JP2000319048A - 水硬性焼成物を結合材としたコンクリート製品 - Google Patents

水硬性焼成物を結合材としたコンクリート製品

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稔 吉本
Seisuke Nagashio
靖祐 長塩
Yoshiaki Tsuchida
良明 土田
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エコセメントを結合材として従来と遜色のな
い品質を有するコンクリート製品の提供 【解決手段】 都市ゴミ焼却灰および/または下水汚泥
焼却灰を原料としてなる焼成物であって、C3A:10
〜25重量%、C4AF:10〜20重量%、かつC3
とC4AFの合計量:35重量%以下、塩素:0.1重量
%以下、およびC2S、C3Sの少なくとも1種以上を含
む水硬性焼成物と石膏の混合物を結合材(セメント)とし
て用いたことを特徴とするコンクリート製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は都市ゴミ焼却灰、下
水汚泥焼却灰等の生活・産業廃棄物から製造された水硬
性焼成物と石膏の混合物を結合材としたコンクリート製
品に関する。なお、本発明のコンクリートはモルタルを
含む。
【0002】
【従来の技術】産業・生活廃棄物の急増に対処する手段
として、都市ゴミ焼却灰等をセメント原料として利用す
る方法が提案されている(特開平07-165446号公報等)。
しかし、当初、この方法で製造されたセメント(以下、
エコセメントと云う)は、焼却灰等から主に由来する塩
素の含有量が多く、鉄筋コンクリートに使用すると鉄筋
の腐食が懸念されたため、セメント板や無筋ブロック等
の無筋のコンクリートに利用され、用途が限られてい
た。
【0003】現在、コンクリート中の鉄筋等の鋼材の腐
食予防として、日本工業規格(JIS A5308)や日本建築学
会の規格(JASS 5)では、コンクリート1m3中の塩素量
を0.3kg以下に制限している。この塩素が全てセメン
トから由来するとして、また単位セメント量を一般に用
いられる300kgとしてセメント中に許容される塩素量
を求めると約0.1重量%以下であり、塩素量がこの程
度以下のエコセメントが望ましい。
【0004】しかし、エコセメントの製造において、廃
棄物焼却灰等の塩素を単に除去してセメント中の塩素量
を0.1重量%以下にしようとすると、本来、廃棄物中
には塩素と共に酸化アルミニウムが含まれており、この
塩素と酸化アルミニウムが優先的に反応してカルシウム
クロロアルミネートが形成されるが、塩素量が少ないと
焼成物中に水和活性の極めて高いC3Aが多く生成す
る。その結果、この焼成物からなるセメントは注水直後
に急結性を示し、可使時間が確保し難くなる。可使時間
を確保するため石膏の添加量を増すことも考えられる
が、石膏量が多いと硬化体が膨張するなど寸法安定性や
耐久性に問題が生じる。このような事情から、コンクリ
ート製品についてもエコセメントの使用は多くない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エコセメン
トを用いたコンクリート製品について、上記問題を解決
したものであり、通常のセメントを用いたコンクリート
製品と殆ど変わらない耐久性および寸法安定性を有し、
しかも通常のセメントよりも明るい色調の製品を得るこ
とができるコンクリート製品を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、都市ゴ
ミ焼却灰および/または下水汚泥焼却灰を原料としてな
る焼成物であって、C3A:10〜25重量%、C4
F:10〜20重量%、かつC3AとC4AFの合計量:
35重量%以下、塩素:0.1重量%以下、およびC
2S、C3Sの少なくとも1種以上を含む水硬性焼成物と
石膏の混合物を結合材(セメント)として用いたことを特
