JP2000307392A - 磁気ディスクメモリ装置 - Google Patents

磁気ディスクメモリ装置

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JP2000307392A
JP2000307392A JP11114351A JP11435199A JP2000307392A JP 2000307392 A JP2000307392 A JP 2000307392A JP 11114351 A JP11114351 A JP 11114351A JP 11435199 A JP11435199 A JP 11435199A JP 2000307392 A JP2000307392 A JP 2000307392A
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signal
current
capacitor
differential
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JP11114351A
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Shinya Kajiyama
新也 梶山
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフセットをキャンセルしつつ、高速化可能
としたコンパレータを備えた磁気ディスクメモリ装置を
提供する。 【解決手段】 コンパレータにおいて、第1と第2のキ
ャパシタに保持された調整用電圧に対応した電流信号を
形成する第1と第2のMOSFETに、ゲートにバイア
ス電圧が印加された第3と第4のMOSFETを直列に
接続し、そのドレインに第1と第2の負荷抵抗を設け、
上記第1と第2の負荷抵抗で発生した電圧信号を差動回
路で比較してその出力信号に基づいて上記第1又は第2
のキャパシタに充電又は放電電流を供給する電流供給回
路を設け、比較すべき2つの入力信号を受けて、それを
差動形態の電流信号に変換して上記第1と第2のMOS
FETのドレインに供給し、第1のタイミングでは上記
入力信号を同電位として上記差動回路の出力信号により
上記電流供給回路を制御してオフセットキャンセルを行
い、第2のタイミングで上記コンダクタンス回路に比較
すべき2つの入力信号を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気ディスクメ
モリ装置に関するものであり、読み出し信号をデジタル
信号に変換するアナログ/デジタル変換回路を備えたも
のに利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハードディスクメモリ等においては、読
み出し信号をアナログ/デジタル変換し、かかる変換さ
れたデジタル信号を信号処理することにより2値データ
を生成する。このようなハードディスクメモリの信号処
理回路に設けられるアナログ/デジタル変換回路に関し
ては、アイ・イー・イー・イー、ジャーナル オブ ソ
リッド−ステート サーキッツ 第31巻、ナンバー1
1、頁1831-1836 、11月、1996年(IEEE Journal
of Solid-State Circuits,vol31,no11,pp.1831-1836,N
ov,1996)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなアナログ
/デジタル変換回路では、チョッパ型コンパレータを用
い、信号伝達路に直列に挿入されたキャパシタにオフセ
ット分を保持させ、そのキャンセルを行うようにするも
のである。そのため、信号ラインに付く容量性の負荷が
大きくなり、アナログ/デジタル変換動作を並列処理す
る場合には比較すべき基準電圧の数に対応した数の容量
が並列に接続されてしまうために高速化が困難となる。
【0004】この発明の目的は、オフセットをキャンセ
ルしつつ、高速化可能としたコンパレータを備えた磁気
ディスクメモリ装置を提供することにある。この発明の
前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書
の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、磁気ディスクの記録面から
の読み出し信号をリードアンプで増幅してデジタル信号
に変換するアナログ/デジタル変換回路において、第1
と第2のキャパシタに保持された調整用電圧に対応した
電流信号を形成する第1と第2のMOSFETに、ゲー
トにバイアス電圧が印加された第3と第4のMOSFE
Tを直列に接続し、そのドレインに第1と第2の負荷抵
