JP2000308360A - ソフトスイッチングインバータ回路 - Google Patents

ソフトスイッチングインバータ回路

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JP2000308360A
JP2000308360A JP2000034008A JP2000034008A JP2000308360A JP 2000308360 A JP2000308360 A JP 2000308360A JP 2000034008 A JP2000034008 A JP 2000034008A JP 2000034008 A JP2000034008 A JP 2000034008A JP 2000308360 A JP2000308360 A JP 2000308360A
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arm
switching
switching element
parallel
diode
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JP2000034008A
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Hiroo Fuma
弘雄 夫馬
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中点電位を必要とせずにスイッチング素子を必
要な自由度で切り換える。 【解決手段】アームa,b,c及び補助アームfをバッ
テリBと並列に接続し、アームa,b,cの各中点を双
方向スイッチ及びコイルを介して補助アームfの中点に
接続する。アームの中点電位がグラウンドレベルからバ
ッテリ電圧になるようにアームのスイッチング素子を切
り換えた後、補助アームの中点電位がバッテリ電圧から
グラウンドレベルになるように補助アームのスイッチン
グ素子を切り換え、コイル電流の回生が生じるように補
助アームを切り換えた後、コイル電流がゼロになったと
きに双方向スイッチを切り換える等によって切り換えを
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトスイッチン
グインバータ回路に係り、特に、中点電位を必要とせ
ず、主電流回路と直列にスイッチを配置する必要がな
く、各アームの切り替え自由度を必要程度有し、かつコ
イルを1つのみ備え、中点電位の変動の除去及びインバ
ータ損失の低減を両立させたソフトスイッチングインバ
ータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
ソフトスイッチングインバータ回路で、各アーム毎に切
り替えが可能かまたは切り替え可能に近い回路として、
図2に示す中点電位を利用した補助共振転流ポール型ソ
フトスイッチング回路が知られている(例えば、IEEE t
rans. indust. appl. vol.45,No.2 1998 p200)。
【0003】このソフトスイッチング回路は、スイッチ
ングSW、ダイオードD及びコンデンサCからなる1対
の並列回路を直列接続して構成されると共に、直流から
変換される交流の相数分の個数設けられたアームを備え
ている。各アームの両端は直流電源Bに接続され、各ア
ームの中点は負荷であるモータMに接続されると共に、
各々コイルL、及び一対のダイオードd及び一対のスイ
ッチSを備えたスイッチ回路を介して直流電源Bの中点
に接続されている。
【0004】しかしながら、上記中点電位を用いたイン
バータ回路では、直流電源Bの中点を用いた中点電位の
設定が必要であり、直流電源の中点電位に変動が生じた
場合に回路動作に問題が生じる。また、コイルLが交流
の相数分必要であるので、コストが高くなると共にイン
バータ回路の容量が増大するという問題があった。な
お、直流電源に代えて容量が大きなコンデンサを用いて
中点電位を設定する場合も同様である。
【0005】また、図3に示すように、双方向スイッチ
を用いたΔ型ソフトスイッチングインバータ回路も提案
されている。この回路は、各アームの中点同士をコイル
Lと双方向スイッチ10を直列接続した直列回路で接続
している。また、各アームの中点には、モータMが接続
されている。
【0006】しかしながら、双方向スイッチを用いたΔ
型インバータ回路で3相モータMを駆動した場合には、
制御に不必要な切り換えが生じることから制御が複雑化
するのみならず、損失の増大が生じるという問題があ
る。また、3相の場合コイルが3個必要であるので、コ
ストが高くなると共にコイルによってインバータ回路の
容量が増大するという問題がある。
【0007】なお、他の回路構成のインバータ回路も存
