JP2000275291A - 電圧マージン試験回路及び劣化診断装置 - Google Patents

電圧マージン試験回路及び劣化診断装置

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JP2000275291A
JP2000275291A JP11083409A JP8340999A JP2000275291A JP 2000275291 A JP2000275291 A JP 2000275291A JP 11083409 A JP11083409 A JP 11083409A JP 8340999 A JP8340999 A JP 8340999A JP 2000275291 A JP2000275291 A JP 2000275291A
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Yuji Minami
裕二 南
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験される電子装置が本来の装置機能として
動作できると共に、試験時には電圧マージン試験手段か
ら制御可能とし、かつ試験手段そのものが劣化防止構造
を備えた電圧マージン試験回路と劣化診断装置。 【解決手段】 被試験対象である電子装置に対して電圧
マージン試験を実施する第1の制御部11と、前記電子
装置に対して可変電圧を出力する可変電源部12とから
なるマージン試験手段1と、前記電子装置を制御する第
2の制御部21と前記第2の整定部と電子装置に対して
電源を供給する電源回路部22とからなる試験対象手段
2と、前記マージン試験手段1が試験対象手段2の電圧
マージン試験を行なう場合に、信号経路と電源電圧経路
とを切り替えて前記可変電源部の出力電圧を前記電子装
置へ供給する手段を有するインターフェース部3とを備
えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子装置の劣化診
断装置に係り、特に電圧マージン試験結果から劣化を診
断する電圧マージン試験回路及び劣化診断装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子装置の劣化診断では、回路の電気的
入出力特性から劣化を診断する。又、回路にチェック端
子を予め設けておき、回路デバイスの入出力特性から診
断する方法もある。いずれにせよ、定格電源電圧の動作
状態にて、その電気的特性劣化を検出する方法である。
【0003】電子装置の劣化には、回路デバイスの劣
化、基板の絶縁劣化等がある。これらの劣化がかなり進
行した場合に電気的特性劣化が現れる。予防保全の観点
から、電気的特性劣化が現れる前(装置運転に支障が出
る前)に劣化を検出し、基板交換時期等のリプレース対
策を行ないたい。そのためには、早期な劣化検出が必要
である。この検出に有効な方法に電圧マージン試験があ
る。
【0004】電圧マージン試験は電源電圧を変化させ、
各電圧毎に、動作機能を試験し、装置の性能等を評価す
る試験である。但し、この試験は、出荷装置に対する品
質保証試験であり、出荷後の時間経過による特性劣化を
事前に検出するものである。潜在する劣化の検出が可能
な電圧マージン試験を経年稼動している装置の電子装置
に適用すれば、定格電源電圧の状態では電気的特性に現
れない劣化を早期に検出できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】経年稼動してきた電子
装置に対し、電圧マージン試験を実施するためには、以
下の要件が必要である。 ・電子装置は装置機能として動作することができるこ
と。 ・電圧マージン試験時には、電圧マージン試験手段から
電子装置の制御が可能であること。 ・電子装置は経年稼動で劣化するが、電圧マージン試験
手段自体が劣化してはいけない。これは試験手段そのも
のが劣化していては正確な試験結果が得られないためで
ある。又、電圧マージン試験結果の傾向から劣化診断す
るために、その試験結果からどのような特徴を診断パラ
メータとするかが問題である。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、試験される電子装置が本来の装置機能として動作
できると共に、試験時には電圧マージン試験手段から制
御可能とし、かつ試験手段そのものが劣化防止構造を備
えた電圧マージン試験回路及び劣化診断装置を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の[請求項1]に
係る電圧マージン試験回路は、被試験対象である電子装
置に対して電圧マージン試験を実施する第1の制御部と
前記電子装置に対して可変電圧を出力する可変電源部と
からなるマージン試験手段と、前記電子装置を制御する
第2の制御部と前記第2の制御部と電子装置に対して電
源を供給する電源回路部とからなる試験対象手段と、前
記マージン試験手段が試験対象手段の電圧マージン試験
を行なう場合に、信号経路と電源電圧経路とを切り替え
て前記可変電源部の出力電圧を前記電子装置へ供給する
手段を有するインターフェース部とを備えた。
【0008】[請求項1]ではマージン試験手段と電子
装置の脱着部を有するインターフェース部により、電子
装置が装置機能として動作している間は、マージン試験
手段を非装着とし、試験時に限り装着することができる
ので、経年劣化のないマージン試験手段で正確な試験が
可能になる。なお、本請求項以下、全ての請求項の「電
子装置」とは、少なくとも「電子又は電気部品、更には
両者の混合」で構成した回路のことを意味している。も
っとも単純な一例がプリント基板である。脱着部はマー
ジン試験手段と試験対象電子装置を物理的に接続,非接
続する手段部である。よって、非接続状態では、マージ
ン試験手段と試験対象電子装置間の信号接続も非接続で
ある。又、接続状態では、マージン試験手段と試験対象
電子装置間の信号接続も接続状態にある。つまり、脱着
部を介して両基板の信号線が連絡されている。ただし、
脱着部と信号接続部が分離している場合も、脱着部,信
号接続部の2つをセットにして、本発明では脱着部と総
称している。又、ここで言う制御部とは、回路動作を制
御する手段のことであり、例えば、CPU(中央演算装
置)とCPUを動かす制御プログラムを搭載したメモリ
からなるCPU回路部等である。
【0009】本発明の[請求項2]に係る電圧マージン
試験回路は、[請求項1]において、マージン試験手段
と試験対手段とを接続するインターフェース部は着脱自
在構成とした。
【0010】[請求項2]ではマージン試験手段と電子
装置とを脱着可能としたので電子装置の制御部が回路網
と入出力するように信号を切り替え、電源は電源回路部
の出力に切り替えられる。したがって非試験時において
は、電子装置を装置機能として動作させることが可能に
なる。又、マージン試験手段の制御部が回路網と入出力
するように信号を切り替え、電源は可変電源部の出力に
切り替えることにより、試験時においては、マージン試
験手段から電子装置の制御(試験)が可能になる。
【0011】本発明の[請求項3]に係る電圧マージン
試験回路は、[請求項2]において、インターフェース
部における信号経路及び出力電圧経路の切り替えは、マ
ージン試験手段と試験対象手段との脱着と連動して切り
替える手段を備えた。よって、インターフェース部にお
ける信号及び出力電圧が脱着と連動して切り替えられる
ので、切り替えが容易となる。
【0012】本発明の[請求項4]に係る電圧マージン
試験回路は、[請求項2]において、インターフェース
部における信号経路及び出力電圧経路の切り替えは、機
構的な接続切り替え手段にて行なうようにした。よっ
て、切り替え構造が単純化する。即ち、脱着部をコネク
タ接続構造として、マージン試験手段と試験対象電子装
置の両信号の接続を行なうと、脱着が接続スイッチの役
割をはたす。
【0013】本発明の[請求項5]に係る電圧マージン
試験回路は、[請求項2]において、インターフェース
部における信号経路及び出力電圧経路の切り替えは、電
子的なスイッチで行なうようにした。よって、インター
フェース部における信号及び出力電圧の切り替えを電子
的なスイッチで行なうので、切り替えの自動化(制御部
から制御で切り替える等)が可能になる。
【0014】本発明の[請求項6]に係る電圧マージン
試験回路は、[請求項2]において、非試験時には電子
装置への制御部の信号及び電源回路部の出力電圧を折り
返すための構造を有する折り返し手段を試験対象手段の
着脱部に装着するようにした。よって、非試験時に、信
号折り返し構造を有する折り返し手段を試験対象電子装
置の脱着部に装着し、電子装置の制御部の信号,電源回
路部の出力電圧を折り返し手段を介して電子装置の回路
網へ供給することにより、電子装置を装置機能として動
作させることができる。
【0015】本発明の[請求項7]に係る電圧マージン
試験回路は、[請求項1]において、インターフェース
部には試験対象電子装置の制御部に対する状態確認手段
を設け、マージン試験手段の制御部と前記電子装置の前
記状態確認手段へのアクセスを調整する調停回路を設け
た。よって、マージン試験手段の制御部と電子装置の制
御部の状態確認手段へのアクセスを調停回路で調停する
ので、電子装置の制御部と前記マージン試験手段の制御
部の状態確認手段へのアクセスを共通バスにて行なうこ
とができる。又、状態確認手段を脱着可能な電圧マージ
