JP2000357938A - ラダー型フィルタおよびそれを用いた通信機 - Google Patents

ラダー型フィルタおよびそれを用いた通信機

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ladder
band filter
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piezoelectric
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隆 山本
Tsuyoshi Nimata
剛志 二俣
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を少なくすることができるラダー型
フィルタ、および回路コストの低減と占有空間の縮小を
図ることができるラダー型フィルタと、それを用いた通
信機を得る。 【解決手段】 ラダー型フィルタ100は、広帯域フィ
ルタ80と狭帯域フィルタ82とを含み、スイッチ96
で広帯域フィルタ80の出力端を出力端子側と狭帯域フ
ィルタ82側とに切り換える。通信機の信号処理回路9
0において、混合回路92の出力信号をラダー型フィル
タ100の広帯域フィルタ80に入力する。スイッチ9
6を切り換えることにより、広帯域フィルタ80の出力
信号を直接出力端子から出力させたり、狭帯域フィルタ
82を介して出力させたりする。広帯域フィルタ80と
狭帯域フィルタ82とは、1つの基板上に形成すること
が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はラダー型フィルタ
およびそれを用いた通信機に関し、特にたとえば、通信
機の信号処理回路に用いられるラダー型フィルタと、そ
れを用いた通信機に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のラダー型フィルタの一例を
示す図解図である。ラダー型フィルタ1は、ケース2を
含み、ケース2内に4つの圧電共振子3が配置される。
これらの圧電共振子は、図10に示すように、直列およ
び並列にラダー型に接続される。このようなラダー型フ
ィルタ1に用いられる圧電共振子としては、たとえば拡
がり振動をする圧電共振子が用いられている。そして、
ケース2から外側に延びるように、入力端子4a,出力
端子4bおよび接地端子4cが導出される。
【0003】このようなラダー型フィルタ1は、たとえ
ば図11に示すような通信機の中間周波段の信号処理回
路に用いられる。受信した信号は、混合回路5に入力さ
れる。さらに、混合回路5には、局部発振回路6で発生
した信号が入力され、受信した信号と混合される。ここ
で、受信した信号の周波数をfsとし、局部発振回路6
で発生した信号の周波数をfoとすると、混合回路5か
らはfc(=|fs−fo|)という周波数を有する中
間周波信号が出力される。中間周波信号の周波数fc
は、どんな値でもかまわないが、450kHzに選ぶの
が一般的である。この中間周波信号は、フィルタ回路7
に入力され、不要信号を除去して主信号のみを取り出
し、この主信号が次の低周波処理回路に送られる。
【0004】ここで、主信号の近傍には、図12に示す
ように、隣接妨害信号が存在するのが普通であり、これ
を効率的に除去するには、狭帯域フィルタが使用され
る。狭帯域フィルタを用いると、隣接妨害信号を除去す
ることができるが、同時に主信号成分も除去されること
になる。そのため、最終的に、受信信号に対して歪んだ
信号が再生されてしまう。これを避けるためには、広帯
域フィルタを使用する必要があるが、広帯域フィルタを
使用すると、隣接妨害信号を十分に除去できないことに
なる。
【0005】このような状況に対する解決策として考案
され、設計の主流となっているのが、受信状態によっ
て、広帯域フィルタと狭帯域フィルタとを使い分ける手
法である。たとえば、図13に示すように、フィルタ回
路7が2つのラダー型フィルタ1で構成された広帯域フ
ィルタと2つのラダー型フィルタ1で構成された狭帯域
フィルタとで構成され、手動または自動のスイッチ8で
切り換えられるものである。このようなフィルタ回路7
を用いれば、スイッチ8を切り換えることにより、受信
