JP2000262130A - コンバインの刈取部 - Google Patents

コンバインの刈取部

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JP2000262130A
JP2000262130A JP11070451A JP7045199A JP2000262130A JP 2000262130 A JP2000262130 A JP 2000262130A JP 11070451 A JP11070451 A JP 11070451A JP 7045199 A JP7045199 A JP 7045199A JP 2000262130 A JP2000262130 A JP 2000262130A
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晴三 稲垣
Koji Moriyama
浩二 森山
Isao Toyoda
功 豊田
Koichi Kajiwara
康一 梶原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引起し駆動軸系に過負荷が掛かった際に、駆
動力の伝達を切断し、駆動べベルギヤの破損を防止し、
駆動系の安全を確保することができるコンバインにおけ
る刈取部を得ることを目的とする。 【解決手段】 複数条の穀稈を引起す穀稈引起し装置
と、該穀稈引起し装置に引起された複数条の穀稈を刈取
る刈刃装置と、該刈刃装置により刈取られた穀稈を脱穀
部側へ搬送する上・下部搬送装置とを装備するコンバイ
ンの刈取り部において、前記穀稈引起し装置の駆動軸に
引起し駆動を「入」「切」させるクラッチを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの刈取
部における、詳しくは穀稈引起し装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複数条の穀稈を引起す穀稈引起し装置を
装備したコンバインの刈取部において、前記穀稈引起し
装置の引起し機構は、上側横フレーム内の上側横伝動軸
にべベルギヤを介して連結された引起し第1駆動軸の下
端に、引起し第2駆動軸がベベルギヤを介して連動連結
され、該引起し第2駆動軸の先端部に駆動用スプロケッ
トが取付けられ、該スプロケットを介してチェンの伝動
力により穀稈を引起す引起しタインが進出・退入するよ
うに構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな引起し機構では、引起しタインの破損によるタイン
ロック、或いは引起しタインの土中突っ込み等により、
駆動系に過負荷が掛かった際に、上記した駆動ベベルギ
ヤが破損するという問題点がある。そこで、本発明は、
以上のような問題点を解決すべくなされたものであり、
引起し駆動系に過負荷が掛かった際に、駆動力の伝達を
切断して、べベルギヤの破損を防止し、駆動系の安全を
確保することができるコンバインの刈取部の穀稈引起し
装置を得ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
目的を達成するために、次のようなコンバインの刈取部
を提供するものである。すなわち、複数条の穀稈を引起
す穀稈引起し装置と、該穀稈引起し装置に引起された複
数条の穀稈を刈取る刈刃装置と、該刈刃装置により刈取
られた穀稈を脱穀部側へ搬送する上・下部搬送装置とを
装備するコンバインの刈取部において、前記穀稈引起し
装置の駆動軸に引起し駆動を「入」「切」させるクラッ
チを設けたことを特徴とするコンバインの刈取部であ
る。また、クラッチは爪クラッチから構成されているこ
とを特徴とするコンバインの刈取部である。さらに、ク
ラッチに圧縮バネを捲装したことを特徴とするコンバイ
ンの刈取部である。そして、引起し駆動軸は両持ち支持
されていることを特徴とするコンバインの刈取部であ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を基に説明する。図1乃至図4に示すAは
本発明に係る六条刈り用コンバインであり、機体フレー
ム(1)の下方に左右一対のクローラ式走行部(2)
(2)を備え、機体フレーム(1)の左側前端部に刈取
部(3)を取付け、該刈取部(3)直後方位置に脱穀部
(4)を設け、前記脱穀部(4)の直後方位置に排藁処
理部(5)を設ける一方、機体フレーム(1)の右側前
部に運転部(6)を設け、該運転部(6)の直後方位置
に穀粒貯留タンク(7)を設けている。(8)は脱穀部
(4)の左側上部に設けたフィードチェン、(9)は穀
粒排出オーガである。