ン試験手段上に装備することで、状態確認手段の経年劣
化を防ぐことができる。
【0016】本発明の[請求項8]に係る電圧マージン
試験回路は、[請求項7]において、電圧マージン試験
結果は状態確認手段へのアクセス結果から評価するよう
にした。よって、状態確認手段へのアクセス結果から電
子装置の制御部の状態を評価するので、電子装置の制御
部の電圧マージン試験が可能になる。例えば、状態確認
手段をメモリとし、電子装置の制御部によるメモリへの
書き込み、マージン試験手段の制御部による読み込み照
合で電子装置の制御部の状態(アドレス信号、データ信
号、制御信号等の状態)が評価できる。
【0017】本発明の[請求項9]に係る電圧マージン
試験回路は、[請求項7]において、調停回路にて、試
験対象電子装置の制御部における入出力信号を遮断し、
マージン試験手段の制御部と前記試験対象電子装置の回
路網の信号入出力を行なうようにした。よって、マージ
ン試験手段から電子装置の回路網を制御(試験)するこ
とができる。
【0018】本発明の[請求項10]に係る電圧マージ
ン試験回路は、[請求項2]において、試験対象電子装
置とマージン試験手段とが装着状態で、電子装置の制御
部と回路網間の信号バスを、マージン試験手段の制御部
にて共有し、電子装置の制御部を不動作とするようにし
た。よって、配線パターンを少なくできるばかりか、回
路網の電圧マージン試験時には、前記電子装置の制御部
への電源供給を遮断することで、制御部を不動作とす
る。これにより、共通バス上での信号衝突がなく、マー
ジン試験手段から前記回路網の制御(試験)が可能にな
る。
【0019】本発明の[請求項11]に係る電圧マージ
ン試験回路は、[請求項1]において、試験対象電子装
置とマージン試験手段の脱着を第3の信号伝達手段を介
して脱着する構成とした。よって、基本的には、電子装
置とマージン試験手段の脱着と変わらないが、この第3
の信号伝達手段として、バックボードやケーブル類等が
利用できる。
【0020】本発明の[請求項12]に係る劣化診断装
置は、試験対象電子装置のマージン試験結果をマージン
試験のエラー率と電源電圧の関係データとして作成する
手段と、前記作成されたデータから診断パラメータを抽
出すると共に、前記診断パラメータの傾向から劣化診断
する手段とを備えた。よって、電圧マージンの詳細な特
性が把握できる。又、前記データから診断パラメータを
抽出し、診断パラメータの傾向から劣化診断するように
したので、精度の高い診断が可能になる。
【0021】本発明の[請求項13]に係る劣化診断装
置は、[請求項12]において、診断パラメータを定格
電源電圧から初めてエラー発生するまでの電圧降下幅と
するようにした。よって、電圧マージンを評価できる。
【0022】本発明の[請求項14]に係る劣化診断装
置は、[請求項12]において、診断パラメータをエラ
ーが初めて発生する電源電圧値とするようにした。よっ
て、電圧マージンを評価できる。
【0023】本発明の[請求項15]に係る劣化診断装
置は、[請求項12]において、診断パラメータをエラ
ーが初めて発生してからエラー率100%までの特定区
間における電源電圧変化幅とするようにした。よって、
このパラメータは、可変電源部が経年劣化した場合で
も、特に劣化により、電圧出力が線形シフトするような
場合、エラー率曲線が線形シフトするだけであるので影
響を受けない。又、ここで言う「特定区間の電源電圧変
化幅」は別な見方をすれば、エラー率の変化率,エラー
率の微分値に置き換えることもできるので、これらで代
用しても良い。
【0024】本発明の[請求項16]に係る劣化診断装
置は、[請求項12]において、診断パラメータを特定
のエラー率になる場合の電源電圧値とするようにした。
よって、電圧マージンを評価できる。
【0025】本発明の[請求項17]に係る劣化診断装
置は、[請求項12]において、診断パラメータの傾向
を前記診断パラメータの履歴データとし、前記履歴デー
タに対し、所定閾値との比較により劣化判定及び寿命点
を推定するようにした。よって、劣化診断が可能とな
る。
【0026】本発明の[請求項18]に係る電圧マージ
ン試験回路は、電圧マ−ジン試験を実施する試験用CP
U回路(以下、制御部と称す)と前記制御部の制御によ
り可変電圧を出力する可変電源部と被試験対象である電
子装置の回路と前記制御部の信号入出力を行ない、前記
可変電源部の出力電圧を前記電子装置の回路へ供給する
インターフェース部とからなる電圧マージン試験回路部
を、前記被試験対象である電子装置が実装されたプリン
ト基板に一体に組み込んだ。よって、脱着部の接触不良
等の信頼性阻害要因を除去できる。又、脱着の手間を省
ける。
【0027】本発明の[請求項19]に係る電圧マージ
ン試験回路は、[請求項18]において、電圧マージン
試験手段の制御部の信号と試験対象電子装置の制御部の
信号を切り替えることにより前記電子装置の回路網と入
出力を行なうと共に、可変電源部の出力電圧と前記電子
装置の電源回路部の出力電圧と切り替えることにより、
前記回路網の電源とするインターフェース部を備えた。
よって、非試験時においては、前記電子装置を装置機能
として動作させ、試験時においては、前記マージン試験
手段から前記電子装置の制御(試験)が可能になる。
【0028】本発明の[請求項20]に係る電圧マージ
ン試験回路は、[請求項18]において、劣化防止策と
して、非試験時には電圧マージン試験回路を無通電にて
不動作とし、試験時にはトリガー信号により、制御信号
及び出力電圧を切り替えるようにした。よって、電子装
置が装置機能として動作をしている間、電圧マージン試
験回路は電気的ストレス受けない。したがって、電圧マ
ージン試験回路の経年劣化を抑制することができる。
【0029】本発明の[請求項21]に係る電圧マージ
ン試験回路は、[請求項18]において、劣化防止策と
して、電圧マージン試験回路をパッケージ封印した。よ
って、湿度,腐食性ガス等の影響で電圧マージン試験回
路が劣化することを抑制することができる。
【0030】本発明の[請求項22]に係る遠隔診断シ
ステムは、診断対象電子装置と電圧マージン試験回路に
対して電源電圧供給をスイッチングする電源・伝送手段
を有し、電源・伝送手段には電子装置の電圧マージン試
験結果を送信する制御手段を備えると共に、制御手段と
データの送受信を行ない、遠隔地にて劣化診断を行なう
劣化診断手段を有する劣化診断装置を備えた。よって、
遠隔診断及び保守が可能になる。
【0031】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)([請求項
1],[請求項2]対応) 図1は第1の実施の形態の機能ブロックである。図1に
おいて、1はマージン試験基板、2は試験対象のプリン
ト基板であり、これらは着脱構造を有するインターフェ
ース部3を介して相互に接続されている。
【0032】そしてマージン試験基板1は外部電源から
電源aを受けて電圧マ−ジン試験を制御し、試験結果b
を出力する試験用CPU回路部11と、試験用CPU回
路部11の制御信号c,外部電源からDC電圧aとを入
力して、可変電圧dを出力する可変電源部12とからな
る。又、試験対象プリント基板2は回路網を制御するC
PU回路部21と、前記CPU回路部21に対して電源
fを供給する電源回路部22と、回路網23とからな
る。
【0033】試験用CPU回路部11の入出力信号eと
CPU回路部21との入出力信号gを切り替え、前記切
り替えた信号hについて回路網23へ入出力する。可変
電源部12の可変電圧dと電源回路部22の回路網23
への出力電圧fとを切り替え、前記切り替えた電圧iを
回路網23へ供給する構成を有している。
【0034】次に作用について説明する。ここで、診断
対象のプリント基板2は電子,電気部品を実装した回路
基板であり、電気・電子装置を構成するプリント基板全
てを対象とする。ここでは、CPU回路部21,電源回
路部22を装備したプリント基板2を例にして、本実施
の形態の作用を説明する。
【0035】CPU回路部21はCPU(中央演算装
置)とCPUを動作させる動作プログラムを記憶したメ
モリから構成される。又、CPUと前記メモリ間はアド
レスバス,データバス,制御線(リード,ライト,チッ
プセレクト等を指定する信号線)で接続される。
【0036】図1において、CPU回路部21の入出力
デ−タgはアドレスバス,デ−タバス,制御線により回
路網23に入出力するデ−タである。回路網23はCP
U回路部21で制御されるプリント基板2の回路であ
る。ここで、本実施の形態はCPU回路部21,回路網
23の内部構成により限定されるものではない。
【0037】電源回路部22は、CPU回路部21及び
回路網23内の実装IC(半導体集積回路)に電源f,
iを供給する。なお、電源回路部21の構成は種々考え
られるが、例えば、外部AC電源を直接受ける場合は変
圧,整流,定電圧回路等からDC電源を得る構成とし、
外部DC電源を直接受ける場合、D/Dコンバータや電
圧レギュレ−タなどで必要な定電圧のDC出力を得る構
成とすればよい。いずれにしても、本実施の形態は電源
回路内部の構成に限定されるものではない。
【0038】以上のプリント基板2に対して、電圧マー
ジン試験を制御する手段がマージン試験基板1である。
図1では、マージン試験基板1の一例とし、試験用CP
U回路部11と、可変電源部12からなる構成を示して
いる。試験用CPU回路部11はCPU回路部21で説明し