状態に合わせたフィルタ特性を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな通信機のフィルタ回路では、多くのラダー型フィル
タが必要であり、部品点数が多くなり、回路コストが高
くなるとともに、占有空間が大きくなって、通信機の小
型化を図ることが困難であった。
【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、部
品点数を少なくすることができるラダー型フィルタを提
供することであり、さらに、広帯域フィルタと狭帯域フ
ィルタとを1つの部品とし、回路コストの低減と占有空
間の縮小を図ることができるラダー型フィルタを提供す
ることである。また、この発明の目的は、上述のような
ラダー型フィルタを用いた小型の通信機を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の圧電
共振子を直列および並列にラダー型に接続した広帯域フ
ィルタと、複数の圧電共振子を直列および並列にラダー
型に接続し広帯域フィルタとほぼ同じ中心周波数を有す
る1つの狭帯域フィルタと、広帯域フィルタの出力信号
を直接または狭帯域フィルタを介して出力させるように
切り換えるためのスイッチとを含み、広帯域フィルタか
ら狭帯域フィルタを介して信号を出力させることにより
全体として狭帯域フィルタ機能を有する、ラダー型フィ
ルタである。このようなラダー型フィルタにおいて、広
帯域フィルタと狭帯域フィルタとは1つの基板上に形成
されることが望ましい。また、このようなラダー型フィ
ルタにおいて、広帯域フィルタおよび狭帯域フィルタに
用いられる圧電共振子として、複数の圧電体層と内部電
極とを交互に長手方向に積層した基体を有し、圧電体層
は基体の長手方向に分極され、隣接する内部電極間に電
界を印加することによって基体の長手方向に振動する圧
電共振子を用いることができる。このような積層型の圧
電共振子は、複数の内部電極に交互に接続される同一面
上に形成された2つの外部電極を含み、2つの外部電極
が基板上に形成されたパターン電極に接続される。ま
た、広帯域フィルタは4つの圧電共振子をラダー型に接
続することにより構成され、狭帯域フィルタは2つの圧
電共振子をラダー型に接続することにより構成すること
ができる。また、この発明は、ラダー型フィルタを有す
る通信機であって、上述のいずれかのラダー型フィルタ
が用いられた、通信機である。
【0009】スイッチを切り換えることにより、全体と
して広帯域フィルタとして使用することができるととも
に、狭帯域フィルタとしても使用することができる。こ
のラダー型フィルタを全体として狭帯域フィルタとして
用いるとき、広帯域フィルタの出力信号を1つの狭帯域
フィルタを介して出力させることができ、広帯域フィル
タを通さずに狭帯域フィルタのみを通して信号を出力さ
せる場合に比べて、狭帯域フィルタの段数を減らすこと
ができる。このようなラダー型フィルタにおいて、広帯
域フィルタと狭帯域フィルタとを1つの基板上に形成す
ることにより、1つの部品とすることができ、回路コス
トの低減と占有空間の縮小を図ることができる。このよ
うなラダー型フィルタに用いられる圧電共振子として積
層型のものを用いることにより、たとえば積層数を変え
ることによって、外形寸法を変えることなく、電気特性
を調整することができる。このような積層型の圧電共振
子には、同一面上に2つの外部電極が形成され、これら
の外部電極を用いることにより、基板上に形成されたパ
ターン電極に圧電共振子を表面実装することができ、ラ
ダー型の広帯域フィルタおよび狭帯域フィルタが形成さ
れる。また、4つの積層型の圧電共振子をラダー型に接
続することにより、広帯域フィルタを形成することがで
き、さらに2つの圧電共振子をラダー型に接続すること
により、狭帯域フィルタを形成することができる。上述
のようなラダー型フィルタを用いることにより、従来の
ラダー型フィルタを用いた通信機に比べて、小型の通信
機を得ることができる。
【0010】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【発明の実施の形態】図1はこの発明のラダー型フィル
