JP2000300968A - 膜濾過装置の運転方法 - Google Patents
膜濾過装置の運転方法Info
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Abstract
な浸漬平膜濾過装置及びその運転方法を提供する。 【解決手段】本発明の浸漬平膜濾過装置10は、圧力計
34が設けられており、この圧力計34によって平膜ユ
ニット14の内部の負の運転差圧を測定する。制御装置
36は、この運転差圧の上昇速度の変化率に基づいて、
ブロア40及び吸引ポンプ32を制御する。また、制御
装置36は、一定時間運転した後、散気量及び間欠運転
時間比の最適なパターンを推測し、この推測に基づいて
自動的に制御する。
Description
法に係り、特に下水や産業排水等の処理に使用される膜
濾過装置の運転方法に関する。
と回転平膜型がある。
処理水を貯留し、この被処理水に、膜を有する平膜ユニ
ットを浸漬している。そして、吸引ポンプによって平膜
ユニットの内部に被処理水を吸引し、膜によって濾過し
ている。この浸漬平膜型の膜濾過装置では、平膜ユニッ
トの下方から散気することにより、膜面に付着した懸濁
物質等の付着ケーキを膜面から剥離させ、膜の濾過能力
を回復させている。さらに、所定時間ごとに吸引ポンプ
を一定時間停止して、吸引力を停止させることにより、
膜面の洗浄の効果を助長させている。
内に被処理水を貯留し、この被処理水に、膜を有する回
転平膜ユニットを浸漬している。そして、吸引ポンプに
よって回転平膜ユニットの内部に被処理水を吸引し、膜
によって濾過している。この回転平膜型の膜濾過装置で
は、回転平膜ユニットを回転させることにより、回転平
膜ユニットの遠心力や回転により膜面に発生する被処理
水の剪断力で膜面に付着した懸濁物質等の付着ケーキを
膜面から剥離させ、膜の濾過能力を回復させている。さ
らに、所定時間ごとに吸引ポンプを一定時間停止して、
吸引力を停止させることにより、膜面の洗浄の効果を助
長させている。
浸漬平膜型の膜濾過装置では、散気した散気量及び間欠
運転時間比(吸引ポンプの稼働/停止の比)が一定であ
るため、エネルギー効率が悪いという欠点があった。た
とえば、膜の目詰まりの最大時を想定して散気量や間欠
運転時間比を決定すると、運転初期のように膜の目詰ま
りが殆どない場合には余分に散気することになり、エネ
ルギーを無駄に消費する。しかし、散気量を減少させ過
ぎたり、間欠運転時間比を大きくさせ過ぎた場合、膜面
に付着した付着物が十分に剥離せず、その場合には、膜
の寿命内に得られる透過水の流量が減少するという問題
が発生する。
は、回転平膜ユニットの回転数や間欠運転時間比(吸引
ポンプの稼働/停止の比)が一定であるため、エネルギ
ー効率が悪いという欠点があった。たとえば、膜の目詰
まりの最大時を想定して回転数や間欠運転時間比を決定
すると、運転初期のように膜の目詰まりが殆どない場合
には余分に散気することになり、エネルギーを無駄に消
費する。しかし、回転数を減少させ過ぎたり、間欠運転
時間比を大きくさせ過ぎた場合、膜面に付着した付着物
が十分に剥離せず、その場合には、膜の寿命内に得られ
る透過水の流量が減少するという問題が発生する。
もので、省エネ運転で且つ最大の透過水量を得ることが
できる膜濾過装置の運転方法を提供することを目的とす
る。
るために、濾過槽内に垂直に並べて浸漬された複数の平
膜ユニットを吸引ポンプで吸引して前記平膜ユニットの
内部に負の運転差圧を発生させることにより、被処理水
を膜によって吸引濾過する一方、前記平膜ユニットの下
方に配設された散気装置からのエアにより前記膜面に付
着した付着ケーキを剥離する浸漬平膜型の膜濾過装置の
