JP2000357284A - 積算計指示値送信装置 - Google Patents

積算計指示値送信装置

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JP2000357284A
JP2000357284A JP11168004A JP16800499A JP2000357284A JP 2000357284 A JP2000357284 A JP 2000357284A JP 11168004 A JP11168004 A JP 11168004A JP 16800499 A JP16800499 A JP 16800499A JP 2000357284 A JP2000357284 A JP 2000357284A
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Hideo Matsuno
秀男 松野
Koichi Matsuno
晃一 松野
Jun Matsuno
純 松野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力量等の積算計の指示値を安価、長期安
定、メンテナンスフリーで電気信号に変換する手段と、
これを用いた自動検針システムを提供する。 【解決手段】 電力量等の積算計の数値指示板11に磁
石203〜205を埋め込み、その周囲に磁気センサー
211〜216を配置する。読み取り回路でセンサー出
力を読み取って指示値をディジタル値として取り出し、
それを電話線を介して電力等供給者に送信して自動的に
検針を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気料金等の精算
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気料金、ガス料金、水道料金は
電気、ガス、水道会社の検針員(以下供給会社の検針員
と称する)が各家庭に月々の使用量を検針に回って記録
に取り、その数値を会社のコンピュータに入力し、その
値に基づいて料金を算出し、多くの場合銀行引き落とし
にて支払う方法が用いられていた。また、使用量、料金
の使用者への連絡は検針員が検針に訪れる際に明細書を
持参するか、郵送にて各家庭等へ届ける方法が採られて
いた。また、一部には自動検針システムが用いられてい
るが、広範囲には適用されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、供給
会社の検針員は月に一度等定期的に各家庭を訪問し、検
針を行うとともに明細書を届ける必要があった。東京地
区を例に取ると、企業も含めて数百万の家庭や事業所、
工場等があり、検針員はこれら全てを毎月等訪問しなけ
ればならず、膨大な作業量と人件費が必要であった。ま
た、検針員が検針した使用量は、データ処理のために計
算機へ入力しなければならないが、これも人手によって
行われており、多大な手間が必要であるという不都合が
あった。
【0004】上記のように現行のシステムでは、同じよ
うに東京地区の例で次のとおりの経費が必要である。供
給会社の検針員は個別の使用者の家庭または事業所等へ
赴き、メーターの値を読みとるとともに伝票に値を記入
する。更に前月の使用量明細を各家庭の郵便受けに投函
する。これらの作業には2〜3分が必要であるので、1
日8時間作業する場合、1日で200軒前後の家庭の検
針を行うことができる。もちろん、マンション等集合住
宅の場合は検針用のメーター、郵便受けが集中的に設置
されているのでもっと短い時間で作業を終わる事ができ
るが、一戸建て住宅について住宅間の移動時間等を考え
ると平均的には上記のような時間となる。一日あたり一
人200軒の検針が行われるとすると、一ヶ月では30
日として約6000軒の検針が可能となる。
【0005】先述のように東京地区では数百万軒の利用
者がいるので、上記のとおり一人一ヶ月約6000軒と
すると、全家庭を検針するのに1000人前後の人間が
必要となる。これらの人に対する人件費は、年間数十億
円に達することになる。
【0006】このように人手によって検針が行われてい
るのは、自動化するための適切な手段が無かったためで
ある。即ち、電気等の使用量電気信号に変換し、供給者
へ伝達する方法として低コストで高い信頼性をもった方
法が無かったためである。自動的に検針を行うといアイ
デアは以前からあり、多くの特許も出願されているが、
いまだに普及していないのはひとえに積算計の指示値を
安価、長期安定性をもって電気信号に変換する方法が無
