JP2000500357A - バーコードスキャナーを含む自動化された薬剤処方実行システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、顧客に対する医療処方実行プロセスを自動的に行う調剤システム（１０）を提供する。該システムは、処方された薬剤に対するオリジナル医療処方（１２）と顧客情報のデータ入力とを受け取り、処方処理データ記録を作成するホストコンピュータ（１０４）と、該ホストコンピュータ（１０４）からの処方処理データ記録を一連のコンピュータに送信する電子的通信装置とを備えた撮像ワークステーション（１００）を有している。充填ワークステーション（２００）は、調剤された薬剤を計数、調剤し、かつ顧客のための薬瓶に封入する調剤装置を備えている。検査ワークステーション（３００）は、薬瓶上のバーコードをスキャンするためのスキャナ（１２８）と、オリジナル医療処方のデジタル画像を表示する表示装置とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 バーコードスキャナーを含む自動化された 薬剤処方実行システム 発明の属する分野 本発明は小売薬局において、処方の入力から支払いまでを一貫して行う、ハー ドウェアとソフトウェアを含む自動化された薬剤処方実行システムに関するもの である。このシステムには撮像、充填、および検査の機能を提供する少なくとも ３つのワークステーションが含まれる。 発明の背景 今日、小売薬局の現場では処方の実行に関して自動化がほとんど行われておら ず、ほとんどの作業は薬剤師の手作業に頼っている。処方せんの発行は普通コン ピュータシステムに入力され、患者の状況のチェック、処方せんの印刷、さらに は注文の入力または実行された処方の支払業務などをコンピュータシステムが行 っている。一方、処方の実行は薬剤師、事務員、およびキャシヤーなどのわずか な人員によって手作業で行われる。 現行の小売薬局システムの不具合点は、薬局で自動化された調剤システムがほ とんど使用されておらず、また処方の視覚的イメージを表示するのにコンピュー タが使われず、患者のための処方の実行に当たって始めから終わりまで入力に頼 っていることである。 従来の技術の説明 薬剤処方の実行を部分的に自動化する方法については従来から様々な開示が行 われている。例えば、チャーバットによる米国特許5,208,762は、薬剤の調剤の ための方法と装置を開示している。このシステムは、薬剤師が患者の認識情報と 処方を入力するためのコンピュータ・ターミナル；患者の注文に応じて一つある いは複数の処方に対して自動的に薬瓶に充填し、ラベルを貼り、ふたを閉め、分 類する一連の機械；患者の処方を薬の受け渡し点に搬送して、薬剤師が患者の注 文と照合できるようにする仕分けコンベアシステムを提供している。このシステ ムはメールオーダーによる処方の実行や通院患者用に用いられているが、処方実 行部分における設備の物理的な大きさや金額の故に小売薬局には使用できない。 ハルバーソンによる米国特許4,847,764は養護施設、病院またはクリニックな どにおいて使用される調剤用の薬剤システムを開示している。この調剤システム には、キーボード、プリンタ、および調剤用のインターフェースを備えたデジタ ルコンピュータのようなハードウェアを含んでいる。他の調剤ハードウェアには 、キーボード、ビデオ表示ユニットつきの電気機械式調剤装置が含まれる。基本 的にこのコンピュータと付帯装置ならびに関連するハードウェアとソフトウェア は、投薬システム全体をモニタするために設定された各種のファイル記録をコン ピュータによってバックアップし、患者の処方に対して指示された投薬を調剤す るために医師と電気機械的調剤ユニットによって記述された処方を実行するのに 必要な患者の情報のすべてを登録する。このシステムは主として病院において使 用されるものであり、小売薬局には向かない。 バウムによる米国特許4,918,604は、メールサービス薬局または小売薬局によ る処方薬剤の調剤のために薬剤ラベルを貼り、薬剤充填を行うシステムを開示し ている。このシステムはキーボードによりコントロールされるメインフレームコ ンピュータを含んでおり、そのコンピュータは、ラベル上の錠剤の説明、処方の 指示、ならびに患者の氏名、医師の氏名およびその他薬剤師が処方を実行するの に必要なデータなどの処方に関する情報をラベル上に配置するためのプログラム を含んでいる。実行された各処方はコンピュータによって与えられたバーコード 番号があり、その番号はその処方だけのものである。前記システムにはまた薬剤 師用のマイクロコンピュータが含まれており、そのコンピュータには表示画面、 カラー画像がプリントできるカラープリンター、処方薬のグラフィックスを内蔵 したディスクファイル、処方情報を検証するためのバーコードリーダーワンドが 含まれている。このシステムは調剤機器またはコンピュータによる撮像機能また は薬剤画像表示検査ハードウェアおよびその関連ソフトウェアを持っていない。 従来技術の特許は小売薬局用の医療処方を実行するための薬局システムを開示 していない。従来技術の特許は、処方の品質管理のために処方撮像および画像表 示検査を行うコンピュータマイクロプロセッサの利用については何ら教えていな い。