JP2000314387A - 立軸渦巻ポンプ - Google Patents

立軸渦巻ポンプ

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JP2000314387A JP11126427A JP12642799A JP2000314387A JP 2000314387 A JP2000314387 A JP 2000314387A JP 11126427 A JP11126427 A JP 11126427A JP 12642799 A JP12642799 A JP 12642799A JP 2000314387 A JP2000314387 A JP 2000314387A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】立軸渦巻ポンプの設置高さを低くする。 【解決手段】渦巻ケーシング30の吸込口30aの上部
外壁に開口部30cを穿設し、減速装置32のケーシン
グ34の下端部分を開口部30cに挿入嵌合し、ケーシ
ング34の下端部分を含んで渦巻ケーシング30の流路
を完成させ、渦巻ケーシング30の外壁に減速装置32
を付設する。ポンプ軸38を減速装置32に連結する。
減速装置32の入力軸64を水平方向に突出し、これに
駆動装置を連結する。駆動装置と渦巻ケーシング30を
同じ床に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設置高さを低くし
得る立軸渦巻ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の立軸渦巻ポンプの一例を図7を参
照して説明する。図7は、従来の立軸渦巻ポンプを設置
したポンプ場の構造図である。図7において、第1の床
10に設けられた基礎ベース10a上に渦巻ケーシング
12が配設され、渦巻ケーシング12の中央下部の吸込
口12aが吸込エルボと開閉弁および吸込管を介して吸
込水槽14に連通される。また、渦巻ケーシング12の
側方の吐出口12bが流量調整弁と開閉弁および吐出管
を介して吐出水槽16に連通される。そして、渦巻ケー
シング12内に羽根車18が収容され、この羽根車18
が固定されるポンプ軸28が渦巻ケーシング12の上部
外壁を垂直方向に貫通突出して、軸受装置20により回
転自在に軸承される。さらに、第1の床10の上方に設
けられた第2の床22に、減速装置24およびこれに連
結された駆動装置26が配設され、渦巻ケーシング12
の外壁を貫通突出するポンプ軸28が適宜な軸継手を介
して減速装置24の出力軸に連結される。そこで、駆動
装置26の駆動により、その回転数が減速装置24で減
速され、その減速された回転数でポンプ軸28が回転駆
動されて立軸渦巻ポンプによる揚水がなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の立軸渦巻
ポンプの設置構造にあっては、渦巻ケーシング12を配
設する第1の床10と、その上方に設けられて減速装置
24および駆動装置26を配設する第2の床22とを備
えた2床構造のポンプ建屋が必要である。このために、
ポンプ建屋の建設費用が高いものであった。また、立軸
渦巻ポンプの全体の設置高さが高いために、背丈の高い
クレーンなどが組立作業に必要であり、それだけ組立作
業が繁雑なものであった。さらに、減速装置24には、
潤滑油を冷却するための冷却装置などが付帯設備として
必要である。
【0004】本発明は、上述のごとき従来の立軸渦巻ポ
ンプの設置構造の問題点を解消すべくなされたもので、
設置高さが低い立軸渦巻ポンプを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の立軸渦巻ポンプは、渦巻ケーシング内に
羽根車を収容し、この渦巻ケーシングよりポンプ軸が突
出する立軸渦巻ポンプにおいて、前記渦巻ケーシングの
外壁に減速装置を付設し、前記渦巻ケーシングから突出
する前記ポンプ軸と前記減速装置を連結して構成されて
いる。
【0006】また、前記渦巻ケーシングの外壁にこれと
一体的に前記減速装置のケーシングを付設して構成して
も良い。
【0007】また、前記渦巻ケーシングの吸込口の上部
外壁に開口部を穿設し、前記減速装置のケーシングの下
端部分を前記開口部に挿入嵌合し、前記ケーシングの下
