JP2000290741A - 高融点超合金とその製造方法 - Google Patents

高融点超合金とその製造方法

Info

Publication number
JP2000290741A
JP2000290741A JP2000061161A JP2000061161A JP2000290741A JP 2000290741 A JP2000290741 A JP 2000290741A JP 2000061161 A JP2000061161 A JP 2000061161A JP 2000061161 A JP2000061161 A JP 2000061161A JP 2000290741 A JP2000290741 A JP 2000290741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
superalloy
phase
melting point
iridium
nickel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000061161A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3393378B2 (ja
Inventor
Yoko Mitarai
容子 御手洗
Tsukimine Tani
月峰 谷
Kiko Kan
煕泓 干
Yoshiichi Ro
芳一 呂
Shizuo Nakazawa
静夫 中沢
Koji Harada
広史 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Research Institute for Metals
Original Assignee
National Research Institute for Metals
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Research Institute for Metals filed Critical National Research Institute for Metals
Priority to JP2000061161A priority Critical patent/JP3393378B2/ja
Publication of JP2000290741A publication Critical patent/JP2000290741A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3393378B2 publication Critical patent/JP3393378B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 Ni基超合金を上回る特性を有し、これを比
較的安価に実現することも可能な、新しい高融点超合金
を提供する。 【解決手段】 イリジウム又はロジウムもしくはその両
方をベースに、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バ
ナジウム、ニオブ、及びタンタルからなる金属群から選
択される1種以上の金属とともに、ニッケルを少なくと
も含み、組織中にfcc相及びLl相の両相が少なく
とも形成されており、Ll相は20〜80体積%であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、高融点超
合金に関するものである。さらに詳しくは、この出願の
発明は、発電用ガスタービン、ジェットエンジン、ロケ
ットエンジンなどの高温機器等の材料として有用な、高
温強度とともに延性も良好なものとした新しい高融点超
合金に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】発電用ガスタービン、ジェッ
トエンジン、ロケットエンジンなどの高温機器に用いら
れるタービンブレードやタービンベーンは高温・高応力
下で使用される。従来、これらタービンブレードやター
ビンベーンには、高い耐熱性を有し、高温強度にも優れ
たNi基超合金が適用されているが、その使用温度は年
々過酷になってきている。それと言うのも、燃焼ガス温
度を高めることが、高温機器の出力及び熱効率をさらに
高めるのに最も効果的な対応だからである。したがっ
て、タービンブレードやタービンベーンには、高温強度
を改善することが望まれ、これはとりもなおさず、ター
ビンブレードやタービンベーンに適用される材料の高温
強度の改善が必要不可欠であることを意味する。Ni基
超合金の実質的な強度を有する耐用温度はおよそ110
0℃である。この温度以上においても使用可能で、しか
もそれを比較的安価に実現することのできる新しい材料
が開発されれば、実用上きわめて有望である。
【0003】高温強度に優れたNi基超合金について
は、これまでにも、耐酸化性、耐腐食性等の向上のため
に様々な検討が行われてきており、たとえばこの出願の
発明者らによっても、0.1〜5原子%のイリジウム
(Ir)を添加して、γ相およびγ′相中にイリジウム
が固溶して固溶強化されたNi基超合金によって、高温
強度とともに、耐高温腐食性を改善することが提案され
ている(特開平10−183281号公報)。
【0004】一方、この出願の発明者らは、高い耐用温
度の高温強度特性と優れた耐酸化特性を有する合金とし
てイリジウム、ロジウム、またはこれらの混合物に、ニ
オブ、タンタル、チタン、アルミニウム等を添加してF
CC構造とLl構造との二つの結晶構造を持つ高融点
合金もすでに提案している(特開平8−311584号
公報)。しかしながら、これらの高融点合金は、強度の
向上とともにどうしても延性が低下し、実用耐熱材料と
しては課題が残されていた。
【0005】また、このようなイリジウム基合金、ロジ
ウム基合金については、その原料価格が高く、汎用性の
点で難点がある。その意味でも、比較的安価で取扱いや
すいNi基超合金には利点がある。だが、従来のNi基
超耐熱合金の場合には、融点である1300℃を超えて
の利用は不可能である。
【0006】この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑
みてなされたものであり、高温機器の出力及び熱効率を
さらに向上させることのできる、高温強度とともに延性
の点においても従来のNi基超合金を上回る特性を有
し、これを比較的安価に実現することも可能な、新しい
高融点超合金を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この出願の発明の発明者
らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を加えたとこ
ろ、融点が高く、高温で高強度を持ち、また、耐酸化性
に優れたイリジウム基超合金(融点2447℃)又はロ
ジウム基超合金(融点1960℃)と、これらに比べ軽
量で延性に優れ、安価でもあるニッケル、又はニッケル
基合金(密度8.9g/cm(cf.イリジウム基超
合金:22.4g/cm、ロジウム基超合金:12.
