JP2000235351A - 画像表示装置及びその修正方法並びに修正装置 - Google Patents

画像表示装置及びその修正方法並びに修正装置

Info

Publication number
JP2000235351A
JP2000235351A JP11329213A JP32921399A JP2000235351A JP 2000235351 A JP2000235351 A JP 2000235351A JP 11329213 A JP11329213 A JP 11329213A JP 32921399 A JP32921399 A JP 32921399A JP 2000235351 A JP2000235351 A JP 2000235351A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filler
transmitting member
light
image display
pipette
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11329213A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Inoue
隆史 井上
Shigenobu Maruyama
重信 丸山
Toshiro Asano
敏郎 浅野
Takeo Sawaguchi
武雄 澤口
Rokuro Watanabe
六郎 渡辺
Susumu Aiuchi
進 相内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11329213A priority Critical patent/JP2000235351A/ja
Priority to TW088122170A priority patent/TWI235862B/zh
Priority to US09/461,730 priority patent/US6552771B1/en
Priority to KR1019990058463A priority patent/KR100359050B1/ko
Publication of JP2000235351A publication Critical patent/JP2000235351A/ja
Priority to KR10-2002-0023633A priority patent/KR100419377B1/ko
Priority to US10/234,578 priority patent/US6693699B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/136Liquid crystal cells structurally associated with a semi-conducting layer or substrate, e.g. cells forming part of an integrated circuit
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/1306Details
    • G02F1/1309Repairing; Testing