従来技術の特許は、小売薬局用としてコンピュータと統合された薬剤の調剤 装置の利用については何ら教えていない。 したがって、本発明は共通のデータベースを基に働く撮像、充填、および検査 を担当する少なくとも３つのワークステーションを含み、効率を高め、総合的に コストを下げることをその主たる利点とし、薬剤の処方実行プロセスを自動化す る小売薬局システムを提供することを目的とする。 本発明のもう一つの目的は、撮像用ワークステーションを提供し、患者に対す る医師の原処方の電子的な画像を撮像し、そのワークステーションにおいてオペ レータがある種の処方プロセスパラメータを設定できるようにすることにある。 文書による原処方を正確に保存する撮像システムを使用することにより、処方の 実行プロセスにおける事務処理を大幅に簡略化する。 本発明のもう一つの目的は、充填用ワークステーションを提供し、それによっ て通常の静止した棚に加えて可動式の棚を備えた竪型の回転コンベヤと計数機を 含む調剤装置をコントロールできるようにすることである。この充填装置は、薬 局の限られた作業床面積の中で広範囲の製品にアクセスできることによってその 生産性の向上に役立つ。 本発明のさらにもう一つの目的は、最終的な品質検査作業において薬剤師の助 けとなる検査用ワークステーションを提供すること、すなわち、表示画面に処方 画像と調剤された薬剤の画像の両方を表示し、薬剤師に処方が正しく実行され、 正しいラベルが貼られたことを確認させるようにすることである。 本発明のさらにもう一つの目的は、独創的で、効率的で、自動化された迅速、 経済的で効果的な小売薬局システムを提供することにある。 本発明のさらにもう一つの目的は、運転にわずかな人員しか要しない、操作の 容易な小売薬局システムを提供することである。 発明の概要 本発明は薬剤の処方を実行するプロセスを自動化する小売薬局システムのため の装置を提供するものである。その薬局システムは統一的な共通のデータベース によりコンピュータ管理された少なくとも３つの互いに関連する、不可欠なワー クステーションを含んでいる。これらのワークステーションは処方実行プロセス において、撮像、充填、および検査点として機能する。 撮像ワークステーションは、画像捕捉マイクロプロセッサを使用して原医療処 方の電子的画像を捕捉し、捕捉された処方画像は後に使用できるようにデータベ ース内に保存される。オペレータは撮像ワークステーションを使って処方実行の ある種のパラメータを設定することもできる。撮像ワークステーションは、処方 された薬剤製品を顧客の情報に対する原医療処方のデータ入力を受け取り、処方 処理データ記録を作成するためのホストコンピュータを含んでいる。撮像ワーク ステーションはまた原処方のデジタル画像を生み出すためのイメージスキャナー を有し、ホストコンピュータに電子的に接続された第１のコンピュータも含んで いる。撮像ワークステーションはさらに、調剤された薬剤製品を入れる与えられ た薬瓶に貼る処方ラベルを印刷する第１のプリンタ、与えられた薬瓶に貼るバー コードラベルを印刷する第２のプリンタ、およびホストコンピュータからの処方 処理データ記録を撮像ステーションにある第１のコンピュータへ送信する手段を 含んでいる。 充填ワークステーションは調剤ユニット各部分をコントロールするために使わ れる。調剤ユニットは複数台の計数機と可動式の棚を持つ複数台の竪型回転コン ベヤを持っている。充填ステーションはこのほかにも各種の調剤ユニットを持っ ている。充填ワークステーションには、撮像ワークステーションにある第１のコ ンピュータに電子的に接続されている第２のコンピュータが含まれ、さらに特定 の調剤された薬剤を数え、与えられた薬瓶に充填するための各種の調剤装置を含 んでおり、第２のコンピュータはそれら各種の調剤装置をコントロールする役割 を果たす。 検査ワークステーションは充填されたばかりの医療処方の最終的品質検査にお いて薬剤師の助けとなるものである。このステーションでは、コンピュータは医 師による原医療処方の画像と処方により充填された薬剤の画像とを比較のため同 時に表示する。検査ワークステーションには、充填ステーションにある第２のコ ンピュータと電子的に接続された第３のコンピュータが含まれており、さらに与 えられた薬瓶上のバーコードのラベルをスキャンするためのスキャナーと、原医 療処方のデジタル画像の表示と特定の処方された薬剤のデジタル画像を表示する 表示装置が含まれている。この最終的な品質検査において、薬剤師は調剤された 薬剤が患者に渡される前に、処方された薬剤のデジタル画像と調剤された薬剤と について視覚的な第１の比較を行い、次に原医療処方のデジタル画像と特定の薬 瓶に入った調剤済みの薬剤とについて視覚的な第２の比較を行う。その上で、薬 剤師はバーコードワンドを薬剤師自身のバーコードの上に走らせ、処方が正しく 実行されたことを証明して薬剤を払い出す。 図面の簡単な説明 本発明の目的、特徴、および長所は、望ましい実施例の詳細な説明を添付され た図面と共に考慮することによってさらに良く理解することができる。 図１は撮像、充填および検査用の各ワークステーションを示す本発明の薬局シ ステムの斜視図である。 