JP2000257084A - 住宅用ユニット地下室の設置構造および方法 - Google Patents

住宅用ユニット地下室の設置構造および方法

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JP2000257084A
JP2000257084A JP11061663A JP6166399A JP2000257084A JP 2000257084 A JP2000257084 A JP 2000257084A JP 11061663 A JP11061663 A JP 11061663A JP 6166399 A JP6166399 A JP 6166399A JP 2000257084 A JP2000257084 A JP 2000257084A
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unit
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box
steel
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Hiroshi Shimoyama
洋 下山
Mitsumasa Murakami
光政 村上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に設置および施工を行うとができるよう
にする。 【解決手段】 ユニット建物1の下部に対してユニット
地下室13を構成可能な鋼製箱型地下ユニット12の底
面部12fに、掘削穴に設けられた地下室用基礎25a
に対する基礎固定座部12eが設けられ、該基礎固定座
部12eが前記鋼製箱型地下ユニット12の内側から固
定作業可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、住宅用ユニット
地下室の設置構造および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、容積率基準の緩和などにより地下
室付きの住宅を建てるケースが増えつつある。
【0003】従来、住宅の地下室は、現場施工型のコン
クリート地下室が大半を占めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のコンクリート地下室では、長期間にわたって
穴の中で工事を行う必要があり、施工に時間がかかると
いう問題があった。
【0005】また、特開平6−287966号公報の地
下室設置構造では、地下室と地下室下方の基礎との固定
については特に配慮されてなかった。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、容易に設置および施工を行うことのできる住宅
用ユニット地下室の設置構造および方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、ユニット建物の下
部に対してユニット地下室を構成可能な鋼製箱型地下ユ
ニットの底面部に、掘削穴に設けられた地下室用基礎に
対する基礎固定座部が設けられ、該基礎固定座部が前記
鋼製箱型地下ユニットの内側から固定作業可能に構成さ
れたことを特徴としている。
【0008】このように構成された請求項1にかかる発
明によれば、前記鋼製箱型地下ユニットの内側から地下
室用基礎への固定作業を行うことができ、以て、掘削穴
の余掘りの幅を狭くすることができる。
【0009】請求項2に記載された発明では、前記基礎
固定座部が、鋼製箱型地下ユニットの底面部に形成され
たボルト挿通孔であり、該ボルト挿通孔に地下室用基礎
から突設された固定ボルトを挿通させて鋼製箱型地下ユ
ニットの内部からナット部材を螺着することにより地下
室用基礎に固定させ得るようにしたことを特徴としてい
る。
【0010】このように構成された請求項2にかかる発
明によれば、ボルト締結構造としたので、簡単に鋼製箱
型地下ユニットを地下室用基礎に固定することができ
る。
【0011】請求項3に記載された発明では、ユニット
建物の下部に対してユニット地下室を構成可能な鋼製箱
型地下ユニットを、掘削穴に設けられた地下室用基礎の
