JP2000231568A - 文書検索装置および文書検索方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スケジュール情報に関連した文書の検索など
が容易であり、且つ所望の文書を容易に出力でき、且つ
スケジューリングされたイベントに先立って登録された
関連文書も検索することができる文書検索装置及び方法
を提供する。 【解決手段】 文書検索装置において、検索対象文書と
は別に管理されている複数のスケジュール情報を取り込
むスケジュール情報取り込み部１と、選択されたスケジ
ュール情報からキーワードにする文字列を抽出するキー
ワード抽出部４とを備え、システム制御部６が、スケジ
ュール情報取り込み部１により取り込まれた複数のスケ
ジュール情報を表示部２に表示させ、表示された複数の
スケジュール情報中から一つのスケジュール情報を入力
部３により選択させ、キーワード抽出部４が上記スケジ
ュール情報からキーワードにする文字列を抽出し、シス
テム制御部６が上記文字列をキーワードとして文書を検
索する構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、検索対象文書とは
別に管理されているスケジュール情報を用いて文書を検
索する文書検索装置および文書検索方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、文書検索装置あるいは文書検
索方法では、文書の中味である文書データおよび上記文
書データに関連付けられたインデックス情報を文書の数
分だけ記憶装置内に記憶し、例えばインデックス情報を
構成している文書名、登録者、登録日、キーワードなど
を検索条件としてインデックス情報を検索する。そし
て、該当するインデックス情報が見つかると、それらを
表示し、利用者にそれらの中から所望の文書（インデッ
クス情報）を指示させ、指示された文書の中味である文
書データを記憶装置から読み出し、出力させる。また
は、利用者に任意のキーワードを指定させ、文書データ
中に上記キーワードを含む文書を検索し、該当する文書
が見つかると、そのインデックス情報を表示し、利用者
にそれらの中から所望の文書を指示させ、指示された文
書の文書データを記憶装置から読み出し、出力させる。
例えば、特開平9-330323号公報に示された方法では、文
書登録時に、文書データと共にその文書データのキーワ
ードを登録し、さらに、登録したキーワードの利用回数
を計数し、利用回数が少ない場合は、登録時から指示さ
れた期間が経過したときにそのキーワードを削除する。

【０００３】しかし、特開平9-33０323号公報に示され
た方法を含め、上記のような従来技術では、登録のため
に時間を要するし、検索にも検索条件入力などのために
時間を要する。それに対して、特開平8-3１4954号公報
に示された方法では、検索時の操作が簡単である。例え
ば、スケジュール管理に関係した文書ファイル検索を行
う場合について説明すると、利用者がスケジュールの中
から特定のイベントを選択し、その内容表示を要求する
内容表示要求コマンドを入力すると、スケジュール管理
手段が選択イベントのイベント名、開始時刻、終了時
刻、内容など選択イベントの各フィールド値を表示させ
ると共に、選択イベントの開始時刻から終了時刻までの
時間帯に含まれる文書ファイルをリンク情報ファイルよ
り検索する。なお、上記リンク情報ファイルには、文書
ファイル参照、文書ファイル修正、文書ファイル印刷、
文書ファイル送信、他のアプリケーションへの文書ファ
イル登録など文書ファイルに係わる処理が発生したとき
に、処理の種別と時刻が当該文書ファイルと関連付けて
登録されている。つまり、例えば上記イベントが行われ
ているときにそのイベントに関連して上記のような文書
ファイルに係わる処理が行われると、その文書ファイル
がリンク情報ファイルに登録されるので、そのようなリ
ンク情報ファイルにより、選択イベントに関連した文書
ファイルを検索することができるというわけである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8-314954号公報に示された上記の従来技術においては、
検索条件が広いため該当する文書ファイルが多過ぎて、
検索された複数のなかから所望の文書を出力させるのが
困難であるし、例えば会議などイベントに先立ってイベ
ントのために作成・登録された文書を検索することがで
きない。本発明の課題は、上記のような従来技術の問題
を解決し、検索対象文書とは別に管理されているスケジ
ュール情報から文書を検索することにより、登録や検索
が容易であり、且つ所望の文書を容易に出力でき、且つ
スケジューリングされたイベントに先立ってイベント向
けに作成・登録された文書も検索することができる文書
検索装置および文書検索を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項１記載の発明では、記憶されている文書を
検索する文書検索装置において、検索対象文書とは別に
管理されている複数のスケジュール情報を取得するスケ
ジュール情報取得手段と、上記スケジュール情報取得手
段により取得された複数のスケジュール情報を表示する
スケジュール情報表示手段と、上記スケジュール情報表
示手段により表示された複数のスケジュール情報中の指
示されたスケジュール情報を選択するスケジュール情報
選択手段と、上記スケジュール情報選択手段により選択
されたスケジュール情報からキーワードにする文字列を
抽出するキーワード抽出手段と、上記キーワード抽出手
段により抽出された文字列をキーワードとして検索対象
文書中の文書を検索する文書検索手段とを備えた。ま
た、請求項２記載の発明では、記憶されている文書を検
索する文書検索装置において、各検索対象文書に対応付
けて文書登録日時を記憶しておく登録日時記憶手段と、
各スケジュール情報に記載されている日時情報と対応す
る関連文書の登録日時との統計的時間差を求める時間差
算出手段と、検索対象文書とは別に管理されている複数
のスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得手
段と、上記スケジュール情報取得手段により取得された
複数のスケジュール情報を表示するスケジュール情報表
示手段と、上記スケジュール情報表示手段により表示さ
れた複数のスケジュール情報中の指示されたスケジュー
ル情報を選択するスケジュール情報選択手段と、上記ス
ケジュール情報選択手段により選択された当該スケジュ
ール情報から当該日時情報を取得する日時情報取得手段
と、上記当該日時情報と上記時間差算出手段により求め
られた統計的時間差とから検索条件としての文書登録時
間帯を求める登録時間帯算出手段と、上記登録時間帯算
出手段により求められた登録時間帯の文書を検索する文
書検索手段とを備えた。また、請求項３記載の発明で
は、請求項２記載の発明において、検索結果である文書
一覧を文書登録順に並べて表示させる検索結果表示手段
を備えた。