図２は処方注文の入力から支払いまでの処方実行のプロセスを示す薬局システ ムの概略的フローチャートである。 図３は図１に示した薬局システムの撮像ワークステーションの概略図である。 図４は図１に示した薬局システムの充填ステーションの概略図である。 図５は図１に示した薬局システムの包装ワークステーションの概略図である。 図６は図１に示した薬局システムの検査ワークステーションの概略図である。 望ましい実施例の詳細説明 概要 本発明の実施例の薬局システム10とその構成部分の詳細は図１から図６に示さ れている。薬局システム10は、撮像ワークステーション100、充填ワークステー ション200、および検査ワークステーション300を含む、互いに関連する不可欠な 、少なくとも３ワークステーションのためのハードウェアとその関連ソフ トウェアを含むものである。これらワークステーション、100、200、および300 は、図１と図２に示したように、統一的なデータベースに基づくコンピュータ管 理の下で作動し、薬局システム10の自動化された処方実行システム中の撮像、充 填、および検査点として機能する。 撮像ワークステーション100の主な機能は、図３に示したように、撮像スキャ ナー120を持つホストコンピュータ104を使用して原医療処方12の電子的画像14を 捕捉することであり、捕捉した原医療処方画像14は後で呼び出せるようにデータ ベース130に記憶される。撮像ワークステーション100はまたある種の処方実行パ ラメータをオペレータが設定するためにも使われ、それらのパラメータはデータ ベース110に記憶される。 充填ワークステーション200は、図４に示すように、調剤ユニット250、260、 および270をコントロールするために使われる。調剤ユニット250は何台かの計数 機252と可動棚256を持つ竪型の回転コンベヤ254を示す。 検査ワークステーション300は、図６に示すように、薬剤師が調剤直後の処方 の最終的な品質管理において用いるものである。検出コンピュータ304は医師の 原処方画像14と調剤の終わった薬剤230の画像16の両方を表示する。この最終品 質管理チェックでは、薬剤師は調剤された薬剤230を視覚的に点検し、処方どお りの調剤が行われたことを薬剤師自身のバーコード18上にバーコードワンド310 を走らせることにより、証明しなければならない。 撮像ワークステーション100 図３に示したように、撮像ワークステーション100は小売薬局の処理フロアス ペース22内に撮像ワークステーションエリア102を持っている。ワークステーシ ョン102は、キーボード106、スクリーン108、およびデータベース記憶装置110を 持つデータ入力ホストコンピュータ104を持っている。またここには、第１のコ ンピュータ120があり、それは電子ポインタ112、スキャナキーボード122、医療 処方12の画像14を見るためのスキャナスクリーン124、原医療処方12をスキャン するためのスキャナレシーバ装置126、処方注文書222上のバーコード18を読み取 るための手持ち式のバーコードスキャナワンド128、処方の画像14 を電子的に記憶するためのスキャナデータベース記憶装置130、バーコードプリ ンタ132、およびデータ入力ホストコンピュータ104と第１のコンピュータ120と ラベルプリンタ114の間の情報リンクのためのRS-232シリアルデータ回線216を使 用した電子通信手段を有する画像スキャナ140を含んでいる。スキャニング中に 取得した処方の複写画像は後に、処理データ記録220により実行された処方12の 正確さをチェックする薬剤師によって使用される。顧客データの入力のために、 撮像ワークステーション100には複数台のホストコンピュータ104があっても良い 。データ入力ホストコンピュータ104は後に処理データ記録220および充填ワーク ステーションで使用するための処方注文書222を作成するために顧客が供給する 顧客情報の入力用として使用される。処理データ記録220と注文書222上の処方注 文データはデータベース記憶装置110に記憶される。処理データ記録220はデータ ベース記憶装置110からスキャナデータベース記憶装置130に電子通信手段216を 介して送信される。ラベルプリンタ114はラベル供給ロール116から個別処方ラベ ル118と注文書222をデータベース記憶装置110から得た医療処方12上の情報に基 づきプリントする。注文書222にはバーコードラベル18を持っている薬瓶ラベル1 18、袋ラベル224、および薬剤ラベル226が貼り付けられている。 処理データ記録220は処方とその充填に関する様々な情報を含む約20の情報フ ィールドを持っている。注文書222はＲxラベル118、データ記録220からの注文情 報、医療処方12のその注文に特別なバーコード18、袋ラベル224と薬剤ラベル226 を含んでいる。処理記録上で最も重要な情報フィールドは処方番号、ＮＤＣ（米 国薬剤コード）番号、および処方された薬剤の量である。この情報により、充填 ワークステーションエリア202において処方12が充填される。薬局システム10は 処理データ記録情報220をスキャナデータベース記憶装置130からの情報とともに コンピュータ104から記憶データベース110を経由して充填エリアのコンピュータ 204に送るように構成されている。