在するが、共振電流の増大や主電流回路に直列にトラン
ジスタで構成されたスイッチング素子を配置することに
よる損失の増大が問題となる。
【0008】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、中点電位を必要とせず、主電流回路と直列
にスイッチを配置する必要がなく、各アームの切り換え
自由度を必要程度有し、かつコイルを1つのみにするこ
とができるソフトスイッチンッグインバータ回路を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明ソフトスイッチングインバー
タ回路は、スイッチング素子、ダイオード及びコンデン
サからなる1対の並列回路を直列接続して直流電源に対
して並列に接続され、並列回路間の中点に負荷が接続さ
れると共に直流から変換される交流の相数に応じて配置
されたアームと、スイッチング素子及びダイオードで構
成され、各々の一端が各アームの中点に接続されかつ他
端が共通に接続された複数の双方向スイッチと、スイッ
チング素子、ダイオード及びコンデンサからなる1対の
並列回路を直列接続して構成されかつ前記アームと並列
に接続された単一の補助アームと、一端が双方向スイッ
チの共通接続部に接続されると共に他端が補助アームの
並列回路間の中点に接続された単一のコイルと、を含ん
で構成したものである。
【0010】前記アームは、直流電源に対して並列に接
続されており、各アームの中点には、他端が共通に接続
された複数の双方向スイッチの一端が接続されている。
また、アームと並列に補助アームが接続されており、双
方向スイッチの共通接続部が単一のコイルを介して補助
アームの中点に接続されている。
【0011】このため、直流電源の中点への接続がない
ので中点電位を必要とせず、また、主電流回路と直列に
スイッチを配置する必要がなく、各アームの切り換え自
由度を必要程度有し、かつコイルを1つのみにすること
ができる。
【0012】また、請求項2記載の発明のように、前記
アームは、2つ配置されると共に、それぞれの並列回路
間の中点に3相負荷のうちの2相がそれぞれ接続され、
前記単一の補助アームは、直列に接続された1対の並列
回路間の中点に前記3相負荷の残りの1相が接続されて
いるようにしてもよい。
【0013】請求項3記載の本発明ソフトスイッチング
インバータ回路は、スイッチング素子、ダイオード及び
コンデンサからなる1対の並列回路を直列接続して直流
電源に対して並列に接続され、並列回路間の中点に負荷
が接続されると共に直流から変換される交流の相数に応
じて配置されたアームと、スイッチング素子及びダイオ
ードを並列に接続した交流の相数と同数の第1の双方向
スイッチと、スイッチング素子及びダイオードを並列に
接続した単一の第2の双方向スイッチとを備え、各第1
の双方向スイッチのダイオードのアノードが前記各アー
ムの中点にそれぞれ接続され、各第1の双方向スイッチ
及び第2の双方向スイッチのダイオードのカソードが互
いに接続された双方向切換手段と、スイッチング素子、
ダイオード及びコンデンサからなる1対の並列回路を直
列接続して構成されかつ前記アームと並列に接続された
単一の補助アームと、一端が前記第2の双方向スイッチ
のダイオードのアノードに接続されると共に他端が補助
アームの並列回路間の中点に接続された単一のコイル
と、を含んで構成したものである。
【0014】本発明の双方向切換手段は、第2の双方向
スイッチのスイッチング素子をオンにするだけで、各ア
ームの中点の電流を、各第1の双方向スイッチを介して
補助アームに流す。
【0015】このため、本発明では、負荷の各相に対す
る所定のスイッチング動作を同時に行うことができ、こ
の結果インバータ損失を低減し、さらに回路構成を簡易
にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のソ
フトスイッチングインバータ回路の実施の形態について
詳細に説明する。
【0017】本実施の形態は、3相のインバータ回路に
本発明を適用したもので、図1に示すように、直流電源
であるバッテリに対して並列に接続された3つのアーム
a,b,cを備えている。
【0018】アームaは、トランジスタで構成されたス
イッチング素子Sw1、ダイオードD1及びコンデンサ
C1を並列接続して構成された並列回路と、トランジス
タで構成されたスイッチング素子Sw2、ダイオードD
2及びコンデンサC2を並列接続して構成された並列回
路と、を直列接続して構成されている。同様に、アーム
bは、トランジスタで構成されたスイッチング素子Sw
3、ダイオードD3及びコンデンサC3を並列接続して
構成された並列回路と、トランジスタで構成されたスイ
ッチング素子Sw4、ダイオードD4及びコンデンサC
