JP2000252244A - 金属用研磨液及びそれを用いた研磨方法 - Google Patents

金属用研磨液及びそれを用いた研磨方法

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JP2000252244A JP36884899A JP36884899A JP2000252244A JP 2000252244 A JP2000252244 A JP 2000252244A JP 36884899 A JP36884899 A JP 36884899A JP 36884899 A JP36884899 A JP 36884899A JP 2000252244 A JP2000252244 A JP 2000252244A
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Tetsuya Hoshino
鉄哉 星野
Hiroki Terasaki
裕樹 寺崎
Yasuo Kamigata
康雄 上方
Naoyuki Koyama
直之 小山
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵、運搬、保管などの面から要請される金
属用研磨液の濃縮化をはかると共にそれを希釈して用い
て研磨した際に信頼性の高い金属膜の埋め込みパターン
形成を可能とする金属用研磨液及びそれを用いた研磨方
法を提供する。 【解決手段】 金属の酸化剤、酸化金属溶解剤、25℃
での水に対する溶解度が5重量%未満の保護膜形成剤、
25℃での水に対する溶解度が5重量%以上の保護膜形
成剤及び水を含有する金属用研磨液を使用する際に水ま
たは水溶液を加え希釈して使用する金属用研磨液。前記
の希釈した金属用研磨液を研磨定盤上の研磨パッドに供
給し、被研磨面と接触させて被研磨面と研磨パッドを相
対運動させて研磨する研磨方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に半導体デバイ
スの配線工程において用いる金属用研磨液及びその金属
用研磨液を用いた研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路(以下LSIと記
す)の高集積化、高性能化に伴って新たな微細加工技術
が開発されている。化学機械研磨(以下CMPと記す)
法もその一つであり、LSI製造工程、特に多層配線形
成工程における層間絶縁膜の平坦化、金属プラグ形成、
埋め込み配線形成において頻繁に利用される技術であ
る。この技術は、例えば米国特許第4944836号に
開示されている。
【0003】また、最近はLSIを高性能化するため
に、配線材料として銅合金の利用が試みられている。し
かし、銅合金は従来のアルミニウム合金配線の形成で頻
繁に用いられたドライエッチング法による微細加工が困
難である。そこで、あらかじめ溝を形成してある絶縁膜
上に銅合金薄膜を堆積して埋め込み、溝部以外の銅合金
薄膜をCMPにより除去して埋め込み配線を形成する、
いわゆるダマシン法が主に採用されている。この技術
は、例えば特開平2−278822号公報に開示されて
いる。
【0004】金属のCMPの一般的な方法は、円形の研
磨定盤(プラテン)上に研磨パッドを貼り付け、研磨パ
ッド表面を金属用研磨液で浸し、基体の金属膜を形成し
た面を押し付けて、その裏面から所定の圧力(以下研磨
圧力と記す)を加えた状態で研磨定盤を回し、研磨液と
金属膜の凸部との機械的摩擦によって凸部の金属膜を除
去するものである。
【0005】CMPに用いられる金属用研磨液は、一般
には酸化剤及び固体砥粒からなっており必要に応じてさ
らに酸化金属溶解剤、保護膜形成剤が添加される。まず
酸化によって金属膜表面を酸化し、その酸化層を固体砥
粒によって削り取るのが基本的なメカニズムと考えられ
ている。凹部の金属表面の酸化層は研磨パッドにあまり
触れず、固体砥粒による削り取りの効果が及ばないの
で、CMPの進行とともに凸部の金属層が除去されて基
体表面は平坦化される。この詳細についてはジャーナル
・オブ・エレクトロケミカルソサエティ誌(Journal of
ElectrochemicalSociety)の第138巻11号(19
91年発行)の3460〜3464頁に開示されてい
る。
【0006】CMPによる研磨速度を高める方法として
酸化金属溶解剤を添加することが有効とされている。固
体砥粒によって削り取られた金属酸化物の粒を研磨液に
溶解させてしまうと固体砥粒による削り取りの効果が増
すためであるためと解釈できる。酸化金属溶解剤の添加
によりCMPによる研磨速度は向上するが、一方、凹部
の金属膜表面の酸化層もエッチング(溶解)されて金属
膜表面が露出すると、酸化剤によって金属膜表面がさら
に酸化され、これが繰り返されると凹部の金属膜のエッ
チングが進行してしまう。このため研磨後に埋め込まれ
た金属配線の表面中央部分が皿のように窪む現象(以下
ディシングと記す)が発生し、平坦化効果が損なわれ
る。これを防ぐためにさらに保護膜形成剤が添加され
る。酸化金属溶解剤と保護膜形成剤の効果のバランスを
取ることが重要であり、凹部の金属膜表面の酸化層はあ
まりエッチングされず、削り取られた酸化層の粒が効率
良く溶解されCMPによる研磨速度が大きいことが望ま
しい。
【0007】このように酸化金属溶解剤と保護膜形成剤
を添加して化学反応の効果を加えることにより、CMP
速度(CMPによる研磨速度)が向上すると共に、CM
Pされる金属層表面の損傷(ダメージ)も低減される効
果が得られる。
【0008】しかしながら、従来の固体砥粒を含む金属
用研磨液を用いてCMPによる埋め込み配線形成を行う
場合には、(1)埋め込まれた金属配線の表面中央部分
が等方的に腐食されて皿の様に窪む現象(以下ディッシ
ングと記す)の発生、(2)固体砥粒に由来する研磨傷
(スクラッチ)の発生、(3)研磨後の基体表面に残留
する固体砥粒を除去するための洗浄プロセスが複雑であ
ること、(4)固体砥粒そのものの原価や廃液処理に起
因するコストアップ、等の問題が生じる。また、固体砥
粒を含む金属用研磨液や固体砥粒を含まない金属用研磨
液は、その大部分が水であるため、それを入れて運搬す
るための容器、運送及び研磨を行う側での保管、研磨装
置のタンク等の容量を大きくしなければならないなどの
ため、貯蔵、製造のためのスペースが必要であり、ま
た、金属用研磨液の研磨装置への供給自動化の障害とな
っていた。また、運搬容器のリサイクルに伴う費用の増
大などが大きな問題となっている。
【0009】上記問題点は、固体砥粒を多量に含まない
金属用研磨液の濃縮液を用いることにより改善ができ、
研磨液メーカの生産コストを低減し、結果として濃縮液
を希釈したもののコストも下げることができる。また、
濃縮液使用により研磨液生産設備のスケールを上げる必
要がなくなるため、新たな設備投資を行わずに量産化に
対応できる利点がある。濃縮液使用によって得られる効
果を考慮すると10倍以上の濃縮液作製が可能であるこ
