JP2000342023A - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機

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JP2000342023A
JP2000342023A JP11156009A JP15600999A JP2000342023A JP 2000342023 A JP2000342023 A JP 2000342023A JP 11156009 A JP11156009 A JP 11156009A JP 15600999 A JP15600999 A JP 15600999A JP 2000342023 A JP2000342023 A JP 2000342023A
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智洋 竹山
Toshiro Wada
俊郎 和田
Naokatsu Ito
尚勝 伊藤
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗植付爪の条間調節によって爪の土中
突入量が変化しても、これに適正に対応させた覆土輪の
条間調節を可能とさせる。 【解決手段】 単一の苗トレイ(22)から複数の苗
取出爪(23)により取出した苗(N)を、左右方向に
傾斜した植付軌跡で上下運動させる複数の苗植付爪(2
5)に受継いで同時多条の苗植付けを行う苗移植機にお
いて、複数の苗植付爪(25)の左右間隔巾を調節自在
に設けると共に、複数の覆土輪(20a)(20b)の
左右間隔巾を調節自在に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は苗トレイから比較的
植付条間隔の狭い玉ネギなど野菜苗を取出して圃場に植
付ける苗移植機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、1つの苗トレイ
より左右2つの苗取出爪により同時に2株分の苗を取出
し、左右2つの苗植付爪に受継いで同時2条の植付けを
行うようにした手段があるが、苗トレイに対応させる左
右苗取出爪の左右間隔巾と、植付条間に対応する左右苗
植付爪の左右間隔巾とは異なる(例えば苗取出爪の間隔
巾142mmに対し苗植付爪の植付間隔巾略200m
m)ため、左右苗植付爪の駆動機構を傾けて左右苗植付
爪の苗受継ぎ(最上動)位置にあっては間隔巾を小、苗
植付位置(最下動)位置にあっては間隔巾を大とさせ
て、適正植付条間を保持させている。
【0003】このような植付爪の植付軌跡が傾いた状態
で、苗植付爪の支持長さを変更させて例えば植付条間2
0cm或いは24cmの何れにも対応させる場合には、
条間の変更によって植付爪の土中突入両(植深)も変化
する。またこのような苗植付爪の左右間隔巾の変更時に
は、この後方の左右覆土輪の左右間隔巾も同時に変更す
る必要があるが、通常覆土輪の取付高さは左右間隔巾の
変更に関係なく一定のため、苗植付爪の左右間隔巾の変
更によって苗の植付深さが変化したときには、苗の植付
深さに適正に対応させた覆土が行われないという不都合
がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、単
一の苗トレイから複数の苗取出爪により取出した苗を、
左右方向に傾斜した植付軌跡で上下運動させる複数の苗
植付爪に受継いで同時多条の苗植付けを行う苗移植機に
おいて、複数の苗植付爪の左右間隔巾を調節自在に設け
ると共に、複数の覆土輪の左右間隔巾を調節自在に設け
て、例えば植付条間の20cm或いは24cmなど異な
る複数の条間に容易に対応可能とさせて、この多条用苗
移植機の対応性を拡大させるものである。
【0005】また、覆土輪を取付ける覆土輪軸を、本機
側の支持部材の傾斜取付面に位置調節自在に固定させ
て、苗植付爪の左右間隔巾の調節によって、苗植付爪の
土中突入量(植深)が変化するときには、傾斜取付面に
沿う覆土輪の左右間隔巾の調節によって、その変化分覆
土輪の取付高さも変化させて、苗植付爪との間の差を0
に補正して、苗の植付深さに常に適正に対応させた覆土
を行うものである。
【0006】さらに、覆土輪を傾斜覆土輪軸に支持する
と共に、該傾斜覆土輪軸の取付長さを変更自在に本機側
の支持部材に固定させて、苗植付爪の左右間隔巾の調節
