JP2000283151A - ローラの組立装置 - Google Patents

ローラの組立装置

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JP2000283151A
JP2000283151A JP9219299A JP9219299A JP2000283151A JP 2000283151 A JP2000283151 A JP 2000283151A JP 9219299 A JP9219299 A JP 9219299A JP 9219299 A JP9219299 A JP 9219299A JP 2000283151 A JP2000283151 A JP 2000283151A
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shaft
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press
sleeve
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宏志 小室
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茂治 中村
Masayuki Takeshita
雅之 竹下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラを自動的に組み立てる組立装置として
好適なローラの組立装置を提供する。 【解決手段】 芯金1a、スリーブ2及びフランジを有
するローラを組み立てるローラの組立装置に関する。フ
ランジをスリーブに圧入する圧入ユニット400と、圧
入ユニット400に芯金1a及びスリーブ2を搬送する
投入ローダと、圧入ユニット400の主軸及びテール軸
にフランジをセットするフランジ供給ユニット300
と、フランジをスリーブ2に圧入した後のワークを排出
コンベア900に搬送する排出ローダ700とを備えて
いる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子写真装置等に用いるローラの
組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電
子写真装置に用いる現像ローラが知られている。この現
像ローラは、芯金上に芯金と同軸に固定されたマグネッ
トローラと、マグネットローラに外装したスリーブと、
芯金とスリーブとを結合するフランジとから構成されて
いる。従来、このような現像ローラを自動的に組み立て
る組立装置が要望されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような現像ローラ
の組立装置に備える、組立前の現像ローラを搬送するコ
ンベアにおいて、仮受を検知してコンベアの仮受の1ピ
ッチの移動を行った場合には、ベルトの伸びや仮受の形
状精度により、芯金の停止位置に差が生じ、ローダがマ
グネットローラをチャックできない場合があるという問
題がある。
【0004】また、現像ローラの組立装置に備えるマグ
ネットローラを搬送するローダにおいて、芯金の従動側
端部のローラ軸と直交する断面はD面になっているの
で、芯金をチャックする爪の芯金把持部の形状がV形の
場合だと、D面との相対的な位置によっては、芯金がず
れてしまい、投入ローダがワークをチャックする前のワ
ークの軸線とローダがワークをチャックしたときのワー
クの軸線や、圧入ユニットの仮受台にワークをおいたと
きのワークの軸線とローダがワークをチャックしたとき
のワークの軸線が平行にならず、スリーブがスリーブの
軸方向の位置を位置決めするためのブロックと干渉した
り、圧入ユニットの仮受台にワークをセットできない場
合があるという問題がある。
【0005】また、マグネットローラの組立装置に備え
る、マグネットローラ用フランジを供給するフランジカ
セットにおいて、チャックにフランジを供給する際に
は、1個1個フランジにチャックさせた場合には、装置
のマシンタイム毎にフランジを供給しなければならな
い。その上、フランジは、スリーブの両端に圧入するた
め、駆動側と従動側の両方のフランジを供給しなければ
ならない。
【0006】作業者の作業としては、フランジの供給の
他、スリーブにマグネットローラを通し、投入コンベア
にセットする作業がある。現在マシンタイムが19秒の
ため、これらの作業を全て19秒以内に行うことができ
ないため、作業者の人数を増やすか、加工時間が19秒
以上かかる結果になり、生産効率が低下する。
【0007】そこで、フランジを挿入する軸と、軸を取
り付ける筒と、筒を固定する架台とを設け、フランジを
複数個ガイド軸に通して、上から1個ずつ供給すること
が考えられる。
【0008】この場合には、フランジを挿入する軸と、
軸を取り付ける筒と、架台へセットするベース部分とか
ら成るフランジカセットを作製し、フランジを、フラン
ジカセットの軸にセット後、フランジカセットを架台に
ボルトで固定して、フランジを、順次チャックに供給す
ることが考えられる。
【0009】しかし、フランジカセットを交換する際に
は、フランジが無くなってからでないと交換できず、ま
た、ボルトを着脱してフランジカセットを交換しなけれ
ばならないため、フランジカセットの交換作業中は、装
置が停止し、生産効率が低下するという問題がある。
【0010】また、マグネットローラの組立装置におい
て、テール軸に、フランジをセットするとき、フランジ
の内径をチャックして、テール軸にセットする方法と、
フランジの外径をチャックして、テール軸にセットする
方法とが考えられる。
【0011】フランジの内径をチャックして、テール軸
にセットする方法の場合、内径がφ6と小さく、チャッ
クする爪の肉厚が約1mmしか取れず、剛性が小さいた
め、フランジの位置がばらつき、テール軸にセットする
際、挿入不良となる場合があるという問題があり、ま
た、テール軸の、フランジの挿入部分の端面に、面取り
を設けて、挿入不良を低減する方法が考えられるが、フ
ランジの材質がモールドで、柔らかく、面取り部にあた
ると傷が付くという問題がある。
【0012】また、フランジの外径をチャックして、テ
ール軸にセットする方法の場合、チャックできる幅が狭
く、チャックしてもフランジの位置がばらつくという問
題がある。
【0013】また、従来、マグネットローラの組立装置
において、スリーブの両端にフランジを圧入する工程に
おいては、フランジを主軸及びテール軸に固定し、テー
ル軸を移動させて、スリーブに圧入することが考えられ
るが、スリーブ及びフランジには、軸方向に寸法のバラ
ツキがあるため、テール軸に固定したフランジの圧入時
の停止位置を一定にしたのでは、スリーブの長さが短か
った場合、完全に圧入されず、スリーブとフランジの間
に隙間が出来るという問題がある。また、逆に、スリー
ブの長さが長かった場合、フランジが、スリーブを押し
付け、スリーブ端部を変形させるという問題がある。
【0014】そこで、フランジの圧入時の停止位置を一
定にするのではなく、スリーブに対して、一定の力で、
フランジを押し付け、一定時間経過後、テール軸を後退
させて、フランジを押し付ける力を解除するという方法
がある。
【0015】しかし、この方法では、スリーブと、フラ
ンジとの間の、圧入代にも、寸法のバラツキがあるた
め、同じ力で押し付けても、完全に圧入されなかった
り、スリーブ端部を変形させたりするという問題があ
る。
【0016】そこで、本発明は、ローラを自動的に組み
立てる組立装置として好適なローラの組立装置を提供す
ることを目的とする。
【0017】また、他の本発明は、芯金の停止位置の誤
差をより小さくするため、直接芯金を検知し、コンベア
を停止させることにより、ローダがローラを確実にチャ
ックできるローラの組立装置を提供することを目的とす
る。
【0018】また、他の本発明は、芯金がずれないよう
に、爪の芯金把持部の形状が、直径が芯金の直径と同じ
半円状にすることにより、スリーブとブロックとの干渉
を防止できるとともに、圧入ユニットの仮受台にワーク
を確実にセットできるローラの組立装置を提供すること
を目的とする。
【0019】また、他の本発明は、フランジカセットを
架台へセットする際に、ボルト等の締結手段を新たに取
り付けることなくフランジカセットを架台へセットする
ことが出来るローラの組立装置を提供することを目的と
する。また、他の本発明は、設備を停止させることな
く、フランジが供給できるローラの組立装置を提供する
ことを目的とする。
【0020】また、他の本発明は、フランジを、テール
軸に吸い付け、固定することにより、フランジをチャッ
クしたときの、フランジの位置のバラツキを防ぐことが
できるローラの組立装置を提供することを目的とする。
【0021】また、他の本発明は、スリーブとフランジ
との間の圧入代にバラツキがあっても、スリーブ端部を
変形させることなく、完全に圧入させることができるロ
ーラの組立装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、芯金、スリーブ及びフランジを有
するローラを組み立てるローラの組立装置において、フ
ランジをスリーブに圧入する圧入ユニットと、前記圧入
ユニットに芯金及びスリーブを搬送する搬送手段と、前
記圧入ユニットの主軸及びテール軸にフランジをセット
するフランジ供給ユニットと、フランジをスリーブに圧
入した後のワークを排出コンベアに搬送する排出ローダ
とを備えているローラの組立装置である。
【0023】この構成では、搬送手段により圧入ユニッ
トに芯金及びスリーブを搬送し、フランジ供給ユニット
により圧入ユニットの主軸及びテール軸にフランジをセ
ットし、圧入ユニットによりフランジをスリーブに圧入
し、排出ローダによりフランジをスリーブに圧入した後
のワークを排出コンベアに搬送することができるので、
ローラを自動的に組み立てる組立装置として好適であ
る。
【0024】また、請求項2の発明は、芯金、スリーブ
及びフランジを有するローラを組み立てるローラの組立
装置において、フランジをスリーブに圧入する圧入ユニ
ットと、前記圧入ユニットに芯金及びスリーブを搬送す
る搬送手段と、前記圧入ユニットの主軸及びテール軸に
フランジをセットするフランジ供給ユニットと、ワーク
にロット番号を印刷するナンバリングユニットと、スリ
ーブの円筒度を測定し、測定された円筒度に基づいて良
否を判定する計測ユニットと、前記ナンバリングユニッ
トから前記計測ユニットに計測前のワークを搬送し、計
測後のワークを排出コンベアに搬送する排出ローダと、
前記計測ユニットが否と判定した信号に基づいてワーク
に印を印刷するスタンプユニットとを備えているローラ
の組立装置である。
【0025】この構成では、搬送手段により圧入ユニッ
トに芯金及びスリーブを搬送し、フランジ供給ユニット
により圧入ユニットの主軸及びテール軸にフランジをセ
ットし、圧入ユニットによりフランジをスリーブに圧入
し、ナンバリングユニットによりワークにロット番号を
印刷し、排出ローダにより前記ナンバリングユニットか
ら計測ユニットに計測前のワークを搬送し、計測ユニッ
トによりスリーブの円筒度を測定し、測定された円筒度
に基づいて良否を判定し、排出ローダにより計測後のワ
ークを排出コンベアに搬送し、計測ユニットが否と判定