運転方法において、前記膜濾過装置の運転時間に対する
前記運転差圧の経時変化を測定し、前記測定した結果か
ら前記運転差圧の上昇速度及び前記上昇速度の変化率を
演算し、前記演算した上昇速度及び前記上昇速度の変化
率の少なくとも一方に基づいて、前記散気装置からの散
気量及び/又は前記吸引ポンプの稼働/停止の間欠運転
時間比を制御することを特徴とする。
時変化から運転差圧の上昇速度及び上昇速度の変化率を
演算し、演算した上昇速度及び変化率の少なくとも一方
に基づいて散気量及び/又は吸引ポンプの間欠運転時間
比を制御する。たとえば、上昇速度又は変化率が大きい
場合には、散気による膜面の洗浄が不足して膜面が目詰
まりしたと判断し、散気装置からの散気量を増加させる
か、若しくは間欠運転時間比を減少させるか、またはそ
の両方を行う。これにより、膜面は十分に洗浄され、膜
面を通過して得られる透過水の流量が増加する。逆に、
上昇速度又は変化率が小さい場合には、前記散気手段か
ら余分に散気されていると判断し、散気装置から散気量
を減少させるか、若しくは間欠運転時間比を大きくさせ
るか、またはその両方を行う。これにより、装置全体の
エネルギー消費量を低減させながら膜の目詰まりを効果
的に解消することができる。このように、本発明の浸漬
平膜型の膜濾過装置では、膜面の目詰まりの指標として
上昇速度及び上昇速度の変化率を求め、その上昇速度及
び変化率の少なくとも一方に基づいて散気量及び/又は
間欠運転時間比を制御するので、膜面の目詰まり状況に
応じた適切な散気(即ち、膜面の洗浄)を行うことがで
きる。したがって、散気過多による無駄なエネルギーを
使用することなく、膜面に付着した付着ケーキを効率良
く剥離することができるので、省エネ化することができ
るとともに、膜の寿命内に得られる透過水の流量を増加
させることができる。
に、濾過槽内で回転する複数の回転平膜ユニットを吸引
ポンプで吸引して前記回転平膜ユニットの内部に負の運
転差圧を発生させることにより、被処理水を膜によって
吸引濾過する一方、前記回転平膜ユニットの回転により
膜面に付着した付着ケーキを剥離する回転平膜型の膜濾
過装置の運転方法において、前記膜濾過装置の運転時間
に対する前記運転差圧の経時変化を測定し、前記測定し
た結果から前記運転差圧の上昇速度及び/又は前記上昇
速度の変化率を演算し、前記演算した上昇速度及び前記
上昇速度の変化率の少なくとも一方に基づいて、前記回
転平膜ユニットの回転数及び/又は前記吸引ポンプの稼
働/停止の間欠運転時間比を制御することを特徴とす
る。
時変化から運転差圧の上昇速度及び上昇速度の変化率を
演算し、演算した上昇速度及び変化率の少なくとも一方
に基づいて回転平膜ユニットの回転数及び/又は吸引ポ
ンプの間欠運転時間比を制御する。たとえば、上昇速度
又は変化率が大きい場合には、膜面の洗浄が不足して膜
面が目詰まりしたと判断し、回転平膜ユニットの回転数
を増加させるか、若しくは吸引ポンプの間欠運転時間比
を減少させるか、またはその両方を行う。これにより、
膜面は十分に洗浄され、膜面を通過して得られる透過水
の流量が増加する。逆に、上昇速度又は変化率が小さい
場合には、前記回転平膜ユニットの回転数が大きすぎる
と判断し、回転数を減少させるか、若しくは間欠運転時
間比を増加させるか、またはその両方を行う。これによ
り、装置全体のエネルギー消費量を低減させながら膜の
目詰まりを効果的に解消することができる。このよう
に、本発明の回転平膜型の膜濾過装置では、膜面の目詰
まりの指標として上昇速度及び変化率を求め、その上昇
速度及び変化率の少なくとも一方に基づいて回転平膜ユ
ニットの回転数及び/又は吸引ポンプの間欠運転時間比
