JP2000238815A - 樹脂製キャップ - Google Patents

樹脂製キャップ

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JP2000238815A
JP2000238815A JP11037465A JP3746599A JP2000238815A JP 2000238815 A JP2000238815 A JP 2000238815A JP 11037465 A JP11037465 A JP 11037465A JP 3746599 A JP3746599 A JP 3746599A JP 2000238815 A JP2000238815 A JP 2000238815A
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英彦 近江
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Mitsuo Kumada
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 スカート部内面の突起部(アンダーカット)
を型抜きすることが容易であり、しかもスカートの切り
欠き部乃至その近傍での容器口部の保持力も十分なレベ
ルに維持され、更に開封片としても使用されるリング状
部材に開封力に負けない強度が付与されているキャップ
を提供するにある。 【解決手段】 キャップ本体1のスカート部4に軸線方
向に延びるように周方向に間隔をおいて設けられた複数
個の切り欠き部11、開封用タブの反対側に設けられた
連続リング状部材2とスカート部4との連結部、スカー
ト部4とリング状部材2との間に設けられた周状乃至円
弧状の切断面、切断面よりも下側或いは上側においてス
カート部4とリング状部材2とを連結する複数個の破断
可能な橋絡部、及びリング状部材2の前記切り欠き部1
1に対応する位置に設けられた径外方向への突起部7か
ら成ることを特徴とするキャップ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形性(型抜き性)、
密封信頼性及び開封性の組合せに優れた樹脂製キャップ
に関し、より詳細には、成形が容易であって、従来の金
属製王冠の代わりに使用でき、打栓により信頼性のある
密封を形成できると共に、容易且つ確実に開封すること
ができ、更にタンパーエビデント性(TE)をも兼ね備
えた樹脂製キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂製キャップは、一体成形が可能で、
成形性に優れると共に、可撓性にも優れているため、打
栓操作により容器口部に固定することができ、従来より
種々の形態で広く用いられている。
【0003】密封性に優れると共に、容器口部から道具
を用いずに容易に取り外すことができるようにした開封
性に優れた樹脂製キャップは、既に種々提案されてお
り、例えば特公昭51−10555号公報(公知例1)
には、スカート壁の外面に把手を備えた合成樹脂製の不
正防止蓋が開示されている。この蓋の上記把手は、スカ
ート壁の外周面とは間隔をおいて且つこれを取り囲む様
に形成されているが、完全なリングではなく円弧状であ
り、その両端部は、スカート壁の外面に強固に固定され
ている。更に、この把手の内面は、周方向に適当な間隔
をおいて形成された切断容易な複数の連結片によってス
カート壁の外面に接続されている。従って、容器に装着
されている蓋の把手を手で引っ張り上げると、上記連結
片は切断し、この把手は、その両端部でのみスカート壁
に結合した状態となり、更に把手を引っ張り上げること
により、把手が形成されていない部分(把手の両端部
間)からスカート壁がめくれ、蓋が容器から取り除かれ
るというものである。
【0004】また、本発明者らの提案にかかる特開平9
−221155号公報(公知例2)には、頂板部及びス
カート部から成り且つスカート部内面には容器口部と係
合する突起(アンダーカット)が設けられているキャッ
プ本体、及び該キャップ本体のスカート部の外面を覆う
ように該キャップ本体に一体に設けられた連続リング状
部材から成る樹脂製キャップにおいて、前記キャップ本
体のスカート部には軸線方向に延びる複数個の切り欠き
が周方向に間隔をおいて設けられ、該キャップ本体のス
カート部と該リング状部材とは切断面を介して分離して
いるが、切断面よりも上側或いは下側の複数個の破断可
能な橋絡部或いは更に連結部を介して一体に形成されて
いると共に、キャップ本体スカート部外面とリング状部
材内面とは前記切断面の部分で密着しており、該リング
状部材の一部には開封用タブが形成されていることを特
徴とするキャップが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公知例1は、栓抜
等の格別の道具を必要とせずに、手による開封を可能に
し、且つ不正防止機能をも付与したプラスチックキャッ
プを提供したものとして意義深いものではあるが、密封
信頼性と易開栓性との両立の点で問題がある。即ち、上
記の把手はスカート壁の外周面と間隔をおいて且つこれ
を取り囲むように形成されているため、この把手は上記
突条によるシール効果を補強することができない。その
ため、上記突条はそれ自体で開栓のし易さと密封性の両
方を備える必要があるが、実際には、開栓性をよくする
と、密封信頼性が不満足なものとなってしまうのであ