徴とするコンクリート製品に関する。
【0007】本発明に係るコンクリート製品は、流し込
みにより成形された製品、振動ないし加圧締固めにより
成形された製品、遠心力締固めにより成形された製品、
即時脱型により成形された製品を含む。また、無筋また
は配筋された製品、プレストレスを付与された製品を含
む。
【0008】本発明に係るコンクリート製品の具体例と
しては、コンクリート製管類、コンクリート製杭、コン
クリート製平板、コンクリート製矢板、道路用コンクリ
ート側溝材、コンクリートU形材、コンクリートL形擁
壁材、コンクリートセグメント、土木建築用ブロック
類、ボックスカルバート、コンクリート製枕木、コンク
リートスラブ、壁型枠兼用プレキャストコンクリート
板、カーテンウォール材、または景観コンクリート製品
などが含まれる。
【0009】さらに、本発明のコンクリート製品は、上
記水硬性焼成物と、二水石膏、半水石膏または無水石膏
の1種以上をSO3換算で1.5〜6重量%含有し、かつ
ブレーン比表面積を3500〜5300cm2/gとした結
合材を用いたものを含む。
【0010】また本発明のコンクリート製品は、上記水
硬性焼成物が、そのアルカリ量が1重量%以下となるよ
う、都市ゴミ焼却灰および/または下水汚泥焼却灰を含
む原料にアルカリ源、塩素源および/または鉄源を添加
して成分調整した調整原料を1200〜1450℃で焼
成したものを含む。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を実施態様に即し
て詳細に説明する。本発明のコンクリート製品におい
て、結合材の成分として用いられる水硬性焼成物は、通
常、都市ゴミ焼却灰および/または下水汚泥焼却灰等の
焼却灰を原料として製造されるものであり、必要に応じ
て、下水汚泥乾粉、貝殻等の生活・産業廃棄物を10重
量%以上含有し、更に、石灰石粉、粘土、珪石、アルミ
灰、ボーキサイト、鉄等の普通ポルトランドセメントの
製造に使われている原料を適量混合し、焼成鉱物の生成
に十分な量の化学成分を調整した原料を用いた焼成物で
あり、C3A:10〜25重量%、C4AF:10〜20
重量%であって、C3AとC4AFの合計量:35重量%
以下、塩素:0.1重量%以下、およびC2S、C3Sの
少なくとも1種以上を含むものである。
【0012】上記鉱物組成において、C3Aは3CaO・
A123、C4AFは4CaO・A1 23・Fe23、C2
Sは2CaO・SiO2、C3Sは3CaO・SiO2をそ
れぞれ意味する。なお、これらを総称して焼成鉱物と云
う。因みに焼成鉱物の生成割合はボーグの計算式によっ
て求めることができる。
【0013】上記鉱物組成の焼成物は、都市ゴミ焼却灰
ないし下水汚泥焼却灰等を原料とし、その塩素量、アル
カリ量および鉄分量を調整して焼成することによって得
ることができる。例えば、アルカリ量に比べて塩素量が
過剰な原料についてはアルカリ源を添加し、一方、塩素
量に比べてアルカリ量が過剰な原料については塩素源を
添加する。なお、ここでアルカリ量とはアルカリ含有成
分の酸化物換算量の合計量である。アルカリ源として
は、例えば、炭酸ナトリウムまたはアルカリ含有廃棄物
を使用することができる。また、塩素源としては、例え
ば、塩化カルシウムまたは塩化ビニル樹脂等の塩素含有
廃棄物を使用することができる。
【0014】焼成物中のアルカリ量は1重量%以下、好
ましくは0.5重量%以下が適当である。焼成物のアル
カリ量がこの範囲になるようにアルカリ源または塩素源
を原料に添加して焼成する。焼成物中のアルカリ量が1
重量%を上回るとアルカリと骨材との反応等によりコン
クリートの耐久性が低下する懸念があるので好ましくな
い。
【0015】また、焼成物中のC3A量を低減してその
水和活性を抑制させるために、原料の鉄分量を調整する
のが好ましい。一般に、廃棄物に含まれる酸化アルミニ
ウムは焼成反応によって主にC3Aに変化するが、酸化
鉄が存存すると、酸化アルミニウムは酸化鉄と優先的に