とが望ましい。
【0010】ディッシングや研磨中の銅合金の腐食を抑
制し、信頼性の高いLSI配線を形成するために、グリ
シン等のアミノ酢酸又はアミド硫酸からなる酸化金属溶
解剤及び保護膜形成剤BTA(ベンゾトリアゾール)を
含有する金属用研磨液を用いる方法が提唱されている。
この技術は例えば特開平8−83780号公報に記載さ
れている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、BTAの水に
対する溶解度は低いため(2g/20℃水100c
c)、一部金属用研磨液においては10倍濃縮ができな
かった(例えばBTA0.2重量%を含む金属用研磨液
の濃縮は5倍まで可能、10倍では室温が10℃以下で
析出)。従って、研磨液を10倍以上濃縮可能で、且つ
室温が0℃以上の通常の環境で濃縮液中のBTAを析出
させないような金属用研磨液が望まれていた。本発明
は、金属用研磨液の濃縮液を希釈することを特徴とし、
信頼性の高い金属膜の埋め込みパターン形成を可能とす
る金属用研磨液及びそれを用いた研磨方法を提供するも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の金属用研磨液
は、(1)金属の酸化剤、酸化金属溶解剤、25℃での
水に対する溶解度が5重量%未満の保護膜形成剤、25
℃での水に対する溶解度が5重量%以上の保護膜形成剤
及び水を含有する金属用研磨液を使用する際に水または
水溶液を加え希釈して使用することを特徴とする金属用
研磨液を提供する。(2)水溶液が、金属の酸化剤、酸
化金属溶解剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%
未満の保護膜形成剤、25℃での水に対する溶解度が5
重量%以上の保護膜形成剤のうち少なくとも1つ以上の
水溶液である上記(1)に記載の金属用研磨液、(3)
金属の酸化剤、酸化金属溶解剤、25℃での水に対する
溶解度が5重量%未満の保護膜形成剤、25℃での水に
対する溶解度が5重量%以上の保護膜形成剤及び水を含
有する金属用研磨液を少なくとも2つの構成成分に分け
て、それらを使用する際に水または水溶液を加え希釈し
て使用することを特徴とする金属用研磨液、(4)金属
の酸化剤を1つの構成成分とし、酸化金属溶解剤、25
℃での水に対する溶解度が5重量%未満の保護膜形成
剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%以上の保護
膜形成剤及び水を1つの構成成分とし、それらを使用す
る際に水または水溶液を加え希釈して使用する上記
(3)に記載の金属用研磨液、(5)金属の酸化剤、2
5℃での水に対する溶解度が5重量%未満の保護膜形成
剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%以上の保護
膜形成剤を1つの成分とし、酸化金属溶解剤、25℃で
の水に対する溶解度が5重量%未満の保護膜形成剤、2
5℃での水に対する溶解度が5重量%以上の保護膜形成
剤及び水を1つの成分とし、それらを使用する際に水ま
たは水溶液を加え希釈して使用する上記(3)に記載の
金属用研磨液、(6)金属の酸化剤を含む1つの構成成
分を40℃以下にし、他の構成成分を室温から100℃
の範囲に加温し、且つ1つの構成成分と他の構成成分ま
たは水もしくは水溶液を加え希釈して使用する際に、混
合した後に40℃以下となるようにした上記(3)ない
し(5)のいずれかに記載の金属用研磨液、(7)25
℃での水に対する溶解度が5重量%以上の保護膜形成剤
が、アミン、アミノ酸、イミン、アゾールのうちいずれ
か1つ以上である上記(1)ないし(6)のいずれかに
記載の金属用研磨液、(8)平均粒径100μm以下の
固形の保護膜形成剤を少なくとも1つの構成成分に溶解
ないし分散させた上記(1)ないし(7)のいずれかに
記載の金属用研磨液、(9)金属用研磨液に砥粒を含有
させた上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の金属
用研磨液である。
【0013】また、本発明の金属用研磨液を用いた研磨
方法は、(10)金属の酸化剤、酸化金属溶解剤、25
℃での水に対する溶解度が5重量%未満の保護膜形成
剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%以上の保護
膜形成剤及び水を含有する金属用研磨液を使用する際
に、水または水溶液を加え希釈して研磨定盤上の研磨パ
ッドに供給し、被研磨面と接触させて被研磨面と研磨パ
ッドを相対運動させて研磨することを特徴とする研磨方
法であり、(11)金属の酸化剤、酸化金属溶解剤、2
5℃での水に対する溶解度が5重量%未満の保護膜形成
剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%以上の保護
膜形成剤及び水を含有する金属用研磨液を少なくとも2
つの構成成分に分けて、それらを使用する際に、水また
は水溶液を加え希釈して研磨定盤上の研磨パッドに供給
し、被研磨面と接触させて被研磨面と研磨パッドを相対
運動させて研磨することを特徴とする研磨方法であり、
(12)上記(4)ないし(9)のいずれかに記載の金
属用研磨液を用いて研磨する上記(11)に記載の研磨
方法である。
【0014】本発明の金属用研磨液は、金属の酸化剤、
酸化金属溶解剤、25℃での水に対する溶解度が5重量
%未満の保護膜形成剤、25℃での水に対する溶解度が
5重量%以上の保護膜形成剤及び水を含有する。保護膜
形成剤は金属表面に保護膜を形成するもので、保護膜形
成剤としては、アンモニア、アルキルアミン、アミノ
酸、イミン、アゾール等の含窒素化合物及びその塩、及
びメルカプタン、及び多糖類、ポリカルボン酸並びにそ
の塩、及びビニル系ポリマ等の水溶性ポリマから選ばれ
た少なくとも一種が好ましい。
【0015】酸化剤としては、過酸化水素、硝酸、過ヨ
ウ素酸カリウム、次亜塩素酸及びオゾン水から選ばれた
少なくとも一種が好ましい。酸化金属溶解剤としては、
有機酸、そのアンモニウム塩及び硫酸から選ばれた少な
くとも一種が好ましい。本発明の研磨方法は、上記の金
属用研磨液を用いて好ましくは、銅、銅合金及び銅又は
銅合金の酸化物から選ばれた少なくとも1種の金属層を
含む積層膜からなる金属膜を研磨する工程によって少な
くとも金属膜の一部を除去する研磨方法である。
【0016】本発明者等は、抑制すべきエッチング速度
の値としては10nm/min以下に抑制できれば好ま
しい平坦化効果が得られることが分かった。CMP速度
の低下が許容できる範囲であればエッチング速度はさら
に低い方が望ましく、5nm/min以下に抑制できれ
ば例えば50%程度の過剰CMP(金属膜をCMP除去
するに必要な時間の1.5倍のCMPを行うこと)を行
ってもディッシングは問題とならない程度に留まる。さ
らにエッチング速度を1nm/min以下に抑制できれ
