JP2000280542A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000280542A
JP2000280542A JP8876499A JP8876499A JP2000280542A JP 2000280542 A JP2000280542 A JP 2000280542A JP 8876499 A JP8876499 A JP 8876499A JP 8876499 A JP8876499 A JP 8876499A JP 2000280542 A JP2000280542 A JP 2000280542A
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JP
Japan
Prior art keywords
display list
band
image forming
drawn
approximate
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JP8876499A
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English (en)
Inventor
Masaji Osono
正司 大園
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多角形近似、スキャンラインへの分解を各オ
ブジェクトにつき、1度しか行わない構成とし、高速な
印字が可能な画像形成装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 ディスプレイリスト解釈手段8でオブジ
ェクトの複雑さを判定し、楕円、ベジェ曲線等の複雑
で、かつ複数のバンドで使用されるオブジェクトの場
合、図形近似手段9とディスプレイリスト解釈手段8の
出力を用いて、ディスプレイリスト作成手段13により
多角形近似された図形を表現するディスプレイリストを
新たにを生成し、以降のバンドでは新たに生成したディ
スプレイリストを参照して描画を行う構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ言語等の
印字データをビットマップデータに展開する画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の画像形成装置のブロッ
ク図である。プリンタで印刷を行う場合のデータの流れ
は、図10に示すごとくパーソナルコンピュータ101
(CAD、ワークステーション等も考えられるが図示せ
ず)により作成されたプリンタ言語を、プリンタ102
が受信し画像形成を行うことによって実行される。プリ
ンタ102は、コントローラ部103と画像形成部10
4で構成されている。コントローラ部103はプリンタ
言語で表現された印字データを受信し、それを画像形成
部104が画像形成できるようにビットマップデータへ
の変換を行う。画像形成部104はコントローラ部10
3から送られてきたビットマップデータに従い潜像する
ことにより画像形成を実行する。
【0003】ここで、コントローラ部103の内部は、
さらに、パーソナルコンピュータ101により作成され
たプリンタ言語を解釈し、後述するラスタライザ部10
6が使用しやすい形のデータ(以下、ディスプレイリス
トという)に変換するインタプリタ部105と、ディス
プレイリストを解釈し、ビットマップデータに変換する
(以下、この変換をラスタライズという)ラスタライザ
部106に分割することができる。
【0004】以下、従来の技術で、プリンタ言語がビッ
トマップデータに変換されるまでの説明を行う。説明の
ための例として、図2のドキュメントを印字する場合を
考える。
【0005】プリンタ言語では、図形の種類、原点、大
きさ、前景色、背景色、パターン、塗りつぶしの有無等
の情報をそれぞれ別のコマンドで設定するようになって
いる。そのため、1つの図形(図2におけるオブジェク
ト0または1または2、以下1オブジェクトという)を
ビットマップデータへ変換するためには、複数のコマン
ドを参照しなければならない。この不便を解消するた
め、インタプリタ部105は、プリンタ言語を解釈し、
各々のオブジェクトに対し必要となる図形の情報を1つ
にまとめた形のディスプレイリストに変換する。また、
ラスタライズを図2のように複数のバンドに分割して行
う場合、バンドとそのバンドに描画されるべきオブジェ
クトの図3のような対応表をも合わせて作成する。
【0006】ラスタライザ部106は、バンドに分割し
てラスタライズを行う。インタプリタ部105から出力
されたディスプレイリストと対応表は、ラスタライザ部
106の記憶手段107に一時記憶される。記憶手段1
07に格納された対応表により、現在ラスタライズを行
っているバンドに描画されるべきオブジェクトを求め、
記憶手段107よりディスプレイリストを読み出す。デ