を制御するので、膜面の目詰まり状況に応じた適切な散
気(即ち、膜面の洗浄)を行うことができる。したがっ
て、回転数が過多による無駄なエネルギーを使うことな
く、膜面に付着した付着ケーキを効率良く除去すること
ができるので、省エネ化することができるとともに、膜
の寿命内に得られる透過水の流量を増加させることがで
きる。
係る膜濾過装置の運転方法の好ましい実施の形態につい
て詳説する。
り、本発明の膜濾過装置の運転方法を適用する浸漬平膜
型の膜濾過装置の縦断面図である。
置10は主として、濾過槽12、平膜ユニット14、散
気装置16、吸引ポンプ32及び制御装置36で構成さ
れる。
ない反応槽に連結され、該反応槽から供給管22を介し
て被処理水20が供給される。濾過槽12に貯留された
被処理水20には、多数の平膜ユニット14、14、…
が、互いに平行に、且つ垂直に浸漬されている。平膜ユ
ニット14は、図2に示すように、所定の間隔を持って
対向する2枚の多孔板24、24を用いて箱体を形成す
るとともに、前記多孔板24、24の表面に膜26、2
6を貼り付けることにより構成される。各平膜ユニット
14は、図1に示した管28を介して集合管30に連結
され、この集合管30を介して吸引ポンプ32に連結さ
れる。したがって、吸引ポンプ32を駆動すると、平膜
ユニット14の内部には、負の運転差圧が発生し、被処
理水20が膜26を介して平膜ユニット14の内部に吸
引される。平膜ユニット14の内部に吸引された被処理
水(透過水)20は、管28を介して集合管30に集め
られ、吸引ポンプ32から外部に排水される。
の運転差圧(濾過圧)を測定する圧力計34が配設され
ている。この圧力計34は、膜の外側と内側の圧力差を
測定する。圧力計34は、制御装置36に接続され、制
御装置36に運転差圧の測定値の経時変化を出力してい
る。
散気装置16の散気筒42が配設される。散気筒42
は、表面に多数の散気孔(図示せず)が形成されるとと
もに、ブロア40に連結される。したがって、ブロア4
0を駆動することにより、ブロア40から散気筒42に
空気が送気され、送気された空気は、散気筒42の散気
孔から濾過槽12に吹き出し、平膜ユニット14、14
同士の間を上昇して膜26を洗浄する。
るインバータを備えたものが用いられ、その回転数は、
制御装置36によって制御される。制御装置36は、圧
力計34から出力された運転差圧の経時変化に基づい
て、前記吸引ポンプ32の稼働・停止及びブロア40の
ファン回転数を制御する。
を使用して、本発明の第1の実施の形態における膜濾過
装置の運転方法を説明する。
れた運転差圧の経時変化から運転差圧の上昇速度及び上
昇速度の変化率を制御装置36で演算し、制御装置36
は演算した上昇速度及び変化率の少なくとも一方に基づ
いて散気装置16から散気する散気量及び/又は吸引ポ
ンプ32の稼働/停止の比である間欠運転時間比を制御
するものであり、図3は、本発明の運転方法を適用した
運転例における運転差圧の経時変化を示したものであ
る。
ない膜濾過装置10の運転初期においては、その運転差
圧を維持するように散気装置16からの散気量及び/又
は吸引ポンプ32の稼働/停止の間欠運転時間比を制御
する第1の運転制御を行う。
への目詰まりが次第に大きくなるので、運転差圧が上昇
することは止むを得ない。
0の運転中間期においては、運転差圧の上昇速度が所定
値で一定に維持されるように散気装置16からの散気量
及び/又は吸引ポンプ32の稼働/停止の間欠運転時間
比を制御する第2の運転制御を行う。即ち、制御装置3
6は、圧力計34から運転差圧の測定値が出力される
と、まず、その運転差圧の経時変化から運転差圧の上昇
速度を演算する。そして、制御装置36は、演算した上
