JP2000332831A - 通信装置、通信方法、および記録媒体 - Google Patents

通信装置、通信方法、および記録媒体

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JP2000332831A
JP2000332831A JP27423299A JP27423299A JP2000332831A JP 2000332831 A JP2000332831 A JP 2000332831A JP 27423299 A JP27423299 A JP 27423299A JP 27423299 A JP27423299 A JP 27423299A JP 2000332831 A JP2000332831 A JP 2000332831A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク上で発生した遅延揺らぎの影響
を受けずにシステムデコーダのシステムクロックを生成
することができるようにする。 【解決手段】 システムエンコーダから出力されたPCR
パケットP1とPCRパケットP2の送信装置への到着間隔の
間にカウントされる、クロック(ネットワーククロック
と同期するクロック)のクロック数(EPAT1)と、そのE
PAT1と、その間にカウントされる、システムエンコーダ
のシステムクロックのクロック数(EPCR1とEPCR2との
差)の差(RTS1)がPCRパケットP1に挿入されて、受信
装置に供給される。受信装置において、EPAT1およびRTS
1に基づいて、PCRパケットP1とPCRパケットP2の受信装
置への到着間隔(RPAT1)の間に発生するシステムエン
コーダのシステムクロックとネットワーククロックに同
期するクロックとのずれが推測され、その推測値に基づ
いて算出されたMPCRでPCRが置き換えられる。これによ
り、システムデコーダにおいて、システムエンコーダの
システムクロックと同期するシステムクロックが生成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信装置および方
法、並びに記録媒体に関し、特に、デジタル化されたデ
ータを送受信することができるようにした通信装置およ
び方法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル化されたオーディオデータまた
はビデオデータを再生して利用するシステムにおいて
は、エンコード側でエンコードされたデータが、デコー
ド側に供給され、そこでデコードされて、データが再生
される。この場合、例えば、エンコード側およびデコー
ド側のそれぞれにおいて参照可能なクロックが存在し、
エンコード側において、そのクロックに同期して、エン
コード処理などの処理が行われる。デコード側において
も、そのクロックと同期して、デコード処理などの処理
が行われる。このように両者の処理が、1つの(共通
の)クロックと同期して行われることにより、エンコー
ド側においてエンコードされたデータが、デコード側に
おいて適切にデコードされる。
【0003】ところが、上述したような参照可能なクロ
ックが存在せず、エンコード側およびデコード側におい
て、それぞれ独立したシステムクロック(互いに同期し
ていないクロック)に従って、各処理(エンコード側に
おけるエンコード処理、およびデコード側におけるデコ
ード処理)が行われると、エンコード側から送信される
データのレートと、デコード側でデコードされるデータ
のレートが異なるようになり、例えば、デコード側のバ
ッファがオーバーフローしたり、アンダーフローしたり
して、デコードされるべきデータが失われる。例えば、
ビデオデータが失われると、そのビデオデータを含むフ
レームが表示されなくなる。
【0004】そこで、エンコード側とデコード側がネッ
トワークを介して接続される場合など、両者が参照可能
なシステムクロックを設けることが困難であるとき、タ
イムスタンプが用いられ、両者のシステムクロックの同
期が取られるようになされる。
【0005】図1は、タイムスタンプを利用したデータ
伝送システムの構成例を示している。エンコード側のエ
ンコーダ1は、伝送すべきデータとしての、例えばビデ
オデータおよびオーディオデータをMPEG(Moving Pictur
e Expert Group)-2方式に従ってエンコードし、システ
ムエンコーダ2に出力する。システムエンコーダ2は、
エンコーダ1から入力されたビデオデータとオーディオ
データをそれぞれパケット化し、トランスポートストリ
ームパケットを生成するとともに、必要に応じて他のト
ランスポートストリームと多重化して、ネットワーク3
上に出力する。なお、この例の場合のように、ネットワ
ーク3を介してデータが伝送される場合など、伝送中の
データにエラーが発生する可能性があるとき、データの
形態としてトランスポートストリームが利用される。一
方、例えば、蓄積メディアにデータを蓄積させてデータ
を授受する場合など、エラーが想定されていないシステ
ムにおいては、プログラムストリームと称される他の形
態が利用される。
【0006】システムエンコーダ2はまた、生成したト
ランスポートストリームパケットのヘッダに、タイムス
タンプであるPCR(Program Clock Reference)を、図2に
示すように組み込む(以下、PCRがヘッダに組み込まれ
たトランスポートストリームパケットをPCRパケットと
称する)。このPCRは、エンコード側から、トランスポ
ートストリームパケットが出力されるタイミングでカウ
ントされた、システムエンコーダ2におけるシステムク
ロックC1(MPEG−2方式の場合、周波数が27MHz
のクロック)のカウント値である。PCRはまた、MPEG-2
規格により、0.1秒間に少なくとも1つ、エンコード側
から出力されるように、トランスポートストリームパケ
ットに組み込まれる。なお、プログラムストリームに対
応するタイムスタンプは、SCR(System Clock Referenc
e)と称され、0.7秒間に少なくとも1つ出力されるよう
に、プログラムストリームパケットに組み込まれる。
【0007】図1に戻り、エンコード側から出力された
トランスポートストリームパケット(PCRパケットを含
む)は、ネットワーク3を介して、デコード側に到着
し、そのシステムデコーダ4に入力される。システムデ
コーダ4は、入力されたトランスポートストリームパケ
ットをデパケット化し、その結果得られたオーディオス
トリームまたはビデオストリームを、デコーダ5に出力
する。システムデコーダ4はまた、図2に示すように、
PCRパケットからPCRを取り出し、そのPCRと、PCRを取り
出したタイミングでカウントしたデコード側のシステム
クロックC2(27MHzのクロック)のカウント値と
比較し、その比較結果に基づいて、システムクロックC
2の速度を調整し、デコーダ5に供給する。
【0008】デコーダ5は、システムデコーダ4から供
給されたオーディオデータまたはビデオデータを、シス
テムデコーダ4から供給されたシステムクロックC2に
同期して、デコード処理する。
【0009】次に、デコード側におけるシステムクロッ
クC2の生成(調整)処理を、図3と図4を参照してさ
らに説明する。システムデコーダ4は、図3に示すよう
に構成されている。システムデコーダ4に供給されたト
ランスポートストリームパケットは、システムデコーダ
4のシステムデコード部11およびタイムスタンプ取出
回路12に供給される。
【0010】タイムスタンプ取出回路12は、図2に示
したように、PCRパケットに組み込まれたPCRを取り出
し、PLL回路13に出力する。PLL回路13は、例えば図
4に示すように構成されており、その減算器21には、
タイムスタンプ取出回路12により取り出されたPCR、
およびPCRが入力されたタイミングでカウントされたカ
ウンタ24のカウント値(D/Aコンバータ兼VCO23
から出力されるクロックのカウント値)が入力される。
減算器21は、タイムスタンプ取出回路12からのPCR
と、カウンタ24からのカウント値との差を算出し、ロ
ーパスフィルタ(以下、LPFと略称する)22に出力す
る。LPF22は、入力された減算器21からの演算結果
を時間的に平滑し、D/Aコンバータ兼VCO(電圧制御発
振器)23に出力する。D/Aコンバータ兼VCO23は、
LPF22より入力されたデジタル信号をアナログ信号に
変換し、そのアナログ信号を制御電圧として、その制御
電圧に対応する周波数のシステムクロックC2を発生す
る。D/Aコンバータ兼VCO23は、発生したシステムク
ロックC2をカウンタ24およびデコーダ5に出力す
る。
【0011】カウンタ24は、D/Aコンバータ兼VCO
23からのシステムクロックC2をカウントし、そのカ
ウント値を、その時点におけるシステムクロックC2の
周波数と位相を表す信号として、減算器21に供給す
る。すなわち、このPLL回路13において、トランスポ
ートストリームパケットに組み込まれたPCRと、そのPCR
が取り出されるタイミング(PCRパケットがデコード側
に到着するタイミング)でカウントされたシステムクロ
ックC2のカウント値の差がなくなるように、システム
クロックC2の速度が調整される。その結果、エンコー
ド側のシステムクロックC1と同期する、デコード側の
システムクロックC2が生成される。
【0012】図3に戻り、システムデコード部11は、
入力されたトランスポートストリームパケットをデパケ
ット化し、その結果得られたオーディオストリームおよ
びビデオストリームを、デコーダ5に出力する。
【0013】ところで、ネットワーク3として、衛星放
送における伝送方法と同様に、衛星が利用されている場
合、エンコード側から伝送されたトランスポートストリ
ームパケットには、固定遅延が付加される。つまり、エ
ンコード側から伝送されたトランスポートストリームパ
ケットは、一定時間分だけ遅れて、または速まって、デ
コード側に到着する。この場合、遅れる時間または速ま
る時間は、一定であるので、トランスポートストリーム
パケット(PCRパケットを含む)のデコード側への到着
間隔は、エンコード側からの出力間隔と同じとなる。そ
のため、この場合においては、図3と図4を参照して説
明した方法を利用することで、デコード側のシステムク
ロックC2は、エンコード側のシステムクロックC1と
同期するように生成される。
【0014】なお、データに固定遅延が付加された場合
の処理方法については、下記の文献においても報告され
ている。 (1)M. Perkins and P.Skelly,"A Hardware MPEG C
lock Recovery Experiment in the Presence of ATM Ji
tter", ATM Forum contribution to the SAA sub−work
ing group,94−0434,May 1994. (2)G.Franceschini,"Extension of the Adaptive Cl
ock Method to VariableBit Rate Streams",ATM Forum
contribution to the SAA sub-working group,94−032
1,May 1994. (3)ISO/IEC13818−1(MPEG−2 Systems),"GENERIC
CODING OF MOVING PICTURES AND ASSOCIATED AUDIO", R
ecommendation H.222.0, ISO/IEC JTC/SC29/WG11NO721r
ev,June,1994.
