JP2000264570A - 建物開口用部品の保持部材および運搬方法 - Google Patents

建物開口用部品の保持部材および運搬方法

Info

Publication number
JP2000264570A
JP2000264570A JP11068842A JP6884299A JP2000264570A JP 2000264570 A JP2000264570 A JP 2000264570A JP 11068842 A JP11068842 A JP 11068842A JP 6884299 A JP6884299 A JP 6884299A JP 2000264570 A JP2000264570 A JP 2000264570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building opening
holding member
component
building
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11068842A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Otsuka
隆志 大塚
Kiyohiro Fukui
喜代広 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK AP Inc filed Critical YKK AP Inc
Priority to JP11068842A priority Critical patent/JP2000264570A/ja
Publication of JP2000264570A publication Critical patent/JP2000264570A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物開口用部品の輸送中の保護を行えるとと
もに、出荷作業や荷揚げ作業も効率よく行うことができ
る建物開口用部品の保持部材を提供すること。 【解決手段】 各障子500の運搬時に予め保持部材5
0を取り付けておく。このため、各障子500を立て掛
け治具510に重ねて立て掛けた際には、障子500の
室内面501および室外面503の一部を覆う縦ベルト
51が各障子500間に介装されるようになり、従っ
て、この縦ベルト51が従来のスペーサとして機能する
ので、別途スペーサを設けることなく、障子500を確
実に保護できる。また、スペーサを設けた際に比べてそ
の取付作業や回収作業を省くことができ、出荷作業や現
場作業を軽減して作業性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物開口用部品の
保持部材および運搬方法に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、サッシ窓を構成する障子をトラ
ックで運搬する場合には、障子をトラック上の治具に立
てかけた後、ロープ掛けを行って運搬している。また、
複数の障子を一度に運搬する場合もあり、このような場
合には、立てかけられた各障子の間に緩衝材などのスペ
ーサを介装し、障子同士がぶつかり合うのを防いでガラ
ス面等を保護している。
【0003】そして、これらの障子を、現場に運搬後、
適宜、作業者が人手などで建物内に運び入れていた。こ
の際、障子が建物内の柱、梁などで接触して破損しない
ように、障子に養生シートなどを被せてから運び入れて
いた。その後、現場でスペーサを回収して再利用した
り、廃棄していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスペーサを用いた場合には、まず出荷時に複数の障
子間にスペーサを介装しながら治具に立てかける作業が
煩雑であり、かつ現場でスペーサを回収する作業なども
煩雑であるという問題があった。また、現場で障子に養
生シートを被せると、現場での作業が多くなり、現場作
業時間が長くなるという問題もあった。
【0005】本発明の目的は、建物開口用部品の輸送中
の保護を行えるとともに、出荷作業や荷揚げ作業も効率
よく行うことができる建物開口用部品の保持部材および
その運搬方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の保持部材は、建
物の開口部分に取り付けられる建物開口用部品の保持部
材であって、前記建物開口用部品の室内面から下面を介
して室外面まで掛け渡されて建物開口用部品を支持可能
に構成され、かつ建物開口用部品の室内面および室外面
の少なくとも一部を覆う本体部と、この本体部から建物
開口用部品の側面側に掛け渡されて建物開口用部品に対
する本体部の位置ずれを防止する位置ずれ防止部と、荷
揚げ用の吊り込み具が係止される係止部と、を備えてい
ることを特徴とするものである。
【0007】このような本発明によれば、建物開口用部
