JP2000283434A - 廃棄物処理方法及び廃棄物処理システム - Google Patents

廃棄物処理方法及び廃棄物処理システム

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JP2000283434A
JP2000283434A JP11094414A JP9441499A JP2000283434A JP 2000283434 A JP2000283434 A JP 2000283434A JP 11094414 A JP11094414 A JP 11094414A JP 9441499 A JP9441499 A JP 9441499A JP 2000283434 A JP2000283434 A JP 2000283434A
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waste
chlorine
gasified gas
coal
gas
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JP11094414A
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Katsuaki Matsuzawa
克明 松澤
Masaaki Itou
正皓 伊東
Junya Nishino
順也 西野
Tei Ishinomori
禎 石野森
Tsuneo Ayabe
統夫 綾部
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物のガス化ガスから塩素分を除去しこれ
を事業用ボイラで燃焼することにより単位時間あたりの
廃棄物の処理量を増加させ、ゴミのエネルギ利用効率の
向上を図ることを目的とする。 【解決手段】 廃棄物Hを炭化してチャー(炭化物)T
を石炭Cと混合しこれを火力発電装置Xの事業用ボイラ
1で燃焼することにより廃棄物Hを処理する方法であっ
て、廃棄物Hをガス化炉5で部分燃焼させることにより
塩素を含んだガス化ガスBとチャーTとを生成し、ガス
化ガスBに混入している微粉状のチャーTを分離装置6
で分離してチャーTを石炭Cと混合し、塩素除去装置7
で分離工程後のガス化ガスBから少なくとも塩素分を除
去して脱塩素化ガス化ガスEを生成し、脱塩素化ガス化
ガスEを熱源装置10で燃焼して事業用ボイラ1の熱源
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物を炭化して
この炭化物を火力発電装置の石炭焚き事業用ボイラで燃
焼することにより廃棄物を処理する方法およびシステム
に関し、特に、廃棄物に含有する塩素分の一部を除去し
た状態で火力発電装置で燃焼させる技術に関する。な
お、本明細書において、廃棄物とは、紙類,廃プラスチ
ックなどの都市ゴミや、わら,木材チップ,廃パルプな
どのバイオマス系の産業廃棄物を含む意で用いている。
【0002】
【従来の技術】近年、紙類,廃プラスチックなどの都市
ゴミや、わら,木材チップ,廃パルプなどのバイオマス
系の産業廃棄物を各種燃料として再利用することが提案
され、これによりゴミ(廃棄物)のエネルギ利用効率の
向上が期待される。そのため、ゴミ焼却炉によるボイラ
発電も提案されているが、ゴミ焼却の際に生じる塩化水
素がボイラチューブを腐食させるためボイラを過酷な条
件で運転できないことや、ゴミが多くの水分を含んでい
るため燃焼温度が低いことなどから、発電効率が悪い。
さらに、ゴミ焼却で発生する灰を廃棄するには多大なコ
ストを必要とするため経済的ではない。
【0003】従って、廃棄物を火力発電所に既に設置さ
れている石炭焚き事業用ボイラや石炭ガス化設備の燃料
として使用することも考えられ、これにより廃棄物処理
のための焼却炉が不要となるが、廃棄物をこのような事
業用ボイラ等に直接投入することは難しい。というの
も、事業用ボイラ等はバーナーなどの構造上廃棄物を直
接燃焼するのが難しいのに加え、排ガス規制やボイラチ
ューブの腐食防止のため燃料の質の管理が厳しく行われ
