JP2000245913A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000245913A
JP2000245913A JP11049453A JP4945399A JP2000245913A JP 2000245913 A JP2000245913 A JP 2000245913A JP 11049453 A JP11049453 A JP 11049453A JP 4945399 A JP4945399 A JP 4945399A JP 2000245913 A JP2000245913 A JP 2000245913A
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Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
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Ace Denken KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可変表示装置での表示に関して従来にない斬新
な娯楽性を高めて、遊技者を視覚的により一層と楽しま
せることができる遊技機を提供する。 【解決手段】始動入賞口20へ球が入賞する度に、可変
表示装置30で通常画像遊技が実行される。かかる通常
画像遊技でリーチ状態となった場合、該リーチ状態が表
示されたウインドウ30aが可変表示装置30の画面の
一部に縮小される。そして、画面上に新たに生じたウイ
ンドウ30bにて、特賞が発生するか否かを見かけ上決
定する特別画像遊技が実行される。この特別画像遊技で
特定条件が成立した場合、大当たりが確定して可変入賞
装置50が最大16回開閉する特賞が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤面上に球を
打ち出す遊技で所定の条件が成立すると、遊技者に有利
な特賞が発生する遊技機に関する。ここで遊技機とは、
主としてパチンコ機を指すものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機としては、様々な
機種のパチンコ機が知られている。パチンコ機の遊技盤
面上には、機種を定めると共に遊技性を高めるためのメ
イン役物が配されている。代表的なメイン役物として
は、液晶画面等からなる可変表示装置が知られており、
かかる可変表示装置を備えたものは、一般にフィーバー
機と称されている。
【0003】フィーバー機では、遊技盤面上に開設され
た始動入賞口に球が入賞すると、前記可変表示装置に各
種図柄がスクロール表示される。そして、スクロール停
止後の図柄の組み合わせが大当たり表示になると、特賞
(いわゆるフィーバー)が発生して、可変入賞口が所定
回数を限度に繰り返し開閉するように設定されていた。
【0004】前記可変表示装置は、一般には横一列に並
ぶ3つの表示欄を有し、各表示欄に停止表示された図柄
が、例えば「1,1,1」の如く総て同一図柄が揃う
と、大当たり表示として特賞が発生するようになってい
た。ここで大当たり表示が確定する前に、1つの表示欄
を残して他の表示欄に停止した図柄が一致するリーチ状
態となった場合には、いわゆるリーチアクションとして
遊技者の期待感を高める表示上の工夫がなされている遊
技機も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た一般のフィーバー機では、可変表示装置におけるリー
チアクションが設けられていても、リーチ状態後に最後
の表示欄におけるスクロール表示速度を単に遅く変化さ
せたり、画面上に新たにキャラクタを登場させる等、比
較的単純な表示内容のものが多かった。
【0006】何れのリーチアクションも、可変表示装置
の画面上における表示内容の大きな変化はなく、特賞が
発生するか否かを決定する最後の表示も単純で画一的で
あり、興趣に欠けるという問題があった。このように前
記可変表示装置の表示に関して、特賞発生に対する遊技
者の期待感を高めるには限界があった。
【0007】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、可変表示装置での表
示に関して従来にない斬新な娯楽性を高めて、遊技者を
視覚的により一層と楽しませることができ、遊技におけ
るスリルと興奮を増大させることが可能な遊技機を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に
存する。 [1]遊技盤面(11)上に球を打ち出す遊技である条
件が成立すると、遊技者に有利な特賞が発生する遊技機
(10)において、前記遊技盤面(11)上に配設した
可変表示装置(30)と、遊技状態を制御する遊技制御
装置(100)とを有し、前記可変表示装置(30)
は、各種図柄が変化した後に停止する通常画像遊技と、
特別画像遊技をそれぞれ表示可能であり、前記遊技制御
装置(100)は、遊技中に所定の始動条件が成立した
場合に、前記可変表示装置(30)の画面全体で通常画
像遊技を実行し、通常画像遊技で大当たりの前提条件と
なる準当たりが成立した場合に、該準当たりが表示され
た領域を可変表示装置(30)の画面の一部に縮小する
と共に、該画面上に新たに生じた領域で前記特別画像遊
技を実行し、前記特別画像遊技の結果が、前記通常画像
遊技での準当たりを構成する図柄との関係において、予
め定めた特定条件を満たした場合に、前記特賞を発生さ
せることを特徴とする遊技機(10)。
【0009】[2]遊技盤面(11)上に球を打ち出す
遊技で所定の条件が成立すると、遊技者に有利な特賞が
発生する遊技機(10)において、前記遊技盤面(1
1)上に配設した可変表示装置(30)と、抽選実行手
段(111)と、通常画像制御手段(113)と、特別
画像制御手段(114)と、特賞生成手段(115)と
を有し、前記可変表示装置(30)は、各種図柄が変化
した後に停止する通常画像遊技と、特別画像遊技とそれ
ぞれ表示可能であり、前記抽選実行手段(111)は、
遊技中に所定の始動条件が成立した場合に、それに基づ
き乱数を用いた無作為抽選を実行し、前記通常画像制御
手段(113)は、前記抽選実行手段(111)の抽選
結果に応じて、前記通常画像遊技を実行し、前記特別画
像制御手段(114)は、前記抽選実行手段(111)
の抽選結果に応じて、前記通常画像遊技で大当たりの前
提条件となる準当たりが成立した場合に、該準当たりが
表示された領域を可変表示装置(30)の画面の一部に
縮小すると共に、該画面上に新たに生じた領域で前記特
別画像遊技を実行し、前記特賞生成手段(115)は、
前記抽選実行手段(111)の抽選結果に応じて、前記