ば、100%以上の過剰CMPを行ってもディッシング
は問題とならない。エッチング速度は、金属用研磨液中
に被研磨基板(表面に凹部を有する基体上に金属膜を形
成・充填した基板)を浸し、室温(25℃)で100r
pmで攪拌したときの、金属膜のエッチング速度であ
り、金属膜厚差を電気抵抗値から換算して求める。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明においては、表面に凹部を
有する基体上に銅、銅合金(銅/クロム等)を含む金属
膜を形成・充填する。この基体を本発明による金属用研
磨液を用いてCMPすると、基体の凸部の金属膜が選択
的にCMPされて、凹部に金属膜が残されて所望の導体
パターンが得られる。本発明の金属用研磨液では、実質
的に固体砥粒を含まなくとも良く、固体砥粒よりもはる
かに機械的に柔らかい研磨パッドとの摩擦によってCM
Pが進むために研磨傷は劇的に低減される。本発明の金
属用研磨液は、金属の酸化剤、酸化金属溶解剤、25℃
での水に対する溶解度が5重量%未満の保護膜形成剤、
25℃での水に対する溶解度が5重量%以上の保護膜形
成剤及び水を必須成分とする。固体砥粒は実質的に含ま
れなくとも良いが、使用することもできる。
【0018】金属の酸化剤としては、過酸化水素(H2
2 )、硝酸、過ヨウ素酸カリウム、次亜塩素酸、オゾ
ン水等が挙げられ、その中でも過酸化水素が特に好まし
い。基体が集積回路用素子を含むシリコン基板である場
合、アルカリ金属、アルカリ土類金属、ハロゲン化物な
どによる汚染は望ましくないので、不揮発成分を含まな
い酸化剤が望ましい。但し、オゾン水は組成の時間変化
が激しいので過酸化水素が最も適している。但し、適用
対象の基体が半導体素子を含まないガラス基板などであ
る場合は不揮発成分を含む酸化剤であっても差し支えな
い。
【0019】酸化金属溶解剤は、水溶性のものが望まし
い。以下の群から選ばれたものの水溶液が適している。
ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、2−メチル
酪酸、n−ヘキサン酸、3,3−ジメチル酪酸、2−エ
チル酪酸、4−メチルペンタン酸、n−ヘプタン酸、2
−メチルヘキサン酸、n−オクタン酸、2−エチルヘキ
サン酸、安息香酸、グリコール酸、サリチル酸、グリセ
リン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、
アジピン酸、ピメリン酸、マレイン酸、フタル酸、リン
ゴ酸、酒石酸、クエン酸等、及びそれらの有機酸のアン
モニウム塩等の塩、硫酸、硝酸、アンモニア、アンモニ
ウム塩類、例えば過硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウ
ム、塩化アンモニウム等、クロム酸等又はそれらの混合
物等が挙げられる。これらの中ではギ酸、マロン酸、リ
ンゴ酸、酒石酸、クエン酸が銅、銅合金及び銅又は銅合
金の酸化物から選ばれた少なくとも1種の金属層を含む
積層膜に対して好適である。特に、リンゴ酸、酒石酸、
クエン酸については実用的なCMP速度を維持しつつ、
エッチング速度を効果的に抑制できるという点で好まし
い。
【0020】25℃での水に対する溶解度が5重量%未
満の保護膜形成剤は、以下の群から選ばれたものが好適
である。ベンズイミダゾール−2−チオール、2−[2
−(ベンゾチアゾリル)]チオプロピオン酸、2−[2
−(ベンゾチアゾリル)チオブチル酸、2−メルカプト
ベンゾチアゾール、ベンゾトリアゾール、1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール、1−ジヒドロキシプロピルベン
ゾトリアゾール、2,3−ジカルボキシプロピルベンゾ
トリアゾール、4−ヒドロキシベンゾトリアゾール、4
−カルボキシル−1H−ベンゾトリアゾール、4−メト
キシカルボニル−1H−ベンゾトリアゾール、4−ブト
キシカルボニル−1H−ベンゾトリアゾール、4−オク
チルオキシカルボニル−1H−ベンゾトリアゾール、5
−ヘキシルベンゾトリアゾール、N−(1,2,3−ベ
ンゾトリアゾリル−1−メチル)−N−(1,2,4−
トリアゾリル−1−メチル)−2−エチルヘキシルアミ
ン、トリルトリアゾール、ナフトトリアゾール、ビス
[(1−ベンゾトリアゾリル)メチル]ホスホン酸等の
アゾール;ノニルメルカプタン、ドデシルメルカプタ
ン、トリアジンチオール、トリアジンジチオール、トリ
アジントリチオール等のチオール;;及びグルコース、
セルロース等の糖類が挙げられる。その中でもベンゾト
リアゾール、4−ヒドロキシベンゾトリアゾール、4−
カルボキシルベンゾトリアゾールブチルエステル、トリ
ルトリアゾール、ナフトトリアゾールが高いCMP速度
と低いエッチング速度を両立する上で好ましい。
【0021】25℃での水に対する溶解度が5重量%以
上の保護膜形成剤としては、以下の群から選ばれたもの
が好適である。アンモニア;ジメチルアミン、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、プロピレンジアミン等の
アルキルアミンや、エチレンジアミン、エチレンジアミ
ンテトラ酢酸(EDTA)、ジエチルジチオカルバミン
酸ナトリウム及びキトサン等のアミン;グリシン、L−
アラニン、β−アラニン、L−2−アミノ酪酸、L−ノ
ルバリン、L−バリン、L−ロイシン、L−ノルロイシ
ン、L−イソロイシン、L−アロイソロイシン、L−フ
ェニルアラニン、L−プロリン、サルコシン、L−オル
ニチン、L−リシン、タウリン、L−セリン、L−トレ
オニン、L−アロトレオニン、L−ホモセリン、L−チ
ロシン、3,5−ジヨ−ド−L−チロシン、β−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)−L−アラニン、L−チロ
キシン、4−ヒドロキシ−L−プロリン、L−システィ
ン、L−メチオニン、L−エチオニン、L−ランチオニ
ン、L−シスタチオニン、L−シスチン、L−システィ
ン酸、L−アスパラギン酸、L−グルタミン酸、S−
(カルボキシメチル)−L−システィン、4−アミノ酪
酸、L−アスパラギン、L−グルタミン、アザセリン、
L−アルギニン、L−カナバニン、L−シトルリン、δ
−ヒドロキシ−L−リシン、クレアチン、L−キヌレニ
ン、L−ヒスチジン、1−メチル−L−ヒスチジン、3
−メチル−L−ヒスチジン、エルゴチオネイン、L−ト
リプトファン、アクチノマイシンC1、アパミン、アン
ギオテンシンI、アンギオテンシンII及びアンチパイ
ン等のアミノ酸;ジチゾン、クプロイン(2,2’−ビ
キノリン)、ネオクプロイン(2,9−ジメチル−1,
10−フェナントロリン)、バソクプロイン(2,9−
ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナント
ロリン)及びキュペラゾン(ビスシクロヘキサノンオキ
サリルヒドラゾン)等のイミン;1,2,3−トリアゾ