反応してC4AFを生成するので、過剰なC3Aの生成を
抑制することができる。なお、C3Aを適量にとどめて
4AFを増すことにより化学抵抗性を高めることがで
きる。鉄源として、例えば、銅がらみや精錬工場などか
ら発生する酸化鉄含有量の高い産業廃棄物等を使用する
ことができる。
【0016】原料の焼成温度は1200〜1450℃が
適当である。1200℃未満では焼成物の水和活性が低
く、また、アルカリ塩化物の揮発が十分でなく、アルカ
リまたは塩素の残量が多くなる。一方、焼成温度が14
50℃を上回るとキルン内に溶融物が付着して安定に操
業できなくなる。なお、C3AとC4AFの合計量が35
重量%を超えた場合もキルン内に溶融物が付着し易くな
るので、C3AとC4AFの合計量は35重量%以下が望
ましい。
【0017】本発明のコンクリート製品は、上記水硬性
焼成物に石膏を混合したものを結合材として用いたもの
である。石膏は水硬性焼成物の凝結の調整および強度増
進の機能を担うものであり、二水石膏、半水石膏または
無水石膏の1種以上を使用することができる。石膏の配
合量はSO3換算で1.5〜6重量%が好ましい。この量
が1.5重量%未満ではこの焼成物に水を加えて混練す
ると凝結異常を起こす場合があり、6重量%を超える
と、その硬化体が長期にわたって膨張し、耐久性および
寸法安定性が低下する場合がある。尤も、凝結異常を引
き起こさない場合は、水硬性焼成物単独でも結合材とし
て用いることが可能である。
【0018】また、上記結合材の粒度はブレーン比表面
積で3500〜5300cm2/gが好ましい。これより比
表面積が小さいと水硬性が十分ではなく、短期および長
期の強度発現性が低い。一方、比表面積がこれより大き
くても長期強度発現性は変わらない。
【0019】本発明のコンクリート製品は、(イ)流し込
みにより成形された製品、(ロ)振動ないし加圧締固めに
より成形された製品、(ハ)遠心力締固めにより成形され
た製品、(ニ)即時脱型により成形された製品を含む。流
し込み製品の例としては、コンクリート製L形擁壁、道
路用鉄筋コンクリート側溝材などがある。即時脱型は硬
練りコンクリートに圧力や振動を加えて成形し、直ちに
脱型する方法であり、この即時脱型製品としてはインタ
ーロッキングブロック、土木用コンクリートブロック、
建築用コンクリートブロックのブロック類、鉄筋コンク
リート管などがある。また、振動締固め製品としては、
矢板、道路用製品、セグメント、スラブ、枕木などがあ
る。遠心力締固めは筒状の型枠にコンクリートを投入し
て回転しながら成形する方法であり、ヒューム管等の管
類、ポールや杭などの棒材がある。
【0020】この他に、本発明に係るコンクリート製品
の具体例としては、コンクリート製平板、コンクリート
製矢板、道路用コンクリート側溝材、コンクリートU形
材、コンクリートセグメント、土木建築用の各種ブロッ
ク類、ボックスカルバート、コンクリート製枕木、コン
クリートスラブ、壁型枠兼用プレキャストコンクリート
板、カーテンウォール材、または景観コンクリート製品
などがある。なお、本発明のコンクリート製品は上記製
品に限定されない。
【0021】本発明のコンクリート製品は上記水硬性焼
成物と石膏の混合物(エコセメント)を結合材として用い
るものであり、対象となるコンクリート製品について、
普通ポルトランドセメントを使用した場合に準じて原料
の配合および養生条件などを調整することにより、通常
の普通ポルトランドセメントを用いた場合と殆ど変わら
ない製品強度を有することができる。また製品の外観、
寸法、透水性、吸水性、耐久性なども普通ポルトランド
セメントを用いた製品と実質的に変わらない製品を得る
ことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に示
す。なお、これらは例示であり本発明を限定するもので
はない。
【0023】水硬性焼成物の製造例1 表1に示す乾操した都市ゴミ焼却灰(灰a)32.6重量
