JP2000229776A - エスカレータ装置 - Google Patents

エスカレータ装置

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JP2000229776A
JP2000229776A JP11032319A JP3231999A JP2000229776A JP 2000229776 A JP2000229776 A JP 2000229776A JP 11032319 A JP11032319 A JP 11032319A JP 3231999 A JP3231999 A JP 3231999A JP 2000229776 A JP2000229776 A JP 2000229776A
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escalator
speed
power converter
opening
motor
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JP11032319A
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English (en)
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Nobuo Mitsui
宣夫 三井
Goichi Aoki
吾一 青木
Takeyoshi Ando
武喜 安藤
Tadaaki Chiba
忠昭 千葉
Hideaki Seki
秀明 関
Masayuki Hirose
正之 広瀬
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Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
Hitachi Elevator Engineering Co
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
Hitachi Elevator Engineering Co
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B50/00Energy efficient technologies in elevators, escalators and moving walkways, e.g. energy saving or recuperation technologies

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  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】インバータを利用して省エネ運転を行うエスカ
レータにおいて、インバータの利用効率を高め、利用客
サービスを向上する。 【解決手段】シルバー運転スイッチを設け、閑散時にシ
ルバー運転スイッチが押されると、省エネ運転速度と定
格速度との中間の速度でシルバー運転を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエスカレータ装置の
改良に関し、特に、電力変換器(インバータ)を用いて
省エネルギー運転を行うエスカレータ装置に係る。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、特開昭61−291390号公
報には、利用客がいないとき可変電圧・可変周波数の交
流を出力する電力変換器(インバータ)を用いてエスカ
レータを低速で運転させ、利用客を検出してインバータ
を用いて加速し、定格速度に近づくと商用3相交流電源
から直接電動機に給電するエスカレータの制御装置が開
示され、省エネルギー運転を行うとともに、誘導電動機
は常に同期速度付近で運転し効率が良く、かつショック
のない加減速を得ることが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、性能の高いインバータを用いる割には、その利用率
が低く、利用客へのサービスが十分とは言えない欠点が
ある。
【0004】本発明の目的は、簡潔な装置で十分な省エ
ネルギー効果を得るとともに、インバータの利用率を高
め、利用者へのサービス性を向上することのできるエス
カレータ装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、その一面にお
いて、エスカレータの利用客がないとき電力変換器と第
1の開閉手段を用いてエスカレータを低速度で運転する
第1の制御手段と、この低速度での運転中に利用客が現
れたとき電力変換器と第1の開閉手段を用いてエスカレ
ータを加速し高速度で運転する第2の制御手段と、エス
カレータ乗り口に配置されたスイッチと、このスイッチ