ール、1,2,4−トリアゾール、3−アミノ−1H−
1,2,4−トリアゾール等のアゾール;アルギン酸、
ペクチン酸、カルボキシメチルセルロ−ス、カ−ドラン
及びプルラン等の多糖類;グリシンアンモニウム塩及び
グリシンナトリウム塩等のアミノ酸塩;ポリアスパラギ
ン酸、ポリグルタミン酸、ポリリシン、ポリリンゴ酸、
ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸アンモニウム塩、
ポリメタクリル酸ナトリウム塩、ポリアミド酸、ポリマ
レイン酸、ポリイタコン酸、ポリフマル酸、ポリ(p−
スチレンカルボン酸)、ポリアクリル酸、ポリアクリル
アミド、アミノポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ア
ンモニウム塩、ポリアクリル酸ナトリウム塩、ポリアミ
ド酸、ポリアミド酸アンモニウム塩、ポリアミド酸ナト
リウム塩及びポリグリオキシル酸等のポリカルボン酸及
びその塩;ポリビニルアルコ−ル、ポリビニルピロリド
ン及びポリアクロレイン等のビニル系ポリマ;が挙げら
れる。その中でも、L−トリプトファン、キュペラゾ
ン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾ
ール、3−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール、
ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸アンモニウム塩、
ポリビニルアルコ−ルがより好ましい。
【0022】本発明を適用する金属膜としては、銅、銅
合金及び銅又は銅合金の酸化物(以下銅合金という)か
ら選ばれた少なくとも1種を含む積層膜であると好まし
い。
【0023】金属の酸化剤成分の配合量は、水または水
溶液を加え希釈した状態で金属用研磨液を使用する際
に、金属の酸化剤、酸化金属溶解剤、25℃での水に対
する溶解度が5重量%未満の保護膜形成剤、25℃での
水に対する溶解度が5重量%以上の保護膜形成剤及び水
の総量100gに対して、0.003〜0.7molと
することが好ましく、0.03〜0.5molとするこ
とがより好ましく、0.2〜0.3molとすることが
特に好ましい。この配合量が、0.003mol未満で
は、金属の酸化が不十分でCMP速度が低く、0.7m
olを超えると、研磨面に荒れが生じる傾向がある。
【0024】本発明における酸化金属溶解剤の配合量
は、水または水溶液を加え希釈した状態で金属用研磨液
を使用する際に、金属の酸化剤、酸化金属溶解剤、25
℃での水に対する溶解度が5重量%未満の保護膜形成
剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%以上の保護
膜形成剤及び水の総量100gに対して0.00001
〜0.005molとすることが好ましく、0.000
05mol〜0.0025molとすることがより好ま
しく、0.0005〜0.0015molとすることが
特に好ましい。この配合量が0.005molを超える
と、エッチングの抑制が困難となる傾向がある。
【0025】25℃での水に対する溶解度が5重量%未
満の保護膜形成剤及び25℃での水に対する溶解度が5
重量%以上の保護膜形成剤の配合量は、水または水溶液
を加え希釈した状態で金属用研磨液を使用する際に、金
属の酸化剤、酸化金属溶解剤、25℃での水に対する溶
解度が5重量%未満の保護膜形成剤、25℃での水に対
する溶解度が5重量%以上の保護膜形成剤及び水の総量
100gに対して0.0001〜0.05molとする
ことが好ましく0.0003〜0.005molとする
ことがより好ましく、0.0005〜0.0035mo
lとすることが特に好ましい。この配合量が0.000
1mol未満では、エッチングの抑制が困難となる傾向
があり、0.05molを超えるとCMP速度が低くな
ってしまう傾向がある。また、濃縮液作製時に使用する
保護膜形成剤の内、25℃での水に対する溶解度が5重
量%未満のものの配合量は、室温での水に対する溶解度
の2倍以内とすることが好ましく、1.5倍以内とする
ことがより好ましい。この配合量が2倍以上では濃縮品
を5℃に冷却した際の析出を防止するのが困難となる。
【0026】25℃での水に対する溶解度が5重量%以
上の保護膜形成剤の配合量に特に制限はないが、水また
は水溶液を加え希釈する前の各成分の金属用研磨液の濃
縮液の総量100gに対して50g未満とすることが好
ましく25g未満とすることがより好ましい。この配合
量が50g以上では研磨界面の状態が水系の場合とは異
なり、CMP速度が低下する恐れがある。
【0027】本発明においては、金属の酸化剤、酸化金
属溶解剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%未満
の保護膜形成剤、25℃での水に対する溶解度が5重量
%以上の保護膜形成剤及び水を含有する金属用研磨液を
使用する際に水または水溶液を加え希釈して使用する
が、水または水溶液を加え希釈した状態で金属用研磨液
が、実際に使用する金属の酸化剤、酸化金属溶解剤、2
5℃での水に対する溶解度が5重量%未満の保護膜形成
剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%以上の保護
膜形成剤及び水を含有した組成となるように予め濃縮し
ておく。水で希釈する場合は、金属の酸化剤、酸化金属
溶解剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%未満の
保護膜形成剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%
以上の保護膜形成剤及び水を含有する金属用研磨液を予
め高濃度の状態にしておき、実際に研磨する際に水を加
え希釈して所望の組成となるようにする。また、水溶液
で希釈して使用する場合は、予め金属の酸化剤、酸化金
属溶解剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%未満
の保護膜形成剤、25℃での水に対する溶解度が5重量
%以上の保護膜形成剤のうち少なくとも1つ以上を水溶
液とし、水溶液中に含有した成分と希釈される金属用研
磨液の成分を合計した成分が、金属用研磨液を使用して
研磨する際の成分となるようにする。こうすることによ
り、溶解しにくい成分を水溶液の形で配合することがで
き、より金属用研磨液を濃縮することができる。この目
的のため、水溶液には、25℃での水に対する溶解度が
5重量%未満の保護膜形成剤及び25℃での水に対する
溶解度が5重量%以上の保護膜形成剤を含有させること
が好ましい。
【0028】本発明では、金属用研磨液として、金属の
酸化剤、酸化金属溶解剤、25℃での水に対する溶解度
が5重量%未満の保護膜形成剤、25℃での水に対する
溶解度が5重量%以上の保護膜形成剤及び水を含有する
金属用研磨液を少なくとも2つの構成成分に分けて、そ