特別画像遊技の結果が、前記通常画像遊技での準当たり
を構成する図柄との関係において、予め定めた特定条件
を満たした場合に、前記特賞を発生させることを特徴と
する遊技機(10)。
【0010】[3]前記抽選実行手段(111)は、前
記始動条件が成立した場合に、前記通常画像遊技で準当
たりとなるかハズレに確定するかを決定する第1図柄乱
数を生成し、該第1図柄乱数が準当たりに相当した場合
に、さらに前記特別画像遊技の結果が特定条件を満たす
か否かを決定する第2図柄乱数を生成することを特徴と
する[2]記載の遊技機(10)。
【0011】[4]前記通常画像遊技で準当たりが成立
した場合に、前記可変表示装置(30)の画面が分割さ
れ、一の分割画面に前記準当たりが表示され、他の分割
画面で前記特別画像遊技が実行されることを特徴とする
[1],[2]または[3]記載の遊技機(10)。
【0012】[5]前記通常画像遊技で準当たりが成立
した場合に、前記可変表示装置(30)の画面で前記準
当たりが表示された領域がそのまま相似形に縮小されて
一のウインドウとなり、その下層に新たに出現した他の
ウインドウで前記特別画像遊技が実行されることを特徴
とする[1],[2]または[3]記載の遊技機(1
0)。
【0013】[6]前記通常画像遊技は、1または複数
のライン上で複数並ぶ各種図柄が連続的に変化した後に
順次停止するものであり、何れかのライン上で最後に停
止する図柄を1つ残して既に停止した図柄が互いに一致
する状態が前記準当たりに相当することを特徴とする
[1],[2],[3],[4]または[5]記載の遊
技機(10)。
【0014】[7]前記特別画像遊技は、各種図柄とし
ての数字が1または複数無作為に選択されるものである
ことを特徴とする[1],[2],[3],[4],
[5]または[6]記載の遊技機(10)。
【0015】[8]前記特別画像遊技は、各種図柄とし
ての数字が1または複数無作為に選択されるものであ
り、その選択過程を、裏側が表示されたトランプカード
を順に表側にめくる動作に模したことを特徴とする
[1],[2],[3],[4],[5]または[6]
記載の遊技機(10)。
【0016】[9]前記特別画像遊技は、各種図柄とし
ての数字が1または複数無作為に選択されるものであ
り、その選択過程を、サイコロを順にふるう動作に模し
たことを特徴とする[1],[2],[3],[4],
[5]または[6]記載の遊技機(10)。
【0017】[10]前記特別画像遊技で選択される各
種図柄の数が当初の予定数よりも特別に追加される場面
を設けたことを特徴とする[7],[8]または[9]
記載の遊技機(10)。
【0018】[11]前記特別画像遊技の結果として特
定条件を満たすのは、無作為に選択された数字を用いた
四則計算の答えが、前記通常画像遊技で準当たりを構成
する図柄である数字と一致した場合であることを特徴と
する[1],[2],[3],[4],[5],
[6],[7],[8],[9]または[10]記載の
遊技機(10)。
【0019】[12]前記特別画像遊技の結果として特
定条件を満たすのは、無作為に選択された数字の合計値
が、前記通常画像遊技で準当たりを構成する図柄である
数字と一致した場合であることを特徴とする[1],
[2],[3],[4],[5],[6],[7],
[8],[9],[10]または[11]記載の遊技機
(10)。
【0020】[13]前記遊技盤面(11)上に、球が
入賞し得る状態に始動入賞口(20)を設け、前記始動
入賞口(20)に球が入賞することを、前記始動条件に
設定したことを特徴とする[1],[2],[3],
[4],[5],[6],[7],[8],[9],
[10],[11]または[12]記載の遊技機(1
0)。
【0021】[14]前記遊技盤面(11)上に可変入
賞装置(50)を設け、前記可変入賞装置(50)は、
その入賞口を開閉可能な可動板(51)を有して成り、
該可動板(51)は通常は閉状態に維持され、前記可動
板(51)を、所定回数を限度に繰り返し開閉させて、
前記特賞とすることを特徴とする[1],[2],
[3],[4],[5],[6],[7],[8],
[9],[10],[11],[12]または[13]
記載の遊技機(10)。
【0022】次に、前記解決手段に基づく作用を説明す
る。本発明に係る遊技機(10)によれば、遊技盤面
(11)上に球を打ち出す遊技で始動条件がうまく成立
すると、それに基づき、可変表示装置(30)の画面全
体で通常画像遊技が実行される。
【0023】前記通常画像遊技で大当たりの前提条件と
なる準当たりが成立した場合、該準当たりが表示された
領域は、可変表示装置(30)の画面の一部に縮小され
る。そして、画面上に新たに生じた領域では、前記通常
画像遊技の続きをなす特別画像遊技が実行される。
【0024】前記特別画像遊技の結果が、前記通常画像
遊技で準当たりを構成した図柄との関係において、予め
定めた特定条件を満たした場合、大当たりが確定したこ
とになり、遊技者に有利な特賞が発生する。前記通常画
像遊技から特賞発生に至る一連の遊技過程は、遊技制御
装置(100)によって制御される。
【0025】このように前記遊技機(10)では、前記
通常画像遊技で準当たりとなった場合、いわゆるリーチ
アクションとして、準当たりが表示された領域が可変表
示装置(30)の画面の一部に縮小される。そして、画
面上に新たに生じた領域にて、特賞が発生するか否かを
見かけ上決定するための趣向を凝らした特別画像遊技が
実行されるので、遊技者を視覚的により一層と楽しませ
ることができる。
【0026】さらに詳細な遊技機(10)について説明
すれば、遊技盤面(11)上に球を打ち出す遊技で始動
条件が成立すると、それに基づき、先ず抽選実行手段
(111)が無作為抽選を実行する。かかる抽選の実行
に基づき、可変表示装置(30)では通常画像遊技が開
始される。通常画像遊技における表示内容は、前記抽選
実行手段(111)の抽選結果に応じて、通常画像制御
手段(113)によって制御される。
【0027】前記通常画像遊技で準当たりとなった場合
には、特別画像制御手段(114)の制御によって、準
当たりが表示された領域が可変表示装置(30)の画面
の一部に縮小される。なお、前記通常画像遊技で準当た
りとならなければハズレが確定し、可変表示装置(3
0)の表示領域が縮小されるようなことは起こらない。
【0028】前記準当たりが表示された領域が可変表示
装置(30)の画面の一部に縮小されると、該画面上に
新たに生じた領域で特別画像遊技が実行される。ここで
特別画像制御手段(114)も、前記抽選実行手段(1
11)の抽選結果に応じて、特別画像遊技の表示内容を
制御することになる。
【0029】そして前記特別画像遊技の結果が、前記通
常画像遊技で準当たりを構成した図柄との関係におい
て、予め定めた特定条件を満たした場合に、大当たりが