た内部構成と同構成とすることができる。
【0039】CPUを動作させるプログラムは電圧マー
ジン試験プログラムである。電圧マージン試験の詳細は
後述する。マージン試験基板1の可変電源部12では、
プリント基板2の電源となるDC電圧を供給する。即
ち、電圧マージン試験時にプリント基板2の電源回路部
22に代わって、電源を供給するのである。
【0040】以下に可変電源部12の動作を説明する。
可変電源部12は外部電源からの電源供給aを受け、試
験用CPU回路部11からの制御信号cにより、可変D
C電圧dを出力する。この機能を実現する一例を図2に
示す。
【0041】図2はアナログマルチプレクサ121のI
Cを模式図で示したものである。入力電圧aをDC電圧
とする。このDC電圧を端子TP1,TP2に印加す
る。TP1,TP2は+,−の極性であり、TP2は配
線LN0にてマージン試験基板1の信号グランドに落と
している。
【0042】TP1端子(+)は抵抗(R1〜R8)を
介して、配線LN1にてアナログマルチプレクサ121
の入力チャネル(IP0〜IP7)に接続している。こ
の構成により、電圧aは抵抗(R1〜R8)で8通りの
電圧に分圧される。これら分圧電圧が各チャネルに入力
され、COM端子から1チャネルの電圧が出力される。
このチャネル選択がINHBIT信号,バイナリアドレ
スad1〜ad3信号で制御される。
【0043】なお、ここでは、8チャネル入力1出力の
アナログマルチプレクサを例にしているが、チャネル
数,デバイス個数に限定はない。又、この分圧電圧の選
択機能を有する他のデバイス及び回路をアナログマルチ
プレクサの代替として適用してもよい。例えば、もっと
も簡単なものは、各分圧電圧と単一出力間を機械的なス
イッチで接続し、手動で切り替えるようにすることであ
る。
【0044】図3はアナログマルチプレクサ121の真
理値表Tab1を示す。同図の真理値表Tab1は説明
のための仮表である。図3において、“L”はローレベ
ル電圧、“H”はハイレベル電圧である。又、“×”は
任意の電圧値を意味する。表Tab1の左側“CONT
ROL INPUT”の論理に対して、表Tab1の右
側“ON”CHANELが論理に対するCOM出力とな
る入力チャネルである。なお、“NONE”はCOM出
力無しを示す。
【0045】表Tab1に従い、COM端子から出力d
がスイッチされる。以上の構成と真理値表にしたがった
動作により、分圧値の選択、即ち、出力電圧dの可変が
可能になる。可変値は分圧比(抵抗値比)で決まる。以
上が可変電源部12の一例である。なお、本実施の形態
は、以上の例で説明した「電圧分圧とその選択機構」を
基本とする可変電源方法及び構成に限定されるものでは
なく、他の可変電源方法及び構成でもよい。
【0046】マージン試験基板1について、以下の補足
をする。マージン試験基板1の試験用CPU回路部11
及び可変電源部12における実装ICを動作させる上で
電源が必要である。本実施の形態では、この電源は外部
電源(DC電圧a)から得る構成であるが、マージン試
験基板1にAC/DC変換又はDC/DCの電源部を実
装しても良い。但し、本実施の形態が、マージン試験基
板2のIC等に対する電源供給の方法に依存するもので
はない。
【0047】次にインターフェース部3を説明する。イ
ンターフェース部3はマージン試験基板1がプリント基
板2の電圧マージン試験を行なうため、信号経路と電源
電圧経路を切り替える。インターフェース部3は、以下
の使用形態及び試験動作を可能にする構造である。
【0048】(使用形態及び試験動作)非試験時は、マ
ージン試験基板1とプリント基板2は非接続状態にあ
り、プリント基板2は電子装置の1つのユニュトとして
動作する。又、試験時には、マージン試験基板1とプリ
ント基板2は接続状態にあり、プリント基板2の電源電
圧を可変にすると共に、マージン試験基板1からプリン
ト基板2の回路動作を制御する。
【0049】インターフェース部3の構造について、以
下に6つの例(形態1〜形態6)を説明する。以下、形
態の説明図4〜図10において、機能部11,12,2
1,22,23を省略している部分があるが、特に断り
が無い限り、信号(a,b,c,d,e,f,g,h,
i)の入出力関係は図1の通りである。又、各形態の説
明において、コネクタCN1はマージン試験基板1側,
コネクタCN2はプリント基板2側の実装品である。
又、これらのコネクタのピン構造は、以下の各形態に応
じたものとする。
【0050】(形態1の説明)([請求項3],[請求
項4]対応) 図4,図5にインターフェース部3の構造を示す。図4
は非試験時のプリント基板2側の構成図である。プリン
ト基板2は、コネクタCN2を実装している。コネクタ
CN2には、CPU回路部21の入出力信号gと電源回路
部22の出力fの各信号線をコネクタCN2の挿入受端
子Xに配線する。
【0051】又、コネクタCN3の各ピンはU字型端子
Yに示す構造をしており、非試験時には、コネクタCN
2とコネクタCN3を互いに接続するだけの構造になっ
ている。即ち、この接続状態では、図4に示すようにコ
ネクタCN2側のバス信号gがU字型端子Yを介して折
り返している。
【0052】そして、折り返したバス信号をhと表記し
ている。同様に、電源回路部22の出力fも折り返す。折
り返した電圧をiと表記している。要するに、コネクタ
CN2とコネクタCN3とは接続時の折り返し構造であ
るため、CPU回路部21と電源回路部22は回路網2
3と接続状態にあるため、プリント基板2の動作が可能
である。
【0053】図5は試験時の構成図である。前記同様C
N1はマージン試験基板1に実装したコネクタである。
コネクタCN1は、信号h,iの配線の挿入受端子Xと
接続する端子のみを有する構造である。コネクタCN1
側では、試験用CPU回路部11の入出力信号eと可変
電源部12の出力dが配線される。
【0054】図5に示すように、コネクタCN2とコネ
クタCN1の接続状態では、バス信号eがストレートに
バス信号hの信号線と接続し、電圧dは電圧iの電源電
圧線に接続される。これにより、プリント基板2の回路
網23には、バス信号e,電源電圧dのみが接続され、
マージン試験基板1から回路網23の制御が可能にな
り、電圧マージン試験のテスト動作をさせることができ
る。本形態の利点は、インターフェース部の構造がコネ
クタのみであるので、非常にシンプルで、かつ、部品点
数が少ないので、信頼性向上、コスト低下が可能であ
る。
【0055】(形態2の説明)([請求項4]対応) 図6にインターフェース部3の切替構造を示す。図4で
は折り返しコネクタCN3を用いたが、ここでは、折り
返しにジャンパスイッチJPAを用いる。ジャンパスイ
ッチJPAはバス信号gの各信号線と折り返し線(信号
hの配線)を1対1に配線する。
【0056】この様子を図6に示している。ジャンパス
イッチJPAは2端子のジャンパスイッチ(A1〜A
n)を多数配置したものである。構造としては、各2端
子のジャンパスイッチ(A1〜An)の短絡ピンを連結
させておくと、ワンタッチで脱着できる。
【0057】図6の構造では、非試験時に、各ジャンパ
スイッチ(A1〜An)に短絡ピンを装着した状態で、
折り返しが可能である。又、試験時には、各ジャンパス
イッチ(A1〜An)に短絡ピンを外した状態でオープ
ンとなり、かつ、コネクタCN1とコネクタCN2を接
続するため、コネクタCN2,CN1の接続状態では、
バス信号eがストレートにバス信号hの信号線と接続
し、電圧dは電圧iの電源電圧線に接続される。
【0058】これにより、プリント基板2の回路網23
には、バス信号e,電源電圧dのみが接続され、マージ
ン試験基板1から回路網23の制御が可能になり、電圧
マージン試験のテスト動作をさせることができる。本形
態の利点は、折り返しコネクタ等が不要であること、及
びコネクタのピン数(心数)が形態1より少なくでき、
コネクタ形状を小さくできる。
【0059】なお、本実施形態では、ジャンパスイッチ
を例に取り上げたが、ここで述べたジャンパスイッチ形
態を限定するものではない。又、機構部品として多接点
をもつスイッチ等も適用できる。
【0060】(形態3の説明)([請求項5]対応) 図7にインターフェース部3の切替構造の他の構成例図
を示す。本例は切替えを簡易にするため、自動切替えと
したものである。図7では切替えに電子スイッチを用い
る。電子スイッチの一例として、ICのアナログスイッ
チ31を模式図として示している。このアナログスイッ
チ31はプリント基板2側にある。
【0061】又、アナログスイッチ31がコントロール
信号“L”で全スイッチ“OFF”、コントロール信号
“H”で全スイッチ“ON”となる論理動作をするもの
とする。この場合、マージン試験基板1側にインバータ
32を実装し、外部電源から入力した電圧aをインバー
タ32で“L”レベル出力にする。
【0062】図7のように、アナログスイッチ31への
配線は、コネクタCN1,CN2接続時に、各スイッチ
の両端に信号gと信号eの各信号線が1対1になるよう
に配線し、信号e側の配線を分岐させて信号hの信号線
に接続させる。電源電圧d,f,iの信号線も同様であ
る。インバータ32の出力線がコネクタCN1,CN2
接続でアナログスイッチ31のコントロール信号端子C
Iに接続される。又、CIへの配線にはプルアップ抵抗
R8をプリント基板2側の電源ラインと接続しておく。
【0063】以上の構成で、試験時にはコネクタCN