ており、燃料としての質が不安定な都市ゴミなどでは対
応できないことに起因する。
【0004】また、特開平10−244176号公報で
は、廃プラスチックなどの有機系廃棄物を石炭焚きボイ
ラの燃料として適用する技術が開示されている。これ
は、有機系廃棄物を予め酸素不足雰囲気で200〜50
0℃の温度範囲で加熱処理し、この加熱処理によって生
じたガスをボイラで燃焼させ、さらに、加熱処理後にロ
ーラミルで粉砕した固形物(炭素を主成分とするいわゆ
る炭化物)を燃料の石炭と混合してボイラで燃焼させる
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した廃
棄物中には、塩化ビニル等の高分子の塩素系樹脂中に存
在する塩素分と、塩化ナトリウムや塩化カルシウムなど
に存在する塩素分とがあり(本明細書においては便宜上
前者を有機系塩素と、後者を無機系塩素と呼ぶ。)、こ
れら有機系塩素と無機系塩素とがおよそ半々の割合で存
在するものと考えて差し支えない。そして、廃棄物を加
熱処理すなわち熱分解により炭化する過程で生じる熱分
解ガスは有機系塩素のうち80〜90%を塩化水素とし
て含んでいるため、この熱分解ガスを火力発電所などの
事業用ボイラ等で大量に燃焼させたのではバーナの作動
不良やボイラチューブの腐食を引き起こすため少量ずつ
しか燃焼させることができない。
【0006】一方、廃棄物の加熱処理後に得られる炭化
物は、発熱量や固有水分,揮発比などの性状が石炭と似
ているため、例えば火力発電所に既設の石炭焚き事業用
ボイラ等の燃料に混入して燃焼させることは可能であ
る。ただし、廃棄物の炭化物には、無機系塩素の大部分
が残っており、発熱量などの性状が石炭と似ているもの
の石炭と比較して塩素分を極めて多く含んでいる点で相
違している。従って、この炭化物を事業用ボイラの燃料
として使用したのでは前記と同様にバーナの作動不良や
ボイラチューブの腐食を引き起こすため、石炭に少量ず
つしか混入させることはできない。
【0007】以上のように、石炭焚き事業用ボイラな
ど、燃料の質が厳しく管理されたものに対して塩素分が
大きな影響を与えることに鑑みると、廃棄物を加熱処理
し、その加熱処理過程で生じた熱分解ガス及び炭化物を
事業用ボイラで適正に燃焼させるには、バーナーの作動
不良やボイラチューブの腐食を避けるために、石炭との
混合比で廃棄物(熱分解ガス及び炭化物)をわずかに1
%程度燃焼させ、全体に占める塩素分の割合を微少とし
て対応せざるを得ない。その結果、単位時間あたりの廃
棄物処理量が少なくなり、前記したゴミのエネルギ利用
効率の向上を達成することができない。
【0008】しかも、事業用ボイラでの燃焼後の排ガス
中に塩素分が含まれるため、排ガス規制を満足するため
に排ガス処理施設に塩素除去機能を付加する必要が生じ
る。しかし、排ガス中に少量含まれる塩素分を除去する
ために、大型の排ガス処理施設に塩素除去機能を付加す
るのでは、コストの面で好ましくない。また、石炭焚き
ボイラの排ガス処理過程で生じたダストは、石炭のみを
燃焼して得られることを前提として再利用可能であるの
に対し、排ガス中に多くの塩素分が含まれていたのでは
ダストから塩素分を除去する工程等が必要になるなど、
ダストの再利用価値を低下させることになる。
【0009】本発明は、以上の課題を解決するものであ
り、廃棄物を炭化させる工程で熱分解により生じるガス
化ガスから塩素分を除去してから事業用ボイラで燃焼さ
せることで、事業用ボイラに投入される塩素分の量を減
少させ、これにより単位時間あたりの廃棄物の処理量を
増加させ、ゴミのエネルギ利用効率の向上を図ることを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、廃棄物を炭化してその炭
化物を石炭と混合しこれを火力発電装置の石炭焚き事業
用ボイラで燃焼することにより廃棄物を処理する方法で
あって、廃棄物をガス化炉で部分燃焼させることにより
塩素を含んだガス化ガスと炭化物とを生成するガス化工
程と、ガス化ガスに混入している微粉状の炭化物を分離