44g/cm))を添加配合、又は混合し、溶製する
ことにより、組織中にfcc相及びLl相の両相が形
成され、fcc構造を持つ母相中にLl構造を持つ析
出物が整合析出した超合金が得られ、これらの超合金
は、高温強度及び耐酸化性に優れるばかりでなく、比較
的軽量で、延性をも有することを見出し、この出願の発
明を完成した。
【0008】すなわち、この出願の発明は、第1には、
次の組成、 <A>ニッケル:5〜65原子% <B>チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウ
ム、ニオブ、およびタンタルの群から選択される1種以
上の金属:5〜20原子% <C>イリジウムまたはロジウム、もしくはその両者:
30〜75原子% を有し、母相のfcc相中にLl相が析出されてい
て、Ll相の体積が20〜80%であることを特徴と
する高融点超合金を提供する。
【0009】また、第2には、この出願の発明は、前記
組成について、 20原子% ≦ <A>+<B> ≧ 70原子% である高融点超合金を提供し、第3には、成分<C>が
イリジウムの場合、その原子比が 0.3 ≦ <A>/<B> ≦ 8 である高融点超合金を、第4には、成分<C>がロジウ
ムである場合、その原子比が 0.25 ≦ <A>/<B> ≦ 12 である高融点超合金を提供する。
【0010】さらにこの出願の発明は、第5には、次の
組成 <A> ニッケル: 4〜86原子% <B> チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウ
ム、ニオブ、およびタンタルの群から選択される1種以
上の金属:0.5〜20原子% <C> イリジウム、またはロジウム、もしくはその両
者:4〜86原子% <D> アルミニウム:0.4〜20原子% を有し、母相のfcc相中にLl相が析出されてい
て、Ll相の体積が20〜80%である高融点超合金
を提供し、第6には、この組成について、 <A>+<C> ≧ 75原子% <B>+<D> ≦ 25原子% である高融点超合金を提供する。
【0011】またこの出願の発明は、第7には、高融点
超合金の製造方法として、イリジウムをベースに、チタ
ン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、
及びタンタルからなる金属群から選択される1種以上の
金属を添加したイリジウム基超合金と、ロジウムをベー
スに前記金属群から選択される1種以上の金属を添加し
たロジウム基超合金の少なくともいずれか一方に、ニッ
ケルを添加配合して溶製し、高融点超合金を製造するこ
とを特徴とする高融点超合金の製造方法を提供する。
【0012】さらにこの出願の発明は、第8には、イリ
ジウムをベースに、チタン、ジルコニウム、ハフニウ
ム、バナジウム、ニオブ、及びタンタルからなる金属群
から選択される1種以上の金属を添加したイリジウム基
超合金と、ロジウムをベースに前記金属群から選択され
る1種以上の金属を添加したロジウム基超合金の少なく
ともいずれか一方に、ニッケルをベースとし前記金属群
から選択される1種以上の金属、もしくはアルミニウム
を添加したニッケル基合金を混合して溶製し高融点超合
金を製造することを特徴とする高融点超合金の製造方法
を提供する。
【0013】以下、この出願の発明の高融点超合金とそ
の製造方法についてさらに詳しく説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】この出願の発明に係わる高融点超
合金は、前記のとおりの特徴をもつものであるが、その
基本は、 <A>ニッケル:5〜65原子% <B>チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウ
ム、ニオブ、およびタンタルの群から選択される1種以
上の金属:5〜20原子% <C>イリジウムまたはロジウム、もしくはその両者:
30〜75原子% を有し、fcc相とLl相とが形成されていて、Ll
相の体積が20〜80%であることを特徴としてい
る。そして、母相fcc相中にLl相が析出してい
る。
【0015】この組成においては、製造時の原料や製造
工程において混入される不可避的不純物の存在が許容さ
れてよいことは言うまでもない。組成における残部とし
ての成分<C>イリジウムまたはロジウム、もしくはそ
の両者の割合は、実質的には30〜75原子%となる。
そして、この発明の高融点超合金においては、前記成分
<A><B><C>が上記の原子%範囲外にある場合に
は、この発明の超合金の組成構成として欠かせない 1)fcc構造を持つ母相中にLl構造を持つ析出物
が析出していること、そしてさらには、 2)Ll構造を持つ析出相は、20〜80体積%を占
めていること との要件が満たされないため、所要の高温強度ととも
に、期待される延性の向上効果は得られないことにな
る。
【0016】なかでも、この発明においては、高温強度
とともに延性の向上を図るためには、前記組成成分<A
><B><C>について、成分<A>と成分<B>との
和が20〜70原子%の範囲にあること、また、成分<
