JP2000228031A - 円板形状の記録媒体用基板とその製造方法 - Google Patents

円板形状の記録媒体用基板とその製造方法

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JP2000228031A
JP2000228031A JP11028745A JP2874599A JP2000228031A JP 2000228031 A JP2000228031 A JP 2000228031A JP 11028745 A JP11028745 A JP 11028745A JP 2874599 A JP2874599 A JP 2874599A JP 2000228031 A JP2000228031 A JP 2000228031A
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stamper
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disk
recording medium
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Kazutomi Suzuki
和富 鈴木
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半径方向変位量の少ない円板形状の記録媒体
を得ることを目的とする。 【解決手段】 記録媒体用の基板は、偏芯量を5μ以下
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー光などの
光もしくは磁気によって、情報の記録、再生、消去を行
う円板形状の光記録媒体、光磁気記録媒体、磁気媒体に
用いる基板に関する。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体は、高密度、大容量でかつ記
録再生ヘッドと非接触という特徴を有し、再生専用のコ
ンパクトディスクやビデオディスク、追記可能な光ディ
スク、更には記録、再生、消去可能な光磁気ディスク、
相変化ディスクなどが開発され、実用化されている。
【0003】このような光記録媒体の基板は、大量生産
が可能なようにポリカーボネート等の光学特性に優れた
有機樹脂を用いて射出成形、射出圧縮成形によって成形
される。そして光記録媒体は、この基板の上に、記録
層、反射層、光干渉の誘電体層、有機膜などを、スパッ
タリング、蒸着、コーティングなどによって積層するこ
とにより、製造される。
【0004】これらの基板には、データ、記録フォーマ
ット、番地、トラックガイドなどの情報が、グルーブ、
ピットなどで前もって記録されている。このような基板
は、スタンパーに凹凸の形で前もって情報を記録してお
き、射出(圧縮)成形により転写することによって製造
される。
【0005】基板は、射出成形方法により製造されるの
が、一般である。すなわち、射出成形機を用い、その固
定金型本体と可動側金型本体間との間のキャビティ内の
片面にピット、グルーブ等のパターン形状が形成された
スタンパを配置し、キャビティ内へ溶融した樹脂を射出
して冷却することによりそのスタンパのピットやグルー
ブが転写された光ディスク基板を成形する射出成形方法
により製造される。MO(光磁気記録)媒体、PD、D
VD等、高密度記録でかつ複屈折や転写性などの要求が
厳しい基板成形では、溶融樹脂の射出時の圧力によって
金型を若干開かせ、その後型締力で押圧して基板を圧縮
して所定の基板厚さにする射出圧縮成形法が用いられて
いる。この金型内での冷却時に、カットパンチと呼ばれ
る円形のカッターにより中心部を打ち抜き、型を開いて
基板を取出す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】高密度記録になるほど
高いトラッキング、フォーカシング性能が媒体に要求さ
れる。その結果、軸方向、半径方向の変位量(Radi
al Runoutとも呼ぶ)、加速度などの値はより
小さいことが必要になってきた。その一方、低コスト化
ということで、MOなどで用いられているハブを使用し
ない媒体が増加してきた。ハブを用いる場合には、その
融着(通常は超音波融着が用いられる)前にセンターの
位置合わせを行なうので、そこで半径方向の変位量を改
善することができる。しかし近年はハブを用いない記録
媒体を増えており、そうした場合は、ハブにより半径方
向の変位量を調整することができない。本発明は、かか
る課題を解決して、高密度記録に対応できる半径方向の
変位量が小さな円板形状の記録媒体を得ることを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の円板形状の記録
媒体用基板は、偏芯を5μm以下にしたことを特徴とし
ている。さらに基板は、半径方向変位量を10μm以下
にすることがより好ましい。あるいはそれら基板は、内
周にハブを使用しない記録媒体に用いることが好まし