してこの炭化物を石炭と混合する分離工程と、分離工程
後のガス化ガスから少なくとも塩素分を除去して脱塩素
化ガス化ガスを生成する塩素除去工程と、脱塩素化ガス
化ガスを燃焼して前記事業用ボイラの熱源とする燃焼工
程とを備える技術が採用される。この廃棄物処理方法で
は、ガス化ガスから塩素分を除去して脱塩素化ガス化ガ
スを生成し、これを火力発電装置の事業用ボイラで燃焼
してその熱源としているため、ガス化ガスに含まれる有
機系塩素が事業用ボイラに投入されず、その分だけ多く
の炭化物を事業用ボイラで燃焼させることができ、これ
により単位時間あたりの廃棄物の処理量を増加させ、ゴ
ミのエネルギ利用効率の向上を図ることが可能となる。
さらに、ガス化ガス中の塩素分は塩素除去工程で除去さ
れるため、廃棄物に含まれていた塩素分の少なくとも一
部が効率よく除去されることになる。また、ガス化ガス
に混入している微粉状の炭化物を分離してからガス化ガ
スを燃焼させるため、ガス化ガスの燃焼時に炭化物が影
響を与えることを回避し、安定した燃焼を実施するとと
もに、燃焼用バーナへの悪影響を軽減することが可能と
なる。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1の廃棄物
処理方法において、塩素除去工程で、ガス化ガス中に消
石灰を加えて塩素分を除去する技術が適用される。この
廃棄物処理方法では、ガス化ガス中に消石灰を加えるこ
とによりガス化ガス中の有機系塩素(塩化水素)と消石
灰(水酸化カルシウム)とを反応させ、その反応物を除
去することにより効率よくガス化ガスから塩素分を除去
することが可能となる。
【0012】請求項3に係る発明は、廃棄物を炭化して
その炭化物を石炭と混合しこれを火力発電装置の石炭焚
き事業用ボイラで燃焼することにより廃棄物を処理する
システムであって、廃棄物を部分燃焼させることにより
塩素を含んだガス化ガスと炭化物とを生成するガス化炉
と、ガス化ガスに混入している微粉状の炭化物を分離し
てこの炭化物を石炭と混合する分離装置と、分離装置を
経たガス化ガスから少なくとも塩素分を除去して脱塩素
化ガス化ガスを生成する塩素除去装置と、脱塩素化ガス
化ガスを燃焼して事業用ボイラの熱源とする熱源装置と
を備える技術が採用される。この廃棄物処理システムで
は、ガス化炉より排出されたガス化ガスから塩素分を除
去して脱塩素化ガス化ガスを生成し、これを火力発電装
置の事業用ボイラで燃焼して熱源とするため、ガス化ガ
ス中に含まれる有機系塩素が事業用ボイラに投入され
ず、その分だけ多くの炭化物を事業用ボイラで燃焼させ
ることができ、これにより単位時間あたりの廃棄物の処
理量を増加させ、ゴミのエネルギ利用効率の向上を図る
ことが可能となる。さらに、ガス化ガス中の塩素分は塩
素除去装置で除去されるため、廃棄物に含まれていた塩
素分の少なくとも一部が効率よく除去されることにな
る。また、ガス化ガス中に混入している微粉状の炭化物
を分離装置によって取り除くため、ガス化ガスの燃焼時
に炭化物が影響を与えることを回避し、安定した燃焼を
実施するとともに、燃焼用バーナ等への悪影響を軽減す
ることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1及び図2
を参照して説明する。図1に示す廃棄物処理システム
は、紙類,廃プラスチックなどの都市ゴミや、わら,木
材チップ,廃パルプなどのバイオマス系の産業廃棄物
(本明細書中での廃棄物)を火力発電装置Xの石炭焚き
事業用ボイラ1で燃焼させるものである。図1では、廃
棄物処理のフロー図を示しており、実線矢印は固形物の
流れ、点線矢印は気体の流れを表している。先ず、図1
に示す火力発電装置Xは、ミル2,石炭焚き事業用ボイ
ラ1,排ガス処理装置3によって概略構成される。そし
て、火力発電装置Xに備える事業用ボイラ1としては、
例えば微粉炭焚ボイラやストーカ焚ボイラ,流動床ボイ
ラなどがあり、いずれも石炭を燃料とするものである。
【0014】微粉炭焚ボイラは、石炭バンカ(図示せ
ず)から取り出された石炭Cをミル2で微粉状に粉砕
し、1次空気によりバーナから炉内へ吹き込んで浮遊燃