C>がイリジウム(Ir)の場合、原子比が、 0.3≦<A>/<B>≦8 であり、成分<C>がロジウムの場合、原子比 0.25≦<A>/<B>≦12 とすることが望ましい。
【0017】また、成分<B>のチタン、ジルコニウ
ム、ハフニウム、バナジウム、ニオブおよびタンタルに
ついては、なかでも、ニオブ、タンタル、チタンがより
好適なものとして挙げられる。これらの高融点超合金
は、所定の組成となるように合金構成元素材料を混合し
て溶製することや、より実際的には、イリジウムをベー
スに、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウ
ム、ニオブ、及びタンタルからなる金属群から選択され
る1種以上の金属を5〜20原子%添加したイリジウム
基超合金と、ロジウムをベースに前記金属群から選択さ
れる1種以上の金属を添加したロジウム基超合金の少な
くともいずれか一方に、ニッケルを添加配合し、溶製す
ることにより製造される。
【0018】また、これらの高融点超合金は、イリジウ
ムをベースに、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バ
ナジウム、ニオブ、及びタンタルからなる金属群から選
択される1種以上の金属を添加したイリジウム基超合金
と、ロジウムをベースに前記金属群から選択される1種
以上の金属を添加したロジウム基超合金の少なくともい
ずれか一方に、ニッケルをベースとして前記金属群から
選択される1種以上の金属を添加したニッケル基合金を
混合し、溶製することによっても製造される。
【0019】そして、この出願の発明では、さらにアル
ミニウムが成分として添加されてもよい。この場合に
は、前記のとおり、 <A>ニッケル:4〜86原子% <B>チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウ
ム、ニオブ、およびタンタルの群から選択される1種以
上の金属:0.5〜20原子% <C>イリジウムまたはロジウム、もしくはその両者:
4〜86原子% <D>アルミニウム:0.4〜20原子% の組成とし、<A><B><C><D>の和は100原
子%となるようにしている。
【0020】なかでも、 <A>+<C> ≧ 75原子% <B>+<D> ≦ 25原子% であることがより好ましい。このアルミニウムを添加し
た合金は、四元素の新しいNi系高融点超合金の可能性
を拓くものである。
【0021】このアルミニウムを含有する合金の製造に
際しては、前記のニッケル基合金として、現在耐熱材料
として高温機器に適用されているニッケル−アルミニウ
ム(Ni−Al)合金が用いられてよい。製造方法にお
いての溶製は、その方式に特に制限はない。たとえば、
アーク溶解、及びその後に行われる組成を均一化する均
一化処理を一例として例示することができる。均一化処
理は、熱処理として行われるが、fcc相中でのLl
相の析出を整合のあるもの(整合析出)とするために
は、1800℃程度までの高温熱処理が好適である。
【0022】これらの製造方法により製造されるこの出
願の発明の高融点超合金は、上記の通りに、組織中にf
cc相及びLl相の両相を有し、これら両相の形成に
より十分な強度が確保される。また、超合金における各
金属成分の組成比が大きな因子と考えられるが、fcc
構造を持つ母相中にLl構造を持つ析出物が整合析出
した二相整合組織が形成される。ここで、二相整合組織
とは、隣接する結晶格子の並びが途切れずに連続してい
る組織を言う。二相整合組織が形成されると、単にfc
c相及びLl相の二相からなる超合金よりも強度が増
大する。母相と析出物の間の整合界面が転位の移動を妨
げるのがその原因ではないかと考えられる。このような
二相整合組織は、前記の製造方法において、原料とし
て、イリジウム基超合金とロジウム基超合金の少なくと
も一方と、ニッケル基合金を用い、しかもそれぞれがf
cc相とLl相との二相整合組織を持つ場合により確
実に形成される。
【0023】fcc相及びLl相は、必ずしも各々が
構成物質の種類において1種類ずつである必要はない。
この出願の発明の高融点超合金は、上記の通りの多元合
金であるため、存在濃度の異なる数種類のfcc相とL
相が混在することも可能である。これらfcc相及
びLl相の両相が形成した組織において、Ll
は、体積率で20〜80%とするのが好ましい。下限を
下回る場合には強度の低下が見られる。一方、上限はこ
れを上回っても構わないが、そのような超合金を作製す
るのはかなり難しくなる。
【0024】そして、この出願の発明の高融点超合金
は、前記の製造方法において、イリジウム基超合金、ロ
ジウム基超合金、そしてニッケルまたはニッケル基合金
を原料として用いる場合には、用いる場合のイリジウム
基超合金又はロジウム基超合金と、ニッケル又はニッケ
ル基合金の特性をそれぞれ独立して発現することができ
る。つまり、この出願の発明の高融点超合金は、イリジ
ウム基超合金やロジウム基超合金が持つ高融点、高温高
強度、及び優れた耐酸化性とともに、ニッケル又はニッ
ケル基合金が持つ軽量かつ優れた延性を全て示すのであ