昇速度が所定値で一定に維持されるように散気装置16
の散気量及び/又は吸引ポンプ32の間欠運転時間比を
制御する。たとえば、運転差圧の上昇速度が所定値より
も大きい場合、このままでは運転差圧が直ぐに上昇し
て、濾過可能な運転差圧の上限値まで短時間で達してし
まい透過水量の総量が減ってしまう。従って、制御装置
36は、膜26の洗浄が不足していると判断して、ブロ
ア40のファンの回転速度を上げて散気量を増加させる
か、若しくは吸引ポンプ32の間欠運転時間比を小さく
して吸引ポンプ32の停止時間を延長するか、またはそ
の両方を行う。この場合、上昇速度が一時的に所定値を
越える場合には、散気量を増加させるだけでも良いが、
それでも所定値を下回らない場合には、散気量と間欠運
転時間比の両方を制御することが好ましい。
小さい場合、余分に散気されているか、間欠運転時間比
が小さすぎて停止時間が長すぎることが想定されるの
で、ブロア40や吸引ポンプ32での消費電力が大きく
なり、このままでは、装置全体のランニングコストが上
昇してしまう。そこで、制御装置36は、ブロア40の
回転速度を減少させて散気量を減少させるか、若しくは
吸引ポンプ32の間欠運転時間比を大きくして稼働時間
を延長するか、またはその両方を行う。
0及び吸引ポンプ32の消費電力に対し、上昇速度の増
加を最も効率よく抑制できる値であり、運転実績あるい
は実験的に求めることができるが、後記する運転方法の
学習により最適な所定値を推論してその都度変えること
が好ましい。所定値の例としては、膜26に付着する主
たる付着ケーキが活性汚泥の場合には0.01kg/c
m2 /24時間とし、凝集沈殿汚泥の場合には0.00
5kg/cm2 /24時間とすることができる。
は、膜26への目詰まりが可及的に進むために、上昇速
度が加速することになる。
0の運転終期では、上昇速度の変化率が所定値に一定に
維持されるように散気装置16からの散気量及び/又は
吸引ポンプ32の稼働/停止の間欠運転時間比を制御す
る第3の運転制御を行う。即ち、制御装置36は、吸引
ポンプ32が稼働している濾過時間帯において、圧力計
34から運転差圧の測定値が出力されると、まず、その
運転差圧の経時変化から運転差圧の上昇速度の変化率
(上昇加速度)を演算する。そして、制御装置36は、
演算した変化率が所定値で一定に維持されるように散気
装置16の散気量及び/又は吸引ポンプ32の間欠運転
時間比を制御する。たとえば、運転差圧の変化率が所定
値よりも大きい場合、運転差圧が急上昇して、濾過可能
な運転差圧の上限値まで短時間で達してしまい透過水量
の総量が減ってしまう。従って、制御装置36は、この
運転差圧の急上昇を抑制すべく、ブロア40のファンの
回転速度を上げて散気量を増加させるか、若しくは吸引
ポンプ32の間欠運転時間比を小さくして吸引ポンプ3
2の停止時間を延長するか、またはその両方を行う。一
般的には、このような膜濾過装置10の運転終期におい
ては、散気量の増加と間欠運転時間比を小さくして吸引
ポンプ32の停止時間を延長の両方を行うことが必要で
ある。
さい場合には、余分に散気されているか、間欠運転時間
比が小さすぎて停止時間が長すぎることが想定されるの
で、ブロア40や吸引ポンプ32での消費電力が大きく
なり、このままでは、装置全体のランニングコストが上
昇してしまう。そこで、制御装置36は、ブロア40の
回転速度を減少させて散気量を減少させるか、若しくは
吸引ポンプ32の間欠運転時間比を大きくして稼働時間
を延長するか、またはその両方を行う。
ブロア40及び吸引ポンプ32の消費電力に対し、上昇
速度の変化率の増加を最も効率よく抑制できる値であ
り、運転実績あるいは実験的に求めることができるが、