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】画像表示部を有する光透過性部材表面の傷を、
少なくとも明視の距離であらゆる方向から目視してもそ
の傷の存在が認識されない程度に修復した画像表示装置
を提供する。 【解決手段】このために、光透過性部材の屈折率と略同
等の液状充填材を上記した傷の領域にのみ局所的に充填
させ、硬化させる。これにより、充填材表面と光透過性
部材表面との段差が±5.0μm以下、また、光透過性
部材の表面と充填材端部とのなす角を45度以下、好ま
しくは10度以下に充填材の量を制御することによっ
て、傷の存在が認識されない程度の表示品質を発揮させ
ることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非発光型あるいは
発光型の画像表示装置に関し、詳しくは画像表示部にお
けるパネルガラス表面の傷を修復した画像表示装置及び
その修正方法並びに修正装置を提供するものであり、特
に液晶表示装置(Thin Film Transistor-Liquid Crysta
l Display、以下TFT−LCDと略す)やプラズマデ
ィスプレイパネル(Plasma Display Panel、以下PDP
と略す)において有用である。
【0002】
【従来の技術】図1に、従来技術の代表例として、良く
知られたTFT−LCDの断面構造の概略図を示す。こ
の図には、表示部におけるパネルガラス板106の表面
に、誤って形成された3ヶ所の傷113が表現されてい
る。
【0003】この傷113は、製造工程においてガラス
面に製造装置が接触した場合にしばしば観察される。そ
して、この傷113が形成される場所は、特にガラス基
板を真空吸着ステージに保持する場所であって、基板−
ステージ間に異物が挟まって発生することが多い。
【0004】工程中の異物を極力低減するように製造現
場での環境管理が行なわれているが、異物を完璧にゼロ
とすることは不可能であり、ガラス面傷113は統計的
な頻度で発生する。また、この異物発生量を工程ごとに
チェックすることは不可能であるので、現実には液晶表
示パネルの最終製造工程、即ち液晶表示パネルに偏光板
111を貼り合せる前の段階で行われる点灯検査および
全体外観検査で、ガラス表面に形成された傷113の存
在が初めて発覚される場合が多い。そして、この傷11
3の部分でバックライトからの光が散乱されて、液晶表
示装置としての表示品質を無視できない程度に損なわせ
ることも多い。
【0005】これらの液晶表示パネルは既に多くの工程
を経ているので付加価値が高く、従ってこの状態で液晶
表示パネルを廃棄処分する場合には、仮にその発生頻度
が低くても、廃棄することに伴う資源の損失を無視する
ことが出来ない。
【0006】従って、環境資源の保護という社会的要求
の観点から、何らかの方法でガラス面傷113を修復す
ることが望まれる。
【0007】上記した課題に対して、一般には以下に示
す従来技術が使用されていた。即ち、液晶表示装置の表
示部におけるガラス表面に傷を発見した場合、傷が消失
するまで傷の周辺部を含めて研磨を行う方法が取られて
いた。この方法は、深さが数μm以下という比較的浅い
傷に対して有効であるが、10μmを超えるような深い
傷を修復する場合、研磨に要する時間が極めて長くなる
ため、現実的な修復方法とは言えない。また、上記した
傷に比較して幅の広い傷、例えばマイクロクラックが深
く進展した場合には、もはや修復が困難であるという問
題があった。
【0008】一方、研磨という方法を用いて対処出来な
い傷の修復方法は、特開平5−150205号公報また
は特開平6−118401号公報に開示されている。
【0009】即ち、特開平5−150205号公報に開
示された技術は、表示パネルのガラス基板の傷に対し
て、ガラス基板の材料と同等もしくは同程度の屈折率を
持つ液状の有機樹脂を、先端に針を装着したデイスペン
サーから滴下し、その後その樹脂を熱硬化させてから、
傷の周辺に残留する余剰樹脂をグラインダーで削り取っ
てガラス表面を平坦化する方法である。
【0010】しかしながら、この従来技術において、デ
イスペンサーの先端に装着した針の形状やサイズ及び有
機樹脂の供給条件等に関する詳細な記述がなされておら
ず、また修復が完了した時、有機樹脂の傷内部への充填
状況について、何ら数値的な記述がなされていない。そ
のため、どの程度傷が修復され、そして目的が達成され
たか否を判断する基準が甚だ不明瞭であって、この技術
の有効性を判断することが困難である。
【0011】また、特開平6−118401号公報に記
載の技術は、上記の従来技術と同様に、パネルのガラス
材料と同等もしくは同程度の屈折率を持つ液状の有機樹
脂を傷に充填し、熱硬化させる方法である。
【0012】しかしながら、この技術においても有機樹
脂の充填方法について具体的な記述が全くなされていな
い。更に、傷を修復した部分の形状について、何ら定量
的な記述がなく、その有効性を的確に判断することが困
難であると言わざるを得ない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】発明者らが、上記した
従来技術に基いて、実際に液晶表示パネルのガラス表面
に形成された傷に有機樹脂を充填した結果、以下に述べ
る多くの問題があり、容易に目的が達成出来ないことが
判明した。
【0014】先ず、液状の有機樹脂をパネル表面のガラ
ス傷の部分に充填し、熱硬化させた後に余剰樹脂を削り
取る方法について、図2を用いて説明する。
【0015】何らかの方法を用いて余剰樹脂を除去する
場合、その樹脂の体積が少ないほど処理が容易であるこ
とを考えると、できるだけ傷の容積に見合った、最適な
量の樹脂を傷の中だけに供給することが望ましい。ガラ
ス傷202のサイズは、原因となった異物の大きさ等に
応じて千差万別であり、小さい傷は50μm程度から、
そして大きな傷は500μmを超えるものまで、種々の
傷が発生する。さらに傷202の深さには、数μmから
数10μmの幅があり、傷の形状も様々である。
【0016】ここで、例えば、典型的なガラス傷202
のサイズとして、幅50μm、長さ100μm、深さ5
μmの直方体の溝を考えると、この傷の容積は2500
0μm3 となる。この傷に必要最小限の量(傷の容積
分)の樹脂を精度よく供給するには、一回の吐出量を非
常に少なくして、かつその量を制御可能な注入方法が不
可欠である。具体的には、一回の吐出量を少なくとも1
000〜5000μm3に制御出来る方法が必要であ
る。従って、傷への樹脂の充填は、上記した高精度の吐
出を繰返して実行することになり、必要最小限の量の樹
脂を充填させるには、出来るだけ少量の液滴を吐出でき
る道具が必要である。
【0017】そこで、市販品として入手可能なガスクロ
マトグラフィー用のマイクロシリンジ(小型注射器)の
中から、容量が最も小さい(容量10μL)のマイクロ
シリンジを用いて実験した。因みにこのマイクロシリン
ジの最小目盛りは1μLであって、この体積は各辺1m
mの立方体(109μm3)に相当し、上記した典型的な
サイズの傷の容積に比較して4×104 倍という圧倒的
に過剰な量である。即ち、ガラス基板201の傷202
の領域にのみ、文字どおり樹脂を流し込むという作業
は、通常の注射器やデイスペンサーで実行できるもので
はない。実際に上記のマイクロシリンジを用いて液状エ
ポキシ樹脂などを充填したのち、熱硬化させると、図2
(b)に例示するように、相当過剰な量の樹脂を供給す
ることしかできない。この場合、余剰樹脂の段差は、1
50μmを遥かに超えていた。従って、傷202の体積
に見合った充填材203の注入を実行して、傷202の
体積に相当する樹脂量だけを供給するためには、1回の
吐出量を格段に微少化できる手法が必要である。
【0018】第2の問題として、当面は上記したように
比較的過剰な充填材203の供給を前提にすると、余剰
樹脂の除去技術が必要となる。
【0019】例えば、特開平5−150205号公報に
おいては、余剰樹脂を研磨剤とグラインダーで除去する
ことが開示されている。そこで、上記した小型のマイク
ロシリンジを用いて図2(a)のような傷202に樹脂
を充填し、得られた図2(b)に示す形状の余剰充填材
に対して、グラインダーによる研磨やカッターによる切
削を施すと、図2(c)のような形状となった。即ち、
充填材203が一部脱落したり、充填材203の表面が
荒れたり、傷202の周辺に樹脂の切削残査204が発
生するなどの問題があり、傷202の中だけに充填材2
03を残した平坦な形状の加工が困難であった。
【0020】これは、充填材203自身が過剰であり、
また余剰樹脂を機械的に除去する際の剪断力が強すぎ
て、充填材203の脱落が起こり易いこと、余剰樹脂の
量が多すぎるため、グラインダーの砥石の粒度を粗めに
して切削能率をあげる必要から加工面の粗度が大きくな
る、等が原因である。また、切削や研磨によって発生す
る切り子や研磨屑の除去のために、新たに洗浄工程を追
加しなければならないことも問題である。
【0021】傷の補修に伴う切削や研磨という工程は、
できれば行わないで済ませることが望ましく、仮にその
工程を実施しても、簡単な処理で済むように余剰充填材
を極力低減させる方法を開発することが必要がある。即
ち、余剰充填材の除去という工程を容易にするために
も、傷202の容積分に相当する量の充填材203を精
度よく供給する方法であることが望まれる。そして、望
ましくは、超高精度な充填方法により、傷202の中に
だけ充填材203を供給し、画像表示装置全体に対して
ダメージのない何らかの方法で硬化させ、それだけで充
填材203の表面と傷202の周りのガラス面とが略同
一平面となって補修が完了し、一切の機械加工等を必要
としないことが理想である。
【0022】第3の問題は、充填材の注入工程における
位置決めの問題である。傷のサイズが数10μmから数
100μm程度であることから、傷自体を肉眼で認識す
ることが出来る。しかしながら、傷202の領域にだけ
精度よく充填材を注入するためには、肉眼で充填材の吐
出位置を確定し、かつ純然たる手作業で目的を達するこ
とは不可能であり、少なくとも実体顕微鏡ないしは光学
顕微鏡の視野の中で、充填材吐出器(例えば上記したよ
うなマイクロシリンジ)の先端部分を傷202の真上に
正確に位置決めする必要がある。
【0023】残念ながら、目的を達成させるために不可
欠な位置決め操作の必要性について、上記の従来技術に
は一切の記述がなされていない。また、上記したよう
に、正確な位置決めを行ったと仮定しても、上記マイク
ロシリンジが有する吐出性能では、余剰充填材の除去に
関する問題が解決しないことは既に述べた通りである。