が操作されたとき電力変換器と第1の開閉手段を用いて
エスカレータを中間速度で運転する第3の制御手段を備
えたことを特徴とする。
【0006】このように構成することによって、簡易な
装置によって十分な省エネルギー効果を得ることができ
るとともに、前記乗り口に配置されたスイッチによりシ
ルバー運転を指令し、老人等にとっても乗り易く、サー
ビス性に優れたエスカレータ装置を提供することができ
る。
【0007】本発明の望ましい一実施態様においては、
比較的閑散時のみにシルバー運転を許容するように構成
している。
【0008】このように構成すれば、混雑時のエスカレ
ータの輸送効率を低下させることなく、必要時にシルバ
ー運転を実現できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1〜図5に
より説明する。
【0010】図1は本発明の一実施例によるエスカレー
タ装置の主要構成図を示す。
【0011】エスカレータはステップチェーン1と、こ
のチェーンに取り付けられた移動踏板(以下ステップと
略す)2が、エスカレータの上下にある端部歯車3と4
との間に無端状に張られている。
【0012】駆動モータ5は、誘導電動機に代表される
交流電動機であり、一定電圧・一定周波数の3相交流電
源6から、電力変換器7と第1の開閉手段(接触器)8
を介して、あるいは第2の開閉手段(接触器)91,9
2から直接的に給電される。電力変換器7は、逆変換不
能のいわゆるダイオード整流器(コンバータ)71,平
滑コンデンサ72及びトランジスタインバータ73を主
要構成要素とするもので、交流電源6への回生機能はも
たないものである。このため、回生電力を消費するため
に、トランジスタ741と抵抗器742からなる回生電
力処理装置74を備えている。以上の電力変換器は、市
販の汎用インバータを用いることができる。
【0013】駆動モータ5の動力は端部歯車3に伝達さ
れる。ハンドレール10はエンドレス状に作られてい
て、ローラまたは案内用のガイドの上を摺動して、ステ
ップ2と等しい速度で移動する。
【0014】光電装置や赤外線形検出装置等からなる利
用客検出手段(以下光電装置と略す)111及び112
が、下部及び上部の乗り口に設けられ、上昇及び下降運
転時の利用客を検出する。
【0015】又、同様にエスカレータの上下の乗り口に
は利用客が操作できる変速スイッチ(以下シルバー運転
スイッチという)121及び122があり、緩い速度の
エスカレータに乗り込みたい老人等が操作したときエス
カレータの速度を遅くする。131及び132は必要に
応じて利用客への案内放送を行う案内装置としてのスピ
ーカである。
【0016】負荷検出器14は平滑コンデンサ72とト
ランジスタインバータ73の間に挿入された電流検出用
ホール素子141によりインバータの負荷を検出する。
もうひとつの負荷検出器15は、モータ入力線に挿入さ
れた変流器151,152によりモータの入力電流を検
出し、さらにそのときの線間電圧とから、入力電力を計
算することにより、モータの負荷を検出するものであ
る。過電圧検出器16は電力変換器7の平滑コンデンサ
72が回生電力により過充電され、危険電圧になったと
き、電力変換器を保護するためにインバータを停止させ
る。
【0017】制御装置17は、マイクロコンピュータを
含むもので、運転方向選択スイッチ19、運転・停止ス
イッチ18からの指令を受け、利用客検出手段(光電装
置)111,112、変速スイッチ(シルバー運転スイ
ッチ)121,122、負荷検出器14,15、過電圧
検出器16からの信号及び速度検出器31からの速度信
号等を入力して図2に示すフローの処理を行い、インバ
ータ73への制御信号,回生電力処理装置74への指令
信号、接触器8、91,92への開閉指令及びスピーカ
131,132への案内放送信号等を出力するものであ
る。
【0018】次に、マイクロコンピュータを含む制御装
置17の処理フローチャートを示す図2及びタイムチャ
ートを示す図3及び図4を参照してエスカレータの下降
運転を例にとり説明する。上昇運転は接触器92が91
に、光電装置112が111に、シルバー運転スイッチ
122が121に、それぞれ代わるだけで、ほぼ同様で
ある。
【0019】(1)起動(図2の,図3の速度点P0
〜P1) 起動にあたっては、第1の開閉手段(接触器)8を投入
し、電力変換器7のインバータ73の出力電圧及び周波
数を制御して駆動モータ5を滑らかに起動し、定格の1
/3〜1/4の低速度で運転(省エネ運転)する。
【0020】まず、運転方向選択スイッチ19を下降方
向側に入れ、運転・停止スイッチ18を操作すると、図
2のステップ201から202に進み、エスカレータの
起動と判定し、ステップ203で接触器8を投入し、イ
ンバータ73を起動する。乗客が加速中に乗り込んでも
危険でないようなゆるやかな加速度が得られるように、
インバータの出力電圧及び周波数を徐々に増加させて駆
動モータ5に給電し、エスカレータを加速度0.3m/