かったためである。本発明は、このような従来技術の問
題点に鑑み、積算計の指示値を低コストで長期にわたっ
て安定に電気信号に変換する手段を提供し、使用料金徴
収のコスト低減を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】電気、ガス、水道の使用
量は、使用者の家や事務所に設けられた電力量計、水の
流量積算計、ガスの流量積算計によって測定されてい
る。これらの電力量計、水或いはガスの流量積算計を本
発明では積算計と呼ぶものとするが、これらが設置され
る場所は検針が行いやすいように屋外であるのが一般的
である。従って、高温となる場所であったり、塵埃の多
い場所であったりする。また、積算計は、数年単位以上
の長期にわたり、点検・保守等を行わないで確実な動作
をすることが必要である。積算計の点検等を定期的に行
うのは数量が膨大なため現実的でないためである。
【0008】以上のように積算計には、低コストである
こと、劣悪な環境条件に耐えること、数年単位以上の長
期にわたり安定であること、メンテナンスの必要でない
ことという条件を満足するものが必要となる。また、停
電があった場合にもそれまでの値を保持している必要が
あること、雷等ノイズの影響を受けないことも必要な要
件である。
【0009】現在、積算計は上記のような条件を満足す
るものとして、機械式のものが用いられている。電気に
ついては電磁誘導によって回転する円盤の回転力を利用
して、最小の桁が一回転したらその上の桁が10分の1
回転するような、桁毎に数値を表示する回転式のメータ
ーが用いられている。この積算計の1つの桁を図1に示
すが、一般的に数値表示板11、数字部12、回転軸1
3、歯車部14で構成されている。桁数は一般的に使用
量を考えて、最小桁が1キロワット(以下キロワットは
KWと記載する)で、全部で5桁程度のメーターが用い
られている。水道、ガスについても、水やガスの流れに
より回転力を発生させ、その回転を電気と同様な4〜5
桁の数値表示の出来るメーターにより積算表示する積算
計が設けられている。これらの積算計は、被測定量から
得られる回転等のエネルギー以外には、エネルギー源が
必要ない装置である。
【0010】以上に述べたように、現在使用されている
積算計は、表示部分についてみると4〜5つの歯車だけ
から構成されているため、先に述べた必要条件、低コス
ト、耐環境性、長期安定性、電源不要、耐ノイズ性を備
えた装置となっている。
【0011】この積算計の表示している数値を自動的に
供給者に伝達するためには、表示されている数値を電気
信号に変換する必要がある。簡単に考えられるのは、数
値を表示する表示板の回転位置に応じて接点を設け、ど
の接点に電流が流れているかで数値を判別する方式があ
る。しかしながら、この方法では、接点の長期的な安定
性に不安がある。長期的に安定な接点としては銀や金を
用いたものが考えられるが、積算計の上の桁になればな
るほど動作頻度は少なくなり、数年に一回しか動作しな
い場合も考えられる。例えば、電力積算計で、5桁目即
ち一万Kwの位は、通常家庭で月当たり500Kw使用
すると仮定した場合、8年余で初めて一目盛り動くこと
となり、正しく動作するか非常に疑問がある。
【0012】次に考えられる方式は、非接触で電磁力或
いは光を使用するものが考えられる。電磁力を使用する
ものは、エンコーダーと称して市販されているが、回転
軸に磁石が取り付けられ、その周囲にコイルが巻いてあ
る構造のものである。回転軸が回転すると磁石が回転
し、周りのコイルに起電力が生じ、この起電力は回転に
よって変化する。この変化の数を計数すると回転数が求
まるので、この回転数を何らかの方法で記憶しておけば
よい。電気信号を記憶する方式は種々あるが、積算計に
ついては停電の場合でも記憶値を保持しておく必要があ
るので、電池を内蔵するか、不揮発性のメモリを用いれ
ばよい。
【0013】電池を内蔵する方式では、回路の電力使用
量、電池の容量にもよるが電池の寿命が年オーダー程度
であるので、定期的に交換が必要となり、メンテナンス
が大変である。また、不揮発性のメモリを使用する場合
には、磁気式メモリや書き換え可能なROM:Read Onl
y Memoryが考えられるがエンコーダーと合わせると、比
較的規模の大きな装置になってしまうという欠点があ
る。
【0014】電磁力を利用するもう一つの方法として
は、電磁誘導を利用する方法が考えられる。これは、近
接した2つのコイルの一方にある周波数で電流を流して
おき、近くに鉄等の金属がある場合には、この金属をと
