JP2000348141A - 入力情報の予測方法と装置、ならびにプログラム記憶媒体 - Google Patents

入力情報の予測方法と装置、ならびにプログラム記憶媒体

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JP2000348141A
JP2000348141A JP11161675A JP16167599A JP2000348141A JP 2000348141 A JP2000348141 A JP 2000348141A JP 11161675 A JP11161675 A JP 11161675A JP 16167599 A JP16167599 A JP 16167599A JP 2000348141 A JP2000348141 A JP 2000348141A
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Toshiya Tamura
俊哉 田村
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過去の誤認識の結果を学習し、以降の文字入
力において認識結果である文字候補群や予測文字列群の
並びに学習結果を反映させることで、利用者が意図する
文字や文字列を容易に入力できるようにする。 【解決手段】 認識された文字の候補群を優先順位に従
った並びで表示し、その中から利用者が任意の候補文字
を選択して文字入力を行う方法において、利用者によっ
て第一位候補以外の文字が選択された場合、その選択さ
れた文字候補(正解文字)と第一位候補の文字(誤認識
文字)と候補文字群を認識学習辞書ll2に登録する。
以降、文字認識結果を表示するときは、認識学習辞書l
l2を参照し過去の誤認識の結果を加味したうえで各候
補文字群の並びを決める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字認識や音声認
識などを通じて入力された情報から入力者が意図する入
力情報を予測する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】情報の入力操作を支援する技術に入力予
測がある。この入力予測とは文献(第48回情報処理学
会全国大会予稿集4J‐11他)で報告されているよう
に、最初の数文字が入力された時点で単語辞書等を検索
し、その数文字で始まる文字列(単語)を抽出するとい
う文字入力方法である。この入力予測によって、最初の
数文字が入力されただけでそれに続く文字列が自動的に
補完されることによって、利用者が意図した文字列を全
て入力する必要がなくなり、入力操作量を軽減すること
ができる。
【0003】しかし、手書き文字認識や音声認識などパ
ターン認識では誤認識の発生を完全には避けられないこ
とから、このパターン認識と入力予測とを組み合わせた
場合に、最初の数文字に現われた誤認識文字によって入
力予測が正しく行われなくなる。このため、利用者は誤
認識文字を正しい文字に訂正する操作を行わなければな
らなかった。また、このような問題はキーボード入力で
のタイプミスで誤った文字を入力してしまった場合も同
様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を考慮
して、入力された文字の全ての認識候補文字について文
字列予測を行うことで、必ずしも正解文字が第1位候補
に挙がらなくても候補文字の中に含まれていれば、入力
文字列が不確定なままであっても入力予測を可能とした
方式が提案された(例えば、出願番号PH08−243
292)。この方法では、従来のような文字訂正操作を
軽減することを期待できる反面、予測文字列数(候補
数)が膨大となり、利用者が意図した文字列を見つけ出
すのに時間がかかるなど、操作性が悪くなることが懸念
される。
【0005】本発明は、上記の課題を解決するためのも
のであり、過去の誤認識の結果を学習し、以降の文字入
力において認識結果である文字候補群の並びに学習結果
を反映させることで、利用者が意図する文字や文字列を
容易に入力できるようにする入力情報の予測方法と装
置、ならびにプログラム記憶媒体の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明の入力情報の予測方法は、入力され
た情報を認識して複数の文字候補を得る段階と、前記複
数の文字候補に対して認識学習辞書を参照して優先順位
を付与する段階と、前記優先順位が付けられた複数の文
字候補の中から任意の文字候補を正解文字として選択す
る段階と、前記正解文字として選択された文字候補が第
一位候補でない場合に、前記正解文字、前記第一位候補
である誤認識文字、ならびに前記入力された情報を認識
して得られた複数の文字候補を1組の学習情報として前
記認識学習辞書に登録する段階とを有することを特徴と
する。
【0007】請求項2の発明の入力情報の予測方法は、
請求項1記載の入力情報の予測方法において、複数の文
字候補に対して認識学習辞書を参照して優先順位を付与
する段階が、前記入力された情報を認識して得られた複
数の文字候補と前記認識学習辞書に格納された複数の文
字候補とを比較し、この比較結果に基づき前記入力情報
の認識結果に対して適用する学習情報を判定する段階
と、前記入力された情報を認識して得られた複数の文字
候補のうち、前記判定された学習情報の正解文字と一致
するものに同学習情報の誤認識文字と一致するものより
も高い優先順位を付与する段階とを有することを特徴と
するものである。
【0008】さらに、請求項3の発明の入力情報の予測
方法は、請求項2記載の入力情報の予測方法において、
前記学習情報を判定する段階が、前記入力された情報の
認識結果である複数の文字候補のうちの二文字が前記認
識学習辞書内の前記正解文字および前記誤認識文字とそ
れぞれ一致し、かつ前記入力情報の認識結果である複数
の文字候補と前記認識学習辞書内の複数の文字候補とが
あらかじめ決められた割合以上一致する学習情報を、前
記入力情報の認識結果に対して適用する学習情報として
判定することを特徴とするものである。
【0009】以上の請求項1から3の発明によれば、正
解文字、誤認識文字、ならびに認識結果である複数の文
字候補を認識学習辞書に登録しておき、これを基に以降
の文字入力において得られた各候補文字の優先順位を決
めることによって、過去の誤認識の結果を加味した優先
順位が各候補文字に与えられることとなり、この結果、
利用者の意図する文字を優先順に表示された候補文字群
の中から容易に選択して入力することができるようにな
る。
【0010】また、請求項4の発明の入力情報の予測方
法は、上記目的を達成するために、入力された情報を認
識して複数の文字候補を得る段階と、前記複数の文字候
補の中から認識学習辞書に誤認識文字として登録されて
いる文字を検出する段階と、前記誤認識文字と対応付け
られて前記認識学習辞書に登録されている複数の文字候
補と前記入力された情報を認識して得た複数の文字候補
とを比較し、所定の一致条件を満足する場合、前記誤認
識文字と対応付けられて前記認識学習辞書に登録されて
いる正解文字を前記入力情報を認識して得た複数の文字
候補に追加する段階と、前記入力された情報を認識して
得た複数の文字候補の中から任意の文字候補を正解文字
として選択する段階と、前記正解文字として選択された
文字候補が第一位候補でない場合に、前記正解文字、前
記第一位候補である誤認識文字、ならびに前記入力され
た情報を認識して得られた複数の文字候補をそれぞれ対
応付けて前記認識学習辞書に登録する段階とを有してな
るものである。
【0011】本発明によれば、誤認識文字と対応付けら
れて認識学習辞書に登録されている正解文字を認識結果
の候補文字群に追加することによって、以降は利用者の
意図する文字を認識結果の候補文字群に必ずリストアッ
プさせることができるようになり、この結果、文字入力
の操作性が向上する。
【0012】請求項5の発明の入力情報の予測方法は、
上記目的を達成するために、入力された情報を認識して
複数の候補を得る段階と、前記複数の候補に対して認識