焼させる方式を採用しており、燃焼ガスの滞留時間を長
くとり未燃分が低く、高い燃焼効率を実現できる。
【0015】ストーカ焚ボイラは、石炭を散布機により
火格子上に散布する方式を採用しており、浮遊中に乾燥
されながら燃えつつある石炭上に新たな石炭を薄く広く
散布することにより、容易に着火、燃焼し、着火しにく
い石炭での比較的安定した燃焼が得られる。なお、スト
ーカ焚ボイラでは石炭Cを微粉状に粉砕する必要がない
ため、ミル2は不要である。
【0016】流動床ボイラは、燃焼炉の下部に設置した
空気散布板から送入した空気によって灼熱された砂(ベ
ッド材)を炉内で流動させて流動床を形成し、この流動
床に投入された燃料を瞬時に乾燥・着火する方式を採用
しており、ベッド材の流動と長い滞留時間により効率よ
く燃焼させ、低品位炭をはじめ全炭種を焚くことができ
る。なお、流動床ボイラにおいても石炭Cを微粉状に粉
砕する必要がないため、ミル2は不要である。
【0017】そして、事業用ボイラ1によって生じた蒸
気により蒸気タービン(図示せず)を回転させ、この蒸
気タービンに接続された発電機(図示せず)により発電
を実施するものである。なお、事業用ボイラ1から排出
された排ガスは排ガス処理装置3によって処理されてか
ら大気に放出される。排ガス処理装置3は、例えばガス
冷塔,サイクロンなどの集じん器,乾式アンモニア接触
還元法を採用する脱硝装置,高温乾式や湿式による石灰
石石膏法を採用する脱硫装置などにより構成される。こ
の排ガス処理装置3によって分離されたダスト(石炭
灰)は各種再利用される。
【0018】次に、前記した事業用ボイラ1を用いて廃
棄物を処理するシステムについて説明する。廃棄物H
は、先ず破砕機4に投入されて破砕される。このとき、
廃棄物は、後述するガス化炉5での熱効率をあげるため
におよそ150mm以下に破砕される。そして、破砕さ
れた廃棄物Hは、ガス化炉5に送られる。なお、ガス化
炉5へ送る前に、廃棄物Hを乾燥機等により乾燥(水分
を除去)することも可能である。通常、廃棄物Hには水
分を約30%〜60%ほど含んでいると考えられ、水分
によってガス化炉5でのガス化効率を低下させる場合が
あるからである。
【0019】ただし、後述のようにガス化炉5として流
動床を用いるタイプでは、投入された廃棄物Hの水分を
容易に蒸発させることができるため、廃棄物Hを予め乾
燥させることでそれほどガス化効率の向上を期待できな
い。従って、破砕された廃棄物Hを乾燥機等により乾燥
させるか否かは任意である。しかし、ガス化炉5が流動
床を用いるタイプ以外では、廃棄物Hの乾燥によりガス
化効率の向上を実現できる場合があり、この場合は乾燥
機等の設置は効果的である。なお、比較的水分含有量の
少ない廃棄物Hを処理するときは、自然乾燥もしくはそ
のままガス化炉5への投入が可能な点は勿論である。
【0020】図2は、ガス化炉5の一例を示す模式図で
あり、流動床を用いるタイプを示している。このガス化
炉5は、炉体51内に空気分散板52が設置されるとと
もに、空気分散板52の上方に廃棄物投入口53及びベ
ッド材投入口54,ガス排出口55が設けられ、空気分
散板52の下方に空気供給口56が設けられている。そ
して、ベッド材投入口54から砂等のベッド材を空気分
散板52上に投入するとともに空気供給口56から空気
を供給することにより、空気分散板52から空気を分散
噴出させ、ベッド材を流動状態にして流動床57を形成
する。
【0021】通常運転時には、流動床57は灼熱された
状態となっており、この状態で廃棄物投入口53から廃
棄物Hを炉体51内に投入すると、廃棄物Hは、流動床
57でのベッド材の流動とともに空気分散板52から送
入した空気により燃焼する。このとき、空気分散板52
からの空気供給量として例えば空気比が1.0〜1.3
程度(通常燃焼が1.7〜1.8程度)となるように空
気を供給することにより、廃棄物Hを部分燃焼(不完全
燃焼)させ、一酸化炭素などの可燃性のガス化ガスB
と、チャー(炭化物)Tとを生成する(ガス化工程)。
なお、このガス化炉5は、廃棄物Hが部分燃焼する熱に