処方注文書222は薬剤師または事務員によって プリンタ114から充填ワークステーション200に運ばれる。 処方注文書222は処方および、その充填にとって重要な情報の記入欄が20以上 ある。処方注文書222上の情報で最も重要かつ関連が深いのは、患者の氏名、 処方番号、薬剤の名称、医者の氏名、およびＮＤＣ番号である。 充填ワークステーション200 充填ワークステーション200は、小売薬局の処理フロアスペース22内の撮像ワ ークステーション102の隣に設けられた充填ワークステーションエリア202を含ん でいる。充填ワークステーションエリア202はキーボード206とモニタリングスク リーン208を備えた第２のコンピュータ204；プリンタ212；ポータブルバーコー ドスキャナワンド214；コンピュータ204と調剤ユニット240、250、260、および2 70とデータ記憶装置110の間にデータを転送するための複数のシリアルデータ回 線216；少なくとも１個の調剤ユニット240、250、260、および270；および充填 ステーションの第２のコンピュータ204に電子的に接続されている１台もしくは 複数台の電子式秤量器238を有している。図４に示したように、第２のコンピュ ータは複数台設けられることもある。 その他の重要な機器としては、包装ワークステーション280があり、そこには 複数のスロット286を持つ仕掛品保管部284が設けられていて、各スロット286に は上部に指示灯288が設けられている。仕掛品保管部284は第２のコンピュータ20 4と隣り合わせて置かれており、充填済みの処方を検査まで保管するのに用いら れる。 処方注文書222は充填ワークステーション200においてオペレータ/薬剤師が注 文書222上のバーコード18をバーコードスキャナ214でスキャンすることによって 薬剤充填プロセスが始まるという役目を持っている。これによって薬剤プロセス が始まるとともに、在庫チェックシーケンスも開始される。注文書222上のバー コード18のスキャニングに応じて、第２のコンピュータ204がスキャナデータベ ース記憶装置130から調剤すべき薬剤230の名称と場所を読み取り、調剤ユニット 240、250、260、または270が特定の医療処方12の充填プロセスを開始する。同時 に在庫チェックシーケンスが実行される。 本実施例の調剤ユニット250はベーカー回転コンベヤであり、複数台の秤量器2 38、複数台の計数機252及び可動棚256を持つ複数台の竪型の回転コンベヤ254を 含む。ベーカー回転コンベヤは第２のコンピュータ204によって選ばれた適正 な竪型の受け皿254の位置まで回転し、充填すべき処方12の薬剤230を見つけ出し やすいように可動棚256上の位置を指示灯258で示す。 本実施例における調剤ユニット260はベーカーインスタントアクセスセル型で あり、薬剤230を保管する複数の保管セル262から成り、各保管セル262には各々 にドロップシュート264が設けられている。各保管セル262の前面にはナンバープ レート266がつけられている。ベーカー保管セル262は薬剤230を自動的に数える 内部カウンタ（図示せず）が設けられている。薬剤師は薬瓶232を適正なナンバ ープレート266のドロップシュート264の口に置き、薬剤230を薬瓶232に投入して 処方12を充填し、キャップ234を薬瓶232にはめる。 本実施例における調剤ユニット270はベーカーカセット型で、複数台の保管カ セット272と複数台のカセットカウンタ274を備えており、調剤された薬剤230を 数えるための各カセットカウンタ274の前には各々にドロップシュート276が設け られている。各保管カセット272はカセット前面にナンバープレート278が取り付 けられている。スクリーン208に表示されたデータベース記憶装置130からの情報 に従って、薬剤師は適正な薬瓶232を持って適正なベーカーカセットに行き、ナ ンバープレート278を頼りに適正な各保管カセット272を選び出し、ピル、タブレ ット、カプセルなどの形をした薬剤230を一定量をベーカーカセットカウンタ274 に入れる。そこで薬剤師はデータベース記憶装置130からの情報に基づき必要量 の薬剤230をキー入力する。すると、カウンタ274はデータベース記憶装置130か らのその特定情報に基づいて処方された薬剤230を自動的に数える。薬剤師は数 えられた薬剤230をカセットカウンタ274のシュート276から薬瓶232に投入し、薬 瓶232にキャップ234をつけ、充填された処方12を保管部284の仕掛品保管スロッ ト286に入れる。 本実施例における調剤ユニット240は静止型の棚構造を成しており、指示灯244 がつけられた複数の静止棚242を持っている。指示灯244は、第２のコンピュータ 204のスクリーン208上に表示された前記情報から得られる適正な静止棚242位置 に自動的に点灯される。ベーカーカセット型の場合と同様に、薬剤師は秤量器23 8を使って薬剤230の重量を計るか、またはカセットカウンタ274を使って薬剤230 を数えるか指示される。 充填ワークステーション200には、充填エリア202と検査ワークステーションエ リア302に隣接して包装ワークステーション280が設けられている。