【０００６】また、請求項４記載の発明では、請求項
１、請求項２または請求項３記載の発明において、選択
されたスケジュール情報と検索結果として表示された文
書から選択されたその関連文書とを関連付けて記憶して
おく検索文書記憶手段を備えた。また、請求項５記載の
発明では、請求項４記載の発明において、検索文書記憶
手段に記憶された文書の登録日時と上記文書に関連付け
られたスケジュール情報に記載された日時情報とに基づ
いて時間差算出手段が統計的時間差を求めるための時間
差データを更新するデータ更新手段を備えた。また、請
求項６記載の発明では、請求項１乃至請求項５記載の発
明において、ネットワークを介して行われるデータ通信
を制御する通信制御手段と、ネットワークに接続されて
いる出力装置に関する情報を管理する出力装置情報管理
手段と、上記出力装置情報管理手段により管理されてい
る出力装置情報に基づいて出力装置を決定し、検索され
た文書から選択された文書のデータを上記通信制御手段
により上記出力装置へ送信する送信手段とを備えた。

【０００７】また、請求項７記載の発明では、請求項６
記載の発明において、当該スケジュール情報に基づいて
自動的に出力装置を決定するように送信手段を構成し
た。また、請求項８記載の発明では、記憶されている文
書を検索する文書検索方法において、検索対象文書とは
別に管理されている複数のスケジュール情報を取得し、
取得された複数のスケジュール情報を表示させ、表示さ
せた複数のスケジュール情報中から一つのスケジュール
情報を選択させ、選択させたスケジュール情報からキー
ワードにする文字列を抽出し、抽出した文字列をキーワ
ードとして検索対象文書中の文書を検索するようにし
た。また、請求項９記載の発明では、記憶されている文
書を検索する文書検索方法において、それぞれの検索対
象文書に対応付けて文書登録日時を記憶しておき、且つ
各スケジュール情報に記載されている日時情報と上記ス
ケジュール情報の関連文書の登録日時との統計的時間差
を求めるための時間差データを記憶しておき、検索対象
文書とは別に管理されている複数のスケジュール情報を
取得し、取得された複数のスケジュール情報を表示させ
て複数のスケジュール情報中から一つのスケジュール情
報を選択させ、選択された当該スケジュール情報から当
該日時情報を取得し、上記当該日時情報と上記時間差デ
ータから求めた統計的時間差とから検索条件としての文
書登録時間帯を求め、上記登録時間帯の文書を検索する
よようにした。