【0024】第4の問題として、生産現場におけるガラ
ス傷202の補修が再現性良く実行されるためには、傷
の補修後の形状について、適切な定量的評価方法が必要
であり、この問題について以下に説明する。
【0025】仮に、以上において述べてきた課題を解決
できる精密な傷の充填補修方法を開発できた場合、傷補
修部の形状が満たすべき条件について考察する。
【0026】先ず、傷が補修できたということは、「傷
が適切な充填材によって適切な形状に充填され、もはや
肉眼によってその存在を認識できない状態に仕上げたこ
と」と定義する。ここで、アクテイブマトリックス駆動
型表示装置の代表であるTFT−LCDの表示パネルの
ガラス表面に傷が存在する場合において、その傷が表示
上問題であると視覚認識される原因を、図3及び図4を
用いて詳細に検討した。
【0027】TFT−LCDにおいて人間の目に入る光
は、バックライトを光源としてTFT−LCDの開口部
を通過してくる光と、外光が表示パネルの表面で反射し
た時の反射光との2種類に分けられる。傷の修復が不完
全であって、このいずれかの光の光路が阻害されると、
それが視覚認識されて傷の存在として察知されることに
なる。
【0028】先ず、図3は、ガラス基板301の傷に対
して、このガラスと屈折率が同等もしくは同程度の充填
材302を正確に傷の容積と略同一量だけ充填し、ガラ
ス基板301の表面と充填材302の表面が略同一平面
であると同時に、充填材302の表面の平滑度(表面粗
さ)はガラス基板301の表面と同程度となるように補
修した場合である。
【0029】この場合、バックライトからの光303は
傷修復部において何の阻害を受けることなく正常な光路
を進行する。また外光304が示す振る舞いも、充填材
302の表面、ガラス基板301の表面において有意差
はなく、充填材302の端部もガラスと略同一平面で連
続しているため、傷自身が視覚認識上の特異点にはなら
ない。従って、傷は完全に修復されて目視で認識される
ことがなく、理想的な傷の補修が実現したと言うことが
出来る。
【0030】一方、図4は、充填材402の充填量が傷
の容量を僅かに上回り、充填材402の一部が傷の端部
外側へほんの少しだけはみだして形成された場合であ
る。傷のサイズ及び形状が千差万別であることから、高
精度の充填方法を用いても、僅かな余剰充填が発生する
ことは現実的には起こりうる。従って、図4に示したよ
うな補修形状に対して、視覚的に認識できない形状限界
を明確に規定する基準を設けることが、現実的な問題と
して重要である。
【0031】さて、図4に例示したように、充填材40
2の端部を除く大部分の傷修復部において、充填材の表
面は略平坦であり、また充填材402とガラス基板40
1との屈折率が略一致している場合を考える。この場
合、バックライト光(1)405は、ガラス/充填材の
界面および充填材/空気の界面で何ら変調を受けること
無く、正常な経路を進行する。従って、この領域におい
ては、傷は認識されない。また、この領域では、外光
(1)406に対しても同様に光路障害がなく、傷は認
識されない。
【0032】しかしながら、充填材402の端部におい
ては状況が異なる。先ず、バックライト光(2)407
が充填材402の端部(図4の右側端部)に入った場
合、充填材/空気の界面において、光407の一部が左
下方向に部分反射(408)を受けると同時に、残りの
光は直進方向からずれた方向に異常透過光409として
進行する。このため、この領域で輝度分布が変化し、充
填材402の端部が画像表示装置を観察するユーザーに
よって目視認識されてしまう。
【0033】次に外光(2)410が充填材402の端
部(例えば図4の左側端部)に入射した場合は、空気/
充填材の界面において、先程の場合と同様に反射光41
1と屈折光412に分岐し、いずれの光も入射方向から
ずれた方向に進行する。このため、この領域においても
光の輝度分布が変化するので、ユーザによって目視認識
されることになる。実際には、バックライト光407と
外光410が受ける変調が、充填材402の端部である
外周全体で生じるため、充填材402の全体が目視認識
されたことになる。
【0034】尚、上記した現象は、充填材が僅かに不足
しているような場合、例えば後述の図5に示すように、
充填材1202の表面がガラス基板1201の面に対し
て少し下がった形状になっている場合でも、全く同様に
考えることが出来、その結果として充填材1202の端
部が目視認識されてしまう。(この原理は上述した説明
から容易に理解されるので、詳細な説明は省略した) ところで、このバックライト光と外光とが受ける変調現
象は、充填材402及び1202の端部のテーパ角(図
4においては左端部の404、図5においては左端部の
1204)に依存する。即ち、テーパ角が小さいほどこ
の変調現象が軽微となり、その結果、充填材端部での輝
度変化が小さくなって、目視での認識が困難となる。言
い換えれば、このテーパ角が小さいほど、傷の修復部は
目立たなくなるので、充填材端部のテーパ角の最適値を
決定することが極めて重要な意味を持つことになる。
【0035】以上で説明した従来技術の課題を整理し
て、以下に示す。
【0036】本発明は、例えばTFT−LCDに代表さ
れる画像表示装置において、画像表示パネルのガラス表
面に存在する傷に、ガラスと屈折率が同等もしくは同程
度の充填材を注入して、これを修復するにあたり、
(1)存在する傷の領域に対して、充填のための正確な
位置決めを行い、(2)傷の領域にのみ、その傷の容積
に相当する量の液状充填材を注入し、そして硬化させ、
(3)望ましくは、充填材表面と傷周囲のガラス表面と
が略同一平面となる形状に仕上げる手段、及びこの手段
を用いて傷の修復を実現させた画像表示装置を提供する
ことである。
【0037】(4)また、傷の領域に対して、充填材の
僅かな余剰(傷からのはみ出し)または不足が発生して
も、必要に応じて軽度の精密研磨等を施すことによっ
て、充填材を供給した領域の端部が視覚認識できない程
度のテーパー形状に仕上げる手段及びこの手段によって
傷修復を実現した画像表示装置を提供することである。
【0038】
【課題を解決するための手段】先ず、上記したガラス基
板上の傷を高精度に修正するためには、ガラス基板上の
任意の微小領域のみに液状材料を供給する技術が必要で
ある。この問題に対して、例えば特開平8−8514号
公報に開示されているマイクロインジェクション装置を
用い、図6に示す方法を用いることによって実現させる
ことが可能である。即ち、先端の内径を1〜10μmに
成形したピペット503内に液状充填材504を充填
し、ピペット503の他端からピペット内部に不活性ガ
スをパルス状に供給することによって、ピペット503
の先端から液状材料の微量注入を行う装置を用いる。
【0039】具体的には、液状充填材504を充填した
ピペット503の吐出口を傷502の真上に位置決めし
(図6(a))、ピペットの傾きを一定に保ったままピ
ペット503を下降させて、ガラス基板501の傷50
2に接触させる(図6(b))。次に、ピペット503
の後方から内部に窒素ガス505をパルス的に供給し、
ピペット先端から液状充填材504を吐出させる(図6
(c))。尚、上記の作業は顕微鏡下で実施し、1回の
吐出毎にピペット503をすぐに上昇させてガラス基板
501から引き離し、傷502の充填状態を確認する
(図6(d))。そして、充填量が不足であれば、液状
材料の吐出を繰り返して液状充填材504がちょうど傷
502を満たしたと判断した時点で吐出完了とする。
【0040】ここで、液状充填材504の1回の吐出量
を変える場合、窒素ガス505の圧力あるいはパルス印
加時間を変えればよい。これによって、傷のサイズに合
わせて液状充填材の吐出量を最適化し、高精度で充填材
の注入が可能となる。
【0041】さて、以上のような概念の操作を実行し、
上記した(1)、(2)及び(3)の課題を解決するこ
とは、(a)傷を有する液晶表示パネルをステージに搭
載し、その位置決めを行う機構、(b)液晶表示パネル
の表面を観察する機構、(c)液状材料を充填したピペ
ットを操作してその位置決めを行う機構、(d)ピペッ
トの後方からパルス的に不活性ガスを供給して液状材料
を吐出させる機構、を備えた液状材料の自動供給装置に
より達成させることが可能である。
【0042】例えば具体的には、先端内径を1〜10μ
mに成形したピペット503にエポキシ樹脂を充填した
後に、そのピペットを保持して、その先端を観察光学系
の視野中心に設置させる。その後、ピペット503を下
降させ、ピペット先端が基板501の表面で位置ずれす
る様子からピペット503と基板501との接触を察知
する。その後、ピペット503の後方から例えば圧力1
50kPaの窒素ガス505を50msec幅のパルス
で供給する。この時、ピペット503の先端は30〜4
5度の角度で基板501に接触しており、パルス的な窒
素の供給によりピペット内部の液状材料504がピペッ
ト503の先端から最小約1pLの分解能で吐出され
る。そして、窒素の供給が終わった後、例えば100m
sec後にピペット503を上昇させ,ピペット先端と
基板501とを隔離することにより、液状材料の供給量
を高精度に制御することができる。因みに、ピペット後
方からの窒素パルス供給回数と液状材料供給量との関係
を図7に例示するが、両者はほぼ比例関係にある。
【0043】最後に、液状充填材注入後の充填材の硬化
処理に移る。硬化処理としては、用いた材料の性質によ
って最適な条件を選定することが必要であるが、液晶表
示装置にダメージを与えないことを前提として、熱硬化
あるいは光硬化を採用することができる。液状充填材と
しては、熱硬化型エポキシ樹脂、熱硬化型アクリル樹
脂、光硬化樹脂などを用いることができるが、基本的な
要件として、液状充填材の屈折率が液晶表示装置に用い
たガラスと同等もしくは同程度であること、無色透明で
あること、ガラスとの密着性が高いこと等が挙げられ
る。
【0044】尚、上述したマイクロインジェクション法
によれば、ほとんどのガラス傷に対して、その傷の容量
分だけの液状充填材の供給を高精度で実行することがで
きるが、傷の容量が比較的小さい場合に、僅かに余剰充
填となることがあった。そのような場合には、例えばテ
ープ研磨装置を用い、充填材余剰分の盛り上がりを研磨
して除去することにより、良好な充填形状が得られるこ
とは言うまでもない。
【0045】発明者らの実験によって得られた重要な知
見は、パネル表面と充填材の表面とが完全な同一平面に
ならなくても、両者の高さの差が±5.0μmの範囲に
収まり、また、パネル表面と充填材料の端部とのなすテ
ーパ角が45度以下、好ましくは10度以下であれば、