確定して特賞が発生する。かかる特賞発生は特賞生成手
段(115)によって制御される。なお、前記通常画像
遊技での準当たりを経て、特別画像遊技の結果が大当た
りに確定するのは、前記抽選実行手段(111)による
抽選で大当たりが出現した場合である。
【0030】前記抽選実行手段(111)では、始動条
件が成立した際に無作為抽選を1回ずつ実行し、この1
回の抽選結果だけに基づき、前記通常画像制御手段(1
13)や特別画像制御手段(114)が表示内容の制御
を実行するように設定してもよいが、次のように2回に
分けて抽選を行うようにしてもよい。
【0031】すなわち、抽選実行手段(111)は、始
動条件が成立した場合に、先ず通常画像遊技で準当たり
となるかハズレに確定するかを決定する第1図柄乱数を
生成する。続いて、第1図柄乱数が準当たりに相当した
場合に、抽選実行手段(111)は、特別画像遊技の結
果が特定条件を満たすか否かを決定する第2図柄乱数を
生成する。
【0032】かかる場合、通常画像制御手段(113)
は、前記第1図柄乱数に応じて通常画像遊技の表示内容
を制御し、特別画像制御手段(114)は、前記第2図
柄乱数に応じて特別画像遊技の表示内容を制御すること
になる。このような2つの乱数を組み合わせることで、
表示内容のバリエーションを増大させることができる。
【0033】また、前記通常画像遊技で準当たりとなっ
た場合、該準当たりが表示された領域は可変表示装置
(30)の画面の一部に縮小されるが、具体的には以下
の態様が考えられる。1つは、可変表示装置(30)の
画面を分割して、一の分割画面に前記準当たりを表示
し、他の分割画面に特別画像遊技を表示するものであ
る。
【0034】もう1つは、準当たりが表示された領域を
そのまま相似形に縮小して一のウインドウとし、その下
層に新たに出現した他のウインドウに特別画像遊技を表
示するものである。何れの態様も、いわゆるリーチアク
ションとしては斬新で目新しい表示であり、画像遊技に
おける興趣を高めることができる。
【0035】また、前記通常画像遊技を、例えば1また
は複数のライン上で複数並ぶ各種図柄が連続的に変化し
た後に順次停止する内容とし、何れかのライン上で最後
に停止する図柄を1つ残して既に停止した図柄が一致し
た状態を準当たりとすれば、通常画像遊技に関しては従
来のスクロール表示と同様の内容となり、遊技者にとっ
て分かり易い。
【0036】また、前記特別画像遊技は、各種図柄とし
ての数字が1または複数無作為に選択される内容とすれ
ばよく、かかる数字の選択過程を、例えば裏側が表示さ
れたトランプカードを順に表側にめくる動作としたり、
あるいはサイコロを順にふるう動作としたりすれば、画
像遊技における興趣をより高めることができる。
【0037】さらにまた、前記特別画像遊技で選択され
る各種図柄の数が当初の予定数よりも特別に追加される
場面を設けても面白い。具体的には例えば、最初は4枚
のトランプカードが並んでいたのに、全部めくられた後
で「もう1枚」という文字が出現して、トランプカード
がさらに1枚追加される等、様々な表示内容のバリエー
ションを考えることができる。
【0038】また、前記特別画像遊技の結果が特定条件
を満たす場合として、様々な態様が考えられる。例え
ば、特別画像遊技の結果として、無作為に選択された数
字を用いた四則計算の答えが、前記通常画像遊技で準当
たりを構成する図柄である数字と一致したことにしても
面白い。さらに具体的には、無作為に選択された数字の
合計値が、前記通常画像遊技で準当たりを構成する数字
と一致したことにすれば、遊技内容が理解しやすくな
る。
【0039】また、前記始動条件として様々な条件が考
えられるが、例えば、遊技盤面(11)上に、球が入賞
し得る状態に始動入賞口(20)を設けておき、該始動
入賞口(20)に球が入賞することを前記始動条件とし
てもよい。かかる場合、遊技者の技量に応じて条件を満
たすことが可能となるため、射幸心を満足させることが
できる。
【0040】さらにまた、前記特賞には、例えば賞球数
の割合を一時的に増したり、特定の役物を入賞し易い形
態に変化させる等、様々な状態が考えられる。具体的に
は例えば、可変入賞装置(50)の可動板(51)を所
定回数だけ開閉させるようにすれば、通常より相対的に
高い確率での入賞チャンスを、遊技者に対し明快かつ簡
単に与えることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の各種
実施の形態を説明する。図1〜図9は本発明を代表する
一実施の形態に係る遊技機10を示している。本実施の
形態に係る遊技機10は、遊技盤面11上に球を打ち出
す遊技で所定の条件が成立すると、遊技者に有利な特賞
が発生するパチンコ機である。本パチンコ機はいわゆる
フィーバー機であるが、他の機種のパチンコ機等に適用
してもよい。
【0042】図2に示すように、遊技機10の機体正面
の下部右端には、回転操作式のハンドル12が設けられ
ている。このハンドル12を、球の打ち出し力に応じた
角度だけ回転させることにより、機体中の発射装置(図
示せず)が駆動して、球が1個ずつ遊技盤面11上に打
ち出されるように構成されている。
【0043】遊技に供する貸出球や賞球は、機体前面に
設けられた上皿13に貯留されるようになっている。ま
た、上皿13の下側には、特賞で多量の球が払い出され
た場合に、上皿13から溢れた球を受け入れる下皿14
が設けられている。なお、下皿14には、貯留した球を
下方に設置された玉箱(図示せず)に落とすための球抜
きレバー14aが設けられている。
【0044】遊技盤面11の前面は、該遊技盤面11と
の間に球を移動させる空間を形成するガラス扉で覆われ
ている。遊技盤面11の外縁には、ハンドル12の回転
操作により打ち出された球を、遊技盤面11の鉛直方向
の上方位置に送り出すための発射レール11aが設けら
れている。
【0045】遊技盤面11の略中央には、可変表示装置
30と保留球表示装置40が配設されている。これらは
一体化された1つのメイン役物として構成されている。
また、保留球表示装置40の下方には始動入賞口20が
配設され、さらにその下方には可変入賞装置50が配設
されている。
【0046】その他、遊技盤面11上には、打ち出され
た球の落下速度、あるいは方向を変化させるための数多
の障害釘や、風車15やチューリップ16等の各種役物
も適所に設けられている。また、遊技盤面11の最下部
には、入賞しなかった球を回収するためのアウト口17
が設けられている。
【0047】遊技盤面11の上方には、各種遊技状態等
を表示し、遊技の面白味を増加させるための表示ランプ
18が設けられている。また、遊技盤面11の裏側に
は、遊技状態を集中管理する遊技制御装置100(図1
参照)が設けられている。遊技制御装置100について