ィスプレイリスト解釈手段108で図形の種類の解釈を
行い、楕円等の複雑な図形の場合は、図形を多角形で近
似する多角形化手段109へ、矩形等の比較的簡単な図
形の場合は、水平な直線(以下、スキャンライン)に分
解するスキャンライン化手段110へ、水平な直線等の
非常に簡単な図形は、ラスタオペレーションを行うビッ
トマップ化手段111へデータが転送される。複雑な図
形は、多角形化手段109、スキャンライン化手段11
0、ビットマップ化手段111の順に、比較的簡単な図
形は、スキャンライン化手段110、ビットマップ化手
段111の順に転送され、最終的には、全ての図形は、
記憶手段112上に描画される。
【0007】以下、バンド0におけるラスタライズ動作
について説明する。対応表で、バンド0に描画されるべ
きオブジェクトは楕円の一部であるオブジェクト0と、
多角形のオブジェクト1であることがわかる。オブジェ
クト0の希望される描画結果は図4のようなものであ
る。オブジェクト0は、まず図5のように多角形化手段
109で多角形で近似された後、図6のようにスキャン
ライン化手段110でスキャンラインに分解される。ス
キャンラインに分解された図形は、前景色、背景色、ラ
スタオペレーション等の条件に従って、ビットマップ化
手段111により記憶手段112上に、現在描画中のバ
ンドであるバンド1の部分だけ描画される。オブジェク
ト1についても同様に、スキャンラインまで分解され、
条件従って、バンドに描画される。このようにして、1
つのバンドに描画されるべきオブジェクト全ての描画が
終了したら、次のバンドのラスタライズが開始する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、複数の
バンドに亙って描画されるべきオブジェクトがある場
合、それぞれのバンドで、非常に多くの計算量を必要と
する多角形での近似及びスキャンラインへの分解を行う
ので、ラスタライズの速度が低下するという問題点があ
った。
【0009】本発明は、多角形での近似及びスキャンラ
インへの分解を、各オブジェクトにつき1度しか行わな
い構成とし、ラスタライズの速度を向上させ、ひいて
は、高速な印字が可能な画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、ホストコンピュータより転送されるプリンタ言語に
基づいてオブジェクト毎に作成されるディスプレイリス
トと、出力すべき画像を分割したバンド各々とバンド領
域に描画されるべきオブジェクトの対応表とを記憶する
記憶手段と、ディスプレイリストで表されたオブジェク
に近似した近似図形を出力する図形近似手段と、ディス
プレイリストで表されたオブジェクトまたは前記近似図
形をビットマップデータに変換するビットマップ化手段
と、ビットマップ化された画像を印字する画像形成手段
と、あるオブジェクトが初めて描画されるバンドで、前
記近似図形を表すディスプレイリストを作成するディス
プレイリスト作成手段と、前記対応表中のオブジェクト
を近似したオブジェクトに修正する対応表修正手段とを
備えることを特徴とした。
【0011】上記の構成により、複雑な図形の多角形近
似、スキャンラインへの分解という非常に多くの計算量
を必要とする処理を、各オブジェクトにつき1度しか行
わないため、高速な画像形成装置を提供することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、ホストコ
ンピュータより転送されるプリンタ言語に基づいてオブ
ジェクト毎に作成されるディスプレイリストと、出力す
べき画像を分割したバンド各々とバンド領域に描画され
るべきオブジェクトの対応表とを記憶する記憶手段と、
ディスプレイリストで表されたオブジェクを近似した近
似図形を出力する図形近似手段と、ディスプレイリスト
で表されたオブジェクトまたは前記近似図形をビットマ
ップデータに変換するビットマップ化手段と、ビットマ
ップ化された画像を印字する画像形成手段と、あるオブ
ジェクトが初めて描画されるバンドで、前記近似図形を
表すディスプレイリストを作成するディスプレイリスト
作成手段と、前記対応表中のオブジェクトを近似したオ
ブジェクトに修正する対応表修正手段とを備えることを
特徴とする画像形成装置であり、オブジェクトのより簡
単な構成要素への分解を一度しか行わないので、高速な
画像形成装置を提供することができる。
【0013】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の近似図形は、多角形であることを特徴とする画像形成
装置であり、多くの計算量を必要とする多角形への近似
を1度しか行わず、かつ、ディスプレイリストが消費す
るメモリ量を比較的少なくすることができる。
【0014】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の近似図形は、水平または垂直な直線の集合であること