より流動床57を連続的に加熱しているため、熱源は不
要である。また、ガス化炉5としては、図2に示すよう
な流動床を用いるタイプに限定するものではなく、廃棄
物Hを部分燃焼できる各種燃焼炉が適用できる。
【0022】そして、ガス化炉5は、前記のとおり廃棄
物Hを部分燃焼することでガス化ガスB及びチャーTを
生成し、ガス排出口55からガス化ガスBを排出する。
このとき、チャーTは流動床57においてベッド材とと
もに流動することでさらに破砕されて微粉状となってお
り、この微粉状のチャーTはガス化ガスBの流れに混入
する状態でガス化ガスBとともにガス排出口55から排
出される。なお、廃棄物H中には、塩化ビニル等の有機
系塩素と、塩化ナトリウム等の無機系塩素とがおよそ半
々の割合で存在することを前記した。そして、有機系塩
素のうち約90%は塩化水素としてガス化ガスBに含ま
れ、残りの有機系塩素及び無機系塩素は、部分燃焼後も
分解せずにチャーTの中に残った状態となっている。
【0023】また、廃棄物Hにはアルミ缶や鉄缶,ガレ
キ,金属線などの不燃物が混入している場合があるが、
これら不燃物は破砕機4により破砕されてからガス化炉
5にそのまま投入され、流動床57とともに流動しなが
ら滞留し、ベッド材の排出とともに炉体51から排出さ
れる。流動床57は、ベッド材を定期的または適宜炉体
51から排出しつつ新たなベッド材をベッド材投入口5
4より投入することで交換されており、このベッド材の
排出を利用して不燃物を回収する。
【0024】図1に戻り、ガス化炉5から排出されたガ
ス化ガスBは、分離装置6に送られる。分離装置6は、
例えばサイクロンなどの集じん器によりガス化ガスBに
混入している微粉状のチャーTを分離し、このチャーT
を石炭Cに混入する(分離工程)。なお、分離装置6と
しては、ガス化ガスB中から油成分を分離除去する機能
などを付加することも可能である。分離された油成分
は、バーナ等の各種燃料として用いられる。
【0025】分離装置6によってガス化ガスBから分離
されたチャーTは貯留槽Wに送られ、ここから所定量づ
つ取り出されて火力発電装置X(事業用ボイラ1)の燃
料である石炭Cに混入されることにより石炭Cとともに
事業用ボイラ1で燃焼される。ただし、チャーTを貯留
槽Wで貯留するか否かは任意であり、例えば分離装置6
からのチャーTをそのまま石炭Cに混入させることも可
能である。また、事業用ボイラ1が微粉炭焚ボイラであ
る場合、チャーTが既に微粉状であれば石炭Cとともに
ミル2で粉砕する必要はなく、例えばミル2の下流側に
おいてチャーTを石炭Cに混入させるようにしてもよ
い。
【0026】ここで、前記のとおりチャーTには無機系
塩素の大部分が残っているので石炭Cと多量に混合させ
ることはできない。しかし、後述するが、ガス化ガスB
は塩素分を除去されてから事業用ボイラ1で燃焼するこ
とから、事業用ボイラ1に投入可能な塩素量が決められ
ているとすれば、有機系塩素を約90%有するガス化ガ
スBから塩素分を除去した分だけ多くの(およそ2倍
の)チャーTを石炭Cに混合でき、その結果単位時間あ
たりの廃棄物Hの処理量がおよそ2倍となる。
【0027】また、排ガス処理装置3から取り出される
ダストについては、全体に占める塩素が微少であること
からその後の処理にほとんど影響を与えない。従って、
廃棄物を焼却炉で焼却したときに生じる灰の処理にコス
トがかかっていたことと比較して既存のダスト処理施設
をそのまま利用することができ、コストを削減すること
ができる。
【0028】続いて、分離装置6を経たガス化ガスB
は、塩素除去装置7に送られる。塩素除去装置7は、ガ
ス化ガスBに含んでいる有機系塩素を除去することによ
り脱塩素化ガス化ガスEを生成するものであり(塩素除
去工程)、具体的には消石灰投入装置8や、サイクロン
などの集じん器9、ガス冷塔(図示せず)などを備え、
消石灰投入装置8でガス化ガスBに消石灰を加えること
により塩素分を塩化カルシウムとし、これを下流の集じ
ん器9で捕集してガス化ガスBから塩素分を除去し、脱
塩素化ガス化ガスEを生成する。ただし、塩素除去装置