4を並列接続して構成された並列回と、を直列接続して
構成され、アームcは、トランジスタで構成されたスイ
ッチング素子Sw5、ダイオードD5及びコンデンサC
5を並列接続して構成された並列回路と、トランジスタ
で構成されたスイッチング素子Sw6、ダイオードD6
及びコンデンサC6を並列接続して構成された並列回路
と、を直列接続して構成されている。
【0019】アームaの中点は、トランジスタで構成さ
れたスイッチング素子Sw7,Sw8及びダイオードD
7,D8で構成された双方向スイッチを介して単一のコ
イルLaの一端に接続され、アームbの中点は、トラン
ジスタで構成されたスイッチング素子Sw9,Sw10
及びダイオードD9,D10で構成された双方向スイッ
チを介してコイルLaの一端に接続され,アームcの中
点は、トランジスタで構成されたスイッチング素子Sw
11,Sw12及びダイオードD11,D12で構成さ
れた双方向スイッチを介してコイルLaの一端に接続さ
れている。これによって、双方向スイッチは、一端がア
ームの中点の各々に接続され、かつ他端が共通接続され
る。また、各アームa,b,cの中点には負荷であるモ
ータMが接続されている。
【0020】また、アームa,b,cに対して並列に、
トランジスタで構成されたスイッチング素子Sw13、
ダイオードD13及びコンデンサC7を並列接続して構
成された並列回路と、トランジスタで構成されたスイッ
チング素子Sw14、ダイオードD14及びコンデンサ
C8を並列接続して構成された並列回路と、を直列接続
して構成された単一の補助アームfが接続されている。
コイルLaの他端は、補助アームfの中点に接続されて
いる。
【0021】各スイッチング素子Sw1〜Sw14は、
オンオフ可能に制御回路12に接続されている。また、
アームa,b,cに対して並列にバッテリVbattが
接続されている。上記のように、本実施の形態では中点
電位は設けられていないので、中点電位の変動による影
響を受けることはない。また、コイルLa及び補助アー
ムfの数は1つであるため、コスト高になることはな
く、インバータ容量の小型化を図ることができる。
【0022】本実施の形態では、各アームをアーム毎に
自由に切り換えることができないため、中点電位を用い
る構造の従来のインバータ回路と比較して切り換え自由
度は低下する。しかしながら、実際の制御は図4に示す
三角形の3頂点を時間制御で切り換える方法で実質的に
従来のインバータ回路と同じ制御で切り換えることがで
き、双方向スイッチを用いた従来のΔ型と比較すると切
り換え回数の大幅な低減が可能となる。
【0023】以下、3相の場合の制御回路12による切
り換え制御方法について説明する。
【0024】本実施の形態では、各アームを自由に切り
換えることができないため、3相のベクトル制御方法と
しては図4に示す三角形の3頂点を切り換える方法とな
る。なお、図4では高圧側を1、グランド側を0で表示
してある。この方法は、三角波比較PWM方式と同じか
または近い制御方法となる。具体的な切り換え方法の一
例は、(0,0,0)、(1,1,0)、(0,0,
0)、(1,0,0)、(0,0,0)の順の切り換え
制御方法となるが、実際には全ての三角形が使用されて
切り換えられる。従って、(0,0,0)あるいは
(1,1,1)を基準とした切り換え制御方法となる
が、通常は(0,0,0)を基準とした制御になる。
【0025】従って、切り換え方法としては、(0,
0,0)、(1,1,0)、(0,0,0)のような2
端子の切り換え、または(0,0,0)、(1,0,
0)、(0,0,0)のような1端子の切り換えの組み
合わせになる。なお、切り換え開始時には補助アームf
の中点電位VdはVbattとしておく。
【0026】次に、1端子を切り換える場合について具
体的に説明する。切り換えアームをスイッチング素子S
w2がオンになっているアームaとすると、まず、双方
向スイッチのスイッチング素子Sw7をオンにして、電
位Vd(=Vbatt)の補助アームfの中点からコイ
ルLaを介して電流を流す。ただし、コイルLaに流れ
る電流iLaは、補助アームfの中点からスイッチング
素子Sw7へ流れる方向を正とする。
【0027】基準電流をΔI(>0),アームaに流れ
る電流をiaとして、iLa>ΔIかつiLa>iaに
なったときにアームaのスイッチング素子Sw2をオフ
する。すると、アームaの中点電位Vaは、コンデンサ
C1,C2が充放電することにより、グラウンドレベル
から上昇を開始し、バッテリBの電圧Vbattと同じ
になる。そこで、補助アームfのスイッチング素子Sw
13をオフにすると、コイルLaに流れる電流iLaに
よりコンデンサC7,C8が充放電することにより、補
助アームfの中点電位Vdは、バッテリ電圧Vbatt
から下降を開始し、グラウンドレベルになる。そこで、