上に設置し、鋼製箱型地下ユニットの内側から前記鋼製
箱型地下ユニットの底面部に設けられた基礎固定座部と
地下室用基礎との間の固定作業を行って鋼製箱型地下ユ
ニットを地下室用基礎に固定する住宅用ユニット地下室
の設置方法としたことを特徴としている。
【0012】このように構成された請求項3にかかる発
明によれば、請求項1と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0013】請求項4に記載された発明では、ユニット
建物の下部に対してユニット地下室を構成可能な複数の
鋼製箱型地下ユニットのユニット間連結用の開口部に、
相互連結部が形成され、該相互連結部が内側から連結作
業可能に構成された住宅用ユニット地下室の設置構造と
したことを特徴としている。
【0014】このように構成された請求項4にかかる発
明によれば、前記鋼製箱型地下ユニットの内側から連結
作業を行うことができる。これにより、安全性を向上す
ることができる。また、狭小地への設置が可能となる。
【0015】請求項5に記載された発明では、前記相互
連結部が、鋼製箱型地下ユニットのユニット間連結用の
開口部の周縁に沿って配設されたCチャネル型鋼材の背
面部に形成されたボルト挿通孔であり、該背面部どうし
を面接触させた状態で対応するボルト挿通孔間にボルト
部材を挿通してナット部材を螺着することにより連結さ
せ得るようにしたことを特徴としている。
【0016】このように構成された請求項5にかかる発
明によれば、ボルト締結構造としたので、簡単に鋼製箱
型地下ユニットどうしを相互連結することができる。
【0017】請求項6に記載された発明では、ユニット
建物の下部に対してユニット地下室を構成可能な複数の
鋼製箱型地下ユニットを、ユニット間連結用の開口部を
当接させた状態で配置し、鋼製箱型地下ユニットの内側
から前記ユニット間連結用の開口部に設けられた相互連
結部の連結作業を行って鋼製箱型地下ユニット間を連結
する住宅用ユニット地下室の設置方法としたことを特徴
としている。
【0018】このように構成された請求項6にかかる発
明によれば、請求項4と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0020】図1〜図17は、この発明の実施の形態1
を示すものである。
【0021】まず、構成を説明すると、ユニット建物1
は、妻方向長さを桁方向長さに比して長く設定される複
数の箱型建物ユニット10…によって主に構成されてい
る。これらの箱型建物ユニット10…は、所定のモジュ
ール寸法に規格化されたものとして工場で生産され、こ
れらの建物ユニット10…を建築現場へ搬送して組み合
わせボルトで締結することにより、ユニット建物1の上
部構造体11(上屋)を短期間で構築し得るようになっ
ている。
【0022】この建物ユニット10は、図1に示すよう
に、金属製の一対の天井梁10a,10a及び一対の妻
梁10b,10bで構成された略矩形形状の天井枠10
cと、金属製の一対の床梁10d,10d及び一対の妻
梁10e,10eで構成された略矩形形状の床枠10f
とを、ジョイントピース10g…を介して、各々四本の
中空の柱材10h…の上,下端部に接合してなる略箱型
形状のラーメン構造体の周囲に、内,外壁面部材10i
を貼設したものである。
【0023】また、この上部構造体11(上屋)の下方
には、上部構造体11を構成する前記箱型建物ユニット
10と略同一モジュール寸法の箱型鋼製地下ユニットと
しての端部用の箱型鋼製地下ユニット12が一対埋設さ
れることにより、地下構造体13(ユニット地下室)が
形成されている。
【0024】この端部用の箱型鋼製地下ユニット12
は、図2に示すように、上面部12bと、底面部12f
と、対向する一対の妻側側面12cと、一方の桁側側面
12dと、桁側側面12dに対向するユニット間連結用
の開口部12aとを備えており、開口部12aどうしを
当接させた状態で連結されている。上面部12b、底面
部12f、妻側側面12c、桁側側面12dなどの壁面
部分は、それぞれ鋼板製外板部材14と、この鋼板製外
板部材14に対し所定の間隙を有して平行に配置される
内壁部材15と、これらの鋼板製外板部材14及び内壁
部材15との間の空間に介在される複数のH字型鋼材1
