JP2000334218A - 洗浄液浄化装置および浄化方法 - Google Patents
洗浄液浄化装置および浄化方法Info
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Abstract
率的に除去する洗浄装置およびその洗浄方法を提供す
る。 【解決手段】 洗浄槽の底部に沈殿したスラジを吸引す
る吸引ヘッド、吸引ヘッドの走行駆動手段、伸縮可能な
吸引配管、吸引手段および、スラジ除去装置を備えた洗
浄液浄化装置。吸引ヘッドの走行速度は洗浄液の吸引流
速の0.1倍以上で、かつ吸引流速未満とするのがよ
い。
Description
おける洗浄液の浄化装置および浄化方法に関する。
て、後工程のために表面を洗浄する工程がある。洗浄工
程には、熱間加工及び冷間加工や焼鈍等の熱処理によっ
て鋼材表面に生成するスケールを除去する脱スケール工
程が代表的なものである。脱スケール方法として、アル
カリ溶融塩処理や中性塩電解処理のようにスケール自体
を溶解して除去する方法と、酸によってスケールを溶解
するとともに、スケール直下の地金を溶解して剥離する
方法がある。
に適用されることが多く、例えばステンレス鋼帯の焼鈍
後の酸洗ラインにおいて多用されている。一方、後者の
方法は熱延後の鋼帯のように、スケールが比較的厚い場
合に用いられることが多く、剥離したスケールが酸洗液
中に蓄積し、槽の底部にヘドロ状の物質(スラジと呼ば
れる)が堆積し操業に悪影響をおよぼす。このスケール
は槽内にある間は酸洗液と反応して酸洗液を劣化させ
る、このため例えば、1ヶ月に1回のように定期的に清
掃して、スラジを酸洗槽外に排出する作業が必要にな
る。又スラジ排出作業の時には操業を停止して酸洗槽を
空にする必要があり、酸洗の能率が低下する。
の洗浄ラインがある。冷間圧延後の鋼帯には圧延油、鉄
粉、それらの反応生成物である金属石鹸などが付着して
おり、これを洗浄ラインで清浄化する。この工程でも洗
浄槽の底部には鉄粉を含んだ油脂等のヘドロ状のスラジ
が堆積し、定期的に清掃する必要がある。
鋼の冷間圧延後の鋼帯の洗浄工程において、洗浄液を洗
浄槽外に導出し、永久磁石を装備した円盤を洗浄液中に
浸濆して磁性体を含有するスラジを吸着させ、ついでス
ラジを掻き取り除去した後、洗浄液を循環使用する装置
が開示されている。特開平8−325765には、洗浄
液を洗浄槽外に導出し、磁気式フィルタでスラジを吸着
・除去する装置が開示されている。
回収した後の磁性物質等の洗浄装置であり、洗浄槽内に
沈殿しているスラジを集める方法は提案されていない。
鋼材の洗浄で発生するスケールは大半がすぐに沈殿して
堆積スラジとなるため、槽内の洗浄液を循環するだけで
は浮遊しているスラジしか除去できない。大量に沈殿し
たスラジは槽内に残されたままになり、洗浄液を劣化さ
せることになる。
の洗浄槽内のスラジ、特に底部に沈殿したスラジを効率
よく回収し洗浄液を浄化する装置および浄化方法を提供
することにある。
検討の結果、槽の底部に堆積したスラジを選択的に吸引
する方法を想到した。
装置の洗浄槽、あるいは鋼帯、鋼線材のようにコイル状
に巻き取られた鋼材の連続洗浄ラインの洗浄槽は、幅に
対して10倍以上の長さがある。従って、洗浄槽の幅方
向に延びた吸引ヘッドを設け、これを洗浄槽の底部に沿
って走行させる方法が考えられる。
速くすると、沈殿したスラジが舞い上がり、吸引効率が
低下するため、吸引流速との兼ね合いがある。
のであり、その要旨は以下の(1) および(2) にある。
する吸引ヘッドと、吸引ヘッドを洗浄槽の底部に沿って
走行させる駆動手段と、吸引ヘッドに接続した伸縮可能
な配管部を有する吸引配管と、スラジの混入した洗浄液
を吸引する吸引手段と、洗浄液中のスラジを除去するス
ラジ除去装置とを有することを特徴とする洗浄液浄化装
置。
させ、洗浄槽の底部に沈殿したスラジを洗浄液とともに
吸引し、スラジ除去装置でスラジを除去する洗浄液の浄
化方法であって、吸引ヘッドの走行速度を、洗浄液の吸
引流速の0.1倍以上で、かつ吸引流速未満とすること
を特徴とする洗浄液の浄化方法。
概要図であり、同図(a) は平面図、同図(b)は側面縦
断面図である。
を示す。同図において、符号1は酸洗槽、2は鋼帯、3
は鋼帯2のパスラインを形成するデフレクタロール、4
は酸液、5はスラジ、6は吸引ヘッド、7は吸引口、8
は吸引ホース、9は吸引ヘッドを走行させるロープ、1
0は滑車、11は巻取りドラム、12a、および12b