抗を設け、上記第1と第2の負荷抵抗で発生した電圧信
号を差動回路で比較してその出力信号に基づいて上記第
1又は第2のキャパシタに充電又は放電電流を供給する
電流供給回路を設け、比較すべき2つの入力信号を受け
て、それを差動形態の電流信号に変換して上記第1と第
2のMOSFETのドレインに供給し、第1のタイミン
グでは上記入力信号を同電位として上記差動回路の出力
信号により上記電流供給回路を制御してオフセットキャ
ンセルを行い、第2のタイミングで上記コンダクタンス
回路に比較すべき2つの入力信号を供給する。
【0006】
【発明の実施の形態】図1には、この発明に係る磁気デ
ィスクメモリ装置に設けられるアナログ/デジタル変換
回路に用いられるコンパレータの一実施例の回路図が示
されている。上記アナログ/デジタル変換回路は、リー
ドアンプからの読み出し信号をAGC回路により一定の
信号振幅に設定されたものをデジタル信号に変換する。
同図の各回路素子は、ハードディスクメモリ用の信号処
理回路を構成する図示しない他の回路素子とともに1つ
の半導体基板上において形成される。
【0007】Nチャンネル型MOSFETM1とM2
は、ソースに回路の接地電位が与えられ、ゲートと接地
電位との間にはオフセット調整用電圧を保持するキャパ
シタC1とC2がそれぞれ設けられる。特に制限されな
いが、電源投入時等において上記MOSFETM1とM
2を動作状態にするために、上記キャパシタC1とC2
には、タイミング信号φ1でスイッチ制御されるスイッ
チを介してバイアス電圧V1とV2が供給される。
【0008】上記一方のキャパシタC1には、制御信号
VMに従って制御されるスイッチSW1を介して、電流
源I1とI2が選択的に供給される。電流源I1とI2
は、タイミング信号φ2でスイッチ制御されるスイッチ
を介して動作電圧が与えられる。すなわち、タイミング
信号φ2によりスイッチがオフ状態になると、上記電流
源I1とI2は電流が流れなくなりキャパシタC1への
スイッチSW1による充電又は放電が停止され、キャパ
シタC1は上記スイッチがオフ状態になる直前の電圧を
保持するものとなる。
【0009】上記他方のキャパシタC2には、制御信号
/VMに従って制御されるスイッチSW2を介して、電
流源I3とI4が選択的に供給される。電流源I3とI
4は、上記同様にタイミング信号φ2でスイッチ制御さ
れるスイッチを介して動作電圧が与えられる。ここで、
/VMの/は論理記号のロウレベルがアクティブレベル
であることを示すオーバーバーを表している。これによ
り、タイミング信号φ2によりスイッチがオフ状態にな
ると、上記電流源I3とI4は電流が流れなくなりキャ
パシタC2へのスイッチSW2による充電又は放電が停
止され、キャパシタC2は上記スイッチがオフ状態にな
る直前の電圧を保持するものとなる。
【0010】上記MOSFETM1とM2のドレインと
電源電圧VDDとの間には、ゲートにバイアス電圧VB
が印加されたMOSFETM3とM4、負荷抵抗R1と
R2がそれぞれ直列に接続される。上記負荷抵抗R1と
R2で形成された電圧は、演算増幅回路OPで構成され
た電圧比較回路に供給される。この比較出力信号VM
は、上記スイッチSW1とSW2のスイッチ制御信号と
されるとともに、タイミング信号φ3で入力信号をラッ
チするフリップフロップ回路FFにも入力される。上記
比較出力信号VMは、図示しないインバータ回路により
反転されて、上記スイッチSW2の制御信号/VMとし
て伝えられる。
【0011】上記MOSFETM1とM2のドレインに
は、入力信号を電流信号に変換するコンダンクタンス回
路gmの出力電流が供給される。このコンダクタンス回
路gmは、入力信号INの入力電圧差に対応した差動形
成の電流信号を形成するものであり、後述するように差
動MOSFETと、そのソースに設けられた電流源回路
から構成され、差動MOSFETのゲートが入力端子I
N(+)、(−)とされ、ドレインから得られる出力電
流が上記MOSFETM1とM2のドレインに伝えられ
る。この結果、MOSFETM3とM4、言い換えるな
らば、負荷抵抗R1とR2に流れる電流は、上記MOS
FETM1とM2により形成される電流と、上記コンダ
ンクタンス回路gmの出力電流との合成電流とされる。
【0012】図2には、この発明に係るコンパレータの
動作の一例を説明するためのタイミング図が示されてい
る。初期状態又は動作開始前にはタイミング信号φ1が
ハイレベルとなっており、スイッチをオン状態にしてバ
イアス電圧V1とV2をキャパシタC1とC2に保持さ
せる。
【0013】オフセットキャンセル動作開始は、上記タ
イミング信号φ1をロウレベルにし、特に制限されない
が、タイミング信号φ3もロウレベルに変化させて、上
記初期状態をフリップフロップ回路FFに保持させ、タ