6…、及びユニット間連結用の開口部12aの周縁に設
けられるCチャネル型鋼材17と、上記空間に充填され
た遮音材18等とから主に構成されている。
【0025】このうち、上面部12b(天井)、底面部
12f(床)、妻側側面12c(両側壁)、桁側側面1
2dを構成する鋼板製外板部材14は、当接辺どうしを
溶接することにより水密性を有する箱体とされ、十分な
止水性能を得られるようにされている。また、鋼板製外
板部材14の外面には、超厚膜型半永久防錆防食システ
ム塗装などの表面処理が施されている。
【0026】更に、底面部12fの鋼板製外板部材14
には、図10に示すように、内側から地下室用基礎25
aに対する固定作業が可能な基礎固定座部として、ボル
ト挿通孔12eが直接的に設けられている。
【0027】H字型鋼材16およびCチャネル型鋼材1
7は、各々、上面部12b(天井)、底面部12f
(床)、妻側側面12c(両側壁)に対して周回状に配
設され、側面視ロ字状を呈するように溶接などで接続さ
れることによりロ字状鉄骨フレームを構成している。こ
のロ字状鉄骨フレームと鋼板製外板部材14との間は溶
接などにより固定されている。
【0028】特に、ユニット間連結用の開口部12aの
周縁に設けられるCチャネル型鋼材17によるロ字状鉄
骨フレーム48(連結フランジ)の背面部17bには、
図16、図17に示すように、内側から連結作業が可能
な相互連結部として、ボルト挿通孔17aが設けられて
いる。
【0029】前記内壁部材15は、工場で予め取付ける
ようにしても、現場で取付けるよううにしても良い。な
お、内壁部材15を工場で予め取付ける場合には、地下
室用基礎25aに対する固定作業や、箱型鋼製地下ユニ
ット12相互の連結作業が行えるよう、部分的に取外し
可能としておく。
【0030】また、前記端部用の箱型鋼製地下ユニット
12の上面部12bの四隅のコーナ部には、前記箱型建
物ユニットを連結する四本の固定ボルト19…が溶接な
どにより立設されている。
【0031】この端部用の箱型鋼製地下ユニット12の
コーナ部近傍の妻側側面12cには、前記鋼板製外板部
材14に溶接される補助柱部材20,20が設けられて
いる。この補助柱部材20は、前記端部用の箱型鋼製地
下ユニット12の高さと略同じ高さ方向長さを有する長
尺形状を呈して、下端部を地下室用基礎25aに固定さ
れると共に、上端部20aに立設された固定ボルト20
bを前記箱型建物ユニット10の下縁部に連結し得るよ
うに構成されている。
【0032】更に、この端部用の箱型鋼製地下ユニット
12のコーナ部近傍の桁側側面12dには、前記鋼板製
外板部材14にボルト部材27及びナット部材28(図
10参照)によって着脱自在となる補助柱部材21,2
1が設けられている。この補助柱部材21は、前記端部
用の箱型鋼製地下ユニット12の高さと略同じ高さ方向
長さを有する長尺形状を呈して、下端部を地下室用基礎
25aに固定されると共に、上端部21aに立設された
固定ボルト21bを前記箱型建物ユニット10の下縁部
に連結し得るように構成されている。
【0033】また、一方の端部用の箱型鋼製地下ユニッ
ト12は、上面部12bの所定位置に階段23の上部開
口24が形成されている。
【0034】図1中、符号25は掘削穴の底面部、26
は地下室用基礎25aから突設されたアンカーの固定ボ
ルトである。
【0035】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0036】図2中に示すように、建設現場において、
地盤調査、及び整地が行われた後、土留め、根切り、山
留めが行われる。掘削幅は、桁端面より400mm、妻
端面より200mmである。
【0037】掘削された掘削穴の底面部25には、砕石
が敷き詰められて、充分転圧作業が行われ、捨てコンク
リートが打たれる。捨てコンクリートは、厚さ50mm
以上とし、Fc135kg/平方cm以上としている。
【0038】この上に、配筋及びアンカーセットが行わ
れて、固定ボルト26…の突設位置が決定される。そし
て、厚さ300〜500mm、Fc180kg/平方c
m以上となるように生コンクリートが打たれた後、空練
りモルタルが、厚さ25mmでレベル調整を行いながら
敷き込まれ、地下室用基礎25aが形成される。