包装ワークス テーション280は包装保管部284と包装運搬袋材料290を有する包装ワークステー ションスペース282を含む。包装保管部284は指示灯288つきの大きいスロット286 を複数個持っており、充填済みの処方薬剤を入れた薬瓶232と処方注文書222を収 納している。さらに、包装ワークステーション280には専用のバーコードスキャ ナワンド292を持っており、それでバーコード18をスキャンすると、処理データ 記録220内の情報に内蔵された家族識別子に基づいて指示灯288を点灯する。包装 ワークステーション280の機能は、注文を検査ワークステーション302で薬剤師が 最終検査するのに先立って、充填技能士または販売員が一人の顧客または一家族 の医療処方12を薬局システム10内で完成させ、集め、そして包装できるようにす ることである。 充填ワークステーション200の機能は薬局システム10に入ってくるすべての医 療処方12に対して、薬剤230を計量、調剤し、瓶詰めすることにある。このステ ーションのソフトウェアプログラム20はデータベース130に記憶されていて、す べての調剤ユニット240、250、260、および270をコントロールすることにより、 計量、調剤および瓶詰めを行う。調剤ユニット240、250、260、および270に送ら れる信号は薬剤230を数えるか、または薬剤230の選択を容易にするため機器を位 置決めする。 調剤ユニット250と260は残留在庫に関してデータベース130にフィードバック を提供する。薬局システム10はデータベース110と130を介して、すべての薬剤23 0の在庫状況を提供し、特定の薬剤230の補給が必要になると薬剤師に知らせるた めに在庫の更新を絶えず行う。この在庫量追跡機能の結果、システム10は特定の 薬剤230の在庫水準が低くなったり、在庫切れの状態が発生すると、薬剤師に警 告を発する。充填システム200の機能は、シリアルデータ回線216とデータベース 保管部110と130を持つ、充填ステーションの第２のコンピュータ204からのみ実 行することができる。 検査ワークステーション300 検査ワークステーション300は小売薬局の処理フロアスペース22内の充填ワー クステーションエリア202に隣接して設けられた検査ワークステーションエリア スペース302を含む。検査ワークステーションスペース302は、キーボード306と スクリーン308を持った第３のコンピュータ304；バーコードスキャナワンド310; およびポインタ312を有し、いずれも電子的に第３のコンピュータ304に接続され ている。図６に示したように、処方12が正しく実行されたことを点検するための 第３のコンピュータ304は複数台使われることもある。 検査ワークステーション300においては、薬剤師が医療処方12に対して適正な 薬剤230が適量だけ調剤されたことを検査する。この検査は文書による原医療処 方12のデジタル画像14と処方薬剤16のデジタル画像とを顧客に渡す実際に調剤済 みの薬剤230とを比較して行われる。モニタスクリーン308に映し出されるデジタ ル画像14と16は共にズームが可能であり、それによって現実に調剤されている薬 剤230と正確に、正しく検証するために必要な細部を薬剤師が見ることができる 。処方画像14のズーム機能は原処方12に対する変更がなされたかどうかを見定め るのにも使うことができる。最終的な品質検査は、薬剤師が処方12によって指定 された薬剤230の視覚的認識チェックとともに、処方が正しく充填されたことの 確認を行い電子バーコードワンド310を薬剤師自身のバーコード18の上に走らせ ることにより、払い出し許可を行うことを求める。この視覚的認識チェックは、 処方された薬剤230のデジタル画像16と与えられた薬瓶232に入った調剤済みの薬 剤230の第１の視覚的比較と、原医療処方12のデジタル画像14と与えられた薬瓶2 32に入った調剤済みの薬剤230の第２のを顧客に薬剤を与える前に行うことを可 能にしている。 本発明の作業方法 本発明の作業は常に撮像ワークステーションから充填ワークステーションへ、 さらに検査ワークステーションへと流れる。薬局システム10の実行プロセスは顧 客が医師の医療処方12を販売係/薬剤師に渡すことから始まる。医療処方12から 得た情報はデータベース110に入力され、それに基づいて処理データ記録220およ び処方注文書222に必要な情報の一部が作成される。 さらに顧客は薬局のスタッフが必要とするその他の個人的な情報を販売係/薬 剤師に口頭で伝え、これを受けて彼らはホストコンピュータ104のキーボード106 を介してこの情報をデータベース110に手動で入力する。この情報は処理データ 記録220および処理注文書222に必要な情報の残りの部分を作成するのに使われる 。 ラベルプリンタ114は処方注文書222、バッグラベル224および薬剤情報ラベル2 26をプリントするが、処方注文書にはバーコード18がプリントされ、しかも州お よび国の法律により求められているラベル情報が記入されている薬瓶ラベル118 が貼り付けられる。同時に、処理データ記録220はシリアルデータリンク216を介 して記憶データベース130に送られる。処理データ記録220と処方注文書222に対 する情報はデータベース110を介してプリンタ114に供給される。 