1,CN2を接続するため、アナログスイッチ31のコ
ントロール端子CIに“L”レベル信号が入力され、全
スイッチが“OFF”となる。これにより、バス信号
g,電圧出力fがオープンとなり、バス信号eがストレ
ートにバス信号hの信号線に出力され、電圧dは電圧i
の電源電圧線に出力される。
【0064】又、非試験時では、コネクタCN1,CN
2が接続状態にないので、プルアップ抵抗R8により、
コントロール信号端子CIへの入力は“H”レベルとな
る。よって、全スイッチは“ON”となり、信号g,出
力電圧fが信号h,電圧iとして折り返すことになる。
【0065】本形態の利点は、図6のように、ジャンパ
スイッチという構造的な接続部がなく、電気的スイッチ
であるので、接触不良等による信頼性低下がない。ここ
で、電子スイッチについて補足する。本形態では、電子
スイッチとしているが、電子スイッチとして制御信号に
より入出力を制御可能なデバイス全てを相称したもので
ある。
【0066】例えば、バッファやPLD等のプログラム
ロジックデバイス類,光デバイス(フォトリレー・フォ
トスイッチ等)も含む。又、電気信号で動作する機械的
スイッチ、機械式リレー、も広く電子スイッチの概念に
入れる。
【0067】(形態4の説明)([請求項7],[請求
項8],[請求項9]対応) 図8にインターフェース部3の切替構造の他の構成例図
を示す。図8において、図1,図6と同一部分について
は同一符号を付す。本実施の形態ではCPU回路部自身
の診断を可能としたものであり、そのための構成上の特
徴点は、状態確認用デバイス13,ジャンパスイッチJ
PB,調停回路33を設けたことである。
【0068】ここでは、信号g,e,k,hは調停回路
33で信号伝送・タイミングを調停する。この調停回路
33はマージン試験基板1に実装する。この調停回路3
3は、伝送・タイミングの調停であり、具体的には、以
下の調停を行なう。
【0069】(調停動作内容) ・CPU回路部21のマージン試験の場合 調停回路33はバス信号hの入出力は行なわない。バス
信号kの信号線を試験用CPU回路部11の信号eとC
PU回路部21の信号gの共通バスとして使う。信号g
はコネクタCN1,コネクタCN2の接続で調停回路3
3と入出力可能になる。
【0070】共通バス信号kはCPU回路部21の状態
確認用デバイス(又は回路)13に配線される。CPU
回路部21のマージン試験は、各電源電圧値での動作状
態をデバイス13へのアクセス結果から評価する。この
デバイス13として、例えばメモリを使用する。
【0071】CPU回路部21からメモリ13への全ア
ドレスに書き込みを行なわせ、その書き込んだ結果を試
験用CPU回路部11から読み込む。全アドレスへの書
き込み値は予め定めた値とし、それら値が正しく書き込
めているか、試験用CPU回路部11で確認するのであ
る。
【0072】今、マージン試験基板1及び実装部品(1
1,12,13)等は劣化していないのであるから、書
き込みエラーは、CPU回路部21の動作エラーを意味
する。このメモリ書き込みでは、CPU回路部21のア
ドレス信号,データ信号,書き込み/読み込み信号・チ
ップセレクト信号等の動作状態が確認できる。
【0073】よって、劣化により動作不安定になれば、
書き込みエラーで劣化の程度を検出できる。ここで、C
PU回路部21への可変電圧信号jはマージン試験基板
1の可変電源部12の出力dから供給される。供給方法
は例えば、マージン試験基板1にジャンパ部JPBを設
け、ジャンパ接続で可能である。
【0074】図8では、ジャンパ部JPBには3端子
(P1〜P3)あり、電圧出力dがP1端子に、CPU
回路部21への電源供給jはP2端子に、回路網23へ
の出力iをP3端子に接続している。この場合、P1,
P2間を短絡ピンで短絡すればCPU回路部21へ可変
電圧dが電源供給jの信号線に出力され、可変電圧の供
給が可能になる。
【0075】・回路網23のマージン試験の場合([請
求項9]対応) 調停回路33は、バス信号eをバス信号hとして、回路
網23との入出力を行なう。バス信号eとバス信号hは
同一信号である。調停回路33はバス信号g,kの入出
力は行なわない。これにより、CPU回路部21に無関
係に、回路網23のテストが可能になる。回路網23へ
の可変電圧dの供給はジャンパ部JPBのP1とP2を
短絡ピンで短絡すれば可能である。
【0076】なお、非試験時は、マージン試験基板1は
プリント基板2とは非装着である。コネクタCN2に
は、図4のコネクタCN3相当の折り返しコネクタを装
着しておくことで、信号gは信号hとして折り返し、電
圧fがi,jに折り返す。これにより、プリント基板2
の単独動作が可能である。本形態の利点は、CPU回路
部自身の診断が可能となることである。
【0077】(形態5の説明)([請求項10]対応) 図9は可変電源供給に対する変形例を示す。前記した図
8では、ジャンパJPBにてCPU回路部に対する可変
電源供給を行なった。しかし、これは手動操作であった
が、本形態ではこれを自動化したしたものでである。図
9はアナログスイッチ14のICでスイッチングさせる
構成である。
【0078】ここでアナログスイッチ14は一例であ
り、他の電子スイッチでも良い。このアナログスイッチ
14はコントロール信号端子CIa,CIbへの信号入
力(ada,adb)で各スイッチSa,Sbを、導
通,非導通とし、論理は以下の通りである。 ada=“H”→スイッチSa=ON/ ada=“L”→スイッチSa=OFF adb=“H”→スイッチSb=ON/ adb=“L”→スイッチSb=OFF 各コントロール信号(ada,adb)は試験用CPU
回路部11から制御する。
【0079】図9の接続により、CPU回路部21のマ
ージン試験では、スイッチSaがON、SbがOFFで
可変電圧dは出力jとしてCPU回路部21へ供給可能
である。又、回路網23のマージン試験時には、スイッ
チSaがOFF、SbがONで可変電圧dは出力iとし
て回路網23へ供給可能である。以上の構成で自動スイ
ッチングが可能である。本形態の利点は、ジャンパスイ
ッチ等の接触不良がないこと、及び自動スイッチで試験
実施が容易になることである。
【0080】(形態6の説明)([請求項10]対応) 図10はインターフェース部3の切替構成の他の構成例
図である。図10において、図1,図5と同一部分につ
いては同一符号を付す。プリント基板2において、CP
U回路部21と回路網23はコネクタCN2を介さず
に、直接入出力zを行なう。この信号zのバス配線は試
験用CPU回路部21の入出力信号配線としても用いる
ので、両CPU回路部11,21の共通バス配線であ
る。
【0081】コネクタCN1,CN2の接続状態では、
試験用CPU回路部21の入出力信号がプリント基板2
の信号zの共通バス配線につながる。電源回路部22の
出力fはコネクタCN1,CN2の接続状態で、開放端
となり、CPU回路部21への電源供給jは行なわれな
い。図10のW部分である。
【0082】但し、非試験時にはコネクタCN1,CN
2は脱着状態であり、プリント基板2側のCN2には図
4のコネクタCN3相当の折り返しコネクタを装着して
おく。この場合、信号kと配線されるコネクタCN3の
ピンは開放端となる構成とする。
【0083】以上の構成によれば、試験時にはコネクタ
CN1,CN2接続により、電源回路部22からCPU
回路部21への電源供給がないため、CPU回路部21
は動作しない。そのため、CPU回路部21の入出力部
はハイインピーダンスとなる。よって、試験用CPU回
路部21の入出力信号が信号kのバス配線を専用配線と
して使用できる。
【0084】可変電圧dはコネクタCN1,CN2接続
状態で回路網23への電源供給iとなる構成とする。本
形態の利点は、CPU回路部21の入出力がコネクタと
の折り返しを行なわないため、コネクタ部の接触不良等
の信頼性低下が起きないことである。プリント基板2の
信頼性が高い。
【0085】以上がインターフェース部3の形態の実施
の形態である。インターフェース部3はマージン試験基
板1とプリント基板2を脱着する脱着部を有する。脱着
部は、上記インターフェース部3の形態例で説明したコ
ネクタCN1,CN2である。
【0086】接続例を図11,図12に示す。但し、こ
の例が本実施の形態を限定するものではない。本実施の
形態では、接続形態及びコネクタ形状等は何ら限定しな
い。どのような接続形態及びコネクタ形状でも適用可能
である。又、あえてコネクタという部品でなくても、何
らかの脱着構造を有し、装着時に接続状態を維持できる
構造であれば何でも良い。
【0087】又、脱着の考え方として、マージン試験基
板1とプリント基板2を直接脱着する形態(図11,図
12)でなくてもよい。例えば、図13に示すように、
バックボード34のコネクタCN31,CN32に対
し、マージン試験基板1のコネクタCN1、プリント基
板2のコネクタCN2を接続し、バックボード34の配
線を介して信号伝送する形態(図13対応)でもよい。
【0088】この場合、マージン試験基板1とバックボ
ード34との脱着,装着が、図11,図12と同様の接
続・非接続状態を実現する。更に、バックボード34に
限らず、基板間1,2の信号伝送が可能な伝達手段であ
れば適用可能である。以上のコネクタCN1,CN2等
は、本発明のために専用コネクタでなく、試験対象プリ
ント基板に既実装されているI/O接続部等を利用する
ことも可能なことは言うまでもない。
【0089】([請求項12]対応)図14は劣化診断