詳しくは後述する。
【0048】図2に示す始動入賞口20は、一般に始動
チャッカーと称されるものであり、遊技盤面11上に球
が入賞し得る状態に設けられている。この始動入賞口2
0に球が入賞することが、後述する通常画像遊技が実行
されるための始動条件として設定されている。
【0049】図1に示すように、始動入賞口20は、球
の入賞を検知する始動入賞検知スイッチ21を内部に備
えている。始動入賞検知スイッチ21は入賞球を検知し
てONになると、始動入賞信号を遊技制御装置100に
出力するように設定されている。始動入賞検知スイッチ
21は、例えば光センサ、近接センサ、あるいは磁気セ
ンサ等の各種センサにより構成すればよい。
【0050】図3に示すように、可変表示装置30は各
種図柄を表示可能な画面を備えている。かかる可変表示
装置30は、具体的にはカラー液晶ディスプレイから構
成されている。ただし、可変表示装置30は、これに限
られるものではなく、モノクロ液晶ディスプレイはもち
ろんのこと、蛍光表示管やブラウン管(CRT)等を用
いて構成してもよい。
【0051】可変表示装置30は、前記始動入賞口20
に球が入賞する度に、横1本のライン上で3つ並んだ各
種図柄が連続的にスクロール変化(図4(a)参照)し
た後、左側から1つずつ任意の図柄が停止する通常画像
遊技が表示される。ここで通常画像遊技は、可変表示装
置30の画面全体で実行される。なお、図柄は主に数字
であるが、文字や記号等を含めるようにしてもよい。
【0052】前記通常画像遊技で、最後に停止する図柄
(図3中で右側)を1つ残して、既に停止した左側と中
央の2つの図柄が互いに一致する準当たり(以下、リー
チ状態とする。)となった場合(図4(b)参照)、該
リーチ状態が表示された領域が可変表示装置30の画面
片隅に縮小されるように制御される。
【0053】詳しく言えば、図4(c)に示すように、
可変表示装置30の画面でリーチ状態が表示された領域
はそのまま相似形に縮小されて、画面左下に位置する一
のウインドウ30aとなり、その下層に新たに他のウイ
ンドウ30bが出現するようになっている。
【0054】図5に示すように、新たに生じたウインド
ウ30bでは、特別画像遊技が実行されるように設定さ
れている。前記特別画像遊技は、各種図柄としての数字
が1または複数無作為に選択されるものであり、その数
字の選択過程が本実施の形態では、裏側が表示されたト
ランプカードを順に表側にめくる動作を模した内容とな
っている。なお、図5に示す例では3枚のトランプカー
ドが表示されるが、1枚だけ、あるいは2枚、4枚等
と、カード枚数すなわち選択される数字の数は自由に設
定することができる。
【0055】また、前記特別画像遊技の結果が、前記通
常画像遊技でのリーチ状態を構成する図柄との関係にお
いて、予め定めた特定条件を満たした場合が、大当たり
と定められている。ここで特定条件を満たすとは、無作
為に選択された数字の合計値が、前記通常画像遊技でリ
ーチ状態を構成する図柄(数字)と一致することに定め
られている。
【0056】ただし、前記特定条件は、特別画像遊技で
無作為に選択された数字の合計値を求めるだけではな
く、他に引き算、かけ算、あるいは割り算により、すな
わち前記無作為に選択された数字を用いた何れかの四則
計算の答えが、前記通常画像遊技でリーチ状態を構成す
る図柄(数字)と一致することに定めてもよい。この場
合、例えば引き算であれば、特別画像遊技の結果が確定
する前に予め「−」記号を可変表示装置30に表示する
等しても面白い。
【0057】図5(b)に示すように、実際に特別画像
遊技の結果、無作為に選択された3つの数字の合計値
「3+2+2=7」が、前記通常画像遊技でリーチ状態
を構成する図柄「7」と一致した場合は大当たりとな
る。かかる大当たりが確定すると、後述する可変入賞装
置50が所定回数を限度に繰り返し開閉する特賞が発生
するように設定されている。
【0058】前記通常画像遊技の結果、図4(d)に示
すように前記リーチ状態にならなかった場合はハズレが
確定する。また、前記特別画像遊技の結果、図5(d)
に示すように前記特定条件を満たさなかった場合もハズ
レが確定する。また、図5(c)に示すように、大当た
りが確定した場合には可変表示装置30の画面をさらに
別の表示態様に変化させたり点滅させる等して、特賞が
発生する旨を遊技者に明確に報知するように構成しても
よい。
【0059】保留球表示装置40は、可変表示装置30
での画像遊技中ないし特賞発生中に、始動入賞口20に
球が入賞した際、未実行となる画像遊技の保留回数を表
示するものである。この保留球表示装置40は、後述す
る遊技制御装置100からの信号に基づき、遊技制御装
置100に記憶された前記保留回数を表示するよう設定
されている。
【0060】図3に示すように、保留球表示装置40
は、4個の保留ランプ41,41…を有し、未実行の画
像遊技は4回まで保留可能となっている。すなわち、保
留回数に相当する数の保留ランプ41が点灯すべく制御
される。保留されていた画像遊技が実行された場合、そ
の実行回数が前記保留回数から減算されて遊技制御装置
100に更新記憶され、その回数が保留球表示装置40
に新たに表示される。
【0061】可変入賞装置50は、ソレノイド52によ
り開閉駆動する可動板51を備えている。可変入賞装置
50は、前記通常画像遊技で大当たり表示となった際、
遊技制御装置100からの信号に基づき、特賞を演出す
るように制御される。ここで特賞とは、可動板51が所
定時間(例えば29秒)に亘って開いた後、短時間(例
えば2〜3秒)だけ閉じるという開閉動作が、所定ラウ
ンド回数(例えば16回)を限度に繰り返し実行される
状態である。
【0062】図1に示すように、可変入賞装置50の内
部には、入賞した球を検出する入賞検出スイッチ53が
設けられている。この入賞検出スイッチ53からの信号
を元に、前記各ラウンドごとに所定数(例えば10個)
の入賞球が入賞計数機54で計数された時点で、可動板
51は継続して開く所定時間が経過する前であっても、
いったん閉じるように制御される。
【0063】また、可変入賞装置50の内部にはV入賞
口55も設けられており、各ラウンドごとに、V入賞口
55へ入賞することが、次ラウンドに移行するための継
続条件となっている。V入賞口55への球の入賞は、V
入賞検出スイッチ56によって検知される。なお、可動
板51は一般にアタッカーと称されている。
【0064】図1に示すように、遊技制御装置100
は、遊技機10全体の動作を集中管理するものであり、
CPU110、ROM120、RAM130等を含むマ
イクロコンピュータから成る。遊技制御装置100はユ
ニット化されており、遊技盤面11の裏側等の機体内に
取り付けられる。
【0065】前記CPU110は機能的には、抽選実行