おしてもう一方の検出側コイルにこの周波数が伝達さ
れ、起電力が生ずる現象を利用しているものである。こ
の方式では、近くにある金属とコイルとの距離が変わる
と、検出側コイルに生ずる起電力が変化するという特性
がある。従って、積算計の数値の位置に対応してコイル
への距離が変わるようなコイルと金属部分を設置してお
くと、積算計の数値指示値の情報を得ることが出来る。
電磁誘導を利用する方法では、コイルとコイルに供給す
る特定の周波数の発信・供給回路及び検出側コイルの信
号を判定する回路等が必要となって、装置規模が大きく
なるという欠点がある。
【0015】光学式を用いる場合には、数値指示板と連
動して回転する円盤状の板を取り付け、この板に数値に
対応した位置毎に、数値に対応した穴を開けておく例が
考えられる。この穴を光が通過するような構造としてお
くと、位置によって光の通過程度が変化するので、数値
指示板の位置即ち数値を検出することが出来る。例え
ば、各数値の位置毎に数値を2進法に変換して4種類の
穴を開けておき、各々の穴の位置に光センサーを設置し
ておく方法が考えられる。例えば、0の位置の場合は2
進法で0000で表され、1から4の桁まで穴が開けら
れていないので光が通過しない。数値が5の場合は2進
法で0101で表され1の桁の穴、3の桁の穴が開けら
れていてこの部分の光が通過するので、5の位置である
ことが分かる。2進法を使用するのは、穴の数とそれに
伴う光センサーの数を少なくするためである。
【0016】光を用いる場合には、必ず光を通過する部
分が生ずるが、光の発光部及び光センサーでは光の通過
部分に透明な樹脂等が用いられる。透明な部分は、年オ
ーダーの長期間に対して汚れによって光の透過しなくな
る等の問題があり、この方法も長期安定性に対して不安
がある。
【0017】上記のような方法での不都合を解決するた
めに、本発明では磁石と磁力を検知する磁気センサーを
用いる。磁気センサーには各種のものがあり、磁気の有
無によって接点の開閉を行う磁気スイッチ、半導体の磁
気抵抗素子及びホール素子がある。磁気抵抗素子は、磁
気により抵抗が増大する性質を利用するものであり、ホ
ール素子は、電流の流れている板に垂直に磁場をかける
と、電流と磁場に直交する方向に起電力が現れるホール
効果を利用する素子である。ゲルマニウムやInSb、GaAs
等に、このようなホール効果が現れる。半導体式のもの
は、他の回路と組み合わせて集積回路を構成するような
場合に好適である。
【0018】すなわち、本発明による積算計指示値送信
装置は、課金対象の積算供給量に応じて回転する回転板
と、回転板上に固定された磁力発生手段と、回転板に近
接して配置された複数の磁力検知手段と、複数の磁力検
知手段の出力の組み合わせを積算計指示値に対応する電
気信号に変換する手段と、電話線を介して送信されてく
る識別信号を識別する識別信号判定手段と、識別信号判
定手段により識別された識別信号の送信者に電話線を介
して積算計指示値を送信する手段とを備えることを特徴
とする。磁力検知手段には接点式の磁気スイッチ、磁気
抵抗効果素子、あるいはホール素子を用いることができ
る。課金対象は電力、ガス又は水道とすることができ
る。本発明の積算計指示値送信装置を使用することによ
り、電力、ガス、水道の供給者側は膨大な人件費を削減
することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。 [実施の形態1]磁石と磁気センサーを用いて、積算計
の数値を電気信号に変換する方法の例を図2に示す。図
2は積算計の数値指示板11を横から見た断面図であ
る。積算計は一般的に密閉されているので、筐体201
に収納されており、数値を読みとるための透明な窓部2
02が設けられている。この積算計の数値指示板11の
周囲方向に小さな磁石203〜205を埋め込み、数値
指示板11の周囲に、指示板に近接して磁力を検知する
磁気センサー211〜216を設置するものである。図
2の例では、棒状の磁石を数値指示板11に埋め込む方
法を示しているが、数値指示板の該当部分を部分的に磁
化することでも良い。磁石を埋め込むのは、鍵などで行
われており一般的な技術である。
【0020】磁石がどの位置にあるかを検知するために
は、磁石を一カ所埋め込んで、周囲全部に磁気センサー
を設置すれば検知できるが、窓部202があるためこの
部分は狭隘となっており、磁気センサーの設置が困難な
こともある。そのため図2に示すような構造としている
もので、このように磁石と磁気センサーを配置すること
で下記の表1に示すように、10の数字に対応したいず