れらを使用する際に水または水溶液を加え希釈して使用
する。希釈の方法としては、1つの構成成分に水または
水溶液を加え、更に別の構成成分と混合し希釈したり、
多数の構成成分に水または水溶液を加え更に残りの構成
成分を混合して希釈したり、多数の構成成分に水または
水溶液を加えこれらを混合して希釈したり、多数の構成
成分を混合し、水または水溶液を加え希釈するなどの多
くの方法を採用することができる。具体的には、例え
ば、金属の酸化剤を1つの構成成分(A)とし、酸化金
属溶解剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%未満
の保護膜形成剤、25℃での水に対する溶解度が5重量
%以上の保護膜形成剤及び水を1つの構成成分(B)と
し、それらを使用する際に水または水溶液を加え構成成
分(A)と構成成分(B)を希釈して使用する。希釈の
方法としては、構成成分(A)と構成成分(B)を混合
し、その混合液に水または水溶液を加え希釈する方法、
構成成分(A)に水または水溶液を加え希釈し、これを
構成成分(B)と混合し希釈する方法、構成成分(B)
に水または水溶液を加え希釈し、これを構成成分(A)
と混合し希釈する方法、構成成分(A)と構成成分
(B)に水または水溶液をそれぞれ加え、希釈した構成
成分(A)と構成成分(B)を混合し希釈する方法、ほ
ぼ同時に構成成分(A)、構成成分(B)、水または水
溶液を加えて希釈する方法が例示される。溶解度の低い
保護膜形成剤を2つの構成成分(A)と(B)に分け、
金属の酸化剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%
未満の保護膜形成剤及び25℃での水に対する溶解度が
5重量%以上の保護膜形成剤を1つの構成成分(A)と
し、酸化金属溶解剤、25℃での水に対する溶解度が5
重量%未満の保護膜形成剤、25℃での水に対する溶解
度が5重量%以上の保護膜形成剤及び水を1つの構成成
分(B)とし、それらを使用する際に水または水溶液を
加え構成成分(A)と構成成分(B)を希釈して使用す
る。 また、前記した2つの構成成分だけでなく金属の
酸化剤を1つの構成成分(A)、酸化金属溶解剤を1つ
の構成成分(B)、25℃での水に対する溶解度が5重
量%未満の保護膜形成剤及び25℃での水に対する溶解
度が5重量%以上の保護膜形成剤を1つの構成成分
(C)とすることもでき、それらを使用する際に水また
は水溶液を加え希釈して使用することもできる。これら
の場合、同じ配合成分を複数の成分に分けて使用するこ
ともできる。こうすることにより、溶解度の低い保護膜
形成剤の濃度を低減することができるので、高濃度の濃
縮した金属用研磨液とすることができる。本発明は、上
記の例示のみでなく、金属用研磨液の各成分を分けて濃
縮し、それを希釈する方法であれば採用することができ
る。
【0029】金属用研磨液の金属の酸化剤として好適で
ある過酸化水素は、温度が40℃以上になると分解を始
めるようになり、この温度以上で保管したり使用した場
合、金属の酸化剤の濃度が変化し、研磨速度に悪影響す
る恐れがある。一方、溶解度の低いものは、液温を高め
ると溶解度が高くなるため高濃度の液を作製するうえで
好ましい。これらのため、金属の酸化剤を含む1つの構
成成分を40℃以下にし、他の構成成分を室温(25
℃)から100℃の範囲に加温し、且つ1つの構成成分
と他の構成成分または水もしくは水溶液を加え希釈して
使用する際に、混合した後に40℃以下となるようにす
ることが好ましい。溶解度を高くするため温度を上げて
溶解した成分は、温度が低下すると溶解成分が一部析出
するが、再度、温度を上げると溶解するので、使用の際
は温度を上げて用いる。
【0030】本発明では、保護膜形成剤が固形である場
合、平均粒径100μm以下のものを少なくとも1つの
構成成分に溶解ないし分散させるとより好ましい。溶解
度の低い保護膜形成剤が、固体の場合、溶解に時間を要
するので粉砕して表面積を大きくすることで溶解速度を
速めることができる。また、溶解しきれない状態で小さ
な粒子として分散させていても、他の構成成分及び水ま
たは水溶液と混合し、希釈された場合に、粒子が小さ
く、表面積が大きいので溶解しやすくなる。このため平
均粒径は、50μm以下が好ましく、20μm以下がさ
らに好ましい。
【0031】本発明では、金属用研磨液のいずれか1つ
以上の構成成分に砥粒を含有させることができる。砥粒
としては、シリカ、アルミナ、セリア、チタニア、ジル
コニア、ゲルマニア、炭化珪素等の無機物砥粒、ポリス
チレン、ポリアクリル、ポリ塩化ビニル等の有機物砥粒
のいずれでもよいが、研磨液中での分散安定性が良く、
CMPにより発生する研磨傷(スクラッチ)の発生数の
少ない、平均粒径が100nm以下のコロイダルシリ
カ、コロイダルアルミナが好ましい。平均粒径は、例え
ば、バリア層の研磨速度がより大きくなり、二酸化シリ
コンの研磨速度がより小さくなる20nm以下がより好
ましい。コロイダルシリカはシリコンアルコキシドの加
水分解または珪酸ナトリウムのイオン交換による製造方
法が知られており、コロイダルアルミナは硝酸アルミニ
ウムの加水分解による製造方法が知られている。砥粒
は、使用する際の金属用研磨液の全重量に対して0.0
1〜10重量%であることが好ましく、0.05〜5重
量%の範囲であることがより好ましい。0.01重量%
以下では、砥粒を含有する効果が見られず、10重量%
以上ではCMPによる研磨速度は飽和し、それ以上加え
ても増加は見られない。
【0032】本発明の金属用研磨液を用いた研磨方法
は、金属の酸化剤、酸化金属溶解剤、25℃での水に対
する溶解度が5重量%未満の保護膜形成剤、25℃での
水に対する溶解度が5重量%以上の保護膜形成剤及び水
を含有する金属用研磨液を使用する際に、水または水溶
液を加え希釈して研磨定盤上の研磨パッドに供給し、被
研磨面と接触させて被研磨面と研磨パッドを相対運動さ
せて研磨する研磨方法である。研磨する装置としては、
被研磨面を有する半導体基板等を保持するホルダーと研
磨パッドを貼り付けた(回転数が変更可能なモータ等を
取り付けてある)研磨定盤を有する一般的な研磨装置が
使用できる。研磨パッドとしては、一般的な不織布、発
泡ポリウレタン、多孔質フッ素樹脂などが使用でき、特
に制限がない。研磨条件には制限はないが、研磨定盤の
回転速度は基板が飛び出さないように200rpm以下
の低回転が好ましい。被研磨面(被研磨膜)を有する半
導体基板の研磨パッドへの押しつけ圧力が9.8〜9
8.1KPa(100〜1000gf/cm2)である
ことが好ましく、研磨速度のウエハ面内均一性及びパタ
ーンの平坦性を満足するためには、9.8〜49.0K
Pa(100〜500gf/cm2)であることがより
好ましい。研磨している間、研磨パッドには金属用研磨
液をポンプ等で連続的に供給する。この供給量に制限は
ないが、研磨パッドの表面が常に研磨液で覆われている
ことが好ましい。 研磨終了後の半導体基板は、流水中