【0039】次に、前記端部用の箱型鋼製地下ユニット
12,12が、上面視で、前記上部構造体11の箱型建
物ユニット10,10の投影面積内に入るように載置さ
れる。
【0040】前記内壁部材15は、工場で予め取付ける
ようにしても、現場で取付けるよううにしても良い。な
お、内壁部材15を工場で予め取付ける場合には、地下
室用基礎25aに対する固定作業や、箱型鋼製地下ユニ
ット12相互の連結作業が行えるよう、部分的に取外し
可能としておく。
【0041】すなわち、前記予め工場内で溶接により箱
型鋼製地下ユニット12の妻側側面12cに固着された
補助柱部材20,20に加えて、更に、箱型鋼製地下ユ
ニット12の桁側側面12dに前記補助柱部材21,2
1を図10に示すように、複数のボルト部材27及びナ
ット部材28で固定する。そして、前記底面部25の地
下室用基礎25aから立設される固定ボルト26…を、
図9及び図10に示すように、前記箱型鋼製地下ユニッ
ト12の底面部12fに設けられた基礎固定座部として
のボルト挿通孔12e…及び、補助柱部材21のボルト
挿通孔21cに挿通させて、ナット部材29…によって
固定させる。このように、箱型鋼製地下ユニット12の
内側から地下室用基礎25aに対する固定作業を簡単に
行わせることができる。尚、必要な場合には、前記内壁
部材15を部分的に取外して作業を行い、作業終了後に
元に戻しておくようにする。
【0042】また、図16、図17に示すように、前記
箱型鋼製地下ユニット12の開口部12aどうしを水膨
張性防水シール材などのシール材52を介して当接さ
せ、開口部12aの周縁に設けられるCチャネル型鋼材
17によるロ字状鉄骨フレーム48(連結フランジ)の
シール材52を介して相互に面接触される背面部17b
に設けられた相互連結部としてのボルト挿通孔17a間
をボルト部材50およびナット部材51を用いて連結す
る。このように、箱型鋼製地下ユニット12の内側から
連結作業を簡単に行わせることができる。尚、必要な場
合には、前記内壁部材15を部分的に取外して作業を行
い、作業終了後に元に戻しておくようにする。
【0043】この際、箱型鋼製地下ユニット12の上部
を地上の基礎36,37と同じ高さ分だけ地面から突出
させるようにすることにより、箱型鋼製地下ユニット1
2の上部を地上の基礎36,37として使用することが
可能となる。そして、掘削穴の余掘部分をラップルコン
クリートで埋め戻す。
【0044】次に、図1に示すように、前記上部構造体
11の一階部分の前記箱型建物ユニット10…が、前記
地下室を構成する前記端部用の箱型鋼製地下ユニット1
2の上面部12bの周囲に載置される。この際、箱型建
物ユニット10の床枠10fの周囲を構成する床梁10
d及び妻梁10eが、箱型鋼製地下ユニット12の上面
部12bの周縁部分と上面視で一致するように載置され
る。
【0045】そして、図3に示す図1のA−A方向矢視
図、および、図4に示す図3のC−C方向矢視図のよう
に、箱型鋼製地下ユニット12の上面部12bのコーナ
部から立設された固定ボルト19に前記妻梁10eのボ
ルト挿通孔を挿通させ、更に必要に応じ、レベル調整用
亜鉛メッキ鋼板31などのスペーサを介在させて、ナッ
ト部材30によって締結している。このため、図4に示
すように、妻側側面12cのCチャネル鋼材17は、前
記妻梁10fと上面視方向で一致している。また、図5
に示す図3のD−D方向矢視図のように、妻側側面12
cのCチャネル鋼材17は、前記桁梁10dと上面視方
向で一致している。
【0046】そして、図7に示す図1のE−E方向矢視
図では、前記桁側側面12dに連結された前記補助柱部
材21の固定ボルト21bが、桁側側面12dから側方
へ突出した位置で、この端部用箱型地下ユニット22の
上部に配設される前記箱型建物ユニット10の桁方向に
隣接して配設される他の箱型建物ユニット10を連結し
て、下方から支持する。すなわち、図8に示す図7のF
−F方向矢視図のようにこの隣接配置される箱型建物ユ
ニット10の妻梁10eは、前記補助柱部材21内の強
度部材であるCチャネル鋼材17と上面視方向で一致し
ている。
【0047】また、図11に示す図1のI−I方向断面
図では、前記端部用の箱型鋼製地下ユニット12の桁側
側面12dに位置するCチャネル鋼材17も、前記桁梁