はドラム駆動装置、13は吸引配管、14は回転継手、
15は循環ポンプ、16はスラジ除去装置、17は切替
えバルブ、18はリターン配管である。
4に対応する。また、図1では鋼帯2がデフレクタロー
ル3を介して連続的に酸洗処理される態様を示している
が、鋼管、形鋼などがバッチ的に処理される洗浄槽であ
ってもかまわない。
たって酸液4を吸引する吸引口7を備えている。この吸
引ヘッド6から吸引された酸液は巻き取りドラム11に
巻き付けられた吸引ホース8によって吸引される。吸引
ホース8の終端は巻き取りドラム11の軸心の回転継手
14に接続されているので、酸液は回転継手14から吸
引配管13を介してスラジ除去装置16で清浄化され
る。図1は循環ポンプ15はスラジ除去装置16の下流
側から吸引する構成を図示しているが、上流側に設置し
てもよい。循環ポンプ15の後、酸液は酸洗槽1に回収
される。
取りドラム11、およびドラム駆動装置12aによっ
て、酸洗槽1の一方の端から他の端まで走行し、復路は
反対側の駆動装置12bで引かれて元の酸洗槽端に戻
る。
なうときの進行方向に向かって開口しているのが好まし
いが、やや下向きまたは真下向きであっても構わない。
要は、吸引口7は吸引ヘッド6が走行中に酸洗槽の底部
に沈殿したスラジ5を効率よく吸引できる方向に向かっ
ていればよい。
に5〜50mm程度の位置とするのが好ましい。既設の
酸洗槽に本発明に係る吸引ヘッドを設置する場合、吸引
ヘッドの全高さはできるだけ低くするのが望ましい。ま
た、吸引ヘッドの全幅にわたって均一に酸液を吸引する
ためには、吸引ヘッドの各部分と吸引ホースまでの流路
抵抗がほぼ等しくなるような構造とするのが望ましい。
の構造を示す概要図である。同図のように、枝管19を
樹枝状に分岐した構造によって、吸引ヘッド6の全幅流
路抵抗を均一にでき、洗浄液を吸引口から幅方向に均一
に吸引できる。
け図示されているが、これは吸引ヘッド6が向かって右
方向に走行するときのみ酸液4の吸引を行い、逆方向に
走行するときは吸引を行なわないとしたものである。能
率を上げるため、往復走行で酸液の吸引を行なうように
するには、同図の吸引ヘッド6の向かって左方向にも吸
引口を設け、進行方向によって吸引方向を切り替える弁
を吸引ヘッド6内に装備して、双方向吸引ができるよう
にすればよい。
取り付けられている。吸引ホース8はロープ9の巻き取
りと共有する巻き取りドラム11およびドラム駆動装置
12a、12bによって適度な張力を与えられつつ伸縮
する構造となっている。
ン配管18を経由して再び酸洗槽に供給されるようにな
っているが、他のタンクなどに蓄積してもよい。
れている。これは切替えバルブ17によって1系列を稼
動させる間、他の系列は溜まったスラジ排出するタイプ
のスラジ除去装置を表したものである。しかし、本発明
においてはスラジ除去装置16の方式はこれに限定され
るものではなく、また、除去対象物質はスケールのよう
な磁性物質を含有したスラジに限定されるものではな
く、洗浄槽底部に沈殿しやすいスラジであれば種類を問
わない。
縮自在な配管として巻き取り式のホースを例示したが、
蛇腹形式の配管や、回転継手によって接続された多関節
型配管であってもよい。また吸引ヘッド6の走行駆動方
式も図示されたようなロープ9、滑車10および巻き取
りドラム11による方式以外に、ラックピニオン方式、
シリンダ方式あるいは吸引ヘッド自体に駆動装置を有す
る自走式のものでもよい。
方向に平行に走行する方式を例示したが、幅と長さの比
が小さい槽では、吸引ヘッド6が槽底面を掃くように回
転する方式としてもよい。
より小さくする。これによって、底部に堆積したスラジ
が舞い上がるのを防止でき、吸引効率を高めることがで
きる。また、槽内に浮遊しているスラジも吸引ヘッド6
に吸引されやすくなる。ただし、吸引ヘッド6の走行速
度が過度に遅いと、吸引効率が低下するので、走行速度
は吸引流速の0.1倍以上とするのが好ましい。さらに
好ましくは、吸引ヘッドの走行速度は吸引流速の0.3
〜0.9倍とするのがよい。
装置を設置し、スラジを吸引する試験を行った。
浴深さ500mmで、水槽の底部にはスケール質のスラ
ジを底部に約5mm堆積させた状態で試験した。
ヘッドをロープで引っ張る方式とした。吸引ヘッドはφ
50mmのステンレス鋼管を用い、これに装着した吸引
口は寸法が幅700mm、開口高さ5mm、長さ50m
mで、走行方向に開口したスリットノズル状とし、水平
方向に対して30°下向きに傾斜させた。吸引口の下端
は酸洗槽底部から10mmであった。吸引ヘッドと吸引