学習辞書を参照して優先順位を付与する段階と、順次入
力された複数の情報に対して、個々の情報毎に得られた
各候補を組み合わせて複数の基底文字列を生成する段階
と、前記基底文字列を先頭にもつ複数の単語を優先順位
を付けて予測文字列として出力する段階と、前記複数の
予測文字列の中から任意の予測文字列を選択する段階
と、前記選択された予測文字列の基底文字列を構成する
文字群の中に第一位候補でない文字が含まれている場
合、この第一位候補でない文字である誤認識文字、その
正解文字、ならびに前記入力された情報を認識して得た
複数の文字候補を1組の学習情報として前記認識学習辞
書に登録する段階とを有してなるものである。
【0013】請求項6の発明の入力情報の予測方法は、
請求項5記載の入力情報の予測方法において、基底文字
列を先頭にもつ複数の単語を優先順位を付けて予測文字
列として出力する段階が、前記入力された情報を認識し
て得た複数の文字候補と前記認識学習辞書に格納された
複数の文字候補とを比較し、この比較結果に基づき前記
入力情報の認識結果に対して適用する学習情報を判定す
る段階と、前記判定された学習情報の正解文字と一致す
る候補文字を含む基底文字列から得られた予測文字列
に、同学習情報の誤認識文字と一致する候補文字を含む
基底文字列から得られた予測文字列よりも高い優先順位
を付与する段階とを有してなることを特徴とするもので
ある。
【0014】請求項7の発明の入力情報の予測方法は、
請求項6記載の入力情報の予測方法において、前記学習
情報を判定する段階が、前記入力された情報の認識結果
である複数の文字候補の二文字が前記認識学習辞書内の
前記正解文字および前記誤認識文字とそれぞれ一致し、
かつ前記入力された情報の認識結果である複数の文字候
補と前記学習辞書内の複数の文字候補とがあらかじめ決
められた割合以上一致する学習情報を、前記入力情報の
認識結果に対して適用する学習情報として判定すること
を特徴とするものである。
【0015】請求項5から7の発明によれば、正解文
字、誤認識文字、ならびに認識結果である複数の文字候
補を認識学習辞書に登録しておき、これを基に以降の文
字入力において得られた各候補文字の優先順位を決める
ことによって、過去の誤認識の結果を加味した優先順位
が各予測文字列に与えられることとなり、この結果、利
用者の意図する文字列を優先順に表示された候補文字群
の中から容易に選択して入力することができるようにな
る。
【0016】請求項8の発明の入力情報の予測方法は、
請求項6記載の入力情報の予測方法において、前記出力
された複数の予測文字列の中から任意の予測文字列を選
択する段階と、前記選択された予測文字列を予測文字列
学習辞書に登録する段階とをさらに有し、かつ前記基底
文字列を先頭にもつ複数の単語を優先順位を付けて予測
文字列として出力する段階が、前記基底文字列を先頭に
もつ複数の予測文字列の中から前記予測文字列学習辞書
に登録されている文字列と一致する予測文字列を検索す
る段階と、前記予測文字列学習辞書に登録されている文
字列と一致する予測文字列の基底文字列を構成する文字
の中で第一位候補でなく且つ認識学習辞書に誤認識文字
として登録されている文字を検出する段階と、この文字
が検出された場合、前記誤認識文字とともに前記認識学
習辞書に登録されている複数の候補文字群と前記入力さ
れた情報の認識結果である複数の文字候補とを比較し、
所定の一致条件を満足する場合、前記予測文字列学習辞
書に登録されている文字列と一致する予測文字列に所定
の優先順位を付与する段階とを有してなることを特徴と
するものである。
【0017】この発明によれば、過去に選択された予測
文字列を学習して以降の予測文字列の優先順位に反映さ
せることによって、利用者の意図する文字列を優先順に
表示された候補文字群の中から容易に選択して入力する
ことができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。
【0019】まず、本発明の第1の実施形態として、入
力文字をパターン認識し、その認識結果から文字単位の
入力予測を行う装置について説明する。
【0020】図1に、本実施形態の文字入力装置の構成
をブロック化して示す。同図に示すように、本実施形態
の文字入力装置は、入力装置101、文字入力部10
2、候補文字制御部105、出力制御部113、出力装
置115などにより構成される。
【0021】入力装置101は入力された文字パターン
の座標値系列を入力する手書きタブレットである。出力
装置115はCRT、LCD等の画面表示装置である。
利用者はこれら入力装置101と出力装置115によっ
て対話的に文字入力処理を進めることができる。
【0022】文字入力部102は文字認識部103と文
字認識辞書104とを持っている。文字入力部102は
入力装置101から入力された座標値系列から文字パタ
ーンを切り出すなどの処理を行う。文字認識辞書104
は文字とこれに対応する文字パターンを格納したもので
ある。文字認識部103は文字入力部102より与えら
れた文字パターンを文字認識辞書104を参照して認識
し、認識結果である候補文字群を候補文字制御部105
へ出力する。
【0023】候補文字制御部105は、候補文字バッフ
ァ106、候補文字検出部107、候補文字群検査部1
08、出力順調整部109、認識学習部111、および
認識学習辞書112を有する。
【0024】候補文字バッファ106は、文字入力部1
02により得られた候補文字群を一時保持するためのバ
ッファである。
【0025】認識学習辞書112は、誤認識された文字
(利用者の意図する文字が認識候補文字の第一位候補と
一致しないことを誤認識と呼ぶ。)について、その誤認
識文字、正解文字および候補文字群を対応付けて格納す
る辞書である。
【0026】候補文字検出部107は、候補文字バッフ
ァ106に保持された候補文字群の中から認識学習辞書
112に登録されている誤認識文字および正解文字と一
致する2文字組を検出する。
【0027】候補文字群検査部108は、候補文字検出
部107により検出された2文字組とともに認識学習辞
書112に登録されている候補文字群と候補文字バッフ
ァ106に格納された候補文字群とを比較し、予め設定
した割合以上の数の文字が一致するかどうかを検査す
る。
【0028】出力調整部109は、候補文字群検査部1
08の検査結果において予め設定した割合以上の数の文
字が一致することが判定された場合に、認識学習辞書1
12内の正解文字と一致する候補文字が認識学習辞書1
12内の誤認識文字と一致する候補文字よりも優先とな
るように候補文字群の出力順を調整する。
【0029】認識学習部111は、利用者によって選択
された候補文字が認識結果の候補文字群中の第一位候補
でなかった場合に、その選択された正解文字、そのとき
の第一位候補文字(誤認識文字)、およびそのとき候補
文字バッファ106に格納されていた候補文字群を一組
の学習情報として認識学習辞書ll2に登録する。
【0030】候補文字制御部105は、候補文字バッフ
ァ106に格納された候補文字の表示、利用者による候
補文字の選択処理を制御し、利用者が第一位候補文字で
ない文字を選択した場合には認識学習部ll1に対し認
識学習処理を行うように指示する。また、候補文字制御
部105は、利用者が選択した候補文字を出力バッファ
114に格納する。
【0031】出力制御部113は出力バッファ114に
格納された文字列を出力装置115に表示する。
【0032】次に、本実施形態の動作を説明する。
【0033】図2は本実施形態の文字入力装置における
文字パターンの入力から文字の出力までの処理の流れを
示したフローチャートである。
【0034】ステップ201で、入力装置101から入
力された文字パターンは文字入力部102において一文
字ずつ切り出され、切り出された文字パターンは文字認
識部103にて文字認識辞書104を参照して認識され
る(ステップ202)。文字認識部103により得られ
た候補文字群は候補文字バッファ106に格納される
(ステップ203)。
【0035】次に、候補文字検出部107において、候
補文字バッファ106に格納された候補文字の中から、
