JP2000306144A - 硬貨収容器 - Google Patents

硬貨収容器

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JP2000306144A
JP2000306144A JP11110667A JP11066799A JP2000306144A JP 2000306144 A JP2000306144 A JP 2000306144A JP 11110667 A JP11110667 A JP 11110667A JP 11066799 A JP11066799 A JP 11066799A JP 2000306144 A JP2000306144 A JP 2000306144A
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Makoto Mori
誠 森
Kazuo Yoshinoyama
和雄 吉野山
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CARL Manufacturing Co Ltd
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CARL Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、積重された状態で収容された
硬貨を確実に取り出すことができ、さらには、一度の操
作で、所定枚数だけ取り出すこと、および/または、並
設された収容部から複数の硬貨を選択的に組み合わせて
取り出して所望する金額の硬貨を取り出すことも可能な
硬貨収容器を提供する。 【解決手段】 硬貨Mを積重した状態で収容する収容部
1と、この収容部の一方端の近傍に、所定枚数の硬貨M
の通過を許容するように形成された硬貨通過部2と、収
容部1の収容された硬貨Mに対して硬貨通過部2と対向
する位置に、所定枚数の硬貨Mの周面Maに対して指先
をかけることが可能に形成された指先挿入部3と、収容
部1の一方端に、硬貨通過部2と指先挿入部3との間に
わたって、所定枚数の硬貨Mの周面Maに対して指先を
かけた状態で指先を通過させることが可能に形成された
指先通過部4と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨収容器に関
し、さらに詳しくは、積重された状態で収容された硬貨
のうちの所定枚数の硬貨を取り出すことが可能な硬貨収
容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】硬貨収容器の従来の技術としては、実願
昭61−56475号(実開昭62−169875号公
報)のマイクロフィルムに開示されているように、中空
の透明の容器の下部に硬貨取り出し口を設けた硬貨収納
容器が知られている。そして、この硬貨収納容器にあっ
ては、硬貨を取り出したいときは、硬貨取り出し口のと
ころから指先で引き出すように取ることが記載されてい
る(明細書第2頁第12行乃至第14行)。
【0003】そして、この硬貨収納容器においては、硬
貨取り出し口の構造として、容器の下部側面に形成され
た1枚分の硬貨の通過を許容する硬貨通過部と、取り出
す硬貨の一方の面に対して指先が接することができるよ
うに容器の底部に形成された指先挿入部と、により構成
されていることが図により開示されている。図に示され
た指先挿入部は、容器の底部のほぼ中心から硬貨通過部
に向かって開放するように形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
願昭61−56475号(実開昭62−169875号
公報)のマイクロフィルムに開示された硬貨収納容器に
あっては、指先挿入部が容器の底部のほぼ中心から硬貨
通過部に向かって開口するように形成されているため、
硬貨を『指先で引き出すように』取り出すことは、すな
わち、最下部の硬貨の一方の面とこの面に対して接した
指先との摩擦により、硬貨を取り出すこととなる。ま
た、容器内に収容された硬貨が残り少なくなった場合に
は、硬貨を取り出すときに、その硬貨が指先によって容
器の底部から持ち上げられて硬貨通過部と対応する位置
から外れることとなる。そのため、1枚の硬貨しか取り
出すことができず、しかも、その1枚の硬貨を確実に取
り出すことができないという問題があった。さらに、最
下部の硬貨の一方の面のみに指先が接するために、一度
の操作で硬貨を1枚しか取り出すことができず、積重さ