補助アームfのスイッチング素子Sw14をオンにする
と、コイル電流の回生が始まる。そして、コイル電流が
ゼロになるとダイオードD7が逆バイアスされるので、
スイッチング素子Sw7をオフにする。これによって、
(0,0,0)から(1,0,0)への切り換えが終了
する。
【0028】(0,0,0)から(1,0,0)への切
り換えが終了した状態で、必要な時間保持した後、
(1,0,0)から(0,0,0)への切り換えを行
う。
【0029】次に、(1,0,0)から(0,0,0)
への切り換えについて具体的に説明する。スイッチング
素子Sw8をオンし、アームaの中点からスイッチング
素子Sw8及びコイルLaを介してマイナス方向の電流
iLaの通電を開始し、−iLa>ΔIかつ−iLa+
ia>0となったときにスイッチング素子Sw1をオフ
にする。これによって、コイルに流れる電流によりコン
デンサC1,C2の充放電が生じ、アームaの中点の電
位Vaがバッテリ電圧Vbattから下降を開始し、グ
ラウンドレベルになる。そこで、スイッチング素子Sw
2をオンにし、続いて補助アームfのスイッチング素子
Sw14をオフにすると、補助アームfの中点電位Vd
はグランドレベルから上昇を開始しバッテリ電圧Vba
ttに達する。そこで、スイッチング素子Sw13をオ
ンにし回生によりコイルLaに流れる電流iLaがゼロ
になるまで待つ。コイル電流iLaがゼロになるとダイ
オードD8が逆バイアスされるので、スイッチング素子
Sw8をオフにする。これによって、(1,0,0)か
ら(0,0,0)への切り換えが終了する。
【0030】以上によって、(0,0,0),(1,
0,0),(0,0,0)の切り換えが順に行われる。
【0031】次に、2端子を切り換える場合について図
5〜図9を参照して具体的に説明する。まず、(0,
0,0)から(1,1,0)へ切り換える場合について
説明する。まず、スイッチング素子Sw7及びスイッチ
ング素子Sw9をオンにした図5の状態から、iLa>
ΔIかつiLa>ia+ib(ibはアームbを流れる
電流である)を満足したときに図6に示すように、スイ
ッチング素子Sw2及びスイッチング素子Sw4をオフ
にする。なお、δI>0としてia<−δIまたはib
<−δIの場合にはiLa>ΔIかつiLa>ia及び
iLa>ibを満足したときに、スイッチング素子Sw
2及びスイッチング素子Sw4をオフにする。
【0032】そうすると、アームaの中点電位Vaは、
コンデンサC1,C2が充放電することにより、また、
アームbの中点電位Vbは、コンデンサC3,C4が充
放電することにより、グラウンドレベルから上昇を開始
し、各々バッテリ電圧Vbattと同じになる。そこ
で、中点電位Va,Vbがバッテリ電圧Vbattにな
った時点で、図7に示すようにアームaのスイッチング
素子Sw1及びアームbのスイッチング素子Sw3を各
々オンにする。
【0033】上記の状態で補助アームfのスイッチング
素子Sw13をオフにすると、コイルLaに流れる電流
iLaによりコンデンサC7,C8が充放電することに
より、補助アームfの中点電位Vdは、バッテリ電圧V
battから下降を開始し、グラウンドレベルになる。
そこで、補助アームfのスイッチング素子Sw14をオ
ンにすると、図8に示すようにコイル電流iLaの回生
が始まる。そして、コイル電流がゼロになるとダイオー
ドD7,D9が逆バイアスされるので、図9に示すよう
にスイッチング素子Sw7,Sw9をオフにする。これ
によって、(0,0,0)から(1,1,0)への切り
換えが終了する。
【0034】次に、(1,1,0)から(0,0,0)
へ切り換える場合について説明する。まず、スイッチン
グ素子Sw8及びスイッチング素子Sw10をオンに
し、−iLa>ΔIかつ−iLa−ia−ib>0を満
足したときに、スイッチング素子Sw1及びスイッチン
グ素子Sw3をオフにする。なお、ia>δIまたはi
b>δIの場合には−iLa>ΔIかつ−iLa−ia
>0及び−iLa+ib>0を満足したときに、スイッ
チング素子Sw1及びスイッチング素子Sw3をオフに
する。
【0035】そうすると、アームaの中点電位Va及び
アームbの中点電位Vbは、各々バッテリ電圧Vbat
tから下降しグラウンドレベルになるので、グラウンド
レベルになったところでスイッチング素子Sw2,Sw
4を各々オンにする。
【0036】上記の状態で補助アームfのスイッチング
素子Sw14をオフにすると、コイルLaに流れる電流
iLaによりコンデンサC7,C8が充放電することに
より、補助アームfの中点電位Vdは、グラウンドレベ
ルから上昇を開始し、バッテリ電圧Vbattになる。
そこで、補助アームfのスイッチング素子Sw13をオ
ンにすると、コイル電流の回生が始まる。そして、コイ