イミング信号φ2をハイレベルにして、前記電流源I1
〜I4の動作を有効にする。なお、図示しないが、コン
ダクタンス回路の入力端子IN(+)と(−)は、上記
タイミング信号φ2によりスイッチ制御されるスイッチ
等により短絡して同電位とする。
【0014】この状態では、仮にバイアス電圧V1とV
2が等しい場合には、MOSFETM1とM2及びM3
とM4のペア性のバラツキ、コンダクタンス回路を構成
する差動MOSFETのペア性のバラツキ、負荷抵抗R
1とR2のペア性のバラツキ及び演算増幅回路OPでの
オフセットの合計のバラツキ、言い換えるならば、回路
全体のオフセットに従って電圧比較出力VMがハイレベ
ル又はロウレベルとして出力される。
【0015】例えば、出力信号VMがハイレベルで/V
Mがロウレベルなら演算増幅回路OPでのオフセットを
含めて抵抗R2の電圧降下分が少なく状態であり、抵抗
R2に流れる電流を増加させ、抵抗R1に流れる電流を
減少させるべく、スイッチSW2は電流源I3をキャパ
シタC2に接続させてチャージアップし、スイッチSW
1は電流源I2をキャパシタC1に接続させてディスチ
ャージアップさせる。これにより、MOSFETM2の
ゲート電圧が上昇して上記抵抗R2に流れる電流が増加
し、MOSFETM1のゲート電圧が低下して上記抵抗
R1に流れる電流が減少する。
【0016】上記のような比較出力VMのスイッチ制御
によってキャパシタC1とC2の電位が変化し、出力信
号VMがロウレベルで/VMがハイレベルに変化する。
すると、上記のような電圧調整動作によって抵抗R1の
電圧降下分が少ない状態に、抵抗R2に流れる電流が多
い状態と判定して、上記とは逆にスイッチSW1はキャ
パシタC1に電流源I1を接続し、スイッチSW2はキ
ャパシタC2に電流源I4を接続させる。以下、上記の
ようなMOSFETM1、M2、抵抗R1,R2及び演
算増幅回路OPでの信号伝達時間に対応してスイッチS
W1とSW2とが交互に切り替えられる。このように比
較出力VMが上記信号伝達遅延時間に対応して交互に変
化する状態は、上記オフセットが限りなく零に近い状態
と見做すことができる。
【0017】タイミング信号φ2をロウレベルにし、上
記コンダクタンス回路gmの入力IN(+)(−)に比
較すべき入力信号を供給すると、それに対応したハイレ
ベルとロウレベルの比較出力VMが得られ、タイミング
信号φ3のロウレベルへの変化に同期してフリップフロ
ップ回路FFに取り込まれる。
【0018】この実施例では、上記電圧比較出力VMと
/VMにより、MOSFETM1とM2に流れるオフセ
ット調整電流を相補的に調整するもの、言い換えるなら
ば、であるので、MOSFETM1とM2の両方でオフ
セットを減少させる方向に電流調整を行うものであるの
で極く短い時間内にオフセットの調整が可能となる。つ
まり、オフセットキャンセル動作の高速化が可能とな
る。
【0019】この実施例では、1回のオフセット調整動
作に対して、複数回の電圧比較動作を行うようにしてい
るが、時間的に余裕があるなら、あるは入力信号のサン
プリング周期が長い場合には、その都度オフセットキャ
セル動作を行わせて、電圧比較動作を行うようにするも
のであってよい。要するに、キャパシタC1とC2にの
保持時間を考慮して、上記オフセットキャンセル周期を
決めるようにすればよい。キャパシタC1とC2に調整
電圧を保持させているので、C1とC2に発生するリー
ク電流に対するペア性が保たれ、実質的な保持時間を長
くすることができる。
【0020】図3には、この発明に係るコンパレータの
他の一実施例の回路図が示されている。この実施例で
は、図1の実施例のうちキャパシタC1に対してのみ、
オフセットキャンセル用の電流供給回路が設けられる。
つまり、前記MOSFETM2のゲートに設けられるキ
ャパシタC2の電圧を調整するためのスイッチSW2及
び電流源I3とI4及びそのスイッチ等が省略されて、
MOSFETM1のゲート電圧を保持するキャパシタC
1に対してのみ、スイッチSW1と電流源I1とI2及
びタイミング信号φ2で制御されるスイッチが設けられ
る。
【0021】この構成により、上記オフセット調整動作
を差動形態での高速化はできない反面、回路の大幅な簡
素化を図ることができる。この実施例では、キャパシタ
C2に保持されたバイアス電圧V2によりMOSFET
M2側の電流を固定としておいて、MOSFETM1に
流れる電流を、そのゲートに設けられたキャパシタC1
への充電又は放電によって変化させて前記のようなオフ
セットキャンセル動作を行わせることができる。
【0022】この実施例においても、キャパシタC1と
C2に保持された電圧を用いてオフセットキャンセル動
作を行わせるものであるので、C1とC2に発生するリ
ーク電流に対するペア性が保たれて実質的な保持時間を