る。
【0006】公知例2は、外周リング状部材が橋絡部を
保護して打栓操作が容易に行われると共に、橋絡部を破
断して外周リング状部材をはずすことにより、切り欠き
部を設けたスカート部が外方に広がり、手による開封も
容易に行われ、また、ある程度のタンパーエビデント機
能も有しているが、未だ密封保持性と易開栓性との両立
の点で、また諸機能と成形性とのバランスの点でも改善
の余地が残されている。
【0007】すなわち、外周リング状部材の厚みには、
密封保持性と成形性との両立に関して一定の範囲があ
り、この厚みが厚すぎるとスカート部内面の突起部(ア
ンダーカット)を型抜きすることが困難となり、一方外
周リング状部材の厚みが薄すぎると、前記突起部で容器
口部を保持する力が不十分となって、密封保持性が不十
分となりやすい。このようにして、外周リング状部材の
厚みは一定の範囲に定められるわけであるが、この場
合、スカートの切り欠き部では、突起部も切り欠かれて
いるため、スカートが変形しやすく、この切り欠き部乃
至その近傍での容器口部の保持力が不十分となりやすい
という問題がある。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術の問題が解
消され、スカート部内面の突起部(アンダーカット)を
型抜きすることが容易であり、しかもスカートの切り欠
き部乃至その近傍での容器口部の保持力も十分なレベル
に維持され、更に開封片としても使用されるリング状部
材に開封力に負けない強度が付与されているキャップを
提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、頂板部
及びスカート部から成り、スカート部内面には容器口部
の外周と係合する突起部が形成され、且つ頂板部内面に
は容器口部との密封係合部が設けられているキャップ本
体、該キャップ本体のスカート部の外面を覆うように該
キャップ本体に一体に設けられ且つ外周に開封用タブを
有する連続リング状部材、前記キャップ本体のスカート
部に軸線方向に延びるように周方向に間隔をおいて設け
られた複数個の切り欠き部、開封用タブの反対側に設け
られた連続リング状部材とスカート部との連結部、スカ
ート部とリング状部材との間に設けられた周状乃至円弧
状の切断面、切断面よりも下側或いは上側においてスカ
ート部とリング状部材とを連結する複数個の破断可能な
橋絡部、及びリング状部材の前記切り欠き部に対応する
位置に設けられた径外方向への突起部から成ることを特
徴とするキャップが提供される。本発明のキャップにお
いては、 1.前記開封用タブが設けられたリング状部材の部分に
は、タブより内側でしかもリング状部材の下側に、リン
グ状部材内面側からの切り欠き部が設けられているこ
と、 2.頂板部内面の密封係合部が容器口部内に挿入される
インナープラグであること、 3.前記頂板部の内面には、インナープラグの外側に容
器口部の頂面、外周側コーナ部或いは外周面と係合する
リング状の小突起部が形成されていること、 4.前記小突起部の内側或いは外側にはリング状の溝部
が形成されていること、が好ましい。
【0010】
【発明の実施形態】本発明のキャップは、 A.頂板部及びスカート部から成り、スカート部内面に
は容器口部の外周と係合する突起部が形成され、且つ頂
板部内面には容器口部との密封係合部が設けられている
キャップ本体、 B.該キャップ本体のスカート部の外面を覆うように該
キャップ本体に一体に設けられ且つ外周に開封用タブを
有する連続リング状部材、 C.前記キャップ本体のスカート部に軸線方向に延びる
ように周方向に間隔をおいて設けられた複数個の切り欠
き部、 D.開封用タブの反対側に設けられた連続リング状部材
とスカート部との連結部、 E.スカート部とリング状部材との間に設けられた周状
乃至円弧状の切断面、 F.切断面よりも下側或いは上側においてスカート部と
リング状部材とを連結する複数個の破断可能な橋絡部、
及び G.リング状部材の前記切り欠き部に対応する位置に設
けられた径外方向への突起部、 から構成される。以下、これらの各構成及びその機能に
ついて説明する。
【0011】本発明のキャップ本体の天面部には、容器
口部との密封係合部が形成されているので、容器口部と
の間で密封が行われ、一方スカート内面には、容器口部
の外周と係合する突起部(アンダーカット)が形成され
ており、これらの組合せで、容器口部へのキャップの確
実な保持と密封保持とが可能となっている。
【0012】先ず、キャップ本体のスカート部に、軸線
方向に延びる複数個の切り欠きを周方向に間隔をおいて
設けたことにより、開栓に際してはスカート部が径外方
向に広がることが可能となり、これによりキャップ本体
の容器口部からの取り外しが容易に行われる。また、こ
のキャップでは、キャップ本体のスカート部と該リング
状部材とは周状の切断面を介して分離しているが、これ
らを切断面よりも下側の複数個の破断可能な橋絡部及び
連結部を介して一体に形成すると共に、キャップ本体ス
カート部外面とリング状部材内面とは前記切断面の部分
で密着可能とする。
【0013】スカート部とリング状部材とが切断面の部
分で密着させることにより、少なくとも閉栓状態でキャ
ップ本体スカート部がリング状部材によりタガ締めさ
れ、スカート部が外方に広がるのが防止され、容器口部
に対する確実な密封性が維持される。これは、スカート
部に軸方向に延びる切り欠きが設けられている本件キャ