%、石灰石粉63.25重量%、鉄原料2.7重量%、お
よびソーダ灰(炭酸ナトリウム99.6重量%含有:セントラル硝
子社製)1.45重量%を配合して成分調整した原料を、
ロータリーキルンを用いて1300〜1450℃で焼成
し、水硬性焼成物(a)を製造した。この焼成物(a)を縦型
ミルで粉砕した後、半水石膏をSO3換算で2.1重量%
外割で添加し混合して結合材(A)とした。この結合材(A)
の粉末度はブレーン比表面積で3900cm2/gであっ
た。水硬性焼成物(a)の鉱物組成および結合材(A)の化学
組成をそれぞれ表2および表3に示した(表中の数値は
重量%)。
【0024】水硬性焼成物の製造例2 表1に示す乾操した都市ゴミ焼却灰(灰b)16.1重量
%、石灰石粉69.3重量%、粘土10.8重量%、鉄原
料3.2重量%、およびソーダ灰(炭酸ナトリウム99.6重
量%含有:セントラル硝子社製)0.6重量%を配合して成分調
整した原料を、ロータリーキルンを用いて1200〜1
350℃で焼成し、水硬性焼成物(b)を製造した。この
焼成物(b)に半水石膏をS03換算で2.2重量%外割で
添加し、縦型ミルで粉砕して結合材(B)を製造した。こ
の結合材(B)の粉末度はブレーン比表面積で4900cm2
/gであった。水硬性焼成物(b)の鉱物組成および結合材
(B)の化学組成をそれぞれ表2および表3に示した(表中
の数値は重量%)。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】実施例1(即時脱型による成形) 表4に示す材料を用い、表5に示す配合に従って、セメ
ント(C)として結合材(A)を用い、また比較のため普通
ポルトランドセメントを用いて原料を練り混ぜ、コンク
リートを調製した。次に、当該コンクリートを振動バイ
ブレーターで3100rpm、振幅2mm、振動時間15秒の条
件下で振動締固めを行った後、即時脱型して建築用コン
クリートブロック(08)、(12)、(16)および(型枠)
を製造した。このコンクリートブロック(実施例1,比較
例1)の材齢14日における圧縮強度(単位N/mm2)を表6
に示した。この結果に示すように、本発明の結合材(A)
を用いたものは普通ポルトランドセメントを用いたもの
と同程度の強度発現性を有していることが分かる。ま
た、脱型後の寸法変化も殆どなく耐久性も良好であっ
た。
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】
【表6】
【0032】実施例2(流し込みによる成形) 表4に示す材料を用い、表7に示す配合に従って、セメ
ント(C)として結合材(B)を用い、また比較のため普通
ポルトランドセメントを用いて原料を練り混ぜ、コンク
リートを調製した。次に、当該コンクリートを内径10
cm、高さ20cmの型枠に流し込み、1日封緘養生後、脱
型して硬化体を取り出し、20℃で水中養生して、材齢
7日および28日における圧縮強度を測定した。測定結
果を表8に示した。表8から分かるように、材齢7日お
よび28日における硬化体の圧縮強度は、セメントとし
て結合材(B)と普通ポルトランドセメントの何れを用い
たものでも同等の値を示している。また、結合材(B)を
用いた硬化体は寸法変化も殆どなく、耐久性も良好であ
った。
【0033】
【表7】
【0034】
【表8】
【0035】実施例3(遠心力締固めによる成形) 表4に示す材料を用い、表7に示す配合に従って、結合
材(セメント)として結合材(B)を用い、また比較のため
普通ポルトランドセメントを用いて原料を練り混ぜ、コ
ンクリートを調製した。次に、当該コンクリートを内径
20cm、長さ30cmの円筒状試験用遠心力成形型枠に入
れ、初速2Gで1分間、中速15Gで4分間、高速30G
で2分間、遠心力締固めを行った。次に、20℃で3時
間静置し、蒸気養生、脱型、オートクレーブ養生を順次
行い、圧縮強度を測定した。測定結果を表9に示す。な
お、蒸気養生は昇温20℃/h、最高温度65℃、保持時