【0015】文献(1)は、ATM上で発生するジッタを
シミュレーションしたデータに基づき、情報発生源のシ
ステムクロックヘの同期を取るハードウェアについて開
示している。文献(2)は、可変ビットレートに関する
同期の取り方について開示している。また文献(3)は
MPEG−2システムに関する国際標準のドラフトである。
【0016】しかしながら、例えば、図5のデータ伝送
システムのように、ATMネットワーク30を介してデー
タが伝送される場合、データはATMセル化される。ATMネ
ットワーク30を構成するバッファ(図示せず)に、AT
Mネットワーク30上を伝送するATMセルが一時保持され
ること、また複数のノード(図示せず)から1つのノー
ドにATMセルが送信されること(同一方向にATMセルが送
信されること)より、ATMネットワーク30上で伝送さ
れるATMセルには、遅延ゆらぎ(固定遅延とは異なり、
遅延時間が一定ではない遅延)が付加される。遅延ゆら
ぎが付加されることにより、この例の場合、システム全
体として、MPEG-2方式のジッタの許容範囲である+/-500
nsを超える、1ms乃至2msのジッタが発生するおそれがあ
る。このようなジッタが発生すると、ATMセルの、エン
コード側からの出力間隔と、デコード側への到着間隔と
が異なるようになり、デコード側において、エンコード
側のシステムクロックC1と同期するシステムクロック
C2が生成できなくなる。
【0017】そこで、システムデコーダ4のPLL回路1
3を改良することより、データに付加された遅延ゆらぎ
をある程度吸収することも可能であるが、この場合、PL
L回路13の構成が複雑になる。また、PLL回路13を改
良したとしても、ATMネットワーク30上で付加される
遅延ゆらぎのように、その大きさが大きい場合、それを
完全に吸収することは困難である。
【0018】図5のデータ伝送システムでは、図1のデ
ータ伝送システムのエンコード側のシステムエンコーダ
2とATMネットワーク30との間に、MPEG/ATM変換器3
1が設けられ、さらにデコード側のシステムデコーダ4
とATMネットワーク30との間に、ATM/MPEG変換器32
が設けられている。エンコード側のMPEG/ATM変換器3
1は、システムエンコーダ2からのトランスポートスト
リームパケットをATMセル化し、ATMネットワーク30上
に出力する。デコード側のATM/MPEG変換器32には、A
TMネットワーク30を介してエンコード側から伝送され
てきた、遅延ゆらぎが付加されたATMセルが入力され
る。ATM/MPEG変換器32は、入力されたATMセルをトラ
ンスポートストリームパケット化し、システムデコーダ
4に出力する。システムデコーダ4(PLL回路13)
は、デコード側のシステムクロックC2を生成するが、
デコード側に到着したATMセルには、遅延ゆらぎが付加
されているので、生成されるシステムクロックC2は、
エンコード側のシステムクロックC1と同期したものと
はならない。つまり、この例の場合、データは適切にデ
コードされない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このように、PLL回路
を利用してデコード側のシステムクロックを生成する方
法では、エンコード側から伝送されてきたデータに遅延
ゆらぎが付加されると、エンコード側のシステムクロッ
クと同期したデコード側のシステムクロックが生成でき
ない。そこで、PLL回路を利用せずに、データに付加さ
れた遅延ゆらぎを吸収する各種方法が提案されている。
以下に説明するアダプティブクロック法も、そのうちの
1つの方法である。
【0020】図6は、アダプティブクロック法を適用し
たデコード側の装置のアダプティブクロック部51の構
成例を表している。なお、ネットワーク50を介して伝
送されてくるデータには、遅延ゆらぎが付加されている
ものとする。
【0021】ネットワーク50を介して伝送されてき
た、遅延ゆらぎが付加されたデータは、アダプティブク
ロック部51のFIFO(First-In-First-Out memory)52
に入力される。FIFO52は、入力されたデータを一時的
に保持するとともに、制御部53から供給される所定の
読み出しクロックに対応してデータを出力する。FIFO5
2はまた、自分自身のデータ占有率をLPF54に出力す
る。LPF54は、FIFO52のデータ占有率を示すデータ
を時間的に平滑し、それを制御部53に出力する。
【0022】制御部53は、LPF54から供給されるデ
ータ(平滑されたFIFO52のデータ占有率)が、所定の
値になるように、FIFO52に出力する読み出しクロック
の速度を制御する。すなわち、アダプティブクロック法
においては、制御部53により制御されるこのクロック
がデコード側のシステムクロックとなる。
【0023】このように、アダプディブクロック法にお
いては、受信されたデータのみに基づいて、デコード側
のシステムクロックが生成されるので、装置の構成を簡
単にすることができる。しかしながら、この場合におい
ては、ジッタ成分をアナログ的にシェイビングしている
だけなので、長い時間でみればジッタ成分は残ってお
り、例えば、1ms乃至2msのジッタは、40μs程度にし
か低減されず、MPEG-2規格の+/-500nsを満たすことがで
きない課題があった。
【0024】また、従来の伝送方式では、1プログラム
(1番組)の伝送が想定されているので、伝送されるデ
ータは、同じタイムベースでエンコードされている。そ
のため、同期を取るクロックは1つでよかったが、異な
るタイムベースでエンコードされたデータが多重化され
たマルチプログラムのストリームに対しては、プログラ
ムの数だけ同期させるPLL及びクロックが必要となり、
そのため、装置の構成が複雑になるという課題があっ
た。
【0025】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、遅延ゆらぎを、容易に、かつ、確実に吸収
し、また装置を複雑、かつ、大型化することなく、複数
のプログラムに対応するデータを送受信することができ
るようにするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の通信装
置は、タイムスタンプが付加されたパケットを検出する
検出手段と、受信装置と共有するクロックに同期したク
ロックを生成し、生成したクロックをカウントするカウ
ント手段と、検出手段により、タイムスタンプが付加さ
れたパケットが検出されたときの、カウント手段により
カウントされたクロックの値を抽出する抽出手段と、抽
出手段により抽出されたクロックの値と、タイムスタン
プを利用して、タイムスタンプが付加されたパケットの
到着間隔および同期残差を演算する演算手段と、演算手
段により演算された到着間隔と同期残差を受信装置に伝
送する伝送手段とを備えることを特徴とする。
【0027】演算手段には、抽出手段により抽出され
た、検出手段により、タイムスタンプが付加された第1
のパケットが検出されたときの、カウント手段によりカ
ウントされたクロックの値と、第1のパケットに付加さ
れたタイムスタンプの値とのオフセット値を演算させ、
演算したオフセット値およびクロックの値に基づいて、
基準クロック値を演算させ、演算したオフセット値、演
算した基準クロック値、および抽出手段により抽出され
た、検出手段により、タイムスタンプが付加された第2
のパケットが検出されたときの、カウント手段によりカ
ウントされたクロックの値に基づいて、第2のパケット
に付加されたタイムスタンプの推測値を演算させ、演算
した推測値と、演算した基準クロック値との距離から到
着間隔を演算させ、さらに、演算した推測値と、第2の
パケットに付加されたタイムスタンプの値の差から、同
期残差を演算させることができる。
【0028】演算手段により演算された、オフセット
値、到着間隔、および同期残差を、第1のパケットおよ
び第2のパケットから構成されるプログラムに対応させ
て記憶する記憶手段をさらに設けることができる。
【0029】請求項4に記載の通信方法は、タイムスタ
ンプが付加されたパケットを検出する検出ステップと、
受信装置と共有するクロックに同期したクロックを生成
し、生成したクロックをカウントするカウントステップ
と、検出ステップの処理で、タイムスタンプが付加され
たパケットが検出されたときの、カウントステップの処
理でカウントされたクロックの値を抽出する抽出ステッ
プと、抽出ステップの処理で抽出されたクロックの値
と、タイムスタンプを利用して、タイムスタンプが付加
されたパケットの到着間隔および同期残差を演算する演
算ステップと、演算ステップの処理で演算された到着間
隔と同期残差を受信装置に伝送する伝送ステップとを含
むことを特徴とする。
【0030】請求項5に記載の記録媒体は、タイムスタ
ンプが付加されたパケットを検出する検出ステップと、
受信装置と共有するクロックに同期したクロックを生成
し、生成したクロックをカウントするカウントステップ
と、検出ステップの処理で、タイムスタンプが付加され
たパケットが検出されたときの、カウントステップの処
理でカウントされたクロックの値を抽出する抽出ステッ
プと、抽出ステップの処理で抽出されたクロックの値
と、タイムスタンプを利用して、タイムスタンプが付加
されたパケットの到着間隔および同期残差を演算する演
算ステップとを含むことを特徴とする。
【0031】請求項1に記載の通信装置、請求項4に記
載の通信方法、および請求項5に記載の記録媒体におい
ては、タイムスタンプが付加されたパケットが検出さ
れ、受信装置と共有するクロックに同期したクロックが
生成され、生成されたクロックがカウントされ、タイム
スタンプが付加されたパケットが検出されたときの、カ
ウントされたクロックの値が抽出され、抽出されたクロ
ックの値と、タイムスタンプが利用されて、タイムスタ
ンプが付加されたパケットの到着間隔および同期残差が
演算される。
【0032】請求項6に記載の通信装置は、送信装置か
ら送信されてきたパケットを受信する受信手段と、送信
装置と共有するクロックに同期したクロックを生成し、
生成したクロックをカウントするカウント手段と、受信
手段により、パケットが受信されたときの、カウント手
段によりカウントされたクロックの値を抽出する抽出手
段と、受信手段により受信されたパケットから、到着間
隔および同期残差を含むタイムスタンプが含まれるパケ
ットを検出する第1の検出手段と、第1の検出手段によ
り検出されたパケットに含まれるタイムスタンプから、
到着間隔および同期残差を検出する第2の検出手段と、
第2の検出手段により検出された到着間隔および同期残
差、並びに抽出手段により抽出されたクロックの値に基
づいて、タイムスタンプの修正値を計算する修正値計算
手段と、修正値計算手段により計算された修正値に基づ
いて、タイムスタンプを修正する修正手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0033】修正値計算手段には、抽出手段により抽出
された、第1の検出手段により、到着間隔および同期残
差を含むタイムスタンプが含まれる第1のパケットが検
出されたときの、カウント手段によりカウントされたク
ロックの値と、第1のパケットに含まれるタイムスタン
プの値とのオフセット値を計算させ、計算したオフセッ
ト値と、クロックの値に基づいて、基準クロック値を計