タを構成するフィルタ部の一例を示す分解斜視図であ
る。フィルタ部10は、絶縁体基板12を含む。このよ
うな基板としては、単層基板でもよいし、多層基板など
でもよい。絶縁体基板12上には、7つのパターン電極
14,16,18,20,22,24,26が形成され
る。パターン電極14,16,18,20,22は、絶
縁体基板12の一端側に引き出される。また、パターン
電極24は、絶縁体基板12の他端側において、絶縁体
基板12の端部に平行に延びるように形成される。さら
に、パターン電極26は、絶縁体基板12の他端側に引
き出される。
【0012】さらに、パターン電極14,16,18,
20,22とパターン電極24,26との間において、
間隔を隔てて形成される8つのランド28,30,3
2,34,36,38,40,42が形成される。1番
目のランド28はパターン電極14に接続され、2番目
および5番目のランド30,36はパターン電極24に
接続され、3番目のランド32はパターン電極16に接
続され、4番目のランド34はパターン電極18に接続
される。また、6番目のランド38はパターン電極20
に接続され、7番目のランド40はパターン電極26に
接続され、8番目のランド42はパターン電極22に接
続される。
【0013】これらのランド28〜42上に、6つの圧
電共振子44,46,48,50,52,54が取り付
けられる。圧電共振子44は、図2に示すように、直方
体状の基体60を含む。基体60は、複数の圧電体層6
2と内部電極64とを積層することによって形成され
る。このとき、圧電体層62および内部電極64の主面
は、基体60の長手方向に直交する向きとなるように配
置される。そして、図2の矢印に示すように、1つの内
部電極64の両側において隣接する圧電体層62は、互
いに逆向きとなるように、基体60の長手方向に向かっ
て分極される。
【0014】基体60の1つの側面には、幅方向の中央
部において長手方向に延びる溝66が形成される。溝6
6の一方側においては、内部電極64の露出部が1つお
きに絶縁体68で被覆される。また、溝66の他方側に
おいては、絶縁体68で被覆されていない内部電極64
の露出部が、絶縁体70で被覆される。したがって、溝
66の両側において、異なる内部電極64が絶縁体6
8,70で被覆される。さらに、溝66の両側には、そ
れぞれ外部電極72,74が形成される。したがって、
外部電極72,74には、隣接する内部電極64が交互
に接続される。
【0015】他の圧電共振子46,48,50,52,
54についても、圧電共振子44と同様の構造を有して
いる。このような圧電共振子では、外部電極72,74
を入出力端子として信号を入力することにより、内部電
極64間に電界が印加される。このとき、内部電極64
は、交互に外部電極72,74に接続されているため、
隣接する圧電体層62には、互いに逆向きの電界が印加
される。隣接する圧電体層62は、互いに逆向きに分極
されているため、このような信号により、基体60は全
体として長さ振動モードで振動する。
【0016】このような長さ振動モードの圧電共振子4
4,46,48,50,52,54が、図3に示すよう
に、直列および並列となるようにラダー型に接続されて
いる。この場合、圧電共振子44〜54の外部電極7
2,74の中央部に導電部材76が形成され、この導電
部材76がランド28〜42に接続される。このよう
に、圧電共振子44〜54を絶縁体基板12から浮かせ
ることによって、圧電共振子44〜54の振動のための
空間を確保することができる。さらに、絶縁体基板12
上には、圧電共振子44〜54を覆うようにして、金属
製のキャップ78が被せられる。なお、キャップ78に
よってパターン電極14〜26が短絡しないように、絶
縁体基板12上のキャップ78が接触する部分に、絶縁
膜が形成される。
【0017】このフィルタ部10では、4つの圧電共振
子44,46,48,50がラダー型に接続されること
により、広帯域フィルタ80が形成される。また、2つ
の圧電共振子52,54がラダー型に接続されることに
より、狭帯域フィルタ82が形成される。これらの広帯
域フィルタ80および狭帯域フィルタ82は、ほぼ同じ
中心周波数を有するものとして形成される。