ル電流がゼロになるとダイオードD8,D10が逆バイ
アスされるので、スイッチング素子Sw8,Sw10を
オフにする。これによって、(1,1,0)から(0,
0,0)への切り換えが終了する。
【0037】以上は(0,0,0)、(1,0,0)、
(1,1,0)の切り換えについて説明したが、他の三
角形の頂点の場合にも同じように切り換えが可能とな
り、このような電圧ベクトルの制御により3相モータの
制御が可能となる。
【0038】なお、前述のソフトスイッチングインバー
タ回路は、各アームに対して同一の機能を有する素子を
1つにまとめることによって、例えば図10に示すよう
に、簡単な回路構成にしてもよい。具体的には、スイッ
チング素子Sw8、Sw10、Sw12をスイッチング
素子Swaとして1つにまとめ、さらに、ダイオードD
7、D9、D11をダイオードDaとして1つにまとめ
ている。
【0039】このとき、ダイオードDaとスイッチング
素子Swaは、第2の双方向スイッチとして、並列に接
続される。また、スイッチング素子Sw7とダイオード
D8、スイッチング素子Sw9とダイオードD10、ス
イッチング素子Sw11とダイオードD12は、第1の
双方向スイッチとして、それぞれ並列に接続される。
【0040】ダイオードD8、D10、D12のカソー
ドは、ダイオードDaのカソードに接続される。ダイオ
ードD8、D10、D12のアノードは、それぞれアー
ムa、アームb、アームcの中点に接続される。一方、
ダイオードDaのアノードは、コイルLaに接続され
る。
【0041】このような構成により、前記ソフトスイッ
チングインバータ回路は、スイッチング素子Swaをオ
ンするだけで、スイッチング素子Sw8、Sw10、S
w12を同時にオンするのと同様の効果を得ることがで
きる。すなわち、各アームの中点を電位を、同時に一括
して高圧側からグランド側に切り換えることができる。
なお、このスイッチング素子Swaをオンする動作は、
(0、0、0)ベクトルに切り換える際の基本動作であ
る。
【0042】この結果、各アームの中点電位を高圧側か
らグランド側に切り換える際において、各スイッチング
素子Swの切換タイミングのずれによって補助アームf
にインバータ損失が生じるのを防止することができる。
さらに、簡単な回路構成にすることによって、コストを
抑制することもできる。
【0043】なお、上記では、3相モータの切り換えに
ついて説明したが、本発明は2相、4相の場合もアーム
の数の調整のみで、対応することができる。
【0044】2相の場合のインバータ回路は、図11に
示すように、3相の場合のインバータ回路から、アーム
及び双方向スイッチを1つずつ除去して(例えば、アー
ムc、及びスイッチング素子Sw11,Sw12とダイ
オードD11,12とからなる双方向スイッチ)、アー
ム及び双方向スイッチを2つとし、各アームの中点を双
方向スイッチを介してコイルLaに接続したものであ
る。
【0045】このようなソフトスイッチングインバータ
回路は、2相の場合のときに用いるのが好ましいが、補
助アームfを主アームとして使用すれば3相の場合にも
用いることができる。この場合、3相負荷のうちの2相
についてはそれぞれ各アームの中点に接続し、3相負荷
のうちの残りの1相については補助アームfの中点に接
続すればよい。このとき、図12に示すような電圧ベク
トル間で切り換えをすることができる。つまり、すべて
の電圧ベクトルをとることが可能であることから、3相
負荷にも適用することができる。
【0046】なお、このソフトスイッチングインバータ
回路は、(0、0、0)ベクトルを利用するための制御
をすることが難しくなるものの、回路の構成要素を減少
させるだけでなく、特に軽負荷時に(0、1、0)→
(0、0,1)→(1、0、0)及び(1、0、0)→
(0、0,1)→(0、0,1)の制御を行うことがで
きる。すなわち、このような制御の際には、切り換えを
2回で済ましていることから、軽負荷時のインバータ損
失を低減することができる。
【0047】また、4相の場合のインバータ回路は、図
13に示すように、3相の場合のインバータ回路にスイ
ッチング素子Sw15,Sw16、ダイオードD15,
16、及びコンデンサC9,10からなるアーム、及び
スイッチング素子Sw17,Sw18、及びダイオード
D17,18からなる双方向スイッチを1つずつ追加し
てアーム及び双方向スイッチを交流の相数に相当する4
つとし、各アームの中点を双方向スイッチを介してコイ
ルLaに接続したものである。
【0048】なお、5相以上の場合も相数と同数のアー
ム及び双方向スイッチを設けるようにすればよい。な
お、用途により双方向スイッチを、双方向サイリスタを
用いて1素子として構成してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明ソフトスイッチングインバータ回路によれば、中点