算させ、計算したオフセット値、計算した基準クロック
値、および抽出手段により抽出された、第1の検出手段
により、到着間隔および同期残差を含むタイムスタンプ
が含まれる第2のパケットが検出されたときの、カウン
ト手段によりカウントされたクロックの値に基づいて、
第2のパケットに含まれるタイムスタンプの値の推測値
を計算させ、計算した推測値、並びに第1のパケットに
含まれる到着間隔および同期残差に基づいて、第2のパ
ケットに含まれるタイムスタンプの修正値を算出させる
ことができる。
【0034】修正値計算手段により計算された、オフセ
ット値、および計算された修正値を、第1のパケットお
よび第2のパケットから構成されるプログラムに対応さ
せて記憶する記憶手段をさらに設けることができる。
【0035】請求項9に記載の通信方法は、送信装置か
ら送信されてきたパケットを受信する受信ステップと、
送信装置と共有するクロックに同期したクロックを生成
し、生成したクロックをカウントするカウントステップ
と、受信ステップの処理で、パケットが受信されたとき
の、カウントステップでカウントされたクロックの値を
抽出する抽出ステップと、受信ステップの処理で受信さ
れたパケットから、到着間隔および同期残差を含むタイ
ムスタンプが含まれるパケットを検出する第1の検出ス
テップと、第1の検出ステップの処理で検出されたパケ
ットに含まれるタイムスタンプから、到着間隔および同
期残差を検出する第2の検出ステップと、第2の検出ス
テップの処理で検出された到着間隔および同期残差、並
びに抽出ステップの処理で抽出されたクロックの値に基
づいて、タイムスタンプの修正値を計算する修正値計算
ステップと、修正値計算ステップの処理で計算された修
正値に基づいて、タイムスタンプを修正する修正ステッ
プとを含むことを特徴とする。
【0036】請求項10に記載の記録媒体は、送信装置
と共有するクロックに同期したクロックを生成し、生成
したクロックをカウントするカウントステップと、送信
装置から送信されてきたパケットが検出されたときの、
カウントステップでカウントされたクロックの値を抽出
する抽出ステップと、送信装置から送信されてきたパケ
ットから、到着間隔および同期残差を含むタイムスタン
プが含まれるパケットを検出する第1の検出ステップ
と、第1の検出ステップの処理で検出されたパケットに
含まれるタイムスタンプから、到着間隔および同期残差
を検出する第2の検出ステップと、第2の検出ステップ
の処理で検出された到着間隔および同期残差、並びに抽
出ステップの処理で抽出されたクロックの値に基づい
て、タイムスタンプの修正値を計算する修正値計算ステ
ップと、修正値計算ステップの処理で計算された修正値
に基づいて、タイムスタンプを修正する修正ステップと
を含むことを特徴とする。
【0037】請求項6に記載の通信装置、請求項9に記
載の通信方法、および請求項10に記載の記録媒体にお
いては、送信装置と共有するクロックに同期したクロッ
クが生成され、生成されたクロックがカウントされ、送
信装置から送信されてきたパケットが検出されたとき
の、カウントされたクロックの値が抽出され、送信装置
から送信されてきたパケットから、到着間隔および同期
残差を含むタイムスタンプが含まれるパケットが検出さ
れ、検出されたパケットに含まれるタイムスタンプか
ら、到着間隔および同期残差が検出され、検出された到
着間隔および同期残差、並びに抽出されたクロックの値
に基づいて、タイムスタンプの修正値が計算され、計算
された修正値に基づいて、タイムスタンプが修正され
る。
【0038】
【発明の実施の形態】図7は、本発明を適用したデータ
伝送システムの構成例を表している。送信装置101に
は、図示せぬエンコーダでエンコードされた複数のプロ
グラム、図示せぬシステムエンコーダで多重化されたト
ランスポートストリームパケットMPEG−TSが入力される
(例えば、図1に示すシステムエンコーダ2の出力が送
信装置101に入力される)。このトランスポートスト
リームパケットMPEG−TSには、MPEG-2規格により、0.1
秒間に少なくとも1つのPCRがATMネットワーク102上
に出力されるように、PCRパケットPが含まれている。
【0039】送信装置101は、ATMネットワーク10
2のネットワーククロックN(8KHz)と同期するク
ロックS(27MHz)を生成してそれをカウントする
とともに、PCRパケットPが、システムエンコーダから入
力(到着)したときのそのカウント値(NCOUNT)、およ
びPCRパケットPのPCR(以下、EPCRと称する)に基づい
て、後述する同期情報を算出し、PCRパケットPに挿入す
る。送信装置101はまた、同期情報を挿入したPCRパ
ケットPおよびその他のトランスポートストリームパケ
ットMPEG−TSをATMセルに変換し、ATMネットワーク10
2上に出力する。
【0040】ATMネットワーク102は、ネットワーク
クロックNを有し、そのネットワーククロックNに同期
して、各種の処理(例えば、ATMセル伝送処理)を実行
する。ATMネットワーク102上を伝送されるATMセルに
は、遅延ゆらぎが付加される。
【0041】受信装置103には、ATMネットワーク1
02を介して送信装置101から伝送されてきた、遅延
ゆらぎが付加されたATMセルが入力される。受信装置1
03は、入力されたATMセルをトランスポートストリー
ムパケットMPEG−TSに変換する。受信装置103はま
た、ATMネットワーク102のネットワーククロックN
と同期するクロックR(27MHz)を生成してそれを
カウントするとともに、PCRパケットPが入力(到着)し
たとき(正確には、受信装置103のPCRパケット検出
部304(図17)によりPCRパケットPが検出されたと
き)のカウント値(以下、RNCOUNTと称する)、およびP
CRパケットPに挿入された同期情報に基づいて、PCRパケ
ットPのPCR(EPCR)を修正する。EPCRが修正されたPCR
パケットPおよびその他のトランスポートストリームパ
ケットMPEG−TSは、図示せぬシステムデコーダに出力さ
れる(例えば、図1に示すシステムデコーダ4に出力さ
れる)。
【0042】図8は、送信装置101の構成例を表して
いる。SYNC_BYTE検出部201には、送信装置101に
到着したトランスポートストリームパケットMPEG−TSが
入力される。
【0043】SYNC_BYTE検出部201は、入力されるト
ランスポートストリームパケットMPEG−TSの先頭を検出
し、フレーム同期を確立するとともに、フレーム同期を
確立した後、トランスポートストリームパケットMPEG−
TSを、PCRパケット検出部202およびRTS/PAT算出部
203に出力する。
【0044】図9は、PCRパケットPのデータ構成を示し
ているが、他のトランスポートストリームパケットMPEG
−TS(PCRパケットP以外のトランスポートストリームパ
ケットMPEG−TS)も、図9に示すように、ヘッダ部、ア
ダプテーションフィールド部、およびペイロード部から
なる、188バイトの固定パケットであり、そのヘッダ
部には、sync_byte(”0x47h”)(8バイト)が
設定されている。SYNC_BYTE検出部201は、トランス
ポートストリームパケットMPEG−TSのヘッダ部に設定さ
れているこのsync_byteを検出することで、トランスポ
ートストリームパケットMPEG−TSの先頭を検出(決定)
し、トランスポートストリームパケットMPEG−TSのフレ
ーム同期を確立する。
【0045】PCRパケット検出部202は、SYNC_BYTE検
出部201からのトランスポートストリームパケットMP
EG−TSのヘッダ部またはアダプテーションフィールド部
を参照して、そのトランスポートストリームパケットMP
EG−TSがPCRパケットPであるか否かを判定し、PCRパケ
ットPであると判定した場合(PCRパケットPを検出した
場合)、PCRパケット検出信号Dpを、RTS/PAT算出部2
03およびカウンタ208に出力する。
【0046】PCRパケットPのヘッダ部およびアダプテー
ションフィールド部には、図9に示すように、MPEG-2規
格に準拠した所定のデータ(以下、このデータをPCRパ
ケット条件と称する)が設定されており、PCRパケット
検出部202は、このPCRパケット条件から、そのパケ
ットがPCRパケットPであるか否かを判定する。PCRパケ
ット条件とは、図9を参照して説明するadaptation_fie
ld_control(2ビット)、PCR _ flag(1ビット)、ま
たはPCRパケットPの専用のPID(Packet Identification)
(13ビット)である。
【0047】PCRパケットPのヘッダ部は、sync_byte
(8ビット)の他、transport_error_indicator(1ビ
ット)、payload_unit_start_indicator(1ビット)、
transport_priority(1ビット)、PID(13ビッ
ト)、transport_scrambling_control(2ビット)、ad
aptation_field_control(2ビット)、continuity_cou
nter(4ビット)の各ビットが含まれており、そのadap
tation_field_controlには”10”または”11”が設
定されている。
【0048】また、PCRパケットPのアダプテーションフ
ィールド部は、adaptation _ field_ length(8ビッ
ト)、discontinuity_indicator(1ビット)、random_
access_indicator(1ビット)、elementary_stream_p
riority_indicator (1ビット)、PCR_flag、OPCR_fla
g(1ビット)、splicing_point_flag(1ビット)、tr
ansport_private_date_flag(1ビット)、adaptation_
field_extension_flag(1ビット)、program_clock_re
ference_base(33ビット)、reserved(6ビット)、
およびprogram_clock_reference_extension(9ビッ
ト)の各ビットが含まれており、そのadaptation _ fie
ld _ lengthには、”0”以上の値が設定され、そしてP
CR_flagには”1”が設定されている。
【0049】図8に戻り、RTS/PAT算出部203には、
SYNC_BYTE検出部201から、トランスポートストリー
ムパケットMPEG−TSが、PCRパケット検出部202か
ら、PCRパケット検出信号Dpが、そしてカウンタ208
から、カウント値(NCOUNT)が、それぞれ入力される。
RTS/PAT算出部203は、PCRパケット検出信号Dpによ
り特定されるトランスポートストリームパケットMPEG−
TS、すなわち、PCRパケットPからPCR(EPCR)を読み出
し、そのEPCRおよびカウンタ208から入力されたNCOU
NTに基づいて、同期情報としてのRTSおよびPATを算出
し、RTS/PAT挿入部204に出力する。これらの詳細に
ついては、図13を参照して後述するが、PATは、2つ
のPCRパケットPの間隔を、PLL回路207が出力するク
ロックSの数で表した値であり、RTSは、2つのPCRパケ
ットPの間隔における、システムエンコーダのシステム