認識学習辞書112に登録された正解文字および誤認識
文字と一致する2文字組を検出する(ステップ20
4)。ただし、ここで正解文字および誤認識文字は共通
の学習情報に含まれるものでなければならない。
【0036】候補文字バッファ106から該当する2文
字組が検出された場合には、候補文字群検査部108に
て、検出された2文字組とともに認識学習辞書112に
登録されている候補文字群と候補文字バッファ106に
格納されている候補文字群とを比較し、予め設定した割
合以上の数の文字が一致するかどうかを検査する(ステ
ップ205、206)。この検査は、例えば、予め設定
した割合を5割、文字認識部103の出力する候補文字
の数を10とした場合、5個以上の文字が一致したかど
うかを検査する、という具合に行われる。
【0037】候補文字群検査部108でのチェックの結
果、予め設定した割合以上の数の文字が一致すると判定
された場合には、出力順調整部109にて、正解文字と
一致する候補文字が誤認識文字と一致する候補文字より
も優先となるように候補文字バッファ106に格納され
た候補文字群の並べ替えが行われる(ステップ207、
208)。
【0038】この後、候補文字制御部105において利
用者による候補文字の選択処理が行われる(ステップ2
09)。利用者によって選択された候補文字は出力バッ
ファ114に格納される(ステップ210)。ここで、
利用者によって選択された候補文字が第一位候補でなか
った場合(利用者によって第一位候補以外の文字が選択
された場合)、認識学習部111にて、その選択された
文字候補(正解文字)と第一位候補の文字(誤認識文
字)と候補文字バッファ106に格納された候補文字群
が認識学習辞書ll2に一組の学習情報として登録され
る(ステップ210、211)。
【0039】最後に、出力制御部113にて、出力バッ
ファ114に格納された文字が画面表示され(ステップ
213)、次の文字入力に備えて各バッファが初期化さ
れる(ステップ214)。
【0040】次に、本実施形態の動作の具体例を示す。
【0041】図9において、(a)(e)は入力表示画
面を示している。この入力表示画面において、1は文字
の手書き入力領域であり、本実施形態では3つの手書き
入力領域が設けられている。2は手書き入力領域1に入
力された文字の認識結果である複数の候補文字が表示さ
れる領域である。この候補文字表示領域2において、各
候補の文字はその優先度の高い順番に左から並べて表示
されるようになっている。3は候補文字表示領域2に表
示された候補文字の中から利用者によって選択された文
字が表示される領域である。4は「確定」「訂正」「キ
ャンセル」などの各種操作系のボタンである。
【0042】ここで、入力表示画面(a)の手書き入力
領域1に、利用者は「コ」の文字入力を意図してパター
ンを手書き入力し、この入力パターンに対して文字認識
を行った結果、(b)に示すような候補文字群が得られ
て候補文字バッファに格納されたものとする。一方、認
識学習辞書には(c)に示すような認識学習情報が登録
されているものとする。
【0043】この認識学習情報(c)には、過去に同様
な文字パターンに対して認識を行った結果として、候補
文字群の中に、今回の文字認識における正解文字「コ」
と誤認識文字の「ユ」が含まれている。そこで、今回の
文字認識で得られた候補文字バッファ(b)内の候補文
字群と(c)の認識学習辞書に登録されている候補文字
群とを比較してみる。この結果、7つの文字が一致して
いる。例えば、候補文字群の一致条件が半分以上の数の
文字の一致であるとした場合、候補文字群どうしは一致
していると判定される。すると、(d)に示すように、
今回の文字認識で得られた候補文字バッファ(b)内の
候補文字群は、認識学習辞書内の正解文字「コ」と一致
する文字の方が同認識学習辞書内の誤認識文字「ユ」と
一致する文字よりも優先となるように並べ替えられる。
その結果、(e)に示すように、ユーザが意図した文字
「コ」が第一位候補として得られるようになる。
【0044】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0045】図3に、本実施形態の文字入力装置の構成
をブロック化して示す。同図に示すように、本実施形態
の文字入力装置は、入力装置101、文字入力部10
2、候補文字制御部105、出力制御部113、出力装
置115などにより構成される。 入力装置101は入
力された文字パターンの座標値系列を入力する手書きタ
ブレットである。出力装置115はCRT、LCD等の
画面表示装置である。利用者はこれら入力装置101と
出力装置115によって対話的に文字入力処理を進める
ことができる。
【0046】文字入力部102は文字認識部103と文
字認識辞書104とを持っている。文字入力部102は
入力装置101から入力された座標値系列から文字パタ
ーンを切り出すなどの処理を行う。文字認識辞書104
は文字とこれに対応する文字パターンを格納したもので
ある。文字認識部103は文字入力部102より与えら
れた文字パターンを文字認識辞書104を参照して認識
し、認識結果である候補文字群を候補文字制御部105
へ出力する。
【0047】候補文字制御部105は、候補文字バッフ
ァ106、候補文字検出部107、候補文字群検査部1
08、出力順調整部109、候補文字迫加部110、認
識学習部111、および認識学習辞書112を有する。
【0048】候補文字バッファ106は、文字入力部1
02により得られた候補文字群を一時保持するためのバ
ッファである。
【0049】認識学習辞書112は、誤認識された文字
(利用者の意図する文字が認識候補文字の第一位候補と
一致しないことを誤認識と呼ぶ。)について、その誤認
識文字、正解文字および候補文字群を対応付けて格納す
る辞書である。
【0050】候補文字検出部107は、候補文字バッフ
ァ106に保持された候補文字群の中から認識学習辞書
112に誤認識文字として登録されているものと一致す
る文字を検出する。
【0051】候補文字群検査部108は、候補文字検出
部107により検出された誤認識文字とともに認識学習
辞書112に登録されている候補文字群と、候補文字バ
ッファ106に保持された候補文字群とを比較し、予め
設定した割合以上の数の文字が一致するかどうかを検査
する。
【0052】候補文字追加部110は、候補文字群検査
部108による検査の結果において予め設定した割合以
上の数の文字が一致することが判定された場合に、認識
学習辞書112に誤認識文字とともに登録されている正
解文字を認識結果の候補文字群に追加する処理を行う。
【0053】出力順調整部109は、候補文字群検査部
108の検査結果において予め設定した割合以上の数の
文字が一致することが判定された場合に、認識学習辞書
112内の正解文字と一致する候補文字が認識学習辞書
112内の誤認識文字と一致する候補文字よりも優先と
なるように候補文字群の出力順を調整する。
【0054】認識学習部111は、利用者によって選択
された候補文字が認識結果の候補文字群中の第一位候補
でなかった場合に、その選択された正解文字、そのとき
の第一位候補文字(誤認識文字)、およびそのとき候補
文字バッファ106に格納されていた候補文字群を一組
の学習情報として認識学習辞書ll2に登録する。
【0055】候補文字制御部105は、候補文字バッフ
ァ106に格納された候補文字の表示、利用者による候
補文字の選択処理を制御し、利用者が第一位候補文字で
ない文字を選択した場合には認識学習部ll1に対し認
識学習処理を行うように指示する。また、候補文字制御
部105は、利用者が選択した候補文字を出力バッファ
114に格納する。
【0056】出力制御部113は出力バッファ114に
格納された文字列を出力装置115に表示する。
【0057】図4に、本実施形態の文字入力装置におけ
る文字パターンの入力から文字の出力までの処理の流れ
を示す。
【0058】ステップ301で、入力装置101から入
力された文字パターンは文字入力部102において切り
出され、切り出された文字パターンは文字認識部103
