン、またはセルロースのような 他の先行技術の吸着剤および/または触媒およびバインダー系のように粉々には ならない。 本発明は任意の先行技術の酸化物吸着剤および/または触媒粒子または2種以 上の粒子の複合粒子およびバインダーの系の使用を意図するが、本発明のバイン ダーで先行技術のバインダーを置換する。lつの局面において、本発明は、少な くともl種の酸化物吸着剤および/または触媒粒子と架橋したバインダーを含む 吸着剤および/または触媒およびバインダ系を提供する。1つの実施態様におい て、成分bは少なくとも2種の異なるタイプの酸化物吸着剤および/または触媒粒 子を含み、バインダーと両方の粒子との間に架橋を形成して、それによって複合 粒子を形成する。他の実施態様において、成分bは少なくとも3種の異なるタイプ の吸着剤および/または触媒粒子を含む。好ましい実施態様において、成分bは 酸化物粒子、好ましくは金属酸化物粒子、そしてなおより好ましくは非セラミッ クの多孔質金属酸化物粒子を含む。そのような粒子の例としては、遷移金属酸化 物、ランタノイド酸化物、トリウム酸化物ならびにIIA族(Mg、Ca、Sr、Ba)、III A族(B、Al、Ga、In、Tl)、IVA族(Si、Ge、Sn、Pb)およびNA族(As、Sb、Bi)のよ うな酸化物複合体が挙げられるがこれらに限定されない。一般に、塩基性無水物 である任意の酸化物複合体が成分bに適している。他の実施態様において、成分b はアルミニウム、チタン、銅、バナジウム、ケイ素、マンガン、鉄、亜鉛、ジル コニウム、タングステン、レニウム、ヒ素、マグネシウム、トリウム、銀、カド ミウム、錫、鉛、アンチモン、ルテニウム、オスミウム、コバルトまたはニッケ ルの酸化物あるいはゼオライトを含む。典型的には、任意の酸化状態の酸化物複 合体が本発明に有用であり得る。酸化物は、同じ金属を有し化学量論および酸化 状態が異なる少なくとも2種の金属酸化物粒子の混合物であり得る。1つの実施態 様において、成分bは、Al2O3、TiO2、CuO、Cu2O、V2O5、SiO2、MnO2、Mn2O3、Mn3 O4、ZnO、WO2、WO3、Re2O7、AS2O3、AS2O5、MgO、ThO2、Ag2O、AgO、CdO、SnO2 、PbO、FeO,Fe2O3、Fe3O4、Ru2O3、RuO、OSO4、Sb2O3、CoO、CO2O3、NiOまたは ゼオライトを含む。さらなる実施態様において、成分bはさらに第2のタイプの吸 着剤および/または触媒粒子を含み、これはアルミニウム、チタン、銅、バナジ ウム、ケイ素、マンガン、鉄、亜鉛、ジルコニウム、タングステン、レニウム、 ヒ素、マグネシウム、トリウム、銀、カドミウム、錫、鉛、アンチモン、ルテニ ウム、オスミウム、コバルトまたはニッケルの酸化物あるいはゼオライト、活性 炭(石炭、ココナツ炭を包含する)、ピート、亜鉛または錫である。他の実施態様 において、成 分bはさらに第2のタイプの吸着剤および/または触媒粒子を含み、これは酸化ア ルミニウム、二酸化チタン、酸化銅、五酸化バナジウム、二酸化ケイ素、二酸化 マンガン、酸化鉄、酸化亜鉛、ゼオライト、活性炭、ピート、亜鉛または錫粒子 である。本発明で使用される典型的なゼオライトは、「Y」タイプ、「β」タイ プ、モルデナイト(mordenite)、およびZsM5を包含する。好ましい実施態様にお いて、成分bは、非晶質でない、非セラミック、結晶性、多孔質、か焼酸化アル ミニウムを含み、これは粒子温度300または400℃から700℃で前駆体をか焼して 、好ましくはγ、χ-ρ、またはη体の、か焼酸化アルミニウムとすることによ って製造された。か焼して酸化アルミニウムとされる前駆体はベーマイト、ボー キサイト、擬ベーマイト、塩がり(scale)、Al(OH)3およびアルミナ水和物を包含 し得るがこれらに限定されない。他の金属酸化物複合体の場合、それらの複合体 もまた、か焼されてもよく、あるいはか焼されなくてもよい。 本発明で使用される吸着剤および/または触媒粒子は増強されなくてもよく、 あるいは当該分野で公知の、または後述のプロセスによって増強され得る。例え ば、粒子は乾燥されて活性化され得、あるいは組成物であり得、あるいはイオン または電子ビームあるいは酸活性化または増強処理プロセスによって処理され得 る。これらのプロセスは、出願人の1996年10月21日出願の2つの出願である(1)「 増強された吸着剤および室温触媒粒子ならびにその製造および使用方法」、米国 特許出願番号第08/734,329号、(これは1996年4月17日出願のPCT/US96/05303(係 属中)の一部継続出願であり、これは1995年4月21日出願の米国特許出願番号第08 /426,981号(係属中)の一部継続出願である)、および(2)「酸接触増強吸着剤粒子 およびそれらの製造および使用方法」、米国特許出願番号第08/734,331号(これ は1996年6月12日出願の米国特許出願番号第08/662,331号(係属中)の一部継続出 願であり、これは1995年6月12日出願のPCT/US95/15829(係属中)の一部継続出願 であり、これは1994年12月7日出願の米国特許出願番号第08/351,600号(放棄)の 一部継続出願である)に開示され、これらの両方の出願ならびに先行して出願さ れた優先権出願のすべてはその教示についてのすべて(粒子組成および処理方法 を包含するがこれらに限定されない)が全体において本明細書に参考として援用 される。酸処理または増強方法ならびに粒子は上記第I節に記載される。1 つの実施態様において酸化物吸着剤および/または触媒粒子は酸増強処理されな い。 酸はバインダーと成分bとを架橋させるために必要とされる。酸をバインダー に添加することでバインダーと酸化物粒子との間の反応が促進または可能とされ る。強酸または希酸が使用され得る。特定の粒子のエッチングを最小化するため に希酸が好ましい。典型的には、粒子の溶解の防止とコストの効果のために酸は 水で希釈される。酸処理は好ましくはバインダーと成分bとを架橋させる濃度(す なわち、例えば規定度またはpHとして測定される酸強度)、酸の種類、温度およ び時間の長さで行われる。 1つの実施態様において、酸は硝酸、硫酸、塩酸、ホウ酸、酢酸、ギ酸、リン 酸またはそれらの混合物を含み、好ましくは酢酸または硝酸である。他の実施態 様において、酸は脂肪族または芳香族カルボン酸である。脂肪族および芳香族カ ルボン酸の例としては、酢酸、安息香酸、酪酸、クエン酸、脂肪酸類、乳酸、マ レイン酸、マロン酸、シュウ酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、酒石酸 、プロピオン酸、吉草酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸 、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペン タデカン酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ノナデカン酸、アラキドン酸、ヘ ンエイコサン酸(heneicosanoic acid)、ベヘン酸、トリオサン酸(triosanoic ac id)、リグノセリン酸、ペンタコサン酸、セロチン酸、ヘプタサン酸(heptasanoi c acid)、モンタン酸、ノナコサン酸(nonacosanoic acid)、メリシン酸、フタル 酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ケイ皮酸、アクリル 酸、クロトン酸、リノール酸、またはこれらの混合物が挙げられるがこれらに限 定されない。他の実施態様において、酸濃度は0.15Nから8.5Nであり、好ましく は0.5Nから1.7Nである。使用される希酸の容量は、本発明の吸着剤および/また は触媒粒子がそのままで、あるいは押出しまたは加圧濾過のようなさらなる処理 に使用できるように十分高容量であるべきであるある。 バインダーと酸化物粒子成分との間の効率的な架橋を確実にするために、得ら れるバインダー系から水が除去される。これは典型的には乾燥剤または系の加熱 を用いて行われる。本明細書において、用いられる架橋温度はバインダーと酸化 物吸着剤および/または触媒成分bとの間の架橋が許容可能な速度で生じる温度 またはバインダーがそれ自身と許容可能な速度で反応する温度である。1つの実 施態様において、架橋温度は25℃から400℃である。それゆえ、1つの実施態様に おいて特定のバインダーに対する架橋温度は室温であり加熱は必要ないが、この 温度での架橋速度は低い。種々の実施態様において、架橋温度、従って加熱工程 は、50℃、70℃、110℃、または150℃から200℃、250℃、300℃、または350℃ま で、好ましくは150℃から300℃まで、なおより好ましくは約250℃である。架橋 プロセスは開放系、不活性雰囲気、または減圧下で行われ得る。この架橋温度で 、吸着剤および/または触媒およびバインダー系の活性が行われ得る。次いで、 架橋が開放系で行われる場合、架橋温度が増加するにつれ粒子はより酸化を受け やすくなる。粒子の酸化は最終的には粒子の活性を低下させ得る。 好ましくは、工程(i)の間または後、工程(i)の混合物はコロイド状金属酸化物 またはコロイド状メタロイド酸化物の架橋温度を上回って加熱されない。好まし くは、工程(i)の間または後、工程(i)の混合物はコロイド状金属酸化物またはコ ロイド状メタロイド酸化物のか焼温度以上に加熱されない。好ましくは、工程(i )の間または後、工程(i)の混合物は粒子のか焼温度以上に加熱されない。種々の 実施態様において、工程(i)の間または後、工程(i)の混合物は500℃、450℃、40 0℃、350℃、300℃、または250℃を上回って加熱されず、好ましくは400℃を上 回って加熱されない。架橋はか焼と区別されるべきである。か焼は典型的には粒 子を加熱して粒子上に存在し得るいかなる残留水を除去し、同時に粒子の格子構 造を変化させて結晶粒子を形成することを伴う。例えば、結晶化酸化アルミニウ ム粒子の製造のためには、か焼温度は約300または400℃から約700℃である。か 焼はまた架橋に必要なバインダー上のヒドロキシル基を除去する。従って、工程 (i)の間または後に、系を架橋温度を上回って粒子またはバインダーのか焼温度 範囲またはそれ以上まで加熱することは、系に対して有害である。従って、コロ イド状アルミナおよび/またはコロイド状シリカの混合物が(1)か焼または再か 焼されるか、あるいは(2)加熱されて抵抗性材料を形成する先行技術の系は、本 発明の一部ではない。 他の局面において、本発明は本発明のプロセスによって作製される吸着剤およ び/または触媒系を提供する。 本発明のバインダー系は以下の一般プロセスによる1つの実施態様において作 製される。(1)バインダーおよび(2)吸着剤および/または触媒粒子を乾燥状態で 予備混合する。コロイド状バインダーを添加しても良く、あるいはインサイチュ で調製しても良い。例えば、ミョウバンを乾燥粉末として添加し、そしてインサ イチュでコロイド状アルミナに転化し得る。他のアルミニウムベースの化合物、 例えば、塩化アルミニウム、アルミニウム第二級ブトキシドなどがこのインサイ チュプロセスのために使用され得る。酸の溶液を混合物に加え、そして混合物を 、典型的には1分間から2時間、好ましくは10分間から40分間、材料が均一な「粘 土」様のテクスチャーを有するまで攪拌(stirred or agitated)する。次いで、 この混合物の架橋の準備を整えるか、あるいはこの混合物をまず押出機を通して 、次に最終形状(好ましくは、球状、ペレットまたは鞍型であり、典型的には0.2 mmから3mm、好ましくは0.5から1.5mmのサイズ)に裁断または切断してもよい。最 終形状が作製された後、製品を乾燥オーブンに移し、ここで15分間から4時間、 好ましくは30分間から2時間乾燥する。一旦バインダーを吸着剤および/または 触媒粒子(成分b)に加えたら、混合物を粒子bまたはバインダーをか焼または再か 焼するように加熱しない。このようなか焼または再か焼は、ミクロ孔を詰まらせ ることで成分bの表面の性質を有害に変化させる。さらに、本発明の粒子は好ま しくは焼結されない。焼結はミクロ孔を詰まらせることによってミクロ孔に悪影 響を及ぼし、そして孔容積および表面積を有害に減少させるからである。粒子お よびバインダー系はまた抵抗性材料を形成するようにか焼温度を越えて加熱され ない。ミクロ孔のサイズを増大させるかあるいはミクロ孔を排除するプロセス、 マクロ孔のサイズを増大させ、ミクロ孔を犠牲にしてあるいはミクロ孔を破壊し てマクロ孔を創出するプロセス、あるいは吸着または触媒作用に利用し得る表面 積を減少させる、他のプロセスは好ましくは避けるべきである。 本発明で使用される粒子の押出し前のサイズおよび形状は最終用途に応じて大 幅に異なり得る。典型的には吸着または触媒用途のためには5μmかまたは大き くても約250μmのような小さい粒子サイズが好ましい。なぜなら小さい粒子は 大きい粒子に比べてより大きな表面積を提供するからである。 さらに他の局面において、本発明は液体流または気体流から混入物の量を低減 させるかあるいは除去する方法を提供する。この方法は、吸着剤および/または 触媒系を、流れから混入物の量を低減させるかあるいは除去するに十分な時間、 流れ中の混入物と接触させる工程を包含する。1つの実施態様において、流れは 液体であり、好ましくは水である。他の実施態様において、流れは気体であり、 好ましくは空気または天然ガスを含む。 本発明の吸着剤および/または触媒バインダー系は、環境浄化用途のために使 用され得る。この実施態様において、液体流または気体流からの混入物は触媒反 応によって低減または除去され得る。他の実施態様において、液体流または気体 流からの混入物は吸着反応によって低減または除去され得る。粒子は、重金属、 有機物(炭化水素を包含する)、塩素化有機物(塩素化炭化水素を包含する)、無機 物、またはこれらの混合物のような(しかしこれらに限定されない)混入物を除去 するために使用され得る。混入物の特定の例としては、アセトン、アンモニア、 ベンゼン、一酸化炭素、塩素、硫化水素、トリクロロエチレン、1,4-ジオキサン 、エタノール、エチレン、ホルムアルデヒド、シアン化水素、硫化水素、メタノ ール、メチルエチルケトン、塩化メチレン、酸化窒素のような窒素酸化物、プロ ピレン、スチレン、二酸化硫黄のような硫黄酸化物、トルエン、塩化ビニル、ヒ 素、カドミウム、塩素、1,2-ジブロモクロロプロパン(DBCP)、鉄、鉛、ホスフェ ート、ラドン、セレン、アニオン、オキソアニオン、ポリオキソアニオン、また はU3O8のようなウランが挙げられるがこれらに限定されない。本発明の吸着剤お よび/または触媒バインダー系は単独の源から個々の混入物または複数の混入物 を浄化し得る。非増強粒子と比べて、より多量の混入物を吸着することによって 、そして混入物のレベルをより低い値まで低減させることによって、本発明は改 良された効率を達成する。 さらに他の局面において、本発明は有機化合物の分解を触媒するための方法を 提供し、この方法は吸着剤および/または触媒系を、有機化合物の分解を触媒す るのに十分な時間、有機化合物と接触させる工程を包含する。1つの実施態様に おいて、触媒反応は室温で行われる。1つの実施態様において、有機化合物は塩 素化有機化合物、例えばトリクロロエチレン(TCE)である。1つの実施態様におい て、触媒およびバインダー系は塩素化有機化合物の加水分解を触媒する。 さらに他の局面において、本発明は、触媒作用によって気体流から混入物の量 を低減させるかあるいは除去する方法を提供し、この方法は、吸着剤および/ま たは触媒バインダー系を、混入物の量を低減させるかあるいは除去するに十分な 時間、窒素酸化物、硫黄酸化物、一酸化炭素、硫化水素、またはそれらの混合物 を含む混入物を含む気体流と接触させる工程を包含する。1つの実施態様におい て、触媒反応は、室温においてである。 環境浄化用途のためには、本発明の吸着剤および/または触媒粒子は典型的に は濾過ユニットのような容器中に配置される。混入物を含む流れは、一方の端か らその容器に入り、容器中の粒子と接触し、そして容器の他方の端から精製され た流れが排出される。粒子は流れ中で混入物と接触し、そして混入物と結合して 流れから除去する。典型的には、粒子は時間が経つと混入物で飽和し、そして、 粒子を容器から取り出して、新しい粒子で置き換えなければならない。混入物流 は、気体流または水性流のような液体流であり得る。この粒子は、例えば廃水、 製造施設廃液、煙突ガス、自動車排気、飲料水などを浄化するために使用され得 る。 本発明の粒子/バインダー系は好ましくはそれ自身が吸着剤または触媒媒体と して使用され得る。別の実施態様において、この系は吸着剤または触媒の支持体 として使用される。他の実施態様において、これは触媒支持体として使用されな い。 粒子が混入物を吸着する場合、本発明の粒子は、粒子と混入物が緊密に結びつ くように混入物と結合する。この結合は混入物が粒子から除去されるのを困難に するので、廃棄物が任意の公共のゴミ埋め立て地に廃棄されることを可能とする 。本発明の粒子上に吸着される混入物を、当業者に公知のEPA毒性浸出性手順(To xicity Characteristic Leachability Procedure:TCLP)試験を用いて測定したと ころ、本発明の粒子と混入物との間には非常に強い相互作用が存在し、その結果 、混入物が強固に保持されることが示された。 粒子系は混入物に緊密に結合するが、本発明の系は種々の技術によって再生し 得る。1つの実施態様において、上記第I節の酸増強粒子が再生され得る。他の 実施態様において、バインダーおよび酸化物吸着剤および/または触媒系が再生 され得る。1つの実施態様において、粒子は空気中で焙焼して粒子を再酸化する ことによって再生され得る。他の実施態様において、吸着した混入物を有する粒 子を洗浄試薬(reagent wash)に接触させることによって混入物が除去され得る。 洗浄試薬はアンモニア水、ホスフィンまたは洗剤を含み得るがこれらに限定され ない。さらに他の実施態様において、pHを変動させることで混入物が粒子から除 去され得る。混入物の種類に応じて、種々のpH範囲を使用して粒子から混入物が 除去され得る。1つの実施態様において、粒子からカチオンを除去するために酸 性溶液が使用され得る。他の実施態様において、粒子からアニオンを除去するた めに塩基性溶液が使用され得る。他の実施態様において、吸着粒子から混入物を 除去するためにルイス酸および塩基が使用され得る。 1つの実施態様において、成分bは酸化アルミニウム、酸化銅、および二酸化マ ンガンを含む。この実施態様において、バインダーは好ましくはコロイド状アル ミナである。この実施態様において、酸は好ましくは酢酸である。この実施態様 において、バインダーは1から97重量部、好ましくは5から35重量部、酸化アルミ ニウムは1から97重量部、好ましくは55から85重量部、酸化銅は1から97重量部、 好ましくは1から20重量部であり、そして酸化マンガンは1から97重量部、好まし くは1から20重量部である。他の実施態様において、バインダーは20重量部であ り、酸化アルミニウムは70重量部であり、酸化銅は5重量部であり、そして二酸 化マンガンは5重量部である。 他の実施態様において、成分bは酸化アルミニウムおよび活性炭を含む。この 実施態様において、バインダーは好ましくはコロイド状アルミナである。この実 施態様において、酸は好ましくは酢酸である。この実施態様において、バインダ ーは1から98重量部、好ましくは5から35重量部、酸化アルミニウムは1から98重 量部、好ましくは45から75重量部、そして活性炭は1から98重量部、好ましくは3 5から55重量部である。他の実施態様において、バインダーは20重量部であり、 酸化アルミニウムは60重量部であり、そして活性炭は5重量部である。 他の実施態様において、成分bは酸化銅および二酸化マンガンを含む。この実 施態様において、バインダーは好ましくはコロイド状アルミナである。この実施 態様において、酸は好ましくは酢酸である。この実施態様において、バインダー は1から98重量部、好ましくは5から35重量部、酸化銅は1から98重量部、好まし くは35から55重量部、そして二酸化マンガンは1から98重量部、好ましくは25か ら55重量部である。他の実施態様において、バインダーは20重量部であり、酸化 銅は40重量部であり、そして二酸化マンガンは40重量部である。 他の実施態様において、成分bは酸化アルミニウム、酸化銅、二酸化マンガン および活性炭を含む。この実施態様において、バインダーは好ましくはコロイド 状アルミナである。この実施態様において、酸は好ましくは酢酸である。