ガラス表面の傷が目視認識できなくなることである。こ
れは、上記パネル表面と充填材の表面との高さの差、ま
たはパネル表面と充填材料の端部とのなすテーパ角が小
さいという物理的理由もさることながら、TFT−LC
Dを組み立てる際、修復したガラス板に例えば厚さ25
μm程度の接着層を介して偏光板を取り付けることによ
って、この接着層が上記高さの差±5.0μmを物理的
に吸収し、また、接着層がテーパ面と馴染んで実質的に
そのテーパ面を無くすような光学的部材として機能する
からである。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて、詳細に説明する。
【0047】図8に、第1の実施例を実施するための装
置の一例を、また図9に、ガラス表面の傷を修復した一
例を示す。
【0048】まず、本実施例を実現する装置は、LCD
パネル701を搭載し、位置決めを行うためのステージ
702と、LCDパネル701の表面を観察するための
対物レンズ703及びCCDカメラ704と、照明光源
705と、ハーフミラー706と、モニター用TV70
7と、液状充填材を詰めたピペット708と、ピペット
708とLCDパネル701の表面を例えば45度の角
度で接触するように保持し、その位置決めを行うマニピ
ュレータ709と、ピペット708内に例えばN2窒素
ガスをパルス的に供給する電磁弁710と、LCDパネ
ル701の上に供給した液状充填材を硬化させるための
光源712と、その光源712からの光をLCDパネル
701上に照射するためのライトガイド711により構
成されている。
【0049】ここで用いたピペット708は、外形1.
2mm、内径0.7mmのホウケイ酸系の硬質ガラス管
を熱処理により引き延ばして成形し、その先端内径をお
よそ5μmとしたものを用いた。ピペット708の材質
はガラスに限定される必要性はない。
【0050】また、ピペット708の内部に充填した液
状充填材としては、粘度160cps、硬化物屈折率
1.541の低温硬化型のエポキシ樹脂を用いたが、上
記した物性値に近いものであればエポキシ樹脂に限定さ
れることはない。
【0051】電磁弁710の一次側には、150kPa
の窒素ガスが常時供給されている。さらに、マニピュレ
ータ709,電磁弁710は、コントローラー(図示し
てない)によって制御されている。
【0052】ここで、使用するピペット708に対する
窒素ガスの供給条件の初期化について述べる。
【0053】先ず、オペレータは、マニピュレータ70
9を用いてピペット708の先端をモニター用TV70
7の視野内に移動し、ピペット708の先端に焦点を合
わせるとともに、モニター用TV707上に予め定めら
れた基準点にピペット708先端の位置決めを行い、そ
のときのマニピュレータ709の位置を初期基準位置と
してコントローラーに記憶させる。その後、ステージ7
02上からピペット708を退避させ、ステージ702
上にダミー基板713を搭載し、ステージ702を上下
に移動してダミー基板の表面に焦点を合わせる。ここで
ダミー基板713は、インジェクション条件設定のため
の試行実験に用いるものであり、LCDパネルと同一材
質の基板を用いる。
【0054】次いで、コントローラーからの指示により
ダミー基板713の表面上にピペット708の先端をゆ
っくり降下させ、接触させる。ダミー基板表面にピペッ
ト708の先端が接触すると、その先端部が弾性変形
し、ピペット708の傾斜方向にずれる様子がモニター
用TV707上で確認することが出来る。基板接触時の
ピペット708の先端のずれ量は、通常5〜10μm程
度が最適である。
【0055】ダミー基板713とピペット708の先端
との接触が確認できたら、液状充填材の供給試行実験に
入る。ここでは、窒素ガスの圧力を150kPaに固定
し、窒素ガス供給のパルス幅を10msec〜300m
secの間で変化させることによって、種々のパルス幅
における1ショット当たりの吐出量を概算した。
【0056】即ち、ダミー基板713の表面にピペット
708の先端を接触させて、液状充填材の1ショットの
吐出を行い、吐出後0.1sec後にピペット708を
上方に100μm退避させ、続いてステージを1mm移
動させるという操作を窒素ガス供給のパルス幅を変えな
がら繰り返した。
【0057】上記した一連の試行実験の終了後、ダミー
基板713を例えば熱風乾燥炉に入れて100℃で2時
間加熱し、液状充填材である樹脂を硬化させた。こうし
て形成されたスポット状の硬化物の形状を例えばレーザ
ー顕微鏡を用いて計測し、三角錐近似によって各スポッ
ト状硬化物の体積を概算し、吐出条件を決めた。
【0058】一例として、窒素ガス圧150kPa、パ
ルス幅30msecという条件の場合、1ショット当た
りのエポキシ樹脂の吐出量は、熱硬化後の体積換算で約
5pL(5000μm3)であった。
【0059】上記した条件を用いて、TFT−LCDの
ガラス面に形成された傷の修復を行った一例を、図9を
用いて説明する。尚、本実施例のTFT−LCDのガラ
ス材料はホウケイ酸ガラスの一種であり、その屈折率は
1.54である。
【0060】実験に用いたTFT−LCDのガラス表面
には長さが約3mm程度の擦過傷が存在し、肉眼で容易
に認識できる。その傷の深さを良く知られた触針型表面
粗さ計で計測した結果、図9(a)に示すように、最大
の深さは9.4μmである。この傷に対して上記の設定
条件で低温硬化型エポキシ樹脂を注入した。傷が細長い
ため、ステージ702及びピペット708の移動を繰り
返して、傷の長手方向に吐出位置を移動させながら、逐
次吐出を繰り返した。この作業はモニターTV707の
画面で充填された程度を確認しながら行われた。ピペッ
ト708から供給される液状充填材の回数は320回で
あったが、短パルス駆動の繰り返しであるため、全実作
業時間はたかだか15分程度であった。
【0061】モニターTV707の画面で、充填が終了
したと判断したのち、充填後のTFT−LCDパネルを
例えば窒素雰囲気で満たされた熱風乾燥炉(約100
℃)中で約2時間加熱し、液状充填材である樹脂を硬化
させた。
【0062】尚、液状充填材の硬化方法は別の熱源を用
いて硬化可能であれば、上記の熱風乾燥炉に限定される
ものではない。
【0063】以上の作業を経て修復された傷の表面形状
は、修復前とほぼ同じ箇所を計測すると、図9(b)に
示されるように、凹凸(山谷差)が0.7μm程度に収
まり、かつ充填された樹脂の端部形状が極めて滑らかで
ある。即ち、傷の長手方向に対してその表面の粗さを計
測しても、修復後の表面平滑度は均一であって、少なく
とも明視野の状況下においては、傷の存在を認識するこ
とが出来なかった。
【0064】尚、図9に示された表面形状データは、表
記上、グラフの縦横比を調整してあるので、実際の形状
をイメージとして捉えるためには、横軸のスケールを約
13倍拡大する必要がある。
【0065】このように、比較的低粘度の樹脂を充填材
として用いることによって、硬化後の樹脂表面は極めて
滑らかに仕上がっており、改めて何らかの仕上げ工程を
施すことをしなくても傷の修復が可能である。
【0066】以上で述べた技術を用いてガラス表面の傷
を修復した後、所定の工程を経て偏光板911を粘着材
912を用いて張り合わせ、液晶表示装置を完成させ
た。その断面の概略図を図10に示す。ここで、傷に充
填された液状充填材913(エポキシ樹脂)とガラス板
906との密着性は極めて高く、また同様にこのエポキ
シ樹脂913は偏光板911の裏面の粘着材912とも
よく密着する。
【0067】上記した液晶表示装置を良く知られた通常
の方法で点灯させた場合、TFT基板902側から入射
されたバックライト(図示せず)からの光は液晶903
及びカラーフィルタ基板901を通って外部(観察者
側)に出射される。この時、光の一部はガラス表面の傷
の部分を通るが、この傷は充填材913(エポキシ樹
脂)を用いてその表面形状が滑らかであるように埋め尽
くされているため、その部分があたかも正常なガラス表
面であるかの如き振る舞いを示す。
【0068】このように、TFT−LCDの製造工程に
おいて、何らかの原因によってガラス表面に傷が付いて
しまっても、その傷の部分にだけガラスと同程度の屈折
率を有する充填材、例えばエポキシ樹脂を用いて埋める
ことによってその傷を修復することが可能となり、修復
されたTFT−LCDを用いた液晶表示装置は、傷の存
在しない、所謂良品と称せられる液晶表示装置と比較し
てなんら遜色のない表示特性と信頼性を示し、良品と同
一の規格で市場に出荷できることを確認した。
【0069】次に、第2の実施例について、図11を用
いて説明する。
【0070】本実施例では、液状充填材として光硬化型
のアクリル樹脂を用いた。この光硬化型アクリル樹脂
は、粘度150cps、硬化物の屈折率は1.48、波
長450nm付近の可視光領域まで十分な感光特性を示
す可視光硬化型の樹脂である。この樹脂を、上記した実
施例1の場合と同様の方法を用いて傷に充填した。即
ち、図8に示すピペット708に光硬化型アクリル樹脂
を充填し、窒素ガス圧150kPa、パルス幅30ms
ecの条件で樹脂の供給を行った。尚、この樹脂は光硬
化型の樹脂であるため、作業中の観測光で樹脂が硬化す
ることを防ぐ目的で作業は暗室で行い、また照明光源の
光には450nm以下の短波長光をカットするフィルタ
ーを通して用いた。
【0071】ガラス表面に存在する傷の外観形状は実施
例1と類似していたので、樹脂供給の仕方も実施例1と
ほぼ同じように実施し、樹脂の吐出回数は390回とし
た。そして、樹脂供給の終了した傷の領域に、図8に示
す樹脂硬化用光源712からライトガイド711を通し
て短波長可視光を照射した。用いた光源は波長420n
mにおいて43mW/cm2 の照度をもっており、照射
時間は30secとした。この時の照射エネルギー量は
1300mJ/cm2である。
【0072】ガラス表面に存在する傷の初期および樹脂
充填/光硬化後の形状を、良く知られた触針型表面粗さ
計を用いて計測し、その結果を図11に示す。初期の傷
の深さは最大11.6μmであったが、ほぼ同一箇所で
計測した修復後の深さは約0.9μmとなった。そして
その傷はその全域に亘って、少なくとも明視野の範囲で
は目視認識できない程度に修復されていた。
【0073】図11に見られるように、本実施例におい
ては傷への充填量が僅かに不足しているが、傷の存在す
る領域においては急峻な段差が解消しており、このこと
が不用意な光の散乱や屈折の発生を抑制していることが
明確である。
【0074】また、本実施例は傷への充填材として光硬
化型樹脂を用いることによって、極めて短時間に樹脂を