【0018】フィルタ部10を用いたこの発明のラダー
型フィルタ100は、図4に示すように、たとえば通信
機の中間周波段の信号処理回路に用いられる。信号処理
回路90は、混合回路92と局部発振回路94とを含
み、混合回路92の出力端が、ラダー型フィルタ100
の入力端子であるパターン電極14に接続される。そし
て、広帯域フィルタ80の出力端子となるパターン電極
18と狭帯域フィルタ82の入力端子となるパターン電
極20とが、スイッチ96を介して接続される。なお、
図4では、スイッチ96がフィルタ部10と同じ基板上
にあるように示されているが、実際には、スイッチ96
はフィルタ部10の外部に配設されることが多い。
【0019】この信号処理回路90では、周波数fsの
受信信号が混合回路92に入力され、局部発振回路94
で発生した周波数foの局部発振信号と混合される。こ
こで、周波数fc(=|fs−fo|)の主信号が得ら
れ、この主信号がラダー型フィルタ100に入力され
る。そして、受信状態によって、手動または自動により
スイッチ96が切り換えられる。隣接妨害波がない場合
には、広帯域フィルタ80で検波された信号が、そのま
まスイッチ96から出力される。また、隣接妨害波があ
る場合には、スイッチ96が切り換えられ、広帯域フィ
ルタ80の出力信号が狭帯域フィルタ82に入力され、
狭帯域フィルタ82の出力信号がパターン電極26から
得られる。
【0020】このように、このラダー型フィルタ100
では、スイッチ96を切り換えることにより、受信状態
によって広帯域フィルタ80または狭帯域フィルタ82
のいずれか一方から信号を出力させることができる。こ
のラダー型フィルタ100では、1つの絶縁体基板12
上に6つの長さ振動する積層型の圧電共振子44〜54
を取り付けることにより、広帯域フィルタ80および狭
帯域フィルタ82の両方を有するフィルタ部10を1つ
の部品とすることができる。そのため、従来において
は、少なくとも4つのラダー型フィルタが必要であっ
て、少なくとも16個の拡がり振動する圧電共振子が必
要であったが、図1に示すフィルタ部10を用いたラダ
ー型フィルタ100では、6つの圧電共振子で広帯域フ
ィルタ80と狭帯域フィルタ82とを形成することがで
き、コストの削減を図ることができる。なお、このラダ
ー型フィルタ100に用いられる長さ振動する積層型の
圧電共振子44〜54にかえて、拡がり振動する圧電共
振子を用いる場合には、12個の圧電共振子で構成する
ことができる。
【0021】また、信号処理回路90のフィルタ回路と
してこの発明のラダー型フィルタ100を用いれば、従
来のように多くの部品を使用する必要がなく、1つの部
品で広帯域フィルタ80と狭帯域フィルタ82とを有す
るフィルタ部10を形成しているため、フィルタ回路の
占有スペースを縮小することができる。従来のラダー型
フィルタは、1個あたり6.5×6.5×7.0mm≒
300mm3 の体積を有しており、たとえば4個のラダ
ー型フィルタを用いたフィルタ回路では1200mm3
の体積が必要であった。それに対して、この発明のラダ
ー型フィルタ100に用いられるフィルタ部10では、
9.5×6.5×2.0mm≒123.5mm3 の体積
となり、従来のフィルタ回路の約1/10の体積とな
る。したがって、このようなラダー型フィルタ100を
用いることにより、小型の通信機を得ることができる。
【0022】このように、1つの基板12上に圧電共振
子をラダー型に接続して広帯域フィルタ80および狭帯
域フィルタ82を形成することにより、最も小型化を図
ることができるが、図5に示すように、別部品としての
広帯域フィルタ80と狭帯域フィルタ82とを用いてラ
ダー型フィルタ100を形成してもよい。この場合、2
段の広帯域フィルタ80と1段の狭帯域フィルタ82と
が用いられ、スイッチ96によって、後段の広帯域フィ
ルタ80の出力端が狭帯域フィルタ82側と出力端子側
とに切り換えられる。
【0023】このようなラダー型フィルタ100におい
て、広帯域フィルタ80の出力信号を直接出力端子から
出力させれば、ラダー型フィルタ100は全体として広
帯域フィルタとして働く。また、広帯域フィルタ80の
出力信号を狭帯域フィルタ82を介して出力させれば、
ラダー型フィルタ100は、全体として狭帯域フィルタ
