JP2000288401A - 触媒の摩耗量検知方法 - Google Patents

触媒の摩耗量検知方法

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JP2000288401A
JP2000288401A JP11095833A JP9583399A JP2000288401A JP 2000288401 A JP2000288401 A JP 2000288401A JP 11095833 A JP11095833 A JP 11095833A JP 9583399 A JP9583399 A JP 9583399A JP 2000288401 A JP2000288401 A JP 2000288401A
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Japan
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catalyst
grooves
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JP11095833A
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Katsuhiro Yashiro
克洋 矢代
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒の摩耗進行を容易、かつ正確に評価でき
る検知方法を提供する。 【解決手段】 ダストを含有する排ガス中の有害物を除
去するために用いる触媒の摩耗量検知方法において、摩
耗することによって消失するマーカを有する触媒を、反
応器内の一部に充填し、その消失状況を定期的に検査
し、その消失状況と摩耗量との関係から触媒の摩耗量を
知る。 【効果】 触媒の摩耗状況を、表面の観察によって容易
に、かつ正確に把握することができ、触媒の摩耗に起因
する触媒の寿命判断を容易に行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、触媒の摩耗量検知
方法に関し、特に粉塵を含む排ガスの処理に用いる触媒
の摩耗量検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】排ガス中の窒素酸化物を除去する方法と
しては、触媒を用いてアンモニアで選択的に還元する方
法が主流になっており、酸化チタン(TiO2)を主成分
としモリブデン(Mo)、バナジウム(V)、タングス
テン(W)等の酸化物を含んだ触媒組成物を、粒状、板
状(例えば特公昭61−28377号公報)、ハニカム
状等に成形した脱硝触媒が実用化されている。このう
ち、石炭燃焼のようなダストを含む排ガスの処理に対し
ては、平行流路をもった板状とハニカム状触媒がダスト
が堆積しがたい点で優れている。
【0003】これら触媒の実機での経時的な特性変化
は、反応器から触媒を取り出し、各種試験を実施して評
価している。検査する触媒は、多層積み重ねた触媒層か
ら抜き出すことが容易でないため、反応器内に触媒層と
は別にサンプル座を設けて、運転中でも抜き出し可能と
した触媒を予め準備して、定期的に抜き出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】経時的な特性変化のう
ち、触媒の摩耗量については、サンプルの重量変化で評
価するが、排ガス中の成分を吸着するために、重量変化
では摩耗量が正確に判断できない場合があった。
【0005】本発明の課題は、上記のような従来技術の
問題を考慮し、触媒の摩耗進行を容易、かつ正確に評価
できる検知方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、摩耗するこ
とによって消失するマーカを有する触媒を、反応器内の
一部に充填し、定期的に検査することによって達成され
る。すなわち、本願で特許請求する発明は下記のとおり
である。 (1)ダストを含有する排ガス中の有害物を除去するた
めに用いる触媒の摩耗量検知方法において、摩耗するこ
とによって消失するマーカを有する触媒を、反応器内の
一部に充填し、その消失状況を定期的に検査し、その消
失状況と摩耗量との関係から触媒の摩耗量を知ることを
特徴とする触媒の摩耗量検知方法。 (2)上記触媒を、多層に積み重ねた触媒層の上層およ
び下層に、かつ断面方向に1つ以上配置することを特徴
とする(1)記載の触媒の摩耗量検知方法。 (3)上記触媒を、触媒層とは別に、随時抜き出し可能
なサンプル座に配置することを特徴とする(1)記載の
方法。 (4)上記マーカを有する触媒は、表面に既知の深さが
異なる溝を1種類以上有することを特徴とする(1)な
いし(3)のいずれかに記載の方法。
【0007】検査するマーカ付き触媒は、多層積み重ね
た触媒層の上層および下層に、かつ断面方向には1つ以
上配置することにより、停止時に取り出すことなく外部
から検査が可能で、反応器内で不均一な排ガス状況下で
も触媒全体の摩耗状況を把握できる。または触媒層とは
別に反応器内に設けた、随時抜き出し可能なサンプル座
にマーカ付き触媒を配置することにより、運転スケジュ