端部分を含んで前記渦巻ケーシングの流路が完成するよ
うに構成しても良い。
【0008】また、前記減速装置の入力軸を水平方向に
突出させてこれに駆動装置を連結し、この駆動装置と前
記渦巻ケーシングを同じ床に配設して構成しても良い。
【0009】また、前記ポンプ軸をパッキングで突出部
を水密構造とし、さらにその上方に設けた隔壁を貫通さ
せ、前記パッキングと前記隔壁の間に空間部を形成し、
前記隔壁を含んで前記減速装置のケーシングを形成し、
前記空間部をその側方で外方と連通するように構成して
も良い。
【0010】また、前記渦巻ケーシングの上部外壁の一
部を前記減速装置のケーシングの下端部分で形成し、前
記減速装置の潤滑油がこのケーシングの下端部分に溜ま
るように構成しても良い。
【0011】また、前記渦巻ケーシングの上部外壁の一
部で前記減速装置のケーシングの下端部分を形成し、前
記減速装置の潤滑油がこのケーシング内で前記渦巻ケー
シングの上部外壁に接して流下しまたは溜まるように構
成しても良い。
【0012】また、前記減速装置のケーシング内を通過
して両端開口部が大気に開放される空気管を設け、前記
減速装置の入力軸にファンを固定または連結し、前記フ
ァンによる送風が前記空気管内を一端開口部から他端開
口部へ流れるように構成しても良い。
【0013】また、前記渦巻ケーシングの外壁から突出
する前記ポンプ軸に、前記減速装置の減速歯車列の出力
段の歯車を固定配設して構成しても良い。
【0014】また、前記減速装置の減速歯車列の出力段
の歯車を筒状シャフトに固定配設し、この筒状シャフト
を前記ポンプ軸に上方から挿入嵌合させるとともに連結
して構成しても良い。
【0015】さらに、前記ポンプ軸は隔壁を貫通し、こ
の隔壁を含んで前記減速装置のケーシングを形成し、前
記筒状シャフトの下端を前記隔壁に臨ませるとともに前
記ポンプ軸との間に同軸心筒状の隙間を形成し、この隙
間に同軸心状で筒状部材を遊嵌挿入するとともにその下
端部を前記隔壁に水密構造に固定配設して構成すること
も可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
ないし図3を参照して説明する。図1は、本発明の立軸
渦巻ポンプの第1実施例の要部である渦巻ケーシングお
よび減速装置の断面図である。図2は、図1の本発明の
立軸渦巻ポンプの設置構造を示す図である。図3は、図
1の筒状シャフトの下端部の構造を示す断面図である。
【0017】図1ないし図3において、第1の床10に
設けられた基礎ベース10a上に渦巻ケーシング30が
配設され、この渦巻ケーシング30の中央下部の吸込口
30aが吸込エルボと開閉弁および吸込管を介して吸込
水槽に連通されるとともに、渦巻ケーシング30の側方
の吐出口30bが流量調整弁と開閉弁および吐出管を介
して吐出水槽に連通されることは、従来のこの種の装置
と同様である。そして、以下の構造が従来と相違する。
まず、渦巻ケーシング30の吸込口30aの上方の外壁
に開口部30cが穿設される。そして、減速装置32の
ケーシング34の下端部分がこの開口部30cに水密状
態に挿入嵌合して固定され、このケーシング34の下端
部分を含んで渦巻ケーシング30の流路(渦巻状に壁面
で囲まれた流路)が完成される。このケーシング34の
底部で吸込口30aの上方に垂直方向の貫通孔34aが
穿設されるとともに、その周囲上方に向けて円筒状の軸
受軸封部34bが設けられる。そして、この軸受軸封部
34bに、セラミックスなどからなる水中軸受36を介
してポンプ軸38が回転自在に軸承される。さらに、水
中軸受36の上方にはグランドパッキン40が設けられ
て突出部が水密構造とされ、ポンプ軸38を伝わって流
路から流体が漏出するのが阻止される。ケーシング34
から渦巻ケーシング30の流路内に突出するポンプ軸3
8の下端部には、羽根車18が固定されることは勿論で
ある。そしてさらに、軸受軸封部34bの上端にこれを
閉塞するようにポンプ軸38が貫通する隔壁46が設け
られる。なお、軸受軸封部34bの上側部分でグランド
パッキン40より上方と隔壁46との間に空間部42が
形成され、この空間部42がケーシング34の外方と連
通されている。そして、ケーシング34はこの隔壁46
を含んで形成され、空間部42はその側方でケーシング
34の外方と連通するように形成されていて、空間部4
2はケーシング34の外側に相当する。また、ケーシン