によって、苗植付爪の土中突入量(植深)が変化すると
きには、取付長さの異なる傾斜覆土輪軸の交換によっ
て、その変化分覆土輪の取付高さも変化させて、苗植付
爪との間の差を0に補正して、苗の植付深さに常に適正
に対応させた覆土を行うものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づ
いて詳述する。図1は移植機の全体側面図、図2は同全
体平面図であり、図中(1)はエンジン(2)を搭載す
る移動機体、(3)は前後スライドフレーム(4)
(5)に機体(1)を左右スライド自在に支持する固定
フレーム、(6)はスライドアーム(7)を介して機体
(1)をスライド動作させる油圧式スライドシリンダ、
(8)はミッションケース(9)からの駆動横軸(1
0)に左右伝動ケース(11)を介し上下揺動自在に支
持する左右の後車輪、(12)は前記固定フレーム
(3)の前端側にアクスルフレーム(13)を介し上下
揺動自在に支持する左右の前車輪、(14)は固定フレ
ーム(3)後端側のスイング軸(15)を介し前後車輪
(12)(8)を上下揺動させる油圧式スイングシリン
ダ、(16)は機体(1)の後方にシャーシフレーム
(17)を介し装設する苗供給装置、(18)は左右の
後車輪(8)間で装設してミッションケース(9)に植
付伝動ケース(19)を介して連結させる苗植付装置、
(20a)(20b)は畝面(M)を鎮圧する左右1対
の鎮圧ローラである覆土輪であり、前記苗供給装置(1
6)の左右往復移動する苗載台(21)上の苗トレイ
(22)より1株分のポット苗(N)を箸形苗取出爪
(23)でもって取出し、この取出されたポット苗
(N)を前記苗植付装置(18)のマルチカッタ(2
4)と連動して上下動するホッパ開孔形苗植付爪(2
5)に放出供給して、操向ハンドル(26)操作による
機体(1)の走行中畝面(M)に一定間隔毎のポット苗
(N)の植付け(移植)を行うように構成すると共に、
機体(1)の左右スライド調節によって植付条位置の変
更などを行うように構成している。
【0008】また、(27)は前記スイングシリンダ
(14)を動作させて機体(1)を昇降操作する昇降レ
バー、(28)は植付クラッチの入切を行う植付クラッ
チレバー、(29)は走行速度を変速する主変速レバ
ー、(30)は機体(1)を左右方向に位置調節するス
ライド調節レバー、(31)は左右後車輪(8)の駆動
を停止させて機体(1)を旋回操作する左右サイドクラ
ッチレバーである。
【0009】図3乃至図8に示す如く、前記苗取出爪
(23)及び苗植付爪(25)は、1つの苗載台(2
1)の苗トレイ(22)に対し一定の間隔を有して左右
に各2つ並設させ、同位相駆動して1つの苗トレイ(2
2)から2条分の苗取りを行うと共に、同時2条の植付
けを行うもので、前記シャーシフレーム(17)側に連
結する左右ケースブラケット(32)(32)にロータ
リ入力軸(33)・ロータリケース(34)・クランク
アーム(35)・取出アーム(36)をそれぞれ介し2
つの苗取出爪(23)(23)を左右対称に配設させ、
ミッションケース(9)に入力軸(37)を連動連結す
る植付クラッチケース(38)の出力軸(39)(4
0)端に、左右のロータリ入力軸(33)(33)をチ
ェン(41)を介しそれぞれ連結させ、植付クラッチケ
ース(38)の植付クラッチ(38a)の入時に左右2
つの苗取出爪(23)(23)を同位相で駆動して、1
つの苗トレイ(22)より2条分のポット苗(N)の同
時取出しを行って、取出し後植付爪(25)との受継ぎ
位置まで下向きに移動させるように構成している。
【0010】また、前記苗植付爪(25)は、ミッショ
ンケース(9)に植付入力軸(42)を連動連結する単
一の伝動ケース(19)の出力軸(43)両端にロータ
リケース(44)・クランクアーム(45)・植付アー
ム(46)をそれぞれ介して左右の苗植付爪(25)を
左右対称に取付けるもので、前記出力軸(43)回りに
ロータリケース(44)を回転させ、クランクアーム
(45)を介して昇降ガイドレール(47)に沿って植
付アーム(46)を前後揺動させ乍ら昇降させ、植付爪
(25)を楕円形状の植付け軌跡(L)で上下運動させ
ると共に、開閉自在に分割された半円錐形状の2つの爪
体(25a)(25b)によって植付爪(25)を形成
し、ロータリケース(44)の1回転中において植付爪
(25)が上昇したとき、前記取出爪(23)から苗
