JP2000501748A - 4,7―ジアルコキシ―n―アセチルノイラミン酸誘導体、および臨床的サンプル中のインフルエンザa型およびb型ウィルスの検出法 - Google Patents

4,7―ジアルコキシ―n―アセチルノイラミン酸誘導体、および臨床的サンプル中のインフルエンザa型およびb型ウィルスの検出法

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Abstract

(57)【要約】 一般式Iであらわされ、式中R1およびR2が炭素原子1ないし4個を含むアルキル基であり、R3は色素原性および蛍光原性基である、色素−および蛍光原性4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸基質を提供する。これらの基質は、臨床的サンプルまたは試料中のインフルエンザAおよびB型を検出するのに用いられる。より詳細に述べるならば、これらの4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸基質はノイラミニダーゼ活性を有する種々のウィルスを識別するために用いることができる。本発明の4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸誘導体を用いて、例えばインフルエンザAおよびB型ウィルスをパラインフルエンザ1、2、3および4型および流行性耳下腺炎から識別することができる。これらの基質を用いる診断法を提供し、臨床的試料中のインフルエンザAおよびB型ウィルスを同定し、ノイラミニダーゼ活性を有するその他のウィルスから識別する。

Description

【発明の詳細な説明】 4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸誘導体、 および臨床的サンプル中のインフルエンザA型 およびB型ウィルスの検出法 本発明は、臨床的サンプルまたは試料中のインフルエンザAおよびB型を同定 するために用いられる色素原性および蛍光原性4,7−ジアルコキシ−N−アセ チルノイラミン酸基質を提供するものである。より詳細に述べるならば、本発明 はノイラミニダーゼ活性を有する種々のウィルス間を識別するために用いること ができる4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸基質を提供する。本 発明の4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸誘導体を用いて例えば インフルエンザAおよびB型ウィルスをパラインフルエンザ1、2、3、および 4型および流行性耳下腺炎ウィルスから識別することができる。 発明の背景 感染症は、診療所を訪れる簡単な最も一般的な理由である。これらの感染症の 原因としてウィルスは他のすべての微生物を合わせたものより大きい部分を占め る。ウィルスによって起きるすべての種々の感染症のなかで、呼吸器ウィルス( インフルエンザAおよびB型ウィルス;パラインフルエンザ1、2、3、および 4型ウィルス;RS(respiratory syncytial)ウィルス;およびアデノウィルス )は群として最も一般的なものである。430BCの昔でさえ、アテネの疫病の なかにインフルエンザウィルスによる死亡率が見いだされている(ラングマイヤ ーら、New Eng1.J.Medicine 313巻(1985)1027ページ)。インフル エンザは急性呼吸性疾患の原因としては第一位であり、米国では年間の死亡原因 の第六位に位置する(Monthly Vital Statistics Report 43巻、6号(199 5))。そのためウィルスおよびウィルス感染症の診断法の開発はますます重要 になってきている。 ウィルス感染症を速やかに診断することも、望ましい医学的診療には絶対に必 要である。幾つかのウィルスは決定可能の抗原を有し、それに対して抗体が作ら れる。そのためビリオン(ウィルス粒子)の存在の測定にイムノアッセイが広く 用いられている。比較的広い群のビリオン類を測定したい場合は、そのウィルス の特定成分を検出することができるかも知れない。例えば、インフルエンザウィ ルスはノイラミニダーゼ(シアリダーゼ)活性を有する表面糖蛋白質を表現する 。ノイラミニダーゼ酵素は、2−ケトシド的に結合したNアセチルノイラミン酸 (Neu5Ac、シアル酸としても知られる)を含む基質を加水分解する。Ne u5Acは炭素原子9個の主鎖とカルボキシル基とN−アセチル基とからなる。 一般構造並びに炭素原子を指示するためのナンバリング系を下に示す。 ノイラミニダーゼ活性を有するビリオンを色素原性または蛍光原性Neu5Ac グリコシドとインキュベートする場合、酵素は色素原性または蛍光原性アグリコ ンを基質から分離し、その反応産物はビリオンの存在を示す。本明細書では、上 記式の5位の炭素に結合したN−アセチル基はAcHNと記すことにする。 酵素と、その酵素の色素原性基質との反応によってウィルスの存在を検出する 1つの方法は、米国特許第5,252,458号に記載されている;これは参考 として本明細書に組み入れられる。インフルエンザ ノイラミニダーゼを直接測 定するための分析試験法はヨルケン(Yolken)らによって開発された(J.Infect ious Diseases 142巻(1980)516−523ページ)。ヨルケンらはN eu5Acの4−メチルウンベリフェリル−2−ケトシドを蛍光基質として用い 、小量の培養ウィルスを含む標本、並びにインフルエンザウィルスに感染したヒ ト志願者からの若干の鼻洗浄液試料でノイラミニダーゼ活性を測定し た。ヨルケンらはインフルエンザ ノイラミニダーゼの検出のための蛍光測定酵 素法の開発に成功すれば、適切な予防−および治療措置の十分速やかな決定を可 能にする実際的インフルエンザ診断手段が提供されることを示唆した。ヨルケン らによると、比色測定法は臨床的応用には感度が不十分である。これに対して、 臨床的サンプル中のインフルエンザ ノイラミニダーゼの検出には比色法が適し ているらしいことを彼らは認めた。 パチュキ(Pachucki)ら(J.Clinical Microbiology26巻、1988、 2664−2666ページ)は、インフルエンザ患者から集めた臨床的試料でN eu5Acの4−メチルウンベリフェリル−2−ケトシドを試験した。その感度 は低いため、このアッセイは臨床的試料においてノイラミニダーゼを直接的かつ 迅速に検出するには役立たなかった。しかしこのアッセイは、組織培養物の接種 後25時間目にはウィルス陽性分離物を91%確認した。 改質Neu5Ac基質の使用はノイラミニダーゼアッセイの特異性を高めるこ とができる。シアル酸では、4位炭素(C−4)が酵素−基質相互作用において 重要な役割を演ずることが報告された。さらに、唾液の細菌酵素はノイラミニダ ーゼ活性をあらわすことが公知であるから(ヴァルキ(Varki)ら、J .Biol.Chem 258ページ(1983)12465−12471ページ)、これらの望ま しくない相互作用を排除することが必要である。4−メトキシ−Neu5Acの ケトシドは若干の細菌性シアリダーゼに抵抗するが、或る種のウィルスシアリダ ーゼによって速やかに分解する(ボー(Beau)ら、Eur.J.Biochem 106巻、(1980)531−540ページ)。 