において文字認識辞書104を参照して認識される(ス
テップ302)。文字認識部103により得られた候補
文字群は候補文字バッファ106に格納される(ステッ
プ303)。
【0059】次に、候補文字検出部107において、候
補文字バッファ106に格納された候補文字群の中か
ら、認識学習辞書ll2に誤認識文字として登録されて
ものと一致する文字を検出する(ステップ304)。こ
の結果、該当する文字が検出された場合には、候補文字
群検査部108にて、検出された誤認識文字とともに認
識学習辞書ll2に登録されている候補文字群と候補文
字バッファ106に格納されている候補文字群とを比較
し、予め設定した割合以上の数の文字が一致するかどう
かを検査する(ステップ305、306)。
【0060】このチェックの結果、予め設定した割合以
上の数の文字が一致すると判定された場合には、候補文
字迫加部110にて、誤認識文字とともに認識学習辞書
112に登録されている正解文字が候補文字バッファ1
06に追加される(ステップ307、308)。
【0061】この後、候補文字制御部105において利
用者による候補文字の選択処理が行われる(ステップ3
09)。利用者によって選択された候補文字は出力バッ
ファ114に格納される(ステップ310)。ここで、
利用者によって選択された候補文字が第一位候補でなか
った場合には、認識学習部ll1にて、その選択された
文字候補(正解文字)と第一位候補の文字(誤認識文
字)と候補文字バッファ106に格納された候補文字群
が認識学習辞書ll2に一組の学習情報として登録され
る(ステップ310、311)。
【0062】最後に、出力制御部113にて、出力バッ
ファ114に格納された文字が画面表示され(ステップ
313)、次の文字入力に備えて各バッファが初期化さ
れる(ステップ314)。
【0063】次に、本実施形態の動作の具体例を示す。
【0064】図10において、(a)(e)は入力表示
画面を示している。ここで、入力表示画面(a)の手書
き入力領域1に、利用者は「コ」の文字入力を意図して
パターンを手書き入力を行い、この入力パターンに対し
て文字認識を行った結果、(b)に示すような候補文字
群が得られて候補文字バッファに格納されたものとす
る。ただし、この候補文字バッファにはユーザが意図し
た文字「コ」が含まれていない。一方、認識学習辞書に
は(c)に示すような認識学習情報が登録されているも
のとする。
【0065】この認識学習情報(c)には、過去に同様
な文字パターンに対して認識を行った結果として、候補
文字群の中に、今回の文字認識における正解文字「コ」
と誤認識文字の「ユ」が含まれていることが分かる。そ
こで、今回の文字認識で得られた候補文字バッファ
(b)内の候補文字群と(c)の認識学習辞書に登録さ
れている候補文字群とを比較してみる。この結果、6つ
の文字が一致している。例えば、候補文字群の一致条件
が半分以上の数の文字の一致であるとした場合、候補文
字群どうしは一致していると判定される。すると(d)
に示すように、候補文字バッファに認識学習辞書に誤認
識文字とともに格納されている正解文字「コ」が追加さ
れる。そして(e)に示すように、候補文字表示領域2
内の今回の認識候補文字にも、ユーザが意図した文字
「コ」が追加される。
【0066】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。
【0067】本発明の第3の実施形態として、入力文字
をパターン認識し、その認識結果から文字列単位の入力
予測を行う装置について説明する。
【0068】図5に、本実施形態の文字列予測装置の構
成をブロック化して示す。同図に示すように、本実施形
態の文字列入力装置は、入力装置401、文字入力部4
02、予測文字列制御部406、出力制御部418、出
力装置420などにより構成される。
【0069】入力装置401は入力された文字パターン
の座標値系列を入力する手書きタブレットである。出力
装置420はCRT、LCD等の画面表示装置である。
利用者はこれら入力装置401と出力装置420によっ
て対話的に文字入力処理を進めることができる。
【0070】文字入力部402は文字認識部403、候
補文字バッファ404、文字認識辞書405を持ってい
る。文字入力部402は入力装置401から入力された
座標値系列から文字パターンを切り出すなどの処理を行
う。文字認識辞書405は文字とこれに対応する文字パ
ターンを格納したものである。文字認識部403は文字
入力部402より与えられた文字パターンを文字認識辞
書405を参照して認識し、認識結果である候補文字群
を候補文字バッファ404に格納する。
【0071】予測文字列制御部406は、辞書検索部4
07、予測候補バッファ408、候補文字検出部40
9、候補文字群検査部411、出力順調整部412、認
識学習部413、単語辞書415、認識学習辞書416
を有する。
【0072】辞書検索部407は、候補文字バッファ4
04に格納された各候補文字を組み合わせて基底文字列
を生成し、生成された基底文字列を先頭にもつ単語を単
語辞書415を参照して検索する。そしてこの検索され
た単語を予測文字列として予測候補バッファ408に格
納する。単語辞書415は単語を構成する文字列が格納
された辞書である。
【0073】候補文字検出部409は、候補文字バッフ
ァ404に保持された候補文字群の中から認識学習辞書
416に登録されている誤認識文字および正解文字と一
致する2文字組を検出する。
【0074】候補文字群検査部411は、候補文字検出
部409により検出された2文字組とともに認識学習辞
書416に登録されている候補文字群と候補文字バッフ
ァ404に格納された候補文字群とを比較し、予め設定
した割合以上の数の文字が一致するかどうかを検査す
る。
【0075】出力順調整部412は、候補文字群検査部
411による検査の結果、予め設定した割合以上の数の
文字が一致することが判定された場合に、正解文字と一
致する候補文字を含む基底文字列から検索された予測文
字列が誤認識文字と一致する候補文字を含む基底文字列
から検索された予測文字列よりも優先となるように予測
文字列の出力順を調整する。
【0076】認識学習部413は、利用者によって選択
された予測文字列の基底文字列を構成する文字群の中に
第一位候補文字でない文字があれば、この第一位候補文
字でない文字と、これに対する正解文字とその文字の認
識結果の候補文字群を認識学習辞書416に登録する。
【0077】予測文字列制御部406は、予測候補バッ
ファ408に格納された予測文字列の表示、利用者によ
る予測文字列の選択処理を行う。また、利用者が予測文
字列を選択した場合には認識学習部413に認識学習処
理を行うように指示する。また、予測文字列制御部40
6は、利用者が選択した予測文字列を出力バッファ41
9に格納する。
【0078】出力制御部418は出力バッファ419に
格納された文字列を出力装置420に表示する。
【0079】図6に、この実施形態の文字列入力装置に
おける文字パターンの入力から文字列の出力までの処理
の流れを示す。
【0080】ステップ501で、入力装置401から入
力された文字パターンは文字入力部402において切り
出され、切り出された文字パターンは文字認識部403
において文字認識辞書405を参照して認識される(ス
テップ502)。文字認識部103により得られた候補
文字群は候補文字バッファ404に格納される(ステッ
プ503)。ステップ501から503までの文字入力
処理は、例えば、入力された文字数等により決まる予測
開始指示が出されるまで繰り返される(ステップ50
4)。
【0081】入力された文字列が予測対象となると、辞
書検索部407は候補文字バッファ404に格納された
各候補文字を組み合わせてできるすべての基底文字列を
作成し(ステップ505)、作成した基底文字列を先頭
部分に持つ単語の文字列を予測文字列として単語辞書4
15から検索し(ステップ506)、検索した予測文字
列を予測候補バッファ408に格納する(ステップ50
7)。この予測文字列の辞書検索処理は候補文字を組み
合わせてできる全ての基底文字列について繰り返される
(ステップ508)。