れた硬貨を所定枚数だけ取り出したいときには、取り出
し操作を繰り返さなければならないという問題があっ
た。
【0005】また、上記硬貨収納容器にあっては、硬貨
を確実に取り出すことができないために、一度の取り出
し操作で並設された容器の隣接する硬貨取り出し口から
複数の硬貨を取り出すことができなかった。
【0006】さらに、上記硬貨収納容器にあっては、硬
貨の種類によって取り出す頻度が異なる場合、特定の種
類の硬貨のみが早くなくなるために容器の蓋に形成され
た硬貨入口から頻繁に硬貨を補充する必要があった。
【0007】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、簡単な構成で、積重された状態で収容された硬貨を
確実に取り出すことができ、さらには、一度の操作で、
所定枚数だけ取り出すこと、および/または、並設され
た収容部から複数の硬貨を選択的に組み合わせて取り出
して所望する金額の硬貨を取り出すことも可能な硬貨収
容器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る硬貨収容
器は、上記目的を達成するため、硬貨を積重した状態で
収容する収容部と、該収容部の一方端の近傍に、所定枚
数の硬貨の通過を許容するように形成された硬貨通過部
と、前記収容部の収容された硬貨に対して硬貨通過部と
対向する位置に、前記所定枚数の硬貨の周面に対して指
先をかけることが可能に形成された指先挿入部と、前記
収容部の一方端に、前記硬貨通過部と前記指先挿入部と
の間にわたって、前記所定枚数の硬貨の周面に対して指
先をかけた状態で指先を通過させることが可能に形成さ
れた指先通過部と、を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0009】請求項2に係る硬貨収容器は、上記目的を
達成するため、請求項1に記載の硬貨収容器において、
硬貨通過部、指先挿入部、および硬貨収容器がそれぞれ
形成された前記収容部を複数並設したことを特徴とする
ものである。
【0010】請求項3に係る硬貨収容器は、上記目的を
達成するため、請求項2に記載の硬貨収容器において、
隣接する収容部の硬貨通過部を、その硬貨の通過を許容
する枚数を異ならせるように形成したことを特徴とする
ものである。
【0011】請求項1に係る硬貨収容器では、複数の硬
貨が積重された状態で収容部に収容される。そして、こ
の収容部から所定枚数の硬貨を取り出すときには、指先
を指先挿入部から収容部内に入れて硬貨の周面に対して
かけ、指先通過部を硬貨通過部に向かって通過させる。
所定枚数の硬貨は、その周面にかけられた指先により確
実に硬貨通過部を通過して収容部外に取り出される。ま
た、取り出す必要がない所定枚数を越える硬貨は、硬貨
通過部が形成されていない収容部により、取り出しが阻
止される。さらに、複数枚の硬貨を硬貨通過部から取り
出した場合において、完全に収容部から硬貨を抜き出さ
なければ、複数枚の硬貨のうちの不要の枚数の硬貨を再
び収容部内に押し戻すこともできる。
【0012】請求項2に係る硬貨収容器では、請求項1
の発明において、指先を指先挿入部から収容部内に入れ
て硬貨の周面に対してかけ、指先通過部を硬貨通過部に
向かって通過させることにより、所定枚数の硬貨を確実
に取り出すことができるため、一度の取り出し操作で複
数の指先を使用することにより、並設された収容部から
複数の硬貨が取り出される。この場合、隣接する収容部
に同種類または異なる種類の硬貨を収容して取り出す硬
貨を選択して組み合わせることによって、一度の操作で
異なった所望する金額の硬貨が選択的に取り出される。
【0013】請求項3に係る硬貨収容器では、請求項2
の発明において、一度の操作で複数の指先を使用するこ
とによりさらに異なる枚数の硬貨が各収容部から確実に
取り出される。そして、隣接する収容部に同種類の硬貨
を収容した場合であっても、一度の操作で異なった所望
する硬貨の金額が選択的に取り出される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る硬貨収容器の実施の
一形態を図1〜図6に基づいて詳細に説明する。なお、
図において同一符号は同一部分または相当部分とする。
【0015】本発明の硬貨収容器は、概略、硬貨Mを積
重した状態で収容する収容部1と、この収容部の一方端
の近傍に、所定枚数の硬貨Mの通過を許容するように形
成された硬貨通過部2と、収容部1の収容された硬貨M