手段111、権利保留手段112、通常画像制御手段1
13、特別画像制御手段114、それに特賞生成手段1
15等を具備している。なお、遊技制御装置100は、
その出力部140から構内情報通信網(LAN)を介し
て、遊技場内の各種機器の動作や運営を集中的に制御す
るホール管理端末機(図示せず)等にも接続されてい
る。
【0066】抽選実行手段111は、前記始動入賞口2
0に球が入賞することに起因して、乱数を用いた無作為
抽選を実行し、その抽選結果である大当たりやハズレに
相当する図柄乱数を出力するものである。この1回の抽
選結果である図柄乱数に基づき、前記可変表示装置30
における通常画像遊技は1回ごとの表示内容が総て決定
される。
【0067】前記図柄乱数が大当たりに相当した場合に
は、必ず通常画像遊技でリーチ状態となり、該リーチ状
態が表示された領域は可変表示装置30の画面片隅に縮
小され、その後の特別画像遊技の結果は特定条件を満た
すことになり、大当たりが確定する。
【0068】一方、前記図柄乱数がハズレに相当した場
合はハズレ表示となるが、ハズレ表示が確定するまでの
表示内容には、以下の2通りが予め用意されている。1
つは、通常画像遊技でリーチ状態となることなく、その
ままハズレが確定する場合である。もう1つは、通常画
像遊技でリーチ状態となるが、その後の特別画像遊技で
結局特定条件を満たすことなく、最終的にハズレが確定
する場合である。
【0069】抽選実行手段111から出力される図柄乱
数は、いったんRAM130に保存された後、通常画像
制御手段113、特別画像制御手段114および特賞生
成手段115に入力される。なお、抽選実行手段111
で用いる乱数表はROM120に格納されており、大当
たりやハズレに相当する確率は予め適宜設定されてい
る。
【0070】権利保留手段112は、前記始動入賞口2
0に球が入賞した際、前記画像遊技中ないし特賞発生中
であるか否かを判断し、これらの最中であった場合に、
前記抽選実行手段111で抽選された図柄乱数に基づく
新たな通常画像遊技の実行を一時保留する制御を行うも
のである。
【0071】ここで保留された図柄乱数、すなわち通常
画像遊技の実行権利の数は、同じく権利保留手段112
の制御に基づいて、最大4個まで保留球表示装置40に
表示される。具体的には、保留された実行権利(図柄乱
数)の数は、保留球表示装置40における保留ランプ4
1の点灯個数で表示されることになる。
【0072】通常画像制御手段113は、始動入賞口2
0に球が入賞した場合に、可変表示装置30の画面全体
で、横1本のライン上に3つ並んだ各種図柄が連続的に
スクロール変化した後、左側から1つずつ任意の図柄が
停止する通常画像遊技を実行するものである。詳しく言
えば、通常画像制御手段113は、RAM130にいっ
たん保存された図柄乱数(抽選実行手段111の抽選結
果)に基づいて、通常画像遊技を実行することになる。
【0073】通常画像遊技における表示内容は、前記抽
選実行手段111での抽選結果に応じて、リーチ状態
と、それ以外のハズレ表示に対応した様々な組み合わせ
の図柄が停止表示されるように予めプログラムされてい
る。なお、停止図柄の組み合わせパターンは、ROM1
20に格納された表示制御プログラムデータに予め登録
されている。
【0074】特別画像制御手段114は、前記通常画像
遊技でリーチ状態が表示された領域を、そのまま相似形
に縮小して一のウインドウ30aとして画面左下に配
し、その下層に新たに生じた他のウインドウ30bで特
別画像遊技を実行するものである。ここで特別画像遊技
は、各種図柄としての数字が3つ無作為に選択されるも
のであり、その数字の選択過程は、裏側が表示されたト
ランプカードを順に表側にめくる動作を模した内容とな
っている。
【0075】かかる特別画像制御手段114は、前記抽
選実行手段111で生成された図柄乱数が大当たりの場
合と、ハズレでもリーチ状態になる場合に、それぞれ特
別画像遊技で大当たりまたはハズレに相当する様々な内
容の表示制御を実行するようプログラムされている。な
お、特別画像遊技に関する様々な画像も、ROM120
に格納された表示制御プログラムデータに予め登録され
ている。
【0076】特賞生成手段115は、前記特別画像遊技
の結果が特定条件を満たした場合、詳しくは、抽選実行
手段111で生成された図柄乱数が大当たりに相当した
場合に、特賞を発生させる制御を実行するものである。
ここで特賞とは、可変入賞装置50の可動板15が最大
16ラウンドまで繰り返し開閉することである。特賞生
成手段115には、遊技制御プログラムに従って、可変
入賞装置50のソレノイド52を駆動するためのソレノ
イド回路が含まれている。
【0077】前記遊技制御装置100のROM120に
は、可変入賞装置50等を制御する遊技制御プログラム
データや、可変表示装置30の表示内容に関する表示制
御プログラムデータ、それに各種役物への入賞を演出す
る表示ランプ18の点灯パターン、スピーカーからの音
声の発生パターン等、固定データが格納されている。前
記RAM130は、各種入賞口からの信号を含む遊技に
関する入賞データ等を一時的に記憶するものである。
【0078】また、図1に示すように、遊技機10内部
には賞球払出手段60も設けられている。賞球払出手段
60は、賞球払出計数機61と、各入賞口ごとに所定の
賞球数を設定する払出設定手段62と、賞球数を計数す
る演算手段63を具備して成る。賞球払出手段60も信
号線を介して、前記遊技制御装置100のCPU110
に接続されている。
【0079】次に遊技機10の作用を説明する。遊技者
はハンドル12を回転操作して、遊技盤面11上に球を
打ち出し遊技を行う。先ず、図6に示すフローチャート
において、打ち出された球が始動入賞口20にうまく入
賞すると(S111でY)、始動入賞検知スイッチ21
から始動入賞信号が遊技制御装置100に出力される。
この信号を抽選実行手段111が受けると、乱数を用い
た抽選が実行される(S112)。
【0080】前記乱数抽選が行われた場合、遊技制御装
置100のRAM130に保存されている図柄乱数(保
留球と同義)が、保留球表示装置40に表示し得る限度
数4個未満であるか否かが判別される(S113で
Y)。ここで限度数4個未満であれば、最高4回まで前
記抽選結果である図柄乱数(通常画像遊技の実行権利)
が新たに保存される(S114)。このとき、図柄乱数
の保存個数、すなわち通常画像遊技の実行権利の保留回
数は、保留球表示装置40の保留ランプ41の点灯によ
って加算表示される(S115)。
【0081】一方、図柄乱数が限度数4個まで保存され
ている状態で乱数抽選が行われても(S113でN)、
新たに図柄乱数が保存されることはなく、通常画像遊技
の実行権利は放棄される(S117)。その後、通常画