として働く。このように、広帯域フィルタ80の出力信
号を狭帯域フィルタ82を介して出力させることによ
り、狭帯域フィルタ82を1段とすることができる。し
たがって、図13に示す従来のラダー型フィルタのよう
に、広帯域フィルタと狭帯域フィルタとを独立して設け
たものに比べて、狭帯域フィルタの段数を減らすことが
できる。
【0024】なお、拡がり振動の圧電共振子を用いて1
つの絶縁体基板上に広帯域フィルタおよび狭帯域フィル
タを形成することも設計的には可能であるが、電気特性
を変える場合には素子寸法を変える必要があり、それに
応じて絶縁体基板やパターン電極についても設計変更を
行う必要がある。それに対して、積層型の基体60を用
いた圧電共振子を使用すれば、たとえば圧電体層62と
内部電極64との積層数を変えることにより、素子寸法
を変えることなく電気特性の調整が可能である。したが
って、電気特性を変える場合でも、絶縁体基板12やパ
ターン電極14〜26などの設計変更が不要である。
【0025】また、拡がり振動の圧電共振子では、圧電
体基板の両面に電極が形成されるため、絶縁体基板上の
パターン電極に圧電共振子を表面実装することが困難で
ある。それに対して、積層型の基体60を用いた圧電共
振子では、基体60の同一面に外部電極72,74を形
成することができ、表面実装を行うことができる。
【0026】
【実施例】ラダー型フィルタ100の例として、表1に
示すような特性を有する圧電共振子を用いて、広帯域フ
ィルタ80および狭帯域フィルタ82を有するフィルタ
部10を形成した。表1において、Frは圧電共振子の
共振周波数を示し、Faは反共振周波数を示し、Fa−
Frはその差を示す。また、端子間容量は、圧電共振子
の外部電極72,74間の容量値である。さらに、Qm
は機械的品質係数である。
【0027】
【表1】
【0028】得られたラダー型フィルタ100につい
て、フィルタ特性を測定し、表2に示した。また、広帯
域フィルタ80単独の周波数特性を図6に示し、狭帯域
フィルタ82単独の周波数特性を図7に示し、広帯域フ
ィルタ80の出力信号を狭帯域フィルタ82に通した周
波数特性を図8に示した。なお、表1および図7におい
て、狭帯域フィルタ82単独の特性が示されているが、
受信機の信号処理回路には阻止域の減衰量が小さいた
め、狭帯域フィルタ82が単独で用いられることはな
い。
【0029】
【表2】
【0030】なお、図1においては、4つの圧電共振子
44,46,48,50で広帯域フィルタ80を構成
し、2つの圧電共振子52,54で狭帯域フィルタ82
を構成しているが、使用条件によって、これ以外の数の
圧電共振子で広帯域フィルタ80および狭帯域フィルタ
82を形成してもよい。ただし、ラダー型フィルタで
は、1つの直列用の圧電共振子と1つの並列用の圧電共
振子との組み合わせが基本単位となり、これらの圧電共
振子の組み合わせが複数段接続されることにより、実用
的な特性を得ることができる。複数段の圧電共振子を接
続する場合、入力側に広帯域のものが配置され、出力側
に狭帯域のものが配置される。これは、入力側に狭帯域
のものを配置すると、広帯域特性が得られないからであ
る。
【0031】
【発明の効果】この発明によれば、従来のラダー型フィ
ルタに比べて、狭帯域フィルタの段数を減らすことがで
きる。さらに、1つの基板上に広帯域フィルタと狭帯域
フィルタとを形成することにより、受信機の信号処理回
路における混合回路の出力信号を1つの部品で処理する
ことができる。そのため、従来に比べて部品点数を少な
くすることができ、フィルタ回路の占有スペースを減ら
すことができるとともに、コストの削減を図ることがで
きる。さらに、積層型の基体を有する圧電共振子を用い
ることにより、圧電共振子や基板などの寸法を変えるこ
となく、ラダー型フィルタの電気特性を調整することが
できる。また、このようなラダー型フィルタを用いるこ
とにより、ラダー型フィルタの占めるスペースを小さく
することができ、小型の通信機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のラダー型フィルタに用いられるフィ