を特徴とする画像形成装置であり、多くの計算を必要と
する多角形への変換、水平な直線での近似を1度しか行
わないため、非常に高速な画像形成装置を提供すること
ができる。
【0015】請求項4記載の発明は、上記請求項1記載
のディスプレイリスト作成手段は、少なくとも楕円弧を
含むオブジェクトの場合に、近似図形を表すディスプレ
イリストを作成することを特徴とする画像形成装置であ
り、スキャンラインへの展開に多くの計算量を必要とす
る楕円の場合のみ、新たなディスプレイリストを作成す
るので、無駄なディスプレイリストを作ることがなくな
り、高速な画像形成装置を提供することができる。
【0016】請求項5記載の発明は、上記請求項1記載
のディスプレイリスト作成手段は、少なくともベジェ曲
線を含むオブジェクトの場合に、近似図形を表すディス
プレイリストを作成することを特徴とする画像形成装置
であり、スキャンラインへの展開に多くの計算量を必要
とするベジェ曲線の場合のみ、新たなディスプレイリス
トを作成するので、無駄なディスプレイリストを作るこ
とがなくなり、高速な画像形成装置を提供することがで
きる。
【0017】請求項6記載の発明は、上記請求項1記載
のディスプレイリスト作成手段は、オブジェクトが複数
のバンドに亙って描画される場合に、近似図形を表すデ
ィスプレイリストを作成するようすることを特徴とする
画像形成装置であり、これにより、無駄なディスプレイ
リストを作ることがなくなり、高速な画像形成装置を提
供することができる。
【0018】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における画像形成装置のブロック図、図2は同印刷
するドキュメントの例図、図3は同バンドとそのバンド
に描画されるオブジェクトの対応表図、図4は同希望さ
れる描画結果の例(楕円の一部)図、図5は同多角形近
似した結果の例(楕円の一部)図、図6は同スキャンラ
インに分解した結果の例(楕円の一部)図、図7は同バ
ンドとそのバンドに描画されるべきオブジェクトの対応
表図である。
【0019】図1において、プリンタで印刷を行う場合
のデータの流れは、パーソナルコンピュータ1(CA
D、ワークステーション等も考えられるが図示せず)に
より作成されたプリンタ言語を、プリンタ2が受信し画
像形成を行うことによって実行される。プリンタ2は、
コントローラ部3と画像形成部4で構成されている。コ
ントローラ部3はプリンタ言語で表現された印字データ
を受信しそれを画像形成部4が画像形成できるようにビ
ットマップデータへの変換を行う。画像形成部4はコン
トローラ部3から送られてきたビットマップデータに従
い潜像することにより画像形成を実行する。ここで、コ
ントローラ部3の内部は、パーソナルコンピュータ1に
より作成されたプリンタ言語を解釈し、ディスプレイリ
ストに変換するインタプリタ部5と、ディスプレイリス
トを解釈し、ラスタライズを行うラスタライザ部6に分
割することができる。
【0020】インタプリタ部5は、プリンタ言語を解釈
し、各々のオブジェクトに対し必要となる図形の情報を
1つにまとめた形のディスプレイリストに変換する。オ
ブジェクトが複数のバンドに亙る場合は、ディスプレイ
リスト中に多バンド図形フラグも付加する。バンドとそ
のバンドに描画されるべきオブジェクトの対応表をも合
わせて作成する。
【0021】インタプリタ部5から出力されたディスプ
レイリストと対応表は、ラスタライザ部6の記憶手段7
に一時記憶される。記憶手段7に格納された対応表によ
り、現在ラスタライズを行っているバンドに描画される
べきオブジェクトのディスプレイリストを読み出す。デ
ィスプレイリスト解釈手段8では図形の種類の解釈を行
い、楕円等の複雑な図形の場合は、図形を多角形で近似
する図形近似手段9へ、矩形等の比較的簡単な図形の場
合は、スキャンラインに分解するスキャンライン化手段
10へ、水平な直線等の非常に簡単な図形は、ラスタオ
ペレーションを行うビットマップ化手段11へデータが
転送される。
【0022】複雑な図形は、図形近似手段9、スキャン
ライン化手段10、ビットマップ化手段11の順に、比
較的簡単な図形は、スキャンライン化手段10、ビット
マップ化手段11の順に転送され、最終的には、全ての
図形は、記憶手段12上に描画される。なお、ここでい
う複雑な図形とは、楕円、円弧、ベジェ曲線等、直線の
集合で表すことができない図形のことをいい、比較的簡
単な図形とは、多角形等直線の集合で表すことができる
図形のことをいい、非常に簡単な図形とは、水平な直
線、点の集合のことをいう。
【0023】また、ディスプレイリスト解釈手段8によ
り複雑な図形と判断された場合で、ディスプレイリスト
中に多バンド図形フラグが立っている場合は、図形近似
手段9の出力は、ディスプレイリスト作成手段13に転
送される。ディスプレイリスト作成手段13は、図形近
似手段9の出力と、ディスプレイリスト解釈手段8の出
力より、本来のオブジェクトを多角形近似したオブジェ