に対して硬貨通過部2と対向する位置に、所定枚数の硬
貨Mの周面Maに対して指先をかけることが可能に形成
された指先挿入部3と、収容部1の一方端に、硬貨通過
部2と指先挿入部3との間にわたって、所定枚数の硬貨
Mの周面Maに対して指先をかけた状態で指先を通過さ
せることが可能に形成された指先通過部4と、を備えて
いる。
【0016】この実施の形態における収容部1は、図1
および図2に示すように、略矩形に形成された背面板1
0と、この背面板10に立設された仕切り板11と、仕
切り板11の前面に背面板10と対向するように設けら
れた前面板12と、収容部1の一端を構成する支持板1
3と、により構成されている。
【0017】図3に示すように、背面板10には、複数
の仕切り板11が、収容する硬貨Mの径に応じて所定間
隔で、上下方向に延在するように立設されている。した
がって、この実施の形態においては、複数の収容部1が
並設されている。なお、図3に示した実施の形態では、
各収容部1の断面の大きさは、異なる種類の硬貨(例え
ば、日本の通貨においては1円、5円、10円、50
円、100円、500円の種類)を収容するように、こ
れらの硬貨の径に応じて設定されている。しかしなが
ら、本発明はこれに限定されることなく、同種類の硬貨
を収容するために断面の大きさが設定された収容部1を
隣接して設けることもできる。
【0018】前面板12は、設定された取り出す硬貨M
の枚数の厚さに応じた高さを有する硬貨通過部2を形成
するように(この点については後でさらに詳しく説明す
る)、その下端縁が仕切り板11の下端からわずかに離
間して設けられている。さらに、前面板12は、隣接す
る仕切り板11の間の下方のみを覆って、上方が開放さ
れるように、高さが設定されている(図4を参照)。支
持板13は、各仕切り板11の下端にそれぞれ背面板1
0および仕切り板11とほぼ直交するように設けられて
いる。
【0019】図4に示すように、各収容部1における硬
貨通過部2の高さ、すなわち、前面板12の下端縁が仕
切り板11の下端から離間される長さは、設定された取
り出す硬貨Mの枚数の厚さよりも高く、且つ、設定され
た取り出す硬貨Mの直上の硬貨Mが不用意に取り出され
ないようにそれぞれ設定される。そして、収容部1によ
って取り出される硬貨Mの枚数が異なるように設定され
ている。すなわち、図4における収容部1Aにおいては
1枚の硬貨を取り出すよう設定されており、収容部1B
においては2枚の硬貨を取り出すよう設定されており、
収容部1Cにおいては3枚の硬貨を取り出すよう設定さ
れている。そして、収容部1Aにおける前面板12Aの
下端縁は、積層された硬貨のうちの最下方の硬貨M1よ
りも高く且つ直上の硬貨M2の上面よりも低く位置する
ように設定されている。同様に、収容部1Bにおける前
面板12Bの下端縁は、積層された硬貨のうちの最下方
から2枚目の硬貨M2よりも高く且つ直上の硬貨M3の
上面よりも低く位置し、また、収容部1Cにおける前面
板12Cの下端縁は、積層された硬貨のうちの最下方か
ら3枚目の硬貨M3よりも高く且つ直上の硬貨M4の上
面よりも低く位置するように設定されている。この場合
においては、隣接する収容部1A,1B,1Cの断面の
大きさを同種類の硬貨を収容するように(例えば、収容
部1A,1B,1Cにそれぞれ10円硬貨を収容するよ
うに)設定することもできる。
【0020】また、支持板13の幅は、互いに隣接する
支持板13との間で所定幅の指先通過部4を形成するよ
うに設定されている。収容部1に積重された状態で収容
された内の最下方の硬貨M1が、両側方の仕切り板11
から突出する支持板13により支持される。支持板13
間で形成された指先通過部4の前方は硬貨通過部2と連
続しており、後方は指先挿入部3と連続している。支持
板13の指先通過部4に臨む下方角部は、指先の形状に
合わせて面取りされている。
【0021】図5に示すように、指先挿入部3は、背面
板10の下方の各収容部1と対応する位置に、指先通過
部4と連続するように形成されている。指先挿入部3
は、設定された取り出す硬貨Mの枚数と対応して設定さ
れた硬貨通過部2の下端縁の高さ以上の高さ、および、
指先が通る幅を少なくとも有している。すなわち、図5
は図4の背面図であって、収容部1Aにおける指先挿入
部3Aの背面板10の下端縁からの高さは前面板12A
の下端縁以上となるように設定されている。同様に、収
容部1Bにおける指先挿入部3Bの背面板10の下端縁
からの高さは前面板12Bの下端縁以上となるように設