N−アセチルノイラミン酸の4位の改質は、或る種のウィルス性ノイラミニダ ーゼ活性と或る種の細菌性ノイラミニダーゼ活性とを識別するとはいえ、種々の ウィルスのノイラミニダーゼ活性間の特異性または差別化を可能にし、一方ウィ ルス性および細菌性ノイラミニダーゼ活性間の特異性を維持する基質を得ること がいまだに望まれている。このような基質は例えばノイラミニダーゼ含有ウィル スの特定の型に対する高い特異性を可能にし、より良いおよびより直接的な治療 法を可能にするであろう。このような基質はまた、ウィルス感染症のより正確な 検査並びにより焦点の合った適切な医学的処置を可能にするであろう。本 発明の4,7−改質N−アセチルノイラミン酸基質は種々のウィルスノイラミニ ダーゼ活性間のよりいっそうの特異性または差別化を可能にし、一方ウィルス性 および細菌性ノイラミニダーゼ活性間の特異性は維持する。 発明の概要 本発明は臨床的試料中のインフルエンザウィルスの検出および同定のために用 いることができる色素原性および蛍光原性4,7−改質N−アセチルノイラミン 酸基質に関するものである。より詳細に述べるならば、本発明は臨床的試料中の インフルエンザウィルスの検出および同定に用いることができる4,7−ジアル コキシN−アセチルノイラミン酸基質に関するものである。これらの4,7−改 質N−アセチルノイラミン酸基質を診断テストに用い、臨床的試料中のインフル エンザAおよびB型ウィルスおよびその他のノイラミニダーゼ酵素を有するウィ ルスを識別することができる。本発明はこのような基質を用いる診断法にも関係 する。 本明細書に用いる用語“色素原性または蛍光原性基”および“マーカーまたは リポーター基”は、吸収または蛍光をあらわす分子を含むものとする;ただしこ れらに制限されるものではない。用語“色”も、制限するものではないが、吸収 および蛍光を含むことを意味する。 ウィルス検出のための診断法に有用な色素原性および蛍光原性4,7−改質N −アセチルノイラミン酸基質を提供することが本発明の目的である。本発明のも う一つの目的は、臨床的試料中のインフルエンザAおよびB型ウィルス検出のた めの実際的、便利かつ費用効果的方法を提供することである。本発明のもう一つ の目的は、臨床的試料中のインフルエンザAおよびB型ウィルスおよびその他の 一般的ノイラミニダーゼ活性を有するウィルスを識別できる実際的、便利かつ費 用効果的診断法を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、下記の一般式であらわされ、 上記式中、R1およびR2が炭素原子1ないし4個を含むアルキル基である4,7 −ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸を提供することである。R1よびR2 がメチル基であるのが好ましい。 本発明のさらにもう一つの目的は、下記の一般式であらわされ、 上記式中、R1およびR2が炭素原子1ないし4個のアルキル基で、R3が色素原 性または蛍光原性基である4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸基 質を提供することである。より好適には、R1およびR2が両方共メチル基で、R3 が色素原性基であることである。 本発明のもう一つの目的は、呼吸器ウィルス感染が疑われる患者からの臨床的 サンプル中のインフルエンザAおよびB型ウィルスを検出する方法を提供するこ とである:前記方法は下記の工程を含む: (1)臨床的サンプルを、下記の一般式であらわされる色素原性または蛍光原 性4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸基質とインキュベートし; 上記式中、R1およびR2が炭素原子1ないし4個を含むアルキル基であり、R3 は、前記基質または前記基質の塩から切り離されたときに、明確かつ特徴的色を あらわす色素原性または蛍光原性基であり; (2)インキュベートした臨床的サンプルを観察して、明確かつ特徴的色が形 成されているかどうかを確認し、その際明確かつ特徴的色が生成すれば、臨床的 サンプル中のインフルエンザAまたはB型ウィルスの存在が示される。 本発明のもう一つの目的は、呼吸器ウィルス感染が疑われる患者から得た臨床 的サンプル中にインフルエンザAおよびB型ウィルスを検出するための、下記工 程を含んでなる方法を提供することである: (1)臨床的サンプルを第1部分と第2部分とに分け; (2)第1部分を下記の一般式であらわされる色素原性または蛍光原性 4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸第1基質とインキュベートし 上記式中、R1およびR2は 炭素原子1ないし4個を含むアルキル基であり、R3 は、前記第1基質または前記第1基質の塩から切り離されたときに明確かつ特 徴的な第1の色をあらわす第1色素原性または- 蛍光原性基であり; (3)インキュベートした第1部分を観察して、明確かつ特徴的第1の色が形 成されるかどうかを確認し、その際明確かつ特徴的第1の色の生成は臨床的サン プル中のインフルエンザAまたはB型ウィルスの存在を示し; (4)第2部分を下記の一般式であらわされる色素原性または蛍光原性4−ア ルコキシN−アセチルノイラミン酸第2基質とインキュベートし 上記式中、R4は炭素原子1ないし4個を含むアルキル基であり、R5は、前記第 2基質または前記第2基質の塩から切り離されたときに、明確かつ特徴的第2の 色をあらわす第2色素原性または蛍光原性基であり; (5)インキュベートした第2部分を観察し、明確かつ特徴的第2の色が形成 されるかどうかを確認し、その際明確かつ特徴的第2の色の生成は前記臨床的サ ンプル中にノイラミニダーゼ活性ウィルスが存在することを示し; その際第1および第2の色の存在は、臨床的サンプル中にインフルエンザAま たはB型ウィルスが単独で、或いはインフルエンザAおよびB型ウィルス以外の ノイラミニダーゼ活性ウィルスと共に存在することを示す; その際、第2の色が生成し、第1の色が生成しない場合は、臨床的サンプル中 にインフルエンザAおよびB型ウィルス以外のノイラミニダーゼ活性ウィルスが 存在することを示す;そして 第1および第2の色が生成しない場合は臨床的サンプル中にノイラミニダーゼ 活性ウィルスが存在しないことを示す。 本発明のその他の目的、利点、特徴および特性は下記の説明および添付の請求 の範囲の考察によってより明白になる。 発明の詳細な説明 本発明は、下記の一般式であらわされ、 上記式中、R1およびR2は炭素原子1ないし4個を含むアルキル基である4,7 −ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸に関するものである。R1およびR2 は同じか異なるアルキル基である。高級アルキル基(すなわちRは炭素原子3な いし4個を含む)は直鎖および枝分かれ鎖異性体を含める。R1およびR2が炭素 原子1または2個を含むアルキル基であるのが好ましく、R1およびR2が両方と もメチル基であるのがより好ましい。 本発明の4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸は下記の一般的反 応図式を用いて作ることができる:出発原料(Neu5Acの8,9−O−イソプロピリジン−メチルエステル− メチルケトシド誘導体)を、1996年9月17日発行の我々の米国特許第5, 56,963号(1994年8月5日に出願された出願第08/286,573 号)に概ね記載されているように、Neu5Acから作る;この特許は参考とし て本明細書に組み入れられる。