品の室内面および室外面の一部が保持部材の本体部で覆
われるため、複数の建物開口用部品を重ねて輸送する際
には、各建物開口用部品間に本体部が介装される。従っ
て、この本体部が従来のスペーサとして機能するので、
別途スペーサを設けることなく、建物開口用部品が確実
に保護される。このため、スペーサを設けた際に比べて
出荷作業や現場作業を軽減でき作業性を向上できる。
【0008】また、予め保持部材を建物開口用部品に取
り付けておくことで、トラックの荷台に設置する際や、
施工現場で建物開口用部品を荷揚げする際に、別途開口
用部品にロープ掛け等をして吊り上げる必要がなく、保
持部材を利用して吊り上げることができるため、作業性
を向上できる。そして、防止部が設けられていることに
より、建物開口用部品の吊り上げ中に本体部の位置がず
れるのを防止でき、建物開口用部品を安定して支持でき
る。
【0009】この際、前記本体部は、所定間隔離れて配
置可能とされた二本の帯体(ベルト)で構成され、前記
位置ずれ防止部は、各本体部の建物開口用部品の室内面
から開口部用部品の側面を介して室外面まで延長された
帯体(ベルト)で構成されていることが好ましい。この
ような帯体で保持部材を構成すれば、不要時にはコンパ
クトにまとめることができ、取扱性に優れている。ま
た、本体部を二本の帯体で構成すれば、左右方向に所定
寸法を有するサッシなどをより安定して支持することが
できる。
【0010】この際、前記帯体の一端側には、環状の前
記係止部と、面ファスナの雄側および雌側のうちの一方
側とが設けられ、前記帯体の他端側には、面ファスナの
他方側が設けられ、前記面ファスナの雄側および雌側
は、前記帯体の異なる面にそれぞれ取り付けられている
ことが好ましい。このような場合には、帯体を建物開口
用部品に回した後、その他端側を一端側の係止部に通
し、そのまま一端側に面ファスナを介して容易に取り付
けることができる。このため、保持部材を建物開口用部
品に取り付けたり、取り外す作業を容易に行えて作業性
をより向上できる。
【0011】また、前記帯体の一端側には、環状の係止
部と、環状の通し環とが設けられ、前記帯体の他端側の
同一面には、面ファスナの雄側および雌側がこの帯体の
長手方向に並んで取り付けられているものでもよい。こ
のような場合には、帯体を建物開口用部品に回した後、
その他端側を一端側の通し環に通して折り返し、そのま
ま対向する部位に面ファスナを介して容易に取り付ける
ことができる。この場合も、保持部材を建物開口用部品
に取り付けたり、取り外す作業を容易に行えて作業性を
より向上できる。
【0012】本発明では、前記保持部材の本体部および
位置ずれ防止部を、前記建物開口用部品が収容される袋
体で構成してもよい。この場合、帯体を用いる場合に比
べて、より広い範囲で建物開口用部品の室内外面が覆わ
れるようになり、建物開口用部品の保護性が向上する。
【0013】この際、袋体は、前記建物開口用部品の収
容口を拡大可能なファスナを備えていることが望まし
い。このような場合には、ファスナを開けることで収容
口が拡大するので、建物開口用部品を収容し易くなる。
【0014】さらに、前記袋体は、前記建物開口用部品
の荷揚げ方向に対して左右に二分割されていてもよい。
このような場合でも、収容口が拡大するため、建物開口
用部品を容易に収容できる。
【0015】また、以上のような保持部材において、前
記建物開口用部品の荷重を受ける部分にアタッチメント
を設けることが望ましい。このような場合には、荷重を
受ける部分がアタッチメントで補強されるから、保持部
材としての耐久性が向上する。
【0016】そして、このアタッチメントに車輪を設け
てもよい。この場合、保持部材を取り付けた状態での建
物開口用部品の移動が容易になり、作業性を向上でき
る。
【0017】本発明の建物開口用部品の運搬方法は、前
記各保持部材で予め前記建物開口用部品を保持し、この
保持部材で保持された建物開口用部品を重ねて、前記保
持部材が各建物開口用部品間に介在された状態で前記各
建物開口用部品を所定の場所に運搬することを特徴とす
る。このような運搬方法によれば、前述したように、予
め保持部材を建物開口用部品に取り付けているので、建
物開口用部品が確実に保護されるとともに、従来に比べ
て出荷、現場での設置時などに建物開口用部品を吊り上
げる際に、前記保持部材をそのまま利用でき、スペーサ
などを回収する必要もないため、施工作業が容易にな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 [第1実施形態]図1は、本実施形態に係る保持部材5
0の使用状態を示す斜視図、図2は、保持部材50の構
成部材を示す斜視図、図3は、前記使用状態の要部を示
す拡大図である。
【0019】保持部材50は、建物開口用部品としての
ガラス窓用の障子500を保持するものであって、障子
500の一方の面である室内面501から下面502を