る。また、ニッケル又はニッケル基合金の存在によって
この出願の発明の高融点超合金は、比較的安価ともな
る。
【0025】イリジウム基超合金又はロジウム基超合金
それ自体の原子%に換算して含有量が50原子%以下を
含む高融点超合金は、軽量であり、タービンブレード等
の回転部材として有効と考えられ、一方、含有量がそれ
よりも多い場合には、より高温で使用される部材への適
用が有望視される。次にこの出願の発明の高融点超合金
とその製造方法の実施例を示す。
【0026】
【実施例】(実施例1)イリジウム−15ニオブ(Ir
−15at%Nb)合金及びニッケル(Ni)を配合
し、真空炉中でアルゴン雰囲気下にアーク溶解して、表
1に示した組成を有するA、B、C、及びDの4種類の
超合金(インゴット)を製造した。
【0027】
【表1】
【0028】このインゴットから高さ6mm、直径3m
mの供試片を切り出し、これを、5×10−7torr
の真空炉内で1300℃、1週間の時効処理を行った。
そして、供試片に形成した相をX線回折分析(XRD)
及びエネルギー分散型X線分析器(EDAX)で決定し
た。その結果、表1の超合金A及びBは、fcc相及び
Ll相の二相のみからなる組織を有していた。特に、
超合金Aには、fcc構造を持つ母相中にLl構造を
持つ析出物が整合析出した二相整合組織が形成されてい
た。fcc相はIrからなり、Ll相はIrNbか
らなっていた。また、これらいずれにもNiが固溶して
いた。一方、超合金C及びDは、上記二相の他に、斜方
晶系に属するδ相((Ir,Ni)11Nb)が第三
の相として確認された。なお、いずれの超合金において
もLl構造を持つIrNbは、体積率で20〜80
%の範囲内に収まっていた。また、Ll相はfcc相
中に析出していた。
【0029】図1a〜dは、各々、供試片の光学顕微鏡
写真である。超合金Aでは樹枝状組織(図1a)が、超
合金B、C、及びDでは微細組織(図1b、c、及び
d)が形成している。また、Niの配合量が増加するに
したがって組織が厚く、粗くなっていることも確認され
る。そして、上記供試材について、圧縮試験(大気中、
応力速度3.0×10−4−1)を室温から1200
℃までにおいて行った。その結果を示したのが図2のグ
ラフである。
【0030】この図2のグラフから明らかなように、超
合金Aの圧縮強度は、室温ではIr−15at%Nbの
ほぼ2倍であり、1200℃ではIr−15at%Nb
と同等である。超合金B、C、及びDの圧縮強度は、室
温及び1200℃ともにIr−15at%Nbの圧縮強
度を下回る。だが、いずれの超合金の圧縮強度も、高温
機器に適用されていたNi基超合金よりは高い。
【0031】また、いずれの超合金においてもNiの添
加により延性が改善されている。特に、超合金Bは、お
よそ13%であり、Ir−15at%Nbの延性をはる
かに凌いでいる。Ir−15at%Nb合金よりも実用
性が高いと認められる。しかもNiは、Irは一部置換
するため、超合金中のIr量を低減することができ、低
価格化が図られる。この点においても実用性の高さが確
認される。 (実施例2)イリジウム基超合金としてイリジウム−2
0ニオブ(Ir−20at%Nb)合金及びイリジウム
−20タンタル(Ir−20at%Ta)合金を、ま
た、ニッケル基合金としてニッケル−16.8アルミニ
ウム(Ni−16.8at%Al)合金を選択し た。
これらイリジウム基超合金及びニッケル基合金の比率を
Ir基超合 金:Ni基超合金=25:75(A群)、
50:50(B群)、75:25(C群)とし、合計6
種類の以下の表2に示す組成の4元合金をアルゴン雰囲
気中でアーク溶解により作製した。
【0032】
【表2】
【0033】これら6種類の4元合金について、実施例
1と同様の相決定及び組織観察を行った。その結果、A
群及びC群の4種類の超合金には、fcc相((Ir,
Ni))と2種類のLl相((Ni,Ir)(A
l,Nb)及び(Ir,Ni)(Nb,Al)、又は
(Ni,Ir)(Al,Ta)及び(Ir,Ni)
(Ta,Al))からなる二相整合組織が形成してい
た。一方、B群の2種類の超合金では、A群及びC群の
超合金と同じfcc相と2種類のLI相による二相整
合組織が形成されていたが、B2相((Ir,Ni)
(Al,Nb)又は(Ir,Ni)(Al,Ta))が
他に認められた。
【0034】なお、上記組成式において、たとえば、
(Ni,Ir)(Al,Nb)は、Ir及びNbを含
有するNiAlで、IrがNiを、また、NbがAl
をそれぞれ一部置換していることを意味している。他の
組成式も同様の標記方式を採用している。図3a〜c
は、各々、A群、B群、及びC群に属するIr−Nb−
Ni−Al4元合金の組織を示した二次電子像である。
【0035】超合金Aでは、fcc相、及びIr及びN
bを含むNiAlの第1のLl相が観察された。超
合金B及びCでは、より大きなLl相が析出してい
る。B2相は、上記の通りに、超合金Bのみに観察され
た。これら3つの超合金A〜Cでは、Ir及びNbを含
むNiAlの第1のLi相とともに、Ni及びAl