定され、収容部1Cにおける指先挿入部3Cの背面板1
0の下端縁からの高さは前面板12Cの下端縁以上とな
るように設定されている。
【0022】なお、支持板13の指先通過部4に臨む側
縁は、この実施の形態の場合、背面板10に対してほぼ
直交する方向に延在するように、すなわち、仕切り板1
1とほぼ並行に延在するように形成されている(図3を
参照)。しかしながら、本発明はこれに限定されること
なく、例えば、並設された収容部1の各指先通過部4が
前方または後方の一点に向かってそれぞれ延びるような
放射状となるように形成してもよい。また、図に示した
実施の形態では、互いに隣接する支持板13の側縁は、
後方から前方に向かって(指先挿入部3から硬貨通過部
2に向かって)並行となるように間隔が均等に形成され
ているが、後方から前方に向かって間隔が暫時狭くな
る、あるいは暫時広くなるように形成することもでき
る。さらに、支持板13は、背面板10とほぼ直交する
ように設けることなく、硬貨Mが不用意に硬貨通過部2
から飛び出ることがなく且つ容易に硬貨通過部2から取
り出すことができるものであれば、背面板10に対して
わずかに鋭角または鈍角となるように設けることもでき
る。
【0023】また、本発明の硬貨収容器の収容部1は、
背面板10、仕切り板11、前面板12を接合すること
により構成し、または、これらを一体に成形してもよ
い。さらには、背面板10、仕切り板11、前面板12
に代えて、例えば円筒状のものにより構成することがで
きる。この場合にあっては、上述した実施の形態におけ
る上面板12と同様に、円筒状の収容部1の前方の上方
を開放するよう形成することが望ましい。また、複数枚
の硬貨Mを取り出すように構成する場合、例えば、図4
および図5に示した収容部1Bおよび1Cの場合には、
硬貨通過部2Bおよび2Cの高さを、最下方から2枚目
の硬貨M2或は3枚目の硬貨M3までの厚さよりも高
く、且つ、直上である最下方から3枚目の硬貨M3或は
4枚目の硬貨M4が不用意に取り出されないように設定
すればよい。
【0024】さらに、この実施の形態における硬貨収容
器は、並設された収容部1を鉛直線に対して所定の角度
で支持する支持基台20を備えている。支持基台20
は、種類の異なる硬貨を混在させた状態で収容する受け
皿部21と、この受け皿部21の両側部に立設された支
持ブラケット22とを備えてなるもので、図1および図
6に示した実施の形態では、背面板10が支持ブラケッ
ト22に固定されている。
【0025】なお、本発明の硬貨収容器は、図7に示す
ように、背面板10の両側部にブラケット15を設け、
このブラケット15と支持ブラケット22とをピン25
により回転可能に枢着し、収容部1を鉛直線に対して所
定の角度で保持すると共に、図7に鎖線示すように、収
容部1を折り畳むように受け皿部21と並行に位置した
状態で保持することができる保持手段26を設けること
もできる。図7に鎖線示すように、収容部1を受け皿部
21と並行に折り畳んだ状態で保持することにより、不
使用時にはコンパクトとなり、保管場所を取ることがな
い。
【0026】保持手段26の一例としては、図8に示す
ように、支持基台20の支持ブラケット22の所定の位
置に穿設された複数の孔30と、背面板10のブラケッ
ト15に設けられた位置決めピン31と、位置決めピン
31を孔30に対して付勢するばね32とを備えた構成
とすることができる。位置決めピン31のつまみ33を
ばね32による付勢力に抗して図8の左方に移動させる
と、位置決めピン31が係合していた支持基台20の支
持ブラケット22の孔30から抜けて保持が解除され、
ピン25を中心として収容部1を回転させることができ
る。そして、位置決めピン31が所定の孔30と整合す
ると、ばね32の付勢力によってその孔30と係合して
収容部1が所定の角度に保持されることとなる。
【0027】次に、以上のように構成された本発明の硬
貨収容器の作用を説明する。なお、図7に示した実施の
形態の場合には、保持手段26により収容部1を鉛直線
に対して所定の角度で保持しておくことが前提であるこ
とはもちろんのことである。
【0028】本発明の硬貨収容器では、複数の硬貨Mが
積重された状態で種類に応じた収容部1ごとに分類され
て収容される。収容する硬貨Mの種類が混在している状
態のときには、その状態で硬貨Mを受け皿部21に一旦
収容し、特定の種類の硬貨Mを選別する余裕があるとき
に、その種類に対応する収容部1に収容することができ
る。なお、隣接する収容部1に収容する硬貨Mは、図3