介して裏側の室外面503に回され、さらに上面504
まで達するように掛け渡された二本の縦ベルト51と、
一端が障子500の室内面501側で縦ベルト51に取
り付けられ、かつ他端が障子500の側面505を通っ
て室外面503側でやはり同じ縦ベルト51に取り付け
られた計四本の横ベルト52と、縦ベルト51に設けら
れて障子500の上面504に位置した係止リング53
とで構成されている。
【0020】そして、本実施形態では、縦ベルト51、
横ベルト52、および係止リング53が、それぞれ本発
明に係る本体部、位置ずれ防止部、および係止部であ
り、従って、各縦ベルト51で障子500の室内面50
1および室外面503の一部が鉛直方向に沿って覆わ
れ、各横ベルト52で縦ベルト51の位置ずれが防止さ
れるようになっている。
【0021】各縦ベルト51は、障子500の見付け方
向に間隔を空けて配置され、障子500を安定した状態
で吊り上げることが可能である。縦ベルト51には、図
2に示すように、一端を折り返して縫い合わせることで
前記係止リング53が取り付けられている。また、この
一端側には面ファスナ54の雄54Aおよび雌54Bの
うちの一方が取り付けられ、他端側には前記一方が取り
付けられた面とは反対の面に、面ファスナ54の他方が
取り付けられている。従って、この他端側は、図3に示
すように、一端側の係止リング53に通された後、面フ
ァスナ54を介して一端側に係着されることになる。
【0022】さらに、図示を省略するが、縦ベルト51
には、長手方向に沿った四箇所にも面ファスナの雄側お
よび雌側のうちの一方側が設けられており、これらが横
ベルト52を取り付けるのに用いられる。すなわち、横
ベルト52は、その両端に面ファスナの他方側を備えた
ものである。なお、横ベルト52は、面ファスナ等で着
脱自在に取り付けられるものに限らず、縦ベルト51に
縫い付けや接着等で固定的に取り付けてもよい。
【0023】以下には、保持部材50を用いた障子50
0の運搬作業および荷揚げ作業について説明する。先
ず、障子500を工場などから建物の建築現場に運搬す
る前に、予め保持部材50を障子500に取り付けてお
く。そして、障子500をトラックの荷台に設置された
立て掛け治具510に複数重ねて立て掛け、各障子50
0間に保持部材50の縦ベルト51を介装した状態にす
る。この後、各障子500にロープ掛け等を行って建築
現場に運搬する。
【0024】建築現場においては、図4に示すようにし
て荷揚げ作業を行う。先ず、各障子500をトラックか
ら建物の一階Aの階段用吹き抜けD近傍に下ろしてお
く。この際、従来のようなスペーサを用いていないた
め、そのようなスペーサの回収等は不要になる。また、
障子500を下ろすのに併せて、同じトラックで運ばれ
た荷揚げ装置1(吊り込み具)を二階Bの天井梁C等に
取り付ける。
【0025】ここで、荷揚げ装置1は、天井梁Cに係止
された係止部材10と、係止部材10に取り付けられた
固定滑車20と、固定滑車20にロープ30で吊された
移動滑車40とを備えたものである。また、階段用吹き
抜けDとは、後に一階Aと二階Bとの行き来を行う階段
が設置される空間である。
【0026】一階Aの作業者は、障子500が保持され
た保持部材50の各係止リング53にワイヤ41を渡
し、このワイヤ41に荷揚げ装置1の移動滑車40を引
っ掛ける。そして、二階Bの作業者は、ロープ30を引
いて障子500を所定の高さに吊り上げ、ロープ30を
棒状部材15などに縛り付けて障子500が落下しない
状態にした後、この障子500を受け取る。なお、この
ような荷揚げ作業を一人の作業者で行ってもよい。
【0027】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。 1)複数の障子500を工場等から建築現場に運搬する
あたって、各障子500に予め保持部材50を取り付け
ておくので、各障子500を立て掛け治具510に重ね
て立て掛けた際には、障子500の室内面501および
室外面503の一部を覆う縦ベルト51が各障子500
間に介装される。従って、この縦ベルト51が従来のス
ペーサとして機能するので、別途スペーサを設けること
なく、障子500を確実に保護できる。このため、スペ
ーサを設けた際に比べてその取付作業や回収作業を省く
ことができ、出荷作業や現場作業を軽減して作業性を向
上できる。
【0028】2)予め保持部材50を障子500に取り
付けておくことで、トラックの荷台に設置する際や、施
工現場で障子500を荷揚げする際に、別途障子500
自身にロープ掛け等をして吊り上げる必要がなく、保持
部材50を利用して吊り上げることができるため、作業
性を向上できる。
【0029】3)保持部材50には横ベルト52が設け
られているため、障子500の吊り上げ中に縦ベルト5
1が上部側で互いに寄るのを防止でき、障子500を安
定して支持できる。
【0030】4)保持部材50が縦ベルト51および横