【０００８】また、請求項１０記載の発明では、請求項
８または請求項９記載の文書検索方法において、選択さ
れたスケジュール情報と検索結果として表示された文書
から選択された文書とを関連付けて記憶させるようにし
た。また、請求項１１記載の発明では、請求項１０記載
の文書検索方法において、記憶された文書の登録日時と
上記文書に関連付けられたスケジュール情報に記載され
た日時情報とに基づいて統計的時間差を求めるための時
間差データを更新するようにした。また、請求項１２記
載の発明では、請求項８乃至請求項１１記載の文書検索
方法において、ネットワークに接続されている出力装置
に関する出力装置情報を管理しておき、上記出力装置情
報に基づいて出力装置を決定し、検索された文書から選
択された文書のデータを上記出力装置へ送信するように
した。また、請求項１３記載の発明では、請求項１２記
載の文書検索方法において、当該スケジューリング情報
に基づいて自動的に出力装置を決定する方法にした。上
記のように構成したので、請求項１または請求項８記載
の発明では、検索対象文書とは別に管理されている複数
のスケジュール情報が取得され、取得された複数のスケ
ジュール情報が表示され、表示された複数のスケジュー
ル情報中から一つのスケジュール情報が選択されると、
選択されたスケジュール情報からキーワードにする文字
列が抽出され、抽出された文字列をキーワードとして検
索対象文書中の文書が検索される。

【０００９】請求項２または請求項９記載の発明では、
検索対象文書とは別に管理されている複数のスケジュー
ル情報が取得され、取得された複数のスケジュール情報
が表示され、表示された複数のスケジュール情報中から
一つのスケジュール情報が選択されると、選択された当
該スケジュール情報から当該日時情報が取得され、上記
当該日時情報と記憶されている時間差データから求めた
統計的時間差とから検索条件としての文書登録時間帯が
求められ、上記登録時間帯の文書が検索される。請求項
３記載の発明では、請求項２記載の発明において、検索
結果である文書一覧が文書登録順に並べて表示される。
請求項４または請求項１０記載の発明では、請求項１、
請求項２、請求項３、請求項８または請求項９記載の発
明において、選択されたスケジュール情報と検索結果と
して表示された文書から選択された文書とが関連付けて
記憶される。請求項５または請求項１１記載の発明で
は、請求項４または請求項１０記載の発明において、記
憶された文書の登録日時と上記文書に関連付けられたス
ケジュール情報に記載された日時情報とに基づいて統計
的時間差を求めるための時間差データが更新される。請
求項６または請求項１２記載の発明では、請求項１乃至
請求項５、または請求項８乃至請求項１１記載の発明に
おいて、ネットワークに接続されている出力装置に関す
る出力装置情報が記憶・管理され、その出力装置情報に
基づいて出力装置が決定され、検索された文書から選択
された文書のデータが上記出力装置へ送信される。請求
項７または請求項１３記載の発明では、請求項６または
請求項１２記載の発明において、当該スケジューリング
情報に基づいて自動的に出力装置が決定される。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を詳細に説明する。図１は本発明の第１の実施の形
態を示す文書検索装置の構成ブロック図である。図示す
るように、この実施の形態の文書検索装置は、検索対象
文書とは別に管理されている複数のスケジュール情報を
スケジューラ（例えば既存の携帯型情報機器）から取り
込むスケジュール情報取り込み部（スケジュール情報取
得手段）１、上記スケジュール情報取り込み部１により
取り込んだ複数のスケジュール情報などを表示する表示
部２、表示された複数のスケジュール情報中から一つの
スケジュール情報を選択するスケジュール情報選択手段
などを構成する入力部３、選択されたスケジュール情報
からキーワードにする文字列を抽出するキーワード抽出
部（キーワード抽出手段）４、検索対象の文書データや
取り込まれたスケジュール情報などを記憶しておく記憶
部５、文書検索装置全体の制御・管理を行ったり、抽出
された文字列をキーワードとして記憶部５内の文書（文
書データ）を検索したりするシステム制御部６などを備
えている。なお、システム制御部６はプログラムや各種
データを記憶するメモリおよび上記プログラムに従って
動作するＣＰＵを有し、表示部２と共にスケジュール情
報表示手段も構成する。また、キーワード抽出部４もＣ
ＰＵによって動作するが、このＣＰＵはシステム制御部
６内のＣＰＵと共用することが可能である。