装置の機能ブロック図を示す。図14において、100
は電圧マージン試験回路であり、既に説明したようにマ
ージン試験基板1、診断対象であるプリント基板2、イ
ンターフェース部3からなる。そして4は電圧マージン
履歴データベース、5は劣化診断手段である。
【0090】なお、劣化診断手段5は電圧マージン試験
結果Aを入力してエラー率を演算し、このエラー率の電
圧マージン特性から診断パラメータを抽出し、前記診断
パラメータ値の履歴Mをトレンド解析することで劣化診
断を行ない、その結果Nを出力する。又、電圧マージン
履歴データベース4は、前記劣化診断手段5で演算・抽
出した結果Lを格納し、劣化診断手段5の診断時に前記
結果Lの履歴データMを提供する。
【0091】図15は電圧マージン試験から劣化診断ま
での処理内容を示すフローチャートである。図15の説
明(ステップS1〜S13)を以下に述べる。 (ステップS1)試験開始にあたり、プリント基板2に
マージン試験基板1を装着する。この装着により、イン
ターフェース部3が構成される。 (ステップS2)外部電源をONし、マージン試験基板
1に電圧aを供給する。
【0092】(ステップS3)電源電圧aは試験用CP
U回路部11と可変電源部12とに供給され、試験用C
PU回路部11は、回路部11内のCPUを初期化す
る。又、試験用CPU回路部11内の試験プログラム内
蔵のメモリをリセットし、この試験プログラムが試験用
CPU回路部11内のCPUにて実行される。
【0093】(ステップS4)試験プログラムに従い、
試験用CPU回路部11のCPUは可変電源部12に制
御信号cを出力する。これを図2に示す可変電源部の例
で説明すると、INHBIT信号=“L”,コントロー
ル信号ad1=“L”,ad2=“L”,ad3=
“L”を試験用CPU回路部11がアナログスイッチ1
21に出力する。これは図3の矢印の論理である。こ
れにより、チャンネルIP0がONとなり、電圧aがそ
のままCOM端子に出力される。
【0094】一般に、電圧マージン試験は電圧を降下さ
せながら各電源電圧値でテストを行ない、正常ならば電
源電圧を下げ、再びテストを行なう。正常な間は、ステ
ップ状に電源電圧を下げていく。この電源電圧のステッ
プ状降下を図3の矢印〜矢印の論理入力(制御信号
c)で実現できる。
【0095】(ステップS5)電圧選択がなされて出力
されると、試験プログラムはテスト動作を開始する。こ
のテストは診断対象のプリント基板2に対して行なう。
プリント基板2のテストは、回路網23,CPU回路部
21に対して行なう。そのためには、試験用CPU回路
11から回路網23への信号入出力と、可変電源部12
からCPU回路部21及び回路網23への電圧出力が必
要である。
【0096】ここでのインターフェース構造と作用はイ
ンターフェース部3の形態の説明で既に述べた通りであ
る。テスト動作では、試験プログラムで設定した各テス
トを行なう。そしてテストはターゲットとするデバイス
や回路網23内バス配線等のテストである。テスト項目
の一例を以下に示す。
【0097】・回路網23内のメモリ類に対する書き込
み/読み込みの照合テスト。 ・バス信号折り返しテスト。 ・ゲートICのゲート動作テスト。 ・シリアル/パラレル入出力テスト。 ・リアルタイムクロックの動作テスト。 ・割り込みテスト。
【0098】(ステップS6)CPU回路部11はテス
ト実施によるエラー率を演算する。 例えば、メモリの
書き込み/読み込みの照合テストにおいては、
【数1】 などと定義できる。エラー率は各テスト項目及び可変電
圧値毎に演算する。なお、エラー率の定義は本実施の形
態を限定するものではない。
【0099】(ステップS7)CPU回路部11にて演
算したエラー率Aは劣化診断手段5に出力される。 (ステップS8)テスト結果でエラー率=100%であ
るか否か判定する。そしてこの判定はプログラム上の数
値判定等で行なう。なお、このエラー率100%の数値
は本実施の形態を限定するものではない。
【0100】(ステップS9)エラー率=100%でな
い場合、ステップS4で選択している可変電圧値dが下
限値であるか否か判定する。この判定はプログラム上の
数値判定等で行なう。下限値は可変電源部12が出力可
能な電圧下限値又は予めプログラム上で設定した設定値
等とする。可変電圧が下限値でない場合、ステップS4
に戻って、可変電圧値を降下させる。
【0101】(ステップS10)ステップS8にて、エ
ラー率=100%、又はステップS9において、可変電
圧が下限値の場合、全てのテスト項目が終了しているか
判定する。判定はプログラム上の数値判定等で行なう。 (ステップS11)ステップS10にて、未実施テスト
項目がある場合、次のテスト項目に更新する。そして、
ステップS4へ戻る。
【0102】(ステップS12)全てのテスト項目が終
了した場合、劣化診断手段5はエラー率データに基づき
診断を開始する。このデータを模式的に図16にグラフ
で示す。図16はステップ1〜ステップS11で得られ
る試験結果のグラフ(エラー率の電圧マージン特性)で
ある。同図には、履歴値として、t0 ,t1 ,t2 での
試験結果を模式的に図示している。
【0103】ここで、t0 ,t1 ,t2 は例えば、3年
毎の定期点検時のデータ等とする。縦軸はエラー率Er
(%)、横軸は試験時の電源電圧Vである。t0 →t1
→t2 と経年稼動に対して、以下の履歴傾向(図16)
は劣化兆候とみなせる。
【0104】・エラー率の電源電圧特性データが右にシ
フトしていく。 ・エラー率0%から100%までの電圧Vの降下幅が小
さくなっていく。 ・定格電源電圧Vsからエラーが初めて発生するまでの
電圧幅(マージン)が小さくなっていく。
【0105】今、t2 時のマージン試験結果が得られた
とすると、劣化診断手段5は、以下の診断パラメータを
抽出する([請求項13]〜[請求項16]対応)。 ・定格電源電圧VS から初めてエラー発生するまでの電
圧降下幅VSA。 VSA=VS −VA 。 ・エラーが初めて発生する電源電圧値VA 。 ・電源電圧値VA からエラー率100%までの電圧Vの
変化幅VAB。 VAB=VA −VB (なお、エラー率0%〜エラー率100%の特定区間に
おける電圧Vの変化幅でも良い。又、エラー率の変化
率、微分値でも良い。) ・特定のエラー率になる場合の電源電圧VC 。(例えば
エラー率30%点とすると、図16ではPE2点の電圧
値。) ・エラー率100%になる場合の電源電圧VB
【0106】([請求項17]対応)次に、以上の診断
パラメータの履歴データMを電圧マージン履歴データベ
ース4から入力する。この履歴データを図17(模式
図)に示す。縦軸DPは診断パラメータ、横軸tは時間
経過であり、例えば年数等である。各時点t0 ,t1 ,
t2 で試験した結果(図16)の診断パラメータ値がD
P0,DP1,DP2点とする。
【0107】この履歴データに対し、閾値DPLとの大
小比較で劣化判定する。同図のグラフは診断パラメータ
DPの劣化傾向が減少する例を図示しているが、劣化傾
向が増加する診断パラメータDPに対しては増加方向に
閾値DPLが設定される。又、この閾値DPLに対し
て、履歴データを直線F又は曲線近似して将来、閾値D
PLに達する点LPを計算し、その経年数t3をプリン
ト基板2の交換時期(寿命点)と推定することもでき
る。
【0108】(ステップS13)劣化診断手段5では、
ステップS12で評価した結果Nを出力する。又、ステ
ップS12で抽出した診断パラメータ及びその抽出元デ
ータ(エラー率の電源マージン特性)Lを履歴値として
電圧マージン履歴データベース4に格納しておく。
【0109】以上説明した第1の実施の形態によれば以
下に列挙する効果を有する。 (イ)脱着方式のマージン試験回路を定期点検時等に限
り経年稼動してきた電子装置のプリント基板2に装着す
るので、経年劣化のない「試験制御及び判定部」にてプ
リント基板2の正確な試験が可能となる。 (ロ)マージン試験基板1とプリント基板2のインター
フェース構造として脱着構造及び信号の切替え・調停構
造等を有するので、製品として稼動するプリント基板2
に対し、マージン試験回路の脱着が可能となる。 (ハ)マージン試験結果に対して、エラー率の電圧マー
ジン特性から種各の診断パラメータを抽出し、履歴傾向
を評価するので、マージン目減りとして現れる劣化を確
実に検出できる。
【0110】(第2の実施の形態)([請求項18]〜
[請求項22]対応) 図18は他の実施の形態を示す構成図であり、図18に
おいて、図1と同一機能部分については同一符号を付し
て説明を省略する。本実施の形態は、試験対象のプリン
ト基板への組み込み型電圧マージン試験回路である。し
たがって構成は図1において、インターフェース部3に
よる脱着構造を除去し、インターフェース部3とマージ
ン試験基板1の回路部(11,12)がプリント基板2
に組み込まれた構造とした。
【0111】以下に詳細に説明する。図18は、CPU
回路部21と電源回路部22と回路網23からなるプリ
ント基板6に、電圧マージン試験回路部63を組み込ん
だ構成である。本実施の形態の特徴は電圧マージン試験
により劣化を診断することである。この場合、電圧マー
ジン試験の制御部及び判定部が劣化していては、その試
験結果の信頼性は乏しい。ここでは、組み込み型である
ため、プリント基板6の経年稼働で電圧マージン試験回
路部63の回路が劣化する。
【0112】そこで、本実施の形態では、電圧マージン