Neu5Acは市販されている(MediHerb Inc. 、4540 S.Navajo #1、Englewood,Co.80110)。それはN−アセ チル−D−マンノサミンおよびピルビン酸から、キムらの方法(J.Am.Chem. Soc. 110巻、1988年、6481ページ)を用いて酵素的に合成すること もできる;これは下記の式によって示される: この酵素的反応を薄層クロマトグラフィー(TLC)によってモニターし、生成 物をイオン交換クロマトグラフィーによって精製することができる。 Neu5Acは米国特許第5,556,963号に記載のように先ず最初に下 記の式であらわされるアルキルエステル アルキルケトシドに変換される: このメチルエステル メチルケトシドのC−8およびC−9の隣接ヒドロキシル 基は、ケタール()の形成によって、すなわち有効量のアセトンおよび酸触媒 で処理してケタールを形成することによって保護される。適切な酸触媒にはp− トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸の塩類、例えばピリジニウム塩( PPTS)およびその他の塩類、ZnCl2、FeCl3などが含まれる。好適酸 触媒はp−トルエンスルホン酸の非吸湿性ピリジニウム塩である。 保護されたメチルエステル メチルケトシド()をその後アルキル化すると 、4位にアルコキシ基を含む化合物と、4および7位両方にアルコキシ基を含 む化合物との混合物が生成する。C−4およびC−7のヒドロキシル基のアル キル化はメチル化、エチル化、プロピル化、またはブチル化であり、それによっ てのC−4のヒドロキシル基は−OR基に変換され、のC−4およびC−7 のヒドロキシル基は−OR基(Rは炭素原子1ないし4個を含むアルキル基)に 変換される。好適にはC−4および/またはC−7のアルキル化はメチル化ま たはエチル化であり、それによって4−メトキシまたは4−エトキシ誘導体また は4,7−ジメトキシまたは4,7−ジエトキシ誘導体が得られる。より好適に は、C−4および/またはC−7のアルキル化はメチル化であり、それによって 4−メトキシまたは4,7−ジメトキシ誘導体が得られる。C−4およびC−7 の位置への、より高級アルキル基の導入は、一般にメチル化よりも緩徐であり、 収率が若干低い。さらにより高級アルキル基を有する色素原性基質は4,7−ジ メトキシ−Neu5Acに比べて酵素的分解を受けにくい傾向があり、それによ って感度のより鈍いアッセイになる。それにもかかわらず、若干の特殊の用途お よびアッセイでは、C−4およびC−7のそのような高級アルキル基が有用であ り、むしろ好ましい。 C−7の、立体的阻害程度のより大きい遊離ヒドロキシル基のアルキル化は、 この直ぐあとに記載されるように反応条件をコントロールすることによって促進 される。この方法にしたがい、中間体()を水素化ナトリウムの80%分散液 中で過剰の(概して約1.5モル等量より大きい)アルキル化剤で処理する。ア ルキル化剤は硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、硫酸ジプロピル、および硫酸ジブチ ルからなる群から選択される。反応は概して約0℃から約30℃の温度で約10 分ないし約48時間行われる。好適には反応温度は約0℃ないし約22℃の範囲 内である。4および7位に高級アルコキシ基を形成する場合にはより長い反応時 間が概して好適である。本発明の好適実施例において、C−4およびC−7にメ トキシ基を生成するためのメチル化反応は約0℃ないし約30℃、より好適には 約0℃ないし約22℃の温度で約10ないし約30分間行われる。本発明のその 他の好適実施例において、C−4およびC−7のエトキシ基を形成するためのエ チル化反応は約0℃ないし約30℃の温度、より好適には約0℃ないし約22℃ の温度で約1ないし約24時間行われる。 保護されたメチルエステル メチルケトシド()を過剰のアルキル化剤(例 えば硫酸ジメチル)で処理すると、4位にアルコキシ基を含む化合物と4およ び7位の両方にアルコキシ基を含む化合物との混合物が生成する。通常、過剰 の、約1.5モル等量のアルキル化剤を用いる。好適には約1.5ないし約2. モル等量のアルキル化剤を用いる。一般に、アルキル化剤の量を多くすると、所 望化合物の量が化合物に対してより増加する。このような処理から生成する 反応混合物は一般に4−アルコキシ化合物を主要産物として含み、4,7−ジ アルコキシ化合物を約10ないし20重量パーセント含む。化合物および の部分的分離は、カラムクロマトグラフィーおよびその後のアセトン−ヘキサン 混合物からの結晶化(これは4−アルコキシ化合物を優先的に除去する)によ って行われる。生成した残渣は4,7−ジアルコキシ化合物に富む2つの化合物 の混合物を含む;一般に2つの化合物のモル比は最低約1:1に高められる。 化合物からのケタール基の除去は、約80%酢酸による処理で達成される。 酢酸加水分解はC−9ヒドロキシル基の部分的アセチル化もおこし得る。そのた め、加水分解産物をナトリウムメトキシドで処理し、C−9のアセテート基はす べて除去できる。の最終的保護基除去をアルカリ処理、そしてその後の酸加水 分解によって行うと、最終的4,7−ジアルコキシ−Neu5Ac産物()が 得られる。もちろん、混合物中に存在する4−アルコキシ化合物も同様にして 処理され、対応する4−アルコキシ−Neu5Ac化合物を与える。 生成した4,7−ジアルコキシ−Neu5Acをその後適切なマーカーまたは リポーター基、例えば色素原性または蛍光原性マーカー基に結合することによっ て利用することができる。好適マーカーまたはリポーター基は色素原性基であり 、例えば4−クロロ−1−ナフトール、6−ブロモ−1−ナフトール、および5 −ブロモ−4−クロローインドールを含める。色素原性改質4,7−ジアルコキ シ−Neu5Acは臨床的サンプルまたは試料中のインフルエンザAおよびB型 からのウィルス性ノイラミニダーゼ活性の検出に有用なノイラミニダーゼアッセ イに組み入れることができる。ウィルスアッセイにおいてこのような4,7−位 改質色素原性N−アセチルノイラミン酸基質を合成および使用する方法は、PC T公開番号WO91/09972;ヨルケンら、J .InfectiousDiseases 14 2巻(1980)516−523ページ;およびパチュキ(Pachucki)ら、J. Cli nical Microbiology 26巻(1988)2664−2666ページに関連し4 位改質基質に関して記載されているものと同様な方法である:これらは各々、参 考として本明細書に組み入れられる。もちろん、本発 明の4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸を用いてその他の色素原 性および蛍光原性含有誘導体を形成し、その他のウィルスアッセイに用いること ができる。 一般に色素原性または蛍光原性マーカー基を下記の反応図式を用いて4,7− ジアルコキシ−Neu5Ac()に挿入することができる(実施例のマーカー 基として5−ブロモ−3−インドリルを用いる):化合物を先ず最初に濃縮トリフルオロ酢酸およびメタノールで処理することに よって対応するメチルエステル誘導体に変換し、そのエステルをその後過剰の塩 化アセチルと反応させ、4,7−ジアルコキシ−Neu5Acのクロロアセテー ト−メチルエステル誘導体()を形成する。