を含むIrNbの小さな第2のLl相が、fcc母
相の中に確認された。
【0036】次いで、作製した合金を真空中1300℃
及び1400℃で1週間時効処理を行い、再び、組織観
察した。1300℃の時効処理を行った超合金には、2
種類の小さな第2のLl相がfcc母相から析出し
た。超合金B及びCの相解析の結果、この第2のLl
相は、第1のLl相よりもNiを多く含んでいること
が確認された。超合金Aでは、第1のLl相には23
at%のIrが含まれていた。母相中のIr量は、超合
金のIr量に伴って増加する。一方、母相中のNb量
は、ほぼ5at%のレベルにある。1400℃の時効処
理後には、より大きな第1のLl相に加え、fcc相
中に異なる形状及びサイズの第2のLl相が多量に形
成した。また、超合金Bでは、B2相が消失した。この
ことから、超合金BにおけるB2相の融点が1400℃
であると考えられる。そして、いずれの超合金において
もLl相は、fcc相中に析出し、体積率で20〜8
0%の範囲内に収まっていた。
【0037】以上の組織観察結果は、Ir−Ta−Ni
−Al4元合金についても同様であった。次いで、上記
6種類の4元合金を1400℃に1週間加熱し、120
0℃における圧縮強度を測定した。その結果を示したの
が、図4及び図5の相関図である。
【0038】これら図4及び図5図中には、比較のため
に、従来のNi基超合金(MarM247)、及びIr
−15at%Nb、Ir−20at%Nbのイリジウム
基超合金の強度も合わせて示した。4元合金のいずれ
も、高温機器に適用されていたNi基超合金に比べ、高
い圧縮強度を示した。一方、これら4元合金の圧縮強度
は、Ir−Nbよりも低い。しかしながら、延性は、ニ
ッケル基合金の混合により、最低でも18%、最高で8
9%が得られ、改善されている。Ir−15at%Nb
よりも実用性が高いと認められる。
【0039】また、図4からは、4元合金の圧縮強度
は、イリジウム基超合金の添加成分であるNb又はTa
の添加量が多くなるにつれて増大することも確認され
る。 (実施例3)Rh85−xNb15Ni(X=10,
20,30,50)の組成を有する4つの試料をアーク
溶解により作製し、各々のインゴットから高さ6mm、
直径3mmの供試片を切り出した。この供試片には、真
空中(<10−5Pa)において1200℃、100時
間の時効処理を行った。そして、圧縮試験(大気中、応
力速度3.0×10−4−1)を20〜1200℃に
おいて行った。試験中に均一な温度分布が得られるよう
に、各供試片を炉中で12〜20分間試験温度まで加熱
し、負荷開始前に5分間その温度に保持した。圧縮強度
は、試験前後の供試材の高さの変化から算出した。
【0040】また、超合金の組織を走査電子顕微鏡(S
EM)及び透過型電子顕微鏡(TEM)により観察し
た。走査電子顕微鏡観察を行った供試片については、5
%HClのエチルアルコール溶液で電子研磨した。熱処
理後の超合金の結晶構造及び相組成は、X線回折分析
(XRD)及びエネルギー分散型X線分析器(EDA
X)で決定した。
【0041】 bのLl相の二相のみからなる組織を有していた。特
に、X=10のRh75Nb 15Ni10超合金には、
fcc構造を持つ母相中にLl構造を持つ析出物が整
合析出した二相整合組織が形成されていた。一方、X=
50のRh35Nb15Ni50超合金には、斜方晶系
に属するγ″相((Ni,Rh)Nb)も確認され
た。RhNbに含まれるNiの含有量は、Rh75
15Ni10(X=10)の4.8at%からRh
35Nb15Ni50(X=50)の19.6at%ま
でであった。また、いずれの超合金においてもLl
は、fcc相中に析出され、体積率で20〜80%の範
囲内に収まっていた。
【0042】図6は、1200℃で100時間熱処理し
た超合金の顕微鏡写真である。図6のa〜dは、各々、
Rh85−xNb15Ni(X=10,20,30,
50)の組成に対応しているが、いずれの超合金におい
ても樹枝状組織が形成している。また、これらa〜dの
比較から、実施例1と同様に、Niの配合量が増加する
にしたがって組織が粗くなっていることが確認される。
【0043】図7は、Rh85−xNb15Ni超合
金の圧縮強度及び延性をNiの含有量との関係において
示した相関図である。この図7には、比較のために、R
h−15at%Nb合金のデータも合わせて示してい
る。室温では、Niを添加した超合金は、Rh−Nb二
相合金に比べ高い圧縮強度を示す。1200℃では、R
75Nb15Ni10(X=10)が473MPa
と、Rh−Nb二相合金の圧縮強度を上回るが、Niの
含有量の増加につれて低下する。だが、いずれの超合金
の圧縮強度は、高温機器に適用されていたNi基超合金
よりは高い。
【0044】室温延性についても、Niを添加した超合
金は、Rh55Nb15Ni30(X=30)の組成に
おいてRh−Nb二相合金に匹敵するものの、これ以外
では低い値を示す。しかしながら、最低でも11%(R
75Nb15Ni10(X=10))であり、実施例
1に示したInベースの超合金以上の室温延性を有す
る。 (実施例4)実施例2において、イリジウムに代え、ロ