像遊技の実行権利が破棄された場合も含めて、前記始動
入賞口20への入賞に基づく所定数の賞球が払い出され
る(S116)。
【0082】次に、図7に示すフローチャートにおい
て、画像遊技中ないし特賞発生中でなければ(S121
でY)、前述した通常画像遊技の実行権利が保留されて
いるか否かが判別される(S122)。ここで実行権利
が保留されていた場合(S122でY)、該実行権利に
相当する図柄乱数がRAM130から1つ読み込まれる
(S123)。このとき、保留球表示装置40の保留ラ
ンプ41が1つ消灯することで減算表示される(S12
4)。
【0083】前記抽選結果である図柄乱数に応じて、通
常画像制御手段113からの指令に基づき、可変表示装
置30で通常画像遊技が開始される。抽選結果である図
柄乱数が大当たりであった場合(S125でY)、通常
画像遊技でリーチ状態となり、その後特別画像遊技で大
当たりが確定する(S126)。それにより、遊技者に
有利な特賞が発生する(S127)。
【0084】一方、図柄乱数がハズレであった場合(S
125でN)、画像遊技の結果は結局ハズレとなり(S
129)、その後、特賞が発生することはない。前述し
たがハズレが確定するまでの表示内容には、リーチ状態
となることなくハズレが確定する場合と、リーチ状態と
なるが、その後の特別画像遊技で結局ハズレが確定する
場合の2通りがある。以上のような遊技過程は、遊技者
が遊技を終了するまで繰り返される(S128)。
【0085】図8に示すフローチャートは画像遊技の詳
細を示している。先ず前記図柄乱数に基づき通常画像遊
技が開始される(S130)。すなわち、図4(a)に
示すように、可変表示装置30の画面全体にて、横1本
のライン上で3つ並んだ各種図柄が連続的にスクロール
変化した後、左側から1つずつ任意の図柄が停止する。
【0086】図4(b)に示すように、通常画像遊技で
最後に停止する図柄を1つ残して、既に停止した左側と
中央の2つの図柄が互いに一致するリーチ状態となった
場合(S131でY)、図4(c)に示すように、該リ
ーチ状態が表示された領域がそのまま相似形に縮小され
て、画面左下に位置する一のウインドウ30aとなり、
その下層に新たに他のウインドウ30bが出現する(S
132)。一方、図4(d)に示すように、リーチ状態
とならなかった場合(S131でN)、その時点でハズ
レが確定する(S136)。
【0087】図5に示すように、新たに生じたウインド
ウ30bでは特別画像遊技が実行される。前記特別画像
遊技では3枚のトランプカードが順にめくられて、その
カードの数字の合計値が重要となる。図5(b)に示す
ように、3枚のカードの数字の合計値「3+2+2=
7」が、前記通常画像遊技でリーチ状態を構成する図柄
「7」と一致した場合(S134でY)、特定条件が成
立して大当たりとなる(S135)。
【0088】一方、図5(d)に示すように、3枚のカ
ードの数字の合計値が、前記通常画像遊技でリーチ状態
を構成する数字と一致しなかった場合は(S134で
N)、その時点でハズレが確定する(S136)。本実
施の形態では特定条件として、足し算により合計値を求
めるようにしているが、他の四則計算による答えと比較
するようにしてもよい。
【0089】以上のように本遊技機10では、可変表示
装置30の画面全体に表示される通常画像遊技でリーチ
状態となった場合、いわゆるリーチアクションの演出と
して、リーチ状態が表示されたウインドウ30aが可変
表示装置30の画面の一部に縮小される。そして、画面
上に新たに生じたウインドウ30bにて、特賞が発生す
るか否かを見かけ上決定するための趣向を凝らした特別
画像遊技が実行されるので、遊技者を視覚的により一層
と楽しませることができる。
【0090】図9に示すフローチャートは、前記特別画
像遊技の結果が大当たりであった場合に実行される特賞
発生処理を示している。かかる処理では、先ず可変入賞
装置50が開放される(S141)。詳しくは、前記抽
選実行手段111での抽選された図柄乱数が大当たりの
場合、これに基づき、特賞生成手段115から可変入賞
装置50へ特賞信号が出力される。すると、可変入賞装
置50のソレノイド52が駆動して、可動板51を所定
時間(例えば29秒)に亘って開く。
【0091】この可変入賞装置50の開放中に、所定個
数、例えば10個の入賞があったか否かが、入賞検出ス
イッチ53からの入賞信号に基づき判別される(S14
2)。ここで10個の入賞があった場合(S142で
Y)、特賞生成手段115からの信号に基づきソレノイ
ド52が駆動し、可動板51が所定時間(例えば2秒)
に亘って閉じられて、可変入賞装置50は閉鎖される
(S144)。
【0092】また、10個の入賞がなかった場合は(S
142でN)、29秒のタイムアウトか否かの判別が行
われ(S143)、タイムアウトの場合は(S143で
Y)、可変入賞装置50が閉鎖される(S144)。ま
た、タイムアウトでない場合は(S143でN)、10
個の入賞があったか否かの判別に戻る。
【0093】可変入賞装置50が2秒間閉鎖された後、
再び可変入賞装置50は29秒間に亘り開放されるが、
その前にラウンド数(可変入賞装置50が開放してから
閉鎖するまでを1ラウンドとする。)が、予め定められ
た上限ラウンド数である16回に達しているか否かが判
別される(S145)。
【0094】未だ上限ラウンド数に達していなければ
(S145でY)、V入賞口55へ入賞したか否かが判
断される(S146)。ここでV入賞口55へ入賞して
いなければ(S146でN)、その時点で特賞は終了す
る(S147)。一方、V入賞口55へ入賞していれば
(S146でY)、再び次ラウンドして可変入賞装置5
0が開放する(S141)。また、上限ラウンド数に達
した場合も(S145でN)、特賞は終了する(S14
7)。
【0095】また、前述した本発明の実施の形態では、
前記抽選実行手段111によって、始動入賞口20に球
が入賞する度に無作為抽選を1回ずつ実行し、この1回
の抽選結果だけに基づき、前記通常画像制御手段113
や特別画像制御手段114が表示制御を実行するように
構成したが、別の実施の形態として2回に分けて抽選を
実行するようにしてもよい。
【0096】すなわち、抽選実行手段111は、始動入
賞口20に球が入賞した場合に、先ず通常画像遊技でリ
ーチ状態となるか、ハズレに確定するかを決定する第1
図柄乱数を生成する。続いて、第1図柄乱数がリーチ状
態に相当した場合に、再び抽選実行手段111は、特別
画像遊技の結果が特定条件を満たすか否かを決定する第
2図柄乱数を生成する。
【0097】かかる場合、前記通常画像制御手段113
は、前記第1図柄乱数に応じて通常画像遊技の表示内容
を制御する。また、前記特別画像制御手段114は、前
記第2図柄乱数に応じて特別画像遊技の表示内容を制御