【0082】辞書検索処理が終了すると、候補文字検出
部409において、候補文字バッファ404に格納され
ている候補文字の中から認識学習辞書416に格納され
ている誤認識文字および正解文字とそれぞれ一致する2
文字組を検出する(ステップ509)。
【0083】この結果、該当する2文字組が検出された
場合には、候補文字群検査部411において、上記2文
字組とともに認識学習辞書416に登録されている候補
文字群と候補文字バッファ404に格納されている候補
文字群とを比較し、予め設定した割合以上の数の文字が
一致するかどうかを検査する。(ステップ510、51
1)。
【0084】この検査の結果、設定した割合以上の数の
文字が一致すると判定された場合には、出力順調整部4
12にて、正解文字と一致する候補文字を含む基底文字
列から検索された予測文字列が誤認識文字と一致する候
補文字を含む基底文字列から検索された予測文字列より
も優先となるように予測文字列の出力順を調整する(ス
テップ513)。
【0085】次に、予測文字列制御部406は、予測候
補バッファ408に格納された予測文字列を表示して利
用者による候補選択処理を行い(ステップ514)、利
用者によって選択された予測文字列を出力バッファ41
9に格納する(ステップ515)。続いて、認識学習部
413は、利用者によって選択された予測文字列の基底
文字列を構成している文字群の中に第一位候補文字でな
い文字が含まれている場合に、この第一位候補文字でな
い文字と、これに対する正解文字とその文字の認識結果
の候補文字群を認識学習辞書416に登録する(ステッ
プ516、517)。
【0086】最後に、出力制御部418にて、出力バッ
ファ419に格納された予測文字列が画面表示され(ス
テップ518)、次の入力に備えて各バッファが初期化
される(ステップ519)。
【0087】次に、本実施形態の動作の具体例を示す。
【0088】ここで、入力表示画面(a)の手書き入力
領域1に、利用者は「コンピュータ」の文字列入力を意
図して「コン」の2文字までのパターンを手書き入力
し、この入力パターンに対して文字認識を行った結果、
個々の文字パターン毎に(b)に示すような候補文字群
が得られて候補文字バッファに格納されたものとする。
ここで2文字目の「ン」は「二」と誤認識されたものと
する。続いて個々の文字パターン毎に得られた候補文字
が組み合わされて基底文字列「コニ」「コン」が作成さ
れる。基底文字列「コニ」「コン」から(c)に示すよ
うな予測文字列が単語辞書より検索されて予測候補バッ
ファに格納される。
【0089】この具体例では、予測文字列は基底文字列
を構成する各文字の認識時の類似度によって優先度付け
が行われるものとする。したがって、この具体例では第
一候補文字を組み合わせてできた基底文字列「コニ」か
ら検索された「コニャック」の方が第一位候補文字と第
九位候補文字とを組み合わせてできた基底文字列「コ
ン」から検索された「コンバーチブル、コンシューマ、
…」などよりも優先度が高いことになる。
【0090】ここで、(d)に示した認識学習辞書を見
てみると、(b)の候補文字バッファに格納された二文
字目の候補文字群の中に、認識学習辞書に登録されてい
る正解文字「ン」と誤認識文字「二」が含まれているこ
とが分かる。そこで、(b)の候補文字バッファに格納
された二文字目の候補文字群と(d)の認識学習辞書に
登録されている候補文字群とを比較してみると、6つの
文字が一致している。例えば、候補文字群の一致条件が
半分以上の数の文字の一致であるとした場合、候補文字
群どうしは一致していると判定される。この結果、
(e)に示すように認識学習辞書の正解文字「ン」と一
致する候補文字を含む基底文字列から検索された予測文
字列が誤認識文字「二」と一致する候補文字を含む基底
文字列から検索された予測文字列よりも優先となるよう
に予測候補バッファに格納された各予測文字列が並べ替
えられる。この結果、(f)に示したような入力文字列
の予測結果が得られる。
【0091】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。
【0092】図7に、本実施形態の文字列予測装置の構
成をブロック化して示す。
【0093】同図に示すように、本実施形態の文字列入
力装置は、入力装置401、文字入力部402、予測文
字列制御部406、出力制御部418、出力装置420
などにより構成される。
【0094】入力装置401は入力された文字パターン
の座標値系列を入力する手書きタブレットである。出力
装置420はCRT、LCD等の画面表示装置である。
利用者はこれら入力装置401と出力装置420によっ
て対話的に文字入力処理を進めることができる。
【0095】文字入力部402は文字認識部403、候
補文字バッファ404、文字認識辞書405を持ってい
る。文字入力部402は入力装置401から入力された
座標値系列から文字パターンを切り出すなどの処理を行
う。文字認識辞書405は文字とこれに対応する文字パ
ターンを格納したものである。文字認識部403は文字
入力部402より与えられた文字パターンを文字認識辞
書405を参照して認識し、認識結果である候補文字群
を候補文字バッファ404に格納する。
【0096】予測文字列制御部406は、辞書検索部4
07、予測候補バッファ408、候補文字検出部40
9、学習文字列検出部410、候補文字群検査部41
1、出力順調整部412、認識学習部413、文字列学
習部414、単語辞書415、認識学習辞書416、予
測文字列学習辞書417を有する。
【0097】辞書検索部407は、候補文字バッファ4
04に格納された各候補文字を組み合わせて基底文字列
を生成し、生成された基底文字列を先頭にもつ単語を単
語辞書415を参照して検索する。そしてこの検索され
た単語を予測文字列として予測候補バッファ408に格
納する。単語辞書415は単語を構成する文字列が格納
された辞書である。
【0098】候補文字検出部409は、学習文字列検出
部410によって検出された予測文字列の基底文字列を
構成する文字の中から、第一位候補文字でなく且つ認識
学習辞書416に正解文字として登録されているものと
一致する文字を検出する。
【0099】学習文字列検出部410は、予測候補バッ
ファ408に格納された予測文字列の中から予測文字列
学習辞書417に登録されているものを検索する。予測
文字列学習辞書417には、利用者が選択した予測文字
列が格納されている。
【0100】候補文字群検査部411は、候補文字検出
部409により検出された正解文字とともに認識学習辞
書416に登録されている候補文字群と、候補文字バッ
ファ404に格納された候補文字群とを比較し、予め設
定した割合以上の数の文字が一致するかどうかを検査す
る。
【0101】出力順調整部412は、候補文字群検査部
411によって予め設定した割合以上の数の文字が一致
すると判定された場合に学習文字列検出部410におい
て検出された予測文字列が優先となるように予測候補バ
ッファ408に格納された予測文字列の並べ替えを行
う。
【0102】文字列学習部414は、利用者によって選
択された文字列を予測文字列学習辞書417に登録す
る。
【0103】予測文字列制御部406は、予測候補バッ
ファ408に格納された予測文字列の表示、利用者によ
る予測文字列の選択処理を行う。また、利用者が予測文
字列を選択した場合には認識学習部413に認識学習処
理を行うように指示するとともに、文字列学習部414
に文字列学習を行うように指示する。さらにまた、利用
者が選択した予測文字列を利用者が選択した予測文字列
を出力バッファ419に格納する。
【0104】出力制御部418は出力バッファ419に
格納された文字列を出力装置420に表示する。
【0105】図8に、この実施形態の文字列入力装置に
おける文字パターンの入力から文字列の出力までの処理
の流れを示す。
【0106】まずステップ601で、入力装置401か
ら入力された文字パターンは文字入力部402において
切り出され、切り出された文字パターンは文字認識部4
03において文字認識辞書405を参照して認識される