硬化させることが可能であり、そして修復を完了させる
ことが出来るのであって、それに必要な設備面でも簡単
な設備で十分であることから、生産性の観点で利便性に
富んでいる。
【0075】第3の実施例として、僅かに余剰充填され
た傷に対して加工を行い、充填材表面をガラス面と略同
一平面に仕上げた場合について、図12を用いて説明す
る。本実施例において、充填材としては第1の実施例と
同様に低温硬化型エポキシ樹脂を用い、同一の吐出条件
を用いて樹脂の供給を行い、その後良く知られた熱風乾
燥炉で窒素雰囲気中100℃で2時間熱硬化させること
によって、ガラス表面に出来た傷を修復した。ここでの
吐出回数は436回であった。
【0076】図12(a)は樹脂を充填する前の傷であ
って、その深さは20μmに達している。これに対して
樹脂を充填した後の表面形状は、図12(b)に示され
るように約3μmの凸形状である。周囲のガラス表面に
比較して傷部分の約3μmの凸形状は、テーパ角が大き
いなどの場合によっては目視にて十分に認識可能であっ
て、この状態では光の異常な屈折や散乱が生じるため、
液晶表示装置としての満足な機能を発揮することが不可
能である。
【0077】そこで、凸形状の傷の部分に対して改めて
平坦化の加工が必要であるが、本実施例においては、一
般に精密な加工が可能であると言われているテープ研磨
装置を用いて加工を行った。即ち、研磨すべき領域(樹
脂を充填した後の凸形状部分)に純水を供給しながら、
メッシュ#4000及び#8000のテープを用いて順
次テープ研磨を実施した。この際、傷の修復部の形状変
化を良く知られたレーザー顕微鏡で逐次観察し、研磨の
進行状態をモニターするとともに、傷の修復部の外観状
況を目視(約25cm)から観察した。
【0078】傷の修復部表面は、最終的には図12
(c)に示すようにガラス面と略同一平面になるまで研
磨した。従って、この最終仕上がり形状では、傷の修復
部を明視の距離から認識することができなかった。すな
わち、傷の存在する部分に対して樹脂の充填とテープ研
磨を併用により、僅かに余剰に充填された場合に対して
も十分に傷の修復を行うことが可能である。
【0079】次に、第4の実施例について、図13を用
いて説明する。
【0080】ガラス1601の表面には、何らかの原因
によって形成された傷1602が存在する(図13
(a))。この傷1602に対して、液状の充填材16
03を上記した第一の実施例乃至第3の実施例で述べた
方法で供給した。この場合、充填材1603は傷160
2を完全に埋め尽くすように供給されている(図13
(b))。そして、充填材1603が半硬化の状態にあ
る時、良く知られたスキージ1604等を用いて、余剰
に供給された充填材1603を、充填材1603の表面
とガラス1601との表面とが略同一平面になるように
除去する(図13(c)(d))。その後、上記の第一
の実施例乃至第3の実施例で述べた方法を用いて、充填
材1603を硬化させて、傷1601の修復が完了する
(図13(e))。
【0081】上記した方法によって充填された樹脂の端
部形状は、その表面の粗さを計測しても極めて滑らかで
あって、少なくとも明視野の状況下においては、傷の存
在を認識することが出来なかった。また更に、傷を修復
した後、所定の工程を経て偏光板を張り合わせ、液晶表
示装置を完成させた場合、その点灯表示の結果は、その
修復した部分があたかも正常なガラス表面であるかの如
き振る舞いを示す。
【0082】上記の第1の実施例乃至第4の実施例につ
いて説明したが、発明者らの実験によって得られた重要
な知見は、図12(c)に示したようにガラス表面と充
填材の表面とが完全に同一平面にならなくとも、図4及
び図5に例示したように両者の高さの差が±5.0μm
の範囲に収まり、また、ガラス表面と充填材の端部との
なすテーパ角が45度以下であれば、ガラス表面の傷が
目視認識できなくなることである。
【0083】図10に例示したTFT−LCDの組み立
てにおいて、修復させた傷の部分の拡大図を図14に示
す。この図において、傷を埋め尽くした充填材1302
は凸状の形状を示しているが、この充填材1302を含
むガラス基板1301の上に、例えば厚さ25μm程度
の粘着材1304を介して偏光板1303を取り付け
る。この時、この粘着材1304が充填材1302の凸
状部分を埋めるように作用し、また、粘着材1304が
修復部における充填材1302の端部、即ちテーパ部に
おいても充填材1302と馴染んで実質的にそのテーパ
面を解消させるような作用をもたらす。
【0084】上記したことは、一般に良く使用される粘
着材1304の厚さが25μm程度である場合、傷に充
填した充填材の硬化後の表面とその周辺のガラス表面と
の段差(H)が最大±5μm以下であれば、この段差を
粘着材1302が吸収してくれることになる。
【0085】また、硬化後の充填材1302の段差
(H)と最小幅(W)との比H/W、言い換えれば充填
材1302の端部において、その表面とガラス1301
の表面とのなす角(テーパ角)が小さいほど、粘着材1
304がその段差の影響を吸収して、光学的にはあたか
もテーパ角を有する段差が存在しないように作用するこ
とになる。
【0086】図15は、ガラス表面に形成された傷の一
具体例を表わす説明図である。同図(a)は光学顕微鏡
を用いて観察された傷の外観図、(b)はレーザ顕微鏡
観察による傷の3次元像、(c)はレーザ顕微鏡による
断面プロファイルを光学顕微鏡の像と重ねて表わしたも
のである。
【0087】また、図16は、修復後の傷の一具体例を
表わす説明図であって、各図は図15の(a)、(b)
及び(c)に対応する。
【0088】これらの結果から、補修前の傷、即ち貝殻
状の大きな傷やその中心に見られる深い傷等が、上記し
た充填材の局所的な供給及び硬化という過程を経ること
によって、明視野での目視では認識困難である程度に傷
の修復が行われたことが明白である。
【0089】
【表1】
【0090】上記の表1は、上記した実施例について、
ガラス表面に形成された傷の状態とその修復後の表示品
質との関係を纏めた結果であって、傷の深さ、硬化後の
充填材の高さ(H:充填材の表面とガラス表面との段
差)、充填材の最小幅(W)、充填材端部におけるテー
パ角、偏光板貼り合わせ後の外観チェック(点灯時の表
示特性に該当する)との関係を表わしている。
【0091】この結果からも明らかのように、ガラス表
面の傷に対して充填材を充填して修復させ、これに通常
の工程を経て偏光板を貼り合わせて画像表示装置とした
場合、充填材の段差や大きさ、その端部での形状等を制
御することによってあたかも傷のない場合と同様の表示
品質を確保することが可能である。
【0092】以上で述べたように、従来、ガラス表面に
存在する傷のために不良品として廃棄していた画像表示
装置を良品として復活させ、これによって社会的には資
源や生産エネルギーの節約等に寄与し、また企業的には
製品の歩留向上及びコスト低減等に寄与する効果が大き
いと言える。
【0093】また、上記した実施例は、TFT−LCD
のみならず、その他の非発光型および発光型の画像表示
装置の表示部における傷修復にも応用可能であり、更に
はPDP、エレクトロルミネッセンス素子、平面ブラウ
ン管などの表示装置に対しても適用可能であることは言
うまでもない。
【0094】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明は、ガラ
ス表面に存在する傷に対して局所的に充填材を供給する
ことによって、目視での傷の存在を識別不可能にならし
め、そして、これを例えばTFT−LCDのガラス表面
の傷修復に適用させた場合には、修復部分がその周辺部
分に対して表示品質上、何ら有意差を生じさせないこと
を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラス表面に傷を有するTFT−LCDの断面
図である。
【図2】従来技術を用いてガラス表面の傷を修復した場
合の説明図である。
【図3】修復された傷を説明する概念図である(充填材
表面とガラス表面とが略同一平面である場合)。
【図4】修復された傷を説明する概念図である(充填材
の量が傷の容量を超えている場合)。
【図5】修復された傷に入射した光の挙動を説明するた
めの概念図である(傷の容積に比較して、充填材の量が
僅かに少ない場合)。
【図6】マイクロインジェクション法を用いた微量の充
填材供給を説明する概略図である。
【図7】窒素ガス供給回数と液状充填材供給量との関係
を表す説明図である。
【図8】本発明で用いたマイクロインジェクション装置
の構成図である。
【図9】本発明の第1の実施例であるガラス傷への充填
材供給状態を表わす説明図である。
【図10】ガラス表面の傷を修復させたTFT−LCD
を説明するための断面図である。
【図11】第2の実施例であるガラス傷への充填材供給
状態を表わす説明図である。
【図12】第3の実施例であるガラス傷への充填材供給
状態を表わす説明図である。
【図13】樹脂の未硬化状態で平坦化を行う方法を示す
説明図である。
【図14】修復後の傷を含むガラス表面に偏光板を貼り
合せた時の状態を説明するための概略図である。
【図15】ガラス表面に形成された傷の一具体例を表わ
す説明図である。
【図16】修復後の傷の一具体例を表わす説明図であ
る。
【符号の説明】
101…カラーフィルタ基板、102…TFT基板(Th
in Film Transistor基板)、103…液晶、104…R
GB色材膜(Red Green Blue色材膜)、105…BM膜
(Black Matrix膜)、106…ガラス板、107…保護
膜、108…配向膜、109…画素電極、110…共通
電極、111…偏光板、112…粘着材、113…ガラ
ス面傷、201…ガラス基板、202…傷、203…充
填材、204…切削残さ、205…充填材脱落部、30
1…ガラス基板、302…充填材、303…バックライ
ト光、304…外光、401…ガラス基板、402…充
填材、403…充填材段差、404…テーパ角、405
…バックライト光(1)、406…外光(1)、407
…バックライト光(2)、408…反射光、409…異
常透過光、410…外光(2)、411…反射光、41
2…屈折光、501…ガラス基板、502…傷、503
…ピペット、504…液状充填材、505…窒素ガス、
701…LCDパネル、702…ステージ、703…対
物レンズ、704…CCDカメラ、705…照明光源、
706…ハーフミラー、707…モニターTV、708
…ピペット、709…マニピュレータ、710…電磁
弁、711…ライトガイド、712…樹脂硬化用光源、
713…ダミー基板、801…充填材、901…カラー
