JP2000255468A - 施錠手段を具えた自転車縦置駐車装置及び施錠システム - Google Patents

施錠手段を具えた自転車縦置駐車装置及び施錠システム

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JP2000255468A
JP2000255468A JP11062756A JP6275699A JP2000255468A JP 2000255468 A JP2000255468 A JP 2000255468A JP 11062756 A JP11062756 A JP 11062756A JP 6275699 A JP6275699 A JP 6275699A JP 2000255468 A JP2000255468 A JP 2000255468A
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bicycle
locking
parking device
locking means
vertical
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JP11062756A
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Norio Namiki
則夫 並木
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Yokohama Tokusyu Senpaku Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Tokusyu Senpaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 盗難の危険がない自転車縦置駐車装置、及び
この駐車装置の施錠システムを提供する。 【構成】 自転車を略垂直方向へ牽引する牽引手段を具
えた自転車縦置駐車装置に於いて、牽引手段に係る可動
部分とこれに対応する固定部分との間に施錠手段を設け
た。またこの施錠手段から離れた位置にこの施錠手段の
制御手段を設けて、自転車縦置駐車装置の施錠システム
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車を縦の姿勢
で駐車させる、施錠手段を具えた自転車縦置駐車装置、
及びこの駐車装置の施錠システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より自転車の駐車収納設備として
は、上下2段式の構造物を利用して駐車スペースを確保
するものが提案されている。例えば、下部駐車スペース
を有し、上段が支柱に一端部が取り付けられた上部駐車
収納部材と、当該部材に対して回動及び摺動自在に枢支
された可動軌条部材と、から成る上部駐車テーブルによ
り構成され、上部駐車収納部材より可動軌条部材を引き
出しつつ下方へ回動傾斜させて所定の角度に傾斜保持さ
せ、スロープ状の可動軌条部材上に自転車の前輪を持ち
上げて載せ置き、更に自転車の後輪を可動軌条部材上に
押し上げた後、可動軌条部材の端部を持ってこれを水平
状態に起こし、上部駐車収納部材内に挿入することによ
って、上部駐車テーブル上に自転車を駐車させる駐車装
置が実用化されている。
【0003】しかし、前述した立体駐車装置では下部駐
車スペースへの自転車の駐車は容易であるが、上部駐車
テーブル上への自転車の駐車は、可動軌条部材が自転車
の押し上げスロープを兼ねており、自転車を押し上げつ
つ可動軌条部材を水平状態まで持って行かねば成らな
い。この操作を行うには大きな力を持続的に加えなけれ
ば成らず、特に女性や子供には大変な作業であり、この
ような自転車の持ち上げと押し上げの作業が円滑に行わ
れないと自転車の姿勢が不安定に成るきらいがあると云
う問題があった。このことはまた自転車を下ろす時にも
当てはまるのである。こうした問題は、自転車が載った
可動軌条部材が如何に重いかを示すものに他ならない。
また上述したような駐車装置は、それ自体の設置に広い
面積を占有し、結果的にコスト高に成るという問題があ
った。
【0004】このため、滑車により支承された線材の一
端部に線材の牽引手段を、また他端部に自転車への掛止
部材を取り付け、自転車を縦に吊るして駐車させ得るよ
うに構成すれば、牽引手段の力を借りるので、小さな力
でも容易に駐車させることが出来、また極狭い場所でも
駐車収納することが出来る、と思考されるのである。ま
たコスト的にも安く設置することが出来る。尚、自転車
を縦に吊り下げるという場合には、例えば自転車を前輪
から吊した際に後輪が地面から完全に離れるように駐車
させる装置と、後輪が地面に接触したまま立て掛けるよ
うに駐車させる装置とが実現可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】確かにこのような構成
によって駐車容易性等が確保されるものの、相変わらず
次のような問題を残している。即ち、自転車の盗難防止
には自転車の前輪部分等に取り付けた錠に頼るしかな
い。上述の駐車装置では、縦に吊るされた自転車を下方
へ引くと牽引手段は自転車を降下させてしまう。これは
実に自転車の持ち主以外の者でも行ない得るのである。
結局自転車の盗難防止には自転車の前輪部分等に取り付
けた錠に頼るしかないのが現状である。しかしながらこ
の自転車備え付けの錠が案外簡単に壊されてしまうもの
であることは周知の通りであり、自転車の盗難防止と云
う観点からは全く無防備の状態であると考えてよい。
【0006】自転車備え付けの錠だけに頼るのではな
く、自転車縦置駐車装置そのものに、自転車の持ち主以