(N)を受取り、植付爪(25)が下降したときクラン
クアーム(45)のカム(48)と植付アーム(46)
のロッド(49)とのカム作用によって、各爪体(25
a)(25b)を前後に開動させて畝面(M)に開孔を
形成させ、各爪体(25a)(25b)内部の苗(N)
を畝面(M)の開孔に落下させるように構成している。
【0011】さらに前記苗載台(21)は、シャーシフ
レーム(17)に固設する左右サイドフレーム(50)
間のガイドレール(51)と横送り駆動軸(52)に左
右往復動自在に支持させると共に、苗載台(21)に縦
送り駆動軸(53)を介し支持する駆動スプロケット
(54)と、遊転軸(55)を介し支持する遊転スプロ
ケット(56)間に張架する縦送りチェン(57)の所
定間隔毎の縦送りピン(57a)を苗トレイ(22)の
セル(22a)底部間に掛合させて、苗載台(21)が
左右移動終端に到達したとき縦送り軸(58)の縦送り
カム(59)を介して苗トレイ(22)を1ピッチ分縦
送りするように構成している。
【0012】図8、図9にも示す如く、左右2つの苗植
付爪(25)(25)と、これら左右2つの爪(25)
(25)をそれぞれ駆動するロータリケース(44)・
クランクアーム(45)・植付アーム(46)など左右
苗植付装置(18a)(18b)を正面及び背面視で左
右方向に左右対称に傾斜させるもので、前記クランクア
ーム(45)の取付軸(60)に遊星ギヤ(61)・中
間ギヤ(62)を介し連結させるロータリケース(4
4)の太陽ギヤ(63)を、伝動ケース(19)の左右
フランジ体(64)(65)に着脱自在に傾斜させて固
定させ、安全クラッチ(66)を有して伝動ケース(1
9)に略水平に支持する伝動ケース(19)の出力軸
(43)両端に、ボール式自在継手(67)を介してロ
ータリケース(44)の取付軸(68)を傾斜姿勢で固
定させ、伝動ケース(19)の左右両側に太陽ギヤ(6
3)及び取付軸(68)を介し左右苗植付装置(18
a)(18b)を正面及び背面視で上部間隔巾を小、ま
た下部間隔巾を大とさせるように一定角度(θ)(θ≒
6°)傾けて連結するように構成している。
【0013】そして、例えば200(横10×縦20)
穴或いは288(横12×縦24)穴の苗トレイ(2
2)の取出穴ピッチ(横10のとき5、横12のとき6
穴のピッチ)に、左右2つの苗取出爪(23)中心間の
距離となる爪ピッチ(T)を一致させ、左右の苗植付爪
(25)の最上動時には左右の苗植付爪(25)の間隔
巾を爪ピッチ(T)に近づけて、苗取出爪(23)から
苗植付爪(25)に対する苗(N)の受渡しを確実なも
のとさせると共に、左右の苗植付爪(25)の植付位置
となる爪最下動時には植付条間(W1)(W1=24c
m)まで左右の苗植付爪(25)の間隔巾を拡げて、適
正条間で苗(N)を植付けるように構成している。
【0014】図5にも示す如く、エンジン(2)の出力
プーリ(69)にベルト(70)を介して連結させる入
力プーリ(71)と、植付クラッチケース(38)など
にエンジン(2)駆動力を伝える苗出力プーリ(72)
とを、ミッションケース(3)の入力軸(73)に支持
させると共に、ミッションケース(3)の左右走行出力
軸(10)(10)にチェン(74)(74)を介して
左右車輪(75)(75)を連結させ、左右後車輪
(8)(8)を駆動するように構成している。
【0015】また、前記苗出力プーリ(72)を有する
入力軸(73)に無段変速ベルト(76)を介し苗取変
速プーリ軸(77)を連動連結させると共に、該プーリ
軸(77)にチェン(78)を介し植付クラッチケース
(38)の入力軸(37)を連動連結させて、エンジン
出力を苗供給装置(16)に伝達するように構成してい
る。
【0016】而して図2に示す如く、広巾畝において機
体(1)を最左側位置とさせる移植作業においては、1
行程の植付作業で同時2条の植付けを行い、この植付け
作業終了後機体を旋回させ2行程目の同時2条の植付け
を行うことによって1畝面(M)上に4条分の苗の植付
けが行われ、さらに機体(1)をスライドさせ既植の左
右の各2条間に植付けを行うことによって1畝面(M)
上に6条或いは8条など多条の植付けも可能とさせるこ
とができる。
【0017】また、同時2条の植付けによって苗載台
(21)の横送り量を小とさせて苗供給装置(16)の
全巾を縮小させることができると共に、植付けた苗
(N)の条間(W1)を常に一定に揃えることができ、