ップの場合特に重要である。即ち、スカート部の切り欠
きは、容器口部外周とスカート部の突起部(アンダーカ
ット)との係合状態を弱めるように作用するが、これに
リング状部材によるタガ締め力が作用することにより、
係合状態を強固且つ確実のものとできる訳である。
【0014】また、切断面よりも下側或いは上側に、キ
ャップ本体のスカート部とリング状部材とを連結する複
数個の破断可能な橋絡部及び連結部を設けたので、切断
面の刻設が橋絡部或いは更に連結部に悪影響を及ぼすの
が防止され、更に打栓時にも、キャップ本体スカート部
外面とリング状部材内面とが切断面の部分で密着するの
で、破断しやすい橋絡部に外力が作用するのが防止さ
れ、打栓時における橋絡部の保護が万全であるという利
点が達成される。
【0015】更に、リング状部材の一部には径外方向に
突出した開封用タブを形成すると共に、開封用タブの反
対側に、スカート部と連続リング状部材との連結部を設
けたので、開封用タブを押し上げることにより、前記切
断面で、リング状部材とスカート部との間でずれを生
じ、キャップ本体とリング状部材を連結する橋絡部が剪
断力により切断される。次いで、リング状部材を更に上
に持ち上げることにより、連結部が支点となって、連結
部側のキャップ本体が上に持ち上げられ、開栓が進行す
る。即ち、キャップ本体スカート部には切り欠きが設け
られているため、リング状部材がこのスカート部から取
り外されて持ち上げられた状態では、スカート部の径外
方向への広がりが自由となり、連結部側のキャップ本体
は容易に容器口部から離脱可能となり、道具を用いずに
容易に開封することができる。
【0016】また、開封が既に行われている場合には、
橋絡部が破断されており、リング状部材を自由に上下で
きるので、これにより既に開封されていることを知るこ
とができ、タンパーエビデント性が付与される。
【0017】本発明では、リング状部材に対して、スカ
ート部の切り欠き部に対応する位置に径外方向への突起
部を形成したことが顕著な特徴である。即ち、既に指摘
したとおり、外周リング状部材の厚みには、密封保持性
と成形性との両立に関して一定の範囲があり、この厚み
が厚すぎるとスカート部内面の突起部(アンダーカッ
ト)を型抜きすることが困難となり、一方外周リング状
部材の厚みが薄すぎると、前記突起部(アンダーカッ
ト)で容器口部を保持する力が不十分となって、密封保
持性が不十分となりやすいという問題がある。外周リン
グ状部材の厚みを、型抜きが容易に行われる範囲で全体
として一定の厚みにした場合、スカートの切り欠き部で
は、突起部も切り欠かれているため、この切り欠き部乃
至その近傍での容器口部の保持力が不十分となりやすい
傾向がある。
【0018】本発明によれば、リング状部材のスカート
切り欠き部に対応する位置に、径外方向への突起部を形
成したので、この突起部に対応する部分が厚肉となり、
スカートの切り欠き部乃至その近傍での容器口部の保持
力を十分なレベルに保持できるという利点が達成され
る。即ち、スカートの突起部は切り欠き部により分断さ
れており、分断された突起部の周方向端部が径外方向に
最も広がりやすいが、リング状部材の厚肉部(外方突起
部)によるたが締め力が、この周方向端部に作用するの
で、閉栓時において満足すべき保持力が達成されるので
ある。しかも、径外方向への突起部はスカート切り欠き
部に対応する位置に設けられているので、スカート部内
面の突起部(アンダーカット)を型抜きすることが容易
であるという利点も達成されるものである。
【0019】本発明のキャップでは、既に指摘したとお
り、リング状部材が把持片となり、連結部側からの開栓
が行われる。そのため、橋絡部が破断された状態でのリ
ング状部材は開栓力に負けない機械的強度を有すること
が要求される。一方、上記キャップを射出成形で形成す
る場合、リング状部材の部分では、スカート切り欠き部
に対応する部分が樹脂のウエルド部分となり、この部分
の機械的強度が不十分となりやすいという傾向も認めら
れる。本発明のキャップでは、前述したとおり、リング
状部材のスカート切り欠き部に対応する位置に、径外方
向への突起部を形成したので、この突起部に対応する部
分が厚肉となり、ウエルド部分の補強も行われており、
開封操作が失敗なしに確実に行われるという付加的な利
点もある。
【0020】本発明では、リング状部材の外周に開封用
タブを設けるが、開封用タブが設けられたリング状部材
の部分には、タブより内側でしかもリング状部材の下側
に、リング状部材内面側からの切り欠き部が設けられて
いることが、成形性の見地から、即ち型抜きを容易に行
うために好ましい。即ち、指との掛かりをよくするた
め、開封用タブはリング状部材から径外方向に突出させ
て設けるが、このタブを設けたリング状部材の部分が厚
くなると、開封用タブの内側に位置するスカート突起部
(アンダーカット)の型抜きが困難となる。本発明で
は、開封用タブが設けられたリング状部材の部分に切り
欠き部を設けたため、この切り欠き部が、型抜きの際、
スカート突起部(アンダーカット)の逃がしとなり、型
抜きを容易に行うことが可能となる。また、開封用タブ
の外面に複数のリブを形成しておくことにより、開封用
タブの強度を補強し、またその位置を明示することがで
きる。
【0021】本発明のキャップの頂板部の内面には容器
口部との密封係合部を設けるが、この密封係合部は容器
口部の内部に挿入されるインナープラグであることが好
ましい。即ち、このインナープラグでは、容器口部との