【００１１】図２に、スケジュール情報取り込み部１が
取り込んだスケジュール情報の一例を示す。図示するよ
うに、各スケジュール情報は、個々のスケジュール情報
を区別するための識別情報（ＩＤ）、スケジュール（イ
ベント）の件名、開催日時、内容、開催場所、参加人数
（予定）などから構成されている。以下、図３に示した
動作フローなどに従って、この実施の形態の動作を説明
する。まず、入力部３からの指示に応じて、システム制
御部６が、検索対象文書とは別に管理されている複数の
スケジュール情報をスケジュール情報取り込み部１によ
りスケジューラから取り込ませ、そのスケジュール情報
を記憶部５に記憶させる（図４参照）。さらに、システ
ム制御部６は上記スケジュール情報取り込みに伴い更新
されたスケジュール情報を記憶部５から読み出して表示
部２に表示させる（Ｓ１）。なお、表示させるスケジュ
ール情報のレイアウトについては、スケジューラから取
り込んだスケジュール情報を基にしてシステム制御部６
が所定のフォーマットに編集する。また、上記のよう
に、スケジューラから新たなスケジュール情報を取り込
むと、システム制御部６はこのとき既に記憶されている
スケジュール情報と新たなスケジュール情報を比較し、
新規なスケジュール情報だけを記憶されているスケジュ
ール情報に追加する。また、表示させるスケジュール情
報は最新の所定数のスケジュール情報であるが、スクロ
ール操作などにより、それ以前のスケジュール情報も表
示可能である。続いて、入力部３内のマウスなどを用い
て、またはキーボードからの識別情報（識別番号）入力
により、利用者（検索しようとしている文書の登録者で
あることが多い）が所望のスケジュール情報を選択する
と（Ｓ２）、キーワード抽出部４が、キーワードにする
複数の文字列を選択されたスケジュール情報から自動的
に抽出する（Ｓ３）。例えば、図２に示した例の場合で
言えば、「第４回定例会議」、「週間報告」、「８／１
５」など各項目の主要部分を抽出するのである。そし
て、システム制御部６がその複数の文字列を取得し、そ
の文字列をキーワードとして、例えば記憶部５内のすべ
ての検索対象文書の文書データから全文検索を行う（Ｓ
４）。このようにして、検索が終了すると、システム制
御部６は該当文書を示す例えば文書名一覧などを検索結
果として表示部２に表示させる（Ｓ５）。なお、上記文
書名は登録時に文書データ中から自動的に識別され、文
書データに関連付けて記憶部５内に記憶されている。こ
の後、利用者が表示されている文書名一覧中の一つを選
択すると、システム制御部６は選択された文書データを
記憶部５から読み出し、表示部２または図示されていな
いプリンタにより用紙上に出力させる。上記のように、
この実施の形態によれば、キーワードとしての文字列を
登録時や検索時に入力しなくても適切なキーワードによ
る文書検索を行うことができ、所望の文書を容易に出力
できる。

【００１２】本発明の第２の実施の形態は、スケジュー
ル情報に関連した文書の多くがスケジューリングされた
イベントに先立って登録されることに係わっている。例
えば、会議において配布される文書は会議前に作成・登
録されるのである。そのため、第２の実施の形態では、
図５に示すように、それぞれの検索対象の文書データに
対応付けて文書登録日時データを記憶部５に記憶してお
くと共に、各スケジュール情報に記載されている日時情
報と対応するその関連文書の登録日時の統計的時間差を
求めるための統計的時間差データを予め記憶しておく。
つまり、記憶部５は登録日時記憶手段などとしても働
く。図６に、一つのスケジュール（イベント）の開催日
時Ｓを基準日時とする各日時におけるその関連文書の登
録頻度である登録頻度曲線を示す。この実施の形態で
は、想定した登録頻度曲線を示す更新可能なテーブルを
図７に示すような統計的時間差データとして記憶部５に
記憶しておくのである。なお、図７は例えば想定した初
期値である。また、システム制御部６は、上記統計的時
間差を求める時間差算出手段、選択された当該スケジュ
ール情報から当該日時情報を取得する日時情報取得手
段、上記当該日時情報と統計的時間差とから検索条件と
しての文書登録時間帯を求める登録時間帯算出手段とし
ても働く。なお、この実施の形態では、図１に示したキ
ーワード抽出部４は必ずしも必要でない。以下、図８に
示した動作フローなどに従って、この実施の形態の動作
を説明する。まず、入力部３からの指示に応じて、シス
テム制御部６が、検索対象文書とは別に管理されている
複数のスケジュール情報をスケジュール情報取り込み部
１によりスケジューラから取り込ませ、そのスケジュー
ル情報を記憶部５に記憶させる（図４参照）。さらに、
システム制御部６は更新したスケジュール情報を記憶部
５から読み出して表示部２に表示させる（Ｓ１１）。な
お、表示させるスケジュール情報は最新の所定数のスケ
ジュール情報であるが、スクロール操作などにより、そ
れ以前のスケジュール情報も表示可能である。