7は、これに限定するものではなく、ガス化ガスBから
塩素分を除去できる各種の装置が適用される。
【0029】塩素除去装置7で生成された脱塩素化ガス
化ガスEは、熱源装置10に送られて燃焼され事業用ボ
イラ1の熱源として使用される(燃焼工程)。熱源装置
10は、事業用ボイラ1に設けられるバーナ等であっ
て、このバーナ等で脱塩素化ガス化ガスEを燃焼して事
業用ボイラ1の熱源の一部としている。事業用ボイラ1
は、そもそも石炭Cを投入してこれを燃焼することで熱
源としているが、熱源装置10が熱量の一部を負担する
ため、その分だけ石炭Cの投入量を減少することがで
き、これによりゴミのエネルギ利用効率の向上が図られ
る。
【0030】脱塩素化ガス化ガスEは、有機系塩素が除
去されているため、これを燃焼して事業用ボイラ1の熱
源としても事業用ボイラ1に投入される塩素分がほとん
ど増加せず、ボイラーチューブの腐食等の影響も少な
い。さらに、事業用ボイラ1から排出される排ガスにつ
いても塩素分の増加が微少であり、この排ガスを既設の
排ガス処理装置3でそのまま処理することができる。
【0031】また、脱塩素化ガス化ガスEの一部を用い
てこれを燃焼装置等で燃焼し、その燃焼ガス(熱風)を
例えば前記した乾燥機や他の補器などの熱源として用い
ることも可能である。これにより乾燥機等の装置の熱源
が不要となり、システムのコストを低減できる。なお、
この燃焼ガスは塩素除去装置7により既に塩素分が除去
されているため、火力発電装置Xの排ガス処理装置3を
用いて処理してから大気に放出することができる。ま
た、ガス化炉5は熱源を必要としないが、前記した燃焼
ガスをガス化炉5に供給して流動床57を加熱するため
の熱源として用いてもよい。
【0032】なお、前記実施の形態において示した各構
成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明
の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき
種々変更可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る廃
棄物処理方法は、ガス化ガスから塩素分を除去して脱塩
素化ガス化ガスを生成し、これを火力発電装置の事業用
ボイラで燃焼してその熱源としているため、ガス化ガス
に含まれる有機系塩素が事業用ボイラに投入されず、そ
の分だけ多くの炭化物を事業用ボイラで燃焼させること
ができ、これにより単位時間あたりの廃棄物の処理量を
増加させ、ゴミのエネルギ利用効率の向上を図ることが
できる。また、ガス化ガスを燃焼して事業用ボイラの熱
源とするため、事業用ボイラを加熱するためのコストを
削減でき、より安価に廃棄物を処理することができる。
さらに、ガス化ガス中の塩素分は塩素除去工程で除去さ
れるため、廃棄物に含まれていた塩素分の少なくとも一
部が効率よく除去されることになる。また、ガス化ガス
に混入している微粉状の炭化物を分離してからガス化ガ
スを燃焼させるため、ガス化ガスの燃焼時に炭化物が影
響を与えることを回避し、安定した燃焼を実施するとと
もに、燃焼用バーナへの悪影響を軽減することができ
る。
【0034】請求項2に係る廃棄物処理方法は、ガス化
ガス中に消石灰を加えることによりガス化ガス中の有機
系塩素(塩化水素)と消石灰(水酸化カルシウム)とを
反応させ、その反応物を除去することにより効率よくガ
ス化ガスから塩素分を除去することができる。
【0035】請求項3に係る廃棄物処理システムは、ガ
ス化炉より排出されたガス化ガスから塩素分を除去して
脱塩素化ガス化ガスを生成し、これを火力発電装置の事
業用ボイラで燃焼して熱源とするため、ガス化ガス中に
含まれる有機系塩素が事業用ボイラに投入されず、その
分だけ多くの炭化物を事業用ボイラで燃焼させることが
でき、これにより単位時間あたりの廃棄物の処理量を増
加させ、ゴミのエネルギ利用効率の向上を図ることがで
きる。また、ガス化ガスを燃焼して事業用ボイラの熱源
とするため、事業用ボイラを加熱するためのコストを削