することになる。このような2つの乱数を組み合わせる
ことで、表示内容のバリエーションを増大させることが
できる。
【0098】また、別の実施の形態として、前記特別画
像遊技で選択される各種図柄の数が、当初の予定数より
も特別に追加される場面を設けても面白い。具体的には
例えば、図10に示すように、最初は3枚のトランプカ
ードが並んでいたのに(図10(a))、全部めくられ
た後で「もう1枚」という文字が出現して(図10
(b))、トランプカードがさらに1枚追加されるよう
に(図10(c))、様々な表示内容のバリエーション
を考えることができる。
【0099】また、別の実施の形態として、前記特別画
像遊技における数字の選択過程を、図11に示すよう
に、サイコロを順にふるう動作としたりすれば、画像遊
技における興趣をより高めることができる。
【0100】さらにまた、別の実施の形態として、前記
通常画像遊技でリーチ状態となった場合に、図12に示
すように、可変表示装置30の画面を分割して、一の分
割画面30aに前記準当たりを表示し、他の分割画面3
0bに特別画像遊技を表示するように構成しても面白
い。
【0101】なお、前述した実施の形態では、本発明に
係る遊技機をパチンコ機に適用した場合について説明し
たが、遊技機はパチンコ機に限られず、同様に機能する
他の遊技機にも適用可能である。例えば、アレンジボー
ル機等のように、遊技媒体として球を用いる各種のゲー
ム機に適用することができる。特に可変表示装置30は
スロットマシンに適用することができる。
【0102】また、前記通常画像遊技は、可変表示装置
30の画面全体で横一列に3個の図柄がスクロール変化
する内容としたが、その他、可変表示装置30の画面全
体で例えば横3行縦3列に配された図柄がスクロール変
化する内容としてもよい。この場合、縦横斜めに合計8
本のラインが現れるため、何れかのライン上で2つの図
柄が互いに一致した場合をリーチ状態(準当たり)とす
ればよい。
【0103】また、前記抽選実行手段111、権利保留
手段112、通常画像制御手段113、特別画像制御手
段114、それに特賞生成手段115は、1台の遊技機
10ごとに装備された1つの遊技制御装置100によっ
て実現しているが、例えば、特定の機能のみをホール管
理端末機に組み込んだりして、前記各手段を別々の装置
間に分散させて設けてもよい。
【0104】また、前記始動入賞口20に球が入賞する
ことを、図柄変動が実行されるための始動条件として設
定したが、他の補助的な変動表示遊技を行う表示器や、
開閉動作遊技を行う入賞装置等においてある条件を満た
すことを、前記始動条件に設定してもよい。
【0105】さらにまた、前記特賞は、可変入賞装置を
最大16回繰り返し開閉させることに設定したが、これ
に限られるものではなく、例えば賞球数の割合を一時的
に増したり、他の役物を入賞し易い形態に変化させる
等、様々な状態に設定してもよい。
【0106】
【発明の効果】本発明に係る遊技機によれば、可変表示
装置の画面全体に表示される通常画像遊技で準当たりと
なった場合には、いわゆるリーチアクションの演出とし
て、リーチ状態が表示された領域を画面の一部に縮小
し、画面上に新たに生じた領域で、特賞が発生するか否
かを見かけ上決定するための趣向を凝らした特別画像遊
技が実行されるので、遊技における興趣が高まり、遊技
者を視覚的により一層と楽しませることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る遊技機を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る遊技機を示す正面
図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る遊技機の可変表示
装置を拡大して示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る遊技機における通常
画像遊技でリーチ状態が出現するまでの画像フローの一
例を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る遊技機における特別
画像遊技で大当たりが確定するまでの画像フローの一例
を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る遊技機における遊
技過程で、始動入賞口に球が入った場合の処理を説明す
るフローチャートである。
【図7】本発明の一実施の形態に係る遊技機における画
像遊技を概略的に説明するフローチャートである。
【図8】本発明の一実施の形態に係る遊技機における画
像遊技を詳細に説明するフローチャートである。
【図9】本発明の一実施の形態に係る遊技機における特
賞発生処理を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の別の実施の形態に係る遊技機におけ
る特別画像遊技で、大当たりが確定するまでの画像フロ
ーの一例を示す説明図である。
【図11】本発明の別の実施の形態に係る遊技機におけ
る特別画像遊技で、大当たりが確定するまでの画像フロ
ーの一例を示す説明図である。
【図12】本発明の別の実施の形態に係る遊技機におけ
る通常画像遊技で、リーチ状態が出現するまでの画像フ
ローの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10…遊技機 11…遊技盤面 13…上皿 14…下皿 17…アウト口 18…表示ランプ 20…始動入賞口 21…始動入賞検知スイッチ 30…可変表示装置 30a…一のウインドウ 30b…他のウインドウ 40…保留球表示装置 41…保留ランプ 50…可変入賞装置 51…可動板 52…ソレノイド 53…入賞検知スイッチ 54…入賞計数機 55…V入賞口 56…V入賞検出スイッチ 60…賞球払出手段 100…制御手段 110…CPU 111…抽選実行手段 112…権利保留手段 113…通常画像制御手段 114…特別画像制御手段 115…特賞生成手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤面上に球を打ち出す遊技である条件
    が成立すると、遊技者に有利な特賞が発生する遊技機に
    おいて、 可変表示装置と、遊技制御装置とを有し、 前記可変表示装置は、各種図柄が変化した後に停止する
    通常画像遊技と、特別画像遊技をそれぞれ表示可能であ
    り、 前記遊技制御装置は、 遊技中に所定の始動条件が成立した場合に、前記可変表
    示装置の画面全体で通常画像遊技を実行し、 通常画像遊技で大当たりの前提条件となる準当たりが成
    立した場合に、該準当たりが表示された領域を可変表示
    装置の画面の一部に縮小すると共に、該画面上に新たに
