JP2000511797A - 補綴作業の準備のための歯科用作業模型の製作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 補綴作業の準備のための歯科用作業模型の製作装置は、半液体の模型材料を受容する本体部材を備え、その本体部材は対向する内側空洞壁及び外側空洞壁により境界を画されためくらの弓形空洞を有する。弓形空洞のめくら端部は、本体部材と一体である犠牲膜により閉鎖される。犠牲膜は、弓形空洞内に半液体の模型材料を収容するために十分な厚さを有し、且つ、例えば研削により容易に除去するのに十分な厚さを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 補綴作業の準備のための歯科用作業模型の製作装置 本発明は、補綴作業の準備のための歯科用作業模型の製作装置、及びそのよう な装置を使用する歯科用作業模型の製作方法に関する。 歯科用人工補綴物の製作は、歯科用作業模型の製作を必要とし、その作業模型 は、その上に補綴物が作られるべき患者の口の正確な複製である。典型的に、歯 科用作業模型は、基体上に固定された歯、並びに可能であれば患者の１つの顎の 歯肉、下顎部、口蓋などの実際的な模型を含む。次に、その上に歯科用補綴物を 製作すべき模型の特定の歯を模型全体から区分する（“ダイス型（die）”と呼 ばれるものを作るために）ことができる。補綴物の準備中には、模型上で個々の ダイス型をそれらの元の位置に再配置して補綴物を患者にフィットさせることを 可能とする必要がある。 最終製作物の誤差は、ダイス型を正しく再配置したようであるが実際にはそれ らの正確な位置から少し外れているあらゆるシステムにより生じることがある。 補綴物が完成すると、それは補綴物を配置すべき歯を含むこの作業模型に適合し 、且つ（他方の顎の歯の）対向する模型と噛み合うであろうが、患者の口には必 ずしも適合しないであろう。その際には、補綴物をトリム（trim）して正しいは め合いを得るか、若しくは実際に補綴物を完全に再製作する必要があり、時間及 び資金を浪費する。 歯科用作業模型は、典型的に歯科用ダイス型用石、若しくは鋳造する時に半液 体であり、硬化後に堅くなる他の模型材料により製作される。先ず、患者の口の ２つの顎の型穴（impression）を、典型的にはシリコン型穴材料中にとる。この 型穴を半液体の模型材料で 満たし、患者の口の実際的模型を作る。更に、ある形状のトレー又は模型形成器 を半液体の模型材料により満たし、基体を作る。材料が満たされた、患者の口の 片方の顎の型穴を基体上に反転させる。模型材料が硬化すると、患者の顎の一体 的な模型が作られ、それは先に概説したように区分される。 歯科専門家が、歯科用模型を個々のダイス型に区分し、次に模型の区分を、近 接するダイス型及び更に対向する模型と以前の関係に戻すことを可能とする正確 な位置合わせ装置を所持する必要性が長期に渡って存在してきた。この正確な関 係は、補綴物の製作プロセスにとって極めて重要である。 US-A-4283173（Browne et al）は、両側に開放部を有するベースを備える補綴 作業の準備のための歯科用作業模型の製作装置を開示する。顎の形状に適合する 中空部は、両内面上にリブを与える。リブは模型材料の保持部材として機能し、 頂部から底部に渡って一定の勾配を有する傾斜形状を有し、中空部は底部から頂 部に向かって広がっている。ベースは両側に開放部を与えるので、ダイス型の再 配置を頂部と底部の両方からチェックすることができる。しかし、開放した底部 トレーは柔らかい半液体模型材料を収容することはできない。