また広巾畝においても機体(1)を最左側位置とするこ
とによって、左後輪(8)後方の畝間の作業者位置より
容易にハンドル(26)操作を可能とさせることができ
て、このハンドル(26)操作性を向上させることがで
きる。
【0018】さらに、植付条間(W1)より左右苗取出
爪(23)の苗取間隔巾(爪ピッチ(T))が小さく
(T<W1)、苗取出爪(23)の苗取中心と苗植付爪
(25)の苗植付中心とが左右方向に寸法(E)オフセ
ットするこのような移植構造においても、左右苗植付装
置(18a)(18b)の左右方向に傾いた上下運動軌
跡(L)によって、苗取出爪(23)から苗植付爪(2
5)に直接的に苗(N)を良好に受継ぎさせて、構造コ
ンパクトな手段で植付精度を向上させることができる。
【0019】図4、図10にも示す如く、前記植付アー
ム(46)に固設する爪支持板(79)に軸受ボス(8
0)を介し各爪体(25a)(25b)上端側の開閉ロ
ッド(81a)(81b)或いは(82a)(82b)
を支持させ、各ロッド(81a)(81b)或いは(8
2a)(82b)に固設する各揺動板(83)(84)
の中央を係合ローラ(85)を介し相互に連結させると
共に、一方の揺動板(83)の揺動アーム(86)を前
記ロッド(49)の他端側に連結させて、前記クランク
アーム(45)が1回転するとき、前記植付アーム(4
6)のアーム軸(87)に固設するカム(48)でロッ
ド(49)を進退させ、爪体(25a)(25b)の下
部を開閉させて、苗植付爪(25)による苗(N)の植
付けを行うように構成している。
【0020】前記苗植付爪(25)は植付条間24cm
或いは20cmに対応させて、開閉ロッド(81a)
(81b)の植付アーム(46)と植付爪(25)の中
心間の支持長さ(K1)を短、或いは支持長さ(K2)
を長(K1<K2)とさせた2種類の苗植付爪(25)
を備え、左右の植付アーム(46)に支持長さ(K1)
の短い苗植付爪(25)を支持させたときには広い植付
条間(W1)(W1=24cm)に、また支持長さ(K
2)の長い苗植付爪(25)を支持させたときには狭い
植付条間(W2)(W2=20cm)に対応させるよう
に構成している。
【0021】またこのような支持長さ(K1)(K2)
の異なる苗植付爪(25)の苗植付動作時には、苗植付
爪(25)の土中突入量(植深)も変化するもので、開
閉ロッド(81a)(81b)・(82a)(82b)
の傾斜によって爪体(25a)(25b)の支持長さが
長くなる程爪体(25a)(25b)の突入量が大とな
って、広い植付条間(W1)のときの爪突入量よりも狭
い植付条間(W2)のときの爪突入量が差(Z)分だけ
大となる。
【0022】このため、苗植付爪(25)の後方で覆土
を行う覆土輪(20a)(20b)においては、覆土輪
(20a)(20b)での条間調節時に、苗植付爪(2
5)の突入量の差(Z)を0に補正にして、苗植付爪
(25)の突入量に関係なく常に適正な覆土を行うよう
に構成するもので、図12乃至図14に示す如く、前記
入力軸(42)をフローティング支点とする植付伝動ケ
ース(19)に植付フレーム(87)の前端を連結させ
ると共に、覆土輪(20a)(20b)を後端に取付け
る左右ゲージフレーム(88)の前端を支軸(89)を
介し揺動自在に植付フレーム(87)に連結させ、レバ
ーガイド(40)を介して位置調節自在に植深レバー
(91)を植付フレーム(87)後端に取付け、連結金
具(92)を介して前記レバー(91)をゲージフレー
ム(88)に連結させ、レバー(91)操作により植付
爪(25)に対する覆土輪(20a)(20b)の支持
高さを変更し、植付爪(25)の苗移植深さを変化させ
るように構成している。
【0023】また、ガードフレーム(87)にレバーガ
イド(90)を固定させるブラケット(93)にレバー
上下支点(94)を設け、該支点(94)のブラケット
(95)にレバー左右支点(96)を介して植深レバー
(91)を取付け、該レバー(91)を上下及び左右に
揺動自在に支持させると共に、前記レバー上下支点(9
4)のアーム(97)にピン(98)を介して連結金具
(92)を連結させるもので、フローティング支点軸で
ある入力軸(42)を中心に植付部及び覆土輪(20
a)(20b)を一体的に上下に揺動させ、前記覆土輪
(20a)(20b)を畝面(M)に接地させ乍ら移動
するように構成している。
【0024】さらに、左右ゲージフレーム(88)間を