この実 施態様において、バインダーは1から96重量部、好ましくは5から35重量部、酸化 アルミニウムは1から96重量部、好ましくは45から75重量部、酸化銅は1から96重 量部、好ましくは1から20重量部、二酸化マンガンは1から96重量部、好ましくは 1から20重量部、そして活性炭は1から96重量部、好ましくは1から25重量部であ る。他の実施態様において、バインダーは19.9重量部であり、酸化アルミニウム は60重量部であり、酸化銅は5.98重量部であり、二酸化マンガンは4.98重量部で あり、そして活性炭は9.95重量部である。 他の実施態様において、成分bは酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、および活 性炭を含む。さらなる実施態様において、粒子は、1から97重量部、好ましくは5 -35重量部、より好ましくは20重量部の酸化アルミニウム、1から97重量部、好ま しくは5-35重量部、より好ましくは20重量部の二酸化ケイ素、および1-99重量部 、好ましくは25-55重量部、より好ましくは40重量部の活性炭を含む。この実施 態様において、バインダーは好ましくはコロイド状アルミナであり、酸は好まし くは酢酸である。バインダーは1から97重量部、好ましくは5から35重量部である 。 他の実施態様において、触媒およびバインダー系は酸化触媒として使用され得 る。1つの実施態様において、系はコロイド状アルミナをバインダーとして含み 、Al2O3と以下の酸化物粒子のうちの1つまたはそれ以上とを含む:V2O5、WO2、W O3、TiO2、Re2O7、AS2O3、AS2O5、OSO4、またはSb2O3。他の実施態様において、 コロイド状アルミナは10から30重量部であり、Al2O3は1から90重量部であり、そ してV2O5、WO2、WO3、TiO2、Re2O7、AS2O3、AS2O5、OSO4、またはSb2O3は各々1 から90重量部である。 他の実施態様において、触媒およびバインダー系はルイス酸触媒として使用さ れ得る。1つの実施態様において、系はコロイド状アルミナをバインダーとして 含み、Al2O3と以下の酸化物粒子のうちの1つまたはそれ以上とを含む:V2O5、Zr O2、TiO2、MgO、ThO2またはランタノイド酸化物。他の実施態様において、コロ イド状アルミナは10から30重量部であり、Al2O3は1から90重量部であり、そして V2O5、ZrO2、TiO2、MgO、ThO2またはランタノイド酸化物は各々1から90重量部で ある。 他の実施態様において、触媒およびバインダー系はクラッキング触媒として使 用され得る。1つの実施態様において、系はコロイド状アルミナをバインダーと して含み、Al2O3と以下の酸化物粒子のうちの1つまたはそれ以上とを含む:CuO 、ZnO、Ag2O、AgO、CdO、SnO2、PbO、V2O5、ZrO2、MgO、ThO2またはランタノイ ド酸化物。他の実施態様において、コロイド状アルミナは10から30重量部であり 、Al2O3は1から90重量部であり、そしてCuO、ZnO、Ag2O、AgO、CdO、SnO2、PbO 、V2O5、ZrO2、MgO、ThO2またはランタノイド酸化物は各々1から90重量部である 。 他の実施態様において、触媒およびバインダー系は還元触媒として使用され得 る。1つの実施態様において、系はコロイド状アルミナをバインダーとして含み 、Al2O3と以下の酸化物粒子のうちの1つまたはそれ以上とを含む:MnO2、Fe2O3 、Fe3O4、Ru2O3、OSO4、CoO、Co2O3、RuOまたはNiO。他の実施態様において、コ ロイド状アルミナは10から30重量部であり、Al2O3は1から90重量部であり、そし てMnO2、Fe2O3、Fe3O4、Ru2O3、OSO4、CoO、CO2O3、RuOまたはNiOは各々1から90 重量部である。 他の実施態様において、触媒およびバインダー系は窒素酸化物の還元および除 去のための触媒として使用され得る。1つの実施態様において、バインダーはコ ロイド状アルミナであり、そして粒子は酸化アルミニウム、酸化ガリウム、およ び酸化銅を含む。他の実施態様において、コロイド状アルミナは1から98重量% であり、酸化アルミニウムは1から98重量%であり、酸化ガリウムは1から98重量 %であり、そして酸化銅は1から99重量%である。さらに他の実施態様において 、コロイド状アルミナは5から40重量%であり、酸化アルミニウムは40から99重 量%であり、酸化ガリウムは1から10重量%であり、そして酸化銅は1から10重量 %である。好ましい実施態様において、コロイド状アルミナは20重量%であり、 Al2O3は好ましくは酸増強されており70重量%であり、Ga2O3は5重量%であり、 そしてCuOは5重量%であり、ここで粒子は酢酸で350℃で架橋される。他の実施 態様において、バインダーはコロイド状アルミナであり、そして粒子は酸化アル ミニウム、酸化銅、および酸化ジルコニウムを含む。さらに他の実施態様におい て、コロイド状アルミナは1から97重量%であり、酸化アルミニウムは1から97重 量%であり、そして酸化銅は1から97重量%であり、そして酸化ジルコニウムは1 から97重量%である。好ましい実施態様において、コロイド状アルミナは10から 40重量%であり、酸化アルミニウムは30から70重量%であり、酸化銅は10から20 重量%であり、そして酸化ジルコニウムは1から20重量%である。さらにより好 ましい実施態様において、コロイド状アルミナは20重量%であり、Al2O3は好ま しくは酸増強されており70重量%であり、CuOは5重量%であり、そしてZrO2は5 重量%であり、ここで粒子は酢酸で350℃で架橋される。他の実施態様において 、バインダーはコロイド状アルミナであり、そして粒子は酸化アルミニウムおよ び硝酸銀を含む。さらに他の実施態様において、コロイド状アルミナは1から98 重量%であり、酸化アルミニウムは1から98重量%であり、そして硝酸銀は1から 98重量%である。好ましい実施態様において、コロイド状アルミナは10から40重 量%であり、酸化アルミニウムは30から70重量%であり、そして硝酸銀は1から2 0重量%である。好ましい実施態様において、コロイド状アルミナは20重量%で あり、Al2O3は好ましくは酸増強されており75重量%であり、そしてAgNO3は5重 量%であり、ここで粒子は酢酸で350℃で架橋される。他の実施態様において、 バインダーはコロイド状アルミナであり、そして粒子は酸化アルミニウム、混合 酸化物複合体、および酸化銅を含む。混合酸化物複合体は少なくとも2種以上の 酸化物複合体を含む粒子として定義される。さらに他の実施態様において、コロ イド状アルミナは1から97重量%であり、酸化アルミニウムは1から97重量%であ り、混合酸化物は1から97重量%であり、そして酸化銅は1から97重量%である。 好ましい実施態様において、コロイド状アルミナは10から40重量%であり、酸化 アルミニウムは30から70重量%であり、混合酸化物は1から20重量%であり、そ して酸化銅は1から20重量%である。この実施態様に有用な混合酸化物粒子はMOL またはMn3O4を包含する)、11から14重量%の酸化銅、および約10重量%の水酸化 リチウムを含む。1つに実施態様において、系はコロイド状アルミナをバインダ ーとして含み、そして粒子は酸化アルミニウムおよび酸化銅を含む。さらにより 好ましい実施態様において、コロイド状アルミナは20重量%であり、Al2O3は好 は5重量%であり、ここで粒子は酢酸で350℃で架橋される。他の実施態様におい て、バインダーはコロイド状アルミナであり、そして粒子は酸化アルミニウム、 酸化銅、二酸化マンガン、および酸化マグネシウムを含む。さらに他の実施態様 において、コロイド状アルミナは1から96重量%であり、酸化アルミニウムは1か ら96重量%であり、二酸化マンガンは1から96重量%であり、酸化銅は1から96重 量%であり、そして酸化マグネシウムは1から96重量%である。好ましい実施態 様において、コロイド状アルミナは10から40重量%であり、酸化アルミニウムは 30から70重量%であり、二酸化マンガンは1から20重量%であり、酸化銅は1から 20重量%であり、そして酸化マグネシウムは1から30重量%である。さらにより 好ましい実施態様において、コロイド状アルミナは20重量%であり、Al2O3は好 ましくは酸増強されており50重量%であり、MnO2は5重量%であり、CuOは5重量 %であり、そしてMgOは20%であり、ここで粒子は酢酸で350℃で架橋される。さ らに他の実施態様において、コロイド状アルミナは1から98重量%であり、酸化 アルミニウムは1から98重量%であり、そして酸化銅は1から98重量%である。好 ましい実施態様において、コロイド状アルミナは10から40重量%であり、酸化ア ルミニウムは30から70重量%であり、そして酸化銅は1から20重量%である。さ らにより好ましい実施態様において、コロイド状アルミナは25重量%であり、Al2 O3は好ましくは酸増強されており65重量%であり、そしてCuOは10重量%であり 、ここで粒子は酢酸で350℃で架橋される。 他の実施態様において、触媒およびバインダー系はCOおよび炭化水素の酸化の ための触媒として使用され得る。1つの実施態様において、バインダーはコロイ ド状アルミナであり、そして粒子は酸化アルミニウム、混合酸化物、および酸化 銅を含む。さらに他の実施態様において、コロイド状アルミナは1から98重量% であり、酸化アルミニウムは1から98重量%であり、混合酸化物は1から98重量% である。好ましい実施態様において、コロイド状アルミナは10から40重量%であ り、酸化アルミニウムは10から40重量%であり、そして混合酸化物は20から70重 0は60から75重量%の二酸化マンガン、11から14%の酸化銅、および15から16% の酸化アルミニウムを含む。さらにより好ましい実施態様において、コロイド状 アルミナは20重量%であり、Al2O3は好ましくは酸増強されており20重量%であ れる。 他の実施態様において、触媒およびバインダー系は硫黄酸素化合物のための吸 着剤として使用され得る。1つの実施態様において、系はバインダーとしてコロ イド状アルミナを含み、そして粒子は酸化アルミニウムおよび酸化銅を含む。他 の実施態様において、コロイド状アルミナは1から98重量%であり、酸化アルミ ニウムは1から98重量%であり、そして酸化銅は1から98重量%である。好ましい 実施態様において、コロイド状アルミナは10から40重量%であり、酸化アルミニ ウムは30から70重量%であり、そして酸化銅は1から20重量%である。 他の実施態様において、バインダーおよび酸化物吸着剤および/または触媒系 は液体流から塩素化炭化水素を除去し得る。1つの実施態様において、バインダ ーおよび酸化物吸着剤および/または触媒系は(1)コロイド状アルミナ、(2)酸化 物、および(4)炭素を含む。好ましい実施態様において、組成物は、10から30、 好ましくは20重量%のコロイド状アルミナ、好ましくは酸増強されている50から そして5から15、好ましくは10重量%の炭素を含むか、あるいはこれらから構成 される。 他の実施態様において、触媒およびバインダー系は石炭ガス化触媒として使用 され得る。1つの実施態様において、系はコロイド状アルミナをバインダーとし て含み、Al2O3と以下の酸化物粒子のうちの1つまたはそれ以上とを含む:Fe2O3 、 Fe3O4、CoO、またはCO2O3。他の実施態様において、コロイド状アルミナは10か ら30重量部であり、Al2O3は1から90重量部であり、そしてFe2O3、Fe3O4、CoO、 またはCo2O3は各々1から90重量部である。 他の実施態様において、触媒およびバインダー系は石炭ガスリホーミング触媒 として使用され得る。1つの実施態様において、系はコロイド状アルミナをバイ ンダーとして含み、Al2O3と以下の酸化物粒子のうちの1つまたはそれ以上とを 含む:Fe2O3、Fe3O4、CoO、またはCo2O3。他の実施態様において、コロイド状ア ルミナは10から30重量部であり、Al2O3は1から90重量部であり、そしてFe2O3、F e3O4、CoO、またはCo2O3は各々1から90重量部である。 他の実施態様において、触媒およびバインダー系は水素化触媒として使用され 得る。1つの実施態様において、系はコロイド状アルミナをバインダーとして含 み、Al2O3と以下の酸化物粒子のうちの1つまたはそれ以上とを含む:Fe2O3、Fe3 O4、CoO、またはCo2O3。他の実施態様において、コロイド状アルミナは10から3 0重量部であり、Al2O3は1から90重量部であり、そしてFe2O3、Fe3O4、CoO、また はCo2O3は各々1から90重量部である。 他の実施態様において、触媒およびバインダー系は乾燥剤として使用され得る 。1つの実施態様において、系はコロイド状アルミナをバインダーとして含み、A l2O3と以下の酸化物のうちの1つまたはそれ以上とを含む:ゼオライト、MgOま たはThO2。他の実施態様において、コロイド状アルミナは10から30重量部であり 、Al2O3は1から90重量部であり、そしてゼオライト、MgOまたはThO2は各々1から 90重量部である。 他の実施態様において、触媒およびバインダー系は触媒支持体として使用され 得る。1つの実施態様において、系はコロイド状アルミナをバインダーとして含 み、Al2O3と以下の酸化物粒子のうちの1つまたはそれ以上とを含む:MgOまたはT hO2。他の実施態様において、コロイド状アルミナは10から30重量部であり、Al2 O3は1から90重量部であり、そしてMgOまたはThO2は各々1から90重量部である。 他の実施態様において、触媒およびバインダー系は気体流または液体流からイ オンを吸着するために使用され得る。1つの実施態様において、系はバインダー としてコロイド状アルミナ、酸化アルミニウムおよび酸化銅を含む。さらに他の 実施態様において、コロイド状アルミナは1から98重量%であり、酸化アルミニ ウムは1から98重量%であり、そして酸化銅は1から98重量%である。好ましい実 施態様において、コロイド状アルミナは10から40重量%であり、酸化アルミニウ ムは30から70重量%であり、そして酸化銅は1から20重量%である。吸着される イオンはアニオン、オキソアニオン、ポリオキソアニオンおよびそれらの混合物 を包含するが、これらに限定されない。 他の実施態様において、系はコロイド状アルミナバインダーを含み、そして粒 子は酸化アルミニウム、酸化亜鉛および酸化銅を含む。他の実施態様において、 系はコロイド状アルミナバインダーを含み、そして粒子は酸化アルミニウムおよ び酸化銅を含む。 他の実施態様において、触媒およびバインダー系は混入物を吸着剤粒子中に被 包し得る。上記第I節の酸増強吸着剤および/または触媒粒子ならびにこの第II 節のバインダーおよび酸化物吸着剤および/または酸化物粒子は混入物を被包す るために使用され得る。混入物を吸着した吸着剤粒子を十分な温度まで加熱する と、粒子の孔が閉じ、そして混入物が粒子内に被包される。1つの実施態様にお いて、硬化温度は450℃から1200℃、好ましくは600℃から1200℃である。粒子ま たはバインダー−粒子系を加熱すると、粒子、バインダーまたは両者の孔が閉じ 、そして混入物が被包される。 上記第I節の粒子を増強するために使用される酸、ならびにこの節のバインダ ーおよび酸化物吸着剤および/または触媒粒子を架橋するために使用される酸は また発ぽう剤(blowing agent)としても作用し得る。用語発ぽう剤は本明細書に おいて粒子の物理特性を改変し得る任意の試薬として定義される。改変され得る 物理特性の例としては、表面積、孔面積、かさ密度、骨格密度、および多孔度が 挙げられるがこれらに限定されない。1つの実施態様において、発ぽう剤は酸、 好ましくは酢酸および硝酸であり得る。理論に拘束されないが、酸は酸処理また は増強の際に第I節の粒子に結合し得、あるいは混練および押出し工程の際にこ の節のバインダーおよび/または酸化物吸着剤および/または触媒系に結合し得 ると考えられる。次いで、複合体を硬化工程の間に分解し、気体を生成させる。 得られた気体が粒子から離れ、これが表面積、孔面積、かさ密度、骨格密度およ び多孔度を高める結果となる。粒子の物理特性を変えることで、吸着剤の活性お よび/または触媒の活性が増強され得る。 他の実施態様において、本発明は吸着剤および/または触媒粒子を結合して凝 集粒子を製造するための組成物に関し、この組成物は(a)コロイド状金属酸化物 またはコロイド状メタロイド酸化物および(b)酸を含む。この組成物において、 1つの実施態様においてコロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化 物はコロイド状アルミナまたはコロイド状シリカを含む。この組成物において、 1つの実施態様において酸は酢酸または硝酸である。 他の実施態様において、本発明は吸着剤および/または触媒粒子を結合させる 方法に関し、この方法は: (a)コロイド状アルミナまたはコロイド状シリカを粒子および酸と混合する工 程; (b)混合物を均一になるまで攪拌する工程;および (c)混合物中の酸化アルミニウムの架橋が生じるに十分な時間、混合物を加熱 する工程 を包含する。 他の実施態様において、コロイド状アルミナまたはコロイド状シリカはコロイ ド状アルミナである。他の実施態様において、コロイド状アルミナは混合物の20 重量%から99重量%である。他の実施態様において、酸は硝酸である。III .固定化吸着剤および/または触媒系 無機物質および有機物質の触媒系としての使用は、当該分野で公知である。こ れらの触媒担持系は、均一系触媒と結合し得る。均一系触媒は、反応体と同じ相 にある触媒として定義される。均一系触媒と組み合わせた触媒担持系の使用には 2つの主要な利点が存在する。第一に、支持体に結合しているかまたは複合体化 している均一系触媒は、反応が完了した後で回収可能である。当該分野で使用さ れる多くの均一系触媒は、製造するには高価であり;従って、これらの物質の回 収は重要である。第二に、支持体は、固定化均一系触媒の活性を増進し得る。固 定化触媒は、支持体系に結合した触媒と定義される。 触媒の不活性支持体(例えば、ポリスチレンのようなポリマー)への複合体化 は当該分野において広範な研究の中心である。金属酸化物の触媒支持体としての 使用はまた、触媒反応において広範に使用されてきている。固定化触媒系の概説 は、以下に開示されている:Valentineら、「固定化触媒調製の技術概観」Am.C hem.Soc.、Div.Pet.Chem.,Vol.27(3)、608〜610頁、1982;Pittmanら、「ポリ マー付着カルボニルヒドロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウムによって 触媒されるヒドロホルミル化における異常な選択性」J.Am.Chem.Soc.Vol 98 (17)、5402〜5頁、1976;Jacobsonら、「ポリマー固定化カルボニルクロロビス (トリフェニルホスフィン)イリジウムにより触媒される4-ビニルシクロヘキセ ンの選択的水素化」J.Mol.Catal.Vol.l(1)、73〜76頁、1975;Pittmanら、「( 5-ビニルシクロペンタンジエニルジカルボニルニトロシルクロミウムのビニル反 応性:新規のビニル有機金属モノマー」、Macromolecules第11巻、560〜565頁、 1978;およびCottonら、「Advanced Inorganic Chemistry:A Comprehensive Tex t、第3版 620〜801頁、1962。 多くの支持体の系は公知技術であるが、現在のポリマー支持体の系は、ポリマ ーが安定であるという反応条件に制限されるという点で制限される。従来技術の 支持体の系は、有機ポリマー骨格、または単一成分金属酸化物系から構成される 。 1つの実施態様において、本発明は吸着剤および/または触媒およびバインダ ーの系に関し、この系は以下を包含する: (a)ペンダントリガント置換されているか、または置換されていないバ インダー、および、 (b)ペンダントリガント置換されているか、または置換されていない酸 化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子、 ここで、成分(a)および成分(b)の少なくとも一方が、ペンダントリガンド置換 されており、そしてここで成分(a)が成分(b)で架橋されている。 置換されていないバインダーおよび置換されていない酸化物吸着剤および/ま たは酸化物触媒粒子は、本明細書中で有機または無機のペンダントリガンド部分 で置換されていない遊離ヒドロキシル基を有する粒子と定義される。前節「バイ ンダーおよび酸化物吸着剤および/または酸化物触媒系」で議論されたバインダ ーおよび酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒予および系は、置換されてい ないバインダーおよび置換されていない酸化物吸着剤および/または酸化物触媒 粒子および酸化物触媒系として使用され得る。 