ベンチ（bench） 面（又は他の面）上に位置する開放底部トレー内に半液体模型材料を注入すると 、半液体模型材料はトレーとベンチ面との間の間隙を通って流れ、模型上にばり （flash）を生じさせる。このばりは模型から効果的に除去することができず、 再配置プロセスに不正確性を生じさせる。 トレーの下端に固定された分離した底部カバープレートを使用する他の装置は 、半液体模型材料の収容において部分的に成功している。しかし、分離した底部 カバープレートとトレーの下端との間のシールを通じて半液体が流れる傾向が依 然としてあり、模型上にば りを生じさせる。これらの問題から、模型材料をトレーに注ぐ時及びその後の処 理において専門家は非常に慎重でなければならず、現在のシステムを技術的に微 妙なものとしている。 本発明の目的は、補綴作業の準備のための歯科用作業模型の改善された製作装 置を提供することにある。 本発明の第１の観点によれば、補綴作業の準備のための歯科用作業模型の製作 装置が提供され、その装置は、対向する内側空洞壁及び外側空洞壁により境界を 画されためくら弓形空洞を有し、半液体の模型材料を受容する本体部材を備え、 弓形空洞のめくら端部は膜により閉鎖され、膜は本体部材と一体であり、弓形空 洞内に半液体の模型材料を収容するために十分な厚さを有し、容易に除去するた めに十分な厚さを有する。 そのような犠牲膜を設けて、半液体模型材料を注ぎ込むめくら弓形空洞を規定 することは、作業模型のベースにおける半液体模型材料の漏れにより歯科用作業 模型上にばりが生じる危険を除去し、それにより再配置プロセスにおける不正確 の危険を減少させる。ダイス型材料が硬化した後、犠牲膜を例えば研削により除 去して作業模型の下面を露出させ、ダイス型が完全にかつ正確に本体部材内に再 配置されたか時に専門家が確認することを可能とする。この犠牲膜は、ダイス型 の垂直方向再配置のための他の援助の必要性をなくし、それにより装置をより経 済的に製造することを可能とし、装置を各模型に特有のものとする。 有利に、犠牲膜の外面は、膜が形成される本体部材の外面から外側へ突出して いる。この形態は、同一の膜厚に対して研削されるべき材料の量を減少させる。 膜の内面は、膜が形成される本体部材の外面と同一平面上にあるようにすること ができる。有利に、膜が形成される本体部材の外面を超えて弓形空洞が突出する 。この形態は、 何時十分な量の膜が除去されてダイス型材料が見えるように露出したかを研削中 に操作者が見分けることを可能とする。 研削中に除去されるべき材料の量を減少させるために、犠牲膜は弓形空洞と同 一の平面形状を有する。 犠牲膜は本体部材と共に１つの部材として形成され、半液体材料が漏れる危険 をなくす。 典型的に、犠牲膜は０．２ｍｍから０．９ｍｍの範囲内の厚さを有する。この 厚さの範囲は、半液体の模型材料を収容するために十分に強く堅いが、典型的に 研削プロセスによって容易かつ迅速に除去するために十分に薄い膜を提供する。 典型的に、装置はプラスチック材料により作られる。 本発明の第２の観点によれば、補綴作業の準備のための歯科用作業模型の製作 装置が提供され、その装置は、対向する内側空洞壁及び外側空洞壁により境界を 画された弓形空洞を有する本体部材と、及び前記内側空洞壁を横切って弓形空洞 内へ突出する取り外し可能な突出手段とを備える。 前記内側空洞壁を横切って弓形空洞内へ突出する取り外し可能な突出手段を設 けることは、歯科用作業模型が個々のダイス型に切断された後においても歯科用 作業模型を装置内に保持することを可能とする。半液体模型材料が弓形空洞内に 注ぎ込まれると、取り外し可能な突出手段は弓形空洞内へ突出し、それにより完 成した歯科用作業モデル内に存在する模型材料に溝を形成する。