間3時間、降温20℃/hの条件で、また、オートクレー
ブ養生は昇温60℃/h、最高温度180℃、保持時間4
時間、降温60℃/hの条件で行った。表9に示すよう
に、硬化体の圧縮強度はセメントとして結合材(Β)と普
通ポルトランドセメントの何れを用いたものでも同等の
値を示している。また、結合材(B)を用いた硬化体は寸
法変化も殆どなく耐久性も良好であった。
【0036】
【表9】
【0037】
【発明の効果】本発明のコンクリート製品は、エコセメ
ントを結合材として用いるので、廃棄物の資源化および
有効利用を促進することができる。また、普通ポルトラ
ンドセメントを用いた製品とほぼ同等の品質を有するの
で、はば広い分野の製品に適用することができる。さら
に、普通ポルトランドセメントを用いたものよりやや白
色ないし黄色であるので、明るい色調を有する製品とす
るのに適する。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 都市ゴミ焼却灰および/または下水汚泥
    焼却灰を原料としてなる焼成物であって、C3A:10
    〜25重量%、C4AF:10〜20重量%、かつC3
    とC4AFの合計量:35重量%以下、塩素:0.1重量
    %以下、およびC2S、C3Sの少なくとも1種以上を含
    む水硬性焼成物と石膏の混合物を結合材(セメント)と
    して用いたことを特徴とするコンクリート製品。
  2. 【請求項2】 上記水硬性焼成物と石膏の混合物を結合
    材とし、流し込みにより成形された請求項1のコンクリ
    ート製品。
  3. 【請求項3】 上記水硬性焼成物と石膏の混合物を結合
    材とし、振動ないし加圧締固めにより成形された請求項
    1のコンクリート製品。
  4. 【請求項4】 上記水硬性焼成物と石膏の混合物を結合
    材とし、遠心力締固めにより成形された請求項1のコン
    クリート製品。
  5. 【請求項5】 上記水硬性焼成物と石膏の混合物を結合
    材とし、即時脱型により成形された請求項1のコンクリ
    ート製品。
  6. 【請求項6】 上記水硬性焼成物と石膏の混合物を結合
    材とし、無筋または配筋された請求項1〜5のいずれか
    に記載するコンクリート製品。
  7. 【請求項7】 上記水硬性焼成物と石膏の混合物を結合
    材とし、プレストレスを付与された請求項1〜6のいず
    れかに記載するコンクリート製品。
  8. 【請求項8】 上記水硬性焼成物と石膏の混合物を結合
    材とした、コンクリート製管類、コンクリート製杭、コ
    ンクリート製平板、コンクリート製矢板、道路用コンク
    リート側溝材、コンクリートU形材、コンクリートL形
    擁壁材、コンクリートセグメント、土木建築用ブロック
    類、ボックスカルバート、コンクリート製枕木、コンク
    リートスラブ、壁型枠兼用プレキャストコンクリート
    板、カーテンウォール材、または景観コンクリート製品
    である請求項1〜7のいずれかに記載するコンクリート
    製品。
  9. 【請求項9】 上記水硬性焼成物と、二水石膏、半水石
    膏または無水石膏の1種以上をSO3換算で1.5〜6重
    量%含有し、かつブレーン比表面積を3500〜530
    0cm2/gとした結合材を用いた請求項1〜8のいずれか
    に記載するコンクリート製品。
  10. 【請求項10】上記水硬性焼成物が、そのアルカリ量が
    1重量%以下となるよう、都市ゴミ焼却灰および/また
    は下水汚泥焼却灰を含む原料にアルカリ源、塩素源およ
    び/または鉄源を添加して成分調整した調整原料を12
    00〜1450℃で焼成したものである請求項1〜9の
    いずれかに記載するコンクリート製品。
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