ジウムを超合金の構成成分に採用した他は、同様に超合
金を作製し、その相決定及び組織観察とともに、圧縮強
度及び延性を測定した。イリジウムについての実施例2
とほぼ同様に、高温機器に適用されていたNi基超合金
に比べ、高い圧縮強度を示すとともに、延性が改善され
てもいる。 (実施例5)実施例1と同様にして次の2種の組成(原
子%)の合金を製造した。
【0045】Rh50Ir25Nb15Ni10 Rh25Ir50Nb15Ni10 この2種の合金について圧縮強度(室温および1200
℃での)と室温圧縮歪みとを測定し、すでに説明したこ
の発明のRh75Nb15Ni10並びにIr75Nb
15Ni10の高融点超合金と、さらに従来のIr−N
15(Ir−15at%Nb)の合金の場合と比較
し、その結果を図8に示した。
【0046】この図8より、RhとIrをともに含有す
るこの発明の超合金においては、Ir−Nb15の二元
系合金に比べて、室温では圧縮強度が2倍程大きく、1
200℃ではほぼ同程度であること、つまり高温強度が
落ちていないことがわかる。また、室温圧縮歪みはRh
量が多くなるほど改善されていることがわかる。図9お
よび図10は、合金の破断面の観察写真と合金組織とを
示した写真であって、各々、次のものを示している。
【0047】a:Rh75Nb15Ni10 b:Rh50Ir25Nb15Ni10 c:Rh25Ir50Nb15Ni10 d:Ir75Nb15Ni10 図9からは、いずれの合金も粒内破壊を示しており、粒
界破壊を起こして脆いIr−Nb二元系合金の性質を改
善していることが確認された。
【0048】また、図10からは、いずれの場合も、第
三相が生成せずに、fcc+Llの二相組織になって
いることが確認された。もちろんこの出願の発明は、以
上の実施例によって限定されるものではない。超合金の
組成、配合割合、作製方法等の細部については様々な態
様が可能であることは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この出願の発
明によって、Ni基超合金を上回る特性を有し、これを
比較的安価に実現することもできる、新しい高融点超合
金が提供される。高温機器の出力及び熱効率のさらなる
向上が実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】a、b、c、及びdは、各々、実施例1におけ
る供試材の組織を示した光学顕微鏡写真である。
【図2】実施例1における供試材の圧縮強度及び延性を
Ir−15Nbとともに比較した棒グラフである。
【図3】a、b、及びcは、各々、実施例2におけるI
r−Nb−Ni−Al4元合金の組織を示した二次電子
像写真である。
【図4】イリジウム基超合金の比率と実施例2で作製し
た超合金の圧縮強度との相関関係を示した相関図であ
る。
【図5】イリジウム基超合金におけるニオブ又はタンタ
ルの添加量と実施例2で作製した超合金の圧縮強度との
相関関係を示した相関図である。
【図6】a、b、c、及びdは、各々、実施例3におけ
る供試材の組織を示した顕微鏡写真である。
【図7】実施例3で作製した超合金におけるニッケルの
含有量と圧縮強度及び延性との相関関係を示した相関図
である。
【図8】RhおよびIr含有のこの発明の超合金につい
て圧縮強度と室温圧縮歪みを示した図である。
【図9】この発明の超合金の破断面を示した写真であ
る。
【図10】この発明の超合金の組織を示した写真であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 呂 芳一 茨城県つくば市千現1丁目2番1号 科学 技術庁金属材料技術研究所内 (72)発明者 中沢 静夫 茨城県つくば市千現1丁目2番1号 科学 技術庁金属材料技術研究所内 (72)発明者 原田 広史 茨城県つくば市千現1丁目2番1号 科学 技術庁金属材料技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の組成、 <A>ニッケル:5〜65原子% <B>チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウ
    ム、ニオブ、およびタンタルの群から選択される1種以
    上の金属:5〜20原子% <C>イリジウムまたはロジウム、もしくはその両者:
    30〜75原子% を有し、母相のfcc相中にLl相が析出されてい
    て、Ll相の体積が20〜80%であることを特徴と
    する高融点超合金。
  2. 【請求項2】 成分<A>と成分<B>との和が20〜
    70原子%の範囲にある請求項1の高融点超合金。
  3. 【請求項3】 前記組成成分<A><B><C>につい
    て、成分<C>がイリジウムの場合、その原子比が、 0.3≦<A>/<B>≦8 であることを特徴とする請求項1または2の高融点超合
    金。
  4. 【請求項4】 前記組成成分<A><B><C>につい
    て、成分<C>がロジウムの場合、原子比が、 0.25≦<A>/<B>≦12 であることを特徴とする請求項1または2の高融点超合