グ34の下端部分の内側で軸受軸封部34bの周囲が、
潤滑油溜まり44として作用する。
【0018】さらに、ポンプ軸38には、上方から筒状
シャフト48が挿入嵌合され、軸継手50、50でポン
プ軸38とすくなくとも軸回りに相対回転しないように
連結される。この筒状シャフト48には、平歯車からな
る注油ポンプ歯車52と傘歯車からなり減速歯車列の出
力段である大歯車54が固定される。筒状シャフト48
の下端部は、隔壁46に設けたラジアル軸受56により
回転自在に軸承される。ケーシング34の上端部には、
これを閉塞するように筒状シャフト48が貫通する蓋体
58が設けられ、筒状シャフト48の中間部がこの蓋体
58に設けられたスラスト軸受60により回転自在に軸
承される。さらに、ケーシング34には、軸受部材62
により入力軸64が適宜な軸受機構により水平方向の軸
回りに回転自在に配設される。この入力軸64のケーシ
ング34内の先端部には、傘歯車からなる小歯車66が
固定され、大歯車54と噛合される。また、ケーシング
34内に、注油ポンプ歯車52に噛合する歯車の回転に
より駆動される注油ポンプ68が設けられ、その吸込管
先端が潤滑油溜まり44に溜まった潤滑油内に浸漬され
るように開口され、吐出管先端が大歯車54のギヤに向
けて潤滑油を噴射するように配設される。そして、入力
軸64に、渦巻ケーシング30が配設されたのと同じ基
礎ベース10a上に配設された駆動装置26の出力軸
が、軸継手を介して適宜に連結される。
【0019】また、筒状シャフト48の下端部は、図3
に示すごとく、その下端が隔壁62に臨み、また下端部
の内径が拡大されてポンプ軸38との間に同軸心筒状の
隙間が形成され、この隙間に同軸心状に筒状部材70が
遊嵌挿入され、この筒状部材70の下端に設けられたフ
ランジ部70aが隔壁46に固定され、筒状部材70の
下端部が隔壁46に対して水密構造とされる。
【0020】かかる構成において、駆動装置26の回転
駆動により入力軸64が回転され、小歯車66と大歯車
54のギヤ比により減速され、筒状シャフト48ととも
にポンプ軸38が回転駆動されて羽根車18による揚水
作用がなされる。そして、筒状シャフト48の回転によ
り注油ポンプ68も駆動され、潤滑油溜まり44に溜ま
った潤滑油が大歯車54に注がれて潤滑が図られる。こ
こで、潤滑油溜まり44に溜まった潤滑油は、ケーシン
グ34の下端部外側に流れる流体、すなわち渦巻ケーシ
ング30内の流路を流れる流体により冷却される。ま
た、ポンプ軸38の突出部を水密状態とするグランドパ
ッキン40により、流路内の流体が空間部42へ漏出す
るのが阻止されているが、空間部42に漏出した流体は
ケーシング34の外方に排出され、減速装置32のケー
シング34内には侵入しない。また、大歯車54に噴射
される潤滑油の一部は、筒状シャフト48を伝わって流
下するが、筒状部材70により隔壁46をポンプ軸38
が貫通する貫通孔に流れ込むようなことがなく、潤滑油
が漏出するようなこともない。
【0021】さらに、本発明の立軸渦巻ポンプは、渦巻
ケーシング30の上部外壁に減速装置32を組み付けて
いるので、従来のこの種のポンプのごとく、減速装置の
出力軸をポンプ軸に軸継手を介して連結する必要もな
い。しかも、駆動装置26を渦巻ケーシング30と同じ
第1の床10に設けた基礎ベース10a上に配設するの
で、2床構造のポンプ建屋を必要としない。なお、渦巻
ケーシング30と駆動装置26は、同じ第1の床10に
設けた異なる基礎ベースにそれぞれ配設されても良いこ
とは勿論である。
【0022】また、ポンプ軸38に対して、大歯車54
が固定された筒状シャフト48を上方から挿入嵌合し軸
継手50、50で連結して、減速装置32を組み立てる
ことができる。また、予め組み立てられた減速装置32
を、渦巻ケーシング30の開口部30cに上方から吊り
降ろして挿入嵌合して、本発明の立軸渦巻ポンプを組み
立てることもできる。
【0023】次に、本発明の第2実施例を図4を参照し
て説明する。図4は、本発明の立軸渦巻ポンプの第2実
施例の要部である渦巻ケーシングおよび減速装置の断面
図である。図4において、図1と同じ部材には同じ符号
を付けて重複する説明を省略する。
【0024】図4に示す減速装置72が、図1に示す減
速装置32の構造と相違するところは、以下の通りであ