長くすることができる。この結果、オフセットキャンセ
ルの周期を長くすることができ、実質的なコンパレータ
動作時間を長く採ることができ、電圧比較動作の有効動
作期間を長くすることができる。
【0023】図4には、この発明が適用される磁気ディ
スクメモリ装置の一実施例の概略ブロック図が示されて
いる。磁気ディスクメモリ装置は、磁気記録面を持つ複
数のディクスと、それを回転駆動する駆動装置としての
モータ、上記ディスク面への記録及び再生を行うヘッド
と、そのヘッドとの間でリード/ライト信号を授受する
リード/ライト(R/W)LSI(集積回路)及びR/
WLSIとの間での信号の授受を行う信号処理処理LS
I及びコントローラから構成される。
【0024】上記R/WLSIには、複数のヘッドに対
応した複数個のリードアンプや利得制御回路及び書き込
み用のドライバ回路等が搭載される。上記リードアンプ
は、MRヘッドの製造バラツキを補償するように利得調
整されたほぼ一定の読み出し信号が形成されて、信号処
理LSIのAGC(自動利得制御)回路に伝えられる。
このAGC回路は、可変利得アンプVGA、振幅検出回
路AGCDETからなり、MRヘッドと磁気記録面との
相対的な移動によって刻々変化する読み出し信号を振幅
を前記のような振幅検出回路により検出して一定の信号
振幅になるように可変利得アンプVGAの利得を制御す
るという自動利得制御を行い、アクティブフィルタAF
を通してサーボ回路に供給される。
【0025】前記R/WLSIのリードアンプの利得制
御は、いわば静的な利得設定を行うものであるのに対し
て、上記信号処理LSIに設けられるAGC回路は、い
わば動的な利得制御を行って実際に読み出される振幅を
ほぼ一定にし、読み出し信号をアナログ/デジタル変換
動作を高い精度で行うようにする。上記アクティブフィ
ルタAFは、読み出し信号のデータ転送速度に対応した
信号成分より高い周波数成分をノイズとして除去する。
AGCループ内に上記上記アクティブフィルタAFを含
ませることにより、信号振幅制御が高い周波数成分のノ
イズによって影響されなくなる。
【0026】上記ADCは、前記図1又は図3に示した
ようなコンパレータを含んでおり、上記VCOで形成さ
れたクロックパルスによりアナログ/デジタル変換動作
を行う。サーボ回路は、上記アクティブフィルタ回路A
Fを通した読み出し信号を入力として、ヘッドが搭載さ
れたアームの位置制御信号を形成する。WPCは、デジ
タル回路で生成された書き込みデータを受けて書き込み
パルスを形成し、上記R/WLSIに供給する。R/W
LSIに含まれる書き込みドライバは、上記書き込みパ
ルスを受けて磁気ヘッドに駆動して書き込み動作を行
う。
【0027】図5には、上記コンパレータ回路に用いら
れるコンダクタンス回路gmの一実施例の回路図が示さ
れている。同図には、前記コンパレータ回路の一部の回
路も合わせて示されている。
【0028】コンダクタンス回路は、差動MOSFET
M5,M6と、その共通ソースと回路の接地電位との間
に設けられた電流源I0から構成され、上記MOSFE
TM5とM6のドレインは、前記オフセットキャセル用
の調整電流を形成する前記MOSFETM1とM2のド
レインに接続される。
【0029】この構成により、差動MOSFETM5と
M6とは、それぞれのゲートが入力端子INの(+)
(−)とされ、その電圧差に対応して電流源I0の電流
を分配して、入力信号に対応した差動の電流信号を形成
する。もしも、MOSFETM5とM6にオフセットが
ないなら、MOSFETM5とM6のゲートを短絡させ
ると、上記電流源I0の電流が1/2ずつ等しくMOS
FETM5とM6に流れるものとなる。オフセットが存
在すると、上記バランスがくずれてしまう。このこと
は、MOSFETM1とM2、M3とM4においても同
様であり、演算増幅回路を構成する差動MOSFETに
おいても同様である。
【0030】上記のような対とされるMOSFETM
1,M2等のペア性のバラツキ、及び負荷抵抗R1とR
2の相対比のバラツキを含めたコンパレータ全体のオフ
セットを上記のようなキャパシタC1への充電/放電動
作によってキャンセルさせることができる。この場合、
信号伝達経路とは分離した回路でのオフセットキャンセ
ル動作を行わせるものであるので、信号ラインに前記チ
ョッパ型コンパレータのような容量負荷が付かないの
で、高速動作が可能なる。
【0031】図6には、この発明に係るコンパレータを
用いたアナログ/デジタル変換回路の一実施例の概略ブ
ロック図が示されている。前記のようなコンパレータを
複数個(1〜n)個用い、一方の入力(+)に入力信号
Vinを共通に供給し、他方の入力(−)に、それぞれ
基準電圧VREF1〜VREFnを供給する。上記各コ
ンパレータCP1〜CPnの出力信号をフリップフロッ