ベルト52で構成されていることにより、不要時にはコ
ンパクトにまとめることができ、取扱性に優れている。
【0031】5)また、縦ベルト51が二本設けられて
いるから、障子500の桁方向に間隔を空けて掛け渡す
ことができ、障子500をより安定して支持することが
できる。
【0032】6)この際、縦ベルト51の一端側には、
係止リング53と、面ファスナ54の雄54Aおよび雌
54Bのうちの一方側とが設けられ、他端側には、面フ
ァスナ54の他方側が設けられ、この面ファスナ54の
雄54Aおよび雌54Bは、縦ベルト51の異なる面に
それぞれ取り付けられているため、縦ベルト51を障子
500に回した後、その他端側を一端側の係止リング5
3に通し、そのまま一端側に面ファスナ54を介して容
易に取り付けることができる。このため、保持部材50
を障子500に取り付けたり、取り外す作業を容易に行
えて作業性をより向上できる。
【0033】7)障子500の荷揚げ作業は、固定滑車
20や移動滑車40等を備えた荷揚げ装置1を用いて行
われるので、障子500を担いで荷揚げするのに比べて
労力を軽減でき、荷揚げ作業を容易に行える。
【0034】[第2実施形態]図5、図6には、本発明
の第2実施形態として、縦ベルト51の別実施形態が示
されている。なお、各図において、第1実施形態と同様
な機能部材には同一符号を付し、それらの説明を省略ま
たは簡略化する。このことは後述する他の実施形態でも
同様である。
【0035】本実施形態では、縦ベルト51の一端側に
は、係止リング53の他、同様な形状の通し環55が設
けられている。また、他端側の同一面には面ファスナ5
4の雄54Aおよび雌54Bが併設して設けられてい
る。従って、この他端側は、図6に示すように、一端側
の通し環55に通された後に折り返され、面ファスナ5
4の雄54Aと雌54Bとが互いに係着されることにな
る。
【0036】すなわち、このような本実施形態において
は、縦ベルト51を障子500に回した後、その他端側
を一端側の通し環に通して折り返し、そのまま対向する
部位を面ファスナ54を介して係着すればよく、障子5
00に容易に取り付けることができる。このため、前述
した6)の効果を同様に得ることができる。
【0037】[第3実施形態]図7には、第3実施形態
に係る保持部材50が示されている。本実施形態では、
縦ベルト51が無端ベルト状に形成されており、障子5
00の上面504上でまとめられた部分が係止部56に
なっている。このため、第1実施形態で説明した係止リ
ング53やワイヤ41(図4)を用いずに、係止部56
を移動滑車40に直に係止できるようになっている。な
お、縦ベルト51を無端ベルト状に形成するのは、一本
の帯体の両端を面ファスナなどを介して係着させてもよ
く、あるいは両端を縫い合わせてもよい。
【0038】また、縦ベルト51には障子500の下面
を支持する樹脂製、木製、あるいは金属製等のアタッチ
メント57が挿通されている。従って、障子500を吊
り上げた際には、障子500の荷重を各アタッチメント
57で受けることになるから、縦ベルト51で直に受け
る場合に比べて縦ベルト51の耐久性を向上できる。そ
して、障子500はアタッチメント57の係合溝57A
に係合されており、障子500をより確実に保持できる
というメリットもある。但し、このようなアタッチメン
ト57は必要に応じて設けられればよく、省略可能であ
る。
【0039】[第4実施形態]図8には、第4実施形態
に係る保持部材50が示されている。本実施形態の保持
部材50は、無端ベルト状の縦ベルト51と、障子50
0の上面504に係合されたコ字形の係合部材58と、
この係合部材58および縦ベルト51を接続する接続ベ
ルト59とを備えている。また、障子500の下側角部
に設けられた各アタッチメント57は、障子500の室
内面501および室外面503を覆う第1、第2鉛直面
部57B,57Cと、障子500の側面505を覆う第
3鉛直面部57Dと、その下面502を支持する水平面
部57Eとを有し、第1、第2鉛直面部57B,57C
には車輪57Fが設けられている。なお、図8では、保
持部材50を障子500の室内面501側から見た姿が
示されているが、室外面503側からでも同じ姿見であ
る。
【0040】このような保持部材50では、縦ベルト5
1、アタッチメント57の第1、第2鉛直面部57B,
57Cおよび水平面部57Eで本発明に係る本体部が形
成され、アタッチメント57の第3鉛直面部57Dで位
置ずれ防止部が形成され、係合部材58で係止部が形成
されている。
【0041】この保持部材50によれば、特に、アタッ
チメント57に車輪57Fが設けられているため、障子
500を所定箇所からトラックに運搬する時や、トラッ
クから下ろして階段用吹き抜け等に運搬する時、あるい
は、二階で受け取った後に所定箇所に運搬する時など、
障子500を容易に移動でき、作業を迅速に行える。
【0042】[第5実施形態]第9には、第5実施形態