1つの実施態様において、バインダーは、コロイド状金属酸化物またはコロイ ド状メタロイド酸化物、好ましくは、コロイド状アルミナ、コロイド状シリカ、 金属が鉄であるコロイド状金属酸化物、またはそれらの混合物であり、そしてな おより好ましくは、コロイド状アルミナ、コロイド状シリカ、またはそれらの混 合物、そしてなおより好ましくは、コロイド状アルミナであり得る。 1つの実施態様において、酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子は、ペ ンダントリガンド置換されている。別の実施態様において、バインダーは、ペン ダントリガンド置換されている。1つの別の実施態様において、酸化物吸着剤お よび/または酸化物触媒粒子およびバインダーは、両方がペンダントリガンド置 換されている。 置換されたバインダーおよび酸化物吸着剤および/または酸化物触媒系は、独 立して、少なくとも1つのペンダントリガンドを含有する。本明細書中で、ペン ダントリガンドは、少なくとも1つの複合体化基および必要に応じてテザー(tet her)端を有する部分と定義される。複合体化基は、代表的には金属複合体に付 着すなわち結合するのに使用されるペンダントリガンドの部分であり、ここで金 属複合体は、当該分野で公知で、そして例えば、Collmanら「有機遷移金属化学 の原理と応用」第2章、1987に開示される均一系触媒であり、本明細書中で使用 され得る。1つの実施態様において、複合体化基は、電子の孤立電子対を有する 基である。この場合、複合体化基は、ルイス酸塩基相互作用により別の部分に結 合し得る。電子の孤立電子対を有し、そして複合体化剤として挙動し得る基の例 は、ヒドロキシル基、エーテル、チオール、チオエーテル、アミン、モノ置換ア ミンもしくはジ置換アミン、ホスフィン、モノ置換ホスフィンもしくはジ置換ホ スフィン、またはそれらの混合物を含むが、それらに限定されない。代表的に、 ペンダントリガンドは、テザー基(または「テザー端」)を有するが、複合体化 基が、テザーなく直接バインダー/酸化物吸着剤および/または触媒系と結合し 得る実施態様も本明細書中では存在する。 別の実施態様において、複合体化基は、不飽和有機部分であり得る。不飽和有 機部分は、環式部分、非環式部分、または芳香族部分であり得るがこれらに限定 されない。1つの実施態様において、非環式不飽和有機部分は、オレフィン、ア リル、ジエン、トリエン、またはそれらの混合物を含み得るが、それらに限定さ れない。さらに別の実施態様において、非環式不飽和有機部分は、式-(CH=CH)nC H=CH2(ここで、nは1から5であり、好ましくは1〜3である)を有する。 別の実施態様において、複合体化基は、環式不飽和有機部分であり得る。環式 不飽和有機部分の例は、シクロペンタジエン、シクロヘプタトリエン、シクロオ クタジエン、シクロオクテトラエン(cyclooctetraene)、またはそれらの混合物 を含むが、それらに限定されない。 別の実施態様において、複合体化剤は芳香族不飽和有機部分であり得る。芳香 族不飽和有機部分の例は、ベンゼン、ナフタレン、アントラセンまたはそれらの 混合物を含むがそれらに限定されない。 ペンダントリガンド部分はまた、テザー端を有し得る。テザー端は、リガンド の複合体化基末端と、バインダーまたは酸化物吸着剤および/もしくは酸化物触 媒粒子とを連結する。テザー端が存在しない場合、複合体化基はバインダーまた は酸化物吸着剤および/もしくは酸化物触媒粒子に直接付着する。テザー端は、 脂肪族基、芳香族基、シリル基、シロキシ基、もしくはそれらの組合せ、または それらのオリゴマーもしくはポリマーを含み得る。テザー端の長さは、最終的な 用途に依存して変化し得る。1つの実施態様において、テザー端は、1〜20炭素 、好ましくは1〜10炭素、そしてなおより好ましくは1〜5炭素である、脂肪族 基または芳香族基であり得る。テザー端は、分枝されても分枝されなていなくて も良く、そして置換されても置換されていなくても良い。別の実施態様において 、テザー端は、シラン、ポリシロキサン、混合された炭化水素−シラン、炭化水 素シロキサン、またはそれらの混合物であり得る。 別の実施態様において、本発明は、固定化吸着剤および/または触媒および結 合系に関し、以下: (a)ペンダントリガンド置換されたまたは置換されていないバインダ ー、および (b)ペンダントリガンド置換されたまたは置換されていない酸化物吸 着剤および/または酸化物触媒粒子、および (c)金属複合体、 を含み、ここで、成分(a)および(b)の少なくとも一方がペンダントリガンド 置換されており、成分(a)が、成分(b)で架橋されており、そして金属複合体 (c)が成分(a)および/あるいは(b)に結合している。 上記のペンダントリガンド置換バインダーおよび酸化物吸着剤および/または 触媒系は、金属複合体と一体化され得る。上記のように、ペンダントリガンドは 、金属複合体(c)に結合し得る複合体化基を有する。置換バインダーおよび/ または触媒系に結合し得る金属複合体の例は、金属塩、金属カルボニル複合体、 金属ホスフィン複合体、金属アミン複合体、金属水素化物複合体、金属オレフィ ン複合体、金属アセチレン複合体、金属ポリエン複合体、金属ハライド複合体、 またはそれらの混合物を含むが、それらに限定されない。1つの実施態様におい て、金属カルボニル複合体、金属ホスフィン複合体、金属アミン複合体、金属オ レフィン複合体、金属アセチレン複合体、金属ポリエン複合体、および金属ハラ イド複合体に用いられ得る金属は、遷移金属、ランタニド金属、およびアクチニ ド金属を含む。 1つの実施態様において、金属塩は、対イオンとして、ハライド、炭酸塩、シ ュウ酸塩、重炭酸塩、またはカルボン酸塩であり得、そして金属部分として、リ チウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウム、マグネ シウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ラドン、遷移金属、ランタニ ド金属、またはアクチニド金属であり得る。 別の実施態様において、金属カルボニルは、遷移金属の単核または多核2元カ ルボニルであり得る。本発明において有用な金属カルボニルの例は、遷移金属の 単核または多核混合カルボニル−ホスフィン、カルボニル−ホスファイト、カル ボニル−オレフィン、カルボニル−アセチレン、カルボニル−シクロペンタジエ ニル複合体、カルボニル−水素化物、またはカルボニル−ハライドを含むが、こ れらに限定されない。 置換バインダーおよび酸化物吸着剤および/または触媒系は、支持体系として 使用され得、そして第二の触媒として作用する金属複合体と結合し得る。1つの 実施態様において、第二の触媒は、均一系の触媒であり得る。多数の均一系触媒 が当該分野で公知であり、そしてParshall「均一系触媒作用」1980に開示される 。置換バインダーおよび酸化物吸着剤および/または触媒系に固定化され得る均 一系触媒の例としては、水素化触媒、酸化触媒、ヒドロホルミル化触媒、還元触 媒、異性化触媒、重合触媒、カルボニル化触媒、改質触媒、オレフィンメタセシ ス触媒、フィッシャー−トロプシュ触媒、気化触媒またはそれらの混合物が挙げ られるが、それらに限定されない。 別の実施態様において、本発明は、以下を包含するペンダントリガンド置換吸 着剤および/または触媒系を生成する方法に関する: (i)以下を含む成分を混合する工程: (a)コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物を含む ペンダントリガンド置換または置換されていないバインダー (b)ペンダントリガンド置換または置換されていない酸化物吸着剤お よび/または酸化物触媒粒子、および (c)酸、 ここで成分(a)および成分(b)の少なくとも一方がペンダントリガン ド置換されている、ならびに (ii)この混合物から充分な量の水を除去し、成分(a)および成分(b)を架 橋してペンダントリガンド置換吸着剤および/または触媒およびバインダー系を 形成する工程。 本方法は、さらに、(iii)工程(ii)で得られた系へ金属複合体を結合して 固定化触媒系を形成する工程を包含する。 本発明の置換されていないバインダーおよび置換されていない酸化物吸着剤お よび/または酸化物触媒粒子は、当該分野で周知の技術を使用してペンダントリ ガンド置換アナログに変換され得、そして以下に開示されている:Eisenら「1 つの架橋チオラートおよび1つの架橋クロロリガンドを有するいくつかの不動化 ジロジウム複合体の触媒活性」 J.Mol.Catal.第43(2)巻、199-212頁、1987;C ermakら、「ゾルゲル手順によって調製されたポリシロキサンに固定化された置 換 シクロペンタジエニルチタン複合体の水素化触媒活性」 J.Organomet.Chem. 第509(1)巻,77-84頁,1996;Doiら「金属クラスター触媒:官能化シリカに固定 化されたアニオン性トリルテニウムクラスターの調製および触媒の特性」Inorg .Chim.Acta,第105(1)巻,69-73頁,1985;Doiら「金属クラスター触媒:ホス フィンリガンドによってシリカに固定化されたテトラルテニウムクラスターの調 製および触媒の特性」J.Mol.Catal.、第19(3)巻,359-63頁,1983;これらは、 本明細書中で参考として援用する。 置換されていない1)バインダーおよび/または2)酸化物吸着剤および/ま たは酸化物触媒粒子およびヒドロキシル反応性化合物の間の反応は、置換バイン ダーおよび酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子を生成する。1つの実施 態様において、置換されていないバインダーは、ヒドロキシル反応性化合物と反 応してペンダントリガンド置換バインダーを生成する。別の実施態様において、 置換されていない酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子は、ヒドロキシル 反応性化合物と反応して、ペンダントリガンド置換酸化物吸着剤および/または 酸化物触媒粒子を生成する。別の実施態様において、置換されていないバインダ ーおよび置換されていない酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子は、ヒド ロキシル反応性化合物と反応して、ペンダントリガンド置換バインダーおよびペ ンダントリガンド置換酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子を生成する。 ペンダントリガンド置換バインダーおよびペンダントリガンド置換酸化物吸着剤 および/または酸化物触媒粒子は、ペンダントリガンドで置換されていない遊離 のヒドロキシル基を有し得る。一旦置換バインダーおよび/または酸化物吸着剤 および/または触媒粒子が調製されると、それらはバインダー及び酸化物吸着剤 および/または触媒系を調製するための上記の技術を使用して混合され得る。 ヒドロキシル反応性化合物は、置換されていないバインダーおよび酸化物吸着 剤および/または酸化物触媒粒子の遊離ヒドロキシル基と反応し得る任意の化合 物である。ヒドロキシル反応性化合物はまた、複合体化基を有しており、そして 上記のようにテザー端を有し得る。1つの実施態様において、ヒドロキシル反応 性化合物は、アルキル化剤、アルコール、カルボン酸、有機エステル、有機アン ヒドリド、有機トシレート、トリアルキルオキソニウムカチオン、シラン、シリ ルハライド、シロキシ化合物、有機酸ハライド、有機オルトホルメート、または それらの混合物であり得る。好ましい実施態様において、ヒドロキシル反応性化 合物は、アルキル化剤である。なおより好ましい実施態様において、アルキル化 剤は、脂肪族ハライドまたは芳香脂肪族(araliphatic)ハライドである。1つ の実施態様において、脂肪族または芳香脂肪族基は、1〜20炭素であり得、好ま しくは1〜10炭素であり得、そしてなおより好ましくは1〜5炭素であり得る。 脂肪族基および芳香脂肪族基は、分枝されていても良くされていなくても良く、 そして置換されていてもされていなくても良い。別の実施態様において、シリル 化剤が使用され得る。本発明において有用なシリル化剤は、アルキルシリルハラ イドおよびアリールシリルハライドを含むがそれらに限定されない。別の実施態 様において、シリル化剤はシラン、ポリシロキサン、混合炭化水素シラン、炭化 水素シロキサン、またはそれらの混合物であり得る。 一旦置換バインダーおよび酸化物吸着剤および/または触媒系が調製されると 、金属複合体は得られた系に結合(例えば、複合体化、配位形成、キレート形成 、結合)され得る。支持体における金属複合体を組み込むか、または結合するた めの技術は、Interrante,L.V.編「Materials Chemistry;An Emerging Disciplin e」中のGates「触媒物質」第12章、301〜320頁;Casperら、「Advances in Chem istry Series 245、American Chemical Society,Wachington,D.C.,1995に開示 されており、これらは本明細書中で参考として援用される。支持体への金属複合 体の取込に使用される技術の例には、蒸着、初期の湿気、水性含浸、または非水 性含浸が挙げられるがそれらに限定されない。 別の実施態様において、本発明は、以下を含む吸着剤および/または触媒およ びバインダー系を生産する方法に関する: i)以下を含む成分を混合する工程 a)コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物を含むバ インダー、 b)酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子、および c)酸、 ii)この混合物から充分量の水分を除去し成分aおよび成分bを架橋させて、吸 着剤および/または触媒およびバインダー系を形成する工程、 iii)工程(ii)で得られた吸着剤および/または触媒およびバインダー系をヒ ドロキシル反応性化合物と反応させて、ペンダントリガンド置換酸化物吸着剤お よび/または酸化物触媒およびバインダー系を形成する工程。 置換されていないバインダーおよび酸化物吸着剤および/または触媒系のヒド ロキシル反応性化合物での処理により、ペンダントリガンド置換バインダーおよ び酸化物吸着剤および/または触媒系が生成する。1つの実施態様において、置 換されていないバインダーは、ヒドロキシル反応性化合物と反応して、ペンダン トリガンド置換バインダーを形成する。別の実施態様において、置換されていな い酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子は、ヒドロキシル反応性化合物と 反応して、ペンダントリガンド置換酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子 を生成する。別の実施態様において、置換されていないバインダーおよび置換さ れていない酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子は、ヒドロキシル反応性 化合物と反応して、ペンダントリガンド置換バインダーおよび置換酸化物吸着剤 および/または酸化物触媒粒子を生成する。 一旦ペンダントリガンド置換バインダーおよび酸化物吸着剤および/または触 媒系が調製されると、金属複合体は、上記の技術を使用して支持体へと取り込ま れ得るか結合され得、固定化触媒系を生成する。 別の局面において、本発明は以下を含む固定化吸着剤および/または触媒およ びバインダー系に関する: (a)バインダー、および (b)酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子、および (c)金属複合体 ここで、成分(a)および成分(b)の少なくとも一方はペンダントリガンド置換 されており、成分(a)は成分(b)で架橋されており、そして金属複合体(c) は、成分(a)および/または(b)に直接結合している。 さらになお別の局面において、本発明は、以下を含む固定化吸着剤および/ま たは触媒系を生成するための方法に関する: i)以下を含む、成分を混合する工程: a)コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物を含むバ インダー、 b)酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子、および c)酸、 ii)この混合物から充分量の水分を除去し成分(a)および成分(b)を架橋さ せて、ペンダントリガンド置換された吸着剤および/または触媒およびバインダ ー系を形成する工程、および iii)工程(ii)で得られた系に直接金属複合体を結合させて固定化触媒系を 形成する工程。 この直接結合の実施態様において、金属複合体は、(1)バインダーおよび/ま たは(2)酸化物吸着剤および/または触媒粒子に直接結合されている。バイン ダーおよび粒子上のヒドロキシル基は、上記のように複合体化基として挙動し得 、そして金属複合体に直接結合し得る。実験 以下の実施例は、当業者に本明細書における請求の範囲に記載の化合物の製造 方法および評価方法の完全な開示および説明を提供するために示されており、そ して本発明を単に例示することを意図し、本発明者らが本発明と見なす範囲を限 定することを意図しない。数値(例えば、量、温度など)については、正確性を 確実にするための努力がなされているが、いくつかの誤差および偏差が考慮に入 れられるべきである。他に指示がない限り、部は重量部であり、%は重量%であ り、温度は℃または室温であり、そして圧力は大気圧または大気圧付近である。実施例1 増強酸化アルミニウムを以下の工程を用いて、本発明のプロセスにより作製し た: i)γ酸化アルミニウム粒子を、550℃〜560℃の温度にてAl(OH)3をか焼(calc ine)することにより生成し、γ形態のか焼Al2O3を得た。 ii)20リットルのこの酸化アルミニウムを、蒸留水中0.5重量%の酢酸を含有す るタンク中に含浸した。溶液の総量は98.7リットルであった。アルミナを酸溶液 中で約15分間静置させ、溶液を飽和させた。酸溶液を排出し、そして残りのアル ミナを、30リットルの蒸留水を有するタンク中ですすいだ。蒸留水を排出し、そ して残りのアルミナを121℃の温度にて90分間乾燥した。 本発明の増強酸化アルミニウム粒子の性能を試験した。溶媒だめを備えた2つ のクロマトグラフィーカラム(それぞれ、長さ25cm、内径1cm)を本実験に使用 した。各カラムを20ccの上記で生成した増強酸化アルミニウム粒子で充填した。 各カラムを窒素シリンダーからの圧力を用いて100mlの水で流し、1分当たり約2 0mlの流速を得た。約200ppbの鉛を含有する試験溶液を酢酸鉛三水和物を用いて 調製した。200ml(10床容量)の試験溶液全部を同一の流速を用いて各カラムに 通過させた。流入試料、10床容量からの全流出試料、および第10番目の床容量の 間に回収された流出試料を鉛について分析した。この結果を以下の表1に示す。 この粒子はまた、TCLP法(EPA法#6010)を用いて試験され、そして本発明の粒 子は、鉛についてのTCLP試験に合格した。実施例2 本発明の酸増強アルミナと酸未処理のアルミナとの間の比較を鉛の除去につい て行った。両酸化アルミニウム粒子は、実験の前に550℃でか焼された。本発明 の増強γ酸化アルミニウム粒子を実施例1の手順に従って作製した。鉛除去のた めに、2つの同一の5ガロン容器をアルミナ酸化物で充填した。一方の容器を、 16リットルの本発明の処理アルミナで充填した。他方の容器を16リットルの未処 理アルミナで充填した。2つのタンクを、それぞれ100ガロンの酢酸鉛三水和物 を添加した蒸留水を含有するように調製した。タンクを30分間充分混合した。30 分間混合の後、水中の鉛濃度を測定した。各タンクからの鉛を含む水をアルミナ の容器に通過させた。全量で80ガロンの添加した水(19床容量)を、1分当たり 62ガロンの流速で、各容器に通過させた。流出水の試料を19番目の床容量にて採 取し、そして鉛の全量について分析した。次いで、減少パーセントを計算した。 試験の結果を以下の表2に示す。 実施例3 本発明の処理アルミナと未処理アルミナとの間の比較をホスフェートの除去に ついて行った。χ-ρ酸化アルミニウム粒子を、480℃〜520℃の粒子温度にてAl( OH)3をか焼することにより生成した。次いで、本発明の増強χ-ρ酸化アルミニ ウムを実施例1の工程(ii)の手順に従って酸処理した。一方のクロマトグラフ ィーカラムを20ccの処理アルミナで充填し、そして他方のカラムを20ccの未処理 アルミナで充填し、そして試験溶液が9.3mg/リットルのKH2PO4であったこと以外 は、実施例1と同様の手順を用いて、粒子の性能を測定した。