ss以下で加速し、低速度運転(省エネ運転)を行う
(図3の速度点P)。
【0021】(2)シルバー運転1(図2の,図3の
速度点P1〜P4) エスカレータに不馴れな人や老人のために、速度を低く
して乗り降りを容易にするために特別に中間速度でのシ
ルバー運転を行う。このためにエスカレータの乗り口
に、利用客が操作できるシルバー運転スイッチ121,
122が用意してあり、これを閑散時に利用客が操作す
ると、エスカレータの速度を1/2〜3/4程度に落す
ことができるものである。シルバー運転は老人やエスカ
レータに慣れない人のために、個人的な要求で速度を変
えるものであるので、利用法は閑散時に限定している。
【0022】エスカレータを起動して省エネ運転してい
る状態(図3の速度点P1 )で、利用客検出器112が
利用客を検出するとエスカレータは加速を始める。利用
客が乗り込み口付近に設置されたシルバー運転スイッチ
122を押すと定格速度より遅い速度まで加速を行いシ
ルバー運転(図3の速度点P2 )を行う。シルバー運転
を開始してから一定時間経過(図3の速度点P3 )する
とステップ212で運転継続することを確認し、ステッ
プ213で一定時間利用客のないことを検出するとエス
カレータを減速させ、省エネ運転に戻る(図3の速度点
4 )。
【0023】(3)シルバー運転2(図2の,図4の
速度点P9〜P12) 定格運転状態(図4の速度点P8〜P9)で、シルバー運転
スイッチ122が操作されると、先に述べたステップ2
15で、今度は、シルバー運転スイッチのオンを検出す
るので、ステップ217へ進む。ステップ217では、
混雑状態か閑散状態かを知るために、負荷検出器15に
よるモータ出力が50%より大か小か判定し、閑散時の
みにシルバー運転を行う。閑散であれば、まずステップ
218でシルバー運転に入ることをスピーカ132でア
ナウンスして、その後にステップ219で接触器92を
開放し接触器8を投入して、駆動モータ5は交流電源6
からの直接給電から電力変換器7からの給電(INV)
に切換える。その後、ステップ220でインバータ73
を制御して速度を緩やかに低下させ、シルバー(中間速
度)運転に入る。
【0024】このシルバー運転(図4の速度カーブのP
9 〜P12)は、シルバー運転スイッチ122を操作した
乗客だけのためであるから、乗客の利用終了が予測され
る時間、例えば余裕を見てエスカレータのほぼ一周運転
時間後に終了させ(ステップ230)、以下は前述した
ステップ207〜211において再び定格速度に加速し
加速終了した後に、接触器8から接触器92への切換え
を行い、交流電源6からの直接給電運転に戻す(図4の
速度点P12)。
【0025】シルバー運転スイッチ122が操作された
とき、駆動モータ5の出力が50%以上の時は、ステッ
プ217から222へ進み、シルバー運転は行わない旨
のアナウンスをしてステップ211でそのまま速度不変
の定格速度運転を継続する。混雑時にシルバー運転をす
ると更に混雑がひどくなるおそれがあるため、シルバー
運転スイッチ122を操作しても、「現在混雑しており
ますのでシルバー運転は見合わせております」という音
声アナウンスを流し、中間速度運転は行わないのであ
る。このため中間速度運転では、モータの負荷状態が軽
負荷である状態だけを考えればよい。すなわち、下降時
に乗客が増加するとその荷重によりエスカレータは大き
な回生電力を発生するが、中間速度運転を50%以下の
軽負荷に限定することで、回生電力処理装置74の容量
を小さくすることができる。
【0026】(4)加速が終了後の制御(図2の,図
3の速度点P4〜P5) ステップ208で定格速度30m/分(3相交流電源か
ら直接駆動モータに給電したときの同期速度に近い速
度)に近づいたことをチェックすると、ステップ209
でインバータ(INV)をオフし、ステップ210で接
触器8を開放し接触器92を投入して3相交流(商用)
電源からの直接給電に切換える。これにより、ステップ
211の定格速度運転が行われる。
【0027】接触器の切換え時間は約0.2 秒あるので
電気的にお互いが干渉することはない。またモータは起
動直後の無負荷状態にあるから、この短い時間の間では
速度の変動はほとんど無視できるので、電源切換え時の
衝撃は小さい。
【0028】定格速度運転では、駆動モータ5は接触器
92で交流電源に直結しているので、下降運転で問題に
なる回生電力は駆動モータ(誘導電動機)5の特性によ
り電気エネルギーとして交流電源6に返還される。
【0029】この状態で、運転・停止スイッチ18が停
止操作されない限り、ステップ212で運転継続と判定す
るので、再びステップ202に戻る。今度は運転中であ
るからステップ213に進み、光電装置112が一定時
間以上オフし続けなければ利用者の継続を判定し、ステ
ップ214に進む。ステップ214では、インバータ運
転中か否か判定するが、今は否であるのでステップ21
5へ進みシルバー運転スイッチ122が押されたか確認