クロックとクロックSのずれを表す。
【0050】なお、PCRは、図9に示すように、PCRパケ
ットPのアダプテーションフィールド部のprogram_clock
_reference_baseの値(ベースカウント値)(33ビッ
ト)およびprogram_clock_reference_extensionの値
(拡張カウント値)(9ビット)の組み合わせにより示
される。program_clock_reference_baseには、PCRパケ
ットP毎に、0乃至299のベースカウント値が順に設
定され(カウントされ)、ベースカウント値が299か
ら0の値に戻る(リセット)されるタイミングで、拡張
カウント値が1だけインクリメントされる。すなわち、
program_clock_reference_baseおよびprogram_clock_re
ference_extensionの合計42ビットにより、MPEG-2方
式における27MHzのシステムクロックを単位とし
て、24時間分の時間がカウントされる。
【0051】RTS/PAT挿入部204は、RTS/PAT算出部
203から入力された同期情報を、図9に示すように、
PCRパケットPのペイロード部に挿入し、MPEG/ATM変換
部205に出力する。通常、PCRパケットPは、専用のPI
D(13ビット)が付されて伝送されることが多く、こ
の場合、そのペイロード部には、オーディオデータやビ
デオデータが格納されておらず、スタッフィングバイト
が格納されている。
【0052】MPEG/ATM変換部205は、トランスポー
トストリームパケットMPEG−TSをALL(ATM Adaptation L
ayer)5にマッピングして、ATMセルを生成する。具体的
には、図10(A)に示すように、RTS/PAT挿入部20
4から入力される、2つのトランスポートストリームパ
ケットMPEG−TSからCPCS (Common Part Convergence Su
blayer)ペイロードが生成され、さらにそれにAAL5のCS
(Convergence Sublayer)で規定されるCPCSトレイラが
付加されて、CPCS-PDU(Protocol Data Unit)が生成され
る(図10(B))。
【0053】CPCS-PDUは、図10(C)に示すように、
8つのSAR(Segmentation and Reassembly)-PDU(48バ
イト)に分割される。そしてSAR-PDUは、図10(D)
に示すように、ATMレイヤにおいて、5バイトのATMヘッ
ダが付加され、53バイトのATMセルに変換される。こ
のようにして生成されたATMセルは、ATMセル送受信部2
06に出力される。
【0054】ATMセル送受信部206は、MPEG/ATM変換
部205から入力されたATMセルを、ATMネットワーク1
02上に出力する。ATMセル送受信部206はまた、ATM
ネットワーク102から順次送信されてくるATMセルを
受信し、受信したATMセルに基づいてATMネットワーク1
02のネットワーククロックNに同期した8KHzのク
ロックを生成し、PLL回路207に出力する。PLL回路2
07は、ATMセル送受信部206からの8KHzのクロッ
クから、そのクロックと同期する27MHzのクロック
Sを再生する。
【0055】PLL回路207は、図11に示すような構
成を有しており、そのVCO251は、位相比較部252
から供給される比較結果(位相誤差)に基づいて27M
HzのクロックSを発生し、カウンタ208および分周
器253に出力する。分周器253は、VCO251から
入力されたクロックSを、1/3375に分周して8K
Hzのクロックを生成し、位相比較部252に出力す
る。位相比較部252は、ATMセル送受信部206から
の8KHzのクロックの位相と、分周器253からの8
KHzのクロックの位相を比較し、その比較結果をVCO2
51に出力する。
【0056】このように、クロックSは、ネットワーク
クロックNと同期するように、その位相が調整される。
【0057】再び図8に戻り、カウンタ208は、PLL
回路207からのクロックS(27MHz)をカウント
するとともに、PCRパケット検出部202から、PCRパケ
ット検出信号Dpが入力されたときのカウント値(NCOUN
T)を、RTS/PAT算出部203に出力する。
【0058】メモリ209は、RTS/PAT算出部203か
ら供給される、同期情報を算出する上において必要なデ
ータを適宜記憶する。なお、この例の場合、RTS/PAT算
出部203による同期情報算出処理は、プログラム毎
(トランスポートストリームパケットMPEG−TSに設定さ
れたPID毎)に行われるので、メモリ209は、RTS/PA
T算出部203から供給されるこのデータを各プログラ
ム毎に記憶する。
【0059】次に、送信装置101における同期情報挿
入処理を、図12のフローチャートを参照して説明す
る。なお、この処理は、トランスポートストリームパケ
ットMPEG−TSに設定されたPID毎(最大8192個のプログ
ラム分のPID毎)に実行されるが、この例の場合、1つ
のPIDに対応して実行される同時情報挿入処理を例とし
て説明する。
【0060】SYNC_BYTE検出部201により、トランス
ポートストリームパケットMPEG−TSのフレーム同期が確
立された状態において、ステップS21で、RTS/PAT算
出部203は、PCRパケット検出部202から、フレー
ム同期確立後、送信装置101に最初に到着したPCRパ
ケットP1が検出されたときのPCRパケット検出信号Dp
が、そしてカウンタ208から、NCOUNT(そのPCRパケ
ット検出信号Dpが入力されたときのカウンタ208のカ
ウント値)が入力されるまで待機する。なお、ステップ
S21での待機中、RTS/PAT算出部203には、SYNC_B
YTE検出部201から、トランスポートストリームパケ
ットMPEG−TSが随時入力されるが、RTS/PAT算出部20
3は、入力されるこのトランスポートストリームパケッ
トMPEG−TSを、そのままRTS/PAT挿入部204に出力す
る。また、PLL回路207は、ATMセル送受信部206を
介してATMネットワーク102からネットワーククロッ
クNの供給を受け、これに同期したクロックSを生成
し、カウンタ208に出力しており、カウンタ208
は、これをカウントしている。
【0061】ステップS21において、PCRパケット検
出部202から、PCRパケットP1が検出されたとき(時
刻t1)のPCRパケット検出信号Dpが入力され、そして
カウンタ208から、NCOUNT1(そのPCRパケット検出信
号Dpが入力されたとき(時刻t1)のカウンタ208の
カウント値)が入力されたとき、ステップS22に進
み、RTS/PAT算出部203は、ステップS21でPCRパ
ケット検出部202から入力されたPCRパケット検出信
号Dpで特定されるトランスポートストリームパケットMP
EG−TS(PCRパケットP1)のPCR(EPCR1)を検出する。
【0062】次に、ステップS23において、RTS/PAT
算出部203は、ステップS21でカウンタ208から
入力されたNCOUNT1およびステップS22で検出したEPC
R1を、次に示す式(1)に代入し、オフセット値(以
下、RTS/PAT算出部203により算出されるオフセット
値をOFFSETと称する)を算出する。 OFFSET=EPCR1−NCOUNT1・・・(1)
【0063】ステップS24において、RTS/PAT算出部
203は、ステップS22で検出したEPCR1をNPCR1とし
て、ステップS23で算出したOFFSETとともにメモリ2
09に記憶させる。次に、ステップS25で、RTS/PAT
算出部203は、PCRパケット検出部202から、PCRパ
ケットP1の次に送信装置101に到着するPCRパケットP
2が検出されたときのPCRパケット検出信号Dpが、そして
カウンタ208から、NCOUNT(そのPCRパケット検出信
号Dpが入力されたときのカウンタ208のカウント値)
が入力されるまで待機する。
【0064】ステップS25において、PCRパケット検
出部202から、PCRパケットP2が検出されたとき(時
刻t2)のPCRパケット検出信号Dpが入力され、そして
カウンタ208から、NCOUNT2(そのPCRパケット検出信
号Dpが入力されたとき(時刻t2)のカウンタ208の
カウント値)が入力されたと判定されたとき、ステップ
S26に進み、RTS/PAT算出部203は、PCRパケット
検出部202から入力されたPCRパケット検出信号Dpに
より特定されるPCRパケットP2のEPCR2を検出する。
【0065】次に、ステップS27において、RTS/PAT
算出部203は、同期情報、つまり、RTSおよびPATを算
出する。この同期情報算出処理を、図13(A)を参照
して説明する。図13(A)は、カウンタ208による
カウント値(ネットワーククロックNと同期するクロッ
クSがカウントされたカウント値)を横軸にとり、その
横軸上に、NCOUNT1(時刻t1でのカウント値(ステッ
プS21))、EPCR1(ステップS22)、NCOUNT2(時
刻t2でのカウント値(ステップS25))、およびEP
CR2(ステップS26)の他、同期情報を算出する上に
おいて必要なデータ(OFFSET、NPCRなど)を示したもの
である。
【0066】RTS/PAT算出部203は、次に示す式
(2)に従って、NCOUNT2に、メモリ209に記憶され
ているOFFSETを加算して、NPCR2を算出する。図13
(A)の例では、NPCR2は、NCOUNT2よりOFFSET分だけ右
側方向に離れた位置に示されている。 NPCR2=NCOUNT2+OFFSET・・・(2) なお、NCOUNT1およびNCOUNT2にOFFSETを加算し、NPCR1
およびNPCR2を算出したのは、カウンタ208でカウン
トされたNCOUNT1およびNCOUNT2、すなわち、ネットワー
ククロックNと同期するクロックSのカウント値を、EP
CRの時間軸に対応させるためである。
【0067】RTS/PAT算出部203は、メモリ209に
記憶されているNPCR1を参照点Bとして、算出したNPCR2
とともに、次の式(3)に代入して、PAT(以下、RTS/
PAT算出部203により算出されるPATをEPATと称する)
1を算出する(図13)。 EPAT1=NPCR2−参照点B(=NPCR1)・・・(3) すなわち、EPAT1は、PCRパケットP1とPCRパケットP2の
送信装置101への到着間隔の間でカウントされるクロ
ックSのクロック数を示している。
【0068】次に、RTS/PAT算出部203は、EPCR1、E
PCR2、およびEPAT1を、次の式(4)に代入して、RTS1
を算出する。 RTS1=(EPCR2−EPCR1)−EPAT1・・・(4) EPCR1とEPCR2の差は、PCRパケットP1とPCRパケットP2の
システムエンコーダからの出力間隔(実質的に、送信装
置101への到着間隔と同じ間隔)の間でカウントされ
るシステムエンコーダのシステムクロックのクロック数
を示す。つまり、RTSは、送信装置101へのPCRパケッ
トP1とPCRパケットP2の到着間隔の間にカウントされ
る、システムエンコーダのシステムクロックの数(EPCR
2−EPCR1)とクロックSのクロック数(EPAT1)の差で
あり、その間の両者のずれに対応する。
【0069】このように、RTS1およびEPAT1が算出され