に示したように、異なる種類の硬貨を各収容部1に収容
してもよく、また、図4に示すように、同種類の硬貨を
各収容部1に収容してもよい。
【0029】仕切り板11の上方が前面板12により覆
われておらず開放されているために、各収容部1に硬貨
Mを容易に収容することができ、また、収容された硬貨
Mの量を直接確認することができる。したがって、従来
の技術のように、収容された硬貨Mの量を確認するなど
の目的のために収容部1(容器)を透明な材質により構
成する必要がなく、また、透明な材質により構成した場
合に傷や汚れなどを気にする必要もない。本発明の硬貨
収容器は、透明、不透明を問わず、樹脂の外金属や木材
など、各種素材を用いることができる。なお、背面板1
0の前面などに、収容部1に収容される硬貨Mの種類や
取り出し枚数、その積重された高さから収容金額が即座
に判るような目盛りなどを表記しておくことができる。
【0030】また、図6に示すように、積層された硬貨
Mは背面板10に接するように、収容部1が鉛直線に対
して所定の角度を有する状態で支持基台20に支持され
ているため、仕切り板11の上方が前面板12により覆
われておらず開放されていても、積層された硬貨Mが収
容部1から不用意に飛び出ることがない。そして、積重
された硬貨Mのうちの最下方の硬貨M1が支持板13に
より支持され、所定枚数の硬貨Mが設定された高さを有
する硬貨通過部2と整合することとなる。
【0031】所定の収容部1から所定枚数(図6に示し
た実施の形態では1枚)の硬貨M1を取り出すときに
は、指先を指先挿入部3から収容部1内に入れて硬貨M
1のMa周面に対してかけた状態で、指先通過部4を硬
貨通過部2に向かって通過させる(この一連の指先の操
作を取り出し操作という)。所定枚数の硬貨M1は、そ
の周面Maにかけられた指先により確実に硬貨通過部2
を通過して収容部1から外に取り出される。また、取り
出す必要がない所定枚数を越える硬貨M2は、前面板1
2に当接することにより、硬貨通過部2の通過が阻止さ
れる。また、複数の枚数の硬貨Mを取り出すことができ
るように硬貨通貨部2が設定されている場合(図4の硬
貨通貨部2Bおよび2Cを参照)も、各硬貨M1,M2
あるいはこれらに加えてM3の周面にかけられた指先に
より確実に収容部1Bあるいは1Cから外に出ることと
なる。このことは、形成された収容部1が単一であると
複数であるとにかかわることはない。
【0032】そして、所定枚数の硬貨Mを指先によって
確実に収容部1から取り出すことができるため、図3に
示したように、異なる種類の硬貨を隣接する収容部1に
収容した場合、例えば、10円硬貨と50円硬貨を隣接
する収容部1にそれぞれ収容し、各収容部1の硬貨通貨
部2が1枚の硬貨を取り出すように設定されている場合
には、10円硬貨と50円硬貨を個別に取り出すことが
できることはもちろんのこと、一度の取り出し操作で同
じ手の2本の指(例えば、右手の人差し指と中指または
薬指)を使用することにより、60円分の硬貨を取り出
すこともできる。また、10円硬貨を収容する収容部1
の硬貨通貨部2の取り出し枚数の設定を2枚にすること
により、50円硬貨1枚と10円硬貨2枚の計70円分
の硬貨を取り出すこともできる。
【0033】さらに、同種類の硬貨を図4に示したよう
に各収容部1A,1B,1Cに収容した場合には、取り
出す枚数を選択して組み合わせることにより異なるある
いは同じ金額を選択的に取り出すこともできる。例え
ば、各収容部1A,1B,1Cにそれぞれ10円硬貨を
収容した場合、一度の取り出し操作で収容部1Aと1B
とからそれぞれ10円硬貨を取り出すことにより30円
分の硬貨を取り出すことができる。同様に、一度の取り
出し操作で収容部1Aと1Cとからそれぞれ10円硬貨
を取り出すことにより40円分の硬貨を取り出すことが
できる。また、一度の取り出し操作で収容部1Aと1B
とからそれぞれ10円硬貨を取り出すことにより、収容
部1Cのみから取り出した場合と同じ金額の硬貨を取り
出すことができる。これにより、例えば、各収容部1
A,1B,1Cにそれぞれ同じ量の硬貨Mを収容し、同
じ回数の取り出し操作を行うと仮定した場合、一度の取
り出し操作で3枚の硬貨が取り出される収容部1Cが最
も早く硬貨がなくなることとなるが、一度の取り出し操
作で収容部1Aと1Bとから硬貨を取り出すことによ
り、収容部1Cの代替として使用することもできる。
【0034】さらにまた、図4に示したように複数の枚
数の硬貨Mを取り出すことができるように硬貨通貨部2