れの位置でも異なる信号が得られ、数値指示板の位置即
ち指示値を電気信号に変換することができる。下表では
磁石が磁気センサーの位置にある場合を1とし、それ以
外を0として表している。
【0021】
【表1】
【0022】図3は磁石と磁気センサー設置のもう一つ
の例で、磁石35〜40を設置する間隔及び数を変えて
設置する方法である。この方法でも上記と同様の表し方
をすると、下記の表2の通り磁気センサー31〜34か
ら得られる値は、10個の数値の全てに対して異なった
ものとなり、数値指示板の位置を電気信号に変換するこ
とができる。
【0023】
【表2】
【0024】磁石と磁気センサーの設置位置の組合せは
種々の組合せが考えられるので、用途に応じて適切に選
定すればよい。以上のような方法で、積算計の全ての桁
にこの磁石及び磁気センサーを設置すれば、積算計の指
示値を電気信号に変換することが出来る。上記の例は、
数値指示板11に磁石を埋め込んだ例であるが、磁石は
必ずしも数値指示板本体に埋め込む必要はなく、数値指
示板11と対応して動作する別の回転板等に埋め込んで
もかまわない。
【0025】磁石と磁気センサーを用いた場合には、磁
石はかなりの長期を対象とすると磁力が若干減衰すると
いう特性があるが、これ以外に変化する要因は全くな
く、非常に安定である。また、磁気センサーについて
は、後述するように積算計の信号読みとり装置も半導体
を使用するが、これらと同様な半導体であるので長期的
には非常に安定であり、メンテナンスもほとんど不要で
ある。本発明により、人手を介さず自動で積算計の指示
を読みとることできるが、積算計については、何らかの
場合に検針員がチェック出来るように数値指示部を残し
ておいてもよい。
【0026】次に、得られた積算計の指示値の信号を供
給会社側に伝達する方法について説明する。信号を伝達
するには電話回線を用いるのがよい。インターネットを
用いてももちろん可能であるが、電話回線であれば、日
本全国ほとんどの家庭或いは事業所等に設置されている
ためである。
【0027】図4に全体構成図の例を示す。通常、電話
局44から各家庭や事業所等へ直接電話ケーブル43で
つながっているが、本発明を適用した場合、電話機41
に接続されている電話ケーブル43の途中に接続ポイン
ト42を設ける。この接続ポイント42から分岐して積
算計指示値送信回路45へ接続し、そこから積算計46
に接続する。
【0028】積算計指示値送信回路45について以下に
述べる。図5に積算計信号送信回路45の内部ブロック
図を示す。積算計信号送信回路45は回路電源51、識
別信号判定回路52、電源投入回路53、読みとり回路
54、ディジタル信号・音声信号変換回路55、増幅送
信回路56から構成することが出来る。
【0029】積算計指示値送信回路45の機能は、電力
等の供給会社から要求があった時に、その時点での電力
等の積算値を送信してやることである。本発明ではこの
情報の送信のために電話線を使用しているので、供給会
社から使用者への電話回線を使った要求信号によって先
述の動作を行う必要がある。従って、まず供給会社から
使用者へ電話をかけるが、通常の電話のように呼び出し
音が鳴って、電話が取られてはまずい。そのために通常
の電話ではなく、積算計の数値を読みとるための通信で
ある旨識別する必要がある。現在でも、ファックスを送
信するときには電話のベルをならさないで、ファックス
だけを送れるように識別信号が用いられている例もあ
る。電話の通常の呼び出しは、電圧75V、400ヘル
ツ(ヘルツは以下HZと記す)の周波数を16HZで変
調した信号が送られてきた場合に、電話器がこれを識別
して呼び出し音を鳴らしているものである。ファックス
の場合、Fネットと呼ばれるファックス用のネットワー
クでは1300HZの周波数の信号が用いられる。これ
によって、電話機は動作せずに、ファックスが1300
HZを識別して接続されるものである。
【0030】これと同様に、特別の呼び出し信号を決め
ておき、その場合のみ積算計指示値送信回路45が応答
するようにすればよい。電話機では、フックを取り上げ
たときの音、相手を呼びだしているときの音、相手が通
話中の際のツー、ツーというように様々な信号が伝達さ
れるので、これらと異なった呼び出し信号とすればよ
い。
【0031】積算計指示値送信回路45を呼び出す信号
が送られてきたときに、その信号を識別して動作を開始
させるのが、識別信号判定回路52である。本発明の例
では、識別信号判定回路52で要求があった場合のみ電
源を供給するように、電源投入回路53を設けている。