を5−ブロモ−3−インドリル とカップリングさせると5−ブロモ−インドール−3−オル−4,7−ジメトキ シ−N−アセチルノイラミン酸−アセトキシ−メチルエステル()が生ずる。 の脱アセチル化はメタノール中でナトリウムメトキシドで処理することによっ て行われ、化合物が生じ、その後の水酸化ナトリウム処理で5−ブロモ−3− インドリル−4,7−ジメトキシ−N−アセチルノイラミン酸のナトリウム塩( )が生成する。混合物中の4−アルコキシ−Neu5Acも同様なカップリン グ反応を受け、5−ブロモ−3−インドリル−4−メトキシ−N−アセチルノイ ラミン酸塩を形成する。 カップリングした4,7−ジアルコキシ誘導体()はその後、高性能液体ク ロマトグラフィー(HPLC)により、例えばC18逆プレートシリカカラムを 用いて、2種類のカップリング化合物(すなわち4−アルコキシおよび4,7− ジアルコキシ誘導体)の混合物から分離される。カップリング生成物の混合物を 水に溶解し、カラム上に注ぐ。生成物をメタノールの漸増勾配で分離し、適した フラクションを集め、合一する。生成した精製5−ブロモ−3−インドリル−4 ,7−ジメトキシ−N−アセチルノイラミン酸()は乾燥させ、使用時まで保 存することができる。一般に生成産物には4−メトキシ誘導体はほとんど含まれ ない。この混合物には4−メトキシ誘導体がほとんど含まれないことが重要であ る。なぜならばそれは流行性耳下腺炎ウィルスおよびその他のノイラミニダーゼ 含有ウィルスと高度に反応するからである。 上記のように、本発明の色素原性または蛍光原性4,7−ジアルコキシ誘導体 は、下記の一般式であらわされ、 上記式中、R1およびR2は炭素原子1ないし4個を含むアルキル基で、R3は色 素原性または蛍光原性基である。R1およびR2は同じまたは異なるアルキル基で ある。好適にはR1もR2もメチル基で、R3は色素原性基である。より好 適にはR3は4−メチルウンベリフェリル、3−シアノウンベリフェリル、2− ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、3−レゾルフィン、5−ブロモ−4−ク ロロ−3−インドリル、5−ブロモ−3−インドリル、3−インドリル、ニトロ フェニルアゾフェニル、ニトロフェニルアゾレゾルシニル、3−メトキシフェニ ル、3−ジメチルアミノフェニル、4−クロロ−1−ナフチル、または6−ブロ モ−2−ナフチルである。さらに好適には、R3が4−メチルウンベリフェリル 、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル、または5−ブロモ−3−インドリ ルである。最も好適なR3は5−ブロモ−3−インドリルである。これらの基質 の簡単な塩、例えばNa+、K+、およびNH4+塩も用いてもよい。 上記の一般式内に入る4,7−ジアルコキシ色素原性Neu5Ac誘導体の例 は4−メチルウンベリフェリル−4,7−ジメトキシ−N−アセチルノイラミン 酸−アルファ−ケトシド、2−ニトロフェニル−4,7−ジメトキシ−N−アセ チルノイラミン酸−アルファ−ケトシド、4−ニトロフェニル−4,7−メトキ シ−N−アセチルノイラミン酸−アルファ−ケトシド、3−シアノウンベリフェ リル−4,7−ジメトキシ−N−アセチルノイラミン酸−アルファ−ケトシド、 3−レゾルフィン−4,7−ジメトキシ−N−アセチルノイラミン酸−アルファ −ケトシド、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−4,7−ジメトキシ− N−アセチルノイラミン酸−アルファ−ケトシド、5−ブロモ−3−インドリル −4,7−ジメトキシ−N−アセチルノイラミン酸−アルファ−ケトシド、3− インドリル−4,7−ジメトキシ−N−アセチルノイラミン酸−アルファ−ケト シド、2−[4−(4−ニトロフェニルアゾ)フェニル]−4,7−ジメトキシ −N−アセチル−ノイラミン酸−アルファ−ケトシド、2−[4−(4−ニトロ フェニルアゾ)レゾルシニル]−4,7−ジメトキシ−N−アセチルノイラミン 酸−アルファ−ケトシド、3−メトキシフェニル−4,7−ジメトキシ−N−ア セチル−ノイラミン酸−アルファ−ケトシド、3−ジメチルアミノフェニル−4 ,7−ジメトキシ−N−アセチルノイラミン酸−アルファ−ケトシド、6−ブロ モ−2−ナフチル−4,7−ジメトキシ−N−アセチルノイラミン酸−アルファ −ケトシド、4−クロロ−1−ナフチル−4,7−ジメトキシ−Nーアセチルノ イラミン酸−アルファ−ケトシド、並びに対応する4,7−ジエト キシ、4,7−ジプロピル、および4,7−ジブチル誘導体を含める。一般に、 4,7−ジメトキシ誘導体が好ましい。所望ならば、“混合(mixed)”4,7− ジアルコキシ誘導体(例えば4−メトキシ−7−エトキシ)を用いることができ る。 色素原性または蛍光原性4,7−ジアルコキシ誘導体を臨床的サンプル中のイ ンフルエンザAおよびB型ウィルスの診断テストに用いることができる。本発明 において試験した臨床的サンプルは、インフルエンザにかかっている患者または かかっている疑いのある患者から洗浄液、スワブまたは喀痰試料として集めた咽 頭、鼻咽頭、または呼吸器分泌物である。洗浄液、喀痰またはスワブは好適には 安定剤を含む緩衝水溶液と一緒にし、その後基質と混合する。緩衝溶液は一般に 、pHを約4ないし7、好適には5.5ないし6.5に維持する緩衝剤、任意に 約0.1%ないし約10重量%の非イオン性洗剤、少量(1−20mM)のアル カリ土類金属カチオン(Ca.Mg、好適にはCa)、およびアルジトール(糖 アルコール)、単糖、および二糖からなる群から選択される十分量の安定剤を含 み、サンプル中のノイラミン酸の熱安定性を高める。 試料と一緒にした緩衝溶液の容量は普通は0.1ないし2mlである。緩衝剤 は有機でも無機でもよい。適した緩衝液は例えば有機酸とその塩との慣用の緩衝 液、例えばクエン酸緩衝液(例、クエン酸一ナトリウム−クエン酸二ナトリウム 混合物、クエン酸−クエン酸三ナトリウム混合物、クエン酸−クエン酸一ナトリ ウム混合物など)、酢酸緩衝液(例えば酢酸−酢酸ナトリウム混合物)、琥珀酸 緩衝液(例えば琥珀酸−琥珀酸一ナトリウム混合物、琥珀酸−水酸化ナトリウム 混合物、琥珀酸−琥珀酸二ナトリウム混合物など)、酒石酸緩衝液(例えば酒石 酸−酒石酸塩混合物、酒石酸−酒石酸カリウム混合物、酒石酸−水酸化ナトリウ ム混合物など)、フマール酸緩衝液(例えばフマール酸−フマール酸一ナトリウ ム混合物、フマール酸−フマール酸二ナトリウム混合物、フマール酸一ナトリウ ム−フマール酸二ナトリウム混合物)、グルコン酸緩衝液(例えば、グルコン酸 −グルコン酸ナトリウム混合物、グルコン酸−水酸化ナトリウム混合物、グルコ ン酸−グルコン酸カリウム混合物など)、シュウ酸緩衝液(例えばシュウ酸−シ ュウ酸ナトリウム混合物、シュウ酸−水酸化ナトリウム混合物、シュウ酸− シュウ酸カリウム混合物など)、乳酸緩衝液(例えば乳酸−乳酸ナトリウム混合 物、乳酸−水酸化ナトリウム混合物、乳酸−乳酸カリウム混合物など)、酢酸緩 衝液(例えば酢酸−酢酸ナトリウム混合物、酢酸−水酸化ナトリウム混合物など )、リンゴ酸緩衝液(例えば、D,L−リンゴ酸−リンゴ酸二ナトリウム混合物 )、燐酸緩衝液(例えば燐酸一ナトリウム−燐酸二ナトリウム混合物、燐酸一ナ トリウム−水酸化ナトリウム混合物、燐酸三ナトリウム−塩酸混合物、など)、 2−(N−モルフォリノ)エタンスルホン酸、[ビスー(2−ヒドロキシエチル )イミノ]トリス(ヒドロキシメチル)メタン、N−2−アセトアミドイミノ二 酢酸、1,3−ビス[トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミノ]プロパン、ピ ペラジン−N,N’−2−エタンスルホン酸、N−2−アセトアミド−2−アミ ノエタンスルホン酸、3−(N−モルフォリノ)−2−ヒドロキシプロパンスル ホン酸、3−(N−モルフォリノ)プロパンスルホン酸、2−[トリス(ヒドロ キシメチル)メチルアミノ]エタンスルホン酸、N−2−ヒドロキシ−エチルピ ペラジン−NN’−2−エタンスルホン酸、3−[トリス−(ヒドロキシメチル )メチルアミノ]−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸を含める。 