販売係/薬剤師は手持ち式のスキャナワンド128によって処方12の薬瓶ラベル11 8のバーコード18をスキャンする。販売係/薬剤師は次にスキャナレシーバ126を 介して処方12をスキャンし、バーコード18に含まれる処方番号を原医療処方12の 画像14にリンクさせる。医療処方12の画像14はデータベース130内に記憶される 。州および国の監督官庁の規定に従い、原処方12は販売係によって後にファイル される。 記憶された処方画像14は検査ステーション300で行われる品質検査に使われる 。既にソフトウェアプログラム20に入力されており、またデータベース130に記 憶されているのが、各種医療製品の視覚的画像16であり、この中には薬剤230が タブレット、ピル、カプセル、カプレットなどの形態で示されており、これらは 調剤プロセス中の検査ステーション300で品質検査のために使用される。処方文 書222は係員が直接に充填ワークステーション200に運ぶ。 充填ワークステーション200では薬剤師がスキャナワンド214でバーコード18を スキャンすることにより、適正な調剤ユニット240、250、260、および270が作業 を開始する。薬剤師は次に第２のコンピュータ204の表示画面208上の情報に基づ いて適正な薬瓶232を選択し、ラベル118を薬瓶232に貼る。薬剤師は次に再び表 示画面208によって調剤ユニット250に対する可動棚256または調剤ユニット240、 250、260、および270に対するナンバープレート246、266、ま たは278のうちいずれかを選択する。 ラベル118上のバーコード18は医療処方12を基礎にしており、記憶装置130に記 憶された処理データ記録220に対する索引としての役割を持つ処方番号を含んで いる。記憶データベース130からの情報は適正な処方薬剤230を調剤するためにど の調剤ユニット240、250、260、および270のいずれを使用するかを決定するため に使われる。したがって、薬剤師がラベル18をスキャンすると必要な情報が第２ のコンピュータ204に供給され、それによって調剤ユニット240、250、260、およ び270のうち適正なものが作動する。 調剤ユニット250が選択された場合は、調剤ユニットが作動すると適正な竪型 回転コンベヤ254の可動棚256から調剤済みの薬剤230が選択され、次に薬剤230の 適正な量を数えるために計数機252が使われる。調剤された薬剤230は保管ホッパ 236に投入され、秤量器238で秤量されたのち、キャップ234と薬瓶ラベル118つき の薬瓶232に入れられる。 調剤ユニット250が作動している間、オペレータ/薬剤師はワークスペース202 とカウンタ202aから適正なラベル付き薬瓶232を取り、薬剤230をホッパ236から 受け取る。適正な薬瓶232に指定された薬剤230を受け取り、キャップ234をした のち、オペレータ/薬剤師はキャップをした薬瓶232と処方注文書222を包装ステ ーションエリア282に運ぶ。次ぎにオペレータ/薬剤師は再びバーコードスキャナ 214を使って医療処方12の処方番号バーコード18が記入された処方注文書222をス キャンする。バーコード18をスキャンすることにより、指示灯288が点灯してオ ペレータ/薬剤師が処理済みの処方を入れておいた充填ワークステーション280の 特定スロット286が指定される。このプロセスは、与えられた注文のすべての処 方が完了し、同じスロット286に納められるまで繰り返される。 調剤ユニット260が選択された場合は、保管セル262が自動的に処方された薬剤 230を自動的に数え分ける。薬剤師は次にレベル付き薬瓶232を適正なナンバープ レート266がついたドロップシュート264の出口に置き、処方済みの薬剤230を薬 瓶232に投入し、薬瓶232にキャップ234をはめる。 調剤ユニット270が選択された場合は、適正なナンバープレート278がついた保 管カセット272に薬剤師が行って、一定量の処方された薬剤230をカウンタ 274に投入する。カウンタ274は、データベース記憶部130の情報に従って処方さ れた薬剤230を自動的に数え出す。薬剤師はカセットカウンタ274のシュート276 から数え出された薬剤230のタブレットをを薬瓶232に移し、薬瓶232にキャップ2 34をして、充填された医療処方12を保管部280の仕掛品保管スロット286に置く。 調剤ユニット240が選択されると、薬剤師は指示灯244が点灯している適正なナ ンバープレート246の静止棚242に行き、第２コンピュータ204の表示画面208上の 情報に基づき適正な薬剤230を取り出す。次に薬剤師は秤量器238を使って薬剤23 0を秤量するが、カセットカウンタ274を使って調剤した薬剤230を数える。得ら れた薬剤230を薬瓶232につめ、薬瓶232にキャップ234をして保管部280のスロッ ト286に充填された処方12を置く。調剤ユニット250に関して前述した薬剤師によ るスキャニング作業と指示灯244の使用法は調剤ユニット260と270の両方にも当 てはまる。 薬局システム10の処方実行プロセスの検査ワークステーション300における最 終品質検査段階は当直の薬剤師によって行われる。