クトのディスプレイリストを新たに作成し、記憶手段7
に書き込む。また、対応表修正手段14は、記憶手段7
に記憶されている対応表中の本来のオブジェクトを、近
似で求めたオブジェクトに置きかえる。
【0024】以下、例を用いて、動作を説明する。図2
のような図形を描画させるものとする。インタプリタ部
5は、プリンタ言語より、ディスプレイリストを作成す
る。オブジェクト0とオブジェクト1は複数のバンドに
亙っているので、多バンド図形フラグが立てられる。作
成される対応表は、図3のようになる。
【0025】次に、ラスタライザ部6の動作を説明す
る。まず、バンド0におけるラスタライズ動作について
説明する。図3の対応表で、バンド0に描画されるべき
オブジェクトは楕円の一部であるオブジェクト0と、多
角形のオブジェクト1であることがわかる。オブジェク
ト0の希望される描画結果は図4のようなものである。
オブジェクト0は、ディスプレイリスト解釈手段8によ
り複雑な図形と判断されるので、図5のように図形近似
手段9で多角形で近似された後、図6のようにスキャン
ライン化手段10でスキャンラインに分解される。スキ
ャンラインに分解された図形は、前景色、背景色、ラス
タオペレーション等の条件に従って、ビットマップ化手
段11により記憶手段12上に、現在描画中のバンドで
あるバンド1の部分だけバンドに描画される。また、こ
のオブジェクトは複雑な図形であり、多バンド図形フラ
グが立っているので、多角形近似で求めた図5のオブジ
ェクトについて、ディスプレイリスト作成手段13にお
いて、新たにオブジェクト3としてディスプレイリスト
が作成される。また、対応表修正手段14により、対応
表は図7のように変更される。
【0026】オブジェクト1は、ディスプレイリスト解
釈手段8により比較的簡単な図形と判断されるので、ス
キャンライン化手段10でスキャンラインに分解され、
条件従って、バンドに描画される。このオブジェクトに
ついても多バンド図形フラグが立っているが、複雑な図
形ではないので、新たなディスプレイリストは作成され
ない。
【0027】バンド1におけるラスタライズ動作につい
て説明する。図7の対応表より、バンド1に行がされる
べきオブジェクトは多角形であるオブジェクト3と、多
角形のオブジェクト1であることがわかる。オブジェク
ト1はディスプレイリスト解釈手段8により比較的簡単
な図形と判断されるので、スキャンライン化手段10で
スキャンラインに分解され、条件従って、バンドに描画
される。このオブジェクトについても多バンド図形フラ
グが立っているが、複雑な図形ではないので、新たなデ
ィスプレイリストは作成されない。オブジェクト1につ
いてはバンド0の場合と同様であるので説明は省略す
る。バンド2の場合は、バンド1と同様であるので説明
は省略する。
【0028】バンド3におけるラスタライズ動作につい
て説明する。図7の対応表より、バンド3に描画される
べきオブジェクトは多角形のオブジェクト1と、楕円で
あるオブジェクト2であることがわかる。オブジェクト
2は、ディスプレイリスト解釈手段8により複雑な図形
と判断されるので、バンド0におけるオブジェクト0と
同様にバンドに描画される。このオブジェクトは複雑な
図形であるが、多バンド図形フラグが立っていないの
で、新たなディスプレイリストは作成されない。バンド
4は描画すべきオブジェクトがないので、なにも描画さ
れない。
【0029】以上のように、順次各バンドのラスタライ
ズを行っていく。
【0030】(実施の形態2)図8は本発明の実施の形
態2における画像形成装置のブロック図、図9は同バン
ドとそのバンドに描画されるべきオブジェクトの対応表
図である。
【0031】図8において、プリンタで印刷を行う場合
のデータの流れは、パーソナルコンピュータ1(CA
D、ワークステーション等も考えられるが図示せず)に
より作成されたプリンタ言語を、プリンタ2が受信し画
像形成を行うことによって実行される。プリンタ2は、
コントローラ部3と画像形成部4で構成されている。コ
ントローラ部3はプリンタ言語で表現された印字データ
を受信しそれを画像形成部4が画像形成できるようにビ
ットマップデータへの変換を行う。画像形成部4はコン
トローラ部3から送られてきたビットマップデータに従
い潜像することにより画像形成を実行する。ここで、コ
ントローラ部3の内部は、パーソナルコンピュータ1に
より作成されたプリンタ言語を解釈し、ディスプレイリ
ストに変換するインタプリタ部5と、ディスプレイリス
トを解釈し、ラスタライズを行うラスタライザ部6に分
割することができる。
【0032】インタプリタ部5は、プリンタ言語を解釈
し、各々のオブジェクトに対し必要となる図形の情報を
1つにまとめた形のディスプレイリストに変換する。オ
ブジェクトが複数のバンドに亙る場合は、ディスプレイ
リスト中に多バンド図形フラグも付加する。バンドとそ
のバンドに描画されるべきオブジェクトの対応表をも合
わせて作成する。