した信号に基づいてスタンプユニットによりワークに印
を印刷できるので、ローラを自動的に組み立てる組立装
置として好適である。
【0026】また、請求項3の発明は、芯金、芯金に外
装したスリーブ及び芯金とスリーブとを結合するフラン
ジを有するローラを搬送するコンベアを備えているロー
ラの組立装置において、ローラの芯金を受ける仮受と、
該仮受のついたベルトを回転させるモータと、前記仮受
が1ピッチ移動したことを検知する仮受センサと、前記
仮受に載っている芯金を検知する芯金センサとを有し、
該芯金センサにより芯金を直接検知してコンベアを停止
させ、前記仮受に芯金がない場合は、前記仮受センサに
より仮受を検知して、前記コンベアを停止させることを
特徴とするローラの組立装置である。
【0027】この構成では、ベルトの伸びや仮受の形状
精度により生じる芯金の停止位置のずれを極めて小さく
することができる。
【0028】また、請求項4の発明は、芯金と芯金に外
装したスリーブとを備えるローラを搬送するローダを備
えているローラの組立装置において、前記芯金をチャッ
クするチャックの芯金把持部は、直径が芯金の直径と同
径の半円状に形成されていることを特徴とするローラの
組立装置である。
【0029】この構成では、マグネットローラの芯金が
D面形状をしていても、芯金をチャックしたときに芯金
がずれず、ローダがワークをチャックしたときのワーク
の軸線と、他のユニットの仮受台にワークをおいたとき
のワークの軸線とを平行にすることができる。
【0030】また、請求項5の発明は、ローラ用のフラ
ンジを供給するフランジカセットを架台上に備えるロー
ラの組立装置において、前記フランジカセットのベース
部分に、架台と回動自在に嵌合する嵌合部と、回動方向
に形成された切欠部とを備え、前記架台上に、前記ベー
ス部分の肉厚分だけ前記架台との間に隙間が形成されて
いるストッパボルトを備えているローラの組立装置であ
る。
【0031】この構成では、ベース部分を回転すること
により、切欠部にストッパボルトが入り、フランジカセ
ットが固定されることにより、フランジカセットを架台
へセットする際に、ボルト等の締結手段を新たに取り付
けることなくフランジカセットを架台へセットすること
ができる。
【0032】また、請求項6の発明は、ローラ用のフラ
ンジを供給するフランジカセットを架台上に備えるロー
ラの組立装置において、前記フランジカセットの軸が下
分離爪の上に載っているフランジの直前まであり、前記
フランジカセットにより供給されたフランジの最後の1
個が、下分離爪の上に載った時点で、フランジカセット
を交換することにより、設備を停止させることなくフラ
ンジを供給できるローラの組立装置である。
【0033】この構成では、フランジの軸は、下分離爪
の上に載っているフランジの直前まであり、フランジカ
セットにより供給されたフランジの最後の1個が、下分
離爪の上に載った時点で、フランジカセットを交換する
ことにより、設備を停止させることなくフランジを供給
することができる。
【0034】また、請求項7の発明は、ローラ用のフラ
ンジを供給するフランジカセットを備えるローラの組立
装置において、セット軸にフランジをセットするチャッ
クと、フランジを圧入ユニットの主軸及びテール軸にセ
ットするセット軸と、該セット軸のフランジ突き当て部
に形成されている穴部と、該穴に連通する真空ユニット
とを備え、前記チャックによりフランジがセット軸にセ
ットされると、前記穴部から、前記真空ユニットによっ
て、フランジがセット軸に吸い付けられることを特徴と
するローラの組立装置である。
【0035】この構成では、セット軸のフランジ突き当
て部に空いている穴から、真空ユニットによって、フラ
ンジをセット軸に吸い付けることにより、搬送中のフラ
ンジの落下を防止することができるとともに、セット軸
とフランジ内径とのガタによってフランジが傾くのを防
止でき、これによりフランジを圧入ユニットの主軸及び
テール軸にセットするときに、フランジのジャーナル部
が圧入ユニットの主軸及びテール軸にぶつかるセットミ
スを防止することが出来る。
【0036】また、請求項8の発明は、ローラ用のフラ
ンジを供給するフランジカセットを備えるローラの組立
装置において、セット軸にフランジをセットするチャッ
クと、フランジを圧入ユニットの主軸及びテール軸にセ
ットするセット軸と、該セット軸のフランジ突き当て部
に形成されている穴部と、該穴に連通するエアー供給ユ
ニットとを備え、前記主軸及びテール軸にそれぞれフラ
ンジを挿入後、セット軸が、主軸及びテール軸線方向に
後退するとき、エアー供給ユニットにより、前記穴部か
らエアーを吹き出し、フランジを主軸及びテール軸に、
押し付けながら後退することを特徴とするローラの組立
装置である。
【0037】この構成では、セット軸にフランジが付い
たままセット軸が後退するのを防止することができる。
【0038】また、請求項9の発明は、ローラ用のフラ
ンジを供給するフランジカセットを備えるローラの組立
装置において、フランジを挿入するガイド軸と、ガイド
軸を把持するチャックと、ガイド軸に着脱してフランジ
を供給する補充軸と、補充軸を係止する架台と、補充軸
を、ガイド軸にセットする際にフランジが落ちないよう
にするためのストッパと、ガイド軸から供給されたフラ
ンジを1個1個供給できるようにするための分離爪と、
フランジの有無を検知するセンサと、フランジが駆動側
用か従動側用かを判別するセンサと、フランジのセット
されている向きが正しいかどうかを判別するセンサとを
備え、フランジを挿入するガイド軸にフランジが残って
いるうちに、補充軸をガイド軸にセットし、補充軸から
ガイド軸にフランジを供給できることを特徴とするロー
ラの組立装置である。
【0039】この構成では、フランジを挿入するガイド
軸にフランジが残っている内に、補充軸をガイド軸にセ
ットし、フランジをガイド軸に供給し、設備を停止させ
ることなく、フランジが供給できる。
【0040】また、請求項10の発明は、ローラのスリ
ーブの両端にフランジを圧入する圧入装置を備えるロー
ラの組立装置において、フランジを把持する主軸及びテ
ール軸ユニットと、テール軸移動中及び停止時の速度変
化で、フランジが落下するのを防ぐためのフランジ押さ
えと、テール軸を前後進させるための駆動手段と、テー
ル軸の運動方向を主軸−テール軸線と平行にするための
ガイドと、ローラの芯金を支持するための芯金仮受台
と、スリーブを支持するためのスリーブ仮受台と、スリ
ーブが仮受台にセットされた後スリーブを押して位置決
めするためのプッシャと、スリーブが位置決めされた
後、仮受ユニットが移動中及び停止時の速度変化で、ス
リーブの位置がずれるのを防ぐためのスリーブ押さえ
と、芯金が主軸にセットされたフランジに挿入されなか
った場合、芯金仮受台がテール軸方向へ撓もうとする力
を検知する芯金挿入不良検知手段と、芯金仮受台、スリ
ーブ押さえ及びプッシャを取り付けるベースと、該ベー
スを前後進させるための駆動手段と、前記ベースの運動
方向を主軸−テール軸線と平行にするためのガイドと、
フランジをスリーブに圧入する時の圧入力を検知する圧
入力測定手段とを備えていることを特徴とするローラの
組立装置である。
【0041】この構成では、芯金仮受台がテール軸方向
へ撓もうとする力による芯金仮受台の変化をロードセル
により検知し、芯金挿入不良による設備及びワークの破
損を防止することができる。
【0042】また、請求項11の発明は、請求項10の
ローラの組立装置において、前記テール軸が前進し、ス
リーブに駆動側・従動側両方のフランジを圧入すると
き、テール軸とテール軸を前後進させる駆動ユニットと
の間にある圧入力測定手段により、圧入時に生じる圧入
力を測定し、測定された圧入力がスリーブを変形させな
い範囲の設定された大きさの力に達したら、テール軸を
停止させることを特徴とするローラの組立装置である。
【0043】この構成では、圧入力がスリーブを変形さ
せない範囲の設定された力に達したら、テール軸を停止
させることにより、スリーブとフランジとの間の圧入代
にバラツキがあってもスリーブを変形させることなく、
駆動側・従動側両方のフランジを一度にスリーブに圧入
することができる。
【0044】また、請求項12の発明は、請求項10の
ローラの組立装置において、前記圧入装置は、テール軸
を前進させて、従動側フランジに芯金を挿入する際に、
テール軸とテール軸を前後進させる駆動ユニットとの間
にある圧入力測定手段で、発生する圧入力を検出し、芯
金挿入不良による設備及びワークの破損を防止すること
を特徴とするローラの組立装置である。
【0045】この構成では、芯金挿入不良による設備及
びワークの破損を防止することができる。
【0046】また、請求項13の発明は、請求項11の
ローラの組立装置において、前記圧入装置は、テール軸
が前進し、スリーブに、駆動側・従動側両方のフランジ
を圧入するとき、テール軸とテール軸を前後進させる駆
動ユニットとの間にある圧入力検知手段により、圧入時
に生じる圧入力を測定し、圧入力の変化点を読み取り、
テール軸を停止させることを特徴とするローラの組立装
置。
【0047】この構成では、圧入力の変化点を読み取
り、テール軸を停止させることにより、スリーブにかか
る負荷を更に低減し、スリーブの変形しない限度圧力と
圧入力との間の差が小さいときでも、スリーブを変形さ
せることなく、駆動側・従動側両方のフランジを一度に
スリーブに圧入することが出来る。
【0048】また、請求項14の発明は、請求項10〜
13のローラの組立装置において、前記圧入装置は、芯
金をフランジに挿入時及び圧入後に仮受台ユニット及び
テール軸ユニットを後退させるときに、仮受台ユニット
及びテール軸ユニットの移動時原点からの位置を測定
し、芯金をフランジに挿入時は、仮受台ユニットとテー
ル軸ユニットが、同時に主軸側へ移動するとき、主軸に
付いている駆動フランジに芯金を挿入するのと、テール
軸に付いている従動側フランジを芯金に挿入するのとが
同時に完了するように移動速度を設定し、仮受台ユニッ
ト及びテール軸ユニットの移動時原点からの位置を常時
測定し、仮受台ユニットとテール軸ユニットとの距離を
計算し、該距離が0になる直前でテール軸ユニットを停
止させ、圧入後に仮受台ユニット及びテール軸ユニット
を後退させるときは、仮受台ユニット及びテール軸ユニ
ットの移動時原点からの位置を常時測定し、テール軸ユ
ニットが先に後退を開始し、従動フランジからテール軸
が完全に離れた位置で出力信号を出し、仮受台ユニット
に後退を開始させ、この後退速度を仮受台ユニットとテ
ール軸ユニットとで同じに設定することを特徴とするロ
ーラの組立装置。
【0049】この構成では、仮受台ユニットとテール軸
ユニットとで同じ後退速度に設定することにより、仮受
台ユニットとテール軸ユニットとが干渉しないように同
時に移動させることができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。本発明の一実施例に係わるローラ
組立装置の基本機能は、中空の円筒形状物(以下、スリ
ーブと呼ぶ)の中に、手動又は自動にてマグネットロー
ラを挿入し、凸型の円筒形状物(以下フランジと呼ぶ)
を、該マグネットローラの軸に通し、且つ該スリーブの
両端に、圧入加工を行い、加工後のワークにロットNo.