横連結パイプ(99)で連結させ、該連結パイプ(9
9)中央の下方彎曲部(99a)に固設するブラケット
(100)にボルト(101)を介し取外し自在に中央
の覆土輪支持部材(102)を連結させ、該支持部材
(102)に固設する傾斜輪軸(103)或いは(10
4)の両端に内側2つの覆土輪(20b)(20b)を
回転自在に支持させると共に、左右ゲージフレーム(8
8)の後端後方に延設するL形状の支持部材(105)
に、外側2つの覆土輪(20a)(20a)を傾斜輪軸
(106)を介し支持する調節板(107)をボルト
(108)を介し左右位置調節自在に連結させている。
【0025】前記傾斜輪軸(103)(104)は広い
植付条間(W1)に対応させる支持長さの長い輪軸(1
04)と、狭い植付条間(W2)に対応させる支持長さ
の短い輪軸(103)とに交換自在に設けるもので、こ
れら輪軸(103)(104)両端の覆土輪取付部は水
平ラインに対し左右外上りとなる一定角度(θ)の傾斜
を有して、支持長さの短い輪軸(103)より長い輪軸
(104)に覆土輪(20b)(20b)を取付けた場
合、支持高さを差(Z)分上昇させて、苗植付爪(2
5)における植付条間(W1)(W2)の差(Z)を補
正して0とし、苗植付深さに適正に対応させた覆土を行
うように構成している。
【0026】また、前記支持部材(105)における調
節板(107)の取付面(105a)も左右外上りとな
る一定角度(θ)の傾斜を有して、狭い植付条間(W
2)に対応する内側位置より広い植付条間(W1)に対
応する外側位置に調節板(107)を取付面(105
a)に沿ってスライド調節したとき、内側の覆土輪(2
0b)(20b)と同様に外側の覆土輪(20a)(2
0a)の支持高さを差(Z)分上昇させて、広い植付条
間(W1)の苗植付深さに適正に対応させた覆土を行う
ように構成している。
【0027】なお、支持部材(105)と調節板(10
7)のボルト(108)による位置調節は、複数のボル
ト孔の取付位置の変更によって行うものである。
【0028】図15に示す如く、前記覆土輪(20a)
(20b)はアルミダイキャストで形成し、植付条を挾
んでV字形対向させる左右1対の覆土輪(20a)(2
0b)の反対側面を中空開口部(109)に形成し、該
開口部(109)に蓋板(110)を設けるもので、蓋
板(110)に固設する軸体(111)と、覆土輪(2
0a)(20b)の条側面とをビス(112)を介し固
着させて、蓋板(110)によって覆土輪(20a)
(20b)の内部に稲の刈株などが入って回転不良とな
るのを防止すると共に、覆土輪(20a)(20b)を
軽量とさせるように構成している。
【0029】また覆土輪(20a)を支持する左右のゲ
ージフレーム(88)は覆土輪(20a)の外側位置に
配設して、該覆土輪(20a)と対向するもう一方の覆
土輪(20b)間で形成される苗(N)の通過スペース
を大きく確保して、苗(N)の引掛りを防止すると共
に、傾斜輪軸(106)に覆土輪(20a)を固定させ
る取付ボルト(106a)の頭部を覆土輪(20a)の
条側面より突出させない状態に設けて、苗(N)の引掛
りを防止するように構成している。
【0030】また図12に示す如く、前記覆土輪(20
a)(20b)の上方に覆土輪(20a)(20b)の
全体を覆う合成樹脂製の泥除けカバー(113)を設け
るもので、左右シャーシフレーム(17)(17)間を
横架する横フレーム軸(114)の固定取付板(11
5)にボルト(116)を介し取外し自在にカバー(1
13)前端を固定させて、苗載台(21)の苗トレイ
(22)から落下する水や土が覆土輪(20a)(20
b)にかかって土が付着するなどの不都合を防止するよ
うに構成している。
【0031】図4、図8、図11に示す如く、前記苗取
出爪(23)と苗植付爪(25)の苗受継ぎ位置でこれ
ら爪(23)(25)の中間位置に苗中継ガイド(11
7)を配設するもので、該ガイド(117)は平面視U
形として苗取出し方向に開放させ、苗受継ぎ時には爪
(23)下端とガイド(117)上端とをラップさせ
て、爪(23)の開放方向にガイド(117)の両側面
(117a)を臨ませ、ガイド(117)の中央連結面
(117b)を植付爪(25)の中心側に若干傾斜させ
て、図8に示す如く背面視で取出爪(23)と植付爪
(25)とが位置ずれしている構成でもガイド(11
7)の案内によって植付爪(25)に苗(N)を良好に