内周面での密封係合であり、容器口部内周面は機械的精
度が高く、リサイクル容器の場合にも精度が高い状態に
保たれているので、精度の高い密封が可能となる。加え
て、インナープラグによる密封係合では、頂板部が上下
方向に多少変形しても密封状態が維持され、更に容器口
部との密封係合位置を、高さ方向に見て、スカート突起
部と容器口部外周部との係合位置に近づけることができ
るので、容器口部への係合保持と密封保持とは一層確実
なものとなる。更に、インナープラグの外側に容器口部
の頂面、外周側コーナ部或いは外周面と係合するリング
状の小突起部が形成されていることが密封性の点で好ま
しい。即ち、インナープラグと容器口部との密封係合
は、インナープラグの外周面と容器口部の内周面とが径
方向に圧接する係合であるが、インナープラグの外側に
設けたリング状の小突起部では、容器口部の頂面、外周
側コーナ部或いは外周面と、リング状の小突起部とが容
器の軸方向に圧接する密封係合が可能となっている。本
発明のこのキャップでは、かくして方向性の異なる2種
類の密封係合が可能となっており、密封信頼性が向上し
ている。更に、容器口部の頂面或いはそれよりも外周側
での密封が行われるため、容器口部頂面が優れた衛生状
態に維持されるという付加的な利点もある。
【0022】上記のリング状小突起付きキャップでは、
前記小突起部の内側及び/または外側にはリング状の溝
部が形成されていることが好ましい。このリング状小突
起と容器口部とは軸方向に圧接されるため、リング状突
起は当然圧縮変形されるが、その内側及び/または外側
の溝はこの圧縮変形を許容し、リング状突起にクッショ
ン性を付与する作用がある。また、リング状小突起とイ
ンナープラグとの間に形成されたリング状溝は、それら
の一方の変形が他方に悪い影響を及ぼすのを防止し、夫
々の密封機能を独立のものに維持するという作用もあ
る。
【0023】本発明のキャップでは、前記キャップ本体
スカート部とリング状部材とは、これらを一体に射出又
は圧縮成形した後、両者間にカッター等で切り込みを入
れて、橋絡部及び連結部を除く部分を分離させることに
より形成することができ、通常のコアとキャビテイとか
ら成る金型を用いることにより製造されるので、成形操
作も容易である。
【0024】本発明のキャップでは、前記リング状部材
の下端をキャップ本体スカート部の下端より下側に位置
するようにすることができ、こうすることにより、キャ
ップ本体のスカート部下端がリング状部材で隠蔽され、
スカート部に器具等を挿入して、橋絡部を破断すること
なく開栓するのを防止でき、これによりタンパーエビデ
ント性を向上させることができる。
【0025】また、リング状部材の下端とキャップ本体
スカート部の下端とを同一水平面に位置するように設け
ることもでき、この場合には、空キャップの積載時に橋
絡部に荷重等が加わり破断するのを防止することができ
る。
【0026】更にまた、前記連結部の上部或いは下部に
は、部分的な弱化部を形成しておくことができ、連結部
に器具等を挿入して不正な開封を行おうとしたとき、リ
ング状部材が外側に開き、器具の係りが外れやすくな
り、タンパーエビデント性が向上する。
【0027】タンパーエビデント性を向上させるため
に、前記連結部側の天面部には、部分的な弱化部を形成
してもよい。こうすると、連結部側から器具等による不
正な開封を行うと、キャップの天面部が割れ、不正開封
を知ることができる。
【0028】本発明のキャップでは、インナープラグを
タブ側で相対的に長く、連結部側で相対的に短く、イン
ナープラグが傾斜した端縁を有するようにすることがで
きる。即ち、キャップ本体の開封は、リング状部材の持
ち上げにより連結部側から行われることは既に指摘した
とおりであるが、この連結部側からの開封に際して、短
い方のインナープラグからのリーク(ガス抜き)が有効
に行われるので、内容物の吹き出し、即ちブローオフが
有効に防止される。
【0029】上記ブローオフ防止には、連結部側のイン
ナープラグの内面に弱化部を設けておくことも有効であ
る。即ち、これにより、連結部側のインナープラグの変
形が容易となり、このインナープラグを介して容器内ガ
スの解放が有効に行われる。
【0030】また、インナープラグ内面の天面部にガス
バリアー性材料をインサート成形することができ、これ
によりプラスチックキャップ壁を通してのガスの透過を
防止し、内容物の保存性を向上させることができる。
【0031】更に、本発明のキャップでは、前記天面部
の外周部分に上方に突出した全周或いは間欠的なプラグ
を形成しておくことができ、これにより、キャップを打
栓した容器を相互に積載したとき、特に、内容物が炭酸
ガス飲料のような場合に、内圧によりドーミングした天
面部が押されて、スカート部の係合用突起が径外方向に
広がるのを防止して、密封信頼性を高めることができ
る。
【0032】
【実施例】以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説
明する。添付図面において、図1は本発明のキャップの
一実施例の一部断面側面図であり、図2は図1のキャッ
プの下面図であり、図3は図1のキャップの開封用タブ
の正面図であり、図4は図1のキャップのゲート部の拡
大断面図であり、図5は図1のキャップを図2のB−
B’断面で示す拡大断面図であり、図6は図1のキャッ
プを図2のC−C’断面で示す拡大断面図であり、図7