試験回路部63の劣化進行を鈍化させる必要がある。そ
のため、主要な部分61(試験用CPU回路部11,可
変電源部12)は、プリント基板6の非試験時(装置機
能として稼動中)に無通電で不動作とする。無通電であ
れば、回路に電気的ストレスがかからないからである。
【0113】電子部品の劣化促進要因は電気的ストレス
以外に、電子部品構成材料から漏れるイオン性物質、温
度、湿度、雰囲気中の腐食性ガス等がある。これらの要
因を低減させることで、劣化の進行は鈍化する。そこ
で、電圧マージン試験回路部63は金属パッケージ等で
封印した1個のデバイスとしてプリント基板6に実装す
る。
【0114】このように、湿度,腐食性ガスの進入を遮
断し、劣化の進行を鈍化させる形態を採用しても良い。
金属パッケージによる封印は、範囲を限定して、試験用
CPU回路部11,可変電源部12に限っても良い。
又、マージン試験回路部63の回路周辺温度が高い場
合、冷却のため、金属パッケージ内に冷却材を封入して
もよい。
【0115】以上の組み込み型電圧マージン試験回路の
インターフェース部を図19の具体例で説明する。図1
9はバス信号の自動スイッチングの一例である。2個の
アナログスイッチ621,622から構成される。外部
電源から供給される電圧aとそのインバータ32の出力
(e0)がアナログスイッチ621,622のコントロ
ール信号となる。
【0116】今、アナログスイッチ621、622が以
下の論理動作をするとすると、コントロール信号=
“H”→全チャネル=ON(導通)、コントロール信号
=“L”→全チャネル=OFF(非導通)。外部電源a
の供給が電圧マージン試験開始のトリガである。この電
圧aの供給でアナログスイッチ621のコントロール信
号=H,アナログスイッチ622のコントロール信号=
Lとなり、以下の動作となる。
【0117】試験用CPU回路部11の入出力信号eが
回路網23との入出力信号hにスイッチされる。又、可
変電圧dが回路網23への電源供給iにスイッチされ
る。アナログスイッチ622はOFFであるため、CP
U回路部21,電源回路部22は信号経路が絶たれる。
又、信号衝突がないので、回路網23の試験が可能であ
る。
【0118】又、外部電源aの供給がない場合、アナロ
グスイッチ621のコントロール信号=L,アナログス
イッチ622のコントロール信号=Hとなる。これは、
インバータ32の入力信号をプルダウン抵抗R9でプリ
ント基板6のグランドラインに落とすことで実現でき
る。
【0119】外部電源の供給がない場合(即ち、非試験
時)、アナログスイッチ622がONし、アナログスイ
ッチ621がOFFとなるので、、CPU回路部21の
入出力信号gは信号hにスイッチされ、回路網23と入
出力可能である。又、電源回路部22の出力fは回路網
23の電源供給iにスイッチされる。
【0120】([請求項20],[請求項21]対応)
図20は更に他の実施の形態をめめす構成図である。図
20は図8において、脱着部のコネクタを除きコネクタ
信号間を配線し、ジャンパ部JPBを図21に置き換え
たものである。電圧マージン試験回路部72に対する劣
化防止策は図18の説明と同様であるため説明を省略す
る。
【0121】図20では、アナログスイッチ721のコ
ントロール信号を制御することで、信号のスイッチング
を行なう。ここでは、コントロール信号ada,ad
b,adcを図20のようにプルダウン抵抗R10,R
11、プルアップ抵抗R12でプリント基板7の電源及
びグランドラインと接続している。
【0122】図21で、アナログスイッチ721はコン
トロール入力端子CIa,CIb,CIcへの信号入力
(ada,adb,adc)で各スイッチSa,Sb,
Scを、導通,非導通とし、論理は以下の通りである。 ada=“H”→スイッチSa=ON/ ada=“L”→スイッチSa=OFF adb=“H”→スイッチSb=ON/ adb=“L”→スイッチSb=OFF adc=“H”→スイッチSc=ON/ adc=“L”→スイッチSc=OFF
【0123】外部電源aの供給無の場合(非試験時)、
上記論理によれば、ada=L,adb=L,adc=
Hとなり、スイッチScのみONとなり、電源回路部2
2から、CPU回路部21,回路網23へ電源が供給で
きる。外部電源供給時(試験時)はコントロール信号を
ada=H,adb=H,adc=Lとすることで、ス
イッチSa,SbがONとなり、可変電源dがCPU回
路部21,回路網22へ供給できる。調停回路33の動
作は図8の説明と同様であるので省略する。なお、劣化
防止策(無通電,パッケージ等)を施さない場合も、本
実施の形態の一実施例とする。
【0124】本実施の形態によれば以下に列挙する効果
を有する。 (ニ)組み込み型であるので、脱着部の接触不良等がな
く、回路の信頼性が高くなる。 (ホ)電圧マージン試験回路部に劣化防止策を施すた
め、試験制御,判定部自身への劣化の悪影響を低減でき
る。
【0125】([請求項22]対応)図22は更に他の
実施の形態を示す構成図である。図22は、プリント基
板と電圧マージン試験回路からなる基板81,82と、
外部電源からDC電圧pを入力し、基板81,82に電
源電圧e1,e2を供給し、基板81,82から電圧マ
ージン試験結果a1,a2を入力し、データ(s)の送
受信を行なう電源・伝送基板9と、電源・伝送基板9と
データsの送受信を行ない、遠隔地にて劣化診断を行な
う劣化診断装置10とかならる遠隔診断システムであ
る。
【0126】電源・伝送基板9はデータsの送受信を行
なう伝送部91と、外部DC電源pを入力し、必要なD
C出力を行なうD/Dコンバータ92と、DC出力rの
スイッチングを伝送部91からの制御信号qにより行な
うスイッチング部93とから構成される。伝送部91の
具体的な構成例は、例えば、バッファで波形の受信,整
形を行ない、通信用LSIで送受信を制御する構成等が
ある。
【0127】劣化診断装置10はデータsの送受信を行
なう伝送部101と、電圧マージン履歴データベース4
と、伝送部101にマージン試験開始信号oを出力し、
伝送部101が受信したデータa1,a2を入力し、電
圧マージン履歴データベース4の格納データMを入力
し、劣化診断を行ない、結果Nを出力する劣化診断手段
102とから構成される。
【0128】次に作用について説明する。各プリント基
板81,82は、第1,2の実施の形態で説明した試験
対象プリント基板と電圧マージン試験回路からなる。こ
こでは、2枚を例にしているが、枚数に限定はない。本
実施の形態において、電圧マージン試験及び診断は図1
5のフローと基本的には同じである。よって、本実施の
形態特有の部分のみ述べる。
【0129】電源・伝送基板9は1枚の基板で構成して
いるが、2つの機能(電源スイッチと伝送)を別基板に
分割しても良い。電源・伝送基板9は診断装置10とデ
ータsの送受信を行なう。このデータsは電圧マージン
試験結果A1,A2及びマージン試験開始信号oであ
る。電圧マージン試験結果A1,A2は常に診断装置1
0への送信であり、マージン試験開始信号oは診断装置
10からの受信データである。
【0130】電源・伝送基板9の伝送部91は、マージ
ン試験開始信号oを受信すると、この信号を中継して、
スイッチング部93へ制御信号qを出力する。この制御
信号qを入力すると、スイッチング部93は、D/Dコ
ンバータ92の出力rをスイッチONする。スイッチン
グ部93はアナログスイッチ等を使うことができるが限
定はない。
【0131】このスイッチにより、基板81,82に電
源電圧a1,a2が供給される。この電源電圧a1,a
2は、第1,2の実施形態で述べた電圧マージン試験回
路の可変電源部及び試験用CPUに供給する。この電源
供給受けた後の試験実施は第1,2の実施の形態で説明
済みであるので省略する。
【0132】電源・伝送基板9において、伝送部91が
試験結果A1,A2を入力する。伝送部91はこのデー
タを診断装置10に送信する。診断装置10の伝送部1
01はデータA1,A2を受信すると、劣化診断手段1
02へ出力する。以降の劣化診断は第1の実施形態で説
明した方法と同様であるので省略する。
【0133】本実施の形態によれば以下に列挙する効果
を有する。 (ヘ)電源・伝送基板及び診断装置間で通信網を介して
電圧マージン試験が可能になる。 (ト)遠隔診断が可能になる。
【0134】その他の構成について以下に各種を説明す
る。 (その他1)上記の実施の形態では、試験対象のプリン
ト基板の構成に、CPU回路部,電源回路部,回路網が
あるが、CPU回路部,電源回路部,回路網が各々独立
した別のプリント基板となる場合もある。この場合にお
いても、基板が別れるだけで、第1の実施形態を適用で
きる。
【0135】この場合、各基板はバックボード等で配線
されているので、回路のみに着目すれば、図1の形態と
考えられる。よって、いずれかの基板をメイン基板とし
て、電圧マージン試験基板を脱着するか、バックボード
等に図13のように電圧マージン試験基板を脱着できる
構成とすれば良い。
【0136】(その他2)試験対象のプリント基板にC
PU回路部がない場合、試験用CPU回路部との信号切
替え,調停回路等が不必要で、試験用CPU回路部の入
出力を直接回路網と接続すればよい。回路網の電圧マー
ジン試験は上記各実施の形態全て適用できる。
【0137】又、試験対象のプリント基板に電源回路部
がなく、外部電源から直接DC電源を得るような場合、
その外部電源をその他1の電源回路部と考えれば、上記