る。この第2実施例にあっては、第1実施例のごとく筒
状シャフト48が設けられておらず、注油ポンプ歯車5
2と減速歯車列の出力段である大歯車54がポンプ軸3
8に直接的に配設固定される。また、ポンプ軸38の下
方中間部が隔壁46に設けたラジアル軸受56で回転自
在に軸承され、ポンプ軸38の上端部が蓋体58に設け
たスラスト軸受60により回転自在に軸承される。
【0025】かかる構成の第2実施例にあっては、第1
実施例に対して、筒状シャフト48および軸継手50、
50が不要であり、それだけ部品点数が少なくなる。ま
た、ポンプ軸38に、軸継手50、50を配設固定する
ための長さ寸法が不必要になり、それだけポンプ軸38
を短くすることができる。そこで、立軸渦巻ポンプ全体
の高さをより低くすることができるとともに、組立がよ
り容易である。
【0026】さらに、本発明の第3実施例を図5を参照
して説明する。図5は、本発明の立軸渦巻ポンプの第3
実施例における減速装置の潤滑油の冷却機構を説明する
図である。図5において、図1と同じ部材には同じ符号
を付けて重複する説明を省略する。
【0027】図5に示す第3実施例にあっては、入力軸
64にファン80が固定され、減速装置32のケーシン
グ34内を貫通してその一端がファン80に対向して開
口され他端が大気に開口されて空気管82、82…が配
設される。そして、ファン80とこれに対向する空気管
82、82…の一端の開口部を覆うように、空気吸込孔
が穿設された送風カバー84が設けられる。なお、空気
管82、82…は、ケーシング34内で大歯車54や小
歯車66などの邪魔にならないように配管されることは
勿論である。
【0028】かかる構成にあっては、入力軸64の回転
駆動に伴い、ファン80により空気管82、82…内を
一端開口部から他端開口部へと空気が流れ、ケーシング
34内の潤滑油が冷却される。そこで、図1に示す渦巻
ケーシング30内を流れる流体により潤滑油が冷却され
る作用に加えて、上記ファン80による送風による冷却
作用を行うならば、潤滑油をより効果的に冷却すること
ができる。なお、ファン80は、入力軸64に固定され
るものに限られず、入力軸64の回転駆動に連結されて
回転される構造であっても良い。
【0029】そしてまた、本発明の第4実施例を図6を
参照して説明する。図6は、本発明の立軸渦巻ポンプの
第4実施例の要部である渦巻ケーシングおよび減速装置
の断面図である。図6において、図1と同じ部材には同
じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0030】図6に示す第4実施例において、渦巻ケー
シング86は、吸込口86aの上方の外壁にポンプ軸3
8が垂直方向に貫通する貫通孔86bが穿設され、この
貫通孔86bの周囲上方に向けて円筒状の軸受軸封部8
6cが設けられ、ポンプ軸38が水中軸受88とグラン
ドパッキン90により回転自在かつ水密状態に軸承され
る。この渦巻ケーシング86は、それ自体で流路が完成
している。そして、渦巻ケーシング86内に突出したポ
ンプ軸38の下端部に羽根車18が固定されることは勿
論である。さらに、渦巻ケーシング86の上部の外壁の
外側に、減速装置92のケーシング94が水密状態に組
み付け固定される。ここで、渦巻ケーシング86の上部
外壁の一部が、減速装置92のケーシング94の下端部
分を形成している。また、渦巻ケーシング86にケーシ
ング94を固定する割面と同じ割面で、軸受軸封部86
cの上に連接して空間部側壁94aがOリングなどで水
密状態に組み付け固定される。この空間部側壁94a
は、ケーシング94と一体に形成される。そして、ポン
プ軸38は、空間部側壁94aの上端を閉塞するように
固定された隔壁98とケーシング94の上端を閉塞する
ように固定された蓋体100により、ラジアル軸受およ
びスラスト軸受で適宜に回転自在に軸承される。なお、
軸受軸封部86cの上側部分でグランドパッキン90よ
り上方と隔壁98との間で空間部側壁94aで部分的に
囲まれて、ケーシング94の外方と連通する空間部96
が設けられる。さらに、ポンプ軸38には平歯車からな
り減速歯車列の出力段である大歯車102が固定され
る。この大歯車102に噛合するように中間シャフト1
04に平歯車からなる中間歯車106が固定される。さ
らに、中間シャフト104に傘歯車からなる大傘歯車1
08が固定され、これに噛合するように、水平方向の軸