を印字し、加工後のワークの形状(外径及び振れ)を測
定・OK/NGを判定し、NGの場合、フランジ表面に
スタンプを押すものである。
【0051】図1は組み立てられるワークである現像ロ
ーラの分解図であり、図2(A)はマグネットローラの
左側面図であり、図2(B)はマグネットローラの正面
図であり、図2(C)マグネットローラの右側面図であ
り、図3(A)は駆動フランジの左側面図であり、図3
(B)は駆動フランジの正面図であり、図3(C)は従
動フランジの正面図であり、図3(D)は従動フランジ
の右側面図であり、図4は投入コンベアにセットする時
のスリーブ及びマグネットローラを示す図である。
【0052】図1〜3に示すように、現像ローラは、芯
金と、芯金1aに固定されたマグネットローラ1と、表
面に塗装部2a及び非塗装部2bを有するスリーブ2
と、スリーブ2の駆動側に取り付けられる駆動側フラン
ジ3と、スリーブ2の従動側に取り付けられる従動側フ
ランジ4とを備えている。前記駆動側フランジ3は鍔部
3a及びジャーナル部3bを有し、従動側フランジ4は
鍔部4a及びジャーナル部4bを有している。
【0053】図4は投入コンベアにセットする時のスリ
ーブ及びマグネットローラを示す図である。図4に示す
ように、現像ローラを組み立てる際に、マグネットロー
ラ1及びスリーブ2は、マグネットローラ1をスリーブ
内に挿入した状態で後述する投入コンベア100にセッ
トされる。
【0054】図5は本発明の一実施形態に係わる現像ロ
ーラの組立装置の概略全体図である。図5に示すよう
に、本発明の一実施例に係わるローラ組立装置の全体構
成は、投入コンベア100と、投入ローダ200(図8
〜10参照)と、フランジ供給ユニット300と、圧入
ユニット400と、ナンバリングユニット500と、計
測ユニット600と、排出ローダ700(図26参照)
と、NGスタンプユニット800(図27参照)と、排
出コンベア900とから構成されている。
【0055】なお、図5では、投入ローダ、排出ローダ
及びNGスタンプユニットの図示を省略してあるが、投
入ローダ及び排出ローダは上方に位置し、NGスタンプ
ユニットは、ナンバリングユニットと同様のものが計測
ユニット600と排出コンベア900との間に配置され
ている。
【0056】図6は本発明の一実施形態に係わる現像ロ
ーラの組立装置に備える投入コンベアの正面図、図7は
同平面図である。図6,7に示すように、投入コンベア
100は、マグネットローラ1の芯金1aを受ける芯金
仮受101と、芯金仮受101の付いたコンベアベルト
116を回転させるモータ102と、芯金仮受101が
1ピッチ移動したことを検知する仮受検知センサ103
と、芯金仮受101に載っている芯金1aを検知する芯
金検知センサ104と、ワークの芯金1aとスリーブ2
との軸方向の位置関係を決める位置決めブロック105
と、位置決めブロック105を前進・後退させるシリン
ダ106と、位置決めブロック105に芯金1a及びス
リーブ2を押し当てるプッシャ107と、プッシャ10
7を前進・後退させるシリンダ108とを備えている。
【0057】この投入コンベア100は、ワークの長さ
の違いに対応するために、コンベアベルト109を支え
る支持フレーム109と、回転させることにより支持フ
レーム109のスパンを変えるためのスパン変更用ボー
ルネジ110と、スパン変更用ボールネジ110を回転
させるためのハンドル111と、回転を伝えるための動
力伝達ベルト112と、テンションプーリ113と、支
持フレーム109がワークの長さにあった位置に来たこ
とを検知するためのセンサ114とを備えている。
【0058】次に、この投入コンベア100の動作につ
いて説明する。図4に示すように、スリーブ2の中にマ
グネットローラ1を挿入した状態で、芯金仮受101上
にセットする。図示しない起動SWを押すと、芯金仮受
101の付いたコンベアベルト116が、モータ102
によって回転し芯金1aを芯金検知センサ104が検知
すると、回転が停止する(100−a工程)。
【0059】次に、位置決めブロック105が前進する
(100−b工程)。次に、プッシャ107が前進し、
芯金1a及びスリーブ2を位置決めブロック105に押
し当て、投入ローダ200が、チャック出来る位置関係
に、芯金1aとスリーブ2とを位置決めする(100−
c工程)。位置決め完了後、プッシャ107、位置決め
ブロック105の順に後退する(100−d工程)。投
入ローダ200により、芯金1a及びスリーブ2が搬送
されると、100−a工程〜100−d工程を繰り返
す。
【0060】芯金仮受101に芯金1a及びスリーブ2
がない場合は、芯金仮受101が1ピッチ移動したこと
を検知する仮受検知センサ103により、芯金仮受10
1を検知して、停止する。この時は、100−a工程〜
100−d工程は行わず、芯金1aを芯金検知センサ1
04が検知した場合のみ行う。また、ハンドル111を
回転させると、スパン変更用ボールネジ110が回転
し、支持フレーム109に取り付けられたボールネジナ
ット115により、支持フレーム109が移動し、ワー
クの長さによって、支持フレーム109のスパンが変え
られるようになっている。支持フレーム109の位置
が、ワークの長さに対応した位置に来ると、センサ11
4によって検知し起動SWが押せるようになっている。
【0061】前記投入コンベア100の特徴は、一般
に、コンベアの仮受の1ピッチの移動は、仮受を検知し
て行うが、この場合、ベルトの伸びや、仮受の形状精度
により、芯金の停止位置に差が生じる。そこで、上記投
入コンベア100では、芯金1aの停止位置の差をより
小さくするため、芯金検知センサ104により直接芯金
1aを検知し、コンベアベルト116を停止させるよう
にした。
【0062】図8は本発明の一実施形態に係わる現像ロ
ーラの組立装置に備える投入ローダの正面図であり、図
9は投入ローダの右側面図であり、図10は図8の要部
拡大図である。図8に示すように、投入ローダ200
は、スリーブ2にフランジを圧入加工する前のワーク2
09(スリーブ2,芯金1a及びマグネットローラ1)
をチャックする従動側用圧入加工前チャック201a及
び駆動側用圧入加工前チャック201bと、スリーブ2
にフランジを圧入固定した後のワークをチャックする従
動側圧入加工後用チャック211a及び駆動側圧入加工
後用チャック211bと、これらの圧入加工前用チャッ
ク及び圧入加工後用チャックを前後進させるスライド部
を構成するベース前後進用ガイド207及びベース前後
進用シリンダ206とを備えている。
【0063】前記従動側用圧入加工前チャック201a
及び駆動側用圧入加工前チャック201bを有するチャ
ック部は、マグネットローラ1の芯金1aをチャックす
るチャックと、スリーブ2の軸方向の位置を位置決める
ためのブロック202と、ワーク209の長さの違いに
対応してチャックのスパンを変えるためのチャック移動
用シリンダ203と、チャック上下用シリンダ204
と、チャック上下動用ガイド208とを備えている。前
記従動側用圧入加工前チャック201aは、図9のよう
に、爪の芯金把持部の形状が、直径が芯金1aの直径と
同じ半円状になっている。
【0064】従動フランジ4のジャーナル部3b及び駆
動フランジ3のジャーナル部4bをチャックする従動側
圧入加工後用チャック211a及び駆動側圧入加工後用
チャック211bを有するチャック部は、ワークの長さ
の違いに対応してチャックのスパンを変えるためチャッ
ク移動用シリンダ212と、チャック上下用シリンダ2
13と、チャック上下動用ガイド214とを備えてい
る。
【0065】前記2組のチャックを前後進させるスライ
ド部は、チャック上下動用シリンダ204,213を取
り付けるベース205と、ベース205を前後進させる
ためのベース前後進用シリンダ206と、ベース前後進
用ガイド207とを備えている。
【0066】次に、この投入ローダ200の動作につい
て説明する。図8,10に示すように、スリーブ2にフ
ランジを圧入加工する前のワーク209をチャックする
チャック部が、下降し、芯金1aをチャックする。この
時、スリーブ2は、ブロック202によって、芯金1a
の端部とスリーブ2の端部との軸方向の位置関係が拘束
される。(200−a工程)
【0067】次に、従動側用圧入加工前チャック201
a及び駆動側用圧入加工前チャック201bが上昇し、
スライド部が前進し、圧入ユニット400の仮受台(主
軸側芯金仮受台407a,テール軸側芯金仮受台407
b,主軸側スリーブ仮受台408a,テール軸側スリー
ブ仮受台408b)の上部まで移動する(200−b工
程)。
【0068】次に、従動側用圧入加工前チャック201
a及び駆動側用圧入加工前チャック201bが下降し、
ワークを圧入ユニット400の仮受台(主軸側芯金仮受
台407a,テール軸側芯金仮受台407b,主軸側ス
リーブ仮受台408a,テール軸側スリーブ仮受台40
8b)上に載せ、チャックを開き、上昇する(200−
c工程)。
【0069】次に、スライド部が後退し、投入コンベア
100の、ワークの位置の上部まで戻り、原点に復帰す
る(200−d工程)。次に、スリーブ2に駆動フラン
ジ3及び従動フランジ4を圧入加工した後、従動側圧入
加工後用チャック211a及び駆動側圧入加工後用チャ
ック211bが下降し、ワークの一部であるフランジ
3,4のジャーナル部3b,4bをチャックして上昇す
る(200−e工程)。この時、従動側用圧入加工前チ
ャック201a及び駆動側用圧入加工前チャック201
bも下降し、次のワークの芯金1aをチャックする(2
00−f工程)。
【0070】次に、従動側用圧入加工前チャック201
a及び駆動側用圧入加工前チャック201bと、従動側
圧入加工後用チャック211a及び駆動側圧入加工後用
チャック211bとのどちらもワークを掴んで上昇する
(200−g工程)。
【0071】次に、スライド部が前進し、従動側用圧入
加工前チャック201a及び駆動側用圧入加工前チャッ
ク201bが、圧入ユニット400の仮受台(主軸側芯
金仮受台407a,テール軸側芯金仮受台407b,主
軸側スリーブ仮受台408a,テール軸側スリーブ仮受
台408b)の上部まで移動する。この時、スリーブに
フランジを圧入加工した後のワークをチャックするチャ
ック部が、ナンバリングユニットの上部に来るようにな
っている。(200−h工程)
【0072】次に、従動側用圧入加工前チャック201
a及び駆動側用圧入加工前チャック201bが下降し、
ワークを圧入ユニット400の仮受台(主軸側芯金仮受
台407a,テール軸側芯金仮受台407b,主軸側ス
リーブ仮受台408a,テール軸側スリーブ仮受台40
8b)の上に載せ、チャックを開き、上昇する。この
時、同時に、従動側圧入加工後用チャック211a及び
駆動側圧入加工後用チャック211bも下降し、ナンバ
リングユニット500の仮受台(仮受台501等)の上
に、ワークを載せ、チャックを開き、上昇する。(20
0−i工程)次に、200−d工程〜200−i工程を
繰り返す(200−j工程)。
【0073】図10に示すように、この投入ローダ20
0において、機種切替えSWにより指定された機種に合
わせて、従動側のチャックが取り付けられているチャッ
ク移動用シリンダ212が、前後進し、機種に合わせ
て、チャックのスパンが変わるようになっている。
【0074】この投入ローダ200の特徴は、従動側チ
ャックの爪の芯金把持部形状が、半円状に形成され、そ
の直径が芯金の直径と同じになっているので、芯金1a
の従動側がD面になっていても、D面の位置によらず、
芯金1aがずれることがなく、圧入ユニット400の仮
受台にワークが載っているときのワークの軸線と投入ロ
ーダ200がワークをチャックしているときのワークの
軸線とが平行を維持することができ、スリーブ2がスリ
ーブ2の軸方向の位置を位置決めるためのブロック20
2と干渉することがなく、圧入ユニット400の仮受台
にワークを確実にセットすることができる。
【0075】これに対して、図11のように、チャック
の爪Tの芯金把持部形状がV型の場合に、D面の位置に
よっては、芯金1aがずれてしまい、圧入ユニット40
0の仮受台にワークが載っているときのワークの軸線と
投入ローダ200がワークをチャックしているときのワ
ークの軸線とが平行にならず、スリーブ2がスリーブ2
の軸方向の位置を位置決めるためのブロック202と干
渉したり、圧入ユニット400の仮受台にワークをセッ
トできない場合があるという問題がある。
【0076】図12はフランジ供給ユニットのフランジ
セット部を示す平面図であり、図13はフランジ供給ユ
ニットのフランジカセット部の正面図であり、図14
