JP2000310430A - 洗浄水飛散防止具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置が簡便で、あらゆるサイズのエアコン室
内機にも対応できる天カセ用洗浄シートの提供を目的と
する。 【解決手段】 排水パイプを兼ねた支柱の上端に、上方
に拡開する開閉自在の骨組を構成し、その上に防水シー
トを張るとともに、支柱の下方に脚部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エアコンの天井埋込型
室内機を洗浄作業する際に、洗浄液や排水などが周囲に
飛散するのを防止するとともに排水をバケツ等に回収す
る器具である。

【０００２】

【従来の技術】従来、エアコンの天井埋込型室内機の洗
浄作業時に使用する洗浄用シート（一般的呼称）は、四
角垂状のシートを室内機の下に吊り下げて作業するのが
ほとんどである。この洗浄用シートを取付ける際には脚
立を利用し、シートの四隅を止めなければならず、又、
大型サイズの取付けには複数の人手がかかる。さらに連
続で何台も洗浄する時には取付け・取外しの繰返しが面
倒である。その上、エアコン室内機のサイズに合わせて
数枚の洗浄用シートが必要であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の問題
である洗浄用シートの取付け・取外しを簡便にし、か
つ、どのようなサイズの天井埋込型室内機にも、対応で
きる器具を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、傘状の骨組み
において、排水パイプを兼ねた伸縮自在の支柱６の上端
に取付けた外骨２が適宜の角度で上方に、かつ、開口部
が方形状に拡開してその外骨２の上に沿って全面に防水
シート１を張るとともに、防水シート１の中央部と支柱
６の上端部との取付け部分に排水孔を設け、支柱６の下
方に脚部１２を取付ける手段を講じたものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。傘状の骨組みにおいて、支柱６は排
水パイプを兼ねた内管６ａと外管６ｂで伸縮自在に構成
し、固定用レバー８の操作により任意の位置で内管６ａ
を固定可能としたものである。その支柱６ａの上端に外
骨を支持する部品４を介して適宜の本数の外骨２を取付
け、外骨２と内骨３によって連結された内骨を支持する
部品５を上下動することにより、外骨２が開閉する構造
である。その外骨２が適宜の角度で上方に、かつ、開口
部が長方形状に拡開する適宜の長さの外骨２と内骨３で
構成し、さらに、内骨を支持する部品５も固定用レバー
７の操作で任意の位置で固定可能としたものである。な
お、図示例の支柱は２本で構成されているが、任意の本
数でも同効である。又、外骨２の開口形状は正方形でも
同等の効果が得られるが、洗浄作業対象物の形状、及び
取り付け場所等からして長方形がより好適である。さら
に、図示例のレバー７及び８はネジ込式等任意の固定方
法でも同効である。

【０００６】長方形状に拡開した外骨２の上に沿って全
面に防水シート１を張り、その防水シート１の中央部と
支柱６ａの上端部は、シート押え部品９で接合する。そ
の接合部は、図２に示すように支柱６ａの上端は上方が
拡開したフレア状とし、シート押え部品９も同様に、上
方が拡開した同勾配のフレア状周縁を有する中空体で接
合して排水口を形成する。図示例のシート押え部品９は
ネジ込式としたが、フレア状であれば任意の接合方法で
も同効である。又、支柱６ａの上端部のフレア状も外骨
を支持する部品４の上部をフレア状にしても同効であ
る。防水シート１は洗浄箇所が見通せる透明なビニール
等適宜の素材で形成し、洗浄機のノズルを挿入するファ
スナー付挿入口１１を設けてある。支柱６ｂの下方には
バケツ等の容器が置ける適宜の高さの脚部１２を設け、
支柱６を回動自在に固定する。支柱６ｂの下方先端部に
ホース接続部６ｃを有し、排水用ホースを接続すること
も可能である。

【０００７】外骨２は外骨先部を固定する部品１０の箇
所で外骨先部２ｂを外骨元部２ａの上に折り畳み可能で
ある。図１で例示した外骨２は、外骨元部２ａと外骨先
部２ｂが直線状であるが、外骨先部を固定する部品１０
の形状を適宜の角度で仰角に屈曲させることにより、図
３に示す如く外骨先部２ｂを外骨元部２ａに対して適宜
の角度で仰角に固定させると、より好適である。このよ
うな構成であるからして、エアコンの洗浄作業のみなら
ず、天井に取付けてある照明器具、換気扇等の清掃にも
利用でき、又、天井板の穴開け加工等の切り屑の飛散防
止にも利用可能である。

【０００６】

【発明の効果】以上に述べたように本発明は、前述の構
造により洗浄用シートの設置が傘を開く如く容易にな
り、又、連続で複数台の室内機を洗浄する際にも、その
設置状態のままで場所を移動するだけで使用可能とな
る。さらに、外骨の開き加減と外骨を折畳むことを併用
することにより、あらゆるサイズの室内機にも対応で
き、使用後は傘を閉じる如く後始末が容易である。

【０００７】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態の全体斜視図である。

【図２】本発明の実施形態の要部断面図である。

【図３】本発明の外骨先部を固定する部品箇所拡大図で
ある。

【符号の説明】 １ ……… 防水シート ２ ……… 外骨 ２ａ……… 外骨元部 ２ｂ……… 外骨先部 ３ ……… 内骨 ４ ……… 外骨を支持する部品 ５ ……… 内骨を支持する部品 ６ ……… 支柱 ６ａ……… 支柱内管 ６ｂ……… 支柱外管 ６ｃ……… ホース接続部 ７ ……… 固定用レバー ８ ……… 固定用レバー ９ ……… シート押え部品 １０……… 外骨先部を固定する部品 １１……… ノズル挿入口 １２……… 脚部

フロントページの続き (72)発明者 森澤 克文 宮城県黒川郡富谷町東向陽台１丁目13番29 号 Ｆターム(参考） 3L051 BJ10

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 傘状の骨組みにおいて、排水パイプを兼
   ねた伸縮自在の支柱６の上端に、外骨を支持する部品４
   を介して取付けた外骨２が適宜の角度で上方に、かつ、
   開口部が方形状に拡開してその外骨２の上に沿って全面
   に防水シート１を張るとともに、防水シート１の中央部
   と支柱６の上端部との取付け部分に排水孔を設け、支柱
   ６の下方に脚部１２を有することを特徴とする洗浄水飛
   散防止具。