は図1のキャップを容器口部に装着した状態で且つ図2
のB−B’断面で示す断面図であり、図8は図1のキャ
ップを容器口部に装着した状態で且つ図2のC−C’断
面で示す断面図であり、図9は図1のキャップの開栓状
態を示す説明図である。
【0033】[実施例1]図1乃至8において、本発明
のキャップは、大まかにいって、キャップ本体1と連続
したリング状部材2とからなる。キャップ本体1は、頂
板部(天面部)3とその外周から垂下しているスカート
部4とから成る。
【0034】図7及び8に最もよく示されるとおり、ス
カート部4の内周には、容器口部5の外周側の突起部下
部6と係合する突起7が形成されており、容器口部5を
天面部3の内面に密接させ、密封を行わせるようになっ
ている。また、天面部3には、容器口部5の内周面9と
係合するインナープラグ8が形成されている。この具体
例では、インナープラグ8の外周面には径外方向への突
起部10が形成されており、容器口部5の内周面9と圧
接係合して密封が一層確実なものとなるようになってい
る。
【0035】リング状部材2は、スカート部4の外面を
連続したリングの形で覆うように設けられている。この
リング状部材2で覆われたキャップ本体1のスカート部
4には、下方からスカート部の途中まで軸線方向に延び
る複数個の切り欠き11が周方向に間隔をおいて設けら
れている。切り欠き部11は、その上方端縁がスカート
部の突起部7よりも上方に位置するように設けられてい
ることが、リング状部材2が取り外されたとき、突起部
7の径外方向への広がりを容易にして、易開栓性を向上
させるために好ましく、このために、図面に示す具体例
では、切り欠き部11はスカート部4の高さ方向の途中
の部分に開口している。このキャップでは、内容物充填
時に口部外周に付着した内容物を、切り欠き部11を通
して通水して、洗浄除去できるという利点や、滅菌工程
の温水シャワー液を効果的に通液して、容器口部への熱
伝導性を高めるという利点が得られる。
【0036】キャップ本体1のスカート部4とリング状
部材2とは、円弧状乃至周状の切断面12を介して分離
されていると共に、スカート部4とリング状部材2と
は、上記切断面12よりも下側の複数個の破断可能な橋
絡部13と、破断不能な連結部14を介して一体に形成
されている。
【0037】キャップ本体スカート部4の外面とリング
状部材2の内面とは、キャップ本体1が容器口部5に打
栓されている状態(図7及び8)において、前記切断面
10の部分で相互に密着されている。
【0038】更に、リング状部材2の一部には径外方向
に突出した開封用タブ15が形成されており、開栓に際
して、この部分を把持してリング状部材2の押し上げが
できるようになっている。一方、スカート部4とリング
状部材2との連結部14は、開封用タブ15の反対側に
設けられている。切断面12は円弧状のものでも、周状
(円周状)のものでもよく、この具体例においては、切
断面12は円周状であり、図7に示されるように、連結
部14においては、橋絡部13の下端縁よりも下方まで
樹脂が充填され、破断不能な連結部を形成している。一
方、切断面12を連結部14を除いて円弧状に形成する
場合には、前述した場合のように、樹脂を深く充填する
ような配慮は不必要になる。勿論、切断面12を円弧状
に形成する場合には、カッティング加工に際してキャッ
プの位置決めが必要であり、一方切断面を円周状に形成
する場合には、カッティングに際して位置決めが不要で
あり、これらの得失を勘案して加工法が選択される。
【0039】本発明では、図1及び図2に明瞭に示され
るとおり、リング状部材2に対して、スカート部の切り
欠き部11に対応する位置に径外方向への突起部16を
形成したことが顕著な特徴であり、この特徴により、密
封保持性と成形性(型抜き性)とを両立させること、即
ち、スカート部内面の突起部(アンダーカット)7を型
抜きすることを容易にしながら、前記突起部(アンダー
カット)7で容器口部5を保持する力を十分なレベルと
して、密封保持性を高めることができる。
【0040】リング状部材2の径外方への突起部16
は、スカート切り欠き部11に対応する位置に正確に形
成されていることが重要であり、この突起部16の先端
(稜線)17は、図2に示されるように、スカート切り
欠き部11の中心を通る径方向の線上に位置しているこ
とが好ましい。
【0041】図面に示す具体例においては、リング状部
材2に設ける径外方への突起部16は、等辺三角形に近
い水平断面形状を有しており、これが最もシンプルな形
状であると思われるが、突起部の断面形状は、勿論これ
に限定されず、台形、矩形、半円形、半楕円形、サイン
ウエーブ形などの任意の断面形状を有していてもよい。
【0042】突起部16におけるリング状部材の厚みd
は、突起部以外のリング状部材の厚みdに対して、
/dの比は一般に1.2乃至1.8、特に1.3
乃至1.5の範囲にあるのがよい。一方、上記厚みd
は、キャップを構成する樹脂材料の種類、キャップ
の大きさ、スカート部突起部の寸法等によっても相違す
るが、一般に0.7乃至1.7mm、特に0.9乃至
1.3mmの範囲にあることが好ましい。
【0043】上記厚み比d/dが上記範囲よりも小
さい場合、或いは大きい場合の何れも、密封保持性と成
形性(型抜き性)とを両立させることが困難となる傾向
があるのに対して、上記範囲内にあればこれらの特性を
両立させることが可能となる。また、厚みdが上記範
囲よりも小さいと、キャップの容器口部への保持力が不