Bおよび2Cが形成された場合においては、収容部1B
あるいは1Cから完全に抜き出す前に一部の硬貨を収容
部1内に押し戻すことによって、すなわち、硬貨通貨部
2Bから出された硬貨M1,M2のうちの一方を、ま
た、硬貨通貨部2Cから出された硬貨M1,M2,M3
のうちの一枚または2枚を収容部1内に押し戻すことに
よって、硬貨通貨部2の設定された枚数以下の所望する
枚数の硬貨を取り出すこともできる。このことは、複数
の収容部1を形成した場合に限らず、単一の収容部1を
形成した場合でも行うことができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、硬貨を積重し
た状態で収容する収容部と、該収容部の一方端の近傍
に、所定枚数の硬貨の通過を許容するように形成された
硬貨通過部と、前記収容部の収容された硬貨に対して硬
貨通過部と対向する位置に、前記所定枚数の硬貨の周面
に対して指先をかけることが可能に形成された指先挿入
部と、前記収容部の一方端に、前記硬貨通過部と前記指
先挿入部との間にわたって、前記所定枚数の硬貨の周面
に対して指先をかけた状態で指先を通過させることが可
能に形成された指先通過部と、を備えたことにより、簡
単な構成で、積重された状態で収容された所望の枚数だ
けの硬貨を確実に取り出すことができる硬貨収容器を提
供することができる。
【0036】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
において、硬貨通過部、指先挿入部、および硬貨収容器
がそれぞれ形成された前記収容部を複数並設したことに
より、一度の取り出し操作で複数の指先を使用して並設
された収容部から複数の硬貨を取り出すことができる。
そして、隣接する収容部に同種類または異なる種類の硬
貨を収容して取り出す硬貨を選択して組み合わせること
によって、一度の操作で異なった所望する金額の硬貨を
選択的に取り出すことができる硬貨収容器を提供するこ
とができる。
【0037】請求項3の発明によれば、請求項2に記載
の発明において、隣接する収容部の硬貨通過部を、その
硬貨の通過を許容する枚数を異ならせるように形成した
ことにより、一度の操作で複数の指先を使用してさらに
異なる枚数の硬貨を各収容部から確実に取り出すことが
できる。そして、隣接する収容部に同種類の硬貨を収容
した場合であっても、一度の操作で異なった所望する金
額の硬貨を選択的に取り出すことができる硬貨収容器を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬貨収容器の実施の一形態を示す側面
図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】硬貨収容器の横断平面図である。
【図4】図1のA矢視図である。
【図5】図1のB矢視図である。
【図6】硬貨を取り出す状態を示した図2の縦断側面図
である。
【図7】本発明の硬貨収容器の別の実施の形態を示す側
面図である。
【図8】図7に示した硬貨収容器の保持手段を示す部分
拡大断面図である。
【符号の説明】
1 収容部 2 硬貨通過部 3 指先挿入部 4 指先通過部 M 硬貨 Ma 周面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨を積重した状態で収容する収容部
    と、 該収容部の一方端の近傍に、所定枚数の硬貨の通過を許
    容するように形成された硬貨通過部と、 前記収容部の収容された硬貨に対して硬貨通過部と対向
    する位置に、前記所定枚数の硬貨の周面に対して指先を
    かけることが可能に形成された指先挿入部と、 前記収容部の一方端に、前記硬貨通過部と前記指先挿入
    部との間にわたって、前記所定枚数の硬貨の周面に対し
    て指先をかけた状態で指先を通過させることが可能に形
    成された指先通過部と、を備えたことを特徴とする硬貨
    収容器。
  2. 【請求項2】 硬貨通過部、指先挿入部、および硬貨収
    容器がそれぞれ形成された前記収容部を複数並設したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の硬貨収容器。
  3. 【請求項3】 隣接する収容部の硬貨通過部を、その硬
    貨の通過を許容する枚数を異ならせるように形成したこ
    とを特徴とする請求項2に記載の硬貨収容器。
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