    金。
  5. 【請求項5】 次の組成 <A>ニッケル:4〜86原子% <B>チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウ
    ム、ニオブ、およびタンタルの群から選択される1種以
    上の金属:0.5〜20原子% <C>イリジウムまたはロジウム、もしくはその両者:
    4〜86原子% <D>アルミニウム:0.4〜20原子% を有し、母相のfcc相中にLl相が析出されてい
    て、Ll相の体積が20〜80%であることを特徴と
    する高融点超合金。
  6. 【請求項6】 前記成分<A><B><C><D>につ
    いて、 <A>+<C> ≧ 75原子% <B>+<D> ≦ 25原子% であることを特徴とする請求項5の高融点金属。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれかの高融点超
    合金の製造方法であって、イリジウムをベースに、チタ
    ン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、
    及びタンタルからなる金属群から選択される1種以上の
    金属を添加したイリジウム基超合金と、ロジウムをベー
    スに前記金属群から選択される1種以上の金属を添加し
    たロジウム基超合金の少なくともいずれか一方に、ニッ
    ケルを添加配合して溶製し、高融点超合金を製造するこ
    とを特徴とする高融点超合金の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6のいずれかの高融点超
    合金の製造方法であって、イリジウムをベースに、チタ
    ン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、
    及びタンタルからなる金属群から選択される1種以上の
    金属を添加したイリジウム基超合金と、ロジウムをベー
    スに前記金属群から選択される1種以上の金属を添加し
    たロジウム基超合金の少なくともいずれか一方に、ニッ
    ケルをベースとし前記金属群から選択される1種以上の
    金属、もしくはアルミニウムを添加したニッケル基合金
    を混合して溶製し、高融点超合金を製造することを特徴
    とする高融点超合金の製造方法。
JP2000061161A 1999-02-02 2000-01-31 高融点超合金とその製造方法 Expired - Lifetime JP3393378B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000061161A JP3393378B2 (ja) 1999-02-02 2000-01-31 高融点超合金とその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-25540 1999-02-02
JP2554099 1999-02-02
JP2000061161A JP3393378B2 (ja) 1999-02-02 2000-01-31 高融点超合金とその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000290741A true JP2000290741A (ja) 2000-10-17
JP3393378B2 JP3393378B2 (ja) 2003-04-07

Family

ID=26363160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000061161A Expired - Lifetime JP3393378B2 (ja) 1999-02-02 2000-01-31 高融点超合金とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3393378B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007091576A1 (ja) * 2006-02-09 2007-08-16 Japan Science And Technology Agency 高耐熱性、高強度Ir基合金及びその製造方法
WO2013065340A1 (ja) * 2011-11-04 2013-05-10 田中貴金属工業株式会社 高耐熱性、高強度Rh基合金及びその製造方法
CN113444948A (zh) * 2021-06-30 2021-09-28 西北工业大学 一种铌镍金属化合物材料及其制备方法
CN115287518A (zh) * 2022-08-08 2022-11-04 攀枝花学院 轻质低膨胀系数的高温合金及其制备方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007091576A1 (ja) * 2006-02-09 2007-08-16 Japan Science And Technology Agency 高耐熱性、高強度Ir基合金及びその製造方法