各実施の形態の適用が可能である。更に、診断対象のプ
リント基板がCPU回路部(電源回路部を含んでも良
い)のみからなる場合、回路網への信号切替え,調停が
ないだけで、上記各実施の形態の適用が可能である。
【0138】(その他3)上記各実施の形態では、試験
用CPU回路部、可変電源部、インターフェース部の一
部を一体とした脱着方式の例を述べ、更に試験用CPU
回路部,可変電源部,インターフェース部を一体とした
組み込み型の例を述べているが、上記形態の全ての組み
合わせであっても良い。例えば、試験用CPU回路部は
脱着式、可変電源部及びインターフェース部の一部は組
み込み型とする等である。なお、本実施の形態を他の実
施の形態へ適用可能である。
【0139】(その他4)上記各実施の形態では、診断
対象のプリント基板の電源回路部に対して、可変電源部
との切替えを行なっている。ここでは、プリント基板に
前記電源回路部を装備せず、はじめから可変電源部を装
備させておく。この場合、上記各実施の形態における電
源切替えは不要である。
【0140】本実施の形態では、プリント基板側に可変
電源部があるため、劣化が起こり得るが、既に説明した
診断パラメータVABを用いれば劣化に対するロバスト性
が保てる。このパラメータは、可変電源部が経年劣化し
た場合でも、特に劣化により、電圧出力が線形シフトす
るような場合、エラー率曲線が線形シフトするだけであ
るので影響を受けない。但し、本実施の形態が、この診
断パラメータVABを使うことを必須条件とする訳ではな
い。
【0141】(その他5)上記各実施の形態では、診断
対象のプリント基板に対して、電圧マージン試験回路を
設けた。ここでは、電圧マージン試験回路を設けない形
態である。つまり、図1で言うと、CPU回路部21の
入出力信号gがインターフェース部3を介しないで、直
接、回路網23と配線し、電源回路部22も同様に、直
接、回路網23へ出力fを供給する一般的なプリント基
板である。
【0142】ここで、CPU回路部21と電源回路部2
2の機能ブロック自身がプリント基板と脱着可能なコネ
クション部を有する。このコネクション部はどのような
形態でもよい。CPU回路部21と電源回路部22にコ
ネクタを設け、プリント基板にもコネクタを設け、その
コネクタで脱着する構造等でも良い。
【0143】試験用CPU回路部11,可変電源部12
も単体ユニュトとし、CPU回路部21と電源回路部2
2同様のコネクション部を設ける。これにより、非試験
時の装置機能としてプリント基板が稼動している時は、
CPU回路部21と電源回路部22が装着状態にある。
【0144】試験時はCPU回路部21と電源回路部2
2を取り外し、CPU回路部21を装着していたコネク
ション部に試験用CPU回路部11を装着し、電源回路
部22を装着していたコネクション部に可変電源部12
を装着することで、回路網23の電圧マージン試験が可
能となる。電圧マージン試験の判定・制御部である試験
用CPU回路部11,可変電源部12が脱着式であるた
め、判定・制御部自身の劣化による試験の不正確さがな
く、正確な試験が可能である。以上の形態で、第1の実
施形態で説明した劣化診断が適用できる。
【0145】又、本実の施形態では、CPU回路部,電
源回路部と個別の脱着構造を説明しているが、両者一体
のパッケージ(又は1チップマイコン化したもの)とし
て、脱着する形態でも良い。更に、CPU回路部,電源
回路部を更に分割した機能単位での脱着でも良い。例え
ば、CPU回路部をCPUと試験プログラムを記憶した
メモリに分割する等である。なお、本実施の形態と上記
各実施の形態の組み合わせも適用可能である。
【0146】(その他6)上記各実施の形態では、必ず
試験対象のプリント基板に対して、電圧マージン試験の
判定部又は制御部が別に必要である。ここでは、電圧マ
ージン試験の判定部又は制御部を別に用意せず、プリン
ト基板自身のCPU回路部、電源回路で自己機能として
電圧マージン試験を実施させる。この場合、電源回路部
は出力可変機能が必要であること、CPU回路部のメモ
リに試験プログラムも記憶されていることは言うまでも
ない。
【0147】この形態の場合、プリント基板自身のCP
U回路部、電源回路部が電圧マージン試験の判定・制御
部になるので、経年稼動による経年劣化の影響は避けら
れない。その対策として、既に実施の形態で述べたよう
に、電源回路部には診断パラメータVABを用いれば劣化
に対するロバスト性が保てる。但し、この診断パラメー
タを使うことを必須条件とする訳ではない。又、CPU
回路部が経年劣化した場合、以下の理由(条件付き理
由)でプリント基板の回路網に対する電圧マージン試験
への影響は無視できる。
【0148】(理由)回路網の電圧マージン試験では、
回路網の電源電圧を低下させながらテストをCPU回路
部にて実施する。仮に、CPU回路部が経年劣化してい
ても、テストに支障がなければ問題ない。通常、デバイ
スの劣化は、構造材料の腐食,ボイド,クラック,マイ
グレーション等の化学的,物理的変質が進んでいき、あ
る程度成長した後、デバイスのロジック動作や入出力電
気的特性の異常が顕在化する。よって、ロジック動作や
入出力電気的特性の異常が顕在化していなければ、劣化
していても電圧マージン試験の実施・判定部としては影
響はない。
【0149】電圧マージン試験では、実施・判定部のC
PU回路部は定格電源で駆動し、試験対象の回路網の電
源電圧を低下させる。CPU回路部、回路網ともに同一
稼動環境にあるのであるから、受ける環境ストレスは同
じである。両者が同程度に劣化していても、電源電圧を
低下することで、回路網は、その潜在する劣化を先に検
出される。つまり、CPU回路部が定格電源駆動で正常
な時期に回路網の劣化が早期に検出される訳である。
【0150】但し、何らかの特別なストレス原因、又は
初期不良の内在により、CPU回路部の劣化進行が早
く、ロジック動作や入出力電気的特性の異常が早期に顕
在化した場合、CPU回路部を電圧マージン試験の判定
部・制御部として使うと試験結果の信頼性が保てない。
以上、本実施の形態に既に説明した劣化診断が適用でき
る。又、劣化防止策をプリント基板のCPU回路部及び
電源回路部等に併用適用しても良い。更に、各種の実施
の形態に適用することもできる。
【0151】電力系統の保護継電器及び装置を構成する
プリント基板に対して、上記各実施の形態が適用でき
る。この適用により、上記プリント基板の電圧マージン
試験及び劣化診断が可能になる。又、電圧マージン試験
は出荷装置の品質保証試験としても適用できる。
【0152】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば下
記に列挙した効果を有する。 (1)電圧マージン試験手段と試験対象電子装置の脱着
構造により、経年劣化のない電圧マージン試験手段に
て、電子装置の正確な試験ができる。 (2)インターフェース部の切り替え機構及び電子的ス
イッチ構造により、非試験時において、電子装置は装置
機能として動作することがき、試験時には、電圧マージ
ン試験手段から試験対象電子装置の制御が可能となる。 (3)試験対象電子装置の制御部における状態確認手段
へのアクセス結果から前記制御部の状態を評価するの
で、前記制御部の電圧マージン試験が可能になる。 (4)電圧マージン試験のエラー率と電源電圧の関係デ
ータから、電圧マージンの詳細な特性が把握できるの
で、精度の高い診断が可能になる。 (5)電圧マージン試験回路を試験対象電子装置への組
み込み型とするので、脱着部を有することによる接触不
良等の信頼性阻害要因を除去できる。 (6)非試験時には電圧マージン試験回路を無通電・不
動作とすることで、電気的ストレスによる「組み込み型
電圧マージン試験回路」の劣化を防止できる。 (7)パッケージ封印することで、湿度、腐食性ガス等
の影響による「組み込み型電圧マージン試験回路」の劣
化を防止できる。 (8)遠隔診断システムにより、遠隔診断・保守が可能
となる。 (9)保護継電器及び装置の電圧マージン試験及び劣化
診断が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の機能ブロック図。
【図2】可変電源部をアナログマルチプレクサで実現し
た構成例図。
【図3】図2のアナログマルチプレクサの真理値表。
【図4】非試験時のプリント基板側のインターフェース
部(コネクタ)。
【図5】試験時のインターフェース部(コネクタ)。
【図6】コネクタとジャンパスイッチからなるインター
フェース部。
【図7】アナログスイッチによるインターフェース部。
【図8】調停回路及び状態確認手段からなるインターフ
ェース部。
【図9】電源供給切替えの電子スイッチ部。
【図10】共通バス構造のインターフェース部。
【図11】脱着構造図。
【図12】脱着構造図。
【図13】脱着構造図。
【図14】劣化診断装置の機能ブロック図。
【図15】電圧マージン試験による劣化診断のフロー
図。
【図16】電圧マージン特性グラフ(模式図)。
【図17】診断パラメータの履歴グラフ(模式図)。
【図18】組み込み型電圧マージン試験回路例図。
【図19】組み込み型電圧マージン試験回路のインター
フェース部。
【図20】組み込み型電圧マージン試験回路例図。
【図21】組み込み型電圧マージン試験回路の電源電圧
切り替え部。
【図22】劣化診断システムの機能ブロック図。
【符号の説明】