(A)はフランジカセット部と架台との結合部を示す要
部拡大図、同(B)はフランジカセット部のベース部分
を示す底面図であり、図15はフランジカセット部に駆
動フランジをセットした場合の要部拡大図であり、図1
6はフランジカセット部に従動フランジをセットした場
合を示す図である。
【0077】図12に示すように、フランジ供給ユニッ
ト300は、フランジ(駆動フランジ3、従動フランジ
4)を圧入ユニット400の主軸ユニット401の主軸
及びテール軸ユニット402のテール軸にセットするフ
ランジセット部と該フランジセット部にフランジを供給
するフランジカセット部とから構成されている。
【0078】図13に示すように、前記フランジセット
部は、フランジ(駆動フランジ3、従動フランジ4)を
圧入ユニット400の主軸及びテール軸にセットするセ
ット軸301と、セット軸301を主軸及びテール軸線
A(図12参照)方向に前後進させるセット軸前後進用
シリンダ302と、セット軸301を主軸−テール軸線
Aと垂直方向に前後進させるセット軸左右移動用シリン
ダ303と、セット軸301にフランジをセットするチ
ャック304と、チャック304を旋回させるアクチュ
エータ305と、チャック304を上下させるチャック
上下動用シリンダ306と、真空ユニット307と、エ
アー供給ユニット308とからなる。
【0079】図14(A)に示すように、フランジカセ
ットの筒322の下端には、架台323にセットするた
めのベース329が固定されている。このベース329
は、図14(A),(B)に示すように、架台323の
インロー部に嵌合するインロー部331及び切欠部32
9aが形成されている。また、架台323の上面には、
ベース329の肉厚分だけ架台323との間に隙間をも
つストッパボルト330が取り付けられている。
【0080】前記フランジカセット部は、フランジを挿
入する挿入軸321と、挿入軸321を取り付ける筒3
22と、筒322を固定する架台323と、挿入軸32
1から供給されたフランジを1個1個供給できるように
するための上分離爪324と、下分離爪325と、フラ
ンジの有無を検知するフランジ有無検知用センサ326
と、フランジが駆動側用か従動側用かを判別するフラン
ジ判別センサ328と、フランジのセットされている向
きが正しいかどうかを判別する向き判別センサ327と
を備えている。
【0081】次に、このフランジ供給ユニット300の
動作について説明する。先ず、フランジを、フランジカ
セットの軸321にセットする。この時、フランジカセ
ットを架台323にセットしたときに、フランジのジャ
ーナル部が下向きになるようにフランジをセットする。
(300−a工程)
【0082】次に、セットしたフランジが落ちないよう
に手動又は自動でピン332を筒322又はベース32
9(又は筒322及びベース329)の穴329bに差
し込み、フランジカセットを架台323にセットし、ピ
ン332を抜く。この時、フランジカセットの、架台3
23へセットするベース329には、上述したように、
インロー部331及び切欠部329aがあり、架台32
3の上面には、ベース329の肉厚分だけ架台323と
の隙間をもつストッパボルト330が取り付けられてい
るので、ベース329のインロー部331を架台323
のインロー部に合わせてセットし、90度回転させる
と、切欠部329aにストッパボルト330が入り、フ
ランジカセットが固定される。(300−b工程)
【0083】ピン332を抜くと、フランジが落下し、
下分離爪325の上に載る。この時、フランジが正しく
セットされていると、フランジのジャーナル部が、向き
判別センサ327の光路を遮断し、フランジの向きが逆
で、正しくセットされていないと、向き判別センサ32
7の光路を遮断しないので、フランジのセットされてい
る向きが正しいかどうかが判別出来る。
【0084】また、図15に示すように、駆動フランジ
3は従動フランジ4に比べてジャーナル部の長さが長い
ため、駆動フランジ3のジャーナル部3bが下分離爪3
25の上に載った場合のみ光路を遮断する位置に、フラ
ンジ判別センサ328を配置し、フランジが駆動側用か
従動側用かを判別している。(300−c工程)
【0085】次に、上分離爪324が閉じ、下分離爪3
25の上に載っているフランジの上にあるフランジの鍔
部をすくい、フランジが落下しないようにする(300
−d工程)。次に、セット軸301にフランジをセット
するチャック304が上昇し下分離爪325の上に載っ
ているフランジをチャックする(300−e工程)。
【0086】次に、下分離爪325が開き、セット軸3
01にフランジをセットするチャック304が下降、旋
回して、フランジを圧入ユニット400の主軸ユニット
401の主軸及びテール軸ユニット402のテール軸に
セットするセット軸301にセットする(300−f工
程)。次に、下分離爪325が閉じ、上分離爪324が
開く。すると、次のフランジが下分離爪325の上に載
る(300−g工程)。以上の300−c工程〜300
−g工程を繰り返すことにより、フランジが次々と1個
ずつ供給されていく。
【0087】前記フランジカセットの挿入軸321は、
下分離爪325の上に載っているフランジの直前まであ
り、フランジカセットにより供給されたフランジの最後
の1個が、下分離爪325の上に載った時点で、フラン
ジカセットを交換することにより、設備を停止させるこ
となく、フランジを供給できる。
【0088】前記フランジが、セット軸301にフラン
ジをセットするチャック304によって、フランジを圧
入ユニット400の主軸及びテール軸にセットするセッ
ト軸301にセットされると、セット軸301のフラン
ジ突き当て部に空いている穴から、真空ユニット307
によって、フランジがセット軸301に吸い付けられ、
搬送中にフランジが落下しないように、また、セット軸
301とフランジ内径とのガタによってフランジが傾
き、フランジを圧入ユニット400の主軸及びテール軸
にセットするときに、フランジのジャーナル部が圧入ユ
ニット400の主軸及びテール軸にぶつかりセットミス
しないようにしている。
【0089】前記セット軸301は、セット軸301を
主軸−テール軸線Aと垂直方向にセット軸301を前後
進させるシリンダ303により主軸−テール軸線A上に
前進し、更にセット軸301を主軸及びテール軸線A方
向に前後進させるシリンダ302により、圧入ユニット
400の主軸及びテール軸に、フランジを挿入する。
【0090】圧入ユニット400の主軸及びテール軸
に、フランジを挿入すると、セット軸301は、主軸及
びテール軸線A方向に後退する。この時、エアー供給ユ
ニット308により、セット軸301のフランジ突き当
て部に空いている穴からエアーを吹き出し、フランジを
主軸及びテール軸に、押し付けながら後退する。これに
より、セット軸301にフランジが付いたままセット軸
301が後退するのを防ぐことができる。
【0091】その後、主軸−テール軸線Aと垂直方向に
セット軸301を前後進させるシリンダにより、セット
軸301にフランジをセットするチャック304の位置
まで、セット軸301は後退する。以上を繰り返すこと
により、フランジは、主軸及びテール軸にセットされ
る。
【0092】前記フランジ供給ユニット300の特徴
は、フランジカセットの、架台323へセットするベー
ス部分にインロー部331及び切欠部329aがあり、
架台323の上にベース329の肉厚分だけ架台323
との間に隙間をもつストッパボルト330が取り付けら
れており、ベース329のインロー部331を架台32
3のインロー部に合わせてセットし、90度回転させる
と、切欠部329aにストッパボルト330が入り、フ
ランジカセットが固定されることにより、フランジカセ
ットを架台323へセットする際に、ボルト等の締結手
段を新たに取り付けることなくフランジカセットを架台
323へセットすることが出来、フランジカセットを架
台323へセットする時間を短縮することが出来る。
【0093】また、フランジカセットの挿入軸321
は、下分離爪325の上に載っているフランジの直前ま
であり、フランジカセットにより供給されたフランジの
最後の1個が、下分離爪325の上に載った時点で、フ
ランジカセットを交換することにより、設備を停止させ
ることなく、フランジが供給でき、フランジカセットの
交換時間を無くし生産効率を向上させることが出来る。
【0094】また、フランジが、セット軸301にフラ
ンジをセットするチャック304によって、フランジを
圧入ユニット400の主軸及びテール軸にセットするセ
ット軸301にセットされると、セット軸301のフラ
ンジ突き当て部に空いている穴から、真空ユニット30
7によって、フランジがセット軸に吸い付けられること
により、搬送中にフランジが落下しないように、また、
セット軸301とフランジ内径とのガタによってフラン
ジが傾き、フランジを圧入ユニット400の主軸及びテ
ール軸にセットするときに、フランジのジャーナル部が
圧入ユニット400の主軸及びテール軸にぶつかりセッ
トミスしないようにしている。
【0095】更に、圧入ユニット400の主軸及びテー
ル軸にフランジを挿入後、セット軸301が主軸及びテ
ール軸線A方向に後退するとき、エアー供給ユニット3
08により、セット軸301のフランジ突き当て部に空
いている穴(真空ユニット307によってフランジを吸
い付けるために用いた穴)からエアーを吹き出し、フラ
ンジを主軸及びテール軸に、押し付けながら後退するこ
とにより、セット軸301にフランジが付いたままセッ
ト軸が後退するのを防ぐことが出来る。
【0096】次に上記フランジ供給ユニット300の変
形例を説明する。フランジ供給ユニット300のフラン
ジカセット部の変形例として、以下のような構成・動作
とすることもできる。
【0097】図17に示すように、フランジカセット部
は、フランジを挿入するガイド軸351と、ガイド軸3
51を把持するチャック352と、ガイド軸351に着
脱してフランジを供給する補充軸353と、補充軸35
3を架台356に引っかけるフック355と、フック3
55を固定する架台356と、補充軸353をガイド軸
351にセットする際にフランジが落ちないようにする
ためのストッパ354と、軸から供給されたフランジを
1個1個供給できるようにするための上分離爪324
と、下分離爪325と、フランジの有無を検知するセン
サ326と、フランジが駆動側用か従動側用かを判別す
るセンサ328と、フランジのセットされている向きが
正しいかどうかを判別するセンサ327とから構成され
る。
【0098】次に、このフランジカセット部の動作につ
いて説明する。先ず、フランジを、補充軸353にセッ
トする。この時、補充軸353を架台356にセットし
たときに、フランジ4のジャーナル部が下向きになるよ
うにフランジ4をセットする(350−a工程)。次
に、補充軸353のフック355を、架台356に引っ
かける(350−b工程)。
【0099】次に、補充軸3536を、ガイド軸351
にセットする。この時、ガイド軸351の補充軸353
側の先端部は、きのこ状の突起351aがあり、補充軸
353のガイド軸351側の先端部は、ガイド軸351
の先端部と同じ形状に刳り貫かれており、補充軸353
の刳り貫きに、刳り貫きに連通する溝部353aを介し
てガイド軸351を引っかける(350−c工程)。次
に、ガイド軸351を把持していたチャック352を開
く(350−d工程)。次に、ストッパ354を外し、
フランジ4を、ガイド軸351に供給する(350−e
工程)。次に、チャック352でガイド軸351を把持
する(350−f工程)。次に、補充軸353をガイド
軸351から外す(350−g工程)。
【0100】次に、350−a工程〜350−g工程を
繰り返す(350−h工程)ことにより、設備を停止さ
せることなく、フランジ4が供給でき、フランジカセッ
トの交換時間を無くし生産効率を向上させることが出来
る。この変形例では、柔道フランジ4の場合について説
明したが、駆動フランジ3の場合も同様である。
【0101】図18は圧入ユニットの一部を省略した正
面図であり、図19は圧入ユニットの他の一部を省略し
た正面図であり、図20は圧入ユニットの動作説明図で
あり、図21はスリーブ押さえを示す図であり、図22
は圧入力とサンプリング周期との関係を示す図である。
【0102】図18に示すように、圧入ユニット400
は、駆動フランジ3を把持する主軸ユニット401と、
従動フランジ4を把持するテール軸ユニット402と、
テール軸移動中及び停止時の速度変化で、従動フランジ
4が落下するのを防ぐためのフランジ押さえ403と、
テール軸を前後進させるための駆動手段(サーボモータ