フィルタ基板、902…TFT基板(Thin Film Transi
stor基板)、903…液晶、904…RGB色材膜(Re
d Green Blue色材膜)、905…BM膜(Black Matrix
膜)、906…ガラス板、907…保護膜、908…配
向膜、909…画素電極、910…共通電極、911…
偏光板、912…粘着材、913…ガラス面傷充填材、
1001…充填材、1101…充填材、1201…ガラ
ス基板、1202…充填材、1203…充填材段差、1
204…テーパ角、1205…バックライト光(1)、
1206…外光(1)、1207…バックライト光
(2)、1208…反射光、1209…異常透過光、1
210…外光(2)、1211…反射光、1212…屈
折光、1301…ガラス、1302…充填材、1303
…偏光板、1304…粘着材、1305…テーパ角、1
306…中心線、1601…ガラス、1602…面傷、
1603…充填材(液状)、1604…スキージ、16
05…充填材(硬化物)。
フロントページの続き (72)発明者 浅野 敏郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 澤口 武雄 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 渡辺 六郎 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 相内 進 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像表示部を有する光透過性部材を備え、
    該光透過性部材の表裏面に形成された傷が、該光透過性
    部材の屈折率と略同等の充填材で局所的に充填されてな
    り、前記光透過性部材の表面と前記充填材の表面との段
    差が少なくとも±5.0μm以下であることを特徴とす
    る画像表示装置。
  2. 【請求項2】画像表示部を有する光透過性部材を備え、
    該光透過性部材の表裏面に形成された傷が、該光透過性
    部材の屈折率と略同等の充填材で局所的に充填されてな
    り、前記光透過性部材の表面と前記充填材の表面との段
    差(H)と該充填材の最小幅(W)との比、H/Wが少
    なくとも0.1以下であることを特徴とする画像表示装
    置。
  3. 【請求項3】画像表示部を有する光透過性部材を備え、
    該光透過性部材の表裏面に形成された傷が、該光透過性
    部材の屈折率と略同等の充填材で局所的に充填されてな
    り、前記充填材の端部が前記光透過性部材の表面と接す
    る領域において、前記充填材の表面と前記光透過性部材
    の表面とのなす角度が少なくとも45度以下であること
    を特徴とする画像表示装置。
  4. 【請求項4】画像表示部を有する光透過性部材を備え、
    該光透過性部材の表裏面に形成された傷が、該光透過性
    部材の屈折率と略同等の充填材で局所的に充填されてな
    り、前記充填材の端部が前記光透過性部材の表面と接す
    る領域において、前記充填材の表面と前記光透過性部材
    の表面とのなす角度が少なくとも10度以下であること
    を特徴とする画像表示装置。
  5. 【請求項5】前記充填材の端部は、前記光透過性部材の
    表面と滑らかな曲線で連続的に接する断面形状を有する
    ことを特徴とする、請求項1乃至4の何れかに記載の画
    像表示装置。
  6. 【請求項6】前記充填材の端部が前記光透過性部材の表
    面と接する領域において、前記充填材の表面と前記光透
    過性部材の表面とのなす角度が少なくとも45度以下で
    あることを特徴とする、請求項1記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】前記充填材の端部が前記光透過性部材の表
    面と接する領域において、前記充填材の表面と前記光透
    過性部材の表面とのなす角度が少なくとも10度以下で
    あることを特徴とする、請求項1記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】画像表示部を有する光透過性部材と、光機
    能性膜と、粘着性接合層とを備え、前記光機能性膜が前
    記粘着性接合層を介して前記光透過性部材に配設され、
    該光透過性部材の前記粘着性接着層に接する面に形成さ
    れた傷が前記光透過性部材の屈折率と略同等の充填材で
    局所的に充填されてなり、前記光透過性部材の表面と前
    記充填材の表面との段差(H)と該充填材の最小幅
    (W)との比、H/Wが少なくとも0.1以下であるこ
    とを特徴とする画像表示装置。
  9. 【請求項9】前記光透過性部材の表面と前記充填材の表
    面との段差が、前記粘着性接着層の厚さの少なくとも半
    分以下であることを特徴とする、請求項8記載の画像表
    示装置。
  10. 【請求項10】前記光機能性膜が偏光板であることを特
    徴とする、請求項8記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】画像表示部を有する光透過性部材を備
    え、該光透過性部材の表裏面に形成された傷が、該光透
    過性部材の屈折率と略同等の充填材で局所的に充填され
    て補修された傷の修正方法であって、該充填材を満たし
    たピペット先端から該充填材を吐出させて供給し、該充
    填材を硬化するようになしたことを特徴とする傷の修正
    方法。
  12. 【請求項12】前記光透過性部材の表面と前記充填材の
    表面との段差が少なくとも±5.0μm以下なるよう
    に、前記ピペットからの前記充填材の吐出量を制御し、
    該充填材を硬化することを特徴とする、請求項11記載
    の傷の修正方法。
  13. 【請求項13】前記光透過性部材の表面と前記充填材の
    表面との段差(H)と該充填材の最小幅(W)との比、
    H/Wが少なくとも0.1以下なるように、前記ピペッ
    トからの前記充填材の吐出量を制御し、該充填材を硬化
    することを特徴とする、請求項11記載の傷の修正方
    法。
  14. 【請求項14】画像表示部を有する光透過性部材と、光
    機能性膜と、粘着性接合層とを備え、前記光透過性部材
    の前記粘着性接着層に接する面に形成された傷が、前記
    光透過性部材の屈折率と略同等の充填材を満たしたピペ
    ット先端から該充填材を局所的に吐出させて供給して補
    修する傷の修正方法であって、前記光透過性部材の表面
    と前記充填材の表面との段差が、前記粘着性接着層の厚
    さの少なくとも半分以下なるように、前記ピペットから
    の前記充填材の吐出量を制御し、該充填材を硬化するこ
    とを特徴とする傷の修正方法。
  15. 【請求項15】画像表示部を有する光透過性部材を備
    え、該光透過性部材の表裏面に形成された傷が、該光透
    過性部材の屈折率と略同等の充填材で局所的に充填され
    て補修された傷の修正方法であって、該充填材を満たし
    たピペット先端から該充填材を吐出させて供給するステ
    ップと、該充填材が未硬化の段階で、該充填材の余剰部
    分を除去するステップと、該充填材を硬化するステップ
    とからなることを特徴とする傷の修正方法。
  16. 【請求項16】画像表示部を有する光透過性部材を保持
    し、該光透過性部材の位置決めを行う手段と、液状充填
    材を充填したピペットを保持し、該ピペットの位置決め
    を行う手段と、該ピペットの内部に不活性ガスをパルス
    状に印加し、前記充填材を供給するための手段と、前記
    充填材の供給される領域を観察するための手段と、制御
    手段とを備え、前記観察手段の観察領域内に位置決めさ
    れた、前記光透過性部材の表面の傷に対して、前記ピペ
    ットを移動させて、該ピペットから前記充填材を局所的
    に充填させることによって、前記傷を修復させるように
    前記制御手段が制御されることを特徴とする修正装置。
JP11329213A 1998-12-18 1999-11-19 画像表示装置及びその修正方法並びに修正装置 Pending JP2000235351A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11329213A JP2000235351A (ja) 1998-12-18 1999-11-19 画像表示装置及びその修正方法並びに修正装置
TW088122170A TWI235862B (en) 1998-12-18 1999-12-16 Image display device and its repairing method and apparatus
US09/461,730 US6552771B1 (en) 1998-12-18 1999-12-16 Image display device and its repairing method and apparatus
KR1019990058463A KR100359050B1 (ko) 1998-12-18 1999-12-17 화상 표시 장치 및 그 수정 방법 및 수정 장치
KR10-2002-0023633A KR100419377B1 (ko) 1998-12-18 2002-04-30 화상 표시 장치 및 그 제조 방법
US10/234,578 US6693699B2 (en) 1998-12-18 2002-09-06 Image display device and its repairing method and apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36028798 1998-12-18
JP10-360287 1998-12-18
JP11329213A JP2000235351A (ja) 1998-12-18 1999-11-19 画像表示装置及びその修正方法並びに修正装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005134737A Division JP2005321795A (ja) 1998-12-18 2005-05-06 画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000235351A true JP2000235351A (ja) 2000-08-29