する。押されていなければステップ212でそのまま定
格速度運転を継続する。
【0030】このように、光電装置112が、一定時間
内に乗客を検知し続け、シルバー運転スイッチ122が
押されなければ、エスカレータは定格速度運転を継続す
る。 (5)省エネ運転(図2の,図3の速度カーブのP3
〜P4,P6〜P7) 省エネ運転とは、利用客がいないとき、低速で運転を継
続することで、エスカレータがサービス中で利用可能で
あることを利用客に分からせるとともに、省エネを図る
ものである。
【0031】エスカレータの運転中は図1の光電装置1
11,112が乗客の有無を検出している。ステップ2
13で一定時間以上の乗客の乗り降りがないことを検出
したときは無負荷なので省エネ運転のために、ステップ
224で接触器を92から8に切換え、インバータ(I
NV)運転に切換える。このとき乗客はないので、切換
えデッドタイム中の速度の変化は少なく、汎用インバー
タの制御装置は接触器8の投入時に駆動モータの残留電
圧を調べて、周波数の同期を取る機能を持っているの
で、切換え時の問題はない。
【0032】インバータ73に切換え後は、ステップ2
23において、インバータ73の出力電圧・周波数を変
化させ、ゆっくりと速度を低下させて、図3のP4,P7
のように定格の1/3〜1/4の低速度に落として運転
する。エスカレータの無負荷時の走行損失は運転速度に
比例するので、省エネ運転となる。
【0033】この減速過程では運動エネルギーの放出に
伴う回生電力の発生を押さえる目的で以下のような制御
を行う。
【0034】回生電力の発生を押さえるために、エスカ
レータの電源を遮断して放置したときに、エスカレータ
が自由走行(フリーラン)状態で自然に減速停止する減
速度より小さい減速度になるようにインバータの指令を
設定して制御する。すると回生電力をほとんど発生しな
いで減速ができる。この目的のために、インバータに与
える減速指令時間FTは7秒前後に設定することが望ま
しい。
【0035】(6)省エネ運転中に一般乗客が来たとき
の加速(図2の,図3のP4〜P5) 省エネ運転の状態で、一般乗客がエスカレータ乗り口に
近づくと、光電装置112が作動し、ステップ213,
214を経て,ステップ226に進むのは前述通りであ
る。ステップ226では、今回シルバー運転スイッチが
押されていないのでステップ207に進む。その後、定
格速度まで増速する。定格速度に達すると、交流電源か
らの直接給電運転に切換え、通常サービスを行う。通常
サービスでは、交流電源からの直接給電運転であるか
ら、乗客が増加して全負荷状態になって最大の回生電力
が発生しても全く問題なく交流電源へ回生でき、運転が
続けられる。
【0036】増速をゆっくり行うのは、もし増速中に乗
客が乗り込んでも危険のないようにするためで、その目
安は、加速度で0.3m/ss 以下で行う。この配慮を
しない場合は、もし加速中の範囲でシルバー運転スイッ
チが操作されると、加速度変化が加速から減速に変わる
ことで2倍になり、0.3×2=0.6m/ss以上の大
きなショックの発生が伴い危険である。
【0037】本実施例においては、電力変換器7の容量
を駆動モータ5の容量の70%程度に設定することがで
き、また、回生電力処理装置74の容量も小さく設定す
ることができる。すなわち、利用客の到来を検知した後
に省エネ低速から中間速度運転を挟んで定常運転速度ま
で増速する加速時間の合計時間は、通常10秒以下であ
り、電力変換器7はこの短時間だけ過負荷に耐えられれ
ば良いからである。市販の汎用インバータの過負荷耐量
は150%で通常1分程度であるから、駆動モータ5の
容量の70%のインバータでも、70%×150%=1
05%となり、満員負荷100%を十分安全に加速で
き、万一の時でも制御不能になることはない。
【0038】また、回生電力処理装置74を省略するこ
ともできる。
【0039】エスカレータの乗客数Nと駆動モータ5の
入力(KW)の関係を示すと、図5のようになる。上昇
運転はすべてが正の負荷状態で運転される。しかし下降
運転では乗客の増加と共に駆動モータ入力が減少し、あ
る乗客数N0の点で駆動モータ入力はゼロになる。その
後は乗客の増加に応じてマイナスの負荷状態つまり駆動
モータは回生制動状態になり、機械的エネルギーが回生
電力として電源に返還される。
【0040】そこで、単に省エネ運転だけの時は、エス
カレータの無負荷状態だけに限定してインバータを制御
できるから、図5のモータ負荷がマイナスになる点N0
を超えない範囲内で交流電源からの直接給電に切換える
ことになり、回生電力処理装置74を省略することもで
きる。
【0041】(7)保護装置 負荷検出装置14は電力変換器7の負荷状態を検出す
る。平滑コンデンサ72とトランジスタインバータ73
との間の直流路にホール素子141により直流電流を検
出して、電力変換器7の出力が定格値を超えないように
制御する。