に係る保持部材50が示されている。本実施形態の保持
部材50では、障子500の上側角部に車輪のないアタ
ッチメント57が設けられている。そして、この保持部
材50では、縦ベルト51が障子500の四周側面に沿
って掛け渡されて、各アタッチメント57を押さえ込ん
でいる。従って、下側のアタッチメント57の第1、第
2鉛直面部57B,57Cおよび水平面部57Eで本発
明に係る本体部が形成され、アタッチメント57の第3
鉛直面部57Dで位置ずれ防止部が形成され、また、縦
ベルト51における障子500の上面504中央に対応
する部位が係止部56になっている。このような本実施
形態でも、本発明の目的を達成できる上、第4実施形態
と同様に、障子500を容易に移動できる。
【0043】[第6実施形態]図10には、第6実施形
態に係る保持部材50が示されている。本実施形態の保
持部材50では、縦ベルト51は、その長さが障子50
0の上下方向の途中(略半分)までとされ、水平方向に
一週掛け渡された横ベルト52と接続されている。縦ベ
ルト51と横ベルト52とは、縦ベルト51の端部を折
り返すことで形成される環状部分に横ベルト52を通し
たり、面ファスナを用いたりして互いに接続される。そ
して、この横ベルト52の左右両側に係止リング53が
設けられている。このような実施形態でも、第1、第2
実施形態と同様に、縦ベルト51で本体部が形成され、
横ベルト52で位置ずれ防止部が形成されている。
【0044】[第7実施形態]図11には、第7実施形
態に係る保持部材60が示されている。本実施形態で
は、保持部材60が障子500の吊り上げ方向の左右に
配置された一対の袋体61を備えて構成されている。こ
れらの袋体61は、障子500の室内面501(室外面
503)の下側角部を覆う第1鉛直面部61A(第2鉛
直面部61B)と、側面505を覆う第3鉛直面部61
Cと、その下面502を支持する水平面部61Dとを備
え、各第1鉛直面部61A(各第2鉛直面部61B)の
下部側同士が水平な接続ベルト62で接続されている。
また、各第1鉛直面部61A(各第2鉛直面部61B)
の上部側に設けられた係止孔63間にはワイヤ41が渡
され、このワイヤ41が移動滑車に係止されるようにな
っている。なお、接続ベルト62と第1鉛直面部61A
(第2鉛直面部61B)との接続には面ファスナを用い
ることができる。
【0045】この保持部材60では、第1鉛直面部61
A、第2鉛直面部61B、および水平面部61Dで本発
明に係る本体部が形成され、第3鉛直面部61Cで位置
ずれ防止部が形成され、係止孔63で係止部が形成され
ている。
【0046】本実施形態によれば、本体部および位置ず
れ防止部は、第1鉛直面部61A、第2鉛直面部61
B、水平面部61D、および第3鉛直面部からなる袋体
61で構成されているため、帯体を用いる場合に比べ
て、より広い面積で障子500の室内面501、室外面
503を覆うことができ、障子500の保護性を向上で
きる。また、より大きな面積で障子500を支持でき、
安定した状態で吊り上げることができる。
【0047】[第8実施形態]図12には、第8実施形
態として、袋体61の別実施形態が示されている。この
袋体61は、上下寸法が障子500の上下寸法よりも大
きく、障子500が上下方向に丸ごと覆われるようにな
っている。従って、障子500をより広い範囲で覆うこ
とができ、その保護性を一層向上できるという効果があ
る。
【0048】[第9実施形態]図13には、第9実施形
態として、袋体61のさらに別実施形態が示されてい
る。この袋体61は、一つで障子(不図示)全体を丸ご
と覆う大きさに設けられており、保護性および保持性が
格段に優れている。また、万が一ガラス板を有した障子
が内部で破損しても、ガラスの破片等が飛散するのを確
実に防止できる。そして、使用する係止孔63を障子の
大きさに応じて変えれば、吊り上げられた状態において
も、収容されている障子の大きさを外側からでも容易に
判断することが可能である。
【0049】[第10実施形態]図14に示す袋体61
では、一方の第3鉛直面部61Cにファスナ65が設け
られており、上下方向に沿ってファスナ65を開けるこ
とで上部の開口部分を拡大することができ、障子の出し
入れを容易に行えるようになっている。なお、このよう
なファスナ65を両方の第3鉛直面部61Cに設けても
よい。
【0050】[第11実施形態]図15に示す袋体61
では、ファスナ65が第1鉛直面部61Aに設けられて
おり、第10実施形態と同様に、障子の出し入れを容易
にできるようになっている。勿論、ファスナ65を第2
鉛直面部61B側に設けてもよく、両側に設けてもよ
い。また、袋体61の下部側には、第1鉛直面部61
A、第2鉛直面部61B、および水平面部61Dにわた
る切欠開口61Eが設けられ、収容された障子の種類等
を内部を覗かずに容易に確認できるようになっている。