外の者の操作により自転車が取り出されて終うことを防
止する機構が必要である。または自転車が引き下ろされ
てしまうこと自体を防止する機構が必要である。また場
合によっては、この駐車場の管理室から施錠解錠の遠隔
操作が行なえるようにすることも管理上必要であろう。
【0007】本発明はこのような問題を解決して、自転
車を縦の姿勢で駐車させる施錠手段を具えた自転車縦置
駐車装置、及びこの駐車装置の施錠システムを提供し、
盗難防止を可能にすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1の施錠
手段を具えた自転車縦置駐車装置は、自転車を略垂直方
向へ牽引する牽引手段を具えた自転車縦置駐車装置に於
いて、牽引手段に係る可動部分とこれに対応する固定部
分との間に施錠手段を設けたことを特徴とする。
【0009】本発明は、自転車を縦置姿勢にして駐車さ
せる装置であるから、牽引手段は例えば支柱等の固定部
材の実質的に高い位置に取り付けられ、牽引手段には自
転車の吊り上げたり降ろしたりするのに必要な可動部分
が具えられている。この可動部分と前記支柱等の固定部
分との間に施錠手段が設けられているため、施錠手段は
可動部分を固定部分に固定し施錠してしまうことが出来
る。この位置を自転車を略垂直姿勢に吊り上げた状態に
相当する位置に設定すれば、そこで施錠してしまうこと
により、自転車を引き下ろすことが出来なく成る。尚、
前記施錠手段に付いては、従来の各種手段を任意に採用
することが出来る。
【0010】次に請求項2の発明は、請求項1に於い
て、前記牽引手段が、支柱に支持された滑車によって支
承された線材の一側に線材の重錘を、また線材の他側に
自転車への掛止手段を取り付けたものとした。
【0011】滑車を支点としてその両側に垂下した線材
の一側が掛止手段に、他側が重錘に接続されている。掛
止手段と自転車との総重量が、重錘よりも幾分軽くなる
ように重錘の重さを設定しておけば、重錘によって掛止
手段と自転車とを上方に牽引することが出来る。この場
合、牽引手段に係る可動部分には、滑車、線材、掛止手
段、重錘が相当することに成る。
【0012】次に請求項3の発明は、請求項1に於い
て、前記牽引手段が巻バネと該巻バネの一側に取り付け
た自転車への掛止手段とから成るものとした。
【0013】当該巻バネの牽引力を掛止手段と自転車と
の総重量よりも幾分大きく設定しておけば、巻バネによ
り掛止手段と自転車とを上方に牽引することが出来る。
この場合、牽引手段に係る可動部分には、巻バネの機構
内部材、巻バネと掛止手段とを繋ぐ部材、掛止手段が相
当することに成る。
【0014】次に請求項4の発明は、請求項2に於い
て、前記施錠手段が、支柱と重錘との間に設けられて成
るものとした。
【0015】上述したように牽引手段に係る可動部分に
は、滑車、線材、掛止手段、重錘が相当するが、ここで
は特に重錘を支柱に固定すべく施錠手段を設けている。
支柱に沿って上下動する重錘を支柱に固定してしまえ
ば、自転車を引き下ろすことが出来なく成る。
【0016】次に請求項5の発明は、請求項2に於い
て、前記施錠手段が、支柱と滑車との間に設けられて成
るものとした。
【0017】掛止手段や重錘の上下動に伴なって滑車が
回転することに成るが、この滑車を支柱に固定してしま
えば掛止手段を固定したことに成り、自転車を引き下ろ
すことが出来なく成る。
【0018】次に請求項6の発明は、請求項2または請
求項3に於いて、前記掛止手段が、支柱を上下動し得る
ように取り付けられた台車に設けられており、前記施錠
手段が、支柱と台車との間に設けられて成るものとし
た。
【0019】ここでは台車が支柱に、支柱を上下動し得
るように取り付けられており、この台車に掛止手段が設
けられている点に特徴を有する。請求項2に於いては、
重錘の下降に伴なって台車と共に台車の掛止手段に掛止
された自転車が上昇することに成るが、自転車を縦の姿
勢で駐車させた状態で、施錠手段が台車を支柱に固定し
てしまうようにした。また請求項3に於いては、巻バネ
の力で台車と共に台車の掛止手段に掛止された自転車を
吊り上げるが、自転車を縦の姿勢で駐車させた状態で、
施錠手段が台車を支柱に固定してしまうようにした。後
述する実施形態では、図3で示したものと図7で示した
ものとを取り上げている。
【0020】さて、請求項7の施錠手段を具えた自転車
縦置駐車装置は、自転車を略垂直方向へ牽引する牽引手
段を具えた自転車縦置駐車装置に於いて、牽引手段に係
る可動部分に自転車に対する施錠手段を設けたことを特
徴とする。
【0021】本発明は、牽引手段に係る可動部分と自転
車との間に施錠手段を設けている。このため、牽引手段
に係る可動部分を例えば支柱等の固定部分に対して固定
することが出来ず、自転車を引き下ろすことが可能と成
ってはいるが、そもそも自転車が牽引手段に係る可動部
分に固定されていることにより、本駐車装置から自転車
を出庫させることが出来ないのである。後述する実施形
態では、図10で示したものを取り上げている。
【0022】次に請求項8の発明は、請求項1または請
求項7に於いて、前記施錠手段がソレノイドから成り、
ソレノイドに通電することにより動作させるものとし
た。
【0023】ソレノイドはコイルと作動杆とから成り、
このコイルに通電したり電力供給を停止することにより
作動杆を回転させたりスライドさせたりすることが出来
る点に特徴を有する。このため請求項1に於いては、可
動部分と前記支柱等の固定部分との間を作動杆により掛
止させることによりロックを行なうことが出来、また逆
にアンロックを行なうことが出来る。また請求項7に於
いては、牽引手段に係る可動部分と自転車との間を作動
杆により掛止させることによりロックを行なうことが出
来、逆にアンロックを行なうことが出来る。尚、ソレノ