【0006】刈取部(3)は、図1に示すように、機体
フレーム(1)の左側前端部に立設した支柱(10)の
上端に、刈取フレーム(11)を上下回動自在に取付け
ている。前記刈取フレーム(11)は図3に示すよう
に、左右一対の支柱(10)(10)の上端間に、左右
幅方向に延伸する筒状の回動支軸(12)を軸線廻りに
回動自在に横架し、該回動支軸(12)の右側部より、
前下方に向けて筒状の縦フレーム(13)を延伸し、該
縦フレーム(13)の下側に左右幅方向に延伸する筒状
の下側横フレーム(14)の中途部を連通連設し、該下
側横フレーム(14)の左側後部より前方向へ向けて筒
状の立上りフレーム(15)を立上げると共に、下側横
フレーム(14)の右側端部より前上方に向けて支持フ
レーム(図示せず)を立ち上げて、両フレーム(14)
(15)の上端間に上側横フレーム(16)を横架し、
該上側横フレーム(16)の中途部と前記縦フレーム
(13)の後部との間に上方へ凸状に湾曲する上側連結
フレーム(17)を横架する一方、前記下側横フレーム
(14)の左右側部よりそれぞれ前方に向けて左右一対
の下側連結フレーム(18)(18)を延設して形成し
ている。(19)は下部搬送装置支持フレームである。
【0007】また、前記刈取フレーム(11)には、図
3及び図4に示すように、植立する六条の穀稈を分草す
る分草板(20)と、各分草板(20)により分草され
た六条の穀稈を引起す穀稈引起し装置(21)と、該穀
稈引起し装置(21)により引起された六条の穀稈の株
元を掻込む穀稈掻込み装置(22)と、前記穀稈掻込み
装置(22)により掻込まれた穀稈の株元を刈取る刈刃
装置(23)と、前記刈刃装置(23)により刈取られ
た六条の穀稈の下部を脱穀部(4)側へ搬送する下部搬
送装置(24)と、穀稈の上部を脱穀部(4)側へ搬送
する上部搬送装置(25)と、穀稈の穂先部を搬送する
穂先搬送装置(26)と、上・下部搬送装置(24)
(25)から脱穀部(4)のフィードチェン(8)への
穀稈の受渡しの補助をする補助搬送装置(27)とが取
付けられている。
【0008】分草板(20)は図3及び図4に示すよう
に、左右幅方向に一定の条間隔を開けて計7個配置して
いる。また、穀稈引起し装置(21)は同じく図3及び
図4に示すように、左右に隣接する分草板(20)(2
0)間の直後方位置に上下方向に延伸する引起しケース
(30)を計6個立設し、各引起しケース(30)の上
部と前記上側横フレーム(16)との間に計6個の引起
し駆動ケース(29)を立設している。
【0009】前記引起し駆動ケース(29)内には、図
5に示すように、上下方向に延伸する引起し第1駆動軸
(32)を挿通し、該引起し第1駆動軸(32)の上端
を上側横伝動軸(28)にベベルギヤ(32a)(28
a)を介して連動連結すると共に、前記引起し第1駆動
軸(32)の下端に引起し第2駆動軸(35)をベベル
ギヤ(32b)(35a)を介して連動連結し、さらに
引起し第1駆動軸(32)より穂先搬送駆動ケース(3
3)内に向けて下方へ穂先搬送第1駆動軸(34)を延
設し、該穂先搬送第1駆動軸(34)の下端に穂先搬送
第2駆動軸(36)の一端をベベルギヤ(34a)(3
6a)を介して連動連結し、該穂先搬送第2駆動軸(3
6)の他端に右側部穂先搬送機構(37)を連動連設し
ている。
【0010】引起しケース(30)内には、図6に示す
ように、引起し機構(31)を設けており、該引起し機
構(31)は、引起しケース(30)内に設けた支持フ
レーム(31b)の上部に、引起し駆動ケース(29)
より引起し第2駆動軸(35)の先端部を機体前方に延
伸させ、該第2駆動軸(35)に駆動用スプロケット
(31c)を取付け、さらにその先端部に動力伝達の
「入」「切」をする引起し爪クラッチ(38)が嵌挿さ
れている。また、図7に示すように、前記引起し爪クラ
ッチ(38)の先端部にはナット(40)を介してシフ
ター(39)が嵌着され、その嵌着されて形成された空
間部に圧縮バネ(41)が第2駆動軸(35)に捲装さ
れて収納されており、常時は圧縮バネ(41)の付勢力
が作用し、引起し第2駆動軸(35)の動力を正常に穀
稈引起し装置(21)に伝達される。なお、(42)は
引起し駆動ケース(29)先端部を保護するキャップで
ある。一方、支持フレーム(31b)の下部に従動用ス
プロケット(31d)を取付け、両スプロケット(31
c)(31d)間に引起しチェン(31e)を巻回し、
該引起しチェン(31e)に多数の引起しタイン(31
a)を取付け、該引起しタイン(31a)が、従動用ス
プロケット(31d)の廻りを回行して上方へ移動し、
さらに、駆動用スプロケット(31c)の廻りを回行す