(ステップ602)。文字認識部103により得られた
候補文字群は候補文字バッファ404に格納される(ス
テップ603)。ステップ601から603までの文字
入力処理は、例えば、入力された文字数等により決まる
予測開始指示が出されるまで繰り返される(ステップ5
04)。
【0107】入力された文字列が予測対象となると、辞
書検索部407は候補文字バッファ404に格納された
各候補文字を組み合わせてできるすべての基底文字列を
作成し(ステップ605)、作成した基底文字列を先頭
部分に持つ文字列を予測文字列として単語辞書415か
ら検索し(ステップ606)、検索した予測文字列を予
測候補バッファ408に格納する(ステップ607)。
この予測文字列の辞書検索処理は候補文字を組み合わせ
てできる全ての基底文字列について繰り返される(ステ
ップ508)。
【0108】辞書検索処理が終了すると、学習文字列検
出部410は、検索された予測文字列の中から予測文字
列学習辞書417に登録されている文字列と一致するも
のを検索する(ステップ609)。この結果、該当する
予測文字列が検索された場合、候補文字検出部409
は、検索された予測文字列の基底文字列を構成する文字
の中で第一位候補文字でなく且つ認識学習辞書416に
誤認識文字として登録されている文字を検出する(ステ
ップ610、611)。
【0109】その結果、該当する文字が検出された場合
には、候補文字群検査部411が、その検出された誤認
識文字とともに認識学習辞書416に登録されている候
補文字群と候補文字バッファ404に格納されている候
補文字群とを比較し、予め設定した割合以上の数の文字
が一致するかどうかを検査する。(ステップ612、6
13)。
【0110】この検査の結果、予め設定した割合以上の
数の文字が一致すると判定された場合、出力順調整部4
12は、学習文字列検出部410により検出された予測
文字列が優先となるように予測候補バッファ408に格
納された予測文字列を並べ替える(ステップ615)。
【0111】この後、予測文字列制御部406は、予測
候補バッファ408内の並び替えられた予測文字列を表
示し、利用者による候補選択の処理を行う(ステップ6
16)。そして利用者によって選択された予測文字列を
出力バッファ419に格納する(ステップ617)。
【0112】続いて、文字列学習部414は、利用者に
より選択された予測文字列が予測文字列学習辞書417
に登録される(ステップ618)。さらに、認識学習部
413は、利用者により選択された予測文字列の基底文
字列を構成する文字の中に第一位候補文字でない文字が
含まれていれば、その文字(正解文字)、第一位候補文
字(誤認識文字)、およびそのときの認識結果の候補文
字群を認識学習辞書416に登録する(ステップ61
9、620)。
【0113】最後に、出力制御部418において出力バ
ッファ419に格納された予測文字列が画面表示され
(ステップ621)、次の入力に備えて各バッファが初
期化される(ステップ622)。
【0114】次に、本実施形態の動作の具体例を示す。
【0115】ここで、入力表示画面(a)の手書き入力
領域1に、利用者は「コンピュータ」の文字列入力を意
図して「コン」の2文字までのパターンを手書き入力
し、この入力パターンに対して文字認識を行った結果、
個々の文字パターン毎に(b)に示すような候補文字群
が得られて候補文字バッファに格納されたものとする。
ここで2文字目の「ン」は「二」と誤認識されたものと
する。続いて個々の文字パターン毎に得られた候補文字
が組み合わされて基底文字列「コニ」「コン」が作成さ
れる。基底文字列「コニ」「コン」から(c)に示すよ
うな予測文字列が単語辞書より検索されて予測候補バッ
ファに格納される。
【0116】この具体例では、予測文字列は基底文字列
を構成する各文字の認識時の類似度によって優先度付け
が行われるものとする。ここで、(d)に示した予測文
字列学習辞書を見てみると、予測候補バッファに格納さ
れている予測文字列「コンピュータ」が学習されている
ことが分かる。ここで、予測文字列の検索結果を見てみ
ると「コンピュータ」は基底文字列「コン」により検索
されており、2文字目の第一位候補文字は「二」であ
る。また、認識学習辞書を見てみると、「二」は「ン」
の誤認識文字として登録されている。そこで、(b)の
候補文字バッファに格納された2文字目の候補文字群と
(e)の認識学習辞書に誤認識文字「二」とともに格納
されている候補文字群とを比較してみる。この結果、6
つの文字が一致している。例えば、候補文字群の一致条
件が半分以上の数の文字の一致であるとした場合、候補
文字群どうしは一致していると判定され、(f)に示す
ように予測文字列学習辞書に登録されていた予測文字列
「コンピュータ」が優先となるように、予測候補バッフ
ァに格納された各予測文字列の並べ変えが行われる。こ
の結果、(g)に示したような入力文字列の予測結果が
得られる。
【0117】以上、手書き文字を入力する文字入力装置
および文字列予測装置について説明したが、手書き文字
入力に限らず、音声入力等のパターン認識機能を有する
文字入力装置や、キーボードからの入力を処理する装置
においても応用可能である。すなわち、文字入力一般に
おいて入力操作をより容易にすることができる。
【0118】本発明にかかる音声による文字入力装置や
文字列予測装置は、前記実施形態の文字パターンの認識
機能を音声パターンの認識機能に置き換えることによっ
て実現できる。また、本発明にかかるキーボードによる
文字入力装置や文字列予測装置は、例えば、誤ってキー
が押されることを想定して、押されたキーの周囲のキー
を候補文字にしたり、あるいは一つのキーに割り当てら
れた複数の文字を候補文字にすることによって実現でき
る。
【0119】さらに、以上の各実施形態における文字入
力装置や文字列予測装置は、PCなどのコンピュータ上
で動作されるアプリケーションプログラムによって実現
されるものであってよい。すなわち、本発明は、フロッ
ピーディスクやCD−ROM等のコンピュータが読み取
り可能な記憶媒体にプログラムとして記憶されたものを
含むものである。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
正解文字、誤認識文字、ならびに認識結果である複数の
文字候補を認識学習辞書に登録しておき、これを基に以
降の文字入力において得られた各候補文字の優先順位を
決めることによって、過去の誤認識の結果を加味した優
先順位が各候補文字に与えられることとなり、この結
果、利用者の意図する文字を優先順に表示された候補文
字群の中から容易に選択して入力することができるよう
になる。
【0121】また、本発明によれば、誤認識文字と対応
付けられて認識学習辞書に登録されている正解文字を認
識結果の候補文字群に追加することによって、以降は利
用者の意図する文字を認識結果の候補文字群に必ずリス
トアップさせることができるようになり、この結果、文
字入力の操作性が向上する。
【0122】さらに、本発明によれば、正解文字、誤認
識文字、ならびに認識結果である複数の文字候補を認識
学習辞書に登録しておき、これを基に以降の文字入力に
おいて得られた各候補文字の優先順位を決めることによ
って、過去の誤認識の結果を加味した優先順位が各予測
文字列に与えられることとなり、この結果、利用者の意
図する文字列を優先順に表示された候補文字群の中から
容易に選択して入力することができるようになる。
【0123】さらにまた、本発明によれば、過去に選択
された予測文字列を学習して以降の予測文字列の優先順
位に反映させることによって、利用者の意図する文字列
を優先順に表示された候補文字群の中から容易に選択し
て入力することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である文字入力装置の
構成を示すブロック図
【図2】図1の文字入力装置における文字パターンの入
力から文字の出力までの処理の流れを示したフローチャ
ート
【図3】本発明の第2の実施形態である文字入力装置の
構成を示すブロック図
【図4】図3の文字入力装置における文字パターンの入