ると、ステップS28において、RTS/PAT算出部203
は、ステップS27で算出したRTS1およびEPAT1をRTS/
PAT挿入部204に出力する。RTS/PAT挿入部204
は、RTS/PAT算出部203から入力されたRTS1およびEP
AT1を、図9に示したように、PCRパケットP1のペイロー
ド部に同期情報として挿入する。なお、図9には、ペイ
ロード部にオーディオデータまたはビデオデータが格納
されていない場合が示されているが、ペイロード部にデ
ータが格納されている場合であっても、そのデータの後
に同期情報を挿入することができる。ペイロード部に格
納されているデータの長さは、ヘッダ部に示されている
ので、データの後に同期情報が挿入されても、そのヘッ
ダ部に示すデータの長さから、同期情報が挿入されてい
る位置を検出することができ、同期情報を読み出するこ
とが可能となる。
【0070】次に、ステップS29において、RTS/PAT
算出部203は、次の式(5)に従って、ステップS2
3で算出したOFFSETに、ステップS27で算出したRTS1
を加算し、新しいOFFSETを算出する(図13)。 新しいOFFSET=OFFSET+RTS1・・・(5)
【0071】さらに、ステップS30において、RTS/P
AT算出部203は、次の式(6)に従って、ステップS
25で入力されたNCOUNT2に、ステップS29で算出し
た新しいOFFSETを加算し、新しい参照点Bを算出する。 新しい参照点B=NCOUNT2+新しいOFFSET・・・(6)
【0072】ステップS31において、RTS/PAT算出部
203は、ステップS26で検出したEPCR2、ステップ
S29で算出した新しいOFFSET、およびステップS30
で算出した新しい参照点Bをメモリ209に上書きす
る。すなわち、この場合、ステップS24で記憶された
EPCR1に代えてEPCR2が、ステップS24で記憶されたEP
CR1(参照点B)に代えて新しい参照点Bが、およびステ
ップS24で記憶されたOFFSETに代えて新しいOFFSETが
記憶される。
【0073】その後、ステップS25に戻り、RTS/PAT
算出部203は、例えば、図14(A)に示すように、
PCRパケットP2の後のPCRパケットP3またはPCRパケットP
4が送信装置101に到着すると、ステップS25乃至
ステップS31における処理を実行する。これにより、
PCRパケットP2にEPAT2およびRTS2が挿入され、PCRパケ
ットP3にEPAT3およびRTS3が挿入される。以下に、PCRパ
ケットP2の次のPCRパケットP3が送信装置101に到着
した場合の処理を、簡単に説明する。
【0074】PCRパケットP3が送信装置101に到着す
ると(PCRパケット検出部202により検出されると)
(ステップS25)、PCRパケットP3のEPCR3が検出され
(ステップS26)、RTS2およびEPAT2が算出される
(ステップS27)。具体的には、メモリ209から参
照点B、OFFSETおよびEPCR2が読み出され、カウンタ20
8から入力されたNCOUNT3に、メモリ209から読み出
されたOFFSETが加算されて、NPCR3が算出される(式
(2))。また、算出されたNPCR3から、メモリ209
より読み出された参照点Bが減算されて、EPAT2が算出さ
れる(式(3))。次に、検出されたEPCR3から、メモ
リ209より読み出されたEPCR2が減算され、その減算
結果からさらに算出されたEPAT2が減算されて、RTS2が
算出される(式(4))。
【0075】このようにして算出されたRTS2およびEPAT
2は、RTS/PAT挿入部204に出力され、そこでPCRパケ
ットP2に挿入される(ステップS28)。次に、OFFSET
にRTS2が加算され、新しいOFFSETが算出され(式
(5))(ステップS29)、NCOUNT3に、算出された
新しいOFFSETが加算され、新しい参照点Bが算出される
(式(6))(ステップS30)。そして、算出された
新しい参照点Bおよび新しいOFFSETは、検出されたEPCR3
とともにメモリ209に上書きされる(ステップS3
1)。
【0076】以上のようにして、システムエンコーダに
おけるシステムクロック(PCR)と、送信装置101に
おけるクロックSの間の同期情報が算出され、PCRパケ
ットPに挿入される。同期情報が挿入されたPCRパケット
Pは、MPEG/ATM変換部205に供給され、そこで、ATM
セルに変換され、ATMセル送受信部206を介して、送
信装置101への到着間隔(EPAT)が保持される状態で
受信装置103に伝送される。
【0077】なお、以上の処理においてメモリ209に
記憶される各種データは、プログラム毎に記憶される。
【0078】次に、同期情報の情報量について説明す
る。MPEG-2規格によれば、システムクロックとして用い
られる27MHzのクロック(例えば、システムエンコ
ーダのシステムクロックや送信装置101のクロック
S)には、それぞれ+/-30ppm(parts per million )の
偏差が許容されている。すなわち、システムエンコーダ
のクロックおよびクロックSの周波数は、(27MHz
−810(=27×106×30×10-6)Hz)乃至
(27MHz+810Hz)の範囲で変動する。
【0079】つまり、両者の周波数のずれは、図15に
示すように、システムエンコーダのシステムクロックの
周波数が27MHz+810Hz(図15(A))で、か
つ、クロックSの周波数が27MHz−810Hz(図1
5(C))であるとき、また逆に、図16に示すよう
に、システムエンコーダのシステムクロックの周波数が
27MHz−810Hz(図16(A))で、かつ、クロ
ックSの周波数が27MHz+810Hzであるとき(図
16(C))に最大となる。
【0080】そこで、図15の場合における各クロック
の1秒間にカウントされるクロック数を求めると、想定
する真の27 MHzの場合、27×106個であるのに対し
て、図15(A)のシステムエンコーダの場合は、(2
7×106+810)個となり、図15(C)のクロッ
クSの場合は、(27×106−810)個となる。ま
た、同様に図16の場合における各クロックの1秒間に
カウントされるクロック数を求めると、図16(A)の
システムエンコーダのシステムクロック場合、(27×
106−810)個となり、図16(C)のクロックS
の場合、(27×106+810)個となる。すなわ
ち、両者の周波数が最大となるときの、1秒間でカウン
トされるクロック数は、1620個となる。 (27×106+810)−(27×106−810)=
1620
【0081】ところで、同期情報の1つであるRTSも、
図13(A)に示したように、システムエンコーダのシ
ステムクロックとクロックSのずれ(PCRパケットPの送
信装置101への到着間隔の間でカウントされるクロッ
ク数の差)を示すものであるが、RTSは、クロックSの
カウント値(NCOUNT)をPCRの時間軸に対応させること
で算出されている。すなわち、RTSの最大値も、PCRの時
間軸に対応させて求める必要がある。また、PCRは、0.1
秒間に1つ以上の割合で、トランスポートストリームパ
ケットMPEG−TSに組み込まれているので、RTSは、最大
0.1秒間のずれ(0.1秒間にカウントされるクロック数の
差)を示すことができる必要がある。つまり、RTSは、
図15の状態のとき、プラス側で最大となり、その値
は、下記に示すように、162.00486となる。 ((1+30ppm)/(1-30ppm)-1)×27MHz×0.1s=162.00486
【0082】上記式は、図15(C)のクロックSの周
期(1/(27MHz−810Hz))(時間)を、図1
5(A)のシステムエンコーダのシステムクロックの周
期(1/(27MHz+810Hz))で正規化し(PCR
の時間軸に対応させ)、正規化されたそのクロックSの
時間(PCRの時間軸に対応するクロックSの時間)と、P
CRの時間(1単位)との差を求め、求めたその差に基づ
いて、0.1秒間に発生する両者のクロックのずれをクロ
ック数で示したものである。
【0083】一方、図16の状態のとき、RTSは、マイ
ナス側で最大となり、その値は、下記に示すように、-1
61.99514となる。 ((1-30ppm)/(1+30ppm)-1)×27MHz×0.1s=-161.9951 すなわち、以上のことから、RTSは、下記に示す範囲の
値を取り得る。 -162<=RTS=<162
【0084】このことより、RTSを表すには、9ビット
が必要となるが(バイト単位で容量を確保するものとす
ると、2バイトが必要となるが)、1ビット分削除し、
8ビットで示しても、+/-1クロック分の誤差が発生す
るだけで、MPEG-2方式のジッタの規格を越えない。MPEG
-2方式におけるジッタの規格は、+/-500nsであり、それ
をクロック数に変換すると、+/-13.5(=+/-500nsec×27M
Hz)クロックである。すなわち、+/-1クロック分の誤差
は、その範囲内であり、結局、この例の場合、RTSは、
8ビット(1バイト(-127乃至127))で示される。
【0085】一方、EPATは、3バイト分で示される。す
なわち、この例の場合、同期情報(RTSおよびEPAT)
は、合計4バイトで示される。
【0086】図17は、受信装置103の構成例を表し
ている。ATMセル受信部301は、ATMネットワーク10
2を介して、送信装置101から伝送されてきたATMセ
ル(図10(D))を受信し、ATM/MPEG変換部302
に出力する。ATMセル受信部301はまた、ATMネットワ
ーク102から順次送信されてくるATMセルを受信し、
受信したATMセルに基づいてATMネットワーク102のネ
ットワーククロックNに同期した8KHzのクロックを
生成し、PLL回路308に出力する。
【0087】ATM/MPEG変換部302は、ATMセル受信部
301から入力されるATMセルをトランスポートストリ
ームパケットMPEG−TSに変換し、SYNC_BYTE検出部30
3に出力する。
【0088】SYNC_BYTE検出部303は、図8の送信装
置101のSYNC_BYTE検出部201と同様に、ATM/MPEG
変換部302からのトランスポートストリームパケット
MPEG−TSに設定された同期バイトを利用して、トランス
ポートストリームパケットMPEG−TSのフレーム同期を確
立し、フレーム同期を確立したトランスポートストリー
ムパケットMPEG−TSを、PCRパケット検出部304およ
びMPCR算出部305に出力する。
【0089】PCRパケット検出部304は、図8の送信
装置101のPCRパケット検出部202と同様に、SYNC_
BYTE検出部303から入力されたトランスポートストリ
ームパケットMPEG−TSのヘッダ部およびアダプテーショ
ンフィールド部を参照し、PCRパケット条件が設定され
ているか否かを判定し、PCRパケット条件が設定されて
いると判定した場合(PCRパケットPを検出した場合)、
PCRパケット検出信号DpをMPCR算出部305およびカウ
ンタ309に出力する。
【0090】MPCR算出部305には、SYNC_BYTE検出部
303から、トランスポートストリームパケットMPEG−
TSが、PCRパケット検出部304から、PCRパケット検出
信号Dpが、そしてカウンタ309から、カウント値(以
下、RNCOUNTと称する)が、それぞれ入力される。MPCR