る間は引起しケース(30)の一側縁部に形成したタイ
ン進出溝(31f)より進出して穀稈を引起し可能と
し、かつ、下方に移動する間は退入するように構成され
ている。(31g)はテンションローラ、(31h)は
テンションスプリング、(31i)はタイン退入ガイド
体、(31k)はタイン進出ガイド体である。
【0011】このような構成によれば、引起し機構(3
1)に引起し爪クラッチ(38)を介して穀稈引起し装
置(21)に駆動力が伝達されるので、引起し部におい
て、引起しタイン(31a)の破損によるタインロッ
ク、或いは土中突っ込み等により、駆動系に過負荷が掛
かった際に、引起し爪クラッチ(38)が駆動用スプロ
ケット(31c)から切離され、該スプロケット(31
c)を空転させ、ベベルギヤ(32b)(35a)の破
損防止が図れる。また、引起しケース(30)に取付け
られているキャップ(42)を外し、引起し第2駆動軸
(35)の先端部に軸通されたシフター(39)を螺着
しているナット(40)の締付け力を調節することによ
り、作動トルクの調整が自在に設定可能になる。
【0012】また、引起しケース(30)内の引起し機
構(31)を図8に示すように構成してもよい。即ち、
図7に示すものにおいては、駆動用スプロケット(31
c)は引起し第2駆動軸(35)に対して片側からの保
持いわゆる片持ち支持されているので、該駆動軸(3
5)のボールベアリング(45)にガタが生じやすい。
そこで、このような不具合を解消するために、引起しケ
ース(30)内に設けた支持フレーム(31b)の上部
に、引起し駆動ケース(29)より引起し第2駆動軸
(35)の先端部を機体前方に延伸させ、該引起し第2
駆動軸(35)に両側から支持するように駆動用両持ち
スプロケット(31m)が取付けられている。前記両持
ちスプロケット(31m)の軸の先端にはカム(31
p)を備えた鍔部(31n)が設けられ、さらに、カム
(31p)面に噛合う爪クラッチ(38')の軸(31
q)が両持ちスプロケット(31m)の軸内筒にスライ
ド可能に嵌合されている。また、爪クラッチ(38')の
先端には弾性バネ(43)が植込ボルト(44)を介し
て引起し第2駆動軸(35)に植込まれている。
【0013】上記のように、引起し第2駆動軸(35)
を両持ち形状に構成したので、引起し部において、引起
しタイン(31a)破損によるタインロック、或いは土
中突っ込み等により、駆動系に過負荷が掛かった際に、
弾性バネ(43)の付勢力が弱まり、爪クラッチ(3
8')とカム(31p)の係合が解除され、第2駆動軸
(35)の動力伝達が切断され、その際、引起しケース
(30)内のボールベアリング(45)に掛かる荷重が
低減でき、ガタがなくなり、耐久性がアップする。ま
た、爪クラッチ(38')を介して駆動力を引起し第2駆
動軸(35)に伝達するので、駆動系のベベルギヤ(3
2b)(35a)の破損防止に寄与する。そして、上記
の各引起し機構は自脱型コンバインのほぼ全ての機種に
適用が可能であり、引起し駆動機構の過負荷に対する安
全保護に寄与する。
【0014】次に、三条刈り用コンバインBの全体構成
を図面に基づいて説明する。図9は、三条刈り用コンバ
インの全体側面図、図10は、同コンバインの正面図で
ある。機体フレーム(1)の下方に左右一対のクローラ
式走行部(2)(2)を備え、機体フレーム(1)の左
右前端部に刈取部(3)を取付け、該刈取部(3)直後
方位置に脱穀部(4)を設け、前記脱穀部(4)の直後
方位置に排藁処理部(5)を設ける一方、機体フレーム
(1)の右側前部に運転部(6)を設け、該運転部
(6)の直後方位置に穀粒貯留タンク(7)を設けてい
る。(8)は脱穀部(4)の左側上部に設けたフィード
チェンである。
【0015】また、下側連結フレーム(18)の先端に
3個の分草板(20)を取付けて、3条の植立穀稈導入
路を形成し、該分草板(20)後方の各下部支持杆上面
に、それぞれ引起し部支持杆の上端と左右駆動軸ケース
の上端部との間に、多数の引起しタイン(31a)を突
設した引起しチェン(31e)を具備した引起し部を前
低後高に傾斜させて架設して、引起しチェン(31e)
の回動により引起しタイン(31a)で倒伏した穀稈を
掻上げて引起すようにしている。
【0016】以上のような構成を備えた三条刈りのコン
バイン或いは五条刈りコンバインにおいて、倒伏稲、穀
稈が絡まった稲等の刈取作業を行う場合に、引起しケー
ス部に穀稈がブリッジ状になり、停滞して詰まりが発生
するという問題が生じる。そこで、このような問題を解
決するために、図11及び図12に示すように、機体の
進行方向における引起しケース(30)前面に、かつ、