【0051】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではない。例えば、運搬および荷揚げされる建物
開口用部品としては、障子に限定されるものではなく、
例えば障子が嵌め込まれる窓枠なども含まれる。そし
て、窓枠の中には出窓用の窓枠なども含まれる。
【0052】第10、第11実施形態では、袋体の開口
部分を拡大するのに通常のファスナが用いられていた
が、このようなファスナを面ファスナで構成してもよ
い。
【0053】その他、保持部材を構成する帯体や袋体の
形状、構造、材質などは、本発明の目的を達成する範囲
内で任意に変更でき、前述した各実施形態のものに限定
されるものではない。
【0054】また、本発明の運搬方法は、建物開口用部
品を工場から建築現場に運搬する場合に限らず、生産ラ
インから倉庫への運搬等、工場内での作業にも適用でき
る。
【0055】さらに、本発明の運搬方法では、保持部材
を建物開口用部品の運搬時に装着し、保持部材が装着さ
れた複数の建物開口用部品を重ねて運搬するというもの
であるが、本発明の保持部材自身は、建物開口用部品を
保持するものであればよく、建物開口用部品の運搬時に
装着されるものであっても、運搬後に装着されるもので
あってもよい。
【0056】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
建物開口用部品の室内面および室外面の一部が保持部材
の本体部で覆われるため、複数の建物開口用部品を重ね
て輸送する際には、各建物開口用部品間に本体部が介装
される。従って、この本体部が従来のスペーサとして機
能するので、別途スペーサを設けることなく、建物開口
用部品が確実に保護でき、スペーサを設けた際に比べて
出荷作業や現場作業を軽減でき作業性を向上できるとい
う効果がある。
【0057】また、予め保持部材を建物開口用部品に取
り付けておくことで、トラックの荷台に設置する際や、
施工現場で建物開口用部品を荷揚げする際に、別途開口
用部品にロープ掛け等をして吊り上げる必要がなく、保
持部材を利用して吊り上げることができるため、作業性
を向上できる。そして、防止部が設けられていることに
より、建物開口用部品の吊り上げ中に本体部の位置がず
れるのを防止でき、建物開口用部品を安定して支持でき
るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の運搬時の使用状態を示
す斜視図である。
【図2】第1実施形態の構成部材を示す斜視図である。
【図3】前記使用状態の要部を示す拡大図である。
【図4】第1実施形態の荷揚げ時の使用状態を示す斜視
図である。
【図5】第2実施形態を示す斜視図である。
【図6】第2実施形態の使用状態の要部を示す拡大図で
ある。
【図7】第3実施形態を示す全体斜視図である。
【図8】第4実施形態を示す全体斜視図である。
【図9】第5実施形態を示す全体斜視図である。
【図10】第6実施形態を示す全体図である。
【図11】第7実施形態を示す全体図である。
【図12】第8実施形態を示す全体斜視図である。
【図13】第9実施形態を示す全体斜視図である。
【図14】第10実施形態を示す全体斜視図である。
【図15】第11実施形態を示す全体斜視図である。
【符号の説明】
1…荷揚げ装置、50、60…保持部材、51…縦ベル
ト、52…横ベルト、53…係止リング、54…面ファ
スナ、54A…雄、54B…雌、55…通し環、56…
係止部、57…アタッチメント、57B,61A…第1
鉛直面部、57C,61B…第2鉛直面部、57D,6
1C…第3鉛直面部、57E,61D…水平面部 、5
7F…車輪、61…袋体、63…係止孔、65…ファス
ナ、500…障子、501…室内面、502…下面、5
03…室外面、504…上面、505…側面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04G 21/14 E04G 21/14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の開口部分に取り付けられる建物開
    口用部品の保持部材であって、 前記建物開口用部品の室内面から下面を介して室外面ま
    で掛け渡されて建物開口用部品を支持可能に構成され、
    かつ建物開口用部品の室内面および室外面の少なくとも
    一部を覆う本体部と、 この本体部から建物開口用部品の側面側に掛け渡されて
    建物開口用部品に対する本体部の位置ずれを防止する位
    置ずれ防止部と、 荷揚げ用の吊り込み具が係止される係止部と、 を備えている建物開口用部品の保持部材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の建物開口用部品の保持
    部材において、 前記本体部は所定間隔離れて配置可能とされた二本の帯
    体で構成され、 前記位置ずれ防止部は、各本体部の建物開口用部品の室