この試験の結果を 以下の表3に示す。 本発明の実験のこの粒子はまた、TCLP法(EPA法#1311)を用いて試験され、そ して本発明の粒子は、ホスフェートについてのTCLP試験に合格した。実施例4 本発明の粒子の、セレンを除去する能力を試験した。酸増強γ酸化アルミニウ ム粒子(100%Al2O3)を実施例1の手順により作製した。 内径0.875インチ×長さ12インチのガラスカラムを用いて、それぞれ約95mlの 床容量の、種々の粒子径(500μm〜4,000μmの範囲)の本発明の上記酸増強Al2 O3粒子で、5つのカラムを調製した。各床を、5〜6gpm/フィート2の断面流速 (すなわち、約95ml/分)で排出ポンプ送給すること(downward pumping)によ り、内径約5床容量で水を流した。試験溶液を、計算した1.5mg/リットルのセレ ン濃度で調製した。全量約10床容量(すなわち、1カラム当たり約1リットル) の試験溶液を同一の流速を用いて各カラムを通してポンプ送給した。試験中、試 験溶液を低速で連続的に撹拌した。10番目の床容量の間、各カラムからの流出試 料を回収し、そしてセレンについて分析した。また、1つの流入試料を回収し、 そしてセレンについて分析した。この結果を以下に示す。 実施例5 本発明の組み合わせ粒子を作製し、そのトリクロロエチレン(TCE)を除去す る能力について試験した。実施例1の手順により作製した、70gの酸増強γ酸化 アルミニウム粒子を、20gのコロイド状アルミナ、5gのMnO2、および5gのCuOと、 混合物が均一になるまで混合した。次いで、この粒子混合物を5%酢酸溶液と、混 合物が集塊に対して適切な濃度に達するまで混合した。この混合物を押出しし、 そして約1,000μmの粒子径に切断し、そして150℃まで15分間加熱して、コロイ ド状アルミナを架橋した。 上記のように形成した粒子を、水からTCEを除去する能力について試験した。 本発明の粒子を、表1に示される水中のTCEの様々な濃度で試した。粗いガラス フリットを装着した2つの注文製作カラム(40cm×20mm)を10mlの容量(10mlの 目盛り付きシリンダーで測定した)の粒子で乾燥充填した。カラムを5つのTCE 溶液の10mlアリコート(5床容量)で試した。各カラムからの5番目の床容量を 50mlエーレンマイヤーフラスコに回収して、栓をし、そしてパージおよびトラッ プGC/MS技術で、Tekmar液体サンプル濃縮器(LSC 2000)を装着したFinnigan MA T MagnumイオントラップGC/MSを用いて即座に分析した。結果を表5にまとめる 。 実施例6 TCE吸着およびTCLP抽出手順を以下のように行った。TCE処理後の20.0114グラ ム(約24.50mL床容量)の実施例5のAl2O3/CuO/Mn2O3組み合わせ粒子の試料(03 07595TCE1として表す)を、ガラスウールを詰めた50mLビュレット(取り外し可 能 な停止コックを有する)に湿式充填した。試料を5床容量の水と共に仕込んだ。 次いで、吸収剤材料を、200mLの水を添加したZero Headspace Extractor(ZHE) 装置に定量的に移動させ、適切に密閉し、そして18時間撹拌した。濾過した溶液 を2つの100mLバイアルに回収し、GC/MSによる分析まで4℃にて冷蔵庫中に保存 した。Tekmar液体試料濃縮機(LSC 2000)を備えたFinnigan MAT Magnum ion tr ap GC/MSを分析のために用いた。 検量線手順は以下の通りであった。新たに調製した50ppmのTCEストック溶液を 34.2μlの分光測定グレードのTCE(Aldrich)を20mlのHPLCグレードのメタノー ル(Fisher)に溶解し、続いて、1リットルに希釈することにより得た。この溶 液の希釈(1000μl:1リットル)により、50ppbのTCEストック溶液を得た。全て の希釈を脱イオン水を用いて行った。検量線を、1.0,0.50、0.20、0.10、およ び0.050ppbのTCE溶液を取り除くことにより作成した。 この結果を以下に示す。 実施例7 1000ppmリン(リン酸水素カリウムおよび水)標準(Lab Chem,Inc.)の100ml の部分を2リットルに希釈した。50ppmのリンを含む、得られたストック溶液の アリコート(200ml)を、それぞれ約2ml(乾燥)体積(体積と質量の両方を測 定した)のアルミナサンプル2個とともに、24時間振盪(tumble)させ 、そして遠心分離した。酸増強γ(ガンマ)アルミナ酸化物粒子のサンプルPblk( CU)およびPolk(CT)ならびに酸増強χ(カイ)-ρ(口ー)アルミナ酸化物粒子Pbh k(AU)およびPohk(At)を、出発アルミナの「タイプ」が表7に示すように異 な ることおよび以下の表7に示すように4サンプルについてか焼温度が異なること 以外は、実施例1の手順により作製した。出発物質および処置の変数を与えて、 これらの材料により、アルミナがホスフェート(PO4 -3)を除去する能力の決定 を試みた。上澄みのアリコート(0.4ml)を20mlに希釈した。これらの溶液のそ れぞれに、振盪しながら、2滴のフェノールフタレイン(Fisher)、続いて1ml のモリブデン酸アンモニウム試薬Iを添加し、次いで、2滴の塩化第1スズ試薬 I(LabChem Inc.)を添加した。水性ホスフェートの測定は、クオーツセル中69 0nm(行路長、0.5cm)およびShimadzu UV-2101PC、UV/VIS走査分光光度計におけ る測色による色の測定により達成された。すべての希釈は、脱イオン水を用いて 行われた。結果を以下に示す。 実施例8 酸増強γアルミナ酸化物粒子のサンプルPbhk(AU)、Pohk(At)、Pblk(CU) 、およびPolk(CU)を実施例7の手順により作製した。出発物質および処理の変数 を与えて、これらの材料により、アルミナが鉛(Pb++)を除去する能力の決定を試 みた。400ppm鉛(0.6392gのPb(NO3)2を10mlの濃硝酸に溶解し、そして脱イオン 水で希釈して1リットルにした)の500ml部分を脱イオン水で2リットルに希釈 した。50ppmのPbを含む、得られたストック溶液のアリコート(450ml)を、それ ぞれ約2ml(乾燥)体積(体積と質量の両方を測定した)のアルミナサンプルと ともに、24時間振盪し、遠心分離し、そして貯蔵した後GFAA分析をした。使用 した機器は、Shimadzu AA-6501F原子吸光分光光度計であった。結果を以下に示 す。 実施例9 酸増強γアルミナ酸化物粒子のサンプルPbhk(AU)、Pohk(At)、Pblk(CU) 、およびPolk(CT)を実施例7の手順により作製した。出発物質および処理の変数 を与えて、これらの材料により、アルミナが砒素(AsO3 -2)を除去する能力の決定 を試みた。1000ppmの砒素(10%硝酸中の三酸化砒素)標準(Fisher SA449-500 )の200ml部分を脱イオン水で4リットルに希釈して使用した。50ppmのAsを含む 、得られたストック溶液のアリコート(450ml)を、それぞれ約2ml(乾燥)体 積(体積と質量の両方を測定した)のアルミナサンプル2個とともに、24時間 振盪し、遠心分離し、そして貯蔵した後GFAA分析をした。使用した機器は、Shim adzu AA-6501F原子吸光分光光度計であった。結果を以下に示す。 実施例10 大規模テストにおいては、2,300ガロンのタンクを、約2,000ガロンの水道水で 満たし、そして147.8gのPb(OAc)2・3H2Oを添加した。pHを6.7に調節し、そし てタンクからサンプリングし、そしてPb++が8,750ppbであることが分かった。実 施例7に記載したPolk(CT)の19.6Kgで濾過装置(canister)を満たした。タンク からの鉛含有水を、毎分1.5ガロンの速度で、ポンプにより濾過装置に通して、 鉛を除去した。流出液のサンプルを、各250ガロンの後に回収し、そして鉛濃度 を測定し、そして図1に示すように、プロットした。タンクを、別の約2,000ガ ロンの水道水で再び満たし、そして147.8gのPb(OAc)2・3H2Oを添加して、9,160 ppbの溶液を得た。pHを7.00に調節し、そしてスパイク溶液(spiked solution) を、毎分1.5ガロンの流量で、ポンプにより同じ濾過装置に通した。流出液のサ ンプルを、各250ガロンの後に回収し、そして鉛濃度を測定し、そして図1に示 すように、プロットした。2,000〜3,500において得られた各サンプルについて鉛 濃度は、0.2ppbの測定限界以下であることがわかった。Polk(CT)の鉛除去能力は 、このテストにおいて、6g/Kgであることがわかった。実施例11 以下の実施例12の表10で説明した様々な吸着剤および/または触媒バイン ダー系を、本発明の一般的手順に従って以下のように、本発明の一部ではない様 々な系とともに、作製した。 バインダーおよび吸着剤および/または触媒粒子を、混合容器中で配合した。 それぞれの量は、所望のバッチのサイズに応じて変化させた。しかし、成分比は 、以下の表10に示すように一定のままにした。この「乾燥」配合を予備混合し て、すべての成分の確実に均一な混合物とした。これの完了後、蒸留水中の5% 酢酸含有溶液を混合物に添加した。酸の、他の成分と比較した量は、押し出しパ ラメーターおよび他の処理変数に依存して変化した。しかし、本明細書中の手順 について、その範囲は、代表的には、全混合物の35重量%と45重量%との間 であった。 この溶液を乾燥材料に添加し、そして材料が均一な「モデリングクレー(mode ling clay)」状のコンシステンシーを有するまで混合した。混合は、Hobart「A -300」ミキサーを用いて行った。次いで、材料の、押し出しのための準備ができ た。酢酸溶液を含む混合製品を、押し出し機(例えば、Charlotte、N.C.、U.S.A .、LCI Corporationにより製造されるDGL-1ドーム造粒機)を通して供給した。 押し出し物を、これもまたLCI Corporationにより製造されるQJ-230 marumarize rを通して供給した。これは、「棒(rod)」状の押し出し物を小さな球にした。 押し出しおよびマルマライジング(marumarizing)工程は、特定の用途のための 使用に適切な仕上げられた製品を提供する。しかし、マルマライジングは、任意 であり、製品の性能を変えない。球が作製された後、製品を乾燥オーブンに移し 、ここでそれは、1時間、250℃の温度で乾燥された。次いで、製品の、アプリ ケーションにおける使用のための準備ができた。実施例12 以下の表10に記載された成分から形成された粒子をTCE除去性能について 試験した。表10の吸着剤および/または触媒およびバインダー系について、表 10に示したように、種々の濃度のTCEで試験した。粗ガラスフリットを備え た2本の注文作製カラム(40cm×20mm)に10mL容量の(10mL目 盛り付きシリンダーで測定)粒子を乾燥詰めした。カラムを5回の10mLアリ コート(5床(bed)容量)のトリクロロエチレン(TCE)溶液で試験した 。各カラムからの5番目の床容量を50mLエルレンマイヤーフラスコに収集し 、栓をし、そしてただちに、Tekmar液体サンプル濃縮器(LSC2000 ) を備えたFinnigan MAT Magnum ion trap GC/ MSを用いるパージおよびトラップ(purge and trap)GC/M S技術によって分析した。 表10における粒子を、実施例11に記載されたように調製した。各成分の組 成パーセントに加え、バインダーの性質を、表10に表した。他の成分との混合 の前に、酸化アルミニウム粒子を、まず、表10に示されなように、500℃ま たは550℃にてか焼し、次いで、室温で、15分間、0.5%酢酸に充分接触 させることによって酸処理し(同日に提出した出願人の同時係属出願の発明名称 「酸接触増強吸着粒子およびその作製および使用方法」に一般的に記述、および 上記の出願の親出願に記述)、次いで、121℃で、90分間、乾燥した。 水性溶液からのTCEの除去を、本発明の多くの吸着剤および/または触媒お よびバインダー系を用いて研究し、そしてこれらの結果を、表10に要約した。 エントリー8において、CuO 40%、MnO2 40%およびバインダーと してのコロイド状アルミナ20%からなる粒子の場合、TCEの99%の減少を 観察した。しかし、バインダーを使用しない場合、CuO/MnO2粒子は、0 〜1%のTCEしか除去しなかった(エントリー9A、9B)。これらの結果は 、粒子の吸着特性および/または触媒特性を増強するため、または粒子に吸着特 性および/または触媒特性を提供するためのバインダー材料の必要性を示す。他 の粒子が、TCE除去性能を示した。例えば、エントリー1は、>95%のTC Eを除去した。エントリー7は、99%のTCEを除去した。エントリー7の粒 子は、2種の吸着および/または触媒粒子を有し、それらの1つは、炭素であっ た。炭素はまた、多種の金属酸化物成分と共に使用し、TCE(>90%)を除 去した(エントリー24AおよびB)。 エントリー3は、96%のTCEを除去したけれども、PVPバインダーは、 本発明のバインダーと同じに長くは、粒子を一緒に保持しなかった。PVPバイ ンダーを有する粒子は、時間の経過につれて分解し、粒子の有用性が減少した。 エントリー5A、5Bおよび6の場合、TCE除去は、非常に高い(98%)が 、しかし、活性化汚炭はまた、本発明の粒子よりも大変速くばらばらになる。汚 炭により吸着された汚染物質はまた、周囲に浸出し得る。 理論によって束縛されることを望まないが、2つのもっともらしい機構が、本 発明の粒子を用いるTCEの触媒分解を説明し得る。第1の機構は、TCEと粒 子の金属酸化物成分との間の酸化還元化学を含む。TCEは、求電子性であり、 負の電荷が減少した場合、それを安定化し得る。金属酸化物成分から、TCEへ の電子移動が、TCEの分解への第1段階であり得る。第2の機構は、TCEと 金属酸化物成分との間のルイス酸−塩基相互作用を含み、これは、水によるTC Eの求核攻撃の速度を増加させる。TCEの塩素基上の孤立電子対によって、金 属酸化物成分が、最初に塩素基に配位し得る。この最初の配位がまた、TCEの 触媒分解への第1段階であり得る。 実施例13 表11の種々の吸着剤および/または触媒およひバインダー系を実施例11お よび実施例12(酸化アルミニウム調製)の手順に従って調製した。サンプルを 、それらが室温で硫化水素と反応するかどうかを決定するために試験した。硫化 水素を、硫化ナトリウムを硫酸と処理することによって発生させ、試験する1. 00gの吸着剤および/または触媒バインダー系を充填したIRセルに真空移動 させた。使用したIRセルは、長さ9cm、直径4cm(容積 約120mL) であった。セルを、約170torrのH2Sまで充填し、そして目視で観察し 、そしてIRスペクトルを記録した。 各成分の組成パーセントならびにバインダーの性質を、表11に示す。酸化ア ルミニウム粒子を、実施例12に記載されたのと同じ手順を用いて、まず、55 0℃にてか焼し、次いで、0.5%酢酸を用いて酸処理し、そして121℃で、 90分間、乾燥した。各粒子の架橋温度は、250℃、1時間であった。 本発明の吸着剤および/または触媒およびバインダー系を用いる硫化水素の除 去を研究し、そしてこれらの結果を表11に要約する。吸着剤および/または触 媒バインダー系による硫化水素の除去を赤外分光分析によって追跡した。これら の結果に基づくと、吸着剤および/または触媒およびコロイド状アルミニウムバ インダーのバインダー系、酸処理酸化アルミニウム、および酸化銅が、硫化水素 の除去に関して、最も良い結果を与えた。 実施例14 TCE吸着およびTCLP抽出手順を以下のように行った。表11、エントリ ー1のコロイド状アルミナおよびAl23/CuO/MnO2の組み合わせ粒子 の20.0114グラム(約24.50mL床容積)サンプルを、TCEと処理 後、グラスウールを詰めた50mLビュレット(取り外しできる栓付き)に湿式 充填した。サンプルを5床容積の水で充填した。次いで、吸着剤物質をZero Headspace Extractor(ZHE)装置に定量的に移し、そ れに、水200mLを添加し、適切に密封し、そして18時間、撹拌した。濾過 した溶液を、2個の100mLバイアルに収集し、GC/MSによる分析まで、 4℃の冷凍機に保管した。Tekmar液体サンプル濃縮器付きFinniga n MAT Magnum ion trap GC/MS(LSC2000) を分析に使用した。 校正曲線手順は以下の通りであった。新鮮に調製した50ppmのTCEスト ック溶液を、分光光度分析グレードのTCE(Aldrich)34.2μlを HPLCグレードのメタノール(Fisher)20ml中に溶解し、続いて1 リットルまで希釈することによって得た。この溶液の希釈(1000μl:1L )により、50ppbのTCEストック溶液を得た。全ての希釈は、脱イオン水 を用いて行った。校正曲線は、1.0、0.50、0.20、0.10および0 .050ppbのTCE溶液をパージすることによって作成した。 結果は、以下の表12に記載される。 実施例15 吸着剤および/または触媒ならびに触媒支持体は、実施例11に記載のように して、Bayeriteアルミナ(550℃で1時間か焼、ついで0.5%酢酸で15分間処理) 、25重量%のコロイド状アルミナを利用し、7%HNO3を用い、押し出し、300° 、350°、400°、450°、500°、550°、600°および650°の温度で硬化して( 硬化時間1時間)調製した。表13は、硬化温度ならびにBET表面積測定、水銀多 孔度測定および熱重量分析により測定したこれらの材料の特性を示す。実施例16 種々の吸着剤および/または触媒ならびに触媒支持体は、実施例11に記載の ようにして、Bayeriteアルミナ(550℃で1時間か焼、ついで0.5%酢酸で15分間 処理)、25重量%のコロイド状アルミナを利用し、7%酢酸を使用し、押し出し 、300°、350°、400°、450°、500°、および600°の温度で硬化して(硬化時 間1時間)形成した。表14は、硬化温度ならびにBET表面積測定、水銀多孔度測 定、および熱重量(gravometric)分析によって測定された、これらの物質の特性 を示す。 図2は、硬化温度の関数として実験15および16に記載されるように調製さ れるアルミナ−アルミナ複合体の表面積を示す。図2はまた、7時間および14時 間の硬化時の粒子の表面積を示す。さらに、図2は、350℃で2時間および4時 間の硬化時の、実験15および16で記載のように調製されるアルミナ−アルミ ナ複合体の表面積を示す。 表13および14ならびに図2のデータは、どのように、表面積、表面形態および 酸特性(ルイス部位対ブレンステッド部位)が本発明によって制御され得るかを 示す。得られる表面積、孔面積、かさ密度、骨格(skeletal)密度、空隙率、およ び酸特性は、硬化時間および硬化温度に依存する。 実施例17 CuO/MnO2/Al2O3-コロイド状Al2O3バインダー5/5/70/20重量%触媒を、実施例 11に記載のように調製した。触媒(0.933g)を、「U-チューブ」流通反応器に 充填し、空気中60ppmのCOおよび0.6%のペンタンの合成混合物のガスボンベに接 続した。CO/ペンタン/空気混合物を流速80mL/分で触媒に通過させた。図3は、C O濃度および温度対時間のプロットを示す。データは、触媒が室温でCOを酸化し た後の誘導期間があることを示す。実施例18 CuO/Ga2O3/Al2O3-コロイド状Al2O3バインダー5/5/70/20重量%触媒を、実施例 11に記載のように調製した。触媒(1.007g)を、「U-チューブ」流通反応器に 充填し、窒素中8lppmのNO、910ppmのCOの合成混合物のガスボンベに接続した。N O/CO/窒素混合物を流速80mL/分で触媒に通過させた。図4は、これらの条件下で 測定されたライトオフ(light-off)曲線を示す。実施例19 Runoff水を、550℃で2.5時間か焼し、酸化アルミニウムの5ガロン缶を通して くみ出した。次いで0.5%酢酸溶液で酸洗浄した。水の流速は約1gpmであった。 pHは8.5であった。24時間後または約1,440ガロンの汚染水に相当後、流出液をウ ランについて試験した。その結果は表15である。 実施例20 以下の組成物を有する粒子を、地下水源から塩素化炭化水素を除去する効率を 試験するために、実施例13と同様の方法で調製した:60%Al2O3(酸増強アルミナ)および10%炭素。部分的な地下水プロフィールは、pH6.7で以下の汚染物 質を含有した: 33ガロンのバインダーおよび触媒系を55ガロンのドラムに入れた。地下水を4 gpmの速度で媒体を介して汲み上げた。流出液を、40,320および70,000ガロンの 地下水を汲み上げた後、揮発性有機物質に関して分析した。結果を表16に示す。 これらの結果は、地下水をバインダーおよび触媒系に接触させた場合、地下水 中の塩素化炭化水素のレベルが顕著に減少したことを示す。実施例21 実施例20と同一のバインダー触媒系を用いて、地下水からのテトラクロロエ テンの除去を調査した。55ガロンのドラムを36ガロンのバインダー触媒系で満た した。汚染水を合わせて約4gpmの流速で媒体を介して3つの井戸から汲み上げ た。地下水のpHは6.5であった。約90,000ガロンの汚染水をバインダー触媒系を 介して汲み上げた。実験結果を表17に示す。 シス-1,2-ジクロロエテンの濃度の増加は、テトラクロロエテンの分解の結果 および指標である。シス-1,2-ジクロロエテンは、テトラクロロエテンの分解の 中間生成物であり、これは危険でない廃棄物質である。 本明細書の全体を通して、種々の出版物が参照される。これらの出版物の開示 はそれらの全体が、本発明が属する分野の状況をより十分に記載するために、本 明細書中に参考として援用される。 種々の改変および変更が本発明の範囲または精神から逸脱することなく、本発 明になされ得ることは、当業者に明らかである。本発明の他の実施態様は、本明 細書で開示の本発明の説明および実施を考慮して当業者に明らかである。本明細 書および実施例は、例証としてのみ考慮され、本発明の実際の範囲および精神は 以下の請求の範囲によって示されることが意図される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 21/04 B01J 21/04 M 21/08 21/08 M 23/80 23/80 M 23/835 29/06 M 23/847 C01F 7/02 D 29/06 C02F 1/42 B C01F 7/02 B01J 23/84 301M C02F 1/42 23/82 M (31)優先権主張番号 08/734,331 (32)優先日 平成8年10月21日(1996.10.21) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP ,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU, LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI ,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US, UZ,VN (72)発明者 ミンツ,エリック エイ. アメリカ合衆国 ジョージア 30075,ロ スウェル,オールドトゥリー トレース 340