前記ケース(30)の上下方向に平行して回転軸(5
1)を備えた円筒状の2個の分草ローラ(50)(5
0)を定着している。前記分草ローラ(50)の上端は
ブラケット(52)に取付けられ、その下端に突出した
回転軸(51)は従動用スプライン(31d)の駆動軸
に連通連設されたベベルギヤ(53)を介して回転駆動
されるように噛合され、各分草ローラ(50)(50)
は矢印で示すように引起しタイン(31a)に向いて回
転させるように構成されている。
【0017】このように分草ローラ(50)を引起しケ
ース(30)前面に、しかも該ケース(30)の上下方
向に平行して設けたので、引起しケース(30)内に引
っかかりそうになる穀稈を分草ローラ(50)により両
側に分草し、引起しタイン(31a)によってスムース
に搬送部への搬送が可能になり、刈取作業時の引起しケ
ース(30)に穀稈がブリッジ状になり、停滞して詰ま
りが発生するという問題が解決される。
【0018】次に、前記分草ローラの変形例を説明す
る。図13及び図14に示すように、分草ローラ(5
0)の上端部は引起しケース(30)に装備された略V
字状の屈伸リンク(54)に固着され、その下端部はロ
ーラ回転軸(51)とベベルギヤ(53)間に接続され
ジョイント(55)を介して駆動力が伝達されるように
構成されている。なお、各分草ローラ(50)の回転は
前述したように引起しタイン(31a)に向けて回転す
るように構成されている。このように構成されているの
で、屈伸リンク(54)の角度調整に応じて、ジョイン
ト(55)を支点として分草ローラ(50)の引起しケ
ース(30)に対する傾斜角を調整できるので、分草ロ
ーラ(50)の作用位置が任意に変更可能になり、各種
稲の倒伏状態に対応ができ、刈取作業能率が向上する。
【0019】また、分草ローラの他の変形例を説明す
る。上記図11或いは図13に図示した分草ローラ(5
0)にリード機能を備えたスクリュー溝(56)を刻設
させたローラが図15に示すもので、前記スクリュー溝
(56)を備えた分草ローラ(50)が所定方向に回転
することにより、穀稈を上方に引上げる作用を分草作用
と同時に機能させるように構成する。このように分草ロ
ーラ(50)にスクリュー溝(56)を刻設したので、
引起しケース(30)に供給する穀稈の姿勢をきれいに
整列することができ、安定した搬送ができ、さらに、引
起し補助装置としても有効に機能するものである。
【0020】さらに、引起し機構の変形例を説明する。
図6において既に説明したように、引起し機構(31)
は、引起しケース(30)内に設けた支持フレーム(3
1b)の上部に、引起し駆動ケース(29)より引起し
第2駆動軸(35)の先端部を機体前方に延伸させ、該
第2駆動軸(35)に駆動用スプロケット(31c)を
取付け、さらにその先端部に動力伝達の引起し爪クラッ
チ(38)が嵌挿されている。一方、支持フレーム(3
1b)の下部に従動用スプロケット(31d)を取付
け、両スプロケット(31c)(31d)間に引起しチ
ェン(31e)を巻回し、該引起しチェン(31e)に
多数の引起しタイン(31a)を取付け、該引起しタイ
ン(31a)が従動用スプロケット(31d)の廻りを
回行する間は引起しケース(30)の一側部に形成した
タイン進出溝(31f)より進出して穀稈を引起し可能
とし、かつ、下方に移動する間は退入するように構成さ
れている。(31g)はテンションローラ、(31h)
はテンションスプリング、(31i)はタイン退入ガイ
ド体、(31k)はタイン進出ガイド体である。
【0021】このような構成を具備した引起し機構にお
いて、引起しタイン(31a)が作用し始める時、該タ
イン(31a)が地面に突っ込んだ際のトルク変動によ
り駆動ベベルギヤ(35a)(32b)から騒音が発生
する不具合が生じる。そこで、このような不具合を解消
するために、図16に示すように、引起しケース(3
0)の下部に設けられた従動用スプロケット(31d)
の背面側にフライホイール(57)を配備させること
で、作業時のトルク変動により駆動部に生じる騒音を減
少することができ、快適な作業ができる。また、引起し
タイン(31a)の間欠運動が小さくなり、安定した搬
送が可能になる。また、タイン進出ガイド体(31k)
を緩衝ゴム等の弾性体で構成することで、引起しタイン
(31a)の回行に伴う機械的摩耗、騒音等の減少等に
役立つ。
【0022】一般的に、コンバインの刈取部のスプロケ
ット或いはローラ部に積極的に泥や塵の侵入防止策を採
用しているものは少ない。そのため、泥水や塵の侵入に
より、スプロケットやローラ部のベアリングの耐久性が
低下する問題がある。このような、問題を解決するため