い。また本発明の円板形状の記録媒体用基板の製造方法
は、そしてこうした基板を、スタンパーは偏芯方向を下
向きにして金型に取りつけ、射出成形法を用いて成形す
ることを特徴としている。こうしたことにより、半径方
向の変位量を小さくした記録媒体を得ることができる。
【0008】ここで、半径方向変位量(Radial
Runout)が何によって決まるか鋭意検討した結
果、スタンパーの取付け方法を工夫するのが最も良いと
いう結論に達した。半径方向変位量(Radial R
unout)は理論的には、真円度に偏芯量の2倍を加
えた値になる。真円度はスタンパーのカッティングで決
まってしまい、かつ数μmと小さい。
【0009】一方、偏芯量はカッティング以外に (1)スタンパー/インナー押え間のクリアランス (2)スタンパー内周、インナー押え外周の突起、傷な
どの凹凸 (3)基板の内周カッティング状態(バリ、変形) によって変化すると考えられる。上記(2)(3)につ
いては、それを良くするのは当然である。
【0010】そこで(1)に注目した。インナー押えと
は図1に示すように、スタンパーの内周打ち抜き部を固
定するものである。図1はスタンパー取付け部拡大(取
付け位置が固定側の例)を示す図であり、図中の1はス
タンパー、2は固定側鏡面、3はインナー押え、3Aは
インナー押えのつめ、4は固定ブッシュである。インナ
ー押えのつめ3Aとスタンパー1の間には隙間が有り、
インナー押え3は金型固定側鏡面にある溝(図には書か
れていない)からの真空吸引で保持されている。なお、
インナー押えと金型間のクリアランスよりスタンパー厚
さの方が薄く設計するのが通常であり、物理的に接触に
よって固定されているわけではない。
【0011】スタンパー/インナー押え間のクリアラン
スは、インナー押え外径とスタンパー内径打ち抜きの仕
様値をどうするかによって決る。通常、インナー押え外
径仕様値の最大値とスタンパー内径打ち抜き径の最小値
には、数μmのクリアランスを取る。例えば、インナー
押え外径の仕様値を直径37.390+0.000/−
0.005mm、スタンパー内径打ち抜き径を直径3
7.4+0.01/−0.00mmのようにする。
【0012】この場合クリアランスは、最大で0.02
5mm、最小で0.010mmということになる。クリ
アランスをあまり小さくすると、スタンパーの取付け、
取り外し時に困難を生ずることがある。特に成形終了時
の金型温度がまだ高い時には抜けないことがある。スタ
ンパー自体の偏芯はどうしても0にはできないし、上記
クリアランスも0にできなければ、それを打ち消し合う
ような方法でスタンパーを取り付ければ良いということ
を見出し、本発明に到達した。つまり、本発明は、スタ
ンパーの偏芯方向を下向きにして金型に取りつけること
を特徴とする基板の成形方法、及びその方法によって成
形された偏芯が5μm以下の円板形状の記録媒体用基板
である。
【0013】本発明でいう記録媒体とは、レーザー光な
どの光によって情報の記録、再生、又は/及び消去を行
う光記録媒体、光と磁気を併用した光磁気記録媒体、磁
気を利用した磁気記録媒体のことである。具体的には再
生専用のコンパクトディスクやビデオディスク、追記可
能な光ディスク、MOと呼ばれる書き換え可能な光磁気
ディスク、PD、DVDなどの相変化ディスクなどがあ
る。現在実用化されている磁気記録媒体には基板を成形
で作成しているものはないが、将来そのような媒体が現
れた時はそれにも適用できることは言うまでもない。
【0014】スタンパーの偏芯は、数μmはある。また
上述したようにクリアランスも通常は数μmは有り、他
にも偏芯を大きくする因子も有るので、成形された基板
及び媒体の偏芯は本発明を用いない限り5μmを越え
る。半径方向変位量(Radial Runout)は
偏芯の2倍に真円度を加えたものになる。つまり、半径
方向変位量(Radial Runout)で10μm
以下という条件は、偏芯の5μmより厳しい。
【0015】本発明の基板、媒体を作成する方法は特に
限定されず、成形は射出成形、または射出圧縮などの方
法が用いられる。また誘電体、記録層、反射層はスパッ
タリング、蒸着法、保護層は紫外線硬化樹脂を用いたス
ピンコーティングが好適に用いられる。
【0016】
【実施例1、比較例1】射出成形機(日精樹脂工業
(株)製の型名:MO40D3H)に厚さ0.6mmの
DVD−2.6GB基板用金型を取付け、デイスク径1
20mmで記憶容量2.6GBDVD−RAMスタンパ
ーを取り付けた。このスタンパー自体の偏芯測定は、図
2に示すように、内周の打ち抜き穴及びグルーブの中心
を工具顕微鏡によって求め、それらの中心位置の変化量
と向きを求めることにより行なった。図2は偏芯測定方
法を示しており、図中の5は内周グルーブ、6は打ち抜
き穴内径、7は偏芯量と偏芯の向き、C1は打ち抜き穴
内径の中心、C2は内周グループの中心、Aは図2中で
C1で中心とする2次元座標軸の縦軸である。
【0017】その結果、スタンパー自体の偏芯量は8.