回りに回転自在に配設された入力軸64に、傘歯車から
なる小傘歯車110が固定される。中間シャフト104
および入力軸64は、適宜に軸承されて、回転自在であ
ることは勿論である。そして、中間シャフト104に注
油ポンプ112が連結され、その吸込管先端がケーシン
グ94内で渦巻ケーシング86の上部外壁上に溜まった
潤滑油内に浸漬して開口され、吐出管先端が大歯車10
2のギヤに向けて潤滑油を噴射するように配設されてい
る。
【0031】かかる構成にあっては、入力軸64の回転
駆動に伴い、中間シャフト104が回転され、さらにポ
ンプ軸38が回転されて、羽根車18が回転駆動され
る。そして、この第4実施例にあっては、従来と同様な
形状の渦巻ケーシング86の上部外壁上に、減速装置9
2を組み付けたものである。なお、軸受軸封部86c
は、渦巻ケーシング86とは別体に構成し、これを水密
状態に固定しても良い。この渦巻ケーシング86と別体
の軸受軸封部86cは、空間部側壁94aと一体にケー
シング94と一体に形成されても良い。また、減速装置
92の減速歯車列は、2段階で減速するので、その減速
比を適宜に設定し易い。
【0032】なお、上記実施例において、減速装置3
2、72、92のケーシング34、94は鋳造により形
成されたものであるが、これに限られず、ケーシングを
鋼板の溶接により形成して、これを渦巻ケーシング3
0、86の上部外壁に組み付けても良い。また、減速装
置32、72、92のケーシング34、94が、渦巻ケ
ーシング30、86と一体に鋳造されたものであっても
良い。さらに、減速装置32、72、92の減速歯車列
は、上記実施例に限られず、水平方向に配設される入力
軸64と垂直方向に配設されるポンプ軸38が適宜に噛
合連結されれば、いかなる減速のための歯車列で構成さ
れても良い。そして、垂直方向のポンプ軸38に対し
て、入力軸64は水平方向に突出していれば良く、実施
例のごとく吐出し方向と反対側に突出するものに限られ
ず、吐出し方向と反対側であるが横にずれて平行に突出
されても良く、また吐出し方向と所定の角度で交叉する
方向に突出されていても良い。そしてさらに、空間部4
2、96は、グランドパッキン40、90による水密構
造にも係わらずにポンプ軸38を伝わって流路から流体
が漏れ出たときに、その流体が減速装置32、72、9
2のケーシング34、94内に侵入せずに外方に排出さ
れれば良く、その形状は上記実施例に限られるものでな
く、また空間部42、96と外方を連通する構造はいか
なるものであっても良い。さらにまた、ポンプ軸38の
突出部を水密構造とするには、グランドパッキン40、
90に限られず、別の成形パッキンやメカニカルシール
さらにはラビリンスパッキンなどの適宜なパッキン手段
が用いられても良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の立軸渦巻
ポンプは構成されているので、以下のごとき格別な効果
を奏する。
【0034】請求項1および2記載のいずれの立軸渦巻
ポンプにあっても、減速装置を渦巻ケーシングの外壁に
付設するので、立軸渦巻ポンプの全体の設置高さが低い
ものとなる。そこで、組み立てが容易である。
【0035】請求項3記載の立軸渦巻ポンプにあって
は、減速装置を製造工場で予め組み立て、現場に据え付
けられた渦巻ケーシングにこの減速装置を上方から吊り
降ろして組み立てることができ、現場での据え付け作業
を大幅に少なくすることができる。
【0036】請求項4記載の立軸渦巻ポンプにあって
は、減速装置に連結した駆動装置を、渦巻ケーシングと
同じ床に配設するので、従来のごとき2床構造のポンプ
建屋を必要とせず、それだけポンプ建屋の建築費用が安
価なものとなる。
【0037】請求項5記載の立軸渦巻ポンプにあって
は、パッキングにも係わらずポンプ軸を伝わって流路か
ら流体が空間部に漏れ出しても、その流体は外方に排出
され、減速装置のケーシング内に侵入することがない。
もって、減速装置の機械的な信頼性を高いものとするこ
とができる。
【0038】請求項6記載の立軸渦巻ポンプにあって
は、減速装置のケーシング内でその下端部分に潤滑油が
溜まり、このケーシングの下端部分が渦巻ケーシング内
を流れる流体により冷却されので、潤滑油も冷却され
る。そこで、潤滑油の冷却装置を付帯設備として設ける
必要がない。