Family

ID=26573118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11329213A Pending JP2000235351A (ja) 1998-12-18 1999-11-19 画像表示装置及びその修正方法並びに修正装置

Country Status (4)

Country Link
US (2) US6552771B1 (ja)
JP (1) JP2000235351A (ja)
KR (2) KR100359050B1 (ja)
TW (1) TWI235862B (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009004886A1 (ja) * 2007-07-05 2009-01-08 Sharp Kabushiki Kaisha ガラス基板の修復方法、ガラス基板の製造方法、ガラス基板、およびフラットパネルディスプレイ
US7503988B2 (en) 2003-01-07 2009-03-17 Nitto Denko Corporation Method of manufacturing image display, image display and adhesive optical film
JP2009265398A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Nishiyama Stainless Chemical Kk Fpdの製造方法
CN101162300B (zh) * 2007-11-26 2010-06-16 友达光电股份有限公司 液晶显示面板、光电装置及其修补方法
CN101776811B (zh) * 2007-11-26 2011-06-01 友达光电股份有限公司 液晶显示面板、光电装置及其修补方法
WO2011111273A1 (ja) * 2010-03-12 2011-09-15 シャープ株式会社 表示パネル及びその製造方法
JP2011232732A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Samsung Mobile Display Co Ltd 液晶ディスプレイ装置及びその製造方法
WO2012046750A1 (ja) * 2010-10-08 2012-04-12 シャープ株式会社 画像表示パネルおよび該パネルの修正方法
WO2021256089A1 (ja) * 2020-06-19 2021-12-23 Agc株式会社 ガラス構造体およびカバーガラス