緩衝溶液に有用な非イオン性洗剤は、例えばポリソルベート20またはポリソ ルベート80、トリトンX−100、NP−40のようなプルロニック類、およ びC8およびC9アルキルグルコシド類のようなアルキルグルコシド類を含める。 洗剤は任意的成分で、ウィルス−エンベロープからのノイラミニダーゼの遊離を 容易にする。緩衝溶液に用いられる安定剤は、例えば三価またはそれより高次の アルジトール類、例えばグリセリン、エリスリトール、アラビトール、キシリト ール、ソルビトール、マンニトール、ヘキソース類 グルコースおよびフルクト ース、および二糖類スクロースを含める。これらの安定剤は単独で、または組み 合わせて用いることもできる。ノイラミニダーゼ含有ウィルスの活性を安定化す るために、安定化は液体処方/賦形薬系に0.2Mないし2.1M量、より好適 には0.6Mないし2.0M量加えられる。ひとたび緩衝溶液と混ぜると、サン プルを2℃ないし8℃で長期間、ノイラミニダーゼ活性の顕著な損失なく保存で きる。 通常、緩衝化した安定化サンプルに0.05mMおよび0.5mMの範囲の基 質が加えられる。混合物を周囲温度ないし生理的温度(すなわち約18℃ないし 40℃)でサンプル中のノイラミニダーゼがすべて基質と反応する十分な時間イ ンキュベートする。その時間は通常は1分ないし4時間の範囲、普通は5ないし 120分、より一般的には30ないし60分の範囲である。サンプル中にノイラ ミニダーゼ活性がある場合、マーカーまたはリポーター基が基質から遊離し、遊 離したマーカーまたはリポーター沈殿物はその混合物に特徴的色をつける。特に 比色測定用誘導体では、生成した反応混合物は好適には多孔性膜フィルターおよ び溶液を吸い上げて除去する吸収パッドを含む収集器具に移される。以前このよ うな収集器具が我々の同時係属出願第08/479,789号(1995年6月 7日出願)に示されている、それは参考として本明細書に組み入れられる。イン フルエンザAおよびB型ノイラミニダーゼが存在する場合、4,7−改質Neu 5Acのリポーター基がノイラミニダーゼ作用によって遊離し、生成したリポー ター分子が有色沈殿物として多孔性フィルター膜上集められる。このような有色 産物の存在はインフルエンザAおよびB型の陽性診断を示すものである;このよ うな有色産物に欠ける場合、インフルエンザAおよびB型の診断は陰性であるこ とを示す。有色沈殿物の濃縮または収集はその診断テストの感度を高める。しか しこのような収集器具は本発明の実施のためには必要でない。 次の表は、ノイラミニダーゼが種々の色素原性または蛍光原性4,7−改質N eu5Ac誘導体と反応し、リポーター分子を放出したときに発生する特徴的色 を示す。 放出される 検出のタイプ リポーター分子 5−ブロモ−4−クロロ− 比色測定/肉眼 ニトロブルーテトラゾリウム 3−インドロール の存在下で青色/紫色 5−ブロモ−3−インドロール 比色測定/肉眼 ニトロブルーテトラゾリウム の存在下で青色/紫色 3−インドロール 比色測定/肉眼 ニトロブルーテトラゾリウム の存在下で青色/紫色 4−メチルウンベリ 蛍光測定 360nmで励起後、 フェロン 454nmで蛍光放射 3−シアノウンベリ 蛍光測定 415nmで励起後、 フェロン 454nmで蛍光放射 レゾルフィン 比色測定/肉眼 ピンク/赤 2−ニトロフェノール 比色測定/肉眼 黄色 4−ニトロフェノール 比色測定/肉眼 黄色 ニトロフェニル 比色測定/肉眼 オレンジ アゾフェノール ニトロフェニル 比色測定/肉眼 緑青色(Mg++の存在下) アゾレゾルシノール 3−メトキシフェノール 比色測定/肉眼 ジアゾニウム塩と反応後、 赤〜青色 3−ジメチルアミノ 比色測定/肉眼 ジアゾニウム塩との反応後、 フェノール 赤〜青 4−クロロ−1− 比色測定/肉眼 ジアゾニウム塩ど反応後、 ナフトール 赤〜青色 6−ブロモ−2−ナフトール 比色測定/肉眼 ジアゾニウム塩との反応後、 赤〜青色 本発明の色素原性および蛍光原性4,7−ジアルコキシNeu5Ac誘導体は インフルエンザAおよびB型ウィルスが存在するときだけ特徴的色をあらわす。 それらはパラインフルエンザ1、2、3、および4型、流行性耳下腺炎、RS( respiratory syncytial)ウィルス、および/またはアデノウィルスの存在下で は特徴的色をあらわさない(すなわちリポーター分子の遊離は起きない)。その 上、色素原性および蛍光原性4,7−ジアルコキシNeu5Ac誘導体は細菌性 ノイラミニダーゼ活性を示さない。所望程度の選択性を維持するために、4,7 −ジアルコキシNeu5Ac誘導体は、対応する4−アルコキシNeu5Ac誘 導体を実質上含むべきではない。許容できる選択性を得る4−アルコキシNeu 5Acの最大濃度は、公知の種々のウィルス型を用いて実験的に決定することが できる。一般に、4−アルコキシNeu5Ac誘導体の濃度は約5重量パーセン ト以下、より好適には約0.5重量パーセント以下でなければならない。 ノイラミニダーゼ活性と、本発明の色素原性および蛍光原性4,7−ジアルコ キシNeu5Ac誘導体および色素原性および蛍光原性4−アルコキシNeu5 Ac誘導体の選択性とを単一のテストに組み合わせることによって、多分より有 益な診断テストが得られる。このようなシステムでは、臨床的サンプルは2部分 に分けられ、それらをその後別々に、それぞれ4,7−ジアルコキシ−および4 −アルコキシNeu5Ac誘導体とインキュベートする。2つのインキュベート サンプル中の特徴的色の存在および/または欠如によって、臨床的サンプル中に 存在するかも知れないウィルスの型をより詳細に決定することができる。もしも インフルエンザAおよびB型ウィルスのみが臨床的サンプル中に存在するならば 、4−アルコキシ−および4,7−ジアルコキシ誘導体は両方共それらのリポー ター分子の特徴的色をあらわす。もしもインフルエンザAおよびB型ウィルスと インフルエンザAおよびB型ウィルス以外のノイラミニダーゼ活性ウィルスが両 方とも臨床的サンプル中に存在するならば、各部分はそのリポーター分子の特徴 的色をあらわす。もしもインフルエンザAおよびB型ウィルス以外のノイラミニ ダーゼ活性ウィルスが臨床的サンプル中に存在するならば、4−アルコキシ誘導 体のみがそのリポーター分子の特徴的色をあらわす。もしもノイ ラミニダーゼ活性ウィルスが臨床的サンプル中に存在しないならば、どちらの部 分もそのリポーター分子の特徴的色をあらわさない。 よって、本発明はインフルエンザ、特にAおよびB型を選択的に診断するため の簡単で迅速な方法を提供する。