【0042】回生電力を吸収してるときは、電流の極性
が変わるのでこれを検知して、回生時用の保護判定レベ
ルと比較し、インバータ73及び回生電力処理装置74
の持つ能力から決まる基準値を超えたときに、機器の保
護のためにインバータ73を停止する。
【0043】また、過電圧検出装置16が平滑コンデン
サ72の過充電を検出すると、電力変換器7等の保護の
ためにインバータ73を停止する。
【0044】以上述べた実施例においては、下降運転で
発生する大きな回生電力を駆動モータの固有特性を利用
して交流電源に返還できるので、インバータは駆動モー
タ容量(KW)より小さな容量(KW)にでき、更に回
生電力処理装置も小容量化できる。また上昇運転では、
変速の制御と、50%負荷以下の運転に限られるのでイ
ンバータ容量は駆動モータより更に小さくできる。この
結果、経済的なエスカレータの省エネ運転が実現でき
る。
【0045】本実施例の主な効果を列挙すると、 1.インバータ装置で、高速/低速の速度制御するの
で、速度変化をきわめて円滑かつ自由にできる。
【0046】2.無負荷時には低速運転することで、走
行損失を運転速度に応じて低減する省エネ運転ができ
る。
【0047】3.省エネ運転中にもエスを停止しないの
で、全ての乗客はサービス中であることをはっきり認識
できるので利用しやすい。
【0048】4.インバータ装置は起動時の制御と、軽
負荷の低速運転のみを制御して、重負荷になる定常運転
の制御をしないので、インバータ容量はモータ容量の7
0%程度にできる。
【0049】5.インバータの回生制動機能は、閑散時
の特別中間速度運転のみでよいので、インバータの容量
に比べてさらに小容量にできる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、簡潔な装置で十分な省
エネルギー効果を得るとともに、インバータの利用率を
高め、利用者へのサービス性を向上することのできるエ
スカレータ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエスカレータ装置の一実施例要部
構成図である。
【図2】本発明の一実施例によるエスカレータ装置の制
御装置の運転処理フローチャートである。
【図3】本発明の一実施例による第1の動作タイムチャ
ートである。
【図4】本発明の一実施例による第2の動作タイムチャ
ートである。
【図5】本発明の一実施例におけるエスカレータの乗客
数とモータ入力特性図である。
【符号の説明】
1…ステップチェーン、2…ステップ、3,4…端部歯
車、5…駆動モータ、6…3相交流電源、7…電力変換
器、8…第1の開閉手段(接触器)、10…ハンドレー
ル、17…制御装置、18…運転・停止スイッチ、19
…方向選択スイッチ、31…速度検出器、71…コンバ
ータ(ダイオード整流器)、72…平滑コンデンサ、7
3…インバータ、91,92…第2の開閉手段(接触
器)、111,112…利用客検出器(光電装置)、1
21,122…変速(シルバー運転)スイッチ、13
1,132…スピーカ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三井 宣夫 茨城県ひたちなか市堀口832番地の2 日 立エレベータエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 青木 吾一 茨城県ひたちなか市堀口832番地の2 日 立エレベータエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 安藤 武喜 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 千葉 忠昭 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 関 秀明 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 広瀬 正之 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 Fターム(参考) 3F321 DA03 DC01 DC03 DD02 EA03 EB07 EC07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エスカレータを駆動する交流電動機と、一
    定周波数の3相交流を出力する3相交流電源と、この交
    流電源からの交流を可変電圧・可変周波数の3相交流に
    変換する電力変換器と、この電力変換器の出力側を前記
    交流電動機に接続する第1の開閉手段と、前記交流電源
    と前記交流電動機とを直接接続する第2の開閉手段と、
    エスカレータの利用客がないとき前記電力変換器と前記
    第1の開閉手段を用いてエスカレータを低速度で運転す
    る第1の制御手段と、この低速度での運転中に利用客が