イド以外に遠隔操作を行ない得るものとして、水圧機
構、油圧機構、モータを利用した施錠機構などがある。
この内モータを利用した施錠機構に付いては、図18で
示した実施形態で説明している。
【0024】さて、請求項9の自転車縦置駐車装置の施
錠システムは、自転車を略垂直方向へ牽引する牽引手段
を具えた自転車縦置駐車装置に於いて、牽引手段に係る
可動部分とこれに対応する固定部分との間に施錠手段を
設けると共に、この施錠手段から離れた位置にこの施錠
手段の制御手段を設けたことを特徴とする。
【0025】牽引手段に係る可動部分はこれに対応する
固定部分に対し、施錠手段によって施錠が為される。こ
の施錠手段から離れた位置に設けたこの施錠手段の制御
手段を操作することによって、実質的に自転車のロック
・アンロックを行なうことが出来る。このロック・アン
ロックは、自転車を駐車させている駐車装置に対して為
される場合と、自転車そのものに対して為される場合と
があり、前者では駐車装置がロックされることにより実
質的に自転車を出庫させないようにしており、請求項9
の本発明は正にこれに相当する。これに対して次の請求
項10の自転車縦置駐車装置の施錠システムは、後者に
相当するものである。尚、自転車そのものに対するロッ
クと装置に対するロックとを同時に行なう構成とするこ
とも可能である。
【0026】当該施錠手段の制御手段を、自転車と人の
通路に沿って設ければ、わざわざ駐車中の駐車装置の間
に入るなどしなくてよいから、操作性が良好なものと成
る。このため施錠手段の制御手段は、この施錠手段から
離れた位置に設けられているのである。尚、自転車の施
錠を、この駐車装置から更に離れた場所から遠隔操作で
行ない得るように構成することも出来る。
【0027】また請求項10の自転車縦置駐車装置の施
錠システムは、自転車を略垂直方向へ牽引する牽引手段
を具えた自転車縦置駐車装置に於て、牽引手段に係る可
動部分に自転車に対する施錠手段を設けると共に、この
施錠手段から離れた位置にこの施錠手段の制御手段を設
けたことを特徴とする。
【0028】上述したように、このロック・アンロック
は自転車そのものに対して為されるものである。当該施
錠手段の制御手段は、上記同様に自転車と人の通路に沿
って設るなどすればよい。
【0029】次に請求項11の発明は、請求項9または
請求項10に於いて、前記施錠手段がソレノイドから成
り、ソレノイドに通電することによって動作させるもの
とした。
【0030】既に請求項8の発明で説明した通りである
が、ソレノイドは離れた場所から操作されるものであ
る。
【0031】次に請求項12の発明は、請求項9または
請求項10に於いて、前記制御手段が、前記自転車縦置
駐車装置に設けられているものとした。
【0032】当該施錠手段の制御手段を、自転車と人の
通路に沿った自転車縦置駐車装置の部位に設ければ、わ
ざわざ自転車が駐車中の駐車装置の間に入るなどしなく
てよいから、操作性が良好なものと成る。従って駐車装
置1台1台に付いてその場でロック・アンロックを行な
うことが出来る。
【0033】次に請求項13の発明は、請求項9または
請求項10に於いて、前記制御手段が、前記自転車縦置
駐車装置を複数台設置した島に付いて設けられているも
のとした。従って、前記制御手段の設置台数を削減する
ことが出来る。
【0034】次に請求項14の発明は、請求項9または
請求項10に於いて、前記自転車縦置駐車装置が、管理
室を具えた駐車場内に設置されており、前記制御手段が
この管理室に設けられているものとした。従って、管理
室から全ての駐車装置の集中管理を行なうことが出来
る。
【0035】次に請求項15の発明は、請求項9または
請求項10に於いて、前記制御手段が、駐車場の出入口
の管理をも行なうものであるものとした。従って駐車場
の出入口と前記駐車装置との2ヵ所で、二輪車両の正当
な持ち主であるか否かのチェックを行なうことが出来、
より高いセキュリティを提供し得る。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明するが、本発明はこれ等の実施形態にのみ
限定されるものではない。
【0037】(第1の実施の形態)図1及び図2は、本
発明の第1の実施の形態を表わす。支柱1の頂部に梁部
材10を取り付け、支柱1の頂上に取り付けた第1の滑
車11と、支柱1に横設された前記梁部材10の先端部
に取り付けた第2の滑車11とに、ワイヤー13が掛け
渡され、ワイヤー13の一端部に重錘15が、他端部に
鈎14が取り付けられている。重錘15は支柱1の背面
部を滑動自在に設けられており、ケーシングの内部に鉛
板の重合体16を具え、支柱1に相対する壁面に孔17
が開口されている。尚、2つの滑車11,11は各々回
転軸12を以て取り付けられている。鈎14により自転
車を吊り上げた状態では重錘15は下降しているが、こ
の時の前記孔17に合う支柱1の部位には孔18が開口
されている。そしてソレノイド2の伸縮杆20が前記2
つの孔17,18を貫通し得るように、ソレノイド2が
支柱1の内部に取り付けられている。
【0038】この実施の形態では、梁部材10の真下ま
で進んで来た自転車の車輪Tに対して鈎14を引っ掛け
た後、重錘15の自重を利用して自転車を吊り上げ、駐
車状態とする。この時点で重錘15はストッパに至って
最下端に在り、前記2つの孔17,18の位置が一致し
ているため、ソレノイド2に通電することによりスライ
ド杆20が2つの孔17,18を貫通し、重錘15が支
柱1に固定され、自転車を引き下ろして出庫することが
事実上不可能と成り、これにより自転車の盗難防止が実
現される。尚、重錘15はストッパに至ったことを感知
するセンサーを設けても良いし、暴力で自転車を引き下