404及びボールネジ405)と、テール軸の運動方向
を主軸−テール軸線と平行にするためのガイド(LMガ
イド406)と、スリーブ2中のマグネットローラの芯
金1aを指示するための主軸側芯金仮受台407a及び
テール軸側芯金仮受台407bと、スリーブ2を支持す
るための主軸側スリーブ仮受台408a及びテール軸側
スリーブ仮受台408bと、スリーブ2が仮受台にセッ
トされた後スリーブ2を押して位置決めするためのプッ
シャ409と、スリーブ2が位置決めされた後、スリー
ブ2が、仮受ユニットが移動中及び停止時の速度変化
で、スリーブ2の位置がずれるのを防ぐためのスリーブ
押さえ410と、芯金1aが主軸にセットされた駆動フ
ランジ3に挿入されなかった場合、テール軸側芯金仮受
台407bの変化を検知する手段(具体的には芯金挿入
不良検知用ロードセル411)と、主軸側芯金仮受台4
07a、テール軸側芯金仮受台407b、主軸側スリー
ブ仮受台408a、テール軸側スリーブ仮受台408
b、スリーブ押さえ410及びプッシャ409を取り付
けるベース416と、ベース416を前後進させるため
の駆動手段(サーボモータ及びボールネジ412)と、
ベース416の運動方向を、主軸−テール軸線と平行に
するためのガイド(LMガイド413)と、フランジを
スリーブ2に圧入時の圧力を規定する手段(具体的には
圧力測定用ロードセル)とから構成されている。
【0103】次にこの圧入ユニット400の動作を説明
する。先ず、上述したフランジ供給ユニット300によ
って、駆動フランジ3が主軸ユニット401の主軸に、
従動フランジ4がテール軸ユニット402のテール軸に
セットされる(400−a工程)。次に、フランジ押さ
え403が前進・下降し、テール軸にセットされた従動
フランジ4の鍔部上部をテール軸と挟むようにして従動
フランジ4を押さえる(400−b工程)。
【0104】次に、投入ローダ200により、図20
(A)に示すように、マグネットローラ1を挿入したス
リーブ2がスリーブ仮受台408a,408bに載せら
れ、マグネットローラ1の芯金1aが芯金仮受台407
a,407bに載せられる(400−c工程)。次に、
プッシャ409が前進し、テール軸側から芯金仮受台4
07bの貫通穴407cを通過してスリーブ2のテール
軸側端部を押し、スリーブ2の主軸側端部を、主軸側芯
金仮受台407aに押し付ける。即ち、スリーブ2の主
軸側端部は、芯金仮受台407aの端面に突き当たり位
置決めされる。その後プッシャ409が後退し、図21
に示すように、スリーブ押さえ410が、スリーブ2を
押さえる(400−d工程)。これにより、スリーブ2
は、どのスリーブ2においても、主軸側端部を基準に位
置決めすることが出来る。また、仮受台ユニットが移動
中にスリーブ2の位置がずれないようにすることが出来
る。
【0105】次に、サーボモータ及び・ボールネジ41
21及びLMガイド413により、仮受台ユニットが、
主軸方向に移動し、芯金1aを駆動フランジ3に挿入す
る。この時、芯金1aが、駆動フランジ3に挿入でき
ず、芯金1aが駆動フランジ3の鍔部にあたると、マグ
ネットローラ1は、主軸方向へ移動できないにも拘わら
ず、テール軸側芯金仮受台407bは主軸方向へ移動し
ようとするため、マグネットローラ1のテール軸側の胴
部端面がテール軸側芯金仮受台407bを押す。これに
より、テール軸側芯金仮受台407bは、テール軸方向
へ撓む。即ち、芯金1aに固定されているマグネットロ
ーラが、テール軸側芯金仮受台407bに突き当たり、
テール軸側芯金仮受台407bをテール軸側に曲げよう
とする力が働く。
【0106】この時の、テール軸側芯金仮受台407b
がテール軸方向へ撓もうとする力を、テール軸側芯金仮
受台407bの変化を検知する芯金挿入不良検知用ロー
ドセル411により検知し、設定したある一定の力以上
になったら、芯金挿入不良と判断し、エラーを出力して
停止する(400−e工程)。次に、芯金1aを駆動フ
ランジ3に挿入が完了すると、テール軸が前進し、従動
フランジ4を、芯金1aに挿入する(400−f工
程)。
【0107】次に、芯金仮受台407a,407bが下
降し、仮受台ユニットが再び、主軸方向に前進し、スリ
ーブ2の主軸側端面が、駆動フランジ3の面取り部の中
間位置にくるまで移動する(400−g工程)。次に、
テール軸が前進し、スリーブ2のテール軸側端面が従動
フランジ4の面取り部の中間位置にくるまで移動する
(400−h工程)。次に、スリーブ押さえ410が開
放され、スリーブ仮受台408a,408bが下降する
(400−i工程)。この時、スリーブ2は両端面がフ
ランジの面取り部に載っているので、次の圧入動作時
に、スリーブ2は、フランジの鍔部に端面がぶつかるこ
となく、スリーブ2のインロー部にフランジのインロー
部が入り、確実に圧入することが出来る。
【0108】次に、テール軸が前進し、スリーブ2に、
駆動フランジ3及び従動フランジ4を共に圧入する(4
00−j工程)。この時、テール軸ユニット402とテ
ール軸を前後進させるテール軸駆動ユニット415との
間に圧力を検出する手段(この場合圧力測定用ロードセ
ル414)を取り付け、圧入時に生じる圧入力を測定す
る。スリーブ2にフランジ3,4が両方とも完全に圧入
すると、テール軸はスリーブ2を介して主軸を押す状態
になり、この圧入力が、圧入中に比べ高くなる。そこ
で、この圧入力が、スリーブ2を変形させない範囲の設
定された力に達したら、テール軸駆動ユニット415を
停止させる。
【0109】次に、400−j工程の圧入動作中に、仮
受台ユニットは更に前進し、スリーブ2が400−h工
程の位置から400−j工程の圧入完了位置まで動く距
離だけ主軸側へ移動する(400−k工程)。これによ
り、次の動作でスリーブ仮受台が上昇して、スリーブ2
を受ける位置が、圧入前と同様にスリーブ2の非塗装部
2bを受けることが出来る。次に、スリーブ仮受台40
8a,408bが上昇して、スリーブ2を受け、スリー
ブ押さえ410が下降し、仮受台ユニットが移動中にス
リーブ2の位置がずれないようにすることが出来る(4
00−l工程)。
【0110】次に、テール軸駆動ユニット415を原点
まで後退させる。すると、連結棒418で繋がっている
テール軸も後退する(400−m工程)。次に、仮受台
ユニットを原点まで後退させ、スリーブ押さえ410を
上昇させる(400−n工程)。次に、圧入後のワーク
を投入ローダ200がチャックし、ナンバリングユニッ
ト500へ搬送する(400−o工程)。
【0111】以上の動作を繰り返すことにより、フラン
ジ3,4をスリーブ2に圧入する。仮受台ユニットのベ
ース416は、主軸側芯金仮受台407a、主軸側スリ
ーブ仮受台408a及び主軸側のスリーブ押さえ410
の取り付けられた部分と、テール軸側芯金仮受台407
b、テール軸側スリーブ仮受台408b、テール軸側の
スリーブ押さえ410及びプッシャ409の取り付けら
れた部分とに別れており、テール軸側のベースを移動さ
せ、主軸側のベースと位置決めピン及びボルトで固定す
ることによりスリーブ長さの違う機種にも対応できるよ
うになっている。
【0112】前記圧入ユニット400の特徴は、芯金1
aを駆動フランジ3に挿入するとき、芯金1aが、駆動
フランジ3に挿入できず、芯金1aが駆動フランジ3の
鍔部にあたると、マグネットローラ1は、主軸方向へ移
動できないにも拘わらず、芯金仮受台は主軸方向へ移動
しようとするため、マグネットローラ1のテール軸側の
胴部端面がテール軸側芯金仮受台407bを押すことに
より、テール軸側芯金仮受台407bが、テール軸方向
へ撓む。この時の、芯金仮受台がテール軸方向へ撓もう
とする力を、芯金仮受台の変化を芯金挿入不良検知用ロ
ードセル411により検知し、芯金挿入不良による設備
及びワークの破損を防止することを特徴とする。
【0113】テール軸が前進し、スリーブ2に、駆動側
・従動側両方のフランジを圧入するとき、テール軸とテ
ール軸駆動ユニット415との間にある圧力測定用ロー
ドセル414により、圧入時に生じる圧入力を測定し、
スリーブ2にフランジが両方とも完全に圧入すると、テ
ール軸はスリーブ2を介して主軸を押す状態になり、こ
の圧入力が、圧入中に比べて高くなるので、この圧入力
が、スリーブ2を変形させない範囲の設定された力に達
したら、テール軸を停止させることにより、スリーブ2
を変形させることなく、駆動側・従動側両方のフランジ
を一度にスリーブに圧入することを特徴とする。
【0114】この圧入ユニット400において、第1変
形手段としては、テール軸を前進させて、従動フランジ
4に芯金1aを挿入する際にも、テール軸ユニット40
2とテール軸駆動ユニット415との間に取り付けられ
た圧力測定用ロードセル414で、発生する圧入力を検
出し、設定されたある一定の値を超えたら、芯金挿入不
良と判断し、エラーを出力して停止するという方法もあ
る。
【0115】また、第2変形手段は、テール軸が前進
し、スリーブ2に、駆動側・従動側両方のフランジを圧
入するとき、テール軸ユニット402とテール軸駆動ユ
ニット415との間にある圧力測定用ロードセル414
により、圧入時に生じる圧入力を測定し、スリーブ2に
フランジが両方とも完全に圧入すると、テール軸はスリ
ーブ2を介して主軸を押す状態になり、この圧入力が、
圧入中に比べて急激に高くなる。この圧入力の変化点を
読み取り、テール軸を停止させることにより、スリーブ
2にかかる負荷を更に低減し、スリーブ2の変形しない
限度圧力と圧入力との間の差が小さいときでも、スリー
ブ2を変形させることなく、駆動側・従動側両方のフラ
ンジを一度にスリーブ2に圧入することが出来ることを
特徴とする。図22に示すように、圧入力の変化点は、
測定開始時から、サンプリング周期毎に圧入力の測定を
繰り返し、「今回の測定値−前回の測定値」の変化量が
設定された値より大きい場合、圧入力が変化したと判断
し、テール軸を停止させる。
【0116】また、第3変形手段は、芯金をフランジに
挿入時及び圧入後に仮受台ユニット及びテール軸ユニッ
トを後退させるときに、仮受台ユニット及びテール軸ユ
ニットの移動時原点からの位置を測定し、仮受台ユニッ
トとテール軸ユニットが干渉しないように同時に移動さ
せることにより、加工時間を更に短縮できる。芯金をフ
ランジに挿入時は、仮受台ユニットとテール軸ユニット
が、同時に主軸側へ移動する。この時、仮受台ユニット
の移動距離の方が、テール軸ユニットの移動距離より短
いので、主軸に付いている駆動フランジに芯金を挿入す
るのと、テール軸に付いている従動側フランジを芯金に
挿入するのが同時に完了するように移動速度を設定すれ
ば、通常の加工動作時には、仮受台ユニットとテール軸
ユニットは干渉しない。
【0117】常時、仮受台ユニット及びテール軸ユニッ
トの移動時原点からの位置を測定し、仮受台ユニットと
テール軸ユニットとの距離を計算し、何らかの異常で、
縮まったとき、距離が0になる直前で、テール軸ユニッ
トを停止させることにより、仮受台ユニットとテール軸
ユニットの干渉を防止する。
【0118】圧入後に仮受台ユニット及びテール軸ユニ
ットを後退させるときは、常時、仮受台ユニット及びテ
ール軸ユニットの移動時原点からの位置を測定し、テー
ル軸ユニットが先に後退を開始し、従動フランジからテ
ール軸が完全に離れた位置で出力信号を出し、仮受台ユ
ニットが後退を開始する。後退速度が、仮受台ユニット
とテール軸ユニットで同じであれば、仮受台ユニットと
テール軸ユニットは干渉しない。
【0119】以上の動作をさせることにより、仮受台ユ
ニットとテール軸ユニットのどちらかの動作が完了して
から、もう一方の動作を開始させるときよりも、加工時
間を更に短縮できる。
【0120】図23はナンバリングユニットを示す正面
図である。図23に示すように、ナンバリングユニット
500は、ワークのスリーブ2の非塗装部2bを受ける
仮受台501と、仮受台501を上下させる仮受台上下
用シリンダ502a及び仮受台上下用ガイド502b
と、ワークのフランジ部を受けてワークを回転させるベ
アリング503と、ベアリング503を回転させる駆動
ローラ504と、駆動ローラ504を回転させるモータ
505と、ワークの駆動フランジ3にあるD面を検知す
るD面検知センサ506と、ワークがスリーブ2の非塗
装部2bを受ける仮受台に載ったことを検知するワーク
検知センサ507と、ワークの駆動フランジ3にあるD
面にロットNo.を印刷するスタンプ508と、スタンプ
508を前後進させるスタンプ前後進用シリンダ509
と、スタンプ508を上下させるスタンプ上下用シリン
ダ512と、スタンプ508にインクを付けるスタンプ
台510と、スタンプ台510の蓋及び該蓋を開閉させ