    生じた領域で前記特別画像遊技を実行し、 前記特別画像遊技の結果が、前記通常画像遊技での準当
    たりを構成する図柄との関係において、予め定めた特定
    条件を満たした場合に、前記特賞を発生させることを特
    徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】遊技盤面上に球を打ち出す遊技で所定の条
    件が成立すると、遊技者に有利な特賞が発生する遊技機
    において、 前記遊技盤面上に配設した可変表示装置と、抽選実行手
    段と、通常画像制御手段と、特別画像制御手段と、特賞
    生成手段とを有し、 前記可変表示装置は、各種図柄が変化した後に停止する
    通常画像遊技と、特別画像遊技とそれぞれ表示可能であ
    り、 前記抽選実行手段は、遊技中に所定の始動条件が成立し
    た場合に、それに基づき乱数を用いた無作為抽選を実行
    し、 前記通常画像制御手段は、前記抽選実行手段の抽選結果
    に応じて、前記通常画像遊技を実行し、 前記特別画像制御手段は、前記抽選実行手段の抽選結果
    に応じて、前記通常画像遊技で大当たりの前提条件とな
    る準当たりが成立した場合に、該準当たりが表示された
    領域を可変表示装置の画面の一部に縮小すると共に、該
    画面上に新たに生じた領域で前記特別画像遊技を実行
    し、 前記特賞生成手段は、前記抽選実行手段の抽選結果に応
    じて、前記特別画像遊技の結果が、前記通常画像遊技で
    の準当たりを構成する図柄との関係において、予め定め
    た特定条件を満たした場合に、前記特賞を発生させるこ
    とを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】前記抽選実行手段は、前記始動条件が成立
    した場合に、前記通常画像遊技で準当たりとなるかハズ
    レに確定するかを決定する第1図柄乱数を生成し、該第
    1図柄乱数が準当たりに相当した場合に、さらに前記特
    別画像遊技の結果が特定条件を満たすか否かを決定する
    第2図柄乱数を生成することを特徴とする請求項2記載
    の遊技機。
  4. 【請求項4】前記通常画像遊技で準当たりが成立した場
    合に、前記可変表示装置の画面が分割され、一の分割画
    面に前記準当たりが表示され、他の分割画面で前記特別
    画像遊技が実行されることを特徴とする請求項1,2ま
    たは3記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記通常画像遊技で準当たりが成立した場
    合に、前記可変表示装置の画面で前記準当たりが表示さ
    れた領域がそのまま相似形に縮小されて一のウインドウ
    となり、その下層に新たに出現した他のウインドウで前
    記特別画像遊技が実行されることを特徴とする請求項
    1,2または3記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記通常画像遊技は、1または複数のライ
    ン上で複数並ぶ各種図柄が連続的に変化した後に順次停
    止するものであり、何れかのライン上で最後に停止する
    図柄を1つ残して既に停止した図柄が互いに一致する状
    態が前記準当たりに相当することを特徴とする請求項
    1,2,3,4または5記載の遊技機。
  7. 【請求項7】前記特別画像遊技は、各種図柄としての数
    字が1または複数無作為に選択されるものであることを
    特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の遊
    技機。
  8. 【請求項8】前記特別画像遊技は、各種図柄としての数
    字が1または複数無作為に選択されるものであり、その
    選択過程を、裏側が表示されたトランプカードを順に表
    側にめくる動作に模したことを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5または6記載の遊技機。
  9. 【請求項9】前記特別画像遊技は、各種図柄としての数
    字が1または複数無作為に選択されるものであり、その
    選択過程を、サイコロを順にふるう動作に模したことを
    特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の遊
    技機。
  10. 【請求項10】前記特別画像遊技で選択される各種図柄
    の数が当初の予定数よりも特別に追加される場面を設け
    たことを特徴とする請求項7,8または9記載の遊技
    機。
  11. 【請求項11】前記特別画像遊技の結果として特定条件
    を満たすのは、無作為に選択された数字を用いた四則計
    算の答えが、前記通常画像遊技で準当たりを構成する図
    柄である数字と一致した場合であることを特徴とする請
    求項1,2,3,4,5,6,7,8,9または10記
    載の遊技機。
  12. 【請求項12】前記特別画像遊技の結果として特定条件
    を満たすのは、無作為に選択された数字の合計値が、前
    記通常画像遊技で準当たりを構成する図柄である数字と
    一致した場合であることを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5,6,7,8,9,10または11記載の遊
    技機。
  13. 【請求項13】前記遊技盤面上に、球が入賞し得る状態
    に始動入賞口を設け、 前記始動入賞口に球が入賞することを、前記始動条件に
    設定したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8,9,10,11または12記載の遊技機。
  14. 【請求項14】前記遊技盤面上に可変入賞装置を設け、 前記可変入賞装置は、その入賞口を開閉可能な可動板を
    有して成り、該可動板は通常は閉状態に維持され、 前記可動板を、所定回数を限度に繰り返し開閉させて、
    前記特賞とすることを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5,6,7,8,9,10,11,12または13
    記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012139474A (ja) * 2011-01-06 2012-07-26 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機

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