ろそうとすることに対する防犯用の警報装置や監視カメ
ラなどを設けても良い。
【0039】(第2の実施の形態)図3及び図4は、本
発明の第2の実施の形態を表わす。この実施の形態の特
徴は、掛止手段が、支柱を上下動し得るように取り付け
られた台車に設けられており、施錠手段が、支柱と台車
との間に設けられている点にある。即ち、支柱4の頂部
に設けた巻バネ機構(図示せず)から引き出した牽引材
44の下端部に固定した台車42を、チャンネル状の支
柱4内に上下動自在に組み付ける。台車42を一番下ま
で引き下ろした時に接するストッパ49が支柱4の内壁
に設けられており、この状態で後述する開閉体45の一
部が支柱を抜け出せるように、支柱4の両側壁に開口部
40が設けられており、この開口部40の上側にはガイ
ド41が庇状に形成されている。また台車42が上昇し
て上側のストッパ(図示せず)に当たった時に一致する
ように支柱4側に孔43が、台車42側に孔43が開口
されている。
【0040】台車42は板状体であり、その上方両縁近
傍の板上に立設された軸46に前記開閉体45が回動自
在に取り付けられており、その下端には外側に車輪47
が、内側に内方へ突出する鈎48が設けられている。ま
た左右各々の開閉体45は、軸46に取り付けられたバ
ネ(図示せず)により常には外側へ開くように付勢され
ている。
【0041】上述のように構成されているため、台車4
2が引き下ろされて下側のストッパ49に当たった状態
では、開閉体45が外側へ付勢されていることにより、
開閉体45の車輪47が開口部40から外方へ逃れて、
左右の鈎48の間隔が開き、自転車の前輪を受け入れら
れる体勢と成っている(図3)。そこで左右の鈎48の
間に自転車の前輪を進入させ、前輪を台車42に当てて
少しだけ上方へ付勢すると、前記車輪47がガイド41
によって内方へ案内され、開口部40に掛かっていた車
輪47のストッパが外れると共に、左右の開閉体45は
各々内方へ回動し、開閉体45が自転車の前輪を挟み込
む。同時に台車42は巻バネ機構の力により牽引材44
に引き上げられ、自転車は前輪から吊り上げられる。こ
の間左右の車輪47は支柱4の内壁に沿って転動する
が、支柱4の内壁に阻まれて開閉体45は左右に開くこ
とが出来ず、自転車の前輪は開閉体45にしっかりと掛
止された状態のままと成る。そして台車42が上側のス
トッパに至ると、支柱4側の孔43と台車42側の孔4
3とが一致するため、ここでソレノイド2に通電するこ
とによりスライド杆20が2つの孔43,43を貫通
し、台車42が支柱4に固定され(図4)、自転車を引
き下ろして出庫することが事実上不可能と成り、盗難を
防止することが出来る。
【0042】(第3の実施の形態)図5及び図6は、本
発明の第3の実施の形態を表わす。この実施の形態の特
徴は、掛止手段が、支柱3を上下動し得るように取り付
けられた台車35と該台車35の下側より垂下された鈎
36と、該鈎36を挟むようにして台車35の下側より
垂下された前輪Tの支持枠37とから成り、施錠手段
が、支柱3と滑車31との間に設けられている点にあ
る。即ち支柱3の頂部に、軸受に取り付けられた回転軸
30を以て滑車31が回転自在に設けられており、滑車
31にはワイヤー32が掛け渡され、ワイヤー32の一
端部に重錘33が他端部に台車35が取り付けられてい
る。重錘33はその車輪34を以て支柱3の背面部に上
下動自在に設けられている。台車35はその車輪34を
以て支柱3の前面部に上下動自在に設けられている(図
5)。
【0043】また支柱3の頂部には符号21で示された
ロック機構が内蔵されている。このロック機構21は、
支柱3の頂部の軸受に取り付けられた回転軸30を前記
滑車31と共有するギヤ24と、このギヤ24の歯に噛
合するアーム22とから成っている。アーム22の先端
部はギヤ24方向に折れ曲がって爪状を呈し、アーム2
2の他側はバネ23を具えた回動軸にて、図示されてい
ないケーシングの軸受に回動自在に取り付けられてい
る。バネ23はアーム22の先端部を常にはギヤ24方
向に付勢するように設けられている。またアーム22の
背部で回動軸より幾分先端部に寄った部位は、ソレノイ
ド2のスライド杆20に回動自在に接続されている。ソ
レノイド2はコイルを具え、リード線が外部に引き出さ
れており、図示されていない電源及びスイッチに配線さ
れている(図6)。
【0044】さて、ソレノイド4に通電するまでは、バ
ネ23の力によりアーム22の先端部がギヤ24の歯に
噛合していることにより滑車31が回転出来ず、台車3
5も重錘33も共に上下動することを阻まれた状態にあ
る。この自転車縦置駐車装置に自転車を駐車させるに
は、まずソレノイド4に通電し、スライド杆20を引い
てアーム22をバネ23の力に抗して後方へ引き、アー
ム22の先端部分をギヤ24の歯から外すようにする。
次いで台車35を引き下ろし、左右の支持枠37の間に
在る鈎36に前輪Tを掛止させ、台車35を僅かに上方
へ引き上げると、重錘33の作用により自転車は縦の姿
勢で吊り上げられる。ここでソレノイド4への通電を止
めると、再びバネ23の力によりアーム22の先端部が
ギヤ24の歯に噛合し、台車35を引き下ろすことが出
来なく成るのである。
【0045】(第4の実施の形態)図7乃至図9は、本
発明の第4の実施形態を表わす。中空の支柱5を立設
し、該支柱5に支柱5の前面部の縦溝であるガイド53
内に納めるようにして台車6を上下動自在に設ける。該
台車6は2枚の側板60,60を具え、この間が車輪通
路と成っている。また台車6の奥側(支柱5側)の端に
は左右2個ずつの車輪68,68が設けられており、支
柱5内を円滑に上下動自在とされている。また前記台車
6の左右の側板60,60の上縁部分にはハット状部6