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.酸増強吸着剤粒子を製造する方法であって、該方法は、300℃〜700℃の粒 子温度でか焼することにより生成した非晶質でない非セラミック結晶性多孔性か 焼酸化アルミニウム粒子を含む粒子を、該粒子の吸着性を高めるのに充分な時間 にわたって、希酸と接触させることを包含し、ここで、得られた酸処理酸化アル ミニウムは、引き続いてか焼されず、ここで、該酸接触は、表面洗浄以上である が、該粒子のエッチング以下である。 2.前記粒子温度が、400℃〜700℃である、請求項1に記載の方法。 3.前記酸が、脂肪族またはアリールカルボン酸を含有する、請求項1に記載 の方法。 4.前記酸が、酢酸、硝酸、硫酸、塩酸、ホウ酸、ギ酸またはリン酸、または それらの混合物を含有する、請求項1に記載の方法。 5.前記酸が、酢酸を含有する、請求項1に記載の方法。 6.前記接触が、前記粒子を酸に浸漬または沈めることによる、請求項1に記 載の方法。 7.さらに、前記粒子をすすいで、過剰の酸を除去する工程を包含する、請求 項1に記載の方法。 8.さらに、前記粒子を乾燥する工程を包含する、請求項1に記載の方法。 9.前記接触が、少なくとも15分間行われる、請求項7に記載の方法。 10.前記希酸の強度が、0.09N以下の酢酸水溶液に等しい、請求項1に記載の 方法。 11.前記希酸の強度が、0.02N以下の酢酸水溶液に等しい、請求項1に記載の 方法。 12.前記希酸の強度が、0.01N以下の酢酸水溶液に等しい、請求項1に記載の 方法。 13.前記希酸の強度が、0.005N以下の酢酸水溶液に等しい、請求項1に記載の 方法。 14.前記希酸の強度が、0.001N以下の酢酸水溶液に等しい、請求項1に記載の 方法。 15.前記か焼酸化アルミニウムが、γ形状、χ-ρ形状またはη形状である、 請求項1に記載の方法。 16.酸処理前または酸処理後の前記酸化アルミニウムが、焼結されていない、 請求項1に記載の方法。 17.前記粒子が、酸化アルミニウムから本質的になる、請求項1に記載の方法 。 18.前記粒子が、酸化アルミニウムからなる、請求項1に記載の方法。 19.前記得られた酸処理酸化アルミニウムが、実質的に微孔性である、請求項 1に記載の方法。 20.前記酸化アルミニウムが、吸着剤または触媒支持体ではない、請求項1に 記載の方法。 21.酸増強吸着剤粒子を製造する方法であって、該方法は、300℃〜700℃の粒 子温度でか焼することにより生成した非晶質でない非セラミック結晶性多孔性か 焼酸化アルミニウム粒子を含む粒子を、該粒子の吸着性を高めるのに充分な時間 にわたって、希酸と接触させることから本質的になり、ここで、該酸接触は、表 面洗浄以上であるが、該粒子のエッチング以下である。 22.前記粒子温度が、400℃〜700℃である、請求項21に記載の方法。 23.酸増強吸着剤粒子を製造する方法であって、該方法は、非セラミック多孔 性酸化物吸着剤粒子を含む粒子を、該粒子の吸着性を高めるのに充分な時間にわ たって、希酸と接触させることを包含し、ここで、該酸化物吸着剤粒子は、酸化 アルミニウムではなく、ここで、得られた酸処理酸化物吸着剤粒子は、引き続い てか焼されず、ここで、得られた酸化処理酸化物は、微孔性である。 24.前記希酸の強度が、0.09N以下の酢酸水溶液に等しい、請求項23に記載の 方法。 25.前記希酸の強度が、0.02N以下の酢酸水溶液に等しい、請求項23に記載の 方法。 26.前記希酸の強度が、0.01N以下の酢酸水溶液に等しい、請求項23に記載の 方法。 27.前記希酸の強度が、0.005N以下の酢酸水溶液に等しい、請求項23に記載の 方法。 28.前記希酸の強度が、0.001N以下の酢酸水溶液に等しい、請求項23に記載の 方法。 29.酸処理前または酸処理後の前記酸化物が、焼結されていない、請求項23に 記載の方法。 30.前記酸化物吸着剤粒子が、二酸化ケイ素、酸化マンガン、酸化銅、五酸化 バナジウム、酸化ジルコニウム、酸化鉄、または二酸化チタンである、請求項23 に記載の方法。 31.前記吸着剤粒子が、ゼオライトである、請求項23に記載の方法。 32.前記酸接触が、表面洗浄以上であるが、前記粒子のエッチング以下である 、請求項23に記載の方法。 33.請求項1に記載の方法により製造した粒子。 34.請求項5に記載の方法により製造した粒子。 35.請求項23に記載の方法により製造した粒子。 36.請求項30に記載の方法により製造した粒子。 37.前記粒子が、特定の混入物のためのEPA TCLP試験に合格する、請求項33に 記載の粒子。 38.前記混入物が、鉛である、請求項37に記載の粒子。 39.液体流または気体流中の混入物の量を低減するかまたはそれを除去する方 法であって、該方法は、請求項33に記載の粒子を、該液体流または気体流から該 混入物の量を低減するかまたはそれを除去するのに充分な時間にわたって、該液 体流または気体流と接触させることを包含する。 40.前記流れが、液体である、請求項39に記載の方法。 41.前記流れが、気体である、請求項39に記載の方法。 42.前記混入物が、鉛、リン酸エステル、セレンまたは亜鉛である、請求項39 に記載の方法。 43.請求項1に記載の方法により製造した酸化アルミニウム粒子を含有する組 成物。 44.さらに、第二の酸化物吸着剤粒子を含有する、請求項43に記載の組成物。 45.さらに、架橋したコロイド状酸化アルミニウムバインダーを含有する、請 求項44に記載の組成物。 46.さらに、二酸化ケイ素、酸化マンガン、酸化銅、五酸化バナジウム、酸化 ジルコニウム、酸化鉄、または二酸化チタンを含有する、請求項43に記載の組成 物。 47.さらに、ゼオライトを含有する、請求項43に記載の組成物。 48.さらに、酸化銅および酸化マンガンを含有し、該酸化銅および該酸化マン ガンが、酸増強されていない、請求項43に記載の組成物。 49.前記酸増強酸化アルミニウム50〜98重量部、前記酸化銅1〜49重量部、お よび前記酸化マンガン1〜49重量部を含有する、請求項48に記載の組成物。 50.前記酸化銅が、CuOであり、そして前記酸化マンガンが、MnO2である、請 求項49に記載の組成物。 51.前記組成物が、トリクロロエチレンのためのEPA TCLP試験に合格する、請 求項48に記載の組成物。 52.さらに、貴金属を含有する、請求項43に記載の組成物。 53.さらに、触媒粒子を含有する、請求項43に記載の組成物。 54.さらに、吸着剤粒子を含有する、請求項43に記載の組成物。 55.液体流または気体流中の有機混入物の量を低減するかまたはそれを除去す る方法であって、該方法は、請求項48に記載の組成物を、該液体流または気体流 から該有機混入物の量を低減するかまたはそれを除去するのに充分な時間にわた って、該液体流または気体流と接触させることを包含する。 56.前記有機混入物が、塩素化有機化合物である、請求項55に記載の方法。 57.前記有機混入物が、トリクロロエチレンである、請求項55に記載の方法。 58.前記低減または除去が、触媒分解法による、請求項55に記載の方法。 59.(1)300℃〜700℃の粒子温度でか焼することにより生成した非晶質でない 非セラミック結晶性多孔性か焼酸化アルミニウム粒子を含む粒子を、該酸化アル ミニウム粒子の吸着性を高めるのに充分な時間にわたって、希酸と接触させるこ とを包含する方法により製造した粒子および(2)酸化銅および(3)酸化マンガンを 含有する組成物であって、ここで、該酸化銅および該酸化マンガンは、酸増強さ れていない。 60.前記粒子温度が、400℃〜700℃である、請求項59に記載の組成物。 61.前記粒子が、前記酸と接触させる前に、さらに、第二タイプの吸着剤およ び/または触媒粒子を含有し、さらに、コロイド状金属酸化物またはコロイド状 メタロイド酸化物を含むバインダーを含有する、請求項1に記載の方法。 62.前記バインダーが、前記粒子タイプの少なくとも1種かまたはそれ自体と 架橋されている、請求項61に記載の方法。 63.さらに、 (1)請求項1に記載の得られた粒子を、少なくとも1種の他のタイプの吸着剤 および/または触媒粒子、コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸 化物を含むバインダー、および酸と混合すること;および (2)該バインダーを少なくとも1タイプの粒子かまたはそれ自体と架橋させる のに充分な温度まで充分な時間にわたって、該混合物を加熱すること、 を包含する、請求項1に記載の方法。 64.請求項1に記載の方法により製造した粒子を含有し、さらに、第二タイプ の吸着剤および/または触媒粒子、およびコロイド状金属酸化物またはコロイド 状メタロイド酸化物を含むバインダーを含有する、吸着剤および/または触媒お よびバインダー組成物。 65.前記バインダーが、前記粒子タイプの少なくとも1種かまたはそれ自体と 架橋されている、請求項64に記載の組成物。 66.前記粒子が、前記酸と接触させる前に、さらに、第二タイプの吸着剤およ び/または触媒粒子を含有し、さらに、コロイド状金属酸化物またはコロイド状 メタロイド酸化物を含むバインダーを含有する、請求項23に記載の方法。 67.前記バインダーが、前記粒子タイプの少なくとも1種かまたはそれ自体と 架橋されている、請求項66に記載の方法。 68.(1)請求項1に記載の得られた粒子を、少なくとも1種の他のタイプの吸 着剤および/または触媒粒子、コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイ ド酸化物を含むバインダー、および酸と混合すること;および (2)該バインダーを少なくとも1タイプの粒子かまたはそれ自体と架橋させる のに充分な温度まで充分な時間にわたって、該混合物を加熱すること、 をさらに包含する、請求項23に記載の方法。 69.請求項23に記載の方法により製造した粒子を含有し、さらに、第二タイプ の吸着剤および/または触媒粒子、およびコロイド状金属酸化物またはコロイド 状メタロイド酸化物を含むバインダーを含有する、吸着剤および/または触媒お よびバインダー組成物。 70.前記バインダーが、前記粒子タイプの少なくとも1種かまたはそれ自体と 架橋されている、請求項69に記載の組成物。 71.吸着剤および/または触媒およびバインダー系を製造する方法であって、 該方法は、以下を包含する: (i)以下を含有する成分を混合すること: (a)コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物を含むバイン ダー、 (b)酸化物吸着剤および/または触媒粒子、および (c)酸、 (ii)該混合物から、充分な量の水を除去して、成分(a)および(b)を架橋し、吸 着剤および/または触媒およびバインダー系を形成すること。 72.前記除去が、加熱または乾燥剤の使用による、請求項71に記載の方法。 73.前記除去が、加熱による、請求項71に記載の方法。 74.前記バインダーが、コロイド状アルミナ、コロイド状シリカ、コロイド状 金属酸化物またはそれらの混合物を含有し、該金属が、鉄である、請求項71に記 載の方法。 75.前記バインダーが、コロイド状アルミナである、請求項71に記載の方法。 76.前記バインダーが、前記混合物の1重量%〜99.9重量%である、請求項71 に記載の方法。 77.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、前記混合物の10重量%〜 35重量%である、請求項71に記載の方法。 78.前記成分(b)が、少なくとも2種の異なるタイプの酸化物吸着剤および/ま たは触媒粒子を含有する、請求項71に記載の方法。 79.前記成分(b)が、少なくとも3種の異なるタイプの酸化物吸着剤および/ま たは触媒粒子を含有する、請求項71に記載の方法。 80.前記成分(b)が、金属酸化物粒子を含有する、請求項71に記載の方法。 81.前記成分(b)が、非セラミック多孔性金属酸化物粒子を含有する、請求項7 1に記載の方法。 82.前記成分(b)が、アルミニウム、チタン、銅、バナジウム、ケイ素、マン ガン、鉄、亜鉛、ジルコニウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、 バリウム、ホウ素、ガリウム、インジウム、タリウム、ゲルマニウム、スズ、鉛 、ヒ素、アンチモン、またはビスマスの酸化物あるいはゼオライトあるいはそれ らの混合物の粒子を含有する、請求項71に記載の方法。 83.前記成分(b)が、化学量論および酸化状態を変えた同じ金属を有する少な くとも2種の金属酸化物粒子の混合物を含有する、請求項71に記載の方法。 84.前記成分(b)が、酸化アルミニウム、二酸化チタン、酸化銅、五酸化バナ ジウム、二酸化ケイ素、二酸化マンガン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム またはゼオライトの粒子を含有する、請求項71に記載の方法。 85.前記成分(b)が、さらに、酸化アルミニウム、二酸化チタン、酸化銅、五 酸化バナジウム、二酸化ケイ素、二酸化マンガン、酸化鉄、酸化亜鉛、ゼオライ ト、活性炭、でい炭、亜鉛またはスズの第二タイプの吸着剤および/または触媒 粒子を含有する、請求項84に記載の方法。 86.前記成分(b)が、300℃〜700℃の粒子温度でその前駆体をか焼酸化アルミ ニウムにか焼することにより生成した非晶質でない非セラミック結晶性多孔性か 焼酸化アルミニウム粒子を含有する、請求項71に記載の方法。 87.前記か焼酸化アルミニウム粒子が、γ形状、χ-ρ形状またはη形状であ る、請求項86に記載の方法。 88.前記か焼酸化アルミニウム粒子が、酸活性化処理で前処理されている、請 求項87に記載の方法。 89.前記酸が、脂肪族またはアリールカルボン酸を含有する、請求項71に記載 の方法。 90.前記酸が、硝酸、硫酸、塩酸、ホウ酸、酢酸、ギ酸、リン酸、またはそれ らの混合物を含有する、請求項71に記載の方法。 91.前記酸が、酢酸または硝酸である、請求項71に記載の方法。 92.前記酸の濃度が、0.15N〜8.5Nである、請求項71に記載の方法。 93.前記除去が、25℃〜400℃で行われる、請求項71に記載の方法。 94.前記加熱が、70℃〜150℃で行われ、そして前記バインダーが、コロイド 状アルミナまたはコロイド状シリカである、請求項73に記載の方法。 95.請求項71に記載の方法により製造した吸着剤および/または触媒およびバ インダー系。 96.少なくとも1タイプの酸化物吸着剤および/または触媒粒子で架橋したバ インダーを含有する吸着剤および/または触媒およびバインダー系。 97.前記バインダーが、コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸 化物を含有する、請求項96に記載の系。 98.前記バインダーが、コロイド状アルミナ、コロイド状シリカ、コロイド状 金属酸化物またはそれらの混合物を含有し、該金属が、鉄である、請求項96に記 載の系。 99.前記バインダーが、コロイド状アルミナ、コロイド状シリカまたはそれら の混合物を含有する、請求項96に記載の系。 100.前記バインダーが、コロイド状アルミナである、請求項96に記載の系。 101.前記バインダーが、前記混合物の1重量%〜99.9重量%である、請求項9 7に記載の系。 102.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、前記混合物の10重量% 〜35重量%である、請求項97に記載の系。 103.前記酸化物吸着剤および/または触媒粒子が、少なくとも2種の異なるタ イプの酸化物吸着剤および/または触媒粒子を含有する、請求項97に記載の系。 104.前記酸化物吸着剤および/または触媒粒子が、少なくとも3種の異なるタ イプの酸化物吸着剤および/または触媒粒子を含有する、請求項97に記載の系。 105.前記酸化物吸着剤および/または触媒粒子が、金属酸化物粒子を含有する 、請求項97に記載の系。 106.前記酸化物吸着剤および/または触媒粒子が、非セラミック多孔性金属酸 化物粒子を含有する、請求項97に記載の系。 107.前記酸化物吸着剤および/または触媒粒子が、アルミニウム、チタン、銅 、バナジウム、ケイ素、マンガン、鉄、亜鉛、ジルコニウム、マグネシウム、カ ルシウム、ストロンチウム、バリウム、ホウ素、ガリウム、インジウム、タリウ ム、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、またはビスマスの酸化物ある いはゼオライトあるいはそれらの混合物の粒子を含有する、請求項97に記載の系 。 108.前記酸化物吸着剤および/または触媒粒子が、化学量論および酸化状態を 変えた同じ金属を有する少なくとも2種の金属酸化物粒子の混合物を含有する、 請求項97に記載の系。 109.前記酸化物吸着剤および/または触媒粒子が、酸化アルミニウム、二酸化 チタン、酸化銅、五酸化バナジウム、二酸化ケイ素、二酸化マンガン、酸化鉄、 酸化亜鉛、酸化ジルコニウムまたはゼオライトの粒子を含有する、請求項97に記 載の系。 110.前記酸化物吸着剤および/または触媒粒子が、さらに、酸化アルミニウム 、二酸化チタン、酸化銅、五酸化バナジウム、二酸化ケイ素、二酸化マンガン、 酸化鉄、酸化亜鉛、ゼオライト、活性炭、でい炭、亜鉛またはスズの粒子を含有 する、請求項97に記載の系。 111.前記酸化物吸着剤および/または触媒粒子が、300℃〜700℃の粒子温度で その前駆体をか焼酸化アルミニウムにか焼することにより生成した非晶質でない 非セラミック結晶性多孔性か焼酸化アルミニウム粒子を含有する、請求項97に記 載の系。 112.前記か焼酸化アルミニウム粒子が、γ形状、χ-ρ形状またはη形状であ る、請求項111に記載の系。 113.前記か焼酸化アルミニウム粒子が、酸活性化処理で前処理されている、 請求項112に記載の系。 114.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、そして前記粒子が、酸 化アルミニウム、酸化銅および二酸化マンガンを含有する、請求項96に記載の系 。 115.