【0039】請求項7記載の立軸渦巻ポンプにあって
は、減速装置のケーシング内で潤滑油が渦巻ケーシング
の外壁に接して流下しまたは溜まるので、渦巻ケーシン
グ内を流れる流体により潤滑油も冷却される。そこで、
潤滑油の冷却装置を付帯設備として設ける必要がない。
【0040】請求項8記載の立軸渦巻ポンプにあって
は、減速装置のケーシング内を通過する空気管内をファ
ンによる送風が流通するので、この空気によりケーシン
グ内の潤滑油が冷却される。
【0041】請求項9記載の立軸渦巻ポンプにあって
は、減速装置の減速歯車列の出力段の歯車をポンプ軸に
固定するので、従来装置のごときポンプ軸と減速装置の
出力軸を軸継手などを介して連結するものに比べて、部
品点数が少なく、それだけ組み付けが容易である。
【0042】請求項10記載の立軸渦巻ポンプにあって
は、ポンプ軸に対して、出力段の歯車を固定した筒状シ
ャフトを上方から吊り降ろして挿入嵌合しさらに連結し
て組み付けることができ、減速装置の組立が容易であ
る。そこで、予め製造工場などで渦巻ケーシングに減速
装置のケーシングおよびポンプ軸などを組み付け、これ
を現場に据え付け、その後で、据え付け現場で筒状シャ
フトをポンプ軸に組み付けて減速装置の組立を完了させ
るならば、据え付け現場における作業を大幅に少なくす
ることができ、作業効率を高いものとすることができ
る。
【0043】請求項11記載の立軸渦巻ポンプにあって
は、筒状シャフトを伝わって下に滴下する潤滑油が、筒
状部材により隔壁を貫通するポンプ軸を伝わって減速装
置のケーシング外に漏出することがなく、潤滑油が外部
に漏れて減少する虞がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立軸渦巻ポンプの第1実施例の要部で
ある渦巻ケーシングおよび減速装置の断面図である。
【図2】図1の本発明の立軸渦巻ポンプの設置構造を示
す図である。
【図3】図1の筒状シャフトの下端部の構造を示す断面
図である。
【図4】本発明の立軸渦巻ポンプの第2実施例の要部で
ある渦巻ケーシングおよび減速装置の断面図である。
【図5】本発明の立軸渦巻ポンプの第3実施例における
減速装置の潤滑油の冷却機構を説明する図である。
【図6】本発明の立軸渦巻ポンプの第4実施例の要部で
ある渦巻ケーシングおよび減速装置の断面図である。
【図7】従来の立軸渦巻ポンプを設置したポンプ場の構
造図である。
【符号の説明】
10 第1の床 12、30、86 渦巻ケーシング 12a、30a、86a 吸込口 18 羽根車 24、32、72、92 減速装置 26 駆動装置 28、38 ポンプ軸 30c 開口部 34、94 ケーシング 34a、86b 貫通孔 34b、86c 軸受軸封部 40、90 グランドパッキン 42、96 空間部 44 潤滑油溜まり 46、98 隔壁 48 筒状シャフト 50 軸継手 54、102 大歯車 58、100 蓋体 62 軸受部材 64 入力軸 70 筒状部材 70a フランジ部 80 ファン 82 空気管
フロントページの続き Fターム(参考) 3H022 AA01 BA01 CA43 DA02 DA07 3H034 AA01 AA11 BB01 BB07 BB16 CC03 DD08 DD28 DD30 EE03 EE05 EE12

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 渦巻ケーシング内に羽根車を収容し、こ
    の渦巻ケーシングよりポンプ軸が突出する立軸渦巻ポン
    プにおいて、前記渦巻ケーシングの外壁に減速装置を付
    設し、前記渦巻ケーシングから突出する前記ポンプ軸と
    前記減速装置を連結して構成したことを特徴とする立軸
    渦巻ポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の立軸渦巻ポンプにおい
    て、前記渦巻ケーシングの外壁にこれと一体的に前記減
    速装置のケーシングを付設して構成したことを特徴とす
    る立軸渦巻ポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の立軸渦巻ポンプにおい
    て、前記渦巻ケーシングの吸込口の上部外壁に開口部を
    穿設し、前記減速装置のケーシングの下端部分を前記開