算出部305は、PCRパケット検出部304からのPCRパ
ケット検出信号Dpにより特定されるPCRパケットPから同
期情報を読み出し、その同期情報およびカウンタ309
から入力されるRNCOUNTに基づいて、MPCRを算出し、PCR
修正部306に出力する。
【0091】PCR修正部306は、MPCR算出部305か
ら入力されるPCRパケットPのPCR(EPCR)を、MPCR算出
部305から入力されるMPCRに置き換え(修正し)、図
示せぬシステムデコーダに出力する。
【0092】メモリ307は、MPCR算出部305から供
給される、MPCRを算出する上において必要な各種データ
を適宜記憶する。なお、この例の場合、MPCR算出部30
5によるMPCR算出処理は、プログラム毎(トランスポー
トストリームパケットMPEG−TSに設定されたPID毎)に
行われるので、メモリ307は、MPCR算出部305から
供給されるデータを各プログラム毎に記憶する。
【0093】PLL回路308は、図8の送信装置101
のPLL回路207と同様に、図11に示すような構成を
有しており、ATMセル受信部301から供給された、ATM
ネットワーク102のネットワーククロックNに同期し
た8KHzのクロックから、それに同期する27MHzの
クロックRを生成し、カウンタ309に出力する。
【0094】カウンタ309は、PLL回路308からの
27MHzのクロックRをカウントするとともに、PCRパ
ケット検出部304から、PCRパケット検出信号Dpが入
力されたときのカウント値(RNCOUNT)をMPCR算出部3
05に出力する。
【0095】次に、受信装置103におけるPCR修正処
理を、図18のフローチャートを参照して説明する。な
お、この処理は、トランスポートストリームパケットMP
EG−TSに設定されたPID毎(最大8192個のプログラム分
のPID毎)に実行されるが、この例の場合、1つのPIDに
対応して実行されるPCR修正処理を例として説明する。
【0096】PLL回路308は、ATMセル受信部301を
介してATMネットワーク102から入力されるネットワ
ーククロックNに同期したクロックRを生成し、カウン
タ309に入力する。カウンタ309は、クロックRを
カウントしている。ATMセル受信部301により受信さ
れたATMセルが、ATM/MPEG変換部302に入力され、そ
こでトランスポートストリームパケットMPEG−TSに変換
され、そしてそのトランスポートストリームパケットMP
EG−TSのフレーム同期がSYNC_BYTE検出部303により
確立されている状態において、ステップS41におい
て、MPCR算出部305は、PCRパケット検出部304か
ら、フレーム同期確立後、受信装置103に到着した最
初のPCRパケットPが検出されたときのPCRパケット検出
信号Dpが、そしてカウンタ309から、RNCOUNT(そのP
CRパケット検出信号Dpが入力されたときのカウンタ30
9のカウント値)が入力されるまで待機する。なお、ス
テップS41での待機中、MPCR算出部305には、SYNC
_BYTE検出部303から、トランスポートストリームパ
ケットMPEG−TSが随時入力されるが、MPCR算出部305
は、入力されるこのトランスポートストリームパケット
MPEG−TSを、そのままPCR修正部306に出力する。
【0097】ステップS41において、PCRパケット検
出部304から、フレーム同期確立後、受信装置103
に到着した最初のPCRパケットPが検出されたとき(時刻
t11)のPCRパケット検出信号Dpが入力され、そして
カウンタ309から、RNCOUNT(そのPCRパケット検出信
号Dpが入力されたと判定されたとき(時刻t11)のカ
ウンタ309のカウント値)が入力されたとき、ステッ
プS42に進み、MPCR算出部305は、PCRパケット検
出信号DPにより特定されるトランスポートストリームパ
ケットMPEG−TS(PCRパケットP)のEPCRを検出する。
【0098】次に、ステップS43において、MPCR算出
部305は、ステップS41でカウンタ309から入力
されたRNCOUNT、およびステップS42で検出したEPCR
をRPCR1として、次の式(7)に代入し、オフセット値
(以下、MPCR算出部305により算出されるオフセット
値をROFFSETと称する)を算出する。 ROFFSET=RPCR1−RNCOUNT・・(7)
【0099】ステップS44において、MPCR算出部30
5は、RPCR1(=ステップS42で検出されたEPCR)
を、MPCR1として、ステップS43で算出したROFFSETと
ともにメモリ307に記憶させる。次に、ステップS4
5において、MPCR算出部305は、PCRパケットPに挿入
されている同期情報(RTSおよびEPAT)を読み取り、メ
モリ307に記憶させる。
【0100】ステップS46において、MPCR算出部30
5は、PCRパケット検出部304から、PCRパケットPが
検出されたときのPCRパケット検出信号DPが入力され、
そしてカウンタ309から、RNCOUNT(そのPCRパケット
検出信号Dpが入力されたときのカウンタ309のカウン
ト値)が入力されるまで待機する。ステップS46にお
いて、PCRパケット検出部304から、そのPCRパケット
Pが検出されたとき(時刻t12)のPCRパケット検出信
号Dpが入力され、そしてカウンタ309から、RNCOUNT
(そのPCRパケット検出信号Dpが入力されたとき(時刻
t12)のカウンタ309のカウント値)が入力された
と判定されたとき、ステップS47に進み、MPCR算出部
305は、ステップS46で入力されたPCRパケット検
出信号Dpにより特定されるPCRパケットPのEPCRを検出す
る。
【0101】次に、ステップS48において、MPCR算出
部305は、PCRパケットPのEPCRと置き換えられるMPCR
を算出する。ここでのMPCRの算出方法を、図13(B)
を参照して説明する。なお、この例の場合、ステップS
41で入力されたPCRパケット検出信号Dpにより特定さ
れるトランスポートストリームパケットMPEG−TSは、送
信装置101から送信されてきたPCRパケットP1であ
り、ステップS46で入力されたPCRパケット検出信号D
pで特定されるトランスポートストリームパケットMPEG
−TSは、PCRパケットP2であるとする。図13(B)
は、カウンタ309によるカウント値(ネットワークク
ロックNと同期するクロックRがカウントされたカウン
ト値)を横軸にとり、その横軸上に、RNCOUNT1(時刻
t11でのカウント値(ステップS41))、PCRパケ
ットP1のEPCR1(ステップS42)、RNCOUNT2(時刻t
12でのカウント値(ステップS46))、およびPCR
パケットP2のEPCR2(ステップS47)の他、MPCRを算
出する上において必要なデータ(例えば、ROFFSET、RPC
Rなど)を示したものである。
【0102】MPCR算出部305は、次の式(8)に従っ
て、RNCOUNT2に、メモリ307に記憶されているROFFSE
T(ステップS44で記憶された)を加算して、RPCR2を
算出する。図13(B)の例では、RPCR2が、RNCOUNT2
よりROFFSET分だけ右側方向に示されている。 RPCR2=RNCOUNT2+ROFFSET・・・(8)
【0103】MPCR算出部305は、算出したRPCR2とメ
モリ307から読み取ったMPCR1(ステップS44で記
憶されている)のそれぞれを、次の式(9)に代入し
て、PAT(以下、MPCR算出部305により算出されるPAT
をRPATと称する)1を算出する(図13(B))。 RPAT1=RPCR2−MPCR1(=RPCR1)・・・(9) RPAT1は、PCRパケットP1とPCRパケットP2の受信装置1
03への到着間隔の間でカウントされるクロックRのク
ロック数を示している。
【0104】次に、MPCR算出部305は、PCRパケットP
1から読み取ったRTS1およびEPAT1(ステップS45)、
メモリ307に記憶されているMPCR1、並びに先に算出
したRPAT1を、次の式(10)に代入し、MPCR2を算出
する(図13(B))。 MPCR2=MPCR1+RPAT1+RTS1×RPAT1/EPAT1・・・(10)
【0105】このようにMPCR2が算出されると、ステッ
プS49において、MPCR算出部305は、ステップS4
8で算出したMPCR2をPCR修正部306に出力する。PCR
修正部306は、PCRパケットP2のEPCR2を、MPCR算出部
305から供給されたMPCR2で置き換える(修正す
る)。なお、この例の場合、EPCR1=MPCR1としたので、
その置き換えは行われないが、MPCR1を、最初の複数回
に受信したN個のEPCRの平均とすることもでき、この場
合、EPCR1とMPCR1の置き換えが行われる(EPCRの修正が
行われる)。
【0106】次に、ステップS50において、MPCR算出
部305は、次の式(11)に従って、メモリ307に
記憶されているROFFSETに、式(10)の第3項(=RTS
1×RPAT1/EPAT1)で算出される値を加算し、新しいROF
FSETを算出する(図13(B))。 新しいROFFSET=ROFFSET+RTS1×RPAT1/EPAT1・・・(11)
【0107】ステップS51において、MPCR算出部30
5は、ステップS48で算出したMPCR2およびステップ
S50で算出した新しいROFFSETを、メモリ307に上
書きする。すなわち、この場合、ステップS44で記憶
されたROFFSETに代えて新しいROFFSETが、そしてステッ
プS44で記憶されたMPCR1に代えてMPCR2が記憶され
る。ステップS52において、MPCR算出部305は、PC
RパケットP2に挿入された同期情報(RTS2およびEPAT2)
を読み取り、メモリ307に記憶させる。
【0108】その後、ステップS46に戻り、MPCR算出
部305は、例えば、図14(B)に示すように、PCR
パケットP2の後のPCRパケットP3またはPCRパケットP4が
受信装置103に到着すると、ステップS46乃至ステ
ップS52における処理を実行する。これにより、PCR
パケットP3のEPCR3がMPCR3と置き換えられ、PCRパケッ
トP4のEPCR4がMPCR4と置き換えられる。以下に、PCRパ
ケットP3が受信装置103に到着した場合の処理を、簡
単に説明する。
【0109】PCRパケットP3が受信装置103に到着す
ると(PCRパケット検出部304により検出されると)
(ステップS46)、PCRパケットP3のEPCR3が検出され
(ステップS47)、MPCR3が算出される(ステップS
48)。具体的には、メモリ307から、MPCR2、ROFFS
ET、RTS2およびEPAT2が読み出され、カウンタ309か
ら入力されたRNCOUNT3に、メモリ307から読み出され
たROFFSETが加算されて、RPCR3が算出される(式
(9))。また算出されたRPCR3から、メモリ307か
ら読み出されたMPCR2が減算されて、RPAT2が算出される
(式(9))。次に、メモリ307から読み出されたMP
CR2、RTS2、およびEPAT2、並びに算出されたRPAT2が、
(式(10))に代入され、MPCR3が算出される。
【0110】このようにして算出されたMPCR3は、PCR修