プ回路FF1〜FFnに取り込み、それを論理回路LO
Gに供給して2進のデータを生成する。
【0032】上記のような並列処理を行う場合には、ア
ナログ入力信号Vinに対してコンパレータが並列に接
続される。この場合でも、前記のように信号ラインには
オフセットキャンセル用の比較的大きな容量値のキャパ
シタが存在しないから、高速なアナログ/デジタル変換
動作を行わせるようにすることができる。
【0033】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1) 磁気ディスクの記録面からの読み出し信号をリ
ードアンプで増幅してデジタル信号に変換するアナログ
/デジタル変換回路において、第1と第2のキャパシタ
に保持された調整用電圧に対応した電流信号を形成する
第1と第2のMOSFETに、ゲートにバイアス電圧が
印加された第3と第4のMOSFETを直列に接続し、
そのドレインに第1と第2の負荷抵抗を設け、上記第1
と第2の負荷抵抗で発生した電圧信号を差動回路で比較
してその出力信号に基づいて上記第1又は第2のキャパ
シタに充電又は放電電流を供給する電流供給回路を設
け、比較すべき2つの入力信号を受けて、それを差動形
態の電流信号に変換して上記第1と第2のMOSFET
のドレインに供給し、第1のタイミングでは上記入力信
号を同電位として差動回路の出力信号により上記電流供
給回路を制御してオフセットキャンセルを行い、第2の
タイミングで上記コンダクタンス回路に比較すべき2つ
の入力信号を供給することにより、高い精度での電圧比
較動作を行わせることができるという効果が得られる。
【0034】(2) 上記第1と第2のキャパシタに、
動作開始前に一定のバイアス電圧を供給する初期化回路
を設け、かかる初期化回路の動作が終了した後に上記第
1のタイミングを開始することにより、動作を安定的に
開始させることができるという効果が得られる。
【0035】(3) 上記コンダクタンス回路として、
2つの入力信号を差動MOSFETのゲートに供給し、
その共通ソースに定電流源を設けることにより、簡単な
構成で入力信号に対応した差動の電流信号を形成するこ
とができるという効果が得られる。
【0036】(4) 上記第1と第2のキャパシタのう
ち、一方には上記バイアス電圧が供給し、他方には差動
回路の出力信号に基づいて充電又は放電電流を供給する
電流供給回路を設けることにより、オフセットをキャン
セルしつつ回路の簡素化を図ることができるという効果
が得られる。
【0037】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、回路
のオフセットを考慮してそれよりも大きな電位差をキャ
パシタC1とC2に保持させおいて、オフセットキャン
セル動作の開始により、キャパシタC1又はC2の一方
に対して上記オフセットを低減させる方向にチャージア
ップ又はディスチャージさせて差動回路の出力信号が一
方から他方に変化したときに上記チャージアップ又はデ
ィスチャージ動作を停止させるものであってもよい。こ
のようにすることにより、回路の簡素化を図ることがで
きる。この発明は、磁気ディスクメモリ装置のアナログ
/デジタル変換回路等に用いられるコンパレータに広く
利用できる。
【0038】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、磁気ディスクの記録面から
の読み出し信号をリードアンプで増幅してデジタル信号
に変換するアナログ/デジタル変換回路において、第1
と第2のキャパシタに保持された調整用電圧に対応した
電流信号を形成する第1と第2のMOSFETに、ゲー
トにバイアス電圧が印加された第3と第4のMOSFE
Tを直列に接続し、そのドレインに第1と第2の負荷抵
抗を設け、上記第1と第2の負荷抵抗で発生した電圧信
号を差動回路で比較してその出力信号に基づいて上記第
1又は第2のキャパシタに充電又は放電電流を供給する
電流供給回路を設け、比較すべき2つの入力信号を受け
て、それを差動形態の電流信号に変換して上記第1と第
2のMOSFETのドレインに供給し、第1のタイミン
グでは上記入力信号を同電位として差動回路の出力信号
により上記電流供給回路を制御してオフセットキャンセ
ルを行い、第2のタイミングで上記コンダクタンス回路
に比較すべき2つの入力信号を供給することにより、高
い精度での電圧比較動作を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る磁気ディスクメモリ装置に設け
られるアナログ/デジタル変換回路に用いられるコンパ
レータの一実施例を示す回路図である。
【図2】図1のコンパレータの動作の一例を説明するた
めのタイミング図である。