【００１３】続いて、入力部３内のマウスなどを用い
て、またはキーボードからの識別情報（識別番号）入力
により、利用者が所望のスケジュール情報を選択すると
（Ｓ１２）、システム制御部６は選択されたスケジュー
ル情報から開催日時を取得する（Ｓ１３）。さらに、記
憶部５から統計的時間差データを取得し、統計的時間差
を求める。統計的時間差を例えばイベント開催日時と登
録頻度がピークを示す日時との時間差とすると、その統
計的時間差は、図７の例の場合、イベント開始時の24時
間前（−24時間）になる。つまり、会議などイベントに
関連した文書は平均的にはイベント開始時の24時間前に
最も多く登録されているというわけである。さらに、シ
ステム制御部６は上記統計的時間差から検索条件として
の登録日時の時間帯を求める（Ｓ１４）。なお、上記時
間帯を、登録頻度がピーク時（統計的時間差の時）の登
録頻度の例えば２０パーセント以上の時間帯とすると、
図７の例では、イベント開催日時からその48時間前まで
が検索する登録日時の時間帯として求まる。続いて、シ
ステム制御部６は記憶部５内の文書登録日時データから
上記登録時間帯の文書を検索し（Ｓ１５）、該当文書の
文書名一覧を例えば登録順に登録日も明示して図９のよ
うに表示する（Ｓ１６）。この後、利用者が文書名や並
べて表示された当該イベント開催日時との時間的関係な
どから判断して、表示されている文書名一覧中の一つを
選択すると、システム制御部６は選択された文書データ
を記憶部５から読み出し、表示部２または図示されてい
ないプリンタにより用紙上に出力させる。出力された文
書が所望のものでなかったら、別の文書を選択し直して
再出力させる。なお、上記において、文書名一覧の表示
順を登録頻度曲線の示す頻度順にしてもよい。この場
合、利用者は文書名と表示順を基にして出力させる文書
を選択することになる。また、この実施の形態で示した
文書登録時間帯と第１の実施の形態で示した抽出したキ
ーワードとの両方を検索条件として文書検索を行うこと
も可能である。このように、第２の実施の形態において
も、キーワードとしての文字列を登録時や検索時に入力
しなくても適切な文書検索を行うことができ、所望の文
書を容易に出力できる。

【００１４】本発明の第３の実施の形態では、第１およ
び第２の実施の形態において、選択されたスケジュール
情報と検索結果として表示された文書から選択されたそ
の関連文書とを関連付ける関連情報を記憶部５に記憶し
ておく（図１０参照）。なお、この実施の形態のシステ
ム制御部６は記憶装置５に記憶されている統計的時間差
データを更新するデータ更新手段としても働く。以下、
図１１に示した動作フローなどに従って、この実施の形
態の動作を説明する。まず、第１または第２の実施の形
態と同様にして、検索結果としての文書リスト（文書デ
ータリスト，例えば文書名リスト）を表示させると共
に、当該スケジュール情報も並べて表示させる（Ｓ２
１）。さらに、第１または第２の実施の形態と同様にし
て、文書リスト中から当該スケジュール情報に関連した
関連文書を選択し、上記スケジュール情報と上記関連文
書（文書データ）とを関連付ける（Ｓ２２）。例えば、
図１２に示すような、個々のスケジュール識別情報に一
つまたは複数の文書識別情報を関連付ける関連情報テー
ブルを記憶部５から読み出し、当該スケジュール識別情
報に対応した文書識別情報フィールドに上記関連文書の
文書識別情報を書き込むのである。続いて、システム制
御部６は上記のようにして更新した関連情報テーブルを
記憶部５に上書き（格納）し（Ｓ２３）、さらに、関連
付けを行ったスケジュール情報に記載された開催日時と
一つまたは複数のその関連文書の登録日時との時間差を
図６に示したような登録頻度曲線、つまり図７に示した
ような統計的時間差データに反映させる（Ｓ２４）。上
記時間差の登録頻度を１だけ増やすのである。これによ
り、頻度曲線は例えば図１３のようになる。このよう
に、第３の実施の形態によれば、関連付け後、利用者は
スケジュール情報を選択することによりそのスケジュー
ル情報に関連した文書を極めて容易に出力させることが
できる。本発明の第４の実施の形態では、図１４に示す
ように、第１乃至第３の実施の形態の構成に加え、ネッ
トワークを介して行われるデータ通信を制御する通信制
御部（通信制御手段）７を備え、記憶部５内にはネット
ワークに接続されている出力装置に関する情報である出
力装置情報を記憶しておき、検索された文書から選択さ
れた文書のデータを上記出力装置情報に基づいて決定し
た出力装置へ送信する。なお、この実施の形態のシステ
ム制御部６は、上記出力装置情報を管理する出力装置情
報管理手段、上記出力装置情報管理手段により管理され
ている情報に基づいて出力装置を決定し、上記通信制御
部７により上記出力装置へ文書データを送信させる送信
手段としても働く。