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、そして前記粒子が、酸化 アルミニウムおよび炭素を含有する、請求項96に記載の系。 116.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、そして前記粒子が、酸 化 銅および二酸化マンガンを含有する、請求項96に記載の系。 117.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、そして前記粒子が、酸 化アルミニウム、酸化銅、二酸化マンガンおよび炭素を含有する、請求項96に記 載の系。 118.前記バインダーが、コロイド状シリカであり、そして前記粒子が、酸化 アルミニウム、酸化銅および二酸化マンガンを含有する、請求項96に記載の系。 119.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、そして前記粒子が、酸 化アルミニウム、酸化ガリウムおよび酸化銅を含有する、請求項96に記載の系。 120.前記コロイド状アルミナが、1〜97重量%であり、前記酸化アルミニウ ムが、1〜97重量%であり、前記酸化ガリウムが、1〜97重量%であり、そして 前記酸化銅が、1〜97重量%である、請求項119に記載の系。 121.前記コロイド状アルミナが、5〜40重量%であり、前記酸化アルミニウ ムが、40〜97重量%であり、前記酸化ガリウムが、1〜10重量%であり、そして 前記酸化銅が、1〜10重量%である、請求項119に記載の系。 122.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、そして前記粒子が、酸 化アルミニウムおよび混合酸化物を含有し、該混合酸化物が、二酸化マンガン、 酸化アルミニウムおよび酸化銅を含有する、請求項96に記載の系。 123.前記コロイド状アルミナが、1〜98重量%であり、前記酸化アルミニウ ムが、1〜98重量%であり、そして前記混合酸化物が、1〜98重量%である、請 求項122に記載の系。 124.前記コロイド状アルミナが、10〜40重量%であり、前記酸化アルミニウ ムが、10〜40重量%であり、そして前記混合酸化物が、20〜70重量%である、請 求項122に記載の系。 125.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、そして前記粒子が、酸 化アルミニウムおよび酸化銅を含有する、請求項96に記載の系。 126.前記コロイド状アルミナが、1〜98重量%であり、前記酸化アルミニウ ムが、1〜98重量%であり、そして前記酸化銅が、1〜98重量%である、請求項 125に記載の系。 127.前記コロイド状アルミナが、10〜40重量%であり、前記酸化アルミニウ ム が、30〜70重量%であり、そして前記酸化銅が、1〜20重量%である、請求項12 5に記載の系。 128.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、そして前記粒子が、酸 化アルミニウム、酸化銅および酸化ジルコニウムを含有する、請求項96に記載の 系。 129.前記コロイド状アルミナが、1〜97重量%であり、前記酸化アルミニウ ムが、1〜97重量%であり、前記酸化銅が、1〜97重量%であり、そして前記酸 化ジルコニウムが、1〜97重量%である、請求項128に記載の系。 130.前記コロイド状アルミナが、10〜40重量%であり、前記酸化アルミニウ ムが、30〜70重量%であり、前記酸化銅が、10〜20重量%であり、そして前記酸 化ジルコニウムが、1〜20重量%である、請求項128に記載の系。 131.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、そして前記粒子が、酸 化アルミニウムおよび硝酸銀を含有する、請求項96に記載の系。 132.前記コロイド状アルミナが、1〜98重量%であり、前記酸化アルミニウ ムが、1〜98重量%であり、そして前記硝酸銀が、1〜98重量%である、請求項 131に記載の系。 133.前記コロイド状アルミナが、10〜40重量%であり、前記酸化アルミニウ ムが、30〜70重量%であり、そして前記硝酸銀が、1〜20重量%である、請求項 131に記載の系。 134.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、そして前記粒子が、酸 化アルミニウム、酸化マグネシウム、二酸化マンガンおよび酸化銅を含有する、 請求項96に記載の系。 135.前記コロイド状アルミナが、1〜96重量%であり、前記酸化アルミニウ ムが、1〜96重量%であり、前記酸化マグネシウムが、1〜96重量%であり、前 記二酸化マンガンが、1〜96重量%であり、そして前記酸化銅が、1〜96重量% である、請求項134に記載の系。 136.前記コロイド状アルミナが、10〜40重量%であり、前記酸化アルミニウ ムが、30〜70重量%であり、前記酸化マグネシウムが、1〜30重量%であり、前 記二酸化マンガンが、1〜20重量%であり、そして前記酸化銅が、1〜20重量% である、請求項134に記載の系。 137.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、そして前記粒子が、酸 化アルミニウム、酸化銅および混合酸化物を含有し、該混合酸化物が、酸化銅、 二酸化マンガンおよび水酸化リチウムを含有する、請求項96に記載の系。 138.前記コロイド状アルミナが、1〜97重量%であり、前記酸化アルミニウ ムが、1〜97重量%であり、前記酸化銅が、1〜97重量%であり、そして前記混 合酸化物が、1〜97重量%である、請求項137に記載の系。 139.前記コロイド状アルミナが、10〜40重量%であり、前記酸化アルミニウ ムが、30〜70重量%であり、前記酸化銅が、1〜20重量%であり、そして前記混 合酸化物が、1〜20重量%である、請求項137に記載の系。 140.前記触媒およびバインダー系が、コロイド状アルミナ、酸化アルミニウ ム、およびV2O5、WO2、WO3、TiO2、Re2O7、As2O3、As2O5、OsO4、Sb2O3またはそ れらの混合物の酸化物粒子の1種またはそれ以上を含有する、請求項96に記載の 系。 141.前記触媒およびバインダー系が、コロイド状アルミナ、酸化アルミニウ ム、およびV2O5、ZrO2、TiO2、MgO、ThO2、ランタノイド酸化物またはそれらの 混合物の酸化物粒子の1種またはそれ以上を含有する、請求項96に記載の系。 142.前記触媒およびバインダー系が、コロイド状アルミナ、酸化アルミニウ ム、およびCuO、ZnO、Ag2O、AgO、CdO、SnO2、PbO、V2O5、ZrO2、MgO、ThO2、ラ ンタノイド酸化物またはそれらの混合物の酸化物粒子の1種またはそれ以上を含 有する、請求項96に記載の系。 143.前記触媒およびバインダー系が、コロイド状アルミナ、酸化アルミニウ ム、およびMnO2、Fe2O3、Fe3O4、Ru2O3、OsO4、CoO、CO2O3、RuO、NiOまたはそ れらの混合物の酸化物粒子の1種またはそれ以上を含有する、請求項96に記載の 系。 144.前記触媒およびバインダー系が、コロイド状アルミナ、酸化アルミニウ ム、およびFe2O3、Fe3O4、CoO、Co2O3またはそれらの混合物の酸化物粒子の1種 またはそれ以上を含有する、請求項96に記載の系。 145.前記触媒およびバインダー系が、コロイド状アルミナ、酸化アルミニウ ム、およびゼオライト、MgO、ThO2またはそれらの混合物の粒子の1種またはそ れ以上を含有する、請求項96に記載の系。 146.前記触媒およびバインダー系が、コロイド状アルミナ、酸化アルミニウ ム、およびMgO、ThO2またはそれらの混合物の酸化物粒子の1種またはそれ以上 を含有する、請求項96に記載の系。 147.液体流または気体流中の混入物の量を低減するかまたはそれを除去する 方法であって、該方法は、請求項96に記載の系を、該流れから該混入物の量を低 減するかまたはそれを除去するのに充分な時間にわたって、該流れ中の該混入物 と接触させることを包含する。 148.液体流または気体流中の混入物の量を低減するかまたはそれを除去する 方法であって、該方法は、請求項97に記載の系を、該流れから該混入物の量を低 減するかまたはそれを除去するのに充分な時間にわたって、該流れ中の該混入物 と接触させることを包含する。 149.前記流れが、液体である、請求項148に記載の方法。 150.前記流れが、水を含有する、請求項148に記載の方法。 151.前記流れが、気体である、請求項148に記載の方法。 152.前記流れが、空気または天然ガスを含有する、請求項148に記載の方法。 153.前記液体流または気体流からの前記混入物が、触媒反応により、低減さ れるかまたは除去される、請求項148に記載の方法。 154.前記液体流または気体流からの前記混入物が、吸着反応により、低減さ れるかまたは除去される、請求項148に記載の方法。 155.前記混入物が、アセトン、アンモニア、ベンゼン、一酸化炭素、塩素、 硫化水素、トリクロロエチレン、1,4-ジオキサン、エタノール、エチレン、ホル ムアルデヒド、シアン化水素、メタノール、メチルエチルケトン、塩化メチレン 、酸化窒素、プロピレン、スチレン、二酸化イオウ、トルエン、塩化ビニル、ヒ 素、カドミウム、1,2-ジブロモクロロプロパン、鉄、鉛、ホスフェート、ラドン 、セレンまたはウランである、請求項148に記載の方法。 156.前記混入物が、硫化水素である、請求項148に記載の方法。 157.有機化合物の分解を触媒する方法であって、該方法は、該有機化合物の 分解を触媒するのに充分な時間にわたって、該有機化合物を請求項96に記載の系 と接触させることを包含する。 158.前記触媒反応が、室温で行われる、請求項157に記載の方法。 159.前記有機化合物が、塩素化炭化水素である、請求項157に記載の方法。 160.前記有機化合物が、トリクロロエチレンである、請求項157に記載の方法 。 161.触媒作用により気体流からの混入物の量を低減するかまたはそれを除去 する方法であって、該方法は、請求項97に記載の系を、該混入物の量を低減する かまたはそれを除去するのに充分な時間にわたって、窒素酸化物、イオウ酸化物 、一酸化炭素、硫化水素またはそれらの混合物を含む混入物を含有する気体流と 接触させることを包含する。 162.前記触媒反応が、室温で行われる、請求項161に記載の方法。 163.液体流または気体流からイオンを吸着する方法であって、該方法は、請 求項97に記載の系を、該イオンを含有する液体流または気体流と接触させること を包含する。 164.前記イオンが、アニオン、カチオン、オキソアニオン、ポリオキソアニ オンまたはそれらの混合物を含有する、請求項163に記載の方法。 165.混入物を吸着した請求項97に記載の系を再生する方法であって、該方法 は、該系を熱的に酸化すること、または該系を、(1)アンモニア水、ホスフィン 、洗浄剤またはそれらの混合物を含有する試薬洗剤;(2)pH変化を起こすための 酸または塩基;または(3)ルイス酸または塩基と接触させることを包含する。 166.吸着剤および/または触媒およびバインダー系を製造する方法であって、 該方法は、以下を包含する: (i)以下を含有する成分を混合すること: (a)コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物を含むバイン ダー、 (b)該バインダーと架橋しない第一吸着剤および/または触媒粒子、および (c)酸、 (ii)該混合物から、充分な量の水を除去して、成分(a)をそれ自体架橋し、そ れにより、成分(b)を、該架橋バインダー内に捕捉し保持して、吸着剤および/ま たは触媒およびバインダー系を形成すること。 167.前記除去が、加熱または乾燥剤の使用による、請求項166に記載の方法。 168.前記除去が、加熱による、請求項166に記載の方法。 169.さらに、前記バインダーと架橋する第二吸着剤および/または触媒粒子を 混合し、それにより、該バインダーおよび該第二粒子を架橋し、それにより、該 架橋バインダー内および/または該架橋バインダーおよび第二粒子内に、前記第 一粒子を捕捉し保持することを包含する、請求項166に記載の方法。 170.前記成分(b)が、活性炭粒子を含有する、請求項166に記載の方法。 171.前記成分(b)が、酸化物粒子を含有しない、請求項166に記載の方法。 172.前記バインダーが、コロイド状アルミナ、コロイド状シリカ、またはそ れらの混合物を含有する、請求項166に記載の方法。 173.前記バインダーが、コロイド状アルミナである、請求項166に記載の方法 。 174.吸着剤および/または触媒粒子を結合して(a)コロイド状金属酸化物また はコロイド状メタロイド酸化物および(b)酸を含有する凝集粒子を生成するため の組成物。 175.前記コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物が、コロ イド状アルミナまたはコロイド状シリカを含有する、請求項174に記載の組成物 。 176.前記コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物が、コロ イド状アルミナである、請求項174に記載の組成物。 177.前記酸が、酢酸または硝酸である、請求項174に記載の組成物。 178.前記酸が、硝酸である、請求項174に記載の組成物。 179.吸着剤および/または触媒粒子を結合して(a)コロイド状金属酸化物また はコロイド状メタロイド酸化物および(b)酸を含有する凝集粒子を生成するため のキット。 180.吸着剤および/または触媒粒子を結合する方法であって、該方法は、以下 の工程を包含する: (1)コロイド状アルミナまたはコロイド状シリカを、粒子および酸と混合する こと; (2)該混合物を、均一になるまで撹拌すること;および (3)該混合物を、該混合物中の酸化アルミニウムの架橋を起こすのに充分な時 間にわたって、加熱すること。 181.前記コロイド状アルミナまたはコロイド状シリカが、コロイド状アルミ ナである、請求項180に記載の方法。 182.前記コロイド状アルミナが、前記混合物の20重量%〜99重量%である、 請求項181に記載の方法。 183.前記酸が、硝酸である、請求項180に記載の方法。 184.前記粒子が、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素および活性炭を含有する 、請求項97に記載の系。 185.工程(i)の間または後で、工程(i)の混合物が、前記コロイド状金属酸化 物またはコロイド状メタロイド酸化物の架橋温度より高く加熱されない、請求項 71に記載の方法。 186.工程(i)の間または後で、工程(i)の混合物が、前記コロイド状金属酸化 物またはコロイド状メタロイド酸化物のか焼温度以上に加熱されない、請求項71 に記載の方法。 187.工程(i)の間または後で、工程(i)の混合物が、前記粒子のか焼温度以上 に加熱されない、請求項71に記載の方法。 188.工程(i)の間または後で、工程(i)の混合物が、400℃より高く加熱されな い、請求項71に記載の方法。 189.請求項166に記載の方法により製造した吸着剤および/またはバインダー 系。 190.請求項169に記載の方法により製造した吸着剤および/またはバインダー 系。 191.以下を含有する、吸着剤および/または触媒およびバインダー系: (a)ペンダントリガンド置換または非置換バインダー、および (b)ペンダントリガンド置換または非置換酸化物吸着剤および/または酸化物触 媒粒子、 ここで、成分(a)および(b)の少なくとも1個は、ペンダントリガンド置換され ており、ここで、成分(a)は、成分(b)で架橋されている。 192.前記バインダーが、コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド 酸化物を含有する、請求項191に記載の系。 193.前記バインダーが、コロイド状アルミナ、コロイド状シリカ、コロイド 状金属酸化物またはそれらの混合物を含有し、該金属が、鉄である、請求項192 に 記載の系。 194.前記バインダーが、コロイド状アルミナ、コロイド状シリカまたはそれ らの混合物を含有する、請求項192に記載の系。 195.前記バインダーが、コロイド状アルミナである、請求項192に記載の系。 196.前記酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子が、ペンダントリガンド 置換されている、請求項192に記載の系。 197.前記バインダーが、ペンダントリガンド置換されている、請求項192に記 載の系。 198.前記酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子および前記バインダーが 、共に、ペンダントリガンド置換されている、請求項192に記載の系。 199.前記バインダーおよび酸化物吸着剤および/または触媒粒子上のペンダン トリガンド置換が、独立して、複合体化基末端を有する少なくとも1個のペンダ ントリガンド部分を含有する、請求項192に記載の系。 200.前記ペンダントリガンド部分が、さらに、テザー(tether)末端を含有す る、請求項199に記載の系。 201.前記テザー端が、脂肪族基、芳香族基、シリル基、シロキシ基またはそ れらの組合せまたはそれらのオリゴマーまたは重合体を含有する、請求項200に 記載の系。 202.前記テザー端が、脂肪族基または芳香族基であり、該脂肪族基または芳 香族基が、1個〜20個の炭素を有し、分枝または非分枝であり、置換または非置 換である、請求項201に記載の系。 203.前記複合体化基が、孤立電子対を有する基である、請求項199に記載の系 。 204.前記複合体化基が、ヒドロキシル基、エーテル、チオール、チオエーテ ル、アミン、一置換または二置換アミン、ホスフィン、一置換または二置換ホス フィンまたはそれらの混合物を含有する、請求項199に記載の系。 205.前記複合体化基が、不飽和有機部分を含有する、請求項199に記載の系。 206.前記不飽和有機部分が、環式、非環式または芳香族である、請求項205に 記載の系。 207.前記非環式不飽和有機部分が、オレフィン、アリル、ジエン、トリエン ま たはそれらの混合物を含有する、請求項206に記載の系。 208.前記環式不飽和有機部分が、シクロペンタジエン、シクロヘプタトリエ ン、シクロオクタジエン、シクロオクテトラエンまたはそれらの混合物を含有す る、請求項206に記載の系。 209.前記芳香族不飽和有機部分が、ベンゼン、ナフタレン、アントラセンま たはそれらの混合物を含有する、請求項206に記載の系。 210.触媒支持体系として請求項192に記載の系を使用する方法であって、該方 法は、請求項192に記載の系を、第二触媒粒子で結合することを包含する。 211.前記第二触媒粒子が、均一触媒である、請求項210に記載の方法。 212.固定化吸着剤および/または触媒およびバインダー系であって、該系は、 以下を含有する: (a)ペンダントリガンド置換または非置換バインダー、および (b)ペンダントリガンド置換または非置換酸化物吸着剤および/または酸化物触 媒粒子、および (c)金属複合体、 ここで、成分(a)および(b)の少なくとも1個は、ペンダントリガンド置換され ており、ここで、成分(a)は、成分(b)で架橋されており、ここで、該金属複合体 (c)は、成分(a)および/または(b)と結合されている。 213.前記バインダーが、コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド 酸化物を含有する、請求項212に記載の系。 214.前記バインダーが、コロイド状アルミナ、コロイド状シリカ、コロイド 状金属酸化物またはそれらの混合物を含有し、該金属が、鉄である、請求項213 に記載の系。 215.前記バインダーが、コロイド状アルミナ、コロイド状シリカまたはそれ らの混合物を含有する、請求項213に記載の系。 216.前記バインダーが、コロイド状アルミナである、請求項213に記載の系。 217.前記酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子が、ペンダントリガンド 置換されている、請求項213に記載の系。 218.前記バインダーが、ペンダントリガンド置換されている、請求項213に記 載の系。 219.前記酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子および前記バインダーが 、共に、ペンダントリガンド置換されている、請求項213に記載の系。 220.