るスタンプ蓋開閉用シリンダ511とから構成されてい
る。
【0121】次に、このナンバリングユニット500の
動作について説明する。先ず、ワークのスリーブ2の非
塗装部2bを受ける仮受台に、投入ローダ200により
ワークが載せられ、ワーク検知センサ507によりワー
クがスリーブ2の非塗装部2bを受けるスリーブ仮受台
に載ったことを検知すると、仮受台を上下させるシリン
ダ502a及びガイド502bにより、仮受台が下降す
る(500−a工程)。
【0122】次に、ワークのフランジ部が、ベアリング
503に載る(500−b工程)。次に、ベアリング5
03が駆動ローラ504を介してモータ505により回
転し、D面検知センサ506の光が、ワークの駆動フラ
ンジ3にあるD面が真上になったとき、透過するので、
D面検知センサ506の光が透過した時点で、モータ5
05の回転を停止し、ワークの回転を停止する(500
−c工程)。次に、スタンプ台510の蓋を開き、スタ
ンプ508を下降させて、スタンプ508にインクを付
ける。その後スタンプ508は上昇し、蓋は閉じる(5
00−d工程)。
【0123】次に、スタンプ508がワークの駆動フラ
ンジ3にあるD面の上まで前進し、その位置で下降し、
ワークの駆動フランジ3にあるD面にロットNo.を印刷
する。その後スタンプ508は、上昇・後退し原点に戻
る(500−e工程)。次に、仮受台が上昇し、排出ロ
ーダ7により、ワークは、計測ユニット600に搬送さ
れる(500−f工程)。
【0124】図24は計測ユニットの平面図であり、図
25は同左側面図である。図24に示すように、計測ユ
ニット600は、ワークのスリーブの非塗装部を受ける
仮受台601を上下させる仮受台上下用シリンダ602
及び図示しないガイドと、仮受台601を前後進させる
仮受台前後進用シリンダ603a及び仮受台前後進用ガ
イド603bと、ワークのフランジ部を受けてワークを
回転させるベアリング604と、ベアリング604を回
転させる図示しない駆動ローラと、駆動ローラを回転さ
せるモータ605と、ワークのスリーブ部の外径・振れ
を測定するレーザ変位計606と、外径・振れ測定の基
準となるナイフエッジ607と、レーザ変位計606か
ら得られた測定値から、OK−NGを判定する図示しな
い演算ユニットと、ワークが、スリーブ2の非塗装部2
bを受ける仮受台601に載ったことを検知するワーク
検知センサ608からなる。
【0125】次に、この計測ユニット600の動作につ
いて説明する。先ず、ワークのスリーブ2の非塗装部2
bを受ける仮受台601に、投入ローダ200により、
ワークが載せられ、センサにより、ワークがスリーブ2
の非塗装部2bを受ける仮受台601に載ったことを検
知すると、仮受台601を前後進及び上下させるシリン
ダ及びガイドにより、仮受台601が前進・下降し、更
に、後退する(600−a工程)。
【0126】次に、ワークのフランジ部が、ベアリング
604に載る(600−b工程)。次に、ベアリング6
04が駆動ローラを介してモータ605により回転し、
ワークが回転する(600−c工程)。次に、レーザ変
位計606により、ワークのスリーブ部の円筒度を測定
する(600−d工程)。
【0127】測定点は、駆動フランジ側・中央・従動フ
ランジ側の3箇所で、各測定位置に取り付けられた3台
のレーザ変位計606により、同時に3箇所を測定す
る。円筒度は、設定された幅だけ離れた2つの同軸円筒
面の間の領域で表され、各測定点における、測定値が、
該2つの同軸円筒面の間の領域内にあるかどうかで、ワ
ークのOK−NGを判定する。測定は、各レーザ変位計
606にナイフエッジ607を付け、各ナイフエッジ6
07を平行にセットし、ナイフエッジ607とワークと
のギャップ、ワークの外径・振れを測定する。これによ
り、各測定点におけるワークの外径・振れ及び、外径の
ナイフエッジ607からの距離がわかり、ワークの外径
が、設定された幅だけ離れた2つの同軸円筒面の間の領
域の中に、有るかどうかがわかる。
【0128】ナイフエッジ607を使う理由は、5個の
レーザ変位計、機械原点をそれぞれもっているが、外か
らは見えないため、整列させるのが難しいからである。
すると、各測定点における振れと外径はわかるが、ワー
ク全体としての真直度はわからない。従って、ある直線
とのギャップが知りたい場合には、直線に相当するナイ
フエッジを外部に設けて、それを、平行にセットし、そ
れとの距離を測定するようにしなければならない。
【0129】そこで、各レーザ変位計606にナイフエ
ッジ607を付け、各ナイフエッジ607を平行にセッ
トし、それとのギャップを測定するようにした。次に、
測定値から、演算ユニットにより、ワークのOK−NG
を判定する。判定の結果、NGの場合、NGスタンプユ
ニットにより、ワークにNGスタンプを押すよう信号を
出力する(600−e工程)。次に、仮受台601を前
後進及び上下させるシリンダ及びガイドにより、仮受台
601が前進・上昇し、ワークを仮受台601の上に載
せ、後退する(600−f工程)。次に、排出ローダ7
00により、ワークは、排出コンベア900に搬送され
る(600−g工程)。
【0130】図26は排出ローダの正面図である。図2
6に示すように、排出ローダ700は、ワークをチャッ
クする爪の形状が、計測前のワークをチャックするチャ
ック部、計測後のワークをチャックするチャック部、ど
ちらも、投入ローダ200における、スリーブ2にフラ
ンジを圧入加工した後のワークをチャックするチャック
部と同じ構造になっている他は、投入ローダ200と同
様である。ワークをチャックするチャック部は、フラン
ジのジャーナル部をチャックするチャック701、ワー
クの長さの違いに対応してチャック701のスパンを変
えるためチャック移動用シリンダ702、チャック上下
用シリンダ703及び、チャック上下用ガイド704か
らなる。該2つのチャックを前後進させるスライド部
は、チャック上下用シリンダ704を取り付けるベース
705、ベース705を前後進させるためのシリンダ7
06、ベース705の前後進用のガイド707からな
る。
【0131】次に、この排出ローダ700の動作につい
て説明する。この排出ローダ700の動作は前述した投
入ローダ200と同様である。先ず、スライドが前進
し、計測前のワークをチャックするチャック部が、下降
し、ナンバリングユニット500の仮受台501上にあ
るワークのフランジ部をチャックする(700−a工
程)。次に、チャック部が上昇し、スライドが後退し、
計測ユニット600の仮受台601の上部まで移動する
(700−b工程)。次に、チャック部が下降し、ワー
クを計測ユニット600の仮受台601の上に載せ、チ
ャック701を開き上昇する(700−c工程)。(原
点)
【0132】次に、計測完了後、スライドが前進し、計
測後のワークをチャックするチャック部が下降し、ワー
クをチャックして上昇する(700−d工程)。次に、
この時、計測前のワークをチャックするチャック部も下
降し、次の計測前のワークをチャックする(700−e
工程)。次に、計測前のワークをチャックするチャック
部、計測後のワークをチャックするチャック部のどちら
もワークを掴んで上昇する(700−f工程)。次に、
スライドが後退し、計測前のワークをチャックするチャ
ック部が、計測ユニット600の仮受台601の上部ま
で移動する(700−g工程)。この時、計測後のワー
クをチャックするチャック部が、排出コンベア900の
上部にくるようになっている。
【0133】次に、計測前のワークをチャックするチャ
ック部が下降し、ワークを計測ユニット600の仮受台
601の上に載せ、チャック701を開き、上昇する
(700−h工程)。この時、同時に、計測後のワーク
をチャックするチャック部も下降し、排出コンベアの上
に、ワークを載せ、チャックを開き、上昇する。
【0134】次に、上述した700−d工程〜700−
i工程を繰り返す。機種切替えSWにより指定された機
種に合わせて、従動側のチャックが取り付けられている
シリンダが、前後進し、機種に合わせて、チャック70
1のスパンが変わるようになっている。
【0135】図27は否印(NG)スタンプユニットを
示す図である。図27に示すように、NGスタンプユニ
ット800は、ワークのフランジ部にNG印を印刷する
スタンプ801と、スタンプ801を前後進させるシリ
ンダ802と、スタンプ801を上下させるシリンダ8
03と、スタンプ801にインクを付けるスタンプ台8
04と、スタンプ台804の蓋及び該蓋を開閉させるシ
リンダ805とから構成されている。
【0136】次に、このNGスタンプユニット800の
動作を説明する。先ず、排出ローダにより、計測後のワ
ークが、排出コンベア900上に載せられたことを、排
出コンベア900に取り付けてあるワーク検知用センサ
904により検出された後、該ワークが、計測ユニット
600の演算ユニットにより、NGと判定されたワーク
の場合、演算ユニットより、NGスタンプ押印の信号が
出力され、スタンプ台804の蓋を開き、スタンプ80
1を下降させて、スタンプ801にインクを付ける。そ
の後スタンプ801は上昇し、蓋は閉じる(800−a
工程)。
【0137】次に、スタンプ801がワークのフランジ
の上まで前進し、その位置で下降し、ワークのフランジ
にNG印を印刷する(800−b工程)。その後スタン
プ801は、上昇・後退し原点に戻る(800−c工
程)。ワークが、OKと判定された場合には、NGスタ
ンプは動作しない。
【0138】図28は排出コンベアの平面図であり、図
29は排出コンベアの左側面図である。図28,図29
に示すように、排出コンベア900の基本構成は、ワー
クのスリーブの非塗装部を受ける仮受901と、仮受9
01の付いたベルトを回転させるモータ902と、仮受
901が1ピッチ移動したことを検知するセンサ903
と、仮受901に載っているワークを検知するセンサ9
04と、コンベアの進行方向の最前部の仮受901の上
にワークがあるかどうかを検知するセンサ905とから
なる。
【0139】前記排出コンベア900のワークの長さの
違いに対応するための構成は、コンベアを支えるフレー
ム906と、回転させることによりコンベアを支えるフ
レームのスパンを帰るためのボールネジ907と、ボー
ルネジ907を回転させるためのハンドル908と、回
転を伝えるためのベルト909と、プーリ910と、フ
レームがワークの長さにあった位置に来たことを検知す
るためのセンサ911とからなる。
【0140】次に、この排出コンベア900の動作につ
いて説明する。先ず、排出ローダ700により、コンベ
アの仮受901上に、ワークが載せられる(900−a
工程)。次に、ワークが、仮受901に載ったとセンサ
904により検知された後、計測ユニット600により
NGと判定されている場合、NGスタンプユニット80
0によりNGスタンプがワークに押される(900−b
工程)。次に、コンベアの仮受901の付いたベルト
が、モータ902によって回転し仮受901をセンサ9
03が検知すると、回転が停止する。これにより、コン
ベアが1ピッチ送られる(900−c工程)。次に、送
られたワークを作業者が取り出す(900−d工程)。
【0141】次に、900−a工程〜900−d工程を
繰り返す。送られたワークが作業者によって取り出され
ずに、コンベアの進行方向の最前部の仮受901の上に
ワークがあると、センサ905により検知され、コンベ
アが1ピッチ送られずに、警報を出し、作業者に、ワー
クの取り出しを促す。
【0142】上記実施形態では、ローラの組立装置とし
て、現像ローラの組立装置の場合について説明したが、
円筒形状物の中に軸を挿入して円筒形状物の両端にフラ
ンジを圧入するローラであれば、現像ローラ以外のもの
にも本発明を適用することができる。なお、本発明は上
記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の
骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することがで
きる。
【0143】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
によれば、芯金、スリーブ及びフランジを有するローラ
を組み立てるローラの組立装置において、フランジをス
リーブに圧入する圧入ユニットと、前記圧入ユニットに
芯金及びスリーブを搬送する搬送手段と、前記圧入ユニ
ットの主軸及びテール軸にフランジをセットするフラン
ジ供給ユニットと、フランジをスリーブに圧入した後の
ワークを排出コンベアに搬送する排出ローダとを備えて