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3485107B2 (ja) * 2000-06-13 2004-01-13 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び、電子機器
US7539175B2 (en) * 2004-11-19 2009-05-26 The Trustees Of Stevens Institute Of Technology Multi-access terminal with capability for simultaneous connectivity to multiple communication channels
KR100959131B1 (ko) * 2005-09-28 2010-05-25 엘지디스플레이 주식회사 액정표시소자 및 그 제조방법
JP2007197236A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Nishiyama Stainless Chem Kk ディスプレイ用ガラス基板の製造方法及びそのガラス基板
FR2901638A1 (fr) * 2006-05-26 2007-11-30 St Microelectronics Rousset Procede de traitement d'une surface rayee, notamment une plaque de verre d'un wafer de semi-conducteur
CN101600984B (zh) * 2007-02-05 2013-02-13 夏普株式会社 液晶显示装置及其制造方法
JPWO2009019913A1 (ja) * 2007-08-09 2010-10-28 シャープ株式会社 液晶表示装置及びその製造方法
KR101280828B1 (ko) * 2008-07-02 2013-07-02 엘지디스플레이 주식회사 기판결함의 수리방법
TW201111866A (en) * 2009-09-18 2011-04-01 Au Optronics Corp Display panel and repair method thereof
JP4777472B1 (ja) * 2010-08-24 2011-09-21 株式会社イクス 無研磨ガラスを用いた表示パネルのための画像補正データ生成システム、画像補正データ生成方法及び画像補正データ生成プログラム
KR20120067164A (ko) 2010-12-15 2012-06-25 삼성모바일디스플레이주식회사 표시 장치 및 표시 장치 제조 방법
TWI450150B (zh) * 2011-12-21 2014-08-21 Wistron Corp 觸控方法及觸控系統
CN103186273B (zh) * 2011-12-29 2016-10-05 宸鸿科技(厦门)有限公司 触控装置及其制造方法
CN103503125A (zh) * 2012-01-20 2014-01-08 松下电器产业株式会社 薄膜晶体管
US20130238111A1 (en) * 2012-03-12 2013-09-12 Apple Inc. Quantifying defects and handling thereof
EP3036092B1 (en) 2013-08-22 2024-02-14 The Coca-Cola Company Repair of polymer-based packaging
CN208195813U (zh) 2015-02-25 2018-12-07 米沃奇电动工具公司 斜切锯
GB201715588D0 (en) 2017-09-26 2017-11-08 Belron Int Ltd Curing repair resin

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05150205A (ja) 1991-11-27 1993-06-18 Sharp Corp 表示パネル表面の傷の修復方法
US5514850A (en) * 1992-06-30 1996-05-07 Sharp Kabushiki Kaisha Defect compensation method for smoothing a surface of a transparent plate with an ArF excimer laser beam
JPH06118401A (ja) 1992-10-02 1994-04-28 Sanyo Electric Co Ltd 表示装置の擦傷修正方法
JPH06347636A (ja) * 1993-06-08 1994-12-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd カラーフィルター基板の製造方法並びにカラーフィルター基板
JP2983879B2 (ja) * 1995-04-24 1999-11-29 エヌティエヌ株式会社 基板の欠陥修正方法および欠陥修正装置
JPH0954206A (ja) * 1995-06-27 1997-02-25 Aitesu:Kk カラーフィルタの修復装置及びカラーフィルタの修復方法
US5892561A (en) * 1995-10-18 1999-04-06 Fujitsu Limited LC panel with reduced defects having adhesive smoothing layer on an exterior surface of the substrate(s)
JPH10223145A (ja) * 1997-02-05 1998-08-21 Hitachi Ltd プラズマディスプレイの隔壁修正方法およびその装置
KR100234896B1 (ko) * 1997-07-29 1999-12-15 구본준 액정표시장치의 기판 평탄화 방법
US6087191A (en) * 1998-01-22 2000-07-11 International Business Machines Corporation Method for repairing surface defects
JPH11231296A (ja) 1998-02-10 1999-08-27 Sharp Corp 表示パネル表面の傷修復方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7503988B2 (en) 2003-01-07 2009-03-17 Nitto Denko Corporation Method of manufacturing image display, image display and adhesive optical film
WO2009004886A1 (ja) * 2007-07-05 2009-01-08 Sharp Kabushiki Kaisha ガラス基板の修復方法、ガラス基板の製造方法、ガラス基板、およびフラットパネルディスプレイ
US8395747B2 (en) 2007-07-05 2013-03-12 Sharp Kabushiki Kaisha Method for repairing glass substrate, process for producing glass substrate, glass substrate, and flat panel display
CN101162300B (zh) * 2007-11-26 2010-06-16 友达光电股份有限公司 液晶显示面板、光电装置及其修补方法
CN101776811B (zh) * 2007-11-26 2011-06-01 友达光电股份有限公司 液晶显示面板、光电装置及其修补方法
JP2009265398A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Nishiyama Stainless Chemical Kk Fpdの製造方法
WO2011111273A1 (ja) * 2010-03-12 2011-09-15 シャープ株式会社 表示パネル及びその製造方法
JP2011232732A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Samsung Mobile Display Co Ltd 液晶ディスプレイ装置及びその製造方法
WO2012046750A1 (ja) * 2010-10-08 2012-04-12 シャープ株式会社 画像表示パネルおよび該パネルの修正方法
WO2021256089A1 (ja) * 2020-06-19 2021-12-23 Agc株式会社 ガラス構造体およびカバーガラス

Also Published As

Publication number Publication date
KR20020064684A (ko) 2002-08-09
US6693699B2 (en) 2004-02-17
KR20000048197A (ko) 2000-07-25
TWI235862B (en) 2005-07-11
KR100359050B1 (ko) 2002-11-04
US6552771B1 (en) 2003-04-22
KR100419377B1 (ko) 2004-02-21
US20030002008A1 (en) 2003-01-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000235351A (ja) 画像表示装置及びその修正方法並びに修正装置
TWI582490B (zh) 顯示器面板基材組合與用於形成顯示器面板基材組合之裝置及方法
JP4963699B2 (ja) 基板欠陥の修理方法
US7295279B2 (en) System and method for manufacturing liquid crystal display devices
CN100357800C (zh) 液晶显示装置用基板、液晶显示装置及其制造方法和装置
US7927440B2 (en) Bonding method and method of manufacturing a display device
TWI385046B (zh) 使用多重波長之雷射剝離技術
JP2006235010A (ja) 電気光学表示装置及びその製造方法
KR20120133823A (ko) 액정표시장치용 자동 접착시스템 및 이를 이용하는 접착방법
KR100469354B1 (ko) 액정 표시 장치의 제조 방법
JP2005321795A (ja) 画像表示装置
KR20140141906A (ko) 액정표시장치 및 그 제조방법
CN101007710B (zh) 用于制造显示器用的玻璃基板的方法和玻璃基板
CN206479669U (zh) 一种薄膜层、导光板组件、背光模组及显示装置
JP2007041625A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
JP2005249886A (ja) 電気光学表示装置の製造方法及び製造装置
KR101132862B1 (ko) 액정표시패널의 외관 검사방법 및 이를 이용한액정표시패널의 제조방법
KR20080077442A (ko) 기판 리페어 시스템 및 그를 이용한 기판 리페어 방법
JPH10333132A (ja) 基板平坦化方法、液晶表示パネル、液晶プロジェクタ
JPH10333140A (ja) 液晶表示装置およびその製造方法
KR20000035326A (ko) 평면표시장치
CN112427268A (zh) 一种高粘度光敏胶的胶合方法
JPH04274407A (ja) 液晶表示装置および液晶表示装置の欠陥修正方法
JP2007121722A (ja) 表示装置の製造方法
JP2003230861A (ja) 欠陥修正方法および欠陥修正装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050506

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050621

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20050812

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060427