作業が完了すると、その事実 は充填作業ワークステーション200においてスキャナワンド214により、第３のコ ンピュータ304の表示画面308を経由して当直の薬剤師に知らされる。この時点で 、検査ワークステーションエリア302では、薬剤師が前記スロット286から処方注 文袋290を引っ張り出し、処方の一つを取り出す。薬剤師はスキャンワンド310を 使って注文書222またはラベル118の処方番号バーコード18をもう一度スキャンす る。このスキャンにより、原医療処方12の画像14ならびに薬剤230の画像16が検 査ステーション300の端末画面308に表示され、これらの視覚的方法により、薬剤 師は処方が正しく行われたことを確認する。薬剤師が行うこのプロセスにより、 処方された薬剤230のデジタル画像16と与えられた薬瓶232中の調剤された薬剤23 0の間の第１の比較、ならびに原医療処方12のデジタル画像14と与えられた薬瓶2 32中の調剤された薬剤230との間の第２の比較を、薬剤を顧客に渡す前に実行す ることができる。以上により処方が正しく実行されたことを確認したら薬剤師は 自分のＩＤコードをスキャンして、検査結果を証明する。このプロセスが一つの 注文のすべての処方について繰り返される。注 文が完了すると、薬剤師は処方を包装し、それを待機ワークステーション380と 呼ばれる第２の処方−保管部384に入れるが、そこには保管スロット386が設けら れており、顧客は後でそこから薬剤を受け取る。顧客が薬局に受け取りにくると 、販売/キャシヤー係は処方−保管部384の適正な保管スロット386に行き、処方 注文品を取り出す。処方注文品は再びスキャナ310でスキャンして顧客の氏名と 処方された薬剤230を確認するようにしても良い。その結果が正しければ、キャ シヤー係は支払を受け取り、処方注文品を顧客に渡して薬局システム10を使用し た医療処方の実行プロセスを終了する。 本発明の利点 以上により、本発明の一つの利点は、共通のデータベースに基づくコンピュー タガイダンスによりコントロールされた撮像、充填、および検査の少なくとも３ つのワークステーションを持つ医療処方の実行を自動化した小売薬局システムを 提供することにより効率化を実現し、総合的なコスト削減という利点をもたらし 得ることにある。 本発明のもう一つの利点は、患者に対する医師の原処方の電子的画像を捕捉す るように設計された撮像ワークステーションに従事するオペレータがある処方処 理パラメータを設定することができるという点である。これは撮像システムの使 用により処方実行システムにおける事務処理を大幅に簡略化することになり、ま た文書による原処理の精度を保つという結果をもたらす。 本発明のもう一つの利点は、計数機と可動棚を持つ竪型回転コンベヤを含む調 剤機器をコントロールする充填ワークステーションを提供するという点である。 この調剤装置は薬局内の所要床面積をできるだけ小さく保ちながら広範囲の製品 へのアクセスを可能にすることによって、薬局の生産性を高めることができる。 本発明のもう一つの利点は、最終的な品質検査段階で薬剤師を助けるために使 われる検査ステーションを提供することにあり、そこでは表示画面上に処方の画 像と薬剤の画像が共に表示され、薬剤師は処方が正しく実行され、正しいラベル が貼られていることを確認したのち、それを証明することが求められる。 本発明のもう一つの利点は、ユニークで、効率的、迅速で、経済的、かつ効率 的な小売薬局向けのシステムを提供する点である。 本発明のさらにもう一つの利点は、システムの操作が簡単で、わずかな人員で 操作できる小売薬局向けのシステムである点である。 上記開示においてはある程度の変更、改造、および代替が行われ得ることを予 想しており、場合によっては、発明の一部の機能が他の機能の使用を伴わずに行 われることも予想している。したがってここに盛られた発明の要旨と範囲から逸 脱しない方法で広く追加請求が考えられるのも妥当である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マシューズ，ロバート アメリカ合衆国テネシー州37027，ブレン トウッド，ロングストリート・ドライブ 5014 (72)発明者 タウル，アルヴィン アメリカ合衆国ルイジアナ州71409，ボイ ス，キンケイド・レイン 150 (72)発明者 オリック，アレック アメリカ合衆国ルイジアナ州71360，パイ ンビル，クレコ・ドライブ 300，ナンバ ー105

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．