4μmであり、またその向きについては第2象限でC1
−C2とC1−Aのなす角度が47.2度であった。そ
こでこのC1−C2の向きを下向きにして金型に取り付
けた場合と(実施例1)、上向きに取り付けた場合(比
較例1)の両方について基板成形を行なった。
【0018】射出成形する際に、金型温度は可動側12
3℃、固定側(スタンパー取付け側)128℃とした。
また、カッター、スプルーの温度は60℃とした。樹脂
(帝人化成(株)製ポリカーボネート樹脂AD550
3)を用い、シリンダー温度は340℃、射出速度は2
50mm/secで溶融樹脂を金型のキャビティに充填
した。
【0019】この基板上に、第1誘電体層としてZnS
−SiO2膜を、記録層として相変化型のGeSbTe
膜を、第2誘電体層としてZnS−SiO2膜を、反射
膜としてはAlCr合金膜をそれぞれ所定の厚みに堆積
した。厚みは記録、読み出しに使用されるレーザ波長に
光学的に最適な膜厚が選択され、例えば650nm波長
のレーザを使用する場合は、第1誘電体95nm/記録
層19nm/第2誘電体15nm/金属膜150nmに
なる。その上に紫外線硬化型の樹脂をスピンコーティン
グ法で設けた後、上述の基板を貼り合わせ1.2mmの
媒体とした。
【0020】基板及び媒体の機械特性の測定は、光ディ
スク機械測定装置(小野測器(株)製のLM−120
0)を用いた。その結果を表1に示す。測定点は、半径
25mmから56.5mmまで3.5mmピッチ毎に行
ない、その最大値を求めた。表中の単位は全てμmであ
る。
【0021】偏芯は前述したようにいくつかの因子の影
響を受けるが、このスタンパーの場合にはそれが小さ
く、本発明を用いることにより、偏芯が3μm以下、半
径方向変位量(Radial Runout)で6μm
の非常にトラッキング性能に優れた記録媒体を得ること
ができた。偏芯の2倍に真円度を加えたものが半径方向
変位量(Radial Runout)より大きいの
は、各特性の最大値が表示されているためである。
【0022】
【実施例2、比較例2】DVD−2.6GBであるが別
のスタンパーを用いて基板、媒体を作成し、実施例1と
同様の評価を行なった。このスタンパー自体の偏芯は大
きさが6.4μm、向きは第3象限でC1−C2とC1
−Aのなす角度は128度であった。偏芯方向を下向き
にした場合の結果を実施例2、上向きにした場合の結果
を比較例2として、表1に示す。この場合にも、偏芯量
や半径方向変位量に優れた記録媒体を得ることができ
た。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はトラッキ
ング性能と密接に関係した偏芯や半径方向の変位量の良
好な基板及び記録媒体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタンパー取付け部拡大
【図2】偏芯測定方法
【符号の説明】
1 スタンパー 2 固定側鏡面 3 インナー押え 4 固定ブッシュ 5 内周グルーブ 6 打ち抜き穴内径 7 偏芯量と偏芯の向き

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏芯を5μm以下にしたことを特徴とす
    る円板形状の記録媒体用基板。
  2. 【請求項2】 半径方向変位量を10μm以下にしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の円板形状の記録媒体用基
    板。
  3. 【請求項3】 内周にハブを使用しない記録媒体に用い
    ることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の円
    板形状の記録媒体用基板。
  4. 【請求項4】 スタンパーは偏芯方向を下向きにして金
    型に取りつけ、射出成形法を用いて成形することを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の円板形状の記録
    媒体用基板の製造方法。
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