受継ぎさせるように構成している。
【0032】また前記苗中継ガイド(117)は植付条
間(W1)(W2)の何れにも共用するもので、2条用
の左右2つのガイド(117)を横軸(118)で連結
させ、横軸(118)中央に固設する取付板(119)
を本機側に固定させている。
【0033】図16、図17に示す如く、前記変速プー
リ軸(77)に支持して変速プーリ(76a)に巻回す
る変速ベルト(76)の巻付径を変更する株間変速アー
ム(120)を、本機後フレーム(121)に前記入力
軸(37)を中心として揺動自在に設けるもので、ミッ
ションケース(9)の前方に本機中フレーム(122)
を、また上方に後フレーム(121)をそれぞれ配設
し、前記変速アーム(120)に軸(123)を介し変
速ロッド(124)の一端側を連結させ、該ロッド(1
24)の他端側にロックネジ(125)を介して調節ノ
ブネジ(126)を結合連結させると共に、ノブネジ
(126)を後フレーム(121)の調節板(127)
に支持させ、ロックネジ(125)を弛めてノブネジ
(126)によってロッド(124)を進退させると
き、変速アーム(120)を入力軸(37)を中心とし
て揺動させ、変速プーリ軸(77)を図17矢印方向に
揺動させて、株間の変速調節を行うように構成してい
る。
【0034】而して、従来の如く操向ハンドル(26)
近傍まで変速ロッドを延設して操作を行うなどの構造の
複雑さもなく、変速アーム(120)の近傍に設ける簡
単構成のノブネジ(126)によって容易に株間変速が
行えると共に、ロックネジ(125)によってノブネジ
(126)の弛みを防止して所定の株間を確実に保持さ
せることができる。
【0035】図18、図19にも示す如く、前記苗植付
装置(18)の前方に畝面(M)を鎮圧し均平とするソ
リ形状の均平板(128)を設けるもので、均平板(2
3)は2条分を一体とし、中フレーム(122)の前端
に連結する本機前フレーム(129)の後端下側に支点
軸(130)を介し均平板(128)の前端側を揺動自
在に支持すると共に、均平板(128)上面に固設する
バネ座(131)と、中フレーム(122)の左外側に
軸(132)を介し揺動自在に設ける均平調節ハンドル
(133)と間に引張バネ(134)を張設して、張設
ハンドル(133)によって均平板(128)の均平位
置や均平圧を変更するように構成している。なお(12
2a)は中フレーム(122)下端縁に形成するハンド
ル(133)の位置決めノッチである。
【0036】また図20にも示す如く、前記前フレーム
(129)の前端側に右アクスルフレーム(13)前端
を六角軸(135)を介し支持させるもので、右アクス
ルフレーム(13)前端をピン(136)を介し取外し
自在に六角軸(135)右端に固定させると共に、前フ
レーム(129)の固定軸(136)の右端に連結固定
する筒軸(137)の六角穴(137a)に、六角軸
(135)の左端を調節ピン(138)を介し位置調節
自在に挿入固定させて、調節ピン(138)に六角軸
(135)の周方向の荷重が加わるのを規制すると共
に、ピン(138)の差換時の位置合わせを容易とさせ
るように構成している。
【0037】また前記調節ピン(138)の筒軸(13
7)側のピン孔(139)は六角軸(135)のピン孔
より大径に形成して、ピン(138)の差換時の位置合
わせを容易とさせるように構成している。
【0038】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、単一の苗トレイ(22)から複数の苗取出爪(2
3)により取出した苗(N)を、左右方向に傾斜した植
付軌跡で上下運動させる複数の苗植付爪(25)に受継
いで同時多条の苗植付けを行う苗移植機において、複数
の苗植付爪(25)の左右間隔巾を調節自在に設けると
共に、複数の覆土輪(20a)(20b)の左右間隔巾
を調節自在に設けたものであるから、例えば植付条間の
20cm或いは24cmなど異なる複数の条間(W1)
(W2)に容易に対応可能とさせて、この多条用苗移植
機の対応性を拡大させることができるものである。
【0039】また、覆土輪(20a)を取付ける覆土輪
軸(106)を、本機側の支持部材(105)の傾斜取
付面(105a)に位置調節自在に固定させたものであ
るから、苗植付爪(25)の左右間隔巾の調節によっ
て、苗植付爪(25)の土中突入量(植深)が変化する