力から文字の出力までの処理の流れを示したフローチャ
ート
【図5】本発明の第3の実施形態である文字列予測装置
の構成を示すブロック図
【図6】図5の文字列予測装置における文字パターンの
入力から文字列の出力までの処理の流れを示したフロー
チャート
【図7】本発明の第4の実施形態である文字列予測装置
の構成を示すブロック図
【図8】図7の文字列予測装置における文字パターンの
入力から文字列の出力までの処理の流れを示したフロー
チャート
【図9】図1の文字入力装置における文字入力の具体例
を示す図
【図10】図3の文字入力装置における文字入力の具体
例を示す図
【図11】図5の文字列予測装置における文字列予測の
具体例を示す図
【図12】図7の文字列予測装置における文字列予測の
具体例を示す図
【符号の説明】
101…入力装置 102…文字入力部 103…文字認識部 104…文字認識辞書 105…候補文字制御部 106…候補文字バッファ 107…候補文字検出部 108…候補文字群検査部 109…出力順調整部 110…候補文字迫加部 111…認識学習部 112…認識学習辞書 113…出力制御部 114…出力バッファ 115…出力装置 401…入力装置 402…文字入力部 403…文字認識部 404…候補文字バッファ 405…文字認識辞書 406…予測文字列制御部 407…辞書検索部 408…予測候補バッファ 409…候補文字検出部 410…学習文字列検出部 411…候補文字群検査部 412…出力順調整部 413…認識学習部 414…文字列学習部 415…単語辞書 416…認識学習辞書 417…予測文字列学習辞書 418…出力制御部 419…出力バッファ 420…出力装置

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された情報を認識して複数の文字候
    補を得る段階と、 前記複数の文字候補に対して認識学習辞書を参照して優
    先順位を付与する段階と、 前記優先順位が付けられた複数の文字候補の中から任意
    の文字候補を正解文字として選択する段階と、 前記正解文字として選択された文字候補が第一位候補で
    ない場合に、前記正解文字、前記第一位候補である誤認
    識文字、ならびに前記入力された情報を認識して得られ
    た複数の文字候補を1組の学習情報として前記認識学習
    辞書に登録する段階とを有することを特徴とする入力情
    報の予測方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の文字候補に対して認識学習辞
    書を参照して優先順位を付与する段階が、 前記入力された情報を認識して得られた複数の文字候補
    と前記認識学習辞書に格納された複数の文字候補とを比
    較し、この比較結果に基づき前記入力情報の認識結果に
    対して適用する学習情報を判定する段階と、 前記入力された情報を認識して得られた複数の文字候補
    のうち、前記判定された学習情報の正解文字と一致する
    ものに同学習情報の誤認識文字と一致するものよりも高
    い優先順位を付与する段階とを有することを特徴とする
    請求項1記載の入力情報の予測方法。
  3. 【請求項3】 前記学習情報を判定する段階が、 前記入力された情報の認識結果である複数の文字候補の
    うちの二文字が前記認識学習辞書内の前記正解文字およ
    び前記誤認識文字とそれぞれ一致し、かつ前記入力情報
    の認識結果である複数の文字候補と前記認識学習辞書内
    の複数の文字候補とがあらかじめ決められた割合以上一
    致する学習情報を、前記入力情報の認識結果に対して適
    用する学習情報として判定することを特徴とする請求項
    2記載の入力情報の予測方法。
  4. 【請求項4】 入力された情報を認識して複数の文字候
    補を得る段階と、 前記複数の文字候補の中から認識学習辞書に誤認識文字
    として登録されている文字を検出する段階と、 前記誤認識文字と対応付けられて前記認識学習辞書に登
    録されている複数の文字候補と前記入力された情報を認
    識して得た複数の文字候補とを比較し、所定の一致条件
    を満足する場合、前記誤認識文字と対応付けられて前記
    認識学習辞書に登録されている正解文字を前記入力情報
    を認識して得た複数の文字候補に追加する段階と、 前記入力された情報を認識して得た複数の文字候補の中
    から任意の文字候補を正解文字として選択する段階と、 前記正解文字として選択された文字候補が第一位候補で
    ない場合に、前記正解文字、前記第一位候補である誤認
    識文字、ならびに前記入力された情報を認識して得られ
    た複数の文字候補をそれぞれ対応付けて前記認識学習辞
    書に登録する段階とを有することを特徴とする入力情報
    の予測方法。
  5. 【請求項5】 入力された情報を認識して複数の候補を
    得る段階と、 前記複数の候補に対して認識学習辞書を参照して優先順
    位を付与する段階と、 順次入力された複数の情報に対して、個々の情報毎に得
    られた各候補を組み合わせて複数の基底文字列を生成す
    る段階と、 前記基底文字列を先頭にもつ複数の単語を優先順位を付
    けて予測文字列として出力する段階と、 前記複数の予測文字列の中から任意の予測文字列を選択
    する段階と、 前記選択された予測文字列の基底文字列を構成する文字
    群の中に第一位候補でない文字が含まれている場合、こ
    の第一位候補でない文字である誤認識文字、その正解文
    字、ならびに前記入力された情報を認識して得た複数の
    文字候補を1組の学習情報として前記認識学習辞書に登
    録する段階とを有することを特徴とする入力情報の予測
    方法。
  6. 【請求項6】 前記基底文字列を先頭にもつ複数の単語
    を優先順位を付けて予測文字列として出力する段階が、 前記入力された情報を認識して得た複数の文字候補と前
    記認識学習辞書に格納された複数の文字候補とを比較
    し、この比較結果に基づき前記入力情報の認識結果に対
    して適用する学習情報を判定する段階と、 前記判定された学習情報の正解文字と一致する候補文字
    を含む基底文字列から得られた予測文字列に、同学習情
    報の誤認識文字と一致する候補文字を含む基底文字列か
    ら得られた予測文字列よりも高い優先順位を付与する段
    階とを含むことを特徴とする請求項5記載の入力情報の
    予測方法。
  7. 【請求項7】 前記学習情報を判定する段階が、 前記入力された情報の認識結果である複数の文字候補の
    二文字が前記認識学習辞書内の前記正解文字および前記
    誤認識文字とそれぞれ一致し、かつ前記入力された情報
    の認識結果である複数の文字候補と前記学習辞書内の複
    数の文字候補とがあらかじめ決められた割合以上一致す
    る学習情報を、前記入力情報の認識結果に対して適用す
    る学習情報として判定することを特徴とする請求項6記
    載の入力情報の予測方法。
  8. 【請求項8】 前記出力された複数の予測文字列の中か
    ら任意の予測文字列を選択する段階と、 前記選択された予測文字列を予測文字列学習辞書に登録
    する段階とをさらに有し、 かつ前記基底文字列を先頭にもつ複数の単語を優先順位
    を付けて予測文字列として出力する段階が、 前記基底文字列を先頭にもつ複数の予測文字列の中から
    前記予測文字列学習辞書に登録されている文字列と一致
    する予測文字列を検索する段階と、 前記予測文字列学習辞書に登録されている文字列と一致
    する予測文字列の基底文字列を構成する文字の中で第一
    位候補でなく且つ認識学習辞書に誤認識文字として登録
    されている文字を検出する段階と、 この文字が検出された場合、前記誤認識文字とともに前
    記認識学習辞書に登録されている複数の候補文字群と前
    記入力された情報の認識結果である複数の文字候補とを
    比較し、所定の一致条件を満足する場合、前記予測文字