で良く洗浄後、スピンドライヤ等を用いて半導体基板上
に付着した水滴を払い落としてから乾燥させることが好
ましい。本発明の研磨方法では、希釈する水溶液は、上
記した水溶液と同じであり、予め金属の酸化剤、酸化金
属溶解剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%未満
の保護膜形成剤、25℃での水に対する溶解度が5重量
%以上の保護膜形成剤のうち少なくとも1つ以上を水溶
液とし、水溶液中に含有した成分と希釈される金属用研
磨液の成分を合計した成分が、金属用研磨液を使用して
研磨する際の成分となるようにする。水溶液で希釈して
使用する場合は、溶解しにくい成分を水溶液の形で配合
することができ、より金属用研磨液を濃縮することがで
きる。濃縮された金属用研磨液を水または水溶液を加え
希釈する方法としては、濃縮された金属用研磨液を供給
する配管と水または水溶液を供給する配管を途中で合流
させて混合し、混合し希釈された金属用研磨液を研磨パ
ッドに供給する方法がある。混合は、圧力を付した状態
で狭い通路を通して液同士を衝突混合する方法、配管中
にガラス管などの充填物を詰め液体の流れを分流分離、
合流させることを繰り返し行う方法、配管中に動力で回
転する羽根を設ける方法など通常に行われている方法を
採用することができる。また、濃縮された金属用研磨液
に水または水溶液を加え希釈する方法としては、金属用
研磨液を供給する配管と水または水溶液を供給する配管
を独立に設け、それぞれから所定量の液を研磨パッドに
供給し、研磨パッドと被研磨面の相対運動で混合する方
法である。さらに、濃縮された金属用研磨液に水または
水溶液を加え希釈する方法としては、1つの容器に、所
定量の濃縮された金属用研磨液と水または水溶液を入れ
混合してから、研磨パッドにその混合した金属用研磨液
を供給する方法がある。
【0033】また、本発明の別の研磨方法は、金属の酸
化剤、酸化金属溶解剤、25℃での水に対する溶解度が
5重量%未満の保護膜形成剤、25℃での水に対する溶
解度が5重量%以上の保護膜形成剤及び水を含有する金
属用研磨液を少なくとも2つの構成成分に分けて、それ
らを使用する際に、水または水溶液を加え希釈して研磨
定盤上の研磨パッドに供給し、被研磨面と接触させて被
研磨面と研磨パッドを相対運動させて研磨することを方
法である。前記したように、例えば、金属の酸化剤を1
つの構成成分(A)とし、酸化金属溶解剤、25℃での
水に対する溶解度が5重量%未満の保護膜形成剤、25
℃での水に対する溶解度が5重量%以上の保護膜形成剤
及び水を1つの構成成分(B)とし、それらを使用する
際に水または水溶液で構成成分(A)と構成成分(B)
を希釈して使用する。また、溶解度の低い保護膜形成剤
を2つの構成成分(A)と(B)に分け、金属の酸化
剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%未満の保護
膜形成剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%以上
の保護膜形成剤を1つの構成成分(A)とし、酸化金属
溶解剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%未満の
保護膜形成剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%
以上の保護膜形成剤及び水を1つの構成成分(B)と
し、それらを使用する際に水または水溶液を加え構成成
分(A)と構成成分(B)を希釈して使用する。この例
の場合、構成成分(A)と構成成分(B)と水または水
溶液をそれぞれ供給する3つの配管が必要であり、希釈
混合は、3つの配管を、研磨パッドに供給する1つの配
管に結合し、その配管内で混合する方法があり、この場
合、2つの配管を結合してから他の1つの配管を結合す
ることも可能である。例えば、溶解しにくい保護膜形成
剤を含む構成成分と他の構成成分を混合し、混合経路を
長くして溶解時間を確保してから、さらに水または水溶
液の配管を結合する方法である。その他の混合方法は、
上記したように直接に3つの配管をそれぞれ研磨パッド
に導き、研磨パッドと被研磨面の相対運動により混合す
る方法、1つの容器に3つの構成成分を混合して、そこ
から研磨パッドに希釈された金属用研磨液を供給する方
法である。上記した研磨方法において、金属の酸化剤を
含む1つの構成成分を40℃以下にし、他の構成成分を
室温から100℃の範囲に加温し、且つ金属の酸化剤を
含む1つの構成成分と他の構成成分または水もしくは水
溶液を加え希釈して使用する際に、混合した後に40℃
以下とするようにすることもできる。温度が高いと溶解
度が高くなるため、金属用研磨液の溶解度の低い原料の
溶解度を上げるために好ましい方法である。金属の酸化
剤を含まない他の構成成分を室温(25℃)から100
℃の範囲で加温して溶解させた原料は、温度が下がると
溶液中に析出するため、温度が低下したその構成成分を
用いる場合は、予め加温して析出したものを溶解させる
必要がある。これには、加温し溶解した構成成分液を送
液する手段と、析出物を含む液を攪拌しておき、送液し
配管を加温して溶解させる手段を採用することができ
る。加温した成分が金属の酸化剤を含む1つの構成成分
の温度を40℃以上に高めると金属の酸化剤が分解して
くる恐れがあるので、加温した構成成分とこの加温した
構成成分を冷却する金属の酸化剤を含む1つの構成成分
等で混合した場合、40℃以下となるようにする。
【0034】本発明は、従来の金属用研磨液とは異な
り、金属用研磨液の濃縮液を用いることにより金属用研
磨液の生産コストを低減したり、運搬するための容器、
運送及び研磨を行う側での保管、研磨装置のタンク等の
容量を小さくすることができる。この金属用研磨液にお
いては主として溶解度の低い保護膜形成剤の効果を補
い、保護膜形成剤の2種以上を用いることで研磨速度を
高め、デッシング、エロージョン等の抑制を目的に、金
属用研磨液に25℃での水に対する溶解度が5重量%以
上の保護膜形成剤を添加する。これにより、研磨特性に
応じたより広範で且つ高濃度の金属用研磨液の濃縮液作
製が可能となる。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。本発明はこれらの実施例により限定されるものでは
ない。 (実施例1)25℃での水に対する溶解度が5重量%未
満の保護膜形成剤としてベンゾトリアゾール1重量部に
水62.5重量部を加え、さらに25℃での水に対する
溶解度が5重量%以上の保護膜形成剤として1,2,3
−トリアゾール5重量部を加え、40℃湯浴中攪拌羽根
で攪拌し溶解させた。この溶液に、さらに酸化金属溶解
剤としてDL−リンゴ酸(試薬特級)1.5重量部を加
えて溶かし得られたものを金属用研磨液10倍濃縮液と
した。この金属用研磨液10倍濃縮液7重量部に、過酸
化水素水(試薬特級、30%水溶液)33.2重量部を