【００１５】図１５に、予め記憶された上記出力装置情
報の一例を示す。図示するように、この出力装置情報と
しては、ネットワークに接続された各出力装置（プリン
タ）の設置場所、機種名、オプション機能などが書き込
まれている。以下、図１６に示した動作フローなどに従
って、この実施の形態の動作を説明する。まず、検索結
果としての文書リスト（文書データリスト）を前記各実
施の形態のように表示させる（Ｓ３１）。所望のスケジ
ュール情報を指示して記憶部５に記憶された関連情報を
出力させることにより所望の文書リストを表示させても
よい。続いて、システム制御部６は表示された文書リス
ト中から出力させる文書を選択させる（Ｓ３２）。ま
た、システム制御部６は上記文書に関連づけられている
スケジュール情報を取得し（Ｓ３３）、その中から開催
場所情報を抽出する（Ｓ３４）。開催場所へ文書を持ち
運ばなくてよいように、開催場所にある出力装置へ関連
文書データを出力させようというわけである。そのた
め、システム制御部６は、記憶部５内の出力装置情報を
読み出し、各出力装置の設置場所を順次取得し、それら
を上記開催場所またはその最寄りの場所と比較すること
により上記関連文書データを出力させる出力装置を検索
する（Ｓ３５）。出力させる出力装置が決まると、シス
テム制御部６はその出力装置（出力場所）を表示して利
用者に示し、上記出力装置に出力部数設定などのオプシ
ョン機能があるか否かを出力装置情報に従って判定し
（Ｓ３６）、そのようなオプション機能があれば（Ｓ３
６でＹｅｓ）、まず、当該スケジュール情報から参加人
数を取得し（Ｓ３７）、取得した参加人数を印刷設定の
一つである部数の設定値として設定する（Ｓ３８）。ま
た、ソートやステープルと言ったオプション機能を備え
ているならば、利用者の指示に応じてそれらのオプショ
ン機能も設定し、選択した文書データ（Ｓ３２参照）を
通信制御部７によりネットワーク上の出力装置へ送信
（出力）させる（Ｓ３９）。このように、第４の実施の
形態によれば、関連文書を開催場所まで運ぶ手間を省く
ことができる。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１または請
求項８記載の発明では、検索対象文書とは別に管理され
ている複数のスケジュール情報が取得され、取得された
複数のスケジュール情報が表示され、表示された複数の
スケジュール情報中から一つのスケジュール情報が選択
されると、選択されたスケジュール情報からキーワード
にする文字列が抽出され、抽出された文字列をキーワー
ドとして検索対象文書中の文書が検索されるので、登録
や検索が容易であり、且つ所望の文書を容易に出力で
き、且つスケジューリングされたイベントに先立ってイ
ベント向けに作成・登録された文書も検索することがで
きる。また、請求項２または請求項９記載の発明では、
検索対象文書とは別に管理されている複数のスケジュー
ル情報が取得され、取得された複数のスケジュール情報
が表示され、表示された複数のスケジュール情報中から
一つのスケジュール情報が選択されると、選択された当
該スケジュール情報から当該日時情報が取得され、上記
当該日時情報と記憶されている時間差データから求めた
統計的時間差とから検索条件としての文書登録時間帯が
求められ、上記登録時間帯の文書が検索されるので、同
様に、登録や検索が容易であり、且つ所望の文書を容易
に出力でき、且つスケジューリングされたイベントに先
立ってイベント向けに作成・登録された文書も検索する
ことができる。また、請求項３記載の発明では、請求項
２記載の発明において、検索結果である文書一覧が文書
登録順に並べて表示されるので、所望の文書をさらに容
易に出力できる。