顧客に対する医療処方実行プロセスを自動的に行う調剤システムにおいて、 ａ）処方された薬剤に対するオリジナル医療処方と顧客情報のデータ入力とを 受け取って処理データ記録を作成するホストコンピュータ、前記ホストコンピュ ータに電子的に接続されており、前記オリジナル医療処方のデジタル画像を生成 する画像スキャナを含んでいる第１のコンピュータ、調剤された薬剤を入れる薬 瓶に貼りつける処方ラベルを印刷する第１のプリンタ、前記薬瓶に貼りつけるバ ーコードラベルを印刷する第２のプリンタ、及び、前記ホストコンピュータから 前記第１のコンピュータへの前記処理データ記録を送信する手段を含む撮像ワー クステーションと、 ｂ）前記撮像ワークステーションの前記第１のコンピュータに電子的に接続さ れている第２のコンピュータを有し、かつ、調剤された薬剤を計数し、調剤し、 顧客用の薬瓶に封入する調剤手段をさらに含み、前記第２のコンピュータにより 前記調剤手段をコントロールするよう構成された充填ワークステーションと、 ｃ）前記充填ワークステーションの前記第２のコンピュータと電子的に接続さ れた検査ワークステーションであって、前記薬瓶上のバーコードをスキャンする ためのスキャナと、前記オリジナル医療処方のデジタル画像を表示し、また前記 の処方された薬剤の前記デジタル画像を表示して、前記の処方された薬剤の前記 デジタル画像と前記薬瓶中の調剤された前記薬剤との第１の視覚的比較、ならび に前記オリジナル医療処方のデジタル画像と前記薬瓶中の調剤された前記薬剤と の第２の視覚的比較を薬剤が顧客に渡る前に行うことを可能にするための表示装 置を備えた第３のコンピュータを有する検査ワークステーションと を備えていることを特徴とする調剤システム。 ２．請求項１記載の調剤システムにおいて、該システムはさらに、前記顧客の使 用のために、前記の処方された薬剤を包装したものを保管する複数の保管室を含 む保管ステーションを有する包装ワークステーションを備えていることを特徴と する調剤システム。 ３．請求項１記載の調剤システムにおいて、前記撮像ワークステーションがさら に、前記処理データ記録を表示するためのモニタと、前記処理データ記録を記憶 するデータベース記憶手段を含んでいることを特徴とする調剤システム。 ４．請求項１記載の調剤システムにおいて、前記撮像ワークステーションがさら に、前記バーコードラベルをスキャンするための可搬式バーコードスキャナを含 んでいることを特徴とする調剤システム。 ５．請求項１記載の調剤システムにおいて、前記画像スキャナが、キーボード、 スキャナ画面、スキャナレシーバ、および前記オリジナル医療処方のデジタル画 像を保管するためのデータベース記憶手段を含んでいることを特徴とする調剤シ ステム。 ６．請求項２記載の調剤システムにおいて、前記検査ワークステーションがさら に、処理中の処方せんと充填された処方薬剤を顧客に受け渡すまで、これらを検 査ワークステーションに保管しておくための複数の区画室を備えた待機ワークス テーションを含んでいることを特徴とする調剤システム。 ７．請求項１記載の調剤システムにおいて、前記充填ワークステーションがさら に、前記バーコードラベルをスキャンし、それに応じて所定の調剤ユニットを動 作させるための可搬式バーコードスキャナを含んでいることを特徴とする調剤シ ステム。 ８．請求項１記載の調剤システムにおいて、前記調剤手段がさらに、薬剤を入れ た薬瓶を保管するための複数の可動棚を有する複数台の調剤回転コンベヤと、前 記調剤回転コンベヤに電子的に接続された複数台の計数機と、前記調剤回転コン ベヤに電子的に接続された複数台の計量装置を含んでいることを特徴とする調剤 システム。 ９．請求項１記載の調剤システムにおいて、前記調剤手段が複数の調剤保管セル を備え、該調剤保管セルの各々は、自動的に薬剤を計数しかつ前記薬瓶に前記薬 剤を充填するための、内部カウンター及び該内部カウンターに結合されたドロッ プシュートを含んでいることを特徴とする調剤システム。 10．請求項１記載の調剤システムにおいて、前記調剤手段が複数の調剤保管カセ ットを有し、該カセットの各々が、前記薬剤を自動的に計数しかつ前記薬瓶に前 記薬剤を充填するための、ドロップシュートが各々取り付けられた複数のカセッ トカウンターを有していることを特徴とする調剤システム。 11．顧客に対する医療処方実行プロセスを自動的に行う調剤システムで実行され る方法において、 ａ）ホストコンピュータを備えた撮像ワークステーションにおいて、前記ホス トコンピュータに処方された薬剤に対するオリジナル医療処方と顧客情報を入力 し、かつ処方処理データ記録を作成し、画像スキャナを使って前記オリジナル医 療処方のデジタル画像を生成し、調剤された薬剤を入れる薬瓶に貼りつける処方 ラベルを印刷し、前記薬瓶に貼りつけるためのバーコードラベルを印刷するステ ップと、 ｂ）前記撮像ワークステーションに隣接して設けられた充填ステーションにお いて、薬剤を計数し、調剤し、顧客のために前記薬瓶に調剤された薬剤を封入す るステップと、 ｃ）前記充填ワークステーションに隣接して設けられた検査ワークステーショ ンにおいて、前記の処方された薬剤の前記デジタル画像と前記薬瓶中の調剤され た前記薬剤との第１の視覚的比較、ならびに前記オリジナル医療処方のデジタル 画像と前記薬瓶中の調剤された前記薬剤との第２の視覚的比較を、薬剤が顧客に 渡る前に行うことができるようにするために、前記薬瓶上のバーコードをスキャ ンし、前オリジナル医療処方のデジタル画像を表示し、かつ前記の処方された薬 剤の前記デジタル画像を表示するステップと からなることを特徴とする方法。 12．請求項１１記載の方法において、該方法は更に、袋ラベルと薬剤情報ラベル を印刷するステップを含んでいることを特徴とする方法。 13．請求項１１記載の方法において、該方法は更に、包装ワークステーションに おいて、前記処方された薬剤を移動し、ラベル付けを行い、袋詰めし、保持する ステップを含んでいることを特徴とする方法。