に、例えば図17に示すように、引起し第2駆動軸(3
5)に嵌着されている駆動用スプロケット(31c)の
ベアリング(58)と前記駆動軸(35)との間に生じ
た隙間にオイルシール(ダストシール)(59)を装着
することで、泥水や塵の侵入を防止し、その結果、ベア
リング(58)の耐久性が向上する。なお、オイルシー
ルは図に示した駆動用スプロケット(31c)のベアリ
ング(58)に限定されるものではなく、チェンローラ
等にも適用可能であることはいうまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上、実施例から明らかなように、本発
明のコンバインの刈取部において、請求項1のものによ
れば、穀稈引起し装置の駆動軸に引起し駆動を「入」
「切」させるクラッチを設けたので、駆動系に過負荷が
掛かるとクラッチが切断され、スプラインを空転させ、
駆動系のベベルギヤの破損防止が図れる。また、請求項
2のものによれば、クラッチは爪クラッチから構成され
ているので、噛合いが正確であり、駆動力の伝達の接
続、切断が確実に実行される。さらに、請求項3のもの
によれば、クラッチに圧縮バネを捲装したので、該圧縮
バネの付勢力を調節することで、作動トルクの調節が自
在に設定可能である。そして、請求項4のものによれ
ば、駆動軸は両持ち支持されているのでガタがなくな
り、引起しケース内のボールベアリングの耐久性が向上
する。さらには駆動系のベベルギヤの破損防止がより以
上に図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】六条刈り用コンバインの側面図
【図2】同コンバインの平面図
【図3】刈取部の側面図
【図4】同刈取部の平面図
【図5】右側部穂先搬送機構の断面側面図
【図6】引起し機構の正面図
【図7】穂先搬送機構の要部側面図
【図8】穂先搬送機構の変形例要部側面図
【図9】三条刈り用コンバインの側面図
【図10】同コンバインの正面図
【図11】引起しケースにローラを配備した正面図
【図12】同引起しケースにローラを配備した側面図
【図13】引起しケースにローラを配備した変形例正面
【図14】同引起しケースにローラを配備した変形例側
面図
【図15】引起しケースに変形ローラを配備した正面図
【図16】引起しケースにフライホイールを配備した側
面図
【図17】刈取部のスプロケットにオイルシールを装着
した側面図
【符号の説明】
A 六条刈り用コンバイン B 三条刈り用コンバイン 3 刈取部 20 分草板 21 穀稈引起し装置 30 引起しケース 31 引起し機構 31a 引起しタイン 35 引起し第2駆動軸 38 引起し爪クラッチ 38’ 引起し爪クラッチ 50 分草ローラ 54 屈伸リンク 56 スクリューねじ 57 フライホイール 59 オイルシール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 功 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 梶原 康一 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 2B081 AA01 BB05 CC44 DD57

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数条の穀稈を引起す穀稈引起し装置
    と、該穀稈引起し装置に引起された複数条の穀稈を刈取
    る刈刃装置と、該刈刃装置により刈取られた穀稈を脱穀
    部側へ搬送する上・下部搬送装置とを装備するコンバイ
    ンの刈取部において、前記穀稈引起し装置の駆動軸に引
    起し駆動を「入」「切」させるクラッチを設けたことを
    特徴とするコンバインの刈取部。
  2. 【請求項2】 前記クラッチは爪クラッチから構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のコンバインの
    刈取部。
  3. 【請求項3】 前記クラッチに圧縮バネを捲装したこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンバイン
    の刈取部。
  4. 【請求項4】 前記駆動軸は両持ち支持されていること
    を特徴とする請求項1に記載のコンバインの刈取部。
JP07045199A 1999-03-16 1999-03-16 コンバインの刈取部 Expired - Fee Related JP4058188B2 (ja)

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