ルタ部の一例を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示すフィルタ部に用いられる圧電共振子
の一例を示す図解図である。
【図3】図1に示すフィルタ部の回路図である。
【図4】この発明のラダー型フィルタを用いた通信機の
信号処理回路を示すブロック図である。
【図5】この発明のラダー型フィルタの他の例を用いた
通信機の信号処理回路を示すブロック図である。
【図6】実施例に示すラダー型フィルタの広帯域フィル
タの周波数特性を示す特性図である。
【図7】実施例に示すラダー型フィルタの狭帯域フィル
タ単独の周波数特性を示す特性図である。
【図8】実施例に示すラダー型フィルタの広帯域フィル
タの出力信号を狭帯域フィルタに通したときの周波数特
性を示す特性図である。
【図9】従来のラダー型フィルタの一例を示す図解図で
ある。
【図10】図9に示す従来のラダー型フィルタの回路図
である。
【図11】通信機の信号処理回路を示すブロック図であ
る。
【図12】図11に示す混合回路の出力信号の様子を示
す波形図である。
【図13】図11に示す信号処理回路において、図9に
示す従来のラダー型フィルタを用いてフィルタ回路を構
成した例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 フィルタ部 12 絶縁体基板 14,16,18,20,22,24,26 パター
ン電極 28,30,32,34,36,38,40,42
ランド 44,46,48,50,52,54 圧電共振子 60 基体 62 圧電体層 64 内部電極 66 溝 68,70 絶縁体 72,74 外部電極 80 広帯域フィルタ 82 狭帯域フィルタ 100 ラダー型フィルタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の圧電共振子を直列および並列にラ
    ダー型に接続した広帯域フィルタ、 複数の圧電共振子を直列および並列にラダー型に接続し
    前記広帯域フィルタとほぼ同じ中心周波数を有する1つ
    の狭帯域フィルタ、および前記広帯域フィルタの出力信
    号を直接または前記狭帯域フィルタを介して出力させる
    ように切り換えるためのスイッチを含み、 前記広帯域フィルタから前記狭帯域フィルタを介して信
    号を出力させることにより全体として狭帯域フィルタ機
    能を有する、ラダー型フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記広帯域フィルタと前記狭帯域フィル
    タとは1つの基板上に形成されたことを特徴とする、ラ
    ダー型フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記広帯域フィルタおよび前記狭帯域フ
    ィルタに用いられる前記圧電共振子は、複数の圧電体層
    と内部電極とを交互に長手方向に積層した基体を有し、
    前記圧電体層は前記基体の長手方向に分極され、隣接す
    る前記内部電極間に電界を印加することによって前記基
    体の長手方向に振動する圧電共振子である、請求項1ま
    たは請求項2に記載のラダー型フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記圧電共振子は、複数の前記内部電極
    に交互に接続される同一面上に形成された2つの外部電
    極を含み、2つの前記外部電極が前記基板上に形成され
    たパターン電極に接続される、請求項3に記載のラダー
    型フィルタ。
  5. 【請求項5】 前記広帯域フィルタは4つの前記圧電共
    振子をラダー型に接続することにより構成され、前記狭
    帯域フィルタは2つの前記圧電共振子をラダー型に接続
    することにより構成された、請求項1ないし請求項4の
    いずれかに記載のラダー型フィルタ。
  6. 【請求項6】 ラダー型フィルタを有する通信機であっ
    て、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のラダー
    型フィルタが用いられた、通信機。
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