電位を必要とせず、主電流回路と直列にスイッチを配置
する必要がなく、各アームの切り換え自由度を必要程度
有し、かつコイルを1つのみにすることができるという
効果が得られる。
【0050】請求項2記載の本発明ソフトスイッチング
インバータ回路によれば、アームを2つ配置すると共
に、各アームの並列回路間の中点に3相負荷のうちの2
相がそれぞれ接続され、単一の補助アームにおいて1対
の並列回路間の中点に前記3相負荷の残りの1相が接続
したので、電圧ベクトルの切り換えを簡単に行い、軽負
荷時のインバータ損失を軽減するという効果が得られ
る。
【0051】請求項3記載の本発明ソフトスイッチング
インバータ回路によれば、第2の双方向スイッチによっ
て負荷の各相に対する所定のスイッチング動作を同時に
行うことができたので、インバータ損失を低減し、さら
に回路構成を簡易にしてコストを削減するという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の回路図である。
【図2】従来の中点を用いた補助共振転流ポール型イン
バータ回路の回路図である。
【図3】従来の双方向Δ型インバータ回路の回路図であ
る。
【図4】上記実施の形態の三角波比較PWMにおけるベ
クトル制御点の説明図である。
【図5】2端子を切り換える場合の説明図である。
【図6】2端子を切り換える場合の説明図である。
【図7】2端子を切り換える場合の説明図である。
【図8】2端子を切り換える場合の説明図である。
【図9】2端子を切り換える場合の説明図である。
【図10】ソフトスイッチングインバータ回路の他の構
成を示す回路図である。
【図11】本発明の実施の形態の2相の場合の回路図で
ある。
【図12】2相の場合のソフトスイッチングインバータ
回路を3相負荷に対応させて使用したときの電圧ベクト
ルを示す図である。
【図13】本発明の実施の形態の4相の場合の回路図で
ある。
【符号の説明】
Sw1〜Sw18 スイッチング素子 D1〜D18 ダイオード C1〜C16 コンデンサ L、La コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイッチング素子、ダイオード及びコンデ
    ンサからなる1対の並列回路を直列接続して直流電源に
    対して並列に接続され、並列回路間の中点に負荷が接続
    されると共に直流から変換される交流の相数に応じて配
    置されたアームと、 スイッチング素子及びダイオードで構成され、各々の一
    端が各アームの中点に接続されかつ他端が共通に接続さ
    れた複数の双方向スイッチと、 スイッチング素子、ダイオード及びコンデンサからなる
    1対の並列回路を直列接続して構成されかつ前記アーム
    と並列に接続された単一の補助アームと、 一端が双方向スイッチの共通接続部に接続されると共に
    他端が補助アームの並列回路間の中点に接続された単一
    のコイルと、 を含むソフトスイッチングインバータ回路。
  2. 【請求項2】 前記アームは、2つ配置されると共に、
    それぞれの並列回路間の中点に3相負荷のうちの2相が
    それぞれ接続され、 前記単一の補助アームは、直列に接続された1対の並列
    回路間の中点に前記3相負荷の残りの1相が接続されて
    いる請求項1記載のソフトスイッチングインバータ回
    路。
  3. 【請求項3】 スイッチング素子、ダイオード及びコン
    デンサからなる1対の並列回路を直列接続して直流電源
    に対して並列に接続され、並列回路間の中点に負荷が接
    続されると共に直流から変換される交流の相数に応じて
    配置されたアームと、 スイッチング素子及びダイオードを並列に接続した交流
    の相数と同数の第1の双方向スイッチと、スイッチング
    素子及びダイオードを並列に接続した単一の第2の双方
    向スイッチとを備え、各第1の双方向スイッチのダイオ
    ードのアノードが前記各アームの中点にそれぞれ接続さ
    れ、各第1の双方向スイッチ及び第2の双方向スイッチ
    のダイオードのカソードが互いに接続された双方向切換
    手段と、 スイッチング素子、ダイオード及びコンデンサからなる
    1対の並列回路を直列接続して構成されかつ前記アーム
    と並列に接続された単一の補助アームと、 一端が前記第2の双方向スイッチのダイオードのアノー
    ドに接続されると共に他端が補助アームの並列回路間の
    中点に接続された単一のコイルと、 を含むソフトスイッチングインバータ回路。
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