【００１７】また、請求項４または請求項１０記載の発
明では、請求項１、請求項２、請求項３、請求項８また
は請求項９記載の発明において、選択されたスケジュー
ル情報と検索結果として表示された文書から選択された
文書とが関連付けて記憶されるので、以後、利用者はス
ケジュール情報を選択することによりそのスケジュール
情報に関連した文書を極めて容易に出力させることがで
きる。また、請求項５または請求項１１記載の発明で
は、請求項４または請求項１０記載の発明において、記
憶された文書の登録日時と上記文書に関連付けられたス
ケジュール情報に記載された日時情報とに基づいて統計
的時間差を求めるための時間差データが更新されるの
で、統計的時間差の精度が向上し、したがって、所望の
文書をよりすばやく出力させることができる。また、請
求項６または請求項１２記載の発明では、請求項１乃至
請求項５、または請求項８乃至請求項１１記載の発明に
おいて、ネットワークに接続されている出力装置に関す
る出力装置情報が記憶・管理され、その出力装置情報に
基づいて出力装置が決定され、検索された文書から選択
された文書のデータが上記出力装置へ送信されるので、
会議などの開催場所へ会議などに必要な文書を送信する
ことができ、したがって、文書を開催場所まで運ばなく
て済む。また、請求項７または請求項１３記載の発明で
は、請求項６または請求項１２記載の発明において、当
該スケジューリング情報に基づいて自動的に出力装置が
決定されるので、その分だけ手間が省ける。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態を示す文書検索装置
の構成ブロック図である。