前記金属複合体が、金属塩、金属カルボニル複合体、金属ホスフィン複 合体、金属アミン複合体、金属オレフィン複合体、金属アセチレン複合体、金属 ポリエン複合体、金属水素化物複合体、金属ハロゲン化物複合体またはそれらの 混合物を含有する、請求項213に記載の系。 221.前記金属塩が、該金属部分としてのリチウム、ナトリウム、カリウム、 ルビジウム、セシウム、フランシウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチ ウム、バリウム、ラドン、遷移金属、ランタナイド金属またはアクチニド金属の 対イオンとして、ハロゲン化物、炭酸塩、シュウ酸塩、重炭酸塩またはカルボン 酸塩を含有する、請求項220に記載の系。 222.前記金属カルボニルが、遷移金属の一核性または多核性のバイナリーカ ルボニルを含有する、請求項220に記載の系。 223.前記金属カルボニルが、遷移金属の一核性または多核性の混合カルボニ ル−ホスフィン、カルボニル−亜リン酸塩、カルボニル−オレフィン、カルボニ ル−アセチレン、カルボニル−シクロペンタジエニル複合体、カルボニル−水素 化物またはカルボニル−ハロゲン化物を含有する、請求項222に記載の系。 224.前記金属複合体が、水素化触媒、酸化触媒、ヒドロホルミル化触媒、還 元触媒、異性化触媒、重合触媒、カルボニル化触媒、改質触媒、オレフィン複分 解触媒、フィッシャー・トロプシュ(Fischer-Tropsch)触媒、ガス化触媒または それらの混合物を含有する、請求項220に記載の系。 225.ペンダントリガンド置換吸着剤および/または触媒系を製造する方法であ って、該方法は、以下を包含する: (i)以下を含有する成分を混合すること: (a)コロイド状金属酸化物またはコロイド状メタロイド酸化物を含有するペ ンダントリガンド置換または非置換バインダー、 (b)ペンダントリガンド置換または非置換酸化物吸着剤および/または酸化物 触媒粒子、および (c)酸、 ここで、成分(a)および(b)の少なくとも1個は、ペンダントリガンド置換され ている;および (ii)該混合物から、充分な量の水を除去して、成分(a)および(b)を架橋し、ペ ンダントリガンド置換吸着剤および/または触媒およびバインダー系を形成する こと。 226.さらに、(iii)工程(ii)で得られた系に金属複合体を結合させて、固定化 触媒系を形成することを包含する、請求項225に記載の方法。 227.前記結合工程(iii)が、蒸着、初期湿潤(incipient wetness)、水含浸ま たは非水含浸を包含する、請求項226に記載の方法。 228.さらに、工程(i)の前に、非置換バインダーを、ヒドロキシル反応性化合 物と反応させて、ペンダントリガンド置換バインダーを生成することを包含する 、請求項226に記載の方法。 229.さらに、工程(i)の前に、非置換酸化物吸着剤および/または酸化物触媒 粒子を、ヒドロキシル反応性化合物と反応させて、ペンダントリガンド置換酸化 物吸着剤および/または酸化物触媒粒子を生成することを包含する、請求項226に 記載の方法。 230.さらに、工程(i)の前に、非置換バインダーおよび非置換酸化物吸着剤お よび/または酸化物触媒粒子を、ヒドロキシル反応性化合物と反応させて、ペン ダントリガンド置換バインダーおよび置換酸化物吸着剤および/または酸化物触 媒粒子を生成することを包含する、請求項226に記載の方法。 231.請求項226に記載の方法により製造した固定化吸着剤および/または触媒 およびバインダー系。 232.iii)工程(ii)で得られた酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子およ びバインダー系を、ヒドロキシル反応性化合物と反応させて、ペンダントリガン ド置換酸化物吸着剤および/または酸化物触媒およびバインダー系を形成するこ とをさらに包含する、請求項71に記載の方法。 233.(iv)工程(iii)の後、工程(iii)で得られた系に、金属複合体を結合して 、固定化触媒系を形成することをさらに包含する、請求項232に記載の方法。 234.前記バインダーが、ペンダントリガンド置換されている、請求項233に記 載の方法。 235.前記酸化物吸着剤および/または触媒粒子が、ペンダントリガンド置換さ れている、請求項232に記載の方法。 236.前記酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子および前記バインダーが 、共に、ペンダントリガンド置換されている、請求項233に記載の方法。 237.前記結合工程(iv)が、蒸着、初期湿潤、水含浸または非水含浸を包含す る、請求項233に記載の方法。 238.請求項232に記載の方法により製造したペンダントリガンド置換吸着剤お よび/または触媒およびバインダー系。 239.請求項233に記載の方法により製造した固定化吸着剤および/または触媒 およびバインダー系。 240.混入物を吸着剤粒子内にカプセル化する方法であって、該方法は、混入 物を吸着した請求項33に記載の粒子を、該粒子の細孔を閉じるのに充分な温度ま で加熱して、それにより、該混入物を該粒子内にカプセル化することを包含する 。 241.混入物を吸着剤粒子内にカプセル化する方法であって、該方法は、混入 物を吸着した請求項97に記載の系を、該粒子の細孔を閉じるのに充分な温度まで 加熱して、それにより、該混入物を該系内にカプセル化することを包含する。 242.前記温度が、450℃〜2000℃である、請求項240に記載の方法。 243.前記温度が、450℃〜2000℃である、請求項241に記載の方法。 244.前記酸が、酢酸、安息香酸、酪酸、クエン酸、脂肪酸、乳酸、マレイン 酸、マロン酸、シュウ酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、酒石酸、プロ ピオン酸、吉草酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプ リン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカ ン酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ヘンエイコ サン酸、ベヘン酸、トリオサン酸、リグノセリン酸、ペンタコサン酸、セロチン 酸、ヘプタサン酸、モンタン酸、ノナコサン酸、メリシン酸、フタル酸、グルタ ル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ケイ皮酸、アクリル酸、クロト ン酸、リノール酸またはそれらの混合物を包含する、請求項89に記載の方法。 245.混入物を吸着した請求項33に記載の系を再生する方法であって、該方法 は、該系を熱的に酸化すること、または該系を、(1)アンモニア水、ホスフィン 、洗浄剤またはそれらの混合物を含有する試薬洗剤;(2)pH変化を起こすための 酸または塩基;または(3)ルイス酸または塩基と接触させることを包含する。 246.以下を含有する、固定化吸着剤および/または触媒およびバインダー系: (a)バインダー、および (b)酸化物吸着剤および/または酸化物触媒粒子、および (c)金属複合体、 ここで、成分(a)は、成分(b)と架橋されており、ここで、該金属複合体(c)は 、成分(a)および/または(b)と直接結合されている。 247.さらに、工程(ii)で得られた系に、金属複合体を直接結合させて、固定 化触媒系を形成することを包含する、請求項71に記載の方法。 248.請求項247に記載の方法により製造した粒子。 249.混入物を吸着した請求項35に記載の系を再生する方法であって、該方法 は、該系を熱的に酸化すること、または該系を、(1)アンモニア水、ホスフィン 、洗浄剤またはそれらの混合物を含有する試薬洗剤;(2)pH変化を起こすための 酸または塩基;または(3)ルイス酸または塩基と接触させることを包含する。 250.請求項97に記載の系の物理的特性を変える方法であって、該方法は、請 求項97に記載の系を、該物理的特性をそのように変えるのに充分な時間にわたっ て、加熱することを包含する。 251.前記加熱が、前記系の表面積を高めるように行われる、請求項250に記載 の方法。 252.前記物理的特性が、表面積、細孔面積、バルク密度、骨格面積または多 孔率を包含する、請求項251に記載の方法。 253.前記バインダーおよび酸化物吸着剤および/または触媒粒子上のペンダン トリガンド置換が、独立して、複合体化基末端を有する少なくとも1個のペンダ ントリガンド部分を含有する、請求項213に記載の系。 254.前記ペンダントリガンド部分が、さらに、テザー端を含有する、請求項2 53に記載の系。 255.前記テザー端が、脂肪族基、芳香族基、シリル基、シロキシ基またはそ れらの組合せまたはそれらのオリゴマーまたは重合体を含有する、請求項253に 記載の系。 256.前記テザー端が、脂肪族基または芳香族基であり、該脂肪族基または芳 香族基が、1個〜20個の炭素を有し、分枝または非分枝であり、置換または非置 換を含有する、請求項255に記載の系。 257.前記複合体化基が、孤立電子対を有する基を含有する、請求項253に記載 の系。 258.前記複合体化基が、ヒドロキシル基、エーテル、チオール、チオエーテ ル、アミン、一置換または二置換アミン、ホスフィン、一置換または二置換ホス フィンまたはそれらの混合物を含有する、請求項253に記載の系。 259.前記複合体化基が、不飽和有機部分を含有する、請求項253に記載の系。 260.前記不飽和有機部分が、環式、非環式または芳香族である、請求項259に 記載の系。 261.前記非環式不飽和有機部分が、オレフィン、アリル、ジエン、トリエン またはそれらの混合物を含有する、請求項260に記載の系。 262.前記環式不飽和有機部分が、シクロペンタジエン、シクロヘプタトリエ ン、シクロオクタジエン、シクロオクテトラエンまたはそれらの混合物を含有す る、請求項260に記載の系。 263.前記芳香族不飽和有機部分が、ベンゼン、ナフタレン、アントラセンま たはそれらの混合物を含有する、請求項260に記載の系。 264.前記除去が、加熱または乾燥剤の使用による、請求項225に記載の方法。 265.前記除去が、加熱による、請求項225に記載の方法。 266.前記バインダーが、コロイド状アルミナ、コロイド状シリカ、コロイド 状金属酸化物またはそれらの混合物を含有し、該金属が、鉄である、請求項225 に記載の方法。 267.前記バインダーが、コロイド状アルミナである、請求項225に記載の方法 。 268.前記バインダーが、前記混合物の1重量%〜99.9重量%である、請求項2 25に記載の方法。 269.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、前記混合物の10重量% 〜35重量%である、請求項225に記載の方法。 270.前記成分(b)が、少なくとも2種の異なるタイプの酸化物吸着剤および/ または触媒粒子を含有する、請求項225に記載の方法。 271.前記成分(b)が、少なくとも3種の異なるタイプの酸化物吸着剤および/ または触媒粒子を含有する、請求項225に記載の方法。 272.前記成分(b)が、金属酸化物粒子を含有する、請求項225に記載の方法。 273.前記成分(b)が、非セラミック多孔性金属酸化物粒子を含有する、請求項 225に記載の方法。 274.前記成分(b)が、アルミニウム、チタン、銅、バナジウム、ケイ素、マン ガン、鉄、亜鉛、ジルコニウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、 バリウム、ホウ素、ガリウム、インジウム、タリウム、ゲルマニウム、スズ、鉛 、ヒ素、アンチモン、またはビスマスの酸化物あるいはゼオライトあるいはそれ らの混合物の粒子を含有する、請求項225に記載の方法。 275.前記成分(b)が、化学量論および酸化状態を変えた同じ金属を有する少な くとも2種の金属酸化物粒子の混合物を含有する、請求項225に記載の方法。 276.前記成分(b)が、酸化アルミニウム、二酸化チタン、酸化銅、五酸化バナ ジウム、二酸化ケイ素、二酸化マンガン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム またはゼオライトの粒子を含有する、請求項225に記載の方法。 277.前記成分(b)が、さらに、酸化アルミニウム、二酸化チタン、酸化銅、五 酸化バナジウム、二酸化ケイ素、二酸化マンガン、酸化鉄、酸化亜鉛、ゼオライ ト、活性炭、でい炭、亜鉛またはスズの第二タイプの吸着剤および/または触媒 粒子を含有する、請求項276に記載の方法。 278.前記成分(b)が、300℃〜700℃の粒子温度でその前駆体をか焼酸化アルミ ニウムにか焼することにより生成した非晶質でない非セラミック結晶性多孔性か 焼酸化アルミニウム粒子を含有する、請求項225に記載の方法。 279.前記か焼酸化アルミニウム粒子が、γ形状、χ-ρ形状またはη形状であ る、請求項278に記載の方法。 280.前記か焼酸化アルミニウム粒子が、酸活性化処理で前処理されている、 請 求項279に記載の方法。 281.前記酸が、脂肪族またはアリールカルボン酸を含有する、請求項225に記 載の方法。 282.前記酸が、硝酸、硫酸、塩酸、ホウ酸、酢酸、ギ酸、リン酸またはそれ らの混合物を含有する、請求項225に記載の方法。 283.前記酸が、酢酸または硝酸である、請求項225に記載の方法。 284.前記酸の濃度が、0.15N〜8.5Nである、請求項225に記載の方法。 285.前記架橋温度が、25℃〜400℃である、請求項225に記載の方法。 286.前記架橋温度が、70℃〜150℃であり、そして前記バインダーが、コロイ ド状アルミナまたはコロイド状シリカである、請求項225に記載の方法。 287.前記除去が、加熱または乾燥剤の使用による、請求項232に記載の方法。 288.前記除去が、加熱による、請求項232に記載の方法。 289.前記バインダーが、コロイド状アルミナ、コロイド状シリカ、コロイド 状金属酸化物またはそれらの混合物を含有し、該金属が、鉄である、請求項232 に記載の方法。 290.前記バインダーが、コロイド状アルミナである、請求項232に記載の方法 。 291.前記バインダーが、前記混合物の1重量%〜99.9重量%である、請求項2 32に記載の方法。 292.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、前記混合物の10重量% 〜35重量%である、請求項232に記載の方法。 293.前記成分(b)が、少なくとも2種の異なるタイプの酸化物吸着剤および/ または触媒粒子を含有する、請求項232に記載の方法。 294.前記成分(b)が、少なくとも3種の異なるタイプの酸化物吸着剤および/ または触媒粒子を含有する、請求項232に記載の方法。 295.前記成分(b)が、金属酸化物粒子を含有する、請求項232に記載の方法。 296.前記成分(b)が、非セラミック多孔性金属酸化物粒子を含有する、請求項 232に記載の方法。 297.前記成分(b)が、アルミニウム、チタン、銅、バナジウム、ケイ素、マン ガン、鉄、亜鉛、ジルコニウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、 バリウム、ホウ素、ガリウム、インジウム、タリウム、ゲルマニウム、スズ、鉛 、ヒ素、アンチモン、またはビスマスの酸化物あるいはゼオライトあるいはそれ らの混合物の粒子を含有する、請求項232に記載の方法。 298.前記成分(b)が、化学量論および酸化状態を変えた同じ金属を有する少な くとも2種の金属酸化物粒子の混合物を含有する、請求項232に記載の方法。 299.前記成分(b)が、酸化アルミニウム、二酸化チタン、酸化銅、五酸化バナ ジウム、二酸化ケイ素、二酸化マンガン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム またはゼオライトの粒子を含有する、請求項232に記載の方法。 300.前記成分(b)が、さらに、酸化アルミニウム、二酸化チタン、酸化銅、五 酸化バナジウム、二酸化ケイ素、二酸化マンガン、酸化鉄、酸化亜鉛、ゼオライ ト、活性炭、でい炭、亜鉛またはスズのスズの第2のタイプの吸着剤および/ま たは触媒粒子を含有する、請求項299に記載の方法。 301.前記成分(b)が、300℃〜700℃の粒子温度でその前駆体をか焼酸化アルミ ニウムにか焼することにより生成した非晶質でない非セラミック結晶性多孔性か 焼酸化アルミニウム粒子を含有する、請求項232に記載の方法。 302.前記か焼酸化アルミニウム粒子が、γ形状、χ-ρ形状またはη形状であ る、請求項301に記載の方法。 303.前記か焼酸化アルミニウム粒子が、酸活性化処理で前処理されている、 請求項302に記載の方法。 304.前記酸が、脂肪族またはアリールカルボン酸を含有する、請求項232に記 載の方法。 305.前記酸が、硝酸、硫酸、塩酸、ホウ酸、酢酸、ギ酸、リン酸またはそれ らの混合物を含有する、請求項232に記載の方法。 306.前記酸が、酢酸または硝酸である、請求項232に記載め方法。 307.前記酸の濃度が、0.15N〜8.5Nである、請求項232に記載の方法。 308.前記架橋温度が、25℃〜400℃である、請求項232に記載の方法。 309.前記架橋温度が、70℃〜150℃であり、そして前記バインダーが、コロイ ド状アルミナまたはコロイド状シリカである、請求項232に記載の方法。 310.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、そして前記粒子が、酸 化 アルミニウム、マンガンの混合酸化物、酸化銅および炭素を含有する、請求項97 に記載の系。 311.さらに、水酸化リチウムを含有する、請求項310に記載の系。 312.前記混入物が、アニオン、オキソアニオン、カチオンまたはポリオキソ アニオンを含有する、請求項39に記載の方法。 313.前記混入物が、アニオン、オキソアニオン、カチオンまたはポリオキソ アニオンを含有する、請求項148に記載の方法。 314.前記加熱工程が、25℃〜400℃で行われる、請求項63に記載の方法。 315.前記加熱工程が、70℃〜150℃で行われる、請求項63に記載の方法。 316.前記バインダーが、コロイド状アルミナである、請求項94に記載の方法 。 317.前記バインダーが、コロイド状アルミナまたはコロイド状シリカではな い、請求項97に記載の系。 318.前記酸化物吸着剤および/または触媒粒子が、酸増強処理されていない、 請求項97に記載の系。 319.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、そして前記粒子が、酸 化アルミニウム、酸化亜鉛および酸化銅を含有する、請求項97に記載の系。 320.前記バインダーが、コロイド状アルミナであり、そして前記粒子が、酸 化アルミニウムおよび酸化銅を含有する、請求項97に記載の系。 321.前記系が、触媒支持体ではない、請求項97に記載の系。 322.前記粒子温度が、400℃〜700℃である、請求項111に記載の系。 323.混入物を吸着剤粒子内にカプセル化する方法であって、該方法は、混入 物を吸着した請求項35に記載の粒子を、該粒子の細孔を閉じるのに充分な温度ま で加熱して、それにより、該混入物を該粒子内にカプセル化することを包含する 。 324.前記温度が、450℃〜2000℃である、請求項323に記載の方法。 325.前記粒子(b)が、Al2O3、TiO2、CuO、Cu2O、V2O5、SiO2、MnO2、Mn2O3、M n3O4、ZnO、WO2、WO3、Re2O7、As2O3、As2O5、MgO、ThO2、Ag2O、AgO、CdO、SnO2 、PbO、FeO、Fe2O3、Fe3O4、Ru2O3、RuO、OsO4、Sb2O3、CoO、CO2O3、NiOまた はゼオライトを含有する、請求項97に記載の系。 326.前記粒子(b)が、さらに、アルミニウム、チタン、銅、バナジウム、ケイ 素、マンガン、鉄、亜鉛、ジルコニウム、タングステン、レニウム、ヒ素、マグ ネシウム、トリウム、銀、カドミウム、スズ、鉛、アンチモン、ルテニウム、オ スミウム、コバルト、ニッケルまたはゼオライトの酸化物、石炭およびココナッ ツ炭素を含めた活性炭、でい炭、亜鉛またはスズの第2のタイプの吸着剤および /または触媒粒子を含有する、請求項325に記載の系。 327.前記粒子(b)が、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素および活性炭を含有す る、請求項97に記載の系。
JP10501735A 1996-06-12 1997-06-09 酸接触増強吸着剤および/または触媒ならびにバインダー系 Pending JP2000512205A (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US66233196A 1996-06-12 1996-06-12