US7666352B2 (en) 2006-02-09 2010-02-23 Japan Science And Technology Agency Iridium-based alloy with high heat resistance and high strength and process for producing the same
JP4833227B2 (ja) * 2006-02-09 2011-12-07 独立行政法人科学技術振興機構 高耐熱性,高強度Ir基合金及びその製造方法
WO2013065340A1 (ja) * 2011-11-04 2013-05-10 田中貴金属工業株式会社 高耐熱性、高強度Rh基合金及びその製造方法
US9605334B2 (en) 2011-11-04 2017-03-28 Tanaka Kikinzoku Kogyo K.K. Highly heat-resistant and high-strength Rh-based alloy and method for manufacturing the same
CN113444948A (zh) * 2021-06-30 2021-09-28 西北工业大学 一种铌镍金属化合物材料及其制备方法
CN115287518A (zh) * 2022-08-08 2022-11-04 攀枝花学院 轻质低膨胀系数的高温合金及其制备方法
CN115287518B (zh) * 2022-08-08 2023-08-18 攀枝花学院 轻质低膨胀系数的高温合金及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3393378B2 (ja) 2003-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9945019B2 (en) Nickel-based heat-resistant superalloy
JP4996468B2 (ja) 高耐熱性,高強度Co基合金及びその製造方法
JP4833227B2 (ja) 高耐熱性,高強度Ir基合金及びその製造方法
JP5278936B2 (ja) 耐熱超合金
WO2011062231A1 (ja) 耐熱超合金
KR102403029B1 (ko) 석출 경화성의 코발트-니켈 베이스 초합금 및 이로부터 제조된 물품
JPH08505432A (ja) 単結晶ニッケル・ベース超合金
JP6826235B2 (ja) Ni基合金軟化粉末および該軟化粉末の製造方法
JPWO2008032751A1 (ja) Ni基単結晶超合金
CN103498077A (zh) Ni基单晶超合金及以其为基材的合金构件
JP5224246B2 (ja) 耐酸化性の優れたNi基化合物超合金及びその製造方法と耐熱構造材
Hill et al. High-temperature compression strengths of precipitation-strengthened ternary Pt-Al-X alloys
JP5010841B2 (ja) Ni3Si−Ni3Ti−Ni3Nb系複相金属間化合物,その製造方法,高温構造材料
CN113528993B (zh) 一种镍基单晶高温合金的热处理方法
EP1026269B1 (en) High-melting superalloy and method of producing the same
JPH06145854A (ja) アルミナ化ニッケル単結晶合金組成物及びその製造方法
JP3393378B2 (ja) 高融点超合金とその製造方法
JPH1121645A (ja) Ni基耐熱超合金、Ni基耐熱超合金の製造方法及びNi基耐熱超合金部品
Hill et al. Platinum alloys based on Pt–Pt3Al for ultra-high temperature use
Hobbs et al. TCP suppression in a ruthenium-bearing single-crystal nickel-based superalloy
JPH10317080A (ja) Ni基耐熱超合金、Ni基耐熱超合金の製造方法及びNi基耐熱超合金部品
JP7082799B2 (ja) 合金構造体
Odera et al. As cast and heat-treated alloys of the Pt-Al-V system at the Pt-rich corner
JP4035617B2 (ja) イリジウム基合金とその製造方法
Cornish Platinum-based superalloys: combating high temperatures and aggressive environments

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3393378

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term