これは必ずしも設置する必要はないが、できるだけ消費
電力を少なくするために有効である。電力等の供給会社
からの要求がないときは、識別信号判定回路のみが機能
しているものである。
【0032】供給会社からの要求があった場合には、電
源投入回路53を動作させ、磁気センサーの信号の読み
とり回路54、ディジタル信号・音声信号変換回路5
5、増幅送信回路56へ電源を供給する。回路電源51
は、積算計指示値送信回路45の各回路で使用する電力
を供給する。このような回路は一般的にICで構成され
るので、使用する電圧は数V程度と低い電圧である。電
話線の電圧は数十Vであるので、この電圧を回路で使用
できるような低電圧に変換して供給するものである。図
5では電話回線の電力を使用する例を示しているが、電
力会社から供給される電源から供給しても良い。
【0033】既に述べたように、磁気センサーは磁気の
有無を検知するものであるので、電源が投入されれば図
2や図3で示した各センサーは、積算計の数値に対応し
た情報を検知することが出来る。この点が本発明の特徴
であり、他の方法の場合における、常に電源を供給して
データを保持する必要があるとか、長期安定性が良くな
いという問題点を解決していると同時に、必要な電力を
最小限にしている。本発明でも一部の回路には常に電源
を供給する必要があるが、自動化する場合にはある程度
やむを得ないものである。
【0034】読みとり回路54によって得られる各磁気
センサーの情報は、積算計の桁毎に0110というよう
なディジタル信号であるので、これを電話回線を通じて
送信できる形態に変換してやる必要がある。その変換を
おこなうのがディジタル信号・音声信号変換回路55で
ある。ここでは、通常電話で使用されている電話番号を
伝えるための音声信号、例えば、0は941HZと13
36HZの組合せというように決められているので、こ
れと同じものを使用して送信することが簡単である。
【0035】増幅送信回路56はディジタル信号・音声
信号変換回路55から送られてきた信号を送信に必要な
レベルまで増幅してやる機能を持つ。更に、送信が終わ
ったら、電源関係と識別信号判定回路52以外の回路の
電源を切るための信号を電源投入回路53へ伝達し、待
機状態に戻すと良い。
【0036】積算計指示値送信回路45は、電気料金等
一つの積算計について述べてきたが、読みとり回路に接
続するセンサーの数を増やし、識別信号判定回路52で
電気の場合、ガスの場合というような種類を識別する機
能を追加し、供給者側からの要求信号も供給会社毎に別
の識別信号とともに指示送信要求を送信し、この信号に
応じて送信する対象を変更する方法を取れば、一台で電
気、ガス、水道の全てに対して指示値の送信が可能とな
る。この場合には、当然識別信号判定回路52で供給会
社を識別し、それに応じて読みとり回路54へ読みとる
対象を指示すればよい。
【0037】以上、積算計指示値送信回路45の基本的
な機能を述べてきたが、ディジタル信号の送受信にあた
っては、送受信の誤りをなくすために2度送信する、誤
り訂正信号を追加して送信する、信号を受け取った側が
再度その信号を送り返して確認する等の手法が取られて
いる。これらについての詳細は述べないが、本発明でも
適用すれば更に信頼性の高いものとすることができる。
【0038】また、積算計指示値送信回路45に各家庭
或いは事務所等全てに個別のID番号を付しておき、供
給者側からの要求信号に使用者を特定するID番号を付
け加えて、ID番号が一致した場合のみ積算値を送信す
る方法をとっても良い。このようにすることで、誤っ
て、他人の使用量の数値と取り違えることを防ぐことが
できる。
【0039】供給者側からの積算計指示値送信回路45
へのデータ送信要求、データを受信してからの処理、例
えば、先月の積算値と比較して月当たりの使用量を算出
する、料金への換算、料金の銀行口座からの引き落とし
のための処置、明細書の発行等は全てコンピュータによ
り行えば良い。本発明により検針員を削減できるだけで
なく、その後の事務処理を大幅に簡素化することができ
る。
【0040】[実施の形態2]本実施の形態では、積算
計の指示を計測する部分と、電話線を介してそのデータ
を送信する部分を別の部分に分け、互いに無線で送信す
る例について述べる。図6に電話線を介してデータを送
信する積算計指示値送信親機61の構成図を、図7に積
算計の指示値を計測して、積算計指示値送信親機61に
送信する積算計指示値送信子機71の構成図を示す。
【0041】本実施の形態で使用している技術は、基本