1が形成されている。この左右のハット状部261,6
1上には中空のガイド64が車輪通路に沿って取り付け
られ、このガイド64,64に略U字形状に屈曲された
スライド杆65の左右の直線状部分が、屈曲部即ち車輪
Tに押圧される被押圧部を奥側にして挿通されている。
【0046】前記スライド杆65の左右の直線状部分
の、被押圧部の先端から計って車輪Tが納まる位手前側
(支柱から遠ざかる方向)の位置に、車輪の掛止部材で
ある略三角形状の鈎67が回動軸66を以て回動自在に
取り付けられている。尚鈎67と回動軸66との間には
図示していないバネが介在し、常に鈎67を外側へ回動
するように付勢している。また、ハット状部61上の、
鈎67より奥側で回動軸66より外側の位置に、突当板
62が車輪通路に沿って取り付けられている。この構成
により、車輪Tをスライド杆65の被押圧部に当たるま
で進め、更に奥へ押し込むと、スライド杆65が奥へ移
動し、スライド杆65に取り付けた鈎67の一部が前記
台車6の一部である突当板62の手前側の端部に突き当
たることにより、鈎67が内方に回動して車輪Tを捕捉
する。この時内方に回動した鈎67は、前記バネにより
付勢されてはいるものの、鈎67の一部が突当板62に
阻まれて外側へ回動することが出来ない状態にある。
【0047】次に、本実施例の特徴的な構成である、前
記支柱5とは別の副支柱51に付いて説明する。前記支
柱5の右側に、前面部中央に縦に開口されたスリット5
2を有する中空の副支柱51が、前記スリット52が開
口された面を台車6側に向けて設置されている。また副
支柱51の前記スリット52が開口された面の、前記鈎
67が車輪Tを掛止したり解除する位置には図9で表わ
されたガイド板58が取り付けられている。このガイド
板58は横幅が副支柱51の横幅よりも広く、手前側に
突出するように取り付けられており且つL字形状のガイ
ド溝59を有している。このL字形状のガイド溝59の
縦部分は前記副支柱51のスリット52に連続してい
る。一方、前記スライド杆65の右側の直線状部分から
は、前記副支柱51方向に掛止ピン57が、前記突当板
62の右側面部に開口された横長のスリット63を貫通
し副支柱51のスリット52内に入り込むように突設さ
れている。
【0048】また、支柱5の頂部には牽引手段である巻
バネ機構(図示せず)が取り付けられており、この巻バ
ネ機構から引き出した牽引材50の下端部が台車6の後
面側(奥側)の壁面部に固定されている。この巻バネ機
構の牽引力は、台車6回りの重量と自転車の重量との和
かそれよりも幾分大きく設定されている。尚、本実施形
態では牽引材50は2枚重ねのものが用いられ、各々の
牽引材50は巻バネ機構内の別々のドラムに捲回されて
いるものを利用している。このドラム等は通常の構成で
あるから、煩雑と成るのを避けて説明していない。
【0049】更に台車6の後面側(奥側)の壁面部に
は、前記牽引材50の取付位置を囲むようにしてロック
板55が取り付けられており、このロック板55には孔
56が開口されている。台車6を一番下まで引き下ろし
た時に接するストッパが支柱5の内壁に設けられている
(図示せず)。また、台車6が上昇して上側のストッパ
(図示せず)に当たった時に前記ロック板55の孔56
と一致するように、支柱5側に孔54が開口されてい
る。この支柱5の孔54に相当する箇所に、ソレノイド
2が設けられており、ソレノイド2のスライド杆20が
孔54を貫通し得るように構成されている。
【0050】さて、台車6が車輪Tを掛止したり解除す
る位置で、即ち台車6が下まで降りている状態の時に
は、スライド杆65の右側より突出する掛止ピン57は
副支柱51のスリット52の一番下に存って、この位置
は図9で表わされているようにガイド板58のL字形状
のガイド溝59である。そこでスライド杆65を手前に
引くと、掛止ピン57がこの位置に存る時には、ガイド
溝59の横部分を手前側に移動可能であるからスライド
杆65も手前側に移動し、図8で表わされているよう
に、略三角形状の鈎67が突当板62の規制から離れて
左右に開放される。掛止ピン57が手前側に移動可能で
あるもう一つの理由は、突当板62には掛止ピン57が
車輪通路に沿って移動可能なようにスリット63が切欠
されているからである。前記巻バネ機構の牽引力によっ
て、台車6は常に上方へ付勢されているため、掛止ピン
57も上方へ引かれているが、掛止ピン57がガイド板
58のL字形状のガイド溝59の手前側の位置に存る
と、ガイド溝59の上縁部に阻まれて上昇することが出
来ない。
【0051】次いで、自転車を車輪通路に進入させる
と、車輪Tがスライド杆65の被押圧部を奥側へ押し、
車輪Tが鈎部材5,5で捕捉された状態と成るが、同時
に前記掛止ピン57がガイド溝59の上縁を奥へ摺動し
ながら、副支柱51のスリット52の位置に来る。これ
に続いて前記巻バネ機構の牽引力によって台車6が上昇
するが、この際には掛止ピン57がスリット52を利用
して上昇して行くことに成る。この上昇の途中で仮に自
転車を出庫方向、即ち手前方向に引いてスライド杆65
が引かれたとしても、掛止ピン57はスリット52を抜
け出ることが出来ないため、前記鈎67は車輪Tを捕捉
して離すことがない訳である。
【0052】台車6が上昇して上側のストッパ(図示せ
ず)に当たった所で、台車6の上昇が終わるが、この時
支柱5側の孔54と台車6に取り付けられたロック板5
5の孔56とが同じ位置に在るため、ソレノイド2に通
電することによりスライド杆20が2つの孔54,56
を貫通し、台車6が支柱5に固定され、自転車を引き下
ろして出庫することが事実上不可能と成り、これによっ
て自転車の盗難防止が実現される。
【0053】(第5の実施の形態)図10は、本発明の