いるので、搬送手段により圧入ユニットに芯金及びスリ
ーブを搬送し、フランジ供給ユニットにより圧入ユニッ
トの主軸及びテール軸にフランジをセットし、圧入ユニ
ットによりフランジをスリーブに圧入し、排出ローダに
よりフランジをスリーブに圧入した後のワークを排出コ
ンベアに搬送することができ、ローラを自動的に組み立
てる組立装置として好適である。
【0144】また、請求項2の発明によれば、芯金、ス
リーブ及びフランジを有するローラを組み立てるローラ
の組立装置において、フランジをスリーブに圧入する圧
入ユニットと、前記圧入ユニットに芯金及びスリーブを
搬送する搬送手段と、前記圧入ユニットの主軸及びテー
ル軸にフランジをセットするフランジ供給ユニットと、
ワークにロット番号を印刷するナンバリングユニット
と、スリーブの円筒度を測定し、測定された円筒度に基
づいて良否を判定する計測ユニットと、前記ナンバリン
グユニットから前記計測ユニットに計測前のワークを搬
送し、計測後のワークを排出コンベアに搬送する排出ロ
ーダと、前記計測ユニットが否と判定した信号に基づい
てワークに印を印刷するスタンプユニットとを備えてい
るので、搬送手段により圧入ユニットに芯金及びスリー
ブを搬送し、フランジ供給ユニットにより圧入ユニット
の主軸及びテール軸にフランジをセットし、圧入ユニッ
トによりフランジをスリーブに圧入し、ナンバリングユ
ニットによりワークにロット番号を印刷し、排出ローダ
により前記ナンバリングユニットから計測ユニットに計
測前のワークを搬送し、計測ユニットによりスリーブの
円筒度を測定し、測定された円筒度に基づいて良否を判
定し、排出ローダにより計測後のワークを排出コンベア
に搬送し、計測ユニットが否と判定した信号に基づいて
スタンプユニットによりワークに印を印刷でき、ローラ
を自動的に組み立てる組立装置として好適である。
【0145】また、請求項3の発明によれば、芯金、芯
金に外装したスリーブ及び芯金とスリーブとを結合する
フランジを有するローラを搬送するコンベアを備えてい
るローラの組立装置において、ローラの芯金を受ける仮
受と、該仮受のついたベルトを回転させるモータと、前
記仮受が1ピッチ移動したことを検知する仮受センサ
と、前記仮受に載っている芯金を検知する芯金センサと
を有し、該芯金センサにより芯金を直接検知してコンベ
アを停止させ、前記仮受に芯金がない場合は、前記仮受
センサにより仮受を検知して、前記コンベアを停止させ
るので、ベルトの伸びや仮受の形状精度により生じる芯
金の停止位置のずれを極めて小さくすることができる。
【0146】また、請求項4の発明によれば、芯金と芯
金に外装したスリーブとを備えるローラを搬送するロー
ダを備えているローラの組立装置において、前記芯金を
チャックするチャックの芯金把持部は、直径が芯金の直
径と同径の半円状に形成されているので、マグネットロ
ーラの芯金がD面形状をしていても、芯金をチャックし
たときに芯金がずれず、ローダがワークをチャックした
ときのワークの軸線と、他のユニットの仮受台にワーク
をおいたときのワークの軸線とを平行にすることができ
る。
【0147】また、請求項5の発明によれば、ローラ用
のフランジを供給するフランジカセットを架台上に備え
るローラの組立装置において、前記フランジカセットの
ベース部分に、架台と回動自在に嵌合する嵌合部と、回
動方向に形成された切欠部とを備え、前記架台上に、前
記ベース部分の肉厚分だけ前記架台との間に隙間が形成
されているストッパボルトを備えているので、ベース部
分を回転することにより、切欠部にストッパボルトが入
り、フランジカセットが固定されることにより、フラン
ジカセットを架台へセットする際に、ボルト等の締結手
段を新たに取り付けることなくフランジカセットを架台
へセットすることができる。
【0148】また、請求項6の発明によれば、ローラ用
のフランジを供給するフランジカセットを架台上に備え
るローラの組立装置において、前記フランジカセットの
軸が下分離爪の上に載っているフランジの直前まであ
り、前記フランジカセットにより供給されたフランジの
最後の1個が、下分離爪の上に載った時点で、フランジ
カセットを交換することにより、設備を停止させること
なくフランジを供給できるので、設備を停止させること
なくフランジを供給することができる。
【0149】また、請求項7の発明によれば、ローラ用
のフランジを供給するフランジカセットを備えるローラ
の組立装置において、セット軸にフランジをセットする
チャックと、フランジを圧入ユニットの主軸及びテール
軸にセットするセット軸と、該セット軸のフランジ突き
当て部に形成されている穴部と、該穴に連通する真空ユ
ニットとを備え、前記チャックによりフランジがセット
軸にセットされると、前記穴部から、前記真空ユニット
によって、フランジがセット軸に吸い付けられるので、
セット軸のフランジ突き当て部に空いている穴から、真
空ユニットによって、フランジをセット軸に吸い付ける
ことにより、搬送中のフランジの落下を防止することが
できるとともに、セット軸とフランジ内径とのガタによ
ってフランジが傾くのを防止でき、これによりフランジ
を圧入ユニットの主軸及びテール軸にセットするとき
に、フランジのジャーナル部が圧入ユニットの主軸及び
テール軸にぶつかるセットミスを防止することが出来
る。
【0150】また、請求項8の発明によれば、ローラ用
のフランジを供給するフランジカセットを備えるローラ
の組立装置において、セット軸にフランジをセットする
チャックと、フランジを圧入ユニットの主軸及びテール
軸にセットするセット軸と、該セット軸のフランジ突き
当て部に形成されている穴部と、該穴に連通するエアー
供給ユニットとを備え、前記主軸及びテール軸にそれぞ
れフランジを挿入後、セット軸が、主軸及びテール軸線
方向に後退するとき、エアー供給ユニットにより、前記
穴部からエアーを吹き出し、フランジを主軸及びテール
軸に、押し付けながら後退するので、セット軸にフラン
ジが付いたままセット軸が後退するのを防止することが
できる。
【0151】また、請求項9の発明によれば、ローラ用
のフランジを供給するフランジカセットを備えるローラ
の組立装置において、フランジを挿入するガイド軸と、
ガイド軸を把持するチャックと、ガイド軸に着脱してフ
ランジを供給する補充軸と、補充軸を係止する架台と、
補充軸を、ガイド軸にセットする際にフランジが落ちな
いようにするためのストッパと、ガイド軸から供給され
たフランジを1個1個供給できるようにするための分離
爪と、フランジの有無を検知するセンサと、フランジが
駆動側用か従動側用かを判別するセンサと、フランジの
セットされている向きが正しいかどうかを判別するセン
サとを備え、フランジを挿入するガイド軸にフランジが
残っているうちに、補充軸をガイド軸にセットし、補充
軸からガイド軸にフランジを供給できるので、フランジ
を挿入するガイド軸にフランジが残っている内に、補充
軸をガイド軸にセットし、フランジをガイド軸に供給
し、設備を停止させることなく、フランジを供給でき
る。
【0152】また、請求項10の発明によれば、ローラ
のスリーブの両端にフランジを圧入する圧入装置を備え
るローラの組立装置において、フランジを把持する主軸
及びテール軸ユニットと、テール軸移動中及び停止時の
速度変化で、フランジが落下するのを防ぐためのフラン
ジ押さえと、テール軸を前後進させるための駆動手段
と、テール軸の運動方向を主軸−テール軸線と平行にす
るためのガイドと、ローラの芯金を支持するための芯金
仮受台と、スリーブを支持するためのスリーブ仮受台
と、スリーブが仮受台にセットされた後スリーブを押し
て位置決めするためのプッシャと、スリーブが位置決め
された後、仮受ユニットが移動中及び停止時の速度変化
で、スリーブの位置がずれるのを防ぐためのスリーブ押
さえと、芯金が主軸にセットされたフランジに挿入され
なかった場合、芯金仮受台がテール軸方向へ撓もうとす
る力を検知する芯金挿入不良検知手段と、芯金仮受台、
スリーブ押さえ及びプッシャを取り付けるベースと、該
ベースを前後進させるための駆動手段と、前記ベースの
運動方向を主軸−テール軸線と平行にするためのガイド
と、フランジをスリーブに圧入する時の圧入力を検知す
る圧入力測定手段とを備えているので、芯金仮受台がテ
ール軸方向へ撓もうとする力による芯金仮受台の変化を
ロードセルにより検知し、芯金挿入不良による設備及び
ワークの破損を防止することができる。
【0153】また、請求項11の発明によれば、請求項
10のローラの組立装置において、前記テール軸が前進
し、スリーブに駆動側・従動側両方のフランジを圧入す
るとき、テール軸とテール軸を前後進させる駆動ユニッ
トとの間にある圧入力測定手段により、圧入時に生じる
圧入力を測定し、測定された圧入力がスリーブを変形さ
せない範囲の設定された大きさの力に達したら、テール
軸を停止させるので、圧入力がスリーブを変形させない
範囲の設定された力に達したら、テール軸を停止させる
ことにより、スリーブとフランジとの間の圧入代にバラ
ツキがあってもスリーブを変形させることなく、駆動側
・従動側両方のフランジを一度にスリーブに圧入するこ
とができる。
【0154】また、請求項12の発明によれば、請求項
10のローラの組立装置において、前記圧入装置は、テ
ール軸を前進させて、従動側フランジに芯金を挿入する
際に、テール軸とテール軸を前後進させる駆動ユニット
との間にある圧入力測定手段で、発生する圧入力を検出
し、芯金挿入不良による設備及びワークの破損を防止す
るので、芯金挿入不良による設備及びワークの破損を防
止することができる。
【0155】また、請求項13の発明によれば、請求項
11のローラの組立装置において、前記圧入装置は、テ
ール軸が前進し、スリーブに、駆動側・従動側両方のフ
ランジを圧入するとき、テール軸とテール軸を前後進さ
せる駆動ユニットとの間にある圧入力検知手段により、
圧入時に生じる圧入力を測定し、圧入力の変化点を読み
取り、テール軸を停止させるので、圧入力の変化点を読
み取り、テール軸を停止させることにより、スリーブに
かかる負荷を更に低減し、スリーブの変形しない限度圧
力と圧入力との間の差が小さいときでも、スリーブを変
形させることなく、駆動側・従動側両方のフランジを一
度にスリーブに圧入することが出来る。
【0156】また、請求項14の発明によれば、請求項
10〜13のローラの組立装置において、前記圧入装置
は、芯金をフランジに挿入時及び圧入後に仮受台ユニッ
ト及びテール軸ユニットを後退させるときに、仮受台ユ
ニット及びテール軸ユニットの移動時原点からの位置を
測定し、芯金をフランジに挿入時は、仮受台ユニットと
テール軸ユニットが、同時に主軸側へ移動するとき、主
軸に付いている駆動フランジに芯金を挿入するのと、テ
ール軸に付いている従動側フランジを芯金に挿入するの
とが同時に完了するように移動速度を設定し、仮受台ユ
ニット及びテール軸ユニットの移動時原点からの位置を
常時測定し、仮受台ユニットとテール軸ユニットとの距
離を計算し、該距離が0になる直前でテール軸ユニット
を停止させ、圧入後に仮受台ユニット及びテール軸ユニ
ットを後退させるときは、仮受台ユニット及びテール軸
ユニットの移動時原点からの位置を常時測定し、テール
軸ユニットが先に後退を開始し、従動フランジからテー
ル軸が完全に離れた位置で出力信号を出し、仮受台ユニ
ットに後退を開始させ、この後退速度を仮受台ユニット
とテール軸ユニットとで同じに設定するので、仮受台ユ
ニットとテール軸ユニットとが干渉しないように同時に
移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現像ローラの分解図である。
【図2】(A)はマグネットローラの左側面図、(B)
はマグネットローラの正面図、(C)マグネットローラ
の右側面図である。
【図3】(A)は駆動フランジの左側面図、(B)は駆
動フランジの正面図、(C)は従動フランジの正面図、
(D)は従動フランジの右側面図である。
【図4】投入コンベアにセットする時のスリーブ及びマ
グネットローラを示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係わる現像ローラの組立
装置の概略全体図である。
【図6】本発明の一実施形態に係わる現像ローラの組立
装置に備える投入コンベアの正面図である。
【図7】同平面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係わる現像ローラ組立装
置に備える投入ローダの正面図である。
【図9】投入ローダの右側面図である。
【図10】図8の要部拡大図である。
【図11】V字形チャックによる芯金のずれを説明する