ールに左右されることなく摩耗量を検査できる。
【0008】触媒へのマーカは、表面に深さが既知の溝
を設ければよい。溝の加工方法は、特に定めるものでは
ないが、ハニカム状触媒は、押出成形が一般的であり、
口金の溝に所定寸法のナイフエッジ状の突起を設けれ
ば、成形物への溝加工が可能である。また、板状触媒で
は、ペースト状触媒組成物と基材とをロールによる圧延
塗布する製造法が一般的であり、この圧延塗布後にプレ
スによって所定寸法の溝を金型によって転写すればよ
い。溝の深さは、触媒の構造強度が維持できる厚さまで
設けてもよく、また強度や板厚等の触媒の特性によって
変えることができる。通常は200μm以下で十分であ
る。溝の方向は、ガス流れを乱さないように、ガス流れ
方向に平行に設けることが望ましい。また溝の形状は、
マーカとして認識できればよい。溝の消失状況と触媒の
摩耗量との関係を求めておけば、溝の消失状況の検査に
より、触媒の摩耗量を知ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施例
により具体的に説明する。図1は、本発明を実施するた
めの脱硝反応器へのマーカ付き触媒の配置状況を示す説
明図、図2は、本発明に用いるマーカ付き板状触媒(エ
レメント)の斜視図、図3は、この触媒を得るための触
媒のマーカ(溝)形成方法の説明図、図4は、図3に用
いた金型の拡大図である。
【0010】触媒6は、例えば図2に示すような波板形
状を有し、深さの異なるマーカ(溝)7A、7B、7C
をそれぞれガス流れ方向(矢印)と平行に有している。
この触媒(板状エレメント)は、図3および4に示すよ
うにペースト状に調整した触媒組成物10と無機繊維織
布からなる基材9を圧延ロール8に同時に供給して圧延
塗布して触媒体11を得た後、図4に示すように、高さ
20、50、100μmのナイフエッジ状の突起71、
72および73を有する金型12でプレスし、触媒表面
にマーカ(溝)7A、7Bおよび7C(図2)を形成し
たものである。
【0011】上記触媒を、図1に示すように反応器1の
ガス流れ方向(矢印方向)に3段積み重ねた触媒層3の
1段目と3段目の一部に配置し、上流側および下流側か
ら流路内壁の溝を観察できるようにした。また、触媒層
とは別にサンプル座4にも同様に配置した。なお、図中
5は整流板である。一方、比較例としてマーカとしての
溝を有しない触媒を用いて触媒層を形成した。
【0012】上記実施例および比較例の触媒をダストを
含むガスに暴露した後、触媒表面を観察すると、溝を有
する実施例の触媒は、深さの異なる溝のうち、消失した
溝の深さにより摩耗が進行していることが確認できた。
また、レーザ変位計を用いて、残存している溝の深さを
測定することにより、初期の深さとの差から摩耗量が正
確に評価できた。一方、溝を有しない比較例の触媒で
は、摩耗していることは判断されるものの、摩耗量を見
積もることができず、レーザ変位計においても明確な基
準がなく、想定した凹凸ではバラツキが大きいため、正
確な摩耗量を把握できなかった。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、触媒の摩耗状況を、表
面の観察によって容易に、かつ正確に把握することがで
き、触媒の摩耗に起因する触媒の寿命判断を容易に行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための脱硝反応器へのマーカ
付き触媒の配置状況を示す説明図。
【図2】本発明に用いるマーカ付きの触媒。
【図3】板状触媒のマーカ(溝)形成方法を示す説明
図。
【図4】図3で用いた金型の拡大図。
【符号の説明】
1…脱硝反応器、2…マーカを有した触媒を充填したユ
ニット、3…触媒層(3段)、4…サンプル座、5…整
流板、6…触媒エレメント、7…溝(マーカ)、8…圧
延塗布ロール、9…基材、10…ペースト状触媒組成
物、11…触媒体、12…金型。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダストを含有する排ガス中の有害物を除
    去するために用いる触媒の摩耗量検知方法において、摩
    耗することによって消失するマーカを有する触媒を、反
    応器内の一部に充填し、その消失状況を定期的に検査
    し、その消失状況と摩耗量との関係から触媒の摩耗量を
    知ることを特徴とする触媒の摩耗量検知方法。
  2. 【請求項2】 上記触媒を、多層に積み重ねた触媒層の
    上層および下層に、かつ断面方向に1つ以上配置するこ
    とを特徴とする請求項1記載の触媒の摩耗量検知方法。
  3. 【請求項3】 上記触媒を、触媒層とは別に、随時抜き
    出し可能なサンプル座に配置することを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記マーカを有する触媒は、表面に既知
    の深さが異なる溝を1種類以上有することを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。
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