第5の実施形態を表わす。この実施の形態の特徴は、上
述した第4の実施形態とは異なり、副支柱を持たずに掛
止ピン57と同等の作用が得られるように構成した点に
在る。即ち、中空の支柱5を立設し、この支柱5に台車
7を上下動自在に設ける。この台車7は2枚の側板7
0,70と底板(図示せず)とから略U字形状に形成さ
れており、2枚の側板70,70間が自転車の車輪通路
と成っており、進入した車輪Tは底板で受けられる。ま
た台車7の奥側(支柱5側)の端は前記中空の支柱5内
に挿入される軸受体79と一体化されている。この軸受
体79には上下左右計4個の車輪78が設けられてお
り、支柱5内を円滑に上下動自在と成っている。このた
め、台車7も支柱5に対して上下動自在である。尚、前
記車輪78は台車7よりも上方に位置するように為され
ている。この点は後述するように重要である。また支柱
5の頂部には牽引手段である巻バネ機構(図示せず)が
取り付けられており、この巻バネ機構から引き出した牽
引材50の下端部が前記軸受体79の上端部に固定され
ている。
【0054】次に、前記台車7の車輪通路の側部、即ち
側板70,70の上縁部分には中空のガイド72,72
が車輪通路に沿って取り付けられ、このガイド72,7
2に略U字形状に屈曲されたスライド杆73の左右の直
線状部分が、屈曲部即ち車輪Tに押圧される被押圧部を
奥側にして挿通されている。スライド杆73の左右の直
線状部分の、被押圧部の先端から計って車輪Tが納まる
くらい手前側(支柱から遠ざかる方向)の位置に、車輪
の掛止部材である略三角形状の鈎75が回動軸74を以
て回動自在に取り付けられている(この辺りの構成は上
述した第4実施形態に倣う)。尚、鈎75と回動軸74
との間には図示していないバネが介在しており、常に鈎
75を外側へ回動するように付勢している。また側板7
0,70の上縁部分の鈎75より奥側で回動軸74より
外側の位置に、突当板71が車輪通路に沿って取り付け
られている。この構成によって、車輪Tをスライド杆7
3の被押圧部に当たるまで進め、更に奥へ押し込むと、
スライド杆73が奥へ移動し、該スライド杆73に取り
付けた鈎75の一部が、前記突当板71の手前側の端部
に突き当たることにより、鈎75が内方に回動して車輪
Tを捕捉する。この時本実施形態では、内方に回動した
鈎75は、前記バネによって付勢されてはいるものの、
鈎75の一部が突当板71に阻まれて外側へ回動するこ
とが出来ない状態にある。
【0055】更に、台車7の奥側(支柱1側)は開放さ
れており、台車7が車輪Tを掛止したり解除する位置に
ある場合に、この開放部分に対向する支柱5の前面部に
は、後述する脚76に設けた車輪78が出入り出来るよ
うに開口部500が開口されている。さて脚76である
が、前記スライド杆73の下側には支柱5方向に向けて
脚76が設けられており、この先端に車輪78が回転自
在に取り付けられている。この脚76の車輪78はスラ
イド杆73のスライド方向に合わせて移動するものであ
り、スライド杆73が車輪Tに押されて一番奥まで移動
すると、脚76の車輪78は前記開口部500から支柱
5の中に入る。そして台車7が支柱5を上方向へ移動す
ると、脚76の車輪78は、受体79の車輪78と同
様、支柱5内を円滑に上昇するものである。
【0056】また前記脚76には孔77が開口されてお
り、スライド杆73が車輪Tに押されて一番奥まで移動
した時に、この孔77に一致するように、台車7の内部
には別の孔が設けられており、この孔と孔77とをスラ
イド杆が貫通し得るように、ソレノイド2が取り付けら
れている。本実施形態の特徴はここにも在り、台車7に
対してソレノイド2に通電することによって、台車7本
体にスライド杆73がロックされ、スライド杆73を手
前側に引き出すことが出来なく成り、この結果内方に回
動して車輪Tを捕捉した鈎75はその一部が突当板71
に阻まれて外側へ回動することが出来ず、自転車を台車
7から出庫することを不可能にしているのである。即ち
縦の姿勢で駐車されている自転車を下方へ引いて、台車
7を車輪Tを掛止したり解除する位置まで引き下ろし、
ソレノイド2によるロック状態を解除して初めて、脚7
6に設けた車輪78が支柱5の開口部500から外へ出
ることが出来るように成り、スライド杆73と共に鈎7
5の動きが自由に成る。
【0057】(第6の実施の形態)図11は、本発明の
第6の実施形態を表わす。この実施の形態から以降は自
転車縦置駐車装置の施錠システムに関する実施の形態の
説明と成る。
【0058】複数台の自転車縦置駐車装置が並設されて
1つの島9を構成しており、この島9を制御装置8が管
理する。自転車縦置駐車装置は、ここでは第5の実施の
形態に係るものであり、台車7に対してチャンネル状の
進入路19が設けられているものである。またこの自転
車縦置駐車装置には、自転車の前輪に対するロック・ア
ンロックを行い得るようにソレノイド2が設けられてい
る。このソレノイド2からの配線83は束ねられてI/
O(入出力インタフェース)80を介して制御装置8へ
と接続されている。この制御装置8は操作装置81と表
示装置82とを具えており、駐車場の管理室に設置され
ている。
【0059】表示装置82には島9に於ける自転車の駐
車状況が表示されている。この表示装置82を見ながら
操作装置81を操作して、島9に於ける各々の自転車縦
置駐車装置のロック・アンロックを行なう。即ち、ロッ
クにより自転車を出庫不能にし、これにより自転車の盗
難防止としている。また出庫時のアンロックや、操作の
適否をチェックすることが出来る。
【0060】(第7の実施の形態)図12は、本発明の
第7の実施形態を表わす。自転車縦置駐車装置は、ここ
では第4の実施の形態に係るものであり、本実施形態に