【図２】本発明の第１の実施の形態を示す文書検索装置
などに係わるデータ構成図である。

【図３】本発明の第１の実施の形態を示す文書検索装置
などの動作フロー図である。

【図４】本発明の第１の実施の形態を示す文書検索装置
などの説明図である。

【図５】本発明の第２の実施の形態を示す文書検索装置
要部の構成図である。

【図６】本発明の第２の実施の形態を示す文書検索装置
などの説明図である。

【図７】本発明の第２の実施の形態を示す文書検索装置
要部のデータ構成図である。

【図８】本発明の第２の実施の形態を示す文書検索装置
などの動作フロー図である。

【図９】本発明の第２の実施の形態を示す文書検索装置
などの画面図である。

【図１０】本発明の第３の実施の形態を示す文書検索装
置要部の構成図である。

【図１１】本発明の第３の実施の形態を示す文書検索装
置などの動作フロー図である。

【図１２】本発明の第３の実施の形態を示す文書検索装
置要部のデータ構成図である。

【図１３】本発明の第３の実施の形態を示す文書検索装
置などの説明図である。

【図１４】本発明の第４の実施の形態を示す文書検索装
置要部の構成ブロック図である。

【図１５】本発明の第４の実施の形態を示す文書検索装
置要部のデータ構成図である。

【図１６】本発明の第４の実施の形態を示す文書検索装
置などの動作フロー図である。

【符号の説明】

１：スケジュール情報取り込み部 ２：表示部 ３：入力部 ４：キーワード抽出部 ５：記憶部 ６：システム制御部 ７：通信制御部

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 記憶されている文書を検索する文書検索
   装置において、検索対象文書とは別に管理されている複
   数のスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得
   手段と、上記スケジュール情報取得手段により取得され
   た複数のスケジュール情報を表示するスケジュール情報
   表示手段と、上記スケジュール情報表示手段により表示
   された複数のスケジュール情報中の指示されたスケジュ
   ール情報を選択するスケジュール情報選択手段と、上記
   スケジュール情報選択手段により選択されたスケジュー
   ル情報からキーワードにする文字列を抽出するキーワー
   ド抽出手段と、上記キーワード抽出手段により抽出され
   た文字列をキーワードとして検索対象文書中の文書を検
   索する文書検索手段とを備えたことを特徴とする文書検
   索装置。
2. 【請求項２】 記憶されている文書を検索する文書検索
   装置において、各検索対象文書に対応付けて文書登録日
   時を記憶しておく登録日時記憶手段と、各スケジュール
   情報に記載されている日時情報と対応する関連文書の登
   録日時との統計的時間差を求める時間差算出手段と、検
   索対象文書とは別に管理されている複数のスケジュール
   情報を取得するスケジュール情報取得手段と、上記スケ
   ジュール情報取得手段により取得された複数のスケジュ
   ール情報を表示するスケジュール情報表示手段と、上記
   スケジュール情報表示手段により表示された複数のスケ
   ジュール情報中の指示されたスケジュール情報を選択す
   るスケジュール情報選択手段と、上記スケジュール情報
   選択手段により選択された当該スケジュール情報から当
   該日時情報を取得する日時情報取得手段と、上記当該日
   時情報と上記時間差算出手段により求められた統計的時
   間差とから検索条件としての文書登録時間帯を求める登
   録時間帯算出手段と、上記登録時間帯算出手段により求
   められた登録時間帯の文書を検索する文書検索手段とを
   備えたことを特徴とする文書検索装置。
3. 【請求項３】 請求項２記載の文書検索装置において、
   検索結果である文書一覧を文書登録順に並べて表示させ
   る検索結果表示手段を備えたことを特徴とする文書検索
   装置。
4. 【請求項４】 請求項１、請求項２または請求項３記載
   の文書検索装置において、選択されたスケジュール情報
   と検索結果として表示された文書から選択されたその関
   連文書とを関連付けて記憶しておく検索文書記憶手段を
   備えたことを特徴とする文書検索装置。
5. 【請求項５】 請求項４記載の文書検索装置において、
   検索文書記憶手段に記憶された文書の登録日時と上記文
   書に関連付けられたスケジュール情報に記載された日時
   情報とに基づいて時間差算出手段が統計的時間差を求め
   るための時間差データを更新するデータ更新手段を備え
   たことを特徴とする文書検索装置。
6. 【請求項６】 請求項１乃至請求項５記載の文書検索装
   置において、ネットワークを介して行われるデータ通信
   を制御する通信制御手段と、ネットワークに接続されて
   いる出力装置に関する情報を管理する出力装置情報管理
   手段と、上記出力装置情報管理手段により管理されてい
   る出力装置情報に基づいて出力装置を決定し、検索され
   た文書から選択された文書のデータを上記通信制御手段
   により上記出力装置へ送信する送信手段とを備えたこと
   を特徴とする文書検索装置。
7. 【請求項７】 請求項６記載の文書検索装置において、
   当該スケジュール情報に基づいて自動的に出力装置を決
   定するように送信手段を構成したことを特徴とする文書
   検索装置。
8. 【請求項８】 記憶されている文書を検索する文書検索
   方法において、検索対象文書とは別に管理されている複
   数のスケジュール情報を取得し、取得された複数のスケ
   ジュール情報を表示させ、表示させた複数のスケジュー
   ル情報中から一つのスケジュール情報を選択させ、選択
   させたスケジュール情報からキーワードにする文字列を
   抽出し、抽出した文字列をキーワードとして検索対象文
   書中の文書を検索することを特徴とする文書検索方法。
9. 【請求項９】 記憶されている文書を検索する文書検索
   方法において、それぞれの検索対象文書に対応付けて文
   書登録日時を記憶しておき、且つ各スケジュール情報に
   記載されている日時情報と上記スケジュール情報の関連
   文書の登録日時との統計的時間差を求めるための時間差
   データを記憶しておき、検索対象文書とは別に管理され
   ている複数のスケジュール情報を取得し、取得された複
   数のスケジュール情報を表示させて複数のスケジュール
   情報中から一つのスケジュール情報を選択させ、選択さ
   れた当該スケジュール情報から当該日時情報を取得し、
   上記当該日時情報と上記時間差データから求めた統計的
   時間差とから検索条件としての文書登録時間帯を求め、
   上記登録時間帯の文書を検索することを特徴とする文書
   検索方法。
10. 【請求項１０】 請求項８または請求項９記載の文書検
    索方法において、選択されたスケジュール情報と検索結
    果として表示された文書から選択された文書とを関連付
    けて記憶させることを特徴とする文書検索方法。
11. 【請求項１１】 請求項１０記載の文書検索方法におい
    て、記憶された文書の登録日時と上記文書に関連付けら
    れたスケジュール情報に記載された日時情報とに基づい
    て統計的時間差を求めるための時間差データを更新する
    ことを特徴とする文書検索方法。
12. 【請求項１２】 請求項８乃至請求項１１記載の文書検
    索方法において、ネットワークに接続されている出力装
    置に関する出力装置情報を管理しておき、上記出力装置
    情報に基づいて出力装置を決定し、検索された文書から
    選択された文書のデータを上記出力装置へ送信すること
    を特徴とする文書検索方法。
13. 【請求項１３】 請求項１２記載の文書検索方法におい
    て、当該スケジューリング情報に基づいて自動的に出力
    装置を決定することを特徴とする文書検索方法。