    列学習辞書に登録されている文字列と一致する予測文字
    列に所定の優先順位を付与する段階とを含むことを特徴
    とする請求項6記載の入力情報の予測方法。
  9. 【請求項9】 入力された情報を認識して複数の文字候
    補を得る手段と、 前記複数の文字候補に対して認識学習辞書を参照して優
    先順位を付与する手段と、 前記優先順位が付けられた複数の文字候補の中から任意
    の文字候補を正解文字として選択する手段と、 前記正解文字として選択された文字候補が第一位候補で
    ない場合に、前記正解文字、前記第一位候補である誤認
    識文字、ならびに前記入力された情報を認識して得られ
    た複数の文字候補を1組の学習情報として前記認識学習
    辞書に登録する手段とを有することを特徴とする入力情
    報の予測装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の文字候補に対して認識学習
    辞書を参照して優先順位を付与する手段が、 前記入力された情報を認識して得られた複数の文字候補
    と前記認識学習辞書に格納された複数の文字候補とを比
    較し、この比較結果に基づき前記入力情報の認識結果に
    対して適用する学習情報を判定する手段と、 前記入力された情報を認識して得られた複数の文字候補
    のうち、前記判定された学習情報の正解文字と一致する
    ものに同学習情報の誤認識文字と一致するものよりも高
    い優先順位を付与する手段とを含むことを特徴とする請
    求項9記載の入力情報の予測装置。
  11. 【請求項11】 入力された情報を認識して複数の文字
    候補を得る手段と、 前記複数の文字候補の中から認識学習辞書に誤認識文字
    として登録されている文字を検出する手段と、 前記誤認識文字と対応付けられて前記認識学習辞書に登
    録されている複数の文字候補と前記入力された情報を認
    識して得た複数の文字候補とを比較し、所定の一致条件
    を満足する場合、前記誤認識文字と対応付けられて前記
    認識学習辞書に登録されている正解文字を前記入力情報
    を認識して得た複数の文字候補に追加する手段と、 前記入力された情報を認識して得た複数の文字候補の中
    から任意の文字候補を正解文字として選択する手段と、 前記正解文字として選択された文字候補が第一位候補で
    ない場合に、前記正解文字、前記第一位候補である誤認
    識文字、ならびに前記入力された情報を認識して得られ
    た複数の文字候補をそれぞれ対応付けて前記認識学習辞
    書に登録する手段とを有することを特徴とする入力情報
    の予測装置。
  12. 【請求項12】 入力された情報を認識して複数の候補
    を得る手段と、 前記複数の候補に対して認識学習辞書を参照して優先順
    位を付与する手段と、 順次入力された複数の情報に対して、個々の情報毎に得
    られた各候補を組み合わせて複数の基底文字列を生成す
    る手段と、 前記基底文字列を先頭にもつ複数の単語を優先順位を付
    けて予測文字列として出力する手段と、 前記複数の予測文字列の中から任意の予測文字列を選択
    する手段と、 前記選択された予測文字列の基底文字列を構成する文字
    群の中に第一位候補でない文字が含まれている場合、こ
    の第一位候補でない文字である誤認識文字、その正解文
    字、ならびに前記入力された情報を認識して得た複数の
    文字候補を1組の学習情報として前記認識学習辞書に登
    録する手段とを有することを特徴とする入力情報の予測
    装置。
  13. 【請求項13】 前記基底文字列を先頭にもつ複数の単
    語を優先順位を付けて予測文字列として出力する手段
    が、 前記入力された情報を認識して得た複数の文字候補と前
    記認識学習辞書に格納された複数の文字候補とを比較
    し、この比較結果に基づき前記入力情報の認識結果に対
    して適用する学習情報を判定する手段と、 前記判定された学習情報の正解文字と一致する候補文字
    を含む基底文字列から得られた予測文字列に、同学習情
    報の誤認識文字と一致する候補文字を含む基底文字列か
    ら得られた予測文字列よりも高い優先順位を付与する手
    段とを含むことを特徴とする請求項12記載の入力情報
    の予測方法。
  14. 【請求項14】 入力された情報を認識して複数の文字
    候補を得る手段と、 前記複数の文字候補に対して認識学習辞書を参照して優
    先順位を付与する手段と、 前記優先順位が付けられた複数の文字候補の中から任意
    の文字候補を正解文字として選択する手段と、 前記正解文字として選択された文字候補が第一位候補で
    ない場合に、前記正解文字、前記第一位候補である誤認
    識文字、ならびに前記入力された情報を認識して得られ
    た複数の文字候補を1組の学習情報として前記認識学習
    辞書に登録する手段とがコンピュータにより読み取り可
    能なプログラムとして記憶されたプログラム記憶媒体。
  15. 【請求項15】 前記複数の文字候補に対して認識学習
    辞書を参照して優先順位を付与する手段が、 前記入力された情報を認識して得られた複数の文字候補
    と前記認識学習辞書に格納された複数の文字候補とを比
    較し、この比較結果に基づき前記入力情報の認識結果に
    対して適用する学習情報を判定する手段と、 前記入力された情報を認識して得られた複数の文字候補
    のうち、前記判定された学習情報の正解文字と一致する
    ものに同学習情報の誤認識文字と一致するものよりも高
    い優先順位を付与する手段とを含むことを特徴とする請
    求項16記載のプログラム記憶媒体。
  16. 【請求項16】 入力された情報を認識して複数の文字
    候補を得る手段と、 前記複数の文字候補の中から認識学習辞書に誤認識文字
    として登録されている文字を検出する手段と、 前記誤認識文字と対応付けられて前記認識学習辞書に登
    録されている複数の文字候補と前記入力された情報を認
    識して得た複数の文字候補とを比較し、所定の一致条件
    を満足する場合、前記誤認識文字と対応付けられて前記
    認識学習辞書に登録されている正解文字を前記入力情報
    を認識して得た複数の文字候補に追加する手段と、 前記入力された情報を認識して得た複数の文字候補の中
    から任意の文字候補を正解文字として選択する手段と、 前記正解文字として選択された文字候補が第一位候補で
    ない場合に、前記正解文字、前記第一位候補である誤認
    識文字、ならびに前記入力された情報を認識して得られ
    た複数の文字候補をそれぞれ対応付けて前記認識学習辞
    書に登録する手段とがコンピュータにより読み取り可能
    なプログラムとして記憶されたプログラム記憶媒体。
  17. 【請求項17】 入力された情報を認識して複数の候補
    を得る手段と、 前記複数の候補に対して認識学習辞書を参照して優先順
    位を付与する手段と、 順次入力された複数の情報に対して、個々の情報毎に得
    られた各候補を組み合わせて複数の基底文字列を生成す
    る手段と、 前記基底文字列を先頭にもつ複数の単語を優先順位を付
    けて予測文字列として出力する手段と、 前記複数の予測文字列の中から任意の予測文字列を選択
    する手段と、 前記選択された予測文字列の基底文字列を構成する文字
    群の中に第一位候補でない文字が含まれている場合、こ
    の第一位候補でない文字である誤認識文字、その正解文
    字、ならびに前記入力された情報を認識して得た複数の
    文字候補を1組の学習情報として前記認識学習辞書に登
    録する手段とがコンピュータにより読み取り可能なプロ
    グラムとして記憶されたプログラム記憶媒体。
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