【0033】インタプリタ部5から出力されたディスプ
レイリストと対応表は、ラスタライザ部6の記憶手段7
に一時記憶される。記憶手段7に格納された対応表によ
り、現在ラスタライズを行っているバンドに描画される
べきオブジェクトのディスプレイリストを読み出し、デ
ィスプレイリスト解釈手段8で図形の種類の解釈を行
い、楕円等の複雑な図形の場合は、図形を多角形に変換
する多角形化手段15へ、矩形等の比較的簡単な図形の
場合は、スキャンラインで近似する図形近似手段9へ、
水平な直線等の非常に簡単な図形は、ラスタオペレーシ
ョンを行うビットマップ化手段11へデータが転送され
る。複雑な図形は、多角形化手段15、図形近似手段
9、ビットマップ化手段11の順に、比較的簡単な図形
は、図形近似手段9、ビットマップ化手段11の順に転
送され、最終的には、全ての図形は、記憶手段12上に
描画される。なお、ここでいう複雑な図形とは、楕円、
円弧、ベジェ曲線等、直線の集合で表すことができない
図形のことをいい、比較的簡単な図形とは、多角形等直
線の集合で表すことができる図形のことをいい、非常に
簡単な図形とは、水平な直線、点の集合のことをいう。
【0034】また、ディスプレイリスト解釈手段8によ
り複雑な図形または比較的簡単な図形と判断された場合
で、ディスプレイリスト中に多バンド図形フラグが立っ
ている場合は、多角形化手段15の出力は、ディスプレ
イリスト作成手段13に転送される。ディスプレイリス
ト作成手段13は、多角形化手段15の出力と、ディス
プレイリスト解釈手段8の出力より、本来のオブジェク
トをスキャンライン近似したオブジェクトのディスプレ
イリストを新たに作成し、記憶手段7に書き込む。ま
た、対応表修正手段14は、記憶手段7に記憶されてい
る対応表中の本来のオブジェクトを、近似で求めたオブ
ジェクトに置きかえる。
【0035】以下、例を用いて、動作を説明する。図2
のような図形を描画させるものとする。インタプリタ部
5は、プリンタ言語より、ディスプレイリストを作成す
る。オブジェクト0とオブジェクト1は複数のバンドに
亙っているので、多バンド図形フラグが立てられる。作
成される対応表は、図3のようになる。
【0036】次に、ラスタライザ部6の動作を説明す
る。まず、バンド0におけるラスタライズ動作について
説明する。図3の対応表で、バンド0に描画されるべき
オブジェクトは楕円の一部であるオブジェクト0と、多
角形のオブジェクト1であることがわかる。オブジェク
ト0の希望される描画結果は図4のようなものである。
オブジェクト0は、ディスプレイリスト解釈手段8によ
り複雑な図形と判断されるので、図5のように多角形化
手段15で多角形で近似された後、図6のように図形近
似手段9でスキャンラインで近似される。スキャンライ
ンで近似された図形は、前景色、背景色、ラスタオペレ
ーション等の条件に従って、ビットマップ化手段11に
より記憶手段12上に、現在描画中のバンドであるバン
ド1の部分だけ描画される。また、このオブジェクトは
複雑な図形であり、多バンド図形フラグが立っているの
で、スキャンラインに分解した図6のオブジェクトにつ
いて、ディスプレイリスト作成手段13で、新たにオブ
ジェクト3としてディスプレイリストが作成される。
【0037】オブジェクト1は、ディスプレイリスト解
釈手段8により比較的簡単な図形と判断されるので、図
形近似手段9でスキャンラインで近似され、条件従っ
て、ビットマップ化手段11により、バンドに描画され
る。また、このオブジェクトは比較的簡単な図形であ
り、多バンド図形フラグが立っているので、オブジェク
ト0の場合と同様にディスプレイリスト作成手段13
で、新たにオブジェクト4としてディスプレイリストが
作成される。以上の変更が終わった後の対応表は、対応
表修正手段14により、図9のように修正される。
【0038】バンド1におけるラスタライズ動作につい
て説明する。図9の対応表で、バンド1に行がされるべ
きオブジェクトはスキャンラインのオブジェクト3と、
スキャンラインのオブジェクト4であることがわかる。
オブジェクト3及びオブジェクト4はディスプレイリス
ト解釈手段8により非常に簡単な図形と判断されるの
で、条件に従って、ビットマップ化手段11によりバン
ドに描画される。バンド2の場合は、バンド1と同様で
あるので説明は省略する。
【0039】バンド3におけるラスタライズ動作につい
て説明する。対応表で、バンド3に描画されるべきオブ
ジェクトはスキャンラインのオブジェクト4と、楕円で
あるオブジェクト2であることがわかる。オブジェクト
4の描画はバンド1およびバンド2の場合と同様である
ので、説明を省略する。オブジェクト2は、ディスプレ
イリスト解釈手段8により複雑な図形と判断されるの
で、バンド0におけるオブジェクト0と同様にバンドに
描画される。このオブジェクトは複雑な図形であるが、
多バンド図形フラグが立っていないので、新たなディス
プレイリストは作成されない。バンド4は描画すべきオ