後記する運転方法の学習により最適な所定値を推論して
その都度変えることが好ましい。
は、膜の目詰まり状態の異なる膜濾過装置10の運転初
期、運転中間期及び運転終期において、膜26の目詰ま
りの指標である運転差圧の上昇速度及びその変化率に基
づいて、各運転期間における目詰まり状況に応じた散気
量、間欠運転時間比の制御を行うようにした。これによ
り、装置全体として省エネ化することができるととも
に、膜26の寿命内に得られる透過水の流量を増加する
ことができる。
一定時間運転することにより、散気量及び間欠運転時間
比の最適パターンを次のステップにより学習できるよう
になっている。
期間中に得られた上昇速度と散気量及び/又は間欠運転
時間比のデータ、又は変化率と散気量及び/又は間欠運
転時間比のデータから、上昇速度の増加抑制度合いと散
気量との関係、又は変化率の増加抑制度合いと散気量と
の関係、更には上昇速度の増加抑制度合いと間欠運転時
間比との関係、又は変化率の増加抑制度合いと間欠運転
時間比との関係を求める。ここで、増加抑制度合いと
は、散気量の増減、又は間欠運転時間比の増減によっ
て、運転差圧の上昇速度及びその変化率の増加をどの程
度抑制できたかである。
められた関係に基づいて、上昇速度の増加抑制度合いが
最大となるために必要な最少の散気量及び最大の間欠運
転時間比、又は変化率の増加抑制度合いが最大となるた
めに必要な最少の散気量及び最大の間欠運転時間比を学
習する。これにより、上昇速度又は変化率の所定値をい
くつに設定したら、最大のエネルギー効率になるかが学
習される。そして、制御装置36は、学習した結果か
ら、上昇速度及びその変化率が最も小さく、且つ散気量
が最少で間欠運転時間比が最大になるための、上昇速度
(所定値)又は変化率(所定値)と散気量と間欠運転時
間比の関係を有する最適パターンを推測し、推測した最
適パターンに基づいてブロア40のファンの回転数、及
び吸引ポンプ32の稼働時間/停止時間を制御する。
クを用いて行うことができる。
り、本発明の膜濾過装置の運転方法を適用する回転平膜
型の膜濾過装置50の縦断面図である。
置50のケーシング52の図中左側の側面には流入管5
4が連通されており、被処理水はこの流入管54からケ
ーシング52内に供給され、図中右側の流出管56から
槽外に排出される。
58、58、…を所定間隔で並設した中空駆動軸60、
60…が複数本設けられている。この中空駆動軸60
は、互いの回転平膜ユニット58同志が交差するように
配置されるとともに、両端部をケーシング52に設けら
れた軸受62、62、…に回転自在に支持されている。
また、この中空駆動軸60の図中右側の端部には、それ
ぞれ駆動モータ64、64…の回転軸が連結され、この
駆動モータ64を駆動することにより、中空駆動軸60
が回転する。一方、中空駆動軸60の図中左側の端部に
は、回転継手66、66…を介して集水管68が連結さ
れると共に、この集水管68には、吸引ポンプ70が設
置されている。これにより、吸引ポンプ70を駆動して
回転平膜ユニット58内を負圧にすると、被処理水は回
転平膜ユニット58内に吸引濾過され、吸引濾過された
透過水は、中空駆動軸60内に導かれてから集水管68
を通って装置外に取り出される。
58の運転差圧(濾過圧)を測定する圧力計72、72
…が配設されており、この圧力計72は、第1の実施の
形態と同様に膜の外側と内側の圧力差を測定する。圧力
計72は、制御装置74に接続され、制御装置74に運
転差圧の測定値の経時変化が出力される。また、中空駆
動軸60を介して回転平膜ユニット58を回転する駆動
モータ64は、回転数を可変できるインバータを備えた
ものが用いられ、その回転数は、制御装置74によって