    内面から開口部用部品の側面を介して室外面まで延長さ
    れた帯体で構成されている建物開口用部品の保持部材。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の建物開口用部品の保持
    部材において、 前記帯体の一端側には、環状の前記係止部と、面ファス
    ナの雄側および雌側のうちの一方側とが設けられ、 前記帯体の他端側には、面ファスナの他方側が設けら
    れ、 前記面ファスナの雄側および雌側は、前記帯体の異なる
    面にそれぞれ取り付けられている建物開口用部品の保持
    部材。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の建物開口用部品の保持
    部材において、 前記帯体の一端側には、環状の係止部と、環状の通し環
    とが設けられ、 前記帯体の他端側の同一面には、面ファスナの雄側およ
    び雌側がこの帯体の長手方向に並んで取り付けられてい
    る建物開口用部品の保持部材
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の建物開口用部品の保持
    部材において、 前記保持部材の本体部および位置ずれ防止部は、前記建
    物開口用部品が収容される袋体で構成されている建物開
    口用部品の保持部材。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の建物開口用部品の保持
    部材において、 前記袋体は、前記建物開口用部品の収容口を拡大可能な
    ファスナを備えている建物開口用部品の保持部材。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の建物開
    口用部品の保持部材において、 前記袋体は、前記建物開口用部品の荷揚げ方向に対して
    左右に二分割されている建物開口用部品の保持部材。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の建物開
    口用部品の保持部材において、 前記本体部の建物開口用部品の荷重を受ける部分にはア
    タッチメントが設けられている建物開口用部品の保持部
    材。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の建物開口用部品の保持
    部材において、 前記アタッチメントには車輪が設けられている建物開口
    用部品の保持部材。
  10. 【請求項10】 建物の開口部分に取り付けられる建物
    開口用部品の運搬方法であって、 請求項1〜9のいずれかに記載した保持部材で予め前記
    建物開口用部品を保持し、 この保持部材で保持された建物開口用部品を重ねて、前
    記保持部材が各建物開口用部品間に介在された状態で前
    記各建物開口用部品を所定の場所に運搬する建物開口用
    部品の運搬方法。
JP11068842A 1999-03-15 1999-03-15 建物開口用部品の保持部材および運搬方法 Pending JP2000264570A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11068842A JP2000264570A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 建物開口用部品の保持部材および運搬方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11068842A JP2000264570A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 建物開口用部品の保持部材および運搬方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000264570A true JP2000264570A (ja) 2000-09-26

Family

ID=13385361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11068842A Pending JP2000264570A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 建物開口用部品の保持部材および運搬方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000264570A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009539722A (ja) * 2006-06-06 2009-11-19 ピルキントン グループ リミテッド 改良された昇降フレーム