US08/662,331 1996-10-21
US08/734,330 1996-10-21
US08/734,331 1996-10-21
US08/734,331 US5985790A (en) 1994-12-07 1996-10-21 Method of making acid contacted enhanced aluminum oxide adsorbent particle
US08/734,330 US5948726A (en) 1994-12-07 1996-10-21 Adsorbent and/or catalyst and binder system and method of making therefor
PCT/US1997/009938 WO1997047380A1 (en) 1996-06-12 1997-06-09 Acid contacted enhanced adsorbent and/or catalyst and binder system

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000512205A true JP2000512205A (ja) 2000-09-19

Family

ID=27418064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10501735A Pending JP2000512205A (ja) 1996-06-12 1997-06-09 酸接触増強吸着剤および/または触媒ならびにバインダー系

Country Status (10)

Country Link
EP (1) EP0914199A1 (ja)
JP (1) JP2000512205A (ja)
KR (1) KR20000016603A (ja)
CN (1) CN1228036A (ja)
AU (1) AU728032B2 (ja)
BR (1) BR9709786A (ja)
CA (1) CA2257509A1 (ja)
IL (1) IL127164A0 (ja)
NZ (1) NZ332987A (ja)
WO (1) WO1997047380A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010149050A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Sud-Chemie Catalysts Inc 硝酸性窒素含有水処理用固体触媒および該触媒を用いた硝酸性窒素含有水の処理方法
KR101159986B1 (ko) 2010-07-23 2012-06-26 최태현 이산화탄소 흡착 카트리지의 제조방법
JP2015021869A (ja) * 2013-07-19 2015-02-02 三浦工業株式会社 ポリ塩化ビフェニル類の抽出方法
JP2015164724A (ja) * 2015-04-03 2015-09-17 クラリアント触媒株式会社 金属水素化物含有排ガスの除害剤及び除害方法
KR102119503B1 (ko) * 2018-12-12 2020-06-16 주식회사 포스코 Cog 중 황화수소를 제거할 수 있는 반응촉매제 제조 방법

Families Citing this family (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0921179A1 (en) * 1997-12-05 1999-06-09 Fina Research S.A. Production of olefins
US6398964B1 (en) 1999-08-19 2002-06-04 Koch Microelectronic Service Company, Inc. Process for treating aqueous waste containing copper and copper CMP particles
US6338803B1 (en) 1999-08-30 2002-01-15 Koch Microelectronic Service Co., Inc. Process for treating waste water containing hydrofluoric acid and mixed acid etchant waste
US6203705B1 (en) 1999-10-22 2001-03-20 Koch Microelectronic Service Company, Inc. Process for treating waste water containing copper
WO2002040149A2 (en) * 2000-11-17 2002-05-23 Apyron Technologies, Inc. Acid contacted enhanced adsorbent particle, binder and oxide adsorbent and/or oxide catalyst system, and method of making and using therefor
MXPA06003179A (es) * 2003-09-19 2006-06-23 Univ Wyoming Sistema y metodo para remover arsenito y arseniato de agua.
DE102010021554A1 (de) * 2010-05-21 2011-11-24 Siemens Aktiengesellschaft Bauteil mit einer katalytischen Oberfläche, Verfahren zu dessen Herstellung und Verwendung dieses Bauteils
DE102010021553A1 (de) 2010-05-21 2011-11-24 Siemens Aktiengesellschaft Bauteil mit einer katalytischen Oberfläche, Verfahren zu dessen Herstellung und Verwendung dieses Bauteils
AU2012355638B2 (en) * 2011-12-22 2016-02-18 3M Innovative Properties Company Filtration medium comprising a metal-containing particulate
KR102079994B1 (ko) 2011-12-22 2020-04-14 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 탄소 옥시칼코게나이드 및 금속 염의 열분해 생성물을 포함하는 여과 장치 및 이 열분해 생성물로 클로라민을 제거하는 방법
DE102012018629A1 (de) * 2012-09-21 2014-03-27 Clariant International Ltd. Verfahren zur Reinigung von Abgas und zur Regenerierung eines Oxidationskatalysators
CN103041779A (zh) * 2012-12-31 2013-04-17 尚欣 一种正癸酸改性椰壳活性炭吸附剂
JP6444986B2 (ja) 2014-03-11 2018-12-26 国立研究開発法人科学技術振興機構 水媒体中ヒドリド異性化反応用固体触媒
CN106268823B (zh) * 2015-06-11 2019-12-03 佛山市德品高新材料有限公司 一种含Cu(I)的催化剂及用其催化糠醛加氢的方法
KR101736656B1 (ko) 2016-01-27 2017-05-17 부산대학교 산학협력단 다공성 금속 산화물의 제조 방법
CN106861625A (zh) * 2017-04-17 2017-06-20 东南大学 一种改性活性炭的制备方法
CN107043656B (zh) * 2017-04-24 2019-08-02 中国天辰工程有限公司 一种用于洗涤硅铝磷分子筛的分散剂及洗涤装置
CN107376841A (zh) * 2017-09-15 2017-11-24 江苏科力特环保科技有限公司 一种高效除污剂
CN107817281B (zh) * 2017-12-01 2020-04-10 无锡市尚沃医疗电子股份有限公司 一种用于呼气检测的no电化学传感器
CN107986375A (zh) * 2017-12-12 2018-05-04 常州琨瑶纺织品有限公司 一种皮革废水吸附剂的制备方法
CN108187685A (zh) * 2017-12-30 2018-06-22 宁波高新区州致科技有限公司 一种催化剂组合物在抑制烟气中氮氧化物排放中的应用
CN108585097B (zh) * 2018-02-13 2021-03-26 洛阳理工学院 一种含铜离子废水的吸附处理方法
CN108654554B (zh) * 2018-02-13 2021-06-11 洛阳理工学院 一种丁二酸表面改性介孔氧化铝吸附剂的制备方法
CN108948251B (zh) * 2018-06-15 2020-07-24 广州市环境保护设备厂有限公司 一种改性复合孔结构吸附树脂及其制备方法
CN109046230A (zh) * 2018-08-28 2018-12-21 陈彦霖 一种鸟巢型费托合成蜡深度脱杂吸附剂的制备方法
CN110255594B (zh) * 2019-06-20 2022-02-18 萍乡市华顺环保化工填料有限公司 一种活性氧化铝的制备方法
CN111085113B (zh) * 2019-12-26 2022-02-22 北京碧水源科技股份有限公司 非光电响应氧化降解氨氮的脱铵超滤膜、制备方法及其在污水脱铵中的应用
CN113351215B (zh) * 2020-03-05 2022-12-20 石河子市中易连疆新能源有限责任公司 一种核壳结构催化剂、其制备方法及其应用
CN115485250B (zh) * 2020-05-08 2024-07-19 松下知识产权经营株式会社 玻璃面板单元、吸气材料、吸气材料组合物以及用于制造玻璃面板单元的方法
CN113877625B (zh) * 2020-07-01 2023-10-31 中国石油化工股份有限公司 分子筛催化剂的再生方法及其应用
CN112209488B (zh) * 2020-07-24 2021-11-30 东莞理工学院 改性生活垃圾焚烧炉渣提高催化h2o2处理有机废水的方法
CN113019321A (zh) * 2021-03-04 2021-06-25 太原理工大学 一种煤基颗粒及其制备方法和在过滤煤炭废水中的用途
CN113023821A (zh) * 2021-04-15 2021-06-25 黑龙江省科学院自然与生态研究所 一种降低五大连池重碳酸矿泉水中镍含量的方法
CN114849729A (zh) * 2022-05-23 2022-08-05 安徽泽汶环保科技有限公司 一种空气净化用紫外光催化氧化降解宠物异味复合材料及其制备方法
CN114950444B (zh) * 2022-06-02 2024-03-29 实友化工(扬州)有限公司 一种负载型镍系催化剂及其制备方法
CN115735911A (zh) * 2022-11-16 2023-03-07 中国农业科学院农业环境与可持续发展研究所 一种促进作物生长的活性剂及其制备方法与应用
CN116059739B (zh) * 2023-03-06 2024-02-27 山东华城工程技术有限公司 一种银掺杂表面改性多功能滤料及其制备方法与应用
CN116495753B (zh) * 2023-04-26 2024-06-18 中国科学院生态环境研究中心 一种工业废盐重结晶纯化资源化方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3997476A (en) * 1975-07-08 1976-12-14 Exxon Research And Engineering Company Alumina treatment
US4558031A (en) * 1983-01-24 1985-12-10 Her Majesty The Queen In Right Of Canada, As Represented By The Minister Of Energy, Mines And Resources Of Canada High porosity catalyst
US4547487A (en) * 1983-05-19 1985-10-15 Gulf Research & Development Company Process for preparing catalysts
JPS605215A (ja) * 1983-06-22 1985-01-11 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 浄水用濾材
US5212131A (en) * 1991-02-20 1993-05-18 Innovative Research Enterprises Low pressure drop filter

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010149050A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Sud-Chemie Catalysts Inc 硝酸性窒素含有水処理用固体触媒および該触媒を用いた硝酸性窒素含有水の処理方法
KR101159986B1 (ko) 2010-07-23 2012-06-26 최태현 이산화탄소 흡착 카트리지의 제조방법
JP2015021869A (ja) * 2013-07-19 2015-02-02 三浦工業株式会社 ポリ塩化ビフェニル類の抽出方法
JP2015164724A (ja) * 2015-04-03 2015-09-17 クラリアント触媒株式会社 金属水素化物含有排ガスの除害剤及び除害方法
KR102119503B1 (ko) * 2018-12-12 2020-06-16 주식회사 포스코 Cog 중 황화수소를 제거할 수 있는 반응촉매제 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
KR20000016603A (ko) 2000-03-25
CA2257509A1 (en) 1997-12-18
NZ332987A (en) 2000-02-28
BR9709786A (pt) 1999-08-10
AU728032B2 (en) 2001-01-04
AU3305897A (en) 1998-01-07
WO1997047380A1 (en) 1997-12-18
EP0914199A1 (en) 1999-05-12
CN1228036A (zh) 1999-09-08
IL127164A0 (en) 1999-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000512205A (ja) 酸接触増強吸着剤および/または触媒ならびにバインダー系
US6342191B1 (en) Anchored catalyst system and method of making and using thereof
US5985790A (en) Method of making acid contacted enhanced aluminum oxide adsorbent particle
US5948726A (en) Adsorbent and/or catalyst and binder system and method of making therefor
Sun et al. Elaborate design of polymeric nanocomposites with Mg (ii)-buffering nanochannels for highly efficient and selective removal of heavy metals from water: case study for Cu (ii)
US20170333872A1 (en) Process to prepare adsorbents from organic fertilizer and their applications for removal of acidic gases from wet air streams
WO2002040149A2 (en) Acid contacted enhanced adsorbent particle, binder and oxide adsorbent and/or oxide catalyst system, and method of making and using therefor
WO1998017365A1 (en) Enhanced adsorbent and room temperature catalyst particle and method of making and using therefor
JP5568726B2 (ja) 酸化チタン/層状複水酸化物複合体及びその製造方法
Vojoudi et al. Post-modification of nanoporous silica type SBA-15 by bis (3-triethoxysilylpropyl) tetrasulfide as an efficient adsorbent for arsenic removal
WO2002016026A2 (en) Adsorbent and/or catalyst compounds promoted with halide ions and methods of making and using thereof
JP5885746B2 (ja) 銅酸化物、亜鉛酸化物及びジルコニウム酸化物を含む吸着組成物の活性化方法
JP5619788B2 (ja) 物質流からcoを除去するための吸着体及びその除去方法
KR101680610B1 (ko) 산성가스 제거용 활성탄 흡착제 및 이의 제조방법
US20010009884A1 (en) Adsorbent and/or catalyst and binder system and method of making and using therefor
AU708178B2 (en) Acid contacted enhanced adsorbent particle and method of making and using therefor
Anbia et al. The examination of surface chemistry and porosity of carbon nanostructured adsorbents for 1-naphthol removal from petrochemical wastewater streams
US9199220B2 (en) Process for the activation of a copper-, zinc- and zirconium oxide-comprising adsorption composition
Vilarrasa-García et al. Synthesis and characterization of metal-supported mesoporous silicas applied to the adsorption of benzothiophene
JP2013537104A (ja) 銅と亜鉛とジルコニウムの酸化物を含む吸着組成物の再生方法
JP4841768B2 (ja) 含クロム酸化物からなる窒素酸化物吸着剤及びその製造方法
MXPA98010535A (en) System of adsorbent and / or catalyst and agglomerante enhanced by contact with ac
WO2024076726A1 (en) Carbon block impregnated with titanium (hydr)oxides
Shi et al. Synthesis and properties of mesoporous-based materials for environmental applications
Hananea et al. The use of TiO2 immobilized into Grape Marc-based Activated carbon for RB-5 Azo dye photocatalytic degradation