ブジェクトがないので、なにも描画されない。以上のよ
うに、順次各バンドのラスタライズを行っていく。
【0040】なお、以上の説明においては、図形の複雑
さを図形の種類のみで判断し、また、判断基準も固定で
あったが、図形の大きさ等を含めて判断してもよいし、
また判断基準をドキュメント全体のオブジェクト数等か
ら変化させてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複雑な図
形の多角形近似、スキャンラインへの分解という非常に
多くの計算量を必要とする処理を各オブジェクトにつ
き、一度しか行わないため、高速な画像形成装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における画像形成装置の
ブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における印刷するドキュ
メントの例図
【図3】本発明の実施の形態1におけるバンドとそのバ
ンドに描画されるべきオブジェクトの対応表図
【図4】本発明の実施の形態1における希望される描画
結果の例(楕円の一部)図
【図5】本発明の実施の形態1における多角形近似した
結果の例(楕円の一部)図
【図6】本発明の実施の形態1におけるスキャンライン
に分解した結果の例(楕円の一部)図
【図7】本発明の実施の形態1におけるバンドとそのバ
ンドに描画されるべきオブジェクトの対応表図
【図8】本発明の実施の形態2における画像形成装置の
ブロック図
【図9】本発明の実施の形態2におけるバンドとそのバ
ンドに描画されるべきオブジェクトの対応表図
【図10】従来の画像形成装置のブロック図
【符号の説明】
1 パーソナルコンピュータ 2 プリンタ 3 コントローラ部 4 画像形成部 5 インタプリタ部 6 ラスタライザ部 7 記憶手段 8 ディスプレイリスト解釈手段 9 図形近似手段 10 スキャンライン化手段 11 ビットマップ化手段 12 記憶手段 13 ディスプレイリスト作成手段 14 対応表修正手段 15 多角形化手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C087 AA11 AB05 BC02 BC05 BD13 BD53 5C076 AA23 AA36 BA03 BA04 BA06 BA07 9A001 BB03 BB04 DD02 DD05 EE02 GG04 HH20 HH23 HH28 JJ35 JJ50 KK02 KK42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホストコンピュータより転送されるプリン
    タ言語に基づいてオブジェクト毎に作成されるディスプ
    レイリストと、出力すべき画像を分割したバンド各々と
    バンド領域に描画されるべきオブジェクトの対応表とを
    記憶する記憶手段と、ディスプレイリストで表されたオ
    ブジェクに近似した近似図形を出力する図形近似手段
    と、ディスプレイリストで表されたオブジェクトまたは
    前記近似図形をビットマップデータに変換するビットマ
    ップ化手段と、ビットマップ化された画像を印字する画
    像形成手段と、あるオブジェクトが初めて描画されるバ
    ンドで、前記近似図形を表すディスプレイリストを作成
    するディスプレイリスト作成手段と、前記対応表中のオ
    ブジェクトを近似したオブジェクトに修正する対応表修
    正手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記近似図形は、多角形であることを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記近似図形は、水平または垂直な直線の
    集合であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】前記ディスプレイリスト作成手段は、少な
    くとも楕円弧を含むオブジェクトの場合に、近似図形の
    ディスプレイリストを作成することを特徴とする請求項
    1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記ディスプレイリスト作成手段は、少な
    くともベジェ曲線を含むオブジェクトの場合に、近似図
    形のディスプレイリストを作成することを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記ディスプレイリスト作成手段は、オブ
    ジェクトが複数のバンドに亙って描画される場合に、近
    似図形を表すディスプレイリストを作成することを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
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