於ける制御装置8は複数の島9を管理するものである。
複数の島9からは配線83がI/O80に接続されてい
る。これにより、全ての島9を駐車場の管理室から遠隔
操作することが出来る。
【0061】(第8の実施の形態)図13は、本発明の
第8の実施の形態を表わす。前記第7の実施の形態に於
ける制御装置8は各駐車装置の利用状況を時間でも管理
するものとしている。自転車が駐車されてから所定の時
間が経過したならば(step1)、表示装置82上に
アラームを発生させるように成っている(step
2)。これにより、一定の時間をオーバーして駐車され
ているものに付いては、この状況を料金計算装置に反映
させることが出来る。
【0062】(第9の実施の形態)図14は、本発明の
第9の実施の形態を表わす。自転車縦置駐車装置は、こ
こでは第1の実施の形態に係るものであり、支柱1の側
面部で人が操作し易い位置に施錠装置90を設けて成
る。前記施錠装置90には、パスワードを入力するため
のテンキー91と、駐車カードの挿入口92と、スイッ
チ93とが設けられている。前記挿入口92の内部には
図示されていないカードリーダが設けられており、挿入
口92に挿入された駐車カードを読み取り、駐車カード
の適否の確認を行ない、テンキー91により入力し、ス
イッチ93で確定されたパスワードを、入庫時にテンキ
ー91から入力されたパスワードと照合し、本人確認を
行なった後、ソレノイド2を操作して出庫可能にする。
尚、駐車カードの情報や入力されたパスワードは、駐車
場の管理装置(前記制御装置8の場合もある)へ伝達さ
れる。また入庫時には挿入口92への駐車カードの挿入
操作を省略させる設定とすることも可能である。
【0063】(第10の実施の形態)図15は、本発明
の第10の実施の形態を表わす。この自転車縦置駐車装
置の施錠システムは第6の実施形態に係り、本実施の形
態に於ける施錠装置90は、1つの島で共用されるタイ
プのものであり、駐車位置を分かり易くするために、図
11に於ける駐車装置をA列とB列に分けて適用させ
た。即ち、後述する台番号指定スイッチ94をA列とB
列とに分けている。入庫時に、使用した駐車装置の台番
号を台番号指定スイッチ94により指定し、併せてテン
キー91からパスワードを入力する。これ等の情報を管
理して、台番号指定スイッチ94によって指定された台
番号、パスワード、駐車カード情報を管理する。尚、施
錠装置90は支柱95により立設されている。尚また、
指紋照合装置を組み込む構成も可能である。
【0064】(第11の実施の形態)図16は、本発明
の第11の実施の形態を表わす。複数の島9を収納する
駐車場には管理室84を設け、更にこの駐車場に出入り
するためのゲート25を設けて成る。ゲート25には、
図示していないカードリーダが設けられており、そもそ
もこの駐車場に出入りする利用者の適否を管理する。こ
れにより、ゲート25を併せた2ヵ所での盗難防止対策
と成っている。
【0065】(第12の実施の形態)図17は、本発明
の第12の実施の形態を表わす。上述した第6の実施形
態では、台車7に対してソレノイド2に通電することに
より、台車7本体にスライド杆73がロックされ、スラ
イド杆73を手前側に引き出すことが出来なく成り、こ
の結果内方に回動して車輪Tを捕捉した鈎75はその一
部が突当板71に阻まれて外側へ回動することが出来
ず、自転車を台車7から出庫することを不可能にしてい
る。更に本実施形態では、ソレノイド2と制御装置8と
を結ぶ配線53間に、錠26を介在させて成るものであ
る。錠26に対しては特定の鍵が合致するものであり、
錠26の操作によって配線53を電気的に切断したり繋
げたりすることが出来るものである。
【0066】さて、制御装置8によりソレノイド2を操
作して施錠した後、錠26を掛けると(この実施形態で
は鍵を掛けて抜く)、制御装置8によりソレノイド2を
操作することは出来なく成る。この鍵は駐車装置の利用
者が持ち去るようにしたり、駐車場の管理人に預けたり
するものである。そして出庫時に錠26を開け、配線5
3間を通電可能状態にすることにより、制御装置8から
ソレノイド4を操作することが出来るように成る。これ
は即ち二重の盗難防止装置である。
【0067】(第13の実施の形態)図18は、本発明
の第13の実施の形態を表わす。制御装置8から配線5
3を繋げる先を、ソレノイドではなくモータ27とした
例である。モータ27とスライド杆29との間にギヤボ
ックス28を介在させて成る。このモータ27の回転を
ギヤボックス28で減速させ、スライド杆29を伸縮さ
せる。
【0068】この他本発明は、どのような自転車縦置駐
車装置に対しても適用可能であり、また施錠システムと
しては、制御装置8をネットワーク上に置くことが出来
るから、複数の遠方の駐車場を1個所で管理することも
可能であり、そのように構成したものも本発明の権利範
囲内である。例えば、請求項9や請求項10の自転車縦
置駐車装置の施錠システムに於いて、この施錠手段から
離れた位置に設けられたこの施錠手段の制御手段が、無
線、電話線、専用線、インターネット等を介して接続さ
れた制御手段であるものとすることが出来る。
【0069】
【発明の効果】以上、本発明によれば、盗難の危険がな
い自転車縦置駐車装置、及びこの駐車装置の施錠システ
ムを提供することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の模式図である。
【図2】同実施形態の施錠手段の説明図である。
【図3】第2実施形態の模式図である。
【図4】同実施形態の使用状態説明図である。
【図5】第3実施形態の模式図である。
【図6】同実施形態の施錠手段の説明図である。
【図7】第4実施形態の部分切欠斜視図である。
【図8】同実施形態の平面図である。