加え、更に希釈剤として水63重量部を加えて希釈し実
際に金属用研磨液を使用するときの金属用研磨液とし
た。上記の金属用研磨液を用いて、下記の研磨条件でC
MPした。 《研磨条件》 基体:厚さ1μmの銅膜を形成したシリコン基板 研磨パッド:IC1000(ロデ−ル社製商品名) 研磨圧力:20.6KPa(210g/cm2) 基体と研磨定盤との相対速度:36m/min 《研磨品評価項目》 CMP速度:銅膜のCMP前後での膜厚差を電気抵抗値
から換算して求めた。 エッチング速度:25℃、100rpmで攪拌した金属
用研磨液への浸漬前後の銅層膜厚差を電気抵抗値から換
算して求めた。 また、実際のCMP特性を評価するため、絶縁層中に深
さ0.5μmの溝を形成して公知のスパッタ法によって
銅膜を形成して公知の熱処理によって埋め込んだシリコ
ン基板を基体として用いてCMPを行った。CMP後の
基体の目視、光学顕微鏡観察、及び電子顕微鏡観察によ
りエロ−ジョン及び研磨傷発生の有無を確認した。上記
の金属用研磨液を用いてCMPした結果、CMP速度が
180nm/min、エッチング速度が0.8nm/m
inといずれも良好で、且つ濃縮工程の有無によるCM
P速度及びエッチング速度には差が生じなかった。ま
た、エロ−ジョン及び研磨傷の発生も見られなかった。
【0036】(実施例2)ベンゾトリアゾール1重量部
に水67重量部を加え、続いてポリアクリル酸アンモニ
ウム0.5重量部を加え、40℃湯浴中攪拌羽根で攪拌
し溶解させた。さらにDL−酒石酸(試薬特級)1.5
重量部を加えて溶かし得られたものを金属用研磨液10
倍濃縮液とした。次に、得られた金属用研磨液10倍濃
縮液7重量部に水63重量部を加えて希釈し、これに過
酸化水素水(試薬特級、30%水溶液)33.2重量部
を加えて得られたものを金属用研磨液とした。上記金属
用研磨液を用いて、実施例1と同様のCMP条件でCM
Pを施した。その結果、CMP速度が185nm/mi
n、エッチング速度が0.9nm/minといずれも良
好で、且つ濃縮工程の有無によるCMP速度及びエッチ
ング速度には差が生じなかった。また、エロ−ジョン及
び研磨傷の発生も見られなかった。
【0037】(実施例3)トリルトリアゾール0.04
重量部とキュペラゾン0.2重量部と過ヨウ素酸カリウ
ム10重量部を水20重量部に加え40℃湯浴中攪拌羽
根で攪拌し溶解させて得られたものをA液とした。次
に、DL−酒石酸(試薬特級)0.05重量部に水30
重量部を加えて溶解し、これにトリルトリアゾール0.
07重量部とキュペラゾン0.3重量部を加え40℃湯
浴中攪拌羽根で攪拌し溶解させて得られたものをB液と
した。また、DL−酒石酸0.1重量部に水40重量部
を加え溶解して水溶液とした。そして、得られたA液と
B液と水溶液を重量比3/3/4で混合して得られたも
のを金属用研磨液とした。上記金属用研磨液を用いて、
実施例1と同様のCMP条件でCMPを施した。その結
果、CMP速度が162nm/min、エッチング速度
が0.8nm/minといずれも良好で、且つ濃縮工程
の有無によるCMP速度及びエッチング速度には差が生
じなかった。また、エロ−ジョン及び研磨傷の発生も見
られなかった。
【0038】(実施例4)DL−リンゴ酸(試薬特級)
0.15重量部に水50重量部を加えて溶解し、45℃
に加温して、これにトリルトリアゾール0.15重量部
及び3−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール0.
5重量部を加え溶解させ得られたものをA液とした。こ
の45℃のA液に45℃に加温した水20重量部を加え
希釈して、20℃の過酸化水素水(試薬特級、30%水
溶液)33.2重量部をA液中に注ぎ込んで36℃とな
った液を金属用研磨液とした。上記金属用研磨液を用い
て、実施例1と同様のCMP条件でCMPを施した。そ
の結果、CMP速度が150nm/min、エッチング
速度が0.6nm/minといずれも良好で、且つ濃縮
工程の有無によるCMP速度及びエッチング速度には差
が生じなかった。また、エロ−ジョン及び研磨傷の発生
も見られなかった。
【0039】(実施例5)実施例1の金属用研磨液作製
工程で用いるベンゾトリアゾールの溶解前の処理方法を
下記の通り変えた。まずベンゾトリアゾールを乳鉢に入
れて乳棒で5分間粉砕した。粉砕後のベンゾトリアゾー
ルを光学顕微鏡で観察した結果、平均粒径は80μmで
あった。以下実施例1と同様の方法で金属用研磨液を作
製した。ベンゾトリアゾールを粉砕したことにより、ベ
ンゾトリアゾールが完全に溶解するのに要する時間が1
5分から5分に低減された。上記金属用研磨液を用い
て、実施例1と同様のCMP条件でCMPを施した。そ
の結果、CMP速度が178nm/min、エッチング
速度が0.8nm/minといずれも良好で、且つ濃縮
工程の有無によるCMP速度及びエッチング速度には差
が生じなかった。また、エロ−ジョン及び研磨傷の発生
も見られなかった。
【0040】(実施例6)実施例1の金属用研磨液に平
均粒径100nmのコロイダルシリカ1重量部を加え分
散させて得られる金属用研磨液を用いて、実施例1と同
様のCMP条件でCMPを施した。その結果、CMP速
度が256nm/min、エッチング速度が0.9nm
/minといずれも良好で、且つ濃縮工程の有無による
CMP速度及びエッチング速度には差が生じなかった。
また、エロ−ジョン及び研磨傷の発生も見られなかっ
た。
【0041】(実施例7)実施例1の金属用研磨液を用
いて、実施例1と同様のCMP条件でCMPを施した。
その際、金属用研磨液は1つの容器に入れて定量ポンプ
を用いて装置内部に供給した。その結果、CMP速度が
179nm/min、エッチング速度が0.8nm/m
inといずれも良好で、且つ濃縮工程の有無によるCM
P速度及びエッチング速度には差が生じなかった。ま
た、エロ−ジョン及び研磨傷の発生も見られなかった。
【0042】(実施例8)実施例1の金属用研磨液を用
いて、実施例1と同様のCMP条件でCMPを施した。
その際、金属用研磨液10倍濃縮液7重量部に水63重
量部を加えて希釈したものを1番目の容器に入れ、過酸
化水素水(試薬特級、30%水溶液)を2番目の容器に
入れ、各々の容器から定量ポンプで液を送り1番目/2
番目=7/3の供給速度比(単位ml/min)で合流
させ、合流させた後の配管内に長さ3mmのガラス管を
多数充填させ、それを通過させて装置内部の研磨パッド
に供給して研磨した。その結果、CMP速度が174n
m/min、エッチング速度が0.9nm/minとい
ずれも良好で、且つ濃縮工程の有無によるCMP速度及
びエッチング速度には差が生じなかった。また、エロ−
ジョン及び研磨傷の発生も見られなかった。
【0043】(実施例9)実施例3の金属用研磨液を用
いて、実施例1と同様のCMP条件でCMPを施した。
その際、A液を一つの容器に、また、B液に水溶液を加
えたものを別の容器に入れ、各々の容器から別々に定量
ポンプで液を送りA液/(B液+水溶液)=3/7の供