    口部に挿入嵌合し、前記ケーシングの下端部分を含んで
    前記渦巻ケーシングの流路が完成するように構成したこ
    とを特徴とする立軸渦巻ポンプ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の立軸渦巻ポンプにおい
    て、前記減速装置の入力軸を水平方向に突出させてこれ
    に駆動装置を連結し、この駆動装置と前記渦巻ケーシン
    グを同じ床に配設して構成したことを特徴とする立軸渦
    巻ポンプ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の立軸渦巻ポンプにおい
    て、前記ポンプ軸をパッキングで突出部を水密構造と
    し、さらにその上方に設けた隔壁を貫通させ、前記パッ
    キングと前記隔壁の間に空間部を形成し、前記隔壁を含
    んで前記減速装置のケーシングを形成し、前記空間部を
    その側方で外方と連通するように構成したことを特徴と
    する立軸渦巻ポンプ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の立軸渦巻ポンプにおい
    て、前記渦巻ケーシングの上部外壁の一部を前記減速装
    置のケーシングの下端部分で形成し、前記減速装置の潤
    滑油がこのケーシングの下端部分に溜まるように構成し
    たことを特徴とする立軸渦巻ポンプ。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の立軸渦巻ポンプにおい
    て、前記渦巻ケーシングの上部外壁の一部で前記減速装
    置のケーシングの下端部分を形成し、前記減速装置の潤
    滑油がこのケーシング内で前記渦巻ケーシングの上部外
    壁に接して流下しまたは溜まるように構成したことを特
    徴とする立軸渦巻ポンプ。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の立軸渦巻ポンプにおい
    て、前記減速装置のケーシング内を通過して両端開口部
    が大気に開放される空気管を設け、前記減速装置の入力
    軸にファンを固定または連結し、前記ファンによる送風
    が前記空気管内を一端開口部から他端開口部へ流れるよ
    うに構成したことを特徴とする立軸渦巻ポンプ。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の立軸渦巻ポンプにおい
    て、前記渦巻ケーシングの外壁から突出する前記ポンプ
    軸に、前記減速装置の減速歯車列の出力段の歯車を固定
    配設して構成したことを特徴とする立軸渦巻ポンプ。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の立軸渦巻ポンプにおい
    て、前記減速装置の減速歯車列の出力段の歯車を筒状シ
    ャフトに固定配設し、この筒状シャフトを前記ポンプ軸
    に上方から挿入嵌合させるとともに連結して構成したこ
    とを特徴とする立軸渦巻ポンプ。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の立軸渦巻ポンプにお
    いて、前記ポンプ軸は隔壁を貫通し、この隔壁を含んで
    前記減速装置のケーシングを形成し、前記筒状シャフト
    の下端を前記隔壁に臨ませるとともに前記ポンプ軸との
    間に同軸心筒状の隙間を形成し、この隙間に同軸心状で
    筒状部材を遊嵌挿入するとともにその下端部を前記隔壁
    に水密構造に固定配設して構成したことを特徴とする立
    軸渦巻ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11193799A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Chubu Regional Constr Bureau Ministry Of Constr 立軸ポンプ
JP2008111487A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社 動力伝達構造

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