【図9】同実施形態のガイド板58の説明図である。
【図10】第5実施形態の模式図である。
【図11】第6実施形態の模式図である。
【図12】第7実施形態の模式図である。
【図13】第8実施形態のフローチャートである。
【図14】第9実施形態の施錠手段の説明図である。
【図15】第10実施形態の施錠手段の説明図である。
【図16】第11実施形態の模式図である。
【図17】第12実施形態の模式図である。
【図18】第13実施形態の模式図である。
【符号の説明】 1 支柱 10 梁 11 滑車 12 回転軸 13 ワイヤー 14 鈎 15 重錘 16 鉛板重合体 17 孔 18 孔 19 進入路 2 ソレノイド 20 スライド杆 21 ロック機構 22 アーム 23 バネ 24 ギヤ 25 ゲート 26 錠 27 モータ 28 ギヤボックス 29 伸縮杆 3 支柱 30 回転軸 31 滑車 32 ワイヤー 33 重錘 34 車輪 35 台車 36 鈎 37 支持枠 4 支柱 40 開口部 41 ガイド 42 台車 43 孔 44 牽引材 45 開閉体 46 軸 47 車輪 48 鈎 49 ストッパ 5 支柱 50 牽引材 51 副支柱 52 スリット 53 ガイド 54 孔 55 ロック板 56 孔 57 掛止ピン 58 ガイド板 59 ガイド溝 500開口部 6 台車 60 側板 61 ハット状部 62 突当板 63 スリット 64 ガイド 65 スライド杆 66 回動軸 67 鈎 68 車輪 7 台車 70 側板 71 突当板 72 ガイド 73 スライド杆 74 回動軸 75 鈎 76 脚 77 孔 78 車輪 79 軸受体 8 制御装置 80 I/O 81 操作装置 82 表示装置 83 配線 84 管理室 9 島 90 施錠装置 91 テンキー 92 挿入口 93 スイッチ 94 台番号指定スイッチ 95 支柱

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車を略垂直方向へ牽引する牽引手段
    を具えた自転車縦置駐車装置に於いて、牽引手段に係る
    可動部分とこれに対応する固定部分との間に施錠手段を
    設けたことを特徴とする、施錠手段を具えた自転車縦置
    駐車装置。
  2. 【請求項2】 前記牽引手段が、支柱に支持された滑車
    によって支承された線材の一側に線材の重錘を、また線
    材の他側に自転車への掛止手段を取り付けたものであ
    る、請求項1の施錠手段を具えた自転車縦置駐車装置。
  3. 【請求項3】 前記牽引手段が、巻バネと該巻バネの一
    側に取り付けた自転車への掛止手段とから成るものであ
    る、請求項1の施錠手段を具えた自転車縦置駐車装置。
  4. 【請求項4】 前記施錠手段が、支柱と重錘との間に設
    けられている、請求項2の施錠手段を具えた自転車縦置
    駐車装置。
  5. 【請求項5】 前記施錠手段が、支柱と滑車との間に設
    けられている、請求項2の施錠手段を具えた自転車縦置
    駐車装置。
  6. 【請求項6】 前記掛止手段が、支柱を上下動し得るよ
    うに取り付けられた台車に設けられており、前記施錠手
    段が、支柱と台車との間に設けられている、請求項2ま
    たは請求項3の施錠手段を具えた自転車縦置駐車装置。
  7. 【請求項7】 自転車を略垂直方向へ牽引する牽引手段
    を具えた自転車縦置駐車装置に於いて、牽引手段に係る
    可動部分に自転車に対する施錠手段を設けたことを特徴
    とする、施錠手段を具えた自転車縦置駐車装置。
  8. 【請求項8】 前記施錠手段がソレノイドから成り、ソ
    レノイドに通電することにより動作させるものである、
    請求項1または請求項7の施錠手段を具えた自転車縦置
    駐車装置。
  9. 【請求項9】 自転車を略垂直方向へ牽引する牽引手段
    を具えた自転車縦置駐車装置に於いて、牽引手段に係る
    可動部分とこれに対応する固定部分との間に施錠手段を
    設けると共に、この施錠手段から離れた位置にこの施錠
    手段の制御手段を設けて成る、自転車縦置駐車装置の施
    錠システム。
  10. 【請求項10】 自転車を略垂直方向へ牽引する牽引手
    段を具えた自転車縦置駐車装置に於て、牽引手段に係る
    可動部分に自転車に対する施錠手段を設けると共に、こ
    の施錠手段から離れた位置にこの施錠手段の制御手段を
    設けて成る、自転車縦置駐車装置の施錠システム。
  11. 【請求項11】 前記施錠手段がソレノイドから成り、
    ソレノイドに通電することにより動作させるものであ
    る、請求項9または請求項10の自転車縦置駐車装置の
    施錠システム。
  12. 【請求項12】 前記制御手段が、前記自転車縦置駐車
    装置に設けられている、請求項9または請求項10の二
    輪車両の施錠システム。
  13. 【請求項13】 前記制御手段が、前記自転車縦置駐車
    装置を複数台設置した島に付いて設けられている、請求
    項9または請求項10の自転車縦置駐車装置の施錠シス
    テム。
  14. 【請求項14】 前記自転車縦置駐車装置が、管理室を
    具えた駐車場内に設置されており、前記制御手段がこの
    管理室に設けられている、請求項9または請求項10の
    自転車縦置駐車装置の施錠システム。
  15. 【請求項15】 前記制御手段が、駐車場の出入口の管
    理をも行なうものである、請求項9または請求項10の
    自転車縦置駐車装置の施錠システム。
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