十分となる傾向があり、一方上記範囲よりも大きいと型
抜きが困難となる傾向がある。
【0044】また、リング状部材における突起部16の
一方の裾から他方の裾への開き角度(中心からの角度)
θは、スカート部の切り欠き部11における一方の端
縁から他方の端縁への最外部での開き角度θに対し
て、θ/θの比は一般に1.5乃至3.0、特に
1.8乃至2.5の範囲にあるのがよい。一方、上記θ
は、キャップを構成する樹脂材料の種類、キャップの
大きさ、スカート部突起部の周方向寸法等によっても相
違するが、一般に2゜乃至10゜、特に3゜乃至8゜の
範囲にあることが好ましい。
【0045】上記開き角度比θ/θが上記範囲より
も小さい場合、或いは大きい場合の何れも、密封保持性
と成形性(型抜き性)とを両立させることが困難となる
傾向があるのに対して、上記範囲内にあればこれらの特
性を両立させることが可能となる。また、開き角度θ
が上記範囲よりも小さいと、容器口部への保持力が過大
となって易開封性能が低下したり、或いは型抜きが困難
となる傾向があり、一方上記範囲よりも大きいと容器口
部への保持力が低下して、密封性能が低下する傾向があ
る。
【0046】本発明のキャップでは、開封用タブ15を
押し上げることにより、切断面12で、リング状部材2
とスカート部4との間でずれを生じさせ、キャップ本体
とリング状部材を連結する橋絡部13を剪断力により切
断する。次いで、図9に示されるとおり、リング状部材
2のタブ15を指で把持して更に上に持ち上げることに
より、連結部14が支点となって、連結部側のキャップ
本体1が上に持ち上げられ、開栓が進行する。
【0047】本発明のキャップでは、このように、リン
グ状部材2が把持片となり、連結部14の側からの開栓
が行われるため、橋絡部13が破断された状態でのリン
グ状部材2は開栓力に負けない機械的強度を有すること
が要求される。一方、既に指摘したとおり、上記キャッ
プを射出成形で形成する場合、リング状部材2の部分で
は、スカート切り欠き部11に対応する部分が樹脂のウ
エルド部分となり、この部分の機械的強度が不十分とな
りやすい。本発明のキャップでは、前述したとおり、リ
ング状部材2のスカート切り欠き部11に対応する位置
に、径外方向への突起部16を形成したので、この突起
部16に対応する部分が前述したとおり厚肉となり、ウ
エルド部分の補強も行われており、開封操作が失敗なし
に確実に行われる。
【0048】本発明では、リング状部材2の外周に開封
用タブ15を設けるが、この開封用タブ15が設けられ
たリング状部材の部分には、タブ15より内側でしかも
リング状部材の下側に、リング状部材内面側からの切り
欠き部19が設けられていることが、スカート突起部
(アンダーカット)7の型抜きを容易に行うために好ま
しい。指との掛かりをよくするため、開封用タブ15は
リング状部材2から径外方向に突出させて設けるが、こ
のタブの部分が厚くなると、開封用タブの内側に位置す
るスカート突起部(アンダーカット)7の型抜きが困難
となる。開封用タブ15の内側の内側のリング状部材に
切り欠き部19を設けたため、この切り欠き部19が、
型抜きの際、スカート突起部(アンダーカット)7の逃
がしとなり、型抜きを容易に行うことが可能となる。
【0049】また、本実施例のキャップでは、開封用タ
ブ15に、下側の水平リブ20と、この水平リブより上
方に小間隔をおいて多数の垂直リブ21を設けて、開封
用タブ15の強度を補強し、またその位置を明示すると
共に、開封に際して指の掛かりをよくし、指による把持
が容易に行えるようにしている。
【0050】本実施例のキャップの頂板部3の内面に
は、インナープラグ8の外側に容器口部5の外周面22
と係合するリング状の小突起部23を形成し、この小突
起部23で容器口部の外周面を規制し、インナープラグ
8と容器口部内周面9とを密封係合させることにより、
確実な密封保持が行われるようにしている。この場合、
インナープラグ8との係合により、容器口部外周面22
は径外方向に広がるので、天面部の小突起部23と容器
口部外周面22との間でも密封係合が行われ、密封保持
は一層確実なものとなると共に、容器口部の衛生状態も
優れたものとなる。
【0051】キャップ本体1のスカート部4に設けた軸
線方向に延びる複数個の切り欠き部11は、開栓(リン
グ状部材2が取り外された状態)に際してはスカート部
4が径外方向に広がり、これにより容器口部外周突起部
の下部6とスカート部内向き突起7との係合が解除され
て、キャップ本体1の容器口部5からの取り外しが容易
に行われる様なものであり、その設置個数や周方向間隔
はこれらの観点から適宜決定される。
【0052】本発明のキャップにおいて、スカート部4
に設ける切り欠き11の数は、キャップの口径等によっ
ても相違するが、一般に切り欠き11の個数は2乃至2
0個、特に8乃至12個の範囲となるものが好ましい。
【0053】スカート部4とリング状部材2とが切断面
12の部分で密着させることにより、少なくとも打栓状
態でキャップ本体スカート部4がリング状部材2により
タガ締めされ、スカート部4が外方に広がるのが防止さ
れ、容器口部に対する確実な密封性が維持される。スカ
ート部4に軸方向に延びる切り欠き11が設けられてい
る本発明のキャップの場合、この密接状態が特に重要で
ある。即ち、スカート部4の切り欠き11は、容器口部
外周の凹部6とスカート部4の突起7との係合状態を弱
めるように作用するが、これにリング状部材2によるタ