取り外し可能な 突出手段は取り外され、作業模型が装置から除去され、区分されることを可能と する。弓形空洞内にダイス型が再配置されると、取り外し可能な突出手段は歯科 用作業模型中のダイス型内の溝内へ突出し、それに続く作業及び推移中にダイス 型を装置内に保持することを可能とする。 単純のため、取り外し可能な突出手段は前記内側空洞壁を横切って延びる第１ の位置を有する。有利に、前記取り外し可能な突出手段はプレートからなる。 ダイス型の再配置を補助するために、前記空洞壁の各々は弓形空洞内へ延びる 複数の突出部を有する。有利に、前記空洞壁の各々の突出部のピッチ及び／又は 振幅は、前記空洞壁の各々の１つの端部からの距離に応じて変化する。最も好適 には、前記複数の突出部は複数の鋸歯状切欠きからなる。 従って、本発明の第３の観点は、補綴作業の準備のための歯科用作業模型の製 作装置を提供し、その装置は、対向する内側空洞壁及び外側空洞壁により境界を 画された弓形空洞を有する本体部材を備え、前記空洞壁の少なくとも１つは弓形 空洞内へ延びる複数の突出部を有し、突出のピッチは前記空洞壁の１つの端部か らの距離に応じて変化し、近接する突出部のあらゆる対の間のピッチは少なくと も１つの近接する突出部の近接する対の間のピッチと異なる。 更に、本発明の第４の観点は、補綴作業の準備のための歯科用作業模型の製作 装置を提供し、その装置は、対向する内側及び外側空洞壁により境界を画された 弓形空洞を有する本体部材を備え、前記空洞壁の少なくとも１つは弓形空洞内へ 延びる複数の突出部を有し、突出部の振幅は前記空洞の１つの端部からの距離に 応じて変化し、各突出部の振幅は少なくとも１つの近接する突出部の振幅と異な る。 添付図面を参照して、本発明の実施形態を例示的にのみ説明する。添付図面に おいて、 図１は、保持プレートを含む本発明の第１実施形態の斜視図であり、 図２ａは、保持プレートが適所に配置された状態の、図１の実施形態の線II− IIに沿った断面を示し、 図２ｂは、保持プレートが除去された状態の、図１の実施形態の線II−IIに沿 った断面を示し、 図２ｃは、図２ａの一部分を詳細に示し、 図２ｄは、図１の空洞壁の部分を概略的に示し、及び 図３は、本発明の第２実施形態の斜視図を示す。 図１は、半液体模型材料を収容して歯科用作業模型の基体を作るために本発明 の１実施例に従って提供される歯科用トレーを示す。先に概説したように、歯科 用トレー部材は、歯科用作業模型が区分された後においても、歯科用作業模型の 区分されたダイス型の再配置を補助する。歯科用トレーは本体部材１２を有し、 その本体部材１２は、内側弓形空洞壁１６と外側弓形空洞壁１８とにより境界を 画されためくらの弓形空洞１４を備える。本体部材１２のベース−及び、それゆ えめくらの弓形空洞１４の閉じた端部−は、典型的に０．２ｍｍから０．９ｍｍ の範囲内の厚さを有する犠牲膜２０により閉鎖される。歯科用トレー１０の剛性 を増加させるために、内側及び外側空洞壁１６、１８は複数の支持ウェブ２２（ 図１にその１つが示され、図２ａ及び２ｂにその２つが示される）によっても結 合される。内側及び外側空洞壁１６、１８の各々は、空洞１４内へ突出する複数 の鋸歯状切欠き１４を有する。空洞壁は、空洞壁の中点を通りべース部材の面を 横断する面に関して対称的である。鋸歯状切欠きのピッチ及び振幅は変化し、空 洞壁の各半分の部分内の近接する突出部が異なるピッチ及び振幅を有し、それに より歯科用トレー中における個々のダイス型の転位（transposition）を防止す る。 図２ａにも示すように、歯科用トレーはまた、あり継手２８内に取り外し可能 な保持プレート又は舌部２４を組み込み、そのプレート２４は図２ｂに示すよう に除去することができる。