その方法は病院または医者の診療所で行われ、 医者はその感染症を治療する適切な治療を処方し、および/または感染患者に接 触する人々の適切な予防処置を行うことができる。 下記の実施例は本発明を説明するためのものである。 実施例1 4,7−ジメトキシ−Neu5Acの合成を図式1に示す反応を用 いて行った。乾燥アセトニトリル約10ml中イソプロピリデン誘導体()( 1.2g)冷(氷浴温度)溶液を窒素で飽和した。水素化ナトリウム(270m g;油中80パーセント分散液)を加え、混合物を20分間撹拌した。ジメチル 硫酸(1ml)を加え、氷浴を用いて混合物を冷やしながら撹拌をさらに30分 間続けた。生成した混合物をセライトを通して瀘過し、沈殿物を乾燥アセトニト リルで洗った。瀘液を蒸発させ、残渣を乾燥し、アセトンで抽出した。瀘過後、 濾液を再び蒸発した。生成残渣を乾燥し、シリカゲル上クロマトグラフィーにか けた。塩化メチレン/メタノール(25:1)で溶出し、数種の副産物を除去し た。同じ溶媒系で溶出を続けると、2および3を含むシロップが得られ、それを アセトン−へキサンから結晶化した。結晶2(177mg)を集めた。濾液は およびの混合物(約1:1)を含んでいたが、元の混合物に比べるとの割合 が高かった。 (1.22g)を含む濾液を80%酢酸水溶液(15ml)で85℃で1時 間処理した。混合物を蒸発し、水と共蒸発(co-evaporation)させた。残渣をクロ マトグラフィーにかけた。塩化メチレン/メタノール(5:1)で溶出し、少量 の副産物を除去した。同じ溶媒系で溶出を続けると、部分的に脱保護された生成 物が得られた(0.87g;80%収率)。 4,7−ジメトキシ−メチルエステルメチルケトシド()(0.87g)を メタノール(5ml)および水(5ml)中1M水酸化ナトリウム(3ml)で 室温で1時間処理した。混合物を Dowex 50(H+)樹脂で中和した;樹 脂を瀘去し、これをメタノールで洗った。合一した瀘液を蒸発させた。残渣を0 .025M塩酸中でDowex 50(H+)樹脂(1.5g)で100℃、2時間処 理した。樹脂を瀘去し、濾液を集め、蒸発させた。残渣を真空下で乾燥すると、 実質上純粋な4,7−ジメトキシ−Neu5Ac()が得られた(0.71g ;8 8%収率)。 実施例2 5−ブロモ−3−インドリル−4,7−ジメトキシ−Neu5Ac の合成を図式2に示す反応を用いて行った。化合物(1.0g)をメタノール (25ml)中トリフルオロ酢酸(0.2ml)で室温で一晩処理した。混合物 を蒸発させた。残渣を乾燥し、塩化メチレン(5ml)中塩化アセチル(5ml )で処理した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、それから蒸発させた。残渣を乾 燥して粗塩化物(1.36g)を作った。粗生成物は不安定であるため、そ れ以上は精製しなかった。 粗生成物(0.7g)および1−アセチル−5−ブロモ−インドール−3− オル(0.26g)のアセトン(5ml)懸濁液を窒素で飽和した。1M水酸化 ナトリウム溶液(1ml)を加えた。反応混合物を窒素下で1時間撹拌した。蒸 発後、残渣を乾燥し、シリカゲルでクロマトグラフィーにかけた。塩化メチレン /メタノール(25:1)で溶出し、未反応の色素原(0.128g)を除去し た。同じ溶媒系で溶出を続けると、主として結合生成物(0.114g)を含 むフラクションが得られた。結合生成物(0.114g)をメタノール(0. ml)中1Mナトリウムメトキシドで室温で30分間処理した。Dowex50(H+ )樹脂で中和した後、その樹脂を除去し、メタノールで洗った。合一した濾液を 蒸発させた。残渣を乾燥し、シリカゲル上でクロマトグラフィーにかけた。主と して結合生成物()を含むフラクションを集め、蒸発すると約60mgのが 得られた。 結合生成物(60mg)を50%水性メタノール(5ml)中1M水酸化ナ トリウム(0.5ml)で室温で30分間処理した。混合物をDowex 50(H+ )樹脂で中和した。樹脂を濾去し、メタノールで洗った。合一した濾液を 蒸発し、残渣をHPLCで精製した。最初のフラクションは未結合生成物を含ん でいた。結合材料は広いピークをもってあらわれ、それは結合4−メトキシ−N eu5Acと、結合した4,7−ジメトキシ−Neu5Ac生成物の両方から なっていた。少量の結合4−メトキシ誘導体の存在は診断的分析を非特異的にす るから、高度に純粋な含有フラクションのみを集めた。蒸発し、高度に精製さ れた(4mg)を集め;この集められた材料に含まれる対応する4−アルコキ シ誘導体の量は約5重量パーセント未満であった。 実施例3 この実施例は、培養ウィルス中のインフルエンザAおよびB型の診 断テストにおける実施例2の5−ブロモ−3−インドリル−4,7−ジメトキシ −Neu5Ac()の特異性を証明する。新鮮な患者分離物または冷凍保存培 養物から、特定のウィルスの増殖および培養に適した細胞系、培地、およびイン キュベーション条件を用いてウィルス類を増殖させた。下記の細胞を用いた:( 1)インフルエンザ−およびパラインフルエンザウィルスのためのRMK(アカ ゲザル腎臓)細胞;(2)RSウィルスおよびアデノウィルスのためのHEp− 2(ヒト咽頭癌)細胞;および(3)流行性耳下腺炎のためのVERO(アフリ カグリーンザル腎臓)細胞。すべての細胞は5−10パーセント血清を含む最小 必須培地を入れたチューブまたはフラスコ中で、37℃で、近融合単層になるま で増殖させた。ウィルス感染は、血清を含まない最小必須培地中で37℃で適切 な細胞系に対して行った。 特徴的細胞変性効果の外観を観察し、ウィルス型特異的モノクローナル抗体を 用いる免疫蛍光アッセイで試験することによって、ウィルス感染培養物をモニタ ーし、確かめた。下記の使用ウィルスの各々に対し、下記の特徴的細胞変性効果 が認められた:(1)インフルエンザAおよびB:細胞単層の変性の進行につれ て、大きい、不規則形、粒状、または空胞を含む細胞の領域;(2)パラインフ ルエンザ1:細胞単層全体に小さい丸い細胞;(3)パラインフルエンザ2:細 胞単層から消退する暗い、粒状の、不規則な合胞体;(4)パラインフルエンザ 3:細長い融合形細胞、それらは最後は後退し、細胞単層から引き離される;( 5)RSウィルス:大きい、不規則な形の合胞体;それらは細胞単層全体に不 明確な境界をもつ大きい多核細胞としてあらわれる;(6)アデノウィルス:大 きい丸い核濃縮細胞;それらは最後は凝集して、まるい細胞シートになり、培養 容器から剥がれる;(7)流行性耳下腺炎:空胞をもった合胞体および細胞単層 全体に細胞変性。市販のウィルス型特異的モノクローナル抗体を蛍光アッセイに 用い、接種培養基中の各ウィルスの増殖を確認した。感染培養物から採取した細 胞をガラススライドまたはカバースリップ上にメタノール固定し、それから37 ℃で蛍光標識モノクローナル抗体と共にインキュベートした。直接および間接蛍 光アッセイを両方用いた。直接アッセイでは、固定したウィルス感染細胞を、ウ ィルス型特異的、フルオレセイン・イソチオシアネート(FITC)標識モノク ローナル抗体と共に30分間インキュベートした。間接的アッセイでは、固定し たウィルス感染細胞をウィルス型特異的、未標識モノクローナル抗体と共に30 分間インキュベートし、その後さらに30分間、第2のFITC標識モノクロー ナル抗体と共にインキュベーションした。スライドまたはカバースリップに上載 せ培地を重ね、蛍光顕微鏡を用いて検査した。