    現れたとき前記電力変換器と前記第1の開閉手段を用い
    てエスカレータを定格速度まで加速し前記第1の開閉手
    段を開放し第2の開閉手段を投入する第2の制御手段を
    備えたエスカレータ装置において、エスカレータ乗り口
    に配置されたスイッチと、このスイッチが操作されたと
    き前記電力変換器と前記第1の開閉手段を用いてエスカ
    レータを前記低速度と定格速度との間の中間速度で運転
    する第3の制御手段を備えたことを特徴とするエスカレ
    ータ装置。
  2. 【請求項2】エスカレータを駆動する交流電動機と、一
    定周波数の3相交流を出力する3相交流電源と、この交
    流電源からの交流を可変電圧・可変周波数の3相交流に
    変換する電力変換器と、この電力変換器の出力側を前記
    交流電動機に接続する第1の開閉手段と、前記交流電源
    と前記交流電動機とを直接接続する第2の開閉手段と、
    前記電力変換器と前記第1の開閉手段を用いてエスカレ
    ータを低速度で運転する第1の制御手段と、前記電力変
    換器と前記第1の開閉手段を用いてエスカレータを定格
    速度まで加速し前記第1の開閉手段を開放し第2の開閉
    手段を投入する第2の制御手段を備えたエスカレータ装
    置において、前記電力変換器と前記第1の開閉手段を用
    いてエスカレータを前記低速度と定格速度との間の中間
    速度で運転する第3の制御手段を備えたことを特徴とす
    るエスカレータ装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記中間速度運
    転を所定の条件で許容する手段を備えたことを特徴とす
    るエスカレータ装置。
  4. 【請求項4】エスカレータを駆動する交流電動機と、一
    定周波数の3相交流を出力する3相交流電源と、この交
    流電源からの交流を可変周波数の3相交流に変換する電
    力変換器と、この電力変換器の出力側を前記交流電動機
    に接続する開閉手段と、前記電力変換器と前記開閉手段
    を用いてエスカレータを運転し速度制御する手段を備え
    たエスカレータ装置において、利用客がいないとき前記
    電力変換器と前記開閉手段を用いてエスカレータを比較
    的低い速度で運転する手段と、利用客が現れたとき前記
    電力変換器を用いてエスカレータを加速する手段と、エ
    スカレータ乗り口に配置されたスイッチと、エスカレー
    タ利用客の混雑度を検出する手段と、前記スイッチが閑
    散時に操作されたとき前記電力変換器と前記開閉手段を
    用いてエスカレータを前記低速度と定格速度との間の中
    間速度で運転する手段を備えたことを特徴とするエスカ
    レータ装置。
  5. 【請求項5】エスカレータを駆動する交流電動機と、一
    定周波数の3相交流を出力する3相交流電源と、この交
    流電源からの交流を可変周波数の3相交流に変換する電
    力変換器と、この電力変換器の出力側を前記交流電動機
    に接続する開閉手段と、前記電力変換器と前記開閉手段
    を用いて前記電動機の速度を制御する手段を備えたエス
    カレータ装置において、エスカレータ乗り口に配置され
    たスイッチと、利用客がいないとき前記電力変換器と前
    記開閉手段を用いてエスカレータを比較的低い速度で運
    転する手段と、この低速運転中に前記スイッチが操作さ
    れたことに応じて前記電力変換器を用いてエスカレータ
    を中間速度まで加速してこの中間速度で定速運転する手
    段を備えたことを特徴とするエスカレータ装置。
  6. 【請求項6】エスカレータを駆動する交流電動機と、一
    定周波数の3相交流を出力する3相交流電源と、この交
    流電源からの交流を可変周波数の3相交流に変換する電
    力変換器と、この電力変換器の出力側を前記交流電動機
    に接続する開閉手段と、前記電力変換器と前記開閉手段
    を用いて前記電動機の速度を制御する手段を備えたエス
    カレータ装置において、利用客がいないとき前記電力変
    換器と前記開閉手段を用いてエスカレータを比較的低い
    速度で運転する手段と、この低速運転中に利用客が現れ
    たとき前記電力変換器を用いてエスカレータを中間速度
    まで加速してこの中間速度で予定時間だけ定速運転する
    手段と、その後定格速度まで加速する手段を備えたこと
    を特徴とするエスカレータ装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のうちの1つにおいて、前記
    電力変換器の容量を前記駆動電動機の容量の70%以下
    に設定したことを特徴とするエスカレータ装置。
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