制御される。従って、制御装置74は、圧力計72から
出力された運転差圧の経時変化に基づいて、吸引ポンプ
70の稼働・停止及び駆動モータ64の回転数を制御す
る。
濾過装置50に本発明の運転方法を適用した第2の実施
の形態について説明する。
れた運転差圧の経時変化から運転差圧の上昇速度及び上
昇速度の変化率を制御装置74で演算し、制御装置74
は演算した上昇速度及び変化率の少なくとも一方に基づ
いて駆動モータ64の回転数、即ち回転平膜ユニット5
8の回転数及び/又は吸引ポンプ70の稼働/停止の比
である間欠運転時間比を制御するものである。
法を適用した運転例としては、第1の実施の形態と同様
に、運転差圧が上昇しない膜濾過装置50の運転初期に
おいては、その運転差圧を維持するように回転平膜ユニ
ット58の回転数及び/又は吸引ポンプ70の稼働/停
止の間欠運転時間比を制御する第1の運転制御を行う。
中間期においては、運転差圧の上昇速度が所定値で一定
に維持されるように回転平膜ユニット58の回転数及び
/又は吸引ポンプ70の稼働/停止の間欠運転時間比を
制御する第2の運転制御を行う。
終期では、上昇速度の変化率が所定値に一定に維持され
るように回転平膜ユニット58の回転数及び/又は吸引
ポンプ70の稼働/停止の間欠運転時間比を制御する第
3の運転制御を行う。
74は、膜濾過装置50を一定時間運転することによ
り、回転平膜ユニット58の回転数及び間欠運転時間比
の最適パターンを、第1の実施の形態と同様に学習でき
るようになっている。
平膜型の膜濾過装置50に本発明の運転方法を適用した
場合にも、第1の実施の形態と同様に、膜の目詰まりの
指標である運転差圧の上昇速度及びその変化率に基づい
て、各運転期間における目詰まり状況に応じた回転平膜
ユニット58の回転数、間欠運転時間比の制御を行うよ
うにした。これにより、装置全体として省エネ化するこ
とができるとともに、膜の寿命内に得られる透過水の流
量を増加することができる。
4の膜面や回転平膜ユニット58の膜面に付着する付着
ケーキのケーキ厚を一定にして濾過するケーキ濾過にも
適用することができる。この場合、浸漬平膜型の膜濾過
装置10に適用する場合には、散気量及び/又は前記間
欠運転時間比の制御によりケーキ厚を一定にする。ま
た、回転平膜型の膜濾過装置50に適用する場合には回
転平膜ユニット58の回転数及び/又は間欠運転時間比
の制御によりケーキ厚を一定にする。
過装置の運転方法によれば、膜の目詰まりの指標である
運転差圧の上昇速度及びその変化率の少なくとも一方に
基づいて、各運転期間における目詰まり状況に応じた制
御を行うようにしたので、装置全体として省エネ化する
ことができるとともに、膜の寿命内に得られる透過水の
流量を増加することができる。
に得られたデータに基づいて最適な制御を学習して自動
制御するようにしたので、より的確な制御を行うことが
できる。したがって、膜を効率良く洗浄することができ
るので、装置全体を省エネ化することができるととも
に、膜の寿命間に得られる透過水の流量を増加すること
ができる。
装置の縦断面図
る際に使用した運転差圧と運転時間の関係図
装置の縦断面図
平膜ユニット、16…散気装置、20…被処理水、26
…膜、32…吸引ポンプ、34…圧力計、36…制御装
置、40…ブロア、42…散気筒、50…回転平膜型の
膜濾過装置、52…ケーシング、58…回転平膜ユニッ
ト、60…中空駆動軸、64…駆動モータ、68…集水
管、70…吸引ポンプ、72…圧力計、74…制御装置
Claims (5)
- 【請求項1】濾過槽内に垂直に並べて浸漬された複数の
平膜ユニットを吸引ポンプで吸引して前記平膜ユニット
の内部に負の運転差圧を発生させることにより、被処理