減でき、より安価に廃棄物を処理することができる。さ
らに、ガス化ガス中の塩素分は塩素除去装置で除去され
るため、廃棄物に含まれていた塩素分の少なくとも一部
が効率よく除去されることになる。また、ガス化ガス中
に混入している微粉状の炭化物を分離装置によって取り
除くため、ガス化ガスの燃焼時に炭化物が影響を与える
ことを回避し、安定した燃焼を実施するとともに、燃焼
用バーナ等への悪影響を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る廃棄物処理システムの実施形態
を示すフロー図である。
【図2】 ガス化炉の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
B ガス化ガス C 石炭 E 脱塩素化ガス化ガス H 廃棄物 T チャー(炭化物) X 火力発電装置 1 事業用ボイラ 3 排ガス処理装置 5 ガス化炉 6 分離装置 7 塩素除去装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/16 ZAB F23G 5/46 ZABZ 5/46 ZAB B09B 3/00 302E (72)発明者 西野 順也 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 石野森 禎 東京都江東区豊洲3丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 (72)発明者 綾部 統夫 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 3G081 BA02 BB00 BC05 BD00 DA12 DA14 3K061 AA11 AB02 AC13 AC17 AC19 BA05 BA10 FA10 FA21 FA26 3K065 AA11 AB02 AC13 AC17 AC19 BA05 BA10 CA02 JA05 JA13 JA18 JA19 3K078 AA05 BA03 BA22 BA26 CA02 CA21 4D004 AA07 AA12 AA46 AB06 BA03 CA04 CA12 CA26 CA27 CA47 CB04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を炭化してその炭化物を石炭と混
    合しこれを火力発電装置の石炭焚き事業用ボイラで燃焼
    することにより前記廃棄物を処理する方法であって、 前記廃棄物をガス化炉で部分燃焼させることにより塩素
    を含んだガス化ガスと炭化物とを生成するガス化工程
    と、該ガス化ガスに混入している微粉状の炭化物を分離
    して該炭化物を石炭と混合する分離工程と、該分離工程
    後のガス化ガスから少なくとも塩素分を除去して脱塩素
    化ガス化ガスを生成する塩素除去工程と、該脱塩素化ガ
    ス化ガスを燃焼して前記事業用ボイラの熱源とする燃焼
    工程とを備えることを特徴とする廃棄物処理方法。
  2. 【請求項2】 前記塩素除去工程では、前記ガス化ガス
    中に消石灰を加えて塩素分を除去することを特徴とする
    請求項1記載の廃棄物処理方法。
  3. 【請求項3】 廃棄物を炭化してその炭化物を石炭と混
    合しこれを火力発電装置の石炭焚き事業用ボイラで燃焼
    することにより前記廃棄物を処理するシステムであっ
    て、 前記廃棄物を部分燃焼させることにより塩素を含んだガ
    ス化ガスと炭化物とを生成するガス化炉と、該ガス化ガ
    スに混入している微粉状の炭化物を分離して該炭化物を
    石炭と混合する分離装置と、該分離装置を経たガス化ガ
    スから少なくとも塩素分を除去して脱塩素化ガス化ガス
    を生成する塩素除去装置と、該脱塩素化ガス化ガスを燃
    焼して前記事業用ボイラの熱源とする熱源装置とを備え
    ることを特徴とする廃棄物処理システム。
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