陽性のウィルス結果は特徴的、ウ ィルス特異的、アップル−グリーン染色の存在によって証明された。進行性およ び特徴的細胞変性効果の存在(蛍光アッセイによる特異的ウィルスの確認を伴う )は、特定の接種ウィルスが最大級に増殖したことの指標であった。 最大ウィルス増殖に達し、適切なウィルスの存在が確認された後、培養液を収 穫し、4−メトキシ−N−アセチルノイラミン酸および4,7−ジメトキシ−N −アセチルノイラミン酸発色基質で評価した。ウィルス含有培養液(0.1ml )を、最適pHおよびノイラミニダーゼ活性を得られるように賦形薬および緩衝 液を含んだ溶液1または2ml中の発色基質と混合した。緩衝液/賦形薬溶液は 35mMリンゴ酸/リンゴ酸塩緩衝液を10mM塩化カルシウム、0.85パー セント 塩化ナトリウム、0.1パーセント マンニトール、0.5パーセント メタノール、および0.1パーセント メチルパラベンと共に含んでいた。p H約5.4における基質および緩衝液の組み合わせが、ノイラミニダーゼ産生ウ ィルスの特異的検出をあらわし、非ノイラミニダーゼ産生ウィルスおよびウィル ス陰性培養物では明らかに陰性結果をあらわしすことが明らかになった。 試験溶液を37℃で約1時間インキュベートし、その後、緩衝液コンセントレ ート0.2mlの添加によって反応を停止した。このコンセントレートの添加は pHを約9に変え、遊離する色素原の沈殿の増加に役立った。完了した反応混合 物をその後選択的に孔を有する膜フィルターと吸収パッドとを含む収集器具に移 し、溶液を吸い上げ除去し、それによって沈殿を濃縮した。この収集器具は我々 の同時係属出願第08/479,789号(1995年6月7日出願)に記載さ れている。十分色のついた沈殿物の外観は陽性反応を示し、一方このような十分 色のついた沈殿物がない場合は陰性反応を示した。5−ブロモ−3−インドリル 色素原を用いるとき、陽性試験の場合沈殿物の特徴的色は青であった。 下記のウィルス類を用いて5−ブロモ−3−インドリル−4−メトキシ−N− アセチルノイラミン酸基質(BI−4−MeONe5Ac)および5−ブロモ− 3−インドリル−4,7−ジメトキシ−N−アセチルノイラミン酸基質(BI− 4,7−(MeO)2Neu5Ac)を試験した。 下記の結果はこれらの種々のウィルス培養物を用いて得られたものである。ウ ィルス培養物はそれらの最大滴定値にまで(細胞シートの広範囲の−−約90− 100%−−のウィルス特徴的細胞変性効果の観察、および大部分の細胞のアッ プル−グリーンのウィルス特異的染色の蛍光アッセイによる確認によって決定さ れる)増殖させ、いかなる反応差も未検出のウィルス濃度にはよらないことを確 実にした。 反応色の強度に基づく段階スケール1+ないし3+を用いて検出できたノイラミ ニダーゼ活性の相対的レベルを示した。段階づけた色を標準比較資料(パントン (登録商標)カラー・スペシフィック・ブック747XR)の色サンプルに合わ せた。1+の段階(軽度の色)は低い陽性を示し、2+(中程度の色)は中程度 陽性を示し、3+(濃い色)は高い陽性を示す。陰性結果は特徴的色がないこと から示される。不確定の結果とされたのは特徴的色の非常にかすかな痕跡、また は兆候が目視によって存在する場合である。 これらの結果からわかるように、インフルエンザAおよびB型ノイラミニダー ゼを含むウィルスが、未希釈のおよびすべての被験希釈度の4−メトキシ−Ne u5Ac基質並びに4,7−ジメトキシ−Neu5Ac基質どちらでも陽性反応 を与える唯一の試験微生物であった。パラインフルエンザ1、2および3型ウィ ルスおよび流行性耳下腺炎ウィルスでは、4−メトキシ−Neu5Ac基質は希 釈度によって陰性結果も陽性結果も与えた。4,7−ジメトキシ−Neu5Ac 基質は未希釈およびすべての希釈度のパラインフルエンザ1、2、および3型お よび流行性耳下腺炎ウィルスで陰性反応を与えた。ノイラミニダーゼを含まない ウィルス(すなわちRSウィルスおよびアデノウィルス)は両方の基質で陰性結 果をもたらした。また、ウィルスを含まないウィルス陰性コントロールは十分陰 性であった。これらの結果は、4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン 酸発色基質がインフルエンザAおよびB型ウィルスに対して特異性をもっている ことを明らかに示すものである。 実施例4 4−メトキシ−Neu5Acおよび4,7−ジメトキシ−Neu5 Ac上のリポーター分子として5−ブロモ−4−クロロ−インドール−3−オル および4−メチルウンベリフェロンを用いて、実施例3に報告したのと同様な結 果を得た。 上記の本発明の詳細な説明を考慮して当業者は本発明の実施にあたって多くの 変更および変化が起こることを予想することができる。したがって、そのような 変更および変化は下記の請求の範囲内に含まれるものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12Q 1/34 C12Q 1/34 //(C12Q 1/04 C12R 1:92) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),UA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,ZW (72)発明者 ハンスイェルゲン,ジョイス,アン アメリカ合衆国 73116 オクラホマ州 オクラホマ シティー ノース イースト エクスプレスウエイ 4101 ナンバーシ ービー16―051 (72)発明者 シマサキ,クレイグ,デイヴィッド アメリカ合衆国 73134 オクラホマ州 オクラホマ シティー ノース イースト 145ティーエイチ テラス 4204

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記の一般式であらわされ、 上記式中、R1およびR2は炭素原子1ないし4個を含むアルキル基であることを 特徴とする4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸。 2.R1およびR2が両方共メチル基であることを特徴とする請求項1に記載の4 ,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸。 3.R1およびR2が両方共エチル基であることを特徴とする請求項1に記載の4 ,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸。 4.下記の一般式であらわされ、 上記式中、R1およびR2は炭素原子1ないし4個を含むアルキル基で、R3は色 素原性または蛍光原性基であることを特徴とする4,7−ジアルコキシ−N−ア セチルノイラミン酸基質。 5.R1およびR2が両方共メチル基であり、およびR3が色素原性基であること を特徴とする請求項4に記載の4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン 酸基質。 6.R3が、4−メチルウンベリフェリル、3−シアノウンベリフェリル、2− ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、3−レゾルフィン、5−ブロモ−4−ク ロロ−3−インドリル、5−ブロモ−3−インドリル、3−インドリル、ニトロ フェニルアゾフェニル、ニトロフェニルアゾレゾルシニル、3−メトキシフェニ ル、3−ジメチルアミノフェニル、4−クロロ−1−ナフチル、および6−ブロ モ−2−ナフチルからなる群から選択されることを特徴とする請求項5に記載の 4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸基質。 