ガ締め力が作用することにより、係合状態を強固且つ確
実のものとすることができる。
【0054】また、切断面12よりも下側或いは上側
に、キャップ本体のスカート部4とリング状部材2とを
連結する複数個の破断可能な橋絡部13と破断不能な連
結部14を設けたので、切断面12の刻設が橋絡部13
や連結部14に悪影響を及ぼすのが防止され、更に打栓
時にも、キャップ本体スカート部4の外面とリング状部
材2の内面とが切断面12の部分で密着するので、破断
しやすい橋絡部13に外力が作用するのが防止され、打
栓時における橋絡部13の保護が万全である。
【0055】本発明において、キャップ本体スカート部
4とリング状部材2との切断面を介しての密着状態及び
橋絡部13並びに連結部14の形成は、両者を一体に射
出又は圧縮成形した後、両者間にカッター等で切り込み
を入れて、橋絡部13及び連結部14を除く部分を分離
させることにより行われる。このため、本発明のキャッ
プは、通常のコアとキャビテイとから成る金型を用い
て、能率よく短時間で製造でき、またキャップ各部の精
度も高く、不良品の発生も少ないという利点を与える。
【0056】キャップ本体スカート部4と、リング状部
材2との間に設ける橋絡部13の数は、隣り合った切り
欠き11、11間のスカート片4aとリング状部材2と
が少なくとも1個の橋絡部11を介して連結されること
が好ましい。また、橋絡部13を設ける位置も種々変化
させることができ、例えば図2に示すとおり、スカート
片4aの中間位置に1個設けたり、或いはスカート片4
aの両端に2個設けたりすることができる。要するに、
打栓時において、橋絡部の破損が防止され且つ開栓時に
その破断が容易に行われるものであればよく、その位置
及び個数は特に制限を受けない。橋絡部13の切断面1
2方向の断面積は、1個当たり0.1乃至0.8m
、特に0.2乃至0.4mmの範囲にあること
が好ましい。
【0057】本発明のキャップでは、キャップ本体の天
面部3の外面の中央に小さい円状の凹部25を形成させ
ておくことが望ましい。キャップを射出成形で製造する
場合、天面部の外面中央にゲート残部が残留し、これが
キャップの円滑な流れの妨害になったり、キャップの移
動攪拌時のダスト発生の原因となったり、キャップに指
を触れたときに不快感を与える原因となったりするが、
上記小凹部25を天面外面の中央に設けておくと、ゲー
ト残部の先端を凹部25内に止めておくことができるの
で、上記の欠点を防止することができる。
【0058】キャップの成形に用いる樹脂としては、各
種プラスチック、例えば、低−、中−又は高−密度ポリ
エチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
熱可塑性ポリエステル、ポリアミド、スチレン系樹脂、
ABS樹脂等が挙げられる。
【0059】本発明のプラスチックキャップは、上記樹
脂を用い、通常、射出成形、圧縮成形等によりキャップ
本体及びリング状部材が一体化した状態で製造される。
切断面は、通常、この成形工程の後にカッティング加工
を施すことにより形成される。
【0060】本発明のキャップでは、多くの変更が可能
である。本実施例の場合、キャップ天面3の密封係合部
8はキャップ本体と一体に成形されているが、この密封
係合部は、キャップ本体とは別個に施されたライナーで
形成されていてもよい。この場合、ライナーの形成に
は、低密度ポリエチレン、エチレン系共重合体、各種ゴ
ム乃至熱可塑性エラストマー、アクリル樹脂プラスチゾ
ル、塩化ビニル樹脂プラスチゾル等を用いることができ
る。
【0061】また、インナープラグ8の内面側の天面部
には、ガスバリアー性材料をインサート成形等により設
けておくことができ、これによりプラスチックキャップ
壁を通してのガスの透過を防止し、内容物の保存性を向
上させることができる。ガスバリアー性材料としては、
アルミ箔等の金属箔、エチレン−ビニールアルコール共
重合体、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ナイロ
ン樹脂、ガスバリアー性ポリエステル等のガスバリアー
性樹脂を挙げることができる。
【0062】ガスバリアー性材料の代わりに、或いはガ
スバリアー性材料と共に、上記天面部に酸素吸収性の層
を設けることもできる。酸素吸収性の層としては、例え
ば鉄系酸素吸収剤を樹脂中に分散させたものなどを用い
ることができる。
【0063】以上説明した実施例では、橋絡部及び連結
部は、切断面の下側に設けられているが、本発明におい
ては、前記橋絡部及び連結部を切断面の上側に設けるこ
ともできる。即ち、切断面10の上側に橋絡部13及び
連結部14を形成することもできる。この場合には、橋
絡部が外部から一見して分かり、開封したことがより明
確となる利点がある。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、A.スカート部内面に
は容器口部の外周と係合する突起部が形成され、且つ頂
板部内面には容器口部に挿入されるインナープラグが設
けられているキャップ本体、B.スカート部の外面を覆
うように設けられ且つ外周に開封用タブを有する連続リ
ング状部材、C.前記キャップ本体のスカート部に軸線
方向に延びるように周方向に間隔をおいて設けられた複
数個の切り欠き部、D.開封用タブの反対側に設けられ
た連結部、E.スカート部とリング状部材との間に設け