的にコードレスフォンで使用している技術と同様であ
る。即ち、積算計指示値送信親機61は供給者側からの
指示値送信要求があった場合、それを判別して積算計指
示値送信子機71に対して積算計の指示値を送信するよ
うに要求する。この場合、無線で行うので、他の設備や
他のコードレスフォンと混信しないように使用する周波
数を選択する。これはキャリアセンスと呼ばれている。
次に、他人の電話の子機につながるというような間違い
の無いよう、親機、子機相互で識別番号即ちID番号を
送信して確認する。その後、必要な情報を通信するとい
う方法である。
【0042】供給者側から要求があって積算計指示値送
信親機61を呼び出す信号が送られてきたときに、その
信号を識別して動作を開始させるのが、識別信号判定回
路64である。本実施の形態では、識別信号判定回路6
4で要求があった場合のみ電源を供給するように、電源
投入回路63を設けている。これは必ずしも設置する必
要はないが、できるだけ消費電力を少なくするために有
効である。電力等の供給会社からの要求がないときは、
識別信号判定回路のみが機能しているものである。
【0043】供給会社からの要求があった場合には、電
源投入回路63を動作させる。このような回路は一般的
にICで構成されるので、使用する電圧は数V程度と低
い電圧である。電話線の電圧は数十Vであるので、この
電圧を回路で使用できるような低電圧に変換して供給す
るものである。図6では電話回線の電力を使用する例を
示しているが、電力会社から供給される電源から供給し
ても良い。電源が投入されたら、積算計指示値送信子機
71と通信を行って積算計の指示を読みとることになる
が、無線で情報を送受する場合には、まず積算計指示値
送信子機71と通信を確保することから始める必要があ
る。
【0044】即ち、先述のキャリアセンスとよばれてい
る周囲で使用していない周波数の探知である。これは、
供給会社から要求があった場合、識別信号判定回路64
から制御回路65へ動作を行う旨の信号が送られ、制御
回路65から電波受信回路68へ指令を出して電波受信
回路68により周囲の無線電波を受信し、制御回路65
にて使用されていない周波数を選択する。その後、積算
計指示値送信子機71に向けてその周波数でID番号が
送信されるが、これは制御回路65から電波発信回路6
9に指令を出すことにより行われる。
【0045】積算計指示値送信親機61の電波発信回路
69からID番号が送信されると、積算計指示値送信子
機71では電波受信回路75でこれを受信し、制御回路
74に伝達して自分のID番号と一致しているか判定す
る。ID番号が一致した場合に始めて積算計指示値の計
測を行うことになるが、その場合にのみ回路の電源を投
入するよう電源投入回路73を設けておく。本実施の形
態では、積算計指示値送信親機61からの命令があるか
どうかを判定するために必要な制御回路74と電波受信
回路75のみが常時電源が供給されている。積算計指示
値送信子機71の場合も積算計指示値送信親機61と同
様に、回路用の低圧電源を供給するための電源回路72
を設けている。本実施の形態の場合、積算計指示値送信
子機71は直接的に電話線と接続していないので、電源
回路72の入力は電話線に限らず通常の家庭用100V
等を用いることが出来る。
【0046】電源投入回路73により電波発信回路7
6、変調回路77、読みとり回路78に電源が投入され
ると、読みとり回路78では磁気センサーの信号を読み
とるが、これは実施の形態1と同様であり、電源が投入
されると各磁気センサーの状態が電気信号として自動的
に得られることになる。読みとり回路78にて得られた
信号を積算計指示値送信親機61に送信してやる必要が
あるが、本実施の形態の場合は無線で送信するので、高
周波に変調してやる必要がある。この変調を変調回路7
7にて行い、その信号を増幅して電波で発信してやるの
が電波発信回路76である。
【0047】積算計指示値送信子機71の電波発信回路
76から発信された積算計の指示値情報は、積算計指示
値送信親機61の電波受信回路68にて受信され、検波
回路67にて元のディジタル信号に戻した後、増幅送信
回路66によって電話線を送信するために音声信号に変
換されて送信される。
【0048】積算計の指示値を送信する全ての動作が終
了したら、積算計指示値送信親機61、積算計指示値送
信子機71ともに待機状態に戻すために制御回路65に
よって積算計指示値送信子機71へ不要な部分の電源を
切る旨の指令を送り、その後、積算計指示値送信親機6
1の不要な部分の電源を切ると良い。積算計指示値送信