ための図である。
【図12】フランジ供給ユニットのフランジセット部を
示す平面図である。
【図13】フランジ供給ユニットのフランジカセット部
の正面図である。
【図14】(A)はフランジカセット部と架台との結合
部を示す要部拡大図、(B)はフランジカセット部のベ
ース部分を示す底面図である。
【図15】フランジカセット部に駆動フランジをセット
した場合の要部拡大図である。
【図16】フランジカセット部に従動フランジをセット
した場合を示す図である。
【図17】フランジカセット部の変形例を示す図であ
る。
【図18】圧入ユニットの一部を省略した正面図であ
る。
【図19】圧入ユニットの他の一部を省略した正面図で
ある。
【図20】圧入ユニットの動作説明図である。
【図21】スリーブ押さえを示す図である。
【図22】圧入力とサンプリング周期との関係を示す図
である。
【図23】ナンバリングユニットを示す正面図である。
【図24】計測ユニットの平面図である。
【図25】同左側面図である。
【図26】排出ローダの正面図である。
【図27】否印スタンプユニットを示す図である。
【図28】排出コンベアの平面図である。
【図29】排出コンベアの左側面図である。
【符号の説明】
1 マグネットローラ 2 スリーブ 3 駆動フランジ 4 従動フランジ 100 投入コンベア 101 芯金仮受 102 モータ 103 仮受検知センサ 104 芯金検知センサ 200 投入ローダ 300 フランジ供給ユニット 307 真空ユニット 308 エアー供給ユニット 324 上分離爪 325 下分離爪 400 圧入ユニット 407a 主軸側芯金仮受台 407b テール軸側芯金仮受台 408a 主軸側スリーブ仮受台 408b テール軸側スリーブ仮受台 409 プッシャ 411 芯金挿入不良検知用ロードセル 414 圧力測定用ロードセル 500 ナンバリングユニット 506 D面検知センサ 507 ワーク検知センサ 600 計測ユニット 606 レーザ変位計 700 排出ローダ 800 NGスタンプユニット 900 排出コンベア A 主軸−テール軸線 T 爪 X サンプリング周期J−Kの圧入力変位量 Y サンプリング周期I−Jの圧入力変位量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹下 雅之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H077 AD02 AD06 FA00 FA19 FA26 3J103 AA02 AA15 AA37 AA51 EA08 EA20 FA15 GA02 GA57 GA58 GA60 GA66 GA74 HA03 HA16

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯金、スリーブ及びフランジを有するロ
    ーラを組み立てるローラの組立装置において、 フランジをスリーブに圧入する圧入ユニットと、 前記圧入ユニットに芯金及びスリーブを搬送する搬送手
    段と、 前記圧入ユニットの主軸及びテール軸にフランジをセッ
    トするフランジ供給ユニットと、 フランジをスリーブに圧入した後のワークを排出コンベ
    アに搬送する排出ローダとを備えているローラの組立装
    置。
  2. 【請求項2】 芯金、スリーブ及びフランジを有するロ
    ーラを組み立てるローラの組立装置において、 フランジをスリーブに圧入する圧入ユニットと、 前記圧入ユニットに芯金及びスリーブを搬送する搬送手
    段と、 前記圧入ユニットの主軸及びテール軸にフランジをセッ
    トするフランジ供給ユニットと、 ワークにロット番号を印刷するナンバリングユニット
    と、 スリーブの円筒度を測定し、測定された円筒度に基づい
    て良否を判定する計測ユニットと、 前記ナンバリングユニットから前記計測ユニットに計測
    前のワークを搬送し、計測後のワークを排出コンベアに
    搬送する排出ローダと、 前記計測ユニットが否と判定した信号に基づいてワーク
    に印を印刷するスタンプユニットとを備えているローラ
    の組立装置。
  3. 【請求項3】 芯金、芯金に外装したスリーブ及び芯金
    とスリーブとを結合するフランジを有するローラを搬送
    するコンベアを備えているローラの組立装置において、 ローラの芯金を受ける仮受と、該仮受のついたベルトを
    回転させるモータと、前記仮受が1ピッチ移動したこと
    を検知する仮受センサと、前記仮受に載っている芯金を
    検知する芯金センサとを有し、該芯金センサにより芯金
    を直接検知してコンベアを停止させ、前記仮受に芯金が
    ない場合は、前記仮受センサにより仮受を検知して、前
    記コンベアを停止させることを特徴とするローラの組立
    装置。
  4. 【請求項4】 芯金と芯金に外装したスリーブとを備え
    るローラを搬送するローダを備えているローラの組立装
    置において、 前記芯金をチャックするチャックの芯金把持部は、直径
    が芯金の直径と同径の半円状に形成されていることを特
    徴とするローラの組立装置。
  5. 【請求項5】 ローラ用のフランジを供給するフランジ
    カセットを架台上に備えるローラの組立装置において、 前記フランジカセットのベース部分に、架台と回動自在
    に嵌合する嵌合部と、回動方向に形成された切欠部とを
    備え、前記架台上に、前記ベース部分の肉厚分だけ前記
    架台との間に隙間が形成されているストッパボルトを備
    えているローラの組立装置。
  6. 【請求項6】 ローラ用のフランジを供給するフランジ
    カセットを架台上に備えるローラの組立装置において、 前記フランジカセットの軸が下分離爪の上に載っている
    フランジの直前まであり、前記フランジカセットにより
    供給されたフランジの最後の1個が、下分離爪の上に載
    った時点で、フランジカセットを交換することにより、
    設備を停止させることなくフランジを供給できるローラ
    の組立装置。
  7. 【請求項7】 ローラ用のフランジを供給するフランジ
    カセットを備えるローラの組立装置において、 セット軸にフランジをセットするチャックと、フランジ
    を圧入ユニットの主軸及びテール軸にセットするセット
    軸と、該セット軸のフランジ突き当て部に形成されてい
    る穴部と、該穴に連通する真空ユニットとを備え、前記
    チャックによりフランジがセット軸にセットされると、
    前記穴部から、前記真空ユニットによって、フランジが
    セット軸に吸い付けられることを特徴とするローラの組
    立装置。
  8. 【請求項8】 ローラ用のフランジを供給するフランジ
    カセットを備えるローラの組立装置において、 セット軸にフランジをセットするチャックと、フランジ
    を圧入ユニットの主軸及びテール軸にセットするセット
    軸と、該セット軸のフランジ突き当て部に形成されてい
    る穴部と、該穴に連通するエアー供給ユニットとを備
    え、 前記主軸及びテール軸にそれぞれフランジを挿入後、セ
    ット軸が、主軸及びテール軸線方向に後退するとき、エ
    アー供給ユニットにより、前記穴部からエアーを吹き出
    し、フランジを主軸及びテール軸に、押し付けながら後
    退することを特徴とするローラの組立装置。
  9. 【請求項9】 ローラ用のフランジを供給するフランジ
    カセットを備えるローラの組立装置において、 フランジを挿入するガイド軸と、ガイド軸を把持するチ
    ャックと、ガイド軸に着脱してフランジを供給する補充
    軸と、補充軸を係止する架台と、補充軸を、ガイド軸に
    セットする際にフランジが落ちないようにするためのス
    トッパと、ガイド軸から供給されたフランジを1個1個
    供給できるようにするための分離爪と、フランジの有無
    を検知するセンサと、フランジが駆動側用か従動側用か
    を判別するセンサと、フランジのセットされている向き
    が正しいかどうかを判別するセンサとを備え、フランジ
    を挿入するガイド軸にフランジが残っているうちに、補
    充軸をガイド軸にセットし、補充軸からガイド軸にフラ
    ンジを供給できることを特徴とするローラの組立装置。
  10. 【請求項10】 ローラのスリーブの両端にフランジを
    圧入する圧入装置を備えるローラの組立装置において、 フランジを把持する主軸及びテール軸ユニットと、テー
    ル軸移動中及び停止時の速度変化で、フランジが落下す
    るのを防ぐためのフランジ押さえと、テール軸を前後進
    させるための駆動手段と、テール軸の運動方向を主軸−
    テール軸線と平行にするためのガイドと、ローラの芯金
    を支持するための芯金仮受台と、スリーブを支持するた
    めのスリーブ仮受台と、スリーブが仮受台にセットされ
    た後スリーブを押して位置決めするためのプッシャと、
    スリーブが位置決めされた後、仮受ユニットが移動中及
    び停止時の速度変化で、スリーブの位置がずれるのを防
    ぐためのスリーブ押さえと、芯金が主軸にセットされた
    フランジに挿入されなかった場合、芯金仮受台がテール
    軸方向へ撓もうとする力を検知する芯金挿入不良検知手
    段と、芯金仮受台、スリーブ押さえ及びプッシャを取り
    付けるベースと、該ベースを前後進させるための駆動手
    段と、前記ベースの運動方向を主軸−テール軸線と平行
    にするためのガイドと、フランジをスリーブに圧入する
    時の圧入力を検知する圧入力測定手段とを備えているこ
    とを特徴とするローラの組立装置。
  11. 【請求項11】 請求項10のローラの組立装置におい
    て、前記テール軸が前進し、スリーブに駆動側・従動側
    両方のフランジを圧入するとき、テール軸とテール軸を
    前後進させる駆動ユニットとの間にある圧入力測定手段
    により、圧入時に生じる圧入力を測定し、 測定された圧入力がスリーブを変形させない範囲の設定
    された大きさの力に達したら、テール軸を停止させるこ
    とを特徴とするローラの組立装置。
  12. 【請求項12】 請求項10のローラの組立装置におい
    て、前記圧入装置は、テール軸を前進させて、従動側フ
    ランジに芯金を挿入する際に、テール軸とテール軸を前
    後進させる駆動ユニットとの間にある圧入力測定手段
    で、発生する圧入力を検出し、芯金挿入不良による設備
    及びワークの破損を防止することを特徴とするローラの
    組立装置。
  13. 【請求項13】 請求項11のローラの組立装置におい
    て、前記圧入装置は、テール軸が前進し、スリーブに、
    駆動側・従動側両方のフランジを圧入するとき、テール
    軸とテール軸を前後進させる駆動ユニットとの間にある
    圧入力検知手段により、圧入時に生じる圧入力を測定
    し、圧入力の変化点を読み取り、テール軸を停止させる
    ことを特徴とするローラの組立装置。
  14. 【請求項14】 請求項10〜13のローラの組立装置
    において、前記圧入装置は、芯金をフランジに挿入時及
    び圧入後に仮受台ユニット及びテール軸ユニットを後退
    させるときに、仮受台ユニット及びテール軸ユニットの
    移動時原点からの位置を測定し、 芯金をフランジに挿入時は、仮受台ユニットとテール軸
    ユニットが、同時に主軸側へ移動するとき、 主軸に付いている駆動フランジに芯金を挿入するのと、
    テール軸に付いている従動側フランジを芯金に挿入する
    のとが同時に完了するように移動速度を設定し、 仮受台ユニット及びテール軸ユニットの移動時原点から
    の位置を常時測定し、仮受台ユニットとテール軸ユニッ
    トとの距離を計算し、該距離が0になる直前でテール軸
    ユニットを停止させ、 圧入後に仮受台ユニット及びテール軸ユニットを後退さ
    せるときは、仮受台ユニット及びテール軸ユニットの移
    動時原点からの位置を常時測定し、テール軸ユニットが
    先に後退を開始し、従動フランジからテール軸が完全に
    離れた位置で出力信号を出し、仮受台ユニットに後退を
    開始させ、この後退速度を仮受台ユニットとテール軸ユ
    ニットとで同じに設定することを特徴とするローラの組
    立装置。
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