（あり継手２ ８の代替物としてスロットを使用することができる。）取り外し可能な保持プレ ートはリップ２６を有し、それは内側空洞壁１６を横切って弓形空洞１４内へ突 出している。 歯科用作業模型を製作するため、保持プレート２４を図１及び２ａに示す位置 に配置しておいて、半液体模型材料を歯科用トレー１０のめくら弓形空洞１４内 に注ぐ。また、患者の口の片方の顎の型穴をも半液体模型材料で満たし、満たさ れた型穴を歯科用トレー１０上で反転させる。模型材料が硬化すると、型穴を除 去し、患者の顎を再現した実際的模型を露出させる。次に、患者の口の上顎及び 下顎の模型を相互に直接的に対向させて配置し、当業者には既知である咬合器と 呼ばれる装置を使用して患者の顎の正確な相関関係を模型に移す。この段階の後 、模型を咬合器から除去する。犠牲膜２０を、作業模型を含む歯科用トレー１０ から除去する。犠牲膜２０は、咬交中に分離器として作用する。犠牲膜及び模型 材料を同時にトリムし、トレー及び作業模型の下面が完全に平坦面にあること、 及び硬化中のダイス型材料の弾性記憶、収縮又は伸張が犠牲膜の除去中に補償さ れるであろうことを確実にする。ここで歯科用作業模型をトレーから除去し、次 に交換し、犠牲膜の除去中に発生する接点において配置の欠陥が容易に検出でき るようにする。 図２ｃに最も明確に示されるように、犠牲膜２０の外面は本体部材１２の外面 と同一平面上にはなく、むしろ本体部材１２の外面より外側へ突出している。幾 つかの実施形態では、犠牲膜２０の内面を本体部材１２の外面と同一平面上にす ることができる。好ましくは、図２ｃに示すように、弓形空洞１４はそれ自身が 本体部材１２の外面を超えて延在する。こうして、犠牲膜及び模型材料が除去さ れている時、全ての犠牲膜２０が除去され、作業模型の下面が研削されているの で、作業者は研削音の違いを聞くことができる。 硬化した歯科用作業模型は個別のダイス型に区分され、それらダイス型は作用 すべきトレーから除去することができる。分離したダイス型の再配置の絶対的精 度を確保するために、個々のダイス型を全体の鋳造模型から切断し、分離するた めに以下の処理が推奨される方法である。犠牲膜２０、及びトレーの面の周りの あらゆる過剰な模型材料の除去に続いて、完全な模型をトレー内に配置し、新た に露出した模型の境界を位置の精度に関してチェックする。新たに露出した模型 のベースはトレーの底部と明確に整列し、トレー側部の外周も模型に対して近接 すべきである。これは、プレート２４を再度完全に挿入することによりチェック することができる。鋭利な鉛筆により、模型がトレーから浮き出た点にトレー側 部全周に渡って線を記す。第２の線を第１の線と並行に、但しトレーのリムから 少なくとも２ｍｍ離して記す。細かい刃を有する貫通鋸歯を使用して、必要なダ イス型の各側部上の頂部線まで切断する。この線まで全ての分離切断が行われる と、模型を周囲のトレーから注意深く除去し、模型のベースから底部線まで切断 する。これは、模型材料の未切断の＋／−２ｍｍの峡により接続されたダイス型 を残す。次に、残余の接続ダイス型材料を折って取り去る。この折れた部分はそ の他方とのみ正確に結合し、そうして個々のダイス型及び部分の絶対的位置及び 再配置を確保する。模型トレーは、個々の専門家を満足させる実際的且つ正確な 再配置を可能とするように設計される。上記の処理は装置の精度を最大にするた めの推奨方法として提供されるが、絶対的な要求事項ではない。 既に概説したように、内側及び外側空洞壁１６、１８は大幅に可変なピッチ及 び／又は振幅（図２ｄに概略的に示す）を有し、各ダイス型はそれが取り出され たトレーの部分内へのみ適合するようになっている。