親機61より指令を受けた積算計指示値送信子機71
は、制御回路74にてその旨識別し、積算計指示値送信
子機71内の不要な部分の電源を切ると良い。
【0049】実施の形態1のケースでは、積算計に設置
した積算計指示値送信回路45と電話線を接続しなけれ
ばならないが、無線による通信方法を用いれば、積算計
に設置する部分と、電話線に設置する部分を別な場所に
設置することが出来るので、設置の際の工事が非常に簡
単になるという特徴がある。無線による本実施の形態の
場合でも、ID番号を別なものとすることにより電気量
の積算値の送受信だけでなく、ガスや水道の積算値に対
しても適用できる。その他については実施の形態1と同
様である。
【0050】
【発明の効果】本発明によると、検針員による電気、ガ
ス、水道等の使用量の検針が不要となり、その後の事務
処理も自動化できるので、大幅な経費の節減が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】積算計の指示部の概略図。
【図2】本発明に係わる積算計に磁石とセンサーを設置
した図。
【図3】本発明に係わる積算計に磁石とセンサーを設置
した他の例の図。
【図4】本発明に係わるシステムの全体概要図。
【図5】本発明に係わる積算計の信号を送信する回路の
ブロック図。
【図6】本発明に係わる積算計と無線で信号を送受信す
る親機のブロック図。
【図7】本発明に係わる積算計と無線で信号を送受信す
る子機のブロック図。
【符号の説明】
11…数値指示板、12…数字部、13…回転軸、14
…歯車部、31〜34…磁気センサー、35〜40…磁
石、41…電話機、42…接続ポイント、43…電話ケ
ーブル、44…電話局、45…積算計指示値送信回路、
46…積算計、51…回路電源、52…識別信号判定回
路、53…電源投入回路、54…読みとり回路、55…
ディジタル信号・音声信号変換回路、56…増幅送信回
路、61…積算計指示値送信親機、62…回路電源、6
3…電源投入回路、64…識別信号判定回路、65…制
御回路、66…増幅送信回路、67…検波回路、68…
電波受信回路、69…電波発信回路、71…積算計指示
値送信子機、72…回路電源、73…電源投入回路、7
4…制御回路、75…電波受信回路、76…電波発信回
路、77…変調回路、78…読みとり回路、201…筐
体、202…窓部、203〜205…磁石、211〜2
16…磁気センサー
フロントページの続き Fターム(参考) 2F073 AA07 AA08 AA09 AB02 AB12 BB09 BC01 CC03 CC11 DE11 FG08 GG01 GG04 5K048 AA05 BA35 DC07 EB10 FB09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 課金対象の積算供給量に応じて回転する
    回転板と、前記回転板上に固定された磁力発生手段と、
    前記回転板に近接して配置された複数の磁力検知手段
    と、前記複数の磁力検知手段の出力の組み合わせを積算
    計指示値に対応する電気信号に変換する手段と、電話線
    を介して送信されてくる識別信号を識別する識別信号判
    定手段と、前記識別信号判定手段により識別された前記
    識別信号の送信者に電話線を介して積算計指示値を送信
    する手段とを備えることを特徴とする積算計指示値送信
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の積算計指示値送信装置に
    おいて、前記課金対象は電力、ガス又は水道であること
    を特徴とする積算計指示値送信装置。
JP11168004A 1999-06-15 1999-06-15 積算計指示値送信装置 Pending JP2000357284A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011143707A (ja) * 2009-12-17 2011-07-28 Canon It Solutions Inc 検針携帯端末、制御方法、プログラム及び記録媒体。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011143707A (ja) * 2009-12-17 2011-07-28 Canon It Solutions Inc 検針携帯端末、制御方法、プログラム及び記録媒体。

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