JP2016180228A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 ミサワホーム株式会社 サッシ付き外壁パネルの輸送方法およびサッシ付き外壁パネルの輸送時構造
JP2020105740A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 大和ハウス工業株式会社 建具吊具および建具の取り付け方法
JP2021161700A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 大和ハウス工業株式会社 建具吊具および吊り帯
JP2023094451A (ja) * 2021-12-23 2023-07-05 積水ハウス株式会社 窓の取付方法および足場構造
JP7526601B2 (ja) 2020-07-02 2024-08-01 株式会社Lixil 搬送用緩衝材及び引違い窓の搬送構造

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009539722A (ja) * 2006-06-06 2009-11-19 ピルキントン グループ リミテッド 改良された昇降フレーム
JP2016180228A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 ミサワホーム株式会社 サッシ付き外壁パネルの輸送方法およびサッシ付き外壁パネルの輸送時構造
JP2020105740A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 大和ハウス工業株式会社 建具吊具および建具の取り付け方法
JP7278071B2 (ja) 2018-12-26 2023-05-19 大和ハウス工業株式会社 建具吊具および建具の取り付け方法
JP2021161700A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 大和ハウス工業株式会社 建具吊具および吊り帯
JP7466859B2 (ja) 2020-03-31 2024-04-15 大和ハウス工業株式会社 建具吊具および吊り帯
JP7526601B2 (ja) 2020-07-02 2024-08-01 株式会社Lixil 搬送用緩衝材及び引違い窓の搬送構造
JP2023094451A (ja) * 2021-12-23 2023-07-05 積水ハウス株式会社 窓の取付方法および足場構造
JP7388421B2 (ja) 2021-12-23 2023-11-29 積水ハウス株式会社 窓の取付方法および足場構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8112943B2 (en) Convertible hard side shelter
JP2000264570A (ja) 建物開口用部品の保持部材および運搬方法
KR100904186B1 (ko) 작업발판을 갖는 건축공사용 안전펜스
JP4996916B2 (ja) 金網パネルおよび手摺の取付け方法
US4866833A (en) Method of producing an assembly having at least two intercommunicating chambers
JP2007224718A (ja) シャッター装置及びその設置施工方法
JP2008115007A (ja) 自走式門型クレーンのカバー装置
JP2013136931A (ja) 移動式防音装置
JP2004197434A (ja) シャッター装置及びその設置施工方法
JP4125779B1 (ja) エレベーターの昇降かご内の養生構造
JP3197485U (ja) 安全柵用シートカバー
JP4023304B2 (ja) 自動倉庫設備の仕切り装置
JP2576082Y2 (ja) はしご装置
JPH10227134A (ja) 覆工板開口部用防護枠体
JP7256763B2 (ja) 面材施工装置及び面材施工方法
JPH10114334A (ja) 折り畳み式ロールボックスパレット
KR102236750B1 (ko) 호환가능한 구조를 포함하는 1인 창호 작업대
JP2000160959A (ja) 開閉装置の開閉体施工方法及びその施工装置
KR200431265Y1 (ko) 화물차 적재함에 설치되는 유리 적재장치.
JP2002227404A (ja) 型鋼材用足場装置
JP2009029232A (ja) 飛散防止装置
JP2018053647A (ja) 仮設足場
JP2000177791A (ja) 建築資材の輸送方法及び建築資材輸送用テント
JP6691003B2 (ja) 輸送用架台及び輸送用架台へのパネル積み込み方法
JP6427379B2 (ja) 荷吊り用カバー

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20001010