【図3】この発明に係るコンパレータの他の一実施例を
示す回路図である。
【図4】この発明が適用される磁気ディスクメモリ装置
の一実施例を示す概略ブロック図である。
【図5】図1と図2のコンパレータ回路に用いられるコ
ンダクタンス回路の一実施例を示す回路図である。
【図6】この発明に係るコンパレータを用いたアナログ
/デジタル変換回路の一実施例を示す概略ブロック図で
ある。
【符号の説明】
M1〜M6…MOSFET、gm…コンダクタンス回
路、OP…演算増幅回路(差動回路)、FF,FF1〜
FFn…フリップフロップ回路、C1,C2…キャパシ
タ、I0〜I4…電流源、CP1〜CPn…コンパレー
タ、LOG…論理回路。ADC…アナログ/デジタル変
換回路、AGC…自動利得制御回路、AFCDEC…振
幅検出回路、VGA…可変増幅回路、AF…アクティブ
フィルタ回路、VCO…発振回路、WPC…書き込みパ
ルス発生回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の磁気記憶媒体と、上記磁気記憶
    媒体の記録情報を読み出す読み出しヘッドと、 上記読み出しヘッドから出力された読み出し信号を増幅
    するリードアンプと、 上記リードアンプからの読み出し信号に対して自動利得
    制御を行う利得制御回路と、 上記利得制御回路を通した読み出し信号をデジタル信号
    に変換するアナログ/デジタル変換回路とを備え、 上記アナログ/デジタル変換回路は、ゲートに調整用電
    圧を保持するキャパシタが設けられ、かかるキャパシタ
    に保持された電圧に対応した電流信号を形成する第1と
    第2のMOSFETと、 上記第1と第2のMOSFETと直列形態に接続され、
    ゲートに所定のバイアス電圧が印加された第3と第4の
    MOSFETと、 上記第3と第4のMOSFETのドレインに設けられた
    第1と第2の負荷抵抗と、 上記第1と第2の負荷抵抗で発生した電圧信号を受ける
    差動回路と、 上記差動回路の出力信号に基づいて、上記第1又は第2
    のキャパシタに充電又は放電電流を供給する電流供給回
    路と、 比較すべき2つの入力信号を受けて、それを差動形態の
    電流信号に変換して上記第1と第2のMOSFETのド
    レインに供給するコンダクタンス回路とを有し、 第1のタイミングでは上記入力信号を同電位とし、上記
    差動回路の出力信号に基づいて上記電流供給回路を制御
    して上記第1又は第2のキャパシタの電位を変化させ、 第2のタイミングでは、上記第1と第2のキャパシタか
    ら電流制御回路を切り離し、上記コンダクタンス回路に
    比較すべき2つの入力信号を供給してなるコンパレータ
    を含むものであることを特徴とする磁気ディスクメモリ
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記第1と第2のキャパシタには、動作開始前に一定の
    バイアス電圧を供給する初期化回路が設けられるもので
    あり、かかる初期化回路の動作が終了した後に上記第1
    のタイミングが開始されることを特徴とする磁気ディス
    クメモリ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記コンダクタンス回路は、2つの入力信号を受ける差
    動MOSFETと、かかる差動MOSFETの共通ソー
    スに設けられた定電流源からなり、上記差動MOSFE
    Tのドレインから出力電流を得るものであることを特徴
    とする磁気ディスクメモリ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 上記第1のキャパシタには、上記バイアス電圧が供給さ
    れ、 上記第2のキャパシタには、上記差動回路の出力信号に
    基づいて充電又は放電電流を供給する電流供給回路が設
    けられることを特徴とする磁気ディスクメモリ装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8525549B1 (en) * 2012-02-23 2013-09-03 International Business Machines Corporation Physical unclonable function cell and array
US9166588B2 (en) 2014-01-20 2015-10-20 Globalfoundires Inc. Semiconductor device including enhanced variability
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