ホースの接続部には図2に示すような枝管を設けた。
り、吸引口における吸引流速は0.85m/sであっ
た。
率を調査した。吸引効率は単位吸引水量あたりのスラジ
含有量にて評価した。表1に試験結果を示す。
/吸引流速が0.1未満であると、吸引効率が著しく低
下し、1.0を超えてもやはり吸引効率が低下すること
がわかる。
スラジを効率的に除去することができ、洗浄液の劣化が
抑制され、洗浄槽の定期的な清掃が不要になる。また、
既設の洗浄槽の大幅な改造なしに設置できる。
(a) は平面図、同図(b) は側面縦断面図である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 洗浄槽の底部に沈殿したスラジを吸引す
る吸引ヘッドと、吸引ヘッドを洗浄槽の底部に沿って走
行させる駆動手段と、吸引ヘッドに接続した伸縮可能な
配管部を有する吸引配管と、スラジの混入した洗浄液を
吸引する吸引手段と、洗浄液中のスラジを除去するスラ
ジ除去装置とを有することを特徴とする洗浄液浄化装
置。 - 【請求項2】 洗浄槽の底部に沿って吸引ヘッドを走行
させ、洗浄槽の底部に沈殿したスラジを洗浄液とともに
吸引し、スラジ除去装置でスラジを除去する洗浄液の浄
化方法であって、吸引ヘッドの走行速度を洗浄液の吸引
流速の0.1倍以上で、かつ吸引流速未満とすることを
特徴とする洗浄液の浄化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11151355A JP2000334218A (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 洗浄液浄化装置および浄化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11151355A JP2000334218A (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 洗浄液浄化装置および浄化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000334218A true JP2000334218A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=15516744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11151355A Pending JP2000334218A (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 洗浄液浄化装置および浄化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000334218A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100408670B1 (ko) * | 1999-12-29 | 2003-12-11 | 주식회사 포스코 | 혼산탱크 크리닝 장치 |
CN112807764A (zh) * | 2021-02-01 | 2021-05-18 | 台州学院 | 一种排泥系统 |
CN115287661A (zh) * | 2022-08-23 | 2022-11-04 | 广州安博新能源科技有限公司 | 一种大功率模组生产焊接用酸洗装置 |
-
1999
- 1999-05-31 JP JP11151355A patent/JP2000334218A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100408670B1 (ko) * | 1999-12-29 | 2003-12-11 | 주식회사 포스코 | 혼산탱크 크리닝 장치 |
CN112807764A (zh) * | 2021-02-01 | 2021-05-18 | 台州学院 | 一种排泥系统 |
CN112807764B (zh) * | 2021-02-01 | 2022-04-08 | 台州学院 | 一种排泥系统 |
CN115287661A (zh) * | 2022-08-23 | 2022-11-04 | 广州安博新能源科技有限公司 | 一种大功率模组生产焊接用酸洗装置 |
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