1 マージン試験基板 11 試験用CPU回路部 12 可変電源部 13 状態確認用デバイス 2 試験対象プリント基板 21 CPU回路部 22 電源回路部 3 インターフェース部 31 アナログスイッチ 32 インバータ 33 調停回路 34 バックボード 4 電圧マージン履歴データベース 5 劣化診断手段 6,7 試験対象プリント基板 61 試験用CPU回路部11,可変電源部12か
らなる主要部 62 組み込み型電圧マージン試験回路部のインタ
ーフェース部 63 組み込み型マージン試験回路部 72 電圧マージン試験回路 81,82 診断対象プリント基板と電圧マージン試
験回路 9 電源・伝送基板 91 伝送部 92 D/Dコンバータ 93 スイッチング部 10 劣化診断装置 101 伝送部 102 劣化診断手段 CN1 マージン試験基板側のコネクタ CN2 試験対象プリント基板側のコネクタ CN3 折り返しコネクタ JPA,JPB ジャンパスイッチ

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被試験対象である電子装置に対して電圧
    マージン試験を実施する第1の制御部と前記電子装置に
    対して可変電圧を出力する可変電源部とからなるマージ
    ン試験手段と、前記電子装置を制御する第2の制御部と
    前記第2の制御部と電子装置に対して電源を供給する電
    源回路部とからなる試験対象手段と、前記マージン試験
    手段が試験対象手段の電圧マージン試験を行なう場合
    に、信号経路と電源電圧経路とを切り替えて前記可変電
    源部の出力電圧を前記電子装置へ供給する手段を有する
    インターフェース部とを備えたことを特徴とする電圧マ
    ージン試験回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電圧マージン試験回路に
    おいて、マージン試験手段と試験対手段とを接続するイ
    ンターフェース部は着脱自在構成としたことを特徴とす
    る電圧マージン試験回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電圧マージン試験回路に
    おいて、インターフェース部における信号経路及び出力
    電圧経路の切り替えは、マージン試験手段と試験対象手
    段との脱着と連動して切り替える手段を備えたことを特
    徴とする電圧マージン試験回路。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の電圧マージン試験回路に
    おいて、インターフェース部における信号経路及び出力
    電圧経路の切り替えは、機構的な接続切り替え手段にて
    行なうことを特徴とする電圧マージン試験回路。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の電圧マージン試験回路に
    おいて、インターフェース部における信号経路及び出力
    電圧経路の切り替えは、電子的なスイッチで行なうこと
    を特徴とする電圧マージン試験回路。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の電圧マージン試験回路に
    おいて、非試験時には電子装置への制御部の信号及び電
    源回路部の出力電圧を折り返すための構造を有する折り
    返し手段を試験対象手段の着脱部に装着することを特徴
    とする電圧マージン試験回路。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の電圧マージン試験回路に
    おいて、インターフェース部には試験対象電子装置の制
    御部に対する状態確認手段を設け、マージン試験手段の
    制御部と前記電子装置の前記状態確認手段へのアクセス
    を調整する調停回路を設けたことを特徴とする電圧マー
    ジン試験回路。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の電圧マージン試験回路に
    おいて、電圧マージン試験結果は状態確認手段へのアク
    セス結果から評価することを特徴とする電圧マージン試
    験回路。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の電圧マージン試験回路に
    おいて、調停回路にて、試験対象電子装置の制御部にお
    ける入出力信号を遮断し、マージン試験手段の制御部と
    前記試験対象電子装置の回路網の信号入出力を行なうこ
    とを特徴とする電圧マージン試験回路。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の電圧マージン試験回路
    において、試験対象電子装置とマージン試験手段とが装
    着状態で、前記電子装置の制御部と回路網間の信号バス
    を、前記マージン試験手段の制御部にて共有し、前記電
    子装置の制御部を不動作とすることを特徴とする電圧マ
    ージン試験回路。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の電圧マージン試験回路
    において、インターフェース部は試験対象電子装置とマ
    ージン試験手段の脱着を第3の信号伝達手段を介して、
    脱着する構成とすることを特徴とする電圧マージン試験
    回路。
  12. 【請求項12】 試験対象電子装置のマージン試験結果
    をマージン試験のエラー率と電源電圧の関係データとし
    て作成する手段と、前記作成されたデータから診断パラ
    メータを抽出すると共に、前記診断パラメータの傾向か
    ら劣化診断する手段とを備えたことを特徴とする劣化診
    断装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の劣化診断装置におい
    て、診断パラメータを定格電源電圧から初めてエラー発
    生するまでの電圧降下幅とすることを特徴とする劣化診
    断装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の劣化診断装置におい
    て、診断パラメータをエラーが初めて発生する電源電圧
    値とすることを特徴とする劣化診断装置。
  15. 【請求項15】 請求項12記載の劣化診断装置におい
    て、診断パラメータをエラーが初めて発生してからエラ
    ー率100%までの特定区間における電源電圧変化幅と
    することを特徴とする劣化診断装置。
  16. 【請求項16】 請求項12記載の劣化診断装置におい
    て、診断パラメータを特定のエラー率になる場合の電源
    電圧値とすることを特徴とする劣化診断装置。
  17. 【請求項17】 請求項12記載の劣化診断装置におい
    て、診断パラメータの傾向を前記診断パラメータの履歴
    データとし、前記履歴データに対し、所定閾値との比較
    により劣化判定及び寿命点を推定することを特徴とする
    劣化診断装置。
  18. 【請求項18】 電圧マ−ジン試験を実施する試験用C
    PU回路(以下、制御部と称す)と前記制御部の制御に
    より可変電圧を出力する可変電源部と被試験対象である
    電子装置の回路と前記制御部の信号入出力を行ない、前
    記可変電源部の出力電圧を前記電子装置の回路へ供給す
    るインターフェース部とからなる電圧マージン試験回路
    部を、前記被試験対象である電子装置が実装されたプリ
    ント基板に一体に組み込んだことを特徴とする電圧マ−
    ジン試験回路。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の電圧マージン試験回
    路において、電圧マージン試験手段の制御部の信号と試
    験対象電子装置の制御部の信号を切り替えることにより
    前記電子装置の回路網と入出力を行なうと共に、可変電
    源部の出力電圧と前記電子装置の電源回路部の出力電圧
    と切り替えることにより、前記回路網の電源とするイン
    ターフェース部を備えたことを特徴とする電圧マージン
    試験回路。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の電圧マージン試験回
    路において、劣化防止策として、非試験時には前記電圧
    マージン試験回路を無通電にて不動作とし、試験時には
    トリガー信号により、制御信号及び出力電圧を切り替え
    ることを特徴とする電圧マージン試験回路。
  21. 【請求項21】 請求項18記載の電圧マージン試験回
    路において、劣化防止策として電圧マージン試験回路を
    パッケージ封印したことを特徴とする電圧マージン試験
    回路。
  22. 【請求項22】 診断対象電子装置と電圧マージン試験
    回路に対して電源電圧供給をスイッチングする電源・伝
    送手段を有し、前記電源・伝送手段には前記電子装置の
    電圧マージン試験結果を送信する制御手段を備えると共
    に、前記制御手段とデータの送受信を行ない、遠隔地に
    て劣化診断を行なう劣化診断手段を有する劣化診断装置
    を備えたことを特徴とする遠隔診断システム。
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