10dと上面視方向で一致され、固定具32及びボルト
部材33で固定されている。
【0048】そして、図12に示す図1のJ−J方向矢
視図では、予め溶接で、鋼板製外板材14に固定された
補助柱部材20の固定ボルト20bが、妻側側面12d
から側方へ突出した位置で、この端部用の箱型鋼製地下
ユニット12の上部に配設される前記箱型建物ユニット
10の妻方向に隣接して配設される他の箱型建物ユニッ
ト10を連結して、下方から支持する。すなわち、図1
3に示す図12のK−K方向矢視図のようにこの隣接配
置される箱型建物ユニット10の床梁10dは、前記補
助柱部材21内の強度部材であるCチャネル鋼材17と
上面視方向で一致している。
【0049】また、図14に示す図1のL−L方向矢視
図のように、隣接配置される箱型建物ユニット10の妻
梁10eは、前記鋼板製外板材14に固定された支持部
材34の上面部34aに載置されると共に、この支持部
材34と上面視方向で一致され、固定具32及びボルト
部材33で固定されている。
【0050】更に、図15に示す図1のM−M矢視図で
は、前記端部用の箱型鋼製地下ユニット12の各Cチャ
ネル型鋼材17,17に、上部に載置される箱型建物ユ
ニット10のコーナ部の各床梁及び妻梁が、上面視方向
で一致するように載置されている。また、各補助柱部材
20又は21,21の上部には、各々四方から突き合わ
される箱型建物ユニット10,10が載置されて支持さ
れる。
【0051】このように、前記上部構造体11の下方に
は、上部構造体11を構成する箱型建物ユニット10と
略同一モジュール寸法の端部用の箱型鋼製地下ユニット
12が埋設されることにより、地下室35が形成され
る。
【0052】この実施の形態1によれば、ユニット建物
1の下部に対してユニット地下室13を構成可能な鋼製
箱型地下ユニット12を、掘削穴に設けられた地下室用
基礎25aの上に設置し、鋼製箱型地下ユニット12の
内側から前記鋼製箱型地下ユニット12の底面部12f
に設けられた基礎固定座部12eの固定作業を行って鋼
製箱型地下ユニット12を地下室用基礎25aに固定す
ることにより、鋼製箱型地下ユニット12の内側からの
固定作業が可能となるため、掘削穴の余掘りの幅を狭く
することができる。
【0053】この際、ボルト締結構造としたので、簡単
に鋼製箱型地下ユニット12と地下室用基礎25aとを
固定することができる。
【0054】また、ユニット建物1の下部に対してユニ
ット地下室13を構成可能な複数の鋼製箱型地下ユニッ
ト12を、ユニット間連結用の開口部12aを当接させ
た状態で配置し、鋼製箱型地下ユニット12の内側から
前記ユニット間連結用の開口部12aに設けられた相互
連結部17aの連結作業を行って鋼製箱型地下ユニット
12間を連結することにより、鋼製箱型地下ユニット1
2の内側からの連結作業が可能となるため、安全性を向
上することができる。また、狭小地への設置が可能とな
る。
【0055】この際、ボルト締結構造としたので、簡単
に鋼製箱型地下ユニット12どうしを相互連結すること
ができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、鋼製箱型地下ユニット内側から地下室用基
礎への固定作業を行うことができ、以て、掘削穴の余掘
りの幅を狭くすることができる。
【0057】請求項3の発明によれば、請求項1と同様
の作用効果を得ることができる。
【0058】請求項4の発明によれば、鋼製箱型地下ユ
ニットの内側から連結作業を行うことができる。これに
より、安全性を向上することができる。また、狭小地へ
の設置が可能となる。
【0059】請求項6の発明によれば、請求項4と同様
の作用効果を得ることができる、という実用上有益な効
果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の全体の構成を説明する
分解斜視図である。
【図2】図1の地下構造体の一部断面斜視図である。
【図3】図1中A−A線に沿った位置での矢視図であ
る。
【図4】図3中C−C線に沿った位置での断面図であ
る。
【図5】図3中D−D線に沿った位置での断面図であ
る。
【図6】図1中B−B線に沿った位置での断面図であ
る。