正部306に出力され、そこでPCRパケットP3のEPCR3と
置き換えられる。次に、ROFFSETに式(10)の第3項
の値が加算され(式(11))(ステップS50)、新
しいROFFSETが算出され、算出されたMPCR3とともにメモ
リ307に上書きされる(ステップS51)。そして、
PCRパケットP3に挿入されている同期情報(RTS3およびE
PAT3)がメモリ307に上書きされる(ステップS5
2)。
【0111】以上のようにして、PCRパケットPが受信装
置103に到着したときの、ATMネットワーク102の
ネットワーククロックNと同期したクロックRのカウン
ト値(RNCOUNT)と、PCRパケットPに挿入された同期情
報に基づいてMPCRが算出され、そのMPCRに基づいてPCR
が修正される(置き換えられる)。PCRが修正されたPCR
パケットPは、PCR修正部306から、受信装置103へ
の到着間隔が保持された状態で、図示せぬシステムデコ
ーダに出力される。
【0112】なお、以上の処理においてメモリ307に
記憶される各種データは、プログラム毎に記憶される。
【0113】ところで、送信装置101から送信されて
きたデータに、遅延が付加されていなければ(固定遅延
または遅延ゆらぎのいずれも付加されていなければ)、
PCRパケットP1およびPCRパケットP2は、図13(B)の
矢印Aおよび矢印Bで示されるクロックRのカウント値
がカウントされるタイミングで、受信装置103に到着
する。しかしながら、この例の場合のように、データに
遅延ゆらぎが付加されている場合、PCRパケットP1およ
びPCRパケットP2は、RNCOUNT1およびRNCOUNT2がカウン
トされるタイミングで、受信装置103に到着する。す
なわち、遅延が付加されていない場合と異なるタイミン
グで、受信装置103に到着する。また、固定遅延が付
加される場合とも異なり、PCRパケットP1およびPCRパケ
ットP2の受信装置103への到着間隔(RPAT)と、送信
装置101への到着間隔(EPAT)(実質的に、送信装置
101からの送信間隔と同じ間隔)は等しくない。同様
に、PCRパケットP3およびPCRパケットP4は、遅延が付加
されていないときに到着するタイミング(図14(B)
の点線の矢印に示すタイミング)とは異なるタイミング
で(図14(B)において左右方向に、矢印で示される
分だけずれて)、受信装置103に到着する。すなわ
ち、図3と図4で説明した方法では、システムエンコー
ダのシステムクロックと同期する、システムデコーダの
システムクロックは生成されない。
【0114】これに対して、本発明では、システムエン
コーダから出力されたPCRパケットP1とPCRパケットP2の
送信装置101への到着間隔の間にカウントされる、ク
ロックS(ネットワーククロックNと同期するクロッ
ク)のクロック数(EPAT)と、そのEPATと、送信装置1
01への到着間隔の間にカウントされる、システムエン
コーダのシステムクロックのクロック数(EPCR1とEPCR2
との差)の差(RTS)、すなわち、その間に発生したシ
ステムエンコーダのシステムクロックとクロックSとの
ずれがPCRパケットPに挿入されて、受信装置103に供
給される。そして受信装置103において、供給された
EPATおよびRTSに基づいて、PCRパケットP1とPCRパケッ
トP2の受信装置103への到着間隔(RPAT)の間に発生
するシステムエンコーダのシステムクロックとクロック
S(クロックR)とのずれが推測され(比例計算さ
れ)、その推測値に基づいて、EPCRが修正される。すな
わち、PCRが、遅延ゆらぎに対応した値に修正される。
これにより、システムデコーダにおいて、システムエン
コーダのシステムクロックと同期するシステムクロック
が生成される。
【0115】上述した一連の処理は、ハードウエアによ
り実現させることもできるが、ソフトウエアにより実現
させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより
実現する場合には、そのソフトウエアを構成するプログ
ラムがコンピュータにインストールされ、そのプログラ
ムがコンピュータで実行されることより、上述した送信
装置101や受信装置103が機能的に実現される。
【0116】そこで、図19は、上述のような送信装置
101または受信装置103として機能するコンピュー
タ501の1実施の形態を示すブロック図である。CPU
(Central Processing Unit)511にはバス515を
介して入出力インタフェース516が接続されており、
CPU511は、入出力インタフェース516を介して、
ユーザから、キーボード、マウスなどよりなる入力部5
18から指令が入力されると、例えば、ROM(Read Only
Memory)512、ハードディスク514、またはドラ
イブ520に装着される磁気ディスク531、光ディス
ク532、光磁気ディスク533、若しくは半導体メモ
リ534などの記録媒体に格納されているプログラム
を、RAM(Random Access Memory)513にロードして
実行する。これにより、上述した各種の処理(例えば、
図12のフローチャートまたは図18のフローチャート
により示される処理)が行われる。さらに、CPU511
は、その処理結果を、例えば、入出力インタフェース5
16を介して、LCD(Liquid Crystal Display)などよ
りなる表示部517に必要に応じて出力する。なお、プ
ログラムは、ハードディスク514やROM512に予め
記憶しておき、コンピュータ501と一体的にユーザに
提供したり、磁気ディスク531、光ディスク532、
光磁気ディスク533,半導体メモリ534等のパッケ
ージメディアとして提供したり、衛星、ネットワーク等
から通信部519を介してハードディスク514に提供
することができる。
【0117】以下に、例えば、ハードディスク514に
格納されているプログラムをRAM513にロードするこ
とで実行されるCPU511の動作を、図12のフローチ
ャートを参照して説明する。
【0118】ステップS21で、CPU511は、フレー
ム同期確立後、コンピュータ501に最初に到着するPC
RパケットP1を検出するまで待機し、PCRパケットP1を検
出したとき、ステップS22に進み、PCRパケットP1のP
CR(EPCR1)を検出する。
【0119】次に、ステップS23において、CPU51
1は、PCRパケットP1を検出したタイミングでカウント
したネットワークのネットワーククロックと同期するク
ロックのカウント値(NCOUNT1)およびステップS22
で検出したEPCR1を、式(1)に代入し、オフセット値
(OFFSET)を算出する。
【0120】ステップS24において、CPU511は、
ステップS22で検出したEPCR1と、ステップS23で
算出したOFFSETを、例えばハードディスク514に記憶
させる。次に、ステップS25で、CPU511は、PCRパ
ケットP1の次のPCRパケットP2を検出するまで待機す
る。
【0121】ステップS25において、PCRパケットP2
を検出したとき、CPU511は、ステップS26に進
み、PCRパケットP2のEPCR2を検出する。さらに、ステッ
プS27において、CPU511は、同期情報、つまり、R
TSおよびPATを算出し、ステップS28において、算出
したRTS1およびEPAT1をPCRパケットP1に挿入する。
【0122】次に、ステップS29において、CPU51
1は、式(5)に従って、ステップS23で算出したOF
FSETに、ステップS27で算出したRTS1を加算し、新し
いOFFSETを算出する。
【0123】ステップS30において、CPU511は、
式(6)に従って、PCRパケットP2を検出したタイミン
グでカウントしたネットワークのネットワーククロック
と同期するクロックのカウント値(NCOUNT2)に、ステ
ップS29で算出した新しいOFFSETを加算し、新しい参
照点Bを算出する。
【0124】ステップS31において、CPU511は、
ステップS26で検出したEPCR2、ステップS29で算
出した新しいOFFSET、およびステップS30で算出した
新しい参照点Bをメモリ209に上書きする。
【0125】以上のように、CPU511によって、プロ
グラムが実行されることにより、上図した送信装置10
1のブロック図の構成が、機能的に実現される。ここで
は、詳細な説明は省略するが、図18のフローチャート
に示した各ステップを、受信装置103の各部に代わ
り、CPU511が実行することにより、受信装置103
のブロック図の構成も、機能的に実現される。
【0126】なお、本明細書において、システムの用語
は、複数の装置、手段などより構成される全体的な装置
を意味するものとする。
【0127】
【発明の効果】請求項1に記載の通信装置、請求項4に
記載の通信方法、および請求項5に記載の記録媒体によ
れば、タイムスタンプが付加されたパケットが検出され
たときの、受信装置と共有のクロックに同期したクロッ
クのクロック値とタイムスタンプを利用して、パケット
の到着間隔と同期残差を演算し、伝送するようにしたの
で、遅延ゆらぎを取り除くことができ、例えば、固定遅
延に対応したデコーダにおいてもデコードが可能とな
る。
【0128】請求項6に記載の通信装置、請求項9に記
載の通信方法、および請求項10に記載の記録媒体によ
れば、パケットの到着間隔と同期残差、並びに送信装置
と共有のクロックに同期したクロックをカウントしたカ
ウント値に基づいて、タイムスタンプの修正値を計算
し、タイムスタンプを修正するようにしたので、遅延ゆ
らぎを取り除くことができ、例えば、固定遅延に対応し
たデコーダにおいてもデコードが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のデータ伝送システムの構成例を示すブロ
ック図である。
【図2】PCRを説明する図である。
【図3】図1のシステムデコーダ4の構成例を示すブロ
ック図である。
【図4】図3のPLL回路13の構成例を示すブロック図
である。
【図5】従来のデータ伝送システムの他の構成例を示す
ブロック図である。
【図6】アダプティブクロック部51の構成例を示すブ
ロック図である。
【図7】本発明を適用したデータ伝送システムの構成例
を示すブロック図である。
【図8】図7の送信装置201の構成例を示すブロック
図である。
【図9】MPEGトランスポートストリームパケットのデー
タ構造を説明する図である。
【図10】ATMセルを説明する図である。
【図11】PLL回路207の構成例を示すブロック図で
ある。
【図12】同期情報挿入処理を説明するフローチャート
である。
【図13】同期情報算出方法およびMPCR算出方法を説明
する図である。
【図14】同期情報算出方法およびMPCR算出方法を説明
する他の図である。
【図15】RTSのデータ量を説明する図である。
【図16】RTSのデータ量を説明する他の図である。
【図17】図7の受信装置203の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図18】PCR修正処理を説明するフローチャートであ
る。
【図19】コンピュータ501の構成例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
101 送信装置, 102 ATMネットワーク, 1