給速度比(体積比)で合流させ、装置内部の研磨パッド
に供給した。その結果、CMP速度が160nm/mi
n、エッチング速度が0.8nm/minといずれも良
好で、且つ濃縮工程の有無によるCMP速度及びエッチ
ング速度には差が生じなかった。また、エロ−ジョン及
び研磨傷の発生も見られなかった。
【0044】(比較例1)実施例1の金属用研磨液で、
1,2,3−トリアゾールの添加量を5重量部から30
重量部に増やして10倍濃縮液を作製し、これを希釈し
て金属用研磨液とした。上記金属用研磨液を用いて、実
施例1と同様のCMP条件でCMPを施した。その結
果、エッチング速度は0.8nm/minと実施例1と
差が生じなっかったが、CMP速度が94nm/min
と実施例1に比べて大きく低下した。
【0045】(比較例2)実施例1の金属用研磨液で、
1,2,3−トリアゾールの添加を省いて10倍濃縮液
を作製した。しかし、これを5℃で冷蔵保存したとこ
ろ、析出分が生じてしまい、金属用研磨液としての評価
が困難となった。なお、実施例1の濃縮液は、0℃に保
存しても析出は生じなかった。
【0046】
【発明の効果】本発明の金属用研磨液及びそれを用いた
研磨方法は、金属用研磨液の濃縮を可能とし、金属用研
磨液の製造コストを低減し、研磨液貯蔵・運搬容器を使
用する個数が減り、また、保管場所が少なくてすみ、研
磨装置のタンク等の容量を大きくする必要もなく、且つ
信頼性の高い金属膜の埋め込みパタ−ンを形成すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺崎 裕樹 茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式 会社総合研究所内 (72)発明者 上方 康雄 茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式 会社総合研究所内 (72)発明者 小山 直之 茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式 会社総合研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属の酸化剤、酸化金属溶解剤、25℃
    での水に対する溶解度が5重量%未満の保護膜形成剤、
    25℃での水に対する溶解度が5重量%以上の保護膜形
    成剤及び水を含有する金属用研磨液を使用する際に水ま
    たは水溶液を加え希釈して使用することを特徴とする金
    属用研磨液。
  2. 【請求項2】 水溶液が、金属の酸化剤、酸化金属溶解
    剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%未満の保護
    膜形成剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%以上
    の保護膜形成剤のうち少なくとも1つ以上の水溶液であ
    る請求項1に記載の金属用研磨液。
  3. 【請求項3】 金属の酸化剤、酸化金属溶解剤、25℃
    での水に対する溶解度が5重量%未満の保護膜形成剤、
    25℃での水に対する溶解度が5重量%以上の保護膜形
    成剤及び水を含有する金属用研磨液を少なくとも2つの
    構成成分に分けて、それらを使用する際に水または水溶
    液を加え希釈して使用することを特徴とする金属用研磨
    液。
  4. 【請求項4】 金属の酸化剤を1つの構成成分とし、酸
    化金属溶解剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%
    未満の保護膜形成剤、25℃での水に対する溶解度が5
    重量%以上の保護膜形成剤及び水を1つの構成成分と
    し、それらを使用する際に水または水溶液を加え希釈し
    て使用する請求項3に記載の金属用研磨液。
  5. 【請求項5】 金属の酸化剤、25℃での水に対する溶
    解度が5重量%未満の保護膜形成剤、25℃での水に対
    する溶解度が5重量%以上の保護膜形成剤を1つの構成
    成分とし、酸化金属溶解剤、25℃での水に対する溶解
    度が5重量%未満の保護膜形成剤、25℃での水に対す
    る溶解度が5重量%以上の保護膜形成剤及び水を1つの
    成分とし、それらを使用する際に水または水溶液を加え
    希釈して使用する請求項3に記載の金属用研磨液。
  6. 【請求項6】 金属の酸化剤を含む1つの構成成分を4
    0℃以下にし、他の構成成分を室温から100℃の範囲
    に加温し、且つ1つの構成成分と他の構成成分または水
    もしくは水溶液を加え希釈して使用する際に、混合した
    後に40℃以下となるようにした請求項3ないし請求項
    5のいずれかに記載の金属用研磨液。
  7. 【請求項7】 25℃での水に対する溶解度が5重量%
    以上の保護膜形成剤が、アミン、アミノ酸、イミン、ア
    ゾールのうちいずれか1つ以上である請求項1ないし請
    求項6のいずれかに記載の金属用研磨液。
  8. 【請求項8】 平均粒径100μm以下の固形の保護膜
    形成剤を少なくとも1つの構成成分に溶解ないし分散さ
    せた請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の金属用
    研磨液。
  9. 【請求項9】 金属用研磨液に砥粒を含有させた請求項
    1ないし請求項8のいずれかに記載の金属用研磨液。
  10. 【請求項10】 金属の酸化剤、酸化金属溶解剤、25
    ℃での水に対する溶解度が5重量%未満の保護膜形成
    剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%以上の保護
    膜形成剤及び水を含有する金属用研磨液を使用する際
    に、水または水溶液を加え希釈して研磨定盤上の研磨パ
    ッドに供給し、被研磨面と接触させて被研磨面と研磨パ
    ッドを相対運動させて研磨することを特徴とする研磨方
    法。
  11. 【請求項11】 金属の酸化剤、酸化金属溶解剤、25
    ℃での水に対する溶解度が5重量%未満の保護膜形成
    剤、25℃での水に対する溶解度が5重量%以上の保護
    膜形成剤及び水を含有する金属用研磨液を少なくとも2
    つの構成成分に分けて、それらを使用する際に、水また
    は水溶液を加え希釈して研磨定盤上の研磨パッドに供給
    し、被研磨面と接触させて被研磨面と研磨パッドを相対
    運動させて研磨することを特徴とする研磨方法。
  12. 【請求項12】 請求項4ないし請求項9のいずれかに
    記載の金属用研磨液を用いて研磨する請求項11に記載
    の研磨方法。
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