水を膜によって吸引濾過する一方、前記平膜ユニットの
下方に配設された散気装置からのエアにより前記膜面に
付着した付着ケーキを剥離する浸漬平膜型の膜濾過装置
の運転方法において、 前記膜濾過装置の運転時間に対する前記運転差圧の経時
変化を測定し、 前記測定した結果から前記運転差圧の上昇速度及び前記
上昇速度の変化率を演算し、 前記演算した上昇速度及び前記上昇速度の変化率の少な
くとも一方に基づいて、前記散気装置からの散気量及び
/又は前記吸引ポンプの稼働/停止の間欠運転時間比を
制御することを特徴とする膜濾過装置の運転方法。 - 【請求項2】前記運転差圧が上昇しない前記膜濾過装置
の運転初期においては、その運転差圧を維持するように
前記散気装置からの散気量及び/又は前記吸引ポンプの
稼働/停止の間欠運転時間比を制御する第1の運転制御
を行い、 前記運転差圧が上昇する前記膜濾過装置の運転中間期に
おいては、前記運転差圧の上昇速度が所定値で一定に維
持されるように前記散気装置からの散気量及び/又は前
記吸引ポンプの稼働/停止の間欠運転時間比を制御する
第2の運転制御を行い、 前記運転差圧の上昇速度が加速する膜濾過装置の運転終
期では、前記上昇速度の変化率が所定値で一定に維持さ
れるように前記散気装置からの散気量及び/又は前記吸
引ポンプの稼働/停止の間欠運転時間比を制御する第3
の運転制御を行うことを特徴とする請求項1の膜濾過装
置の運転方法。 - 【請求項3】一定の膜濾過運転期間中に得られた前記上
昇速度と前記散気量及び/又は前記間欠運転時間比のデ
ータ、又は前記変化率と前記散気量及び/又は前記間欠
運転時間比のデータから、前記上昇速度の増加抑制度合
いと前記散気量との関係、又は変化率の増加抑制度合い
と散気量との関係、更には前記上昇速度の増加抑制度合
いと前記間欠運転時間比との関係、又は変化率の増加抑
制度合いと前記間欠運転時間比との関係を求め、 前記求めた関係から、前記増加抑制度合いが最大となる
ために必要な最少の散気量、及び/又は前記増加抑制度
合いが最大となるために必要な最大の間欠運転時間比を
学習し、 前記学習した結果から次の膜濾過運転期間中における散
気量の最適パターン及び/又は間欠運転時間比の最適パ
ターンを推論し、 前記推論した最適パターンに基づいて散気量及び/又は
間欠運転時間比を制御することを特徴とする請求項1又
は2の膜濾過装置の運転方法。 - 【請求項4】濾過槽内で回転する複数の回転平膜ユニッ
トを吸引ポンプで吸引して前記回転平膜ユニットの内部
に負の運転差圧を発生させることにより、被処理水を膜
によって吸引濾過する一方、前記回転平膜ユニットの回
転により膜面に付着した付着ケーキを剥離する回転平膜
型の膜濾過装置の運転方法において、 前記膜濾過装置の運転時間に対する前記運転差圧の経時
変化を測定し、 前記測定した結果から前記運転差圧の上昇速度及び/又
は前記上昇速度の変化率を演算し、 前記演算した上昇速度及び前記上昇速度の変化率の少な
くとも一方に基づいて、前記回転平膜ユニットの回転数
及び/又は前記吸引ポンプの稼働/停止の間欠運転時間
比を制御することを特徴とする膜濾過装置の運転方法。 - 【請求項5】前記膜濾過は、前記膜面に付着する付着ケ
ーキのケーキ厚を一定にして濾過するケーキ濾過であ
り、前記浸漬平膜型の場合には前記散気量及び/又は前
記間欠運転時間比の制御により前記ケーキ厚を一定に
し、前記回転平膜型の場合には前記回転平膜の回転数及
び/又は前記間欠運転時間比の制御により前記ケーキ厚
を一定にすることを特徴とする請求項1又は4の膜濾過
装置の運転方法。
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