犠牲膜２０が除去されると 、トレーの下面がチェック され、あらゆるダイス型がトレー内に正しく再配置されたことが確認される。ダ イス型を分離するために使用される方法の最終ステップは、各ダイス型を接続し ている保持部分を折ってはずすことを含む。これは、各ダイス型上に小さな不規 則部分を残し、それは近接するダイス型の対応する小さな不規則部分とのみ再度 組み合わせることができる。こうして、大幅に可変なピッチ及び振幅の切欠き、 トレー及び模型の下面での接合を視覚的にチェック可能な選択、並びに折り取ら れた保持部の端部の不規則な性質により、ダイス型の正確な再配置が得られたこ との３点のチェックが提供される。 歯科用作業模型をトレー１０から除去することを可能とするために、保持プレ ート２４をあり継手２８からスライドさせて除去する。弓形空洞１４内へのプレ ート２４のリップ２６の突出は、歯科用作業模型中に対応する溝を生じさせる。 区分されたダイス型がトレー１０内に再配置されると、保持プレート２４を交換 してダイス型の溝内へロックさせることができ、そうして個々のダイス型がトレ ー１０内の正確な位置にあることを確認し、その位置に保持する。空洞１４はベ ース部より頂部において幅広であり、それにより犠牲膜が除去された時に空洞壁 １６、１８の傾斜が作業模型の保持を補助する。 図３は四分割の歯科用作業模型、即ち顎のアーチの１／２の模型の製作に適し たトレー１００を示す。参照符号は“１００のシリーズ”として始まっているが 、その他の点では図１、２ａ及び２ｂの参照符号と対応するものを使用しており 、図１及び３の実施形態と同様の形態を示している。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＵ，ＢＲ，ＣＡ，Ｊ Ｐ，ＵＳ (72)発明者 クリントン，レイモンド，テレンス イギリス国，ピーオウ21 ４ティーダブリ ュ ウエスト サシクス，バグナー リー ジス，パグハム，ザ パレード 20 (72)発明者 ニーヴ，トリヴァー，ハワード イギリス国，ピーエヌ18 ０キューエス ウエスト サシクス，エイランデル，ワー バートン，ウエスト ワーバートン レイ ン，ハイダウン (72)発明者 ニーヴ，デレン イギリス国，ピーエヌ11 ４エルエル ウ エスト サシクス，ウォーシング，バウン ダリー ロード 61ビー

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．補綴作業の準備のための歯科用作業模型の製作装置において、 対向する内側空洞壁及び外側空洞壁により境界を画されためくらの弓形空洞を 有すると共に半液体の模型材料を受容する本体部材を備え、弓形空洞のめくら端 部は犠牲膜により閉鎖され、犠牲膜は本体部材と一体であり、弓形空洞内に半液 体の模型材料を収容するために十分な厚さを有し、且つ容易に除去するために十 分な厚さを有する装置。 ２．犠牲膜の外面は、犠牲膜が形成される本体部材の外面より外側へ突出してい る請求項１に記載の装置。 ３．犠牲膜の内面は、犠牲膜が形成される本体部材の外面と同一平面上にある請 求項２に記載の装置。 ４．弓形空洞は、犠牲膜が形成される本体部材の外面を超えて突出している請求 項２に記載の装置。 ５．犠牲膜は、弓形空洞と同一の平面形状を有する請求項１乃至４のいずれかに 記載の装置。 ６．犠牲膜は、本体部材と共に１つの部材として形成される請求項１乃至５のい ずれかに記載の装置。 ７．犠牲膜は０．２ｍｍから０．９ｍｍの範囲内の厚さを有する請求項１乃至６ のいずれかに記載の装置。 ８．プラスチック材料により形成される請求項１乃至７のいずれかに記載の装置 。 ９．前記空洞壁の少なくとも１つは、弓形空洞内へ延びる複数の突出部を有する 請求項１乃至８のいずれかに記載の装置。 １０．突出部のピッチは、前記空洞壁の１つの端部からの距離に応じて変化する 請求項９に記載の装置。 １１．近接する突出部のあらゆる対の間のピッチは、近接する突出部の少なくと も１つの近接する対の間のピッチと異なる請求項１０に記載の装置。 １２．前記空洞壁各々の突出物の振幅は、前記空洞壁各々の１つの端部からの距 離に応じて変化する請求項１０又は１１に記載の装置。 １３．各突出部の振幅は、少なくとも１つの近接する突出部の振幅と異なる請求 項１２に記載の装置。 １４．前記空洞壁は、空洞壁の中点を通って延びると共にベース部材の面を横断 する面に関して対称である請求項９乃至１３に記載の装置。 １５．前記複数の突出部は複数の鋸歯状切欠きを有する請求項９乃至１４のいず れかに記載の装置。 １６．前記内側空洞壁を横切って弓形空洞内へ突出した取り外し可能な突出手段 をさらに備える請求項１乃至１５のいずれかに記載の装置。 １７．前記取り外し可能な突出手段は、前記内側空洞壁の頂部を横切って延びる 第１の位置を有する請求項１６に記載の装置。 １８．前記取り外し可能な突出手段は、プレートを有する請求項１６又は１７に 記載の装置。 １９．請求項１乃至１８のいずれかに記載の装置を使用して、補綴作業の準備の ための歯科用作業模型を製作する方法において、 弓形空洞を半液体の模型材料で満たす工程と、 犠牲膜を除去して、弓形空洞内の硬化した模型材料の下面を露出させる工程と 、を有する方法。 ２０．犠牲膜は研削により除去される請求項１９に記載の方法。 ２１．補綴作業の準備のための歯科用作業模型の製造装置において、 対向する内側空洞壁及び外側空洞壁により境界を画された弓形空洞を有する本 体部材と、及び 内側空洞壁を横切って弓形空洞内へ突出する取り外し可能な突出手段と、を備 える装置。 ２２．前記取り外し可能な突出手段は、前記内側空洞壁の頂部を横切って延びる 第１の位置を有する請求項２１に記載の装置。 ２３．前記取り外し可能な突出手段はプレートである請求項２２又は２３に記載 の装置。 ２４．補綴作業の準備のための歯科用作業模型の製作装置において、 対向する内側空洞壁及び外側空洞壁により境界を画された弓形空洞を有する本 体部材を備え、前記空洞壁の少なくとも１つは弓形空洞内へ延びる複数の突出部 を有し、突出部のピッチは前記空洞壁の１つの端部からの距離に応じて変化し、 近接する突出部のあらゆる対の間のピッチは少なくとも１つの近接する突出部の 近接する対の間のピッチと異なる装置。 ２５．前記空洞壁の各々の突出部の振幅は、前記空洞壁の各々の１つの端部から の距離に応じて変化する請求項２４に記載の装置。 ２６．各突出部の振幅は、少なくとも１つの近接する突出部の振幅と異なる請求 項２５に記載の装置。 ２７．補綴作業の準備のための歯科用作業模型の製作装置において、 対向する内側空洞壁及び外側空洞壁により境界を画された弓形空洞を有する本 体部材を備え、前記空洞壁の少なくとも１つは弓形空洞内へ延びる複数の突出部 を有し、突出部の振幅は前記空洞壁の１つの端部からの距離に応じて変化し、各 突出部の振幅は少なくとも１つの近接する突出部の振幅と異なる装置。 ２８．前記空洞壁は、空洞壁の中点を通って延びると共にベース部材の面を横断 する面に関して対称である請求項２４乃至２７のいずれかに記載の装置。 ２９．前記複数の突出部は、複数の鋸歯状切欠きを有する請求項２４乃至２８の いずれかに記載の装置。 ３０．補綴作業の準備のための歯科用作業模型の製作装置において、 対向する内側空洞壁及び外側空洞壁により境界を画されためくらの弓形空洞を 有する本体部材を備え、弓形空洞のめくら端部は、本体部材と一体である犠牲膜 により閉鎖されている装置。