ときには、傾斜取付面(105a)に沿う覆土輪(20
a)の左右間隔巾の調節によって、その変化分覆土輪
(20a)の取付高さも変化させて、苗植付爪(25)
との間の差を0に補正して、苗(N)の植付深さに常に
適正に対応させた覆土を行うことができるものである。
【0040】さらに、覆土輪(20b)を傾斜覆土輪軸
(103)(104)に支持すると共に、該傾斜覆土輪
軸(103)(104)の取付長さを変更自在に本機側
の支持部材(100)に固定させたものであるから、苗
植付爪(25)の左右間隔巾の調節によって、苗植付爪
(25)の土中突入量(植深)が変化するときには、取
付長さの異なる傾斜覆土輪軸(103)(104)の交
換によって、その変化分覆土輪(20b)の取付高さも
変化させて、苗植付爪(25)との間の差を0に補正し
て、苗(N)の植付深さに常に適正に対応させた覆土を
行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】移植機の全体側面図。
【図2】移植機の全体平面図。
【図3】苗載台の側面図。
【図4】苗取出爪と苗植付爪との苗受継ぎ説明図。
【図5】駆動系の説明図。
【図6】苗取出爪部の駆動説明図。
【図7】苗取出爪部の平面説明図。
【図8】苗植付装置の背面説明図。
【図9】苗植付爪駆動部の説明図。
【図10】永津の異なる開閉ロッドの説明図。
【図11】苗中継ガイドの説明図。
【図12】覆土輪の取付説明図。
【図13】覆土輪の背面説明図。
【図14】覆土輪の条間変更説明図。
【図15】覆土輪の蓋板の説明図。
【図16】本機フレームの側面説明図。
【図17】変速アーム部の側面説明図。
【図18】均平板の平面説明図。
【図19】均平板の側面説明図。
【図20】前車輪の取付部の平面説明図。
【符号の説明】
(20a)(20b) 覆土輪 (22) 苗トレイ (23) 苗取出爪 (25) 苗植付爪 (100) ブラケット(支持部材) (103)(104) 輪軸 (105) 支持部材 (105a) 傾斜取付面 (106) 輪軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 尚勝 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 Fターム(参考) 2B060 AA06 AC02 AD07 BA03 BA09 BB04 BB05 CA01 CA12 CA13 CC05 EA08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の苗トレイから複数の苗取出爪によ
    り取出した苗を、左右方向に傾斜した植付軌跡で上下運
    動させる複数の苗植付爪に受継いで同時多条の苗植付け
    を行う苗移植機において、複数の苗植付爪の左右間隔巾
    を調節自在に設けると共に、複数の覆土輪の左右間隔巾
    を調節自在に設けたことを特徴とする苗移植機。
  2. 【請求項2】 覆土輪を取付ける覆土輪軸を、本機側の
    支持部材の傾斜取付面に位置調節自在に固定させたこと
    を特徴とする請求項1記載の苗移植機。
  3. 【請求項3】 覆土輪を傾斜覆土輪軸に支持すると共
    に、該傾斜覆土輪軸の取付長さを変更自在に本機側の支
    持部材に固定させたことを特徴とする請求項1記載の苗
    移植機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010193744A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Yanmar Co Ltd 苗移植機
JP2010246568A (ja) * 2010-08-07 2010-11-04 Iseki & Co Ltd 苗移植機
CN106550635A (zh) * 2015-09-29 2017-04-05 井关农机株式会社 移植机
JP2017195853A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 井関農機株式会社 苗移植機
CN114402757A (zh) * 2021-12-17 2022-04-29 成都宇亨智能科技有限公司 一种扦插式川芎苓种种植机

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