【図7】図1中E−E線に沿った位置での断面図であ
る。
【図8】図7中F−F線に沿った位置での断面である。
【図9】図1中G−G線に沿った位置での断面図であ
る。
【図10】図1中H−H線に沿った位置での断面図であ
る。
【図11】図1中I−I線に沿った位置での断面図であ
る。
【図12】図1中J−J線矢視図である。
【図13】図12中K−K線に沿った位置での断面図で
ある。
【図14】図1中L−L線に沿った位置での断面図であ
る。
【図15】図1中M−M線に沿った位置での断面図であ
る。
【図16】図1中N−N線に沿った位置での断面図であ
る。
【図17】図16中O−O線に沿った位置での断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ユニット建物 12 鋼製箱型地下ユニット 12a 開口部 12e 基礎固定座部(ボルト挿通孔) 12f 底面部 13 ユニット地下室 17 Cチャネル型鋼材 17a 相互連結部(ボルト挿通孔) 17b 背面部 25 掘削穴(掘削穴の底面部) 25a 地下室用基礎 26 固定ボルト 29 ナット部材 48 ロ字状鉄骨フレーム 50 ボルト部材 51 ナット部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 光政 大阪府大阪市西成区南津守5丁目4番21号 大進工業株式会社内 Fターム(参考) 2D047 AA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユニット建物の下部に対してユニット地下
    室を構成可能な鋼製箱型地下ユニットの底面部に、掘削
    穴に設けられた地下室用基礎に対する基礎固定座部が設
    けられ、該基礎固定座部が前記鋼製箱型地下ユニットの
    内側から固定作業可能に構成されたことを特徴とする住
    宅用ユニット地下室の設置構造。
  2. 【請求項2】前記基礎固定座部が、鋼製箱型地下ユニッ
    トの底面部に形成されたボルト挿通孔であり、該ボルト
    挿通孔に地下室用基礎から突設された固定ボルトを挿通
    させて鋼製箱型地下ユニットの内部からナット部材を螺
    着することにより地下室用基礎に固定させ得るようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の住宅用ユニット地下
    室の設置構造。
  3. 【請求項3】ユニット建物の下部に対してユニット地下
    室を構成可能な鋼製箱型地下ユニットを、掘削穴に設け
    られた地下室用基礎の上に設置し、鋼製箱型地下ユニッ
    トの内側から前記鋼製箱型地下ユニットの底面部に設け
    られた基礎固定座部と地下室用基礎との間の固定作業を
    行って鋼製箱型地下ユニットを地下室用基礎に固定する
    ことを特徴とする住宅用ユニット地下室の設置方法。
  4. 【請求項4】ユニット建物の下部に対してユニット地下
    室を構成可能な複数の鋼製箱型地下ユニットのユニット
    間連結用の開口部に、相互連結部が形成され、該相互連
    結部が内側から連結作業可能に構成されたことを特徴と
    する住宅用ユニット地下室の設置構造。
  5. 【請求項5】前記相互連結部が、鋼製箱型地下ユニット
    のユニット間連結用の開口部の周縁に沿って配設された
    Cチャネル型鋼材の背面部に形成されたボルト挿通孔で
    あり、該背面部どうしを面接触させた状態で対応するボ
    ルト挿通孔間にボルト部材を挿通してナット部材を螺着
    することにより連結させ得るようにしたことを特徴とす
    る請求項4記載の住宅用ユニット地下室の設置構造。
  6. 【請求項6】ユニット建物の下部に対してユニット地下
    室を構成可能な複数の鋼製箱型地下ユニットを、ユニッ
    ト間連結用の開口部を当接させた状態で配置し、鋼製箱
    型地下ユニットの内側から前記ユニット間連結用の開口
    部に設けられた相互連結部の連結作業を行って鋼製箱型
    地下ユニット間を連結することを特徴とする住宅用ユニ
    ット地下室の設置方法。
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