7.R3が5−ブロモ−3−インドリルであることを特徴とする請求項6に記載 の4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸基質。 8.R1およびR2が両方共エチル基であり、およびR3が色素原性基であること を特徴とする請求項4に記載の4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン 酸基質。 9.R3が、4−メチルウンベリフェリル、3−シアノウンベリフェリル、2− ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、3−レゾルフィン、5−ブロモ−4−ク ロロ−3−インドリル、5−ブロモ−3−インドリル、3−インドリル、ニトロ フェニルアゾフェニル、ニトロフェニルアゾレゾルシニル、3−メトキシフェニ ル、3−ジメチルアミノフェニル、4−クロロ−1−ナフチル、および6−ブロ モ−2−ナフチルからなる群から選択されることを特徴とする請求項8に記載の 4,7−ジアルコキシ−N−アセチルノイラミン酸基質。 10.呼吸器ウィルス感染症にかかっている疑いのあるヒトから得た臨床的サン プル中のインフルエンザAおよびB型ウィルスの検出方法であって: (1)臨床的サンプルを下記の一般式であらわされる色素原性または蛍光原性 4,7−ジアルコキシ N−アセチルノイラミン酸基質と共にインキュベートす る工程と、 [上記式中、R1およびR2は炭素原子1ないし4個を含むアルキル基であり、R3 は、基質または基質の塩から切り離されたとき、明確な特徴的色をあらわす色 素原性または蛍光原性基である。]、 (2)インキュベートした臨床的サンプルを観察して、前記臨床的サンプル中 にインフルエンザAまたはB型ウィルスを示す明確な特徴的色が生成しているか どうかを確認する工程と、 を備えることを特徴とする方法。 11.R1およびR2が両方共メチル基であり、およびR3が色素原性基であるこ とを特徴とする請求項10に記載の方法。 12.R3が、4−メチルウンベリフェリル、3−シアノウンベリフェリル、2 −ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、3−レゾルフィン、5−ブロモ−4− クロロ−3−インドリル、5−ブロモ−3−インドリル、3−インドリル、ニト ロフェニルアゾフェニル、ニトロフェニルアゾレゾルシニル、3−メトキシフェ ニル、3−ジメチルアミノフェニル、4−クロロ−1−ナフチル、および6−ブ ロモ−2−ナフチルからなる群から選択される請求項11に記載の方法。 13.R3が5−ブロモ−3−インドリルであることを特徴とする請求項12に 記載の方法。 14.R1およびR2が両方共エチル基であり、およびR3が色素原性基であるこ とを特徴とする請求項10に記載の方法。 15.R3が4−メチルウンベリフェリル、3−シアノウンベリフェリル、2− ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、3−レゾルフィン、5−ブロモ−4−ク ロロ−3−インドリル、5−ブロモ−3−インドリル、3−インドリル、ニトロ フェニルアゾフェニル、ニトロフェニルアゾレゾルシニル、3−メトキシフェニ ル、3−ジメチルアミノフェニル、4−クロロ−1−ナフチル、および6−ブロ モ−2−ナフチルからなる群から選択されることを特徴とする請求項14に記載 の方法。 16.呼吸器ウィルス感染症にかかっている疑いのあるヒトから得た臨床的サン プル中のインフルエンザAおよびB型ウィルスの検出方法であって: (1)前記臨床的サンプルを第1の部分と第2の部分に分ける工程と、 (2)第1の部分を下記の一般式であらわされる色素原性または蛍光原性4, 7−ジアルコキシ N−アセチルノイラミン酸第1基質とインキュベートする工 程と、[上記式中、R1およびR2は炭素原子1ないし4個を含むアルキル基であり、R3 は、第1基質または第1基質の塩から切り離されたとき、明確な特徴的第1の 色をあらわす第1の色素原性または蛍光原性基である。]、 (3)インキュベートした第1の部分を観察し、前記臨床的サンプル中にイン フルエンザAまたはB型ウィルスが存在することを示す明確な特徴的第1の色が 生成されるかどうかを確認する工程と、 (4)第2の部分を下記の一般式であらわされる色素原性または蛍光原性4− アルコキシ N−アセチルノイラミン酸第2基質とインキュベートする工程と、 [上記式中、R4は炭素原子1ないし4個を含むアルキル基であり、R5は第2基 質または第2基質の塩から切り離されたとき、明確な特徴的第2の色をあらわす 第2の色素原性または蛍光原性基である。]、 (5)インキュベートした第2部分を観察して、前記臨床的サンプル中にノイ ラミニダーゼ活性ウィルスが存在することを示す明確な特徴的第2の色が生成さ れるかどうかを確認する工程と、 を備え、 前記第1および第2の色の存在は、前記臨床的サンプル中にインフルエンザA またはB型ウィルスが単独で、或いはインフルエンザAおよびB型ウィルス以外 のノイラミニダーゼ活性ウィルスと共に存在することを示すこと、 前記第2の色の存在、および第1の色の欠如は、前記臨床的サンプル中にイン フルエンザAおよびB型ウィルス以外のノイラミニダーゼ活性ウィルスの存在す ることを示すこと、 前記第1および第2の色の欠如は、前記臨床的サンプル中にノイラミニダーゼ 活性ウィルスが存在しないことを示すこと、 を特徴とする方法。 17.R1およびR2が両方共メチル基であり、およびR3が第1の色素原性基で あることを特徴とする請求項16に記載の方法。 18.R4がメチル基であり、およびR5が第2の色素原性基であることを特徴と する請求項17に記載の方法。 19.R3およびR4が4−メチルウンベリフェリル、3−シアノウンベリフェリ ル、2−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、3−レゾルフィン、5−ブロモ −4−クロロ−3−インドリル、5−ブロモ−3−インドリル、3−インドリル 、ニトロフェニルアゾフェニル、ニトロフェニルアゾレゾルシニル、3−メトキ シフェニル、3−ジメチルアミノフェニル、4−クロロ−1−ナフチル、および 6−ブロモ−2−ナフチルからなる群から独立的に選択されることを特徴とする 請求項17に記載の方法。 20.R3が5−ブロモ−3−インドリルであることを特徴とする請求項19に 記載の方法。 21.R3およびR4が、4−メチルウンベリフェリル、3−シアノウンベリフェ リル、2−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、3−レゾルフィン、5−ブロ モ−4−クロロ−3−インドリル、5−ブロモ−3−インドリル、3−インドリ ル、ニトロフェニルアゾフェニル、ニトロフェニルアゾレゾルシニル、3−メト キシフェニル、3−ジメチルアミノフェニル、4−クロロ−1−ナフチル、およ び6−ブロモ−2−ナフチルからなる群から独立的に選択されることを特徴とす る請求項18に記載の方法。
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