03 受信装置, 201 SYNC_BYTE検出部, 20
2 PCRパケット検出部, 203 RTS/PAT算出部,
204 RTS/PAT挿入部, 205 MPEG/ATM変換
部, 206 ATMセル送受信部, 207 PLL回路,
208 カウンタ, 209 メモリ,301 ATM
セル送受信部, 302 ATM/MPEG変換部, 303
SYNC_BYTE検出部, 304 PCRパケット検出部,
305 MPCR算出部, 306 PCR修正部, 307
メモリ, 308 PLL回路, 309 カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田原 勝己 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 瀬戸 浩昭 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のネットワークを介して受信装置に
    接続される通信装置において、 タイムスタンプが付加されたパケットを検出する検出手
    段と、 前記受信装置と共有するクロックに同期したクロックを
    生成し、生成した前記クロックをカウントするカウント
    手段と、 前記検出手段により、前記タイムスタンプが付加された
    前記パケットが検出されたときの、前記カウント手段に
    よりカウントされた前記クロックの値を抽出する抽出手
    段と、 前記抽出手段により抽出された前記クロックの値と、前
    記タイムスタンプを利用して、前記タイムスタンプが付
    加された前記パケットの到着間隔および同期残差を演算
    する演算手段と、 前記演算手段により演算された前記到着間隔と前記同期
    残差を前記受信装置に伝送する伝送手段とを備えること
    を特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、 前記抽出手段により抽出された、前記検出手段により、
    前記タイムスタンプが付加された第1のパケットが検出
    されたときの、前記カウント手段によりカウントされた
    前記クロックの値と、前記第1のパケットに付加された
    タイムスタンプの値とのオフセット値を演算し、 演算した前記オフセット値および前記クロックの値に基
    づいて、基準クロック値を演算し、 演算した前記オフセット値、演算した前記基準クロック
    値、および抽出手段により抽出された、前記検出手段に
    より、前記タイムスタンプが付加された第2のパケット
    が検出されたときの、前記カウント手段によりカウント
    された前記クロックの値に基づいて、前記第2のパケッ
    トに付加された前記タイムスタンプの推測値を演算し、 演算した前記推測値と、演算した前記基準クロック値と
    の距離から前記到着間隔を演算し、 演算した前記推測値と、前記第2のパケットに付加され
    た前記タイムスタンプの値の差から、前記同期残差を演
    算することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段により演算された、前記オ
    フセット値、前記到着間隔、および前記同期残差を、前
    記第1のパケットおよび前記第2のパケットから構成さ
    れるプログラムに対応させて記憶する記憶手段をさらに
    備えることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 所定のネットワークを介して受信装置に
    接続される通信装置の通信方法において、 タイムスタンプが付加されたパケットを検出する検出ス
    テップと、 前記受信装置と共有するクロックに同期したクロックを
    生成し、生成した前記クロックをカウントするカウント
    ステップと、 前記検出ステップの処理で、前記タイムスタンプが付加
    された前記パケットが検出されたときの、前記カウント
    ステップの処理でカウントされた前記クロックの値を抽
    出する抽出ステップと、 前記抽出ステップの処理で抽出された前記クロックの値
    と、前記タイムスタンプを利用して、前記タイムスタン
    プが付加された前記パケットの到着間隔および同期残差
    を演算する演算ステップと、 前記演算ステップの処理で演算された前記到着間隔と前
    記同期残差を前記受信装置に伝送する伝送ステップとを
    含むことを特徴とする通信方法。
  5. 【請求項5】 所定のネットワークを介して受信装置に
    接続される通信装置で行われる通信処理を制御するプロ
    グラムであって、 タイムスタンプが付加されたパケットを検出する検出ス
    テップと、 前記受信装置と共有するクロックに同期したクロックを
    生成し、生成した前記クロックをカウントするカウント
    ステップと、 前記検出ステップの処理で、前記タイムスタンプが付加
    された前記パケットが検出されたときの、前記カウント
    ステップの処理でカウントされた前記クロックの値を抽
    出する抽出ステップと、 前記抽出ステップの処理で抽出された前記クロックの値
    と、前記タイムスタンプを利用して、前記タイムスタン
    プが付加された前記パケットの到着間隔および同期残差
    を演算する演算ステップとを含むことを特徴とするコン
    ピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている
    記録媒体。
  6. 【請求項6】 所定のネットワークを介して送信装置に
    接続される通信装置において、 前記送信装置から送信されてきたパケットを受信する受
    信手段と、 前記送信装置と共有するクロックに同期したクロックを
    生成し、生成した前記クロックをカウントするカウント
    手段と、 前記受信手段により、前記パケットが受信されたとき
    の、前記カウント手段によりカウントされた前記クロッ
    クの値を抽出する抽出手段と、 前記受信手段により受信された前記パケットから、到着
    間隔および同期残差を含むタイムスタンプが含まれるパ
    ケットを検出する第1の検出手段と、 前記第1の検出手段により検出された前記パケットに含
    まれる前記タイムスタンプから、前記到着間隔および前
    記同期残差を検出する第2の検出手段と、 前記第2の検出手段により検出された前記到着間隔およ
    び前記同期残差、並びに前記抽出手段により抽出された
    前記クロックの値に基づいて、前記タイムスタンプの修
    正値を計算する修正値計算手段と、 前記修正値計算手段により計算された前記修正値に基づ
    いて、前記タイムスタンプを修正する修正手段とを備え
    ることを特徴とする通信装置。
  7. 【請求項7】 前記修正値計算手段は、 前記抽出手段により抽出された、前記第1の検出手段に
    より、前記到着間隔および前記同期残差を含む前記タイ
    ムスタンプが含まれる第1のパケットが検出されたとき
    の、前記カウント手段によりカウントされた前記クロッ
    クの値と、前記第1のパケットに含まれる前記タイムス
    タンプの値とのオフセット値を計算し、計算した前記オ
    フセット値と、前記クロックの値に基づいて、基準クロ
    ック値を計算し、 計算した前記オフセット値、計算した前記基準クロック
    値、および前記抽出手段により抽出された、前記第1の
    検出手段により、前記到着間隔および前記同期残差を含
    む前記タイムスタンプが含まれる第2のパケットが検出
    されたときの、前記カウント手段によりカウントされた
    前記クロックの値に基づいて、前記第2のパケットに含
    まれる前記タイムスタンプの値の推測値を計算し、 計算した前記推測値、並びに前記第1のパケットに含ま
    れる前記到着間隔および前記同期残差に基づいて、前記
    第2のパケットに含まれる前記タイムスタンプの修正値
    を算出することを特徴とする請求項6に記載の通信装
    置。
  8. 【請求項8】 前記修正値計算手段により計算された、
    前記オフセット値、および計算された前記修正値を、前
    記第1のパケットおよび前記第2のパケットから構成さ
    れるプログラムに対応させて記憶する記憶手段をさらに
    備えることを特徴とする請求項7に記載の通信装置。
  9. 【請求項9】 所定のネットワークを介して送信装置に
    接続される通信装置の通信方法において、 前記送信装置から送信されてきたパケットを受信する受
    信ステップと、 前記送信装置と共有するクロックに同期したクロックを
    生成し、生成した前記クロックをカウントするカウント
    ステップと、 前記受信ステップの処理で、前記パケットが受信された
    ときの、前記カウントステップでカウントされた前記ク
    ロックの値を抽出する抽出ステップと、 前記受信ステップの処理で受信された前記パケットか
    ら、到着間隔および同期残差を含むタイムスタンプが含
    まれるパケットを検出する第1の検出ステップと、 前記第1の検出ステップの処理で検出された前記パケッ
    トに含まれる前記タイムスタンプから、前記到着間隔お
    よび前記同期残差を検出する第2の検出ステップと、 前記第2の検出ステップの処理で検出された前記到着間
    隔および前記同期残差、並びに前記抽出ステップの処理
    で抽出された前記クロックの値に基づいて、前記タイム
    スタンプの修正値を計算する修正値計算ステップと、 前記修正値計算ステップの処理で計算された前記修正値
    に基づいて、前記タイムスタンプを修正する修正ステッ
    プとを含むことを特徴とする通信方法。
  10. 【請求項10】 所定のネットワークを介して送信装置
    に接続される通信装置で行われる通信処理を制御するプ
    ログラムであって、 前記送信装置と共有するクロックに同期したクロックを
    生成し、生成した前記クロックをカウントするカウント
    ステップと、 前記送信装置から送信されてきたパケットが検出された
    ときの、前記カウントステップでカウントされた前記ク
    ロックの値を抽出する抽出ステップと、 前記送信装置から送信されてきた前記パケットから、到
    着間隔および同期残差を含むタイムスタンプが含まれる
    パケットを検出する第1の検出ステップと、 前記第1の検出ステップの処理で検出された前記パケッ
    トに含まれる前記タイムスタンプから、前記到着間隔お
    よび前記同期残差を検出する第2の検出ステップと、 前記第2の検出ステップの処理で検出された前記到着間
    隔および前記同期残差、並びに前記抽出ステップの処理
    で抽出された前記クロックの値に基づいて、前記タイム
    スタンプの修正値を計算する修正値計算ステップと、 前記修正値計算ステップの処理で計算された前記修正値
    に基づいて、前記タイムスタンプを修正する修正ステッ
    プとを含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可
    能なプログラムが記録されている記録媒体。
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