られた周状の切断面、及びF.スカート部とリング状部
材とを連結する複数個の破断可能な橋絡部からなるキャ
ップにおいて、リング状部材の前記切り欠き部に対応す
る位置に径外方向への突起部を設けたことにより、スカ
ート部内面の突起部(アンダーカット)を型抜きするこ
とが容易であり、しかもスカートの切り欠き部乃至その
近傍での容器口部の保持力も十分なレベルに維持され、
更に開封片としても使用されるリング状部材に開封力に
負けない強度が付与されているという作用効果が達成さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャップの一実施例の一部断面側面図
である。
【図2】図1のキャップの下面図である。
【図3】図1のキャップの開封用タブの正面図である。
【図4】図1のキャップのゲート部の拡大断面図であ
る。
【図5】図1のキャップを図2のB−B’断面で示す拡
大断面図である。
【図6】図1のキャップを図2のC−C’断面で示す拡
大断面図である。
【図7】図1のキャップを容器口部に装着した状態で且
つ図2のB−B’断面で示す断面図である。
【図8】図1のキャップを容器口部に装着した状態で且
つ図2のC−C’断面で示す断面図である。
【図9】図1のキャップの開栓状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 キャップ本体 2 リング状部材 3 頂板(天面)部 4 スカート部 5 容器口部 6 容器外周凹部 7 突起部 8 インナープラグ 9 容器口部内周部 10 インナープラグの外向き突起部 11 切り欠き部 12 切断面 13 橋絡部 14 連結部 15 開封用タブ 16 リング状部材の突起部 17 突起部の先端 18 タブの外周壁 19 タブの切り欠き部 23 小突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊田 光雄 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内 Fターム(参考) 3E084 AA02 AA12 AB01 BA01 DA01 DB01 DB13 DC03 EA04 EC03 FA09 FC04 GB17 JA18 LA02 LA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頂板部及びスカート部から成り、スカー
    ト部内面には容器口部の外周と係合する突起部が形成さ
    れ、且つ頂板部内面には容器口部との密封係合部が設け
    られているキャップ本体、該キャップ本体のスカート部
    の外面を覆うように該キャップ本体に一体に設けられ且
    つ外周に開封用タブを有する連続リング状部材、前記キ
    ャップ本体のスカート部に軸線方向に延びるように周方
    向に間隔をおいて設けられた複数個の切り欠き部、開封
    用タブの反対側に設けられた連続リング状部材とスカー
    ト部との連結部、スカート部とリング状部材との間に設
    けられた周状乃至円弧状の切断面、切断面よりも下側或
    いは上側においてスカート部とリング状部材とを連結す
    る複数個の破断可能な橋絡部、及びリング状部材の前記
    切り欠き部に対応する位置に設けられた径外方向への突
    起部から成ることを特徴とするキャップ。
  2. 【請求項2】 リング状部材の突起部におけるリング状
    部材の厚みdは、突起部以外のリング状部材の厚み
    に対して、d/dの比が1.2乃至1.8とな
    るように形成されている請求項1に記載のキャップ。
  3. 【請求項3】 リング状部材における突起部の一方の裾
    から他方の裾への開き角度(中心からの角度)θは、
    スカート部の切り欠き部における一方の端縁から他方の
    端縁への最外部での開き角度θに対して、θ/θ
    の比が1.5乃至3.0の範囲にあるように設けられ
    ている請求項1または2に記載のキャップ。
  4. 【請求項4】 前記開封用タブが設けられたリング状部
    材の部分には、タブより内側でしかもリング状部材の下
    側に、リング状部材内面側からの切り欠き部が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載
    のキャップ。
  5. 【請求項5】 頂板部内面の密封係合部が容器口部内に
    挿入されるインナープラグであることを特徴とする請求
    項1乃至4の何れかに記載のキャップ。
  6. 【請求項6】 前記頂板部の内面には、インナープラグ
    の外側に容器口部の頂面、外周側コーナ部或いは外周面
    と係合するリング状の小突起部が形成されていることを
    特徴とする請求項5に記載のキャップ。
  7. 【請求項7】 前記小突起部の内側或いは外側にはリン
    グ状の溝部が形成されていることを特徴とする請求項6
    に記載のキャップ。
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JP2012201411A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Japan Crown Cork Co Ltd 打栓式樹脂製キャップ
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